JP2022157116A - 風向調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リンクを外れにくくできる風向調整装置を提供する。【解決手段】風向調整装置10は、軸23と、軸23に対して離れて位置するリンク軸24と、を有し、軸23を中心として回動可能に配置された複数のルーバ20を備える。風向調整装置10は、ルーバ20の軸23に近接して位置するスペーサ26を備える。風向調整装置10は、ルーバ20のリンク軸24を回動可能に連結してルーバ20の回動を連動させるリンク42を備える。リンク42は、ルーバ20の回動に応じてスペーサ26に対して摺動可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、複数のルーバのリンク部を回動可能に連結してルーバの回動を連動させるリンクを備える風向調整装置に関する。
従来、自動車などの車両に用いられる空調装置において、吹き出す風向を調整する風向調整装置がある。風向調整装置は、空調風吹出装置、エアアウトレット、ベンチレータ、レジスタなどとも呼ばれ、例えばインストルメントパネルやセンタコンソール部などの車両の各部に設置されて、冷暖房による快適性能の向上に寄与している。
一般に、風向調整装置は、複数のルーバがリンクにより連結されて、互いに連動して回動するように構成されている。ルーバには、このルーバを回動可能に支持するための軸と、リンクにより回動可能に連結されるリンク部であるピンと、が互いに離れた位置に略平行に突設されている。リンクは、ルーバの軸に対して直交する方向に配置される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005-199898号公報 (第4-7頁、図1-2)
近年、デザインの変化により単純な長方形状の吹出口を有する風向調整装置が少なくなり、多角形や曲線状の吹出口が設定されることが増えている。その場合、ルーバの軸に対して直交する方向に設定されるリンクでは、ルーバを振った状態で外殻をなすケース体とリンクとの隙間が変動することで、吹出口側からリンクが見えやすくなったり、リンクに触れられることでリンクが外力により外れやすくなったりすることが懸念される。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、リンクを外れにくくできる風向調整装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の風向調整装置は、軸と、この軸に対して離れて位置するリンク部と、を有し、前記軸を中心として回動可能に配置された複数のルーバと、これらルーバの軸に近接して位置する受け部と、前記ルーバのリンク部を回動可能に連結して前記ルーバの回動を連動させるリンクと、を備え、前記リンクは、前記ルーバの回動に応じて前記受け部に対して摺動可能であるものである。
請求項2記載の風向調整装置は、請求項1記載の風向調整装置において、受け部は、ルーバを回動可能に支持する支持部であるものである。
請求項3記載の風向調整装置は、請求項1または2記載の風向調整装置において、ルーバが内部に配置されるケース体を備え、リンクは、ケース体側に接触する接触部を有するものである。
請求項4記載の風向調整装置は、請求項1ないし3いずれか一記載の風向調整装置において、リンクを受け部とは反対側から摺動可能に支持する摺動支持部を備えるものである。
請求項5記載の風向調整装置は、請求項1ないし4いずれか一記載の風向調整装置において、ルーバが内部に配置されるケース体と、リンクに配置され、受け部に対する前記リンクの摺動により前記ケース体側に対し摺動する摺動部と、を備えるものである。
請求項1記載の風向調整装置によれば、ルーバの回動時であってもリンクを受け部に確実に保持し、リンクを外れにくくできる。
請求項2記載の風向調整装置によれば、請求項1記載の風向調整装置の効果に加えて、部品点数を増加させることなく、また、従来の構造に対して大きな設計変更を施すことなく、リンクを容易に摺動可能とすることができる。
請求項3記載の風向調整装置によれば、請求項1または2記載の風向調整装置の効果に加えて、ルーバの軸の軸方向の外力に対し、高い耐久性を持たせることができる。
請求項4記載の風向調整装置によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の風向調整装置の効果に加えて、リンクを受け部と摺動支持部とにより挟み、双方向でリンクを支持できるので、ルーバの軸の軸方向の外力に対してリンクをより強固に保持でき、高い耐久性を持たせることができる。
請求項5記載の風向調整装置によれば、請求項1ないし4いずれか一記載の風向調整装置の効果に加えて、ルーバの回動時の操作トルクを、摺動部の摺動抵抗によって調整可能となり、ルーバの操作力を容易に設定できる。
本発明の第1の実施の形態の風向調整装置の一部を示す側面図であり、(a)はルーバの中立位置を示し、(b)はルーバを一方に振った状態を示し、(c)はルーバを他方に振った状態を示す。 同上風向調整装置の一部を示す正面図である。 同上風向調整装置の一部を示す分解斜視図である。 同上風向調整装置を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態の風向調整装置を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態の風向調整装置を示す断面図である。
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図4において、10は風向調整装置である。風向調整装置10は、エアアウトレット、ベンチレータ、レジスタなどとも呼ばれ、空調装置などからの風の吹き出し方向を調整するものである。以下、説明をより明確にするために、風向調整装置10は、風が吹き出す側である風下側を前側、正面側または手前側とし、その反対側、つまり風を受け入れる側である風上側を後側、背後側または奥側として、前側から見て左右方向である両側方向または幅方向、及び、上下方向を規定する。本実施の形態において、風向調整装置10は、自動車などの車両用の空調装置に適用される。風向調整装置10は、任意の位置に配置されていてよいが、図面においては、矢印FR側を前側、矢印RR側を後側、矢印L側を左側、矢印R側を右側、図1などに示す矢印U側を上側、矢印D側を下側とするように配置されているものとする。これらの方向は、あくまで一例として図示されるものであって、風向調整装置10の設置位置や設置向きによって適宜変更されるものとする。
図4に示すように、風向調整装置10は、ケース体12を備える。ケース体12の内部には、流体である空調風が流れる通路部13が形成されている。通路部13内を空調風が所定の第一方向である前後方向に通過する。すなわち、通路部13内において、後側は通気方向の上流側、前側は通気方向の下流側である。また、ケース体12には、通路部13に空調風を受け入れる受入口が形成されている。受入口は、通路部13の上流端である後端に位置する。さらに、ケース体12には、通路部13を通過した空調風が吹き出される吹出口が形成されている。吹出口は、通路部13の下流端である前端に位置する。
本実施の形態において、ケース体12は、角筒状に形成されている。ケース体12は、通路部13の通気方向に所定長を有する。本実施の形態において、ケース体12は、第一方向と交差または直交する第二方向である左右方向に長手状、つまり横長に形成されている。
図示される例では、ケース体12は、前後方向に軸方向を有する筒状である。本実施の形態においては、ケース体12の後端に受入口が形成されている。また、ケース体12の前端に、吹出口を区画する意匠部であるフィニッシャが取り付けられる。
ケース体12の内部には、図2ないし図4に示すように、複数のルーバ20が組み込まれる。本実施の形態において、ルーバ20は、左右方向に軸方向を有し第一方向と第二方向とに交差または直交する第三方向である上下方向に回動可能な、横フィンを例に挙げて説明する。図示される例では、ルーバ20は、上下に三つ設定されている。なお、ルーバ20の他に、このルーバ20と交差または直交する方向に軸方向を有する他のルーバや、通路部13の風を導くフラップなどがケース体12に組み込まれていてもよいが、説明を明確にするために、本実施の形態では図示及び説明を省略する。
ルーバ20は、板状に形成されたルーバ本体部22を有する。ルーバ本体部22の厚み方向の各面が、風を整流する整流面となっている。本実施の形態において、ルーバ本体部22は、上側に位置するルーバ20ほど長さが長く、下側に位置するルーバ20ほど長さが短く設定されている。
ルーバ本体部22の両端部には、ルーバ20を回動可能とする軸23が突設されている。また、ルーバ本体部22の一端部には、複数のルーバ20を連動させるリンク部であるリンク軸24が突設されている。本実施の形態において、ルーバ本体部22の両端部には、軸23が突設される軸突出面22aが形成されている。また、ルーバ本体部22の一端部には、リンク軸24が突設されるリンク部突出面であるリンク軸突出面22bが形成されている。図示される例では、軸突出面22aはルーバ本体部22の前側寄りに位置し、リンク軸突出面22bはルーバ本体部22の後側寄りに位置する。軸突出面22aの後部に対し、リンク軸突出面22bの前部が段差状に連なっている。リンク軸突出面22bは、軸突出面22aに対し、ルーバ本体部22の長手方向(左右方向)の中央部側にオフセットされている。
軸23は、左右方向に延びる円柱状に形成されている。軸23は、ルーバ本体部22の端部において前側寄り、すなわち吹出口側に偏って配置されている。軸23は、ケース体12側に回動可能に支持されている。本実施の形態において、軸23は、支持部としてのスペーサ26に回動可能に支持されている。図示される例では、スペーサ26は、ケース体12とは別体で形成されている。スペーサ26は、ルーバ20の軸23に近接して位置する受け部である。本実施の形態において、スペーサ26は、ルーバ本体部22の両端部(軸突出面22a)に対向する対向部である。
スペーサ26は、軸23が挿入される軸穴27を有する。軸穴27は、丸穴状に形成されている。本実施の形態において、スペーサ26は、上下方向に長手状に形成されている。軸穴27は、スペーサ26の長手方向に互いに離れて、ルーバ20の数に応じて形成されている。
図示される例では、スペーサ26は、軸穴27が形成されている支持部本体部であるスペーサ本体部30を有する。スペーサ本体部30は、左右方向に厚みを有する板状に形成されている。スペーサ本体部30は、上部から下部に向かい徐々に前後方向の幅が狭くなるように形成されている。例えば、スペーサ本体部30は、後部が上下方向に延び、前部が下部に向かって後側へと傾斜して形成されている。
スペーサ本体部30には、ルーバ20とは反対側の面に、リブ部31,32が前後に離れて形成されている。リブ部31,32は、スペーサ本体部30の厚みと交差または直交する前後方向に厚みを有する板状に形成されている。リブ部31,32は、スペーサ本体部30の上端部から下端部に亘って連なって形成されている。前側の(一方の)リブ部31は、スペーサ本体部30の前端部に対して後方にオフセットされた位置にある。本実施の形態において、リブ部31は、スペーサ本体部30に対して、少なくとも上端部側がリブ部32よりも側方に延出されている。また、後側の(他方の)リブ部32は、スペーサ本体部30の後端部に連なって形成されている。リブ部31,32間には、補強部33が前後方向に形成されている。補強部33は、リブ部31,32間に亘り、または、リブ部31に連なってスペーサ本体部30のルーバ20とは反対側の面に形成されている。補強部33は、上下方向に厚みを有するリブ状に形成されている。本実施の形態において、補強部33は、上下に複数形成されている。また、補強部33は、軸穴27を避けて配置されている。
そして、スペーサ26は、ケース体12内の両側部に形成された取付部35に取り付けられる。したがって、スペーサ26は、ルーバ20をケース体12内に取り付ける機能を有する。取付部35は、ケース体12の前端部に配置されている。取付部35は、ケース体12の前部が左右方向に拡大されて形成されている。本実施の形態において、取付部35は、ケース体12の側壁の一部をなす取付側壁部37と、この取付側壁部37の後端部に連なる取付端壁部38と、を有する。取付側壁部37は、スペーサ26の側部と対向する取付対向部である。取付側壁部37は、左右方向に厚みを有する板状に形成されている。例えば、取付側壁部37は、吹出口の側縁の形状に沿った方向に形成される。本実施の形態において、取付側壁部37は、上部から下部へと、左右方向の中央部側に傾斜されている。そのため、本実施の形態において、スペーサ本体部30は、取付側壁部37の傾斜に沿って、この傾斜と平行又は略平行に、上部に対して下部が左右方向の中央部側に傾斜されている。
また、取付端壁部38は、スペーサ26の後部と対向する。取付端壁部38は、取付側壁部37の後部から左右方向に延びて形成される。取付端壁部38は、前後方向に厚みを有する。そのため、取付部35は、これら取付側壁部37と取付端壁部38とにより、断面L字状となっている。取付部35には、スペーサ26が取付構造40によって取り付けられている。取付構造40は、例えば凹凸嵌合や爪嵌合などにより構成される。図示される例では、スペーサ26の補強部33に、取付構造40の一部が形成されている。本実施の形態において、取付部35には、スペーサ26が前側から取り付けられる。
また、ルーバ20のリンク軸24は、軸23から軸直方向に離れた位置に形成されている。本実施の形態において、リンク軸24は、軸23の後方に離れた位置にある。リンク軸24は、左右方向に延びる円柱状に形成されている。つまり、リンク軸24は、軸23と平行または略平行に配置される。リンク軸24は、軸23よりも径寸法が大きい。また、リンク軸24は、ルーバ本体部22の端部おいて後側寄り、すなわち受入口側に偏って配置されている。本実施の形態において、リンク軸24は、ルーバ本体部22の端部において後部近傍に配置されている。リンク軸24は、軸23よりも長さが長い。さらに、リンク軸24の先端部は、軸23の先端部よりもルーバ20の側方に延びている。リンク軸24は、可動範囲内において、他部品と接触しない範囲で長く形成されている。
すべてのルーバ20のリンク軸24は、リンク42に回動可能に支持されている。つまり、リンク42により、すべてのルーバ20のリンク軸24が連結されている。リンク42により、すべてのルーバ20が、互いに回動方向が一致するように連動される。
リンク42は、ケース体12及びスペーサ26と別体に形成されている。本実施の形態において、リンク42は、上下方向に長手状に形成されている。リンク42には、リンク軸24が挿入される軸受け穴44が形成されている。軸受け穴44は、前後方向に長穴状に形成されている。そのため、軸受け穴44に挿入されたリンク軸24が、軸受け穴44内で回動可能かつ前後方向に移動可能に支持される。軸受け穴44は、リンク42の長手方向に互いに離れて、ルーバ20の数に応じて形成されている。図1(a)に示すように、軸受け穴44の長さは、ルーバ20の回動時のリンク軸24の回動軌跡TRの前後方向分の長さa以上とする。なお、回動軌跡TRとは、軸23に沿う方向つまり左右方向に見て、軸23を中心としてリンク軸24の中心を通る円において、ルーバ20の両回動端での範囲にある円弧を言う。
図2ないし図4に示すように、リンク42は、リンク軸24に取り付けられた状態で、スペーサ26の後部に対向して位置する。本実施の形態において、リンク42は、スペーサ26のリブ部32に近接または密着して位置する。また、リンク42は、ルーバ20の回動に応じて摺動可能となっている。本実施の形態において、リンク42は、ルーバ20の回動に応じてスペーサ26に対して摺動可能となっている。リンク42とスペーサ26とには、一方を他方に対して摺動方向にガイドするガイド構造46が形成されている。ガイド構造46は、例えばレール構造である。リンク42とスペーサ26との一方に、摺動方向に延びるレール部48が形成され、リンク42とスペーサ26との他方に、レール部48と嵌合する溝部49が形成されている。本実施の形態において、レール部48はスペーサ26に形成され、溝部49はリンク42に形成されている。図示される例では、レール部48はスペーサ26のリブ部32の後部に上下方向に長手状に形成されている。溝部49は、リンク42の前部に、上端部から下端部に亘り形成されている。すなわち、溝部49は、上下両端が開口されている。
また、リンク42には、ケース体12側と接触する接触部51が形成されている。接触部51は、リンク42において、ルーバ20とは反対側に突設されている。本実施の形態において、接触部51は、リンク42の長手方向である上下方向に形成されている。図示される例では、接触部51は、軸受け穴44よりも後方に位置している。接触部51は、例えば取付側壁部37と接触可能となっている。
さらに、リンク42には、軸受け穴44間に肉抜き部53が形成されている。肉抜き部53は、リンク42において、ルーバ20とは反対側の面に凹設されている。肉抜き部53は、接触部51の前部に位置している。
また、ルーバ20には、これらルーバ20を回動操作するための操作部が配置されている。操作部は、操作ノブなどとも呼ばれ、ルーバ20に一体的に取り付けられている。
次に、第1の実施の形態の作用を説明する。
風向調整装置10を組み立てる際には、まず、ルーバ20にスペーサ26及びリンク42を取り付ける。一方のスペーサ26とリンク42とは、レール部48を溝部49に嵌合させて互いに保持し、スペーサ26の軸27穴にルーバ20の一方の軸23を挿入するとともに、リンク42の軸受け穴44にルーバ20のリンク軸24を挿入する。また、他方のスペーサ26は、軸穴27にルーバ20の軸23を挿入する。
これらルーバ20にスペーサ26及びリンク42が取り付けられた中間体を、ケース体12に組み付ける。スペーサ26は、ケース体12の取付部35に対して、前方から後方に挿入しつつ取付構造40によりケース体12に係止する。この状態で、スペーサ26のリブ部31がケース体12の取付部35の取付側壁部37の前端部に当接し、リブ部32の先端部が取付側壁部37の内面に当接する。またリンク42は、スペーサ26と取付部35の取付端壁部38との間に位置する。本実施の形態では、リンク42は、接触部51が取付側壁部37に接触し、かつ、後部が取付端壁部32に接触した位置となる。軸23は、軸穴27から取付側壁部37の内面に対向し、リンク軸24は、軸受け穴44から取付側壁部37の内面に近接して対向する。
そして、ルーバ20、スペーサ26及びリンク42を組み付けたケース体12に対して、必要に応じてフィニッシャなどを取り付け、風向調整装置10が完成する。
風向調整装置10は、受入口を空調装置と連結して配置する。空調装置からの空調風は、通路部13を通過し、ルーバ20によって上下方向に配風されて吹出口から吹き出される。操作部を摘んでルーバ20を回動させると、リンク軸24は軸23を中心とした上下方向の円弧である回動軌跡TR上を移動する。このリンク軸24との当接によって、リンク42が上下方向へと押し込まれるが、リンク42はガイド構造46によってスペーサ26に対して摺動方向が上下方向に規制されているため、リンク42は回動軌跡TRの上下方向成分の長さ分、上下方向にのみ摺動し、回動軌跡TRの前後方向成分の長さ分については、軸受け穴44の長手方向に沿って軸受け穴44内でリンク軸24が移動する。
図1(a)に示す中立位置では、リンク軸24が軸受け穴44の後部に寄った位置となる。ルーバ20は、前後方向に沿って整流面が位置するため、風向の変化が生じることがなく、通路部13を通過する風が吹出口からルーバ20に沿って正面方向に吹き出される。
また、図1(b)に示すように、ルーバ20を第三方向の一方である上方に振った状態では、リンク軸24が軸受け穴44の前部に寄った位置となる。ルーバ20は、整流面が前方に向かって上方に傾斜するため、通路部13を通過する風がこの整流面に沿って上方へと導かれることで、ルーバ20に沿って吹出口から上方に吹き出される。
さらに、図1(c)に示すように、ルーバ20を第三方向の他方である下方に振った状態では、リンク軸24が軸受け穴44の前部に寄った位置となる。ルーバ20は、整流面が前方に向かって下方に傾斜するため、通路部13を通過する風がこの整流面に沿って下方へと導かれることで、ルーバ20に沿って吹出口から下方に吹き出される。
このように、本実施の形態によれば、複数のルーバ20の軸23に近接して位置するスペーサ26に対して、リンク42をルーバ20の回動に応じて摺動可能とすることで、ルーバ20の回動時であってもリンク42をスペーサ26に確実に保持し、リンク42を外れにくくできる。
また、リンク42がガイド構造46によってスペーサ26に摺動可能に保持されるので、ガイド構造46によりガイドされる方向をケース体12の側壁、例えば取付側壁部37に合わせて設定することで、ルーバ20を回動させたときにリンク42がケース体12の側壁と一定の隙間を保つことができる。そのため、吹出口の形状が仮に多角形や曲線状であったとしても、吹出口の傾斜と同じ角度にリンク42の周同方向を設定することが可能になり、ルーバ20を回動させた状態で吹出口側からリンク42を見えづらくできるとともに、リンク42に触れられて外力が加えられにくくなる。したがって、見栄えの低下やリンク42の外れを、より確実に防止できる。
ルーバ20を回動可能に支持するスペーサ26を利用してリンク42を摺動可能とすることで、部品点数を増加させることなく、また、従来の構造に対して大きな設計変更を施すことなく、リンク42を容易に摺動可能とすることができる。
リンク42を接触部51によってケース体12側に接触させることで、ルーバ20の軸23の軸方向の外力に対し、高い耐久性を持たせることができる。
次に、第2の実施の形態について、図5を参照して説明する。なお、上記の第1の実施の形態と同様の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
風向調整装置10のレイアウト上、リンク42をケース体12側に接触させることが困難な場合がある。そこで、本実施の形態では、リンク42をスペーサ26とは反対側から摺動可能に支持する摺動支持部55がケース体12側に形成されている。
摺動支持部55は、ガイド構造46と平行または略平行に設定される。本実施の形態では、摺動支持部55は、取付端壁部38に上下方向に沿って形成されている。摺動支持部55は、凸部でも凹部でもよいが、本実施の形態では、凸状に形成され、リンク42に形成された溝部57に嵌合されている。溝部57は、溝部49と同様に、リンク42の後部に、上端部から下端部に亘り形成されている。すなわち、溝部57は、上下両端が開口されている。
そして、操作部を摘んでルーバ20を回動させると、リンク軸24との当接によってリンク42が上下方向へと押し込まれ、ガイド構造46及び摺動支持部55によってスペーサ26に対して上下方向に摺動する。
このように、リンク42をスペーサ26とは反対側から摺動支持部55により摺動可能に支持することで、リンク42をスペーサ26と摺動支持部55とにより挟み、双方向でリンク42を支持できるので、仮にレイアウト上リンク42をケース体12側に接触させることができない場合であっても、ルーバ20の軸23の軸方向の外力に対してリンク42をより強固に保持でき、高い耐久性を持たせることができる。
なお、上記の第2の実施の形態に加えて、図6に示す第3の実施の形態のように、スペーサ26に対するリンク42の摺動により、ケース体12側に対して摺動する摺動部59を形成してもよい。摺動部59は、リンク42のルーバ20とは反対側の側部、すなわちケース体12側に対向する位置に配置される。本実施の形態において、リンク42は、取付側壁部37に対して摺動可能である。摺動部59は、例えばシリコンラバーや板ばねなどの付勢部材が好適に用いられる。この場合には、ルーバ20の軸23の径と軸穴27の穴径とで設定されるルーバ20の回動時の操作トルクを、摺動部59の摺動抵抗によって調整可能となり、ルーバ20の操作力を容易に設定できて、操作力の安定化が可能になるとともに、回動時にクリックを発生させることなども可能となる。
また、上記の第1の実施の形態と第3の実施の形態と組み合わせてもよい。
さらに、上記の各実施の形態において、受け部はスペーサ26に限らず、ケース体12の一部など、ルーバ20の軸23に近接する他の任意の部品を受け部としてよい。
また、ルーバ20は、上下方向に軸方向を有し左右方向に回動可能な縦フィンであってもよい。
本発明は、例えば自動車の空調用の風向調整装置として好適に用いることができる。
10 風向調整装置
12 ケース体
20 ルーバ
23 軸
24 リンク部であるリンク軸
26 受け部である支持部としてのスペーサ
42 リンク
51 接触部
55 摺動支持部
59 摺動部

Claims (5)

  1. 軸と、この軸に対して離れて位置するリンク部と、を有し、前記軸を中心として回動可能に配置された複数のルーバと、
    これらルーバの軸に近接して位置する受け部と、
    前記ルーバのリンク部を回動可能に連結して前記ルーバの回動を連動させるリンクと、を備え、
    前記リンクは、前記ルーバの回動に応じて前記受け部に対して摺動可能である
    ことを特徴とする風向調整装置。
  2. 受け部は、ルーバを回動可能に支持する支持部である
    ことを特徴とする請求項1記載の風向調整装置。
  3. ルーバが内部に配置されるケース体を備え、
    リンクは、前記ケース体側に接触する接触部を有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の風向調整装置。
  4. リンクを受け部とは反対側から摺動可能に支持する摺動支持部を備える
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の風向調整装置。
  5. ルーバが内部に配置されるケース体と、
    リンクに配置され、受け部に対する前記リンクの摺動により前記ケース体側に対し摺動する摺動部と、を備える
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の風向調整装置。
JP2021061159A 2021-03-31 2021-03-31 風向調整装置 Pending JP2022157116A (ja)

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