JP5198350B2 - 平行軸中空出力軸減速機 - Google Patents
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Description
このように、駆動手段一式がコンベアの外部に設置され、突出した形となると、相当なスペースを専有することになる上、作業の邪魔になるという問題があった。そのため、省スペース化への要求が高まっていた。
例えば、出願人が従来実施してきた技術として、ウォームギア、ハイポイドギアを用いた直交軸中空出力軸減速機を、スプロケット外部の駆動軸に取付ける方法がある(図4,5参照)。
しかし、この従来技術においては、モータとスプロケット又はピローブロックが干渉し合うという問題があった。また、ウォームギアを用いた場合、起動時の動作や運転効率に問題がある上、最終段歯車の径方向且つ出力軸と直交する方向に、入力軸、すなわち、入力側のウォームギア又はハイポイドギアが設けられる形となるため、高減速比を達成するには、出力軸方向及びこれと直交する方向の両方向に向けて、モータケースの寸法が大きくなるという問題もあった。
また、減速機のケーシングを、出力軸側から入力軸側に向かって拡開するように構成し、出力軸側の小型化を図った平行軸出力減速機がある(特許文献2参照)。
すなわち、特許文献1の発明は、減速機を軸方向に薄型化し、また、機器との連結部を、ケーシングに設けられた入力軸側と出力軸側の段差部に納めることにより、省スペース化を図るものに過ぎない(特許文献1の図1参照)。
また、特許文献2の発明は、搬送物と減速機が互いに干渉したり、ぶつかったりすることがないようにするため、減速機は、ベルト面の上方やコンベア終端付近のアール面の半径方向外側に飛び出さないように取付けられなければならないとの観点から、上記のような、出力軸側から入力軸側に向かって拡開する構成を採っている。これにより、出力軸からベルト上面までの距離を短くすることができるから、コンベア等に設置したときの納まりがよく、全体のコンパクト化が図られる、というものである(特許文献2の図5参照)。
前記歯車機構はそれぞれ、軸と該軸上に形成されたピニオン及び該ピニオンと噛合するギアを有し、
この内少なくとも2組のピニオン及びギアは、前記入力軸から離間する方向に配列され、
前記少なくとも2組のピニオン及びギアを除く少なくとも1組のピニオン及びギアは、前記少なくとも2組のピニオン及びギアに対し、ちどり配置とされ、
前記入力軸の中心線と中空出力軸の中心線で定められる前記ハウジングの中心横断面と直交する方向の前記ハウジングの高さ方向寸法は、前記中空出力軸側が最大で、前記コンベア駆動用スプロケットの直径より小さく、
前記モータの直径は、前記ハウジングの高さ方向寸法より小さく、
前記モータとハウジングがL字型をなし、
前記平行軸中空出力軸減速機が前記コンベアのフレーム構造内部に設置されていることを特徴とする平行軸中空出力軸減速機によって、上記課題を解決した。
さらに、減速機部とモータ部がL字型を形成するため、ピローブロック等と干渉することなく、本発明の平行軸中空出力軸減速機をスプロケットの内側に取付けることが可能となり、減速機を、完全に、コンベアのフレーム構造内部に収納することができる。
平行軸中空出力軸減速機GMは、減速機部GとモータMからなる。モータMからの入力軸10は、その先端に、入力ピニオン12を有する。
すなわち、第1ギア14と同軸上に設けられた第2ピニオン22は、第1ギア14のモータ対向面と反対の側に形成され、モータMとの間に第1ギア14を挟むような構成となっている。
また、この第2ピニオン22と噛合する第2ギア24と同軸上に設けられた第3ピニオン32も、同様に、第2ギア24の反モータ側に形成され、モータMから離間する方向に設けられている。
すなわち、第3ギア34と同軸上に設けられた第4ピニオン42は、第3ギア34に対してモータ側に形成されており、これと第4ギア44が噛合し、出力軸50が駆動されるようになっている。
このような構成を採ることにより、出力軸の軸方向の薄型化を図ることができるから、減速機をスプロケットの内側に収納することが可能となる。
なお、ちどり配置とする歯車機構は、必ずしも、最終段に限られるわけではなく、中間でもよい。
これにより、減速機全体を、スプロケットの垂直方向の直径内に納めることができるから、チェーンの張り方もコンパクトにすることができ、また、コンベアカバーを使用する場合にはこれも小さくすることができるため、コンベア全体について、省スペースを図ることが可能となる。
従って、モータMの軸方向の長さを、減速機全体が一対のスプロケットS,S´間に納まるように形成すれば、モータM側にあるピローブロックP´、スプロケットS´、チェーンC´等と干渉することなく、平行軸中空出力軸減速機を一対のスプロケットの内側に取付けることが可能となる。
なお、図示は省略するが、上記の目的を達成するためには、出力軸50と隣り合う第3中間軸40だけがハウジングの中心横断面上に位置するように形成してもよく、また、第1歯車機構の軸10までを含めて、すべての軸を、その中心が、ハウジングの中心横断面上に位置するように形成してもよい。また、3段の平行軸歯車減速機構を具える減速機の場合も、出力軸と隣り合う第2中間軸だけがハウジングの中心横断面上に位置するように形成してもよく、また、すべての軸の中心が、ハウジングの中心横断面上に位置するように形成してもよい。
そして、本発明によれば、減速機を、出力軸の軸方向に薄型化することができる上、スプロケットの径方向に対しても小型化することができる。
また、減速機のハウジングの最終ギア側の高さ方向寸法がスプロケット直径内に納まるため、減速機のケース幅を考慮することなくチェーンを張ることができ、コンベアカバーも小さくすることができることから、コンベア全体について省スペース化を達成することができる。
また、減速機部とモータ部がL字型を形成するため、ピローブロック等と干渉することなく、本発明の平行軸中空出力軸減速機をスプロケット内部に取付けることが可能となり、減速機を、完全に、コンベアのフレーム構造内部に納めることが可能になる。
さらに、トルクアーム取付孔をハウジングのモータ側端部に設けることにより、減速機を、コンベアのフレーム構造内部に納めることを可能にしている。
G:減速機部
M:モータ
H1:第1歯車機構
H2:第2歯車機構
H3:第3歯車機構
H4:第4歯車機構
10:入力軸
50:出力軸
60:ハウジング
70:トルクアーム取付孔
TA:トルクアーム
Claims (3)
- ハウジング内に少なくとも3段の歯車機構からなる平行軸歯車減速機構と中空出力軸を具えた減速機部と、前記平行軸歯車減速機構を駆動する入力軸を有するモータからなり、一対のコンベア駆動用スプロケットに連結されている平行軸中空出力軸減速機において、
前記歯車機構はそれぞれ、軸と該軸上に形成されたピニオン及び該ピニオンと噛合するギアを有し、
この内少なくとも2組のピニオン及びギアは、前記入力軸から離間する方向に配列され、
前記少なくとも2組のピニオン及びギアを除く少なくとも1組のピニオン及びギアは、前記少なくとも2組のピニオン及びギアに対し、ちどり配置とされ、
前記入力軸の中心線と中空出力軸の中心線で定められる前記ハウジングの中心横断面と直交する方向の前記ハウジングの高さ方向寸法は、前記中空出力軸側が最大で、前記コンベア駆動用スプロケットの直径より小さく、
前記モータの直径は、前記ハウジングの高さ方向寸法より小さく、
前記モータとハウジングがL字型をなし、
前記平行軸中空出力軸減速機が前記コンベアのフレーム構造内部に設置されていることを特徴とする、
平行軸中空出力軸減速機。 - 前記複数の歯車機構を形成する軸の内、少なくとも前記中空出力軸と隣り合う軸の中心線が、前記ハウジングの中心横断面上に配置されている、請求項1の平行軸中空出力軸減速機。
- 前記ハウジングのモータ側端部に、トルクアーム取付孔が設けられている、請求項1又は2の平行軸中空出力軸減速機。
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JP2009110781A JP5198350B2 (ja) | 2009-04-30 | 2009-04-30 | 平行軸中空出力軸減速機 |
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