JP4356312B2 - 微小流路構造体 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分取、分離用カラム充填剤等に用いられる微小なゲル粒子などの製造用として好適に用いられる粒子製造方法であり、また、微小な粒子を生成するための微小流路構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、数cm角のガラス基板あるいは樹脂製基板上に長さが数cm程度で、幅及び深さがサブμmから数百μmの微小流路を有する微小流路構造体を用いて、液体の送液による微小液滴の生成を行う研究が注目されている(例えば非特許文献1参照)。
【0003】
上記の例では図1に示すように、微小流路基板1の上に、連続相導入口2、連続相導入流路3、分散相導入口4、分散相導入流路5、排出流路7及び排出口8を有したT字型の構造体であり、導入された連続相と分散相とが合流する部分に合流部6が存在する。各流路の深さは100μmであり、分散相を導入する導入流路幅が100μm、連続相を導入する導入流路幅は300〜500μmのT字型微小流路を用いて、分散相と連続相の流れの速さを制御(コントロール)して送液を行うと、分散相と連続相が流路を通じて合流する地点(合流部)において極めて均一な微小粒子の生成が可能となる。また、分散相及び連続相の流量をコントロールすることで生成粒子径をコントロールすることも可能となる。
【0004】
しかしながらこの方法は、連続相の導入流路幅が分散相の導入流路幅に対し、3〜5倍広い導入流路を用いており、分散相及び連続相を同一流速で送液した場合、流路幅が狭い分散相の導入流路内で線速は速くなってしまうため、分散相及び連続相がその合流部以降の流れにおいて層流となってしまうことがあり、結果として合流部において粒子生成が出来なくなってしまうという課題があった。
【0005】
この課題を解決し微小な粒子を生成させるためには、連続相を過剰に供給する必要があるが、微小な粒子を生成させてゲル等を工業的に量産する場合には、分散相の使用量に対し連続相の使用量を過剰にすることが必要となり、低コスト化、あるいは廃液量の低減などの課題があり、さらなる改善が求められていた。
【0006】
【非特許文献1】
西迫貴志ら、「マイクロチャネルにおける液中微小液滴生成」、第4回 化学とマイクロシステム研究会 講演予稿集、59頁、2001年発行
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように従来の微小流路内における粒子製造技術は、T字型微小流路において連続相と分散相の合流部で極めて均一な液滴の生成が可能となるが、連続相の導入流路幅が分散相の導入流路幅に対し3〜5倍広い導入流路を用いているので、分散相及び連続相を同一の流速で送液すると、分散相及び連続相は層流を形成してしまい、合流部において粒子の生成ができなくなることがあった。そのために合流部での粒子生成には連続相を過剰に供給する必要があり、連続相の低コスト化、あるいは廃液量の低減などの課題があり、工業的に量産する場合にはさらなる改善が求められていた。
【0008】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、微小流路内での粒子生成を可能とすると共に、分散相と連続相の使用量を均一にしての粒子製造も可能であり、また、低コスト化あるいは廃液量の低減を可能とし、工業的な量産にも対応できる粒子製造方法及びそのための微小流路構造体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、流体を導入するための導入口を有した微小流路の一方の側より分散相を、もう一方の側より連続相を導入し、前記分散相と前記連続相とを合流させることで微小な粒子を生成させることができ、さらに、生成した粒子を含む流体を微小流路中の分散相と連続相とが合流した位置(以下、「合流部」という。)より任意の方向へ排出させることで上記課題を解決できることを見出した。さらに、このように粒子を生成させるために、分散相を導入するための導入口及びそれに連通する分散相導入流路と、連続相を導入するための導入口及びそれに連通する連続相導入流路と、分散相及び連続相により生成された粒子を排出させるための排出流路及びそれに連通する排出口とを備え、流路断面のアスペクト比(流路の深さ/幅の比)が0.30以上であり、かつ、排出流路が微小流路中の分散相と連続相とが合流した位置より任意の方向へ延びている構造とすることで本発明の目的を達成できることも見出し、遂に本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち本発明は、流体を導入するための導入口を有した微小流路の一方の側より分散相を、もう一方の側より連続相を導入し、分散相と連続相とを合流させて粒子を生成させ、生成した粒子を含む流体を、微小流路中の分散相と連続相とが合流した位置より任意の方向へ排出させる粒子製造方法であり、さらに、これを達成するための構造体であって、分散相を導入するための導入口及びそれに連通する分散相導入流路と、連続相を導入するための導入口及びそれに連通する連続相導入流路と、分散相及び連続相により生成された粒子を排出させるための排出流路及びそれに連通する排出口とを備えた微小流路構造体であって、流路断面のアスペクト比(流路の深さ/幅の比)が0.30以上であり、かつ、前記排出流路が微小流路中の分散相と連続相とが合流した位置より任意の方向へ延びている構造となっている微小流路構造体である。
【0011】
以下、本発明を詳細に説明する。
<粒子製造方法>
上記したように、本発明の粒子製造方法は、流体を導入するための導入口を有した微小流路の一方の側より分散相を、もう一方の側より連続相を導入し、分散相と連続相とを合流させて粒子を生成させ、生成した粒子を含む流体を、微小流路中の分散相と連続相とが合流した位置より任意の方向へ排出させるものである。
【0012】
ここで、本発明において用いられる分散相とは、微小流路構造体により粒子を生成させるための液状物であり、例えば、スチレンなどの重合用のモノマー、ジビニルベンゼンなどの架橋剤、重合開始剤等のゲル製造用の原料を適当な溶媒に溶解した媒体を指す。ここで分散相としては、本発明が微小な粒子を効率的に生成させることを目的としており、この目的を達成させるためであれば微小流路構造体中の流路を送液できるものであれば特に制限されず、さらに粒子を形成させることができればその成分も特に制限されない。また、分散相中に一部固体状物が混在したスラリー状のものであっても差し支えない。
【0013】
本発明において用いられる連続相とは、微小流路構造体により分散相より粒子を生成させるために用いられる液状物であり、例えば、ポリビニルアルコールのゲル製造用の分散剤を適当な溶媒に溶解した媒体を指す。ここで連続相としては分散相と同様に、微小流路構造体中の流路を送液できるものであれば特に制限されず、さらに粒子を形成させることができればその成分は特に制限されない。また、連続相中に一部固体状物が混在したスラリー状のものであっても差し支えない。
【0014】
さらに、分散相と連続相とは粒子を生成させるために、実質的に交じり合わないあるいは相溶性がないことが必要であり、例えば、分散相として水相を用いた場合には連続相としては水に実質的に溶解しない酢酸ブチルといった有機相が用いられることとなる。また、連続相として水相を用いた場合にはその逆となる。
【0015】
本発明においては、流体を導入するための導入口を有した微小流路の一方の側より分散相を、もう一方の側より連続相を導入し、この微小流路内を分散相及び連続相は互いに向かって反対方向に送液される。そして、両者が合流する合流部の微小流路近傍あるいはその両側の面に設けられた排出流路に排出される際に液滴を生成させるものである。
【0016】
ここで、分散相及び連続相を導入するための微小流路は、分散相及び連続相の送液速度や流路の構造、使用にあたっての目的等により一概には言えず、その形状が直線状であっても曲線を含んだ形状のいずれであっても差し支えないが、微小流路の粒子生成箇所を挟む両端あるいはその近傍に導入口が設けられており、その導入口より分散相及び連続相が導入できる構造となっておればよい。
【0017】
導入された分散相と連続相は微小流路に沿って送液されるわけであるが、両者が合流する合流部近傍あるいはその両側には、合流し粒子が生成された後に、この粒子を含む流体が排出されるよう、1又は2以上の排出流路が設けられており、粒子を含む流体はこの排出流路より排出されることとなる。
【0018】
分散相と連続相が合流して生成された粒子を含む流体が排出される場合、排出流路の配置は合流部より粒子を含む流体が滞りなく送液される構造を有しておれば良く、通常、合流部近傍の微小流路内壁に設けられた開口部を通じて排出流路へ送液される。
【0019】
この排出流路は、微小流路中の分散相と連続相とが合流した位置より任意の方向に配置されておれば良く、例えば微小流路と同一平面上であっても垂直方向であってもよく、さらには、任意の角度を持った方向であってもよい。さらに、任意の2以上の方向へ排出させることで、粒子をより効率的に排出させることができると共に、ひいては粒子生成速度を大きくすることができるために工業的量産に好適となる。
【0020】
また、微小流路中の分散相と連続相とが合流した合流部において、分散相の送液方向と連続相の送液方向とから形成される交差角度を変化させることで、生成する粒子の粒子径を制御することができ好ましい態様となる。この交差角度については、目的に応じ適宜設定すればよい。
【0021】
さらに、排出された粒子を含む流体を、再度合流させて粒子を含む流体を回収することで微小流路を通じて生成された粒子は最終的に同一容器等にて回収することができ、工業プロセスとして有用なものとなる。
【0022】
なお、本発明の方法により分散相と連続相とから得られる粒子は、当初は液滴のような液体状のものであるが、例えば、ゲル製造用の原料及び重合開始剤等を含んでおれば、これに光照射処理や加熱処理することで硬化させて固体状のゲルとすることができ、このような手法は公知の方法を用いることができる。また、ゲルを製造するにあたっては、以下で述べる微小流路構造体中で得ることもできるが、微小流路構造体からと出した後に処理をしてゲルを得てもよい。
<微小流路構造体>
本発明の微小流路構造体は、上記した粒子製造を行うための構造体であって、分散相を導入するための分散相導入口及び連続相を導入するための連続相導入口を有した微小流路と、分散相及び連続相により生成された粒子を排出させるための排出流路及びそれに連通する排出口とを備えた微小流路構造体であって、流路断面のアスペクト比(流路の深さ/幅の比)が0.30以上であり、かつ、前記排出流路が前記微小流路中の分散相と連続相とが合流する位置より任意の方向へ延びている構造となっているものである。
【0023】
ここで、分散相導入口は分散相を導入するための開口部を意味し微小流路と連通しており、さらに、この導入口に適当なアタッチメントを備えて分散相を連続的に導入する機構としてもよい。同様に、連続相導入口は連続相を導入するための開口部を意味し微小流路と連通しており、さらに、この導入口に適当なアタッチメントを備えて連続相を連続的に導入する機構としてもよい。
【0024】
分散相導入口及び連続相導入口の位置は、通常は微小流路中の合流部から離れた微小流路の両端に配置される。
【0025】
導入された分散相及び連続相は微小流路に沿って送液されるが、微小流路の形状は粒子の形状、粒子径を制御するにおいて影響を与えるものの、流路の幅は数100μm以下であればよい。
【0026】
導入された分散相と連続相とはこの微小流路の所定の部位である合流部にて合流することとなる。分散相と連続相との送液方向は必然的に微小流路の形状により決定されるわけであるが、合流部における両者の送液方向から形成される交差角度としては、合流により粒子が生成するものであれば特に制限されるものではなく任意の角度で交わる構造であればよく、さらに、この交差角度が実質的に180゜又は粒子生成箇所を挟む連続する曲線導入路上にあれば、分散相と連続相とが全くの反対方向からの流体が合流することとなって粒子形成に有効となり、好ましい。
【0027】
微小流路の合流部より排出口を通じて延びている排出流路においては、上記の微小流路の任意の位置で連通していることから、分散相と連続相が合流して後に、排出口を通じて排出流路に排出される際に粒子化し、生成した粒子は送液され、排出口より排出される。排出流路の形状は特に制限されないが、その幅は数100μm以下で、導入流路からの送液が排出口との交差部で液滴を形成し得る交差角度をなしておればよい。排出口は、生成された粒子を排出させるための開口部を意味し、さらに、この排出口に適当なアタッチメントを備えて生成された粒子を含む相を連続的に排出する機構としてもよい。
【0028】
また、この交差角度や、合流部での微小流路や排出流路の幅と深さ、分散相と連続相の流速を、それぞれ独立してあるいは協同的に種々変えることにより生成する粒子を所望の粒子径へと制御することが可能となる。
【0029】
さらに微小流路中の分散相と連続相とが合流した位置の近傍、すなわち合流部において、流路の底面あるいは上面あるいは側面から1つ以上の突起が形成されていることが好ましい。例えば、図6(a)のように、分散相流路側にV字形状等の突起物からなる障害物をおき、分散相幅を障害物部分で左右に均等に分割し、図6(b)のようにより細い流路幅に分岐させることにより、より細粒で粒径の揃った液滴が排出流路で生成できる。さらに、図6(b)のように、単なるV字形状の突起ではなく、角度の異なる2種類のV字を組合わせ、分岐して合流する二つの流れの方向が平行流にならないように設計し、安定な粒子生成が可能になる。また、排出流路に誘導する分岐路の外壁の向きを上記2種類のV字状突起物のそれぞれの方向と平行に設計し分散相が連続相によって剪断されやすい角度で合流するようにすることでより安定した粒子の生成が可能となる。
【0030】
また、配置された突起物部分で流路から送液される一つの流体の流れを二つの排出流路に分割し、上記排出流路から同時に粒子を回収することにより、単位時間あたりの粒子個数収量を倍増させることができ、工業的な量産に適している。さらに、図6(c)のように、このような突起を微小流路に複数設け、各導入口からの分散相と連続相の流れの向きに排出路及び突起物の向きをあわせ、設置された突起の両側及びその間の微小流路に設けた各導入口に分散相と連続相を交互に送液する構造とすることで粒子収量を一層大きくすることができる。
【0031】
なお、分散相と連続相は分岐される数に応じた流路幅に流路設計を調整し、分岐後の流量が所望する粒径の粒子を形成できるようにし、排出流路の幅も連続相及び分散相の分岐される数に応じて流路幅が同じになるように設計し、突起物の形状、数、大きさを適宜変えて合流する2液が粒子を形成し得る交差角度をなすように設計すれば良い。
【0032】
また、分散相の送液速度と連続相の送液速度とが実質的に同じであれば、粒子の粒径を揃えることが容易となると共に、粒子個数収量も倍増するなどコスト面においても優れている。尚、ここでいう分散相の送液速度と連続相の送液速度とが実質的に同じとは、送液速度が互いに多少変動しても生成する粒子の粒径には大きな影響を与えないことを意味している。
【0033】
微小流路、排出流路において、その断面形状としては、流路断面のアスペクト比が0.30以上であることが好ましく、さらに0.30以上3.0未満であることがこのましい。アスペクト比がこの範囲にあれば、合流部において均一な粒子を生成させることができる。この範囲を逸脱して、アスペクト比が0.30未満となると均一な粒子を生成させることが困難となることがある。
【0034】
また、連続相、分散相として用いられる媒体の性質にもよるが、連続相導入流路と分散相導入流路とが交わる交差部及びその近傍が高分子材料で形成されていることで、耐溶媒性を高め、また、強度等を向上させることができるため、好ましい。
【0035】
さらに、微小流路の分散相側の流路と連続相側の流路とが等しい幅、深さであれば、上記の効果に加え、微小流路構造体の設計が容易となり、また、送液時の制御もより容易となって、工業的量産に好適となる。
【0036】
また、微小流路の幅と排出流路の幅との関係において、微小流路の幅≧排出流路の幅であれば、微小流路の幅=排出流路の幅の場合よりも、送液流速を増加しても合流部において均一な粒子の生成が可能となり、粒子生成速度を増加させることができるという効果を奏することができ、好ましい態様となる。
【0037】
本発明の微小流路構造体において、微小流路に連通し、生成された粒子を排出するための排出流路としては、微小流路中の分散相と連続相とが合流する位置より任意の方向へ延びている構造となっていることが好ましく、さらにこの排出流路は任意の2以上の方向へ延びている構造となっていることが好ましい。このような構造とすることで、分散相と連続相により形成される粒子を効率的に得ることができ、工業的量産に好適となる。
【0038】
排出流路の幅としては、分散相と連続相とが交わり流れる合流部より排出口に至る排出流路中の一部の部位において、排出流路の幅が狭くなっていることが好ましい。すなわち、粒子排出口に至るまでの間の内、微小流路と排出流路との連結部において部分的に狭くするあるいは微小流路中の分散相側に沿った流路構成壁を凸状に形成することで送液流速を増加しても合流部において均一な粒子生成が可能でありかつ、送液圧力の上昇を緩和することが可能とすることができ、好ましい態様となる。
【0039】
さらに、この排出流路の幅が狭くなっている部位が、排出流路中の分散相と連続相とが合流した位置又はその近傍にあることが好ましく、特に、排出流路の幅が狭くなっている部位が、排出流路中の分散相と連続相とが合流した位置の分散相導入流路側にあることが好ましい。
【0040】
本発明の微小流路構造体は、以上に述べた構造、性能を有しているが、分散相と連続相とは微小流路に沿って互いに反対方向から合流させ、その後に生成された粒子を排出させるため、分散相及び連続相を導入し、また、粒子を含む流体を排出するための開口部を設ける必要があるが、このために微小流路が形成された基板面を覆うような構造で、上記の開口部に相当する所定の位置に、微小流路や排出流路と微小流路構造体の外部とを連通するための小穴が配置されたカバー体とが積層一体化されていてもよい。これにより、微小流路構造体外部から内部の流路へ流体を導入し、再び微小流路構造体外部へ流体を排出することができ、流体が微小量であったとしても、流体を安定して微小流路内を通過させる事が可能となる。流体の送液は、マイクロポンプなどの機械的手段によって可能となる。図6(c)及び図6(d)のように、粒子収量を一層大きくする場合には同一のマイクロポンプから複数の分散相導入口へ分岐して送液する。同様に複数の連続相導入口へも同一のマイクロポンプからの液を分岐して送液する。このような共通のマイクロポンプを用いる送液方法により、それぞれの排出路からは均一な粒子の生成が可能となる
微小流路が形成された基板及びカバー体の材質としては、微小流路の形成加工が可能であって、耐薬品性に優れ、適度な剛性を備えたものが望ましい。例えば、ガラス、石英、セラミック、シリコン、あるいは金属や樹脂等であっても良い。基板やカバー体の大きさや形状については特に限定はないが、厚みは数mm以下程度とすることが望ましい。カバー体に配置された小穴は、微小流路と微小流路構造体外部とを連通し、流体の導入口または排出口として用いる場合には、その径が例えば数mm以下である事が望ましい。カバー体の小穴の加工には、化学的に、機械的に、あるいはレーザー照射やイオンエッチングなどの各種の手段によって可能とされる。
【0041】
また本発明の微小流路構造体は、微小流路が形成された基板とカバー体は、熱処理接合あるいは光硬化樹脂や熱硬化樹脂などの接着剤を用いた接着等の手段により積層一体化することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下では、本発明の実施例を示し、更に詳しく発明の実施の形態について説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
【0043】
また、実施例においては1枚の基板上に1本の微小流路を形成したが、工業的に量産する場合は、1枚の基板上に多数の微小流路を形成する、あるいは多数形成した1枚の基板を積層することで可能となる。
【0044】
この粒子製造用微小流路構造体は図3に示す製作手順に従って以下のように作製した。厚さ1mmで70mm×20mmのガラス基板9の一方の面に、金などの金属膜10を後述する露光光が透過しない程度の厚さに成膜し(図3(a)金属の成膜工程)、その金属膜上にフォトレジスト11をコートした(図3(b)フォトレジストの塗布工程)。更にフォトレジスト上に前記微小流路の形状を描いたパターンを有するフォトマスク12を置き、そのフォトマスク上から露光し現像を行なった(図3(c)露光〜現像工程)。次に、酸などで金属膜10をエッチングした(図3(d)金属膜のエッチング工程)後、レジストとガラスをフッ酸などでエッチィングし(図3(e)レジスト、ガラスのエッチング工程)、さらに残った金属膜10を酸などで溶かして(図3(f)金属膜の除去工程)、微小流路が形成された基板13を得た。実施例においては、微小流路の製作をガラス基板のエッチィングにより微小流路を形成したが、製作方法はこれに限定するものではない。
(実施例1)
本発明の第1の実施例における粒子製造用微小流路を図2に示す。微小流路は70mm×20mm×1t(厚さ)のパイレックス(登録商標)ガラス上に、微小流路に相当する連続相導入流路2、分散相導入流路5及び排出流路7の幅がいずれも220μm、深さ80μm、微小流路のアスペクト比=0.36である両側剪断層構造体形状とし、分散相導入流路5と両側面の2つの排出口8とそれぞれ60度の角度にて交わる合流部6を持った両側剪断層構造体形状の流路を1本形成した。合流部6で分散相及び連続相の両流路が分岐し、両側面の排出流路では分岐した異なる種類の2相が合流した流れとなって排出される。この微小流路の幅及び深さについては、生成する粒子の粒子径に依存するが、微小流路のアスペクト比が0.3以上3未満の範囲を逸脱しなければよい。
【0045】
この微小流路が形成された基板13の微小流路を有する面に、微小流路の流体導入口(連続相導入口2、分散相導入口4)と流体排出口8にあたる位置に予め直径0.6mmの小穴を、機械的加工手段を用いて設けた厚さ1mmで70mm×20mmのガラスカバー体14を熱接合し、図4に示すように微小流路を備えた粒子製造用微小流路構造体を製作した。実施例においては、微小流路を形成する基板及びカバー体にガラス基板を用いたが、これに限定するものではない。
【0046】
次に本発明の粒子製造方法について説明する。図5に示すように粒子製造用微小流路構造体15に液体が送液可能なようにホルダー16などで保持すると共に、テフロン(登録商標)チューブ18及びフィレットジョイント19をホルダー16に固定する。テフロン(登録商標)チューブ18のもう一方はマイクロシリンジ21、22に接続する。これで粒子製造用微小流路構造体15に液体の送液が可能となる。次に粒子を生成するための分散相にモノマー(スチレン)、ジビニルベンゼン、酢酸ブチル及び過酸化ベンゾイルの混合溶液をマイクロシリンジ21に、連続相にポリビニルアルコール3%水溶液をマイクロシリンジ22に注入し、マイクロシリンジポンプ20で送液を行った。送液流速は分散相及び連続相は共に20μl/minである。送液流速が共に安定した状態で、粒子製造用微小流路構造体15の分散相及び連続相が交わる合流部にて粒子生成が観察される(図6)。生成された粒子を観察すると図7に示すように平均粒子径200μmの極めて均一な粒子23であった。また、送液流速を分散相及び連続相を共に1μl/minで行った場合、生成粒子の平均粒子径は230μmの極めて均一な粒子であった。これにより分散相と連続相を同一の送液流速にて行っているので、連続相を過剰に送液することなく、分散度が10%の均一な粒子を生成することが可能となる。
(実施例2)
本発明の第2の実施例における粒子製造用微小流路を図2に示す。微小流路は70mm×20mm×1t(厚さ)のパイレックス(登録商標)ガラス上に、微小流路に相当する連続相導入流路2、分散相導入流路5の幅がいずれも220μm、深さ50μm、排出流路7の幅が110μm、深さ50μm、アスペクト比=0.45である両側剪断層構造体形状とし、分散相導入流路5と両側面の2つの排出口8とそれぞれ60度の角度にて交わる合流部6を持った形状の流路を1本形成した。合流部6の拡大図は図6に示すように1辺80μmのV字形突起物24を尖点側が分散相流路側に向くようにパターン作製時に合流部に設け、分散相及び連続相の両流路が両側面の排出流路に分岐される。この微小流路の幅及び深さについては、生成する粒子の粒子径に依存するが、微小流路の粒子が生成する場所でのアスペクト比が0.3以上3未満の範囲を逸脱しなければよい。また、実施例においては、合流部の突起物にV字形突起物を用いたが、流路の幅や角度に応じて粒子を形成しうるものであれば突起物のサイズや形状を限定するものではない。
【0047】
この微小流路が形成された基板13の微小流路を有する面に、微小流路の流体導入口(連続相導入口2、分散相導入口4)と流体排出口8にあたる位置に予め直径0.6mmの小穴を、機械的加工手段を用いて設けた厚さ1mmで70mm×20mmのガラスカバー体14を熱接合し、図4に示すように微小流路を備えた液滴生成用微小流路構造体を製作した。実施例においては、微小流路を形成する基板及びカバー体にガラス基板を用いたが、これに限定するものではない。
【0048】
次に本発明の粒子製造方法について説明する。図5に示すように粒子製造用微小流路構造体15に液体が送液可能なようにホルダー16などで保持すると共に、テフロン(登録商標)チューブ18及びフィレットジョイント19をホルダー16に固定する。テフロン(登録商標)チューブ18のもう一方はマイクロシリンジ21、22に接続する。これで粒子製造用微小流路構造体15に液体の送液が可能となる。次に粒子を生成するための分散相にモノマー(スチレン)、ジビニルベンゼン、酢酸ブチル及び過酸化ベンゾイルの混合溶液をマイクロシリンジ21に、連続相にポリビニルアルコール3%水溶液をマイクロシリンジ22に注入し、マイクロシリンジポンプ20で送液を行った。送液流速は分散相及び連続相は共に20μl/minである。送液流速が共に安定した状態で、粒子製造用微小流路構造体15の分散相及び連続相が交わる合流部にて粒子生成が観察される。生成された粒子を観察すると平均粒子径110μmの極めて均一な粒子であった。また、送液流速を分散相及び連続相を共に1μl/minで行った場合、生成粒子の平均粒子径は100μmの極めて均一な粒子であった。これにより分散相と連続相を同一の送液流速にて行っているので、連続相を過剰に送液することなく、合流部に突起物を形成することにより、分散度も8%に向上した。合流部に突起物を形成させることにより均一な粒子を安定に生成することが可能となる。
【0049】
【発明の効果】
本発明の粒子製造方法は、上記のように構成された粒子製造用微小流路構造体の合流部で極めて均一な粒子生成が可能となる。分散相と連続相との合流部分に突起物や分岐路を形成することで、均一でより安定した所望の粒径の粒子を生成することができる。また、粒子製造用微小流路構造体は、分散相と連続相の導入流路の幅及び深さを同一とし、分散相と連続相の使用量を同一とすることが可能となる。分散相と連続相の両者がそれぞれ2方向に分岐し、それぞれの一方ずつが合流して異なる排出路から液滴が同時に排出される。これにより一つの粒子製造用微少流路構造体を用いて、同時に二つの粒子製造用微小流路構造体を用いたと同じ効果が得られ、粒子の収量が増加するので工業的量産に適している。また、分散相の流路は合流部で別れて二つの細い分岐路になるため、より小さい径の粒子の生成が可能になる。さらに、
図6(d)のように1枚の基板上に多数の微小流路を環状に連続させて配置し、それぞれの排出路からの
均一で多数の粒子を同時に回収することが可能となる。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の粒子製造用微小流路を示す概略図である。図1中、A−A’、B−B’で示される部分は、それぞれ流路の断面部分を拡大したものである。
【図2】実施例1,2における粒子製造用微小流路構造体を示す概略図である。図2中、C−C’で示される部分は、それぞれ流路の断面部分を拡大したものである。
【図3】実施例1における粒子製造用微小流路の形成方法を示すフロー図である。
【図4】実施例1,2における粒子製造用微小流路構造体を示す概略図である。
【図5】実施例1,2における粒子製造法を示す概略図である。
【図6】液滴生成用微小流路を示す概略図である。図6(a)は実施例2における粒子製造用微小流路を示す概略図であり、図6(b)は突起部の形状を替えた態様の一例であり、図6(c)(d)は微小流路の配置を替えた態様の一例である。
【図7】実施例2における生成粒子を示す図である。
【符号の説明】
1:微小流路基板
2:連続相導入口
3:連続相導入流路
4:分散相導入口
5:分散相導入流路
6:合流部
7:排出流路
8:排出口
9:ガラス基板
10:金属膜
11:フォトレジスト
12:フォトマスク
13:微小流路が形成された基板
14:カバー体
15:微小流路構造体
16:ホルダー
17:ビーカー
18:テフロン(登録商標)チューブ
19:フィレットジョイント
20:マイクロシリンジポンプ
21:マイクロシリンジ(連続相)
22:マイクロシリンジ(分散相)
23:生成粒子
24:合流部突起物(V字形)

Claims (6)

  1. 分散相を導入するための分散相導入口及び連続相を導入するための連続相導入口を有した微小流路と、分散相及び連続相により生成された粒子を排出させるための排出流路及びそれに連通する排出口とを備えた微小流路構造体であって、流路断面のアスペクト比(流路の深さ/幅の比)が0.30以上であり、かつ、前記排出流路が前記微小流路中の分散相と連続相とが合流する位置より任意の方向へ延びている構造となっており、前記分散相と連続相とが合流した位置の近傍において、流路の底面あるいは上面あるいは側面から1つ以上の突起が形成され、かつ、前記微小流路中の分散相と連続相とが合流する位置より排出口に至る排出流路中の一部の部位において、排出流路の幅が狭くなっていることを特徴とする微小流路構造体。
  2. 流路断面のアスペクト比が0.30以上3.0未満であることを特徴とする請求項1に記載の微小流路構造体。
  3. 微小流路の内壁の内、分散相と連続相とが合流する位置及びその近傍が高分子材料で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の微小流路構造体。
  4. 分散相が送液される流路と連続相送液される流路との幅及び深さが等しいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の微小流路構造体。
  5. 排出流路の幅が狭くなっている部位が、排出流路中の分散相と連続相とが合流した位置又はその近傍にあることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の微小流路構造体。
  6. 排出流路の幅が狭くなっている部位が、排出流路中の分散相と連続相とが合流した位置の分散相導入流路側にあることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の微小流路構造体。
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