以下、本発明の一実施形態を図1〜図40に基づいて説明する。図1には、一実施形態に係るカラープリンタ2000の概略構成が示されている。
このカラープリンタ2000は、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)を重ね合わせてフルカラーの画像を形成するタンデム方式の多色カラープリンタであり、光走査装置2010、4つの感光体ドラム(2030a、2030b、2030c、2030d)、4つのクリーニングユニット(2031a、2031b、2031c、2031d)、4つの帯電チャージャ(2032a、2032b、2032c、2032d)、4つの現像ローラ(2033a、2033b、2033c、2033d)、4つのトナーカートリッジ(2034a、2034b、2034c、2034d)、転写ベルト2040、定着ローラ2050、給紙コロ2054、レジストローラ対2056、排紙ローラ2058、給紙トレイ2060、排紙トレイ2070、通信制御装置2080、及び上記各部を統括的に制御するプリンタ制御装置2090などを備えている。
なお、本明細書では、XYZ3次元直交座標系において、各感光体ドラムの長手方向に沿った方向をY軸方向、4つの感光体ドラムの配列方向に沿った方向をX軸方向として説明する。
通信制御装置2080は、ネットワークなどを介した上位装置(例えばパソコン)との双方向の通信を制御する。
各感光体ドラムはいずれも、その表面に感光層が形成されている。すなわち、各感光体ドラムの表面がそれぞれ被走査面である。なお、各感光体ドラムは、不図示の回転機構により、図1における面内で矢印方向に回転するものとする。
感光体ドラム2030aの表面近傍には、感光体ドラム2030aの回転方向に沿って、帯電装置2032a、現像ローラ2033a、クリーニングユニット2031aが配置されている。
感光体ドラム2030a、帯電チャージャ2032a、現像ローラ2033a、トナーカートリッジ2034a、及びクリーニングユニット2031aは、組として使用され、ブラックの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Kステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030bの表面近傍には、感光体ドラム2030bの回転方向に沿って、帯電装置2032b、現像ローラ2033b、クリーニングユニット2031bが配置されている。
感光体ドラム2030b、帯電チャージャ2032b、現像ローラ2033b、トナーカートリッジ2034b、及びクリーニングユニット2031bは、組として使用され、シアンの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Cステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030cの表面近傍には、感光体ドラム2030cの回転方向に沿って、帯電装置2032c、現像ローラ2033c、クリーニングユニット2031cが配置されている。
感光体ドラム2030c、帯電チャージャ2032c、現像ローラ2033c、トナーカートリッジ2034c、及びクリーニングユニット2031cは、組として使用され、マゼンタの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Mステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030dの表面近傍には、感光体ドラム2030dの回転方向に沿って、帯電装置2032d、現像ローラ2033d、クリーニングユニット2031dが配置されている。
感光体ドラム2030d、帯電チャージャ2032d、現像ローラ2033d、トナーカートリッジ2034d、及びクリーニングユニット2031dは、組として使用され、イエローの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Yステーション」ともいう)を構成する。
各帯電チャージャは、対応する感光体ドラムの表面をそれぞれ均一に帯電させる。
光走査装置2010は、上位装置からの多色の画像情報(ブラック画像情報、シアン画像情報、マゼンタ画像情報、イエロー画像情報)に基づいて、各色毎に変調された光束を、対応する帯電された感光体ドラムの表面にそれぞれ照射する。これにより、各感光体ドラムの表面では、光が照射された部分だけ電荷が消失し、画像情報に対応した潜像が各感光体ドラムの表面にそれぞれ形成される。ここで形成された潜像は、感光体ドラムの回転に伴って対応する現像ローラの方向に移動する。なお、この光走査装置2010の構成については後述する。
トナーカートリッジ2034aにはブラックトナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033aに供給される。トナーカートリッジ2034bにはシアントナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033bに供給される。トナーカートリッジ2034cにはマゼンタトナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033cに供給される。トナーカートリッジ2034dにはイエロートナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033dに供給される。
各現像ローラは、回転に伴って、対応するトナーカートリッジからのトナーが、その表面に薄く均一に塗布される。そして、各現像ローラの表面のトナーは、対応する感光体ドラムの表面に接すると、該表面における光が照射された部分にだけ移行し、そこに付着する。すなわち、各現像ローラは、対応する感光体ドラムの表面に形成された潜像にトナーを付着させて顕像化させる。ここでトナーが付着した像(以下、便宜上「トナー画像」という)は、感光体ドラムの回転に伴って転写ベルト2040の方向に移動する。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像は、所定のタイミングで転写ベルト2040上に順次転写され、重ね合わされてカラー画像が形成される。
給紙トレイ2060には記録紙が格納されている。この給紙トレイ2060の近傍には給紙コロ2054が配置されており、該給紙コロ2054は、記録紙を給紙トレイ2060から1枚づつ取り出し、レジストローラ対2056に搬送する。該レジストローラ対2056は、所定のタイミングで記録紙を転写ベルト2040に向けて送り出す。これにより、転写ベルト2040上のカラー画像が記録紙に転写される。ここで転写された記録紙は、定着ローラ2050に送られる。
定着ローラ2050では、熱と圧力とが記録紙に加えられ、これによってトナーが記録紙上に定着される。ここで定着された記録紙は、排紙ローラ2058を介して排紙トレイ2070に送られ、排紙トレイ2070上に順次スタックされる。
各クリーニングユニットは、対応する感光体ドラムの表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。残留トナーが除去された感光体ドラムの表面は、再度対応する帯電チャージャに対向する位置に戻る。
次に、前記光走査装置2010の構成について説明する。
光走査装置2010は、一例として図2〜図5に示されるように、4つの光源(2200a、2200b、2200c、2200d)、4つのカップリングレンズ(2201a、2201b、2201c、2201d)、4つの開口板(2202a、2202b、2202c、2202d)、4つのシリンドリカルレンズ(2204a、2204b、2204c、2204d)、ポリゴンミラー2104、4つのfθレンズ(2105a、2105b、2105c、2105d)、8つの折り返しミラー(2106a、2106b、2106c、2106d、2108a、2108b、2108c、2108d)、4つのトロイダルレンズ(2107a、2107b、2107c、2107d)、4つの光検知センサ(2205a、2205b、2205c、2205d)、4つの光検知用ミラー(2207a、2207b、2207c、2207d)、及び不図示の走査制御装置などを備えている。そして、これらは、光学ハウジング2300(図2〜図4では図示省略、図5参照)の所定位置に組み付けられている。
なお、以下では、便宜上、主走査方向に対応する方向を「主走査対応方向」と略述し、副走査方向に対応する方向を「副走査対応方向」と略述する。
ここでは、光源2200bと光源2200cは、X軸方向に関して離れた位置に配置されている。そして、光源2200aは光源2200bの−Z側に配置されている。また、光源2200dは光源2200cの−Z側に配置されている。
そして、光源2200a及び光源2200bから射出された光束がポリゴンミラー2104に向かう方向を「w1方向」、光源2200c及び光源2200dから射出された光束がポリゴンミラー2104に向かう方向を「w2方向」とする。
また、Z軸方向及びw1方向のいずれにも直交する方向を「m1方向」、Z軸方向及びw2方向のいずれにも直交する方向を「m2方向」とする。
そこで、光源2200a及び光源2200bでは、「m1方向」が主走査対応方向であり、光源2200c及び光源2200dでは、「m2方向」が主走査対応方向である。なお、光源2200a及び光源2200bにおける副走査対応方向、光源2200c及び光源2200dにおける副走査対応方向は、いずれもZ軸方向と同じ方向である。
カップリングレンズ2201aは、光源2200aから射出された光束の光路上に配置され、該光束を略平行光束とする。
カップリングレンズ2201bは、光源2200bから射出された光束の光路上に配置され、該光束を略平行光束とする。
カップリングレンズ2201cは、光源2200cから射出された光束の光路上に配置され、該光束を略平行光束とする。
カップリングレンズ2201dは、光源2200dから射出された光束の光路上に配置され、該光束を略平行光束とする。
開口板2202aは、開口部を有し、カップリングレンズ2201aを介した光束を整形する。
開口板2202bは、開口部を有し、カップリングレンズ2201bを介した光束を整形する。
開口板2202cは、開口部を有し、カップリングレンズ2201cを介した光束を整形する。
開口板2202dは、開口部を有し、カップリングレンズ2201dを介した光束を整形する。
シリンドリカルレンズ2204aは、開口板2202aの開口部を通過した光束を、ポリゴンミラー2104の偏向反射面近傍にZ軸方向に関して結像する。
シリンドリカルレンズ2204bは、開口板2202bの開口部を通過した光束を、ポリゴンミラー2104の偏向反射面近傍にZ軸方向に関して結像する。
シリンドリカルレンズ2204cは、開口板2202cの開口部を通過した光束を、ポリゴンミラー2104の偏向反射面近傍にZ軸方向に関して結像する。
シリンドリカルレンズ2204dは、開口板2202dの開口部を通過した光束を、ポリゴンミラー2104の偏向反射面近傍にZ軸方向に関して結像する。
2つのカップリングレンズ(2201a、2201b)と2つの開口板(2202a、2202b)と2つのシリンドリカルレンズ(2204a、2204b)とからなる光学系は、偏向器前光学系102Aとしてユニット化されている。
同様に、2つのカップリングレンズ(2201c、2201d)と2つの開口板(2202c、2202d)と2つのシリンドリカルレンズ(2204c、2204d)とからなる光学系は、偏向器前光学系102Bとしてユニット化されている。
ポリゴンミラー2104は、2段構造の4面鏡を有し、各鏡がそれぞれ偏向反射面となる。そして、1段目(下段)の4面鏡ではシリンドリカルレンズ2204aからの光束及びシリンドリカルレンズ2204dからの光束がそれぞれ偏向され、2段目(上段)の4面鏡ではシリンドリカルレンズ2204bからの光束及びシリンドリカルレンズ2204cからの光束がそれぞれ偏向されるように配置されている。なお、1段目の4面鏡及び2段目の4面鏡は、互いに位相が45°ずれて回転し、書き込み走査は1段目と2段目とで交互に行われる。
ここでは、シリンドリカルレンズ2204a及びシリンドリカルレンズ2204bからの光束はポリゴンミラー2104の−X側に偏向され、シリンドリカルレンズ2204c及びシリンドリカルレンズ2204dからの光束はポリゴンミラー2104の+X側に偏向される。
各fθレンズはそれぞれ、ポリゴンミラー2104の回転に伴って、対応する感光体ドラム面上で光スポットが主走査方向に等速で移動するようなパワーを有する非円弧面形状を有している。
fθレンズ2105a及びfθレンズ2105bは、ポリゴンミラー2104の−X側に配置され、fθレンズ2105c及びfθレンズ2105dは、ポリゴンミラー2104の+X側に配置されている。
そして、fθレンズ2105aとfθレンズ2105bはZ軸方向に積層され、fθレンズ2105aは1段目の4面鏡に対向し、fθレンズ2105bは2段目の4面鏡に対向している。また、fθレンズ2105cとfθレンズ2105dはZ軸方向に積層され、fθレンズ2105cは2段目の4面鏡に対向し、fθレンズ2105dは1段目の4面鏡に対向している。
そこで、ポリゴンミラー2104で偏向されたシリンドリカルレンズ2204aからの光束は、fθレンズ2105a、折返しミラー2106a、トロイダルレンズ2107a、及び折返しミラー2108aを介して、感光体ドラム2030aに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー2104の回転に伴って感光体ドラム2030aの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030a上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030aでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030aの回転方向が、感光体ドラム2030aでの「副走査方向」である。
また、ポリゴンミラー2104で偏向されたシリンドリカルレンズ2204bからの光束は、fθレンズ2105b、折り返しミラー2106b、トロイダルレンズ2107b、及び折返しミラー2108bを介して、感光体ドラム2030bに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー2104の回転に伴って感光体ドラム2030bの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030b上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030bでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030bの回転方向が、感光体ドラム2030bでの「副走査方向」である。
また、ポリゴンミラー2104で偏向されたシリンドリカルレンズ2204cからの光束は、fθレンズ2105c、折り返しミラー2106c、トロイダルレンズ2107c、及び折返しミラー2108cを介して、感光体ドラム2030cに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー2104の回転に伴って感光体ドラム2030cの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030c上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030cでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030cの回転方向が、感光体ドラム2030cでの「副走査方向」である。
また、ポリゴンミラー2104で偏向されたシリンドリカルレンズ2204dからの光束は、fθレンズ2105d、折り返しミラー2106d、トロイダルレンズ2107d、及び折り返しミラー2108dを介して、感光体ドラム2030dに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー2104の回転に伴って感光体ドラム2030dの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030d上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030dでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030dの回転方向が、感光体ドラム2030dでの「副走査方向」である。
なお、各折り返しミラーは、ポリゴンミラー2104から各感光体ドラムに至る各光路長が互いに一致するとともに、各感光体ドラムにおける光束の入射位置及び入射角がいずれも互いに等しくなるように、それぞれ配置されている。
また、シリンドリカルレンズとそれに対応するトロイダルレンズとにより、偏向点とそれに対応する感光体ドラム表面とを副走査方向に共役関係とする面倒れ補正光学系が形成されている。
ポリゴンミラー2104と各感光体ドラムとの間の光路上に配置される光学系は、走査光学系とも呼ばれている。本実施形態では、fθレンズ2105aとトロイダルレンズ2107aと折り返しミラー(2106a、2108a)とからKステーションの走査光学系が構成されている。また、fθレンズ2105bとトロイダルレンズ2107bと折り返しミラー(2106b、2108b)とからCステーションの走査光学系が構成されている。そして、fθレンズ2105cとトロイダルレンズ2107cと折り返しミラー(2106c、2108c)とからMステーションの走査光学系が構成されている。さらに、fθレンズ2105dとトロイダルレンズ2107dと折り返しミラー(2106d、2108d)とからYステーションの走査光学系が構成されている。
光検知センサ2205aには、ポリゴンミラー2104で偏向され、Kステーションの走査光学系を介した光束のうち1回の光走査における書き込み開始前の光束の一部が、光検知用ミラー2207aを介して入射する。
光検知センサ2205bには、ポリゴンミラー2104で偏向され、Cステーションの走査光学系を介した光束のうち1回の光走査における書き込み開始前の光束の一部が、光検知用ミラー2207bを介して入射する。
光検知センサ2205cには、ポリゴンミラー2104で偏向され、Mステーションの走査光学系を介した光束のうち1回の光走査における書き込み開始前の光束の一部が、光検知用ミラー2207cを介して入射する。
光検知センサ2205dには、ポリゴンミラー2104で偏向され、Yステーションの走査光学系を介した光束のうち1回の光走査における書き込み開始前の光束の一部が、光検知用ミラー2207dを介して入射する。
各光検知センサはいずれも、受光量に応じた信号(光電変換信号)を出力する。
走査制御装置は、各光検知センサの出力信号に基づいて対応する感光体ドラムでの走査開始タイミングを検出する
光源2200aは、一例として図6(A)〜図6(C)に示されるように、円筒状の本体a1、円板状のステムa2、及び該ステムa2の−w1側の面から−w1方向に延びる4本のリード端子a3を有している。
そして、光源2200aは、一例として図7に示されるように、2つの発光部(L1、L2)を有している。すなわち、光源2200aは、マルチビーム・レーザダイオードである。これら2つの発光部(L1、L2)は、本体a1内に収容され、ステムa2上にマウントされている。そして、2つの発光部(L1、L2)は、w1方向に直交する平面内で、光源2200aの中心を通る直線上にあり、該中心からの距離が互いに等しくなる位置に配置されている。
他の光源(光源2200b、光源2200c、光源2200d)もマルチビーム・レーザダイオードであり、光源2200aと同様な構成を有している。
光学ハウジング2300は、一例として図8に示されるように、コアハウジング120とサブハウジング110を有している。
コアハウジング120は、図9に示されるように、ポリゴンミラー2104及び4つのfθレンズ(2105a、2105b、2105c、2105d)が収容される平面視長方形状の第1部分と、偏向器前光学系102A及び偏向器前光学系102Bが収容される第2部分とを含む容体である。この容体は、一例としてアルミダイキャスト製である。なお、この容体は、プラスチック成型品であっても良い。
また、この容体の+Y側の壁面は、XZ面に対して約30度傾斜した外壁120a及び外壁120bを含んでいる。そして、外壁120aには、光源2200a及び光源2200bが取り付けられ、外壁120bには、光源2200c及び光源2200dが取り付けられている。
外壁120aの−m1側端部には、−w1方向に延びる側壁131が設けられ、+m1側端部には、−w1方向に延びる側壁132が設けられている。
また、外壁120bの−m2側端部には、−w2方向に延びる側壁133が設けられ、+m2側端部には、−w2方向に延びる側壁134が設けられている。
外壁120aには、一例として図10に示されるように、嵌合部121Aと嵌合部121Bとが、Z軸方向に離れて形成されている。各嵌合部は、円形の段付き開口部である。ここでは、嵌合部121Bが、嵌合部121Aの+Z側に形成されている。
また、嵌合部121Aの−m1側にねじ穴122bが形成され、嵌合部121Aの+m1側にねじ穴122dが形成されている。m1方向に関して、嵌合部121Aの中心とねじ穴122bの中心との距離は、嵌合部121Aの中心とねじ穴122dの中心との距離と同じである。ここでは、この距離をL1とする(図12参照)。
嵌合部121Aとねじ穴122bとねじ穴122dは、組として用いられ、光源2200aを外壁120aに取り付けるためのものである。
さらに、嵌合部121Bの−m1側にねじ穴122aが形成され、嵌合部121Bの+m1側にねじ穴122cが形成されている。m1方向に関して、嵌合部121Bの中心とねじ穴122aの中心との距離は、嵌合部121Bの中心とねじ穴122cの中心との距離と同じである。ここでは、この距離は、上記L1と同じである。
嵌合部121Bとねじ穴122aとねじ穴122cは、組として用いられ、光源2200bを外壁120aに取り付けるためのものである。
外壁120bには、一例として図11に示されるように、嵌合部121Cと嵌合部121Dとが、Z軸方向に離れて形成されている。各嵌合部は、円形の段付き開口部である。ここでは、嵌合部121Cが、嵌合部121Dの+Z側に形成されている。
また、嵌合部121Cの−m2側にねじ穴122eが形成され、嵌合部121Cの+m2側にねじ穴122gが形成されている。m2方向に関して、嵌合部121Cの中心とねじ穴122eの中心との距離は、嵌合部121Cの中心とねじ穴122gの中心との距離と同じである。ここでは、この距離は、上記L1と同じである。
嵌合部121Cとねじ穴122eとねじ穴122gは、組として用いられ、光源2200cを外壁120bに取り付けるためのものである。
さらに、嵌合部121Dの−m2側にねじ穴122fが形成され、嵌合部121Dの+m2側にねじ穴122hが形成されている。m2方向に関して、嵌合部121Dの中心とねじ穴122fの中心との距離は、嵌合部121Dの中心とねじ穴122hの中心との距離と同じである。ここでは、この距離は、上記L1と同じである。
嵌合部121Dとねじ穴122fとねじ穴122hは、組として用いられ、光源2200dを外壁120bに取り付けるためのものである。
4つの嵌合部(121A〜121D)は、いずれも同じ形状、同じ大きさであり、外径をD1、内径をD2とする(図12参照)。
8つのねじ穴(122a〜122h)は、いずれも同じ大きさであり、外径をD3とする(図12参照)。
側壁131は、一例として図13に示されるように、+m1側の面にZ軸方向に伸びる溝が形成されている。そして、Z軸方向に関して、溝の中央付近に棚が設けられている。また、該溝の−Z側端部付近は、+w1側の側面が階段状となり、溝の幅が狭くなっている。
側壁132は、一例として図14に示されるように、−m1側の面にZ軸方向に伸びる溝が形成されている。そして、Z軸方向に関して、溝の中央付近に棚が設けられている。また、該溝の−Z側端部付近は、+w1側の側面が階段状となり、溝の幅が狭くなっている。
側壁133は、一例として図15に示されるように、+m2側の面にZ軸方向に伸びる溝が形成されている。そして、Z軸方向に関して、溝の中央付近に棚が設けられている。また、該溝の−Z側端部付近は、+w2側の側面が階段状となり、溝の幅が狭くなっている。
側壁134は、一例として図16に示されるように、−m2側の面にZ軸方向に伸びる溝が形成されている。そして、Z軸方向に関して、溝の中央付近に棚が設けられている。また、該溝の−Z側端部付近は、+w2側の側面が階段状となり、溝の幅が狭くなっている。
各側壁における棚の+Z側の面(棚面)、及び溝の段部は、後述するバックプレート72の位置を規定する基準面である。
図17には、光源を挟んで外壁にねじ止めされ、該光源を該外壁に押しつけるためのバックプレート72が示されている。このバックプレート72は、長方形状の板部材であり、一方の長辺から他方の長辺に向かう3つの切れ込みが設けられている。中央の切れ込み722の幅D5は、前記嵌合部の内径D2と同程度である。また、両端の切れ込み(721、723)の幅D4は、いずれも前記ねじ穴の外径D3よりやや大きい。
そして、長手方向に関して、切れ込み721の中心と切れ込み722の中心との距離は、切れ込み723の中心と切れ込み722の中心との距離と同じである。この距離は、前記距離L1と同じである。
このバックプレート72は、光源毎に用いられている。ここでは、便宜上、光源2200aを外壁120aに押しつけるためのバックプレートをバックプレート72a、光源2200bを外壁120aに押しつけるためのバックプレートをバックプレート72bという。また、光源2200cを外壁120bに押しつけるためのバックプレートをバックプレート72c、光源2200dを外壁120bに押しつけるためのバックプレートをバックプレート72dという。
ここで、各光源を光学ハウジング2300に取り付ける方法について説明する。
(1)光源2200aにソケット141を装着する。
ソケット141は、一例として図18に示されるように、樹脂製の円柱形状の部材であり、その中に4本のソケット端子がそれぞれ部分的に埋め込まれている。各ソケット端子は、樹脂に埋め込まれる部分がパイプ状で、樹脂から出ている部分がピン状になっている。そして、パイプ状の部分に光源のリード端子a3が挿入され、電気的に接続されるようになっている。また、ソケット141の他方の面の中央には、光源のステムに当接される突起部が設けられている。光源2200aにソケット141が装着されている状態が図19に示されている。
(2)外壁120aの嵌合部121Aに光源2200aの本体a1を挿入する(図20参照)。
(3)ねじ穴122b及びねじ穴122dにねじの先端部を螺合させる(図21参照)。
(4)ソケット端子を介して光源2200aに電力を供給し、光源2200aの2つの発光部を点灯させる。
(5)2つの発光部からの各光束のZ軸方向に関する間隔(ビームピッチ)を、CCDカメラやポジションセンサなどの計測機器を用いて計測しつつ、w1方向に直交する面内でソケット141を回動させる。このとき、光源2200aは、その中心を通り、w1方向に平行な軸回りに回動する。
例えば、光源2200aを、図22(A)に示される状態から角度α回転させると、図22(B)に示されるように、2つの発光部(L1、L2)のZ軸方向に関する距離を、d1からd2に変化させることができる。これにより、光源2200aから射出される2つの光束のビームピッチが短くなる。
(6)計測機器の計測値が、所望のビームピッチに対応する値になると、ソケット141の回動を止める。
(7)図23に示されるように、バックプレート72aを、側壁131及び側壁132の溝をガイドとして、紙面下から上に(+Z方向に)向かって挿入する。そして、側壁の棚によって+Z方向への移動が阻止されると(図24(A)参照)、+w1方向に移動させ、段部に載置する(図24(B)、図25参照)。これにより、バックプレート72aの位置決めがなされる。
バックプレート72aが所定位置に装着されたときの状態が図26に示されている。また、図26のA−A断面図が図27に示されている。光源2200aのリード端子とバックプレート72aとは非接触である。また、図26のB−B断面図が図28に示されている。ねじとバックプレート72aとは非接触である。
(8)各ねじをさらにねじ穴に螺合する。これにより、バックプレート72aは、光源2200aを挟んで外壁120aにねじ止めされ、光源2200aを外壁120aに押しつける。ここでは、バックプレート72aは、光源2200aのステムa2に対して面接触している。また、バックプレート72aにおけるステムa2との接触部は、光源2200aの中心を通り、Z軸方向に平行な軸に対して対称である。
(9)ソケット141を光源2200aから取り外す(図29参照)。これにより、光源2200aの取り付けが完了する。
(10)光源2200bにソケット141を装着する。
(11)外壁120aの嵌合部121Bに光源2200bの本体a1を挿入する(図30参照)。
(12)ねじ穴122a及びねじ穴122cにねじの先端部を螺合させる(図31参照)。
(13)光源2200aと同様にして、光源2200bから射出される2つの光束のビームピッチが所定のビームピッチとなるように、光源2200bの角度調整を行う。
(14)図32に示されるように、バックプレート72bを、側壁131及び側壁132の溝をガイドとして、紙面上から下に(−Z方向に)向かって挿入する。そして、側壁の棚に載置する(図33及び図34参照)。これにより、バックプレート72bの位置決めがなされる。
バックプレート72bが所定位置に装着されたときの状態が図35に示されている。また、図35のA−A断面図が図36に示されている。光源2200bのリード端子とバックプレート72bとは非接触である。また、図35のB−B断面図が図37に示されている。ねじとバックプレート72bとは非接触である。
(15)各ねじをさらにねじ穴に螺合する。これにより、バックプレート72bは、光源2200bを挟んで外壁120aにねじ止めされ、光源2200bを外壁120aに押しつける。ここでは、バックプレート72bは、光源2200bのステムa2に対して面接触している。また、バックプレート72bにおけるステムa2との接触部は、光源2200bの中心を通り、Z軸方向に平行な軸に対して対称である。
(16)ソケット141を光源2200bから取り外す(図38参照)。これにより、光源2200bの取り付けが完了する。
(17)同様にして、光源2200c及び光源2200dを外壁120bに取り付ける(図39参照)。
これにより、4つの光源の光学ハウジング2300への取り付けが完了する。
図8に戻り、サブハウジング110は、Y軸方向に対向している一対の側板(111、112)と、これらの側板を連結する5つの連結部材113を有している。各側板は、それらの長手方向がX軸方向と一致するように配置されている。
各側板は、例えば金属板を板金加工することにより製作されている。そして、各側板には、複数の開口部が形成されている。また、側板112の中央部には矩形状の切り欠き部が形成され、該切り欠き部には側板112の一部が水平に折り曲げられた折り曲げ部112aが形成されている。
連結部材113は、断面形状がU字状の長尺部材であり、Y軸方向の両端部がそれぞれ側板に固定されている。これにより、側板111と側板112は平行状態で連結される。
サブハウジング110には、4つのトロイダルレンズ(2107a、2107b、2107c、2107d)、8つの折り返しミラー(2106a、2106b、2106c、2106d、2108a、2108b、2108c、2108d)、4つの光検知センサ(2205a、2205b、2205c、2205d)、4つの光検知用ミラー(2207a、2207b、2207c、2207d)などが保持される。
そして、コアハウジング120の下面が折り曲げ部112aに支持され、更にコアハウジング120の−Y側の側面が側板111にボルト等で固定される。これにより、コアハウジング120とサブハウジング110は、一体化される(図40参照)。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る光走査装置2010では、各偏向器前光学系とポリゴンミラー2104と各走査光学系とによって本発明の光学系が構成されている。
また、外壁120aと光源(2200a、2200b)と側壁(131、132)とバックプレート(72a、72b)とによって本発明の光源装置が構成されている。
また、外壁120bと光源(2200c、2200d)と側壁(133、134)とバックプレート(72c、72d)とによって本発明の光源装置が構成されている。
また、外壁120a及び外壁120bによって、本発明の光源装置における保持板が構成されている。すなわち、本実施形態では、保持板は光学ハウジングと一体化されている。
以上説明したように、本実施形態に係る光走査装置2010によると、それぞれ複数の発光部を有する4つの光源(2200a、2200b、2200c、2200d)、4つの光源からの各光束をそれぞれ対応する感光体ドラムの表面に集光するとともに、該感光体ドラムの表面の光スポットを主走査方向に移動させる光学系、及び光学系が収容される光学ハウジング2300などを備えている。
光学ハウジング2300の外壁120aには、光源2200aを取り付けるための、嵌合部121A及び2つのねじ穴(122b、122d)が形成され、光源2200bを取り付けるための、嵌合部121B及び2つのねじ穴(122a、122c)が形成されている。
また、光学ハウジング2300の外壁120bには、光源2200cを取り付けるための、嵌合部121C及び2つのねじ穴(122e、122g)が形成され、光源2200dを取り付けるための、嵌合部121D及び2つのねじ穴(122f、122h)が形成されている。
そして、光源2200aを挟んで外壁120aにねじ止めされ、光源2200aを外壁120aに押しつけるためのバックプレート72a、光源2200bを挟んで外壁120aにねじ止めされ、光源2200bを外壁120aに押しつけるためのバックプレート72bを有している。
また、光源2200cを挟んで外壁120bにねじ止めされ、光源2200cを外壁120bに押しつけるためのバックプレート72c、光源2200dを挟んで外壁120bにねじ止めされ、光源2200dを外壁120bに押しつけるためのバックプレート72dを有している。
各バックプレートには、着脱する際に、ねじの締結方向に直交する一の方向(ここでは、Z軸方向)にスライドさせるための3つの切れ込みが設けられている。該3つの切れ込みは、スライドの際に、光源との干渉を避けるための切れ込み(光源用切れ込み)722と、2つのねじ穴のそれぞれに一部が螺合された2つのねじとの干渉を避けるための2つの切れ込み(ねじ用切れ込み)(721、723)とからなっている。
この場合は、嵌合部に光源が嵌合され、同じ組の2つのねじ穴のそれぞれにねじの一部が螺合された状態で、バックプレートを装着することができる。
そこで、バックプレートを外壁にねじ止めする際に、バックプレートにねじがあたることを防止することができる。そのため、ねじの回転に伴う光源の連れ回しを防ぐことができ、光源の狙いではない(不要な)回転を抑制することができる。
すなわち、光源から射出される複数の光束のビームピッチを容易に精度良く調整することが可能である。
また、ねじ穴122bは、嵌合部121Aの−m1側に形成され、ねじ穴122dは、嵌合部121Aの+m1側に形成されている。m1方向は、バックプレート72aが着脱時にスライドされる方向であるZ軸方向に直交している。この場合は、短い摺動距離でねじ締めを完了することができ、作業時間を短縮することができる。
また、ねじ穴122aは、嵌合部121Bの−m1側に形成され、ねじ穴122cは、嵌合部121Bの+m1側に形成されている。m1方向は、バックプレート72bが着脱時にスライドされる方向であるZ軸方向に直交している。この場合は、短い摺動距離でねじ締めを完了することができ、作業時間を短縮することができる。
また、ねじ穴122eは、嵌合部121Cの−m2側に形成され、ねじ穴122gは、嵌合部121Cの+m2側に形成されている。m2方向は、バックプレート72cが着脱時にスライドされる方向であるZ軸方向に直交している。この場合は、短い摺動距離でねじ締めを完了することができ、作業時間を短縮することができる。
また、ねじ穴122fは、嵌合部121Dの−m2側に形成され、ねじ穴122hは、嵌合部121Dの+m2側に形成されている。m2方向は、バックプレート72dが着脱時にスライドされる方向であるZ軸方向に直交している。この場合は、短い摺動距離でねじ締めを完了することができ、作業時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、装着時に、バックプレートとステムとが面接触している。この場合は、ねじ締めの際の衝撃が抑えられ、角度調整された光源の回転を更に抑えることができる。
また、本実施形態では、バックプレートにおけるステムとの接触部は、光源の中心を通り、Z軸方向に平行な軸に対して対称である。この場合は、光源に外力を作用させることなくバックプレートを装着することができる。そして、角度調整された光源の回転を更に抑えることができる。
また、本実施形態では、バックプレートを装着する際に、側壁の溝を案内に用いている。この場合は、より安定的に、光源に外力を作用させることなくバックプレートを装着することができる。
また、本実施形態では、側壁の溝にバックプレートの位置決め用の面が設けられている。この場合は、簡単にバックプレートを所定の位置に装着することができる。また、位置決め用の治具が不要となる。そこで、部品点数を削減することができる。
また、本実施形態では、2つの光源が副走査対応方向に近接して配置されているため、装置の小型化を図ることができる。
また、本実施形態に係るカラープリンタ2000によると、光走査装置2010を備えているため、結果として高品質の画像を形成することができる。
なお、上記実施形態では、バックプレートが側壁の溝に設けられた棚に載置される場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、バックプレートの切れ込みにフックを設け、該フックを光源のステムに引っ掛けることによりバックプレートを支持しても良い。この場合に、フックにおけるステムとの接触面をバックプレートの位置を規定するための基準面としても良い。また、光源とソケットとによってバックプレートが保持されても良い。
また、上記実施形態では、バックプレートを所定位置に挿入する際に、バックプレートが側壁の溝に案内される場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、少なくとも一方の側壁に溝がなくても良い。
また、上記実施形態では、バックプレートをZ軸方向にスライドさせる場合について説明したが、これに限定されるものではない。但し、スライドさせる方向に応じて、切れ込みを設ける必要がある。
また、上記実施形態では、ステムとバックプレートが面接触する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、線接触あるいは点接触であっても良い。
また、上記実施形態では、バックプレートが側壁に保持される場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、バックプレートに保持用の切り欠きを設け、該切り欠きに係合される保持用治具を備えても良い。該保持用治具は、バックプレートがねじ止めされた後、取り外される。
また、上記実施形態では、各側壁が外壁に固定されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、バックプレートとリード端子は非接触であるが、例えば、金属部品がバックプレートとリード端子とに同時に接触する場合を想定し、光源の損傷を回避するため、バックプレートの素材を絶縁材料とすることが好ましい。
また、上記実施形態では、側壁の溝を直線状としたが、バックプレートをねじ止めする際に干渉する場合は、バックプレートの移動方向に溝を拡げても良い(図41〜図44参照)。
また、上記実施形態では、光学ハウジングの外壁に光源が取り付けられる場合について説明したが、光学ハウジングとは別の板状部材に光源が取り付けられても良い。この場合は、板状部材が光学ハウジングの所定位置に固定される。
なお、上記実施形態では、光源が4つの場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、光源2200aと光源200bの2つのみを有していても良い。但し、この場合には、感光体ドラムの数も1つ又は2つとなる。
また、上記実施形態では、各光源が2つの発光部を有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。要するに、各光源が複数の発光部を有していれば良い。
また、上記実施形態では、光学ハウジングが、コアハウジング120とサブハウジング110とを有する場合について説明したが、これに限らず、コアハウジングとサブハウジングとが一体的に構成された光学ハウジングであっても良い。
また、上記実施形態では、画像形成装置として、複数の感光体ドラムを備えたカラープリンタ2000の場合について説明したが、これに限らず、例えば1つの感光体ドラムを複数の光束で走査し、単色の画像を形成するプリンタにも適用することができる。
また、上記実施形態では、光走査装置2010がプリンタに用いられる場合について説明したが、プリンタ以外の画像形成装置、例えば、複写機、ファクシミリ、又は、これらが集約された複合機にも好適である。