JP5190719B2 - Mramの読み出し方法 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetic Random Access Memory)及びその動作方法に関する。
MRAMは、高集積・高速動作の観点から有望な不揮発性メモリである。MRAMでは、TMR(Tunnel MagnetoResistance)効果などの磁気抵抗効果を示す「磁気抵抗素子」が、記憶素子として利用される。磁気抵抗素子は、非磁性層とその非磁性層を挟む2層の強磁性体層とを含む。その2層の強磁性体層の一方は、磁化の向きが固定された磁化固定層(ピン層)であり、他方は、磁化の向きが反転可能な磁化自由層(フリー層)である。
磁化固定層と磁化自由層の磁化の向きが“反平行”である場合の磁気抵抗素子の抵抗値(R+ΔR)は、磁気抵抗効果により、それらが“平行”である場合の抵抗値(R)よりも大きくなる。MRAMのメモリセルは、その抵抗値の変化を利用することによってデータを不揮発的に記憶する。例えば、高抵抗状態はデータ「1」に対応づけられ、低抵抗状態はデータ「0」に対応づけられる。メモリセルのデータは、磁気抵抗素子の抵抗値を検知することによって判別可能である。一方、メモリセルのデータは、磁化自由層の磁化の向きを反転させることによって書き換え可能である。
図1は、特開2004−348934号公報に記載されているMRAMの回路構成の一部を示している。複数の書き込みワード線103W及び複数の読み出しワード線103Rが、X軸方向に延伸するように設けられており、Xセレクタ108に接続されている。また、複数の第1ビット線104と複数の第2ビット線105が、Y軸方向に延伸するように設けられており、Yセレクタ111に接続されている。
メモリセルアレイ110は、アレイ状に配置された複数のメモリセル120を有している。各メモリセル120は、トランジスタ106と磁気抵抗素子107を有している。トランジスタ106のゲートは、書き込みワード線103Wに接続されている。トランジスタ106のソース/ドレインの一方は、第1ビット線104に接続され、他方は第2ビット線105に接続されている。磁気抵抗素子107の一端は読み出しワード線103Rに接続され、その他端は第2ビット線105に接続されている。
一部のメモリセル120は、データ読み出し時に参照電流を生成するために使用される。このようなメモリセルは、以下、参照セル120rと記載される。また、参照セル120rに接続される第1ビット線104及び第2ビット線105は、それぞれ第1参照ビット線104r及び第2参照ビット線105rと記載される。電流センスアンプ115は、Yセレクタ111と第2参照ビット線105rに接続されている。
あるメモリセル120からのデータ読み出しは、次の手順で行われる(以下、データが読み出されるメモリセル120を「選択メモリセル120s」という)。Xセレクタ108は、選択メモリセル120sにつながる1本の読み出しワード線103Rを選択し、その読み出しワード線103Rに読み出し電圧を印加する。Yセレクタ111は、選択メモリセル120sにつながる1本の第2ビット線105を選択する。電流センスアンプ115の電圧と読み出しワード線103Rの電圧の差により、選択された第2ビット線105には検知電流Isが流れる。その検知電流Isの大きさは、選択メモリセル120sの磁気抵抗素子107の抵抗状態に依存する。また、参照セル120rにつながる第2参照ビット線105rには、参照電流Irが流れる。
電流センスアンプ115は、検知電流Isと参照電流Irに基づいて、選択メモリセル120sに記録されたデータの判別を行う。例えば、参照セル120rのデータが「0」に固定されているとする。その場合、検知電流Isと参照電流Irがほぼ同じであれば、電流センスアンプ115は、選択メモリセル120sのデータを「0」と判定する。一方、検知電流Isが参照電流Irより小さければ、電流センスアンプ115は、選択メモリセル120sのデータを「1」と判定する。
ここで、注意すべきことは、選択メモリセル120sを通過せずに流れる電流の存在である。図1で示されたMRAMは、メモリセル120同士が多数の並列な経路によって結ばれたクロスポイントアレイ構成を有している。選択メモリセル120sのデータ読み出し時、その並列な経路上に、選択メモリセル120sを通過しない電流が流れる。その電流は、以下「回り込み電流」と参照される。この回り込み電流は、選択された第2ビット線105を流れる検知電流Isに影響を及ぼす。すなわち、回り込み電流は、選択メモリセル120sに関するデータ判定の信頼性を低下させる。読み出しデータの信頼性を高めるためには、回り込み電流の影響を抑制することが重要である。
特開2002−8369号公報にも、クロスポイントセルアレイが記載されている。この公報に記載された技術によれば、読み出しデータの信頼性を高めるために、データ読み出し時、選択ビット線に印加される電圧Vsと非選択ビット線に印加される電圧Vnsが等しく設定される。但し、電圧Vsと電圧Vnsを完全に一致させることは、現実的には困難である。
電圧Vsと電圧Vnsを完全に一致させることを困難にしている一つの原因として、読み出し電流が流れる経路上の、配線抵抗による電圧降下やトランジスタのドレイン−ソース間の電圧降下が挙げられる。この電圧降下の影響により、電圧Vsや電圧Vnsは、電流センスアンプで十分制御できないことになる。
特開2004−523055号公報には、半導体メモリデバイスの列マルチプレクサにおける読み出し電流によって引き起こされる電圧の降下を回避することを目的とした技術が公開されている。この公報に記載された技術では、ビット線の端の電圧は制御可能になるものの、ビット線における読み出し電流による電圧降下の影響は排除できない。これは、読み出し動作時にセルに印加される電圧を、電流センスアンプが十分制御できないことを意味する。
この配線抵抗における読み出し電流による電圧降下を防ぐために、磁気抵抗素子の抵抗を高く設定し、読み出し電流を小さくする方法が考えられる。しかし、これは、読み出し速度が遅くなるという問題を引き起こす。
配線抵抗における読み出し電流による電圧降下を防ぐことは、回り込み電流の低減以外の目的においても、読み出しの信頼性を向上する上で重要である。例えば、読み出し回路が一定の電圧V1を供給し、磁気抵抗素子に流れる読み出し電流を検知して、記憶状態を判別する場合、配線抵抗やトランジスタにおける読み出し電流による電圧降下ΔVの分だけ、磁気抵抗素子に印加される読み出し電圧V2がV1より低くなる。電圧降下ΔVは、磁気抵抗素子の記憶情報に依存して変化する。磁気抵抗素子が低抵抗状態の場合の電圧降下をΔVL、磁気抵抗素子が高抵抗状態の場合の電圧降下ΔVHとすると、絶対値においてΔVL>ΔVHとなる。つまり、読み出し電圧は、低抵抗状態のほうが、電圧降下の影響で低くなり、読み出し電流は減少する方向にある。従って、配線抵抗やトランジスタによる電圧降下の影響により、低抵抗状態の読み出し電流と高抵抗状態の読み出し電流の違いは小さくなり、読み出しの信頼性が低下する。
従って、本発明の目的は、磁気ランダムアクセスメモリの読み出しデータの信頼性を向上させるための技術を提供することにある。
本発明の一の観点では、磁気ランダムアクセスメモリが、第1方向に延伸して設けられる第1及び第2ビット線と、データを記憶する少なくとも一の磁気抵抗素子を備える記憶ブロックと、読み出し回路とを具備する。読み出し回路は、第1ビット線に電気的に接続される第1端子と、第2ビット線に電気的に接続される第2端子とを有する。第2端子は、読み出し動作時に定常電流が流れ込まないような高インピーダンスを有する。読み出し回路は、読み出し動作時、第1端子から第1ビット線に読み出し電流を供給する。記憶ブロックは、読み出し動作時、読み出し電流を第1ビット線から磁気抵抗素子に流し、且つ、磁気抵抗素子を第2ビット線に接続するように構成されている。読み出し回路は、第2ビット線を介して第2端子に入力される電圧に応じて読み出し電流を制御する。
本発明の他の観点では、磁気ランダムアクセスメモリが、第1方向に延伸して設けられる第1及び第2ビット線と、データを記憶する少なくとも一の磁気抵抗素子を備える記憶ブロックと、読み出し回路とを具備する。読み出し回路は、第1ビット線に電気的に接続される第1端子と、第2ビット線に電気的に接続される第2端子とを有している。第2端子は、読み出し動作時に定常電流が流れ込まないような高インピーダンスを有している。読み出し回路は、読み出し動作時、第1端子から第1ビット線に一定の読み出し電流を供給する。記憶ブロックは、読み出し動作時、読み出し電流を第1ビット線から磁気抵抗素子に流し、且つ、磁気抵抗素子を第2ビット線に接続するように構成されている。読み出し回路は、第2ビット線を介して第2端子に入力される電圧に基づいてデータを判別する。
本発明の更に他の観点では、第1方向に延伸して設けられる第1及び第2ビット線と、データを記憶する磁気抵抗素子と、読み出し回路とを具備し、読み出し回路が、第1端子と第2端子とを有し、第2端子が、読み出し動作時に定常電流が流れ込まないような高インピーダンスを有する磁気ランダムアクセスメモリの動作方法が提供される。当該動作方法は、
読み出し回路により、読み出し電流を、第1端子から第1ビット線を介して磁気抵抗素子に流すステップと、
磁気抵抗素子の一端を第2ビット線に電気的に接続するステップと、
読み出し回路により、読み出し電流を第2ビット線を介して第2端子に入力される電圧に応じて制御するステップ
とを具備する。
本発明によれば、読み出したデータの信頼性が高い磁気ランダムアクセスメモリを提供することができる。
公知のMRAMの構成を示す回路図である。 第1実施例のMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。 第1実施例におけるメモリセルの構成を示す回路図である。 第1実施例の第1変形例のMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。 第1実施例の第1変形例におけるメモリセルの構成を示す回路図である。 第1実施例の第2変形例のMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。 第1実施例の第2変形例におけるメモリセルの構成を示す回路図である。 第1実施例の第3変形例のMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。 第1実施例の第3変形例におけるメモリセルの構成を示す回路図である。 第1実施例のMRAMの読み出し回路に含まれるフィードバック式電圧制御回路の構成の例を示す図である。 第1実施例における読み出し動作を説明するための回路図である。 第2実施例のMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。 第2実施例におけるセルグループの構成を示す回路図である。 第2実施例における読み出し動作を説明するための回路図である。 第3実施例のMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。 第3実施例におけるメモリセル列の構成を示すブロック図である。 第3実施例におけるメモリセル列の他の構成を示すブロック図である。 第3実施例の変形例におけるMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。 第3実施例の変形例におけるメモリセル列の構成を示すブロック図である。 第4実施例のMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。 第4実施例におけるメモリセル列の構成を示すブロック図である。 第4実施例の変形例におけるMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。 第4実施例の変形例におけるメモリセル列の構成を示すブロック図である。 第5実施例におけるMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。 第5実施例におけるMRAMの他の構成を概略的に示すブロック図である。 第1〜第5実施例で使用されるフィードバック式電圧制御回路の構成の一例を示す図である。 第1〜第5実施例で使用されるフィードバック式電圧制御回路の構成の他の例を示す図である。 第1〜第5実施例で使用されるフィードバック式電圧制御回路の構成の更に他の例を示す図である。 第1〜第5実施例で使用されるフィードバック式電圧制御回路の構成の更に他の例を示す図である。 第1〜第5実施例で使用されるフィードバック式電圧制御回路の構成の更に他の例を示す図である。 第6実施例におけるMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。 第6実施例における読み出し動作を説明するための回路図である。
第1実施例:
(回路構成)
図2は、本発明の第1実施例におけるMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。MRAMは、それぞれがデータを記憶する記憶ブロックとして機能する複数のメモリセル2がマトリックス状に配置されたメモリセルアレイ1を備えている。
メモリセルアレイ1には、複数の第1ワード線WL1と、複数の第2ワード線WL2と、複数の読み出しワード線RWLと、それぞれが第1ビット線BL1と第2ビット線BL2とから構成される複数のビット線対とが設けられている。第1ワード線WL1、第2ワード線WL2、および読み出しワード線RWLは、X軸方向に延伸するように設けられている。一方、第1ビット線BL1と第2ビット線BL2は、Y軸方向に延設されており、同一のビット線対に属する第1ビット線BL1と第2ビット線BL2は、Y軸方向に並んで配置された1列のメモリセル2に共通に接続されている。尚、Y軸方向は、X軸方向に直交する方向である。
図3は、1つのメモリセル2の構成例を示している。本実施例では、1つのメモリセル2が、セルトランジスタTr1、Tr2と磁気抵抗素子R1を有している。セルトランジスタTr1のゲートは、第1ワード線WL1に接続されている。第1トランジスタのソース/ドレインの一方は、第1ビット線BL1に接続され、他方は磁気抵抗素子R1の一の端子に接続されると共に、セルトランジスタTr2のソース/ドレインの一方に接続されている。磁気抵抗素子R1の他方の端子は、読み出しワード線RWLに接続されている。セルトランジスタTr2のソース/ドレインの他方は、第2ビット線BL2に接続されている。セルトランジスタTr2のゲートは第2ワード線WL2に接続されている。後述されるように、メモリセル2の構成は、様々に変更され得ることに留意されたい。
図2に戻り、第1実施例のMRAMは、更に、Xセレクタ3とX終端回路5を備えている。Xセレクタは、複数の第1ワード線、複数の第2ワード線、複数の読み出しワード線に接続されている。データ読み出し時あるいはデータ書き込み時、Xセレクタは、必要な第1ワード線と第2ワード線を選択することができる。X終端回路5は、Xセレクタ3に接続されている。
第1実施例のMRAMは、更に、Yセレクタ4、書き込み回路6、及び読み出し回路7を備えている。Yセレクタ4は、第1ビット線BL1及び第2ビット線BL2に接続されている。データ読み出し時、及びデータ書き込み時、Yセレクタ4は、アクセスされるメモリセル2に対応する第1ビット線BL1、第2ビット線BL2を選択する。
書き込み回路6及び読み出し回路7は、Yセレクタ4を介して第1ビット線BL1及び第2ビット線BL2に接続されている。書き込み回路6は、書き込みデータに応じて、第1ビット線BL1及び第2ビット線BL2に相補の電圧を印加することで書き込み電流を流す機能を有している。
読み出し回路7は、所望の読み出し電圧が正確に各メモリセル2の磁気抵抗素子R1に印加されるように読み出し電流を各メモリセル2の磁気抵抗素子R1に供給し、更に、読み出しデータを判定する機能を有している。
詳細には、読み出し回路7は、フィードバック式電圧制御回路8を備えている。フィードバック式電圧制御回路8の第1端子8aは、Yセレクタ4を介して第1ビット線BL1に接続され、第2端子8bは、Yセレクタ4を介して第2ビット線BL2に接続されている。フィードバック式電圧制御回路8は、第2端子8bに入力される電圧に応答して、第1端子8aに接続された第1ビット線BL1に読み出し電流を供給するように構成されている。
図10は、本実施例におけるフィードバック式電圧制御回路8の回路構成例を示している。図10に示される回路構成では、フィードバック式電圧制御回路8は、CMOSインバータ31とNMOSトランジスタ32とを備えている。インバータ31の入力は第2端子8bに接続され、インバータ31の出力は、NMOSトランジスタ32のゲートに接続されている。NMOSトランジスタ32のドレインは次段のセンスアンプ(図示されない)に、ソースは第1端子8aに接続されている。このように構成されたフィードバック式電圧制御回路8は、第2端子8bの電圧がインバータ31の閾値電圧(即ち、インバータ31の出力が、電源レベルVddから接地レベルGndに、又はその逆に切り替わる電圧)に固定されるように第1端子8aから流れ出る読み出し電流を調整する動作を行う。インバータ31は、その閾値電圧が、読み出し動作時に磁気抵抗素子R1に印加されるべき読み出し電圧と同一になるように設計される。このような設計は、CMOSインバータ31に含まれるNMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタのディメンジョンを適切に選ぶことにより、容易に実現可能である。
フィードバック式電圧制御回路8の構成において、フィードバック式電圧制御回路8の第2端子8bがアースに対して「高インピーダンス」を有していることに留意されたい。即ち、読み出し動作においてフィードバック式電圧制御回路8の第2端子8bに電圧が印加されたときに第2端子8bに流れ込む定常電流は、(リーク電流を除けば)ゼロである。後述されるように、第2端子8bがアースに対して高インピーダンスを有していることは、読み出しデータの信頼性の向上に貢献する。
(読み出し動作)
次に、読み出し動作について説明する。
図11は、本実施例のMRAMの読み出しに関連する部分を示すブロック図である。以下では、アクセス対象のメモリセル2は、選択メモリセル2sと参照される。また、選択メモリセルにつながり、Yセレクタ4によって選択される第1ビット線BL1は、以下、選択第1ビット線SBL1と参照され、同様に、選択メモリセル2sにつながり、Yセレクタ4によって選択される第2ビット線BL2は、選択第2ビット線SBL2と参照される。また、選択メモリセル2sにつながり、Xセレクタ3によって選択される第1ワード線WL1は、以下選択第1ワード線SWL1と参照され、同様に、選択メモリセル2sにつながり、Xセレクタ3によって選択される第2ワード線WL2は、以下選択第2ワード線SWL2と参照される。最後に、選択メモリセル2sにつながり、Xセレクタ3によって選択される読み出しワード線RWLは、以下選択読み出しワード線SRWLと参照される。
選択メモリセル2sのセルトランジスタTr1及びセルトランジスタTr2は、選択第1ワード線SWL1及び選択第2ワード線SWL2が電源レベルVddにプルアップされることによって導通状態になる。一方、選択読み出しワード線SRWLは、接地される。選択読み出しワード線SRWL以外の読み出しワード線RWLは、接地され、又はフローティング状態に設定される。選択メモリセル2sにおいてセルトランジスタTr1及びセルトランジスタTr2が導通状態になることにより、選択第1ビット線SBL1及び選択第2ビット線SBL2は、選択メモリセル2sの磁気抵抗素子R1に電気的に接続される。
加えて、Yセレクタ4は、トランジスタ41、42のうち、選択第1ビット線SBL1に接続されているトランジスタ41s及び選択第2ビット線SBL2に接続されているトランジスタ42sを導通状態にする。これにより、選択第1ビット線SBL1がフィードバック式電圧制御回路8の第1端子8aに電気的に接続され、選択第2ビット線SBL2が第2端子8bに電気的に接続される。選択第1ビット線SBL1以外の第1ビット線BL1、及び、選択第2ビット線SBL2以外の第2ビット線BL2は、接地又はフローティング状態に設定される。
フィードバック式電圧制御回路8は、第2端子8bの電圧と規定の読み出し電圧Vc(本実施例では、インバータ31の閾値電圧)との差が小さくなるように第1端子8aから流れる読み出し電流を調整する。第1端子8aから流れる読み出し電流は、Yセレクタ4、選択第1ビット線SBL1、セルトランジスタTr1、及び磁気抵抗素子R1を介して接地電位である選択読み出しワード線SRWLに流れる。
読み出し電流が流れることによって磁気抵抗素子R1に発生する電圧は、選択メモリセル2sのセルトランジスタTr2、選択第2ビット線SBL2、及びYセレクタ4を介して、フィードバック式電圧制御回路8の第2端子8bに入力される。第2端子8bの入力抵抗は大きいので、定常状態では選択第2ビット線SBL2に電流は流れない。そのため、選択第2ビット線SBL2の抵抗による電圧降下の影響は第2端子8bに入力される電圧にほとんど含まれない。同様に、セルトランジスタTr2とYセレクタ4における電圧降下の影響も小さい。その結果、読み出し回路7は、選択メモリセル2sの磁気抵抗素子R1に規定の読み出し電圧Vcとほぼ等しい電圧を、寄生抵抗の影響を最小限に抑えて印加することができる。
読み出し回路7のセンスアンプ(図示されない)は、読み出し電流を検知して選択メモリセル2sの磁気抵抗素子R1に記憶されているデータを判別する。磁気抵抗素子R1に印加される電圧が規定の読み出し電圧Vcに制御されているため、読み出し電流の大きさは、磁気抵抗素子R1の抵抗値、即ち、磁気抵抗素子R1に記憶されているデータによって決まる;読み出し電流の大きさは、寄生抵抗にほとんど影響をうけない。したがって、本実施例のMRAMは、読み出しデータの信頼性が高い。
以上に説明されているように、第1実施例のMRAMは、所望の読み出し電圧を正確に磁気抵抗素子に印加し、これにより、高い信頼性でデータを読み出すことができる。
さらに、第1実施例のMRAMは、抵抗値の低い磁気抵抗素子を使用できる点でも有利である。従来のMRAMは、抵抗値の低い磁気抵抗素子を適用すると、ビット線およびトランジスタの電圧降下が大きくなり、読み出し信号の信号レベルが低下するという問題がある。第1実施例のMRAMでは、寄生抵抗による電圧降下の影響を除くことができるため、抵抗値の低い磁気抵抗素子を適用できる。抵抗値の低い磁気抵抗素子が適用可能であることは、ビット線やセンスアンプの容量を充電する時間を短縮し、読み出し速度を速くできる点で有利である。
さらに、第1実施例のMRAMは、システムLSIに複数のMRAMマクロを集積化することが容易になる。従来、クロスポイント型MRAMでは、メモリセル毎にセルトランジスタを備えているタイプのMRAMに比べ、高い磁気抵抗素子が使用されている。システムLSIに、クロスポイント型MRAMのマクロとメモリセル毎にセルトランジスタを備えているタイプのMRAMのマクロとを混載する場合に同一形状の磁気抵抗素子を用いると、磁気抵抗素子の抵抗値は等しくなる。もし、磁気抵抗素子の抵抗値を低い側に設定した場合、クロスポイント型MRAMの読み出し動作が寄生抵抗の影響により困難となる。一方、磁気抵抗素子の抵抗値を高い側に設定した場合、メモリセル毎にセルトランジスタを備えているMRAMマクロの読み出し速度が遅くなり、本来の実力を発揮できない。本実施例のMRAMの磁気抵抗素子は、他のMRAMマクロで適用されているメモリセルにおける磁気抵抗素子の抵抗値と同じ抵抗値を有するように設計しても、問題は生じない。なぜなら、磁気抵抗素子の値に関わらず、正確に読み出し電圧を磁気抵抗素子に印加することができ、読み出しの信頼性は損なわれないからである。
第1実施例のMRAMの読み出し動作は、1列のメモリセルに対し、2つのビット線が設けられる場合に特に好適である。本実施例のMRAMではデータ書き込みは、ビット線対に相補の電圧を印加し、書き込み電流を選択メモリセルのみに流すことによって行われる。本実施例のMRAMは、ビット線を、書き込み動作時及び読み出し動作時に共通に使用することができる;書き込み動作と読み出し動作のために、別のビット線を用意する必要はない。これは、メモリセルアレイの面積の縮小に有効である。
なお、MRAMの構成は、様々に変更可能である。以下では、本実施例のMRAMの変形例について説明する。
図4は、第1変形例のMRAMの構成を示すブロック図であり、図5は、第1変形例のMRAMのメモリセル2Aの構成を示す回路図である。図4及び図5に示されているように、セルトランジスタTr1及びセルトランジスタTr2のゲートが、第1ワード線WL1に共通に接続されてもよい。書き込み動作及び読み出し動作では、選択された第1ワード線WL1のプルアップにより、セルトランジスタTr1及びセルトランジスタTr2が導通状態にされる。
図6は、第2変形例のMRAMの構成を示すブロック図であり、図7は、第2変形例のMRAMのメモリセル2Bの構成を示す回路図である。図6及び図7に示されているように、読み出しワード線RWLの代わりに、Y軸方向に延伸するように設けられた読み出しビット線RBLが設けられてもよい。読み出しビット線RBLは、各メモリセル2Bの磁気抵抗素子R1に接続されると共に、Yセレクタ4に接続される。読み出し動作時には、選択メモリセルに接続された読み出しビット線RBLが接地される。
図8は、第3変形例のMRAMの構成を示すブロック図であり、図9は、第3変形例のMRAMのメモリセル2Bの構成を示す回路図である。図8及び図9に示されているように、読み出しビット線RBLを用いる場合においても、セルトランジスタTr1及びセルトランジスタTr2のゲートが、第1ワード線WL1に共通に接続される構成は採用可能である。
第2実施例:
(回路構成)
図12は、本発明の第2実施例のMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。第2実施例のMRAMの構成は、第1実施例のMRAMの構成と類似している。大きな相違点は、第2実施例のMRAMでは、それぞれが複数のメモリセルを含むセルグループ12が、メモリセルアレイ1Aに行列に配置されることである。第2実施例では、各セルグループ12に、4つのメモリセルが集積化されており、各セルグループ12は、4ビットのデータを記憶する記憶ブロックとして機能する。メモリセルアレイ1には、セルグループ12の一の行に対して、1本の共通ワード線CWLと、4本の第1〜第4ワード線WL1〜WL4と、4本の読み出しワード線RWL1〜RWL4とが設けられる。第1〜第4ワード線WL1〜WL4及び読み出しワード線RWL1〜RWL4は、各セルグループ12に集積化された4つのメモリセルから所望のメモリセルを選択するために使用される。
図13は、一つのセルグループ12の構成例を示している。本実施例では、各セルグループ12は、4つのメモリセル2−1〜2−4を備えている。メモリセル2−1〜2−4は、Y軸方向に並んで配置されている。メモリセル2−1〜2−4のそれぞれは、1つのセルトランジスタと1つの磁気抵抗素子を有している;メモリセル2−1〜2−4に集積化されているセルトランジスタは、それぞれ、符号Tr1〜Tr4によって参照され、メモリセル2−1〜2−4に集積化されている磁気抵抗素子は、それぞれ、符号R1〜R4によって参照される。尚、一つのセルグループ12に含まれているメモリセルの数は任意である。
メモリセル2−1〜2−4のセルトランジスタTr1〜Tr4のゲートは、それぞれ、第1〜第4ワード線WL1〜WL4に接続されている。セルトランジスタTr1〜Tr4は、それぞれ、ソース/ドレインの一方が第1ビット線BL1に共通に接続され、他方が、共通配線13に接続されると共に、磁気抵抗素子R1〜R4の一端にそれぞれに接続されている。磁気抵抗素子R1〜R4の他端は、それぞれ、読み出しワード線RWL1〜RWL4に接続されている。
更に、各セルグループ12は、共通トランジスタCTrを備えている。1つの共通トランジスタCTrが、メモリセル2−1〜2−4に対して共通に設けられている。共通トランジスタCTrのゲートは、共通ワード線CWLに接続されている。共通トランジスタCTrのソース/ドレインの一方は、第2ビット線BL2に接続され、他方は、共通配線13に接続されている。このように、第2ビット線BL2は、1つの共通トランジスタCTrを介して、磁気抵抗素子R1〜R4の全てに接続されている。一方、第1ビット線BL1は、セルトランジスタTr1〜Tr4を介して、磁気抵抗素子R1〜R4に接続されている。
(読み出し動作)
次に、読み出し動作について説明する。
図14は、本実施例のMRAMの、読み出し動作に関連する部分の構成を示すブロック図である。以下の説明においては、アクセス対象のメモリセルは、以下、選択メモリセルと参照され、複数のセルグループ12のうち、選択メモリセルを含むセルグループは、以下、選択セルグループ12sと参照される。以下の説明では、選択セルグループ12sのメモリセル2−4が選択されるとして説明が行われるので、選択メモリセルは、符号2−4sによって参照される。
また、選択セルグループ12sにつながる第1ビット線BL1および第2ビット線BL2は、以下、選択第1ビット線SBL1および選択第2ビット線SBL2とそれぞれ参照される。選択第1ビット線SBL1と選択第2ビット線SBL2をまとめて選択ビット線対と参照する場合もある。
更に、Xセレクタ3によって選択される共通ワード線CWLは、以下、選択共通ワード線SCWLと参照される。
加えて、第1〜第4ワード線WL1〜WL4のうちXセレクタ3によって選択されるワード線は、以下、選択ワード線と参照される;以下の説明では、選択メモリセル2−4sに対応する第4ワード線WL4が選択されるので、選択ワード線は、符号SWL4によって参照される。選択ワード線SWL4につながるセルトランジスタTr4は全て導通状態になる。
最後に、読み出しワード線RWL1〜RWL4のうちXセレクタ3によって選択される読み出しワード線は、以下、選択読み出しワード線と参照される。以下の説明では、選択メモリセル2−4sに対応する読み出しワード線RWL4が選択されるので、選択読み出しワード線は、符号SRWL4によって参照される。
読み出し動作が開始されると、Xセレクタ3は、選択セルグループ12sにつながる選択共通ワード線SCWLを電源レベルVddにプルアップする。これにより、選択共通ワード線SCWLにつながる共通トランジスタCTrは導通状態となる。つまり、選択共通ワード線SCWLにつながるセルグループ12は全て選択されることになる。
更にXセレクタ3は、選択セルグループ12sにつながる選択ワード線SWL4を選択し、その選択ワード線SWL4を電源レベルVddにプルアップする。その結果、選択メモリセル2−4sのセルトランジスタTr4は導通状態となる。
一方、Xセレクタ3は、選択共通ワード線SCWLおよび選択ワード線SWL4以外の共通ワード線CWLおよびワード線にグランド電圧を印加する。その結果、非選択のメモリセルのセルトランジスタは、オフされる。
更に、Xセレクタ3は、選択メモリセル2−4sにつながる選択読み出しワード線SRWL4をグランド電位に設定する。加えて、Xセレクタ3は、選択読み出しワード線SRWL4以外の選択セルグループ12sにつながる読み出しワード線RWL1〜RWL3をフローティング状態にし、または、規定の読み出し電圧Vcと等しい電圧Veを印加する。更に、Xセレクタ3は、選択セルグループ12sにつながらない読み出しワード線RWL1〜RWL4を接地し、又はフローティング状態にする。
このような動作により、選択第1ビット線SBL1は、選択メモリセル2−4sのセルトランジスタTr4を介して磁気抵抗素子R4に電気的に接続され、選択第2ビット線SBL2は、選択セルグループ12sの共通トランジスタCTrを介して磁気抵抗素子R4に接続される。
加えて、Yセレクタ4は、選択第1ビット線SBL1に接続されているトランジスタ41s及び選択第2ビット線SBL2に接続されているトランジスタ42sを導通状態にする。これにより、選択第1ビット線SBL1がフィードバック式電圧制御回路8の第1端子8aに電気的に接続され、選択第2ビット線SBL2が第2端子8bに電気的に接続される。選択第1ビット線SBL1以外の第1ビット線BL1、及び、選択第2ビット線SBL2以外の第2ビット線BL2は、接地又はフローティング状態に設定される。
フィードバック式電圧制御回路8の第1端子8aから流れる読み出し電流は、Yセレクタ4と、選択第1ビット線SBL1と、選択メモリセル2−4sのセルトランジスタTr4と磁気抵抗素子R4を介して、接地電位である選択読み出しワード線SRWL4に流れる。磁気抵抗素子R4に印加される電圧は、選択セルグループ12sの共通トランジスタCTrと、選択第2ビット線SBL2とYセレクタ4を介して、フィードバック式電圧制御回路8の第2端子8bに入力される。第2端子8bの入力インピーダンスは大きいので、定常状態では選択第2ビット線SBL2に電流は流れない。そのため、選択第2ビット線SBL2の抵抗による電圧降下の影響は、第2端子8bに入力される電圧にほとんど含まれない。同様に、Yセレクタ4における電圧降下の影響も小さい。フィードバック式電圧制御回路8は、第2端子8bの電圧と規定の読み出し電圧Vcとの差を小さくするように第1端子8aから流れ出る読み出し電流を調整する。その結果、読み出し回路7は、磁気抵抗素子R4に規定の読み出し電圧Vcとほぼ等しい電圧を、寄生抵抗の影響を最小限に抑えて、印加することができる。
読み出し回路7のセンスアンプ(図示されない)は、読み出し電流を検知して選択メモリセル2sの磁気抵抗素子R1に記憶されているデータを判別する。磁気抵抗素子R1に印加される電圧が規定の読み出し電圧Vcに制御されているため、読み出し電流の大きさは、磁気抵抗素子R1の抵抗値、即ち、磁気抵抗素子R1に記憶されているデータによって決まる;読み出し電流の大きさは、寄生抵抗にほとんど影響をうけない。したがって、本実施例のMRAMは、読み出しデータの信頼性が高い。
第2実施例のMRAMは、第1実施例のMRAMと同様な利点を有している。即ち、第2実施例のMRAMは、読み出し電圧を正確に印加することで、確実にデータを読み出すことができる。加えて、第2実施例のMRAMでは、抵抗値の低い磁気抵抗素子を適用でき、読み出し速度を速くできる。また、第2実施例のMRAMの構成によれば、システムLSIに複数のMRAMマクロと混載することが容易になる。加えて、第2実施例のMRAMは、書き込み動作と読み出し動作のために別のビット線を用意する必要はなく、メモリセルアレイの面積の縮小に好適である。
さらに、第2実施例のMRAMは、読み出し時に選択メモリセルの磁気抵抗素子のみでなく、同一のセルグループ12に含まれる非選択メモリセルの磁気抵抗素子に印加される電圧も正確に与えられるという特徴をもつ。同一セルグループ12に含まれる非選択メモリセルの磁気抵抗素子の一端に印加される電圧Vnsは、選択メモリセルの磁気抵抗素子に印加される電圧Vsとほぼ等しい。電圧Vsと電圧Vnsの違いは、セルグループ12内の共通配線13の抵抗による電圧降下が原因となるが、この電圧降下は、共通配線13の配線長が短いため小さい。このように、第2実施例のMRAMにおける回りこみ電流を抑制するために非選択メモリセルの電圧を制御できることは、読み出しの信頼性を向上する上で重要である。
さらに、第2実施例のMRAMは、第1実施例のMRAMにくらべ、セルアレイ面積を小さくできる。これは、磁気抵抗素子の数に対するトランジスタの数の比が削減されているためである。
なお、Yセレクタ4は、選択第1ビット線SBL1をフィードバック式電圧制御回路8の第2端子8bに接続し、選択第2ビット線SBL2をフィードバック式電圧制御回路8の第1端子8aに接続するように構成されてもよい。
第3実施例:
図15は、本発明の第3実施例におけるMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。第3実施例のMRAMの構成は、第1実施例及び第2実施例のMRAMの構成と類似している。大きな相違点は、第3実施例のMRAMでは、ビット線が階層化されることである。
詳細には、第3実施例のMRAMでは、複数のメモリセルが一列に並べられたメモリセル列22がメモリセルアレイ1Bに行列に配置され、メモリセル列22の列に沿って、第1メインビット線MBL1及び第2メインビット線MBL2が設けられている。詳細には、図16Aに示されているように、各メモリセル列22には、メモリセル2が一列に並べられ、メモリセル2の列に沿って、第1ビット線BL1と第2ビット線BL2とが配置されている。一のメモリセル列22に含まれるメモリセル2の数は、適宜に選択可能である。第1ビット線BL1は、第1メイントランジスタMTr1を介して第1メインビット線MBL1に接続され、第2ビット線BL2は、第2メイントランジスタMTr2を介して第2メインビット線MBL2に接続されている。第1メイントランジスタMTr1及び第2メイントランジスタMTr2のゲートは、それぞれ、第1メインワード線MWL1及び第2メインワード線MWL2に接続されている。加えて、メモリセル2のそれぞれに対して、第1ワード線WL1、第2ワード線WL2、及び読み出しワード線RWLが設けられる。本実施例では、各メモリセル2の構成は、図3に示された構成と同じである。
図15に戻り、第1メインワード線MWL1及び第2メインワード線MWL2は、Xセレクタ3に接続され、第1メインビット線MBL1及び第2メインビット線MBL2は、Yセレクタ4に接続されている。Xセレクタ3は、所望の第1メインワード線MWL1、第2メインワード線MWL2、第1ワード線WL1、第2ワード線WL2、及び読み出しワード線RWLを選択し、Yセレクタ4は、所望の第1メインビット線MBL1及び第2メインビット線MBL2を選択する。
なお、図16Bに示されているように、第2メインワード線MWL2が設けられず、第1メイントランジスタMTr1及び第2メイントランジスタMTr2のゲートが、第1メインワード線MWL1に共通に接続されてもよい。
以下では、読み出し動作について説明する。図15、図16Aを参照して、以下の説明においては、Xセレクタ3によって選択される第1メインワード線MWL1が選択第1メインワード線SMWL1と参照され、Xセレクタ3によって選択される第2メインワード線MWL2が選択第2メインワード線SMWL2と参照される。アクセス対象のメモリセル2は、以下選択メモリセル2sと参照され、メモリセル列22のうち、選択メモリセル2sを含むメモリセル列22は、以下選択メモリセル列22sと参照される。選択メモリセル列22sにつながる第1メインビット線MBL1及び第2メインビット線MBL2は、それぞれ、選択第1メインビット線SMBL1および選択第2メインビット線SMBL2と参照される。
Xセレクタ3は、選択第1メインワード線SMWL1及び選択第2メインワード線SMWL2を電源レベルVddにプルアップする。これにより、選択第1メインワード線SMWL1及び選択第2メインワード線SMWL2につながる第1メイントランジスタMTr1及び第2メイントランジスタMTr2が導通状態となる。このような動作により、選択第1メインビット線SMBL1は、選択メモリセル列22sの第1ビット線BL1に電気的に接続され、選択第2メインビット線SMBL2は、選択メモリセル列22sの第2ビット線BL2に電気的に接続される。
加えて、Xセレクタ3は、選択第1ワード線SWL1及び選択第2ワード線SWL2を電源レベルVddにプルアップし、選択メモリセル2sにつながる選択読み出しワード線SRWLを接地する。一方、選択第1ワード線SWL1及び選択第2ワード線SWL2以外の第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2は接地され、選択読み出しワード線SRWL以外の読み出しワード線RWLは、フローティング状態に設定されるか、又は、接地される。
Yセレクタ4は、選択第1メインビット線SMBL1をフィードバック式電圧制御回路8の第1端子8aに接続し、選択第2メインビット線SMBL2をフィードバック式電圧制御回路8の第2端子8bに接続する。
フィードバック式電圧制御回路8の第1端子8aから流れる読み出し電流は、Yセレクタ4と、選択メモリセル列22sの第1メイントランジスタMTr1及び第1ビット線BL1と、選択メモリセル2sのセルトランジスタTr1及び磁気抵抗素子R1とを介して接地電位である選択読み出しワード線SRWLに流れる。読み出し電流が流れることによって磁気抵抗素子R1に印加される電圧は、選択メモリセル2sのセルトランジスタTr2と、選択メモリセル列22sの第2ビット線BL2及び第2メイントランジスタMTr2と、選択第2メインビット線SMBL2と、Yセレクタ4とを介して、フィードバック式電圧制御回路8の第2端子8bに入力される。第2端子8bの入力インピーダンスは大きいので、定常状態では選択メモリセル列22sの第2ビット線BL2及び選択第2メインビット線に電流は流れない。そのため、第2ビット線BL2及び第2メインビット線MBL2の抵抗による電圧降下の影響は第2端子8bに入力される電圧にほとんど含まれない。同様に、セルトランジスタTr2と第2メイントランジスタMTr2とYセレクタ4における電圧降下の影響も小さい。フィードバック式電圧制御回路8は、第2端子8bの電圧と規定の読み出し電圧Vcとの差を小さくするように第1端子8aから流れる読み出し電流を調整する。その結果、読み出し回路7は、磁気抵抗素子R1に、寄生抵抗の影響を最小限に抑えて規定の読み出し電圧Vcとほぼ等しい電圧を印加することができる。
第3実施例のMRAMは、第1実施例のMRAMと同様な利点を有している。即ち、第3実施例のMRAMは、読み出し電圧を正確に印加することで、確実にデータを読み出すことができる。加えて、第3実施例のMRAMでは、抵抗値の低い磁気抵抗素子を適用でき、読み出し速度を速くできる。また、第3実施例のMRAMの構成によれば、システムLSIに複数のMRAMマクロと混載することが容易になる。加えて、第3実施例のMRAMは、書き込み動作と読み出し動作のために別のビット線を用意する必要はなく、メモリセルアレイの面積の縮小に好適である。
加えて、第3実施例のMRAMにおいては、フィードバック式電圧制御回路8に接続されるビット線の寄生容量を低減でき、ビット線に接続されるフィードバック式電圧制御回路8の周波数応答が改善される。第3実施例においては、読み出し動作時の第2メインビット線MBL2の寄生容量は、おもに選択メモリセル列のセルトランジスタTr2の容量である。第3実施例においては、第2メインビット線MBL2に接続されるメモリセル2の数が制限されるため、寄生容量を低減できる。
なお、第3実施例においては、図5、図7、図9に示されているメモリセル2A〜2Cの構成も採用可能であることに留意されたい。
図17は、第3実施例のMRAMの変形例を示すブロック図であり、図18は、図17のMRAMのメモリセル列22Aの構成を示す回路図である。図17、図18のMRAMでは、メモリセル2の代わりに、第2実施例で説明されたセルグループ12が各メモリセル列22Aに集積化されている。このような構成でも、本発明は実施可能である。
第4実施例:
図19は、本発明の第4実施例のMRAMの構成を概略的に示すブロック図であり、図20は、第4実施例のMRAMに集積化されるメモリセル列22Bの構成を示す回路図である。第4実施例のMRAMの構成は、第3実施例のMRAMと類似した構成を有している。相違点は、第4実施例のMRAMでは、各メモリセル列22Bの第1ビット線BL1と第1メインビット線MBL1とが階層化されているのに対し、第2ビット線BL2が階層化されていない点にある。
詳細には、図19に示されているように、メモリセルアレイ1Cには、メモリセル列22Bが行列に配置されている。メモリセル列22Bの列に沿って、第1メインビット線MBL1と第2ビット線BL2が配置されている。第2ビット線BL2は、一列のメモリセル列22Bに共通に接続されることに留意されたい。図20に示されているように、各メモリセル列22Bは、Y軸方向に並んで配置された複数のメモリセル2と、第1ビット線BL1と、第1メイントランジスタMTr1とを備えている。第1ビット線BL1は、第1メイントランジスタMTr1を介して第1メインビット線MBL1に接続されている。第1メイントランジスタMTr1のゲートは、第1メインワード線MWL1に接続されている。各メモリセル2の構成は、図3に示された構造と同一である。
以下、読み出し動作について説明する。
読み出し動作では、Xセレクタ3は、選択メモリセル列22sにつながる選択第1メインワード線SMWL1を電源レベルVddにプルアップする。選択第1メインワード線SMWL1のプルアップにより、選択第1メインワード線SMWL1につながる第1メイントランジスタMTr1は導通状態となる。これにより、選択第1メインビット線SMBL1は、選択メモリセル列22sの第1メイントランジスタMTr1を介して第1ビット線BL1に電気的に接続される。
Yセレクタ4は、選択第1メインビット線SMBL1をフィードバック式電圧制御回路8の第1端子8aに接続し、選択第2ビット線SBL2をフィードバック式電圧制御回路8の第2端子8bに接続する。
フィードバック式電圧制御回路8の第1端子8aから流れる読み出し電流は、Yセレクタ4と、選択メモリセル列22sの第1メイントランジスタMTr1及び第1ビット線BL1と、選択メモリセル2sのセルトランジスタTr1と、磁気抵抗素子R1とを介して接地電位である選択読み出しワード線SRWLに流れる。読み出し電流が流れることによって磁気抵抗素子R1に印加される電圧は、選択メモリセル2sのセルトランジスタTr2と、選択メモリセル列22sに対応する第2ビット線BL2と、Yセレクタ4とを介して、フィードバック式電圧制御回路8の第2端子8bに入力される。第2端子8bの入力インピーダンスは大きいので、定常状態では第2ビット線BL2に電流は流れない。そのため、第2ビット線BL2の抵抗による電圧降下の影響は第2端子8bに入力される電圧にほとんど含まれない。同様に、セルトランジスタTr2とYセレクタ4における電圧降下の影響も小さい。フィードバック式電圧制御回路8は、第2端子8bの電圧と規定の読み出し電圧Vcとの差を小さくするように第1端子8aから流れる読み出し電流を調整する。その結果、読み出し回路7は、磁気抵抗素子R1に、寄生抵抗の影響を最小限に抑えて規定の読み出し電圧Vcとほぼ等しい電圧を印加することができる。
第4実施例のMRAMは、第1実施例のMRAMと同様な利点を有している。即ち、第4実施例のMRAMは、読み出し電圧を正確に印加することで、確実にデータを読み出すことができる。加えて、第4実施例のMRAMでは、抵抗値の低い磁気抵抗素子を適用でき、読み出し速度を速くできる。また、第4実施例のMRAMの構成によれば、システムLSIに複数のMRAMマクロと混載することが容易になる。加えて、第4実施例のMRAMは、書き込み動作と読み出し動作のために別のビット線を用意する必要はなく、メモリセルアレイの面積の縮小に好適である。
さらに、第4実施例のMRAMにおいては、第1ビット線BL1の寄生容量を低減でき、ビット線を介したフィードバック式電圧制御回路8の周波数応答が改善される。第4実施例において、読み出し動作時の第1メインビット線MBL1の寄生容量は、おもに選択メモリセル列22sに含まれるメモリセル2のセルトランジスタTr1の容量である。第4実施例においては、第1メインビット線MBL1に接続されるセルトランジスタTr1メモリセル2の数が制限されるため、第1メインビット線MBL1の寄生容量を低減できる。
さらに、第4実施例のMRAMにおいては、第3実施例に比較して、第2メインビット線をなくすことで、メモリセルアレイのレイアウトを容易にすると同時に、面積を小さくすることができる可能性がある。
なお、第4実施例のMRAMにおいても、図5、図7、図9に図示されているメモリセル2A〜2Cの構成を適用することもできることに留意されたい。
図21は、第4実施例のMRAMの変形例を示すブロック図であり、図22は、図21のMRAMのメモリセル列22Cの構成を示す回路図である。図21、図22のMRAMでは、メモリセル2の代わりに、第2実施例で説明されたセルグループ12が各メモリセル列22Cに集積化されている。このような構成でも、本発明は実施可能である。
図21、図22に図示されているMRAMにおいては、第1ビット線BL1に数が多いセルトランジスタTr1〜Tr4が接続され、第2ビット線BL2に数が少ない共通トランジスタCTrが接続されていることにより、効率的に寄生容量を低減できる。即ち、数が多いセルトランジスタTr1〜Tr4につながる第1ビット線BL1と、第1ビット線BL1につながる第1メインビット線MBL1とが階層構造を構築していることで効率的に寄生容量を低減できる。
第5実施例:
図23Aは、第5実施例のMRAMの構成を概略的に示すブロック図である。第5実施例のMRAMの構成は、第1実施例のMRAMの構成に類似している。相違点は、同一ビット線対に属する第1ビット線BL1と第2ビット線BL2との間にバイパストランジスタBTrが接続される点である。バイパストランジスタBTrは、複数のメモリセル2に対して一つずつ設けられている。バイパストランジスタBTrのゲートは、バイパスワード線BWLに接続されている。バイパスワード線BWLは、Xセレクタ3に接続されている。図23Aの構成では、メモリセル2は、第1実施例の図2に示されている構成を有している。
以下、第5の実施例における読み出し動作について説明する。
以下の説明においては、バイパスワード線BWLのうち、Xセレクタ3によって選択されるワード線が選択バイパスワード線SBWLと参照される。
読み出し動作が開始されると、Xセレクタ3は、選択第1ワード線SWL1を電源レベルVddにプルアップし、選択メモリセル2sのセルトランジスタTr1を導通状態にする。加えて、Xセレクタ3は、選択バイパスワード線SBWLを電源レベルVddにプルアップし、選択バイパスワード線SBWLにつながるバイパストランジスタBTrを導通状態にする。選択読み出しワード線SRWLは、接地される。選択読み出しワード線SRWL以外の読み出しワード線RWLは接地もしくはフローティング状態に設定される。
本実施例では、選択メモリセル2sにつながる第2ワード線WL2は選択されないことに留意されたい。選択メモリセル2sにつながる第2ワード線WL2は、接地レベルGndに維持され、選択メモリセル2sのセルトランジスタTr2は非導通状態のままである。
このような動作の結果、選択第1ビット線SBL1は、選択メモリセル2sのセルトランジスタTr1を介して磁気抵抗素子R1に電気的に接続され、選択第2ビット線SBL2は、選択バイパスワード線SBWLにつながるバイパストランジスタBTrを介して選択第1ビット線SBL1に電気的に接続される。
Yセレクタ4は、選択第1ビット線SBL1をフィードバック式電圧制御回路8の第1端子8aに接続し、選択第2ビット線SBL2をフィードバック式電圧制御回路8の第2端子8bに接続する。結果として、磁気抵抗素子R1の一端は、選択メモリセル2sのセルトランジスタTr1、選択第1ビット線SBL1、選択バイパスワード線SBWLにつながるバイパストランジスタBTr、及び選択第2ビット線SBL2を介してフィードバック式電圧制御回路8の第2端子8bに接続されることになる。選択第1ビット線SBL1及び選択第2ビット線SBL2以外の第1ビット線BL1及び第2ビット線BL2は、接地もしくはフローティング状態に設定される。
フィードバック式電圧制御回路8の第1端子8aから流れる読み出し電流は、Yセレクタ4と、選択第1ビット線SBL1と、選択メモリセル2sのセルトランジスタTr1及び磁気抵抗素子R1とを介して接地電位である選択読み出しワード線SRWLに流れる。読み出し電流が流れることによって磁気抵抗素子R1に印加される電圧は、選択メモリセル2sのセルトランジスタTr1と、選択第1ビット線SBL1と、選択バイパスワード線SBWLに接続されたバイパストランジスタBTrと、選択第2ビット線SBL2と、Yセレクタ4とを介して、フィードバック式電圧制御回路8の第2端子8bに入力される。第2端子8bの入力インピーダンスは大きいので、定常状態では第2ビット線BL2に電流は流れない。そのため、第2ビット線BL2の抵抗による電圧降下の影響は第2端子8bに入力される電圧にほとんど含まれない。同様に、バイパストランジスタBTrとYセレクタ4における電圧降下の影響も小さい。フィードバック式電圧制御回路8は、第2端子8bの電圧と規定の読み出し電圧Vcとの差を小さくするように第1端子8aから流れる読み出し電流を調整する。その結果、読み出し回路7は、磁気抵抗素子R1に、寄生抵抗の影響を最小限に抑えて規定の読み出し電圧Vcとほぼ等しい電圧を印加することができる。
第5実施例のMRAMは、第1実施例のMRAMと同様な利点を有している。即ち、第5実施例のMRAMは、読み出し電圧を正確に印加することで、確実にデータを読み出すことができる。加えて、第5実施例のMRAMでは、抵抗値の低い磁気抵抗素子を適用でき、読み出し速度を速くできる。また、第5実施例のMRAMの構成によれば、システムLSIに複数のMRAMマクロと混載することが容易になる。加えて、第5実施例のMRAMは、書き込み動作と読み出し動作のために別のビット線を用意する必要はなく、メモリセルアレイの面積の縮小に好適である。
加えて、第5実施例のMRAMは、複数のバイパストランジスタBTrを選択することができる。従って、1つのセルトランジスタのみを使用する場合に比べ、高速に第2ビット線BL2を充電することが出来る。これは、読み出し電圧のリンギングを抑制することに有効である。さらに、第5実施例のMRAMにおける、バイパストランジスタBTrは、セルトランジスタに比べ大きな電流を流すことが出来るトランジスタを使用できる。従って、1つのセルトランジスタのみを使用する場合に比べ、高速に第2ビット線BL2を充電することが出来る。
なお、第5実施例においては、図5、図7、図9に示されているメモリセル2A〜2Cの構成も採用可能であることに留意されたい。
また、図23Bに示されているように、メモリセル2の代わりに、第2実施例のセルグループ12が行列に配置されることも可能である。この場合、複数のセルグループ12に対して一つのバイパストランジスタBTrが設けられる。セルグループ12が配置されることに伴い、セルグループ12の行を選択するための共通ワード線CWLがメモリセルアレイ1Dに設けられ、更に、各セルグループ12のメモリセル2を選択するための第1〜第4ワード線WL1〜WL4及び読み出しワード線RWL1〜RWL4がメモリセルアレイ1Dに設けられる。バイパストランジスタBTrのゲートは、バイパスワード線BWLに接続され、バイパストランジスタBTrのオンオフはバイパスワード線BWLによって制御される。
(フィードバック式電圧制御回路の構成例)
以下では、第1〜第5実施例で使用されるフィードバック式電圧制御回路8の構成例を説明する。以下に述べられるように、フィードバック式電圧制御回路8は、図10に示されている構成以外にも、様々な構成を採用可能である。
図24は、本発明のMRAMで使用される、フィードバック式電圧制御回路8の構成の一例を示している。図24の構成では、図10にフィードバック式電圧制御回路8に、バイパス回路33が追加されている。バイパス回路33は、第1端子8aと、第2端子8bと、インバータ31の入力に接続されており、第1端子8aの電圧をインバータ31の入力にフィードバックする機能を有している。このような機能により、バイパス回路33は、フィードバック式電圧制御回路8の周波数応答を有効に改善する。
図25は、バイパス回路33として、キャパシタ34が用いられている構成の例である。キャパシタ34が第1端子8a及び第2端子8bの間に接続されていることにより、第1ビット線BL1(又は第1メインビット線MBL1)の充電を開始する時のリンギングを有効に抑えることができる。
図26は、バイパス回路33として、直列に接続されたキャパシタ34と抵抗素子35が使用されている構成の例である。キャパシタ34と抵抗素子35とが第1端子8a及び第2端子8bの間に接続されていることにより、第1ビット線BL1(又は第1メインビット線MBL1)の充電を開始する時のリンギングをより有効に抑えることができる。
図27は、バイパス回路33として、バイパストランジスタ36が用いられている構成の例である。バイパストランジスタ36は、以下のように動作する:第1ビット線BL1(又は第1メインビット線MBL1)の充電を開始する時、制御信号EPによってバイパストランジスタ36が導通状態にされる。続いて、第1ビット線BL1(又は第1メインビット線MBL1)の電圧の急激な変化が終了した後、バイパストランジスタ36が遮断状態にされる。このような動作によれば、第1ビット線BL1(又は第1メインビット線MBL1)を高速に充電でき、かつ、バイパストランジスタ36が遮断状態になった後は、磁気抵抗素子に印加される電圧を正確に検知できる。
図28は、バイパス回路33として、並列に接続されたキャパシタ34とバイパストランジスタ36が使用されている構成の例である。図28の構成によれば、バイパストランジスタ36のみが使用されている図27の構成と比較して、リンギングを一層有効に抑えることができる。
第6実施例:
図29は、第6実施例におけるMRAMの構成を示すブロック図である。第6実施例のMRAMの構成は、第1実施例のMRAMの構成と類似している。相違点は、第6実施例では、第1〜第5実施例のMRAMで使用されている読み出し回路7とは異なる動作を行う読み出し回路17がデータ読み出しに使用される点である。第6実施例で使用される読み出し回路17は、一定の読み出し電流を第1端子8aから出力する機能と、第2端子8bに入力される電圧(即ち、選択された第2ビット線BL2の電圧)から読み出しデータを判定する機能を有している。第1〜第5実施例で使用される読み出し回路7は、本実施例で使用される読み出し回路17とは異なり、第2端子8bに入力される電圧に応じて可変である読み出し電流を第1端子8aから出力する機能を有しており、その読み出し電流の大きさから読み出しデータを判定するように構成されていることに留意されたい。第6実施例におけるメモリセルアレイ1Eの構成は、第1実施例におけるメモリセルアレイ1の構成と同一であり、第6実施例におけるメモリセル2の構成は、図3に示された第1実施例のメモリセル2の構成と同一である。
読み出し回路17は、第2端子17bがアースに対して「高インピーダンス」を有するように構成されることに留意されたい。即ち、通常の動作を行っている限り、読み出し回路17の第2端子17bに電圧が印加されたときに第2端子17bに流れ込む定常電流は、(リーク電流を除けば)ゼロである。後述されるように、第2端子17bがアースに対して高インピーダンスを有していることは、読み出しデータの信頼性の向上に貢献する。
(読み出し動作)
次に、読み出し動作について説明する。
図30は、本実施例のMRAMの読み出しに関連する部分を示すブロック図である。
読み出し動作においては、Xセレクタ3は、選択第1ワード線SWL1及び選択第2ワード線SWL2を電源レベルVddにプルアップし、これにより、選択メモリセル2sのセルトランジスタTr1及びセルトランジスタTr2を導通状態にする。一方、選択読み出しワード線SRWLは、接地される。選択読み出しワード線SRWL以外の読み出しワード線RWLは、接地され、又はフローティング状態に設定される。選択メモリセル2sにおいてセルトランジスタTr1及びセルトランジスタTr2が導通状態になることにより、選択第1ビット線SBL1及び選択第2ビット線SBL2は、選択メモリセル2sの磁気抵抗素子R1に電気的に接続される。
加えて、Yセレクタ4は、トランジスタ41、42のうち、選択第1ビット線SBL1に接続されているトランジスタ41s及び選択第2ビット線SBL2に接続されているトランジスタ42sを導通状態にする。これにより、選択第1ビット線SBL1がフィードバック式電圧制御回路8の第1端子8aに電気的に接続され、選択第2ビット線SBL2が第2端子8bに電気的に接続される。選択第1ビット線SBL1以外の第1ビット線BL1、及び、選択第2ビット線SBL2以外の第2ビット線BL2は、接地又はフローティング状態に設定される。
読み出し回路17は、第1端子17aから、Yセレクタ4と選択第1ビット線SBL1とを介して、選択メモリセル2sの磁気抵抗素子R1に一定の読み出し電流を流す。磁気抵抗素子R1に一定の読み出し電流が流れることで発生する電圧は、選択メモリセル2sのセルトランジスタTr2と選択第2ビット線SBL2とYセレクタ4とを介して、第2端子17bに入力される。第2端子17bの入力インピーダンスは大きいので、定常状態では第2ビット線に電流は流れない。そのため、第2ビット線BL2の抵抗による電圧降下の影響は第2端子17bに入力される電圧にほとんど含まれない。同様に、選択メモリセルのセルトランジスタTr2とYセレクタ4における電圧降下の影響も小さい。従って、読み出し回路17は、磁気抵抗素子R1で発生した電圧を電圧降下の影響を受けずに第2端子17bから検知することができる。読み出し回路17は、検知した電圧から、メモリセルに蓄えられていたデータを判定する。
以上に説明されているように、第6実施例のMRAMは、寄生抵抗の影響を受けずに磁気抵抗素子R1で発生した電圧を正確に検知し、確実にデータを読み出すことができる。
加えて、第6実施例のMRAMは、第1実施例のMRAMの他の利点と同様な利点も有している。即ち、第6実施例のMRAMでは、抵抗値の低い磁気抵抗素子を適用でき、読み出し速度を速くできる。また、第6実施例のMRAMの構成によれば、システムLSIに複数のMRAMマクロと混載することが容易になる。加えて、第6実施例のMRAMは、書き込み動作と読み出し動作のために別のビット線を用意する必要はなく、メモリセルアレイの面積の縮小に好適である。
加えて、第6実施例のMRAMは、フィードバック式電圧制御回路を使用しないため、読み出し回路17の回路構成が簡単になるという利点もある。
なお、第6実施例においても、図5、図7、図9に示されているメモリセル2の構成が採用可能であることに留意されたい。図4、5に図示されている第1実施例の第1変形例のように、セルトランジスタTr1、Tr2の両方が第1ワード線WL1に接続される構造が採用されてもよい。また、図6、7に図示されている第2変形例のように、読み出しワード線RWLの代わりに、Yセレクタ4に接続された読み出しビット線RBLが使用されてもよい。この場合、読み出し動作時に選択メモリセルに接続された読み出しビット線RBLが接地される。また、図8、9に図示されている第3変形例のように、読み出しビット線RBLを用いつつ、セルトランジスタTr1、Tr2の両方が第1ワード線WL1に接続される構造が採用されてもよい。
この出願は、2007年11月8日に出願された日本国特許出願特願2007−290681を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (21)

  1. 第1方向に延伸して設けられる第1及び第2ビット線と、
    データを記憶する少なくとも一の磁気抵抗素子を備える記憶ブロックと、
    前記データを判別する読み出し回路
    とを具備し、
    前記読み出し回路は、前記第1ビット線に電気的に接続される第1端子と、前記第2ビット線に電気的に接続される第2端子とを有するフィードバック式電圧制御回路を備え、
    前記第2端子は、読み出し動作時に定常電流が流れ込まないような高インピーダンスを有し、
    前記フィードバック式電圧制御回路は、読み出し動作時、前記第1端子から前記第1ビット線に読み出し電流を供給し、
    前記記憶ブロックは、読み出し動作時、前記読み出し電流を前記第1ビット線から前記磁気抵抗素子に流し、且つ、前記磁気抵抗素子を前記第2ビット線に接続するように構成され、
    前記フィードバック式電圧制御回路は、前記第2ビット線を介して前記第2端子に入力される電圧に応じて前記読み出し電流を制御する
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  2. 請求の範囲1に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    更に、前記第1方向と垂直な第2方向に延伸して設けられる読み出しワード線を具備し、
    前記記憶ブロックは、前記磁気抵抗素子と、第1セルトランジスタと、第2セルトランジスタとを含むメモリセルを備え、
    前記第1セルトランジスタが前記磁気抵抗素子の一端と前記第1ビット線の間に接続され、
    前記第2セルトランジスタが前記磁気抵抗素子の前記一端と前記第2ビット線の間に接続され、
    前記磁気抵抗素子の他端が前記読み出しワード線に接続された
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  3. 請求の範囲2に記載の磁気ランダムアクセスメモリにおいて、
    更に、前記第2方向に延伸して設けられる第1及び第2ワード線を備え、
    前記第1セルトランジスタのゲートが前記第1ワード線に接続され、
    前記第2セルトランジスタのゲートが前記第2ワード線に接続された
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  4. 請求の範囲2に記載の磁気ランダムアクセスメモリにおいて、
    更に、前記第2方向に延伸して設けられる第1ワード線を備え、
    前記第1セルトランジスタ及び前記第2セルトランジスタのゲートが前記第1ワード線に接続された
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  5. 請求の範囲2乃至4のいずれかに記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記読み出しワード線に代えて、前記第1方向に延伸して設けられる読み出しビット線を具備し、
    前記磁気抵抗素子の前記他端が前記読み出しビット線に接続された
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  6. 請求の範囲1に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    更に、複数の読み出しワード線を具備し、
    前記少なくとも一の磁気抵抗素子は、複数の磁気抵抗素子を含み、
    前記記憶ブロックは、
    複数のメモリセルと、
    共通配線と、
    共通トランジスタ
    とを備え、
    前記複数のメモリセルのそれぞれは、
    前記複数の磁気抵抗素子のうちの一の磁気抵抗素子と
    前記一の磁気抵抗素子の一端と、前記第1ビット線との間に接続されたセルトランジスタ
    とを含み、
    前記複数のメモリセルのそれぞれの前記一の磁気抵抗素子の前記一端は、前記共通配線に接続され、
    前記複数のメモリセルのそれぞれの前記一の磁気抵抗素子の他端は、前記複数の読み出しワード線のうちの一の読み出しワード線に接続され、
    前記共通トランジスタが、前記共通配線と前記第2ビット線との間に接続された
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  7. 請求の範囲1に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    更に、
    前記第1方向に延設される第1及び第2メインビット線と、
    前記第1ビット線と前記第1メインビット線との間に接続された第1メイントランジスタと、
    前記第2ビット線と前記第2メインビット線との間に接続された第2メイントランジスタと、
    前記第1方向と垂直な第2方向に延伸して設けられる読み出しワード線
    とを具備し、
    前記記憶ブロックは、
    前記磁気抵抗素子と、第1セルトランジスタと、第2セルトランジスタとを含むメモリセルを備え、
    前記第1セルトランジスタが前記磁気抵抗素子の一端と前記第1ビット線の間に接続され、
    前記第2セルトランジスタが前記磁気抵抗素子の前記一端と前記第2ビット線の間に接続され、
    前記磁気抵抗素子の他端が前記読み出しワード線に接続された
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  8. 請求の範囲1に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    更に、
    前記第1方向に延設される第1及び第2メインビット線と、
    前記第1ビット線と前記第1メインビット線との間に接続された第1メイントランジスタと、
    前記第2ビット線と前記第2メインビット線との間に接続された第2メイントランジスタと、
    前記第1方向と垂直な第2方向に延伸して設けられる複数の読み出しワード線
    とを具備し、
    前記少なくとも一の磁気抵抗素子は、複数の磁気抵抗素子を含み、
    前記記憶ブロックは、
    複数のメモリセルと、
    共通配線と、
    共通トランジスタ
    とを備え、
    前記複数のメモリセルのそれぞれは、
    前記複数の磁気抵抗素子のうちの一の磁気抵抗素子と
    前記一の磁気抵抗素子の一端と、前記第1ビット線との間に接続されたセルトランジスタ
    とを含み、
    前記複数のメモリセルのそれぞれの前記一の磁気抵抗素子の前記一端は、前記共通配線に接続され、
    前記複数のメモリセルのそれぞれの前記一の磁気抵抗素子の他端は、前記複数の読み出しワード線のうちの一の読み出しワード線に接続され、
    前記共通トランジスタが、前記共通配線と前記第2ビット線との間に接続された
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  9. 請求の範囲1に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    更に、
    前記第1方向に延設される第1メインビット線と、
    前記第1ビット線と前記第1メインビット線との間に接続された第1メイントランジスタと、
    前記第1方向と垂直な第2方向に延伸して設けられる読み出しワード線
    とを具備し、
    前記記憶ブロックは、前記磁気抵抗素子と、第1セルトランジスタと、第2セルトランジスタとを含むメモリセルを備え、
    前記第1セルトランジスタが前記磁気抵抗素子の一端と前記第1ビット線の間に接続され、
    前記第2セルトランジスタが前記磁気抵抗素子の前記一端と前記第2ビット線の間に接続され、
    前記磁気抵抗素子の他端が前記読み出しワード線に接続された
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  10. 請求の範囲1に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    更に、
    前記第1方向に延設される第1メインビット線と、
    前記第1ビット線と前記第1メインビット線との間に接続された第1メイントランジスタと、
    前記第1方向と垂直な第2方向に延伸して設けられる複数の読み出しワード線
    とを具備し、
    前記少なくとも一の磁気抵抗素子は、複数の磁気抵抗素子を含み、
    前記記憶ブロックは、
    複数のメモリセルと、
    共通配線と、
    共通トランジスタ
    とを備え、
    前記複数のメモリセルのそれぞれは、
    前記複数の磁気抵抗素子のうちの一の磁気抵抗素子と
    前記一の磁気抵抗素子の一端と、前記第1ビット線との間に接続されたセルトランジスタ
    とを含み、
    前記複数のメモリセルのそれぞれの前記一の磁気抵抗素子の前記一端は、前記共通配線に接続され、
    前記複数のメモリセルのそれぞれの前記一の磁気抵抗素子の他端は、前記複数の読み出しワード線のうちの一の読み出しワード線に接続され、
    前記共通トランジスタが、前記共通配線と前記第2ビット線との間に接続された
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  11. 請求の範囲2乃至6のいずれかに記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記第1ビット線と前記第2ビット線の間に設けられ、前記第1ビット線と前記第2ビット線とを電気的に接続するためのバイパストランジスタを更に具備する
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  12. 請求の範囲1乃至11のいずれかに記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記フィードバック式電圧制御回路は、前記第2端子に入力される前記電圧と、規定の読み出し電圧との差が小さくなるように前記読み出し電流を制御するように構成された
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  13. 請求の範囲12に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記フィードバック式電圧制御回路は、
    入力が前記第2端子に接続されたCMOSインバータと、
    前記CMOSインバータの出力に接続されたゲートと、前記第1端子に接続されたソースとを有するNMOSトランジスタ
    とを備える
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  14. 請求の範囲12に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記第1端子とCMOSインバータの入力に電気的に接続するバイパス回路を備える
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  15. 請求の範囲14に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記バイパス回路は、前記第1端子と前記第2端子の間に接続された、キャパシタを備える
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  16. 請求の範囲15に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記バイパス回路は、前記第1端子と前記第2端子の間に前記キャパシタと直列に接続された抵抗素子を更に備える
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  17. 請求の範囲15に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記バイパス回路は、前記第1端子と前記第2端子の間に前記キャパシタと並列に接続されたトランジスタを更に備える
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  18. 請求の範囲17に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって
    前記バイパス回路は、前記第1端子と前記第2端子の間に接続されたトランジスタを備える
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  19. 第1方向に延伸して設けられる第1及び第2ビット線と、
    データを記憶する少なくとも一の磁気抵抗素子を備える記憶ブロックと、
    読み出し回路
    とを具備し、
    前記読み出し回路は、前記第1ビット線に電気的に接続される第1端子と、前記第2ビット線に電気的に接続される第2端子とを有し、
    前記第2端子は、読み出し動作時に定常電流が流れ込まないような高インピーダンスを有し、
    前記読み出し回路は、読み出し動作時、前記第1端子から前記第1ビット線に一定の読み出し電流を供給し、
    前記記憶ブロックは、読み出し動作時、前記読み出し電流を前記第1ビット線から前記磁気抵抗素子に流し、且つ、前記磁気抵抗素子を前記第2ビット線に接続するように構成され、
    前記読み出し回路は、前記第2ビット線を介して前記第2端子に入力される電圧に基づいて前記データを判別する
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  20. 請求の範囲19に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    更に、前記第1方向と垂直な第2方向に延伸して設けられる読み出しワード線を具備し、
    前記記憶ブロックは、前記磁気抵抗素子と、第1セルトランジスタと、第2セルトランジスタとを含むメモリセルを備え、
    前記第1セルトランジスタが前記磁気抵抗素子の一端と前記第1ビット線の間に接続され、
    前記第2セルトランジスタが前記磁気抵抗素子の前記一端と前記第2ビット線の間に接続され、
    前記磁気抵抗素子の他端が前記読み出しワード線に接続された
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  21. 第1方向に延伸して設けられる第1及び第2ビット線と、データを記憶する磁気抵抗素子と、読み出し回路とを具備し、前記読み出し回路が、第1端子と第2端子とを有し、前記第2端子が、読み出し動作時に定常電流が流れ込まないような高インピーダンスを有する磁気ランダムアクセスメモリの動作方法であって、
    前記読み出し回路により、読み出し電流を、前記第1端子から前記第1ビット線を介して前記磁気抵抗素子に流すステップと、
    前記磁気抵抗素子の一端を前記第2ビット線に電気的に接続するステップと、
    前記読み出し回路により、前記読み出し電流を前記第2ビット線を介して前記第2端子に入力される電圧に応じて制御するステップ
    とを備える
    磁気ランダムアクセスメモリの動作方法。
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