JP5203754B2 - インバータ圧縮機の制御方法及びインバータ圧縮機 - Google Patents

インバータ圧縮機の制御方法及びインバータ圧縮機 Download PDF

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Description

本発明はインバータ圧縮機のインバータトリップ発生時のリトライ制御(再起動制御)に関するものである。
インバータ圧縮機の一例としてインバータ油冷式スクリュー圧縮機がある。油冷式スクリュー圧縮機は、圧縮機のスクリュー部に潤滑油を供給するが、圧縮機が停止時した際に圧縮機本体内部に微少な潤滑油が残留する。そのため、例えば仕様温度下限以下での低温時の起動においては、圧縮機本体内部に残留した油の粘度が高くなるため起動直後に液圧縮による過大トルクが発生し、これによりインバータで過電流が発生しトリップすることがある。またオイルフリー圧縮機においても圧縮機本体起動時には軸受部に残留した潤滑油の粘度が上昇しており、これが原因で起動時に過大トルクが発生しインバータの過電流トリップが発生することがある。特に駆動モータとして高効率の同期モータは、起動トルクが小さいのでこの傾向が強いものである。こうしたインバータトリップ発生時のリトライ制御の従来技術については、例えば特許第3255213号「パッケージ形スクリュー圧縮機の制御方法および制御装置」がある。
特許第3255213号公報
前記従来の技術では、インバータトリップ発生時に、セパレータ6の内圧(圧縮機本体の吐出し側の圧力)を圧縮機本体の再起動可能な圧力(起動トルクが十分に小さくなる圧力)まで低下させた後にリトライ制御(再起動制御)を行う。
また、油冷式スクリュー圧縮機では、トリップ発生で圧縮機が停止した際に、セパレータ内の潤滑油中に混入していた空気が、セパレータ内圧の低下に伴い膨張しながらセパレータ内部の潤滑油上面に上昇し、泡立つ現象が発生する。この泡立ち現象が過度に発生した場合、泡立ちで油を消費し起動時に油不足となる等の不具合が発生するため、セパレータ内圧を概略大気圧力まで減圧する時間として概略10〜30秒の長い時間を必要としている。これによりリトライ待機時間も同程度の時間が必要となる。前述の従来技術でも一例として待ち時間を20秒としている。
一方、インバータの起動直後にトリップが発生した場合は、圧縮機本体の吐出し側の圧力は、殆ど起動前の待機圧力から上昇しておらず、圧縮機吐出し側の圧力を低下させる必要が無いため、直ちに圧縮機の再起動が可能である。しかしながら、前述のとおりセパレータ内部での泡立ちを抑制する観点からリトライ待機時間を一律に10〜30秒に設定しているため、起動直後のインバータトリップにおいても長い時間リトライ待機する必要があり、圧縮機で必要な圧力を迅速に確保できないという問題があった。
本発明は、インバータの起動直後のトリップにおいては、短時間にリトライできるインバータ圧縮機の制御方法及びインバータ圧縮機を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明は、インバータトリップ発生の際、圧縮機本体吐出し側の圧力を圧縮機本体が再起動可能な圧力まで低下させるための予め設定されたリトライ待機時間の後に、再起動されるインバータ圧縮機の制御方法において、インバータトリップ発生時の条件を検知し、検知した条件に応じて異なるリトライ待機時間で再起動がなされることを特徴とする。
また、上記条件として、インバータの起動からトリップ発生までの運転経過時間を検知し、この検知された運転経過時間に応じてリトライ待機時間を決定することを特徴とする。
また、上記条件として、インバータのトリップ発生直前のモータ回転数を検知し、この検知されたモータ回転数に応じてリトライ待機時間を決定することを特徴とする。
また、上記条件として、インバータのトリップ発生時の圧縮機本体の吐出し側の圧力を検知し、この検知された圧力に応じてリトライ待機時間を決定することを特徴とする。
また、異なるリトライ待機時間を少なくとも2種類設定し、インバータの起動直後のトリップ発生時のリトライ待機時間をt2、インバータの通常運転でのトリップ発生時のリトライ待機時間をt1とした場合、t2<t1に設定されたことを特徴とする。
さらに本発明は、インバータトリップ発生時に圧縮機本体吐出し側の圧力を圧縮機本体が再起動可能な圧力まで低下させるための予め設定されたリトライ待機時間の後に、再起動されるインバータ圧縮機において、インバータトリップ発生時の条件を検知し、検知した条件に応じて異なるリトライ待機時間で再起動指令を出す制御手段を有することを特徴とする。
また、前記制御手段はインバータの起動からトリップ発生までの運転経過時間を検知する検知部を有し、この検知された運転経過時間に応じてリトライ待機時間を決定することを特徴とする。
また、前記制御手段はインバータのトリップ発生直前のモータ回転数を検知する検知部を有し、この検知されたモータ回転数に応じてリトライ待機時間を決定することを特徴とする。
また、前記制御手段はインバータのトリップ発生の際、圧縮機本体の吐出し側の圧力を検知する検知部を有し、この検知された圧力に応じてリトライ待機時間を決定することを特徴とする。
また、前記制御手段は異なるリトライ待機時間を少なくとも2種類記憶するメモリを有し、インバータの起動直後のトリップ発生時のリトライ待機時間をt2、インバータの通常運転でのトリップ発生時のリトライ待機時間をt1とした場合、t2<t1に設定されたことを特徴とする。
本発明によれば、通常運転時のインバータトリップでは必要なリトライ待機時間を確保すると共に、起動直後のインバータトリップではリトライ待機時間をより短くできるので、短時間での再起動が可能となり、必要な圧力を迅速に確保できる。
以下本発明の実施例1について説明する。
図1は油冷式スクリュー圧縮機のフローを示す図である。1は油冷式圧縮機スクリュー圧縮機の本体で、例えば同期電動機2により回転駆動される。回転駆動された圧縮機本体1は、大気中の空気をフィルタ3と吸込み逆止弁4を経由して吸込み、所定の圧力に圧縮する。圧縮機本体1内の圧縮空気は潤滑油を含むので、オイルセパレータ5で潤滑油を概略分離された後、逆止弁6と圧縮空気熱交換器7を経由してパッケージ8の外部負荷に吐出される。一方、オイルセパレータ5で圧縮空気から分離された潤滑油は、潤滑油温度調整弁9と潤滑油熱交換器10を経て、潤滑油温度を自動調整した後に圧縮機本体1へ再び給油される。
制御手段12は、インバータ13に運転指令を出して電動機2を運転し、圧力検出手段11で検知された外部負荷へ吐出される圧力に応じて回転数を制御する。14は、制御手段12によって開閉制御されて圧縮機の吐出側を放圧する放気弁で、インバータトリップと同時に開放され、インバータリトライ待機時間の経過と同時に閉じる。
制御手段12は、インバータ13の起動時からトリップ発生時までの運転経過時間を検知する検知部12aと、インバータリトライ待機時間のt1とt2をそれぞれ記憶するメモリ12bと12cを有している。両待機時間は、t1>t2の関係にある。また、制御手段12には図2の動作論理が組み込まれている。図2において、tmはインバータ13の起動時からトリップ発生時までの運転経過時間、t3は予め設定されている標準経過時間で、インバータ13の起動時からその直後を過ぎるまでの経過時間(例えば約1秒前後)、trはリトライ待機時間を示す。
次に、インバータがトリップを起こした後のリトライ制御(再起動制御)動作について説明する。動作中のインバータがトリップを起こすと、図2のステップ(S)101で制御手段12の検知部12aによりトリップ発生時までの運転経過時間tmを検知する。この時間tmは、インバータの起動時からトリップ発生時までの経過時間として検出される。これと同時に制御手段12の指令により放気弁14を開放し、オイルセパレータ5の圧力が低下を始める。
次いで、S102で運転経過時間tmと標準経過時間t3とが比較される。比較の結果tm≧t3の場合、S103でリトライ待機時間trとしてメモリ12b内の時間t1が選択され、トリップ発生後インバータの停止状態でt1の時間待機する。そしてt1時間経過後、S105で放気弁14を閉じると共に、インバータをリトライ制御する。このときの時間tmは、インバータ13の起動の直後(標準経過時間)を過ぎており、圧縮機は定格運転か、または定格運転へ向けて立上がった状態のレベルで運転されているので、吐出し側の内部圧力が高まっている。
ここで時間t1は、リトライ待機時間内にオイルセパレータ5の内部圧力を再起動可能な圧力まで低下するように放気弁14により放圧する時間(例えば10〜30秒)に決められている。従って、時間t1が経過後にインバータをリトライ制御すれば、電動機は確実に起動され圧縮機が駆動される。
上記S102でtm<t3の場合は、S104でリトライ待機時間trとしてメモリ12c内の時間t2が選択され、トリップ発生後インバータの停止状態でt2の時間待機する。そしてt1時間経過後、S105でインバータをリトライ制御する。このときの時間tmは、インバータ13の起動直後に該当しているので、圧縮機は殆ど動作しておらず、圧縮機本体の吐出し側の圧力(オイルセパレータ5の圧力)が起動前の圧力から殆ど上昇していない。ここで時間t2は、オイルセパレータ5の圧力を低下させる必要がないため十分小さな待機時間(例えば5秒)に設定されている。従って、トリップ発生後、短時間でインバータをリトライ制御しても、電動機は確実に起動することが出来る。
図3は、インバータ13の定常状態の運転中に、出力電流値が急激に増大し、tm≧t3の状態でトリップが発生した場合の、リトライ動作を示すタイムチャートである。インバータの起動時(運転指令発生時)からトリップ発生時までの運転経過時間tmが標準経過時間t3を超えているため、図2のフロチャートのS102、S103に従い、リトライ待機時間trとしてt1が選択される。トリップ発生時はオイルセパレータ圧力は定格圧力PSまで達しており、このままでは圧力PSによる再起動時のトルク(負荷)が大き過ぎるので、リトライ制御しても電動機を再起動することが出来ない。
トリップ発生後はインバータ13からの運転指令は停止され、圧縮機が時間t1の間停止の状態で待機し、放気弁14が開放される。t1の時間の放気弁14の開放で、同期電動機2の再起動可能な圧力までオイルセパレータの圧力が低下し、図3ではほぼゼロの圧力となっている。この状態では、同期電動機2は磁石の引込み動作により相が合った状態で停止している。トリップから時間t1経過後(起動からtm+t1経過後)、放気弁14が閉じられると共に、制御手段12よりリトライの制御指令が出され、インバータ13は再運転の指令が出される。同期電動機は失敗することなく再起動して圧縮機を駆動し、これに伴ってオイルセパレータ5の圧力が再度上昇する。
図4は、インバータ13の起動直後に出力電流値が急激に増大し、tm<t3の状態で過電流トリップが発生した場合の、リトライ動作を示すタイムチャートである。インバータの起動時からトリップ発生時までの運転経過時間tmが標準経過時間t3を超えないため、図2のフロチャートのS102、S103に従い、リトライ待機時間としてt2が選択される。このときの時間tmは、インバータ13の起動直後に該当するので、オイルセパレータ5の圧力が起動前の待機圧力からほとんど上昇していないので、再起動時のトルクは極めて小さい。トリップ発生後は、選択された短いリトライ待機時間t2の経過後に制御手段12よりリトライの制御指令が出され、インバータ13から再運転の指令が出される。電動機2は失敗することなく再起動して圧縮機を駆動し、これに伴ってオイルセパレータ5の圧力が再度上昇する。
本実施例では、リトライ待機時間trの設定値をt1とt2の2種類とし、このt1とt2に、標準経過時間t3の前後に運転経過時間tmの大小2種類を対応させているが、リトライ待機時間の設定値を2種類以上に増加しても良い。この場合、リトライ待機時間の各設定値に対応させて標準経過時間t3の種類数を増加させれば良い。このようにリトライ待機時間の設定値の種類数を増加させれば、よりきめ細かいリトライ待機時間の経過後にリトライ制御ができるので、種々のタイミングで発生するトリップの後の再起動が一層短時間で出来ることになる。
また本実施例1では、運転指令が出て(インバータ起動)からインバータトリップが発生するまでの運転経過時間tmを基準にしてリトライ待機時間trを選択しているが、運転経過時間tmは、トリップ直前の電動機の回転数や、オイルセパレータ5内の圧力に比例しているので、この回転数(nm)や、オイルセパレータ5内の圧力(pm)を基準にしてリトライ待機時間trを選択しても良い。
実施例2として電動機の回転数nmを基準とする場合、実施例1の標準経過時間t3に相当する標準回転数n3を設定しておく。電動機の起動後トリップが発生すると、図2のS101でインバータトリップ検知と共に電動機の回転数nmを検知し、次の102において上記で検知された電動機の回転数nmと標準回転数n3とを比較する。比較の結果、nm≧n3の場合はS103においてリトライ待機時間trとしてt1を選択し、nm<n3の場合はS103においてリトライ待機時間trとしてt2を選択する。この後の動作ステップは実施例1と同じである。
本実施例では、電動機の回転数nmがインバータ13から電動機2に出される指令周波数を制御手段12に取り込んで検知部12aで検知されるので、電動機に回転センサ等が不要である。また本実施例では、電動機の回転数nmが判断基準となっているが、再起動可否の圧縮機のトルクと電動機の回転数が予め分るので、標準回転数n3を設定するだけで試行することなく実行できる。
実施例3としてオイルセパレータ5内の圧力pmを基準とする場合、実施例1の標準経過時間t3に相当する標準圧力p3を設定しておく。電動機の起動後トリップが発生すると、図2のS101でインバータトリップ検知と共にオイルセパレータ5内の圧力pmを検知し、次の102において上記で検知された圧力pmと標準圧力p3とを比較する。比較の結果、pm≧p3の場合はS103においてリトライ待機時間trとしてt1を選択し、pm<p3の場合はS103においてリトライ待機時間trとしてt2を選択する。この後の動作ステップは実施例1と同じである。
本実施例では、オイルセパレータ5内の圧力pmが内部設置の圧力センサ5aから出力され、制御手段12に取り込んで検知部12aで検知される。また本実施例では、オイルセパレータ5内の圧力pmが判断基準となっているが、再起動可能な圧縮機の吐出側圧力が予め分るので、その圧力を標準圧力p3として設定するだけで試行することなく実行できる。更に、リトライ待機時間の代わりにオイルセパレータ5内の圧力が、再起動可能な圧力になるまで待機してリトライ制御するようにすれば、実態に則したリトライ制御ができるので、無駄な待機時間をなくした制御が可能となる。
本発明の実施例1のリトライ制御フロー図である。 同じく実施例1の動作フローチャートである。 同じく実施例1の定常運転でトリップした場合のタイムチャートである。 同じく実施例1の起動直後にトリップした場合のタイムチャートである。
符号の説明
1…圧縮機本体、2…電動機、3…吸込みフィルタ、4…吸込み逆止弁、5…オイルセパレータ、5a…圧力センサ、6…逆止弁、7…圧縮空気熱交換器、8…パッケージ、9…潤滑油温度調整弁、10…潤滑油熱交換器、11…圧力検出手段、12…制御手段、12a…検知部、12b12c…メモリ、13…インバータ、14…放気弁、t1、t2、tr…リトライ待機時間、t3…標準経過時間、tm…運転経過時間、nm…電動機の回転数、n3…標準回転数、pm…圧縮機本体の吐出し側の圧力(オイルセパレータの圧力)、p3…標準圧力。

Claims (8)

  1. インバータによって駆動される電動機と、この電動機で回転駆動される圧縮機本体と、前記圧縮機本体からの圧縮空気から潤滑油を分離するオイルセパレータと、前記圧縮機本体の吐出し側を放圧する放気弁とを有するインバータ圧縮機の制御方法であって、
    インバータトリップ発生の際、
    前記インバータの起動からインバータトリップ発生までの運転経過時間tmが予め設定されている標準経過時間t3より短い場合には、前記インバータの起動からインバータトリップ発生までの運転経過時間tmが予め設定されている標準経過時間t3より長い場合の待機時間よりも短い時間待機し、
    待機時間経過後、前記インバータをリトライ制御することを特徴とするインバータ圧縮機の制御方法。
  2. インバータによって駆動される電動機と、この電動機で回転駆動される圧縮機本体と、前記圧縮機本体からの圧縮空気から潤滑油を分離するオイルセパレータと、前記圧縮機本体の吐出し側を放圧する放気弁とを有するインバータ圧縮機の制御方法であって、
    インバータトリップ発生の際、
    前記電動機の回転数nmが予め設定されている標準回転数n3より少ない場合には、前記電動機の回転数nmが予め設定されている標準回転数n3より多い場合の待機時間よりも短い時間待機し、
    待機時間経過後、前記インバータをリトライ制御することを特徴とするインバータ圧縮機の制御方法。
  3. インバータによって駆動される電動機と、この電動機で回転駆動される圧縮機本体と、前記圧縮機本体からの圧縮空気から潤滑油を分離するオイルセパレータと、前記圧縮機本体の吐出し側を放圧する放気弁とを有するインバータ圧縮機の制御方法であって、
    インバータトリップ発生の際、
    前記オイルセパレータ内の圧力pmが予め設定されている標準圧力p3より小さい場合には、前記オイルセパレータ内の圧力pmが予め設定されている標準圧力p3より大きい場合の待機時間よりも短い時間待機し、
    待機時間経過後、前記インバータをリトライ制御することを特徴とするインバータ圧縮機の制御方法。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のインバータ圧縮機の制御方法において、異なるリトライ待機時間を少なくとも2種類設定し、前記短い時間のリトライ待機時間をt2、インバータの通常運転でのトリップ発生時のリトライ待機時間をt1とした場合、t2<t1に設定されたことを特徴とするインバータ圧縮機の制御方法。
  5. インバータによって駆動される電動機と、この電動機で回転駆動される圧縮機本体と、前記圧縮機本体からの圧縮空気から潤滑油を分離するオイルセパレータと、前記インバータを制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、
    インバータトリップ発生の際、
    前記インバータの起動からインバータトリップ発生までの運転経過時間tmが予め設定されている標準経過時間t3より短い場合には、前記インバータの起動からインバータトリップ発生までの運転経過時間tmが予め設定されている標準経過時間t3より長い場合の待機時間よりも短い時間待機し、
    待機時間経過後、前記インバータをリトライ制御することを特徴とするインバータ圧縮機。
  6. インバータによって駆動される電動機と、この電動機で回転駆動される圧縮機本体と、前記圧縮機本体からの圧縮空気から潤滑油を分離するオイルセパレータと、前記インバータを制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、
    インバータトリップ発生の際、
    前記電動機の回転数nmが予め設定されている標準回転数n3より少ない場合には、前記電動機の回転数nmが予め設定されている標準回転数n3より多い場合の待機時間よりも短い時間待機し、
    待機時間経過後、前記インバータをリトライ制御することを特徴とするインバータ圧縮機。
  7. インバータによって駆動される電動機と、この電動機で回転駆動される圧縮機本体と、前記圧縮機本体からの圧縮空気から潤滑油を分離するオイルセパレータと、前記インバータを制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、
    インバータトリップ発生の際、
    前記オイルセパレータ内の圧力pmが予め設定されている標準圧力p3より小さい場合には、前記オイルセパレータ内の圧力pmが予め設定されている標準圧力p3より大きい場合の待機時間よりも短い時間待機し、
    待機時間経過後、前記インバータをリトライ制御することを特徴とするインバータ圧縮機。
  8. 請求項5から7のいずれかに記載のインバータ圧縮機において、前記制御手段は異なるリトライ待機時間を少なくとも2種類記憶するメモリを有し、前記短い時間のリトライ待機時間をt2、インバータの通常運転時でのトリップ発生時のリトライ待機時間をt1とした場合、t2<t1に設定されたことを特徴とするインバータ圧縮機。
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