JP4481922B2 - 医療用処置具 - Google Patents

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Description

本発明は、体腔内の処置対象組織を加熱し該処置対象組織の処置を行う処置部が、細長の挿入部に設けられた医療用処置具に関する。
従来、超音波振動を用いて、組織切除や有機物及びその他の堆積物を除去する医療用処置具である超音波処置具が種々提案されている。
例えば特許文献1には、超音波振動を用いて処置対象組織を超音波処置するとともに、該超音波処置に際に発生する体腔内の血液等の粒子(以下、エアロゾルと称す)を吸引することができる超音波処置具が開示されている。
具体的には、特許文献1に開示された超音波処置具は、ハンドピースに、超音波振動子(以下、単に振動子と称す)が設けられており、該振動子が、処置対象組織を超音波処置する処置部が設けられた細長の超音波伝達用プローブ(以下、単にプローブと称す)に連結された構成を有している。このことから、振動子が駆動により発した超音波振動は、プローブを介して処置部に伝達されるようになっている。
また、超音波処置具には、プローブの処置位置に対向する位置(以下、先端側と称す)を、該プローブ先端側の外周との間に環状の開空間を形成するよう周状に覆うシースが設けられている。
シースには、開空間と連通する吸引口が形成されており、該吸引口には、吸引チューブを介して吸引源が接続されている。さらに、超音波処置具には、処置部に対し水を吹き付ける、先端側に開口する水供給源に接続された管路が配設されている。
このように構成された、特許文献1に開示された超音波処置具は、処置部に超音波振動を伝達するとともに水をプローブに吹き付けることにより、キャビテーションによって発生させたエアロゾルまたはミストを用いて処置対象組織を超音波処置する。また、処置中に発生したエアロゾルを、シースに形成された開口部、吸引口及び吸引チューブを介して、吸引源により吸引できるようになっている。
欧州特許第0645987号公報
ところで、超音波処置具を用いて超音波処置を行うに際し、ハンドピースに設けられた振動子は、超音波振動を発する駆動のため発熱する。この発熱により、ハンドピースが熱されて、保持出来なくなることを防止するため、特許文献1に開示された超音波処置具は、超音波処置の際、振動子に水を供給することにより、振動子を冷却する構成となっている。
しかしながら、近年、使用されている超音波処置具においては、プローブと処置対象組織との摩擦熱を利用して凝固や切開の処置を行うため、特許文献1に開示された処置中の水による冷却は、処置能力を低下させてしまい好ましくないといった問題がある。また、駆動中の振動子の冷却に、水の供給が不要となる構成を有するものが主流となってきているといった経緯もある。
このような駆動中の振動子の冷却に、水の供給を必要としない超音波処置具であっても、処置対象組織が本来有する水分により、処置中にキャビテーション等が発生する。また、超音波処置具だけでなく、高周波電流を使用してジュール熱により処置を行う高周波処置具やレーザー光により処置を行うレーザー処置具等を用いた処置においても、処置により煙やミストが発生する。
各種処置具を用いた処置は、処置具とともに、体腔内の処置部位を観察するため、内視鏡も体腔内に挿入するのが一般的であるが、処置中に発生したミストや煙は、内視鏡の視界を妨げるとともに、内視鏡前面のレンズを汚すため術者にとって非常に煩わしいものとなる。
このため、意図的にキャビテーションを発生させない処置具であっても、処置の際、処置中に発生した煙やミスト等を、シースに形成された開口部、及び吸引チューブを介して、吸引源により吸引できるように構成する必要がある。
また、熱を利用して処置対象組織を処置する処置具においては、処置直後は、処置部は、高温となっている。よって、処置具を体腔内から抜去する際等は、高温の処置部を冷却した後行うのが一般的である。
しかしながら、これも通常は、処置部が自然に冷却するのを待ってから抜去を行うため、迅速に作業を行うことができない他、術者にとっては大変煩雑であるといった問題があった。また、このことは、特許文献1に開示された超音波処置具では、何ら考慮がなされていない。
本発明の目的は、上記事情に鑑みてなされたものであり、体腔内の処置対象組織を加熱し該処置対象組織の処置を行う医療用処置具において、処置中に発生する煙やミストを効果的に吸引することができるとともに、処置後、発熱した処置部を迅速に冷却できる構成を有することにより、使い勝手を向上した医療用処置具を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明による医療用処置具は、体腔内に挿入される細長の挿入部と、前記挿入部の先端に設けられ、前記体腔内の処置対象組織を加熱して処置を行う、前記処置対象組織を加熱する加熱部と該加熱部に対して開閉自在な開閉部とを具備する処置部と、前記挿入部の少なくとも一部が挿通される筒状部材と、前記挿入部の外周と前記筒状部材の内周との間に形成され、前記処置部に対し供給する流体と前記体腔内から吸引する流体と流れる流路と、前記流路に連通して、前記処置部に対し供給される流体の前記流路への供給と前記体腔内から吸引される流体の前記流路からの排出と行う流出入口と、前記流路に連通して、前記処置部の前記加熱部に対向して開口された開口部と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、体腔内の処置対象組織を加熱し該処置対象組織の処置を行う医療用処置具において、処置中に発生する煙やミストを効果的に吸引することができるとともに、処置後、発熱した処置部を迅速に冷却できる構成を有することにより、使い勝手を向上した医療用処置具を提供することができる。
また、超音波処置具や高周波処置具やレーザー処置具等で処置対象組織に処置を行うと、処置対象組織からミストや煙が発生する。これらのミストや煙は、内視鏡を用いた処置においては視野を妨げる原因となり、さらに内視鏡前面のレンズを汚してしまうが、本発明によれば、処置中に発生するミストや煙等を吸引することで、術中の観察視野を確実に確保することができる。
さらに、熱を利用して処置対象組織を処置する処置具においては、処置直後は処置装置の処置部は高温となっている。本発明によれば、処置直後に、処置部に水やガス等の流体を送水または送気することで処置部を冷却するとともに、処置部に付着した汚れを除去することができることから処置後の処置部の汚れを防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
尚、熱を利用して外科手術等の各種処置を行う医療用処置具には、超音波を利用した超音波処置具、高周波電流によるジュール熱等を利用した高周波処置具、レーザー光を利用したレーザー処置具、電磁波を利用したRF処置具等あるが、本実施の形態においては、凝固切開用の超音波処置具を例に挙げて説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態を示す超音波処置具を挿入部の一部のみ断面にして示した図、図2は、図1の挿入部の基端部側の拡大断面図、図3は、図2中の接続ネジの外周に把持溝を設けた変形例を示す図である。また、図4は、図1の挿入部の先端側を拡大して示した図、図5は、図4中のV−V線に沿う断面図、図6は、図1の超音波処置具を有する超音波処置装置の構成の概略を示すブロック図である。
尚、以下の説明において、超音波処置具は、体腔内に挿入される側を先端側、操作部側を基端側として説明する。
図1に示すように、超音波処置具1は、体腔内に挿入される細長い挿入部4を有して構成されており、挿入部4の先端側に、処置部である把持部5が配設されている。尚、把持部5は、例えば開閉自在な一対のジョーから構成された開閉部を構成しており、該ジョーにより、体腔内の処置対象組織を把持して加熱し、凝固切開等の処置を行う。尚、把持部5は、後述するプローブ8の先端側に対して開閉自在である。
また、挿入部4の基端側は、操作部である回動ノブ3の先端に接続されている。尚、回動ノブ3は、操作部である固定ハンドル2の先端に接続されており、挿入部4の軸心を回転中心として該挿入部4を軸回り方向に回転操作するものである。
さらに、固定ハンドル2に、把持部5の一対のジョーを開閉操作する可動ハンドル6が、枢支軸を介して回動自在に取り付けられている。また、固定ハンドル2には、挿入部4に挿通された、先端が把持部5に接続され、基端が振動子7に接続された加熱部である細長のプローブ8が取り付けられている。
尚、プローブ8は、後述する電源本体27(図6参照)から供給された電力により発生する熱を利用して処置対象組織に対し凝固等の各種処置を行うものであることから、プローブ8の先端側である把持部5に接続された部位は、処置部を構成している。
また、挿入部4の外周、具体的には、挿入部4の把持部5及びプローブ8の先端側を除いた外周には、筒状部材である送水吸引シース(以下、単にシースと称す)9が装着されている。即ち、シース9から把持部5及びプローブ8の先端側が突出されている。尚、シース9は、挿入部4の外周の少なくとも一部に対して着脱自在である。即ち、挿入部4の少なくとも一部は、シース9に挿通されている。
図2に示すように、シース9は、例えばフランジ状の本体部10と、該本体部10の略中央から先端側に延出した本体部10より小径な挿入部11と、本体部10の略中央から基端側に延出した本体部10より小径な接続部134とを有して主要部が構成されている。尚、接続部134の外周には、ネジが形成されている。
挿入部11の孔の内径は、挿入部4の外径より大径に形成されている。このことにより、挿入部11の内周と挿入部4の外周との間に流路12が形成されている。また、本体部10に、該本体部10を先端から基端まで連通する孔に略垂直な流路10r,10lが形成されている。尚、流路10r,10lは、流路12に連通している。
さらに、本体部10に、後述する送水、送気用のポンプを持つ送水・送気装置29(図6参照)と、接続するための流入口である送水送気ポート13が、挿入部11と略垂直となるよう設けられている。送水送気ポート13は、流路13rを有しており、該流路13rは、本体部10の流路10rと連通している。即ち、流路13rは、流路12とも連通している。
また、本体部10に、後述する吸引用のポンプを持つ吸引装置30(図6参照)と、接続するための流出口である吸引ポート14が、挿入部11と略垂直となるよう設けられている。吸引ポート14は、流路14rを有しており、該流路14rは、本体部10の流路10lと連通している。即ち、流路14rは、流路12とも連通している。
尚、送水送気ポート13,吸引ポート14は、超音波処置具1と干渉しない範囲であれば、挿入部11に対して略垂直に限らず、本体部10に、取り付け角度を自由にして設けられる。
また、送水送気ポート13、吸引ポート14は、把持部5及びプローブ8の先端側からなる処置部に対し供給される流体の流路12への供給と、体腔内から吸引される流体の流路12からの排出との少なくとも一方を行う流出入口を構成している。
送水送気ポート13の外周に、送水送気ポート13と送水・送気装置29とを接続するチューブ32の一端が被覆される。また、吸引ポート14の外周にも、吸引ポート14と吸引装置30とを接続するチューブ32の一端が被覆される。
尚、送水送気ポート13,吸引ポート14の外周には、被覆されたチューブ32の抜けを防止するカギ状の凸部15が設けられている。このことにより、各ポート13,14に、チューブ32の一端を直接接続することができる。
また、送水送気ポート13,吸引ポート14の外周の端部に、チューブ32のそれぞれの一端に接続される、図示しないルアロックコネクタと接続するためのルアロック口金16がそれぞれ設けられている。このことにより、各ポート13,14に、ルアロックコネクタが一端に接続されたチューブ32を接続することができる。
尚、各ポート13,14に、凸部15とルアロック口金16とのいずれか一方のみを設けてもよい。また、本体部10に設けられるポートの数は、2つに限定されず、1つ以上であれば、任意の数を設けることができる。尚、1つのみ設ける場合は、後述する図18〜図22で詳細に説明する。
本体部10の接続部134の外周に形成されたネジ部に、環状の接続ネジ17が螺合されている。接続ネジ17は、挿入部の軸方向(以下挿入軸方向と称す)において、接続ネジ17の基端部21と、接続部134の底部34との間に、弾性部材18とスリーブ19とを挟み込むように、接続部134の外周に取り付けられている。
尚、弾性部材18及びスリーブ19は、環状に形成されており、弾性部材18及びスリーブ19の各内周は、挿入部4が挿通されるよう、挿入部4の外径よりも大きく形成されている。
さらに、接続ネジ17の基端部21に形成された開口の内周も、挿入部4が挿通されるよう、挿入部4の外径よりも大きく形成されている。尚、基端部21に形成された開口の内周は、回動ノブ3の先端側の径より小さく形成されている。
また、接続ネジ17の外周に、図3に示すように、接続部134に対して取り付け易いよう、把持溝20を形成してもよい。
このように構成された接続ネジ17、弾性部材18、スリーブ19を、本体部10の接続部134に取り付けるには、先ず、スリーブ19の先端側に弾性部材18の基端側を差し込み、該弾性部材18の基端部を、スリーブ19の基端に形成されたフランジ22に突き当てる。
次いで、弾性部材18とスリーブ19とを組み合わせた状態で、弾性部材18の先端側を、本体部10の接続部134の内周に嵌合させ、最後に、接続ネジ17の基端部21で、弾性部材18とスリーブ19とを挿入軸方向に押し潰すように、接続ネジ17を、接続部134の外周に螺合させる。
尚、この際、弾性部材18とスリーブ19とを組み合わせた長さは、接続部134の基端部の孔の長さと、接続ネジ17の孔の長さを足したものより短くなっている。
図4に示すように、挿入部4に、シース9を装着したときのシース9の先端は、把持部5及びプローブ8の先端側が露出されるよう、把持部5よりも基端側に位置する。また、シース9の挿入部11の先端は、テーパ状に形成されている。
図5に示すように、挿入部11の先端部の内周に、挿入部4の外周と当接する、例えば4つの凸状の支持部24が形成されており、また、挿入部11の先端部の内周に、4つの支持部24を、挿入部11の先端部の内周に沿って連結する4つの円弧25が形成されている。
4つの支持部24で区切られた、4つの円弧25と挿入部4の外周との間には、先端流路26が形成されており、該先端流路26は、挿入部11の内周と挿入部4の外周との間に形成された流路12と連通している。
また、先端流路26は、挿入部4に、シース9を装着したときのシース9の先端が、把持部5よりも基端側に位置することにより、把持部5またはプローブ8に対向する位置の近傍である、把持部5の基端側において開口部35として開口されている。尚、開口部35は、把持部5よりプローブ8の先端側の近傍位置に設けられている。即ち、開口部35は、少なくともプローブ8の先端側に対して開口されている。
図6に示すように、超音波処置装置100は、超音波処置具1と、電源本体27と、スイッチ28と、供給源である送水・送気装置29と、吸引源である吸引装置30とを有して主要部が構成されている。
超音波処置具1の振動子7は、超音波駆動を行う電源本体27と接続されている。また、電源本体27に、振動子7を発振させるためのスイッチ28が接続されている。
電源本体27と送水・送気装置29と吸引装置30とは、連動して作動できるようケーブル31により電気的に接続されている。さらに、送水・送気装置29は、超音波処置具1の送水送気ポート13とチューブ32により接続されており、吸引装置30は、超音波処置具1の吸引ポート14とチューブ32により接続されている。
ここで、一方、送水・送気装置29より流体が送気、送水された場合は、流体は、送水・送気装置29と接続されたチューブ32を介して、送水送気ポート13の流路13rに進入した後、流路10r,シース9の挿入部11の内周と挿入部4の外周との間の流路12を通過して、先端流路26の先端開口部35から、把持部5及びプローブ8の先端側に送水・送気される。
他方、先端開口部35から、吸引装置30により煙、ミスト等の流体が吸引された場合は、流体は、先端開口部35から先端流路26に進入した後、流路12,10l,14rを通過して、吸引ポート14に接続されたチューブ32を介して、吸引装置30より排出される。
次に、このように構成された本実施の形態の超音波処置具1の作用について図1〜図6、及び図7〜図9を用いて説明する。
図7は、図1の超音波処置具1の挿入部4からシース9を脱却した分解図、図8は、図1の超音波処置具を用いて、体腔内の処置対象組織の処置を行う際の超音波処置装置の制御方法を示したフローチャート、図9は、図1のシースの挿入部の先端側を把持部の先端側を覆う位置に移動させた状態を示す図である。
先ず、図7に示すように、シース9を、超音波処置具1の挿入部4に、該挿入部4の先端側に対し、シース9の基端部側から回動ノブ3に突き当たるまで挿入した後、図2に示すように、接続ネジ17を、該接続ネジ17の基端部21で、弾性部材18とスリーブ19とを挿入軸方向に押し潰すように、接続ネジ17を、接続部134の外周に螺合させる。
その結果、弾性部材18の内径が小さくなり、弾性部材18の内周は、挿入部4の外周と密着する。このことにより、シース9は、超音波処置具1に固定される。尚、この際、上述したように、挿入部4の外周とシース9の挿入部11の内周との間に、流路12が形成される。流路12は、先端流路26と、本体部10の流路10r,10lと、送水送気ポート13の流路13rと、吸引ポート14の流路14rと連通している。
その後、送水送気ポート13と送水・送気装置29とをチューブ32で接続し、さらに、吸引ポート14と吸引装置30とをチューブ32で接続した後、超音波処置具1の挿入部4を体腔内に挿入して、体腔内の処置対象組織の処置を行う。
尚、以下の動作は、超音波処置装置100の電源本体27内に配設された制御部である制御手段70から、送水・送気装置29及び吸引装置30へ、図示しない通信線を介して制御信号が送られることによって行われる。即ち、制御手段70の動作制御により行われる。
体腔内の処置対象組織の処置を行う際は、先ず、把持部5により、処置対象となる処置対象組織が把持された後、図8に示すように、ステップS1において、超音波振動スイッチ(SW)となるスイッチ28(図6参照)がオン操作されることにより、電源本体27からの電力の供給を受け、振動子7は超音波駆動を行う。振動子7の振動は、プローブ8を介して把持部5に伝達される。このことにより、処置対象組織は、先端側のプローブ8の振動による処置対象組織との摩擦により加熱され、凝固切開等の処置が行われる。
次いで、ステップS2において、送水・送気装置29の作動により、開口部35から、把持部5またはプローブ8に対して、流体が送水または送気されているか否かを判定される。
一方、開口部35から流体が送水または送気されている場合は、ステップS3に分岐し、送水・送気装置29を停止させることにより、開口部35からの流体の送水または送気を停止させ、ステップS10でスイッチ28がオンであることが再度確認された後、ステップS4に移行する。他方、開口部35から流体が送水または送気されてない場合は、ステップS4に移行する。
ステップS4では、把持部5により処置対象組織が加熱処置されると連動して、吸引装置30が作動されることにより、処置の際に発生したミストや煙の吸引が行われる。具体的には、先端開口部35から、吸引装置30により吸引された流体は、先端開口部35から先端流路26に進入した後、流路12,10l,14rを流れて、吸引ポート14に接続されたチューブ32を介して、吸引装置30より排出される。
尚、この際、図9に示すように、シース9は、弾性部材18に接続されているため、挿入部4に対してスライド可能であることから、シース9の挿入部11を、先端側にスライドさせ把持部5を覆った後、先端開口部35を、把持部5より先端側へ押し出すことにより、挿入部4の先端より流体を吸引してもよい。
把持部5による処置対象組織の処置が終了すると、ステップS5において、スイッチ28(図6参照)がオフ操作されることにより、電源本体27からの電力の供給が遮断され、振動子7が停止する。
次いで、振動子7の停止と連動して、ステップS6では、吸引装置30が停止されることにより、処置の際に発生したミストや煙の吸引が停止される。その後、ステップS7に移行する。
ステップS7では、送水・送気装置29が、あらかじめ設定された時間である数秒間だけ作動されることにより、把持部5またはプローブ8に対して、先端開口部35から流体が、送水または送気される。
具体的には、送水・送気装置29から供給された流体は、チューブ32を介して、送水送気ポート13の流路13rに進入した後、シース9の挿入部11の内周と挿入部4の外周との間の流路12を流れて、先端流路26の先端開口部35から、把持部5またはプローブ8に送水・送気される。このことにより、処置により熱された把持部5またはプローブ8は冷却される。また、処置により付着した把持部5の汚れを、流体の送水または送気により除去することができる。
次いで、ステップS8では、先端開口部35から、流体が送水または送気された時間が、あらかじめ設定された数秒間を経過したか否かが判定される。あらかじめ設定された数秒間が経過してなければ、ステップS2に戻り、ステップS3において、流体の送気または送水時間が数秒間経過後、送水・送気装置29が停止され、続くステップS10において、スイッチ28のオフが確認された後、ルーチンを終了する。
ステップS8に戻って、先端開口部35から、流体が送水または送気された時間が、あらかじめ設定された数秒間を経過しておれば、ステップS9に移行し、最後に、ステップS9では、送水・送気装置29を停止させることにより、先端開口部35からの流体の送水または送気が停止され、その後ルーチンが終了する。
このように、本実施の形態の超音波処置具1においては、超音波処置具1に、流体を送水または送気するための流路10r,12,13r,26を設けるとともに、処置の際、体腔内から流体を吸引する流路10l,12,14r,26を設けた。即ち挿入部4と挿入部11との間に設けられた流路12は、流体を送水または送気するための流路であるとともに、体腔内から流体を吸引する流路を兼ねていると示した。
また、流路10r,10l,12,13r,14r,26の開口部35を、把持部5及びプローブ8の近傍に対向して位置するよう、例えば超音波処置具1の先端側に設けた。
このことにより、超音波処置の際に発生する煙やミストを、吸引装置30により、流路10l,12,14r,26を介して効果的に吸引することができるので、術者の視野を常に確保したまま、処置具を用いた処置を確実に行うことができる。
また、超音波処置直後、摩擦熱により高温となった把持部5及びプローブ8に、送水・送気装置29により、流路10r,12,13r,26を介して開口部35から流体を送水または送気することができるため、処置後、発熱した把持部5またはプローブ8を迅速に冷却できる。
さらに、挿入部4に流体を送水または送気するための流路と、体腔内から流体を吸引する流路との、2つの流路を設ける必要がなくなる。
以上のことから、術者にとって、使い勝手を向上した超音波処置具を提供することができる。
尚、以下、変形例を示す。
本実施の形態においては、開口部35から送水または送気される流体は、処置後の把持部5及びプローブ8を冷却するために用いられると示した。これに限らず、流体は、体腔内に送気または送水されることにより、体腔内の洗滌に用いられてもよい。
このことによれば、超音波処置具1の別ポートからの送水吸引管の挿入を省略することができる他、超音波処置具を体腔内から抜去した後、送水吸引管のみを挿入する手間を省略することができる。
(第2実施の形態)
図10は、本発明の第2実施の形態を示す超音波処置具を挿入部の一部のみ断面にして示した図、図11は、図10の挿入部の基端部側の拡大断面図、図12は、図10の挿入部の先端部側の拡大断面図である。
本実施の形態の超音波処置具の構成は、上記図1〜図9に示した第1実施の形態の超音波処置具1と比して、送水送気ポート13と吸引ポート14とを、シース9の本体部10に設けずに、回動ノブに設ける点が異なる。よって、この相違点のみを説明し、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図10に示すように、超音波処置具201は、体腔内に挿入される細長い挿入部4を有して構成されており、挿入部4の先端側に、処置部である把持部5が配設されている。また、挿入部4の少なくとも一部、例えば基端側は、操作部の筒状部材である回動ノブ37に被覆されている。その結果、回動ノブ37から把持部5及びプローブ8の先端側が突出されている。尚、回動ノブ37は、挿入部4の軸心を回転中心として該挿入部4を軸回り方向に回転操作するものであり、機能は、第1の実施の形態の回動ノブ3と略同一のものである。
また、挿入部4の基端側の外周と、回動ノブ37の内周との間に、流路である空間38が形成されている。即ち、挿入部4の基端側は、回動ノブ37の内周の空間38に挿通されている。また、回動ノブ37は、操作部の固定ハンドル2の先端に接続されている。
さらに、固定ハンドル2に、把持部5の一対のジョーを開閉操作する可動ハンドル6が、枢支軸を介して回動自在に取り付けられている。また、固定ハンドル2には、挿入部4内の管路プローブチャンネル46に挿通された、先端が把持部5に接続され、基端が振動子7に接続された細長のプローブ8が取り付けられている。
また、図11に示すように、挿入部4の内部であって、挿入部4の内周と、管路プローブチャンネル46の外周との間に、例えば可動ハンドル6の操作を把持部5に伝達する、可動ハンドル6と把持部5とを接続する駆動軸39が挿通される駆動軸チャンネル40が配設されている。尚、駆動軸チャンネル40は、流路も構成している。
尚、駆動軸チャンネル40の先端側は、図12に示すように、挿入部4の先端側において、例えば把持部5に対向する位置において開口部41として開口されている。また、駆動軸チャンネル40は、回動ノブ37の空間38と挿通している。尚、開口部41は、把持部5よりプローブ8の先端側の近傍位置に設けられている。即ち、開口部41は、少なくともプローブ8の先端側に対して開口されている。
さらに、回動ノブ37に、送水送気ポート13が設けられている。送水送気ポート13は、流路13rを有しており、該流路13rは、回動ノブ37の空間38と連通している。即ち、流路13rは、駆動軸チャンネル40とも連通している。尚、送水送気ポート13は、上述した第1実施の形態同様、送水・送気装置29とチューブ32を介して接続されている。
また、回動ノブ37に、吸引ポート14が設けられている。吸引ポート14は、流路14rを有しており、該流路14rは、回動ノブ37の空間38と連通している。即ち、流路14rは、駆動軸チャンネル40とも連通している。尚、吸引ポート14は、上述した第1実施の形態同様、吸引装置30とチューブ32を介して接続されている。
また、挿入部4内におけるプローブ8の中途位置に、外周面が、管路プローブチャンネル46の内周に密着するゴムライニング44がプローブ8を覆うように設けられている。さらに、固定ハンドル2の内周に配設された部材と、固定ハンドル2内に挿通されたプローブ8との間にも、先端リング68,ゴムライニング69が配設されている。
尚、このように構成された超音波処置具201が配設される超音波処置装置の構成は、図6に示した第1実施の超音波処置装置の構成と同一であるため、その説明は省略する。
次に、このように構成された本実施の形態の超音波処置具201の作用について説明する。尚、以下、処置の際の超音波処置装置100の制御動作は、図8に示した第1実施の形態の制御動作と同様であるため、その説明は省略する。よって、以下、流体を送水または送気する際、及び流体を吸引する際の超音波処置具201の流路における流体の流れのみを本実施の形態の作用として説明する。
先ず、送水送気ポート13と送水・送気装置29とを、チューブ32で接続し、さらに、吸引ポート14と吸引装置30とを、チューブ32で接続した後、超音波処置具201の挿入部4を体腔内に挿入して、体腔内の処置対象組織の処置を行う。
その後、一方、処置の際に発生するミスト等の流体を吸引する際は、開口部41から、吸引装置30により吸引された流体は、駆動軸チャンネル40に進入した後、流路38,14rを流れて、吸引ポート14に接続されたチューブ32を介して、吸引装置30より排出される。
この際、回動ノブ37内に入り込んだ流体は、プローブ8に設けられたゴムライニング44があるため、管路プローブチャンネル46に流入しない構成となっている。また固定ハンドル2の内周にも、先端リング68とゴムライニング69とが設けられているため、吸引した流体は流入しない構成となっている。
他方、送水・送気装置29から供給された流体は、チューブ32を介して、送水送気ポート13の流路13rに進入した後、空間38、駆動軸チャンネル40を流れて、先端開口部41から、把持部5及びプローブ8に送水・送気される。
このように、本実施の形態を示す超音波処置具201においては、送水送気ポート13及び吸引ポート14を、回動ノブ37に設けた。また、挿入部4内に配設された駆動軸39が挿通される駆動軸チャンネル40を、流体を送水または送気する際の、流体を吸引する際の流路として用いた。即ち駆動軸チャンネル40は、流体を送水または送気するための流路であるとともに、体腔内から流体を吸引する流路を兼ねていると示した。
このことにより、シース9を用いなくとも、超音波処置具201に流体が流れる流路を形成することができるため、上述した第1実施の形態に比べ、製造コストを削減することができる。
また、回動ノブ37を回動させる際、送水送気ポート13及び吸引ポート14を、回動ノブの回動に対して接触しない位置に移動させることができる。
尚、その他の効果は、上述した第1実施の形態の超音波処置具と同一である。
(第3実施の形態)
図13は、本発明の第3実施の形態を示す超音波処置具を挿入部の一部のみ断面にして示した図、図14は、図13中のXIV−XIV線に沿う断面図、図15は、図13の挿入部の基端部側の拡大断面図、図16は、図13の挿入部の先端部側の拡大断面図、図17は、図16中のXVII−XVII線に沿う断面図である。
本実施の形態の超音波処置具の構成は、上記図10〜図12に示した第2実施の形態の超音波処置具1と比して、回動ノブを挿入軸の先端側に延長し、該延長した部位に、送水送気ポート13及び吸引ポート14を設けた点が異なる。よって、この相違点のみを説明し、第2実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図13に示すように、超音波処置具301は、体腔内に挿入される細長い挿入部4を有して構成されており、挿入部4の先端側に、処置部である把持部5が配設されている。また、挿入部4の少なくとも一部、例えば基端側は、操作部の筒状部材である回動ノブ42によって被覆されている。即ち、回動ノブ42から把持部5及びプローブ8の先端側が突出されている。
尚、回動ノブ42は、挿入部4の軸心を回転中心として該挿入部4を軸回り方向に回転操作するものであり、機能は、第2の実施の形態の回動ノブ37と略同一のものであるが、第2実施の形態の回動ノブ37より、挿入部4の先端方向に延長されて形成さている。また、回動ノブ42は、操作部の固定ハンドル2の先端に接続されている。
さらに、固定ハンドル2に、把持部5の一対のジョーを開閉操作する可動ハンドル6が、枢支軸を介して回動自在に取り付けられている。また、固定ハンドル2には、挿入部4内の管路プローブチャンネル46に挿通された、先端が把持部5に接続され、基端が振動子7に接続された細長のプローブ8が取り付けられている。尚、管路プローブチャンネル46の内周とプローブ8の外周との間に、図15に示すように、流路312が形成されている。
また、挿入部4内におけるプローブ8の基端側の位置に、外周面が、管路プローブチャンネル46の内周に密着する断面形状で、例えば円形のゴムライニング44が設けられている。
さらに、挿入部4内におけるプローブ8の先端側の位置に、外周面が、管路プローブチャンネル46の内周に密着する断面形状で、例えば楕円形のゴムライニング45が設けられている。
詳しくは、図17に示すように、管路プローブチャンネル46内であって、プローブ8の外周に、2つの当接部45tが管路プローブチャンネル46の内周と当接する、ゴムライニング45が被覆されている。
2つの当接部45tが区切られた、ゴムライニング45と管路プローブチャンネル46の内周との間には、先端流路47が形成されている。尚、先端流路47は、流路312と連通しており、図16に示すように、挿入部4の先端側において、例えば把持部5に対向する位置において開口部48として開口されている。尚、開口部48は、把持部5よりプローブ8の先端側の近傍位置に設けられている。即ち、開口部48は、少なくともプローブ8の先端側に対して開口されている。
尚、ゴムライニング45は、該ゴムライニング45と管路プローブチャンネル46の内周との間に、先端流路47が形成されるのであれば、楕円形に限定されない。
回動ノブ42の挿入軸先端側に延長された部位に、送水送気ポート13が、図14に示すように、挿入部4に設けられた孔43に嵌合されて設けられている。尚、この際、送水送気ポート13は、回動ノブ42の挿入軸先端側に延長された部位に、挿入部4とは略垂直に、駆動軸チャンネル40と干渉しないように設けられている。
送水送気ポート13は、流路13rを有しており、該流路13rは、流路312と連通している。即ち流路13rは、先端流路47とも連通している。尚、送水送気ポート13は、上述した第1,2実施の形態同様、送水・送気装置29とチューブ32を介して接続されている。
また、回動ノブ42の挿入軸先端側に延長された部位に、吸引ポート14が、図14に示すように、挿入部4に設けられた孔43に嵌合されて設けられている。尚、吸引ポート14は、回動ノブ42の挿入軸先端側に延長された部位に、挿入部4とは略垂直に、駆動軸チャンネル40と干渉しないように設けられている。
吸引ポート14は、流路14rを有しており、該流路14rは、流路312と連通している。即ち流路14rは、先端流路47とも連通している。尚、吸引ポート14は、上述した第1,2実施の形態同様、吸引装置30とチューブ32を介して接続されている。
尚、このように構成された超音波処置具301が配設される超音波処置装置の構成は、図6に示した第1実施の超音波処置装置の構成と同一であるため、その説明は省略する。
次に、このように構成された本実施の形態の超音波処置具301の作用について説明する。尚、以下、処置の際の超音波処置装置100の制御動作は、図8に示した第1実施の形態の制御動作と同様であるため、その説明は省略する。よって、以下、流体を送水または送気する際、流体を吸引する際の超音波処置具301の流路における流体の流れのみを本実施の形態の作用として説明する。
先ず、送水送気ポート13と送水・送気装置29とを、チューブ32で接続し、さらに、吸引ポート14と吸引装置30とを、チューブ32で接続した後、超音波処置具301の挿入部4を体腔内に挿入して、体腔内の処置対象組織の処置を行う。
その後、一方、処置の際に発生するミスト等の流体を吸引する際は、開口部48から、吸引装置30により吸引された流体は、先端流路47に進入した後、流路312,14rを流れて、吸引ポート14に接続されたチューブ32を介して、吸引装置30より排出される。
このとき、管路プローブチャンネル46内に入り込んだ流体は、ゴムライニング44により固定ハンドル2内に流入しない構成となっている。
他方、送水・送気装置29から供給された流体は、チューブ32を介して、送水送気ポート13の流路13rに進入した後、流路312,先端流路47を流れて、開口部48から、把持部5またはプローブ8に送水・送気される。
このように、本実施の形態を示す超音波処置具301を構成しても、上述した第2実施の形態の超音波処置具201と同様の効果を得ることができる。
尚、以下、変形例を示す。
図18は、図1、図10、図13の超音波処置具のプローブの把持部に対向する位置に溝を設けた変形例を示す部分断面図である。
図18に示すように、把持部5に接続されたプローブ8の先端部であって、接続面の裏面8rに、例えば5個の溝49を形成しても良い。このように、把持部5に接続されるプローブ8の裏面8rに、5個の溝49を形成することにより、プローブ8の裏面8rの表面積が溝49により大きくなることから、処置後、プローブ8に溜まった熱が放熱しやすくなり、流体をプローブ8に送水または送気する他、プローブ8の温度を下げることができる。
また、この場合であっても、プローブ8に対する流体の送水または送気を行ってもよい。さらに、溝49の数は、5個に限定されず、溝49は、把持部5と噛み合う面以外ならいくつ形成しても良い。また溝49の形状や方向は、任意に設定することができる。
尚、以下、さらに別の変形例を示す。
図19は、図1の超音波処置具に、送水送気ポートと吸引ポートとを共通化したポートを1つ設けた変形例を示す部分断面図、図20は、図19の挿入部の基端部側の拡大断面図、図21は、図19の超音波処置具を有する超音波処置装置の構成の概略を示すブロック図、図22は、図21の超音波処置装置のさらに別の構成の概略を示すブロック図である。
上述した第1実施の形態の超音波処置具1においては、本体部10に、送水送気ポート13及び吸引ポート14の2つのポートが設けられていると示した。これに限らず、本体部10に、送水送気ポート13と吸引ポート14とを共用化したポート323を1つだけ設けても良い。即ちポート323は、流入口と流出口とを構成する。
具体的には、図19に示すように、本体部10に、送水・送気装置29(図21参照)及び吸引装置30(図21参照)と、接続するための共用ポート323が設けられている。図20に示すように、共用ポート323は、流路323rを有しており、該流路323rは、本体部10の流路10r(10l)と連通している。即ち、流路323rは、流路12とも連通している。
尚、共用ポート323は、把持部5及びプローブ8の先端側からなる処置部に対し供給される流体の流路12への供給と、体腔内から吸引される流体の流路12からの排出との少なくとも一方を行う流出入口を構成している。
また、図21に示すように、共用ポート323と、送水・送気装置29及び吸引装置30とは、切換弁64が中途位置に設けられたチューブ32により接続されている。この際、共用ポート323の外周に、チューブ32の一端が被覆される。切換弁64は、送水・送気装置29からの流体の送水または送気動作と、吸引装置30による流体の吸引動作を一方に切り換えるものである。
尚、共用ポート323と、送水・送気装置29及び吸引装置30とのチューブ32による接続は、図22に示すように、共用ポート323に対して、送水・送気装置29と吸引装置30とを別々に接続しても良い。この場合、切換弁64を用いるよりも、簡単な機構で安価に超音波処置装置100を構成することができる。
ここで、一方、送水・送気装置29より流体が送気、送水された場合は、流体は、切換弁64により、送水・送気装置29と接続されたチューブ32を介して、共用ポート323の流路323rに進入した後、流路10r(10l),12を通過して、先端流路26(図5参照)の先端開口部35(図4参照)から、把持部5またはプローブ8に送水・送気される。
他方、先端開口部35から、吸引装置30により流体が吸引された場合は、流体は、切換弁64により、先端開口部35から先端流路26に進入した後、流路12,10r(10l)を通過して、共用ポート323に接続されたチューブ32を介して、吸引装置30より排出される。
このように、超音波処置具に、送水または送気用の及び吸引用のポートを1つだけ設けても上述した第1実施の形態と同様の効果を得ることができる。尚、このような構成は、上述した第2実施の形態の超音波処置具201、第3実施の形態の超音波処置具301に適用してもよい。
(第4実施の形態)
図23は、本発明の第4実施の形態を示す超音波処置具を挿入部の一部のみ断面にして示した図、図24は、図23の挿入部の先端部側を拡大して示した図、図25は、図24のスライダ部材を挿入軸方向先端に移動させた状態を示す図、図26は、図25中のIIXVI−IIXVI線に沿う断面図である。
本実施の形態の超音波処置具の構成は、上記図1〜図9に示した第1実施の形態の超音波処置具1、上記図10〜図12に示した第2実施の形態の超音波処置具201、上記図13〜図17に示した第3実施の形態の超音波処置具301と比して、把持部5及びプローブ8を冷却するに際し、流体を用いない点が異なる。よって、この相違点のみを説明し、第1〜第3実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図23に示すように、超音波処置具401は、体腔内に挿入される細長い挿入部4を有して構成されており、挿入部4の先端側に、処置部である把持部5が配設されている。また、挿入部4の基端側は、操作部の回動ノブ50に被覆されている。
尚、回動ノブ50は、挿入部4の軸心を回転中心として該挿入部4を軸回り方向に回転操作するものであり、機能は、第1の実施の形態の回動ノブ3と略同一のものである。また、回動ノブ50は、操作部の固定ハンドル2の先端に接続されている。
さらに、固定ハンドル2に、把持部5の一対のジョーを開閉操作する可動ハンドル6が、枢支軸を介して回動自在に取り付けられている。また、固定ハンドル2には、先端が把持部5に接続され、基端が振動子7に接続された細長のプローブ8が取り付けられている。
また、挿入部4の基端側であって、回動ノブ50の先端近傍に、挿入部4を覆うスライダ受け51が設けられており、該スライダ受け51は、基端部が回動ノブ50の先端側の内周と、挿入部4の外周との間に固定されている。
スライダ受け51の先端に、ストッパ54が被覆されており、スライダ受け51のストッパ54とスライド受け51の基端部との間に、Cリング52,53が、それぞれ被覆されている。
スライダ受け51を覆うように、挿入部4の外周には、スライダ部材55が被覆されている。スライダ部材55の基端部に、フランジ状の保持部56が設けられており、該保持部56の内周には、図24に示すように、スライダ受け51と摺動自在に当接する凸部57が形成されている。
さらに、図25、図26に示すように、スライダ部材55によって、被覆された挿入部4の外周であって、スライダ受け51が設けられていない部位には、挿入部4に沿って直線状のスライダ63が形成されている。
また、スライダ部材55の先端部に、接続部58が形成されており、該接続部58に、挿入部4に沿って細長の板バネ59の基端部が接続されている。板バネ59の先端部に、湿らせたガーゼ等の冷却部60が設けられており、該冷却部60は、図24に示すように、通常は、把持部5を支持する先端カバー61に形成されたテーパ面62に当接している。
次に、このように構成された本実施の形態の作用について説明する。
把持部5による体腔内の処置対象組織の超音波処置終了後、図24に示す位置から図25に示す位置に、スライダ部材55をスライド移動させることで、テーパ面62に当接している冷却部60を、プローブ8の先端側に当接させる。このことにより、プローブ8の先端側は冷却される。
尚、この際、図25に示すように、スライダ部材55は、凸部57がストッパ54とCリング52とにより挿入軸方向の移動が規制されることにより、固定される。
プローブ8の冷却後、図25に示す位置から、図24に示す位置にスライダ部材55をスライダ移動させる。この際、スライダ部材55の保持部56の基端側を、回動ノブ50の先端側に突き当たるまで移動させることで、凸部57はCリング52,53を押し潰しながら基端側にスライド移動する。
また、スライダ部材55がスライド移動すると、接続部58及び板バネ59も同時に基端側に移動する。尚、接続部58がスライド移動する際は、挿入部4の外周に設けられたスライダ63により、挿入軸に沿って、回転することなくスライド移動するようガイドされる。
また、冷却部60は、先端カバー61のテーパ面62を摺動しながら、基端側にスライド移動する。この際、図24に示すように、板バネ59の先端側は湾曲する。
図24の位置に移動されたスライダ部材55は、凸部57がCリング53と回動ノブ50とにより挿入軸方向の移動が規制されることにより、固定される。
このように、本実施の形態の超音波処置具401においては、処置後のプローブ8を冷却する際、流体を用いずに、挿入部4に被覆されたスライダ部材55を挿入軸方向にスライド移動させることにより、冷却部60を、プローブ8に当接させることにより行うと示した。
このことにより、超音波処置具を送水・送気装置や吸引装置と接続しなくても、超音波処置により摩擦熱で高温となったプローブを冷却することができるため、低コストにて、処置後のプローブを冷却することができる。
尚、この場合、超音波処置中に発生する煙やミスト等は吸引することができないが、本実施の形態を、上述した第1〜第3実施の形態と組み合わせて用いることにより、煙やミスト等の吸引も実現できる。
尚、以下、変形例を示す。
上述した第1〜第4の実施の形態においては、医療用処置具には、凝固切開用の超音波処置具を例に挙げて説明したが、これに限らず、熱を利用して処置を行う医療用処置具または内視鏡下用医療用処置具であれば、本実施の形態が適用可能であるということは、勿論である。
具体的には、高周波電流によるジュール熱等を利用した高周波処置具、レーザー光を利用したレーザー処置具、電磁波を利用したRF処置具、発熱鉗子等により熱を発生させて処置を行う処置具等にも適用することができることは云うまでもない。
(第5実施の形態)
図27は、本発明の第5実施の形態を示す超音波処置具を挿入部の一部のみ断面にして示した図、図28は、図27の挿入部の基端部側の拡大断面図、図29は、図28中のIIXIX-IIXIX線に沿う断面図、図30は、図27の挿入部の先端側の拡大断面図、図31は、図30中のIIIXI-IIIXI線に沿う断面図、図32は、図27の超音波処置具を有する超音波処置装置の構成の概略を示すブロック図である。
図27に示すように、超音波処置具501は、体腔内に挿入される細長な挿入部4を有して構成されており、挿入部4の先端側に、処置部である把持部5が配設されている。尚、把持部5は、例えば開閉自在な一対のジョーから構成されており、該ジョーにより、体腔内の処置対象組織を把持して加熱し、凝固切開等の処置を行う。
また、挿入部4の基端側は、操作部である回動ノブ503の先端に接続されている。尚、回動ノブ503は操作部である固定ハンドル2の先端に接続されている。回動ノブ503は、挿入部4の軸心を回転中心として、該挿入部4を軸周り方向に回転操作するものである。
さらに、固定ハンドル2に、把持部5の一対のジョーを開閉操作する可動ハンドル6が、枢支軸を介して回動自在に取り付けられている。また、固定ハンドル2に、先端が把持部5に接続され、基端が振動子7に接続された細長なプローブ8が、挿入部4に挿通されて取り付けられている。
尚、プローブ8は、電源本体から供給された電気エネルギである電力により発生する熱を利用して処置対象組織に対し、凝固等の各種処置を行うものであることから、プローブ8の先端側である把持部5に接続された部位は、処置部を構成している。
また、挿入部4の外周、具体的には、挿入部4の把持部5及びプローブ8の先端側を除いた外周に、筒状部材である送水吸引シース509が装着されている。シース509から把持部5及びプローブ8の先端側が突出されている。尚、シース509は、挿入部4の外周の少なくとも一部に対して着脱可能である。即ち、挿入部4の少なくとも一部は、シース509内に挿通されている。
図28に示すように、シース509は、例えばフランジ状の本体部510と、該本体部510の該中央から先端側に延出した、本体部510より小径な挿入部511と、本体部510の該中央から基端側に延出した、本体部510より小径な接続部515とを有して主要部が構成されている。
挿入部511の孔の内径は、挿入部4の外径より大径に形成されている。このことにより、挿入部511の内周と挿入部4の外周との間に流路512が形成されている。また、本体部510に、該本体部510を先端から基端まで連通する孔に略垂直な流路510r、510lが形成されている。尚、流路510r、510lは、流路512に連通している。
さらに、本体部510に、後述する送水吸引装置529(図32参照)と接続するための流入口である送水ポート513が挿入部511に対し略垂直となるように設けられている。送水ポート513は流路513rを有しており、該流路513rは本体部510の流路510rと連通している。即ち、流路513rは流路512とも連通している。尚、送水ポート513は、図示しない送気装置と接続可能であってもよい。
また、図29に示すように、本体部510に、後述する排煙機能を有する気腹器530(図32参照)と接続するための流出口である吸引ポート514が、挿入部511に対し略垂直になるように設けられている。吸引ポート514は、流路514rを有しており、該流路514rは、本体部510の流路510lと連通している。即ち、流路514rは、流路512とも連通している。
尚、送水ポート513、吸引ポート514は、超音波処置具501と干渉しない範囲であれば、挿入部511に対して略垂直に限らず、本体部510に、取り付け角度を自由にして設けることができる。
また、送水ポート513、吸引ポート514は、把持部5及びプローブ8の先端側からなる処置部に対し供給される流体の流路512への供給と、体腔内から吸引される流体の流路512からの排出との少なくとも一方を行う流出入口を構成している。
送水ポート513の外周に、送水ポート513と送水吸引装置529とを接続する、後述する送水チューブ531(図32参照)の一端が被覆される。尚、送水チューブ531は、送水吸引装置529に限らず、図32に示す超音波吸引処置具532にも接続することができる。この場合、送水ポート513は超音波吸引処置具532の図示しない送水ポートと共通の形状に形成される。
図29に示すように、吸引ポート514の突出した先端に、吸引ポート514と気腹器530とを接続する、後述する排気チューブ533が接続できるように、排気チューブ533の図示しないルアロックコネクタと接続するためのルアロック口金516が設けられている。
図28に示すように、本体部510の接続部515に、基端側に向けて開口する凹部517が設けられており、凹部517に、例えばOリング等からなる弾性部材518が嵌入されている。
弾性部材518のOリングの孔の内径は、挿入部4が挿入可能な程度に挿入部4の外径よりも小さく形成されている。弾性部材518のOリングの孔に挿入部4が挿入された際、弾性部材518が、凹部517の内周面と挿入部4との間において弾性変形されることにより、挿入部4と弾性部材518との間の気密が保たれる。即ち、弾性部材518は、弾性変形された状態で挿入部4の外周と密着される。
また、接続部515の基端部519に、凹部517の開口が形成されており、該開口の内周は、挿入部4の外径よりも大きく、回動ノブ503の先端側の径よりも小さく形成されている。
超音波処置具501の回動ノブ503の先端に、少なくとも1つの係合手段である係合要素544が設けられており、シース509の接続部515の基端部519に、係合要素544が係合される係合手段である係合受け部545が設けられている。
係合要素544と係合受け部545とは、超音波処置具501の挿入部4がシース509内に挿入された後、係合要素544と係合受け部545とが係合されると、図30に示すように、シース509の先端開口部543が、図30中下側であるプローブ8側に位置されるよう、基端部519、回動ノブ503においてそれぞれ設けられている。
挿入部4がシース509内に挿入され、係合要素544と係合受け部545とが係合された状態で、回動ノブ503が回転されると、係合要素544と係合受け部545との係合により、回動ノブ503とシース509とが連動して回転される。
この際、シース509の先端開口部543とプローブ8との位置関係は、回動ノブ503とシース509とが連動して回転されることにより変わらないことから、即ち、開口部543は、常にプローブ8及び把持部5の近傍に位置することから、流路513r、510r、512、526を通過した流体は、確実に、プローブ8及び把持部5に供給され、その結果、プローブ8及び把持部5が冷却される。尚、開口部543は、把持部5よりプローブ8の先端側の近傍位置に位置されている。即ち、開口部543は、少なくともプローブ8の先端側に対して開口されている。
図30に示すように、挿入部4にシース509を装着したときのシース509の先端は、把持部5及びプローブ8の先端側が露出されるように、把持部5よりも基端側に位置する。また、シース509の先端側は、テーパ状に形成されている。
図31に示すように、挿入部511の先端側の内周に、挿入部4の外周と当接する支持部524が形成されており、また、挿入部511の先端側の内周に円弧525が形成されている。円弧525も、係合要素544と係合受け部545との係合位置により、挿入部4にシース509を装着した際、図30中下側、即ち、プローブ8側に位置する。
円弧525と挿入部4の外周との間に、先端流路526が形成されている。先端流路526は、挿入部511の内周と挿入部4の外周との間に形成された流路512と連通している。
図32に示すように、超音波処置装置500は、超音波処置具501と超音波吸引処置具532と電気メス本体527と超音波出力装置528と送水吸引装置529と気腹器530と電気メススイッチ534と超音波振動スイッチ535と送水吸引スイッチ536とを有して主要部が構成されている。
超音波処置具501の振動子7は、超音波ケーブル537によって超音波駆動を行う超音波出力装置528に接続されている。また、超音波吸引処置具532の図示しない振動子も同様に、超音波出力装置528に接続可能である。また、超音波出力装置528に、振動子7を発振させるための超音波振動スイッチ535が接続されている。
超音波出力装置528と電気メス527と送水吸引装置529と気腹器530とは、連動して作動できるよう通信ケーブル538により互いに電気的に接続されている。さらに、送水吸引装置529は、送水チューブ531により超音波処置具501の送水ポート513に接続されている。尚、送水吸引装置529に接続された送水チューブ531は、超音波吸引処置具532の図示しない送水ポートにも接続可能である。
吸引部である気腹器530は、排気チューブ533により超音波処置具501の吸引ポート514に接続されている。気腹器530は、さらに送気チューブ539により、既知のトロッカ540に接続されている。尚、トロッカ540には、排気チューブ533も接続可能である。
また、電気メス527は、電気メスケーブル541により超音波処置具501と超音波吸引処置具532とにそれぞれ接続可能である。さらに、送水吸引装置529は、吸引チューブ542により超音波吸引処置具532に接続可能である。
送水吸引装置529により流体が送水された場合、流体は、送水吸引装置529に接続された送水チューブ531を介して、送水ポート513の流路513rに進入した後、流路510r、流路512を通過して、先端流路526の先端開口部543から、把持部5及びプローブ8の先端側に送水される。尚、この場合、送水吸引装置529は送気装置でもよく、運ばれる流体は気体であっても良い。
ここで、先端開口部543の開口面積は、流路512の管路面積よりも小さく形成されている。よって、先端開口部543にて先端流路526がノズル状に絞られるため、先端開口部543から送水される流体の流速が早くなる。
これは、流路512の断面積をA1、開口部543の断面積をA2とすると、既知のベルヌーイの定理により、V1A1=V2A2(V1:流路内流速、V2開口部流速)の関係が成り立ち、V1を一定とすると流速V2は、V2=V1(A1/A2)の関係から、既知のベンチュリー効果により、管路断面積A1に対して開口断面積A2の値が小さいと、V2が大きくなるためである。
よって、本実施の形態のように、流路512の管路面積に対して小さい面積の開口部543を一箇所設けることにより、開口部543における流速V2は、流路512での流速V1と比較して大きくなる。
特に、超音波処置具501のシース509の外径を5〜10mmとして設計した場合、断面積A1に対して、断面積A2を30%以下とするのが良く、好ましくは、5〜10%がより効果的である。
また、先端開口部543は、上述したように、プローブ8側に配置されているため、プローブ8及び把持部5の両方に流体が確実に送られる。
他方、先端開口部543から、気腹器530により煙、ミスト等の流体が吸引された場合は、流体は、先端開口部543から先端流路526に進入した後、流路512、510l、514rを通過して吸引ポート514に接続された排気チューブ533を介して、気腹器530より排出される。
次に、このように構成された本実施の形態の超音波処置具501の作用について図27〜図32、及び図33を用いて説明する。図33は、図27の超音波処置具を用いて、体腔内の処置対象組織の処置を行う際の超音波処置装置の制御方法を示したフローチャートである。
先ず、超音波処置具501の挿入部4に、シース509が、該シース509の基端部側から、挿入部4の先端側に対し回動ノブ503に突き当たるまで装着され、係合要素544と係合受け部545とが係合されると、図28に示すように、凹部517の内周面と挿入部4の外周面との間で弾性部材518が弾性変形され、該弾性部材518が挿入部4に対し密着される。尚、この際、上述したように挿入部4の外周とシース509の挿入部511の内周との間に、流路512が形成される。
その後、送水ポート513と送水吸引装置529とが送水チューブ531で接続され、さらに吸引ポート514と気腹器530とが排気チューブ533で接続された後、超音波処置具501の挿入部4が体腔内に挿入され、体腔内の処置組織の処置が行われる。
尚、以下の動作は、超音波処置装置500の超音波出力装置528内に配設された制御部である制御手段570から送水吸引装置529及び気腹器530へ、通信ケーブル538を介して制御信号が送られることによって行われる。即ち制御手段570の動作制御により行われる。
体腔内の処置対象組織の処置を行う際は、把持部5により処置対象となる処置対象組織が把持された後、図33に示すように、先ず、ステップS21において、超音波振動スイッチとなる超音波振動スイッチ535がオン操作されることにより、超音波出力装置528からの電力の供給を受け、振動子7は超音波駆動を行う。
振動子7の振動は、プローブ8を介して把持部5に伝達される。このことにより、処置対象組織は、先端側のプローブ8の振動による処置対象組織との摩擦により加熱され、凝固切開等の処置が行われる。
次いで、ステップS22において、送水吸引装置529の作動により、先端開口部543から、把持部5及びプローブ8に対して、流体が送水されているか否かが判定される。
一方、先端開口部543から流体が送水されている場合は、ステップS23に分岐し、送水吸引装置529が停止されることにより、先端開口部543からの流体の送水が停止され、続くステップS30で超音波振動スイッチ535がオンであることが再度確認された後、ステップS24に移行する。他方、ステップS22において、先端開口部543から流体が送水されていない場合は、ステップS24に移行する。
ステップS24では、把持部5により処置対象組織が加熱処置されると連動して、気腹器530が作動されることにより、処置の際に発生したミストや煙の吸引が行われる。具体的には、気腹器530により吸引された流体は、先端開口部543から先端流路526に進入した後、流路512、5101、514rを流れて、吸引ポート514に接続された排気チューブ533を介して、気腹器530より排出される。
把持部5による処置対象組織の処置が終了すると、ステップS25において、スイッチ535がオフ操作されることにより、超音波出力装置528からの電力供給が遮断され、振動子7が停止する。
次いで、振動子7の停止と連動して、ステップS26では、気腹器530が停止されることにより、処置の際に発生したミストや煙の吸引が停止される。この場合、気腹器530の停止は、振動子7の停止と同期させずに、振動子7の停止より遅らせてもよい。その後、ステップS27に移行する。
ステップS27では、送水吸引装置529が、あらかじめ設定された時間である数秒間だけ作動されることにより、把持部5またはプローブ8に対して、先端開口部543から流体が送水される。
具体的には、送水吸引装置529から供給された流体は、送水チューブ531を介して、送水ポート513の流路513rに進入した後、シース509の挿入部511の流路512を流れて、先端流路526の先端開口部543から、上述したように、ベンチュリー効果により流速が増した状態で、把持部5またはプローブ8に送水される。
このことにより、処置により熱された把持部5またはブローブ8は冷却される。また、処置により付着した把持部5及びプローブ8の汚れが、流体の送水により除去される。
次いで、ステップS28では、先端開口部543から、流体が送水された時間が、あらかじめ設定された数秒間を経過したか否かが判定される。あらかじめ設定された数秒間経過していなければ、ステップS22に戻り、続くステップS23において、流体の送気または送水時間が数秒間経過後、送水吸引装置529が停止され、続くステップ30において、スイッチ535のオフが確認された後、ルーチンが終了される。
ステップS28に戻って、先端開口部543から流体が送水された時間が、あらかじめ設定された数秒間を経過しておれば、ステップS29に移行し、送水吸引装置529が停止されることにより、先端開口部543からの流体の送水が停止され、その後、ルーチンが終了する。
このように、本実施の形態の超音波処置具501においては、超音波処置具501に、流体を送水するための流路510r、512、513r、526が設けられているとともに、処置の際、体腔内から流体を吸引する流路510l、512、514r、526が設けられていると示した。また、挿入部4と挿入部511との間に段けられた流路512は、流体を送水するための流路であるとともに、体腔内から流体を吸引する流路を兼ねていると示した。されに、流路510r、5101、512、513r、514r、526の先端開口部543が、プローブ8の近傍側に位置されるよう、超音波処置具501の先端側に設けられていると示した。
このような構成によれば、超音波処置の際に発生する煙やミストが、気腹器530により、流路510l、512、514r、526を介して効果的に吸引されることから、術者の視野を常に確保したまま、処置具を用いた処置を確実に行うことができる。
また、超音波処置後、摩擦熱により高温となった把持部5及びプローブ8に送水吸引装置529により、流路510r、512、513r、526を介して開口部543から、ベンチュリー効果により流速が増した流体を送水することができるため、処置後発熱した把持部5及びプローブ8を、先端開口部543の断面積A2を絞り込まない場合よりも少ない送水量で短時間に冷却することができる。
さらに、先端開口部543がプローブ8の近傍に設けられているとともに、係合要素544と係合受け部545との係合により、先端開口部543がプローブ8側に位置されることから、プローブ8がいかなる方向を向いていたとしても、確実に流体をプローブ8に供給することができることから、発熱源であるプローブ8を、確実に冷却することができる。
以上のことから、術者にとって、使い勝手を向上した超音波処置具501を提供することができる。尚、その他の効果は、上述した第1実施形態の超音波処置具1と同様である。
尚、以下、変形例を示す。本実施の形態の超音波処置装置500の構成によれば、超音波出力の際、煙、ミストの吸引のみならず、通信ケーブル538によって気腹器530に接続された電気メス527から超音波処置具501及び超音波吸引処置具532に高周波を供給することができる。即ち、高周波出力を行っている際にも超音波出力時と同様に気腹器530が連動して煙、ミストの吸引を行うことができる。
また、先端開口部543から送水される流体は、処置後の把持部5及びプローブ8を冷却するために用いられると示した。これに限らず、本実施の形態においても、流体が体腔内に送水されることにより、流体は、体腔内の洗滌に用いられてもよい。
さらに、シース509内に挿入される超音波処置具501は、電気メス527に接続可能な図示しない高周波処置具であってもよく、この場合であっても、本実施の形態と同様に、流体の送水及び吸引が可能である。
(第6実施の形態)
図34は、本発明の第6実施の形態を示す超音波処置具を有する超音波処置装置の制御方法を示したフローチャートである。
本実施の形態の超音波処置具を有する超音波処置装置の制御方法は、図33に示した第5実施の形態と比して、把持部5により処置対象組織が加熱処置される前に、気腹器530により吸引が行われる点が異なる。尚、超音波処置具、超音波処置装置の構成は、第5実施形態と同一である。よって、この相違点のみを説明し、第5実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図34に示すように、先ずステップS31において超音波振動スイッチ535がオン操作され音信号が入力される。次いで、ステップS22において、送水吸引装置529の作動により、先端開口部543から、把持部5及びプローブ8に対して、流体が送水されているか否かが判定される。
先端開口部543から流体が送水されている場合は、ステップS23に分岐し、送水吸引装置529が停止されることにより、開口部543からの流体の送水が停止され、続くステップS30において、スイッチ535がオンであることが再度確認された後、ステップS24に移行する。ステップS22において、先端開口部543から流体が送水されていない場合は、ステップS24に移行する。
ステップS24では、超音波出力装置528から通信ケーブル538を介して気腹器530に制御信号が送られ、気腹器530により、煙等の吸引が開始される。続くステップS32では、気腹器530から通信ケーブル538を介して超音波出力装置528に、吸引開始の制御信号が送られ、それを受けて超音波出力装置528から振動子7に電力が供給されて超音波出力が開始される。尚、この超音波出力は、吸引開始後、一定時間経過後に開始されても構わない。その後、ステップS25に移行する。
尚、以下、ステップS25〜ステップS29は、上述した第5実施形態のステップS25〜ステップS29と同一であるため、その説明は省略する。
本実施の形態によれば、処置対象組織が超音波を用いて加熱処置される前に、気腹器530による吸引を先に作動させることにより、超音波出力を介して処置を行う際のミスト及び煙が確実に吸引されるため、術者の視野を良好に保ち、使い勝手のよい超音波処置具501を提供することができる。尚、その他の効果は、上述した第5実施の形態と同様である。
(第7実施の形態)
図35は、本発明の第7実施の形態を示す超音波処置具のシースの先端側の拡大断面図、図36は、図35中のIIIXVI-IIIXVI線に沿う断面図である。
本実施の形態の超音波処置具の構成は、図27〜図33に示した第5実施の形態と比して、先端開口部を複数設けた点が異なる。よって、この相違点のみを説明し、第5実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図35に示すように、超音波処置具601の挿入部4に、第5実施の形態のシース509と同様の構成を有する筒状部材であるシース609を装着したときのシース609の先端は、把持部5及びプローブ8の先端側が露出されるように、把持部5よりも基端側に位置する。
図36に示すように、挿入部611の先端部側の内周に、挿入部4の外周と当接する支持部624が形成されており、また、挿入部611の先端部の内周に円弧625が、例えば4箇所において形成されている。尚、円弧625の形成箇所は、複数であればいくつでもよい。
4つの円弧625と挿入部4の外周との間には、4つの先端流路626が形成されており、該先端流路626は、挿入部611の内周と挿入部4の外周との間に形成された流路612と連通している。
4つの円弧625と挿入部4の外周との間に、4つの先端流路626の先端側の開口である先端開口部643が、4つ形成されている。尚、本実施の形態における4つの先端開口部643の断面積の合計は、第5実施形態の先端開口部543の断面積に略等しくなっている。尚、4つの先端開口部643は、把持部5よりプローブ8の近傍に、把持部5及びプローブ8対向して開口され、把持部5よりプローブ8の先端側の近傍位置に位置されている。即ち、4つの先端開口部643は、少なくともプローブ8の先端側に対して開口されている。
尚、本実施の形態の超音波処置具601においては、上述した第5実施の超音波処置具501の回動ノブ503の先端に設けられた係合要素544及びシース509の接続部515の基端部519に設けられた係合受け部545が配設されない構成となっている。
このような、本実施の形態の超音波処置具601の構成によれば、先端開口部643が複数設けられていることにより、上述した第5実施の形態のように、先端開口部643を、プローブ8に対して位置決めする必要がなくなることから、挿入部4を、シース609内に対しどの方向に挿入したとしても、送水吸引装置529から流体を送水した際に、プローブ8及び把持部5に送水することができる。よって、確実にプローブ8及び把持部5を冷却することができる。尚、その他の効果は、上述した第5実施の形態と同様である。
(第8実施の形態)
図37は、本発明の第8実施の形態を示す超音波処置具の先端側の拡大断面図、図38は、図37中におけるIIIXVIII-IIIXVIII線に沿う断面図、図39は、図37中におけるIIIXIX-IIIXIX線に沿う断面図である。
本実施の形態の超音波処置具の構成は、図27〜図33に示した第5実施の形態と比して、シースの挿入部に先端開口部以外の側面開口部が設けられている点が異なる。よって、この相違点のみを説明し、第5実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図37に示すように、超音波処置具701の挿入部4に第5実施の形態のシース509と同様の構成を有する筒状部材であるシース709を装着したときのシース709の先端は、把持部5及びプローブ8の先端側が露出されるように、把持部5よりも基端側に位置する。
また、図38、図39に示すように、挿入部711の先端側の内周に、挿入部4の外周と当接する支持部724が形成されており、また、挿入部711の先端側の内周に、複数、例えば4つの円弧725が形成されている。
4つの円弧725と挿入部4の外周との間に、4つの先端流路726が形成されており、該先端流路726は、挿入部711の内周と挿入部4の外周との問に形成された流路712と連通している。
また、シース709の挿入部711の先端側に、図38に示すように、側面開口部746が、円周上に90度毎に4箇所設けられており、さらに、図39に示すように、シース709の図38に示す位置よりも基端側にも、図38に示す位置から、円周上に45度それぞれずらした位置に、側面開口部746が4箇所設けられている。
このような、超音波処置具701の構成によれば、把持部5よりプローブ8の近傍に、少なくともプローブ8の先端側に対向するよう開口され、把持部5よりプローブ8の先端側の近傍位置に位置されている先端開口部743からミストや煙を気腹器530にて吸引する際、例え先端開口部743が組織や血液により塞がれていたとしても、側面開口部746から吸引を行うことができる。尚、その他の効果は、上述した第5実施の形態と同様である。
(第9実施の形態)
図40は、本発明の第9実施の形態を示す超音波処置具を有する超音波処置装置の構成の概略を示すブロック図、図41は、図40の音波処置装置の制御方法を示したフローチャートである。
本実施の形態の超音波処置具を有する超音波処置装置の制御方法は、図33に示した第5実施の形態と比して、把持部5による処置対象組織の加熱処置後も、送水のみならず気腹器530により吸引が行われる点が異なる。尚、超音波処置具、超音波処置装置の構成は、第5実施形態と同一である。よって、この相違点のみを説明し、第5実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図40に示すように、超音波処置装置750の気腹器530に、トロッカ540とは異なる別の吸引用のトロッカ790が、排気チューブ783を介して接続されている。尚、本実施の形態においては、シース759は吸引ポートを有していなくともよい。
図41に示すように、先ずステップS31において超音波振動スイッチ535がオン操作され信号が入力される。次いで、ステップS41において、送水吸引装置529の作動により、先端開口部から、把持部5及びプローブ8に対して、流体が送水されているか、及び気腹器530の動作により、トロッカ790から煙、ミスト等が吸引されているか否かが判定される。
先端開口部543から流体が送水され、トロッカ790により煙、ミスト等が吸引されている場合は、ステップS49に分岐し、送水吸引装置529、気腹器530が停止されることにより、開口部からの流体の送水が停止され、トロッカ790の煙、ミスト等の吸引が停止され、続くステップS50において、スイッチ535がオンであることが再度確認された後、ステップS42に移行する。ステップS41において、先端開口部から流体が送水されていない場合、及びトロッカ790により煙、ミスト等が吸引されていない場合は、ステップS42に移行する。
ステップS42では、超音波出力装置528からの電力の供給を受け、振動子7は超音波駆動を行う。このことにより、処置対象組織は、超音波処置具751の先端側のプローブ8の振動による処置対象組織との摩擦により加熱され、凝固切開等の処置が行われる。
続く、ステップS43では、超音波出力装置528から通信ケーブル538を介して気腹器530に制御信号が送られることにより、気腹器530は、トロッカ790により吸引を開始する。尚、該吸引は、振動子7の超音波駆動と略同時に行われる。
把持部5による処置対象組織の処置が終了すると、ステップS44において、スイッチ535がオフ操作されることにより、続くステップS45において、超音波出力装置528からの電力供給が遮断され、振動子7が停止する。
ステップS46では、送水吸引装置529及び気腹器530が、あらかじめ設定された時間である数秒間だけ作動されることにより、把持部5またはプローブ8に対して、先端開口部から流体が送水されるとともに、トロッカ790から、煙、ミスト等が吸引される。
次いで、ステップS47では、流体が送水された、及び吸引された時間が、あらかじめ設定された数秒間を経過したか否かが判定される。あらかじめ設定された数秒間経過していなければ、ステップS41に戻り、続くステップS49において、流体の送水、吸引時間が数秒間行われた後、送水吸引装置529、気腹器530が停止され、続くステップ50において、スイッチ535のオフが確認された後、ルーチンを終了する。
ステップS47に戻って、流体が送水、吸引された時間が、あらかじめ設定された数秒間を経過しておれば、ステップS48に移行し、送水吸引装置529、気腹器530が停止され、その後、ルーチンが終了する。
このように、本実施の形態によれば、超音波処置後、吸引動作を延長することができるため、より長時間、ミストや煙の吸引ができることから、術者の視野を良好に保つことができる。尚、その他の効果は、上述した第5実施の形態と同様である。
(第10実施の形態)
図42は、本発明の第10実施の形態を示す超音波処置具の挿入部の基端部側の拡大断面図、図43は、図42中のIVXIII-IVXIII線に沿う断面図である。
本実施の形態の超音波処置具の構成は、図27〜図33に示した第5実施の形態と比して、回動ノブを回転させた際、送水ポートに接続された送水チューブ、吸引ポートに接続された排気チューブの絡まりを防止する構造を超音波処置具が有している点が異なる。よって、この相違点のみを説明し、第5実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図42に示すように、本実施の形態の超音波処置具801の筒状部材であるシース809は、本体部810と該本体部810の内部に設けられた回転部850とから主要部が構成されている。
回転部850の先端側、基端側それぞれに突状部853が形成されており、突状部853は、本体部810と回転部850との間の先端側、基端側にそれぞれに配設された弾性板854に、頂点のみで接触されている。
挿入部811の孔の内径は、挿入部4よりも大径に形成されている。このことにより、挿入部811の内周と挿入部4の外周との間に、流路812が形成されている。また、回転部850に、円周方向に沿って複数の孔852が形成されており、該複数の孔852は、流路812と、本体部810の内周と回転部850の外周との間の空間851とに連通している。よって空間851と流路812とは連通している。
さらに、図43に示すように、本体部810に、送水吸引装置529と接続するための流入口である送水ポート813が設けられている。送水ポート813に、送水吸引装置529と接続するための送水チューブ531が接続される。
送水ポート813は、流路813rを有しており、該流路813rは、本体部810の流路810rと連通している。さらに、流路813rは空間851と連通しており、これにより、流路813rは流路812と連通している。
また、本体部810に、排煙機能を有する気腹器530と接続するための流出口である吸引ポート814が設けられている。吸引ポート814に、気腹器530と接続するための排気チューブ533が接続される。
吸引ポート814は流路814rを有しており、該流路814rは、本体部810の流路810lと連通している。さらに、流路814rは空間851と連通しており、これにより、該流路814rは流路812と連通している。
また、送水ポート813、吸引ポート814は、把持部5及びプローブ8の先端側からなる処置部に対し供給される流体の流路812への供給と、体腔内から吸引される流体の流路812からの排出との少なくとも一方を行う流出入口を構成している。
回転部850の基端部819に、基端側に向けて開口する凹部が設けられており、凹部に、例えばOリング等からなる弾性部材818が嵌入されている。弾性部材818のOリングの孔の内径は、挿入部4が挿入可能な程度に挿入部4の外径よりも小さく形成されており、弾性部材818のOリングの孔に挿入部4が挿入された際に、弾性部材818は、凹部と挿入部4との間において弾性変形され、挿入部4と弾性部材818との間で気密が保たれる。即ち、変形された状態で挿入部4の外周と密着される。また、凹部の開口の内周は、挿入部4の外径よりも大きく、回動ノブ803の先端側の径よりも小さく形成されている。
このような構成を有する超音波処置具801の回転部850は、突状部853の頂点のみで弾性板854に接触しており、他の回転部850の外周部分は接触していないため、回動ノブ803を回転させると、挿入部4に連動して回転部850は、本体部810に対して回転する。即ち、本体部810とは別に回転部850のみが回転する。
このことにより、回動ノブ803を回転させた際、送水ポート813に接続された送水チューブ531、吸引ポート814に接続された排気チューブ533の絡まりが防止される。尚、その他の効果は、上述した第5実施の形態と同様である。
(第11実施の形態)
図44は、本発明の第11実施の形態を示す超音波処置具を挿入部の一部のみを断面にして示した図である。
本実施の形態の超音波処置具の構成は、図27〜図33に示した第5実施の形態と比して、流体の送水を操作性良く行える構造を超音波処置具が有している点が異なる。よって、この相違点のみを説明し、第5実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図44に示すように、超音波処置具901の挿入部4に、筒状部材であるシース909が装着されており、シース909に、流入口を有する送水ポート913が形成されている。送水ポート913に、送水チューブ931が着脱自在であり、該送水チューブ931は、流体供給部である流体供給源965に接続されている。尚、この場合、送水チューブ931は送水吸引装置529に接続されていても構わない。
挿入部4の基端側の操作部である固定ハンドル902に、ピンチバルブ960の切換手段であるレバー964が、取り付け手段である取り付け部967を介して取り付けられており、レバー964に、送水チューブ931の一部に当接自在な突起部962が設けられている。尚、ピンチバルブ960は、取り付け部967において、固定ハンドル902に対し着脱自在であっても構わない。
突起部962は、流体を先端開口部943から送水しない場合は、送水チューブ931の一部を押圧し、送水チューブ931内を流体が通過しないように送水チューブ931の一部を押し潰す。
送水を行う場合、レバー964の一端側が、図44中、矢印方向に回転されることにより、レバー964が、支点961を中心に回転され、突起部962が送水チューブ931から離間する方向に回転される。このことにより、送水チューブ931の流路は、開成されることから、把持部5よりプローブ8の近傍に、少なくともプローブ8の先端側に対向するよう開口され、把持部5よりプローブ8の先端側の近傍位置に位置されている先端開口部943から流体が送水される。
流体の送水を停止させる場合には、術者によるレバー964の操作が解放されることにより、レバー964は、バネ963の作用により、送水チューブ931の一部を押し潰す元の位置に戻る。
このような構成によれば、処置の最中に、流路912を介する先端開口部943からの流体の送水操作を術者の意図するタイミングで操作性良く容易に行うことができる。尚、その他の効果は、上述した第5実施の形態と同様である。
[付記]
以上詳述した如く、本発明の実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。即ち、
(1)体腔内に挿入される細長の挿入部と、
前記挿入部の先端に設けられ、前記体腔内の処置対象組織を加熱して処置を行う処置部と、
前記挿入部の少なくとも一部が挿通される筒状部材と、
前記挿入部の外周と前記筒状部材の内周との間に形成され、前記処置部に対し供給する流体と前記体腔内から吸引する流体との少なくとも一方が流れる流路と、
前記流路に連通して、前記処置部に対し供給される流体の前記流路への供給と前記体腔内から吸引される流体の前記流路からの排出との少なくとも一方を行う流出入口と、
前記流路に連通して、前記処置部に対向して開口された開口部と、
を具備することを特徴とする医療用処置具。
(2)体腔内に挿入される細長の挿入部と、
前記挿入部の先端に設けられ、前記体腔内の処置対象組織に熱を付加して処置を行う処置部と、
前記挿入部の手前側から先端側まで被覆するとともに、前記処置部を先端側外側へ突出して配置させる中空且つ長尺の筒状部材と、
前記筒状部材に挿通させた前記挿入部と前記筒状部材の内周面との間の空間によって形成され、前記筒状部材の手前側から先端側まで流体の通過が可能な流路と、
前記流路に連通して前記筒状部材の手前側に設けられ、前記流路を介して前記筒状部材の先端側へ供給する前記流体を供給する流体供給源と接続する流体供給用口金と、
前記流路に連通して前記筒状部材の手前側に設けられ、前記流路を介して前記筒状部材の先端側から前記流体を吸引する吸引源と接続する吸引用口金と、
前記流体供給用口金から前記流路を介して前記筒状部材の先端から突出して配置された前記処置部へ流体を供給可能で、且つ、前記吸引口金から前記流路を介して前記処置部近傍から前記流体を吸引する前記筒状部材の先端部に設けられた開口部と、
を具備したことを特徴とする医療用処置具。
(3)前記筒状部材は、前記内周面の径が挿通された前記挿入部の径よりも大径に形成されているとともに、前記筒状部材から前記挿入部の先端に設けられた前記処置部が突出されていることを特徴とする付記1または2に記載の医療用処置具。
(4)熱を利用して処置を行うための処置部と体腔内に挿入するための細長い長尺な挿入部とを有する医療用処置具の前記挿入部に着脱自在に取り付けられ、前記挿入部を覆う筒状部材と前記筒状部材は前記挿入部を通すためのチャンネルを具備し、さらに前記処置部近辺に開口部を有し、送水、吸引するための流路と前記流路に送水源、吸引源に接続するための口金とを具備した送水吸引具と、を備えたことを特徴とする医療用処置具。
(5)前記チャンネルが、前記挿入部と全周に渡り密着しない形状、寸法を有し、前記挿入部に組み付けた状態で、前記挿入部との間にできる空間により前記流路を形成することを特徴とする付記4に記載の医療用処置具。
(6)前記送水、吸引の制御を、付記1〜5に記載の医療用処置具の出力を検知して行うことを特徴とする医療用処置具用送水、吸引制御システム。
(7)前記医療用処置具は、超音波凝固切開処置具であることを特徴とする付記6に記載の医療用処置具用送水、吸引システム。
(8)前記医療用処置具は、高周波処置具であることを特徴とする付記6に記載の医療用処置具用送水、吸引システム。
(9)前記医療用処置具は、レーザー処置具であることを特徴とする付記6に記載の医療用処置具用送水、吸引システム。
(10)熱を利用して処置を行うための処置部と体腔内に挿入する細長い長尺な挿入部とを有する医療用処置具と、前記処置部付近に開口部を有し、前記挿入部内に前記処置部に送水、吸引する流路が配設され、さらに前記挿入部基端部に、前記流路に送水源、吸引源と接続するための口金とを具備したことを特徴とする医療用処置具用送水、吸引システム。
(11)前記処置部に送水、吸引を行う際にタイミングと時間とを制御する装置を備えたことを特徴とする付記10に記載の医療用処置具用送水、吸引システム。
(12)前記処置部を構成する加熱部と、
前記処置部を構成して、前記加熱部に対して開閉する把持部と、
前記把持部に接続して開閉動作させる細長の駆動軸とからなり、
前記駆動軸を通すためのチャンネルが前記挿入部と全周に渡り密着しない形状、寸法を有し、前記挿入部に組み付けた状態で、前記挿入部との間にできる空間により前記流路を形成することを特徴とする付記10に記載の医療用処置具用送水、吸引システム。
(13)少なくとも先端側が前記処置部を構成する細長の加熱部と、
前記加熱部を通すためのチャンネルが前記挿入部と全周に渡り密着しない形状、寸法を有し、前記挿入部に組み付けた状態で、前記挿入部との間にできる空間により前記流路を形成することを特徴とする付記10に記載の医療用処置具用送水、吸引システム。
(14)前記送水、吸引の制御を、前記医療用処置具の出力を検知して行うことを特徴とする付記10に記載の医療用処置具用送水、吸引システム。
(15)前記医療用処置具は、超音波凝固切開処置具であることを特徴とする付記10に記載の医療用処置具用送水、吸引システム。
(16)前記医療用処置具は、高周波処置具であることを特徴とする付記10に記載の医療用処置具用送水、吸引システム。
(17)前記医療用処置具は、レーザー処置具であることを特徴とする付記10に記載の医療用処置具用送水、吸引システム。
(18)熱を利用して処置を行うための処置部と体腔内に挿入するための細長い長尺な挿入部とを有する医療用処置具において、前記処置部にヒートシンクのための形状を設けたことを特徴とする医療用処置具
(19)熱を利用して処置を行うための処置部と体腔内に挿入するための細長い長尺な挿入部とを有する医療用処置具において、前記処置部の熱を吸熱するための冷却部材と前記冷却部材を保持し、挿入部に沿って移動可能な冷却装置とを備え、処置後に前記冷却装置を操作することにより、前記冷却部材を前記処置部に接触させて、前記処置部を冷却することを特徴とする医療用処置具用冷却装置。
(20)前記冷却部材が生理食塩水に浸された布状部材であることを特徴とする付記19に記載の医療用処置具用冷却装置。
(21)前記冷却部材が生体適合性のある材料からなることを特徴とする付記19に記載の医療用処置具用冷却装置。
(22)前記開口部の断面積が、前記流路の断面積よりも小さいことを特徴とする付記1に記載の医療用処置具。
(23)前記処置部は、前記処置対象組織を加熱する加熱部と該加熱部に対して開閉自在な開閉部とからなり、
前記開口部は、少なくとも前記加熱部に対向して開口していることを特徴とする付記1または22に記載の医療用処置具。
(24)前記開口部の断面積が、前記流路の断面積の30%以下であることを特徴とする付記22に記載の医療用処置具。
(25)前記挿入部の基端側に設けられ、前記挿入部を軸方向に対して回動させる操作ノブと、
前記操作ノブの回動操作により前記挿入部とともに前記筒状部材を回動可能に前記操作ノブと前記筒状部材とを係合する係合手段と、
を具備することを特徴とする付記23に記載の医療用処置具。
(26)前記加熱部は、超音波振動を伝達するプローブであることを特徴とする付記23に記載の医療用処置具。
(27)体腔内に挿入される細長の挿入部と、
前記挿入部の先端に設けられ、電源から電気エネルギを供給されることにより前記体腔内の処置対象組織を加熱して処置を行う処置部と、
前記挿入部の少なくとも一部が挿通される筒状部材と、
前記挿入部の外周と前記筒状部材の内周との間に形成され、前記体腔内から吸引する流体が流れる流路と、
前記流路に連通して、前記体腔内から吸引される流体を前記流路から排出する流出口と、
前記流路に連通して、前記処置部の近傍位置に設けられた開口部と、
前記流出口に接続され、流体を吸引する吸引部と、
前記電源から電気エネルギが供給されて前記処置部が前記処置対象組織を加熱するに先立って、前記吸引部を所定の時間作動させる制御部と、
を具備することを特徴とする医療用処置具。
(28)体腔内に挿入される細長の挿入部と、
前記挿入部の先端に設けられ、前記体腔内の処置対象組織を加熱して処置を行う処置部と、
前記挿入部の基端に設けられた前記処置部を操作する操作部と、
前記挿入部の少なくとも一部が挿通される筒状部材と、
前記挿入部の外周と前記筒状部材の内周との間に形成され、前記処置部に対し供給する流体が流れる流路と、
前記流路に連通して、前記処置部に対し供給する流体を該流路へ流入する流入口と、
前記流路に連通して、前記処置部の近傍位置に設けられた開口部と、
前記流入口に流体を供給する流体供給部と、
前記流入口と前記流体供給部との間に設けられ、流体の供給をオンオフする切換部と、
前記制御部を前記把持部に対し着脱自在とする取り付け手段と、
を具備することを特徴とする医療用処置具。
付記1〜9は、送水吸引シースを医療用処置具の挿入部に装着することで、送水吸引シースの内側と、挿入部の外側にできた隙間で送水吸引流路を形成する。これにより、先端側に設けられた開口部と送水吸引流路と送水吸引シースに設けられた送水吸引ポートを連通させることにより、ミスト吸引や送水、送気をできるようにした。また、出力時に吸引を行い、出力停止時に数秒間吸引を行うことで、出力を検知し送水吸引を制御する。
また、付記10〜15は、超音波処置具の回動ノブに送水吸引ポートを設け、送水吸引ポートと、把持部を駆動させるための駆動軸が通る管路である駆動軸チャンネルと、内側シース先端に設けられた開口部を連通させ、送水吸引を行うことができるようにした。また、出力時に吸引を行い、出力停止時に数秒間吸引を行うことで、出力を検知し送水吸引を制御する。
さらに、付記5,7,9,11は、上記超音波処置具の電源本体と送水・送気装置と吸引装置を連動させる。送水・送気装置と吸引装置はチューブにより送水ポートと接続させる。
また、付記16は、プローブの下面に溝を設けることでプローブの表面積を大きくし、超音波処置によって上昇したプローブの温度を放熱しやすいようにした。
さらに、付記17〜19は、プローブの下面に冷却用の部材を設け、冷却部材をプローブにあてることで超音波処置によって上昇したプローブの温度を冷ましやすいようにした。
本発明の第1実施の形態を示す超音波処置具を挿入部の一部のみ断面にして示した図。 図1の挿入部の基端部側の拡大断面図。 図2中の接続ネジの外周に把持溝を設けた変形例を示す図。 図1の挿入部の先端側を拡大して示した図。 図4中のV−V線に沿う断面図。 図1の超音波処置具を有する超音波処置装置の構成の概略を示すブロック図。 図1の超音波処置具1の挿入部4からシース9を脱却した分解図。 図1の超音波処置具を用いて、体腔内の処置対象組織の処置を行う際の超音波処置装置の制御方法を示したフローチャート。 図1のシースの挿入部の先端側を把持部の先端側を覆う位置に移動させた状態を示す図。 本発明の第2実施の形態を示す超音波処置具を挿入部の一部のみ断面にして示した図。 図10の挿入部の基端部側の拡大断面図。 図10の挿入部の先端部側の拡大断面図。 本発明の第3実施の形態を示す超音波処置具を挿入部の一部のみ断面にして示した図。 図13中のXIV−XIV線に沿う断面図。 図13の挿入部の基端部側の拡大断面図。 図13の挿入部の先端部側の拡大断面図。 図16中のXVII−XVII線に沿う断面図。 図1、図10、図13の超音波処置具のプローブの把持部に対向する位置に溝を設けた変形例を示す部分断面図。 図1の超音波処置具に、送水送気ポートと吸引ポートとを共通化したポートを1つ設けた変形例を示す部分断面図。 図19の挿入部の基端部側の拡大断面図。 図19の超音波処置具を有する超音波処置装置の構成の概略を示すブロック図。 図21の超音波処置装置のさらに別の構成の概略を示すブロック図。 本発明の第4実施の形態を示す超音波処置具を挿入部の一部のみ断面にして示した図。 図23の挿入部の先端部側を拡大して示した図。 図24のスライダ部材を挿入軸方向先端に移動させた状態を示す図。 図25中のIIXVI−IIXVI線に沿う断面図。 本発明の第5実施の形態を示す超音波処置具を挿入部の一部のみ断面にして示した図。 図27の挿入部の基端部側の拡大断面図。 図28中のIIXIX-IIXIX線に沿う断面図。 図27の挿入部の先端側の拡大断面図。 図30中のIIIXI-IIIXI線に沿う断面図。 図27の超音波処置具を有する超音波処置装置の構成の概略を示すブロック図。 図27の超音波処置具を用いて、体腔内の処置対象組織の処置を行う際の超音波処置装置の制御方法を示したフローチャート。 本発明の第6実施の形態を示す超音波処置具を有する超音波処置装置の制御方法を示したフローチャート。 本発明の第7実施の形態を示す超音波処置具のシースの先端側の拡大断面図。 図35中のIIIXVI-IIIXVI線に沿う断面図。 本発明の第8実施の形態を示す超音波処置具の先端側の拡大断面図。 図37中におけるIIIXVIII-IIIXVIII線に沿う断面図。 図37中におけるIIIXIX-IIIXIX線に沿う断面図。 本発明の第9実施の形態を示す超音波処置具を有する超音波処置装置の構成の概略を示すブロック図。 図40の音波処置装置の制御方法を示したフローチャート。 本発明の第10実施の形態を示す超音波処置具の挿入部の基端部側の拡大断面図。 図42中のIVXIII-IVXIII線に沿う断面図。 本発明の第11実施の形態を示す超音波処置具を挿入部の一部のみを断面にして示した図。
符号の説明
1…超音波処置具
4…挿入部
5…把持部
8…プローブ
9…送水吸引シース
10l…流路
10r…流路
12…流路
13…送水送気ポート
13r…流路
14…吸引ポート
14r…流路
26…先端流路
29…送水・送気装置
30…吸引装置
37…回動ノブ
38…空間
40…駆動軸チャンネル
42…回動ノブ
47…先端流路
201…超音波処置具
301…超音波処置具
312…流路
323…共用ポート
323r…流路
501…超音波処置具
509…シース
512…流路
513…送水ポート
514…吸引ポート
543…先端開口部
601…超音波処置具
609…シース
612…流路
643…先端開口部
701…超音波処置具
709…シース
712…流路
743…先端開口部
801…超音波処置具
809…シース
812…流路
813…送水ポート
814…吸引ポート
901…超音波処置具
909…シース
912…流路
913…送水ポート
943…先端開口部
A1…流路の断面積
A2…開口部の断面積

Claims (3)

  1. 体腔内に挿入される細長の挿入部と、
    前記挿入部の先端に設けられ、前記体腔内の処置対象組織を加熱して処置を行う、前記処置対象組織を加熱する加熱部と該加熱部に対して開閉自在な開閉部とを具備する処置部と、
    前記挿入部の少なくとも一部が挿通される筒状部材と、前記挿入部の外周と前記筒状部材の内周との間に形成され、前記処置部に対し供給する流体と前記体腔内から吸引する流体と流れる流路と、
    前記流路に連通して、前記処置部に対し供給される流体の前記流路への供給と前記体腔内から吸引される流体の前記流路からの排出と行う流出入口と、
    前記流路に連通して、前記処置部の前記加熱部に対向して開口された開口部と、を具備することを特徴とする医療用処置具。
  2. 前記筒状部材は、該筒状部材の内周面の径が挿通された前記挿入部の径よりも大径に形成されているとともに、前記筒状部材から、前記挿入部の先端に設けられた前記処置部が突出されていることを特徴とする請求項1に記載の医療用処置具。
  3. 前記開口部の断面積が、前記流路の断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の医療用処置具。
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