JP5194435B2 - 電力供給システム、電力供給方法、電力供給プログラム及びサーバ - Google Patents
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Description
また、本発明のサーバでは、クライアントとの間の情報のやり取り及びクライアントとの間での電力の供給の同期を取り、クライアントとの間でアドレス管理を行うために、情報のやり取りのための情報スロット及び電力の供給のための電力スロットを発生し、サーバのアドレスを含んだ同期パケットを情報スロットのタイミングで発信する機能と、同期を取っている他のサーバが接続されているのと同一のラインに接続された時には、他のサーバからの同期パケットの受信を検出することで、同期を取るサーバとはならない機能とを備えるものである。
まず、電源供給源(電源サーバ)と電源受給者(クライアント)は電源バスのうちの少なくとも2本の電源及び情報線を共有し、サーバ、クライアント間でお互いの電源仕様に関する情報をあらかじめ交換し、このネゴシエーションが確立した時点で電源供給、受給を開始する。電源の供給と情報のやり取りは同一の電源バスを共有し、情報スロット及び電力スロットにより周波数帯域分割によって分離される。
本発明の実施の形態は本発明者の先願である特許文献1(電源サーバ、電源クライアントおよび電源バスシステム)にネットワーク技術による通信の手順を応用し、実設計に際し、既存の技術や考え方が容易に応用できるようにしたものである。従って上記特許文献1との主たる相違点は、ネットワークプロトコルをベースとしたサーバ、クライアント間のネゴシエーション方式の採用、電源と情報を一対のバスラインで行うための周波数分割が中心となる。
図1に電源サーバのブロック図を示す。
図1において、電源サーバ1は大きく分けて3つの機能部分から構成される。AC/DC部2と記してある部分は、商用電源7を処理して後述するクライアント11に供給可能な形式に変換する交流/直流変換部分である。電源サーバ1の形式としては電圧源、電流源型の違い、供給する電流としては直流、交流の違い、供給される電圧、電流に関しては安定化、非安定化の違い等が存在する。本システムでは、これらすべての電源の共存を可能であるが、ここでは最も一般的な電圧源型、直流電源で(さらに30V程度以下の)比較的低電圧の電源を基本として説明していく。
また、このクライアント11に供給されるAC/DC部2から出力される主供給電源となる部分は、DCの場合でも、ある一種類の電圧のみならす、可変電圧(クライアントとのネゴシエーションの結果電圧が決定される)でもかまわない。
図2にクライアント11のブロック図を示す。
図2において、電源サーバ1では商用電源7から電力を得るが、クライアント11では電源バス8を介して電源サーバ1から受電した電力を負荷18に供給するという構成が一番大きな違いである。クライアント11は電源サーバ1からの電力仕様を内部情報としてコントローラ13のメモリに記憶している。また、この情報の記憶や電源サーバ1との情報のやり取り、受電の開始や停止といった制御のためにコントローラ13を有している。このコントローラ13はマイクロプロセッサと周辺回路より構成される。このコントローラ13はメモリに記憶された制御プログラムにより電力受電の各種機能を実行するコンピュータである。
具体的には、サーバ1からの電力供給が開始されて、バッテリ19に電圧が充電されるときは、充電系のスイッチ16がオンとなり、放電系のスイッチ17がオフとなる。また、サーバ1からの電力供給が停止されて、バッテリ19の電圧が放電されるときは、充電系のスイッチ16がオフとなり、放電系のスイッチ17がオンとなる。
ここでは、電源供給システムにおけるサーバ間、サーバ-クライアント間の通信プロトコルの概要について説明する。
まず、通信プロトコルの基本機能について説明する。
図4に本システムにおける同期パケット、情報パケット、電力パケットのやりとりの一例を示す。
上述した様に、本システムで利用するパケットは電力パケット46、50、52と情報パケット42、43,44、45、48,49の2種類に大別することができる。図4において、電力パケット46、50、52は、電源サーバ1からクライアント11へ提供される電力エネルギーをパケット化したものである。情報パケット42、43,44、45、48,49は、電力パケット46、50、52を送るために必要な情報交換を行うために利用されるパケットであり、用途によって異なるタイプがある。
図5は、基本パケットフォーマットを示す図である。
本システムで利用するパケットはイーサネット(登録商標)の仕様に準拠したものを利用する。すなわち、図5において、パケットは6バイトの送信アドレスであるソースアドレス55と6バイトの受信アドレスであるデスティネーションアドレス54と2バイトのパケットタイプ56を格納する14バイトのイーサネット(登録商標)ヘッダ53を持ち、パケットの末尾に4バイトの CRC(Cyclic Redundancy Check)チェックサム59を持つ。
電源供給システムに接続されたクライアント11は、まず電源サーバ1の検出を行う必要がある。電源サーバ1の検出は、クライアント11となるノードが、サーバリクエスト72を電源バス8のネットワーク上に送信することで行われる。このサーバリクエスト72の送信先アドレスは、ブロードキャストアドレスである 0xFFFFFFに設定され、ネットワークに接続されたすべてのノードがこのパケットを受信する。
1つの電力スロット32で送信できる電力パケットは1つしかない。このため、電源サーバ1が複数のクライアント11に対して同時に電力を供給する場合は、ラウンドロビン形式で各クライアント11に公平に電力スロット32を割り当てパケットを転送する。あるクライアント11に特別なプライオリティを設定する場合は、電力スロット32の割り当てに重み付けラウンドロビン方式を用いることで対応できる。
ここまでで、電源サーバ1およびクライアント11によるアドレス確定、通信ラインの確保、電源バス8への任意タイミングでの参加、離脱メカニズムが用意できたことになる。この状況により、電源サーバ1、クライアント11は始めてお互いにネゴシエーション可能となるわけで以下、電源サーバ1、クライアント11間での通信に使用するAPI群について説明する。これらAPIは今回の実施の形態例に最低限必要となるものを定義してあるので、必要に応じて追加あるいは変更されていくものである。
電源サーバ1は本電源バスシステムのプラットフォームの準備(つまりアドレス確定や管理等を含む)と新規メンバーの登録、抹消の責任を持つ。新規メンバーには追加電源サーバも含まれる。即ち、新規電源サーバが参加した場合でも、すでにコントロールを担当している電源サーバ1に管理を委ねる。しかし、管理中の電源サーバ1そのものが離脱した場合には、その中にいるどれかの電源サーバ1が新規プラットフォーム構築を行い、クライアント11とのネゴシエーションを再実行する。従って、この場合サービスを受けられないクライアント11も発生し得ることもある。
ここで、アプリケーションインターフェース(API)のファーマットについて説明する。信号パケットは可変長パケットでありフォーマットについては図5に示したとおりであるが、図6、図7に示したパケット種別による値である制御信号の意味をここで詳しく説明する。各制御信号はパケット上では単なる数値であるが、分かり難いのでここではすべてニモ−ニックとして解説する。
クライアント1が電源バス8に接続されると、電源サーバ1の検出を行うためこのサーバリクエスト72をブロードキャストする。電源サーバ1はこのクライアント11に対してサーバリプライ73を送信し、このサーバリプライ73のアドレスを見ることでクライアント11は電源サーバ1のアドレスを知る。このサーバリクエスト72、サーバリプライ73のパケットにはペイロードは無い。
サーバリクエスト72のニモ−ニックとしてReqServer、サーバリプライ73 のニモ−ニックとして RepServerを用いる。
クライアント11が電源サーバ1のアドレスを知ると、電源サーバ1の電源仕様を要求することができる。電源サーバ1には複数の電源仕様をサポートできるので、まずこの数を要求する。複数の電源サーバ1が電源バス8上に存在する場合も、クライアント11はそのプロファイルを認識しておく。これを認識していれば必要な時に最適な電源サーバ1に要求が提出できる。
Num(number)にサポートしている電源プロファイル数が返される。またこの番号はそれぞれのプロファイルに対応する。numberの最大はカスタムプロファイルを含めて255であり、最低でも一つのデフォルトプロファイルを持つ。
電源仕様の具体的内容問い合わせで、電源サーバ1がクライアント11にパラメータとしてターゲットとなる電源仕様の仕様番号を送る。
電源仕様リクエスト77のニモ−ニックとしてReqServerProfile numberを用い、この時はnumberに必要とする仕様番号を入れる(これは1から255)。
電源仕様リプライ78のニモ−ニックとしてRepServerProfile ServerProfileItem1 ServerProfileValue1 .... SerVerProfileItemN ServerProfileValueNを用いる。
このプロファイルの仕様に可変のものを含む場合、デフォルトプロファイル以外を必要とする場合には、カスタムプロファイルを生成(派生)して使用する。
クライアント11が電源サーバ1に送るクライアント用仕様番号確定要求であり、自分の電源仕様(電源プロファイル)と比較した上で一番適当なものを選択する。これはクライアント11の責任である。また、クライアント11がカスタム電源プロファイルを保有している場合には、その番号を指定することでそのプロファイルに切り替え可能である。 電源サーバ1はカスタムプロファイル番号とクライアント11のIDをバインドして記憶しているので、カスタムプロファイルを他のクライアント向けに使用することをしない。 また、クライアント11は自分用カスタムサーバプロファイル番号しか保持しない。
電源サーバ1は仕様番号の数値のエコーバックを返す。これにより特定のクライアント11と(特定の)電源サーバ1間でどの電源プロファイルを仕様するかが確定する。ただし、電源プロファイルに可変項目を含んでいる場合には新規に電源プロファイルを生成することがありうる。
クライアント11が可変電源サーバプロファイルを選択した場合、電源の受電仕様の変更が有りうる。また受電仕様をダイナミックに変化させ常に最適に保つような場合には、このクライアント専用の電源プロファイルが必要となる。このような場合に用いる電源サーバ1の標準プロファイル以外の専用プロファイル生成依頼である。
クライアント11は電源サーバ1に対して要求するパケット数を指定することができる。この指定なしに、クライアント11から送電開始要求を受け取った時は、時間制限なしと判断する。パケットの一単位時間は既定であるので、電源サーバ1側では、最大供給時間が想定できる。
クライアント11から電源サーバ1に対しては送電開始時間を指定する。しかし本システムの構成上、複数のクライアント11が存在する時など正確な時間は保証できない。指定した時間以降のできるだけ早いタイミングで送電開始されるという努力目標である。しかし、これは例えば夜間の空いている時に給電を受ける等に利用できる。時間設定のパラメータがすべて0の時は出来るだけ早くという意味とする。クライアント11はこの指定を省略することはできない。電源サーバ1が受け取ったデータがすでに過去の値となってしまっている場合には、最速給電と解釈する。
希望電力パケット数について、電源供給開始後にクライアント11が電源サーバ1に対して追加変更を希望するとき用いる。
電力パケット数変更リクエスト92のニモ−ニックとしてReqMorePacketNum ByteH ByteL を用い、電力パケット数変更リプライ93のニモ−ニックとしてRepMorePacketNum ByteH ByteLを用いる。
クライアント11は希望電力パケット数に達せずとも、供給停止を電源サーバ1に提出可能である。クライアント11にも主スイッチ15があるので、それをオフすることでもほぼ同等のことが可能であるが、電源バス8を他のクライアント11に空け渡すためにも、不要になった時はこの要求を提出することにしている。Hbyte、Lbyteは新規希望値であり、これがゼロまたは送電完了値よりも小さいときはできるだけ早く停止する。
電源サーバ1は電源バス8のライン上のすべてのクライアント11、およびコントロール権をもたない電源サーバに対して時刻合わせ信号を送る。
時刻同期74のニモ−ニックとしてTimeSet year month day hour minuite second を用いる。
クライアント11は電源サーバ1がサポートしていれば、カスタムサーバプロファイルを生成できる。カスタムサーバプロファイルはその依頼元のクライアント11専用で、内容を変更可能である。クライアント11は内容変更には次のサーバプロファイル番号および対応するアイテム、データをつけて電源サーバ1に送る。
電源サーバ1、クライアント11間のネゴシエーションが合意に達しない時はどちらからでもキャンセル可能である。Cansel numberと指定しただけで他のパラメータ類がない時はこの番号のカスタムプロファイルそのもののキャンセルであり、もしクライアント11が電源をさらに必要とするならば、すべて最初から行う。ただし、全く同じ条件ではネゴシエーションに達しないはずなので、クライアント11側はキャンセルされた状況とキャンセルされた回数は記憶しておくべきである。
電源サーバ1、クライアント11ともに電力状況を表すプロファイルを用意するが、その内容を以下に示す。以下、電源仕様の代表的なもののみを示す。これら仕様は構造体やクラスメンバーとして記述することが可能なので、その内容の増減に関しては柔軟に対応できる。このプロファイルは電源サーバ11、クライアント11の制御を司るコントローラ3,13の内部に保存される。
図8は、電源サーバ1の提供する電力形式を示す図である。図8中AC106とは商用周波数の交流とする。現状では以下の4種類をサポートしている。
図8において、プロファイルアイテム(Client/ServerProfileItemN)101のPowerTypeが非安定DC103のとき、プロファイルバリュー(Client/ServerProfileValueN)102はNonRegDCである。プロファイルアイテム(Client/ServerProfileItemN)101のPowerTypeが安定化DC固定電圧104のとき、プロファイルバリュー(Client/ServerProfileValueN)102はRegDCFixである。
最大電圧のニモ−ニックとしてMaxVolt xxを用いる。
最小電圧は、電源サーバ1がサポートする電圧または消費する電圧の最大値である。安定化出力の場合には設定誤差等を含む最小値となる。
公称電圧は、電源サーバ1がサポートする電圧または消費する電圧の公称値である。
公称電圧のニモ−ニックとしてNomVolt xxを用いる。
次に、可変電圧幅は、安定化可変電圧をサポートするコントローラの可変電圧ステップを示す値である。可変電圧幅のニモ−ニックとしてStepVolt xxを用いる。
平均電流は、クライアント11が提示する平均電流値である。平均電流のニモ−ニックとしてAveCurr xxを用いる。
派生元プロファイル番号は、既定のプロファイルの場合numberは0である。また、派生は一回だけと規定するので、派生プロファイルのnumberは派生元の規定プロファイル番号(1−…)となる。派生元プロファイル番号のニモ−ニックとしてOrigProfile numberを用いる。
以下に具体的なネゴシエーション例を示す。クライアント11側、電源サーバ1側の初期設定は完了しているとする。図9は、具体的なネゴシエーション例を示す図である。
ここでは、電源サーバ1が複数(2ヶ)の固定プロファイルをもち、1ヶの固定プロファイルをもつクライアント11がバスに接続された場合を示す。
ここでは、電源サーバ1が複数(2ヶ)の固定および可変プロファイルをもち、1ヶの可変プロファイルをもつクライアント11が電源バス8に接続された場合を示す。電源サーバ1が電源供給を開始し、クライアント11が途中でサーバプロファイルの変更をする。これによりクライアント11の状況変化に応じて電源サーバ1がダイナミックに電源供給を変化させることが可能となる。
そこでクライアント11は電源サーバ1に対して自分専用のプロファイルを作成する意思表明となるカスタムプロファイル生成リクエストとして、139で示すReqSvrPrrofileMake 0(NomVolt 70、MaxCurr 5、Ave 3、StepVolt 2)を送る。
電源供給開始後、クライアント11は電源電圧を変更するネゴシエーションを開始する。クライアント11は電源サーバ1に141で示すサーバプロファイル番号を3に変更するサーバプロファイル変更リクエストとして、145で示すReqSvrProfileMod 3(NomVolt 68)を送ると、電源サーバ1はクライアント11へ146で示すサーバプロファイル変更リプライとしてRepSvrProfileMod 3(NomVolt 68)を返す。
上述した実施の形態では、電力ラインと通信ラインが共通なものについて例を示したが、このラインが別であってももちろんかまわない。この場合にはディジタル信号を変調せずに送ることもでき、モデム4,14を不要としシステムを簡単にすることができる。また通信ライン、電力ラインとしてイーサネット(登録商標)も使用可能であり、Power Over Etherとしての応用もできる。ただし電力を無線で送るのは未だ現実的ではなく、基本的に有線ラインの使用が前提である。なお、通信ラインを無線LAN(Local Area Network)とすることも可能である。
上述した実施の形態例では、電源バス8のバスラインの使用は家庭やオフィス内を想定しているが、これを公共空間に応用する場合、ユーザに対して課金が可能である。電源プロファイル内部に課金情報を含めることにより電源サーバ1はクライアント11との間で経済的内容を含めたネゴシエーションができる。即ち、電力(Wh)や電荷(A x sec)に応じた単価を用意しておいてこれについてもネゴシエーション(クライアント11側が電源サーバ1側の提示料金に同意するか否か)を経てから電力供給ができる。
現在、公共の場での電源供給システムがほぼ皆無であるが、この一つの問題が課金にあると考えられ、このような点でも有利である。また電圧にしても低いDCを供給する方が現在の機器の状況によりマッチしている。例えば携帯電話や携帯音楽プレーヤの充電に100V ACを供給しても現実的でない。
電源の種類に関しては電圧源と電流源が存在するが、本実施の形態におけるバスシステム上に、これらの異なった性格を持つ電源が共存できる事に注意すべきである。電力に関しては、電源バス8は基本的にタイムシェアリングであり、直前の電力形態がどのようであるかの影響を受けない。
電力パケットのタイムシェアを例えば一日単位にすると、電源バス8のバスラインの有効利用がさらに高まる。本実施の形態に示すシステムでは、電源サーバ1同時に複数のクライアント11に電源を提供しないのを原則としているので、例えばある機器には夜間に電力を供給するように電源サーバ1が調停することで多数のクライアント11に対して平均的かつ効率よく電力供給できる。逆に、常時電源を要求するシステム(例えばイーサネット(登録商標)のハブとか)に関しては本システムには向かず、常にAC電源から電源を供給すべきである。このために、クライアント11の電力プロファイルに希望時間帯を追加することで電源サーバ1が調停可能となる。
本システムは電力単位時間に供給されるクライアント11は1個と規定してきた。しかし、これも拡張可能である。例えばクライアント11の要求電力合計が電源サーバ1が供給可能電力内でクライアント11の電圧条件(クライアント11は電圧で電力供給されるものとして)が合致すれば複数同時供給が可能である。この時は各電力パケットの前に送られるクライアントアドレスを対応する複数のアドレスとするだけでいい。なお、ネゴシエーションは別途完了しているとする。
これまで、明示はないが、電源サーバ1はすべてDC正電源であるとして説明してきた。しかしながら、電源サーバ1およびクライアント11のメインスイッチ6,16としてAC対応のフォトMOS(Metal Oxide Semiconductor)スイッチ(メカニカルリレーでも効果は同じが動作時間その他で現実的ではない)を使用することで、正電源と負電源の電源サーバ1が混在できる。この場合、パワーMOSトランジスタ1個を使用したDC対応のMOSスイッチでは、並列にダイオードが入っているためAC動作ができない。
電気二重層コンデンサの進歩にともない、バッテリ19のような二次電池の代わりに使用可能な場合が増加している。従って、これをクライアント11のローカルストレージに使用する電源システムは今後大きな期待が持てる。図13にクライアントの電流制限回路例を示す。この時、電気二十層コンデンサとしてのスパーキャパシタ154に電圧をチャージするにあたり、多くの応用で、充電電流を制限する必要がある。
上述した実施の形態例においては固有アドレスとしてMAC(Media Access Control)アドレス、プロトコルとしてイーサネット(登録商標)の方式に準拠したが、本システム内について意味を有する固有アドレスやプロトコルであれば応用可能で、これらに限定されるものではない。
Claims (16)
- 電源供給元となるサーバと、電源供給先となるクライアントと、前記サーバと前記クライアントとを接続するラインとを有し、前記サーバと前記クライアントとの間で情報のやり取りをしながら前記サーバから前記クライアントへ電力を供給する電力供給システムにおいて、
前記サーバは、
前記クライアントとの間の情報のやり取り及び前記クライアントとの間での電力の供給の同期を取り、前記クライアントとの間でアドレス管理を行うために、情報のやり取りのための情報スロット及び電力の供給のための電力スロットを発生し、前記サーバのアドレスを含んだ同期パケットを前記情報スロットのタイミングで発信する機能を備え、
同一の前記ラインに他のサーバが接続された時には、同期を取っている前記サーバからの前記同期パケットの受信を前記他のサーバが検出することで、前記他のサーバは同期を取るサーバとはならない
電力供給システム。 - 請求項1記載の電力供給システムにおいて、
前記サーバは、
前記電力スロットに先立って設けられる前記情報スロットにおいて、前記クライアントとの間で電力仕様に関する情報をネゴシエートする機能を備える
電力供給システム。 - 請求項1又は2記載の電力供給システムにおいて、
同期を取っている前記サーバが前記ラインから離脱したときは前記他のサーバが同期を取るサーバとなる
電力供給システム。 - 請求項1又は2記載の電力供給システムにおいて、
前記サーバは、
前記情報スロットにおいて、前記クライアントからのサーバリクエストを受信することでサーバ及びクライアント間のアドレス確定を行うものであって、
前記情報スロット及び電力スロットを、電源仕様の異なる電力を供給する各クライアント毎に発生させる
電力供給システム。 - 請求項1又は2記載の電力供給システムにおいて、
前記サーバと前記クライアントとの間の情報のやり取り及び電力の供給は、前記ラインとして用いる電源バスの共通のバスライン上に重畳されて行われるもの、又はそれぞれ別のバスライン上で行われるものである
電力供給システム。 - 請求項1又は2記載の電力供給システムにおいて、
前記クライアントが前記サーバとなって、他のクライアントに対して情報のやり取り及び電力の供給を行う
電力供給システム。 - 請求項1又は2記載の電力供給システムにおいて、
前記クライアントからの要求により、前記サーバは前記クライアントに対して予め定められた固定値又は可変値の電力の供給を行う
電力供給システム。 - 電源供給元となるサーバと、電源供給先となるクライアントとがラインを介して接続され、前記サーバと前記クライアントとの間で情報のやり取りをしながら前記サーバから前記クライアントへ電力を供給する電力供給方法において、
前記サーバは、
前記クライアントとの間の情報のやり取り及び前記クライアントとの間での電力の供給の同期を取り、前記クライアントとの間でアドレス管理を行うために、情報のやり取りのための情報スロット及び電力の供給のための電力スロットを発生し、前記サーバのアドレスを含んだ同期パケットを前記情報スロットのタイミングで発信し、
同期を取っている他のサーバが接続されているのと同一の前記ラインに接続された時には、前記他のサーバからの前記同期パケットの受信を検出することで、同期を取るサーバとはならない
電力供給方法。 - 請求項8記載の電力供給方法において、
前記サーバは、
前記電力スロットに先立って設けられる前記情報スロットにおいて、前記クライアントとの間で電力仕様に関する情報をネゴシエートする
電力供給方法。 - 請求項8又は9記載の電力供給方法において、
前記サーバは、同期を取っている前記他のサーバが前記ラインから離脱したときは同期を取るサーバとなる
電力供給方法。 - 電源供給元となるサーバと、電源供給先となるクライアントと、前記サーバと前記クライアントとを接続するラインとを有し、前記サーバと前記クライアントとの間で情報のやり取りをしながら前記サーバから前記クライアントへ電力を供給する電力供給システムにおける前記サーバ及び前記クライアントのコンピュータに対して所定の機能を実行させる電力供給プログラムにおいて、
前記サーバのコンピュータに対して、
前記クライアントのコンピュータとの間の情報のやり取り及び前記クライアントのコンピュータとの間での電力の供給の同期を取り、前記クライアントのコンピュータとの間でアドレス管理を行うために、情報のやり取りのための情報スロット及び電力の供給のための電力スロットを発生し、前記サーバのコンピュータのアドレスを含んだ同期パケットを前記情報スロットのタイミングで発信する機能と、
同期を取っている他のサーバのコンピュータが接続されているのと同一の前記ラインに接続された時には、前記他のサーバのコンピュータからの前記同期パケットの受信を検出することで、同期を取るサーバとはならない機能と、を実行させる
電力供給プログラム。 - 請求項11記載の電力供給プログラムにおいて、
前記サーバのコンピュータに対して、前記電力スロットに先立って設けられる前記情報スロットにおいて、前記クライアントのコンピュータとの間で電力仕様に関する情報をネゴシエートする機能を実行させる
電力供給プログラム。 - 請求項11又は12記載の電力供給プログラムにおいて、
前記サーバのコンピュータに対して、同期を取っている前記他のサーバのコンピュータが前記ラインから離脱したときは同期を取るサーバとなる機能を実行させる
電力供給プログラム。 - 電源供給元となるサーバと、電源供給先となるクライアントと、前記サーバと前記クライアントとを接続するラインとを有し、前記サーバと前記クライアントとの間で情報のやり取りをしながら前記サーバから前記クライアントへ電力を供給する電力供給システムにおける前記サーバにおいて、
前記クライアントとの間の情報のやり取り及び前記クライアントとの間での電力の供給の同期を取り、前記クライアントとの間でアドレス管理を行うために、情報のやり取りのための情報スロット及び電力の供給のための電力スロットを発生し、前記サーバのアドレスを含んだ同期パケットを前記情報スロットのタイミングで発信する機能と、
同期を取っている他のサーバが接続されているのと同一の前記ラインに接続された時には、前記他のサーバからの前記同期パケットの受信を検出することで、同期を取るサーバとはならない機能と、を備える
サーバ。 - 請求項14記載のサーバにおいて、
前記電力スロットに先立って設けられる前記情報スロットにおいて、前記クライアントとの間で電力仕様に関する情報をネゴシエートする機能を備える
サーバ。 - 請求項14又は15記載のサーバにおいて、
同期を取っている前記他のサーバが前記ラインから離脱したときは同期を取るサーバとなる機能を備える
サーバ。
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