JP5196899B2 - 制御ケーブル吊手装置 - Google Patents
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Description
制御ケーブルを吊り下げ支持する制御ケーブル支持腕であって、エレベータのかごの昇降を案内するガイドレールを支持元として前記ガイドレールに突設された制御ケーブル支持腕を備えた制御ケーブル吊手装置において、
前記ガイドレールに突設された第2の腕と、
一端が前記制御ケーブル支持腕に接続され、他端が前記第2の腕に接続された筋交いと
を備えたことを特徴とする。
図1、図2を用いて実施の形態1を説明する。図1は、以下の実施の形態において筋交いを用いることにより発生させるモーメントを説明する図である。図1は図10と同様である。図1において、制御ケーブル9の自重により、取付腕28にはF1、F2の力が加わる。このF1、F2により、ガイドレール19の取付腕28の取付部分には、モーメント(以下、自重モーメントという)が発生する。以下の実施の形態では、筋交いを設けることにより、この自重モーメントを軽減、あるいはキャンセルするモーメント(以下、対抗モーメントという)を生じさせ、自重モーメントによるガイドレール19の変形を防止する。
次に、筋交い40の構成を説明する。筋交い40は、取付金31〜取付板37から構成される。即ち、筋交い40は、取付金31、右ねじ棒32、特殊高ナット33、右ねじナット34、左ねじナット35、左ねじ棒36、取付板37とを備える。
(1)取付金31は、取付板30を挟む「コの字」形状であり、段付きボルト38により回転自由に支持される。
(2)右ねじ棒32は、右ねじ加工が施されており、取付金31に溶接にて接合される。
(3)特殊高ナット33は、その長さの中央部を境にして片側(右ねじ棒32側)は「右めねじ」、もう一方(左ねじ棒36側)は、「左めねじ」が施工されている。特殊高ナット33は、右ねじナット34と、左ねじナット35とにより固定される。
(4)左ねじ棒36は、左ねじ加工が施され、取付板37に溶接接合される。
(5)取付板37は、図10(a)に示した2枚の取付板28bの間に挟まれ、段付きボルト39で回転自由に支持される。なお、2枚の取付板28bは、軸1及び段付きボルト39の取付け穴を有する。
次に、筋交い40の組み付けを説明する。
(1)まず、レールクリップ25とボルト26とによって、取付板30をガイドレール19において取付腕28上部の適当な位置に取り付ける。
(2)次に、筋交い40の構成部品である取付金31〜取付板37を仮組みし、
(3)特殊高ナット33により、筋交い40の取り付け長さを調節する。
(4)そして、筋交い40を段付きボルト38,39で、それぞれ取付板30、取付板28bに固定する。
(5)そして、特殊高ナット33を締め上げることにより、筋交い40に張力(F3と反対方向の力)が作用する。この筋交いの張力によるモーメント(対抗モーメント)が制御ケーブルの荷重(自重)によるモーメント(自重モーメント)を低減、あるいはキャンセル(つり合う)するように調整する。
(6)調整後、右ねじナット34、左ねじナット35をロックし、特殊高ナット33の位置を固定する。このようにすれば、取付腕28に加わる自重モーメントに起因するガイドレール19の変形によるかごの走行への悪影響を防ぐことができる。なお、ガイドレール19における取付板30の取付部分には、筋交い40の張力によるモーメントが作用する。しかし、荷重の作用点(段付きボルト38の位置)を制御ケーブル9の吊り位置(軸1の位置)と比較して、ガイドレール19により近い位置にすることが可能なため、取付板30の支持元のガイドレール19部分の変形は、自重モーメントによる変形に比べて問題ない。
次に、図3を用いて実施の形態2の制御ケーブル吊手装置120を説明する。実施の形態2の制御ケーブル吊手装置120は、取付腕28が、ガイドレール19に対して、制御ケーブル9を吊り下げ支持する側と反対側に延長した延長腕を有する構成とした。この延長腕の先端付近を下方へ引っ張るように筋交い40aを設けることにより、筋交い40aが延長腕の先端付近を下方引っ張る力F4により対抗モーメントが発生する。
取付板28eは、ガイドレール19に対して、制御ケーブル9を吊り下げ支持する取付板28bが突設される方向と反対方向に延長して突設される。図3に示すように、取付板28eは、レールクリップ25とボルト26とによりガイドレール19に固定される。
取付板30aは、ガイドレール19において、取付板28eを備える取付腕28の下側に、レールクリップ25とボルト26とにより、取付板28eが突設された方向と略同一の方向に突設される。筋交い40aの一端(上端)は取付板28e(延長腕)の先端付近に回転自由に支持され、筋交い40aの他端(下端)は取付板30a(第2の腕)の先端付近に回転自由に支持される。筋交い40aには引っ張りが作用するので、取付板28e(延長腕)を介して対抗モーメントが発生する。
図3では、取付板30aは図2の取付板30に対応する。同様に、筋交い40aは図2の筋交い40とほぼ同様の構成であるが、図2の筋交い40と比較して、両端は、ともに「コの字」形状の取付金31a,31bである。これは、図3の場合、相手部品の取付板28e,取付板30aが「板」形状のためである。筋交い40aの構成部品である取付金31a〜左ねじ棒36aは、図2の筋交い40の取付金31〜左ねじ棒36に同等である。また、取付金31bは、取付金31aと同等である。段付きボルト38a,38bは、図2の段付きボルト38に同等である。
図4を参照して実施の形態3を説明する。実施の形態3は、実施の形態1と実施の形態2とを組み合わせた例である。図4において破線83で囲んだ部分は、実施の形態1で説明した制御ケーブル吊手装置110に相当する。また、破線84で囲んだ部分は、実施の形態2で説明した制御ケーブル吊手装置120に相当する。
図5を用いて実施の形態4を説明する。実施の形態4は、「第2の筋交い」を、制御ケーブルを吊っている取付腕28とは別の取付板(取付腕)に取付けた場合を説明する。
取付板28fは、取付腕28の下側であって、ガイドレール19に対して制御ケーブル9を吊り下げ支持する取付腕28(取付板28b)が突設される方向と反対方向に突設される。図5に示すように、取付板28fは、レールクリップ25とボルト26とによりガイドレール19に固定される。
図6〜図8を参照して実施の形態5の制御ケーブル吊手装置150を説明する。実施の形態5の制御ケーブル吊手装置150は、実施の形態1の制御ケーブル吊手装置110が、ガイドレール19aとガイドレール19bとの継ぎ目を側面から押さえる押さえ装置500を備えた構成である。
まず、押さえ装置500の構成を説明する前に、ガイドレールの継ぎ目を説明する。ガイドレール19a,19bの端部には、複数の穴(図6では4つ)が施工されている。ガイドレールどうしは、ガイドレールにあけられた穴に対応する複数の穴が施工された「目板51」にて、ボルト52、ナット53、座金54により接合される。
次に、押さえ装置500の構成を説明する。
取付板41は、目板51を避けるように穴41bが施工されており、また、十分な厚さを有する。取付板41は、図6に示すように、レールクリップ25a、ボルト26aにより、ガイドレールに強固に固定される。
取付板41の両端には、複数個のねじ穴42aの施工された厚板42が溶接固定されている。
当板43は、ガイドレールの側面に当接される。当板43は、横方向に調節可能な長穴43aが施工されている。「横方向」とは当板43がガイドレールの側面に当接された場合に、ガイドレールの長手方向に対して直角方向である。当板43は、ボルト44、長穴43aよりサイズの大きい座金45により、取付板41に施工されたねじ穴41aに組み付けられる。また、当板43は、ジャッキボルト46の締め付けにより、ガイドレールの側面への押し当てが可能であり、押し当てる力はナット47でロックすることで保持できるようになっている。
(1)取付板41は、上面が、ガイドレール19a,19bの下面に当接するようにレールクリップ25a,ボルト26aによりガイドレール19a,19bに取り付けられる。取付板41には目板51を避けるように中央部分に穴41bがあいているので、取付板41と目板51は干渉しない。
(2)取付板41の上面には、レールの継ぎ目において、ガイドレール19a、19bの両側に、当板43がガイドレール19a、19bの対称位置に配置される。この当板43をジャッキボルト46で締め付けてガイドレール19a,19bに押し付けることで、ガイドレール19a,19bを押さえる。
ガイドレール19の継ぎ目部分は、通常、ガイドレール本体部分と比べて変形が大きくなるが、上記押さえ装置500を設けることで、制御ケーブルを支持する取付腕がガイドレールの継ぎ目に配置され、制御ケーブル9の自重によりガイドレールが継ぎ目部分で変形したとしても、ジャッキボルト46の締め付けによりガイドレールの変形の修正が可能である。なお、はじめから上記の押さえ装置500を装着し、ジャッキボルト46を締め付けガイドレール19の継ぎ目部で両側から当板43で保持し変形が生じないようにすることも可能である。よって、実施の形態5においても、ガイドレールの変形を抑えることで、かご走行への悪影響を排除することができる。
Claims (4)
- 制御ケーブルを吊り下げ支持する制御ケーブル支持腕であって、エレベータのかごの昇降を案内するガイドレールを支持元として前記ガイドレールに突設された制御ケーブル支持腕を備えた制御ケーブル吊手装置において、
前記ガイドレールに突設された第2の腕と、
一端が前記制御ケーブル支持腕に接続され、他端が前記第2の腕に接続された筋交いとを備え、
制御ケーブル支持腕は、
前記ガイドレールに対して、制御ケーブルを吊り下げ支持する側と反対側に延長した延長腕を有し、
前記筋交いは、
前記一端が前記延長腕に接続されたことを特徴とする制御ケーブル吊手装置。 - 前記第2の腕は、
前記ガイドレールにおいて前記制御ケーブル支持腕よりも下方、かつ、前記延長腕が延びる方向に突設され、
前記筋交いは、
前記一端が、前記延長腕の延びる方向において、前記第2の腕に接続する前記他端よりも前記ガイドレールから遠くで前記延長腕に接続することを特徴とする請求項1記載の制御ケーブル吊手装置。 - 制御ケーブルを吊り下げ支持する制御ケーブル支持腕であって、エレベータのかごの昇降を案内するガイドレールを支持元として前記ガイドレールに突設された制御ケーブル支持腕を備えた制御ケーブル吊手装置において、
前記ガイドレールに突設された第2の腕と、
一端が前記制御ケーブル支持腕に接続され、他端が前記第2の腕に接続された筋交いとを備え、
前記制御ケーブル吊手装置は、さらに、
前記制御ケーブル支持腕がガイドレールどうしの継ぎ目の近傍においていずれかのガイドレールに突設される場合に、前記継ぎ目を側面から押える押さえ装置を備えたことを特徴とする制御ケーブル吊手装置。 - 制御ケーブルを吊り下げ支持する制御ケーブル支持腕であって、エレベータのかごの昇降を案内するガイドレールを支持元として前記ガイドレールに突設された制御ケーブル支持腕を備えた制御ケーブル吊手装置において、
前記ガイドレールに突設された第2の腕と、
一端が前記制御ケーブル支持腕に接続され、他端が前記第2の腕に接続された筋交いとを備え、
前記制御ケーブル吊手装置は、さらに、
前記ガイドレールにおいて前記制御ケーブル支持腕の下方で前記制御ケーブル支持腕に近接し、かつ、前記制御ケーブル支持腕の突設された方向と反対方向に突設された第3の腕と、
前記ガイドレールにおいて前記第3の腕よりも下方、かつ、前記第3の腕の突設方向に突設された第4の腕と、
前記第3の腕に一端が接続し、前記第4の腕に他端が接続すると共に、前記一端は、前記第3の腕の前記突設方向において、前記第4の腕に接続する前記他端よりも前記ガイドレールから遠くで前記第3の腕に接続する第2の筋交いと
を備えたことを特徴とする制御ケーブル吊手装置。
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