JP5199751B2 - 車両用空気吹出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空気吹出装置に関する。
従来、導入された空調風を吹出口より車室内に吹き出す車両用空気吹出装置として、吹出口が設けられたケースに羽根板およびダンパを回動可能に設け、羽根板を回動させて空調風の吹出し方向を調節するとともにダンパの開度を調整することで空調風の吹出風量を調節するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、ピニオンギアとダンパのレバー部材とをロッカーアームを介して連動させており、吹出口の近傍に設けたピニオンギアの操作をダンパの回動として伝達してダンパの開度を調整することにより通過風量を変化させている。
特開2003−237361号公報
しかしながら、かかる従来の車両用空気吹出装置では、ダンパと羽根板とが直線状に配置されており、ダンパと羽根板とが干渉しないように吹出口の上流側に所要距離を確保せねばならず、ピニオンギア、ロッカーアームおよびダンパのレバー部材を直線上に配置する必要がある。そのため、車両用空気吹出装置は、吹出口開口方向寸法が大きくなり、吹出口開口方向の配置スペースが大きくなってしまう。
そこで、本発明は、吹出口開口方向の配置スペースを小さくすることのできる車両用空気吹出装置を得ることを目的とする。
請求項1の発明は、空調風が導入される通路が形成され、車室に開口する吹出口から空調風を車室内に送風する空調風吹出通路部と、当該空調風吹出通路部の前記吹出口よりも上流側に回動可能に設けられ、吹出口から吹き出す空調風の吹出し方向を変える風向変更羽根と、当該空調風吹出通路部の前記風向変更羽根よりも上流側に回動可能に取り付けられ、開度変化により空調風量を調節する風量調節板と、前記空調風吹出通路部の吹出口近傍に設けられ、前記風量調節板の開度を調節する操作部と、を備える車両用空気吹出装置において、前記空調風吹出通路部は、当該空調風吹出通路部を前記風量調節板と前記風向変更羽根との間で屈曲させた屈曲部と、当該屈曲部よりも上流側の上流側通路部と、屈曲部よりも下流側の下流側通路部と、を備え、前記操作部は、前記下流側通路部の内側の側壁部に設けた支軸に回転可能に取り付けられており、前記風量調節板は、前記上流側通路部における前記屈曲部の内側角部近傍に設けた回転軸を有するとともに、当該回転軸を軸に回転できるようになっており、前記操作部と前記風量調節板の前記回転軸とを、前記屈曲部の内側角部近傍に配置された伝達機構を介して連動させたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用空気吹出装置において、前記空調風吹出通路部を、前記下流側通路部がインストルメントパネルの車幅方向両側部で車両前後方向に延在するとともに前記上流側通路部が車幅方向に延在するように、当該インストルメントパネル内に配置したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の車両用空気吹出装置において、前記空調風吹出通路部の上流側通路部が着脱可能に2分割されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の車両用空気吹出装置において、前記風向変更羽根は、その上流側縁辺が前記風量調節板の前記内側角部側の側縁辺の延長線よりも吹出口側に位置するように、前記下流側通路部に取り付けられていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、空調風吹出通路部を、風量調節板を設けた上流側通路部と吹出口を設けた下流側通路部との間で屈曲させ、操作部と風量調節板とを、空調風吹出通路部の屈曲部の内側角部近傍に配置された伝達機構を介して連動させているため、伝達機構による操作力伝達経路が短縮され、その分車両用空気吹出装置の吹出口開口方向寸法を小さくすることができ、以て、車両用空気吹出装置の吹出口開口方向の配置スペースを小さくすることができる。
請求項2の発明によれば、空調風吹出通路部を、下流側通路部がインストルメントパネルの車幅方向両側部で車両前後方向に延在するとともに上流側通路部が車幅方向に延在するように、当該インストルメントパネル内に配置することで、伝達機構が吹出口に対して車幅方向中央側に配置されることとなり、吹出口の車外側に余分なスペースを設ける必要がなくなるため、インストルメントパネルのスペースをより効率的に使用することができるようになる。
請求項3の発明によれば、空調風吹出通路部の上流側通路部を着脱可能に2分割することで、風量調節板を上流側通路部に容易に組み込むことができるようになる。
請求項4の発明によれば、風向変更羽根を、その上流側縁辺が風量調節板の内側角部側の側縁辺の延長線よりも吹出口側に位置するように、下流側通路部に取り付けることで、風向変更羽根と風量調節板とが干渉するのを防止することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態にかかる車両用空調装置を平面から見た概略図、図2は、図1中II部を詳細に示す拡大断面図、図3は、空調風吹出通路部の拡大斜視図、図4は、空調風吹出通路部の本体部から伝達機構を取り外した状態を示す分解斜視図、図5は、空量風吹出通路部を下方から見た分解斜視図、図6は、伝達機構を同一平面上に展開した状態を示す正面図、図7は、本実施形態の変形例にかかる伝達機構を同一平面上に展開した状態を示す正面図である。
自動車の空調装置1は、図1に示すように、インストルメントパネル2の内部に配置され、車幅方向略中央部に設けられた空調機本体3と、この空調機本体3で調和した空調風を車室内に吹き出す車両用空気吹出装置としてのセンタベンチレータ4Cおよびサイドベンチレータ4Sと、を備えている。
空調機本体3で調和した空調風は、図2に示すように、空調機本体3から左右方向に延在するダクト6を介してサイドベンチレータ4Sに導入され、車室に開口するサイドベンチレータ4Sの吹出口5から車室内に送風されるようになっている。以下、本実施形態では、車両用空気吹出装置としてサイドベンチレータ4Sを例に取って説明する。
本実施形態にかかるサイドベンチレータ4Sは、ダクト6の車外方向端部6aに接続され、ダクト6からの空調風を導入する通路7bが形成された空調風吹出通路部7を備えており、この空調風吹出通路部7に吹出口5が車室に開口するように設けられている。さらに、本実施形態では、サイドベンチレータ4Sは、空調風吹出通路部7の吹出口5よりも上流側に回動可能に設けられ、吹出口5から吹き出す空調風の吹出し方向を変える風向変更羽根9と、空調風吹出通路部7の風向変更羽根9よりも上流側に回動可能に取り付けられ、開度変化により空調風量を調節する風量調節板8と、空調風吹出通路部7の吹出口5の近傍外側に取り付けられ、風量調節板8の開度を調節する操作ダイアル(操作部)10と、を備えている。
空調風吹出通路部7は、図2、図3に示すように、風量調節板8と風向変更羽根9との間で屈曲する屈曲部7Cと、空調風の流れる方向に対して上流側となる上流側通路部7Uと、吹出口5を設けた下流側通路部7Lと、によって構成されており、その断面形状は、図3に示すように、略矩形状に形成されている。本実施形態では、空調風吹出通路部7を、上流側通路部7Uと下流側通路部7Lとが略直角となるように屈曲させている。
そして、この空調風吹出通路部7を、下流側通路部7Lがインストルメントパネル2の車幅方向両側部で車両前後方向(図2中上下方向)に延在するとともに上流側通路部7Uが車幅方向(図2中左右方向)に延在するように、インストルメントパネル2内に配置している。このとき、空調風吹出通路部7は、吹出口5が車両前後方向後方に開口するように配置されることとなる。
また、本実施形態では、上流側通路部7Uには、風量調節板8が設けられており、下流側通路部7Lには、図2に示すように、風向変更羽根9が設けられている。
風向変更羽根9は、上流側に配置した水平羽根9Hと、その下流側に配置した垂直羽根9Vと、で構成されている。なお、図3、図4に示すように、下流側通路部7Lには、垂直羽根9Vを取り付ける取付穴9Va、9Vbが設けられている。また、吹出口5には図示せぬグリルが設けられている。
風量調節板8は、上流側通路部7Uの内側断面形状に対応した略矩形状をしており、図5に示すように、回転軸8Sが上流側通路部7Uの対向壁部7Uf、7Urに形成した支持穴7Uhに挿通することで、回転軸8Sを軸に回転できるようにしている。
また、下流側通路部7Lの車幅方向内側(図2中左側)の外側であって吹出口5近傍に、風量調節板8の開度を調節する操作部としての操作ダイアル10が設けられている。
具体的には、操作ダイアル10は、図4に示すように、空調風吹出通路部7の下流側通路部7Lの車幅方向内側の側壁7aから突設した支軸11に回転可能に取り付けられており、サイドベンチレータ4Sをインストルメントパネル2に取り付けた状態で、操作ダイアル10の車両後方側端部がインストルメントパネル2の車両後方表面2s(図1参照)から突出するように取り付けられている。そして、突出部分を上下に操作することで操作ダイアル10を回転させている。なお、操作ダイアル10の車両後方側には操作時の滑りを抑えるための凹凸部10aが形成されている。
ここで、本実施形態では、図2、図3に示すように、操作ダイアル10と風量調節板8とを、空調風吹出通路部7の屈曲部7Cの内側角部7I近傍に配置した伝達機構12を介して連動させている。本実施形態では、この伝達機構12は、空調風吹出通路部7の外側に設けられている。
また、伝達機構12は、操作ダイアル10の操作(回転)を風量調節板8に伝達する機構であり、図6に示すように、操作ダイアル10に設けた第1のかさ歯車13と、風量調節板8の回転軸8Sに設けた第2のかさ歯車14と、によって構成されている。
これら第1および第2のかさ歯車13、14は、風量調節板8を全開から全閉まで回動させるのに必要な範囲で形成されており、第1および第2のかさ歯車13、14を相互に噛合させている。
第1のかさ歯車13は、操作ダイアル10の車両前方側に設けられており、また、第2のかさ歯車14は、風量調節板8の回転軸8Sを中心とした略扇形状に形成されている。
そして、図5に示すように、回転軸8Sは風量調節板8の両端部に略円筒状に一体成形されており、第2のかさ歯車14を取り付ける車両後方側の回転軸8Sには、当該回転軸8Sの内側中空部の直径方向に一体成形した板状の係合部8Saと、回転軸8Sの内周面に形成した係合凹部8Sbと、が設けられている。
第2のかさ歯車14の取付軸14Sは、風量調節板8の回転軸8Sの内周に嵌合されており、その取付軸14Sには上述の係合部8Saに挿入される溝部14Saと、上述の係合凹部8Sbに係合する図外の係合突起とが設けられている。なお、車両後方側の支持穴7Uhには、上記係合突起を通過させる切欠部7Uhcが形成されている。
一方、第1のかさ歯車13が設けられた操作ダイアル10は、略円盤状のダイアル本体部10Mを備えており、ダイアル本体部10Mの外周部に、上述の凹凸部10aを形成した第1の円弧状部品10K1を一体に結合するとともに、第1のかさ歯車13を形成した第2の円弧状部品10K2を一体に結合している。
さらに、ダイアル本体部10Mの第1のかさ歯車13が設けられた部位には、図6に示すように、第1のかさ歯車13が形成される範囲のほぼ全域に亘って円弧状開口部15が形成され、その円弧状開口部15が変形することにより第1のかさ歯車13のたわみが許容されるようになっている。
したがって、空調風吹出通路部7の形成誤差や第1および第2のかさ歯車13、14の組付誤差等により、それら両かさ歯車13、14間に過剰なバックラッシュが発生した場合に、バックラッシュを円弧状開口部15が吸収して操作ダイアル10の円滑な回転が許容できるようになっている。なお、円弧状開口部15には、後述するガイド板16が挿入されており、当該ガイド板16を挿入することで、円弧状開口部15を操作ダイアル10の軸方向に変形させている。このように、ガイド板16を挿入して操作ダイアル10の径方向へのたわみを抑制することで、操作ダイアル10の操作力が第2のかさ歯車14へ確実に伝達されるようにしている。
また、円弧状開口部15の内側には、当該円弧状開口部15の周方向両端から操作ダイアル10の回転中心を中心とする円弧状の一対の板ばね状突起15Gが突設しており、それら板ばね状突起15Gの先端部には、操作ダイアル10の中心方向に突出する係止突起15Gpが設けられている。
また、図4、図5に示すように、空調風吹出通路部7の下流側通路部7Lの車幅方向内側の側壁7aには、上述の板ばね状突起15Gの内周空間部15S(図6参照)に挿入する円弧状のガイド板16が突設されている。また、ガイド板16の円弧部の略中央部の外側面には、板ばね状突起15Gの係止突起15Gpに係脱する小突起16pが突設されている。そして、操作ダイアル10の風量増加方向または風量減少方向の回転に伴って、一対の板ばね状突起15Gの係止突起15Gpが小突起16pを乗り越えて風量調節板8の全開状態と全閉状態とが保持されるようにすることで、風量調節板8の全開状態および全閉状態とする際に、クリック感をもって操作ダイアル10の操作を停止させることができるようにしている。
また、図6に示すように、第1および第2のかさ歯車13、14の歯部形成端部には、第1のかさ歯車13に凹部13Dが形成されているとともに、第2のかさ歯車14に突部14Pが形成されている。そして、この凹部13Dと突部14Pとが相互に嵌合するように第1および第2のかさ歯車13、14を噛合させることで、操作ダイアル10の風量最大位置と風量調節板8の全開回動位置との位置合せを行うようにし、誤組付の防止を図っている。
また、本実施形態では、図5に示すように、空調風吹出通路部7のうち、風量調節板8を取り付ける上流側通路部7Uの対向壁部7Uf、7Urを、上下方向に着脱自在に2分割している。
具体的には、空調風吹出通路部7は、上流側通路部7Uの下部を分割部分7Pとして、その分割部分7Pを本体部分7Mに対して着脱可能に2分割している。さらに、本実施形態では、風量調節板8の支持穴7Uhが本体部分7Mの分割側端部近傍に形成されるように上流側通路部7Uを分割している。
そして、本体部分7Mの分割側端部の複数箇所に係合穴7Mhを形成する一方、分割部分7Pの分割側端部の上記係合穴7Mhに対応した位置に係止突部7Psを形成し、それら係合穴7Mhと係止突部7Psとを相互に係合することにより、本体部分7Mと分割部分7Pとを管状に結合させている。
なお、本実施形態では、分割部分7Pに空調風の流れ方向をスムーズに変更させるための整流板7Pvが突設されている。
また、風向変更羽根9は、水平羽根9Hと垂直羽根9Vのうち、より上流側に配置した水平羽根9Hの上流側縁辺9Huを最も上流側に位置させた状態で、当該上流側縁辺9Huが、風量調節板8の内側角部7I側(伝達機構12の配置側)の側縁辺8aの延長線8aEよりも下流側(吹出口5側)に位置するように、空調風吹出通路部7の下流側通路部7Lに取り付けられている。
以上の本実施形態によれば、空調風吹出通路部7を、風量調節板8を設けた上流側通路部7Uと吹出口5を設けた下流側通路部7Lとの間で屈曲させ、操作ダイアル(操作部)10と風量調節板8とを、空調風吹出通路部7の屈曲部7Cの内側角部7I近傍に配置された第1および第2のかさ歯車(伝達機構12)13,14を介して連動させているため、伝達機構12による操作力伝達経路を短縮することができる。その結果、サイドベンチレータ(車両用空気吹出装置)4Sの吹出口5の開口方向寸法(本実施形態では車両前後方向寸法)を小さくすることができ、以て、サイドベンチレータ(車両用空気吹出装置)4Sの吹出口5の開口方向の配置スペースを小さくすることができる。
すなわち、本実施形態のように、空調風吹出通路部7を、下流側通路部7Lがインストルメントパネル2の車幅方向両側部で車両前後方向に延在するとともに上流側通路部7Uが車幅方向に延在するように、当該インストルメントパネル2内に配置した場合には、空調風吹出通路部7の車両前後方向の小型化を達成することができ、インストルメントパネル2内のレイアウト効率を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、サイドベンチレータ(車両用空気吹出装置)4Sを、吹出口5が車両前後方向後方に開口するように配置させているため、伝達機構12が吹出口5に対して車幅方向中央側に配置されることとなり、吹出口5の車外側に余分なスペースを設ける必要がなくなる。そのため、インストルメントパネルのスペースをより効率的に使用することができるようになる。
さらに、本実施形態のように、サイドベンチレータ(車両用空気吹出装置)4Sをインストルメントパネル2の車幅方向両側部に配置した場合には、吹出口5に対して車幅方向中央側に配置される操作ダイアル10が吹出口5の乗員側に配置されることになり、操作ダイアル10が吹出口5の車外側に配置される場合に較べ、操作ダイアル10の操作性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、伝達機構12を第1のかさ歯車13および第2のかさ歯車14で構成したため、伝達機構12の部品点数を削減することができるとともに、伝達機構12の構成の簡素化を図ることができる。
また、操作ダイアル10の回転軸の内側角部7I側端部と風量調節板8の回転軸の内側角部7I側端部との間の距離が短縮化されることにより、伝達機構12としての第1および第2のかさ歯車13、14を小型化することができるため、両かさ歯車13、14の歯車強度を高めることができる上、両かさ歯車13、14の組付誤差を小さくすることができるためガタ付きの発生を抑制することができるようになるという利点もある。
さらに、本実施形態によれば、空調風吹出通路部7の上流側通路部7Uの対向壁部7Uf、7Urを、上下方向に着脱可能に2分割しているため、風量調節板8を上流側通路部7Uに容易に組み込むことができるようになる。
また、上流側通路部7Uの対向壁部7Uf、7Urを2分割することで、屈曲部7Cを有する空調風吹出通路部7を成形するための金型の製作が容易になり、成形コストの削減を図ることができる。
また、本実施形態によれば、風向変更羽根9を、水平羽根9Hと垂直羽根9Vのうち、より上流側に配置した水平羽根9Hの上流側縁辺9Huを最も上流側に位置させた状態で、当該上流側縁辺9Huが、風量調節板8の内側角部7I側(伝達機構12の配置側)の側縁辺8aの延長線8aEよりも下流側(吹出口5側)に位置するように、空調風吹出通路部7の下流側通路部7Lに取り付けているため、風向変更羽根9の水平羽根9Hと風量調節板8とが干渉するのを防止することができる。
さらに、空調風吹出通路部7を、風量調節板8を設けた上流側通路部7Uと吹出口5を設けた下流側通路部7Lとの間で略直角に屈曲させることで、風量調節板8と水平羽根(風向変更羽根)9Hとを一直線上に配置した場合に比べ、風切り音などの空力的な異音が生じるのを抑制することができるようになるという利点もある。
なお、両かさ歯車13、14間のバックラッシュを吸収する円弧状開口部は、図7に示すように、操作ダイアル10ではなく第2のかさ歯車14に形成することも可能である。
すなわち、操作ダイアル10の操作(回転)を風量調節板8に伝達する伝達機構12Aを、第1のかさ歯車13および第2のかさ歯車14によって構成するとともに、それら両かさ歯車13、14間のバックラッシュを吸収する円弧状開口部15Aを、第2のかさ歯車14に形成するようにしてもよい。この変形例によっても、両かさ歯車13、14に過剰なバックラッシュが発生した場合には、バックラッシュを円弧状開口部15Aが吸収して操作ダイアル10を円滑に回転させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、伝達機構を第1および第2のかさ歯車によって構成したが、かさ歯車に限ることなく、他の構成を採用することも可能である。すなわち、2つの互いに交差する軸線上に軸支された円錐面を有するローラーの当該円錐面に、ゴム層を付与して摩擦抵抗を高めた、フリクションローラーを強当てして一方のローラーから他方のローラーに駆動力を伝達させた構成とすることもできる。
また、上記実施形態では、操作部として操作ダイアルを例示したが、操作部を、他の操作構造、例えばレバー等とすることも可能である。
さらに、上記実施形態では、円弧状開口部を、第1のかさ歯車または第2のかさ歯車の一方に形成した場合を開示したが、それら第1および第2のかさ歯車の両者に円弧状開口部を形成してもよい。
本発明の一実施形態にかかる車両用空調装置を平面から見た概略構成図である。 図1中II部を詳細に示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態にかかる空調風吹出通路部の拡大斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる空調風吹出通路部の本体部から伝達機構を取り外した状態を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる空量風吹出通路部を下方から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる伝達機構を同一平面上に展開した状態を示す正面図である。 本発明の変形例にかかる伝達機構を同一平面上に展開した状態を示す正面図である。
符号の説明
1 空調装置
2 インストルメントパネル
4S サイドベンチレータ(車両用空気吹出装置)
5 吹出口
7 空調風吹出通路部
7C 屈曲部
7U 上流側通路部
7Uf、7Ur 対向壁部
7I 内側角部
7L 下流側通路部
7b 通路
8 風量調節板
8a 側縁辺
9H 水平羽根(風向変更羽根)
9Hu 上流側縁辺
10 操作ダイアル(操作部)
12 伝達機構

Claims (4)

  1. 空調風が導入される通路が形成され、車室に開口する吹出口から空調風を車室内に送風する空調風吹出通路部と、当該空調風吹出通路部の前記吹出口よりも上流側に回動可能に設けられ、吹出口から吹き出す空調風の吹出し方向を変える風向変更羽根と、当該空調風吹出通路部の前記風向変更羽根よりも上流側に回動可能に取り付けられ、開度変化により空調風量を調節する風量調節板と、前記空調風吹出通路部の吹出口近傍に設けられ、前記風量調節板の開度を調節する操作部と、を備える車両用空気吹出装置において、
    前記空調風吹出通路部は、当該空調風吹出通路部を前記風量調節板と前記風向変更羽根との間で屈曲させた屈曲部と、当該屈曲部よりも上流側の上流側通路部と、屈曲部よりも下流側の下流側通路部と、を備え、
    前記操作部は、前記下流側通路部の内側の側壁部に設けた支軸に回転可能に取り付けられており、
    前記風量調節板は、前記上流側通路部における前記屈曲部の内側角部近傍に設けた回転軸を有するとともに、当該回転軸を軸に回転できるようになっており、
    前記操作部と前記風量調節板の前記回転軸とを、前記屈曲部の内側角部近傍に配置された伝達機構を介して連動させたことを特徴とする車両用空気吹出装置。
  2. 前記空調風吹出通路部を、前記下流側通路部がインストルメントパネルの車幅方向両側部で車両前後方向に延在するとともに前記上流側通路部が車幅方向に延在するように、当該インストルメントパネル内に配置したことを特徴とする請求項1に記載の車両用空気吹出装置。
  3. 前記空調風吹出通路部の上流側通路部が着脱可能に2分割されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空気吹出装置。
  4. 前記風向変更羽根は、その上流側縁辺が前記風量調節板の前記内側角部側の側縁辺の延長線よりも吹出口側に位置するように、前記下流側通路部に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の車両用空気吹出装置。
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