JP5197981B2 - 着色ロープ - Google Patents

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Description

本発明は、着色ロープに関する。さらに詳しくは、本発明は、曳船作業などの際に好適な視認性に優れた着色ロープに関する。
例えば曳船作業において用いられるロープとしては、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンなどの一般的な合成繊維からなるロープが使用されてきたが、近年、引張強度が高く、かつ海水より比重が小さい超高分子量ポリエチレン繊維を少なくとも一部に用いたロープも普及してきている。この超高分子量ポリエチレン繊維を一部に有するロープに関する技術として、例えば、以下のような特許文献1に開示された技術がある。
従来、超高強度ポリエチレン繊維よりなるヤーンが撚り合わされてなるストランドが適宜本数配設加撚された芯部ロープを有する曳船用ロープが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の曳船用ロープは、超高強度ポリエチレン繊維よりなる上記芯部ロープと、ポリエステル繊維とアラミド繊維よりなるヤーンを撚り合わせてなるストランドが適宜本数配設加撚されてなる外周ロープとからなるロープが三つ撚りされてなるロープである。引張強度の高い超高強度ポリエチレン繊維を用いることにより、ロープの径を小さくでき、ウインチドラムへの巻き量を多くできるので、タグボートと曳船される本船との間隔を長くできる、と称している。
一方、このようなロープが曳船作業に用いられる場合、ロープとロープガイドとの間などで繰り返しの摩擦が生じるため、ロープは徐々に磨耗していくと共にグリスなどの付着により汚れていく。そして、汚れたロープによる夕暮れ時の作業は、ロープの視認が困難で、取扱性、作業性に劣るという問題がある。そのため、ロープを所望の色に着色することが望まれている。よって、特に着色されていないような例えば特許文献1に記載された曳船用ロープでは、ロープの視認性が悪くなるという問題は解決できない。また、単に上記曳船用ロープの表面に顔料を接着させるだけでは、ロープが繰り返しの擦れで磨耗することにより色落ちしてしまう。
そこで、従来、着色された高強力ポリエチレン繊維に関する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に記載の高強力ポリエチレン繊維は、黄色成分としてキノリン構造を含む疎水性染料などのうちの少なくとも一種以上の疎水性染料で染色されていることを特徴とする着色された高強力ポリエチレン繊維である。このような疎水性染料で染色することにより、高強力ポリエチレン繊維の高強力を低下させることなく、激しい使用にも耐える種々の染色堅牢性を有する着色された高強力ポリエチレン繊維を実現できる、と称している。
特開平11−61661号公報 特開平07−268784号公報
しかしながら、特許文献2に記載された着色された高強力ポリエチレン繊維は、少なくとも一種以上の疎水性染料を用いて「染色」により着色されたものである。この場合、上記疎水性染料が高強力ポリエチレン繊維の内部に拡散することにより染色されるため、高強力ポリエチレン繊維の強度低下を避けることは容易でない。前記したように特許文献2の中で「高強力ポリエチレン繊維の高強力を低下させることなく、・・・」との記載があるが、その一方、強力の低下率が、9%、4.2%、5.5%であったという複数の実施例が記載されている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、繰り返しの磨耗を受けても長期間にわたって色落ちしにくいと共に、着色により着色前の強度が低下することのない着色されたロープを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明に係る着色ロープは、例えば曳船作業などの際に用いられる視認性に優れた着色ロープに関する。そして、本発明に係る着色ロープは、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明の着色ロープは、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明に係る着色ロープにおける第1の特徴は、合成繊維からなる複数のヤーンを撚り合わせて形成される複数のストランドを備え、前記ストランドの少なくとも最外層を形成する前記ヤーンは、前記ストランドを形成する前の状態で前記合成繊維の表面および前記合成繊維間に顔料およびバインダーを分散させて着色処理された着色ヤーンであり、当該着色ヤーンは、超高分子量ポリエチレン繊維からなることである。
この構成によると、顔料の粒子は、ヤーンの内部に至るまでの単繊維間に分散し、バインダーにより超高分子量ポリエチレン繊維の単繊維の表面全体にわたって物理的に結合すると共に、この合成繊維の間を埋めるように単繊維同士の間隙に固着保持される。このため、顔料およびバインダーで着色されたロープが繰り返しの磨耗を受けて、ロープ表面の着色された単繊維が切断されて剥がれ落ちたとしても、その内側の着色された単繊維がロープ表面に現れてくることによりロープの色落ちは防止される。すなわち、本着色ロープは、繰り返しの磨耗を受けても長期間にわたって色落ちしにくいため視認性に優れる。また、上記のように、顔料およびバインダーによる着色処理は、物理的作用によるものであるため、着色ヤーンを構成する超高分子量ポリエチレン繊維内部に影響を与えるものではない。つまり、上記着色処理により着色前の合成繊維の強度が低下することはない。すなわち、本着色ロープは、着色により着色前の強度が低下することはない。
また、超高分子量ポリエチレン繊維の単繊維の表面は、全体にわたって顔料およびバインダーにより被覆されるので、顔料およびバインダーにより被覆された合成繊維からなるヤーンの層を少なくとも最外層に有する本着色ロープは、耐摩耗性にも優れたものとなり、早期に強度が落ちることもない。さらに、引張強度も高く耐磨耗性にも優れた超高分子量ポリエチレン繊維を少なくとも最外層に用いることで、ロープの径を小さくすることがでる。すなわち、取扱性、作業性、安全性に優れた着色ロープを提供することができる。
また、本発明に係る着色ロープにおける第2の特徴は、前記着色ヤーンの繊度が、60000dT以下であることである。
この構成によると、顔料およびバインダーを十分に合成繊維からなるヤーンの内部まで分散させることができ、バインダーの十分な付着量を確保できる。
また、本発明に係る着色ロープにおける第3の特徴は、前記着色ヤーンにおける前記バインダーの付着量は、着色処理される前の前記ヤーンの重量の7%以上であることである。
この構成によると、顔料およびバインダーは、合成繊維からなるヤーンの内部まで十分分散する。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。尚、本発明に係る着色ロープは、曳船作業、車両牽引作業、荷締め作業などの用途で広く利用できるものである。
図1は、本発明に係る着色ロープの一実施形態を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る着色ロープ1は、8本のストランド2を撚り合わせて形成される8つ打ちロープであり、着色ロープ1の呼称径は70mmである。そして、ストランド2をスパイラル状に1周撚り合わせることでロープ長手方向にストランド2が進む距離である着色ロープ1のロープピッチは、着色ロープ1の呼称径の約4.26倍である。また、ストランド2は、合成繊維からなる複数のヤーン(3、4、5、詳しくは後述する)を撚り合わせて形成されるものである。そして、上記ヤーンをスパイラル状に1周撚り合わせることでストランド2の長手方向にヤーンが進む距離であるストランドピッチは、着色ロープ1の呼称径の約3.5倍である。尚、本実施形態に係る着色ロープ1は、8つ打ちロープであるが、3本のストランドを撚り合わせて形成される3つ打ちロープ、12本のストランドを撚り合わせて形成される12打ちロープ、または24本のストランドを撚り合わせて形成される24打ちロープとしてもよい。
次に、ストランド2を形成するヤーンについて説明する。図2は、図1に示す着色ロープ1のA−A断面の概略図である。また、図3は、図2に示すストランド2断面の概略図である。
まず、図2に着色ロープ1のA−A断面を示すように、本実施形態に係る着色ロープ1は、8本のストランド2からなるものである。そして、図3に示すように、ストランド2は、合成繊維からなるヤーン(3、4、5)を撚り合わせた複数のヤーン(3、4、5)から形成されている。そして、ストランド2は、最外層の環状の層Xと、芯Zと、層Xと芯Zとの中間の環状の層Yとからなるものである。このように、本実施形態に係るストランド2は、3つの層から構成されている。尚、必ずしも3つの層に限られる必要はなく、例えば環状の1つの層(最外層)と芯とから構成されてもよい。
また、最外層の環状の層Xは29本のヤーン3からなり、中間の環状の層Yは21本のヤーン4からなり、芯Zは、22本のヤーン5からなる。
ここで、ストランド2の最外層(層X)を形成するヤーン3は、超高分子量ポリエチレン繊維からなるものであって、ヤーン3を撚り合わせてストランド2を形成する前の状態で、着色処理された着色ヤーン3である。本実施形態においては、層Yを形成するヤーン4および芯Zを形成するヤーン5は着色処理されていないが、ヤーン3と同様に着色処理を施してもかまわない。尚、ヤーン4は、超高分子量ポリエチレン繊維からなるものであり、ヤーン5は、ポリプロピレン繊維からなるものである。最外層(層X)を形成するヤーン3および中間の環状の層Yを形成するヤーン4に、引張強度も高く耐磨耗性にも優れた超高分子量ポリエチレン繊維を用いることで、着色ロープ1の径を小さくすることがでる。使用する超高分子量ポリエチレン繊維は、一般に、超高強度ポリエチレン繊維、あるいは高強力ポリエチレン繊維と呼ばれる繊維であってもよい。
次に、図4は、図3に示す着色ヤーン3断面の概略図である。図4に示すように、着色ヤーン3は、7本の原糸6を下撚りしたもの3本をさらに上撚りして形成されたものである。下撚りは、22回/30cm行い、上撚りは、15回/30cm行っている。また、図3に示すヤーン4は、着色ヤーン3と同様、7本の原糸を下撚りしたもの3本をさらに上撚りして形成されたもので、下撚り22回/30cm、上撚り15回/30cm行っている。また、図3に示すヤーン5は、2本の原糸を下撚りしたもの5本をさらに上撚りして形成されたもので、下撚り24回/30cm、上撚り12回/30cm行っている。
また、着色ヤーン3を形成する着色原糸6、およびヤーン4を形成する原糸は、いずれも東洋紡績株式会社で製造されているダイニーマ(商品名)という超高分子量ポリエチレン繊維であり、繊度は1760dTである。また、繊維数は、1560F(フィラメント)である。尚、着色ヤーン3およびヤーン4の繊度は、1760×7×3=36960dTとなる。また、ヤーン5を形成する原糸の繊度は、3300dTのものを用いた。
次に、図5は、図4に示す着色原糸6断面の概略図である。図5に示すように、ヤーン3を形成する原糸(着色原糸)6は、ストランド2を形成する前の状態で、つまり、ヤーン3の状態で、合成繊維(超高分子量ポリエチレン繊維)7の表面および合成繊維(超高分子量ポリエチレン繊維)7の間(間隙)に顔料およびバインダー8を分散させて着色処理されたものである。
顔料およびバインダー8を、ヤーン3の状態で合成繊維7の表面および合成繊維7の間に分散させることで、顔料の粒子は、ヤーン3の内部に至るまでの単繊維間に分散し、バインダーにより合成繊維7(単繊維)の表面全体にわたって物理的に結合すると共に、この合成繊維7の間を埋めるように単繊維同士の間隙に固着保持される。このため、顔料およびバインダー8で着色された着色ロープ1が繰り返しの磨耗を受けて、ロープ表面の着色された合成繊維7が切断されて剥がれ落ちたとしても、その内側の着色された合成繊維7がロープ表面に現れてくることによりロープの色落ちは防止される。すなわち、着色ロープ1は、繰り返しの磨耗を受けても長期間にわたって色落ちしにくいため視認性に優れる。
また、上記のように、顔料およびバインダー8による着色処理は、物理的作用によるものであるため、着色ヤーン3を構成する超高分子量ポリエチレン繊維内部に影響を与えるものではない。つまり、上記着色処理により着色前の合成繊維7の強度が低下することはない。すなわち、着色ロープ1は、着色により着色前の強度が低下することはない。
また、合成繊維7の表面は、全体にわたって顔料およびバインダー8により被覆されるので、顔料およびバインダー8により被覆された被服層を有する合成繊維7からなる着色ヤーン3の層を最外層に有する着色ロープ1は、耐摩耗性にも優れたものとなり、早期に強度が落ちることもない。
尚、前記したように、本実施形態では、着色ヤーン3の繊度を36960dTとしているが、着色ヤーンの繊度としては、60000dT以下であることが好ましい。超高分子量ポリエチレン繊維からなる60000dT以下のヤーンは、直径が約6mm以下であり、ヤーンの状態での着色処理で、顔料およびバインダー8を十分に合成繊維からなるヤーンの内部まで分散させることができる。
また、着色ヤーンにおけるバインダーの付着量は、着色処理される前のヤーンの重量の7%以上であることが好ましい。これにより、顔料およびバインダー8は、合成繊維からなるヤーンの内部まで十分分散する。
次に、着色ロープ1を構成するストランド2の製造方法について説明する。図6は、図2に示すストランド2を製造するための製造装置100の概略図である。
図6に示すように、ストランド2を製造するための製造装置100は、ボビン(17、18、19)が回転自在に取り付けられたクリール11と、着色処理液が満たされた着色バス12と、乾燥炉13と、ヤーンを撚り合わせるための第1ボイス20が取り付けられた第1収束盤14と、ヤーンを撚り合わせるための第2ボイス21が取り付けられた第2収束盤15と、ヤーンを撚り合わせるための第3ボイス22が取り付けられた第3収束盤16とから構成されている。
ストランド2の最外層(層X)を形成するヤーン3は、ボビン19に巻きつけられ、ストランド2の中間の環状の層Yを形成するヤーン4は、ボビン17に巻きつけられ、ストランド2の芯Zを形成するヤーン5は、ボビン18に巻きつけられる。
そして、着色バス12に満たされた着色処理液は、顔料およびバインダーからなる処理液である。水100重量部に対して、顔料は、住化カラー株式会社製の黄色の顔料(タイプPM−3T087(イエロー)、平均粒子径0.04μm、固形分濃度35%)を1.5重量部用い、バインダーは、BIP社製のウレタンL9010(固形分濃度23%)を、50重量部混合したものを用いた。
まず、ストランド2の芯Zを形成するヤーン5は、ボビン18から第1収束盤14の第1ボイス20に供給され、第1ボイス20の回転により撚り合わされる。撚り合わされた複数のヤーン5は、ストランド2の芯Zを形成し第2収束盤15、第3収束盤16の順に後段の工程へ送られていく。
ストランド2の中間の環状の層Yを形成するヤーン4は、ボビン17から第2収束盤15の第2ボイス21に供給され、第2ボイス21の回転により撚り合わされる。撚り合わされた複数のヤーン4は、芯Zを覆うようにストランド2の中間の環状の層Yを形成し、第3収束盤16へ送られていく。
次に、ストランド2の最外層(層X)を形成するヤーン3は、まず、ボビン19から着色バス12の中へ供給される。そして、ヤーン3を乾燥させるための乾燥炉13に送られる。このように、ヤーン3を着色バス12に満たされた上記着色処理液に浸漬し、乾燥炉13で乾燥することにより、着色処理された着色ヤーン3が形成される。これにより、顔料の粒子は、ヤーン全体の繊維間まで分散されバインダーにより固着され、約10%(着色処理される前のヤーン3の重量に対する割合)という高い付着量でバインダーをヤーン3に付着させることができた。
着色処理された着色ヤーン3は、第3収束盤16の第3ボイス22に供給され、第3ボイス22の回転により撚り合わされる。寄りあわされた複数の着色ヤーン3は、環状の層Yを覆うようにストランド2の最外層(層X)を形成し、層X、層Y、および芯Zからなるストランド2を形成する。その後、8本のストランド2を撚り合わせて着色ロープ1が完成する。
尚、上記着色処理に際しては、ヤーン3にテンションをできるだけ加えないで行うことが好ましい。これにより、顔料およびバインダー8の粒子がヤーン3の内部まで分散しやすくなり、バインダーを十分な付着量でヤーン3に付着させることができる。
また、従来は、ヤーンを撚り合わせて形成したストランド、またはストランドを撚り合わせたロープの状態で着色処理を行っているが、ヤーンには撚り合わされることによりテンションが加わった状態であり、さらに、ストランドやロープの外表面のみからの着色処理となり、顔料およびバインダー8の粒子は、ヤーン内部へ分散しにくい。参考として、ストランドの状態での着色処理ではバインダー付着量は、5.7%、ロープの状態での着色処理ではバインダー付着量は、3.1%であった。
尚、ストランド2の製造方法としては、図6に示すように着色していないヤーン3をボビン19にセットして、着色、乾燥固化、撚り合わせの工程を連続的に行ってもよいが、事前に着色処理した着色ヤーン3をボビン19にセットして、その後、ストランド2の最外層(層X)に着色ヤーン3が配置されたストランド2を製造してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することが可能なものである。
本発明に係る着色ロープの一実施形態を示す図である。 図1に示す着色ロープのA−A断面の概略図である。 図2に示すストランド断面の概略図である。 図3に示す着色ヤーン断面の概略図である。 図4に示す着色原糸断面の概略図である。 図2に示すストランドを製造するための製造装置の概略図である。
符号の説明
1 着色ロープ
2 ストランド
3 着色ヤーン(ヤーン)
4、5 ヤーン
6 着色原糸(原糸)
7 合成繊維(単繊維)
8 顔料およびバインダー
X 層(最外層)
Z 芯

Claims (3)

  1. 合成繊維の多数の単繊維からなる複数の原糸を撚り合わせて形成される複数のヤーンをさらに撚り合わせて形成される複数のストランドを備え、
    前記ストランドの少なくとも最外層を形成する前記ヤーンは、前記ストランドを形成する前の状態で前記単繊維の表面および前記単繊維間に顔料およびバインダーを分散させて、当該顔料およびバインダーが前記原糸の中心部まで分散した着色ヤーンであり、当該着色ヤーンは、超高分子量ポリエチレン繊維からなることを特徴とする、着色ロープ。
  2. 前記着色ヤーンは、超高分子量ポリエチレン繊維の多数の単繊維からなる複数の原糸を撚り合わせた後、且つ前記ストランドを形成する前の状態で、当該単繊維の表面および当該単繊維間に顔料およびバインダーを分散させたヤーンであることを特徴とする、請求項1に記載の着色ロープ。
  3. 前記着色ヤーンの繊度が60000dT以下であり、
    前記着色ヤーンにおける前記バインダーの付着量は、着色処理される前の前記ヤーンの重量の7%以上であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の着色ロープ。
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