JP5193919B2 - 防水型コントロールボックス - Google Patents

防水型コントロールボックス Download PDF

Info

Publication number
JP5193919B2
JP5193919B2 JP2009074686A JP2009074686A JP5193919B2 JP 5193919 B2 JP5193919 B2 JP 5193919B2 JP 2009074686 A JP2009074686 A JP 2009074686A JP 2009074686 A JP2009074686 A JP 2009074686A JP 5193919 B2 JP5193919 B2 JP 5193919B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waterproof
control box
electrode insertion
insertion hole
resistance heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009074686A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010221676A (ja
Inventor
昌浩 田中
憲一郎 加藤
Original Assignee
ムネカタ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ムネカタ株式会社 filed Critical ムネカタ株式会社
Priority to JP2009074686A priority Critical patent/JP5193919B2/ja
Publication of JP2010221676A publication Critical patent/JP2010221676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5193919B2 publication Critical patent/JP5193919B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、熱可塑性樹脂で成形された下ケースと上ケースの溶着面間に抵抗発熱体を挟み込み、この発熱体に電圧を印加して発熱させ、この発熱で溶着面の樹脂を溶融して下ケースと上ケースを溶着させることにより内部に組み込んだ電子回路等を密封する防水型コントロールボックスに関するものである。
熱可塑性樹脂で成形された下ケースと上ケースから成る成形品を接合する方法の代表例として、下ケースと上ケースに形成された溶着部へ抵抗発熱体を挟み込み、前記抵抗発熱体に電圧を印加して直接発熱させ、その熱でお互いの溶着部の樹脂を溶融して溶着するという熱溶着方法が公知である。
この方法は、瞬間的な熱による接合方法であるため、内部部品に対して熱影響を与えることがなく、また、接着剤の様に、有機溶剤を用いることによる環境負荷への影響がないため、極めて有効な接合方法である。
この一例として、特開昭53−96078号公報には、抵抗発熱体へ電圧を印加した時に発生するジュール熱を利用して溶着する方法が開示されている。
また、実用新案登録第3064180号公報には、上ケース及び下ケースにおける開口部周囲の溶着面に2分割した2つの抵抗発熱体をループ状にセットし、その後この2つの抵抗発熱体に同時に電圧を印加して、上ケースと下ケースを溶着する方法が開示されている。
この例では、抵抗発熱体の製造に際し、一枚の素材を打ち抜いて加工するときに、発熱体が輪状を呈していると素材のロスが多くなるのに対し、2分割方式で抵抗発熱体を打ち抜き加工することにより、素材のロス、つまり歩留まり率が向上して製造コストを削減することができるという利点がある。
また、特開2004−31751号公報には、ケーシング本体2に蓋体を合わせ、この合わせ部である溝21内に発熱線61・62をセットし、この発熱線61・62に電圧を印加してケーシング本体2と蓋体とを溶着する場合、発熱線61・62に電圧を印加するための電極の挿入穴7をケーシング本体2に設ける必要があることから、溶着した後にこの貫通穴7を経由してケーシング本体2内に水が浸入しないように、取り付け穴22と貫通穴7を迂回するように迂回部23を設け、この迂回部23で取り付け穴22及び貫通穴7とケーシング本体2の内部隔絶するという内容の発明が開示されている。
特開昭53−96078号公報 特開2004−31751号公報 実用新案登録第3064180号公報
しかし、この特開2004−31751号公報に開示されたケーシングの場合、取り付け穴22と貫通穴7のところが水密構造となっていないため、貫通穴7内に水が浸入して露出している発熱体61、62が腐食し、この腐食は溶着部分内に入り込んでいくようになる。
特に浴室に取り付けられた熱源機のリモートコントロール用のボックスの場合は、水以外に洗剤で濡れることが多く、この洗剤であると、浸透した洗剤の成分であるアルカリ剤や酸などにより発熱体61、62が化学変化を起して膨張し、これが溶着部分においてクラック(ひび割れ)発生の要因となり、経年的に密封性能が低下して水や洗剤等がケーシング内に浸入し、内設した電子部品に対して悪影響を及ぼし、故障や誤作動の原因となる。
本発明は、以上に記述した欠点に鑑みて提案されるものであって、電極挿入穴に水や洗剤等が浸入しない構造を持った防水型コントロールボックスを提供するのが目的である。
上記目的を達成するため、請求項1に記載された発明においては、浴室用給湯設備等を操作するリモートコントロール用ボックスにおいて、
a.樹脂製下ケースの周囲に形成された接合面に樹脂製上ケースの周囲に形成された接合面を接合させると共に前記互いの接合面間に抵抗発熱体を介装し、この介装した抵抗発熱体に電圧を印加して発熱させ、この発熱により互いの接合面を溶融して下ケースと上ケースを溶着するように構成して成る防水型コントロールボックスにおいて、
b.前記コントロールボックスの左右端の中央には、上ケースから下ケースにかけて貫通した取付穴が形成されていると共に前記下ケースには、その裏面から前記抵抗発熱体の両端に形成した電圧印加端子部まで到達するように電極挿入穴が設けられていること、
c.前記抵抗発熱体の一方の端子部側は、前記取付穴及び電極挿入穴の内側を迂回して形成された接合面から前記電極挿入穴内に双方の端子部が揃って露出するように配置されていること、
d.前記迂回した抵抗発熱体の外側であって、前記取付穴をとり囲むように、下ケースの内側には、取付穴防水壁が突設されていること、
e.前記電極挿入穴をとり囲むように、下ケースの内側には、電極挿入穴防水壁が突設されていること、
f.前記電極挿入穴内には、電極を抜いた後でこの穴を閉塞する閉塞部材が用意されていること、
g.前記取付穴防水壁及び前記電極挿入穴防水壁の先端と対向する位置であって、前記上ケースの内面には、これらの壁の先端が当接して密着する当接面が形成されていること、
を特徴とするものである。
この発明により防水壁で電極挿入穴内に露出している抵抗発熱体のところに水が浸透して行くのを阻止することができる。
更に請求項2に記載の発明においては、請求項1記載のコントロールボックスにおいて、前記取付穴防水壁及び電極挿入穴防水壁の先端と上ケースの内面に形成された前記当接間には、互いに傾斜面で当接しあうようにテーパーがつけられていることを特徴とするものである。
この発明によると、下ケースと上ケースの加工精度等に多少の誤差があっても密着性能を確実に保持することができる。
更に請求項3に記載の発明においては、請求項1記載の防水型コントロールボックスにおいて、前記取付穴防水壁及び電極挿入穴防水壁の先端は上ケースの内面に形成された溝内に嵌合するように形成されていることを特徴とするものである。
この発明によると、密着性を高めることができる。
更に請求項4に記載の発明においては、請求項1記載の防水型コントロールボックスにおいて、前記取付穴防水壁及び電極挿入穴防水壁の先端は上ケースの内面に形成されたリブ内に嵌合するように形成されていることを特徴とするものである。
この発明によると、密着性を高めることができる。
更に請求項5に記載の発明においては、前記取付穴防水壁又は電極挿入穴防水壁の先端又は上ケースの当接面又はこの双方にはシール材層が形成されていることを特徴とするものである。
この発明によると、密着性を高めることができる。
更に請求項6に記載の発明においては、請求項1記載の防水型コントロールボックスにおいて、前記抵抗発熱体は、下ケース側の当接面に形成した溝内に装入されていると共に前記上ケース側の当接面には、前記溝内において抵抗発熱体に当接するリブが形成されていることを特徴とするものである。
この発明によると、抵抗発熱体の組み付け精度を高めることができると共に溶着を確実に行うことができる。
更に請求項7に記載の発明においては、請求項1記載の防水型コントロールボックスにおいて、前記取付穴及び電極挿入穴は、コントロールボックスの左右両端において隣接して形成されていると共に前記抵抗発熱体は、前記左右に形成された電極挿入穴内にそれぞれの端子部が並列で露出するように2分割されていることを特徴とするものである。
この発明によると、2分割された抵抗発熱体に対して同時に電圧を印加することができる。
本発明の効果は次の通りである。
1.コントロールボックスの取付穴は防水壁により囲まれているため、外からこの穴内に 浸入した水は防水壁の止水作用でボックス内に浸入するのが阻止される。
2.電極挿入穴はその周囲が防水壁で囲まれているため、電極挿入穴内に水が浸入しない。
3.電極を引き抜いたあとの電極挿入穴はシール材にて閉塞されているため、電極挿入穴 内に外から水が浸入しない。
4.上記1〜3の作用効果により、抵抗発熱体が腐食するのを防止できる。
5.抵抗発熱体の腐食を防止できるため、溶着部分にまで腐食が浸入して溶着部分にクラ ック等が発生し、ここから水がボックス内に浸入して内部の電子部品等に悪影響が出 るのを防止できる。
本発明の防水型コントロールボックスは、この内部に電子部品等を組み込み、上ケースと下ケースの溶着面に抵抗発熱体を挟み込み、その抵抗発熱体へ電圧を印加することにより発熱させて溶着面の樹脂を溶融し、その後冷却固化し、上ケースと下ケースを溶着するものである。
防水型コントロールボックスの材料としては、ABS、PP、PS、PE、PC、POM、PMMA,PBT、ABSとPCのアロイ、PPS、PPA、PET、LCP、PAなどの熱可塑性樹脂が代表例として挙げられるが、これに限定するものではない。また、ガラスフィラー入り等の強化材を樹脂に混合して用いても良い。
本発明に係るコントロールボックスの斜視図である。 上ケースの内面を示す斜視図である。 下ケースの内面を示す平面図である。 下ケースの内面を示す斜視図である。 (a)は図3の丸Aで囲まれた部分の拡大図、(b)はA−A´線断面図、(c)はB−B´線断面図である。 抵抗発熱体の説明図である。 抵抗発熱体を下ケースの溝内にセットした状態の説明図である。 (a)は下ケースを上ケースで閉じる前の説明図、(b)は閉じた後の説明図である。 抵抗発熱体に電圧を印加する状態の説明図である。 図1においてFで囲まれた部分の拡大正面図である。 図10におけるC−C´線断面図である。 図10におけるD−D´線断面図である。 電極挿入穴に閉塞部材を挿入してシールした状態の説明図である。 (a)は壁と当接面が接触する前、(b)は接触した後の説明図である。 (a)は当接面に溝を形成し、ここに防水壁の先端が嵌合して防水効果を高めるように形成した例、(b)は当接面にリブを形成した例、(c)は防水壁の先端と当接面間にシール材層を形成した例の説明図である。
図1乃至図15に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。図1は浴室の内壁面に取り付けられるコントロールボックスの斜視図、図2は上ケースの内側を示す斜視図、図3は上ケースを取り外した下ケースの正面図、図4は下ケースの内側を示す斜視図、図5(a)は図3におけるA部の拡大図、図5(b)は図5(a)におけるA−A′部の断面図、図5(c)は図5(a)におけるB−B′部の断面図、図6は抵抗発熱体の説明図、図7は下ケースに抵抗発熱体を取り付けた状態の正面図、図8(a)は下ケースに上ケースを閉じている状態の説明図、図8(b)は下ケースと上ケースを閉じた状態の説明図、図9は電圧印加状態の説明図、図10は図1においてFで囲まれた部分の正面図、図11は図10におけるC−C′線断面図、図12は図10におけるD−D´線断面図、図13は電極挿入穴10を封止した状態の説明図、図14及び図15は防水壁のシール構造例の説明図である。
先ず、本実施例のコントロールボックス(以下「ボックス」という。)について説明する。図1に示すボックス1は、ABS樹脂からなり、このボックス1は、上ケース2と下ケース3が熱溶着方法によって一体化されたものである。なお、組み込み時は窓から電子回路基板に組み込まれた機能表示板が覗かれるが、電子回路として理解しやすいように機能表示部材を除いて電子回路基板を表示している。熱溶着後のボックスは、更に、操作パネルや操作蓋を取付けて製品として完成する。
本ボックス1は、風呂給湯機の用リモートコントロール用として、浴室の壁に取り付けられる。符号の4は、上ケース2と下ケース3の両サイド中央において、ボックス1を壁に固定するための固定具(例えばネジ)を通すための貫通した取付穴である。当然、湯水、洗剤、蒸気などから内設した電子回路等を保護するため防水対策が必要であり、そのためボックス1の全周囲を熱溶着することにより防水効果を得ている。
図2は、上ケース2の裏面の斜視図である。この上ケース2の開口部の周囲には、下ケース3の周囲に設けられた後述する溝に挿入される溶着壁(リブ)5が突設されている。また、取付穴4の周囲には、当接面4aが形成されている。
符号の6は機能表示部材を覗くための窓である。
図3及び図4に示す下ケース3の周囲の溶着面には、後述する抵抗発熱体を納める溝7が形成されている。また、上ケース2の取付穴4と対向する位置には取付穴8が形成され、この取付穴8の周囲にはその先端9aが上ケース2側の当接面2aに密着する防水壁(防水リブ)9が形成されている。
前記取付穴8の周囲に形成された防水壁9の隣には、下ケース3の底面から電極を挿入するための電極挿入穴10が貫通するようにして形成されている。また、この電極挿入穴10の周囲には、上ケース2の内面に形成された当接面2aにその先端11aが届く高さの防水壁(防水リブ)11が形成されている。
図5は図3においてAで囲まれた部分の拡大図である。
図5(a)〜(c)を用いて取付穴8及び電極挿入穴10部分の防水構造を詳細に説明する。
下ケース3には、取付穴8が開口しており、その周囲には防水壁9が形成されている。抵抗発熱体を収めるための溝7は、外側壁7a及び内側壁7bにより形成されており、さらに、溝7は、前記取付穴8及び電極挿入穴10をボックス1内において内側を迂回するように形成されている。したがって、上ケース2に形成されたリブ5もこれに合わせて迂回するように形成されている。その結果、取付穴8より浸入した水が抵抗発熱体14の端子部17及び上ケース2と下ケース3の溶着部へ浸透するのを防ぐことができる。
図5(b)は、図5(a)におけるA−A′部の断面図であり、図5(c)は、図5(a)におけるB−B′部の断面図である。なお、符号12は電極挿入穴10を封止するためのゴムブッシュ(シール材)を差し込む際のヘッド収納部である。
符号の13は、左廻りと右廻りの溝7の合流部であって、この合流部13は防水壁11から電極挿入穴10内に通じている。
次に、上下ケース2、3を用いて一体になったボックス1を得るための溶着方法について説明する。
図6は熱溶着に用いる抵抗発熱体14の説明図、図7は下ケース3の溝7に抵抗発熱体14を収めた図、図8は上下ケース2、3の組み込み図であり、図8(a)は上ケース2を下ケース3へ被せる説明図、図8(b)は組み合わされたボックス1の側面の説明図、図9は抵抗発熱体14を発熱させる説明図、図10は図1のF部の拡大正面図、図11は図10におけるC−C′部の断面図であって、抵抗発熱体14の端子部17へ電極15を当てて発熱させている拡大説明図、図12は図10におけるD−D′部の断面図であって、熱溶着が完了した状態の拡大説明図、図13はゴムブッシュ16を電極挿入穴10へ差し込んで電極挿入穴10を封止した状態の拡大説明図である。
図6に示す、抵抗発熱体14は、下ケース3の開口部周囲に形成された溝7の形状を2等分する形状であり、両端が電圧印加端子部17となる。この抵抗発熱体14は2本を組合せることにより、下ケース3に形成した溝7と同形のリング状となる。
以上説明した抵抗発熱体14を下ケース3の溝7に組み込んだ様子を図7に示す。電極挿入孔10の位置において、合流部13から出た抵抗発熱体14の電圧印加端子部17はお互いに添う様に電極挿入穴10内において並ぶことになる。その結果、1つの電極15を電圧印加部17へ同時に押し当てることにより両方の抵抗発熱体14へ電圧を印加して、上下ケース2、3の開口部を全周に亘って熱溶着することができる。
下ケース3の溝7内に抵抗発熱体14を組み込んだ後、上ケース2を被せると、溝7内において溶着壁5と溝7間に抵抗発熱体14が挟み込まれる(図8(a))。下ケース3と上ケース2の組み合わせ終了後の側面を図8(b)に示す。
次に、図9に示す様に下ケース3の底面に開口している電極挿入穴10の2箇所へ各々の電極15を挿入し、内設された抵抗発熱体14の電圧印加端子部17へ押し当てた後、交流電源から電圧を供給する。図11に抵抗発熱体14の電圧印加端子部17へ電極15を押し当てた様子を示す。符号18は抵抗発熱体14の熱で溝9及び溶着壁5が溶融して融合した場所を示す。設定した溶融時間経過後、電圧の印加を停止し、冷却させると上ケース2と下ケース3が一体化した図1に示すボックスを得ることができる。
取付穴8部の断面図を図12に示す。従来取付穴8から水が浸入していたが、本実施例では防水壁9にて溶着部への水の浸入を防ぐことができる。この結果、水や洗剤が要因となって抵抗発熱体14の端子部17に腐食が発生して溶着部にクラックが発生するのを防ぐことが可能である。
なお、電極挿入穴10については、溶着完了後図13に示す様にゴムブッシュ19を差し込んで水の浸入を阻止する。
なお、電極挿入穴10の封止方法としては、シール材での封印、電極挿入部穴10への樹脂の注入などにより行うようにしても良く、これらの方法は適宜選択することができる。
以上の溶着方法で得られたボックス1について、下記の試験方法で防水性を確認した。
※ 洗剤試験
洗剤原液をスポンジに含ませ、ボックス1の接合部分及び取付穴8、電極挿入穴10の入口に5往復こすりつけ、その後、迂回で囲まれた内部に35〜60mmH2Oの内圧を5秒間かけたときの取付穴8と電極挿入穴10の入口部分における気泡の発生状況を視認で確認した。この結果、全く気泡を確認することは出来なかった。
なお、防水性能を高めるために、防水壁9を積極的に上ケース2の当接面2aに押し当てることができるように、図14(a)では、防水壁9の先端9aに前記防水壁9の一方の側面に天面へ向かって次第に細くなる形状の傾斜面(テーパー面)9aを形成すると共に、前記上ケース2の当接面2aには、前記防水壁9先端面9aの傾斜面9bと接合するための傾斜面(テーパー面)2bを形成した。この際、防水壁9の高さは、上ケース2と下ケース3とが合体したとき、図14(b)に示すように、防水壁9が若干反ることを想定した高さとすることが望ましい。これにより、防水壁9の傾斜面9bと傾斜面2bとの密着効果を高めることができる。
上記の様に形成された上ケース2と下ケース3を組み合わせると、図14(b)に示す様に、防水壁9の先端9aと当接面2a(傾斜面9a)が密着し、さらに破線で示す様に防水壁9が若干反り、高い密着性と防水性が得られる。
上記密着性を高める手段としては図15(a)に示すように、防水壁9の先端9aを当接面2aに形成した溝20内に嵌合させる法、あるいは(b)に示すようにリブ21で囲まれた内に嵌合させる法、(c)に示すように防水壁9の先端9aと当接面間にシール材層22(本実施例ではホットメルト剤を塗りつけ)を形成する法等を採用することができる。以上の密着法は、防水壁11側にも同じ構造で採用する。
比較例
比較例として、防水壁9及びリング壁11が形成されていない特許文献2のケーシングについて、上記試験と同様の方法で防水性確認試験を行った。この結果、内圧をかけると直ぐに気泡の発生を確認できた。
1.浴室に設置するリモートコントロール用ボックス
2.屋外に設置する電子機器収納ボックス

Claims (7)

  1. a.樹脂製下ケースの周囲に形成された接合面に樹脂製上ケースの周囲に形成された接合面を接合させると共に前記互いの接合面間に抵抗発熱体を介装し、この介装した抵抗発熱体に電圧を印加して発熱させ、この発熱により互いの接合面を溶融して下ケースと上ケースを溶着するように構成して成る防水型コントロールボックスにおいて、
    b.前記コントロールボックスの左右端の中央には、上ケースから下ケースにかけて貫通した取付穴が形成されていると共に前記下ケースには、その裏面から前記抵抗発熱体の両端に形成した電圧印加端子部まで到達するように電極挿入穴が設けられていること、
    c.前記抵抗発熱体の一方の端子部側は、前記取付穴及び電極挿入穴の内側を迂回して形成された接合面から前記電極挿入穴内に双方の端子部が揃って露出するように配置されていること、
    d.前記迂回した抵抗発熱体の外側であって、前記取付穴をとり囲むように、下ケースの内側には、取付穴防水壁が突設されていること、
    e.前記電極挿入穴をとり囲むように、下ケースの内側には、電極挿入穴防水壁が突設されていること、
    f.前記電極挿入穴内には、電極を抜いた後でこの穴を閉塞する閉塞部材が用意されていること、
    g.前記取付穴防水壁及び前記電極挿入穴防水壁の先端と対向する位置であって、前記上ケースの内面には、これらの壁の先端が当接して密着する当接面が形成されていること、
    h.を特徴とする防水型コントロールボックス。
  2. 前記取付穴防水壁及び電極挿入穴防水壁の先端と上ケースの内面に形成された前記当接間には、互いに傾斜面で当接しあうようにテーパーがつけられていることを特徴とする請求項1に記載の防水型コントロールボックス。
  3. 前記取付穴防水壁及び電極挿入穴防水壁の先端は上ケースの内面に形成された溝内に嵌合するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防水型コントロールボックス。
  4. 前記取付穴防水壁及び電極挿入穴防水壁の先端は上ケースの内面に形成されたリブ内に嵌合するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防水型コントロールボックス。
  5. 前記取付穴防水壁又は電極挿入穴防水壁の先端又は上ケースの当接面又はこの双方にはシール材層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防水型コントロールボックス。
  6. 前記抵抗発熱体は、下ケース側の当接面に形成した溝内に装入されていると共に前記上ケース側の当接面には、前記溝内において抵抗発熱体に当接するリブが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防水型コントロールボックス。
  7. 前記取付穴及び電極挿入穴は、コントロールボックスの左右両端において隣接して形成されていると共に前記抵抗発熱体は、前記左右に形成された電極挿入穴内にそれぞれの端子部が並列で露出するように2分割されていることを特徴とする請求項1に記載の防水型コントロールボックス。
JP2009074686A 2009-03-25 2009-03-25 防水型コントロールボックス Active JP5193919B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009074686A JP5193919B2 (ja) 2009-03-25 2009-03-25 防水型コントロールボックス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009074686A JP5193919B2 (ja) 2009-03-25 2009-03-25 防水型コントロールボックス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010221676A JP2010221676A (ja) 2010-10-07
JP5193919B2 true JP5193919B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=43039362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009074686A Active JP5193919B2 (ja) 2009-03-25 2009-03-25 防水型コントロールボックス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5193919B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7013180B2 (ja) * 2017-09-12 2022-01-31 キヤノン株式会社 液体容器、および液体容器の製造方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2856352B2 (ja) * 1996-10-23 1999-02-10 東北ムネカタ株式会社 熱可塑性樹脂で成形された成形品の熱溶着方法及び熱溶着用成形品
JP3038433U (ja) * 1996-10-23 1997-06-20 ハンナ株式会社 射出成形容器
JPH10284855A (ja) * 1997-04-04 1998-10-23 Nitsuko Corp 電気機器用筐体における防水装置
JP3324115B2 (ja) * 2000-03-07 2002-09-17 日本精機株式会社 計器装置
JP2002054612A (ja) * 2000-08-08 2002-02-20 Jidosha Denki Kogyo Co Ltd アクチュエータケース
JP2003191341A (ja) * 2001-12-26 2003-07-08 Munekata Kk 熱可塑性樹脂成形品の熱溶着方法
JP2004031751A (ja) * 2002-06-27 2004-01-29 Rb Controls Co ケーシングの防水構造
JP4334265B2 (ja) * 2003-04-21 2009-09-30 シャープ株式会社 電波漏れ防止構造
JP2005327954A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Munekata Co Ltd 気密ケースの組立方法とその組立方法から得られた気密ケース

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010221676A (ja) 2010-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4114497B2 (ja) 回路構成体用ケース及び回路構成体の製造方法
JP5898993B2 (ja) 電動工具用トリガースイッチ
WO2018079420A1 (ja) 収容部材、及び、これを用いた駆動装置
US7568932B2 (en) Electronic connector and method of attachment
JP2013105766A (ja) 電子制御装置
CN107850665A (zh) 用于布置在车辆的覆盖构件上的超声波传感器设备
JP5395197B2 (ja) マットシール付きコネクタハウジング
JP5380749B2 (ja) ワイヤハーネス及びその製造方法
US9068860B2 (en) Method for manufacture of an inductive sensor
CN107027260A (zh) 电气构件及其制造方法
JP5193919B2 (ja) 防水型コントロールボックス
JP5037880B2 (ja) 太陽電池モジュール用端子ボックス
JP2018026280A (ja) 電気コネクタ及びその製造方法
US9827515B2 (en) Conductive filter element and filter device having a filter element
JP5490286B2 (ja) 電子制御装置
CN107079597A (zh) 用于容纳电气和/或电子部件的壳体、电子控制装置及制造该壳体和电子控制装置的方法
JP2008215959A (ja) 水道メータ用無線機
JP2009234070A (ja) レーザー光を用いた溶着方法及びレーザー光溶着体
JP3064180U (ja) 熱融着用抵抗発熱体
JPH11111381A (ja) はっ水フィルタ取付構造
JP2004031751A (ja) ケーシングの防水構造
JP4594951B2 (ja) 電子機器の固定方法
KR101689549B1 (ko) 커넥터가 하우징 커버에 형성된 epb 액추에이터
JP2004098615A (ja) 配線板がインサート成形されたプラスチック部品の接合構造、及びその接合方法
KR102511894B1 (ko) 차량 히터용 히트 로드 조립체 및 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5193919

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160208

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250