JP5191385B2 - コハク酸ジエステル誘導体、その製造法および医薬製造における該誘導体の使用 - Google Patents

コハク酸ジエステル誘導体、その製造法および医薬製造における該誘導体の使用 Download PDF

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Description

本発明は、糖尿病合併症治療薬として開発中のラニレスタット[(3R)−2’−(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)スピロ[ピロリジン−3,4’(1’H)−ピロロ[1,2−a]ピラジン]−1’,2,3’,5(2’H)−テトラオン;AS-3201]およびその鍵中間体(光学活性なコハク酸イミド誘導体)の合成に極めて有用なコハク酸ジエステル誘導体およびその製造方法に関する。
ラニレスタットの鍵中間体の1つである光学活性なコハク酸イミド誘導体の製造法は、特許文献1および非特許文献1に記載されている。製造法を下記スキームに示す。
Figure 0005191385

(式中、Rはベンジルオキシカルボニルアミノ基またはピロール−1−イル基を意味する。)
特許文献1および非特許文献1に記載されている光学活性なラニレスタットの中間体の製造方法は、ラセミのコハク酸イミド誘導体とシンコニジンとの塩類を結晶化させる光学分割法が記載されているのみである。
特許文献2には、下記スキームに示すラニレスタットの製造法が開示されている。
Figure 0005191385

[式中、Rは(−)−メンチル基を意味する。]
上記製法では、2−(ピロール−1−イル)マロン酸エチル(−)−メンチルエステル(該特許文献参考例2の化合物)から3工程で光学活性な中間体(該特許文献参考例16の化合物)を製造している。該特許文献参考例2の化合物(油状物)、同参考例9の化合物(油状物)および同参考例12の化合物(結晶)はいずれも(−)−メンチルエステルを部分構造として有するジアステレオマー混合物であるが、必ずしも(−)−メンチルエステルであれば結晶が得られるというわけではなく、また、結晶化すればジアステレオマーの分離が必ず可能というわけではない。上記の該特許文献参考例16の化合物以外の(−)−メンチルエステルはいずれもジアステレオマーの分離が達成されていない。
特開平6−192222号公報 特開平5−186472号公報 J. Med. Chem., 41, 4118 (1998)
光学活性な化合物の製造方法においてラセミ体を光学分割する工程が必要な場合、製造コストの観点から、可能な限り光学分割操作を初期の工程で行うのが好ましい。また、シンコニジンは、政情不安定な地域で産出される天然物のため、供給や価格が不安定で数量も限られるので、光学活性化合物を工業的に安定供給するための光学分割剤としては大きな問題点を有している。シンコニジン以外の安定的に供給される種々の光学分割剤を使用する検討も幅広く研究されているが、現在のところ良好な結果は報告されていない。そこで、シンコニジンを使用しない工業的規模での製造に適したコハク酸イミド誘導体の製法が切望されていた。
本発明者らは、上記の光学活性なコハク酸イミド誘導体の工業的規模での製造に適した中間体を鋭意検討した結果、安価に工業的に大量生産されている(−)−メントールから容易に製造できる下記式(1)
Figure 0005191385

(式中、Rは加水素分解により脱離しうる基で保護されたアミノ基またはtert-ブトキシカルボニルアミノ基を意味し、Rはα位が1または2個のメチル基で置換されていてもよいエチル基を意味し、Rはシアノ基又はカルバモイル基を意味する。但し、Rがtert-ブトキシカルボニルアミノ基である場合、Rはtert-ブチル基ではない。)
で表される新規なコハク酸ジエステル誘導体(以下、「本発明の化合物」と称することもある)が課題を解決することを見出した。
即ち、式(5)の化合物と(−)−メンチルクロロアセテートとの反応において目的とするジアステレオマーの方が優先的に得られること、そしてジアステレオマー混合物のままシアノ基をカルバモイル基に変換すると、ジアステレオマー混合体(1a)から、ラニレスタットの中間体として好ましい立体化学を有するジアステレオマー(2)
Figure 0005191385

(式中、Rは加水素分解により脱離しうる基で保護されたアミノ基またはtert-ブトキシカルボニルアミノ基を意味し、Rはα位が1または2個のメチル基で置換されていてもよいエチル基を意味する。但し、Rがtert-ブトキシカルボニルアミノ基である場合、Rはtert-ブチル基ではない。)
が結晶として単離できることを見出した。
をメチル基またはプロピル基に置き換えた化合物の場合は目的とするジアステレオマーを結晶として単離することが困難であり、ラニレスタット合成のための中間体としては実用的でない。
また、本発明は、アルカリ金属アルコキシドの存在下で上記式(2)の化合物を分子内環化させ、下記式(3)で表されるコハク酸イミド誘導体を製造する方法を提供する。
Figure 0005191385

(式中、Rは加水素分解により脱離しうる基で保護されたアミノ基またはtert-ブトキシカルボニルアミノ基を意味し、Rはα位が1または2個のメチル基で置換されていてもよいエチル基を意味する。但し、Rがtert-ブトキシカルボニルアミノ基である場合、Rはtert-ブチル基ではない。)
アルカリ金属アルコキシドとしてはナトリウムエトキシドが好ましく、また、反応溶媒としてはエタノールが好適に用いられる。
加えて、本発明は、前記の製造法によって製造された式(3)で表されるコハク酸イミド誘導体を中間体または出発物質として用いることを特徴とするラニレスタットの製造方法を提供する。
本発明によれば、式(1)においてRがシアノ基である式(1b)のコハク酸ジエステル誘導体の製造方法であって、下記式(5)
Figure 0005191385

(式中、Rは加水素分解により脱離しうる基で保護されたアミノ基またはtert-ブトキシカルボニルアミノ基を意味し、Rはα位が1または2個のメチル基で置換されていてもよいエチル基を意味する。但し、Rがtert-ブトキシカルボニルアミノ基である場合、Rはtert-ブチル基ではない。)
で表される化合物と(−)−メンチルクロロアセテートとを反応させる工程からなる製造方法が提供される。
本発明によれば、式(1)においてRがカルバモイル基である式(1a)のコハク酸ジエステル誘導体の製造方法であって、式(1)においてRがシアノ基である式(1b)のコハク酸ジエステル誘導体のシアノ基をカルバモイル基に変換する工程を含む製造方法が提供される。
Figure 0005191385

本発明によれば、式(2)のコハク酸ジエステル誘導体の製造方法であって、式(1)においてRがカルバモイル基であるコハク酸ジエステル誘導体(1a)をアセトンから再結晶する工程を含む製造方法が提供される。
本発明によれば、式(2)で表される化合物と塩基とを反応させて式(3)で表されるコハク酸イミド誘導体を製造する工程、および該コハク酸イミド誘導体をラニレスタットに変換する工程を含む新規なラニレスタットの製造方法が提供される。詳しくは、ラニレスタットの製造方法であって;
1)式(2)で表される化合物と塩基とを反応させて式(3)で表されるコハク酸イミド誘導体を製造する工程;
2)式(3)で表されるコハク酸イミド誘導体のR(加水素分解により脱離しうる基で保護されたアミノ基またはtert-ブトキシカルボニルアミノ基)をアミノ基に変換する工程;
3)前記工程(2)の生成物のアミノ基をピロール−1−イル基に変換する工程;
4)前記工程(3)の生成物のピロール−1−イル基を2−トリクロロアセチルピロール−1−イル基に変換する工程;および
5)前記工程(4)の生成物と4−ブロモ−2−フルオロベンジルアミンとを反応させてラニレスタットへ変換する工程を含む製造方法が提供される。
本発明によれば、式(1)で表される化合物または式(2)で表される化合物を中間体または出発物質として用いる製造することからなるラニレスタットの製造方法が提供される。
本発明によれば、ラニレスタットを製造するための式(1)で表される化合物または式(2)で表される化合物の使用が提供される。
本発明の化合物を製造して用いれば、光学分割剤のシンコニジンを使用することなく、光学活性な前記式(3)で表されるコハク酸イミド誘導体を容易に合成することができる。さらに本発明の製法は特殊な原料、溶媒を使用しないため、安価で工業的規模での製造に極めて適した製造法である。
本発明の化合物は、水和物および/または溶媒和物の形で存在することもあるので、これらの水和物および/または溶媒和物もまた本発明に係わる化合物に包含される。また、本発明の化合物は、1個以上の不斉炭素原子を有するので、数種の立体異性体として存在しうる。従って、特に立体化学を明示した場合を除いて、これらの立体異性体、それらの混合物およびラセミ体は本発明に係わる化合物に包含される。
本願明細書における用語について以下に説明する。
「加水素分解により脱離しうる基で保護されたアミノ基」とは、ペプチド合成の分野で常用される加水素分解により脱離しうる保護基で保護されたアミノ基を意味し、例えば、ベンゼン環部分が置換されていてもよいベンジルオキシカルボニルアミノ基、ベンゼン環部分が置換されていてもよいベンジルアミノ基、ベンゼン環部分が置換されていてもよいベンズヒドリルアミノ基、ベンゼン環部分が置換されていてもよいトリチルアミノ基等が挙げられる。これらのベンジルオキシカルボニルアミノ基、ベンジルアミノ基、ベンズヒドリルアミノ基、およびトリチルアミノ基のベンゼン環部分は、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、およびニトロから選択される1〜3個の原子若しくは基で置換されていてもよい。具体例としては、例えば、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、4−ニトロベンジルオキシカルボニルアミノ基、4−クロロベンジルオキシカルボニルアミノ基、ベンジルアミノ基、4−メチルベンジルアミノ基、4−メトキシベンジルアミノ基、2,4−ジメトキシベンジルアミノ基、ベンズヒドリルアミノ基、トリチルアミノ基などが挙げられる。
これらのうち、ベンゼン環部分が置換されていてもよいベンジルオキシカルボニルアミノ基(例えば、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、4−ニトロベンジルオキシカルボニルアミノ基、4−クロロベンジルオキシカルボニルアミノ基など)が好ましく、ベンジルオキシカルボニルアミノ基が最も好ましい。
「α位が1または2個のメチル基で置換されていてもよいエチル基」とは、エチル基の他、当該エチル基のα位に1または2個のメチル基が置換したアルキル基を意味し、具体的にはエチル基、イソプロピル基およびtert-ブチル基が包含される。
これらのうち、エチル基およびtert−ブチル基が好ましい。
また、式(1)、式(2)並びに式(3)においては、Rが加水素分解により脱離しうる基で保護されたアミノ基またはtert−ブトキシカルボニルアミノ基であり、Rがエチル基またはtert−ブチル基である組合せが好ましく、Rがベンジルオキシカルボニルアミノ基またはtert−ブトキシカルボニルアミノ基であり、Rがエチル基またはtert−ブチル基である組合せが更に好ましい。但し、いずれの好ましい範囲においてもRがtert−ブトキシカルボニルアミノ基である場合、Rはtert−ブチル基ではない。
「アルカリ金属アルコキシド」の具体例としては、例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムイソプロポキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、ナトリウムtert−ペントキシド、カリウムtert−ブトキシド、リチウムtert−ブトキシド等が挙げられる。
コハク酸ジエステル誘導体及びコハク酸イミド誘導体は下記スキームに示される方法によって製造することが出来る。
Figure 0005191385

(式中、RおよびRは前掲と同じものを意味する。)
(工程1)
式(5)の化合物は、Chem.Ind.(London)1980、541〜542に記載の方法に従って製造される2−アミノ−2−シアノ酢酸エステルのアミノ基を常法に従って保護することにより製造することができる。
(−)−メンチルクロロアセテート(MCA)は(−)−メントールとモノクロロ酢酸を酸触媒の存在下、トルエン等の溶媒を使用して加熱して生成する水をディーン・スタルク(Dean-Stark)装置を使用して除去することにより製造することができる。
式(5)の化合物とMCAの反応は通常、塩基の存在下、適当な溶媒中で行われる。溶媒の具体例としては、トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトン、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩基の具体例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等が挙げられる。反応温度は通常約−10℃ないし100℃である。
(工程2)
式(1b)の化合物から式(1a)の化合物への変換は通常、塩基及び過酸化水素の存在下、適当な溶媒中で行われる。溶媒の具体例としては、アセトン、メタノール、エタノール、ジメチルスルホキシド並びに水とこれらの混合物等が挙げられる。塩基の具体例としては炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム等が挙げられ、反応温度は通常、約−10℃ないし約80℃、好ましくは30℃ないし50℃である。
(工程3)
式(1a)の化合物は、目的とする式(2)の化合物(2−R体)と別のジアステレオマー(2−S体)のジアステレオマー混合物である。式(1a)の化合物をアセトンから再結晶を1回行うと目的とする式(2)の化合物が高収率で得られる。また、光学純度も極めて高いものが得られる。
(工程4)
式(2)の化合物から式(3)の化合物への変換は、低級アルコール中、ナトリウムアルコキシドを使用して−30℃ないし0℃で反応することにより製造できる。
式(3)の化合物[下記スキーム中の式(3a)の化合物]は、下記スキームに示す式(4)の化合物へと変換することができる。
Figure 0005191385

(式中、Rは加水素分解により脱離しうる基またはtert-ブトキシカルボニル基を意味し、Rはα位が1または2個のメチル基で置換されていてもよいエチル基を意味する。但し、Rがtert-ブトキシカルボニル基である場合、Rはtert-ブチル基ではない。)
式(3a)の化合物から式(4)の化合物への変換は、Rが加水素分解により脱離しうる基であるときには、適当な溶媒中ラネーニッケル、パラジウム−炭素等の触媒の存在下、水素と反応させるか、あるいはパラジウム−炭素の触媒の存在下、水素供与体(例えばギ酸アンモニウム)と反応させることにより達成される。使用する溶媒の具体例としては水、メタノール、エタノール、酢酸、ジオキサン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。反応温度は通常、約25℃ないし約80℃であり、常圧または加圧下に行われる。Rがtert-ブトキシカルボニル基またはトリチル基であるときには、適当な溶媒中で式(3a)の化合物を酸(トリフルオロ酢酸、塩酸等)で処理することにより式(4)の化合物が製造される。
前記特許文献2および非特許文献1には、式(3)の化合物および式(4)の化合物がラニレスタットの中間体であることが記載されている。したがって、これらの化合物の原料あるいは中間体となり得る本発明の式(1)の化合物および式(2)の化合物は、ラニレスタットの原料あるいは中間体として利用できる。
以下に参考例及び実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
化合物の同定はNMR(400MHz)スペクトル、光学純度は高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で同定した。
参考例1
エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−シアノアセテート〔化合物(5) R=ベンジルオキシカルボニルアミノ、R=エチル〕の製造
2−シアノ−2−ヒドロキシイミノ酢酸エチルエステル100g(0.704mol)と水600mLを仕込み、飽和重曹水200mLを加え水冷しながらハイドロサルファイトナトリウム340g(1.96mol)を加え、氷冷しながらベンジルオキシカルボニルクロライド144g(0.848mol)を滴下した。滴下終了後、20〜30℃で約4時間撹拌した。反応終了をTLC(下記参照)で確認後、析出した結晶を濾取し、水50mL×3で振り掛け洗浄した。得られた結晶をエタノール600mLで再結晶し、結晶を濾取、エタノール50mL×3で振り掛け洗浄し、40℃で送風乾燥し、エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−シアノアセテート 118.7gを得た。収率 64.2%
TLC条件
ヘキサン:酢酸エチル:酢酸=50:50:1で展開し、ヨウ素で発色させた。
参考例2
t−ブチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−シアノアセテ−ト〔化合物(5) R=ベンジルオキシカルボニルアミノ、R=t−ブチル〕の製造
2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−シアノ酢酸2.00g(8.54mmol)、トルエン20mLとt−ブチルアルコール6.33g(85.4mmol)を仕込み、トリフルオロ酢酸酸無水物7.17g(34.2mmol)を滴下し、30分間撹拌した。反応液を10%NaOH水溶液18gで中和し、分取した有機層を水×3で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥、不溶物を濾去後、濃縮することで、t−ブチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−シアノアセテ−ト1.67g(収率67.4%)を淡黄色油状物として得た。
本品のH−NMR測定結果は以下のようになった。
H−NMR(CDCl/ppm、TMS基準):1.53 (9H, s), 5.18−5.12 (3H, m), 5.60 (1H, br s), 7.40−7.32 (5H, m).
参考例3
メンチル 2−クロロアセテート(MCA)の製造
1−(−)−メントール100g(0.640mol)、クロロ酢酸72.8g(0.768mol)、p−トルエンスルホン酸4.81g(0.025mol)とシクロヘキサン480mLを仕込み、内温80〜85℃まで加熱してディーン・スタルク(Dean−Stark)型脱水装置で水を除きながら、約3時間還流させた。反応終了をTLC(下記参照)で確認後、室温まで冷却し、反応溶液を水250mL×2、飽和重曹水200mL、飽和食塩水200mLの順に洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物を濾過後、得られた有機層を減圧濃縮し、淡黄色液体のメンチル 2−クロロアセテート129.8gを得た。
TLC条件
ヘキサン:酢酸エチル=1:1で展開し、リンモリブデン酸で発色させた。
実施例1
エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−シアノ−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート〔化合物(1b) R=ベンジルオキシカルボニルアミノ、R=エチル〕の製造
エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−シアノアセテート213g(0.812mol)、アセトン316g、粉砕炭酸カリウム135g(0.974mol)とヨウ化カリウム27.0g(0.162mol)を仕込み、10〜20℃でMCA 189g(0.812mol)のアセトン(160g)溶解液を滴下し、同温度で一晩撹拌した。反応液を減圧濃縮し、その残渣に3mol/L−HCl 500mLを添加後、トルエン639mL×2で抽出、有機層を水639mL×2で洗浄し、得られた有機層を減圧濃縮することで、エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−シアノ−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート373g(収率100%)を赤褐色油状物として得た。(2R)体光学純度 10.5%d.e.
本品のH−NMR(400MHz)測定結果は以下のようになった。
H−NMR(CDCl、δ/ppm、TMS基準):0.70−1.93(21H,m),3.18(1H,dd,J=16.3,6.1Hz),3.59(1H,d,J=15.9Hz),4.37(2H,m),4.70(1H,dq,J=16.6,4.4Hz),5.16(2H,m),6.36(1H,s),7.34−7.39(5H,m).
実施例2
エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート〔化合物(1a) R=ベンジルオキシカルボニルアミノ、R=エチル〕の製造
炭酸ナトリウム80.1g(0.756mol)、水1010mL、エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−シアノ−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート192g(0.420mol)、アセトン963mLを13℃で仕込み撹拌した。水冷しながら、30%過酸化水素水300mLを滴下した後、内温38〜42℃まで加熱し、約4時間撹拌した。反応終了をTLC(下記参照)で確認後、室温に戻し、水248mLを加え、析出した結晶を濾取、水700mLを加え洗浄し、濾過後、水160mLで振り掛け洗浄した。ヘキサン1100mL加え洗浄、濾過後、ヘキサン300mLで振り掛け洗浄した。
結晶を60℃で乾燥し、エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート177gを得た。白色結晶、融点139℃。
収率 88.4%、HPLC(area) 97.2% (2R)体光学純度 12.2%d.e.
本品のH−NMR(400MHz)測定結果は以下のようになった。
H−NMR(CDCl、δ/ppm、TMS基準):0.69−1.92(21H,m),3.43−3.54(2H,m),4.24(2H,q,J=6.8Hz),4.65(1H,tt,J=10.9,4.7),5.05−5.16(2H,m),5.57(1H,s br),6.33(1H,s br),6.52(1H,s br),7.32−7.36(5H,m).
TLC条件
酢酸エチル:トルエン=1:3で展開し、リンモリブデン酸で発色させた。
HPLC条件
カラム:CAPCELL PAK C18 UG120(4.6mmI.D.×250mm)
移動相:アセトニトリル:0.05%TFAaq=3:2
検出:UV215nm
面積測定範囲:40分
実施例3
エチル (2R)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート〔化合物(2) R=ベンジルオキシカルボニルアミノ、R=エチル〕の製造
エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート150g(0.315mol)にアセトン750gを加え、40℃に加熱、溶解させ、徐々に冷却した。10℃で一晩熟成し、5℃まで冷却し約1時間撹拌した。結晶を濾取、冷アセトン50mL×2で振り掛け洗浄し、60℃で送風乾燥し、白色結晶のエチル (2R)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート57.9gを得た。融点 124℃ 収率 38.6% 光学純度(HPLC)98.8% d.e.
母液からアセトン約200gを留去し、室温(約10℃)下2昼夜放置して析出した結晶を濾取乾燥して2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート44.8gを得た。光学純度は2.3%d.e.であった。
(上記で回収した2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネートは更に再結晶の原料に再使用できる。回収品を考慮すると、収率は57.9/(150―44.8)×100=55.0%となる。)
その母液を濃縮して(2S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネートを42.2g得た。光学純度は80.3%d.e.であった。
HPLC分析条件
カラム:DAICEL Chiralpak AD 250mm×4.6mm I.D.
移動相:n−ヘキサン:IPA=8:2
カラム温度:30℃付近の一定温度
流 速:1ml/分
検 出:UV210nm
面積測定範囲:30分
実施例4
(2R)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−エトキシカルボニルコハク酸イミド〔化合物(3) R=ベンジルオキシカルボニルアミノ、R=エチル〕の製造
20%ナトリウムエトキシド(エタノール溶液)40.5g(119mmol)をエタノール 377mlに希釈し−4〜−7℃に冷却し、同温度に維持して(2R)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート(光学純度 98.8%d.e.)47.1g(98.8mmol)を添加して同温度で3.5時間反応した。反応終了をTLCで確認(下記参照)し濃塩酸19.4gを添加してpHを約2にした。その後減圧下で反応液からエタノールを留去した後、残渣に水184mlを添加し、酢酸エチル141mlで抽出して、飽和食塩水141mlで洗浄後、亡硝で脱水後酢酸エチルを減圧下に留去した。得られた残査にヘキサン141mlを加えて析晶させた。結晶を濾取乾燥して、(2R)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−エトキシカルボニルコハク酸イミド27.4gを得た。収率 86.6%、光学純度 99.4%e.e.であった。
TLC条件
酢酸エチル:トルエン=1:3で展開し、リンモリブデン酸で発色させた。
HPLC分析条件(光学純度)
カラム:Chiralpak AS 250mm×4.6mm I.D.
移動相:ヘキサン:エタノール=8:2
カラム温度:40℃付近の一定温度
流 速:1ml/分
検 出:UV215nm
面積測定範囲:30分
実施例5
(2R)−2−アミノ−2−エトキシカルボニルコハク酸イミド〔化合物(4)、R=エチル〕の製造
(2R)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−エトキシカルボニルコハク酸イミド24.4g(76.2mmol)とエタノール73.2mLを仕込み、60℃で加熱し溶解させ、内温30〜40℃で5%Pd−C 2.71gと水2.17gを添加した。窒素置換してから水素を添加し30〜40℃で約33時間撹拌し、HPLCで反応終了を確認後、濾過し、エタノール20mL×2で振り掛け洗浄、濾液を濃縮、得られた結晶をエタノール24.4mLで再結晶し、析出した結晶を濾取し、エタノール15mLで振り掛け洗浄し、室温下減圧乾燥して(2R)−2−アミノ−2−エトキシカルボニルコハク酸イミド12.3gを得た。収率 86.7% HPLC 99.7%、光学純度 100%e.e.であった。
光学純度および類縁物質のHPLCは下記分析条件に基づき分析した。
HPLC分析条件(光学純度)
カラム:CROWNPAK CR(+)、4.6mm I.D×15cm(ダイセル化学工業)
移動相:pH 1.0 過塩素酸水溶液
カラム温度:40℃付近の一定温度
流 速:0.45ml/分
検 出:UV196nm
面積測定範囲:(2R)−2−アミノ−2−エトキシカルボニルコハク酸イミドの保持時間の約3倍
HPLC分析条件(類縁物質)
カラム:Xterra MS C18、Waters Co.、Ltd.
移動相:移動相 A:リン酸塩緩衝液
移動相 B:メタノール
溶出条件:移動相AおよびBの混合比を以下の通り変化させ、濃度勾配を制御した。
Figure 0005191385

カラム温度:40℃付近の一定温度
流 速:0.6ml/分
検 出:UV218nm
面積測定範囲:約40分
実施例6
エチル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−シアノ−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート〔化合物(1b) R=tert−ブトキシカルボニルアミノ、R=エチル〕の製造
参考例1と同様な方法で合成したエチル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−シアノアセテート1.20g(5.26mmol)、アセトン2.3mL、粉砕炭酸カリウム872mg(6.31mmol)とヨウ化カリウム175mg(1.05mmol)を仕込み、10〜20℃でメンチルクロロアセテート1.22g(5.26mmol)のアセトン1.1mL溶解液を滴下し、同温度で一晩撹拌した。反応液中の不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮、残渣にトルエンを加え、水で洗浄し、得られた有機層を減圧濃縮して、エチル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−シアノ−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート1.10g(収率49.3%)を黄色油状物として得た。
本品のH−NMR測定結果は以下のようになった。
H−NMR(CDCl、δ/ppm、TMS基準):1.48(9H,s),0.73−1.98(21H,m),3.14(1H,dd,J=15.9,6.3Hz),3.50(1H,s br),4.38(2H,tt,J=8.4,2.8Hz),4.72(1H,td,J=11.0,4.4Hz),6.08(1H,s br).
実施例7
エチル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート〔化合物(1a) R=tert−ブトキシカルボニルアミノ、R=エチル〕の製造
炭酸カリウム586mg(4.24mmol)、水2.5mL、エチル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−シアノ−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート 1.00g(2.46mmol)、アセトン5mLを仕込み、水冷しながら30%過酸化水素水0.8mLを滴下した後、内温10〜30℃で加熱し、約4時間撹拌した。析出した結晶を濾取し、水で振り掛け洗浄した。60℃で一晩送風乾燥して、エチル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート802mg(収率73.7%)を得た。光学純度は、10.7%d.e.であった。
本品のH−NMR測定結果は以下のようになった。
H−NMR(CDCl、δ/ppm、TMS基準):1.43(9H,s),0.72−1.93(21H,m),3.45(2H,s),4.26(2H,m),4.68(1H,tt,J=10.9,3.9Hz),5.51(1H,s br),6.25(1H,s br),6.41(1H,s br).
実施例8
エチル (2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート〔化合物(2) R=tert−ブトキシカルボニルアミノ、R=エチル〕の製造
エチル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート737mg(1.67mmol)をアセトン3.69gに溶解し、5〜10℃で静置し、析出した結晶を濾取し、エチル (2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート88mgを得た。白色結晶、融点176℃、光学純度は82.6%d.eであった。
本品のH−NMR測定結果は以下のようになった。
H−NMR(CDCl、δ/ppm、TMS基準):1.43(9H,s),0.73−1.94(21H,m),3.45(2H,s),4.27(2H,q,J=6.9Hz),4.68(1H,td,J=11.0,4.3Hz),6.22(1H,s br),5.38(1H,s br),6.34(1H,s br).
実施例9
t−ブチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−シアノ−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート〔化合物(1b) R=ベンジルオキシカルボニルアミノ、R=t−ブチル〕の製造
t−ブチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−シアノアセテ−ト1.65g(5.68mmol)、粉砕炭酸カリウム943mg(6.82mmol)、ヨウ化カリウム189mg(1.14mmol)とアセトン5.0mLを仕込み、氷冷しながらMCA 1.32g(5.68mmol)を添加し、室温で撹拌した。反応終了を確認後、反応液を濃縮し、3N−HClを添加し、トルエンで抽出後、有機層を水×2で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、不溶物を濾去、有機層を濃縮することで、t−ブチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−シアノ−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート2.18g(収率78.9%)を赤褐色油状物として得た。
本品のH−NMR測定結果は以下のようになった。
H−NMR(CDCl/ppm、TMS基準):1.92−0.69 (27H, m), 3.13 (1H, d, J = 16.6 Hz), 3.59 (1H, t, J = 15.2 Hz), 4.70 (1H, tdd, J = 10.9, 4.5, 2.1 Hz), 5.22−5.09 (2H, m), 6.30 (1H, br s), 7.38−7.34 (5H, m).
実施例10
t−ブチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート〔化合物(1a) R=ベンジルオキシカルボニルアミノ、R=t−ブチル〕の製造
t−ブチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−シアノ−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート2.00g(4.11mmol)とアセトン10mLを仕込み、炭酸ナトリウム566mg(5.34mmol)を水5.0mLに溶解したものを添加し、30%過酸化水素水1.6mLを滴下し、約6時間撹拌した。反応終了確認後、水を添加し、析出した結晶を濾取、水、ヘキサンで振り掛け洗浄することで、t−ブチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート950mg(収率45.8%)を微黄色結晶として得た。(2R)体光学純度7.4%d.e.
本品のH−NMR測定結果は以下のようになった。
H−NMR(CDCl/ppm、TMS基準):1.94−0.70 (27H, m), 3.45 (2H, d, J = 10.7 Hz), 4.67 (1H, tdd, J = 10.9, 4.3, 1.7 Hz), 5.14−5.07 (2H, m), 5.41 (1H, br s), 6.22 (1H, br s), 6.48 (1H, br s), 7.38−7.30 (5H, m).
実施例11
t−ブチル (2R)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート〔化合物(2) R=ベンジルオキシカルボニルアミノ、R=t−ブチル〕の製造
t−ブチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート500mgをアセトン2.5gに加熱溶解し、一晩冷凍庫に静置し、析出した結晶を濾取し、乾燥することで、t−ブチル (2R)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート44mg(収率8.8%)を白色結晶として得た。(2R)体光学純度79.1%d.e.
本品のH−NMR測定結果は以下のようになった。
H−NMR(CDCl/ppm、TMS基準):1.93−0.69 (27H, m), 3.43 (2H, s), 4.66 (1H, td, J = 10.9, 4.3, Hz), 5.14−5.05 (2H, m), 5.41 (1H, br s), 6.21 (1H, br s), 6.47 (1H, br s), 7.34−7.32 (5H, m).
実施例12
(3R)−2’−(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)スピロ[ピロリジン−3,4’(1’H)−ピロロ[1,2−a]ピラジン]−1’,2,3’,5(2’H)−テトラオンの製造
エチル (2R)−2−アミノ−2−エトキシカルボニルコハク酸イミド10gに2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン7.4g、2.5%酢酸水50gを加え、70℃で1.5時間撹拌した。反応液を冷却し、酢酸エチル50mLを加えて攪拌・溶解後、静置して有機層と水層を分液した。有機層を食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥・ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、残渣にジイソプロピルエーテル37g、酢酸エチル9.2gを加え、さらにジイソプロピルアミン6.2gを滴下後、内温0〜5℃で攪拌し、析出する結晶を濾取した。結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄後、乾燥し、(2R)−2−エトキシカルボニル−2−(ピロール−1−イル)コハク酸イミド・ジイソプロピルアミン塩を得た(収率88%)。(2R)−2−エトキシカルボニル−2−(ピロール−1−イル)コハク酸イミド・ジイソプロピルアミン塩20.0g、酢酸エチル100mLの懸濁液に20%硫酸水16mLを加え溶解した。溶液を撹拌後、静置し、有機層と水層を分液した。有機層に食塩水を加えて、撹拌し、静置後、有機層と水層を分液した。有機層を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチル50mLと塩化トリクロロアセチル32.3gを加えて、還流下6時間撹拌した。冷却した反応液に酢酸エチル134mLを加え、食塩水、重炭酸ナトリウム水溶液、5%硫酸水、食塩水の順で洗浄した。有機層を減圧濃縮し、残渣にN−メチルピロリドン26mL、酢酸エチル6.7mLを加え、溶解させた。溶液を冷却後、ジイソプロピルアミン9gを加えて撹拌した。氷冷下4−ブロモ−2−フルオロベンジルアミン24.2gを滴下後、0〜5℃で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチル266mLを添加後、5%硫酸水、重炭酸ナトリウム、5%硫酸水、食塩水の順に洗浄した。有機層を減圧濃縮し、残渣にエタノールを100mL加えて還流下溶解させた後、エタノール33mLを留去した。濃縮液を氷冷し、析出した結晶を濾取後、エタノールで洗浄した。得られた湿結晶をイソプロパノールで2回(124mL、180mL)再結晶して(3R)−2’−(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)スピロ[ピロリジン−3,4’(1’H)−ピロロ[1,2−a]ピラジン]−1’,2,3’,5(2’H)−テトラオンを得た(収率58%)。
比較例1
エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−[2−(+)−ボルニルオキシカルボニル]−2−カルバモイルプロピオネート(下記構造)の製造
Figure 0005191385

(+)−ボルニルクロロアセテート(前記の参考例3と同様な方法で(+)−ボルネオールから得た)とエチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−シアノアセテートをアセトン溶媒中で実施例1と同様な方法で反応して、エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−[2−(+)−ボルニルオキシカルボニル]−2−シアノプロピオネートを得た。
得られたシアノ体のジエステルを実施例2と同様な方法で過酸化水素を使用してアミド化を行い、エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−[2−(+)−ボルニルオキシカルボニル]−2−カルバモイルプロピオネートを得た。白色結晶、融点 105〜106℃。
本品のH−NMR測定結果は以下のようになった。
H−NMR(CDCl、δ/ppm、TMS基準):0.75−1.91(19H,m),3.49−3.54(2H,m),4.27(2H,m),4.88(1H,tt,J=10.9,4.6Hz),5.11(2H,s),5.56(1H,s br),6.34(1H,s br),6.52(1H,s br),7.32−7.35(5H,m).
比較例2
エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[3−(+)−イソピノカンフェイルオキシカルボニル]プロピオネート(下記構造)の製造
Figure 0005191385

(+)−イソピノカンフェニルクロロアセテート(前記の参考例3と同様な方法で(+)−イソピノカンフェオールから得た)とエチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−シアノアセテートをアセトン溶媒中で実施例1と同様な方法で反応して、エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−シアノ−3−[3−(+)−イソピノカンフェイルオキシカルボニル]プロピオネートを得た。
得られたシアノ体のジエステルを実施例2と同様な方法で過酸化水素を使用してアミド化を行い、エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[3−(+)−イソピノカンフェイルオキシカルボニル]プロピオネートを得た。白色結晶、融点 89〜96℃。
本品のH−NMR測定結果は以下のようになった。
H−NMR(CDCl、δ/ppm、TMS基準):0.87−2.55(19H,m),3.44−3.55(2H,m),4.23−4.32(2H,m),5.02(1H,dt,J=12.6,4.8Hz),5.11(2H,s),5.69(1H,s br),6.39(1H,sbr),6.54(1H,s br),7.31−7.36(5H,m).
比較試験
(1)溶媒の効果
実施例3の再結晶溶媒アセトンをトルエン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、エタノール、イソプロピルエーテル、メチルエチルケトン、またはシクロヘキシルメチルエーテルに代えて、エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[(−)−メンチルオキシカルボニル]プロピオネート(実施例2の化合物)の再結晶を行ったが、いずれも目的とする実施例3の化合物(2R)体を分離することはできなかった。
(2)エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−[2−(+)−ボルニルオキシカルボニル]−2−カルバモイルプロピオネート(比較例1)の再結晶
該比較例化合物のジアステレオマーを分離する目的でアセトン、含水アセトン、メタノール、含水メタノール、アセトニトリル、含水アセトニトリル、酢酸エチル等の溶媒で再結晶を行ったが、得られたジエステルの光学純度はほぼ0% d.e.であった。
(3)エチル 2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルバモイル−3−[4−(+)−イソピノカンフェイルオキシカルボニル]プロピオネート(比較例2)の再結晶
該比較例化合物のジアステレオマーを分離する目的でアセトン、含水アセトン、メタノール、含水メタノール、アセトニトリル、含水アセトニトリル等の溶媒で再結晶を行ったが、得られたジエステルの光学純度はほぼ0% d.e.であった。
以上のとおり、本発明化合物および方法の効果は極めて特徴的である。
本発明の中間体およびその製造方法は、糖尿病合併症治療薬として開発中のラニレスタットの製造に利用できる。

Claims (11)

  1. 下記式(1)
    Figure 0005191385
    (式中、Rは加水素分解により脱離しうる基で保護されたアミノ基またはtert-ブトキシカルボニルアミノ基を意味し、Rはα位が1または2個のメチル基で置換されていてもよいエチル基を意味し、Rはシアノ基又はカルバモイル基を意味する。但し、Rがtert-ブトキシカルボニルアミノ基である場合、Rはtert-ブチル基ではない。)
    で表されるコハク酸ジエステル誘導体。
  2. 下記式(2)
    Figure 0005191385
    (式中、Rは加水素分解により脱離しうる基で保護されたアミノ基またはtert-ブトキシカルボニルアミノ基を意味し、Rはα位が1または2個のメチル基で置換されていてもよいエチル基を意味する。但し、Rがtert-ブトキシカルボニルアミノ基である場合、Rはtert-ブチル基ではない。)
    で表されるコハク酸ジエステル誘導体。
  3. アルカリ金属アルコキシドの存在下で請求項2に記載の式(2)の化合物を分子内環化させ、下記式(3)
    Figure 0005191385
    (式中、Rは加水素分解により脱離しうる基で保護されたアミノ基またはtert-ブトキシカルボニルアミノ基を意味し、Rはα位が1または2個のメチル基で置換されていてもよいエチル基を意味する。但し、Rがtert-ブトキシカルボニルアミノ基である場合、Rはtert-ブチル基ではない。)
    で表されるコハク酸イミド誘導体を製造する方法。
  4. アルカリ金属アルコキシドがナトリウムエトキシドである、請求項3の方法。
  5. エタノール中で請求項2に記載の式(2)で表される化合物を分子内環化させる請求項3または4の方法。
  6. 式(2)の化合物のRがエチル基である、請求項3から5のいずれかに記載の方法。
  7. 下記式(5)
    Figure 0005191385
    (式中、Rは加水素分解により脱離しうる基で保護されたアミノ基またはtert-ブトキシカルボニルアミノ基を意味し、Rはα位が1または2個のメチル基で置換されていてもよいエチル基を意味する。但し、Rがtert-ブトキシカルボニルアミノ基である場合、Rはtert-ブチル基ではない。)
    で示される化合物と(−)−メンチルクロロアセテートを塩基の存在下反応させる工程を含む、請求項1に記載の式(1)においてRがシアノ基である化合物(1b)の製造方法。
  8. 請求項1に記載の式(1)においてRがシアノ基である化合物(1b)を塩基及び過酸化水素の存在下で反応させる工程、および該工程の生成物をアセトンから再結晶する工程を含む、請求項2に記載の式(2)で表される化合物の製造法。
  9. (3R)−2’−(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)スピロ[ピロリジン−3,4’(1’H)−ピロロ[1,2−a]ピラジン]−1’,2,3’,5(2’H)−テトラオンの製造方法であって;
    1)請求項2に記載の式(2)で表される化合物と塩基とを反応させて請求項3に記載の式(3)で表されるコハク酸イミド誘導体を製造する工程;
    2)請求項3に記載の式(3)で表されるコハク酸イミド誘導体のR (加水素分解により脱離しうる基で保護されたアミノ基またはtert-ブトキシカルボニルアミノ基)をアミノ基に変換する工程;
    3)前記工程2)の生成物のアミノ基をピロール−1−イル基に変換する工程;
    4)前記工程3)の生成物のピロール−1−イル基を2−トリクロロアセチルピロール−1−イル基に変換する工程;および
    5)前記工程4)の生成物と4−ブロモ−2−フルオロベンジルアミンと反応させて(3R)−2’−(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)スピロ[ピロリジン−3,4’(1’H)−ピロロ[1,2−a]ピラジン]−1’,2,3’,5(2’H)−テトラオンへ変換する工程、を含む製造方法。
  10. がベンジルオキシカルボニルアミノ基またはtert-ブトキシカルボニルアミノ基であり、Rがエチル基である請求項1または請求項2のコハク酸ジエステル誘導体。
  11. がベンジルオキシカルボニルアミノ基またはtert-ブトキシカルボニルアミノ基であり、Rがエチル基である場合の請求項3〜9のいずれか一項に記載の製造方法。
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