JP5191328B2 - アルコール検出装置および自動車 - Google Patents
アルコール検出装置および自動車 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5191328B2 JP5191328B2 JP2008238102A JP2008238102A JP5191328B2 JP 5191328 B2 JP5191328 B2 JP 5191328B2 JP 2008238102 A JP2008238102 A JP 2008238102A JP 2008238102 A JP2008238102 A JP 2008238102A JP 5191328 B2 JP5191328 B2 JP 5191328B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alcohol
- phase
- alcohol concentration
- subject
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Description
本発明の実施の形態に係るアルコール検出装置1の構成を図1を参照して説明する。図1は、アルコール検出装置1のブロック構成図である。アルコール検出装置1は、呼気採取部10、アルコールセンサ11、アルコール濃度検出部12、フェーズ分類部13、フェーズ記録部14、飲酒量推定部15、警報部16、アルコール濃度増減予測部17、操作部18、表示部19、体重計20から構成される。なお、呼気採取部10の呼気採取制御機能(図示省略)、アルコール濃度検出部12、フェーズ分類部13、フェーズ記録部14、飲酒量推定部15、警報部16の警報制御機能(図示省略)、アルコール濃度増減予測部17、表示部19の表示制御機能(図示省略)の全部または一部はCPU(Central Processing Unit)やその他の回路部材で一体的に構成し、その中にインストールされるソフトウェアで各機能を達成するようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係るフェーズについて図2および図3を参照して説明する。図2は、本発明の実施の形態に係るフェーズを説明する図である。図3は、図2における飲酒終了以前のアルコール濃度を表す線を消去した図である。図2および図3は、横軸に経過時間をとり、縦軸にアルコール濃度をとる。
フェーズ♯1−1は、被験者が飲酒を開始した直後のフェーズである。被験者の口腔内にアルコールが入るため、被験者の呼気に含まれるアルコール濃度は急激に増加する。ただし、フェーズ♯1−1は、飲酒中であるため、アルコール検出装置1の検出対象のフェーズとはならない。
フェーズ♯1−2は、被験者が飲酒中のフェーズである。フェーズ♯1−2では、被験者の口腔内に常にアルコールが存在するため、被験者の呼気に含まれるアルコール濃度は高い状態が継続する。フェーズ♯1−2において、飲酒終了(一点鎖線で図示)の時点からアルコール検出装置1の検出対象のフェーズとなる。したがって、アルコール検出装置1のフェーズ記録部14に実際に記録されるのは、飲酒終了以降のアルコール濃度であるから図3に示すアルコール濃度を表す線に相当する部分のみがフェーズ記録部14にアルコール濃度情報として記録される。
フェーズ♯2−1は、被験者が飲酒を終了してからわずかに経過した後のフェーズである。このフェーズでは、被験者の口腔内に有ったアルコールは、殆どが胃の方に移動するため、被験者の呼気に含まれるアルコール濃度は急激に減衰する。
フェーズ♯2−2は、被験者の胃内にアルコールが存在し、かつ、胃壁からアルコールが血液中に未だ吸収されていない状態である。したがって、呼気に含まれるアルコール濃度は低い状態を継続する。
フェーズ♯3−1は、被験者の胃内を含む消化器系に存在するアルコールが消化器系から血液中に溶け込み、その血液を通して被験者の肺内にアルコールが現れ始める状態である。よって、被験者の呼気に含まれるアルコール濃度は再び増加する。
フェーズ♯3−2は、被験者の血液を通して被験者の肺内にアルコールが現れている状態である。しかしながら、被験者の体内ではアルコールの代謝が進行しており、被験者の呼気に含まれるアルコールも徐々に減衰していく。
次に、アルコール検出装置1におけるフェーズ分類部13の動作を図4のフローチャートを参照して説明する。図4は、フェーズ分類部13の動作を示すフローチャートである。
次に、飲酒量推定部15の動作を説明する。飲酒量推定部15は、被験者の体重情報と呼気に含まれるアルコール濃度情報とを取得し、飲酒量の推定値を出力する。すなわち、呼気に含まれるアルコール濃度の情報から血液中に溶け込んでいるアルコール量を推定する。例えば、呼気に含まれるアルコール濃度がどれくらいであれば、血液の単位量(例えば1cc)当たりにどれくらいの量のアルコールが溶け込んでいるかを推定することができる。このように、呼気に含まれるアルコール濃度と血液中に含まれるアルコール量との関係は、多くの実験によって統計的に求めることができる。さらに、被験者の体重が分かれば、被験者が有する血液量が推定できる。これにより、被験者が摂取したアルコール量を推定することができる。
になる。
次に、警報部16の動作について説明する。警報部16は、図2、図3に示す閾値をアルコール濃度が超えたとき、あるいはアルコール濃度が閾値以上になったときに警報を発出する。また、アルコール濃度が閾値以下、あるいはアルコール濃度が閾値未満になったときに警報を停止する。
次に、アルコール濃度増減予測部17の動作について説明する。アルコール濃度増減予測部17は、図3に示すフェーズの遷移に鑑み、今後のアルコール濃度の増減を予測する。アルコール濃度増減予測部17の動作を図8〜図14を参照して説明する。
次に、アルコール検出装置1を用いて、飲酒を行った後の被験者における自動車等の機械操作の可否判定を行う応用例について説明する。図15は、応用例の動作を示すフローチャートである。ここで被験者は、自動車等の機械操作を行う運転者またはオペレータである。
この実施の形態のアルコール検出装置1は、被験者の飲酒終了後からの被験者の呼気に含まれるアルコール濃度に基づき被験者の体内におけるアルコールの状態を複数のフェーズに分類することができる。これにより、被験者の体内で飲酒により摂取したアルコールが完全に血液中に溶け込んでいるフェーズを見つけ出すことができる。よって、このときに、被験者の呼気に含まれるアルコール濃度から被験者の血液中に溶け込んでいるアルコール量をほぼ正確に推定することができる。したがって、被験者の飲酒量を推定することも可能になる。
本実施の形態は、本発明の要旨を逸脱しない限り、様々に変更が可能である。例えば、図15においてステップS42で閾値以上のときに、ステップS43で警報発出およびインターロック開始としている。これに対し、ステップS42で閾値を超えたときとしてもよい。また、閾値は、国によって運転禁止となる値が異なるので、その閾値を変更できるようにするのが好ましい。さらに、閾値として、運転禁止となる値とするのが好ましいが、運転禁止となる値より高い値としたり、低い値としてもよい。また、ステップS42の閾値を図2、図3の閾値ではなく、その閾値の80%の値を閾値とし、その他の値としてもよい。
Claims (9)
- 被験者の呼気を時間経過と共に複数回採取する呼気採取手段と、
この呼気採取手段により採取した呼気に含まれるアルコールの濃度を検出するアルコール濃度検出手段と、
このアルコール濃度検出手段が検出したアルコール濃度を、
アルコールが前記被験者の口腔内に存在する第1のフェーズと、アルコールが前記被験者の胃内に存在する第2のフェーズと、アルコールが前記被験者の血液を通して肺内に存在する第3のフェーズと、を含む複数のフェーズに分類するフェーズ分類手段と、
を備え、
前記フェーズ分類手段は、
前記被験者の飲酒終了時点から、その後、被験者の口腔内にアルコールが存在する期間を前記第1のフェーズとし、
前記被験者の呼気に含まれるアルコール濃度が前記第1のフェーズから時間の経過と共に前記第1のフェーズと比べて減衰した状態を前記第2のフェーズとし、
前記被験者の呼気に含まれるアルコール濃度が前記第2のフェーズから時間の経過と共に前記第2のフェーズと比べて増加した状態を前記第3のフェーズとする、
ことを特徴とするアルコール検出装置。 - 請求項1記載のアルコール検出装置において、
前記被験者の体重の情報と、前記第3のフェーズにおける前記被験者のアルコール濃度の情報と、に基づき前記被験者の飲酒量を推定する飲酒量推定手段を備える、
ことを特徴とするアルコール検出装置。 - 請求項1または2記載のアルコール検出装置において、
前記呼気採取手段は、アルコール濃度が比較的高いフェーズでは、アルコール濃度が比較的低いフェーズに比べて呼気採取間隔を長く設定する、
ことを特徴とするアルコール検出装置。 - 請求項1から3のいずれか1項記載のアルコール検出装置において、
アルコール濃度が閾値を超えたとき、あるいはアルコール濃度が閾値以上であるときに警報を発出する警報手段を備える、
ことを特徴とするアルコール検出装置。 - 請求項1から3のいずれか1項記載のアルコール検出装置において、
アルコール濃度が閾値以下、あるいはアルコール濃度が閾値未満であるときにアルコール濃度が閾値を超えるまで、あるいはアルコール濃度が閾値以上になるまでの時間を予測する濃度増加予測手段を備える、
ことを特徴とするアルコール検出装置。 - 請求項1から3のいずれか1項記載のアルコール検出装置において、
アルコール濃度が閾値以上、あるいはアルコール濃度が閾値を超えたときにアルコール濃度が閾値未満、あるいはアルコール濃度が閾値以下になるまでの時間を予測する濃度低下予測手段を備える、
ことを特徴とするアルコール検出装置。 - 請求項1から6のいずれか1項記載のアルコール検出装置を備える自動車であって、
アルコール濃度が閾値を超えたとき、あるいはアルコール濃度が閾値以上であるときにエンジンの始動を禁止する、もしくは発進操作を禁止する手段を備えることを特徴とする自動車。 - 請求項7記載の自動車において、
前記エンジンの始動を禁止する、もしくは発進操作を禁止する直前に警報発出を行う警報手段を備え、
前記警報手段が警報を発出したときには、前記濃度低下予測手段によるアルコール濃度が閾値未満、あるいはアルコール濃度が閾値以下になるまでの予測時間を推定する、
ことを特徴とする自動車。 - 請求項7または8記載の自動車において、
前記エンジンの始動を禁止する、もしくは発進操作を禁止する直前に警報発出を行う警報手段を備え、
前記警報手段が警報を発出したときには、前記飲酒量推定手段により前記被験者の飲酒量を推定する、
ことを特徴とする自動車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008238102A JP5191328B2 (ja) | 2008-09-17 | 2008-09-17 | アルコール検出装置および自動車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008238102A JP5191328B2 (ja) | 2008-09-17 | 2008-09-17 | アルコール検出装置および自動車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010068926A JP2010068926A (ja) | 2010-04-02 |
JP5191328B2 true JP5191328B2 (ja) | 2013-05-08 |
Family
ID=42201268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008238102A Expired - Fee Related JP5191328B2 (ja) | 2008-09-17 | 2008-09-17 | アルコール検出装置および自動車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5191328B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7087863B2 (ja) * | 2018-09-11 | 2022-06-21 | 富士通株式会社 | 推定摂取量演算システム、及び、推定摂取量演算プログラム |
JP7400681B2 (ja) * | 2020-10-01 | 2023-12-19 | トヨタ自動車株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB8425089D0 (en) * | 1984-10-04 | 1984-11-07 | Lion Lab Ltd | Estimating body alcohol concentration |
JP3161065B2 (ja) * | 1992-07-16 | 2001-04-25 | カシオ計算機株式会社 | アルコール濃度記憶装置及びこれを用いたアルコール濃度予測時間表示装置 |
JP3173929B2 (ja) * | 1993-10-15 | 2001-06-04 | トヨタ自動車株式会社 | 呼気成分検出装置 |
GB2431470A (en) * | 2005-10-21 | 2007-04-25 | Autoliv Dev | Assessing blood concentration of a volatile constituent |
JP2008265507A (ja) * | 2007-04-19 | 2008-11-06 | Toyota Motor Corp | 飲酒状態推定装置、飲酒情報収集システム、飲酒状態推定システム、飲酒状態推定装置の酒気状態推定方法 |
JP5120104B2 (ja) * | 2008-06-26 | 2013-01-16 | トヨタ自動車株式会社 | 飲酒状態判定装置 |
-
2008
- 2008-09-17 JP JP2008238102A patent/JP5191328B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010068926A (ja) | 2010-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5974915B2 (ja) | 覚醒度検出装置、および覚醒度検出方法 | |
JP6315316B2 (ja) | 呼気成分測定システム、呼気成分測定装置、呼気成分測定方法、およびプログラム | |
JP4941776B2 (ja) | 走行支援装置 | |
JP2010528277A5 (ja) | ||
CN1935089B (zh) | 用于自动检测医学图像数据中异常的装置 | |
JP2007185512A (ja) | 研究の形式による自動的な検出器選出 | |
JP2010148718A (ja) | 生体情報検出システム | |
JP2007011907A (ja) | ドライビングレコーダ | |
JP2001000420A (ja) | 目標達成度評価装置及び目標達成度評価方法 | |
JP2007229238A (ja) | 血圧測定装置 | |
US9140596B2 (en) | Method and device for detecting abnormal state of medical container | |
JP5191328B2 (ja) | アルコール検出装置および自動車 | |
KR101427747B1 (ko) | 맥박 시계를 이용한 응급조치 시스템 | |
JP2007292505A (ja) | ポータブルナビゲーションシステム | |
CN106308756A (zh) | 健康信息监控方法及设备 | |
JP5802861B2 (ja) | カプセル型内視鏡システム | |
JP2018527133A5 (ja) | ||
JP7216622B2 (ja) | 飲酒管理支援システム、及び飲酒管理支援方法 | |
JP5322168B2 (ja) | 疲労検出装置 | |
CN108309266A (zh) | 一种六分钟步行试验仪及医用六分钟步行试验系统 | |
JP2009217633A (ja) | 車両用飲酒運転防止装置 | |
JP2006145281A5 (ja) | ||
JP2005069742A (ja) | アルコール検知システムアルコールガスセンサーを用い、呼気アルコール濃度を検知するセンサーユニットを持ち測定結果をデジタル表示にて被験者のアルコール濃度を表示する仕組みと、その測定者のデータを市販のパソコン等にデータ転送出来る仕組みと、被験者IDコード(社員no.等)、測定時刻、温度、湿度、測定回数累計、測定結果濃度等を印字(送信)する手段を備えたことを特徴とするアルコール検知システム。 | |
CN110033631A (zh) | 确定装置、确定方法以及非暂态计算机可读存储介质 | |
JP2009151824A (ja) | 車載用アルコール検知システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110823 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121113 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121127 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130111 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130129 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5191328 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160208 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |