JP5201697B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも一部のリールの回転開始が遅れるフリーズ制御が搭載された遊技機に関し、特に詳細には、メイン制御手段からサブ制御手段に送信されるフリーズ制御に関する情報を少なくするように構成された遊技機に関する。
スロットマシンに代表される遊技機は、遊技者の操作により回転するリールを停止させ、所定の図柄を揃えることで遊技媒体(遊技メダル等)を獲得する遊技を提供するものである。このような遊技機の演出の一つとして、遊技者によりリールの回転を開始させる操作がされたとしても、リールの回転を一定時間だけ開始させない制御(リールを用いた演出の一種であって、以下「フリーズ制御」又は単に「フリーズ」と呼ぶ)を行うように構成されたものがある。このようなフリーズ制御を備えた遊技機は、リールの回転動作に合わせて画像や音による演出がサブ制御手段で実行される場合があるため、リールの作動を制御するメイン制御手段からサブ制御手段に対してフリーズ(変動遅れ)コマンドが送信される。このとき、メイン制御手段からその後、リールの回転が開始されたことを示す変動開始コマンドをサブ制御手段に送信することにより、フリーズコマンドを受信したときに、フリーズ制御に対応する時間分の画像表示をサブ制御手段で行い、変動開始コマンドに応じてその画像の表示を停止するもの(例えば、特許文献1参照)や、複数種類のフリーズ時間(例えば、0.3秒〜10秒まで)を備え、複数のフリーズ時間の中から何れからのフリーズ時間を決定し、対応する時間分の演出を実行するもの(例えば、特許文献2参照)が知られている。
特開2009−178220号公報 特開2009−225877号公報
上述のようにリールの回転がフリーズする種類を複数備える遊技機(例えば、フリーズ時間が複数あったり、リールの全部又は一部がフリーズしたりするような遊技機)においては、そのフリーズの種類毎にメイン制御手段から送信するコマンドを備える必要があり、メイン制御手段で実行される処理の負荷が増大してしまうという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、サブ制御手段でフリーズ制御の種別(フリーズパターン)を判別し、メイン制御手段の動作に応じた演出を実行することで、メイン制御手段における処理の負荷を低減する遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る遊技機は、複数の図柄を表示するとともに、当該複数の図柄の各々を変動させて表示させる図柄表示手段と、前記図柄表示手段の前記図柄の変動を開始させるための始動手段と、前記始動手段の操作に応じて前記図柄表示手段の前記図柄の変動を開始させる制御を含む遊技の制御を行うともに、所定の条件を満たすときに、前記始動手段が操作されたとしても、予め決められた複数の遅延時間の中から一つの遅延時間を選択して、前記図柄の少なくとも一部の変動の開始を、前記選択された遅延時間だけ遅らせる制御を行うメイン制御手段と、前記メイン制御手段による前記遊技の制御の結果に応じて、当該遊技に対して実行される演出を制御するサブ制御手段と、を有し、前記メイン制御手段は、前記遊技毎に、前記始動手段が操作されたことを示す始動操作情報、及び、前記図柄の変動が開始されたことを示す変動開始情報を前記サブ制御手段に送信するように構成され、前記サブ制御手段は、前記始動操作情報を受信してから前記変動開始情報を受信するまでの時間を測定して第1のフリーズ時間として記憶するフリーズ時間測定手段と、前記第1のフリーズ時間から、前記メイン制御手段において、前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われたのか否か、及び、前記複数の遅延時間の中からいずれの遅延時間が選択されたのかを判定するフリーズパターン判定手段と、前記フリーズパターン判定手段において、前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われたと判定されたときに、前記遅延時間に応じて演出パターンを決定して演出を行う演出実行手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係る遊技機は、メイン制御手段において、始動手段が操作されたとしても、複数の遅延時間の中から1つを選んでその遅延時間だけ図柄表示手段の図柄の少なくとも一部の変動開始を遅らせる制御(フリーズ制御)が行われるように構成されているが、以上のように構成すると、メイン制御手段からサブ制御手段に対して、始動操作情報及び変動開始情報を送信するだけで、サブ制御手段において、フリーズ制御が行われたのか否か、及び、複数の遅延時間の中からいずれの遅延時間が選択されたのかを判定することができる。そのため、サブ制御手段においてフリーズ制御が行われたときに対応する演出を行う場合に、メイン制御手段からサブ制御手段に送信する情報を少なくすることができ、メイン制御手段における処理の負荷を低減することができる。
また、本発明に係る遊技機において、前記メイン制御手段は、前記始動手段が操作されたとしても、前の遊技における前記図柄の変動開始から予め決められた最小遊技時間が経過していないときは、当該最小遊技時間が経過したときに前記図柄の変動を開始するように構成されており、前記サブ制御手段は、前記変動開始情報を受信したときから、次の遊技において前記変動開始情報を受信するまでの時間を測定して遊技間時間として記憶する遊技間時間測定手段を有し、前記フリーズパターン判定手段は、前記第1のフリーズ時間及び前記遊技間時間から前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われたのか否か、及び、前記複数の遅延時間の中からいずれの遅延時間が選択されたのかを判定することが好ましい。
このとき、前記フリーズパターン判定手段は、前記遊技間時間と前記第1のフリーズ時間との差である第1の差を求め、前記第1の差が前記最小遊技時間以上のときは、前記第1のフリーズ時間が0より大きい場合に前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われたと判定して前記第1のフリーズ時間に基づいて前記複数の遅延時間の中からいずれの遅延時間が選択されたのかを判定し、前記第1のフリーズ時間が0の場合に前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われなかったと判定し、前記第1の差が前記最小遊技時間より小さいときは、さらに、前記遊技間時間と前記最小遊技時間との差である第2の差を求め、前記第2の差が0より大きい場合は前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われたと判定して前記第1のフリーズ時間に基づいて前記複数の遅延時間の中からいずれの遅延時間が選択されたのかを判定し、前記第2の差が0の場合は前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われなかったと判定することが好ましい。
本発明に係る遊技機は、遊技と遊技の間隔が所定の時間(最小遊技時間)以上となるように構成されているが、前の遊技から最小遊技時間が経過する前に始動手段が操作されると、始動操作情報及び変動開始情報だけでは、最小遊技時間の制約により図柄表示手段の図柄の変動開始が遅延したのか、フリーズ制御により遅延したのかが判別できない場合がある。しかし、本発明に係る遊技機を以上のように構成することにより、サブ制御手段で、フリーズ制御が行われたか否か、及び、複数の遅延時間の中からいずれの遅延時間が選択されたのかを判定することができる。
また、本発明に係る遊技機において、前記メイン制御手段は、前記図柄の変動開始を遅らせる制御を実行するときに、当該制御が行われることを示すフリーズ情報を前記サブ制御手段に送信するように構成され、前記フリーズパターン判定手段は、前記メイン制御手段において、前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われるか否かを、当該フリーズ情報を受信するか否かで判定するように構成することが好ましい。
このとき、前記メイン制御手段は、前記始動手段が操作されたとしても、前の遊技における前記図柄の変動開始から予め決められた最小遊技時間が経過していないときは、当該最小遊技時間が経過したときに前記図柄の変動を開始するように構成されており、前記サブ制御手段は、前記変動開始情報を受信したときから、次の遊技において前記変動開始情報を受信するまでの時間を測定して遊技間時間として記憶する遊技間時間測定手段を有し、前記フリーズパターン判定手段は、前記遊技間時間と前記第1のフリーズ時間との差である第1の差を求め、前記第1の差が前記最小遊技時間以上のときは、前記第1のフリーズ時間に基づいて前記複数の遅延時間の中からいずれの遅延時間が選択されたのかを判定し、前記第1の差が前記最小遊技時間より小さいときは、前記最小遊技時間及び前記第1のフリーズ時間に基づいて前記複数の遅延時間の中からいずれの遅延時間が選択されたのかを判定することが好ましい。
そして、前記フリーズパターン判定手段は、前記第1の差が前記最小遊技時間より小さいときに、前記遊技間時間と前記最小遊技時間との差を第2の差として求め、当該第2の差が0のときに、前記第1のフリーズ時間より短い前記遅延時間が選択されたと判断することが好ましい。
メイン制御手段でフリーズ制御を行うときにサブ制御手段に対してフリーズ情報を送信することにより、サブ制御手段の処理を簡単にすることができる。
また、本発明に係る遊技機において、前記メイン制御手段は、前記複数の図柄の各々について変動が開始されたことを示す変動開始情報を前記サブ制御手段に送信するように構成され、前記フリーズ時間測定手段は、前記遊技毎に、最初に変動を開始した前記図柄に対する前記変動開始情報から最後に変動を開始した前記図柄に対する前記変動開始情報までの時間を測定して第2のフリーズ時間として記憶するように構成され、前記フリーズパターン判定手段は、前記メイン制御手段において、前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われたと判定するときに、前記第2のフリーズ時間が所定の時間以上のときは前記複数の図柄の一部の変動開始を遅らせる制御が行われたと判定し、前記第2のフリーズ時間が所定の時間より小さいときは前記複数の図柄の全ての変動開始を同時に遅らせる制御が行われたと判定するように構成され、前記演出実行手段は、前記図柄の遅延パターンに応じて演出パターンを決定して演出を行うことが好ましい。
図柄表示手段には、複数の変動する図柄が設けられているため、全ての図柄の変動開始を同時に遅延するだけでなく、一部を遅延させることもできる。このような場合、本発明に係る遊技機を以上のように構成すると、全ての図柄の変動開始を同時に遅延させた場合と、一部の図柄の変動開始を遅延させた場合との判別をサブ制御手段で行うことができるので、それぞれの遅延パターンに応じて演出を実行することができる。
本発明に係る遊技機を以上のように構成すると、サブ制御手段でフリーズ制御の種別(フリーズパターン)を判別し、メイン制御手段の動作に応じた演出を実行することで、メイン制御手段における処理の負荷を低減することができる。
スロットマシンの正面図である。 スロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 リール外周面の図柄配列の一例を示す平面図である。 役と図柄の組み合わせを示す説明図である。 スロットマシンにおける制御システムを示すブロック図である。 操作手段の操作とリールの作動のタイミングを示す説明図である。 最小遊技時間を説明するための説明図である。 スロットマシンにおける遊技状態の遷移を示す説明図である。 フリーズ制御時のリールの動作を説明するための説明図である。 フリーズパターンを抽選するための抽選テーブルのデータ構成を示す説明図である。 遊技開始時に遊技者がベット操作及びスタートレバー操作をするまでの処理の流れを示す。 リールの回転から停止までの処理の流れを示す。 リール停止後の処理の流れを示す。 1回の遊技において、メイン制御基板からサブ制御基板の演出制御基板に送信される制御コマンドの流れの一例を示す。 第1の実施形態に係る演出制御基板における処理の構成を示す説明図である。 第1の実施形態に係る演出制御基板で実行される処理のフローチャートである。 一部のリールがフリーズされるフリーズ制御を説明するための説明図である。 第4の実施形態に係る演出制御基板における処理の構成を示す説明図である。 第4の実施形態に係る演出制御基板で実行される処理のフローチャートである。 第4の実施形態におけるフリーズパターン判定手段のフローチャートである 最小遊技時間とリールの動作との関係を示す説明図であって、(a)は最小遊技時間の影響が無い場合を示し、(b)最小遊技時間の影響が有る場合で且つフリーズ時間が長いフリーズ制御がある場合を示し、(c)は最小遊技時間の影響が有る場合で且つフリーズ時間が短いフリーズ制御がある場合を示す。 第5の実施形態に係る演出制御基板における処理の構成を示す説明図である。 第5の実施形態に係る演出制御基板で実行される処理のフローチャートである。 第5の実施形態におけるフリーズパターンの判定処理のフローチャートである。 最小遊技時間の影響が無い場合のリールの動作を示す説明図であって、(a)はフリーズ制御が無い場合を示し、(b)はフリーズ制御がある場合を示す。 最小遊技時間の影響が有る場合のリールの動作を示す説明図であって、(a)はフリーズ制御が無い場合を示し、(b)はフリーズ時間が長いフリーズ制御がある場合を示し、(c)はフリーズ時間が短いフリーズ制御がある場合を示す。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1〜図10を用いて本発明に係るスロットマシン1の構成について説明する。ここで、図1はスロットマシン1の正面図であり、図2はスロットマシン1の制御の概略を示すブロック図であり、図3はリール外周面の図柄配列の一例を示す平面図であり、図4は役と図柄の組み合わせを示す説明図であり、図5はこのスロットマシン1における制御システムを示すブロック図であり、図6は操作手段30の操作とリール21a〜21cの作動のタイミングを示す説明図であり、図7は最小遊技時間を説明するための説明図であり、図8はこのスロットマシン1における遊技状態の遷移を示す説明図であり、図9はフリーズ制御時のリールの動作を説明するための説明図であり、図10はフリーズパターンを抽選するための抽選テーブルのデータ構成を示す説明図である。なお、以降の説明において、リールを用いた演出の一種であって、遊技者によりリールの回転を開始させる操作がされたとしても、リールの回転を一定の遅延時間だけ開始させない制御を「フリーズ制御」又は単に「フリーズ」と呼ぶ。
このスロットマシン1は、3個のリール21a〜21cに表示されている図柄を所定のライン上に揃えることにより、所定の枚数の遊技メダルを獲得する遊技を提供するものであり、図2に示すように、リール21a〜21cにより図柄を表示する図柄表示手段20と、遊技者の操作を受け付ける操作手段30と、遊技の制御を行うメイン制御基板100と、遊技に対する演出を行う演出手段40と、この演出手段40を制御するサブ制御基板200とから構成されている。
(メイン制御基板100)
メイン制御基板100は、スロットマシン1における遊技の進行や演出等を含む全体を統括制御する手段であり、役の抽選を行う役抽選手段110、図柄表示手段20の駆動(回転及び停止)制御を行うリール制御手段120、図柄表示手段20が停止したときの図柄の判定を行う停止図柄判定手段130、入賞時の遊技メダルの払出し等を制御する払出し制御手段140、出玉率に関する設定値を設定する設定値設定手段150、役抽選手段110の抽選結果等を記憶するフラグ情報記憶手段160、役抽選手段110で特別役に当選したときに、後述する有効ライン上に対応する図柄の組み合わせが停止するまで(入賞するまで)当選した状態を保持する特別役持ち越し手段170、遊技の進行や状態を制御する遊技状態制御手段180、及び、リール21a〜21cを用いたフリーズ制御を行うフリーズ制御手段190を有して構成されている。このメイン制御基板100は、図5に示すように、演算等を行うメインCPU101と、役の抽選を行うための乱数発生器102と、メインCPU101が各種制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM103と、遊技の進行等に必要なプログラムを記憶しておくROM104と、サブ制御基板200と通信を行うI/F回路105と、を有しており、これらはバス106で接続されてデータの送受信が可能に構成されている。このメイン制御基板100において、メインCPU101は、ROM104に記録された遊技用制御プログラムをRAM103に展開して実行し、遊技の制御を行うように構成されている。
このメイン制御基板100の出力側(図2中、右側)には、図柄表示手段20が電気的に接続されている。この図柄表示手段20は、円筒外周面に沿って多種の図柄が描かれた回転可能な3個のリール(左リール21a、中リール21b、右リール21)、リール駆動手段(左リール駆動手段22a、中リール駆動手段22b、右リール駆動手段22c)、及び、リール位置検出手段(左リール位置検出手段23a、中リール位置検出手段23b、右リール位置検出手段23c)を有して構成されている。3個のリール21a〜21cは、左右方向に並列に設けられており、スロットマシン1の前扉3に形成されたリール表示窓11から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、これらのリール21a〜21cは、スロットマシン1のリール表示窓11からは、合計9個の図柄が見えるように配置されている。このリール21a〜21cの各々には、例えば、図3に示すように0番から20番までの21個の図柄が表示されており、番号が増加する順で変動表示される。なお、この図3において、赤7、青7、及び、特別図柄は、このスロットマシン1の後述する特別役に特に関係する図柄である。また、ブランクは役を構成しない図柄である。また、リール駆動手段22a〜22cは、ステッピングモータ等で構成され、リール21a〜21cの各々の回転中心部に連結され、その作動はメイン制御基板100のリール制御手段120により制御される。さらに、リール位置検出手段23a〜23cは、各々のリール21a〜21cの停止位置を検出し、有効ライン上に表示されている図柄を判定するためのものであり、このリール位置検出手段23a〜23cによる検出値はメイン制御基板100により読み出され停止図柄判定手段130に渡される。また、このメイン制御基板100の出力側には、遊技メダルを払出すホッパー装置50が接続されており、その動作は払出し制御手段140により制御される。
また、メイン制御基板100の入力側(図2中、左側)には、操作手段30が電気的に接続されており、この操作手段30はベットボタン31(1ベットボタン31a及びMAXベットボタン31b)、スタートレバー32、及び、ストップボタン33(左ストップボタン33a、中ストップボタン33b、右ストップボタン33c)を有している。スタートレバー32は、図柄表示手段20として設けられたリール21a〜21cを始動させるときに操作するレバーであって、始動手段としての機能を有している。また、ストップボタン33(33a〜33c)は、回転しているリール21a〜21cの各々を停止させるときに遊技者が操作するボタンであって、停止手段としての機能を有している。また、ベットボタン31は、遊技者が貯留メダルを遊技に投入する(ベットする)ときに操作するスイッチであって、その操作によって図柄組合せラインが有効化される。なお、図1に示すメダル投入口51は、ベットボタン31と同様に、有効ラインを有効化するために遊技メダルを投入する部分であり、このメダル投入口51からの遊技メダルの投入は、ベットボタン31の操作に含まれるものである。なお、1回の遊技にベット可能な枚数を超えて遊技メダルが投入された場合には、所定の枚数の範囲内でこのスロットマシン1の内部(遊技媒体貯留手段141)に貯留されるように構成されている。
(役抽選手段110)
役抽選手段110は、乱数値を発生させる乱数発生手段111と、この乱数発生手段111から乱数値を抽出する乱数抽出手段112と、複数の役の各々の当選確率が乱数値の取り得る範囲に対応して定義された役抽選テーブルを記憶する役抽選テーブル記憶手段114と、乱数抽出手段112により取得された乱数値及び役抽選テーブルにより役に当選したか否かを判定する乱数判定手段113と、を有して構成されている。ここで、役としては、図4に示すように、複数種類の特別役、複数種類の小役、及び、リプレイが設けられている。この役抽選手段110は、何らかの役に当選したときは、後述するフラグ情報記憶手段160に対して当選した役のフラグをオンにする。
ここで、特別役とは、その役に対応する図柄の組み合わせが有効ライン上に停止(入賞)すると、通常遊技状態から特別遊技状態(通常遊技以上に遊技メダルの獲得が期待できる、遊技者にとって有利となる特別遊技が実行される状態)に移行されるという役であり、BB(ビックボーナス)や、MB(ミドルボーナス)が設けられている。BBは、特別遊技の1つであるBB遊技(いわゆる、第一種特別役物に係る役物連続作動装置が作動する遊技)に移行させる役であり、MBは特別遊技の他の1つであるMB遊技(いわゆる、第二種特別役物に係る役物連続作動装置が作動する遊技)に移行させる役である。例えば、本実施形態に係るスロットマシン1においては、遊技メダルが3枚投入されて遊技が行われた場合には、図4に示す特別役1〜5の何れかに対応する図柄の組み合わせが有効ライン上に停止(入賞)すると、BB遊技若しくはMB遊技に移行するように構成されている。なお、BB遊技は、一般遊技と所定小役が高確率で当選するボーナスゲームとを、遊技メダルの払出枚数が所定枚数(例えば、345枚)を超えるまで繰り返し行うことができる遊技である。また、MB遊技は、全ての小役が、抽選が行われることなく当選した状態となり、遊技メダルの払出枚数が所定枚数(例えば、253枚)を超えるまで繰り返し行うことができる遊技である。なお、このMB遊技においては、後述するリール制御手段120は、3つのリール21a〜21cのうちの少なくとも1つのリールに対して、ストップボタン33(33a〜33c)が押されたときから、1コマ分以内で、そのリール21a〜21cの回転を停止させるよう定められている(本実施形態に係るスロットマシン1では、左リール21aが該当する)。
また、小役とは、予め定められた枚数の遊技メダルが払い出される役であり、小役の種類に応じて、その役に対応する図柄の組み合わせ及び払出される遊技メダルの枚数が異なるように設定されている。本実施形態に係るスロットマシン1においては、図4に示すように小役1〜小役3が設定されている。さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持して再度遊技が行えるようにした役である。
なお、図4には、後述する各遊技状態における役の当選確率も示している。ここで、特別役はBB及びMB毎の合算の当選確率を示している。また、各役に示される「−」は、その遊技状態では当該役の抽選は行われないことを示し、MBが当選して入賞したときの特別遊技状態においては、役の抽選は行われず、全ての小役が当選した状態で遊技が行われる。さらに、ハズレのときの抽選確率は、特別役、小役及びリプレイ(再遊技役)の当選確率の合計を1から引いた確率である。
(リール制御手段120)
リール制御手段120は、操作手段30のスタートレバー32及びストップボタン33が操作されたタイミングに応じて、リール21a〜21cの回転の開始及び停止の制御を行う。より具体的には、図6に示すように、リール制御手段120は、時刻t0においてスタートレバー32が操作されると、リール21a〜21cを回転させ、その後、時刻t1〜t3においてストップボタン33a〜33cが操作される毎に、後述する遊技状態制御手段180で管理されている遊技状態(例えば、通常遊技状態、特別遊技状態等)、役抽選手段110による抽選の結果、並びに、ストップボタン33(左ストップボタン33a、中ストップボタン33b、右ストップボタン33c)が操作されたタイミングに基づいて、当該操作がされたストップボタン33a〜33cに対応するリール21a〜21cの停止位置を決定すると共に、ステッピングモータの駆動を制御して、その決定した位置でリール21a〜21cの各々の回転を停止させる。
ここで、スロットマシン1のリール表示窓11を含む部分には、図示しないが、図柄組合せラインが設けられている。この「図柄組合せライン」とは、リール21a〜21cの停止時における図柄の並びラインであって、図柄の組み合わせを形成させるラインである。本実施形態では、上述のようにリール表示窓11に表示される3×3の図柄に対して、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール21a〜21cの上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。なお、この図柄組合せラインの構成は一例であって、本発明がこの構成に限定されることはない。
さらに、5本の図柄組合せラインのうち、遊技者によって投入された遊技メダルの枚数に応じて、図柄組合せラインの中から、有効ラインと無効ラインとが設定される。「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組み合わせがそのライン上に停止したときに、入賞と判定されその役に応じた利益が遊技者に付与されるラインである。一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組み合わせがそのライン上に停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(遊技メダルの払い出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組み合わせの成立対象となっていないラインである。
このリール制御手段120は、回転しているリール21a〜21cに対してストップボタン33a〜33cが押されると、その時点から所定の範囲内に対応するリール21a〜21cを停止するように構成されている。具体的には、ストップボタン33a〜33cの各々が押されると、対応するリール21a〜21cの回転を所定の時間Ts内で停止させるように構成されている。この時間Tsは、例えば0.19秒であって、これは、リール21a〜21cに表示されている図柄の4コマ分に相当する。そのため、役抽選手段110による抽選の結果、いずれの役にも当選していないときは、いずれかの役を構成する図柄が有効ライン上にあるときにストップボタン33a〜33cが押されたとしても、有効になっている図柄組合せライン(有効ライン)上にどの役の図柄の組み合わせも停止しないように、各リール21a〜21cの停止位置を定める。一方、何らかの役に当選している場合には、上記所定の範囲内において、対応する図柄がある場合には有効になっている図柄組合せライン(有効ライン)上に当選した役の図柄の組み合わせが停止するように、各リール21a〜21cの停止位置を定める。
また、リール制御手段120は、特別役に当選し、後述する特別役持ち越し手段170によりその特別役が持ち越されている遊技において、小役やリプレイに当選しているときは、これらの小役やリプレイを優先して有効ライン上に停止するようにリール21a〜21cの作動を制御するように構成されている。なお、このようなリール21a〜21cを停止させる際の制御は、リール制御用のテーブルを用いて行ってもよい。
また、リール制御手段120は、前の遊技と次の遊技との間隔が所定の時間(最小遊技時間)T0以上になるようにリール21a〜21cの作動を制御するように構成されている。すなわち、図6に示すように、時刻t0においてスタートレバー32が操作されてリール21a〜21cが回転を開始したときから最小遊技時間T0が経過した後に次の遊技が開始されたとき(時刻t0から時間T0が経過した時刻t4よりも後の時刻t5において再びスタートレバー32が操作されたとき)は、そのスタートレバー32の操作に応じてリール21a〜21cの回転を開始させる(時刻t5にリール21a〜21cの回転を開始させる)。しかし、図7に示すように、最小遊技時間T0が経過する時刻t4より前の時刻t5′においてスタートレバー32が操作されたときは、リール制御手段120は、スタートレバー32が操作された時点(時刻t5′)ではリール21a〜21cの回転は開始させず、最小遊技時間T0が経過した時点(時刻t4)においてリール21a〜21cの回転を開始させる。なお、この最小遊技時間T0としては、例えば、4.1秒が設定される。
(停止図柄判定手段130)
停止図柄判定手段130は、リール21a〜21cの全てが停止したときに、上述の有効ライン上のいずれかに役の図柄の組み合わせが並んでいるか否かを判定し、並んでいるものがあれば当該遊技でその役が成立した(入賞した)と判定する。このとき、停止図柄判定手段130は、リール位置検出手段23a〜23cを用いて、例えばステッピングモータの停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上に位置する図柄を判定し、これに基づいて、役の成立(入賞)の有無を判定する。なお、リール21a〜21cを停止させる際の制御にテーブルを用いている場合には、リール21a〜21cが実際に停止してから停止図柄判定手段130が図柄の組み合わせを判定するのではなく、リール制御手段120によってテーブルを用いてリール21a〜21cの停止位置が定められた時に、有効ライン上に停止する図柄の組み合わせを判定するようにしてもよい。
(払出し制御手段140)
払出し制御手段140は、停止図柄判定手段130による判定の結果、成立(入賞)している役(本実施形態に係るスロットマシンにおいては小役1〜3)に応じたメダルの払出しを行う。ここで、本実施形態に係るスロットマシン1においては、払出し制御手段140に設けられた遊技媒体貯留手段141により、内部に所定の枚数(例えば50枚)の遊技メダルを貯留することができる(以下、このスロットマシン1の内部に貯留されている遊技メダルを「クレジット」と呼ぶ)。メダル投入口51から最大のベット数(本実施の形態では3枚)以上の遊技メダルが投入されるか、若しくは、遊技メダルが払い出される役に入賞すると、払出し制御手段140は、その遊技メダルを遊技媒体貯留手段141に記憶(内部に貯留)する。なお、貯留されている遊技メダル(クレジット)の枚数が所定の枚数(上述の場合50枚)を超えると、払出し制御手段140は、超えた枚数の遊技メダルの払出しを、ホッパー装置50に行わせるように構成されている。
(設定値設定手段150)
設定値設定手段150は、図示しない設定スイッチの操作により、本実施形態に係るスロットマシン1における役の抽選や払い出しに関する設定等を行うものである。例えば、1〜6までの6段階の設定値を設定することができ、役抽選手段110は、当該設定値に応じて役の当選確率を変化させ、これにより、払い出される遊技メダルの出玉率(払出し率)を変化させるように構成されている。
(フラグ情報記憶手段160)
フラグ情報記憶手段160は、役抽選手段110によって何らかの役に対するフラグがオンになった場合に、当選した役の種類及びそのフラグがオンになったことを記憶する。なお、後述のように、フラグ情報記憶手段160に記憶されている情報が消去されるタイミング(当選フラグがオフとなるタイミング)は、特別役とそれ以外の役とで異なっている。すなわち、特別役の場合、フラグ情報記憶手段160に記憶されている情報は、特別遊技の図柄が有効ライン上に揃ったことを条件として消去され、特別役の図柄が有効ライン上に揃わなければ次遊技以降まで持ち越されるのに対し、それ以外の役の場合には、その役に対する図柄が有効ライン上に揃うか否かに関わらず、当該遊技の終了の際に消去され、次遊技まで持ち越されることはない。
(特別役持ち越し手段170)
特別役持ち越し手段170は、役抽選手段110により特別役に当選し、フラグ情報記憶手段160に、この特別役に対するフラグが立てられると、当選した特別役の図柄が有効ライン上に揃うまで、その当選役を持ち越し(フラグが立てられた状態を維持し)、特別役の図柄が有効ライン上に揃うと特別役の持ち越しを終了する(フラグが下げられる)。なお、その他の役は、当選した遊技で図柄を揃えることができないと、フラグは下げられる(次遊技に持ち越すことはできない)。
(遊技状態制御手段180)
遊技状態制御手段180は、このスロットマシン1における遊技状態を制御するものであり、通常遊技制御手段181、特別遊技制御手段182、及び、再遊技確率変動遊技制御手段183を有して構成される。図8に示すように、このスロットマシン1の電源が投入されたときやリセットされたとき(「RAMクリア」とも呼ばれる)のような初期状態において、遊技状態制御手段180は、通常遊技制御手段181を実行し、このスロットマシン1は、通常遊技状態(非内部中)RT0になる。ここで、「非内部中」とは、電源投入やRAMクリア時のように特別役に当選していない状態のことを指す。そして、役抽選手段110により特別役に当選すると、ボーナス内部中状態RT2に移行する。ここで、「内部中」とは、特別役に当選はしているが、有効ライン上にこの特別役に対応する図柄を揃えていない状態のことであり、遊技状態制御手段180においては、引き続き通常遊技制御手段181が実行されている。なお、ボーナス内部中状態RT2に移行すると、特別役持ち越し手段170により、当選した特別役の図柄が有効ライン上に揃うまで当選役が持ち越される(すなわち、ボーナス内部中状態RT2が継続される)。
ボーナス内部中状態RT2において、有効ライン上に当選した特別役に対応する図柄を揃えると、遊技状態制御手段180は特別遊技制御手段182を実行し、このスロットマシン1は、特別遊技状態Bになる。特別遊技状態Bに移行すると、所定の終了条件を満たすまで通常遊技以上の遊技メダルの獲得を期待できる遊技者にとって有利な遊技(特別遊技)が実行される。ここで、所定の終了条件とは、例えば、その特別遊技状態において、遊技者に対して所定の枚数以上の遊技メダルが払い出された場合である。この特別遊技状態Bにおいて所定の終了条件が満たされると、通常遊技状態RT0に移行する(再遊技確率変動遊技状態RT1に移行するように構成することも可能である)。
また、通常遊技状態RT0にあるときに所定の条件を満たす(例えば、所定の図柄が有効ライン上に揃ったり、所定の遊技数を消化したりする)と、遊技状態制御手段180は、再遊技確率変動遊技制御手段183を実行し、このスロットマシン1は、再遊技確率変動遊技状態RT1に移行する。再遊技確率変動遊技とは、再遊技役(リプレイ)の当選確率が通常遊技とは異なるように構成された遊技である(この遊技状態は「リプレイタイム(RT)」とも呼ばれ、この場合、図4に示すように、再遊技役(リプレイ)の当選確率が通常遊技よりも高く設定される)。この再遊技確率変動遊技状態RT1においても、特別役に当選するとボーナス内部中状態RT2に移行し、この状態で特別役に対応する図柄を有効ライン上に揃えると入賞と判定し特別遊技状態Bに移行する。一方、再遊技確率変動遊技状態RT1において所定の条件を満たす(所定の小役に当選し、この小役に対応する図柄を有効ライン上に揃えたり、所定の遊技数を消化したりする)と、遊技状態制御手段180は通常遊技制御手段181を実行し、このスロットマシン1は、通常遊技状態(非内部中)RT0に移行する。
なお、いずれの遊技状態においても、小役に当選して対応する図柄を有効ライン上に揃える(入賞する)と払出し制御手段140により所定の枚数の遊技メダルが払い出され(若しくは貯留され)、リプレイ(再遊技役)に当選して対応する図柄を有効ライン上に揃えると再遊技が実行されるように構成されている。また、以上の遊技状態の説明は一例であり、本発明がこの遊技状態の遷移に限定されることはない。
(フリーズ制御手段190)
フリーズ制御手段190は、各遊技の開始時に所定の条件が満たされているか否かを判定し、所定の条件が満たされていると判断すると、リール21a〜21cに対してフリーズ制御を行う。具体的には、図9に示すように、リール21a〜21cをフリーズさせる時間(遅延時間)をT1とすると、フリーズ制御手段190はリール制御手段120により、スタートレバー32が操作された時点(時刻t0)ではリール21a〜21cの回転を開始させず、この時刻t0から時間T1が経過した時刻t0′において、リール21a〜21cの回転を開始させるように構成されている。
フリーズ制御を実行するか否かは、例えば、役抽選手段110による役の抽選結果や、遊技状態制御手段180で制御される遊技状態を上述の所定の条件として決定することができる。ここでは、役の抽選結果によりフリーズ制御を実行するか否かを決定する場合について説明すると、フリーズ制御手段190は、役抽選手段110により役が抽選されると、この役の抽選結果、及び、上述の乱数発生手段111とは異なる乱数発生手段(図示せず)から取得した乱数値とにより、図10に示す抽選テーブルを用いてフリーズ制御を実行するか否か、及び、実行する場合のリール21a〜21cをフリーズさせる時間T1(フリーズパターン)を決定する。図10に示す抽選テーブルの場合、フリーズ制御を行うフリーズ時間(遅延時間)として0秒、5秒、20秒、50秒が設定されており、BBやMBの特別役に当選しているほど、フリーズ制御が実行される確率が高く、また、フリーズ時間が長くなる確率が高いため、フリーズ制御が実行されると特別役に当選している期待度が高いことを遊技者に示唆することができる。ここで、フリーズ時間(遅延時間)が0秒の場合は、フリーズ制御を行わないことを示している。
なお、フリーズ制御手段190により、リール21a〜21cに対してフリーズ制御が実行されるときは、サブ制御基板200において実行される演出もリール21a〜21cのフリーズに連動する場合があるため、後述するように、サブ制御基板200に対してフリーズ制御が実行されることを示す制御コマンドが送信される。また、以上の説明では、全てのリール21a〜21cの回転開始を遅らせる(フリーズさせる)場合について説明したが、本発明がこの制御態様に限定されることはなく、例えば、一部のリールの回転開始を遅らせるように制御することも可能である。また、フリーズ時間T1にリール21a〜21cを停止させるだけでなく、この時間T1の間、リール21a〜21cをコマ送りしたり、通常よりもゆっくり回転させたりすることもできる。
(サブ制御基板200)
このようなスロットマシン1においては、遊技の結果に外部からの影響を加えることができないように、遊技を制御するメイン制御基板100とその遊技に対する演出を制御するサブ制御基板200とは分離して構成されている。そのため、メイン制御基板100は、サブ制御基板200で実行される演出を制御するために、上述の当選結果や遊技状態等の遊技に関する情報(制御状態)を含む制御コマンドをサブ制御基板200に送信するように構成されており、サブ制御基板200の演出制御基板300は、この制御コマンドを受信してその演出の態様を決定し、演出手段40を構成する画像表示装置41、各種演出用ランプ42、及び、放音部(スピーカー)43により映像、光及び音響効果を用いて演出を行うように構成されている。
このサブ制御基板200において演出制御基板300と画像音響生成基板400は、図5に示すように、バス210に接続されている。演出制御基板300には、サブCPU310、乱数発生器320、RAM330、ROM340及びI/F回路350が設けられており、これらはバス210に接続されている。一方、画像音響生成基板400には、上述のバス210に接続された画像制御IC410及び音源IC440が設けられている。さらに、画像制御IC410には、ビデオRAM420及び画像ROM430と、画像表示装置41が接続されている。また、音源IC440には音源ROM450及びアンプ460が接続され、アンプ460には上部及び下部スピーカー43(43a,43b)が接続されている。また、バス210には、上述の各種演出用ランプ42(42a,42b)も接続されてその点灯・消灯動作が演出制御基板300により制御される。
サブCPU310は、ROM340に記録された演出用制御プログラムをRAM330に展開して実行し、画像音響生成基板400に設けられた画像制御IC410及び音源IC440を制御して、画像表示装置41やスピーカー43(43a,43b)を用いて映像や音響効果による遊技の演出を行うように構成されている。なお、画像表示装置41に表示される映像は、画像制御IC410が、画像ROM430に記憶された画像情報をビデオRAM420に展開して実行することにより表示され、また、スピーカー43(43a,43b)から出力される音響効果(音楽、音声、効果音等)は、音源IC440が音源ROM450から取り出した音響情報から再生され、アンプ460を介してスピーカー43(43a,43b)から出力される。
なお、このサブCPU310で実行される演出は、上述のように、メイン制御基板100から送信される制御コマンドを、サブCPU310がI/F回路350を介して受信し、この制御コマンドに応じて決定・制御されるが、この演出の態様(パターン)の一部は、演出制御基板300に設けられた乱数発生器320で発生された乱数値を用いて決定されるように構成されている。
(メイン制御基板100での処理)
次に、図11〜図14を合わせて用いてメイン制御基板100で制御される各遊技における処理について説明する。ここで、図11は遊技開始時に遊技者がベット操作及びスタートレバー操作をするまでの処理の流れを示し、図12はリールの回転から停止までの処理の流れを示し、図13はリール停止後の処理の流れを示し、図14は、1回の遊技において、メイン制御基板100からサブ制御基板200の演出制御基板300に送信される制御コマンドの流れの一例を示している。なお、以降の説明において、メイン制御基板100のメインCPU101で実行される遊技用制御プログラムによる機能を「メイン制御手段」と呼ぶ。
遊技が開始されると、メイン制御手段は、遊技状態制御手段180により、遊技状態を管理する(ステップS600)。すなわち、現在の遊技状態が特別遊技状態B若しくは再遊技確率変動遊技状態RT1で、前の遊技において特別遊技の終了条件若しくは再遊技確率変動遊技の終了条件を満たしていれば通常遊技状態RT0に移行し、現在の遊技状態が通常遊技状態RT0で、前の遊技において再遊技確率変動遊技状態RT1への移行条件を満たしていれば再遊技確率変動遊技状態RT1に移行する。そして、メイン制御手段は、遊技の実行が可能になると、現在の遊技状態及び遊技メダルの受付(ベット)が可能になったことを示す遊技状態コマンドC500をサブ制御基板200に送信する(ステップS601)。
遊技の開始時には、遊技者は、メダル投入ロ51から遊技メダルを投入するか、若しくは、ベットボタン31(1ベットボタン31a又はMAXベットボタン31b)を操作して遊技者の望む遊技メダルの数のベットを行う。メイン制御手段は、このベット操作が行われることを監視し(ステップS602)、ベット操作が行われると、メダル投入口51から投入された遊技メダルの枚数か若しくはベットボタン31の操作によりベットされた遊技メダルの枚数等の情報を含むベット情報をベットコマンドC501としてサブ制御基板200に送信する(ステップS603)。なお、前の遊技でリプレイ(再遊技役)の図柄が有効ライン上に揃ったときは、遊技メダルが自動投入されたことを示すベットコマンドC501が送信される。
さらに、メイン制御手段は、遊技者によりスタートレバー32が操作されたか否かを監視する(ステップS604)。そして、スタートレバー32が操作されると、役抽選手段110により役の抽選を行う(ステップS605)。この役抽選手段110による役の抽選が行われると、メイン制御手段は、フリーズ制御手段190によりフリーズ制御を実行するか否かを決定し(ステップS606)、実行すると決定したときはリール制御手段120に対してフリーズ制御の実行を指示する(ステップS607)。そして、メイン制御手段は、スタートレバー32が操作された情報(始動操作情報)をスタートレバー受付コマンドC502としてサブ制御基板200に送信し(ステップS608)、また、フリーズ制御を実行するときは、その情報(フリーズ情報)を待機演出コマンドC503に設定してサブ制御基板200に送信し(ステップS609)、さらに役の抽選結果である当選情報を含み演出態様の決定を指示するための条件装置状態番号コマンドC504をサブ制御基板200に送信する(ステップS610)。
続いて、メイン制御手段は、リール制御手段120により、リール駆動手段22a〜22cを駆動制御して、すべてのリール21a〜21cを回転させるように制御するが、まず、前の遊技の開始(リール21a〜21cの回転開始)から最小遊技時間が経過しているかを監視し(ステップS611)、最小遊技時間を経過しているときはこの最小遊技時間のカウントを0にセットして再度計時を開始する(ステップS612)とともに、全てのリール21a〜21cを回転させる(ステップS613)。なお、リール制御手段120は、フリーズ制御手段190からフリーズ制御の実行が指示されているときは、フリーズ制御手段190から指示されたフリーズ時間だけリール21a〜21cの回転開始を遅らせる。また、リール制御手段210は、全てのリール21a〜21cの回転開始を同時に遅らせる場合には、スタートレバー32の操作からフリーズ時間が経過したときにリール21a〜21cの回転を開始させ、一部のリールの回転開始を遅らせる場合には、最初にリールを回転開始させたときからフリーズ時間が経過したときに残りのリール(若しくは最後のリール)の回転を開始させる。またこのステップS613においてリール制御手段120は、各リール21a〜21cの回転を開始させると、変動開始情報である第1〜第3回胴回転開始コマンドC505〜C507をサブ制御基板200に送信する。ここで、3つのリール21a〜21cのうち、左リール21aの回転が開始すると第1回胴回転開始コマンドC505が送信され、中リール21bの回転が開始すると第2回胴回転開始コマンドC506が送信され、右リール21cの回転が開始されると第3回胴回転開始コマンドC507が送信される。そのため、第1〜第3回胴回転開始コマンドC505〜C507は、必ずしも図14に示される順番で送信されるわけではない。このようにして、リール21a〜21cがリール駆動手段22a〜22cによって回転されることで、リール21a〜21c上の図柄は、所定の速度でリール表示窓11内において上下方向に変動表示される。
遊技者が、各ストップボタン33a〜33cを操作すると、そのときに発生する操作信号がメイン制御基板100に入力される。リール21a〜21cが変動表示されている状態で、メイン制御手段は、遊技者のストップボタン33a〜33cに対する停止操作によりこの操作信号が入力されるのを監視し(ステップS614)、この操作信号を受信すると、リール制御手段120により、役の抽選結果とストップボタン33a〜33cが操作されたときのリール21a〜21c上の図柄の位置(受付位置)により、一意の停止位置を決め、ストップボタン33a〜33cに対応するリール駆動手段22a〜22cを駆動制御することにより、そのリール駆動手段22a〜22cに係るリール21a〜21cの停止制御を行う(ステップS615)。ここで、回転する3つのリール21a〜21cに対する停止操作のうち、3つのストップボタン33a〜33cがどの順序で操作されたとしても、最初の操作を第1停止と呼び、次の操作を第2停止と呼び、最後の操作を第3停止と呼ぶ。また、メイン制御手段は、3つのストップボタン33a〜33cが遊技者により押されて、対応するリール21a〜21cの回転が停止される毎に、ストップボタン33a〜33cの操作情報として、第1停止受付コマンドC508及び回胴回転停止コマンドC509、第2停止受付コマンドC510及び回胴回転停止コマンドC511、並びに、第3停止受付コマンドC512及び回胴回転停止コマンドC513をサブ制御手段に送信する(ステップS616)。これらの制御コマンドのうち、第1〜第3停止受付コマンドC508,C510,C512は、ストップボタン33a〜33cの操作を受け付けたことを示すコマンドであり、また、(第1〜第3)回胴回転停止コマンドC509,C511,C513は、リール21a〜21cが停止したこと示すコマンドである。また、このストップボタン33a〜33cの操作情報には、中段に停止した図柄の情報(停止位置)や、ストップボタン33a〜33cが押されたときのリール21a〜21c各々の位置の情報であって、リール表示窓11の中段にある図柄に関する情報(図柄受付位置情報)も含まれる。このステップS614〜S616の処理は、全てのリール21a〜21cの回転が停止するまで繰り返される(ステップS617)。
次に、メイン制御手段は、停止図柄判定手段130により、有効ライン上にいずれかの役(抽選により当選した役)に対応する図柄が停止したか否かを判定し(ステップS618)、リール21a〜21cに停止した図柄に応じた演出の開始を指示するための、表示されている図柄の組み合わせに関する情報を示す作動図柄表示コマンドC514をサブ制御基板200に送信する(ステップS619)。この作動図柄表示コマンドC514は、例えば、特別役や再遊技役の図柄が有効ライン上に揃った場合に、対応する演出の実行をサブ制御基板200に指示するためのコマンドであり、図柄に応じた演出が無い場合も送信される。また、メイン制御手段は、遊技メダルの払出しが開始されたことを示す情報をメダル払出開始コマンドC515としてサブ制御基板200に送信する(ステップS620)。このメダル払出開始コマンドC515には、払出されるメダルの枚数が設定されており、遊技メダルが払出される小役以外の図柄が有効ライン上に揃っているときは0枚が設定される。そして、以上の判定の結果、有効ライン上に特別役に対応する図柄(ボーナス図柄)が表示されていると判定したときは(ステップS621)、メイン制御手段は、遊技状態制御手段180により特別遊技制御手段182を実行し、特別遊技状態B(上述の場合、BB遊技若しくはMB遊技)に移行する(ステップS622)。また、有効ライン上にボーナス図柄が揃っていない場合に、小役1〜3に対応する図柄(小役図柄)が揃っている(入賞している)と判定したときは(ステップS623)、メイン制御手段は、払出し制御手段140により入賞した小役に対応する遊技メダルの払い出しを行い(ステップS624)、遊技メダルの払出しが終了するとメダル払出終了コマンドC516をサブ制御基板200に送信する(ステップS625)。さらに、有効ライン上に小役図柄が揃っていない場合に、有効ライン上にリプレイ(再遊技役)に対応する図柄(リプレイ図柄)が揃っていると判定したときは(ステップS626)、メイン制御手段は、再遊技を実行する制御を行う(ステップS627)。こうして、一回の遊技に対する処理が終了すると、メイン制御手段はその情報を作動終了コマンドC517としてサブ制御基板200に送信する(ステップS628)。
なお、図14には図示していないが、このスロットマシン1においてエラーが発生したことをメイン制御基板100が検知すると、サブ制御基板200に対してエラー通知コマンドが送信される。例えば、前扉3が開放されたことを検知すると、その旨を通知する制御コマンドとしてエラー通知コマンドがサブ制御基板200に対して送信される。また、エラー状態から正常な状態に復帰したことを検知すると、その旨を通知する制御コマンドとしてエラー解除コマンドがサブ制御基板200に対して送信される。例えば、前扉3が閉じられるとその旨を通知するエラー解除コマンドが送信される。また、メイン制御基板100は、ホッパー装置50において、遊技メダルが詰まったり、払い出す遊技メダルが無いために、遊技メダルの払出しに所定の時間以上を要していることを検知すると、このホッパー装置50に異常がある旨を通知するエラー通知コマンドをサブ制御基板200に送信し、異常状態が解除されてエラー前の状態に戻ると、その旨を通知するエラー解除コマンドが送信される。また、遊技中に何らかの理由により電源が切断された場合には、再度電源が投入されたときに、その旨を通知するエラー解除コマンドがサブ制御基板200に対して送信される。
(演出制御基板300による演出)
上述したように、本実施形態に係るスロットマシン1では、メイン制御基板100で制御される遊技に対応して、サブ制御基板200の演出制御基板300により演出が実行される。この演出の一つして、メイン制御基板100がリール21a〜21cをフリーズさせるときに実行される演出がある。以下に、メイン制御手段100から送信される制御コマンドを用いて、リール21a〜21cのフリーズに応じて演出を実行する構成について説明する。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態として、図9に示すように、全てのリール21a〜21cが同時にフリーズする場合に、そのフリーズ時間に応じて演出を実行する構成について図15及び図16を用いて説明する。ここで、図15は演出制御基板300における処理の構成を示す説明図であり、図16は演出制御基板300で実行される処理のフローチャートである。
(演出制御手段311)
図15に示すように、演出制御基板300のサブCPU310にはROM340から読み出されたプログラムである演出制御手段(サブ制御手段)311が実行されている。また、RAM330には、リール21a〜21cの回転がフリーズ(変動遅れ)される時間をサブ制御基板200(演出制御基板300)側で測定して記憶するフリーズ時間記憶手段331、この演出制御基板300で実行される演出を決定するための抽選に用いられる演出抽選テーブル記憶手段332、及び、実行される演出のパターンを記憶する演出パターン記憶手段333が設けられている。また、演出制御手段311は、さらに、フリーズ制御判定手段312、タイミング検出手段313、フリーズ時間測定手段314、フリーズパターン判定手段315、演出決定手段316、及び、演出実行手段317を有して構成されている。
(フリーズ制御判定手段312)
フリーズ制御判定手段312は、メイン制御基板100から送信される制御コマンドを受信して、メイン制御手段100においてリール21a〜21cに対するフリーズ制御が実行されるか否かの判定を行う。具体的には、メイン制御基板100から送信される制御コマンドのうち、待機演出コマンドC503にスタートレバー32が操作されたときに全てのリール21a〜21cをフリーズさせる制御が実行されることを示す情報が含まれているときに、フリーズ制御が実行されると判断する。
(タイミング検出手段313)
タイミング検出手段313は、メイン制御基板100から送信される制御コマンドを受信して、リール21a〜21cの回転がフリーズされる時間を測定するタイミングを後述するフリーズ時間測定手段314に指示する。具体的には、スタートレバー受付コマンドC502を受信するとフリーズ時間測定手段314によりフリーズ時間の測定を開始させ、第1〜第3回胴回転開始コマンドC505〜C507のいずれかを受信するとフリーズ時間の測定を終了させる。なお、この第1の実施形態においては、3つのリール21a〜21cの全てが同時にフリーズされ、また、同時に回転を開始するため、第1〜第3回胴回転開始コマンドC505〜C507のいずれを用いてフリーズ時間の測定終了を判断しても良い。
(フリーズ時間測定手段314)
フリーズ時間測定手段314は、上述のタイミング検出手段313からの指示によりリール21a〜21cの回転がフリーズされる時間(フリーズ時間)を測定し、その結果をRAM330に設けられたフリーズ時間記憶手段331に記憶させる。
(フリーズパターン判定手段315)
フリーズパターン判定手段315は、フリーズ時間測定手段314で測定されフリーズ時間記憶手段331に記憶されているフリーズ時間を用いて、メイン制御基板100で実行されるフリーズ制御のパターン(フリーズパターン)を判定する。ここで、この第1の実施形態におけるフリーズパターンとは、図10を用いて説明したフリーズ時間(遅延時間)T1を示している(図10では、フリーズ時間T1として、5秒、20秒及び50秒の中からいずれかの時間が選択される場合を示している)。
(演出決定手段316)
演出決定手段316は、メイン制御基板100から送信される制御コマンド及びフリーズ制御判定手段312の判定結果に基づいて、リール21a〜21cがフリーズされたときの演出を実行するか、若しくは、通常の演出を実行するかを決定し、さらに、それぞれの演出において、どの演出パターンを実行するかを決定する。この演出決定手段316は、上述のようにフリーズ制御判定手段312でリール21a〜21cの回転がフリーズされると判断されたときは、フリーズパターン判定手段315で判定されたフリーズパターン(リール21a〜21cのフリーズ時間T1)に対応した演出を決定し、フリーズされないと判断されたときは、通常の演出を決定する。なお、演出パターンの決定は、フリーズパターンに一意に対応させても良いし、図15に示すように、乱数発生器320で発生された乱数値とRAM330の演出抽選テーブル記憶手段332に記憶された演出抽選テーブルとを用いて抽選により決定しても良い。
(演出実行手段317)
演出実行手段317は、演出決定手段316で決定された演出パターンをRAM330の演出パターン記憶手段333から取り出し、この演出パターンに基づいて、画像音響生成基板400を介して画像表示装置41や演出用ランプ42、または、スピーカ43を用いた演出を実行する。
(演出制御基板300での処理の流れ)
それでは、上述の構成の演出制御基板300で制御される演出の処理について説明する。図16に示すように、まず、演出制御手段311のタイミング検出手段313は、メイン制御基板100からスタートレバー32が操作されたことを示す制御コマンド(スタートレバー受付コマンドC502)を受信するまで待つ(ステップS700)。また、演出制御手段311のフリーズ制御判定手段312は、メイン制御手段100から待機演出コマンドC503を受信するまで待つ(ステップS701)。そして、演出制御手段311は、受信した待機演出コマンドC503にフリーズ制御に関する情報が設定されており、フリーズ制御判定手段312によりフリーズ制御が実行されると判定されたときは、ステップS702に進み、フリーズ制御が実行されないと判定されたときは、ステップS707に進む。
タイミング検出手段313は、ステップS700でスタートレバー受付コマンドC502を受信してスタートレバー32が操作されたと判定し、且つ、ステップS701でフリーズ制御判定手段312によりフリーズ制御が実行されると判定されると、フリーズ時間測定手段314に対してフリーズ時間の測定開始を指示する(ステップS702)。また、タイミング検出手段313は、メイン制御基板100からリール21a〜21cが回転を開始したことを示す制御コマンド(第1〜第3回胴回転開始コマンドC505〜C507)の受信を待ち(ステップS703)、いずれかの制御コマンドC505〜C507を受信するとフリーズ時間測定手段314に対してフリーズ時間の測定終了を指示する(ステップS704)。そして、演出制御手段311は、フリーズパターン判定手段315により、フリーズパタン(フリーズ時間T1)を判定させ(ステップS705)、このフリーズパターンに基づいて演出決定手段316により演出パターンを決定させる(ステップS706)。そして、演出制御手段311は、演出決定手段316で決定された演出パターンに基づいて、演出実行手段317に演出を実行させる(ステップS708)一方、フリーズ制御判定手段312によりフリーズ制御が実行されないと判定されたときは、演出制御手段311は、メイン制御基板100から送信される制御コマンドのうち、遊技状態コマンドC500、条件装置状態番号コマンドC504、若しくは作動図柄表示コマンドC514に基づいて通常の演出パターンを決定させ(ステップS707)、その演出パターにより演出実行手段317に演出を実行させる(ステップS708)。
このような第1の実施形態に係る演出制御基板300によると、メイン制御基板100からサブ制御基板200(演出制御基板300)に対して送信されるフリーズ制御に関する制御コマンドは、待機演出コマンドC503だけとなるため、メイン制御基板100(メイン制御手段)における処理の負荷を低減することができる。また、サブ制御基板200で、メイン制御基板100で選択されたフリーズ制御のパターン(フリーズパターン)を、判定するため、このフリーズパターンに応じた演出を実行させることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態として、リール21a〜21cの一部の回転がフリーズされる場合について、第1の実施形態で用いた図15に加えて、図17を用いて説明する。ここで、図17は一部のリールがフリーズされるフリーズ制御を説明するための説明図である。なお、以降の説明において、第1の実施形態と同じ構成は同じ符合を付し、詳細な説明は省略する。
(フリーズ制御時のリールの動作)
この第2の実施形態において、メイン制御基板100のフリーズ制御手段190でフリーズ制御が決定されると、図17に示すように、3つのリール21a〜21cのうち何れかのリール(1つまたは2つ)が回転を開始し、残りのリールがフリーズ時間T1後に回転を開始する。なお、図17では、スタートレバー32が操作されたときに、左リール21a及び右リール21cが回転を開始し、フリーズ時間T1が経過したときに中リール21bが回転を開始する場合を示しているが、本発明がこのパターンに限定されることはない。
(演出制御基板300での処理の流れ)
上述のようにこの第2の実施形態においては、スタートレバー32が操作されると、リール21a〜21cのいずれかが回転を開始し、その後、フリーズ時間が経過したときに残りのリールが回転を開始する。すなわち、演出制御手段311においてフリーズ時間測定手段314でフリーズ時間を測定するタイミングは、メイン制御基板100から最初に送信された回胴回転開始コマンド(例えば、左リール21aに対応する第1回胴回転開始コマンドC505)を受信したときに測定を開始し、メイン制御基板100から最後に送信された回胴回転開始コマンド(例えば、中リール21bに対応する第2回胴回転開始コマンドC506)を受信したときに測定を終了すれば良い。よって、この第2の実施形態において、タイミング検出手段313は、第1〜第3回胴回転開始コマンドC505〜C507のうち最初の回胴回転開始コマンドを受信したときにフリーズ時間測定手段314に対してフリーズ時間の測定開始を指示し、最後の回胴回転開始コマンドを受信したときにフリーズ時間測定手段314に対してフリーズ時間の測定終了を指示するように構成される。このフリーズ時間の測定以外の処理(フリーズパターンの判定等)は、第1の実施形態と同様である。
このように、この第2の実施形態に係るスロットマシン1においても、メイン制御基板100からサブ制御基板200(演出制御基板300)に対して送信されるフリーズ制御に関する制御コマンドは、待機演出コマンドC503だけとなるため、メイン制御基板100(メイン制御手段)における処理の負荷を低減することができる。また、サブ制御基板200で、メイン制御基板100で選択されたフリーズ制御のパターン(フリーズパターン)を、判定するため、フリーズパターン(フリーズ時間T1)に応じた演出を実行させることができる。
[第3の実施形態]
なお、第3の実施形態として、第1の実施形態に示すフリーズパターン(スタートレバー32の操作により、3つのリール21a〜21cが同時にフリーズする場合)と、第2の実施形態に示すフリーズパターン(スタートレバー32の操作により、3つのリール21a〜21cのいずれかが回転を開始し、残りがフリーズする場合)を混在させて選択するように、フリーズ制御手段190を構成しても良い。この場合、フリーズ時間測定手段314は、スタートレバー32が操作されたタイミングから最後に送信された回胴回転開始コマンド(C505〜C507のいずれか)を受信するまでの時間(第1のフリーズ時間)と、最初に送信された回胴回転開始コマンドを受信してから最後に送信された回胴回転開始コマンドを受信するまでの時間(第2のフリーズ時間)を測定してフリーズ時間記憶手段331に記憶するように構成される。すなわち、タイミング検出手段313は、スタートレバー受付コマンドC502を受信すると、フリーズ時間測定手段314に対して第1のフリーズ時間の測定を開始させ、最初の回胴回転開始コマンド(C505〜C507のいずれか)を受信すると、フリーズ時間測定手段314に対して第2のフリーズ時間の測定を開始させ、最後の回胴回転開始コマンドを受信すると、フリーズ時間測定手段314に対して第1及び第2のフリーズ時間の測定を終了させるように構成される。そして、フリーズパターン判定手段315は、第2のフリーズ時間が所定値より小さいとき(すなわち、第1〜第3回胴回転開始コマンドC505〜C507がほぼ同時に送信されたとき)は、第1の実施形態に示すフリーズパターンが実行されたと判断し、第1のフリーズ時間からフリーズパターン(フリーズ時間T1)を決定する。一方、第2のフリーズ時間が所定値より大きいとき(すなわち、第1回胴回転開始コマンドC505の送信から所定時間以上経過して第3回胴回転開始コマンドC507が送信されたとき)は、第2の実施形態に示すフリーズパターンが実行されたと判断し、第2のフリーズ時間からフリーズパターン(フリーズ時間T1)を決定する。
この第3の実施形態に係るスロットマシン1においても、メイン制御基板100からサブ制御基板200(演出制御基板300)に対して送信されるフリーズ制御に関する制御コマンドは、待機演出コマンドC503だけとなるため、メイン制御基板100(メイン制御手段)における処理の負荷を低減することができる。また、サブ制御基板200(フリーズ時間測定手段314)で第1及び第2のフリーズ時間を測定することで、フリーズ時間だけでなく、リール21a〜21cが部分的にフリーズされたパターンも判別できるため、メイン制御基板100で選択されたフリーズ制御のパターン(フリーズパターン)に応じた演出を実行させることができる。
[第4の実施形態]
ところで、本実施形態に係るスロットマシン1では、メイン制御基板100で制御される遊技と遊技の間隔は、最小遊技時間T0以上となるように構成されている。すなわち、図7を用いて説明したように、前回の遊技においてリール21a〜21cが回転を開始してから、次の遊技におけるリール21a〜21cが回転を開始するまでの時間が最小遊技時間T0以上となるように制御されており、前の遊技の開始から最小遊技時間T0が経過する前にスタートレバー32が操作されたとしても、リール21a〜21cの回転は最小遊技時間T0が経過したときとなる。しかしながら、第1の実施形態に係る演出制御基板300の構成では、メイン制御基板100から送信される待機演出コマンドC503によりフリーズ制御が実行されるか否かを判定しているが、最小遊技時間を維持するためにリール21a〜21cの回転開始が遅れた場合、フリーズ時間測定手段314で測定されるフリーズ時間と、実際にメイン制御基板100の制御によりリール21a〜21cの回転がフリーズされる時間とに差が生じてしまう場合がある。そこで、このような問題を解消するための第4の実施形態に係る演出制御基板300の構成を図18〜図21を用いて説明する。ここで、図18は演出制御基板300における処理の構成を示す説明図であり、図19は演出制御基板300で実行される処理のフローチャートであり、図20はフリーズパターン判定手段315のフローチャートであり、図21は最小遊技時間とリールの動作との関係を示す説明図である。
この第4の実施形態に係る演出制御基板300は、第1の実施形態に対して演出制御手段311に遊技間時間測定手段318が設けられている。この遊技間時間測定手段318は、各遊技の開始後にメイン制御基板100から最初に送信される回胴回転開始コマンド(C505〜C507のいずれか)を受信したときから、次の遊技において最初に送信される回胴回転開始コマンド(C505〜C507のいずれか)を受信するまでの時間(遊技間時間)を測定することにより、メイン制御基板100で管理されている最小遊技時間をサブ制御基板200(演出制御基板300)において遊技間時間として管理するものである。
(演出制御基板300での処理の流れ)
それでは、第4の実施形態に係る演出制御基板300で制御される演出の処理について説明する。まず、演出制御手段311のタイミング検出手段313は、メイン制御基板100からスタートレバー32が操作されたことを示す制御コマンド(スタートレバー受付コマンドC502)を受信するまで待つ(ステップS710)。また、演出制御手段311のフリーズ制御判定手段312は、メイン制御手段100から待機演出コマンドC503を受信するまで待つ(ステップS711)。そして、演出制御手段311は、受信した待機演出コマンドC503にフリーズ制御に関する情報が設定されており、フリーズ制御判定手段312によりフリーズ制御が実行されると判定されたときは、ステップS712に進み、フリーズ制御が実行されないと判定されたときは、ステップS718に進む。
タイミング検出手段313は、ステップS710でスタートレバー受付コマンドC502を受信してスタートレバー32が操作されたと判定し、且つ、ステップS711でフリーズ制御判定手段312によりフリーズ制御が実行されると判定されると、フリーズ時間測定手段314に対してフリーズ時間の測定開始を指示する(ステップS712)。また、タイミング検出手段313は、メイン制御基板100からリール21a〜21cが回転を開始したことを示す制御コマンド(第1〜第3回胴回転開始コマンドC505〜C507)の受信を待ち(ステップS713)、いずれかのコマンドC505〜C507を受信するとフリーズ時間測定手段314に対してフリーズ時間の測定終了を指示する(ステップS714)。また、演出制御手段311の遊技間時間測定手段318は、最初に送信された回胴回転開始コマンド(C505〜C507のいずれか)を受信すると、それまで計測していた時間(遊技間時間)をRAM330に設けられた遊技間時間記憶手段334に記憶させ、この遊技間時間測定手段318で計測している時間をリセットし、次の遊技までの遊技間時間の測定を開始する(ステップS715)。
そして、演出制御手段311は、フリーズパターン判定手段315により、フリーズパタン(フリーズ時間T1)を判定させる(ステップS716)。なお、このフリーズパターン判定手段315の処理は、図20〜図21を用いて説明する。まず、フリーズパターン判定手段315は、図20に示すように、RAM330の遊技間時間記憶手段334に記憶されている遊技間時間(TGとする)を取得し、また、フリーズ時間測定手段314により測定されフリーズ時間記憶手段331に記憶されているフリーズ時間(TFとする)を取得して、これらの差(第1の差)ΔT1を求める(ステップS7161)。そして、この差ΔT1が最小遊技時間T0以上であるか否かを判定する(ステップS7162)。この差ΔT1が最小遊技時間T0以上であるときは、図21(a)に示すように、測定されたフリーズ時間TFに最小遊技時間の影響が無いことを示しており、フリーズパターン判定手段315は、フリーズ時間TFからフリーズ制御手段190で選択されたフリーズパターンを決定する(ステップS7163)。一方、ステップS7162において、差ΔT1が最小遊技時間T0より小さいと判定されたときは、図21(特に図21(c))に示すように、測定されたフリーズ時間TFに最小遊技時間の影響が有ることを示しており、フリーズパターン判定手段315は、この最小時間を考慮してフリーズ時間TFからフリーズ制御手段190で選択されたフリーズパターンを決定する(ステップS7164)。例えば、遊技間時間TGと最小遊技時間T0との差(第2の差)ΔT2を求め、この差ΔT2が0のとき(図21(c)の場合)は、リール21a〜21cの回転開始が遅延された時間(フリーズパターン)が測定されたフリーズ時間TFより短い場合があると判定する。この差ΔT2が0より大きいとき(図21(b)の場合)はフリーズ時間TFからフリーズパターンを決定することができる。ここで、メイン制御基板100から送信される制御コマンドには時間差が発生するため、以上の処理において、フリーズ時間測定手段314で測定されたフリーズ時間TF及び差ΔT1,ΔT2が所定の値より小さいときは、0として扱うこととする。
なお、図10に示すフリーズパターンの場合、フリーズ時間が5秒、20秒、50秒のいずれかであるため、最小遊技時間(例えば4.1秒)のためにリール21a〜21cの回転開始が遅れる時間よりもこれらのフリーズ時間が長いので、上記補正によりフリーズパターンの判定が可能であるが、非常に短いフリーズ時間(例えば、0.2秒等)が複数設定されている場合には、最小遊技時間のためにリール21a〜21cの回転開始が遅れると、フリーズパターンの判定が困難な場合がある(図21(c)の場合、短いフリーズパターンが複数あると区別が付かない場合がある)。そのため、演出制御手段311のフリーズパターン判定手段315でフリーズパターンの判別が可能なように、短いフリーズパターンでの遅延時間は1種類とすることや、同じ時間であってもリール21a〜21cの回転開始順序でパターンの区別がつくようにしておくことが好適である。
図19に戻って、演出制御手段311は、以上のようにして、フリーズパターン判定手段315で判定されたフリーズパターンに基づいて演出決定手段316により演出パターンを決定させる(ステップS717)。そして、演出制御手段311は、演出決定手段316で決定された演出パターンに基づいて、演出実行手段317に演出を実行させる(ステップS719)一方、フリーズ制御判定手段312によりフリーズ制御が実行されないと判定されたときは、演出制御手段311は、メイン制御基板100から送信される制御コマンドのうち、遊技状態コマンドC500、条件装置状態番号コマンドC504、若しくは作動図柄表示コマンドC514に基づいて通常の演出パターンを決定させ(ステップS718)、その演出パターにより演出実行手段317に演出を実行させる(ステップS719)。
このような第4の実施形態に係る演出制御基板300によると、メイン制御基板100からサブ制御基板200(演出制御基板300)に対して送信されるフリーズ制御に関する制御コマンドは、待機演出コマンドC503だけとなるため、メイン制御基板100(メイン制御手段)における処理の負荷を低減することができる。また、サブ制御基板200で、メイン制御基板100で選択されたフリーズ制御のパターン(フリーズパターン)を、判定するため、フリーズパターンに応じた演出を実行させることができる。このとき、演出制御基板300で遊技間時間を測定しているため、最小遊技時間を維持するために回転開始が遅れたリール21a〜21cの時間を考慮してフリーズ時間を求めることができるので、正確なフリーズパターンをサブ制御基板200(演出制御基板300)で判定することができる。
[第5の実施形態]
以上に示した第1〜第4の実施形態に係る演出制御基板300においては、メイン制御手段100から送信される待機演出コマンドC503により、リール21a〜21cの回転がフリーズされるフリーズ制御が行われるか否かを判定していたが、この待機演出コマンドC503が送信されなくても、演出制御基板300でフリーズ制御の実行の有無、及び、フリーズパターンを判定し、そのフリーズパターンに対応した演出を実行することができる。以下、第5の実施形態に係る演出制御基板300について図22〜図26を用いて説明する。ここで、図22は演出制御基板300における処理の構成を示す説明図であり、図23は演出制御基板300で実行される処理のフローチャートであり、図24はフリーズパターンの判定処理のフローチャートであり、図25は最小遊技時間の影響が無い場合のリールの動作を示す説明図であり、図26は最小遊技時間の影響が有る場合のリールの動作を示す説明図である。
図22に示すように、この第5の実施形態に係る演出制御基板300は、第4の実施形態に係る演出制御基板300の構成に対してフリーズ制御判定手段312が設けられていない。この第5の実施形態に係る演出制御基板300では、この演出制御基板300で測定された遊技間時間及びフリーズ時間に基づいて、メイン制御基板100でのフリーズ制御の実行の有無、及び、フリーズ制御が実行されたときはそのフリーズパターンを判定して演出を実行するように構成されている。
(演出制御基板300での処理の流れ)
それでは、第5の実施形態に係る演出制御基板300で制御される演出の処理について説明する。図23に示すように、まず、演出制御手段311のタイミング検出手段313は、メイン制御基板100からスタートレバー32が操作されたことを示す制御コマンド(スタートレバー受付コマンドC502)を受信するまで待つ(ステップS720)。そして、タイミング検出手段313は、スタートレバー受付コマンドC502を受信してスタートレバー32が操作されたと判断すると、フリーズ時間測定手段314に対してフリーズ時間の測定開始を指示する(ステップS721)。さらに、タイミング検出手段313は、メイン制御基板100からリール21a〜21cのうち、最初に回転を開始したリールに対する制御コマンド(第1〜第3回胴回転開始コマンドC505〜C507のいずれか)の受信を待ち(ステップS722)、第1〜第3回胴回転開始コマンドC505〜C507のいずれかを受信するとフリーズ時間測定手段314に対してフリーズ時間の測定終了を指示する(ステップS723)。また、演出制御手段311の遊技間時間測定手段318は、最初に送信された回胴回転開始コマンド(C505〜C507のいずれか)を受信すると、それまで計測していた遊技間時間をRAM330に設けられた遊技間時間記憶手段334に記憶させ、この遊技間時間測定手段318で計測している時間をリセットする(ステップS724)。すなわち、次の遊技までの遊技間時間の測定を開始する。
そして、演出制御手段311は、フリーズパターン判定手段315により、フリーズ制御の有無、及び、フリーズパターン(メイン制御基板100におけるフリーズ時間T1)を判定させる(ステップS725)。なお、このフリーズパターン判定手段315の処理は、図24〜図26を用いて説明する。まず、フリーズパターン判定手段315は、図24に示すように、RAM330の遊技間時間記憶手段334に記憶されている遊技間時間(TGとする)を取得し、また、フリーズ時間測定手段314により測定されフリーズ時間記憶手段331に記憶されているフリーズ時間(TFとする)を取得して、これらの差(第1の差)ΔT1を求める(ステップS7251)。そして、この差ΔT1が最小遊技時間T0以上であるか否かを判定する(ステップS7252)。この差ΔT1が最小遊技時間T0以上であるときは、図25に示すように、測定されたフリーズ時間TFに最小遊技時間の影響が無いことを示しており、フリーズパターン判定手段315は、フリーズ時間TFが0より大きいか否かを判定し(ステップS7253)、フリーズ時間TFが0より大きいとき(図25(b)の場合)はメイン制御手段100のフリーズ制御手段190によりフリーズ制御が実行されたと判定し(ステップS7254)、このフリーズ時間TFからフリーズ制御手段190で選択されたフリーズパターンを決定する(ステップS7255)。一方、フリーズ時間TFが0のとき(図25(a)の場合)は通常のリールの制御であると判定する(ステップS7256)。
また、ステップS7252において、差ΔT1が最小遊技時間T0より小さいと判定されたときは、図26に示すように、測定されたフリーズ時間TFに最小遊技時間の影響が有ることを示しており、フリーズパターン判定手段315は、遊技間時間TGと最小遊技時間T0との差(第2の差)ΔT2を求める(ステップS7257)。そして、フリーズパターン判定手段315は、差ΔT2が0より大きいか否かを判定し(ステップS7258)、この差ΔT2が0より大きいと判定したとき(図26(b)の場合)は、フリーズ制御が行われたと判定し(ステップS7254)、フリーズパターンを決定する(ステップS7255)一方、差ΔT2が0のとき(図26(a)の場合)は通常の制御であると判定する(ステップS7256)。ここで、メイン制御基板100から送信される制御コマンドには時間差が発生するため、以上の処理において、フリーズ時間測定手段314で測定されたフリーズ時間TF及び差ΔT1,ΔT2が所定の値より小さいときは、0として扱うこととする。
なお、この第5の実施形態においてフリーズ制御でリール21a〜21cの回転開始が遅らされる時間が短く、図26(c)に示すように、最小遊技時間の制限によりリール21a〜21cの回転開始が遅らされる時間の方が長い場合には、フリーズ制御が行われたことを判定することができない場合がある。
図23に戻り、以上の処理により、フリーズパターン判定手段315でフリーズ制御が実行されたと判定したときは(ステップS726)、フリーズパターン判定手段315で決定されたフリーズパターンに基づいて演出決定手段316によりフリーズ時の演出パターンを決定させる(ステップS727)。一方、ステップS726でフリーズ制御は実行されていないと判定したとき(通常制御と判定したとき)は、演出制御手段311は、メイン制御基板100から送信される制御コマンドのうち、遊技状態コマンドC500、条件装置状態番号コマンドC504、若しくは作動図柄表示コマンドC514に基づいて演出決定手段316により通常の演出パターンを決定させる(ステップS728)。そして、演出制御手段311は、演出決定手段316で決定された演出パターンに基づいて、演出実行手段317に演出を実行させる(ステップS729)。
このような第5の実施形態に係る演出制御基板300によると、メイン制御基板100からサブ制御基板200(演出制御基板300)に対して、フリーズ制御に関する制御コマンドを送信する必要がないため、メイン制御基板100(メイン制御手段)における処理の負荷をさらに低減することができる。また、サブ制御基板200で、メイン制御基板100で選択されたフリーズ制御のパターン(フリーズパターン)を判定するため、フリーズパターンに応じた演出を実行させることができる。なお、第3の実施形態に示すように、第1の実施形態に示すフリーズパターン(スタートレバー32の操作により、3つのリール21a〜21cが同時にフリーズする場合)と、第2の実施形態に示すフリーズパターン(スタートレバー32の操作により、3つのリール21a〜21cのいずれかが回転を開始し、残りがフリーズする場合)を混在させて選択するように、フリーズ制御手段190を構成しても良い。この場合、第3の実施形態で説明したように、フリーズ時間測定手段314は、第1及び第2フリーズ時間を測定するように構成される。
(フリーズ制御の判定前の演出)
なお、以上の説明ではフリーズパターン判定手段315によりフリーズパターンを判定した後に、そのフリーズパターンに応じて演出実行手段317によりフリーズパターンに対応する演出を実行するように構成した場合について説明したが、本発明がこの構成に限定されることはない。例えば、第1〜第4の実施形態のようにメイン制御基板100からフリーズ制御の実施の有無を通知する待機演出コマンドC503が送信されるときは、スタートレバー32が操作されスタートレバー受付コマンドC502を受信したときから、リール21a〜21cのフリーズが終了して回胴回転開始コマンドC505〜C507を受信するまでの間に、フリーズ制御に関する演出を実行するように構成することも可能である。すなわち、演出制御手段311は、フリーズ制御判定手段312により、待機演出コマンドC503の設定内容基づいてフリーズ演出が実行されると判定したときは、演出実行手段317にフリーズ制御に関する演出を実行させ、さらに、フリーズパターン判定手段315でフリーズパターンが判定されると、そのフリーズパターンに対応した演出を引き続き演出実行手段317に実行させるように構成することができる。
1 スロットマシン(遊技機)
21a〜21c リール(図柄表示手段)
32 スタートレバー(始動手段)
100 メイン制御基板(メイン制御手段)
200 サブ制御基板(サブ制御手段)
300 演出制御基板(サブ制御手段)
314 フリーズ時間測定手段
315 フリーズパターン判定手段
317 演出実行手段
318 遊技間時間測定手段

Claims (7)

  1. 複数の図柄を表示するとともに、当該複数の図柄の各々を変動させて表示させる図柄表示手段と、
    前記図柄表示手段の前記図柄の変動を開始させるための始動手段と、
    前記始動手段の操作に応じて前記図柄表示手段の前記図柄の変動を開始させる制御を含む遊技の制御を行うともに、所定の条件を満たすときに、前記始動手段が操作されたとしても、予め決められた複数の遅延時間の中から一つの遅延時間を選択して、前記図柄の少なくとも一部の変動の開始を、前記選択された遅延時間だけ遅らせる制御を行うメイン制御手段と、
    前記メイン制御手段による前記遊技の制御の結果に応じて、当該遊技に対して実行される演出を制御するサブ制御手段と、を有し、
    前記メイン制御手段は、前記遊技毎に、前記始動手段が操作されたことを示す始動操作情報、及び、前記図柄の変動が開始されたことを示す変動開始情報を前記サブ制御手段に送信するように構成され、
    前記サブ制御手段は、
    前記始動操作情報を受信してから前記変動開始情報を受信するまでの時間を測定して第1のフリーズ時間として記憶するフリーズ時間測定手段と、
    前記第1のフリーズ時間から、前記メイン制御手段において、前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われたのか否か、及び、前記複数の遅延時間の中からいずれの遅延時間が選択されたのかを判定するフリーズパターン判定手段と、
    前記フリーズパターン判定手段において、前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われたと判定されたときに、前記遅延時間に応じて演出パターンを決定して演出を行う演出実行手段と、を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記メイン制御手段は、前記始動手段が操作されたとしても、前の遊技における前記図柄の変動開始から予め決められた最小遊技時間が経過していないときは、当該最小遊技時間が経過したときに前記図柄の変動を開始するように構成されており、
    前記サブ制御手段は、前記変動開始情報を受信したときから、次の遊技において前記変動開始情報を受信するまでの時間を測定して遊技間時間として記憶する遊技間時間測定手段を有し、
    前記フリーズパターン判定手段は、前記第1のフリーズ時間及び前記遊技間時間から前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われたのか否か、及び、前記複数の遅延時間の中からいずれの遅延時間が選択されたのかを判定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記フリーズパターン判定手段は、
    前記遊技間時間と前記第1のフリーズ時間との差である第1の差を求め、
    前記第1の差が前記最小遊技時間以上のときは、前記第1のフリーズ時間が0より大きい場合に前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われたと判定して前記第1のフリーズ時間に基づいて前記複数の遅延時間の中からいずれの遅延時間が選択されたのかを判定し、前記第1のフリーズ時間が0の場合に前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われなかったと判定し、
    前記第1の差が前記最小遊技時間より小さいときは、さらに、前記遊技間時間と前記最小遊技時間との差である第2の差を求め、
    前記第2の差が0より大きい場合は前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われたと判定して前記第1のフリーズ時間に基づいて前記複数の遅延時間の中からいずれの遅延時間が選択されたのかを判定し、前記第2の差が0の場合は前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われなかったと判定することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記メイン制御手段は、前記図柄の変動開始を遅らせる制御を実行するときに、当該制御が行われることを示すフリーズ情報を前記サブ制御手段に送信するように構成され、
    前記フリーズパターン判定手段は、前記メイン制御手段において、前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われるか否かを、当該フリーズ情報を受信するか否かで判定するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  5. 前記メイン制御手段は、前記始動手段が操作されたとしても、前の遊技における前記図柄の変動開始から予め決められた最小遊技時間が経過していないときは、当該最小遊技時間が経過したときに前記図柄の変動を開始するように構成されており、
    前記サブ制御手段は、前記変動開始情報を受信したときから、次の遊技において前記変動開始情報を受信するまでの時間を測定して遊技間時間として記憶する遊技間時間測定手段を有し、
    前記フリーズパターン判定手段は、
    前記遊技間時間と前記第1のフリーズ時間との差である第1の差を求め、
    前記第1の差が前記最小遊技時間以上のときは、前記第1のフリーズ時間に基づいて前記複数の遅延時間の中からいずれの遅延時間が選択されたのかを判定し、
    前記第1の差が前記最小遊技時間より小さいときは、前記最小遊技時間及び前記第1のフリーズ時間に基づいて前記複数の遅延時間の中からいずれの遅延時間が選択されたのかを判定することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記フリーズパターン判定手段は、
    前記第1の差が前記最小遊技時間より小さいときに、前記遊技間時間と前記最小遊技時間との差を第2の差として求め、当該第2の差が0のときに、前記第1のフリーズ時間より短い前記遅延時間が選択されたと判断することを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  7. 前記メイン制御手段は、前記複数の図柄の各々について変動が開始されたことを示す変動開始情報を前記サブ制御手段に送信するように構成され、
    前記フリーズ時間測定手段は、前記遊技毎に、最初に変動を開始した前記図柄に対する前記変動開始情報から最後に変動を開始した前記図柄に対する前記変動開始情報までの時間を測定して第2のフリーズ時間として記憶するように構成され、
    前記フリーズパターン判定手段は、前記メイン制御手段において、前記図柄の変動開始を遅らせる制御が行われたと判定するときに、前記第2のフリーズ時間が所定の時間以上のときは前記複数の図柄の一部の変動開始を遅らせる制御が行われたと判定し、前記第2のフリーズ時間が所定の時間より小さいときは前記複数の図柄の全ての変動開始を同時に遅らせる制御が行われたと判定するように構成され、
    前記演出実行手段は、前記図柄の遅延パターンに応じて演出パターンを決定して演出を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の遊技機。
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