JP5195046B2 - 遅延補正システム、無線基地局装置、遅延制御回路、及び、遅延補正方法 - Google Patents

遅延補正システム、無線基地局装置、遅延制御回路、及び、遅延補正方法 Download PDF

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本発明は、カスケード接続された無線通信装置に接続される無線基地局装置における遅延補正システム、無線基地局装置、遅延制御回路、及び、遅延補正方法に関する。
現在、W−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)基地局などの無線通信基地局の装置構成において、ベースバンド処理部と、増幅器(AMP;amplifier)を備える無線装置とを分け、その間を光通信にて接続する構成が実施されている。更に、分割した無線装置をカスケード接続し、ベースバンド処理部から離れた場所を無線通信可能域に拡張するセルの拡張を行っている(例えば、特許文献1)。
このような構成のメリットとしては、1つのベースバンド処理部を設置することにより、複数の無線装置を離れた場所に簡単に設置することが可能となり、セル数の増加が容易に行えることや、無線装置のみの置き換えでセルの構成を容易に変更可能なことなどが挙げられる。
ここで、このような光通信を用いてベースバンド処理部と複数の無線装置とをカスケード接続するようなシステムにおいて問題として挙げられるのが、設置位置の違いに基づく各無線装置間とベースバンド処理部との間の距離の違いによって発生する光ケーブルの信号伝搬遅延時間である。したがって、1つのベースバンド処理部と複数の無線装置との間で高速デジタル通信を行う場合、各無線装置間の距離差が大きくなることや、ケーブルの状態などの要因により、ベースバンド信号に遅延ばらつきが生じてしまう。
複数の無線装置の下り信号において時間的なばらつきを保持したまま以降の処理を行って良いシステムであれば、遅延ばらつきが生じてもなんら問題はないが、例えばダイバーシチ送信や、IPDL(Idle Period Down Link)サービス等、各無線装置間においてデータの遅延ばらつきを保持したまま以降の処理を行ってはならないシステムの場合、発生した遅延に対して補正をする回路を追加しなければならない。
複数の無線装置における遅延時間を補正する方法としては、例えば、無線装置に基準となる時間を渡し、基準時間からの時間を計算し補正することが挙げられる。その基準時間の受け渡し方法としては、GPS(Global Positioning System)を利用することや、各無線装置を別ケーブル等で接続することが考えられている。
特開2005−323076号公報
しかしながら、上述したGPSを利用したシステムにおいては、別途GPS用の回路を装置に組み込む必要があるため、装置構成が複雑となり、かつ装置のコストが上がってしまうという問題がある。
一方、別ケーブル等で各無線装置を接続する場合、別途専用ケーブルが必要となり、無線装置を容易に設置することができないという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮し、上記の問題を解決すべくなされたもので、その目的は、回路の組み込みなどによって装置構成を複雑化させることなく、無線通信システムのベースバンド処理部に、光回線等を用いてカスケード接続した複数の無線装置を接続するシステムにおいて、各無線装置と接続する光ケーブルの伝播遅延時間の測定処理、測定結果に基づく各無線装置ごとの遅延補正処理を行い、下り送信信号の送信タイミングを各無線装置で同一のタイミングにする遅延補正を行うことができる遅延補正システム、無線基地局装置、遅延制御回路、及び、遅延補正方法を提供することにある。
光回線によりカスケード接続され、他装置から入力される同期信号を検出する同期検出部を備える無線装置と、前記無線装置の同期に用いる前記同期信号を出力する同期信号出力部を備える無線基地局装置とが光回線により接続される遅延補正システムであって、前記無線基地局装置が、設定される遅延量の時間に応じて出力信号の出力タイミングを遅らせる遅延制御部と、前記同期信号出力部が前記無線装置に前記同期信号を出力する出力タイミング情報を取得し、前記無線装置から自装置に入力される前記同期信号の入力タイミング情報を取得し、前記出力タイミング情報と前記入力タイミング情報とに基づき、前記無線装置までの遅延量を測定する遅延測定部と、前記遅延測定部によって測定される遅延量を前記遅延制御部に出力することにより遅延量を設定する遅延量設定部とを備え、前記無線装置が、前記無線基地局装置から自装置への方向である下り方向に他無線装置が接続されているか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定結果が、前記他無線装置が接続されていないことを示す結果である場合、自装置から前記無線基地局装置への方向である上り方向に接続される装置から入力され、前記同期検出部により検出される同期信号を前記上り方向に接続される装置に出力し、前記判定部による判定結果が、前記他無線装置が接続されていることを示す結果である場合、前記下り方向に接続される前記他無線装置から入力され、前記同期検出部により検出される同期信号を前記上り方向に接続される装置に出力する信号選択部とを備え、前記無線基地局装置の前記遅延量設定部は、前記無線装置における信号処理時間を示す固定遅延量情報を予め記憶する記憶手段と、前記遅延測定部により測定される遅延量と前記記憶手段が記憶する固定遅延量情報の値とに基づき、前記光回線ごとの遅延量を算出し、算出した遅延量を前記遅延制御部に出力する遅延量算出部とを備えることを特徴とする遅延補正システムである。
本発明は、光回線によりカスケード接続され、他装置から入力される同期信号を検出する同期検出部を備える無線装置と、前記無線装置の同期に用いる前記同期信号を出力する同期信号出力部を備える無線基地局装置とが光回線により接続される遅延補正システムにおける無線基地局装置であって、設定される遅延量の時間に応じて出力信号の出力タイミングを遅らせる遅延制御部と、前記同期信号出力部が前記無線装置に前記同期信号を出力する出力タイミング情報を取得し、前記無線装置から自装置に入力される前記同期信号の入力タイミング情報を取得し、前記出力タイミング情報と前記入力タイミング情報とに基づき、前記無線装置までの遅延量を測定する遅延測定部と、前記遅延測定部によって測定される遅延量を前記遅延制御部に出力することにより遅延量を設定する遅延量設定部とを備え、前記無線基地局装置の前記遅延量設定部は、前記無線装置における信号処理時間を示す固定遅延量情報を予め記憶する記憶手段と、前記遅延測定部により測定される遅延量と前記記憶手段が記憶する固定遅延量情報の値とに基づき、前記光回線ごとの遅延量を算出し、算出した遅延量を前記遅延制御部に出力する遅延量算出部とを備えることを特徴とする無線基地局装置である。
本発明は、光回線によりカスケード接続され、他装置から入力される同期信号を検出する同期検出部を備える無線装置と、前記無線装置の同期に用いる前記同期信号を出力する同期信号出力部を備える無線基地局装置とが光回線により接続される遅延補正システムにおける無線基地局装置に備えられ遅延制御回路であって、設定される遅延量の時間に応じて出力信号の出力タイミングを遅らせる遅延制御部と、前記同期信号出力部が前記無線装置に前記同期信号を出力する出力タイミング情報を取得し、前記無線装置から自装置に入力される前記同期信号の入力タイミング情報を取得し、前記出力タイミング情報と前記入力タイミング情報とに基づき、前記無線装置までの遅延量を測定する遅延測定部と、前記遅延測定部によって測定される遅延量を前記遅延制御部に出力することにより遅延量を設定する遅延量設定部とを備え、前記無線基地局装置の前記遅延量設定部は、前記無線装置における信号処理時間を示す固定遅延量情報を予め記憶する記憶手段と、前記遅延測定部により測定される遅延量と前記記憶手段が記憶する固定遅延量情報の値とに基づき、前記光回線ごとの遅延量を算出し、算出した遅延量を前記遅延制御部に出力する遅延量算出部とを備えることを特徴とする遅延制御回路である。
本発明は、光回線によりカスケード接続され、他装置から入力される同期信号を検出する同期検出部を備える無線装置と、前記無線装置の同期に用いる前記同期信号を出力する同期信号出力部を備える無線基地局装置とが光回線により接続される遅延補正システムにおける遅延補正方法であって、前記無線基地局装置が、前記同期信号出力部が前記無線装置に前記同期信号を出力する出力タイミング情報を取得し、前記無線装置から自装置に入力される前記同期信号の入力タイミング情報を取得し、前記出力タイミング情報と前記入力タイミング情報とに基づき、前記無線装置までの遅延量を測定する遅延測定ステップと、測定した遅延量の時間に応じて出力タイミングを遅らせて信号を出力する遅延制御ステップとを有し、前記無線装置が、前記無線基地局装置から自装置への方向である下り方向に他無線装置が接続されているか否かを判定する判定ステップと、判定結果が、前記他無線装置が接続されていないことを示す結果である場合、自装置から前記無線基地局装置への方向である上り方向に接続される装置から入力され、前記同期検出部により検出される同期信号を前記上り方向に接続される装置に出力し、判定結果が、前記他無線装置が接続されていることを示す結果である場合、前記下り方向に接続される前記他無線装置から入力され、前記同期検出部により検出される同期信号を前記上り方向に接続される装置に出力する信号選択ステップとを有し、前記無線基地局装置の前記遅延制御ステップでは、前記遅延測定ステップにて測定された遅延量と、記憶手段が予め記憶している、前記無線装置における信号処理時間を示す固定遅延量情報の値とに基づいて、前記光回線ごとに算出された遅延量に基づいて制御を行うことを特徴とする遅延補正方法である。
本発明によれば、他装置から入力される同期信号を検出する同期検出部を備える無線装置と、無線装置の同期に用いる同期信号を出力する同期信号出力部を備える無線基地局装置とが光回線により接続される遅延補正システムにおいて、無線基地局装置が、無線装置への同期信号の出力により、無線装置までの信号の往復にかかる時間を遅延量として測定し、測定した遅延量に基づき、無線装置に出力する信号の出力タイミングを遅延させるようにした。
これにより、遅延測定において、遅延測定用の特別な信号を用いることなく、無線基地局装置と無線装置との間の通信において用いられる同期信号によって、光ケーブルの伝送効率を悪化させることなく遅延量を測定することが可能になるという効果がある。
また、遅延量の測定処理、補正処理を無線基地局装置が集約して行うため、無線装置の設計が容易になり、かつ製造コストを低減させることが可能になるという効果がある。
以下、本発明の一実施形態による遅延補正システム1を図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による遅延補正システム1の概要を示す図である。遅延補正システム1は、W−CDMA基地局としての基地局装置10と、光ケーブルによりカスケード接続(直列接続)されたn個の無線装置としてのAMP1−1〜1−nからなる第1の装置列と、カスケード接続されたN個の無線装置としてのAMP2−1〜2−Nからなる第2の装置列とを備える。
基地局装置10は、自装置に接続される無線装置の装置列ごとに、ベースバンド処理部としてのデジタル信号処理部100を備える。デジタル信号処理部100は、遅延測定/遅延補正の処理を行う遅延補正部101を有し、AMP1−1〜1−n、2−1〜2−Nの各装置の遅延量を測定し、この遅延量に基づき送信データの送信タイミングを制御する処理を行い、各装置を同期させる。
なお、遅延補正システム1において、カスケード接続される無線装置の装置列の数が2列の場合を例として説明するが、これに限られず、基地局装置10に接続される装置列の数は、1列でもよいし、3列以上であってもよい。
第1の装置列において、この装置列の一端に位置するAMP1−1が基地局装置10に直接接続される基地局装置10に最も近い装置であり、他端に位置するAMP1−nが基地局装置10から最も遠い装置である。同様に、第2の装置列において、この装置列の一端に位置するAMP2−1が基地局装置10に直接接続される基地局装置10に最も近い装置であり、他端に位置するAMP2−Nが基地局装置10から最も遠い装置である。
なお、AMP1−1〜1−n、2−1〜2−Nの各装置と基地局装置10との間の距離である設置距離は、ランダムであるとする。例えば、光ケーブル1−01のケーブルの長さを示す距離x、光ケーブル1−12の距離y、光ケーブル2−01の距離X、光ケーブル2−12の距離Yは、それぞれ異なる距離でもよいし、いずれか2以上のケーブルの長さが一致していてもよい。
また、装置を接続する光ケーブルα−βγは、第α(α=1、2)の装置列において、基地局装置10から数えて第β番目(β=0〜n、0〜N)の装置と、第γ番目(γ=β+1)の装置とを接続するケーブルを示す。例えば、光ケーブル1−01は、第1の装置列において、基地局装置10から数えて第0番目の基地局装置10と、第1番目のAMP1−1とを接続するケーブルである。
次に、本発明の一実施形態である遅延補正システム1について、第1の装置列を例に遅延補正処理の流れの概略を説明し、この遅延補正処理を実現する各装置の内部構成について説明する。以下、基地局装置10からAMP1−nへの向きを下り方向、AMP1−nから基地局装置10への向きを上り方向とし、下り方向の信号を下り信号(TX信号)、上り方向の信号を上り信号(RX信号)と記載する。また、自装置から見て、下り方向に接続される装置を後段の装置、上り方向に接続される装置を上位側の装置として説明する。
基地局装置10において遅延補正部101は、接続される第1の装置列のAMP1−1〜1−nの装置ごとに遅延量を記憶し、この遅延量に基づき、AMP1−1〜1−nへの信号出力タイミングを遅延させることにより、遅延補正処理を行う。遅延補正部101が記憶する遅延量は、新たな無線装置の接続時に、遅延補正部101が測定、算出する遅延量であり、上述したように、基地局装置10に接続される装置列のAMP1−1〜1−nごとに記憶される値である。
また、遅延補正部101は、基地局装置10に接続する装置列に新たに無線装置が接続される際、遅延補正部101が内部に備える遅延制御部に設定する遅延量を算出する。
基地局装置10への装置列の接続手順を示す。基地局装置10に対し、AMP1−1からAMP1−nの順に1台ずつカスケード接続し、各無線装置の接続ごとの動作確認後に下り方向に次の無線装置を接続し、装置列を延長する。
一方、基地局装置10は、接続される装置列の最後段のAMP1−1〜1−nまでの遅延量を所定の周期ごとに測定し、測定値を記憶する。装置列が延長された場合、基地局装置10において測定される遅延量が増加する。基地局装置10は、遅延量の増加量に基づき、延長されたケーブルの信号伝達における遅延量を算出し、算出した遅延量を増設される装置に対応する遅延量として記憶する。
次に、各装置の内部構成について図面を用いて説明する。図2は、基地局装置10が備えるデジタル信号処理部100の内部構成を示すブロック図である。同図において、AMP1−1に接続するデジタル信号処理部100と、AMP2−1に接続するデジタル信号処理部100とは同様の構成のため、AMP1−1に接続するデジタル信号処理部100を代表としてその内部構成について説明する。
デジタル信号処理部100は、下り信号に対する信号処理を行う構成として、拡散器200−1〜200−nと、MUX部(multiplexer)202と、フレーム信号生成部203と、エンコーダ204と、Ser(シリアライザ)部205と、E/O(電気/光)変換部206とを備える。また、デジタル信号処理部100は、上り信号(RX信号)に対する信号処理を行う構成として、O/E(光/電気)変換部211と、Des(デシリアライザ)部212と、デコーダ213とを備え、遅延補正処理を行う構成として遅延補正部101を備える。
以下、デジタル信号処理部100が備える各機能ブロックについて、下り信号に対する信号処理を行う下り信号処理部210、上り信号に対する信号処理を行う上り信号処理部220、遅延補正処理を行う構成の順に説明する。
デジタル信号処理部100における下り信号処理部210として、拡散器200−1〜200−nは、同様の構成であり、それぞれAMP1−1〜1−nに対応する。例えば、拡散器200−1は、AMP1−1に対応しており、上位側より入力される下り信号に対し、拡散処理を行い、拡散したAMP1−1宛のTX信号を遅延補正部101に出力する。
遅延補正部101は、入力されるTX信号に対し、AMP1−1〜1−nごとに遅延補正処理を行い、補正したTX信号をMUX部202に出力する。
MUX部202は、遅延補正部101から入力されるAMP1−1〜1−nごとのn個のTX信号の入力に対して時分割多重処理を行うn入力1出力の回路であり、時分割多重処理したTX信号をエンコーダ204に出力する。
エンコーダ204は、入力される信号(例えば、TX信号)に対し、8B/10B(8Bit/10Bit)エンコード処理を行い、エンコードした信号をSer部205に出力する。
Ser部205は、入力されるパラレル信号に対し、パラレル/シリアル変換を行うシリアライザであり、変換したシリアル信号をE/O変換部206に出力する。
E/O変換部206は、入力されるシリアル信号を電気信号から光信号に変換し、変換した光信号を光ケーブル1−01TXを介してAMP1−1に出力する。
フレーム信号生成部203は、AMP1−1〜1−nを同期させる同期信号(タイミング信号)として、フレーム信号(コンマコード)を生成し、所定周期ごとに、生成したフレーム信号をエンコーダ204と遅延補正部101の遅延測定カウンタ214とに出力する。フレーム信号生成部203が生成するフレーム信号は、例えば、K28.5などの固有の信号列であるコンマコードであり、エンコーダ204が行うエンコード処理に必須となる信号列である。
次に、デジタル信号処理部100における上り信号処理部220として、O/E変換部211は、光ケーブル1−01RXを介してAMP1−1から入力される光信号を電気信号に変換し、変換した電気信号をDes部212に出力する。
Des部212は、入力されるシリアル信号に対し、シリアル/パラレル変換を行うデシリアライザであり、変換したパラレル信号をデコーダ213に出力する。
デコーダ213は、入力される信号に対し、8B/10Bデコード処理を行い、デコードした信号を上り信号として基地局装置10の上位側に出力する。
なお、デジタル信号処理部100に接続する光ケーブル1−01は、送信信号用の光ケーブル1−01TXと、受信信号用の光ケーブル1−01RXとの2本のケーブルであり、光ケーブル1−01TXのケーブル長と光ケーブル1−01RXのケーブル長とは略等しい。
次に、デジタル信号処理部100における遅延補正処理を行う遅延補正部101の構成について説明する。
遅延補正部101は、遅延制御部201−1〜201−nと、遅延測定カウンタ214と、遅延量設定部215とを備える。遅延補正部101において、遅延制御部201−1〜201−nは、同様の構成であり、それぞれAMP1−1〜1−nに対応する。例えば、遅延制御部201−1は、AMP1−1に対応しており、入力された信号に対し、予め設定される遅延量の時間に応じて遅らせてTX信号をMUX部202に出力する。ここでは、遅延制御部201−1〜201−nは、予め設定される遅延量の時間だけ遅らせてTX信号をMUX部202に出力する。
遅延測定カウンタ214は、フレーム信号生成部203が出力する下りのフレーム信号の出力タイミングから、AMP1−1から入力される上りのフレーム信号の入力タイミングまでの時間を測定するカウンタであり、測定結果を遅延量設定部215に出力する。
遅延量設定部215は、遅延情報記憶部と、遅延量算出部と、遅延量通知部とを備え、遅延測定カウンタ214から入力されるカウント値を記憶し、予め記憶している固定遅延量情報に基づき、AMP1−1〜1−nごとの遅延量を算出する。
遅延量設定部215の遅延情報記憶部は、遅延測定カウンタ214から入力される測定値である前回カウント値の情報と、固定遅延量情報と、遅延制御部201−1〜201−nの設定値であるAMP1−1〜1−nごとの遅延量とを記憶する。ここで、固定遅延量情報とは、AMP1−1〜1−nにおいて、入力信号に基づき信号を出力する際の信号入力から信号出力までにかかる所定の処理時間を示す情報である。
遅延量設定部215の遅延量算出部は、遅延測定カウンタ214から入力されるカウント値の情報と固定遅延量情報とに基づき、基地局装置10とAMP1−1〜1−nとを接続する光ケーブル1−01〜1−(n−1)n各々の伝送遅延量を算出し、算出した値を遅延量として遅延情報記憶部に書き込み、遅延量通知部に書込通知を出力する。
遅延量通知部は、遅延量算出部から入力される書込通知に基づき、遅延情報記憶部から遅延量を読み出し、読み出した遅延量を遅延制御部201−1〜201−nに通知することにより、遅延制御部201−1〜201−nへの遅延量の設定を行う。
なお、本実施形態において、装置列の最後段の無線装置(例えば、AMP1−n)と無線基地局装置10との間の距離として、無線基地局装置10に接続可能な最長の距離が予め設定されている。そして、フレーム信号生成部203がフレーム信号を出力する周期は、設定される最長距離に設置されている無線装置までの信号の往復にかかる時間より長い時間を1周期とする。これにより、フレーム信号生成部203によるフレーム信号の出力後、対応する上りフレーム信号の入力までの間は、次のフレーム信号を出力しない構成となる。
次に、AMP1−1〜1−n、AMP2−1〜2−Nの内部構成について図面を用いて説明する。ここで、AMP1−1〜1−n、AMP2−1〜2−Nは、同様の構成であり、AMP1−1を代表例として説明する。図3は、AMP1−1の構成を示すブロック図である。AMP1−1は、下り信号の信号処理を行う下り信号処理部301、上り信号の信号処理を行う上り信号処理部302、無線信号の送信を行う無線信号送信部303、無線信号の受信を行う無線信号受信部304、フレーム信号対応部305を備える。
AMP1−1の下り信号処理部301は、光ケーブル1−01TXから入力される光信号を電気信号に変換するO/E変換部310と、変換された電気信号をシリアル/パラレル変換するDes部311と、変換されたパラレル信号を8B/10Bデコード処理するデコーダ312と、デコードされた時分割多重信号から自装置宛の信号を選択して抽出するTX信号選択部314と、自装置以外の信号に対し、8B/10Bエンコード処理するエンコーダ315と、エンコードされた信号をパラレル/シリアル変換するSer部316と、変換されたシリアル信号を電気信号から光信号に変換して光ケーブル1−12TXに出力するE/O変換部317と、同期検出部313とを備える。
AMP1−1の上り信号処理部302は、光ケーブル1−12RXから入力される光信号を電気信号に変換するO/E変換部320と、変換された電気信号をシリアル/パラレル変換するDes部321と、変換されたパラレル信号を8B/10Bデコード処理するデコーダ322と、デコーダ322又は上り信号用遅延制御部327のうち、いずれか一方から入力される信号を出力するセレクタであるSEL部324と、入力される信号に対して時分割多重処理を行うMUX制御部328と、時分割多重された信号に対し、8B/10Bエンコード処理するエンコーダ329と、エンコードされた信号をパラレル/シリアル変換するSer部330と、変換されたシリアル信号を電気信号から光信号に変換して光ケーブル1−01RXに出力するE/O変換部331とを備える。
また、AMP1−1の無線信号送信部303は、TX信号選択部314が抽出した自装置宛のTX信号をデジタル−アナログ変換するD/A変換部318と、変換されたアナログ信号に対して高周波(RF)/アナログ変換を行うRF(Radio frequency)処理を行い、変換した信号をアンテナから出力する送信用RF部319とを備える。AMP1−1の無線信号受信部304は、無線信号の受信部であり、アンテナを介して受信する上り信号(RX信号)に対し、RF処理を行う受信用RF部325と、受信用RF部325から入力される信号をアナログ−デジタル変換し、変換したデジタル信号をMUX制御部328に出力するA/D変換部326と、同期検出部323とを備える。
また、AMP1−1は、AMP1−1の装置全体における同期制御を行う同期処理部として、下り信号処理部301に備えられ、同期処理に用いる周期的に入力される同期信号を下り信号(TX信号)から検出する同期検出部313と、上り信号処理部302に備えられ、上り信号(RX信号)から同期信号を検出する同期検出部323とを備える。
また、AMP1−1は、基地局装置10における遅延補正処理時に出力されるフレーム信号に応答するフレーム信号対応部305として、同期検出部313が検出する下り信号の同期信号を所定時間遅延させてSEL部324に入力する上り信号用遅延制御部327と、AMP1−1の起動時から同期検出部323が検出する上り信号の同期信号の入力があるまで上り信号用遅延制御部327から入力される信号をMUX制御部328に出力し、同期検出部323から入力される上り信号の同期信号が入力されるとデコーダ322から入力される信号をMUX制御部328に出力するセレクタであるSEL部324とを備える。
上述の構成によれば、AMP1−1において、下り方向(後段)に、他のAMP1−1〜1−nが接続されておらず、同期検出部323が上り信号の同期信号が未検出である場合、SEL部324は、上り信号用遅延制御部327から入力される信号をMUX制御部328に出力する。また、AMP1−1において、下り方向に他のAMP1−1〜1−nが接続され、同期検出部323による上り方向の同期信号の検出された場合、SEL部324は、以降入力される信号のうち、デコーダ322から入力される信号のみMUX制御部328に出力するようにした。
これにより、第1の装置列の最後段に設置されるAMP1−nが基地局装置10からの同期信号を基地局装置10に応答し、AMP1−1〜1−(n−1)の装置が同期信号を応答しないため、基地局装置10の遅延補正部101は、装置列の最後段のAMP1−nまでの信号の往復にかかる時間をカウントすることが可能になる。
また、上り信号用遅延制御部327において、同期検出部313が入力する同期信号を、所定時間遅延させてSEL部324に入力するようにした。これにより、最後段のAMP1−nにおける下り信号の同期信号の入力から、応答の出力までにかかるフレーム信号への応答処理時間を一定に保つことができる。
以下、AMP1−1における各信号処理部の信号処理時間について、信号入力から信号出力までの処理時間として、フレーム信号対応部305の信号処理時間を固定遅延量B、下り信号処理部301の信号処理時間を固定遅延量C、上り信号処理部302の信号処理時間を固定遅延量Dとする。
次に、本発明の一実施形態における遅延測定処理の流れについて、図面を用いて説明する。図4は、基地局装置10のデジタル信号処理部100における遅延測定処理の流れを示すフローチャートである。
デジタル信号処理部100において、フレーム信号生成部203は、所定周期ごとに同期信号としてフレーム信号(コンマコード)をエンコーダ204と遅延測定カウンタ214とに出力する(ステップS1)。遅延測定カウンタ214は、フレーム信号生成部203からのフレーム信号の入力と同時に、カウントを開始する(ステップS2)。
一方、フレーム信号生成部203からエンコーダ204に入力されるフレーム信号は、エンコーダ204、Ser部205、E/O変換部206による下り信号処理を経て第1の装置列に出力され、第1の装置列の最後段の装置からデジタル信号処理部100にフレーム信号が応答される。デジタル信号処理部100において、第1の装置列の最後段の装置からフレーム信号の応答が入力され、O/E変換部211、Des部212、デコーダ213による上り信号処理を経て、遅延測定カウンタ214は、デコーダ213からフレーム信号の入力を受け付ける(ステップS3)。
遅延測定カウンタ214は、デコーダ213からのフレーム信号の入力と同時にカウントを終了し、カウントした測定値を遅延量設定部215に出力する(ステップS4)。
遅延量設定部215は、遅延測定カウンタ214から入力されるカウント値と、予め記憶する前回カウント値とを比較する(ステップS5)。
遅延測定カウンタ214から入力されるカウント値が前回カウント値より大きい場合、遅延量設定部215は、第1の装置列の最後段に、新たな無線装置(例えば、AMP1−(n+1))がカスケード接続されたことと判定し、ステップS6に進む。一方、遅延測定カウンタ214から入力されるカウント値が前回カウント値以下と判定した場合、遅延量設定部215は、第1の装置列において、装置構成の変更がないことと判定し、ステップS1に戻る。
遅延量設定部215は、カスケード接続された新たな無線装置の伝送遅延量を算出し(ステップS6)、算出した遅延量の値と、遅延測定カウンタ214から入力されるカウント値とを遅延量設定部215が内部に備える遅延情報記憶部に書き込むことにより、遅延量データの更新を行う(ステップS7)。
遅延量設定部215は、更新処理後、内部に備える遅延情報記憶部から遅延量情報を読み出し、読み出した遅延量情報を遅延制御部201−1〜201−(n+1)に通知することにより、遅延量を設定し、ステップS1に戻る(ステップS8)。
次に、図4のステップS6における遅延量の算出方法の具体例について、基地局装置10にAMP1−1が接続された場合と、基地局装置10に接続されるAMP1−1に新たにAMP1−2が接続された場合とについて図面を用いて説明する。
図5は、基地局装置10にAMP1−1のみが接続された場合の遅延量の算出方法を示す概念図である。ここで、基地局装置10の遅延量設定部215の遅延情報記憶部は、初期状態として、固定遅延量情報のみ記憶している。
同図において、基地局装置10から出力されるフレーム信号は、光ケーブル1−01を介して遅延時間TA後にAMP1−1に入力される。AMP1−1において、下り方向に他のAMP1−2〜1−nが接続されていないため、AMP1−1は、入力された下り信号のフレーム信号に対し、固定遅延時間TB後に、フレーム信号の応答として基地局装置10に出力する。AMP1−1から出力される応答されたフレーム信号は、光ケーブル1−01を介して遅延時間TA後に基地局装置10に入力される。
したがって、基地局装置10がフレーム信号を出力してから、応答が入力されるまでの往復の遅延量TX(往復の遅延量TX=遅延時間TA+固定遅延時間TB+遅延時間TA)と、光ケーブル1−01による遅延時間TAと、固定遅延時間TBとは、以下の式で表すことができる。
TA=(TX−TB)÷2
ここで、往復の遅延量TXは、遅延測定カウンタ214によって測定されるカウント値に対応し、固定遅延時間TBは、遅延量設定部215の遅延情報記憶部が予め記憶している固定遅延時間TBに対応する。
遅延量設定部215は、内部に備える遅延情報記憶部から読み出す固定遅延時間TBと遅延測定カウンタ214から入力されるカウント値とを上式に代入して、光ケーブル1−01の遅延時間TAを算出する。遅延量設定部215は、算出した遅延時間TAを、基地局装置10から数えて1番目の無線装置の遅延量情報として遅延情報記憶部に書き込む。また、遅延量設定部215は、遅延測定カウンタ214から入力されるカウント値を遅延情報記憶部の前回カウント値の項目に書き込み、遅延制御部201−1に遅延量を通知し、遅延量の設定処理を行う。
次に、基地局装置10に接続されたAMP1−1にAMP1−2が接続された場合における遅延量の算出方法について説明する。図6は、図5に示すAMP1−1の下り方向にAMP1−2が接続された場合における遅延量の算出方法を示す概念図である。ここで、基地局装置10の遅延量設定部215の遅延情報記憶部は、固定遅延量情報と、AMP1−1の遅延量情報と、前回カウント値とを記憶している。
同図において、基地局装置10から出力されるフレーム信号は、光ケーブル1−01を介して遅延時間TA後にAMP1−1に入力される。AMP1−1において、下り方向にAMP1−2が接続されているため、下り信号処理の固定遅延時間TC後に、フレーム信号は、AMP1−2に出力される。AMP1−1が出力するフレーム信号は、光ケーブル1−12を介して遅延時間TE後にAMP1−2に入力される。AMP1−2において、下り方向に他のAMP1−3〜1−nが接続されていないため、固定遅延時間TB後に、入力される下り信号のフレーム信号は、上り信号としてAMP1−1に出力される。
AMP1−2から出力されるフレーム信号は、光ケーブル1−12を介して遅延時間TE後にAMP1−1に入力される。AMP1−1において、AMP1−2から出力されるフレーム信号は、上り信号処理にかかる固定遅延時間TD後に、AMP1−1から基地局装置10に出力される。AMP1−1から出力されるフレーム信号は、光ケーブル1−01を介して遅延時間TA後に基地局装置10に入力される。
遅延量設定部215の遅延量算出部は、遅延測定カウンタ214から入力されるカウント値(往復の遅延量TY)と、遅延情報記憶部が記憶する前回カウント値(往復の遅延量TX)とを比較し、ここでは、TY>TXであるため、新たに無線装置が接続されたことと判定し、遅延量を算出する。
基地局装置10がフレーム信号を出力してから、応答が入力されるまでの往復の遅延量TY(往復の遅延量TY=遅延時間TA+固定遅延時間TC+遅延時間TE+固定遅延時間TB+遅延時間TE+固定遅延時間TD+遅延時間TA)と、光ケーブル1−01による遅延時間TAと、固定遅延時間TB、TC、TDとを用いて、光ケーブル1−12の遅延時間TEは、以下の式で表すことができる。
TE=(TY−2TA−TB−TC−TD)÷2
ここで、遅延時間TAは、遅延量設定部215の遅延情報記憶部が記憶するAMP1−1の遅延量情報に対応し、固定遅延時間TB、TC、TDは、遅延量設定部215の遅延情報記憶部が予め記憶している固定遅延量情報に対応する。
遅延量算出部は、遅延情報記憶部から読み出す固定遅延量情報とAMP1−1の遅延量情報と、遅延測定カウンタ214から入力されるカウント値とを上式に代入して、光ケーブル1−12の遅延時間TEを算出する。遅延量算出部は、算出した遅延時間TEを、基地局装置10から数えて2番目の無線装置の遅延量情報として遅延情報記憶部に書き込む。また、遅延量算出部は、遅延測定カウンタ214から入力されるカウント値を遅延情報記憶部の前回カウント値の項目に書き換え、遅延量通知部が遅延制御部201−1と遅延制御部201−2とに遅延量を通知する。
上述した実施形態によれば、基地局装置10において、遅延補正部101は、フレーム信号の往復にかかる往復の遅延量と、前回カウント値との比較結果に基づき、新たな無線装置の接続の有無を判定し、新たな無線装置が接続されたことと判定した場合、図6に示す手順により、遅延量設定部215の固定遅延量情報と、AMP1−1〜1−nの遅延量情報とに基づき、新たな無線装置の遅延量を算出する。
これにより、基地局装置10に接続される装置列に新たに無線装置が接続される場合、往復にかかる信号遅延量の値が大きくなるため、この信号遅延量の変化に基づき、基地局装置10は、オペレータによる接続通知入力操作を要することなく新たな無線装置の接続を検出し、遅延量を算出することが可能になるという効果がある。
また、AMP1−1〜1−nにおいて、後段に他の無線装置(AMP1−1〜1−n)が接続されておらず、同期検出部323からの同期信号の入力がない場合(後段の無線装置と非同期の場合)、SEL部324は、上り信号用遅延制御部327より入力される信号をMUX制御部328に出力する。一方、同期検出部323からの同期信号の入力がある場合(後段の無線装置が接続され、同期している場合)、SEL部324は、デコーダ322から入力された信号をMUX制御部328に出力するようにした。
これにより、基地局装置10に接続される無線装置の装置列の最後段に設置される無線装置(例えば、AMP1−n)のみが基地局装置10にフレーム信号を応答するため、基地局装置10は、最後段の装置までの往復にかかる信号遅延量を測定することが可能になる。
また、遅延量の測定/補正の処理を基地局装置10のデジタル信号処理部100が集約して行うようにした。これにより、AMP1−1〜1−n、2−1〜2−Nに遅延補正用の回路を組み込む必要がなくなるため、設計を容易にし、かつ製造コストを低減することが可能になるという効果がある。
また、基地局装置10において遅延測定に用いるフレーム信号として、通常用いられる同期信号であるコンマコードを用いる構成とすることにより、光ケーブル上での伝送効率を下げること無く遅延測定を行うことが可能になるという効果がある。さらに、遅延測定にコンマコードを使用することにより、通信切断などを伴う遅延測定用の特殊な通信処理を行うことなく遅延測定を行うことできるため、利用者に影響を与えることなくAMP1−1〜1−nの増設が可能になるという効果がある。
上述したように、本実施形態によれば、AMP1−1〜1−nの遅延量を遅延量設定部215が算出し、遅延制御部201−1〜201−nに設定することにより、AMP1−1〜1−nでのTX信号の送信タイミングを同一タイミングにそろえることが可能になる。
なお、本実施形態において、遅延測定に用いるフレーム信号として、K28.5などのコンマコードを用いることとして説明したが、これに限られず、遅延補正システム1の無線通信システムにおいて、基地局装置10とAMP1−1〜1−nとの間で送受信する際に用いられる同期信号であれば、いずれの信号も適用可能である。
なお、本発明に記載の無線装置は、AMP1−1〜1−n、AMP2−1〜2−Nに対応する。また、本発明に記載の遅延測定部は、遅延測定カウンタ214に対応し、本発明に記載の遅延量設定部は、遅延量設定部215に対応する。
なお、上述の基地局装置10、AMP1−1〜1−n、及び、AMP2−1〜2−Nは、内部にコンピュータシステムを有している。そして、基地局装置10のデジタル信号処理部100が備える遅延補正部101、AMP1−1〜1−n、AMP2−1〜2−Nの上り信号用遅延制御部327、SEL部324の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいう「コンピュータシステム」とは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、図4に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、また、図2に示す基地局装置10のデジタル信号処理部100の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、また、図3におけるAMP1−1の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、基地局装置10に接続するカスケード接続された無線装置ごとの遅延測定処理、及び、遅延補正処理を行ってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明の一実施形態による遅延補正システム1の全体構成を示す図である。 同実施形態における基地局装置10のデジタル信号処理部100の内部構成を示すブロック図である。 同実施形態におけるAMP1−1の内部構成を示すブロック図である。 同実施形態におけるデジタル信号処理部100の動作フローを示す図である。 同実施形態における基地局装置10とAMP1−1との遅延量の算出方法を示す概念図である。 同実施形態における基地局装置10に接続されるAMP1−1に対し、新たに接続されるAMP1−2の遅延量の算出方法を示す概念図である。
符号の説明
1 遅延補正システム
10 基地局装置
101 遅延補正部
100 デジタル信号処理部
1−1〜1−n、2−1〜2−N AMP
1−01、1−01TX、1−01RX、1−12、1−12TX、1−12RX、1−23、1−(n−1)n、2−01、2−01TX、2−01RX、2−12、2−23、2−(N−1)N 光ケーブル
210 下り信号処理部
200−1〜200−n 拡散器
201−1〜201−n 遅延制御部
202 MUX部
203 フレーム信号生成部
204 エンコーダ
205 Ser部
206 E/O変換部
220 上り信号処理部
211 O/E変換部
212 Des部
213 デコーダ
214 遅延測定カウンタ
215 遅延量設定部
301 下り信号処理部
310 O/E変換部
311 Des部
312 デコーダ
313 同期検出部
314 TX信号選択部
315 エンコーダ
316 Ser部
317 E/O変換部
303 無線信号送信部
318 D/A変換部
319 送信用RF部
302 上り信号処理部
320 O/E変換部
321 Des部
322 デコーダ
323 同期検出部
305 フレーム信号対応部
327 上り信号用遅延制御部
324 SEL部
304 無線信号受信部
325 受信用RF部
326 A/D変換部
328 MUX制御部
329 エンコーダ
330 Ser部
331 E/O変換部

Claims (4)

  1. 光回線によりカスケード接続され、他装置から入力される同期信号を検出する同期検出部を備える無線装置と、前記無線装置の同期に用いる前記同期信号を出力する同期信号出力部を備える無線基地局装置とが光回線により接続される遅延補正システムであって、
    前記無線基地局装置は、
    設定される遅延量の時間に応じて出力信号の出力タイミングを遅らせる遅延制御部と、 前記同期信号出力部が前記無線装置に前記同期信号を出力する出力タイミング情報を取得し、前記無線装置から自装置に入力される前記同期信号の入力タイミング情報を取得し、前記出力タイミング情報と前記入力タイミング情報とに基づき、前記無線装置までの遅延量を測定する遅延測定部と、
    前記遅延測定部によって測定される遅延量を前記遅延制御部に出力することにより遅延量を設定する遅延量設定部とを備え、
    前記無線装置は、
    前記無線基地局装置から自装置への方向である下り方向に他無線装置が接続されているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果が、前記他無線装置が接続されていないことを示す結果である場合、自装置から前記無線基地局装置への方向である上り方向に接続される装置から入力され、前記同期検出部により検出される同期信号を前記上り方向に接続される装置に出力し、
    前記判定部による判定結果が、前記他無線装置が接続されていることを示す結果である場合、前記下り方向に接続される前記他無線装置から入力され、前記同期検出部により検出される同期信号を前記上り方向に接続される装置に出力する信号選択部とを備え
    前記無線基地局装置の前記遅延量設定部は、
    前記無線装置における信号処理時間を示す固定遅延量情報を予め記憶する記憶手段と、
    前記遅延測定部により測定される遅延量と前記記憶手段が記憶する固定遅延量情報の値とに基づき、前記光回線ごとの遅延量を算出し、算出した遅延量を前記遅延制御部に出力する遅延量算出部と
    を備えることを特徴とする遅延補正システム。
  2. 光回線によりカスケード接続され、他装置から入力される同期信号を検出する同期検出部を備える無線装置と、前記無線装置の同期に用いる前記同期信号を出力する同期信号出力部を備える無線基地局装置とが光回線により接続される遅延補正システムにおける無線基地局装置であって、
    設定される遅延量の時間に応じて出力信号の出力タイミングを遅らせる遅延制御部と、 前記同期信号出力部が前記無線装置に前記同期信号を出力する出力タイミング情報を取得し、前記無線装置から自装置に入力される前記同期信号の入力タイミング情報を取得し、前記出力タイミング情報と前記入力タイミング情報とに基づき、前記無線装置までの遅延量を測定する遅延測定部と、
    前記遅延測定部によって測定される遅延量を前記遅延制御部に出力することにより遅延量を設定する遅延量設定部と
    を備え
    前記遅延量設定部は、
    前記無線装置における信号処理時間を示す固定遅延量情報を予め記憶する記憶手段と、
    前記遅延測定部により測定される遅延量と前記記憶手段が記憶する固定遅延量情報の値とに基づき、前記光回線ごとの遅延量を算出し、算出した遅延量を前記遅延制御部に出力する遅延量算出部と
    を備えることを特徴とする無線基地局装置。
  3. 光回線によりカスケード接続され、他装置から入力される同期信号を検出する同期検出部を備える無線装置と、前記無線装置の同期に用いる前記同期信号を出力する同期信号出力部を備える無線基地局装置とが光回線により接続される遅延補正システムにおける無線基地局装置に備えられ遅延制御回路であって、
    設定される遅延量の時間に応じて出力信号の出力タイミングを遅らせる遅延制御部と、 前記同期信号出力部が前記無線装置に前記同期信号を出力する出力タイミング情報を取得し、前記無線装置から自装置に入力される前記同期信号の入力タイミング情報を取得し、前記出力タイミング情報と前記入力タイミング情報とに基づき、前記無線装置までの遅延量を測定する遅延測定部と、
    前記遅延測定部によって測定される遅延量を前記遅延制御部に出力することにより遅延量を設定する遅延量設定部と
    を備え
    前記遅延量設定部は、
    前記無線装置における信号処理時間を示す固定遅延量情報を予め記憶する記憶手段と、
    前記遅延測定部により測定される遅延量と前記記憶手段が記憶する固定遅延量情報の値とに基づき、前記光回線ごとの遅延量を算出し、算出した遅延量を前記遅延制御部に出力する遅延量算出部と
    を備えることを特徴とする遅延制御回路。
  4. 光回線によりカスケード接続され、他装置から入力される同期信号を検出する同期検出部を備える無線装置と、前記無線装置の同期に用いる前記同期信号を出力する同期信号出力部を備える無線基地局装置とが光回線により接続される遅延補正システムにおける遅延補正方法であって、
    前記無線基地局装置が、
    前記同期信号出力部が前記無線装置に前記同期信号を出力する出力タイミング情報を取得し、前記無線装置から自装置に入力される前記同期信号の入力タイミング情報を取得し、前記出力タイミング情報と前記入力タイミング情報とに基づき、前記無線装置までの遅延量を測定する遅延測定ステップと、
    測定した遅延量の時間に応じて出力タイミングを遅らせて信号を出力する遅延制御ステップとを有し、
    前記無線装置が、
    前記無線基地局装置から自装置への方向である下り方向に他無線装置が接続されているか否かを判定する判定ステップと、
    判定結果が、前記他無線装置が接続されていないことを示す結果である場合、自装置から前記無線基地局装置への方向である上り方向に接続される装置から入力され、前記同期検出部により検出される同期信号を前記上り方向に接続される装置に出力し、
    判定結果が、前記他無線装置が接続されていることを示す結果である場合、前記下り方向に接続される前記他無線装置から入力され、前記同期検出部により検出される同期信号を前記上り方向に接続される装置に出力する信号選択ステップとを有し、
    前記無線基地局装置の前記遅延制御ステップでは、
    前記遅延測定ステップにて測定された遅延量と、記憶手段が予め記憶している、前記無線装置における信号処理時間を示す固定遅延量情報の値とに基づいて、前記光回線ごとに算出された遅延量に基づいて制御を行うことを特徴とする遅延補正方法。
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