JP5196304B2 - エマルジョン形成用マイクロチップおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、第1ガラス基材と、第2ガラス基材と、第1ガラス基材と第2ガラス基材との間に介在されたシリコン基材とを備えたエマルジョン形成用マイクロチップ、およびこのようなエマルジョン形成用マイクロチップの製造方法に関する。
近年、μ−TAS(Micro Total Analysis System)やLab−on−a−chip、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)と呼ばれるマイクロチップを用いた細胞分析、化学反応、生化学反応、分離、分析等の研究が行われている。このようなマイクロチップは、数cm角の大きさのプレートを有し、このプレートに、合流や分岐のあるμmオーダーの流路および数種類の試料導入孔が形成されている。
このようなマイクロチップは、その流路内に溶液を流すことにより、溶液の反応や分離、分析を行うシステムである(特許文献1参照)。このようなシステムを用いることにより、試料の微量化、反応の効率化を図ることができるという利点を有することが知られており、注目を集めている。
一方、従来より、薬品、化粧品、電子部材もしくは電子材料(LCDスペーサーなど)、またはドラッグデリバリー等の分野において、微細なエマルジョン(液滴)をマイクロ流路内で生成する技術の研究が進められている。このようなエマルジョンは、例えば水と油のように互いに親和性が低いために混ざり合わない2種類の流体を用い、一方の流体を他方の流体の内部に分散させたものである。代表的なエマルジョンとしては、水滴を油相内部に分散させた油中水型(W/O)エマルジョンと、液滴を水相内部に分散させた水中油型(O/W)エマルジョンとの2種類が存在する。
このようなエマルジョンを生成する方法として、例えばT字型流路(T-junction)を用いるものが存在する。すなわち、図14に示すように、T字型流路101(T-junction)は、1つの連続相の流路102と、この連続相の流路102に直交する分散相の流路103とを有している。図14に示すT字型流路101において、連続相の流路102に水104を供給するとともに、分散相の流路103から、連続相の流路102に向けて油105を供給する。これにより油105と、油105周囲を包含する水104とからなる油中水型(W/O)エマルジョン106を生成することができる。
特許第3402635号公報 特開2008−116254号公報
しかしながら、図14に示すようなT字型流路101を用いた場合、エマルジョン106の大きさは、連続相の流路102の幅w0に対応した大きさとなる。例えば、連続相の流路102の幅w0が100μmであると、エマルジョン106の大きさは約50μm程度となる。連続相の流路102の幅w0を狭くすることには限界があるため、このようなT字型流路101を有するマイクロチップを用いて、例えば1μm以下の微小なエマルジョン106を生成することは難しい。
また従来、エマルジョンを生成する流路が形成された基材は、PDMS(ポリジメチルシロキサン)等の合成樹脂材料からなるのが一般的である(特許文献2参照)。しかしながら、エマルジョンを作製するために、PDMS基材の流路に対して流体を高圧で流した場合、流体圧により流路が変形してその幅が広がってしまうおそれがある。したがって、PDMS基材を有するマイクロチップを用いて、上述したような微小なエマルジョンを生成することは難しい。
さらに、超音波により微小なエマルジョンを生成する技術も存在するが、エマルジョン粒子のサイズが一定にならないという課題が存在する。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、微小なエマルジョンを安定して生成可能なエマルジョン形成用マイクロチップ、およびこのようなエマルジョン形成用マイクロチップの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1ガラス基材と、第2ガラス基材と、第1ガラス基材と第2ガラス基材との間に介在されたシリコン基材とを備え、シリコン基材に、第1流体が流れる第1流体用流路と、第1流体に混ざり合わない第2流体が流れる第2流体用流路とを形成し、第1流体用流路は、複数の分岐流路を有するとともに、当該複数の分岐流路は合流部で合流し、第2流体用流路は、前記合流部に連通する端部を有し、シリコン基材に、合流部のうち第2流体用流路の端部に対向して、第1流体用流路からの第1流体により第2流体用流路からの第2流体を囲んでなるエマルジョンを形成するエマルジョン形成流路が形成され、エマルジョン形成流路は、エマルジョン形成流路本体と、エマルジョン形成流路本体に接続されたエマルジョン流出部とを有し、合流部とエマルジョン形成流路のエマルジョン形成流路本体との間に、その周面全域がシリコン基材により囲まれた絞り部が形成され、絞り部は、エマルジョン形成流路本体より幅が狭く、かつエマルジョン形成流路本体より高さが低いことを特徴とするエマルジョン形成用マイクロチップである。
本発明は、第1ガラス基材または第2ガラス基材に、シリコン基材の第1流体用流路に連通するとともに第1流体を流入するための第1流体用流入孔が形成され、第1ガラス基材または第2ガラス基材に、シリコン基材の第2流体用流路に連通するとともに第2流体を流入するための第2流体用流入孔が形成され、第1ガラス基材または第2ガラス基材に、シリコン基材のエマルジョン形成流路に連通するとともにエマルジョンを流出させるためのエマルジョン流出孔が形成されていることを特徴とするエマルジョン形成用マイクロチップである。
本発明は、第1ガラス基材と、第2ガラス基材と、第1ガラス基材と第2ガラス基材との間に介在されたシリコン基材とを有するエマルジョン形成用マイクロチップの製造方法において、 第1ガラス基材およびシリコン基材を準備する工程と、第1ガラス基材にシリコン基材を接合する工程と、第1ガラス基材上のシリコン基材に対して研磨を行って、シリコン基材を所定厚に形成する工程と、所定厚のシリコン基材に対してエッチングにより流路を形成する工程と、流路が形成されたシリコン基材に第2ガラス基材を接合する工程とを備え、シリコン基材に流路を形成する工程において、シリコン基材に、第1流体が流れる第1流体用流路と、第1流体に混ざり合わない第2流体が流れる第2流体用流路と、第1流体用流路からの第1流体により第2流体用流路からの第2流体を囲んでなるエマルジョンを形成するエマルジョン形成流路とを形成し、第1流体用流路は、複数の分岐流路を有するとともに、当該複数の分岐流路は合流部で合流し、第2流体用流路は、前記合流部に連通する端部を有し、エマルジョン形成流路は、エマルジョン形成流路本体と、エマルジョン形成流路本体に接続されたエマルジョン流出部とを有し、シリコン基材に流路を形成する工程において、合流部とエマルジョン形成流路のエマルジョン形成流路本体との間に、その周面全域がシリコン基材により囲まれた絞り部が形成され、絞り部は、エマルジョン形成流路本体より幅が狭く、かつエマルジョン形成流路本体より高さが低いことを特徴とするエマルジョン形成用マイクロチップの製造方法である。
以上のように本発明によれば、シリコン基材に、第1流体が流れる第1流体用流路と、第1流体に混ざり合わない第2流体が流れる第2流体用流路と、エマルジョンを形成するエマルジョン形成流路を形成した。このことにより、第1流体が第2流体を囲んでなる微小なエマルジョンを安定して生成することができる。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップを示す分解斜視図であり、図2は、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップのシリコン基材を示す平面図である。図3は、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップにおける、シリコン基材の合流部周辺を示す概略拡大図であり、図4は、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップにおける、シリコン基材の絞り部周辺をエマルジョン形成流路側から見た斜視図である。図5は、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップにおける、シリコン基材の絞り部を示す垂直断面図であり、図6(a)〜(f)は、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップの製造方法を示す図である。
エマルジョン形成用マイクロチップの構成
まず、図1乃至図5により本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップの概要について説明する。
図1に示すように、エマルジョン形成用マイクロチップ(流路デバイス)10は、第1ガラス基材11と、第2ガラス基材12と、第1ガラス基材11と第2ガラス基材12との間に介在され、第1ガラス基材11および第2ガラス基材12に接合されたシリコン基材20とを備えている。
このうち第2ガラス基材12は、第1流体用流入孔14と、第2流体用流入孔15と、エマルジョン流出孔16とを有している。これら第1流体用流入孔14、第2流体用流入孔15、およびエマルジョン流出孔16は、それぞれ第2ガラス基材12を厚さ方向に貫通する貫通孔からなっている。
第1流体用流入孔14は、第1流体F1をエマルジョン形成用マイクロチップ10外部から流入させるものであり、後述するように、シリコン基材20の第1流体用流路21の入口側(第1流体用流入部24)に連通している。また、第2流体用流入孔15は、第2流体F2をエマルジョン形成用マイクロチップ10外方から流入させるものであり、後述するように、シリコン基材20の第2流体用流路22の入口側(第2流体用流入部25)に連通している。
他方、エマルジョン流出孔16は、後述するエマルジョン形成流路23の出口側(エマルジョン流出部26)に連通するとともに、エマルジョン形成流路23で形成されたエマルジョンEを、エマルジョン形成流路23からエマルジョン形成用マイクロチップ10外方へ流出させるものである。
このような第2ガラス基材12としては、例えばパイレックス(コーニング社の登録商標)ガラス等が挙げられる。
また、第1ガラス基材11は、全体として平坦な板形状を有しており、上述した第1流体用流入孔14、第2流体用流入孔15、およびエマルジョン流出孔16を有していない点を除き、第2ガラス基材12と略同様に構成されている。この第1ガラス基材11は、第2ガラス基材12と同様に、例えばパイレックス(コーニング社の登録商標)ガラス等からなっている。
他方、シリコン基材20は、シリコン(Si)から構成されるとともに、図1および図2に示すように、第1流体F1が流れる第1流体用流路21と、第1流体F1に混ざり合わない第2流体F2が流れる第2流体用流路22と、エマルジョンEを形成するエマルジョン形成流路23とを有している。これら第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23は、いずれもシリコン基材20の厚さ方向に貫通して形成されている。
図2に示すように、第1流体用流路21は、上流側に、第2ガラス基材12の第1流体用流入孔14に連通する第1流体用流入部24を有している。また、第1流体用流入部24の下流側に分岐部27が設けられ、この分岐部27から一対の分岐流路28a、28bが分岐している。各分岐流路28a、28bは、その下流側にそれぞれ先細部29a、29bを有しており、先細部29a、29bは、それぞれ後述する第2流体用流路22のストレート流路31に対して鋭角をなして配置されている。さらに、一対の分岐流路28a、28bは、先細部29a、29bの先端に形成された合流部30で互いに合流している。
また第2流体用流路22は、上流側に、第2ガラス基材12の第2流体用流入孔15に連通する第2流体用流入部25を有している。この第2流体用流入部25から、真っ直ぐな流路からなるストレート流路31が延びている。このストレート流路31の下流側に設けられた端部32は、上述した合流部30に連通している。
他方、エマルジョン形成流路23は、第1流体用流路21からの第1流体F1によって第2流体用流路22からの第2流体F2を囲んでなるエマルジョンEを形成するものである(図3参照)。
図2に示すように、エマルジョン形成流路23は、合流部30に連通するとともに、合流部30のうち第2流体用流路22の端部32に対向して設けられている。またエマルジョン形成流路23は、エマルジョン形成流路本体33と、エマルジョン形成流路本体33に接続されたエマルジョン流出部26とを有している。エマルジョン流出部26は、上述したように、第2ガラス基材12のエマルジョン流出孔16に連通している。
ところで、図4に示すように、合流部30とエマルジョン形成流路23のエマルジョン形成流路本体33との間に、絞り部34が形成されている。
絞り部34は、エマルジョン形成流路本体33より幅が狭く、例えば1μm〜30μmの幅w1を有している。また図5に示すように、絞り部34は、シリコン基材20の厚さ方向に貫通して形成されている。すなわち絞り部34は、一対の側面34a、34bを有するとともに、その上部34cおよび下部34dは、それぞれ第2ガラス基材12および第1ガラス基材11側に向けて開口している。
なお、図1において、第1ガラス基材11とシリコン基材20との間、および第2ガラス基材12とシリコン基材20との間のうち一方または両方に、例えば、二酸化珪素(SiO2)、窒化珪素(Si34)などの膜からなる層を0.1μm〜1μm程度の厚さに設けてもよい。
エマルジョン形成用マイクロチップの作用
次に、図1乃至図3により本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップの作用について説明する。
まず図1に示すように、第2ガラス基材12の第1流体用流入孔14から第1流体F1を例えば流量40〜200μl/minで流入させる。同時に、第2ガラス基材12の第2流体用流入孔15から第2流体F2を例えば流量3μl/minで流入させる。
次に、第1流体用流入孔14からの第1流体F1は、図2に示すように、第1流体用流入部24を介して分岐部27に到達する。続いて第1流体F1は、分岐部27で分岐して、一対の分岐流路28a、28b内を流れ、先細部29a、29bを通過して合流部30に達する。一方、第2流体用流入孔15からの第2流体F2は、第2流体用流入部25およびストレート流路31を順次介して合流部30に達する。
合流部30において、第1流体F1および第2流体F2は合流する。その後、第1流体F1および第2流体F2は、更にエマルジョン形成流路23側へと押圧される。これにより、第1流体F1および第2流体F2は、幅の狭い絞り部34を通過し、この際多数の微小なエマルジョンEを形成する(図3参照)。各エマルジョンEは、内部の第2流体F2と、この第2流体F2を覆う外部の第1流体F1とからなっている。また各エマルジョンEは、各々、例えば0.1μm〜10μm程度の微小なサイズを有している。
その後、多数のエマルジョンEは、エマルジョン形成流路23のエマルジョン形成流路本体33およびエマルジョン流出部26を順次介して、第2ガラス基材12のエマルジョン流出孔16から外方へ流出する。
なお、図3において、便宜上、第1流体F1が第2流体F2に対して直角に交わるように描かれているが、実際は、各分岐流路28a、28b内を流れる第1流体F1は、第2流体F2に対して鋭角に交わっている。
ところで、第1流体F1および第2流体F2の組合せとしては、例えば、ヘキサデカン(油)と、非イオン性界面活性剤Span80(ソルビタンモノオリレート)を含む水とからなる組合せが挙げられる。すなわち第1流体F1がヘキサデカンからなるとともに、第2流体F2が非イオン性界面活性剤Span80(ソルビタンモノオリレート)を含む水からなるか、あるいは、第1流体F1が非イオン性界面活性剤Span80(ソルビタンモノオリレート)を含む水からなるとともに、第2流体F2がヘキサデカンからなる。しかしながら、これに限らず、第1流体F1および第2流体F2は、互いに親和性の低い流体であれば、上述したものに限られない。
エマルジョン形成用マイクロチップの製造方法
次に、図6(a)〜(f)により本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップの製造方法について説明する。
まず第1ガラス基材11およびシリコン基材20を準備する(図6(a))。このうち第1ガラス基材11は、厚みが300μm〜800μm程度の平坦な板状基材からなっている。また第1ガラス基材11は、第1ガラス基材11とシリコン基材20とを陽極接合により接合する場合には、Naイオンなどの可動イオンを含むガラスからなることが好ましい。このような材料としては、上述したように、例えばパイレックス(コーニング社の登録商標)等が挙げられる。なお、第1ガラス基材11のうちシリコン基材20に接する側の表面を予めプラズマ処理しておくことにより、親水性あるいは疎水性処理を行ってもよい。
他方、シリコン基材20は、厚みが300μm〜800μm程度の平坦な板状基材からなっている。シリコン基材20と第1ガラス基材11とを陽極接合により接合する場合には、シリコン基材20のうち少なくとも第1ガラス基材11に陽極接合される面は、鏡面研磨することが好ましい。
次に、第1ガラス基材11にシリコン基材20を陽極接合により接合する(図6(b))。なお、陽極接合とは、ガラスとシリコンとを重ねあわせ、ガラスおよびシリコンに対して熱と電圧を加えることにより密着接合する方法である。その原理は、加熱すると同時に、ガラス側を陰極、シリコン側を陽極として電圧を加えることによって、ガラス中の陽イオンを陰極側に強制的に拡散させ、ガラスとシリコンとの間に静電引力を発生させて密着を促すとともに、ガラスとシリコンを化学反応させて接合するものである。この場合、例えば300℃〜500℃の温度条件下で、300V〜500V程度の電圧を第1ガラス基材11とシリコン基材20との間に印加することにより、第1ガラス基材11とシリコン基材20とを陽極接合する。
なお、第1ガラス基材11にシリコン基材20を接合する場合、陽極接合のほか、接着性樹脂を用いて第1ガラス基材11とシリコン基材20とを接着してもよい。このような接着性樹脂としては、例えばベンゾシクロブテン樹脂を用いることができる。この場合、真空下において加重3.5kN、温度250℃で30分間加熱圧着することにより第1ガラス基材11とシリコン基材20とを接合することができる。このように接着性樹脂としてベンゾシクロブテン樹脂等の感光性樹脂を用いた場合、接着性樹脂による接着領域をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることができる。このため、パターニングにより第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23内に接着剤が存在しないようにした状態で、第1ガラス基材11とシリコン基材20とを接着することができる。したがって、接着性樹脂がエマルジョンの生成に及ぼす影響を抑えることができる。
あるいは、第1ガラス基材11にシリコン基材20を接合する場合、共晶接合(例えば、ガラス基材、シリコン基材にそれぞれ予め金属膜(Au、Au−Sn)を設けておき、この金属膜同士を接触させて400℃程度の熱をかけて、合金化させて接合する方法)を用いることも可能である。
次に、第1ガラス基材11上のシリコン基材20に対して研磨を行って、シリコン基材20を所定厚に形成する(図6(c))。この場合、例えばグラインダ(研磨装置)を用いて、第1ガラス基材11上のシリコン基材20を10μm〜200μmの厚さ(所定厚)まで研磨する。なお、このようにして研磨されたシリコン基材20の研磨面は、後で第2ガラス基材12と陽極接合する場合には、鏡面研磨しておくことが好ましい。
次に、所定厚に研磨されたシリコン基材20に対して、エッチングにより第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23を形成する(図6(d)(e))。
この際、まずシリコン基材20上に、上述した第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23に対応する開口13aを有するエッチングマスク13を形成する(図6(d))。エッチングマスク13は、レジスト、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、金属材料などの材料から適宜選択して用いることができる。
次に、このエッチングマスク13に覆われていない開口13aの部分に対してエッチングを行い、第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23を形成する(図6(e))。この場合、エッチング方法としてはドライエッチング法を用いることが好ましい。このようなドライエッチング法として、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)法を用いることができる。シリコン基材の厚みが数十μm以上である場合には、DRIE(Deep Reactive Ion Etching)法を用いることもできる。なお、第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23を形成するのと同時に、合流部30とエマルジョン形成流路23との間に、シリコン基材20の厚さ方向に貫通する絞り部34が形成される。
続いて、第2ガラス基材12を準備する。第2ガラス基材12は、上述した第1ガラス基材11と同様に、厚みが300μm〜800μm程度の平坦な板状基材からなっている。また第2ガラス基材12は、シリコン基材20と陽極接合により接合する場合には、Naイオンなどの可動イオンを含むガラスからなっている。このような材料としては、上述したように、例えばパイレックス(コーニング社の登録商標)等が挙げられる。
次に、第2ガラス基材12に対して、サンドブラスト、炭酸ガスレーザー、ドリル等の方法により穿孔を行う。これにより、第2ガラス基材12に、シリコン基材20の第1流体用流路21に連通する第1流体用流入孔14、第2流体用流入孔15、およびエマルジョン流出孔16をそれぞれ形成する。
その後、シリコン基材20と第2ガラス基材12とを陽極接合することにより、シリコン基材20に第2ガラス基材12を接合する(図6(f))。例えば、300℃〜500℃の温度条件下で、300V〜500V程度の電圧をシリコン基材20および第2ガラス基材12に印加することにより、シリコン基材20と第2ガラス基材12とを互いに接合する。なお、この場合、第2ガラス基材12のうちシリコン基材20と接する側の表面を予めプラズマ処理しておくことにより、親水性あるいは疎水性処理しておいてもよい。なお、シリコン基材20と第2ガラス基材12とを互いに接合する場合、陽極接合のほか、接着性樹脂による接着または共晶接合による接合方法を用いてシリコン基材20と第2ガラス基材12とを接着してもよい。このような接着性樹脂としては、例えばベンゾシクロブテン樹脂を用いることができる。
このようにして、図1に示すエマルジョン形成用マイクロチップ10が作製される。
このように本実施の形態によれば、シリコン基材20に、合流部30のうち第2流体用流路22の端部32に対向する位置にエマルジョン形成流路23を形成し、第1流体用流路21からの第1流体F1により第2流体用流路22からの第2流体F2を囲んでなるエマルジョンEを形成する。これにより、例えば1μm以下程度の微小なエマルジョンを均一な粒子サイズで安定して生成することができる。
また本実施の形態によれば、各流路が無機材料からなるシリコン基材20に形成されているので、有機溶剤によってシリコン基材20が膨潤または腐食し、流路形状が変化してしまうことがない。また、第1流体F1および第2流体F2の流体圧によって、シリコン基材20の流路の形状が変形してしまうことがない。
また本実施の形態によれば、合流部30とエマルジョン形成流路23との間に、絞り部34を形成したので、第1流体用流路21および第2流体用流路22からの第1流体F1および第2流体F2の流れを絞り部34によって集中させることができ、例えば1μm以下の微小なエマルジョンを効率的に安定して容易に形成することができる。
さらに本実施の形態によれば、シリコン基材20が、透明な第1ガラス基材11および第2ガラス基材12によって挟持されているので、シリコン基材20内でのエマルジョンの挙動を透過観察により確認することができる。
さらに本実施の形態によれば、各流路がシリコン基材20に形成されているので、流路を容易に加工することができる。例えば、流路を高アスペクト比かつサブミクロンレベルで微細に加工することができる。
さらにまた本実施の形態によれば、第1ガラス基材11上のシリコン基材20に対して研磨を行って、シリコン基材20を所定厚に形成した後、シリコン基材20に対してエッチングにより第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23を形成するようになっている。したがって、各流路が形成される前にシリコン基材20を予め研磨しておくので、流路が研磨されることがなく、流路の開孔部分周囲にバリや欠けが発生することがない。このことにより、エマルジョン形成用マイクロチップ10の製造時における加工不良を減少することができる。
第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について図6(a)〜(c)、図7、図8、図9(a)〜(e)、および図13(a)〜(d)を参照して説明する。このうち図7は、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップにおける、シリコン基材の絞り部周辺をエマルジョン形成流路側から見た斜視図であり、図8は、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップにおける、シリコン基材の絞り部を示す垂直断面図であり、図6(a)〜(c)および図9(a)〜(e)は、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップの製造方法を示す図である。図13(a)〜(d)は、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップの製造方法のうち、エッチングにより流路を形成する工程の変形例を示す図である。図6(a)〜(c)、図7、図8、図9(a)〜(e)、および図13(a)〜(d)に示す第2の実施の形態は、絞り部の形状が異なるものであり、他の構成は上述した第1の実施の形態と同一である。本実施の形態において、上述した第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
エマルジョン形成用マイクロチップの構成
図7に示すように、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップ10において、合流部30とエマルジョン形成流路23のエマルジョン形成流路本体33との間に絞り部35が形成されている。絞り部35は、エマルジョン形成流路本体33より幅が狭く、例えば1μm〜30μmの幅w2を有している。
また図8に示すように、絞り部35は、シリコン基材20の厚さより薄い高さを有し、第2ガラス基材12側に開口した形状を有している。すなわち絞り部35は、一対の側面35a、35bと下面35dとを有している。他方、絞り部35の上部35cは、第2ガラス基材12側に向けて開口している。
なお、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップ10の構成は、絞り部35の構成を除き、上述した第1の実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップ10の構成と略同一であるので、詳細な説明は省略する。
マイクロチップの製造方法
次に、図6(a)〜(c)および図9(a)〜(e)により本実施の形態によるマイクロチップの製造方法の概略について説明する。
まず、上述した図6(a)〜(c)に示す工程と同様に、第1ガラス基材11およびシリコン基材20を準備し(図6(a))、次いで第1ガラス基材11にシリコン基材20を接合し(図6(b))、その後、第1ガラス基材11上のシリコン基材20に対して研磨を行って、シリコン基材20を所定厚に形成する(図6(c))。
次に、シリコン基材20上に、第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23に対応する開口17aと、絞り部35に対応する開口17bとを有する第1のエッチングマスク17を形成する(図9(a))。第1のエッチングマスク17としては、例えばシリコン酸化膜や金属材料等が挙げられる。
次に、第1のエッチングマスク17上に、第2のエッチングマスク18を形成する(図9(b))。第2のエッチングマスク18は、第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23に対応する(すなわち第1のエッチングマスク17の開口17aに対応する)開口18aを有している。これに対して、第2のエッチングマスク18は、絞り部35に対応する(すなわち第1のエッチングマスク17の開口17bに対応する)開口を有していない。この結果、第2のエッチングマスク18は、第1のエッチングマスク17の開口17bを覆うように形成される。なお、第2のエッチングマスク18としては、例えばレジスト等が挙げられる。
次に、第2のエッチングマスク18をマスクとして、シリコン基材20を厚み方向にエッチングする(1回目のエッチング:図9(c))。この際、形成したい絞り部35の深さd1分だけシリコン基材20を残すようにエッチングを行なう。その後、第2のエッチングマスク18を、酸素アッシングあるいは溶剤に溶解させることにより除去する。
次に、第1のエッチングマスク17をマスクとして、シリコン基材20を厚み方向にエッチングする(2回目のエッチング:図9(d))。これにより、開口17aに対応する位置に、第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23を形成する。また開口17bに対応する位置に、シリコン基材20の厚さより薄い高さd1を有する絞り部35を形成する。その後、第1のエッチングマスク17を、ドライエッチングなどにより除去する。
続いて、第2ガラス基材12を準備する。第2ガラス基材12は、上述した図6(f)に示す工程と同様、厚みが300μm〜800μm程度の平坦な板状基材からなり、Naイオンなどの可動イオンを含むガラスからなっている。次に、サンドブラスト、炭酸ガスレーザー、ドリル等の方法により、第2ガラス基材12に対して、シリコン基材20の第1流体用流路21に連通する第1流体用流入孔14、第2流体用流入孔15、およびエマルジョン流出孔16となる貫通孔をそれぞれ形成する。
その後、シリコン基材20と第2ガラス基材12とを陽極接合することにより、シリコン基材20に第2ガラス基材12を接合する(図9(e))。この場合、上述した図6(f)に示す工程と同様に、例えば、300℃〜500℃の温度条件下で、300V〜500V程度の電圧をシリコン基材20および第2ガラス基材12に印加することにより、シリコン基材20と第2ガラス基材12とを互いに接合する。なお、シリコン基材20と第2ガラス基材12とを互いに接合する場合、陽極接合のほか、接着性樹脂による接着または共晶接合による接合方法を用いてもよい。このようにして、エマルジョン形成用マイクロチップ10が作製される(図9(e))。
エッチングにより流路を形成する工程の変形例
次に、図13(a)〜(d)により、本実施の形態によるマイクロチップの製造方法のうち、シリコン基材に対してエッチングにより流路を形成する工程(図9(a)〜(d))の変形例について説明する。
まず、シリコン基材20上に、絞り部35に対応する開口40aを有する第1のエッチングマスク40を形成する(図13(a))。
次に、第1のエッチングマスク40をマスクとして、シリコン基材20を厚み方向にエッチングする(1回目のエッチング:図13(b))。これにより、シリコン基材20に所定の深さを有する絞り部35が形成される。その後、第1のエッチングマスク40を除去する。
次に、シリコン基材20上に、第2のエッチングマスク41を形成する(図13(c))。第2のエッチングマスク41は、第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23に対応する開口41aを有している。また、第2のエッチングマスク41は、絞り部35を覆うように形成される。なお、第2のエッチングマスク41は、スピンコート法またはスプレー塗布法により形成することが好ましい。
次に、第2のエッチングマスク41をマスクとして、シリコン基材20を厚み方向にエッチングする(2回目のエッチング:図13(d))。これにより、開口41aに対応する位置に、第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23を形成する。その後、第2のエッチングマスク41を除去することにより、図9(d)と同様に、第1流体用流路21、第2流体用流路22、エマルジョン形成流路23、および絞り部35を有するシリコン基材20が得られる。
このように本実施の形態によれば、シリコン基材20に、シリコン基材20の厚さより薄い高さを有し、第2ガラス基材12側に開口した形状を有する絞り部35を形成したので、第1流体用流路21および第2流体用流路22からの第1流体F1および第2流体F2の流れを絞り部35によって集中させることができ、例えば1μm以下の微小なエマルジョンを効率的に安定して容易に形成することができる。
第3の実施の形態
次に、本発明によるマイクロチップの製造方法の第3の実施の形態について図6(a)〜(c)、図9(a)〜(d)、図10、図11、図12(a)〜(b)、および図13(a)〜(d)を参照して説明する。このうち図10は、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップにおける、シリコン基材の絞り部周辺をエマルジョン形成流路側から見た斜視図であり、図11は、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップにおける、シリコン基材の絞り部を示す垂直断面図であり、図6(a)〜(c)、図9(a)〜(d)、および図12(a)〜(b)は、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップの製造方法を示す図である。図6(a)〜(c)、図9(a)〜(d)、図10、図11、図12(a)〜(b)、および図13(a)〜(d)に示す第3の実施の形態は、絞り部の形状が異なるものであり、他の構成は上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態と同一である。本実施の形態において、上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
エマルジョン形成用マイクロチップの構成
図10に示すように、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップ10において、合流部30とエマルジョン形成流路23のエマルジョン形成流路本体33との間に絞り部36が形成されている。絞り部36は、エマルジョン形成流路本体33より幅が狭く、例えば1μm〜30μmの幅w3を有している。
また図11に示すように、シリコン基材20は、一方のシリコン基材部品20Aと他方のシリコン基材部品20Bとを接合することにより構成されている。そして、上述した絞り部36は、一方のシリコン基材部品20Aと他方のシリコン基材部品20Bとの接合部分に形成されている。この絞り部36は、一対の側面36a、36bと上面36cと下面36dとを有し、すなわち周面全域がシリコン基材20により囲まれている。
なお、本実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップ10の構成は、絞り部36の構成を除き、上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップ10の構成と略同一であるので、詳細な説明は省略する。
マイクロチップの製造方法
次に、図6(a)〜(c)、図9(a)〜(d)、および図12(a)〜(b)により本実施の形態によるマイクロチップの製造方法の概略について説明する。
まず、上述した図6(a)〜(c)に示す工程と同様に、第1ガラス基材11および一方のシリコン基材部品20Aを準備し(図6(a))、次いで第1ガラス基材11に一方のシリコン基材部品20Aを接合し(図6(b))、その後、第1ガラス基材11上の一方のシリコン基材部品20Aに対して研磨を行って、一方のシリコン基材部品20Aを所定厚に形成する(図6(c))。
次に、上述した図9(a)〜(d)に示す工程と同様に、一方のシリコン基材部品20A上に、第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23に対応する開口17aと、絞り部36に対応する開口17bとを有する第1のエッチングマスク17を形成する(図9(a))。次に、第1のエッチングマスク17上に、第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23に対応する開口18aを有する第2のエッチングマスク18を形成する(図9(b))。この際、第1のエッチングマスク17の開口17bは第2のエッチングマスク18により覆われる。
次に、第2のエッチングマスク18をマスクとして、一方のシリコン基材部品20Aを厚み方向にエッチングする(1回目のエッチング:図9(c))。この際、絞り部36の高さd1分だけシリコン基材20を残すようにエッチングする。続いて、第1のエッチングマスク17をマスクとして、一方のシリコン基材部品20Aを厚み方向にエッチングする(2回目のエッチング:図9(d))。
このようにして、第1ガラス基材11と、貫通孔37Aおよび凹部38Aを有する一方のシリコン基材部品20Aとからなる第1マイクロチップ部品10Aが作製される(図12(a)参照)。なお、一方のシリコン基材部品20Aの貫通孔37Aは、第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23に対応する平面形状を有しており、一方のシリコン基材部品20Aの凹部38Aは、絞り部36に対応する平面形状を有している。
これと同様にして、図6(a)〜(c)および図9(a)〜(d)に示す工程に基づき、第2ガラス基材12と、貫通孔37Bおよび凹部38Bを有する他方のシリコン基材部品20Bとからなる第2マイクロチップ部品10Bを作製する(図12(a)参照)。なお、他方のシリコン基材部品20Bの貫通孔37Bは、第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23に対応する平面形状を有し、他方のシリコン基材部品20Bの凹部38Bは、絞り部36に対応する平面形状を有している。
次に、第1マイクロチップ部品10Aと第2マイクロチップ部品10Bとを接合する(図12(a))。この場合、一方のシリコン基材部品20Aと他方のシリコン基材部品20Bとが対向するように配置して両者を接合する。この接合方法は、直接接合(プラズマ接合)、共晶接合、接着性樹脂による接合などの方法から適宜選択しうる。
このようにして、エマルジョン形成用マイクロチップ10が作製される(図12(b))。この場合、一方のシリコン基材部品20Aと他方のシリコン基材部品20Bとにより、シリコン基材20が形成される。また、一方のシリコン基材部品20Aの貫通孔37Aと、他方のシリコン基材部品20Bの貫通孔37Bとにより、第1流体用流路21、第2流体用流路22、およびエマルジョン形成流路23が形成される。さらに、一方のシリコン基材部品20Aの凹部38Aと、他方のシリコン基材部品20Bの凹部38Bとにより、周面全域がシリコン基材により囲まれた絞り部36が形成される。
なお、本実施の形態において、一方のシリコン基材部品20Aおよび他方のシリコン基材部品20Bをエッチングする際、図9(a)〜(d)に示す工程に代えて、図13(a)〜(d)に示す工程を用いても良い。
このように本実施の形態によれば、絞り部36は、その周面全域(一対の側面36a、36b、上面36c、および下面36d)がシリコン基材により囲まれている。したがって、第1流体F1が水からなり第2流体F2が油からなる場合(水中油型(O/W))であっても、第1流体F1が油からなり第2流体F2が水からなる場合(油中水型(W/O))であっても、それぞれエマルジョンEを安定して生成することができる。すなわち、水と油の流路(第1流体用流路21、第2流体用流路22)を切り換えるだけで、水中油型(O/W)のエマルジョンと油中水型(W/O)のエマルジョンとを切り換えて生成させることができる。
なお本実施の形態において、第1流体用流路21とエマルジョン形成流路23との間に更に第3の流体用流路を設けることにより、2重エマルジョン、すなわち水/油/水型(W/O/W)のエマルジョンおよび油/水/油型(O/W/O)のエマルジョンを作成することもできる。
変形例
なお、上述した第1の実施の形態乃至第3の実施の形態の各々において、第1流体用流入孔14から導入された第1流体F1は、一旦第1流体用流路21の分岐部27で分岐し、その後一対の分岐流路28a、28b内をそれぞれ流れ、合流部30で再び合流する。しかしながら、これに限らず、一方の分岐流路28aを流れる流体の流入孔と、他方の分岐流路28b内を流れる流体の流入孔とをそれぞれ別々に設けても良い。この場合、一方の分岐流路28aを流れる流体と、他方の分岐流路28b内を流れる流体は、その種類、成分、圧力等が互いに異なっていても良い。
また、上述した第1の実施の形態乃至第3の実施の形態の各々において、第1流体用流路21は、一対の分岐流路28a、28bを有しているが、第1流体用流路21は、3本以上の分岐流路を有していても良い。
また、上述した第1の実施の形態乃至第3の実施の形態の各々において、第1流体用流入孔14、第2流体用流入孔15、およびエマルジョン流出孔16は、いずれも第2ガラス基材12に設けられているが、これに限らず、第1流体用流入孔14、第2流体用流入孔15、およびエマルジョン流出孔16の全部または一部が、第1ガラス基材11に設けられていても良い。
本発明の第1の実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップを示す分解斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップのシリコン基材を示す平面図。 本発明の第1の実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップにおける、シリコン基材の合流部周辺を示す概略拡大図。 本発明の第1の実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップにおける、シリコン基材の絞り部周辺をエマルジョン形成流路側から見た斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップにおける、シリコン基材の絞り部を示す垂直断面図。 本発明によるエマルジョン形成用マイクロチップの製造方法を示す図。 本発明の第2の実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップにおける、シリコン基材の絞り部周辺をエマルジョン形成流路側から見た斜視図。 本発明の第2の実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップにおける、シリコン基材の絞り部を示す垂直断面図。 本発明の第2の実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップの製造方法を示す図。 本発明の第3の実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップにおける、シリコン基材の絞り部周辺をエマルジョン形成流路側から見た斜視図。 本発明の第3の実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップにおける、シリコン基材の絞り部を示す垂直断面図。 本発明の第3の実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップの製造方法を示す図。 本発明の第2の実施の形態および第3の実施の形態によるエマルジョン形成用マイクロチップの製造方法のうち、エッチングにより流路を形成する工程の変形例を示す図。 従来のT字型流路を示す概略図。
符号の説明
10 マイクロチップ
11 第1ガラス基材
12 第2ガラス基材
14 第1流体用流入孔
15 第2流体用流入孔
16 エマルジョン流出孔
20 シリコン基材
21 第1流体用流路
22 第2流体用流路
23 エマルジョン形成流路
24 第1流体用流入部
25 第2流体用流入部
26 エマルジョン流出部
27 分岐部
28a、28b 一対の分岐流路
29a、29b 先細部
30 合流部
31 ストレート流路
32 端部
33 エマルジョン形成流路本体
34、35、36 絞り部
1 第1流体
2 第2流体

Claims (3)

  1. 第1ガラス基材と、
    第2ガラス基材と、
    第1ガラス基材と第2ガラス基材との間に介在されたシリコン基材とを備え、
    シリコン基材に、第1流体が流れる第1流体用流路と、第1流体に混ざり合わない第2流体が流れる第2流体用流路とを形成し、
    第1流体用流路は、複数の分岐流路を有するとともに、当該複数の分岐流路は合流部で合流し、
    第2流体用流路は、前記合流部に連通する端部を有し、
    シリコン基材に、合流部のうち第2流体用流路の端部に対向して、第1流体用流路からの第1流体により第2流体用流路からの第2流体を囲んでなるエマルジョンを形成するエマルジョン形成流路が形成され、
    エマルジョン形成流路は、エマルジョン形成流路本体と、エマルジョン形成流路本体に接続されたエマルジョン流出部とを有し、
    合流部とエマルジョン形成流路のエマルジョン形成流路本体との間に、その周面全域がシリコン基材により囲まれた絞り部が形成され、
    絞り部は、エマルジョン形成流路本体より幅が狭く、かつエマルジョン形成流路本体より高さが低いことを特徴とするエマルジョン形成用マイクロチップ。
  2. 第1ガラス基材または第2ガラス基材に、シリコン基材の第1流体用流路に連通するとともに第1流体を流入するための第1流体用流入孔が形成され、
    第1ガラス基材または第2ガラス基材に、シリコン基材の第2流体用流路に連通するとともに第2流体を流入するための第2流体用流入孔が形成され、
    第1ガラス基材または第2ガラス基材に、シリコン基材のエマルジョン形成流路に連通するとともにエマルジョンを流出させるためのエマルジョン流出孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載のエマルジョン形成用マイクロチップ。
  3. 第1ガラス基材と、第2ガラス基材と、第1ガラス基材と第2ガラス基材との間に介在されたシリコン基材とを有するエマルジョン形成用マイクロチップの製造方法において、
    第1ガラス基材およびシリコン基材を準備する工程と、
    第1ガラス基材にシリコン基材を接合する工程と、
    第1ガラス基材上のシリコン基材に対して研磨を行って、シリコン基材を所定厚に形成する工程と、
    所定厚のシリコン基材に対してエッチングにより流路を形成する工程と、
    流路が形成されたシリコン基材に第2ガラス基材を接合する工程とを備え、
    シリコン基材に流路を形成する工程において、シリコン基材に、第1流体が流れる第1流体用流路と、第1流体に混ざり合わない第2流体が流れる第2流体用流路と、第1流体用流路からの第1流体により第2流体用流路からの第2流体を囲んでなるエマルジョンを形成するエマルジョン形成流路とを形成し、
    第1流体用流路は、複数の分岐流路を有するとともに、当該複数の分岐流路は合流部で合流し、
    第2流体用流路は、前記合流部に連通する端部を有し、
    エマルジョン形成流路は、エマルジョン形成流路本体と、エマルジョン形成流路本体に接続されたエマルジョン流出部とを有し、
    シリコン基材に流路を形成する工程において、合流部とエマルジョン形成流路のエマルジョン形成流路本体との間に、その周面全域がシリコン基材により囲まれた絞り部が形成され、
    絞り部は、エマルジョン形成流路本体より幅が狭く、かつエマルジョン形成流路本体より高さが低いことを特徴とするエマルジョン形成用マイクロチップの製造方法。
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