JP5201927B2 - ランドリモニタ装置及びその校正方法 - Google Patents

ランドリモニタ装置及びその校正方法 Download PDF

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Description

本発明は、放射能を取り扱う原子力施設において、放射線管理区域において使用後洗濯・乾燥された保護被服類等の放射能汚染の有無を検出するためのランドリモニタ装置及びその校正方法に関する。
一般に、原子力施設において、放射線管理区域において使用された保護被服類等は、一旦洗濯・乾燥した後、放射能汚染の有無を検出する必要がある。この放射能汚染の有無を検出するための装置として所謂ランドリモニタ装置があり、ランドリモニタ装置によって放射能汚染がないことを確認した後、保護被服類等を再利用している。
このランドリモニタでは、ベルトコンベアによって被測定物である保護被服類を搬送しつつ、放射線検出部(例えば、コバルト60から出力されるβ線検出部)で被測定物の放射能汚染を検出して、再利用できるか否かを判定して、仕分けを行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。
上述の放射線検出部は、例えば、10個の検出器を有し、ベルトコンベアを挟むようにして、ベルトコンベアの上側に5個、ベルトコンベアの下側に5個の検出器が互いに対向して配置されている。そして、これら検出器はベルトコンベアの搬送方向に直交する方向に所定の間隔で配列されている。
ところで、ランドリモニタは、その検出性能を担保するため、1年に1回程度、定期的に校正を行う必要があり、ランドリモニタの校正を行う際には、標準線源(例えば、10cm四方のβ線源(コバルト60))を用いて、10個の検出器の各々について、10回の測定を行って、その平均値を用いて校正を行っている(例えば、JIS Z 4340)。つまり、都合100回の測定を行うことになる。
そして、校正に当たっては、ベルトコンベアを駆動しつつ、標準線源をベルトコンベアの上流側から下流側へと通過させて測定を行い、1回の測定が終了する都度、ベルトコンベアの下流側から上流側へ人手で標準線源を運搬し、検出器の中央位置に設定し、再び標準線源をベルトコンベアの上流側から下流側に通過させて、測定を行う。したがって、100回の測定を行うためには、都合100回の運搬及び設定を行う必要がある。
特開平11−211835号公報
上述のように、ランドリモニタの校正を行う際には、多数回に亘って、標準線源の運搬及び設定を人手で行う必要があり、時間を要するばかりでなく、その作業が極めて面倒であるという課題がある。
さらに、標準線源の設定を人手で行う際には熟練を要し、設定誤差による測定値誤差を避けることが難しく、測定値の精度が低下してしまうという課題もある。さらに、人手による標準線源の運搬では被曝する恐れがある。
したがって、本発明は、簡単にしかも精度よく校正を行うことのできるランドリモニタ装置及びその校正方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明は、予め定められた方向に走行するベルトコンベアと、該ベルトコンベアと平行にかつ前記ベルトコンベアの走行方向に直交する直交方向に所定の間隔で配列された複数の放射線検出器とを有し、原子力施設の放射線管理区域で用いられた衣類等の被測定物を前記ベルトコンベアに載置して前記放射線検出器で前記被測定物の放射能汚染を測定するためのランドリモニタ装置であって、標準線源を前記ベルトコンベアに載置して、該標準線源を前記放射線検出器の各々で複数回測定して、その測定結果に基づいて前記放射線検出器の校正を行う際に、前記ベルトコンベアを前記予め定められた方向と前記予め定められた方向に逆の逆方向とに交互に走行制御する第1の制御手段と、前記標準線源を前記直交方向に移動制御する第2の制御手段とを有することを特徴とするものである。
(1)に記載のランドリモニタ装置では、ベルトコンベアを正転及び逆転させて、さらに、標準線源をベルトコンベアの搬送方向に直交する方向に移動させるようにしたので、複数の放射線検出器について自動的に複数回の測定を行って、測定結果を得ることができ、その結果、簡単にしかも精度よく放射線検出器の校正を行うことができる。
(2) 本発明は、(1)に記載のランドリモニタ装置において、前記第1の制御手段は、前記放射線検出器の一つを第1の放射線検出器として該第1の放射線検出器に対応して前記標準線源が前記ベルトコンベア上に載置されると、前記ベルトコンベアを前記予め定められた方向に走行させ、前記第1の放射線検出器を通過させる第1の制御ステップと、前記ベルトコンベアを前記予め定められた方向と逆方向に走行させて、前記第1の放射線検出器を再度通過させる第2の制御ステップとを、予め規定された測定回数に達するまで交互に行うことを特徴とするものである。
(2)に記載のランドリモニタ装置では、予め規定された測定回数に達するまで、ベルトコンベアを正転及び逆転させて、標準線源による校正を行っているから、人手に頼ることなく、短時間で校正データを得ることができる。
(3) 本発明は、(2)に記載のランドリモニタ装置において、前記第2の制御手段は、前記測定回数に達すると、前記第1の放射線検出器以外の別の放射線検出器に対応する位置に前記標準線源を前記直交方向に沿って移動させる移動制御ステップを実行し、前記第1の制御手段は前記別の放射線検出器について前記第1及び前記第2の制御ステップを実行することを特徴とするものである。
(3)に記載のランドリモニタ装置では、標準線源をベルトコンベアの搬送方向に直交する方向に移動させて、全ての放射線検出器について測定を行うようにしたので、短時間で精度よく測定結果を得ることができる。
(4) 本発明は、(3)に記載のランドリモニタ装置において、前記放射線検出器の全てについて前記予め規定された測定回数の測定が行われるまで、前記第1及び前記第2の制御手段による制御を行うことを特徴とするものである。
(4)に記載のランドリモニタ装置では、全ての放射線検出器について複数回の測定が自動的に行われることになって、測定漏れが生じることがない。
(5) 本発明は、(1)から(4)のいずれかに記載のランドリモニタ装置で用いられ、前記放射線検出器の校正を行うための校正方法あって、標準線源を前記ベルトコンベアに載置して、該標準線源を前記放射線検出器の各々で複数回測定してその測定結果に基づいて前記放射線検出器の校正を行う際に、コンピュータによって、前記ベルトコンベアを前記予め定められた方向と前記予め定められた方向と逆方向に走行制御する第1のステップと、前記標準線源を前記直交方向に移動制御する第2のステップとを実行することを特徴とするものである。
(5)に記載の校正方法では、コンピュータ制御によって、ベルトコンベアを正転及び逆転させて、さらに、標準線源をベルトコンベアの搬送方向に直交する方向に移動させるようにしたので、複数の放射線検出器について自動的に複数回の測定を行って、測定結果を得ることができ、簡単にしかも精度よく放射線検出器の校正を行うことができる。
以上のように、本発明によれば、ベルトコンベアを正転及び逆転させるとともに、標準線源をベルトコンベアの搬送方向に直交する方向に移動させるようにしたから、複数の放射線検出器について自動的に複数回の測定を行って、測定結果を得ることができ、その結果、簡単にしかも精度よく放射線検出器の校正を行うことができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態によるランドリモニタ装置の一例を示す平面図であり、図2は本発明の実施の形態によるランドリモニタ装置の一例を示す左側面図である。また、図3は図1に示すランドリモニタ装置の校正を行う際の制御系を示すブロック図、図4は図3に示すランドリモニタ装置の校正を説明するためのフロー図である。
図1及び図2において、図示のランドリモニタ装置10は、例えば、原子力施設において放射線管理区域で使用後、洗濯・乾燥された保護被服類等の放射能汚染の有無を検出するために用いられる。ランドリモニタ装置10は装置筐体11を有しており、この装置筐体11の底面の四隅にはキャスター12が備えられ、ランドリモニタ装置10が移動可能となっている。さらに、装置筐体11にはアジャスタフット13が取り付けられ、これらアジャスタフット13によって装置筐体11が床面に対して調整される。
装置筐体11にはベルトコンベア機構14が備えられており、このベルトコンベア機構14は、装置筐体11の前端側及び後端側(図2において右端側及び左端側)に張り出している。ベルトコンベア機構14は無端状のベルト14a、駆動ローラ14b、複数の従動ローラ14c、及びテンションローラ14dを有しており、ベルト14aは駆動ローラ14b、従動ローラ14c、及びテンションローラ14dに張架されている。
そして、モーター(図示せず)を正転駆動すると、駆動ローラ14bが回転駆動され、これによってベルト14aは図中点線矢印で示す方向に回転する。一方、モーターを逆転駆動すると、ベルト14aは図中点線矢印で示す方向と逆向きに回転する。なお、ベルト14aを覆うようにしてカバー体15が装置筐体11に取り付けられている。
カバー体15で覆われた部分には、遮蔽体16で囲われたβ線のような放射線検出部は第1及び第2の検出部17及び18を有している。そして、第1及び第2の検出部17及び18はベルト14aを挟んで互いに対向している。
第1及び第2の検出部17及び18は、それぞれ、複数の放射線検出器17−1〜17−5及び18−1〜18−5(ただし、図2において、放射線検出器18−2〜18−5は、放射線検出器18−1の背後に隠れているので、図示を省略している。)を有している。放射線検出器17−1〜17−5及び18−1〜18−5は、ベルト14aの搬送方向に直交する方向に所定の間隔をおいて配列されている。図示の例では、第1及び第2の検出部17及び18は、いずれも、5個の放射線検出器で構成している。
図示のように、ベルト14aに対向して副ベルト(従動ベルト)19が配置されており、この従動ベルト19は複数のローラ19a及び19bに張架されており、第1の検出部17が配置された領域において、洗濯乾燥後の保護被服類はベルト14aと従動ベルト19との間に挟まれた状態で移動する。
なお、ベルト14aのテンションは下部テンション調節器20で調整され、従動ベルト19のテンションは上部テンション調節器19cによって調整される。
洗濯乾燥後の保護被服類の放射能汚染を測定する際には、電源スイッチ21を投入してベルト14aを回転駆動させ、スピードコントローラ22でベルト14aの搬送スピードを調整する。その後、ベルト14aに表示された衣類センター表示27に合わせて、保護被服類をベルト14aに載せる。
これによって、保護被服類はベルト14aに搬送されて、第1及び第2の検出部17及び18の間を通過し、この際に放射能がモニタされる。そして、モニタ結果は、例えば、プリンター25に出力される。モニタ結果によって放射能汚染があると判定された保護被服類は分別し再度洗濯乾燥されることになる。
なお、カバー体15の側面には緊急停止スイッチ26が備えられ、この緊急停止スイッチ26を操作すると、ベルト14aは停止される。
ところで、ランドリモニタ装置10は、その検出性能を担保するため、1年に1回程度定期的に校正を行う必要がある。そして、ランドリモニタ装置10の校正を行う際には、標準線源(例えば、10cm四方のβ線源(コバルト60))を用いて測定を行うことになるが、各放射線検出器の各々について、10回の測定を行って、その平均値を用いて校正を行う必要がある(例えば、JIS Z 4340)。つまり、10個の放射線検出器を有していると、都合100回の測定を行うことになる。
ランドリモニタ装置10では、簡単にしかも精度よく校正を行うため、次のようにして測定を行う。
図1に示すように、カバー体15に覆われた部分において、第1及び第2の検出部17及び18よりも上流側にはエアーシリンダー23が配置され、エアーシリンダー23のピストン軸23aには操作板部23bが取り付けられている。そして、エアーシリンダー23の駆動によってピストン軸はベルト14aの搬送方向に直交する方向に進退する。
図3を参照して、エアーシリンダー23の駆動制御は制御装置(マイクロコンピュータ)30によって行われる。制御装置30には、ベルト14a(つまり、駆動ローラ14b)を駆動するためのモーター34が接続され、さらに、エアーシリンダー23を駆動するための駆動装置35が接続されている。
また、制御装置30には、始動・停止スイッチ31、タイマー32、メモリ33、及びスピードコントローラ22が接続され、メモリ33には各放射線検出器の中心軸(搬送方向の軸)間の距離(間隔)Pが設定されるとともに、第1及び第2の検出部17及び18よりも上流側に位置する第1の仮想基準点と第1及び第2の検出部17及び18よりも下流側に位置する第2の仮想基準点との距離が基準距離Lとして設定されている。また、メモリ33には放射線検出器の個数が記録されている。
続いて、図4を参照して、標準線源40(図1参照)を用いた校正方法について説明する。前述したように、電源スイッチ21を投入してベルト14aを回転駆動させ、スピードコントローラ22でベルト14aの搬送スピードを搬送速度Sとする。この搬送速度Sは制御装置30に与えられる。
その後、始動・停止スイッチ31を停止操作する。これによって、制御装置30はモーター34を停止する。そして、側定員は、放射線検出器毎の測定回数を示す規定回数Mを始動・停止スイッチ31から制御装置30に入力した後、標準線源40を放射線検出器17−1及び18−1の中心軸を表す基準線28に合わせて、ベルト14a上に載置する。
続いて、側定員が始動・停止スイッチ31を始動操作すると、制御装置30は始動操作を認識し(ステップS1)、搬送速度Sでベルト14aを駆動すべく、モーター34を駆動制御する(正転駆動:ステップS2)。これによって、ベルト14aが回転駆動されて、標準線源40はベルト14aに搬送されて、放射線検出器17−1及び18−1の間を通過し、この際放射線のモニタが行われる。
制御装置30はメモリ33から前述の基準距離Lと搬送速度Sとから基準距離Lを走行するのに要する所定時間tを求め、タイマー32を起動する。そして、所定時間tが経過したか否かを監視する(ステップS3)。ステップS3において、所定時間tが経過すると、制御装置30はモーター34を停止して(ステップS4)、ベルト14aの走行を停止する。また、制御装置30はタイマー32をリセットする。
続いて、制御装置30はモーター34を逆転駆動し(ステップS5)、ベルト14aを逆向きに走行させて、タイマー32を起動する。これによって、標準線源40は再び放射線検出器17−1及び18−1の間を通過し、この際放射線のモニタが行われる。制御装置30は所定時間tが経過したか否かを監視し(ステップS6)、所定時間tが経過すると、制御装置30はモーター34を停止して(ステップS7)、ベルト14aの走行を停止する。また、制御装置30はタイマー32をリセットする。
続いて、制御装置30は規定回数Nの測定を実施したか否かを判定し(ステップS8)、測定回数が規定回数M未満であると、ステップS2に戻って測定を継続する。一方、測定回数が規定回数Mとなると、制御装置30は全放射線検出器について測定を行ったか否かを判定する(ステップS9)。
ステップS9において、全放射線検出器について測定を行ったと判定すると、制御装置30は処理を終了する。一方、全放射線検出器について測定を行っていないと判定すると、制御装置30は、駆動装置35を駆動制御して、エアーシリンダー23を駆動させる(ステップS10)。
前述のように、メモリ33には、各放射線検出器の中心軸間の間隔Pが設定されているから、制御装置30はメモリ33から間隔Pを読み出して、この間隔Pに応じた長さだけピストン軸23aを前進させるべく、駆動装置35によってエアーシリンダー23を駆動する。この結果、図1に示すように、操作板部23bによって標準線源40は破線矢印で示す方向に押され、放射線検出器17−2及び18−2の中心軸に対応する位置に移動することになる。
上述のようにして、標準線源40を移動させた後、制御装置30はステップS2に戻って処理を続行する。
このようにして、エアーシリンダー23によってベルト14aの搬送方向に直交する方向に標準線源40を移動させて、全ての放射線検出器について規定回数Mの測定を実行し、測定データを得る。そして、その平均値を用いて校正を行う。
上述のように、標準線源40を用いて複数の放射線検出器について複数回の測定を行う際、ベルト14aを正方向及び逆方向に駆動して測定を行い、さらに、標準線源40をベルト14aの搬送方向に直交する方向に移動させて、測定を行うようにしたから、簡単にしかも精度よく校正を行うことができる。
なお、上述の実施の形態では、エアーシリンダー23を用いて標準線源40をベルト14aの搬送方向に直交する方向に移動させるようにしたが、ステッピングモーター等の駆動装置の回転を直線方向の駆動力に変換して、標準線源40をベルト14aの搬送方向に直交する方向に移動させるようにしてもよい。この場合、ステップS10では、制御装置30は駆動装置35を駆動制御して、ステッピングモーター等の駆動装置を駆動させることになる。
さらに、上述の実施の形態では、タイマー32を用いてモーター34の正転、停止、及び逆転を制御するようにしたが、第1及び第2の検出部17及び18の上流側及び下流側にそれぞれ検知センサを配置し、これら検知センサで標準線源40が検知された際に、モーター34を停止した後、逆転又は正転させるようにしてもよい。
本発明の実施の形態によるランドリモニタ装置の一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態によるランドリモニタ装置の一例を示す左側面図である。 図1に示すランドリモニタ装置の校正を行う際の制御系を示すブロック図である。 図3に示す制御系による制御を説明するためのフロー図である。
符号の説明
10 ランドリモニタ装置
11 装置筐体
12 キャスター
13 アジャスタフット
14 ベルトコンベア機構
15 カバー体
16 遮蔽体
17 第1の検出部
18 第2の検出部
21 電源スイッチ
22 スピードコントローラ
23 エアーシリンダー
30 制御装置(マイクロコンピュータ)
31 始動・停止スイッチ
32 タイマー
33 メモリ
34 モーター
35 駆動装置

Claims (5)

  1. 予め定められた方向に走行するベルトコンベアと、
    前記ベルトコンベアと平行に、かつ前記ベルトコンベアの走行方向に直交する直交方向に所定の間隔で配列された複数の放射線検出器とを有し、
    原子力施設の放射線管理区域で用いられた衣類等の被測定物を、前記ベルトコンベアに載置して前記放射線検出器で前記被測定物の放射能汚染を測定するためのランドリモニタ装置であって、
    前記放射線検出器よりも前記走行方向の上流側に配置され、前記ベルトコンベアに載置された標準線源と当接する操作板部を前記直交方向に進退可能なエアーシリンダーと、
    前記標準線源を前記ベルトコンベアに載置して、前記標準線源を前記放射線検出器の各々で複数回測定して、その測定結果に基づいて前記放射線検出器の校正を行う際に、前記ベルトコンベアを前記予め定められた方向と前記予め定められた方向に逆の逆方向とに交互に走行制御する第1の制御手段と、
    前記エアーシリンダーを制御し前記操作板部を前記直交方向に進退させることで、前記標準線源を前記直交方向に移動制御する第2の制御手段とを有することを特徴とするランドリモニタ装置。
  2. 前記第1の制御手段は、前記放射線検出器の一つを第1の放射線検出器として該第1の放射線検出器に対応して前記標準線源が前記ベルトコンベアの上に載置されると、前記ベルトコンベアを前記予め定められた方向に走行させ、前記第1の放射線検出器を通過させる第1の制御ステップと、前記ベルトコンベアを前記予め定められた方向と逆方向に走行させて、前記第1の放射線検出器を再度通過させる第2の制御ステップとを、予め規定された測定回数に達するまで交互に行うことを特徴とする請求項1記載のランドリモニタ装置。
  3. 前記第2の制御手段は、前記測定回数に達すると、前記第1の放射線検出器以外の別の放射線検出器に対応する位置に前記標準線源を前記直交方向に沿って移動させる移動制御ステップを実行し、
    前記第1の制御手段は前記別の放射線検出器について前記第1の制御ステップ及び前記第2の制御ステップを実行することを特徴とする請求項2記載のランドリモニタ装置。
  4. 前記放射線検出器の全てについて前記予め規定された測定回数の測定が行われるまで、前記第1の制御手段及び前記第2の制御手段による制御を行うことを特徴とする請求項3記載のランドリモニタ装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のランドリモニタ装置で用いられ、前記放射線検出器の校正を行うための校正方法あって、
    標準線源を前記ベルトコンベアに載置して、該標準線源を前記放射線検出器の各々で複数回測定してその測定結果に基づいて前記放射線検出器の校正を行う際に、コンピュータによって、前記ベルトコンベアを前記予め定められた方向と前記予め定められた方向と逆方向に走行制御する第1のステップと、
    前記エアーシリンダーを制御し前記操作板部を前記直交方向に進退させることで、前記標準線源を前記直交方向に移動制御する第2のステップとを実行することを特徴とする校正方法。
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