JP5199044B2 - メタクロレイン及びメタクリル酸製造用触媒の調製方法 - Google Patents

メタクロレイン及びメタクリル酸製造用触媒の調製方法 Download PDF

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Description

本発明はイソブチレン又は三級ブタノールを、分子状酸素を用いて気相接触酸化し、メタクロレイン及びメタクリル酸を製造する際に使用する触媒の調製方法に関する。
これまでに、不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸を製造する際に用いられる触媒に関して多数の方法が提案されている。イソブチレン又は三級ブタノールを原料とした場合を例にとると、イソブチレン又は三級ブタノールを高温気相下で接触酸化してメタクロレイン及びメタクリル酸を製造する際に用いられる触媒に関して、例えば特許文献1から6等多くの提案がなされている。また、触媒の調製方法に関しても特許文献7から11等多くの提案がなされている。しかし、これら既知の触媒、又はその調製方法で得られる触媒は、目的生成物の選択性等、触媒性能の点で工業的見地から更なる改良が望まれている。
特開昭55−17306号公報 特開昭57−130949号公報 特開昭58−121235号公報 特開昭60−28824号公報 特公昭53−47088号公報 特公平5−50489号公報 特開昭57−12827号公報 特開平2−214543号公報 特開平3−109943号公報 特公平2−32017号公報 特開平9−10588号公報
本発明は、イソブチレン又は三級ブタノールからメタクロレイン及びメタクリル酸を高選択率、高収率で製造可能な触媒の新規な調製方法の提供を目的とする。
本発明に係るメタクロレイン及びメタクリル酸製造用触媒の調製方法は、イソブチレン又は三級ブタノールよりメタクロレイン及びメタクリル酸を製造するための、少なくともモリブデン、鉄、ビスマス及びコバルトを含むメタクロレイン及びメタクリル酸製造用触媒の調製方法において、少なくともモリブデン成分、鉄成分及びコバルト成分の触媒原料のそれぞれ全量又は一部を水と混合して混合溶液を調製した後、該混合溶液を温度70〜180℃の範囲で少なくとも10分間加熱処理し、該混合溶液に残りの触媒原料を混合することを特徴とする。
本発明によって得られた触媒は目的生成物の選択率が高く、イソブチレン又は三級ブタノールからメタクロレイン及びメタクリル酸を高収率で得ることができる。
本発明は、イソブチレン又は三級ブタノールよりメタクロレイン及びメタクリル酸を製造するための、少なくともモリブデン、鉄、ビスマス及びコバルトを含むメタクロレイン及びメタクリル酸製造用触媒の調製方法において、少なくともモリブデン成分、鉄成分及びコバルト成分の触媒原料のそれぞれ全量又は一部を水と混合して混合溶液を調製した後、該混合溶液に残りの触媒原料を混合することを特徴とする触媒の調製方法である。
本発明で調製する触媒は、イソブチレン又は三級ブタノールを、分子状酸素を用いて気相接触酸化してメタクロレイン及びメタクリル酸を製造するためのものである。
本発明の方法で調製する触媒は、成分中に少なくともモリブデン、鉄、ビスマス及びコバルトを含む多成分系触媒である。少なくともモリブデン、鉄、ビスマス及びコバルトを含み、本発明が好ましく適用される触媒は、下記式、
MoaBibFecdefgSihi
(式中、Mo、Bi、Fe、Si及びOはそれぞれモリブデン、ビスマス、鉄、ケイ素及び酸素を表し、Aはコバルト、又はコバルト及びニッケル、Xはマグネシウム、亜鉛、マンガン、クロム、スズ及び鉛からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素、Yはリン、ホウ素、イオウ、テルル、セレン、タングステン及びアンチモンからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素、Zはナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム及びタリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示す。ただし、a、b、c、d、e、f、g、h及びiは各元素の原子比を表し、a=12のとき、0.1≦b≦5、0.1≦c≦5、1≦d≦12、0≦e≦5、0≦f≦5、0.005≦g≦2、0≦h≦20であり、iは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子数である。)
で表されるものである。
触媒を調製するための各金属成分の原料としては特に限定されるものではないが、通常は酸化物又は強熱することにより酸化物になり得る水酸化物、硝酸塩、アンモニウム塩、炭酸塩等又はそれらの混合物が用いられる。
本発明では、触媒原料を混合する工程で少なくともモリブデン成分、鉄成分及びコバルト成分の触媒原料のそれぞれ全量又は一部をあらかじめ水と混合し、続いて残りの触媒原料を混合することにより、目的生成物を与える選択率が高くなり、目的生成物を高収率で得ることができる。高選択率発現の機構は明らかではないが、モリブデン、鉄及びコバルトを優先的に反応させることにより、モリブデン、鉄及びコバルトの錯体・複合酸化物が効率良く形成されるためであると考えられる。
触媒を調製する際には、モリブデン成分、鉄成分及びコバルト成分の触媒原料を最初に水と混合した後、加熱処理を行うことが好ましい。
加熱処理の条件としては、好ましくは温度70〜180℃、より好ましくは80〜150℃の範囲で少なくとも10分間である。なお、加熱処理時間についての上限は特にないが、5時間以上は実用的でない。加熱処理を行うことにより、高性能な触媒を再現性良く調製することができる。
最初に混合するモリブデン成分、鉄成分及びコバルト成分の各触媒原料の量は特に限定されないが、例えば、モリブデン成分、鉄成分及びコバルト成分の各触媒原料のそれぞれ全量を最初に混合してもよいし、それぞれ一部を最初に混合し、残りを後で他の触媒原料と一緒に混合してもよい。しかし、モリブデン成分、鉄成分及びコバルト成分の各触媒原料のいずれも全量のうち10〜100質量%を最初に混合することが好ましい。特に、最初の混合においては、モリブデン成分の触媒原料は全量とし、鉄成分及びコバルト成分の触媒原料はそれぞれ、全量又は一部とすることが好ましい。
なお、本発明において、「残りの触媒原料」とは、モリブデン成分、鉄成分及びコバルト成分の各触媒原料のいずれも全量を最初に混合する場合には、他の触媒原料を意味し、モリブデン成分、鉄成分及びコバルト成分の各触媒原料の一部を最初に混合する場合は、前述のように、残りのモリブデン成分、鉄成分及びコバルト成分の各触媒原料と他の触媒原料を意味する。
また、モリブデン成分、鉄成分及びコバルト成分の触媒原料を水と混合した混合溶液に、前記残りの触媒成分を混合した後、温度70〜180℃の範囲で少なくとも10分間加熱処理することが、選択率向上の観点から好ましい。より好ましくは、温度80℃〜120℃の範囲である。なお、加熱処理時間についての上限は特にないが、5時間以上は実用的でない。加熱処理を行うことにより、高性能な触媒を再現性良く調製することができる。
前記残りの触媒成分を混合した後の混合溶液又は水性スラリーは、その後乾燥するが、その方法及び得られる乾燥物の状態については特に限定されない。例えば、通常のスプレードライヤー、スラリードライヤー、ドラムドライヤー等を用いて粉体状の乾燥物を得てもよいし、また、通常の箱型乾燥器、トンネル型焼成炉を用いてブロック状又はフレーク状の乾燥物を得てもよい。
前記乾燥物はその後焼成を行う。乾燥物を焼成する際の焼成炉の形式及びその方法については特に限定されず、例えば、通常の箱型焼成炉、トンネル型焼成炉等を用いて乾燥物を固定した状態で焼成してもよいし、また、ロータリーキルン焼成炉等を用いて乾燥物を流動させながら焼成してもよい。
焼成温度は400〜700℃が好ましく、より好ましくは450〜650℃である。この範囲外の温度で焼成を行うと高性能な触媒が得られない場合がある。また、所定の温度に到達してから熱処理を持続する時間については特に限定はないが、熱処理時間が短すぎると高性能な触媒が得られない場合があるため、0.5〜15時間の範囲で行うのが好ましい。
本発明により得られた触媒を用いて、イソブチレン又は三級ブタノールを分子状酸素により気相酸化し、メタクロレイン及びメタクリル酸を製造するに際しては、イソブチレン又は三級ブタノール対酸素のモル比は1:0.5〜3が好ましい。酸化に用いられる分子状酸素は純酸素ガスでもよいが、工業的には空気の使用が有利である。反応圧力は常圧ないし数気圧まで用いられる。反応温度は250〜450℃の範囲が好ましく、反応は固定床でも流動床でも実施できる。
以下、本発明の実施例および比較例を示し、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。説明中の「部」は質量部を意味する。分析はガスクロマトグラフィーにより行った。反応用原料としてのイソブチレン又は三級ブタノールの反応率、生成されるメタクロレイン及びメタクリル酸の選択率は以下のように定義される。なお、実施例では原料がイソブチレンの場合のみ示しているが、三級ブタノールを原料として用いた場合においても、触媒層の入り口部分で速やかにイソブチレンに脱水され、イソブチレンを原料として用いた場合と同様の結果が得られる。
Figure 0005199044
Figure 0005199044
Figure 0005199044
〔実施例1〕
純水1000部にパラモリブデン酸アンモニウム500部を加えて溶解し、これに硝酸第二鉄228.8部、硝酸コバルト412.1部を純水400部に溶解した溶液を加え、80℃で1時間攪拌を行った。こうして生成したスラリーにパラタングステン酸アンモニウム12.4部、硝酸セシウム23.0部、酸化ビスマス33.0部、及び三酸化アンチモン27.5部を加え撹拌した(A液)。
別に純水500部に硝酸ニッケル68.6部、硝酸鉛23.5部、85%リン酸2.7部を加え溶解した(B液)。
A液にB液を加えた後、加熱撹拌し、大部分の水分を蒸発させた。こうして得られたケーキ状物質を120℃で乾燥させた後、500℃で3時間焼成し、プレス成型した後、破砕して10〜20メッシュ部分を分取した。こうして得られた触媒の組成は次式に示す通りである。
Mo120.2Bi0.6Fe2.4Ni1Co7Pb0.30.1Sb0.8Cs0.5x
(式中、酸素の原子比xは他の元素の原子価により自然に決まる値であるため、酸素の記載を省略する)。
この触媒をステンレス製反応管に充填し、イソブチレン5%、酸素12%、水蒸気10%及び窒素73%の原料混合ガスを接触時間2秒で触媒層を通過させ、340℃で反応させた。その結果、イソブチレンの反応率95.0%、メタクロレインの選択率88.8%、メタクリル酸の選択率2.3%、目的生成物の合計選択率91.1%であった。
〔実施例2〕
純水1000部にパラモリブデン酸アンモニウム500部を加えて溶解し、これに硝酸第二鉄152.5部、硝酸コバルト274.7部を純水400部に溶解した溶液を加え、80℃で1時間攪拌を行った。こうして生成したスラリーにパラタングステン酸アンモニウム12.4部、硝酸セシウム23.0部、酸化ビスマス33.0部、及び三酸化アンチモン27.5部を加え撹拌した(A液)。
別に純水500部に硝酸第二鉄76.3部、硝酸コバルト137.4部、硝酸ニッケル68.6部、硝酸鉛23.5部、85%リン酸2.7部を加え溶解した(B液)。
A液にB液を加えた後、加熱撹拌し、大部分の水分を蒸発させた。こうして得られたケーキ状物質を120℃で乾燥させた後、500℃で3時間焼成し、プレス成型した後、破砕して10〜20メッシュ部分を分取し、実施例1と同一組成の触媒を調製した。
この触媒を用いて実施例1と同じ条件で反応を行った結果、イソブチレンの反応率95.0%、メタクロレインの選択率88.3%、メタクリル酸の選択率2.5%、目的生成物の合計選択率90.8%であった。
〔実施例3〕
純水1000部にパラモリブデン酸アンモニウム500部を加えて溶解し、これに硝酸第二鉄76.3部、硝酸コバルト137.4部を純水400部に溶解した溶液を加え、80℃で1時間攪拌を行った。こうして生成したスラリーにパラタングステン酸アンモニウム12.4部、硝酸セシウム23.0部、酸化ビスマス33.0部、及び三酸化アンチモン27.5部を加え撹拌した(A液)。
別に純水500部に硝酸第二鉄152.5部、硝酸コバルト274.7部、硝酸ニッケル68.6部、硝酸鉛23.5部、85%リン酸2.7部を加え溶解した(B液)。
A液にB液を加えた後、加熱撹拌し、大部分の水分を蒸発させた。こうして得られたケーキ状物質を120℃で乾燥させた後、500℃で3時間焼成し、プレス成型した後、破砕して10〜20メッシュ部分を分取し、実施例1と同一組成の触媒を調製した。
この触媒を用いて実施例1と同じ条件で反応を行った。その結果、イソブチレンの反応率94.7%、メタクロレインの選択率89.1%、メタクリル酸の選択率2.5%、目的生成物の合計選択率91.6%であった。
〔比較例1〕
純水1000部にパラモリブデン酸アンモニウム500部を加えて溶解し、パラタングステン酸アンモニウム12.4部、硝酸セシウム23.0部、酸化ビスマス33.0部、及び三酸化アンチモン27.5部を加え撹拌した(A液)。
別に純水500部に硝酸第二鉄228.8部、硝酸コバルト412.1部、硝酸ニッケル68.6部、硝酸鉛23.5部、85%リン酸2.7部を加え溶解した(B液)。
A液にB液を加えた後、加熱撹拌し、大部分の水分を蒸発させた。こうして得られたケーキ状物質を120℃で乾燥させた後、500℃で3時間焼成し、プレス成型した後、破砕して10〜20メッシュ部分を分取し、実施例1と同一組成の触媒を調製した。
このように最初にモリブデン成分と鉄成分・コバルト成分の混合、スラリー化を行わず、鉄成分・コバルト成分をB液に加えたほかは実施例1に準じた方法で実施例1と同一組成の触媒を調製し、実施例1と同じ反応条件で反応を行った。その結果、イソブチレンの反応率95.0%、メタクロレインの選択率87.2%、メタクリル酸の選択率2.6%、目的生成物の合計選択率89.8%であった。
〔比較例2〕
純水1000部にパラモリブデン酸アンモニウム500部を加えて溶解し、これに硝酸第二鉄76.3部を純水400部に溶解した溶液を加え、80℃で1時間攪拌を行った。こうして生成したスラリーにパラタングステン酸アンモニウム12.4部、硝酸セシウム23.0部、酸化ビスマス33.0部、及び三酸化アンチモン27.5部を加え撹拌した(A液)。
別に純水500部に硝酸コバルト412.1部、硝酸ニッケル68.6部、硝酸鉛23.5部、85%リン酸2.7部を加え溶解した(B液)。
A液にB液を加えた後、加熱撹拌し、大部分の水分を蒸発させた。こうして得られたケーキ状物質を120℃で乾燥させた後、500℃で3時間焼成し、プレス成型した後、破砕して10〜20メッシュ部分を分取し、実施例1と同一組成の触媒を調製した。
このように硝酸コバルトを最初に混合、スラリー化せずに、B液に加えたほかは実施例1に準じた方法で実施例1と同一組成の触媒を調製し、実施例1と同じ反応条件で反応を行った。その結果、イソブチレンの反応率94.9%、メタクロレインの選択率87.9%、メタクリル酸の選択率2.1%、目的生成物の合計選択率90.0%であった。
〔比較例3〕
純水1000部にパラモリブデン酸アンモニウム500部を加えて溶解し、これに硝酸コバルト412.1部を純水400部に溶解した溶液を加え、80℃で一時間攪拌を行った。こうして生成したスラリーにパラタングステン酸アンモニウム12.4部、硝酸セシウム23.0部、酸化ビスマス33.0部、及び三酸化アンチモン27.5部を加え撹拌した(A液)。
別に純水500部に硝酸第二鉄76.3部、硝酸ニッケル68.6部、硝酸鉛23.5部、85%リン酸2.7部を加え溶解した(B液)。
A液にB液を加えた後、加熱撹拌し、大部分の水分を蒸発させた。こうして得られたケーキ状物質を120℃で乾燥させた後、500℃で3時間焼成し、プレス成型した後、破砕して10〜20メッシュ部分を分取し、実施例1と同一組成の触媒を調製した。
このように硝酸第二鉄を最初に混合、スラリー化せずに、B液に加えたほかは実施例1に準じた方法で実施例1と同一組成の触媒を調製し、実施例1と同じ反応条件で反応を行った。その結果、イソブチレンの反応率95.3%、メタクロレインの選択率88.1%、メタクリル酸の選択率2.4%、目的生成物の合計選択率90.5%であった。
各実施例、比較例の結果を表1に示す。
Figure 0005199044

Claims (3)

  1. イソブチレン又は三級ブタノールよりメタクロレイン及びメタクリル酸を製造するための、少なくともモリブデン、鉄、ビスマス及びコバルトを含むメタクロレイン及びメタクリル酸製造用触媒の調製方法において、
    少なくともモリブデン成分、鉄成分及びコバルト成分の触媒原料のそれぞれ全量又は一部を水と混合して混合溶液を調製した後、該混合溶液を温度70〜180℃の範囲で少なくとも10分間加熱処理し、該混合溶液に残りの触媒原料を混合することを特徴とする触媒の調製方法。
  2. 前記残りの触媒原料を混合した後、混合溶液を温度70〜180℃の範囲で少なくとも10分間加熱処理することを特徴とする請求項1に記載の触媒の調製方法。
  3. 前記触媒が、下記式
    MoaBibFecdefgSihi
    (式中、Mo、Bi、Fe、Si及びOはそれぞれモリブデン、ビスマス、鉄、ケイ素及び酸素を表し、Aはコバルト、又はコバルト及びニッケル、Xはマグネシウム、亜鉛、マンガン、クロム、スズ及び鉛からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素、Yはリン、ホウ素、イオウ、テルル、セレン、タングステン及びアンチモンからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素、Zはナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム及びタリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示す。ただし、a、b、c、d、e、f、g、h及びiは各元素の原子比を表し、a=12のとき、0.1≦b≦5、0.1≦c≦5、1≦d≦12、0≦e≦5、0≦f≦5、0.005≦g≦2、0≦h≦20であり、iは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子数である。)
    で示される組成を有するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の触媒の調製方法。
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