JP5200199B2 - 超音波処置装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波吸引及び超音波凝固切開を含む超音波処置を行う超音波処置装置に関する。
特許文献1には、超音波振動子と、超音波振動子で発生した超音波振動を基端から先端に伝達するホーンとを備える超音波吸引装置が開示されている。この、超音波吸引装置では、ホーンの内部には長手軸に沿って吸引通路が延設されている。吸引通路は、ホーンより基端方向側の屈曲位置で屈曲され、屈曲位置から外周方向に延設されている。そして、超音波振動子の外周部で吸引通路に吸引パイプが接続されている。この超音波吸引装置では、超音波吸引は、超音波振動しているホーンの先端面を用いて行われ、キャビテーションという物理現象を利用して行われる。具体的に説明すると、超音波振動によりホーンは毎秒数万回の高速振動を繰り返しているため、ホーンの先端面近傍では、周期的に圧力が変動する。圧力変動により微小時間だけ飽和蒸気圧より先端面近傍の圧力が低くなった際には、体腔内の液体あるいは超音波処置装置から生体組織の処置位置の近傍に送られた液体に微小な気泡(キャビティー)が生じる。そして、先端面近傍の圧力が大きくなる(圧縮する)際に作用する力により、発生した気泡が消滅する。以上のような物理現象を、キャビテーション現象という。気泡が消滅するときの衝撃エネルギーにより、肝細胞等の弾力性を有さない生体組織は破砕(shattered)、乳化される(emulsified)。破砕、乳化された生体組織は、ホーンの先端の吸引口から吸引通路、吸引パイプの内部を通って、吸引回収される。この際、血管等の弾力性の高い生体組織は衝撃が吸収されるため破砕され難く、生体組織が選択的に破砕される。
特許文献2には、超音波振動子と、超音波振動子で発生した超音波振動を基端から先端に伝達する中肉(柱状)のプローブとを備える超音波凝固切開装置が開示されている。この超音波凝固切開装置は、プローブが挿通される細長いシースと、プローブの先端部に対して開閉可能なジョーとを備える。また、超音波凝固切開装置は、ハンドルユニットを備える。ハンドルユニットの内部では、プローブ、シース及びジョーを含む処置ユニットと超音波振動子を含む振動子ユニットとが連結されている。ハンドルユニットは、固定ハンドルと、固定ハンドルに対して開閉可能な可動ハンドルとを備える。可動ハンドルが固定ハンドルに対して開閉動作することにより、シースに設けられる可動部が長手軸に沿って移動する。これにより、ジョーがプローブの先端部に対して開閉動作を行う。超音波凝固切開(ultrasonic cutting and coagulation)処置は、プローブの先端部とジョーとの間で血管等の生体組織を把持した状態で、超音波振動を利用して行われる。具体的には、プローブの先端部とジョーとの間で血管等の生体組織を把持した状態でプローブが超音波振動することにより、プローブの先端部と生体組織との間に摩擦熱が発生する。発生した摩擦熱により、プローブの先端部とジョーとの間で生体組織の切開及び凝固が同時に行われる。また、この超音波凝固切開装置では、プローブの先端部及びジョーを電極として、高周波電流によるバイポーラ処置も行われる。
特開平7−16236号公報 特開2008−264565号公報
例えば、肝臓の切除を行う場合には、キャビテーションにより肝細胞等の弾力性を有さない生体組織を選択的に破砕及び乳化し、破砕された生体組織を吸引回収する超音波吸引処置が行われる。そして、選択的に残存された血管等の弾力性の高い生体組織には、超音波凝固切開処置を行う。ここで、一般的に超音波吸引処置と超音波凝固切開処置とでは使用する装置は異なるため、処置に応じた装置の入れ替え作業が発生する。また、超音波吸引処置及び超音波凝固切開処置の両方を行うことが可能な処置装置もある。しかし、それぞれの処置に必要な処置機能を発揮するために、装置の組み換えが発生する。すなわち、それぞれの処置に応じて、装置の入れ替え作業、組み換え作業等が必要となる。このため、手術時の作業の継続性の低下、手術効率の低下、手術時間の延長による術者のストレスや疲労の増大、患者の負担の増大等の様々な問題が発生する。したがって、装置の入れ替え、組み換え等を行うことなく、様々な医療処置を行うことが可能な多機能の医療用処置装置が求められている。
ここで、超音波吸引処置と超音波凝固切開処置との間で組み換え等を必要としない超音波処置装置の一例として、以下の超音波処置装置が考えられる。すなわち、前記特許文献2に示す超音波凝固切開装置において、中肉(柱状)のプローブでなく、先端から長手軸に沿って吸引通路が設けられる中空(筒状)のプローブを用いた場合を考える。この場合、プローブの内部からホーンの内部、超音波振動子の内部を通って、吸引通路が長手軸に沿って延設されている。吸引通路は、超音波振動子の基端部で吸引チューブに接続されている。そして、吸引チューブが振動子ユニットの振動子ケースの外部に延出されている。このような構成にすることにより、キャビテーションにより破砕及び乳化された生体組織が、プローブの先端の吸引口から、吸引通路、吸引チューブの内部を通って吸引回収される。また、前記特許文献2に示す超音波凝固切開装置と同様に、プローブの先端部とジョーとの間で超音波凝固切開処置が行われる。したがって、装置の入れ替え、組み換え等を行うことなく、超音波吸引処置及び超音波凝固切開処置の両方を行うことが可能となる。
しかし、一般に振動子ユニットには、超音波振動子に電流を供給する電気信号線等が内部に延設されるケーブルの一端が接続されている。このため、ケーブルに加えて吸引チューブが振動子ユニットに接続されると、ハンドルユニットより基端方向側の重量が大きくなる。術者は、ハンドルユニットの固定ハンドル及び可動ハンドルを握持した状態で処置を行う。このため、ハンドルユニットより基端方向側の重量が大きくなることにより、術者が握持する位置よりも基端方向側に重心が位置することになり、処置時の重心バランスが悪くなる。したがって、処置時においてプローブの先端部及びジョーの位置を定め難く、処置時の作業性が低下する。
また、材料及びコストの観点から超音波振動子は、使用後に廃棄せず、再使用されることが一般的である。このため、処置ユニット、ハンドルユニット、及び、振動子ユニットを備える超音波処置装置では、処置ユニット及びハンドルユニットは使用後に廃棄され、振動子ユニットが再使用される。したがって、超音波振動子に吸引通路を設けることにより、使用後に滅菌、洗浄が必要となる。また、振動子ユニットに接続される吸引チューブは、使用後に廃棄される。このため、超音波処置装置の使用後に、ハンドルユニットから振動子ユニットを取り外し、さらに振動子ユニットから吸引チューブを取り外す必要がある。超音波処置装置の組立て準備においても、ハンドルユニットに振動子ユニットを連結し、さらに振動子ユニットに吸引チューブを接続する必要がある。以上のように、吸引チューブが振動子ユニットに接続されることにより、使用後の処理及び組立て準備等が複雑になってしまう。
本発明は、前記課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、組み換え等を行うことなく超音波吸引及び超音波凝固切開を行うことが可能で、処置時の重心バランスが良く、かつ、使用後の処理及び組立て準備等を容易に行うことが可能な超音波処置装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明のある態様の超音波処置装置は、長手軸に沿って延設される筒状ケースと、前記長手軸に対して交差する方向であるハンドル延設方向に前記筒状ケースから延設される固定ハンドルと、前記筒状ケースに対して回動可能に取付けられ、前記固定ハンドルに対して開閉可能な可動ハンドルと、超音波振動を発生する超音波振動子を備え、前記筒状ケースの基端方向側に連結される振動子ユニットと、 先端部に位置する第1の開口位置、及び、外周部に位置する第2の開口位置で開口し、前記第1の開口位置と前記第2の開口位置との間を連通させる穴状部が形成され、基端から先端まで前記超音波振動子により発生した前記超音波振動を伝達するプローブと、前記可動ハンドルを前記固定ハンドルに対して開閉動作することにより、前記プローブの前記先端部に対して開閉動作するジョーと、前記第1の開口位置から前記第2の開口位置まで前記長手軸に沿って前記穴状部に延設され、前記第2の開口位置から前記プローブの外部に延出される通路であって、前記固定ハンドルの延出位置まで前記ハンドル延設方向に向かって前記固定ハンドルの内部に延設される通路と、を備える
本発明によれば、組み換え等を行うことなく超音波吸引及び超音波凝固切開を行うことが可能で、処置時の重心バランスが良く、かつ、使用後の処理及び組立て準備等を容易に行うことが可能な超音波処置装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る超音波処置装置を示す概略図。 第1の実施形態に係る振動子ユニットの構成を概略的に示す断面図。 第1の実施形態に係るプローブの構成を概略的に示す断面図。 第1の実施形態に係るハンドルユニットの内部構成を概略的に示す断面図。 第1の実施形態に係る振動子ケースでの電気接続状態を示す概略図。 第1の実施形態に係るシース部にプローブが挿通された状態を示す概略的に示す断面図。 図4のVII−VII線断面図。 第1の実施形態に係る筒状ケースの内部の第1の連結領域と第2の連結領域との間の構成を概略的に示す断面図。 図4のIX−IX線断面図。 第1の比較例に係る超音波処置装置のハンドルユニット及び振動子ユニットを示す概略図。 第1の比較例に係る振動子ユニットの内部構成を概略的に示す断面図。 第2の比較例に係る超音波処置装置の筒状ケースの内部の第1の連結領域と第2の連結領域との間の構成を概略的に示す断面図。 第1の実施形態の第1の変形例に係る超音波処置装置を示す概略図。 第1の実施形態の第2の変形例に係る超音波処置装置のシース部にプローブが挿通された状態を概略的に示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係る超音波処置装置の筒状ケースの内部の第1の連結領域と第2の連結領域との間の構成を概略的に示す断面図。 第2の実施形態に係る固定側部材と可動側部材とが連結された状態を概略的に示す断面図。 図16の17−17線断面図。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図1乃至図12を参照して説明する。図1は、本実施形態の超音波処置装置1を示す図である。なお、本実施形態の超音波処置装置1は、超音波振動によって発生したキャビテーションにより、生体組織を選択的に破砕及び切除し、切除された生体組織を吸引する超音波吸引装置である。また、超音波処置装置1は、プローブ5(後述する)の先端部とジョー32(後述する)との間で把持される生体組織の凝固切開処置を行う超音波凝固切開装置としても用いられる。
図1に示すように、超音波処置装置1は、振動子ユニット2と、処置ユニット3と、ハンドルユニット4とを備える。処置ユニット3は、長手軸Cに沿って延設されるプローブ5を備える。
振動子ユニット2は、振動子ケース11を備える。振動子ケース11の基端には、ケーブル6の一端が接続されている。ケーブル6の他端は、電源ユニット7に接続されている。電源ユニット7は、超音波供給部8と、高周波電流供給部9と、制御部10とを備える。電源ユニット7の制御部10には、フットスイッチ等の入力ユニット20が接続されている。入力ユニット20は、第1の入力部23A、第2の入力部23B及び第3の入力部23Cを備える。
図2は、振動子ユニット2の構成を示す図である。図2に示すように、振動子ケース11の内部には、電流を超音波振動に変換する圧電素子を備える超音波振動子12が設けられている。超音波振動子12には、電気信号線13A,13Bの一端が接続されている。電気信号線13A,13Bは、ケーブル6の内部を通って、他端が電源ユニット7の超音波供給部8に接続されている。超音波供給部8から電気信号線13A,13Bを介して超音波振動子12に電流を供給することにより、超音波振動子12で超音波振動が発生する。超音波振動子12の先端方向側には、超音波振動の振幅を拡大するホーン15が連結されている。
ホーン15は、振動子ケース11に取付けられ、振動子ケース11との間は電気的に絶縁されている。また、ホーン15の先端部には、雌ネジ部16が形成されている。また、超音波振動子12には、電気信号線13A,13Bとは別に、電源ユニット7の高周波電流供給部9からケーブル6の内部を通って延設される電気信号線17が接続されている。
図3は、プローブ5の構成を示す図である。図3に示すように、プローブ5の基端方向側の部位には、雄ネジ部19が設けられている。プローブ5の雄ネジ部19がホーン15の雌ネジ部16と螺合することにより、ホーン15にプローブ5が取付けられる。
ホーン15にプローブ5が取付けられることにより、超音波振動子12で発生した超音波振動が、ホーン15を介して、プローブ5の先端まで伝達される。すなわち、プローブ5の基端から先端へ超音波振動が伝達される。なお、超音波振動は、振動の伝達方向と振動方向が一致する縦振動である。
また、ホーン15にプローブ5が取付けられることにより、高周波電流供給部9から、電気信号線17、超音波振動子12、ホーン15を通って、プローブ5の先端部まで、高周波電流のプローブ側電流経路が形成される。プローブ側電流経路により、高周波電流供給部9とプローブ5の先端部との間で、長手軸Cに沿って高周波電流が伝達される。
プローブ5の内部には、プローブ5の先端部から長手軸Cに沿って穴状部21が延設されている。穴状部21は、プローブ5の先端部の開口位置Y1で開口している。穴状部21は、プローブ5の穴規定面22により規定されている。穴状部21の基端は、プローブ5の基端より先端方向側に位置している。このため、プローブ5の基端方向側の部位は、柱状(中肉)に形成されている。また、プローブ5には、外周部から穴状部21の基端部まで径方向に延設される開口孔24が設けられている。
図1に示すように、ハンドルユニット4は、長手軸Cに沿って延設される筒状ケース25を備える。筒状ケース25は絶縁材料から形成されている。筒状ケース25からは、長手軸Cに対して平行でないハンドル延設方向(図1の矢印Aの方向)に固定ハンドル26が延設されている。本実施形態では、固定ハンドル26は、長手軸Cに対して傾斜した状態で設けられている。また、筒状ケース25には、可動ハンドル27が回動可能に取付けられている。可動ハンドル27は、固定ハンドル26に対して長手軸Cと略平行に開閉可能である。可動ハンドル27は、固定ハンドル26より先端方向側に位置している。
筒状ケース25には、振動子ユニット2が基端方向側から連結されている。また、筒状ケース25には、処置ユニット3が先端方向側から連結されている。処置ユニット3は、プローブ5が先端方向に突出する状態でプローブ5が挿通されるシース部31と、シース部31の先端部に回動可能に取付けられるジョー32とを備える。ジョー32は、プローブ5の先端部に対して開閉可能である。筒状ケース25に処置ユニット3が連結された状態では、シース部31の先端はハンドルユニット4の先端より先端方向側に位置している。したがって、筒状ケース25に処置ユニット3が連結された状態では、プローブ5は、ハンドルユニット4の先端より先端方向側まで長手軸Cに沿って延設されている。
また、ハンドルユニット4は、筒状ケース25の先端方向側に連結される回転操作部である回転操作ノブ29を備える。回転操作ノブ29は、筒状ケース25に対して軸回り方向に回転可能に連結されている。回転操作ノブ29が筒状ケース25に対して回転することにより、筒状ケース25に対して処置ユニット3(プローブ5、シース部31及びジョー32)が軸回り方向に回転する。
図4は、ハンドルユニット4の内部の構成を示す図である。図4に示すように、プローブ5及びシース部31は、回転操作ノブ29の内部を通って、筒状ケース25の内部まで長手軸Cに沿って延設されている。筒状ケース25の内部の第1の連結領域X1では、プローブ5の基端がホーン15に取付けられている。すなわち、プローブ5は、筒状ケース25の内部の第1の連結領域X1から先端方向に延設されている。また、筒状ケース25の内部の第1の連結領域X1では、シース部31の基端部が振動子ケース11に連結されている。以上のように、筒状ケース25の内部の第1の連結領域X1で処置ユニット3と振動子ユニット2とが連結されている。
シース部31は、回転操作ノブ29に連結される固定筒状部材35及び可動筒状部材36を備える。固定筒状部材35及び可動筒状部材36は、長手軸Cに沿って設けられている。固定筒状部材35は、回転操作ノブ29に対して固定された状態で設けられている。可動筒状部材36は、回転操作ノブ29及び固定筒状部材35に対して長手軸Cに沿って移動可能な状態で設けられている。また、可動筒状部材36は、回転操作ノブ29に対して軸回り方向に移動しない状態に、規制されている。以上のような構成にすることにより、固定筒状部材35及び可動筒状部材36は、回転操作ノブ29と一体に筒状ケース25に対して軸回り方向に回転する。また、可動筒状部材36は、ハンドルユニット4及びプローブ5に対して、長手軸Cに沿って移動可能となる。
固定筒状部材35の基端は、第1の連結領域X1まで延設されている。プローブ5は、絶縁部材37を介して固定筒状部材35に支持されている。これにより、プローブ5と固定筒状部材35との間の接触が防止され、プローブ5と固定筒状部材35(シース部31)との間が電気的に絶縁される。また、絶縁部材37により、プローブ5が固定筒状部材35に対して固定される。これにより、回転操作ノブ29の回転駆動力が、固定筒状部材35を介してプローブ5に伝達される。したがって、プローブ5が、回転操作ノブ29及び固定筒状部材35と一体に、筒状ケース25に対して回転可能となる。
第1の連結領域X1において、固定筒状部材35より外周方向側には、電気接続リング39が設けられている。電気接続リング39は、筒状ケース25に固定された状態で設けられている。また、固定筒状部材35と電気接続リング39との間には、振動子ケース11の先端部が係合している。固定筒状部材35と電気接続リング39との間に振動子ケース11の先端部が係合することにより、振動子ケース11がシース部31(固定筒状部材35)に連結される。振動子ケース11がシース部31に連結された状態では、振動子ケース11の先端部の外周部は電気接続リング39と接触し、振動子ケース11の先端部の内周部は固定筒状部材35と接触している。
筒状ケース25は、ハンドル延設方向(図1、図4の矢印Aの方向)と略平行な平面部41を備える。平面部41は、長手軸Cを中心として固定ハンドル26及び可動ハンドル27が位置する側に設けられている。また、平面部41は、可動ハンドル27より先端方向側に位置している。
平面部41には、操作入力部である入力ボタン42A,42Bが設けられている。それぞれの入力ボタン42A,42Bを押圧することにより、術者の操作が入力される。平面部41の基端方向側には、スイッチ部43A,43Bと、電気回路基板45とが設けられている。スイッチ部43Aは、入力ボタン42Aでの入力操作により開閉状態が切替えられる。同様に、スイッチ部43Bは、入力ボタン42Bでの入力操作により開閉状態が切替えられる。
第1の連結領域X1より基端方向側には、電気接続リング47が筒状ケース25に固定された状態で設けられている。電気接続リング47は、振動子ケース11より外周方向側に位置している。振動子ケース11がシース部31に連結された状態では、電気接続リング47は、振動子ケース11の外周部と接触している。
筒状ケース25の外周部には、操作入力部である入力ボタン42Cが設けられている。入力ボタン42Cは、長手軸Cを中心として固定ハンドル26及び可動ハンドル27が位置する側とは反対側に設けられている。入力ボタン42Cを押圧することにより、術者の操作が入力される。入力ボタン42Cの内周方向側には、スイッチ部43Cと、電気回路基板49とが設けられている。スイッチ部43Cは、入力ボタン42Cでの入力操作により開閉状態が切替えられる。
図5は、振動子ケース11での電気接続状態を概略的に示す図である。図4及び図5に示すように、筒状ケース25の内部には、5つの電気信号線51A〜51Eが設けられている。電気信号線51Aは、電気回路基板45を介して、スイッチ部43Aに電気的に接続されている。電気信号線51Bは、電気回路基板45を介して、スイッチ部43Bに電気的に接続されている。電気信号線51Cは、電気回路基板45を介して、スイッチ部43A及びスイッチ部43Bに電気的に接続されている。電気信号線51Cは、スイッチ部43A及びスイッチ部43Bのグランド線として共用されるコモン線である。電気信号線51D,51Eは、スイッチ部43Cに接続されている。電気信号線51Eは、スイッチ部43Cのグランド線として用いられる。
電気接続リング39は、第1の電気接続部52A、第2の電気接続部52B及び第3の電気接続部52Cを備える。第1の電気接続部52Aと第2の電気接続部52Bとの間、第2の電気接続部52Bと第3の電気接続部52Cとの間及び第1の電気接続部52Aと第3の電気接続部52Cとの間は、電気的に絶縁されている。電気信号線51Aは、第1の電気接続部52Aに接続されている。電気信号線51Bは、第2の電気接続部52Bに接続されている。電気信号線51Cは、第3の電気接続部52Cに接続されている。また、電気接続リング47は、第4の電気接続部52Dを備える。電気信号線51Dは、第4の電気接続部52Dに接続されている。電気信号線51Eは、第3の電気接続部52Cに接続されている。
また、振動子ケース11は、第1の導電部53A、第2の導電部53B、及び、第3の導電部53Cを備える。第1の導電部53A、第2の導電部53B及び第3の導電部53Cは、長手軸Cに沿って延設されている。第1の導電部53Aと第2の導電部53Bとの間、第2の導電部53Bと第3の導電部53Cとの間及び第1の導電部53Aと第3の導電部53Cとの間は、電気的に絶縁されている。振動子ケース11がシース部31に連結された状態では、電気接続リング39の第1の電気接続部52Aには、第1の導電部53Aの先端部のみが電気的に接触する。同様に、電気接続リング39の第2の電気接続部52Bには、第2の導電部53Bの先端部のみが電気的に接触する。そして、電気接続リング39の第3の電気接続部52Cには、第3の導電部53Cの先端部のみが電気的に接触する。また、振動子ケース11は、長手軸Cに沿って延設される第4の導電部53Dを備える。第1の導電部53A、第2の導電部53B及び第3の導電部53Cはいずれも、第4の導電部53Dとの間が電気的に絶縁されている。振動子ケース11がシース部31に連結された状態では、電気接続リング47の第4の電気接続部52Dには、第4の導電部53Dの先端部のみが電気的に接触する。
第1の導電部53Aの基端部には、電気信号線55の一端が接続されている。第2の導電部53Bの基端部には、電気信号線56の一端が接続されている。第3の導電部53Cの基端部には、電気信号線57の一端が接続されている。第4の導電部53Dの基端部には、電気信号線58の一端が接続されている。電気信号線55〜58は、ケーブル6の内部を通って、他端が電源ユニット7の制御部10に接続されている。
以上のように、スイッチ部43Aから、電気信号線51A、第1の電気接続部52A、第1の導電部53A、電気信号線55通って、電源ユニット7の制御部10まで第1の電気信号経路が形成されている。また、スイッチ部43Bから、電気信号線51B、第2の電気接続部52B、第2の導電部53B、電気信号線56通って、電源ユニット7の制御部10まで第2の電気信号経路が形成されている。また、スイッチ部43A及びスイッチ部43Bから、電気信号線51C、第3の電気接続部52C、第3の導電部53C、電気信号線57通って、制御部10まで第1のグランド経路が形成されている。また、スイッチ部43Cから、電気信号線51D、第4の電気接続部52D、第4の導電部53D、電気信号線58通って、制御部10まで第3の電気信号経路が形成されている。さらに、スイッチ部43Cから、電気信号線51E、第3の電気接続部52C、第3の導電部53C、電気信号線57通って、制御部10まで第2のグランド経路が形成されている。第3の電気接続部52C、第3の導電部53C及び電気信号線57は、第1のグランド経路及び第2のグランド経路として共用される。
入力ボタン42Aを押圧することにより、スイッチ部43Aが閉状態になり、スイッチ部43Aで第1の電気信号経路と第1のグランド経路との間が電気的に接続される。これにより、スイッチ部43Aから電源ユニット7の制御部10に電気信号が伝達される。また、入力ボタン42Bを押圧することにより、スイッチ部43Bが閉状態になり、スイッチ部43Bで第2の電気信号経路と第1のグランド経路との間が電気的に接続される。これにより、スイッチ部43Bから電源ユニット7の制御部10に電気信号が伝達される。さらに、入力ボタン42Cを押圧することにより、スイッチ部43Cが閉状態になり、スイッチ部43Cで第3の電気信号経路と第2のグランド経路との間が電気的に接続される。これにより、スイッチ部43Cから電源ユニット7の制御部10に電気信号が伝達される。
図5に示すように、振動子ケース11は、長手軸Cに沿って延設される第5の導電部53Eを備える。第1の導電部53A、第2の導電部53B、第3の導電部53C及び第4の導電部53Dはいずれも、第5の導電部53Eとの間が電気的に絶縁されている。第5の導電部53Eの基端部には、電源ユニット7の高周波電流供給部9からケーブル6の内部を通って延設される電気信号線59が接続されている。振動子ケース11がシース部31に連結された状態では、固定筒状部材35には、第5の導電部53Eの先端部のみが電気的に接触する。以上のようにして、高周波電流供給部9とシース部31の固定筒状部材35との間では、電気信号線59、第5の導電部53Eを介して、高周波電流が伝達される。
図4に示すように、シース部31は、固定筒状部材35の先端部に連結される内側パイプ61及び外側パイプ62を備える。内側パイプ61及び外側パイプ62は、固定筒状部材35に対して固定された状態で設けられている。外側パイプ62の外周部には、絶縁性のコーティング処理が行われている。また、シース部31は、内側パイプ61と外側パイプ62との間に設けられる可動パイプ63を備える。可動パイプ63は、接続ピン65を介して可動筒状部材36の先端部に固定されている。可動パイプ63は、可動筒状部材36と一体に内側パイプ61及び外側パイプ62に対して移動可能である。すなわち、可動パイプ63は、可動筒状部材36と一体にハンドルユニット4及びプローブ5に対して、長手軸Cに沿って移動可能である。また、内側パイプ61、外側パイプ62及び可動パイプ63は、回転操作ノブ29と一体に筒状ケース25に対して軸回り方向に回転する。また、固定筒状部材35と可動パイプ63との間では、可動筒状部材36、接続ピン65を介して、高周波電流が伝達される。
図6は、シース部31にプローブ5が挿通された状態を示す図である。図6に示すように、内側パイプ61、外側パイプ62及び可動パイプ63は、シース部31の先端部まで長手軸Cに沿って延設されている。プローブ5と内側パイプ61(シース部31)との間には、支持部材67が設けられている。支持部材67は、絶縁材料から形成されている。支持部材67によりプローブ5と内側パイプ61との間の接触が防止され、プローブ5とシース部31(可動パイプ63)との間が電気的に絶縁される。支持部材67は、超音波振動の節位置に配置されている。これにより、プローブ5と内側パイプ61との間の接触がより効果的に防止される。また、内側パイプ61の内周部に絶縁性のコーティング処理を行うことにより、プローブ5とシース部31との間がより有効に絶縁される。
外側パイプ62の先端部には、連結ネジ68を介してジョー32が取付けられている。ジョー32は、連結ネジ68を中心としてシース部31に対して回動する。また、可動パイプ63の先端部は、接続ピン69を介してジョー32に連結されている。可動パイプ63とジョー32との間では、接続ピン69を介して高周波電流が伝達される。以上のようにして、高周波電流供給部9から、電気信号線59、第5の導電部53E、固定筒状部材35、可動筒状部材36、可動パイプ63を通って、ジョー32まで、ジョー側電流経路が形成される。ジョー側電流経路により、高周波電流供給部9とジョー32との間で、高周波電流が伝達される。
図7は、図4のVII−VII線断面図である。図4及び図7に示すように、可動ハンドル27は、支点ピン71を介して筒状ケース25に取付けられている。可動ハンドル27は、支点ピン71を中心として筒状ケース25に対して回動する。また、可動ハンドル27は、アーム部72A,72Bを備える。アーム部72Aには内周方向に向かって突出する係合突起73Aが、アーム部72Bには内周方向に向かって突出する係合突起73Bが設けられている。
可動筒状部材36の外周方向側には、スライド部材75が配設されている。スライド部材75には、内周方向に向かって凹む係合溝76が軸回り方向に沿って形成されている。係合溝76に係合突起73A,73Bが係合することにより、可動ハンドル27がスライド部材75に取付けられる。スライド部材75は、第1の連結領域X1より先端方向側に位置する筒状ケース25の内部の第2の連結領域X2に設けられている。したがって、可動ハンドル27は、筒状ケース25の内部の第2の連結領域X2でスライド部材75に取付けられる。また、スライド部材75は、絶縁材料から形成されている。したがって、可動筒状部材36(シース部31)と可動ハンドル27との間が電気的に絶縁されている。
また、可動筒状部材36の外周方向側には、コイルバネ77及びストッパ78が設けられている。コイルバネ77は、一端がスライド部材75の先端に接続され、他端が可動筒状部材36に接続されている。また、ストッパ78により、スライド部材75の基端方向への移動が規制されている。
固定ハンドル26に対して可動ハンドル27を開閉することにより支点ピン71を中心として可動ハンドル27が回動した際には、スライド部材75が可動筒状部材36に対して長手軸Cに沿って移動する。そして、スライド部材75からコイルバネ77を介して可動筒状部材36に所定の力量以上の力が加わることにより、可動筒状部材36がスライド部材75と一体にハンドルユニット4及びプローブ5に対して長手軸Cに沿って移動する。可動筒状部材36が移動することにより、可動パイプ63が可動筒状部材36と一体に長手軸Cに沿って移動する。そして、ジョー32がプローブ5の先端部に対して開閉動作を行う。
以上のように、スライド部材75、可動筒状部材36及び可動パイプ63が、固定ハンドル26に対する可動ハンドル27の開閉動作に対応して、ハンドルユニット4及びプローブ5に対して長手軸Cに沿って移動する可動部70となっている。可動部70は、第1の連結領域X1より先端方向側に位置する筒状ケース25の内部の第2の連結領域X2で、可動ハンドル27に連結されている。可動部70が長手軸Cに沿って移動することにより、ジョー32がプローブ5の先端部に対して開閉動作を行う。
図4及び図6に示すように、プローブ5の内部の穴状部21では、第1の吸引チューブ部材(第1のチューブ部材)81が長手軸Cに沿って延設されている。第1の吸引チューブ部材81は、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間に位置する屈曲位置Y2まで延設されている。すなわち、屈曲位置Y2は、第1の連結領域X1より先端方向側に位置し、第2の連結領域X2より基端方向側に位置している。なお、穴状部21は、第1の吸引チューブ部材81の屈曲位置Y2より、基端方向側の部位まで延設されている。
図8は、筒状ケース25の内部の第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間の構成を示す図である。図8に示すように、プローブ5の開口孔24は、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間に位置している。また、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間には、固定筒状部材35の外周部から径方向に延設される開口孔82が設けられている。第1の吸引チューブ部材81は、屈曲位置Y2で屈曲される。そして、開口孔24、開口孔82を通って、固定筒状部材35より外周方向側に延出される。すなわち、屈曲位置Y2で屈曲された第1の吸引チューブ部材81は、プローブ5の外周部を通って、処置ユニット3の外部に延出されている。
以上のように、プローブ5の先端部の開口位置Y1で開口する第1の吸引通路(第1の通路)50Aが、穴規定面22の第1の吸引チューブ部材81より先端方向側の部位及び第1の吸引チューブ部材81により規定されている。すなわち、穴規定面22の第1の吸引チューブ部材81より先端方向側の部位及び第1の吸引チューブ部材81が、第1の吸引通路50Aを規定する第1の吸引通路規定部(第1の通路規定部)60Aとなっている。そして、第1の吸引通路規定部60Aは、屈曲位置Y2までプローブ5の内部を長手軸Cに沿って延設されている。そして、第1の吸引通路規定部60Aは、屈曲位置Y2で屈曲され、プローブ5の外周部を通って処置ユニット3の外部に延出される。
ここで、第1の吸引チューブ部材81は、強度及び耐熱性の高い材料から形成され、超音波振動による耐性が高くなっている。また、第1の吸引チューブ部材81は、弾性の高い材料から形成され、超音波振動するプローブ5と接触した際の異音の発生を防止している。したがって、第1の吸引チューブ部材81として、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)チューブ、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)チューブ等が用いられる。また、第1の吸引チューブ部材81(第1の吸引通路規定部60A)の屈曲位置Y2は、超音波振動の節位置に位置している。
図4及び図6に示すように、プローブ5とシース部31との間には、第1の送液チューブ部材(第1のチューブ部材)91が長手軸Cに沿って延設されている。第1の送液チューブ部材91は、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間に位置する屈曲位置Z2まで延設されている。すなわち、屈曲位置Z2は、第1の連結領域X1より先端方向側に位置し、第2の連結領域X2より基端方向側に位置している。図8に示すように、第1の送液チューブ部材91は、屈曲位置Z2で屈曲される。そして、開口孔82を通って、固定筒状部材35より外周方向側に延出される。すなわち、屈曲位置Z2で屈曲された第1の吸引チューブ部材81は、処置ユニット3の外部に延出されている。
図6に示すように、第1の送液チューブ部材91より先端方向側の部位では、プローブ5の外周部及びシース部31の内周部により、第1の送液通路(第1の通路)50Bが規定されている。第1の送液通路50Bは、シース部31の先端の開口位置Z1で開口している。
以上のように、第1の送液チューブ部材91が、第1の送液通路50Bを規定する第1の送液通路規定部(第1の通路規定部)60Bとなっている。また、第1の送液チューブ部材91より先端方向側の部位では、プローブ5の外周部及びシース部31の内周部が、第1の送液通路50Bを規定する第1の送液通路規定部60Bとなっている。第1の送液通路規定部60Bは、屈曲位置Z2までプローブ5とシース部31との間を長手軸Cに沿って延設されている。そして、第1の送液通路規定部60Bは、屈曲位置Z2で屈曲され、プローブ5の外周部から処置ユニット3の外部に延出されている。
なお、第1の送液チューブ部材91としては、第1の吸引チューブ部材81と同様に、PTFEチューブ、PEEKチューブ等が用いられることが好ましい。また、第1の送液チューブ部材91(第1の送液通路規定部60B)の屈曲位置Z2は、超音波振動の節位置に位置していることが好ましい。
図4及び図8に示すように、筒状ケース25の内部では、処置ユニット3の外部に延出された第1の吸引チューブ部材81に、第2の吸引チューブ部材(第2のチューブ部材)83が直接接続されている。第2の吸引チューブ部材83は、固定ハンドル26の内部をハンドル延設方向(図4の矢印Aの方向)に沿って延設されている。第2の吸引チューブ部材83は、固定ハンドル26のハンドル延設方向側に位置する延出位置Y3まで延設されている。
第2の吸引チューブ部材83は、第1の吸引チューブ部材81より剛性が低い。このため、第2の吸引チューブ部材83は、曲がり易く、筒状ケース25の内部から固定ハンドル26の内部に向かって方向付け易い。なお、第2の吸引チューブ部材83としては、シリコーン(silicone)チューブ等が用いられる。
延出位置Y3では、外付け吸引チューブ(外付けチューブ)85が第2の吸引チューブ部材83に接続されている。外付け吸引チューブ85は、延出位置Y3からハンドルユニット4の外部に延出されている。そして、図1に示すように、外付け吸引チューブ85は、吸引ユニット87に接続されている。吸引ユニット87は、電源ユニット7の制御部10に接続されている。
以上のように、第2の吸引チューブ部材83及び外付け吸引チューブ85により、処置ユニット3の外部で第1の吸引通路50Aと連通する第2の吸引通路(第2の通路)80Aが規定されている。すなわち、第2の吸引チューブ部材83及び外付け吸引チューブ85が、第2の吸引通路80Aを規定する第2の吸引通路規定部(第2の通路規定部)90Aとなっている。第2の吸引通路規定部90Aは、処置ユニット3の外部からハンドルユニット4の固定ハンドル26の内部をハンドル延設方向に沿って延設されている。そして、固定ハンドル26のハンドル延設方向側に位置する延出位置Y3から、第2の吸引通路規定部90Aがハンドルユニット4の外部に延出されている。
図4及び図8に示すように、筒状ケース25の内部では、処置ユニット3の外部に延出された第1の送液チューブ部材91に、第2の送液チューブ部材(第2のチューブ部材)93が直接接続されている。第2の送液チューブ部材93は、固定ハンドル26の内部をハンドル延設方向(図4の矢印Aの方向)に沿って延設されている。第2の送液チューブ部材93は、固定ハンドル26のハンドル延設方向側に位置する延出位置Z3まで延設されている。
第2の送液チューブ部材93は、第1の送液チューブ部材91より剛性が低い。このため、第2の送液チューブ部材93は、曲がり易く、筒状ケース25の内部から固定ハンドル26の内部に向かって方向付け易い。なお、第2の送液チューブ部材93としては、シリコーンチューブ等が用いられる。
延出位置Z3では、外付け送液チューブ(外付けチューブ)95が第2の送液チューブ部材93に接続されている。外付け送液チューブ95は、延出位置Z3からハンドルユニット4の外部に延出されている。そして、図1に示すように、外付け送液チューブ95は、送液ユニット97に接続されている。送液ユニット97は、電源ユニット7の制御部10に接続されている。
以上のように、第2の送液チューブ部材93及び外付け送液チューブ95により、処置ユニット3の外部で第1の送液通路50Bと連通する第2の送液通路(第2の通路)80Bが規定されている。すなわち、第2の送液チューブ部材93及び外付け送液チューブ95が、第2の送液通路80Bを規定する第2の送液通路規定部(第2の通路規定部)90Bとなっている。第2の送液通路規定部90Bは、処置ユニット3の外部からハンドルユニット4の固定ハンドル26の内部をハンドル延設方向に沿って延設されている。そして、固定ハンドル26のハンドル延設方向側に位置する延出位置Z3から、第2の送液通路規定部90Bがハンドルユニット4の外部に延出されている。
図8に示すように、プローブ5は、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間に空洞形成部102を備える。プローブ5に空洞形成部102を設けることにより、筒状ケース25の内部では、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間に空洞部101が形成されている。空洞形成部102は、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間に長手軸Cに沿って超音波振動の半波長より大きい寸法を有する状態で設けられている。
屈曲位置Y2で屈曲された第1の吸引チューブ部材81は、空洞形成部102の外周部を通って空洞部101に延出されている。そして、空洞部101で、第1の吸引チューブ部材81に第2の吸引チューブ部材83が接続されている。上述のように、空洞形成部102は、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間に長手軸Cに沿って超音波振動の半波長より大きい寸法を有する。このため、第2の吸引チューブ部材83の電気接続リング39、可動ハンドル27のアーム部72A,72B等への接触を防止するために十分な大きさだけ、空洞部101が確保される。空洞部101での電気接続リング39等への接触が防止されるため、電気接続リング39等から第2の吸引チューブ部材83が力を受けない。したがって、空洞部101での第2の吸引チューブ部材83の潰れ(crushing)、捩れ(twist)が防止される。このため、空洞部101から固定ハンドル26の内部に向かって、第2の吸引チューブ部材83を方向付け易い。
また、屈曲位置Z2で屈曲された第1の送液チューブ部材91は、空洞形成部102の外周部から開口孔82を通って空洞部101に延出されている。そして、空洞部101で、第1の送液チューブ部材91に第2の送液チューブ部材93が接続されている。上述のように、空洞形成部102は、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間に長手軸Cに沿って超音波振動の半波長より大きい寸法を有する。このため、第2の送液チューブ部材93の電気接続リング39、可動ハンドル27のアーム部72A,72B等への接触を防止するために十分な大きさだけ、空洞部101が確保される。空洞部101での電気接続リング39等への接触が防止されるため、電気接続リング39等から第2の送液チューブ部材93が力を受けない。したがって、空洞部101での第2の送液チューブ部材93の潰れ、捩れが防止される。このため、空洞部101から固定ハンドル26の内部に向かって、第2の送液チューブ部材93を方向付け易い。
図9は、図4のIX−IX線断面図である。図4及び図9に示すように、ハンドルユニット4の筒状ケース25の先端部には、内周方向に突出する突起部105が形成されている。突起部105は、軸回り方向に沿って筒状ケース25の全周にわたって延設されている。また、回転操作ノブ29には、内周方向に凹んだ溝状部106を規定する溝規定部107が設けられている。溝規定部107は、軸回り方向に沿って筒状ケース25の全周にわたって延設されている。溝状部106に突起部105が挿入されることにより、筒状ケース25に対して軸回り方向に回転可能に回転操作ノブ29が取付けられる。
筒状ケース25の突起部105は、突起部105の他の部位よりさらに内周方向に突出する固定側凸部111を備える。また、回転操作ノブ29の溝規定部107は、底部から外周方向に突出する可動側凸部112を備える。回転操作ノブ29が筒状ケース25に対して軸回り方向に回転可能に取付けられているため、固定側凸部111に対して可動側凸部112は軸回り方向に移動可能である。可動側凸部112が固定側凸部111に当接することにより、固定側凸部111により可動側凸部112の移動が規制される。これにより、筒状ケース25に対する回転操作ノブ29の回転が規制される。以上のようにして、ハンドルユニット4の筒状ケース25と回転操作ノブ29との間に固定側凸部111及び可動側凸部112を設けることにより、筒状ケース25に対する回転操作ノブ29の軸回り方向の回転範囲が360°以下に規制されている。すなわち、固定側凸部111及び可動側凸部112が、筒状ケース25に対する回転操作ノブ29の軸回り方向の回転範囲を360°以下に規制する回転規制部110となっている。これにより、筒状ケース25に対しする処置ユニット3(プローブ5、シース部31及びジョー32)の軸回り方向の回転範囲が360°以下に規制される。
次に、本実施形態の超音波処置装置1の作用について説明する。超音波処置装置1を用いて処置を行う際には、術者は処置に応じて入力ボタン42A〜42C、第1の入力部23A、第2の入力部23B及び第3の入力部23Cのいずれか1つを押圧する。これにより、スイッチ部43A〜43B、第1の入力部23A、第2の入力部23B及び第3の入力部23Cのいずれか1つから、電源ユニット7の制御部10に電気信号が伝達される。
第1の入力部23Aを押圧することにより、超音波供給部8から電気信号線13A,13Bを介して超音波振動子12に電流が供給され、超音波振動子12で超音波振動が発生する。そして、プローブ5の先端まで超音波振動が伝達される。また、送液ユニット97が駆動され、第2の送液通路80B、第1の送液通路50Bを通して、水(生理食塩水)等の液体が送液される。この際、シース部31の先端に位置する第1の送液通路50Bの開口位置Z1から生体組織へ送液が行われる。プローブ5の先端への超音波振動の伝達及び送液により、キャビテーションが発生する。キャビテーションにより、肝細胞等の弾力性の低い生体組織が選択的に破砕される。この際、血管等の弾力性の高い生体組織は、キャビテーションにより破砕されない。また、第1の入力部23Aを押圧することにより、吸引ユニット87が駆動される。このため、プローブ5の先端部の開口位置Y1からキャビテーションにより破砕された生体組織が吸引される。生体組織は、第1の吸引通路50A、第2の吸引通路80Aを通って、吸引ユニット87に吸引回収される。以上のように、第1の入力部23Aを押圧することにより、超音波吸引が行われる。
また、第2の入力部23Bを押圧することにより、送液ユニット97のみが駆動される。これにより、第2の送液通路80B、第1の送液通路50Bを通して、開口位置Z1からの送液が行われる。この際、超音波振動は発生せず、吸引ユニット87による吸引も行われない。また、第3の入力部23Cを押圧することにより、吸引ユニット87のみが駆動される。これにより、第1の吸引通路50A、第2の吸引通路80Aを通して、開口位置Y1からの吸引が行われる。この際、超音波振動は発生せず、送液ユニット97による送液も行われない。
また、入力ボタン42Aを押圧することにより、超音波供給部8から電気信号線13A,13Bを介して超音波振動子12に電流が供給され、超音波振動子12で超音波振動が発生する。そして、プローブ5の先端まで超音波振動が伝達される。この際、吸引ユニット87及び送液ユニット97は駆動されない。プローブ5の超音波振動によって発生する摩擦熱により、プローブ5の先端部とジョー32との間で把持された血管等の生体組織が凝固切開される。以上のようにして、入力ボタン42Aを押圧することにより、超音波凝固切開が行われる。なお、超音波凝固切開では、高周波電流供給部9から高周波電流が出力されてもよい。この際、プローブ側電流経路及びジョー側電流経路に高周波電流が流れる。そして、プローブ5の先端部とジョー32との間で把持された生体組織が高周波電流により変成され、凝固が促進される。
また、入力ボタン42Bを押圧することにより、プローブ側電流経路及びジョー側電流経路に高周波電流が流れる。そして、プローブ5の先端部及びジョー32を電極として、バイポーラ処置(bipolar treatment)が行われる。この際、超音波振動は発生せず、吸引ユニット87は駆動されない。また、入力ボタン42Cを押圧することにより、ジョー側電流経路に高周波電流が流れず、プローブ側電流経路にのみ高周波電流が流れる。そして、プローブ5の先端部を電極として、モノポーラ処置(monopolar treatment)が行われる。この際、超音波振動は発生せず、吸引ユニット87は駆動されない。なお、バイポーラ処置及びモノポーラ処置においては、送液ユニット97が駆動されてもよい。これにより、生理食塩水等の液体を生体組織に滴下しながら、バイポーラ処置及びモノポーラ処置が行われる。
以上のように、超音波処置装置1を用いることにより、装置の入れ替え、組み換え等を行うことなく、超音波吸引処置及び超音波凝固切開処置の両方を行うことが可能となる。
ここで、キャビテーションにより破砕された生体組織を吸引する際は、第1の吸引通路50A、第2の吸引通路80Aを通って、吸引ユニット87に吸引回収される。第1の吸引通路規定部60Aは、プローブ5の先端部の開口位置Y1から屈曲位置Y2までプローブ5の内部を長手軸Cに沿って延設されている。そして、第1の吸引通路規定部60Aは、屈曲位置Y2で屈曲され、プローブ5の外周部を通って処置ユニット3の外部に延出される。屈曲位置Y2は、振動子ユニット2と処置ユニット3との第1の連結領域X1より先端方向側に位置している。そして、処置ユニット3の外部で、第1の吸引通路50Aと第2の吸引通路80Aとが連通している。第2の吸引通路80Aを規定する第2の吸引通路規定部90Aは、処置ユニット3の外部からハンドルユニット4の固定ハンドル26の内部をハンドル延設方向に沿って延設されている。そして、固定ハンドル26のハンドル延設方向側に位置する延出位置Y3から、第2の吸引通路規定部90Aがハンドルユニット4の外部に延出されている。
ここで、第1の比較例として図10及び図11に示すように、超音波処置装置1Aを考える。図10に示すように、超音波処置装置1Aでは、プローブ3Aの内部からホーン15Aの内部、超音波振動子12Aの内部を通って、吸引通路115が長手軸Cに沿って延設されている。吸引通路115は、超音波振動子12Aの基端部で吸引チューブ116に接続されている。そして、図11に示すように、吸引チューブ116が振動子ユニット2Aの振動子ケース11Aの外部に延出されている。
材料及びコストの観点から超音波振動子(12,12A)は、使用後に廃棄せず、再使用されることが一般的である。このため、超音波処置装置(1,1A)では、処置ユニット(3,3A)及びハンドルユニット(4,4A)は使用後に廃棄され、振動子ユニット(2,2A)が再使用される。超音波処置装置1Aでは、超音波振動子12Aに吸引通路115が設けられているため、使用後に滅菌、洗浄が必要となる。また、振動子ユニット2Aに接続される吸引チューブ116は、使用後に廃棄される。このため、超音波処置装置1Aの使用後に、ハンドルユニット4Aから振動子ユニット2Aを取り外し、さらに振動子ユニット2Aから吸引チューブ116を取り外す必要がある。超音波処置装置1Aの組立て準備においても、ハンドルユニット4Aに振動子ユニット2Aを連結し、さらに振動子ユニット2Aに吸引チューブ116を接続する必要がある。
これに対し、本実施形態の超音波処置装置1では、振動子ユニット2に第1の吸引通路規定部60A及び第2の吸引通路規定部90Aが設けられていない。したがって、使用後に振動子ユニット2の滅菌、洗浄を行う必要はない。また、超音波処置装置1では、第1の吸引チューブ部材81、第2の吸引チューブ部材83及び外付け吸引チューブ85をハンドルユニット4及び処置ユニット3から取り外すことなく、廃棄される。すなわち、超音波処置装置1では、筒状ケース25(ハンドルユニット4)及び処置ユニット3から振動子ユニット2を取り外すだけで、第1の吸引チューブ部材81、第2の吸引チューブ部材83及び外付け吸引チューブ85をハンドルユニット4及び処置ユニット3と一体に廃棄することが可能である。
さらに、超音波処置装置1を組立てる際にも、容易に組立て準備を行うことが可能となる。例えば、第1の吸引チューブ部材81を処置ユニット3と一体に形成し、第2の吸引チューブ部材83及び外付け吸引チューブ85をハンドルユニット4と一体に形成する。そして、筒状ケース25の内部で第1の吸引チューブ部材81に第2の吸引チューブ部材83を接続した後、処置ユニット3を先端方向側から筒状ケース25に連結する。そして、振動子ユニット2を基端方向側から筒状ケース25に連結し、処置ユニット3と振動子ユニット2とを第1の連結領域X1で連結する。これにより、振動子ユニット2に第2の吸引チューブ部材83及び外付け吸引チューブ85を接続することなく、超音波処置装置1が組立てられる。以上のように、本実施形態の超音波処置装置1では、使用後の処理及び組立て準備等を容易に行うことが可能となる。
また、一般に振動子ユニット(2,2A)には、超音波振動子(12,12A)に電流を供給する電気信号線13A,13B等が内部に延設されるケーブル(6,6A)の一端が接続されている。このため、吸引チューブ116が振動子ユニット2Aに接続される第1の比較例の超音波処置装置1では、ハンドルユニット4Aより基端方向側の重量が大きくなる。一般に術者は、ハンドルユニット(4,4A)の固定ハンドル26及び可動ハンドル27を握持した状態で処置を行う。このため、ハンドルユニット4Aより基端方向側の重量が大きくなることにより、術者が握持する位置よりも基端方向側に重心が位置することになり、処置時の重心バランスが悪くなる。
これに対し本実施形態では、第1の吸引通路規定部60Aは、第1の連結領域X1より先端方向側の屈曲位置Y2で屈曲され、プローブ5の外周部を通って処置ユニット3の外部に延出される。そして、処置ユニット3の外部で第1の吸引通路規定部60Aに接続される第2の吸引通路規定部90Aが、ハンドルユニット4の固定ハンドル26の内部をハンドル延設方向に沿って延設されている。そして、固定ハンドル26のハンドル延設方向側に位置する延出位置Y3から、第2の吸引通路規定部90Aがハンドルユニット4の外部に延出されている。同様に、第1の送液通路規定部60Bは、第1の連結領域X1より先端方向側の屈曲位置Z2で屈曲され、プローブ5の外周部から処置ユニット3の外部に延出される。そして、処置ユニット3の外部で第1の送液通路規定部60Bに接続される第2の送液通路規定部90Bが、ハンドルユニット4の固定ハンドル26の内部をハンドル延設方向に沿って延設されている。そして、固定ハンドル26のハンドル延設方向側に位置する延出位置Z3から、第2の送液通路規定部90Bがハンドルユニット4の外部に延出されている。
以上のように、本実施形態では、第2の吸引通路規定部90A及び第2の送液通路規定部90Bが、固定ハンドル26の内部を通って、固定ハンドル26のハンドル延設方向側の延出位置(Y3,Z3)からハンドルユニット4の外部に延設される。このため、ハンドルユニット4より基端方向側の重量が大きくなることはなく、ハンドルユニット4に超音波処置装置1の重心が位置する。したがって、固定ハンドル26及び可動ハンドル27を握持した状態で処置を行う際に、長手軸Cに平行な方向について術者が握持する位置と重心の位置が略一致する。これにより、重心バランスが良い状態で処置が行われ、処置時においてプローブ5の先端部及びジョー32の位置を定め易い。したがって、処置時の作業性が向上する。
また、超音波凝固切開を行う際には、回転操作ノブ29を筒状ケース25に対して回転させることにより、プローブ5及びジョー32が筒状ケース25に対して軸回り方向に回転する。この際、固定側凸部111及び可動側凸部112により、筒状ケース25に対する回転操作ノブ29(処置ユニット3)の軸回り方向の回転範囲が360°以下に規制されている。
プローブ5の空洞形成部102は、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間に長手軸Cに沿って超音波振動の半波長より大きい寸法を有する状態で設けられている。このため、筒状ケース25の内部では、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間に空洞部101が形成されている。屈曲位置Y2で屈曲された第1の吸引チューブ部材81は、空洞形成部102の外周部を通って空洞部101に延出されている。そして、空洞部101で、第1の吸引チューブ部材81に第2の吸引チューブ部材83が接続されている。また、屈曲位置Z2で屈曲された第1の送液チューブ部材91は、空洞形成部102の外周から開口孔82を通って空洞部101に延出されている。そして、空洞部101で、第1の送液チューブ部材91に第2の送液チューブ部材93が接続されている。
ここで、第2の比較例として図12に示すように、超音波処置装置1Bを考える。図12に示すように、超音波処置装置1Bでは、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間でのプローブ5Bの空洞形成部102Bの長手軸Cに沿った寸法は、超音波振動の半波長より小さい。このため、筒状ケース25Bの内部の空洞部101Bが、第1の実施形態の空洞部101より狭い。なお、本参照例においても、第1の吸引チューブ部材81Bの屈曲位置Y2は、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間に位置している。そして、空洞部101Bで、第1の吸引チューブ部材81Bに第2の吸引チューブ部材83Bが接続されている。同様に、第1の送液チューブ部材91Bの屈曲位置Z2は、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間に位置している。そして、空洞部101Bで、第1の送液チューブ部材91Bに第2の送液チューブ部材93Bが接続されている。
本比較例では、空洞部101Bが狭いため、筒状ケース25Bの内部で第2の吸引チューブ部材83B及び第2の送液チューブ部材93Bが電気接続リング39B、可動ハンドル27Bのアーム部72A,72B等への接触し易い。すなわち、第2の吸引チューブ部材83B及び第2の送液チューブ部材93Bの電気接続リング39、可動ハンドル27Bのアーム部72A,72B等への接触を防止するために十分な大きさだけ、空洞部101Bが確保されていない。電気接続リング39B等と接触することにより、第2の吸引チューブ部材83B及び第2の送液チューブ部材93Bが電気接続リング39B等から力を受ける。電気接続リング39B等から力を受けることにより、空洞部101Bで第2の吸引チューブ部材83B及び第2の送液チューブ部材93Bに潰れ、捩れが生じる。このため、空洞部101Bから固定ハンドル26Bの内部に向かって、第2の吸引チューブ部材83BB及び第2の送液チューブ部材93Bを方向付け難い。また、第2の吸引チューブ部材83B及び第2の送液チューブ部材93Bに潰れ、捩れが生じることにより、処置ユニット3Bが軸回り方向に回転した際に、シース部31Bの外周部に第2の吸引チューブ部材83B及び第2の送液チューブ部材93Bが巻き付き易い。
これに対し、本実施形態では、プローブ5の空洞形成部102は、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間に長手軸Cに沿って超音波振動の半波長より大きい寸法を有する状態で設けられる。そして、空洞形成部102により空洞部101が形成されている。このため、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93の電気接続リング39、可動ハンドル27のアーム部72A,72B等への接触を防止するために十分な大きさだけ、空洞部101が確保される。空洞部101での電気接続リング39等への接触が防止されるため、電気接続リング39等から第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93が力を受けない。したがって、空洞部101での第2の吸引チューブ部材83第2の送液チューブ部材93の潰れ、捩れが防止される。このため、空洞部101から固定ハンドル26の内部に向かって、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93を方向付け易い。
また、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93に潰れ、捩れが生じないため、処置ユニット3が軸回り方向に回転した際に、シース部31の外周部に第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93が巻き付き難い。第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93が電気接続リング39等と接触しない状態では、処置ユニット3の回転範囲を360°以下にすることにより、シース部31の外周部への第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93の巻き付きが防止される。本実施形態では、固定側凸部111及び可動側凸部112により、筒状ケース25に対する回転操作ノブ29の軸回り方向の回転範囲が360°以下に規制されている。このため、処置ユニット3の回転範囲も360°以下に規制されている。したがって、処置ユニット3が軸回り方向に回転した際に、シース部31の外周部への第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93の巻き付きが有効に防止される。
以上のように、本実施形態では、プローブ5には、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間に長手軸Cに沿って超音波振動の半波長より大きい寸法を有する空洞形成部102が設けられる。そして、筒状ケース25に固定側凸部111を、回転操作ノブ29に可動側凸部112を設けている。このような構成にすることにより、シース部31の外周部への第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93の巻き付きを防止している。すなわち、超音波処置装置1での処置に必要な部材の他に別部材を設けることなく、シース部31の外周部への第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93の巻き付きを防止している。
また、第2の吸引チューブ部材83は第1の吸引チューブ部材81より剛性が低く、第2の送液チューブ部材93は第1の送液チューブ部材91より剛性が低い。このため、空洞部101で、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93が曲がり易い。したがって、筒状ケース25の内部から固定ハンドル26の内部に向かって、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93を方向付け易い。
また、第1の吸引チューブ部材81(第1の吸引通路規定部60A)の屈曲位置Y2は、超音波振動の節位置に位置している。同様に、第1の送液チューブ部材91(第1の送液通路規定部60B)の屈曲位置Z2は、超音波振動の節位置に位置している。超音波振動の節位置では、超音波振動による変位はゼロである。このため、第1の吸引チューブ部材81が屈曲位置Y2で超音波振動の影響を受け難く、第1の吸引チューブ部材81の破損が有効に防止される。同様に、第1の送液チューブ部材91の屈曲位置Z2で超音波振動の影響を受け難く、第1の送液チューブ部材91の破損が有効に防止される。
そこで、前記構成の超音波処置装置1では、以下の効果を奏する。すなわち、超音波処置装置1では、装置の入れ替え、組み換え等を行うことなく、超音波吸引処置及び超音波凝固切開処置の両方を行うことができる。
また、超音波処置装置1では、振動子ユニット2に第1の吸引通路規定部60A及び第2の吸引通路規定部90Aが設けられていない。したがって、使用後に振動子ユニット2の滅菌、洗浄を行う必要はない。また、超音波処置装置1では、第1の吸引チューブ部材81、第2の吸引チューブ部材83及び外付け吸引チューブ85をハンドルユニット4及び処置ユニット3から取り外すことなく、廃棄される。すなわち、超音波処置装置1では、筒状ケース25(ハンドルユニット4)及び処置ユニット3から振動子ユニット2を取り外すだけで、第1の吸引チューブ部材81、第2の吸引チューブ部材83及び外付け吸引チューブ85をハンドルユニット4及び処置ユニット3と一体に廃棄することができる。また、振動子ユニット2に第2の吸引チューブ部材83及び外付け吸引チューブ85を接続することなく、超音波処置装置1を組立てることができる。以上のように、本実施形態の超音波処置装置1では、使用後の処理及び組立て準備等を容易に行うことができる。
また、超音波処置装置1では、第2の吸引通路規定部90A及び第2の送液通路規定部90Bが、固定ハンドル26の内部を通って、固定ハンドル26のハンドル延設方向側の延出位置(Y3,Z3)からハンドルユニット4の外部に延設される。このため、ハンドルユニット4より基端方向側の重量が大きくなることはなく、ハンドルユニット4に超音波処置装置1の重心が位置する。したがって、固定ハンドル26及び可動ハンドル27を握持した状態で処置を行う際に、長手軸Cに平行な方向について術者が握持する位置と重心の位置が略一致する。これにより、重心バランスが良い状態で処置が行われ、処置時においてプローブ5の先端部及びジョー32の位置を定め易い。したがって、処置時の作業性を向上させることができる。
また、超音波処置装置1では、プローブ5は、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間に長手軸Cに沿って超音波振動の半波長より大きい寸法を有する空洞形成部102を備える。そして、空洞形成部102により空洞部101が形成されている。このため、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93の電気接続リング39、可動ハンドル27のアーム部72A,72B等への接触を防止するために十分な大きさだけ、空洞部101が確保される。空洞部101での電気接続リング39等への接触が防止されるため、電気接続リング39等から第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93が力を受けない。したがって、空洞部101での第2の吸引チューブ部材83第2の送液チューブ部材93の潰れ、捩れが防止される。このため、空洞部101から固定ハンドル26の内部に向かって、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93を容易に方向付けることができる。
また、超音波処置装置1では、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93に潰れ、捩れが生じないため、処置ユニット3が軸回り方向に回転した際に、シース部31の外周部に第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93が巻き付き難い。第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93が電気接続リング39等と接触しない状態では、処置ユニット3の回転範囲を360°以下にすることにより、シース部31の外周部への第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93の巻き付きが防止される。ここで、固定側凸部111及び可動側凸部112により、筒状ケース25に対する回転操作ノブ29の軸回り方向の回転範囲が360°以下に規制されている。このため、処置ユニット3の回転範囲も360°以下に規制されている。したがって、処置ユニット3が軸回り方向に回転した際に、シース部31の外周部への第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93の巻き付きを有効に防止することができる。
また、超音波処置装置1では、超音波処置装置1での処置に必要な部材の他に別部材を設けることなく、シース部31の外周部への第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93の巻き付きを防止することができる。
また、超音波処置装置1では、第2の吸引チューブ部材83は第1の吸引チューブ部材81より剛性が低く、第2の送液チューブ部材93は第1の送液チューブ部材91より剛性が低い。このため、空洞部101で、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93が曲がり易い。したがって、筒状ケース25の内部から固定ハンドル26の内部に向かって、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93をさらに容易に方向付けることができる。
また、超音波処置装置1では、第1の吸引チューブ部材81(第1の吸引通路規定部60A)の屈曲位置Y2は、超音波振動の節位置に位置している。同様に、第1の送液チューブ部材91(第1の送液通路規定部60B)の屈曲位置Z2は、超音波振動の節位置に位置している。超音波振動の節位置では、超音波振動による変位はゼロである。このため、第1の吸引チューブ部材81が屈曲位置Y2で超音波振動の影響を受け難く、第1の吸引チューブ部材81の破損を有効に防止することができる。同様に、第1の送液チューブ部材91の屈曲位置Z2で超音波振動の影響を受け難く、第1の送液チューブ部材91の破損を有効に防止することができる。
(第1の実施形態の変形例)
なお、第1の実施形態では、可動ハンドル27は固定ハンドル26より先端方向側に位置しているが、これに限るものではない。例えば第1の変形例として図13に示すように、可動ハンドル27が固定ハンドル26より基端方向側に位置してもよい。本変形例においても、第1の実施形態と同様に、可動ハンドル27は固定ハンドル26に対して長手軸Cと略平行に開閉可能である。そして、可動ハンドル27の開閉動作に対応して、ハンドルユニット4及びプローブ5に対してシース部31の可動部70(図4、図6参照)が長手軸Cに沿って移動する。可動部70が長手軸Cに沿って移動することにより、ジョー32がプローブ5の先端部に対して開閉動作を行う。
また、第1の実施形態では、第1の吸引チューブ部材81の先端は、第1の吸引通路規定部60Aの屈曲位置Y2と開口位置Y1との間に位置しているが、これに限るものではない。例えば第2の変形例として図14に示すように、第1の吸引通路規定部60Aの先端の開口位置Y1まで、第1の吸引チューブ部材81が延設されてもよい。この場合、第1の吸引チューブ部材81の先端が、第1の吸引通路規定部60Aの開口位置Y1と一致している。以上、第2の変形例から、第1の吸引チューブ部材81は、プローブ5の穴状部21を屈曲位置Y2まで長手軸Cに沿って延設されていればよい。そして、屈曲位置Y2からプローブ5の外周部を通って、第1の吸引チューブ部材81が処置ユニット3の外部に延出されていればよい。
また、第1の送液チューブ部材91についても、第1の吸引チューブ部材81と同様である。すなわち、第1の送液通路規定部60Bの先端の開口位置Z1まで、第1の送液チューブ部材91が延設されてもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図15乃至図17を参照して説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態の構成を次の通り変形したものである。なお、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図15は、本実施形態の筒状ケース25の内部の第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間の構成を示す図である。図15に示すように、本実施形態のプローブ5は、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間での長手軸Cに沿った寸法は、超音波振動の半波長より小さい。また、本実施形態では、筒状ケース25の内部に、固定側部材121及び可動側部材122が設けられている。このため、筒状ケース25の内部には、空洞部101が形成されていない。
可動側部材122は、固定側部材121に対して軸回り方向に回転可能に連結されている。固定側部材121は、筒状ケース25に固定された状態で設けられている。可動側部材122は、シース部31の固定筒状部材35の外周部に固定された状態で設けられている。このため、可動側部材122は、シース部31(処置ユニット3)と一体に、固定側部材121及び筒状ケース25に対して軸回り方向に回転可能である。
固定側部材121及び可動側部材122は、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間に位置している。本実施形態でも、第1の吸引チューブ部材81は、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間の屈曲位置Y2で屈曲され、処置ユニット3の外部に延出されている。同様に、第1の送液チューブ部材91は、第1の連結領域X1と第2の連結領域X2との間の屈曲位置Z2で屈曲され、処置ユニット3の外部に延出されている。処置ユニット3の外部では、第1の吸引チューブ部材81及び第1の送液チューブ部材91が可動側部材122に接続されている。また、処置ユニット3の外部では、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93が固定側部材121に接続されている。すなわち、固定側部材121及び可動側部材122により、第1の吸引チューブ部材81と第2の吸引チューブ部材83との間が接続されている。また、固定側部材121及び可動側部材122により、第1の送液チューブ部材91と第2の送液チューブ部材93との間が接続されている。
図16は、固定側部材121と可動側部材122とが連結された状態を示す図である。図17は、図16の17−17線断面図である。図16及び図17に示すように、固定側部材121と可動側部材122とが連結された状態では、固定側部材121と可動側部材122との間に第1の吸引中継空洞123Aが設けられている。第1の吸引中継空洞123Aは、軸回り方向に1周する状態で設けられている。また、固定側部材121と可動側部材122とが連結された状態では、固定側部材121と可動側部材122との間に第1の送液中継空洞123Bが設けられている。第1の送液中継空洞123Bは、第1の吸引中継空洞123Aより外周方向側に位置し、軸回り方向に1周する状態で設けられている。以上のように、固定側部材121に対する可動側部材122の回転状態に関係なく、固定側部材121と可動側部材122との間に軸回り方向に1周する状態で第1の吸引中継空洞123A及び第1の送液中継空洞123Bが設けられている。
可動側部材122には、第2の吸引中継空洞125A及び第2の送液中継空洞125Bが長手軸Cに沿って設けられている。第1の吸引チューブ部材81が可動側部材122に接続されることにより、第1の吸引通路50Aが第2の吸引中継空洞125Aと連通する。第2の吸引中継空洞125Aは、固定側部材121に対する可動側部材122の回転状態に関係なく、第1の吸引中継空洞123Aと連通している。また、第1の送液チューブ部材91が可動側部材122に接続されることにより、第1の送液通路50Bが第2の送液中継空洞125Bと連通する。第2の送液中継空洞125Bは、固定側部材121に対する可動側部材122の回転状態に関係なく、第1の送液中継空洞123Bと連通している。
固定側部材121には、第3の吸引中継空洞127A及び第3の送液中継空洞127Bが略L字状に設けられている。第2の吸引チューブ部材83が固定側部材121に接続されることにより、第2の吸引通路80Aが第3の吸引中継空洞127Aと連通する。第3の吸引中継空洞127Aは、固定側部材121に対する可動側部材122の回転状態に関係なく、第1の吸引中継空洞123Aと連通している。また、第2の送液チューブ部材93が固定側部材121に接続されることにより、第2の送液通路80Bが第3の送液中継空洞127Bと連通する。第3の送液中継空洞127Bは、固定側部材121に対する可動側部材122の回転状態に関係なく、第1の送液中継空洞123Bと連通している。
以上のように、第1の吸引中継空洞123A、第2の吸引中継空洞125A及び第3の吸引中継空洞127Aが、第1の吸引通路50Aと第2の吸引通路80Aとの間を中継する吸引中継通路(中継通路)130Aとなっている。固定側部材121に対する可動側部材122の回転状態に関係なく第1の吸引通路50Aと第2の吸引通路80Aとの間が連通する状態に、固定側部材121及び可動側部材122は協働して吸引中継通路130Aを規定している。また、第1の送液中継空洞123B、第2の送液中継空洞125B及び第3の送液中継空洞127Bが、第1の送液通路50Bと第2の送液通路80Bとの間を中継する送液中継通路(中継通路)130Bとなっている。固定側部材121に対する可動側部材122の回転状態に関係なく第1の送液通路50Bと第2の送液通路80Bとの間が連通する状態に、固定側部材121及び可動側部材122は協働して送液中継通路130Bを規定している。そして、固定側部材121及び可動側部材122が、吸引中継通路130A及び送液中継通路130Bを規定する中継通路規定部120となっている。
本実施形態では、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93が固定側部材121に接続されている。固定側部材121は、ハンドルユニット4の筒状ケース25に固定された状態で設けられる。このため、回転操作ノブ29と一体に処置ユニット3及び可動側部材122が軸回り方向に回転した際に、固定側部材121、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93は回転しない。したがって、処置ユニット3が軸回り方向に回転した際に、シース部31の外周部への第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93の巻き付きが有効に防止される。
また、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93が接続される固定側部材121が回転しないため、第1の実施形態とは異なり、処置ユニット3の回転範囲を360°以下に規制する必要はない。このため、筒状ケース25と回転操作ノブ29との間に、筒状ケース25に対する回転操作ノブ29の軸回り方向の回転範囲を360°以下に規制する回転規制部110を設ける必要はない。したがって、筒状ケース25と回転操作ノブ29との間に固定側凸部111及び可動側凸部112を設ける必要がなく、筒状ケース25と回転操作ノブ29との間の構成が単純化する。
そこで前記構成の超音波処置装置1では、第1の実施形態と同様の効果に加えて、以下の効果を奏する。すなわち、超音波処置装置1では、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93が固定側部材121に接続されている。固定側部材121は、ハンドルユニット4の筒状ケース25に固定された状態で設けられる。このため、回転操作ノブ29と一体に処置ユニット3及び可動側部材122が軸回り方向に回転した際に、固定側部材121、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93は回転しない。したがって、処置ユニット3が軸回り方向に回転した際に、シース部31の外周部への第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93の巻き付きを有効に防止することができる。
また、超音波処置装置1では、第2の吸引チューブ部材83及び第2の送液チューブ部材93が接続される固定側部材121が回転しないため、処置ユニット3の回転範囲を360°以下に規制する必要はない。このため、筒状ケース25と回転操作ノブ29との間に、筒状ケース25に対する回転操作ノブ29の軸回り方向の回転範囲を360°以下に規制する回転規制部110を設ける必要はない。したがって、筒状ケース25と回転操作ノブ29との間の構成を単純化することができる。
(第2の実施形態の変形例)
なお、吸引中継通路130A及び送液中継通路130Bは、第2の実施形態の構成に限るものではない。すなわち、固定側部材121に対する可動側部材122の回転状態に関係なく第1の吸引通路50Aと第2の吸引通路80Aとの間が連通する状態に、固定側部材121及び可動側部材122は協働して吸引中継通路130Aを規定していればよい。また、固定側部材121に対する可動側部材122の回転状態に関係なく第1の送液通路50Bと第2の送液通路80Bとの間が連通する状態に、固定側部材121及び可動側部材122は協働して送液中継通路130Bを規定していればよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形ができることは勿論である。
以下、本発明の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1)
長手軸に沿って延設される筒状ケースと、前記長手軸に対して平行でないハンドル延設方向に前記筒状ケースから延設される固定ハンドルと、前記筒状ケースに対して回動可能に取付けられ、前記固定ハンドルに対して開閉可能な可動ハンドルとを備えるハンドルユニットと、
超音波振動を発生する超音波振動子を備え、前記筒状ケースに基端方向側から連結される振動子ユニットと、
前記筒状ケースに先端方向側から連結され、前記筒状ケースの内部の第1の連結領域で前記振動子ユニットに連結される処置ユニットであって、前記筒状ケースの内部から前記ハンドルユニットの先端より先端方向側まで前記長手軸に沿って延設され、基端から先端まで前記超音波振動子により発生した前記超音波振動を伝達するプローブと、前記プローブが前記先端方向に突出する状態で前記プローブが挿通されるシース部と、を備える処置ユニットと、
前記シース部の先端の開口位置で開口する第1の通路を規定する第1の通路規定部であって、前記第1の連結領域より前記先端方向側に位置する屈曲位置まで前記プローブと前記シース部との間に前記長手軸に沿って延設され、前記屈曲位置で屈曲することにより前記プローブの外周部から前記処置ユニットの外部に延出される第1の通路規定部と、
前記処置ユニットの前記外部で前記第1の通路と連通する第2の通路を規定する第2の通路規定部であって、前記処置ユニットの前記外部から前記ハンドルユニットの前記固定ハンドルの内部を前記ハンドル延設方向に沿って延設され、前記固定ハンドルの前記ハンドル延設方向側に位置する延出位置から前記ハンドルユニットの外部に延出される第2の通路規定部と、
を具備する超音波処置装置。
(付記項2)
前記第1の通路規定部は、前記プローブと前記シース部との間を前記屈曲位置まで前記長手軸に沿って延設され、前記屈曲位置から前記処置ユニットの外部に延出される第1のチューブ部材を備え、
前記第2の通路規定部は、前記第1のチューブ部材に直接又は間に別部材を介して接続され、前記固定ハンドルの内部を前記ハンドル延設方向に沿って延設される第2のチューブ部材を備える付記項1の超音波処置装置。
(付記項3)
前記ハンドルユニットは、前記筒状ケースの前記先端方向側に前記筒状ケースに対して軸回り方向に回転可能に連結され、前記筒状ケースに対して回転することにより、前記筒状ケースに対して前記処置ユニットを前記軸回り方向に回転させる回転操作部を備える付記項2の超音波処置装置。
(付記項4)
前記処置ユニットは、前記シース部の先端部に回動可能に取付けられ、前記プローブの先端部に対して開閉可能なジョーを備え、
前記シース部は、前記第1の連結領域より前記先端方向側に位置する前記筒状ケースの前記内部の第2の連結領域で前記可動ハンドルに連結され、前記固定ハンドルに対する前記可動ハンドルの開閉動作に対応して前記ハンドルユニット及び前記プローブに対して前記長手軸に沿って移動することにより、前記ジョーを前記プローブの前記先端部に対して開閉させる可動部を備える付記項3の超音波処置装置。
(付記項5)
前記ハンドルユニットは、前記筒状ケースと前記回転操作部との間に設けられ、前記筒状ケースに対する前記回転操作部の前記軸回り方向の回転範囲を360°以下に規制する回転規制部を備え、
前記プローブは、前記第1の連結領域と前記第2の連結領域との間に前記長手軸に沿って前記超音波振動の半波長より大きい寸法を有する状態で設けられ、前記筒状ケースの内部の前記第1の連結領域と前記第2の連結領域との間に前記第1のチューブ部材に前記第2のチューブ部材が接続される空洞部を形成する空洞形成部を備え、
前記屈曲位置で屈曲された前記第1のチューブ部材は、前記空洞形成部の前記外周部から前記空洞部に延出される付記項4の超音波処置装置。
(付記項6)
前記第2のチューブ部材は、前記空洞部で前記第1のチューブ部材に直接接続されている付記項5の超音波処置装置。
(付記項7)
前記第2のチューブ部材は、前記第1のチューブ部材より剛性が低い付記項5の超音波処置装置。
(付記項8)
前記第1の通路と前記第2の通路との間を中継する中継通路を規定し、前記第1のチューブ部材と前記第2のチューブ部材との間を接続する中継通路規定部をさらに具備し、
前記中継通路規定部は、前記第2のチューブ部材が接続され、前記筒状ケースに対して固定された状態で設けられる固定側部材と、前記第1のチューブ部材が接続され、前記処置ユニットと一体に前記固定側部材及び前記筒状ケースに対して前記軸回り方向に回転可能な可動側部材であって、前記固定側部材に対する回転状態に関係なく前記第1の通路と前記第2の通路との間を連通する状態に、前記中継通路を前記固定側部材と協働して規定する可動側部材と、を備える付記項3の超音波処置装置。
(付記項9)
前記第2の通路規定部は、前記延出位置で前記第2のチューブに接続され、前記ハンドルユニットの前記外部に延出される外付けチューブを備える付記項2の超音波処置装置。
(付記項10)
前記第1の通路規定部の前記屈曲位置は、前記超音波振動の節位置に位置している付記項1の超音波処置装置。

Claims (6)

  1. 長手軸に沿って延設される筒状ケースと、
    前記長手軸に対して交差する方向であるハンドル延設方向に前記筒状ケースから延設される固定ハンドルと、
    前記筒状ケースに対して回動可能に取付けられ、前記固定ハンドルに対して開閉可能な可動ハンドルと、
    超音波振動を発生する超音波振動子を備え、前記筒状ケースの基端方向側に連結される振動子ユニットと、
    先端部に位置する第1の開口位置、及び、外周部に位置する第2の開口位置で開口し、前記第1の開口位置と前記第2の開口位置との間を連通させる穴状部が形成され、基端から先端まで前記超音波振動子により発生した前記超音波振動を伝達するプローブと、
    前記可動ハンドルを前記固定ハンドルに対して開閉動作することにより、前記プローブの前記先端部に対して開閉動作するジョーと
    前記第1の開口位置から前記第2の開口位置まで前記長手軸に沿って前記穴状部に延設され、前記第2の開口位置から前記プローブの外部に延出される通路であって、前記固定ハンドルの延出位置まで前記ハンドル延設方向に向かって前記固定ハンドルの内部に延設される通路と
    を具備する超音波処置装置。
  2. 前記筒状ケースに対して軸回り方向に回転可能に連結され、前記筒状ケースに対して回転することにより、前記筒状ケースに対して前記プローブ及び前記ジョーを前記軸回り方向に回転させる回転操作部をさらに具備する、請求項1の超音波処置装置
  3. 前記プローブの外周方向側に設けられ、前記可動ハンドルの前記開閉動作に対応して前記筒状ケース及び前記プローブに対して前記長手軸に沿って移動することにより、前記ジョーを前記プローブの前記先端部に対して前記開閉動作させる可動部をさらに具備する、請求項2の超音波処置装置
  4. 前記筒状ケースに対する前記回転操作部の前記軸回り方向の回転範囲を360°以下に規制する回転規制部をさらに具備し
    前記プローブは、前記プローブが前記振動子ユニットに取付けられる第1の連結領域と前記可動ハンドルが前記可動部に連結される第2の連結領域との間に、前記長手軸に沿って前記超音波振動の半波長より大きい寸法を有し
    前記第2の開口位置は、前記長手軸に平行な方向について、前記第1の連結領域と前記第2の連結領域との間に位置している
    請求項3の超音波処置装置
  5. 前記通路の一部を規定し、前記穴状部において前記第2の開口位置まで前記長手軸に沿って延設される第1のチューブ部材であって、前記第2の開口位置で前記プローブの前記外部に延設される第1のチューブ部材と
    前記通路の一部を規定し、前記プローブの前記外部で前記第1のチューブ部材に接続される第2のチューブ部材であって、前記固定ハンドルの内部を前記ハンドル延設方向に向かって延設される第2のチューブ部材と
    をさらに具備し
    前記第2のチューブ部材は、前記第1のチューブ部材より剛性が低い
    請求項1の超音波処置装置
  6. 前記第2の開口位置は、前記超音波振動の節位置に位置している、請求項1の超音波処置装置
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