JP5195203B2 - 遊技機の磁石検知装置及び磁石検知方法 - Google Patents

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本発明は遊技機の磁石検知装置及び方法に関し、特にパチンコ遊技機に取付けられる磁石検知装置の着磁により磁石が存在していない場合にも磁石があると誤検出することを防止する遊技機の磁石検知装置及び方法に関する。
パチンコ遊技機の不正防止方法において、パチンコ玉の動きを操作する不正行為に用いられる磁石を検知して不正行為を報知する先行技術として特許文献1が知られている。この特許文献1においては、不正磁石の操作作用点となる複数の入賞口近傍に配置された複数の磁石検知装置を用いて、磁石を検知した場合に遊技機の外部に発報する技術が開示されている。
特開2003−340074
パチンコ遊技機には、役物可動用モータ、ソレノイド等に使用されている磁石やパチンコ発射部に使用されている磁石などによる既存磁力が存在している。この既存磁力を不正磁石から放出されている磁力として誤検出する事を防止する手段としては、磁石検知装置の検知感度を低くするか又は既存磁力の影響を受けない位置に磁石検知装置を配置することにより、パチンコ遊技機内に存在する既存磁力を誤検出しないようにする必要がある。
パチンコ遊技機内に存在する既存磁力を誤検出しないようにするために、上記特許文献1においては、磁石による不正操作がなされる複数の位置のそれぞれに磁石検知装置を配置している。このため、パチンコ遊技機の1台当たりの価格が単一の磁石検知装置による場合に比較して高価となり、且つ、構成が複雑になるという課題がある。
また、簡素で安価な磁石検知手段(以下、磁石検知センサと称する)を実現する為に検知感度を高くする検知手段が望まれている。磁石を磁石検知センサに接近させると磁石検知センサの金属部分に微量の磁力が着磁してしまう場合あるが微量の磁力を検知する高感度磁石検知センサではその着磁による磁力も検出してしまう。
その為、磁石が磁石検知センサから離れた状態になっても着磁の影響で磁石検出信号が磁石検知センサより出力されてしまう為、一度、磁石を検出してしまった磁石検知センサは脱磁などによりの影響を解除する必要があった。
他方で、磁石からの磁力を検知して予め設定された閾値を超えた磁力を検知した場合にのみONするひとつの磁石検知センサにおいて、パチンコ機に対する不正磁石を広範囲に検出しようとすると検知感度を高くする必要がある。
検知感度を高くして広範囲に磁石を検知するには磁石検知センサの閾値を低くする必要がある。磁石検知センサの閾値を低くすると、磁石検知センサ自身が磁性を帯びて着磁してしまうことにより磁石検知センサ出力が閾値よりも大きくなり、磁石が無い状態でもON状態のままになって磁石検知センサが機能しなくなるという問題がある。
この問題は、磁石検知センサを構成する電子部品が磁性体であり、磁石を近づけると磁石検知センサ自身が磁性を帯びて着磁してしまい、磁石検知センサ自身の磁力で磁石検知センサの出力が閾値を超えたままとなることにより発生する。
磁石検知センサの着磁の影響を軽減するための方法として、次の2つの方法が考えられる。(1)磁束検知センサを構成する電子部品や配線パターンを磁化しない材料を選ぶ。(2)磁石検知センサ内の磁束センサを他の電子部品から遠ざける。(1)の方法では、コンデンサや抵抗などの標準部品の材料を変更する必要があるが、これはコスト等により現実的ではない。(2)の方法では、磁束センサ本体を磁石検知センサの他の構成部品から遠ざけることにより、磁石検知センサの形状が大きくなってしまう。磁石検知センサ形状が大きくなると、磁石検知センサのパチンコ機への取付け位置の自由度が下がるという不利益がある。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、磁石検知センサに着磁された磁力の影響をうける事なく、磁石が所定領域に接近した時のみ磁力検出信号を出力するようにした、磁石検出精度の高い磁石検知方法及び磁石検知センサを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供されるものは、遊技機の磁石検知装置に含まれる磁束センサの出力が、磁束センサ出力基準値と磁石を検出する第1の閾値との和より大きい場合に磁石が磁石検知装置の近傍に存在すると判定する磁石検知方法及び装置において、磁束センサ出力基準値の初期値を磁束センサの初期出力に等しくし、磁束センサの出力が、磁束センサ出力基準値と第1の閾値との和を超えて、磁束センサの着磁閾値の範囲内にあり、且つ、所定時間の間の磁束センサの出力の変化量が第2の閾値より小さい場合に、磁石検知装置は着磁したと判定して磁束センサ出力基準値を磁束センサの出力の現在値に更新することを特徴とする磁石検知装置及び磁石検知方法である。
本発明により、磁束センサ出力基準値は磁束センサの出力の変化量が所定時間の間あまり変化しない場合(第2の閾値以下の場合)に、磁石検知装置が磁石により着磁したと判定して磁束センサ出力基準値をその時の磁束センサの出力値に更新するので、磁石が近くに存在していない場合でも磁石が存在するとする誤検出が防止される。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面より詳述する。全図を通して同一参照番号は同一のものを示す。
図1は本発明の背景を説明するための、磁石検知センサが搭載されているパチンコ遊技機の外観斜視図、図2は図1に示した遊技機の正面図である。図1及び図2において、パチンコ遊技機3は、遊技枠12と、遊技枠12に組み込まれた遊技盤14と、遊技盤14の前面に設けられた遊技枠12にガラス扉16と、遊技盤14上に設けられた複数の役物18と、ガラス扉16の下側で遊技枠12の前面に設けられたパチンコ玉受け皿20と、パチンコ玉受け皿20の右側に設けられたパチンコ玉発射ハンドル22とを備えている。遊技機3の外部からの不正磁石を検出可能な単一の磁石検知装置24がガラス扉16の枠の端面に取り付けられている。磁石検知装置24の構成には磁束センサとして知られる市販のMIセンサが含まれている。以下、磁石検知装置24を磁石検知センサと称する。
ガラス扉16の枠の端面に磁石検知センサ24を取り付けるメリットは、取り付けのしやすさ、演出の邪魔にならない、大きな磁場を発生する中央の役物ソレノイドの影響を受けにくいなどである。
図3は従来技術において磁石検知センサに対する磁石の位置と磁束センサ出力との関係を説明するグラフ図である。図3において、縦軸は磁束密度を単位とする磁束センサ出力を表し、横軸は時間を表す。まず、電源投入状態である状態Aでは、磁石検知センサの電源投入時における磁石検知センサ内の磁束センサ出力を、磁束センサ出力基準値(以下、単にセンサ出力基準値と証する)として設定する。閾値はそのセンサ出力基準値からの変化量とする。
次に、状態Bにおいて、磁石を磁石検知センサに近づけると磁束センサに入射される磁束が大きくなり磁束センサ出力はセンサ出力基準値から離れていく。磁束センサ出力が時刻t1にて閾値を超えると検知出力状態が「検知ON」となる。
次に状態Cにおいて、磁石検知センサに近づけた磁石を磁石検知センサから遠ざけていくと磁束センサに入射される磁束が小さくなり磁束センサ出力はセンサ出力基準値に近づいていく。
次に状態Dにおいて、磁石検知センサの近くに磁石がない状態になっても、磁束センサの出力は磁石検知センサ基板の着磁により閾値を超えた状態を維持するので、磁石がないにもかかわらず時刻t2以降も検知出力状態が「検知ON」のままとなってしまい、この後に磁石が磁石検知センサの近くに配置されてもその磁石を検知することができなくなってしまう。
従来技術では、磁石を検出するための閾値のみで磁束センサの出力を「検知ON」、「検知OFF」の2値出力していた。
図4は本発明の実施の形態による磁石検知センサの構成を示すブロック図である。図4において、磁石検知センサ41(図1における磁石検知センサ24に対応するもの)は、磁束センサ42と、磁束センサ42の出力を処理する検出信号処理部43とを備えている。
検出信号処理部43は、本実施の形態ではマイコンにより実現されている。検出信号処理部43は、磁束センサ42の出力に接続されたセンサ信号取得処理部44と、センサ信号処理部44の出力に接続された平均化フィルタ部45と、センサ出力基準値決定処理部46と、平均化フィルタ部45及びセンサ出力基準値決定処理部46の出力に接続された磁石検知処理部47と、センサ信号取得処理部44及び磁石検知処理部47の出力に接続された着磁補正決定処理部48とを備えている。
センサ信号取得処理部44は磁束センサの出力信号を取得する。平均化フィルタ部45は磁気検知処理部に入力される信号に含まれる発射パルスの影響を除去するために移動平均法による平均化を行う。センサ出力基準値決定処理部46は電源投入時の磁束センサ出力を取得して初期オフセットのセンサ出力基準値を決定する。磁石検知処理部47は原点からの変化量を計算して、変化分の磁束密度の大きさを求める。この磁束密度の大きさが、磁石を検知するための閾値以上の場合はON、未満の場合はOFFを出力する。着磁補正処理部48は磁石検知センサが着磁しているかどうか判断して着磁と判断した場合はセンサ出力基準値を補正する。
本発明の実施の形態では、従来の閾値に加えて着磁を検出するための第2の閾値を設けて、磁石検出後も予め設定された第2の閾値範囲内に所定時間連続して検出された場合に着磁磁力があると判断してセンサ出力基準値を補正する。
磁石検知センサの着磁を検出するための第2の閾値は、着磁閾値と所定時間と所定時間の磁束変化閾値で構成される。すなわち、磁石の飛来により磁束センサ出力が閾値を超えて磁石検知センサ出力が「検知ON」となった後、磁束センサ出力が着磁閾値範囲内で所定時間の間、磁束変化閾値内であれば着磁磁力とみなして所定時間内のセンサ出力の平均値を新しいセンサ出力基準値とする。
新しいセンサ出力基準値とするセンサ出力としては、所定時間内のセンサ出力の平均値に替えて、所定時間内のセンサ出力の最大、最小値の平均値または着磁磁力とみなした時のセンサ出力値を用いてもよい。
この補正により図3の磁石がない状態Dのときの検知出力状態は「検知OFF」となりその後の磁石飛来も正常に検出することができる。また、磁石検知センサ自体の着磁以外にパチンコ機の枠にセンサを取り付けた時の枠板金、ねじ止めビスなどを考慮した着磁閾値を設定して補正することができる。この補正処理により板金などの磁性体が近くにあっても着磁閾値以下の着磁量であれば磁石検知センサが取付け可能でパチンコ機へのセンサ取付け制限がより少なくなる。
図5は本発明の実施の形態おける磁石検知センサ41に対する磁石の位置と磁束センサ42のX方向の出力との関係を説明するグラフ図である。Y方向及びZ方向については図示していないが、X方向の処理と同様である。図5において、着磁閾値S2を予め設定する。着磁閾値S2は磁束センサの最大着磁量に相当する絶対値であって、出力の最大値MAXと最小値MINの間にある。着磁閾値S2は磁石検知センサ(及び磁石検知センサ基板)に予め最大に着磁させてそのときの磁束センサ出力を測定することにより定める(図6参照)。
状態Aにて、センサ出力基準値決定処理部46は、電源投入時に磁石を検出するための閾値S1とX方向のセンサ出力基準値X0を設定する。センサ出力基準値X0は磁石検知センサ41への電源投入時の磁束センサ42の出力である。閾値S1は電源投入時における磁石検知センサ41の検知出力がONになるときの磁束センサ42の出力とセンサ出力基準値X0との差である。
次に状態Bでは、磁石を磁石検知センサ41に近づけると磁束センサ42に入射される磁束が大きくなり磁束センサ42の出力はセンサ出力基準値X0から離れていく。磁束センサ42の出力が閾値S1を超えると検知出力状態が「検知ON」となる。
次に状態Cで、磁石検知センサ41に近づけた磁石を遠ざけていくと磁束センサ42に入射される磁束が小さくなり磁束センサ42の出力は低下しはじめてセンサ出力基準値X0に近づいていく。
次に状態Dで、磁石検知センサ41の近傍に磁石がない状態の磁束センサ42の出力が、(1)センサ出力基準値X0+閾値S1より大きく、(2)着磁閾値S2の範囲内で、(3)かつ所定時間S2Tの間で磁束センサの出力の変化量が所定の磁束変化閾値S2D以下の場合は、磁石検知センサ41が着磁していると判断する。即ち、磁束センサ42の出力がセンサ出力基準値X0を基準にして閾値S1以上であるだけではなく、着磁閾値S2の範囲内で、磁束センサの出力の変化量が所定時間の間あまり変化しない場合に、磁束検知センサ41は着磁したと判断する。
磁束検知センサが着磁したと判断した場合は、状態Eにて、上記所定時間S2T内の磁束センサ出力の平均値を新しいセンサ出力基準値X0’とする。これにより、たとえ磁束センサ出力がX0+S1より大きくてもX0’+S1より小さければ、磁束センサ出力は磁石を検知するための閾値S1以内におさまり検知出力状態が「検知OFF」となり、磁石が存在しないにもかかわらず磁石を検知したとする誤検知を防止できるばかりでなく、その後の磁石飛来も正しく検知することができる。
図6は図5に示した場合より長い時間にわたる、本発明の実施の形態おける磁石検知センサに対する磁石の位置と磁束センサ出力との関係を説明するグラフ図である。図6において、着磁閾値S2は、磁石検知センサ41が最大着磁量になったときの磁束センサ42の出力の最小値MAXと最大値MINとの差である。図6においては、センサ出力基準値(着磁オフセット補正)がX0、X0’、X’’、X0’’’と更新されている。着磁閾値S2がセンサ出力のMAX、MINの間に設定されており、磁束センサ出力が着磁閾値S2の範囲内にあるときにオフセット補正がなされるので、何回着磁しても、センサ出力が飽和することなくオフセット補正することができる。
図7は図3に示した磁石検知センサ41のメイン処理を説明するフローチャートである。図7において、ステップ71にてセンサ信号取得処理部44により各軸の感度設定をする。感度は、各検知軸毎に持っているため各軸の磁束密度は以下の式で求める。なお、以下の説明では簡単のためにX,Y軸の二次元について説明するが、実際には一次元、二次元および三次元のいずれにおいても処理できる。
磁束密度(μT)ΔX=(X−X0)÷X軸感度(mV/μT)
磁束密度(μT)ΔY=(Y−Y0)÷Y軸感度(mV/μT)
ここで、X0、Y0は、電源投入時の磁束センサ42の出力であり、
X、Yは、磁束センサ42の出力であり、
ΔX、ΔYは、磁束密度変化量である。
Z軸についても同様であるので、説明を省略する。
次いでステップ72にて、センサ出力基準値決定処理部46は、磁石検知閾値S1、着磁閾値S2、磁石検知センサ41が最大着磁量になったときの磁束センサ42の出力の最小値MINと最大値MAX、着磁所定時間S2T、着磁変化量S2Dを設定する。
次いでステップ73にて、原点決定処理を行う。この処理の詳細は図8に示すフローチャートに示されている。ステップ73は無限ループであって、電源がオフになり、メイン処理が終了するまで継続して行う。
ステップ73に次いでステップ74にて磁石検知処理を行う。この処理の詳細は図9のフローチャートに示されている。簡単に説明すると、(1)磁石が磁石検知センサ41に近づくと、磁石の磁界によって磁束センサ42の出力が変化する。(2)センサ出力基準値からの磁束センサ42の出力の変化量を磁束密度の大きさとして求める。(3)磁石を近づけて、(2)によって求めた変化量が磁石を検知するための閾値S1を超えた場合は、検知出力をONにする。また、近づけた磁石を遠ざけて変化量が磁石を検知するための閾値S1を下回った場合は、検知出力をOFFとする。
ステップ74に次いでステップ75にて着磁補正処理を行う。ここでは、図5及び図6により説明したように、(1)センサ出力基準値X0+閾値S1より大きく、(2)着磁閾値S2の範囲内で、(3)かつ所定時間S2Tの間で磁束センサの出力の変化量が所定の磁束変化閾値S2D以下の場合は、磁石検知センサ41が着磁していると判断して、センサ出力基準値を更新する。
ステップ75も無限ループであって、電源がオフになり、メイン処理が終了するまで継続して行う。
図8は図7のステップ73の詳細を説明するフローチャートである。図8において、ステップ81にてサンプリング点数をN(Nは自然数)点とする。ステップ82にてデータ取得数Cntを0にリセットする。ステップ83にて磁石検知センサ41の検出出力のX軸値XadとY軸値YadとをAD変換をする。ステップ84にてAD変換結果を前回のAD変換結果に加算して記憶する。また、データ取得数Cntをインクリメントする。ステップ85にてデータ取得数Cntが所定数Nになるまで、ステップ83〜85を繰り返す。ステップ85にてデータ取得数Cntが所定数N以上になると、ステップ86にてAD変換結果の合計をNで割って原点とする。即ち、X軸の原点X0はX0=Xsum/N、Y軸の原点Y0はY0=Ysum/Nとなる。
図9は図7のステップ74における磁石検知処理の詳細を説明するフローチャートである。図9において、ステップ91にてセンサ信号取得処理部44は磁束センサ42の出力から磁束密度の大きさ(ΔX,ΔY)を計算する。次いでステップ92にて平均化フィルタ部45により平均化処理を行う。この処理は、標本化間隔Δt(秒)、N点移動平均した場合の平均化時間TaveはTave=NΔt(秒)となるので信号X(t)をTave(秒)平均したときの出力は次の式で表わせる。
Figure 0005195203
次いでステップ93にてΔXave>検知閾値とΔYave>検知閾値の少なくとも一つが成立するか否かを判定し、成立すればステップ94に進んで検知出力をONにし、否であればステップ95にて検知出力をOFFにする。
図10は図9のステップ91における磁束密度の大きさの計算処理の詳細を説明するフローチャートである。図10において、ステップ101にて磁束センサ42の出力をAD変換して2軸のデジタル値Xad、Yadを得る。次いでステップ102にて上記デジタル値の原点からの変化量を計算する。すなわち、ΔX=(Xad−X0)÷X軸感度、ΔY=(Yad−Y0)÷Y軸感度を計算する。
図11は図7のステップ75の着磁補正処理の詳細を説明するフローチャートである。着磁補正処理は着磁補正処理部48にて行われる。図11において、ステップ111にて磁石検知センサ41の検出出力はONかを判定する。ONであればステップ112にて磁束センサ42の出力が着磁閾値S2以下か、即ち、MIN<Xad<MAX且つMIN<Yad<MAXが成立するかを判定する。
ステップ112の判定でYESであればステップ113に進み処理ステップ0かを判定する。初期状態では処理ステップは0に設定されているのでステップ114に進む。ステップ114では、磁束センサ出力の判定初期値を取得する。即ち、判定初期値HXを検知出力ΔXaveとし、判定初期値HYを検知出力ΔYaveとし、カウンタ2の合計値Cn2を1に、Xsum2をXadに、Ysum2をYadに初期化する。そしてステップ115にて処理ステップを1(STEP=1)に更新する。
ステップ111の判定又はステップ112の判定がNOであればステップ122に進み、処理ステップを0(STEP=0)に更新する。
ステップ116の判定でYESの場合はステップ117に進み判定初期値HX、HYからの磁束センサ出力ΔXave、ΔYaveの変化量ΔXnow及びΔYnowを求める。次いでステップ118にて上記変化量は着磁変化閾値以内かを判定する。即ち、ΔXnow<S2Dか、及びΔYnow<S2Dかを判定する。
ステップ118の判定がYESであればステップ119にて合計値を更新する。即ち、Cnt2=Cnt2+1、Xsum2=Xad、Ysum2=Yadとする。ステップ118の判定がNOであればステップ123にて処理ステップをSTEP=0に更新する。
次いでステップ120にてステップ118の状態が所定時間経過したか、即ち、S2T<Cnt2かを判定する。この判定でCnt2>S2Tであればステップ121にて処理ステップを2に更新する(STEP=2)。所定時間が経過していなければステップ121での処理ステップの更新は行わない。
ステップ116の判定がNO、即ち、処理ステップがSTEP=1ではない場合はステップ122にて検出座標原点を更新する。即ち、X0=Xsum2/Cnt2及びY0=Ysum2/Cnt2とする。次いでステップ123にてステップをSTEP=0に更新する。
図12は本発明の実施の形態による磁石検知センサ41の外観斜視図である。図12において、磁石検知センサ41は、Vcc電源ピン151と、グランド(GDN)ピン152よ。検知出力ピン153とを備えた3ピンコネクタ154を備えている。
図13は図12に示した磁石検知センサ41の内部を示す斜視図である。図13において、磁石検知センサ41は磁束センサ42と検出信号処理部43と3ピンコネクタ154とを含んでいる。検出信号処理部43はマイコンで実現される。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様々の変形が可能である。例えば、検出信号処理部43はマイコンに替えて他の信号処理機能を有する電子機器により実現してもよい。
本発明の背景を説明するための、磁石検知センサが搭載されているパチンコ遊技機の外観斜視図である。 図1に示した遊技機の正面図である。 従来技術において磁石検知センサに対する磁石の位置と磁束センサ出力との関係を説明するグラフ図である。 本発明の実施の形態による磁石検知センサの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態おける磁石検知センサ41に対する磁石の位置と磁束センサ42のX方向の出力との関係を説明するグラフ図である。 図5に示した場合より長い時間にわたる、本発明の実施の形態おける磁石検知センサに対する磁石の位置と磁束センサ出力との関係を説明するグラフ図である。 図3に示した磁石検知センサ41のメイン処理を説明するフローチャートである。 図7のステップ73の詳細を説明するフローチャートである。 図7のステップ74における磁石検知処理の詳細を説明するフローチャートである。 図9のステップ91における磁束密度の大きさの計算処理の詳細を説明するフローチャートである。 図7のステップ75の着磁補正処理の詳細を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態による磁石検知センサ41の外観斜視図である。 図12に示した磁石検知センサ41の内部を示す斜視図である。
符号の説明
10 パチンコ遊技機
24 磁石検知センサ(磁石検知装置)
41 磁石検知センサ(磁石検知装置)
42 磁束センサ
43 検出信号処理部
44 センサ信号取得処理部
45 平均化フィルタ部
46 センサ出力基準値決定処理部
47 磁石検知処理部
48 着磁補正処理部

Claims (2)

  1. 遊技機の磁石検知装置に含まれる磁束センサの出力が、磁束センサ出力基準値と磁石を検出する第1の閾値との和より大きい場合に磁石が前記磁石検知装置の近傍に存在すると判定する磁石検知装置において、着磁補正処理部を備え、該着磁補正処理部は、前記磁束センサ出力基準値の初期値を前記磁束センサの初期出力に等しくし、前記磁束センサの出力が、前記センサ出力基準値と前記第1の閾値との和を超えて、前記磁束センサの着磁閾値の範囲内にあり、且つ、所定時間の間の前記磁束センサの出力の変化量が第2の閾値より小さい場合に、前記磁石検知装置は着磁したと判定して前記磁束センサ出力基準値を前記磁束センサの出力の現在値に更新することを特徴とする磁石検知装置。
  2. 遊技機の磁石検知装置に含まれる磁束センサの出力が、磁束センサ出力基準値と磁石を検出する第1の閾値との和より大きい場合に磁石が前記磁石検知装置の近傍に存在すると判定する磁石検知方法において、前記磁束センサ出力基準値の初期値を前記磁束センサの初期出力に等しくし、前記磁束センサの出力が、前記センサ出力基準値と前記第1の閾値との和を超えて、前記磁束センサの着磁閾値の範囲内にあり、且つ、所定時間の間の前記磁束センサの出力の変化量が第2の閾値より小さい場合に、前記磁石検知装置は着磁したと判定して前記磁束センサ出力基準値を前記磁束センサの出力の現在値に更新することを特徴とする磁石検知方法。
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