JP5192639B2 - 燃料電池内蔵型の携帯端末装置及びプログラム - Google Patents
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Description
そして、燃料電池を内蔵した携帯端末装置としては、例えば、燃料電池(メタノール燃料電池)とニッケル水素電池の電池残量を検出し、この検出結果に基づいて使用する電池をその何れかに切り換えるようにした電源切替装置が知られている(特許文献1参照)。また、負荷の大きさに応じて燃料電池と二次電池とを切り替えるほか、二次電池の残量が少なくなった場合あるいは電源をオフする場合に無条件に燃料電池から二次電池への充電を行うようにした携帯装置が知られている(特許文献2参照)。
とこころで、携帯端末装置は、台所、工事現場などのように水仕事をするような場所でも使用される可能があるために生活防水程度の機能が備えられているが、携帯端末装置に燃料電池を内蔵すると、上述したような供給口及び排気口を装置本体に形成しなければならず、装置本体の防水性を損なうという問題があった。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項12記載の発明)。
前記供給排出口から導入された空気を備蓄する空気備蓄部をさらに設け、前記判別手段によって前記供給排出口が閉状態にあることが判別された際に、前記発電制御手段は、前記空気備蓄部内に蓄えられている空気を利用して燃料電池の発電を開始する(請求項2記載の発明)。
また、前記開閉手段を構成する防水シャッタを手動操作する操作部を設け、燃料電池の発電開始時には防水シャッタを手動操作して前記供給排出口を開放すべきことを案内出力し、燃料電池の発電終了時には防水シャッタを手動操作して前記供給排出口を遮断すべきことを案内出力する(請求項4記載の発明)。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項5記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項13記載の発明)。
前記空気備蓄部は、前記供給口と燃料電池との連結部分に設けられる(請求項6記載の発明)。
また、前記空気備蓄部内の空気残量を検出する検出手段を設け、前記検出手段によって空気残量が無いことが検出された場合に、前記発電制御手段は、前記空気備蓄部内の空気を利用しての発電を禁止する(請求項8記載の発明)。
この場合、前記空気備蓄部内の空気を利用して燃料電池の発電を行うことが選択された場合に、前記判別手段によって前記供給口が閉状態にあることを確認したうえで、前記発電制御手段は、前記空気備蓄部内の空気を利用しての発電を開始するようにしてもよい(請求項10記載の発明)。
また、外部からの空気を燃料電池に対して供給する供給口と、燃料電池の発電によって生成された物質を排出する排出口とを一体的に形成し、この供給排出口の近傍に配置された防水シャッタによって当該供給排出口を開閉するようにしたから、供給口のほかに排出口を設けても装置本体の防水性を維持することが可能となると共に、防水シャッタを1箇所に設ければ足りる。
装置本体の防水性を維持しながら携帯端末を使用するような場合、例えば、台所あるいは工事現場などで水仕事を行いながら携帯端末を使用するような場合であり、二次電池、バックアップ電池が電池切れとなる寸前に、緊急発電によってその場を回避するようなときに有効なものとなるが、これに限らないことは勿論である。また、空気備蓄部内に蓄えられている空気を利用しての発電時間は、空気備蓄部の容量(備蓄量)及び発電に伴う単位時間当たりの空気(酸素)の消費量などによって大きく異なるが、少なくとも、上述した電池切れなどに緊急対応が可能な時間であればよい。
また、供給口から導入された空気を備蓄する空気備蓄部を設け、この供給口が閉状態にあることが判別された際に、空気備蓄部内に蓄えられている空気を利用して燃料電池の発電を開始するようにしたから、供給口を閉じた状態でも燃料電池を発電することができる。
また、空気備蓄部内の空気残量が無いことが検出された場合に、空気備蓄部内の空気を利用しての発電を禁止するようにしたから(請求項8記載の発明)、燃料の無駄な消費を抑えることができる。
この実施例は、携帯端末装置として携帯電話装置に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図である。
CPU1は、記憶部2内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話装置の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶部2は、不揮発性メモリ(内部メモリ)であり、例えば、フラッシュメモリなどによって構成され、プログラム領域とデータ領域とを有し、このプログラム領域には、後述する図4〜図6に示す動作手順に応じて本実施例を実現するためのプログラムが格納されている。記録メディア3は、着脱自在な可搬型メモリで、撮影画像データ、各種のデータ、プログラムを外部供給するもので、例えば、スマートメディア、ICカードなどによって構成されている。メモリ4は、ワーク領域を有する内部メモリで、例えば、DRAM(Direct Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous DRAM)などによって構成されている。
装置本体の一側部に形成された供給排出口21は、装置本体の内外を貫通する小径の貫通孔であり、この供給排出口21内には、上下フランジ付きの筒状パッキンリング24が圧入固定されている。この筒状パッキンリング24の下側(内側)フランジ部と後述する空気備蓄タンク23との間には、ゴム製のシャッタボックス25が挿入固定(密着固定)されている。このシャッタボックス25は、その中心部分に供給排出口21と同径の開口部25aが貫通形成されている。この場合、供給排出口21の延長線上に、それと同径の開口部25aを形成することによって供給排出口21と空気備蓄タンク23とを連絡する経路が形成されている。
先ず、CPU1は、待ち受け状態において所定の待ち受け画像を読み出して表示出力させる(ステップS1)。そして、CPU1は、電源制御部13の残量検出回路17を動作させて二次電池14の電池残量を検出測定すると共に(ステップS2)、この残量を示す各アイコンを待受画面のピクトエリア内に識別表示させる(ステップS3)。そして、電話あるいはメールの着信有無をチェックし(ステップS4)、電話着信あるいはメール着信を検出すると、着信対応処理を実行し、報知部11を駆動して着信報知を行うと共に、通話処理あるいは受信メール格納処理を実行した後に(ステップS5)、最初のステップS1に戻る。
図7(B)は、受信電界強度を示すアイコン、二次電池14の電池残量を示すアイコンと共に、空気備蓄有りを示すアイコン「air」が表示された状態を示している。この場合、「発電方法」の選択を促すメッセージと共に、「備蓄空気有り」を示すメッセージも併せて表示出力される。
また、シャッタ駆動回路19によって防水シャッタ22を駆動するようにしたから、供給排出口21の開閉の自動化が可能となり、確実な防水維持が可能となる。
また、空気備蓄備蓄タンク23に空気残量が無いことが検出された場合に、空気備蓄備蓄タンク23の空気を利用しての防水発電を禁止するようにしたから、燃料の無駄な消費を抑えることができる。
また、空気備蓄部タンク23を利用する防水発電を行いながら二次電池14を充電している充電中に、タンク23内の空気残量が無くなった場合あるいは二次電池14の充電が完了した場合に、その発電を停止するようにしたから、燃料の無駄な消費を抑えることができる。
この場合、燃料電池15の発電時には防水シャッタ22を手動操作して供給排出口21を開放すべきことを案内するメッセージを表示出力させ、燃料電池15の発電終了時には防水シャッタ22を手動操作して供給排出口21を遮断すべきことを案内するメッセージを表示出力させるようにすれば、防水シャッタ22を自動駆動しなくても、非発電時の防水性を確実に維持することが可能となる。なお、案内メッセージを表示する場合に限らず、音声メッセージ、アラーム音を発生させることによって案内するようにしてもよい。
また、燃料電池15からの供給電力を駆動電源としているか、二次電池14からの供給電力を駆動電源としているのかを識別表示するようにしてもよい。この場合、ユーザ操作によって駆動電源として使用する使用電池を任意に選択可能としてもよい。つまり、上述した実施例では、燃料電池15を主駆動源として使用するのは、二次電池14を充電する場合を示したが、ユーザ操作によって燃料電池15を発電させて主駆動源として使用するようにしてもよい。
その他、上述した実施例では携帯電話装置に適用した場合を例示したが、例えば、電子腕時計、PDA、電子カメラ装置、音楽再生機などの携帯端末に適用可能であることは勿論である。
2 記憶部
3 記録メディア
5 電話通信部
7 メイン表示部
10 サブ表示部
11 報知部
12 キー操作部
13 電源制御部
14 二次電池
15 燃料電池
15A 燃料カートリッジ
16 充電回路
17 残量検出回路
18 電池切り替え回路
19 シャッタ駆動回路
20 シャッタ開閉検出回路
21 供給排出口
22 防水シャッタ
23 空気備蓄タンク
24 筒状パッキンリング
25 シャッタボックス
25a 開口部
26 シャッタ機構部
31 クレードルスタンド
Claims (13)
- 内蔵されている燃料電池の発電によって電力供給が可能な燃料電池内蔵型の携帯端末装置であって、
前記携帯端末装置の外部からの空気を燃料電池に対して供給する供給口と、燃料電池の発電によって生成された物質を、前記携帯端末装置の外部へ排出する排出口と、を一体的に形成した、供給排出口の近傍に配置され、外気の導入・遮断を制御する、防水性能を備えた防水シャッタによって前記供給排出口を開閉する開閉手段と、
燃料電池の発電を開始する際に前記供給排出口の開閉状態を判別する判別手段と、
前記判別手段によって前記供給排出口が開状態にあることが判別された際に、前記供給排出口から供給される前記外部からの空気を利用して燃料電池の発電を開始する発電制御手段と、
を具備したことを特徴とする燃料電池内蔵型の携帯端末装置。 - 前記供給排出口から導入された空気を備蓄する空気備蓄部をさらに設け、
前記判別手段によって前記供給排出口が閉状態にあることが判別された際に、前記発電制御手段は、前記空気備蓄部内に蓄えられている空気を利用して燃料電池の発電を開始する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池内蔵型の携帯端末装置。 - 前記開閉手段を構成する防水シャッタを駆動するシャッタ駆動手段を設け、
前記シャッタ駆動手段は、燃料電池の発電開始時に防水シャッタを駆動して前記供給排出口を開状態とし、燃料電池の発電終了時に防水シャッタを駆動して前記供給排出口を閉状態に変更する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池内蔵型の携帯端末装置。 - 前記開閉手段を構成する防水シャッタを手動操作する操作部を設け、
燃料電池の発電開始時には防水シャッタを手動操作して前記供給排出口を開放すべきことを案内出力し、燃料電池の発電終了時には防水シャッタを手動操作して前記供給排出口を遮断すべきことを案内出力する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池内蔵型の携帯端末装置。 - 内蔵されている燃料電池の発電によって電力供給が可能な燃料電池内蔵型の携帯端末装置であって、
外部からの空気を燃料電池に対して供給する供給口の近傍に配置され、外気の導入・遮断を制御する、防水性能を備えた防水シャッタによって前記供給口を開閉する開閉手段と、
燃料電池の発電を開始する際に前記供給口の開閉状態を判別する判別手段と、
前記供給口から導入された空気を備蓄する空気備蓄部と、
前記判別手段によって前記供給口が開状態にあることが判別された際には、外部から供給された空気を利用し、前記供給口が閉状態にあることが判別された際には、前記空気備蓄部内に蓄えられている空気を利用して、燃料電池の発電を開始する発電制御手段と、
を具備したことを特徴とする燃料電池内蔵型の携帯端末装置。 - 前記空気備蓄部は、前記供給口と燃料電池との連結部分に設けられる、
ことを特徴とする請求項5記載の燃料電池内蔵型の携帯端末装置。 - 前記空気備蓄部内の空気残量を検出する検出手段を設け、
前記検出手段によって検出された空気残量を識別表示する、
ようにしたことを特徴とする請求項5又は6記載の燃料電池内蔵型の携帯端末装置。 - 前記空気備蓄部内の空気残量を検出する検出手段を設け、
前記検出手段によって空気残量が無いことが検出された場合に、前記発電制御手段は、前記空気備蓄部内の空気を利用しての発電を禁止する、
ようにしたことを特徴とする請求項5又は6記載の燃料電池内蔵型の携帯端末装置。 - 外部供給された空気を利用して燃料電池の発電を行うか、前記空気備蓄部内の空気を利用して燃料電池の発電を行うかの発電方式を任意に選択する選択手段を設け、
前記選択手段によって選択された発電方式によって前記発電制御手段は、燃料電池の発電を行う、
ようにしたことを特徴とする請求項5又は6記載の燃料電池内蔵型の携帯端末装置。 - 前記空気備蓄部内の空気を利用して燃料電池の発電を行うことが選択された場合に、前記判別手段によって前記供給口が閉状態にあることを確認したうえで、前記発電制御手段は、前記空気備蓄部内の空気を利用しての発電を開始する、
ようにしたことを特徴とする請求項9記載の燃料電池内蔵型の携帯端末装置。 - 燃料電池によって発電された電力で充電される二次電池を設け、
前記空気備蓄部内の空気を利用して発電を行いながら二次電池を充電している充電中に、空気残量が無くなった場合あるいは前記二次電池の充電が完了した場合に、その発電を停止する、
ようにしたことを特徴とする請求項5又は6記載の燃料電池内蔵型の携帯端末装置。 - 外部からの空気を燃料電池に対して供給する供給口と、燃料電池の発電によって生成された物質を排出する排出口と、を一体的に形成した、供給排出口の近傍に配置され、外気の導入・遮断を制御する防水性能を備えた防水シャッタによって前記供給排出口を開閉する開閉手段を具備し、内蔵されている燃料電池の発電によって電力供給が可能な燃料電池内蔵型の装置を制御するコンピュータに対して、
燃料電池の発電を開始する際に前記供給排出口の開閉状態を判別する機能と、
前記供給排出口が開状態にあることが判別された際に、前記供給排出口から供給される前記外部からの空気を利用して燃料電池の発電を開始する機能と、
を実現させるためのプログラム。 - 外部からの空気を燃料電池に対して供給する供給口の近傍に配置され、外気の導入・遮断を制御する防水性能を備えた防水シャッタによって前記供給口を開閉する開閉手段と、前記供給口から導入された空気を備蓄する空気備蓄部と、を具備し、内蔵されている燃料電池の発電によって電力供給が可能な燃料電池内蔵型の装置を制御するコンピュータに対して、
燃料電池の発電を開始する際に前記供給口の開閉状態を判別する機能と、
前記供給口が開状態にあることが判別された際には、外部から供給された空気を利用し、前記供給口が閉状態にあることが判別された際には、前記空気備蓄部内に蓄えられている空気を利用して、燃料電池の発電を開始する機能と、
を実現させるためのプログラム。
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