JP2003257177A - 磁気ランダムアクセスメモリ - Google Patents

磁気ランダムアクセスメモリ

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JP2003257177A
JP2003257177A JP2002176683A JP2002176683A JP2003257177A JP 2003257177 A JP2003257177 A JP 2003257177A JP 2002176683 A JP2002176683 A JP 2002176683A JP 2002176683 A JP2002176683 A JP 2002176683A JP 2003257177 A JP2003257177 A JP 2003257177A
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佳久 岩田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロスポイント型MRAMの読み出し方法を
提案する。 【解決手段】 TMR素子MTJは、ワード線WL1,
・・・WL5とビット線BL1,・・・BL5の交差部
に配置される。ワード線WL1,・・・WL5の一端
は、ロウ選択スイッチRSW1,・・・RSW5を介し
て、接地点VSSに接続される。ビット線BL1,・・
・BL5の一端は、それぞれ、ビット線バイアス回路1
3−1,・・・13−5に接続される。読み出し動作
時、ビット線バイアス回路13−1,・・・13−5
は、全てのビット線BL1,・・・BL5にバイアス電
位を与える。選択されたワード線WLiは、接地点VS
Sに短絡され、非選択のワード線WLiは、フローティ
ング状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗(Magnet
o Resistive)効果を利用して“1”,“0”−データ
を記憶する磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Ma
gnetic Random Access Memory)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、新たな原理によりデータを記憶す
るメモリが数多く提案されているが、そのうちの一つ
に、トンネル磁気抵抗(Tunneling Magneto Resistiv
e:以後、TMRと表記する。)効果を利用して
“1”,“0”−データを記憶する磁気ランダムアクセ
スメモリがある。
【0003】磁気ランダムアクセスメモリの提案として
は、例えば、Roy Scheuerlein et.alによる、ISSCC2000
Technical Digest p.128「A 10ns Read and Write Non
-Volatile Memory Array Using a Magnetic Tunnel Jun
ction and FET Switch in each Cell」が知られてい
る。
【0004】磁気ランダムアクセスメモリは、TMR素
子により、“1”,“0”−データを記憶する。TMR
素子の基本構造は、2つの磁性層(強磁性層)により絶
縁層(トンネルバリア)を挟み込んだ構造である。但
し、TMR素子の構造については、MR(Magneto Resi
stive)比の最適化などのため、種々の構造が提案され
ている(MR比及びTMR素子の構造については、例え
ば、特願2000−296082号、特願2001−3
7140号を参照)。
【0005】TMR素子に記憶されるデータは、2つの
磁性層の磁化状態が平行か、又は反平行かによって判断
される。ここで、平行とは、2つの磁性層の磁化の向き
が同じであることを意味し、反平行とは、2つの磁性層
の磁化の向きが逆向きであることを意味する。
【0006】通常、2つの磁性層のうちの1つ(固定
層)には、反強磁性層が付設される。反強磁性層は、固
定層の磁化の向きを固定するための部材である。従っ
て、実際には、2つの磁性層のうちの他の1つ(自由
層)の磁化の向きによって、TMR素子に記憶されるデ
ータ(“1”又は“0”)が決定される。
【0007】TMR素子の磁化状態が平行となった場
合、そのTMR素子を構成する2つの磁性層の間に挟ま
れた絶縁層(トンネルバリア)のトンネル抵抗は、最も
低くなる。例えば、この状態を“1”−状態とする。ま
た、TMR素子の磁化状態が反平行となった場合、その
TMR素子を構成する2つの磁性層の間に挟まれた絶縁
層(トンネルバリア)のトンネル抵抗は、最も高くな
る。例えば、この状態を“0”−状態とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】磁気ランダムアクセス
メモリのセルアレイ構造については、現在、メモリ容量
の大容量化、書き込み/読み出し動作の安定化などの観
点から、種々の構造が検討されている。
【0009】例えば、現在では、1つのメモリセルを1
つの選択MOSトランジスタと1つのTMR素子(又は
MTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子)から構成する
と共に、1ビットデータを2つのメモリセルを用いて記
憶する磁気ランダムアクセスメモリが知られている。
【0010】しかし、この磁気ランダムアクセスメモリ
では、メモリ容量の増大を図ることが難しい。なぜな
ら、このセルアレイ構造では、1ビットデータを記憶す
るために、2つのTMR素子と2つの選択MOSトラン
ジスタが必要になるからである。
【0011】ところで、例えば、特開2000−315
382号、特開2000−315383号及び特開20
00−163950号には、選択MOSトランジスタを
用いることなく、TMR素子のみによりメモリセルアレ
イを構成したセルアレイ構造が開示されている。
【0012】このセルアレイ構造は、ワード線とビット
線の交差部に、それらワード線とビット線の間に接続さ
れるTMR素子を配置した構造を有するもので、クロス
ポイント型セルアレイ構造と呼ばれている。
【0013】クロスポイント型セルアレイ構造によれ
ば、選択MOSトランジスタを用いない分だけ、メモリ
セルサイズを小さくすることができ、結果として、メモ
リ容量の増大を図ることができる。
【0014】例えば、“F”をデザインルールの最小サ
イズとした場合、選択MOSトランジスタとTMR素子
からなるメモリセルのセルサイズは、8Fとなるの
に対し、TMR素子のみからなるメモリセルのセルサイ
ズは、4Fとなる。つまり、TMR素子のみからな
るメモリセルは、選択MOSトランジスタとTMR素子
からなるメモリセルに対して約半分のセルサイズを実現
できる。
【0015】しかし、クロスポイント型セルアレイ構造
では、選択MOSトランジスタが存在しないため、読み
出し動作時に問題が発生する。
【0016】クロスポイント型セルアレイ構造では、読
み出し動作時、選択されたワード線と選択されたビット
線との間に読み出し電流を流す。そして、その読み出し
電流が、選択されたワード線と選択されたビット線の交
差部の選択されたTMR素子に流れるときのTMR素子
の電圧降下量を検出する。
【0017】例えば、一つの読み出し方法として、選択
されたTMR素子の両端に加わる電圧を4端子抵抗測定
法により測定し、この電圧をリファレンス電位と比較す
ることにより、読み出しデータを判別する、という方法
が知られている。また、他の読み出し方法として、選択
されたTMR素子の一端をオペアンプの2つの入力端の
一方に接続し、オペアンプの出力電位をリファレンス電
位と比較することにより読み出しデータを判別する、と
いう方法が知られている。
【0018】後者のオペアンプを用いた読み出し方法の
場合、オペアンプの入力端の他方には、接地電位が与え
られる。また、オペアンプの出力端と入力端の一方との
間には、抵抗素子が接続される。
【0019】この場合、TMR素子の抵抗値をRmと
し、オペアンプの出力端と入力端の一方との間に接続さ
れる抵抗素子の抵抗値をRoとし、TMR素子の両端に
与える電圧をVmとすると、オペアンプの出力電位Vo
は、Vm/Rm = −Vo/Ro より、 Vo = −Vm × (Ro/Rm) ・・・(1) となる。
【0020】なお、(1)式から明らかなように、オペ
アンプを用いた読み出し方法では、RoをRmよりも十
分に大きくしておくことで、大きなゲインを得ることが
できる。
【0021】上述の2つの読み出し方法のいずれにおい
ても、読み出し動作時には、選択されたワード線と選択
されたビット線との間に読み出し電流が流れる。
【0022】しかし、クロスポイント型セルアレイ構造
では、TMR素子に選択MOSトランジスタが接続され
ていないため、読み出し電流は、選択されたTMR素子
だけでなく、その他の非選択のTMR素子を経由して、
様々な経路で流れる。このため、選択されたTMR素子
のみの抵抗値(又はTMR素子の両端に加わる電圧)を
正確に評価することが難しい。
【0023】例えば、図53及び図54に示すようなク
ロスポイント型セルアレイ構造を有する磁気ランダムア
クセスメモリについて考える。
【0024】読み出し動作時、例えば、ロウデコーダR
D3の出力信号RSL3及びカラムデコーダCD3の出
力信号CSL3が“H”になると、ロウ選択スイッチR
SW3及びカラム選択スイッチCSW3がオン状態にな
る。
【0025】その結果、図53の場合には、読み出し電
流は、定電流源I1から、ワード線WL3及びビット線
BL3を経由して、オペアンプOP1に向かって流れ
る。
【0026】この時、ロウデコーダRD1,RD2,R
D4,RD5の出力信号RSL1,RSL2,RSL
4,RSL5は、“L”であり、カラムデコーダCD
1,CD2,CD4,CD5の出力信号CSL1,CS
L2,CSL4,CSL5も、“L”である。
【0027】従って、非選択のワード線WL1,WL
2,WL4,WL5及び非選択のビット線BL1,BL
2,BL4,BL5は、フローティング状態となる。
【0028】つまり、非選択のワード線WL1,WL
2,WL4,WL5に接続されるTMR素子の一端は、
互いに短絡された状態となり、かつ、非選択のビット線
BL1,BL2,BL4,BL5に接続されるTMR素
子の他端も、互いに短絡された状態となる。
【0029】このため、読み出し動作時のクロスポイン
ト型セルアレイ構造の等価回路としては、選択されたT
MR素子MTJ33に、非選択のTMR素子が直列又は
並列に、複雑に接続された形となる。これは、選択され
たTMR素子MTJ33の読み出し信号量の低下を意味
しており、結果として、選択されたTMR素子MTJ3
3のみの抵抗値をセンスアンプS/Aで正確に評価する
ことが難しくなる。
【0030】図54の場合は、読み出し動作時、例え
ば、ロウデコーダRD3の出力信号RSL3及びカラム
デコーダCD3の出力信号CSL3が“H”になると、
ロウ選択スイッチRSW3及びカラム選択スイッチCS
W3がオン状態となる。また、bCSL1,bCSL
2,bCSL4,bCSL5が“H”となるので、トラ
ンジスタBSW1,BSW2,BSW4,BSW5がオ
ン状態となる。
【0031】その結果、読み出し電流は、定電流源I1
から、ワード線WL3及びビット線BL3を経由して、
オペアンプOP1に向かって流れる。また、オペアンプ
OP1の入力形式から、選択されたビット線BL3に流
れる電流は、接地点VSSに向かう。また、同時に、読
み出し電流は、非選択のビット線BL1,BL2,BL
4,BL5を経由して、接地点VSSに向かって流れ
る。
【0032】そして、選択されたビット線BL3を経由
してオペアンプOP1に向かって流れる電流は、非選択
のビット線BL1,BL2,BL4,BL5に流れる電
流の影響により、非常に少なくなる。特に、読み出し動
作の開始当初は、オペアンプOP1に全く信号電流が流
れてこない状態となり、読み出し動作が遅れる原因とな
る。
【0033】また、オペアンプOP1の入力形式によ
り、選択されたビット線BL3に流れる電流も、最終的
には、接地点VSSに向かうことになるが、寄生抵抗を
含めて、並列接続状態の非選択のビット線BL1,BL
2,BL4,BL5が低抵抗状態となっていると、十分
な時間が経過しても、オペアンプOP1に必要な信号電
流が流れてこないことになる。
【0034】なお、図53及び図54には、選択された
ワード線WL3から選択されたビット線BL3への経路
のうち、選択されたTMR素子MTJ33を通る本来の
経路と、その他の経路の代表例とを矢印で示してある。
【0035】本発明は、このような問題を考慮してなさ
れたものであり、その目的は、読み出し信号量の低下な
く、選択されたTMR素子のデータを安定して読み出す
ことができる新規な読み出し方法を提案し、セルサイズ
が小さく、メモリ容量の大容量化に適した磁気ランダム
アクセスメモリを実現することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の磁気ラン
ダムアクセスメモリは、複数の第1配線と、前記複数の
第1配線に交差する複数の第2配線と、前記複数の第1
配線と前記複数の第2配線との交差部に配置される磁気
抵抗効果を利用してデータを記憶する複数のメモリセル
と、選択された第1配線と選択された第2配線との間に
読み出し電流を流すときに、前記選択された第1配線に
電気的に接続される第2配線の各々にバイアス電位を与
えるバイアス回路とを備える。
【0037】前記選択された第1配線に電気的に接続さ
れる第2配線の電位は、互いに等しい。
【0038】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
前記選択された第1配線に電気的に接続される第2配線
の各々に前記バイアス電位を与える前に、予め、前記選
択された第1配線に電気的に接続される第2配線の各々
にプリチャージ電位を与えるプリチャージ回路を備え
る。
【0039】前記プリチャージ電位は、前記バイアス電
位に等しい。
【0040】前記プリチャージ回路は、前記選択された
第1配線と前記選択された第2配線との間に読み出し電
流を流す前に、予め、前記複数の第1配線にも前記プリ
チャージ電位を与える。
【0041】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
前記選択された第1配線に電気的に接続される第2配線
の各々に接続される読み出し回路をさらに備える。
【0042】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
前記読み出し回路のうちの1つを選択するセレクタと、
選択された読み出し回路により検出されたデータを出力
するバッファとをさらに備える。
【0043】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
前記読み出し回路により検出されたデータを同時に出力
するバッファをさらに備える。
【0044】前記読み出し回路は、前記複数の第2配線
のうちの1つの電位を前記バイアス電位に等しくする第
1オペアンプと、前記第1オペアンプの出力信号とリフ
ァレンス電位とを比較する差動アンプから構成されるセ
ンスアンプとを備える。
【0045】前記リファレンス電位は、前記複数のメモ
リセルと同一の構造を有する第1状態のリファレンスセ
ル及び前記複数のメモリセルと同一の構造を有する前記
第1状態とは異なる第2状態のリファレンスセルの少な
くとも1つの読み出しデータに基づいて生成される。
【0046】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
前記複数のメモリセルと同一の構造を有する第1状態の
リファレンスセルの読み出しデータと前記バイアス電位
とを比較し、前記リファレンス電位を出力する第2オペ
アンプから構成されるリファレンス電位生成回路を備え
る。
【0047】前記第1オペアンプの帰還抵抗は、前記複
数のメモリセルと同一の構造を有する前記第1状態とは
異なる第2状態のk(kは、偶数)個の抵抗素子から構
成され、前記第2オペアンプの帰還抵抗は、前記複数の
メモリセルと同一の構造を有する前記第1状態のk/2
個の抵抗素子と前記第2状態のk/2個の抵抗素子とか
ら構成される。
【0048】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
前記選択された第1配線に電気的に接続される第2配線
のうちの1つに選択的に接続される読み出し回路をさら
に備える。
【0049】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
前記選択された第1配線に電気的に接続される第2配線
と前記読み出し回路の間に配置されるカラム選択スイッ
チをさらに備える。
【0050】前記読み出し回路は、前記複数の第2配線
のうちの1つの電位を前記バイアス電位に等しくする第
1オペアンプと、前記第1オペアンプの出力信号とリフ
ァレンス電位とを比較する差動アンプから構成されるセ
ンスアンプとを備える。
【0051】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
前記選択された第1配線に電気的に接続される第2配線
のうち、前記読み出し回路に電気的に接続されない第2
配線に、前記バイアス電位を供給するバイアススイッチ
をさらに備える。
【0052】前記リファレンス電位は、前記複数のメモ
リセルと同一の構造を有する第1状態のリファレンスセ
ル及び前記複数のメモリセルと同一の構造を有する前記
第1状態とは異なる第2状態のリファレンスセルの少な
くとも1つの読み出しデータに基づいて生成される。
【0053】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
前記複数のメモリセルと同一の構造を有する第1状態の
リファレンスセルの読み出しデータと前記バイアス電位
とを比較し、前記リファレンス電位を出力する第2オペ
アンプから構成されるリファレンス電位生成回路を備え
る。
【0054】前記第1オペアンプの帰還抵抗は、前記複
数のメモリセルと同一の構造を有する前記第1状態とは
異なる第2状態のk(kは、偶数)個の抵抗素子から構
成され、前記第2オペアンプの帰還抵抗は、前記複数の
メモリセルと同一の構造を有する前記第1状態のk/2
個の抵抗素子と前記第2状態のk/2個の抵抗素子とか
ら構成される。
【0055】前記読み出し電流は、前記選択された第2
配線から前記選択された第1配線に向かって流れる。前
記読み出し電流は、前記選択された第1配線から前記選
択された第2配線に向かって流れる。
【0056】前記選択された第2配線は、前記複数の第
2配線の全てである。
【0057】前記選択された第1配線は、所定の電位に
設定され、前記選択された第1配線以外の第1配線は、
フローティング状態に設定される。
【0058】前記複数の第1配線の各々は、ワード線で
あり、前記複数の第2配線の各々は、ビット線である。
【0059】前記複数のTMR素子の各々は、前記複数
の第1配線のうちの1つと前記複数の第2配線のうちの
1つとに、直接、コンタクトしている。
【0060】前記複数の第1配線及び前記複数の第2配
線は、共に、書き込み線として、及び、読み出し線とし
て機能する。
【0061】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
前記複数の第1配線のうちの1つに書き込み電流を流す
ためのドライバ/シンカーをさらに備える。
【0062】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
前記複数の第2配線のうちの1つに書き込みデータの値
に応じた向きを有する書き込み電流を流すためのドライ
バ/シンカーをさらに備える。
【0063】(2) 本発明の磁気ランダムアクセスメモ
リは、複数の第1配線と、前記複数の第1配線に交差す
る複数の第2配線と、前記複数の第1配線と前記複数の
第2配線との交差部に配置される磁気抵抗効果を利用し
てデータを記憶する複数の第1メモリセルとから構成さ
れる第1セルアレイ構造と、複数の第3配線と、前記複
数の第3配線に交差する複数の第4配線と、前記複数の
第3配線と前記複数の第4配線との交差部に配置される
磁気抵抗効果を利用してデータを記憶する複数の第2メ
モリセルとから構成され、前記第1セルアレイ構造上に
積み重ねられる第2セルアレイ構造とを備える。
【0064】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
選択された第1配線と選択された第2配線との間に読み
出し電流を流すときに、前記選択された第1配線に電気
的に接続される第2配線の各々にバイアス電位を与える
バイアス回路を備える。
【0065】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
選択された第3配線と選択された第4配線との間に読み
出し電流を流すときに、前記選択された第3配線に電気
的に接続される第4配線の各々にバイアス電位を与える
バイアス回路を備える。
【0066】前記複数の第1配線のうちの1つと前記複
数の第3配線のうちの1つは、互いに直列又は並列に接
続される。
【0067】前記複数の第2配線のうちの1つと前記複
数の第4配線のうちの1つは、互いに直列又は並列に接
続される。
【0068】(3) 本発明の磁気ランダムアクセスメモ
リは、複数の第1配線と、前記複数の第1配線に交差す
る複数の第2配線と、前記複数の第1配線と前記複数の
第2配線との交差部に配置される磁気抵抗効果を利用し
てデータを記憶する複数の第1メモリセルと、前記複数
の第2配線に交差する複数の第3配線と、前記複数の第
2配線と前記複数の第3配線との交差部に配置される磁
気抵抗効果を利用してデータを記憶する複数の第2メモ
リセルとを備える。
【0069】前記複数の第1配線と前記複数の第3配線
は、同一方向に延び、前記複数の第2配線は、前記複数
の第1配線及び前記複数の第3配線にそれぞれ直交する
方向に延びる。
【0070】前記複数の第2配線は、前記複数の第1メ
モリセル及び前記複数の第2メモリセルに共有される。
【0071】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
選択された第1配線と選択された第2配線との間に読み
出し電流を流すときに、前記選択された第1配線に電気
的に接続される第2配線の各々にバイアス電位を与える
バイアス回路を備える。
【0072】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
選択された第3配線と選択された第2配線との間に読み
出し電流を流すときに、前記選択された第3配線に電気
的に接続される第2配線の各々にバイアス電位を与える
バイアス回路を備える。
【0073】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
選択された第2配線と選択された第1配線との間に読み
出し電流を流すときに、前記選択された第2配線に電気
的に接続される第1配線の各々及び前記第3配線の各々
にバイアス電位を与えるバイアス回路を備える。
【0074】本発明の磁気ランダムアクセスメモリは、
選択された第2配線と選択された第3配線との間に読み
出し電流を流すときに、前記選択された第2配線に電気
的に接続される第1配線の各々及び前記第3配線の各々
にバイアス電位を与えるバイアス回路を備える。
【0075】前記複数の第1配線のうちの1つと前記複
数の第3配線のうちの1つは、互いに直列又は並列に接
続される。
【0076】(4) 本発明の磁気ランダムアクセスメモ
リのデータ読み出し方法は、複数の第1配線と前記複数
の第1配線に交差する複数の第2配線との交差部に配置
される磁気抵抗効果を利用してデータを記憶する複数の
メモリセルに対するデータ読み出しを行うものであっ
て、選択された第1配線と選択された第2配線との間に
読み出し電流を流すときに、前記選択された第1配線に
電気的に接続される第2配線の各々にバイアス電位を与
える。
【0077】前記選択された第1配線に電気的に接続さ
れる第2配線の電位は、互いに等しい。
【0078】前記選択された第1配線に電気的に接続さ
れる第2配線の各々に前記バイアス電位を与える前に、
予め、前記選択された第1配線に電気的に接続される第
2配線の各々にプリチャージ電位を与える。
【0079】前記プリチャージ電位は、前記バイアス電
位に等しい。
【0080】前記選択された第1配線と前記選択された
第2配線との間に読み出し電流を流す前に、予め、前記
複数の第1配線にも前記プリチャージ電位を与える。
【0081】前記読み出し電流は、前記選択された第2
配線から前記選択された第1配線に向かって流す。前記
読み出し電流は、前記選択された第1配線から前記選択
された第2配線に向かって流す。
【0082】前記選択された第2配線は、前記複数の第
2配線の全てである。
【0083】前記選択された第1配線は、所定の電位に
設定され、前記選択された第1配線以外の第1配線は、
フローティング状態に設定される。
【0084】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の磁気ランダムアクセスメモリについて詳細に説明す
る。
【0085】1. 概要 本発明は、ワード線とビット線の交差部に、それらワー
ド線とビット線の間に接続されるTMR素子が配置され
たセルアレイ構造、例えば、クロスポイント型セルアレ
イ構造を有する磁気ランダムアクセスメモリにおける新
規な読み出し方法を提案するものである。
【0086】本発明の磁気ランダムアクセスメモリで
は、読み出し動作時、第一に、選択されたワード線は、
読み出し電流を流すための所定の電位(例えば、接地電
位)に設定され、かつ、非選択のワード線は、フローテ
ィング状態に設定される。第二に、選択されたワード線
にTMR素子を介して接続される全てのビット線は、所
定のバイアス電位(例えば、正電位)に設定される。
【0087】この場合、選択されたワード線と選択され
たビット線の間の電流経路は、選択されたTMR素子を
通る本来の経路のみとなる。
【0088】即ち、非選択のワード線(フローティング
状態)は、バイアス電位が印加されたビット線の影響に
より充電されるが、非選択のワード線の電位は、ビット
線の電位(バイアス電位)よりも高くなることはない。
【0089】このため、本発明では、一のビット線か
ら、非選択のワード線を経由して、他のビット線へ繋が
る電流経路が発生することはない。
【0090】仮に、一のビット線の抵抗値と他のビット
線の抵抗値に差が生じた場合であっても、最終的(無限
大の時間が経過した後)には、非選択のワード線は、ビ
ット線の電位と同じ電位、即ち、バイアス電位になるだ
けなので、結局、一のビット線から、非選択のワード線
を経由して、他のビット線へ繋がる電流経路が発生する
ことはない。
【0091】従って、本発明によれば、例えば、クロス
ポイント型セルアレイ構造の読み出し動作時の等価回路
としては、選択されたワード線と選択されたビット線と
の間に、選択されたTMR素子のみが接続された形とな
り、選択されたTMR素子の読み出し信号量が低下する
こともない。
【0092】なお、本発明においては、読み出し電流の
向き(ワード線の電位とビット線の電位の高低関係)
は、限定されない。
【0093】また、本発明では、選択されたワード線に
接続される全てのTMR素子の抵抗値(データ)を一度
に読み出してもよいし、選択されたワード線及び選択さ
れたビット線に接続されるTMR素子のみの抵抗値(デ
ータ)を読み出すようにしてもよい。
【0094】2. 磁気ランダムアクセスメモリの主要
部の構造 まず、本発明に関わる磁気ランダムアクセスメモリの主
要部の構造について説明する。なお、本発明は、主とし
て、読み出し動作に特徴を有するものであるので、以下
では、主として、読み出し回路について説明し、書き込
み回路については、説明を分かり易くするため、省略す
る。
【0095】(1) 回路構造1 図1は、本発明の実施の形態に関わる磁気ランダムアク
セスメモリの回路構造を示している。
【0096】メモリセルアレイ11は、アレイ状に配置
された複数のTMR素子(MTJ素子)MTJから構成
される。TMR素子MTJは、X方向に延びるワード線
WLi(i=1,2,・・・5)と、Y方向に延びるビ
ット線BLi(i=1,2,・・・5)との交差部に配
置される。また、TMR素子MTJは、ワード線WLi
とビット線BLiの間に接続される。
【0097】本例では、説明を簡単にするため、メモリ
セルアレイ11は、5×5個のTMR素子MTJから構
成される。これに合わせて、ワード線WLiは、5本、
ビット線BLiも、5本となっている。
【0098】但し、これは、一例であって、本発明で
は、当然に、メモリセルアレイ11の大きさ(TMR素
子の数)や、ワード線WLi及びビット線BLiの本数
は、限定されない。
【0099】ワード線WLiの一端は、ロウ選択スイッ
チRSWi(i=1,2,・・・5)を経由して、接地
点VSSに接続される。ロウ選択スイッチRSWiは、
ロウデコーダ12の出力信号、即ち、ロウアドレス信号
をデコードした信号により制御される。
【0100】従って、ロウアドレス信号により選択され
たワード線(ロウ)WLiに対応するロウ選択スイッチ
RSWiがオン状態となり、その選択されたワード線W
Liの一端は、接地点VSSに短絡される。
【0101】また、ロウアドレス信号により選択されな
かったワード線WLiに対応するロウ選択スイッチRS
Wiは、オフ状態となるため、非選択のワード線WLi
は、フローティング状態となる。
【0102】なお、ロウ選択スイッチRSWiとして
は、図1に示されるように、例えば、MOSトランジス
タを採用することができる。
【0103】但し、ロウ選択スイッチRSWiは、MO
Sトランジスタに限定されるものではなく、例えば、バ
イポーラトランジスタ、MIS(Metal Insulator Semic
onductor)トランジスタ(MOSFETを含む)、MES(Metal
Semiconductor)トランジスタ、接合(Junction)トランジ
スタなどでもよい。
【0104】ビット線BLiの一端は、センスアンプと
ビット線バイアス回路を含む回路ブロック13−i(i
=1,2,・・・5)に接続される。
【0105】ビット線バイアス回路は、読み出し動作時
に、ビット線BLiにバイアス電位を供給する役割を果
たす。
【0106】即ち、本例では、読み出し動作時、選択さ
れたビット線BLiのみにバイアス電位を与えるのでは
なく、選択されたワード線WLiにTMR素子MTJを
介して接続される全てのビット線BLiに、バイアス電
位を供給する。つまり、本例では、全てのビット線BL
iを同電位にすることにより、一のビット線から他のビ
ット線への電流経路を遮断する。
【0107】また、本例では、選択されたワード線WL
iにTMR素子MTJを介して接続される全てのビット
線BLiに、センスアンプが接続される。即ち、読み出
し動作時、選択されたワード線WLiに接続される全て
のTMR素子MTJの抵抗値(データ)が一度に読み出
される。
【0108】なお、センスアンプは、本例のように、選
択されたワード線WLiにTMR素子MTJを介して接
続される全てのビット線BLiに接続するようにしても
よいし、また、選択されたビット線BLiのみに接続す
るようにしてもよい。
【0109】このように、本発明の磁気ランダムアクセ
スメモリによれば、選択されたワード線WLiは、読み
出し電流を流すための所定の電位(本例では、接地電
位)に設定され、かつ、非選択のワード線は、フローテ
ィング状態に設定される。また、選択されたワード線W
LiにTMR素子を介して接続される全てのビット線B
Liは、所定のバイアス電位(例えば、正電位)に設定
される。
【0110】従って、読み出し動作時、本発明の関わる
クロスポイント型セルアレイ構造の等価回路としては、
選択されたワード線と選択されたビット線との間に、選
択されたTMR素子のみが接続された形となり、選択さ
れたTMR素子の読み出し信号量が低下することもな
い。
【0111】また、選択されたワード線WLiにTMR
素子MTJを介して接続される全てのビット線BLi
に、センスアンプが接続される。従って、全てのビット
線BLiに流れる読み出し電流は、互いに等しく、図3
2の場合のように、センスアンプに対する信号電流が小
さくなったり、ビット線BLi間の干渉が発生したりす
ることもない。このため、読み出し電流が安定する。
【0112】(2) 読み出し動作 次に、図1の磁気ランダムアクセスメモリを用いた場合
の読み出し動作について説明する。
【0113】読み出し動作時、まず、ロウデコーダ12
は、ロウドレス信号に基づいて1つのワード線(ロウ)
WLiを選択する。ここでは、仮に、ロウアドレス信号
によりワード線WL3が選択されるものとすると、ロウ
選択スイッチRSW3がオン状態となり、その他のロウ
選択スイッチRSW1,RSW2,RSW4,RSW5
は、オフ状態となる。
【0114】従って、選択されたワード線WL3の電位
は、接地電位となり、その他の非選択のワード線WL
1,WL2,WL4,WL5は、フローティング状態と
なる。
【0115】一方、ロウデコーダ12によるワード線W
L3の選択に平行して、ビット線バイアス回路13−
1,13−2,・・・13−5は、選択されたワード線
WL3にTMR素子を介して接続される全てのビット線
BL1,BL2,・・・BL5に、バイアス電位を与え
る。
【0116】その結果、読み出し電流は、全てのビット
線バイアス回路13−1,13−2,・・・13−5か
ら、全てのビット線BL1,BL2,・・・BL5及び
選択されたワード線WL3に接続される全てのTMR素
子MTJを介して、選択されたワード線WL3に向かっ
て流れる。
【0117】この時、非選択のワード線WL1,WL
2,WL4,WL5は、フローティング状態であるた
め、バイアス電位が印加されたビット線BL1,BL
2,・・・BL5の影響により充電される。しかし、非
選択のワード線WL1,WL2,WL4,WL5の電位
は、ビット線BL1,BL2,・・・BL5の電位(バ
イアス電位)よりも高くなることはない。
【0118】このため、図1の回路では、一のビット線
BLiから、非選択のワード線WL1,WL2,WL
4,WL5を経由して、他のビット線BLiへ繋がる電
流経路が発生することはない。
【0119】従って、読み出し動作時のクロスポイント
型セルアレイ構造の等価回路としては、選択されたワー
ド線WL3と選択されたビット線BL1,BL2,・・
・BL5との間に、選択されたTMR素子MTJのみが
接続された形となり、選択されたTMR素子MTJの読
み出し信号量が低下することもない。
【0120】センスアンプ13−1,13−2,・・・
13−5は、読み出し電流が流れているときのビット線
BL1,BL2,・・・BL5の電位、即ち、選択され
たTMR素子MTJの抵抗値をセンスし、選択されたワ
ード線WL3に接続されるTMR素子MTJに記憶され
たデータを判断する。
【0121】なお、本例においては、読み出し電流は、
ビット線BL1,BL2,・・・BL5から選択された
ワード線WL3に向かって流れているが、読み出し電流
の向き(ワード線の電位とビット線の電位の高低関係)
は、限定されない。
【0122】また、本例では、選択されたワード線WL
3に接続される全てのTMR素子MTJの抵抗値(デー
タ)を一度に読み出しているが、これに代えて、選択さ
れたワード線WLi及び選択されたビット線BLiに接
続されるTMR素子MTJのみの抵抗値(データ)を読
み出すようにしてもよい。
【0123】なお、本発明では、読み出し時の消費電流
が従来に比べて多少増加するが、それでも、書き込み時
の消費電流に比べれば、十分に小さく、全く問題ない。
また、この読み出し時の消費電流は、再書き込み動作が
必要なDRAMやFeRAMに比べても、十分に小さ
い。
【0124】(3) 具体例 以下、図1の磁気ランダムアクセスメモリの具体例、特
に、読み出し回路の具体例について説明する。
【0125】 具体例1 図2は、本発明の磁気ランダムアクセスメモリの具体例
1を示している。メモリセルアレイ11は、アレイ状に
配置された複数のTMR素子MTJから構成される。T
MR素子MTJは、X方向に延びるワード線WLi(i
=1,2,・・・5)と、Y方向に延びるビット線BL
i(i=1,2,・・・5)との交差部に配置される。
また、TMR素子MTJは、ワード線WLiとビット線
BLiの間に接続される。
【0126】ワード線WLiの一端は、ロウ選択スイッ
チRSWi(i=1,2,・・・5)を経由して、接地
点VSSに接続される。ロウ選択スイッチRSWiは、
ロウデコーダ12の出力信号、即ち、ロウアドレス信号
をデコードした信号により制御される。
【0127】従って、ロウアドレス信号により選択され
たワード線(ロウ)WLiに対応するロウ選択スイッチ
RSWiがオン状態となり、その選択されたワード線W
Liの一端は、接地点VSSに短絡される。
【0128】また、ロウアドレス信号により選択されな
かったワード線WLiに対応するロウ選択スイッチRS
Wiは、オフ状態となるため、非選択のワード線WLi
は、フローティング状態となる。
【0129】ビット線BLiの一端は、センスアンプと
ビット線バイアス回路を含む回路ブロック13−i(i
=1,2,・・・5)に接続される。ビット線バイアス
回路は、読み出し動作時に、ビット線BLiにバイアス
電位を供給する。
【0130】本例では、回路ブロック13−iは、オペ
アンプOP1、センスアンプS/A及び抵抗素子Rcか
ら構成される。
【0131】ビット線BLiは、前段のオペアンプOP
1のマイナス側入力端に接続される。オペアンプOP1
のプラス側入力端には、クランプ電位(バイアス電位)
VCが与えられる。また、抵抗素子(帰還抵抗素子)R
cは、オペアンプOP1の出力端とマイナス側入力端と
の間に接続される。オペアンプOP1は、ビット線BL
iの電位をクランプ電位に等しくするような出力電位を
出力する。
【0132】オペアンプOP1の出力端は、センスアン
プ(例えば、差動アンプ)S/Aのプラス側入力端に接
続される。センスアンプS/Aのマイナス側入力端に
は、リファレンス電位VREFが与えられる。
【0133】センスアンプS/Aは、オペアンプOP1
の出力電位をリファレンス電位VREFと比較すること
により、読み出しデータを判別する。
【0134】ここで、TMR素子MTJの抵抗値をRm
とし、オペアンプOP1の出力端とマイナス側入力端と
の間に接続される抵抗素子の抵抗値をRcとし、TMR
素子の両端には、オペアンプOP1によりVcが印加さ
れることにすると、オペアンプの出力電位Voは、 Vo = Vc × (1+Rc/Rm) となる。
【0135】センスアンプS/Aは、この出力電位Vo
とリファレンス電位VREFとを比較し、選択されたワ
ード線WLiに接続されるTMR素子MTJの抵抗値
(データ)を判断する。
【0136】なお、センスアンプS/Aは、本例のよう
に、選択されたワード線WLiにTMR素子MTJを介
して接続される全てのビット線BLiに接続するように
してもよいし、また、選択されたビット線BLiのみに
接続するようにしてもよい。
【0137】本発明の磁気ランダムアクセスメモリの具
体例1によれば、読み出し動作時、選択されたワード線
WLiと選択されたビット線BLiとの間には、選択さ
れたTMR素子MTJのみが接続された形となるため、
選択されたTMR素子MTJの読み出し信号量が低下す
ることもない。
【0138】 具体例2 図3は、本発明の磁気ランダムアクセスメモリの具体例
2を示している。具体例2は、具体例1の応用例であ
り、具体例1のリファレンス電位VREFを生成する回
路を具体的に示したものである。
【0139】具体例2では、リファレンス電位VREF
を、“0”データが記憶されたTMR素子と“1”デー
タが記憶されたTMR素子とを用いて、生成する回路例
を提案する。
【0140】メモリセルアレイ11は、アレイ状に配置
された複数のTMR素子MTJから構成される。TMR
素子MTJは、X方向に延びるワード線WLi(i=
1,2,・・・5)と、Y方向に延びるビット線BLi
(i=1,2,・・・5)との交差部に配置される。ま
た、TMR素子MTJは、ワード線WLiとビット線B
Liの間に接続される。
【0141】ワード線WLiの一端は、ロウ選択スイッ
チRSWi(i=1,2,・・・5)を経由して、接地
点VSSに接続される。ロウ選択スイッチRSWiは、
ロウデコーダ12の出力信号、即ち、ロウアドレス信号
をデコードした信号により制御される。
【0142】従って、ロウアドレス信号により選択され
たワード線(ロウ)WLiに対応するロウ選択スイッチ
RSWiがオン状態となり、その選択されたワード線W
Liの一端は、接地点VSSに短絡される。
【0143】また、ロウアドレス信号により選択されな
かったワード線WLiに対応するロウ選択スイッチRS
Wiは、オフ状態となるため、非選択のワード線WLi
は、フローティング状態となる。
【0144】ビット線BLiの一端は、センスアンプと
ビット線バイアス回路を含む回路ブロック13−i(i
=1,2,・・・5)に接続される。ビット線バイアス
回路は、読み出し動作時に、ビット線BLiにバイアス
電位を供給する。
【0145】本例では、回路ブロック13−iは、具体
例1と同様に、オペアンプOP1、センスアンプS/A
及び抵抗素子Rcから構成される。
【0146】ビット線BLiは、前段のオペアンプOP
1のマイナス側入力端に接続される。オペアンプOP1
のプラス側入力端には、クランプ電位(バイアス電位)
VCが与えられる。また、抵抗素子Rcは、オペアンプ
OP1の出力端とマイナス側入力端との間に接続され
る。オペアンプOP1は、ビット線BLiの電位をクラ
ンプ電位に等しくするような出力電位を出力する。
【0147】オペアンプOP1の出力端は、センスアン
プS/Aのプラス側入力端に接続される。センスアンプ
S/Aのマイナス側入力端には、リファレンス電位VR
EFが与えられる。
【0148】センスアンプS/Aは、オペアンプOP1
の出力電位をリファレンス電位VREFと比較すること
により、読み出しデータを判別する。
【0149】リファレンス電位VREFは、“0”デー
タが記憶されたTMR素子(リファレンスセル)と
“1”データが記憶されたTMR素子(リファレンスセ
ル)とを含むリファレンス電位生成回路19により生成
される。
【0150】リファレンス電位生成回路19は、Y方向
に延びるビット線rBL“0”,rBL“1”を有す
る。
【0151】全てのワード線WLiとビット線rBL
“0”との交差部には、これらワード線WLiとビット
線rBL“0”との間に接続されるTMR素子MTJが
配置される。全てのワード線WLiとビット線rBL
“0”との交差部に配置されるTMR素子MTJは、全
て、“0”データを記憶している。
【0152】また、全てのワード線WLiとビット線r
BL“1”との交差部には、これらワード線WLiとビ
ット線rBL“1”との間に接続されるTMR素子MT
Jが配置される。全てのワード線WLiとビット線rB
L“1”との交差部に配置されるTMR素子MTJは、
全て、“1”データを記憶している。
【0153】このような構成によれば、読み出し動作
時、5本のワード線WL1,WL2,・・・WL5のう
ちのいずれが選択されても、常に、ビット線rBL
“0”には、“0”データが読み出され、ビット線rB
L“1”には、“1”データが読み出される。
【0154】また、読み出し動作時、読み出し信号RE
ADが“H”になると、ビット線rBL“0”とビット
線rBL“1”は、イコライズスイッチESWにより、
互いに短絡される。
【0155】さらに、ビット線rBL“0”,rBL
“1”は、それぞれ、オペアンプOP1と同一構成及び
同一構造のオペアンプOP2のマイナス側入力端に接続
される。ビット線rBL“0”が接続されるオペアンプ
OP2の出力端とビット線rBL“1”が接続されるオ
ペアンプOP2の出力端とは、互いに短絡される。
【0156】オペアンプOP2は、読み出し回路のオペ
アンプOP1と同様に、そのプラス側入力端にクランプ
電位(バイアス電位)VCが入力され、かつ、出力端と
マイナス側入力端との間に抵抗素子Rcが接続される。
【0157】その結果、オペアンプOP2の出力端から
は、リファレンス電位VREFが出力される。
【0158】本発明の磁気ランダムアクセスメモリの具
体例2によれば、読み出し動作時、選択されたワード線
WLiと選択されたビット線BLiとの間には、選択さ
れたTMR素子MTJのみが接続された形となるため、
選択されたTMR素子MTJの読み出し信号量が低下す
ることもない。
【0159】さらに、具体例2では、読み出し動作時、
リファレンス電位VREFを、“0”データが記憶され
たTMR素子と“1”データが記憶されたTMR素子と
を用いて、生成している。このため、リファレンス電位
VREFは、“0”データを読み出すときにセンスアン
プS/Aのプラス側入力端に表れる電位と、“1”デー
タを読み出すときにセンスアンプS/Aのプラス側入力
端に表れる電位とのちょうど中間値になる。
【0160】従って、読み出し動作時における読み出し
データのマージンを向上させることができる。
【0161】 具体例3 図4は、本発明の磁気ランダムアクセスメモリの具体例
3を示している。具体例3は、具体例2の改良例であ
り、具体例2のリファレンス電位生成回路19の回路構
造を簡略化したものである。
【0162】メモリセルアレイ11は、アレイ状に配置
された複数のTMR素子MTJから構成される。TMR
素子MTJは、X方向に延びるワード線WLi(i=
1,2,・・・5)と、Y方向に延びるビット線BLi
(i=1,2,・・・5)との交差部に配置される。ま
た、TMR素子MTJは、ワード線WLiとビット線B
Liの間に接続される。
【0163】ワード線WLiの一端は、ロウ選択スイッ
チRSWi(i=1,2,・・・5)を経由して、接地
点VSSに接続される。ロウ選択スイッチRSWiは、
ロウデコーダ12の出力信号、即ち、ロウアドレス信号
をデコードした信号により制御される。
【0164】従って、ロウアドレス信号により選択され
たワード線(ロウ)WLiに対応するロウ選択スイッチ
RSWiがオン状態となり、その選択されたワード線W
Liの一端は、接地点VSSに短絡される。
【0165】また、ロウアドレス信号により選択されな
かったワード線WLiに対応するロウ選択スイッチRS
Wiは、オフ状態となるため、非選択のワード線WLi
は、フローティング状態となる。
【0166】ビット線BLiの一端は、センスアンプと
ビット線バイアス回路を含む回路ブロック13−i(i
=1,2,・・・5)に接続される。ビット線バイアス
回路は、読み出し動作時に、ビット線BLiにバイアス
電位を供給する。
【0167】回路ブロック13−iは、具体例2と同様
に、オペアンプOP1、センスアンプS/A及び抵抗素
子Rcから構成される。
【0168】ビット線BLiは、前段のオペアンプOP
1のマイナス側入力端に接続される。オペアンプOP1
のプラス側入力端には、クランプ電位(バイアス電位)
VCが与えられる。また、抵抗素子Rcは、オペアンプ
OP1の出力端とマイナス側入力端との間に接続され
る。
【0169】オペアンプOP1の出力端は、センスアン
プS/Aのプラス側入力端に接続される。センスアンプ
S/Aのマイナス側入力端には、リファレンス電位VR
EFが与えられる。
【0170】センスアンプS/Aは、オペアンプOP1
の出力電位をリファレンス電位VREFと比較すること
により、読み出しデータを判別する。
【0171】リファレンス電位生成回路19は、Y方向
に延びるビット線rBL“1”を有する。全てのワード
線WLiとビット線rBL“1”との交差部には、これ
らワード線WLiとビット線rBL“1”との間に接続
されるTMR素子(リファレンスセル)MTJが配置さ
れる。全てのワード線WLiとビット線rBL“1”と
の交差部に配置されるTMR素子MTJは、全て、
“1”データを記憶している。
【0172】ビット線rBL“1”は、オペアンプOP
1と同一構成及び同一構造のオペアンプOP2のマイナ
ス側入力端に接続され、オペアンプOP2のプラス側入
力端には、クランプ電位VCが入力される。オペアンプ
OP2の出力端とマイナス側入力端との間には、抵抗素
子Rrが接続され、リファレンス電位VREFは、オペ
アンプOP2の出力端から出力される。
【0173】ここで、データ読み出しのために使用する
データセル側のオペアンプOP1に接続される抵抗素子
Rcと、リファレンス電位VREFを生成するために使
用するリファレンスセル側のオペアンプOP2に接続さ
れる抵抗素子Rrは、共に、直列接続された偶数個のT
MR素子(メモリセルとしてのTMR素子MTJと同じ
構造を有するもの)から構成される。
【0174】そして、抵抗素子Rcを構成する遇数個の
TMR素子の全ては、データ“0”が書き込まれた状態
(抵抗値が低い状態)に設定される。一方、抵抗素子R
rを構成する遇数個のTMR素子のうちの半分は、デー
タ“0”が書き込まれた状態(抵抗値が低い状態)に設
定され、残りの半分は、データ“1”が書き込まれた状
態(抵抗値が高い状態)に設定される。
【0175】このような構成によれば、読み出し動作
時、ビット線BLiには、選択されたワード線WLiに
接続されるTMR素子MTJのデータが読み出され、ビ
ット線rBL“1”には、“1”データが読み出され
る。
【0176】そして、リファレンス電位VREFは、
“0”データを読み出すときにセンスアンプS/Aのプ
ラス側入力端に表れる電位と、“1”データを読み出す
ときにセンスアンプS/Aのプラス側入力端に表れる電
位とのちょうど中間値になる。
【0177】従って、読み出し動作時における読み出し
データのマージンを向上させることができる。
【0178】 具体例4 図5は、本発明の磁気ランダムアクセスメモリの具体例
4を示している。具体例4も、具体例2の改良例であ
る。具体例4は、具体例3と同じ原理により、リファレ
ンス電位VREFを生成する技術を提案するものである
が、具体例3に対して“0”/“1”関係が逆転してい
る。
【0179】メモリセルアレイ11は、アレイ状に配置
された複数のTMR素子MTJから構成される。TMR
素子MTJは、X方向に延びるワード線WLi(i=
1,2,・・・5)と、Y方向に延びるビット線BLi
(i=1,2,・・・5)との交差部に配置される。ま
た、TMR素子MTJは、ワード線WLiとビット線B
Liの間に接続される。
【0180】ワード線WLiの一端は、ロウ選択スイッ
チRSWi(i=1,2,・・・5)を経由して、接地
点VSSに接続される。ロウ選択スイッチRSWiは、
ロウデコーダ12の出力信号、即ち、ロウアドレス信号
をデコードした信号により制御される。
【0181】従って、ロウアドレス信号により選択され
たワード線(ロウ)WLiに対応するロウ選択スイッチ
RSWiがオン状態となり、その選択されたワード線W
Liの一端は、接地点VSSに短絡される。
【0182】また、ロウアドレス信号により選択されな
かったワード線WLiに対応するロウ選択スイッチRS
Wiは、オフ状態となるため、非選択のワード線WLi
は、フローティング状態となる。
【0183】ビット線BLiの一端は、センスアンプと
ビット線バイアス回路を含む回路ブロック13−i(i
=1,2,・・・5)に接続される。ビット線バイアス
回路は、読み出し動作時に、ビット線BLiにバイアス
電位を供給する。
【0184】回路ブロック13−iは、具体例2と同様
に、オペアンプOP1、センスアンプS/A及び抵抗素
子Rcから構成される。
【0185】ビット線BLiは、前段のオペアンプOP
1のマイナス側入力端に接続される。オペアンプOP1
のプラス側入力端には、クランプ電位(バイアス電位)
VCが与えられる。また、抵抗素子Rcは、オペアンプ
OP1の出力端とマイナス側入力端との間に接続され
る。
【0186】オペアンプOP1の出力端は、センスアン
プS/Aのプラス側入力端に接続される。センスアンプ
S/Aのマイナス側入力端には、リファレンス電位VR
EFが与えられる。
【0187】センスアンプS/Aは、オペアンプOP1
の出力電位をリファレンス電位VREFと比較すること
により、読み出しデータを判別する。
【0188】リファレンス電位生成回路19は、Y方向
に延びるビット線rBL“0”を有する。全てのワード
線WLiとビット線rBL“0”との交差部には、これ
らワード線WLiとビット線rBL“0”との間に接続
されるTMR素子(リファレンスセル)MTJが配置さ
れる。全てのワード線WLiとビット線rBL“0”と
の交差部に配置されるTMR素子MTJは、全て、
“0”データを記憶している。
【0189】ビット線rBL“0”は、オペアンプOP
1と同一構成及び同一構造のオペアンプOP2のマイナ
ス側入力端に接続され、オペアンプOP2のプラス側入
力端には、クランプ電位VCが入力される。オペアンプ
OP2の出力端とマイナス側入力端との間には、抵抗素
子Rrが接続され、リファレンス電位VREFは、オペ
アンプOP2の出力端から出力される。
【0190】ここで、データ読み出しのために使用する
データセル側のオペアンプOP1に接続される抵抗素子
Rcと、リファレンス電位VREFを生成するために使
用するリファレンスセル側のオペアンプOP2に接続さ
れる抵抗素子Rrは、共に、直列接続された偶数個のT
MR素子(メモリセルとしてのTMR素子MTJと同じ
構造を有するもの)から構成される。
【0191】そして、抵抗素子Rcを構成する遇数個の
TMR素子の全ては、データ“1”が書き込まれた状態
(抵抗値が高い状態)に設定される。一方、抵抗素子R
rを構成する遇数個のTMR素子のうちの半分は、デー
タ“0”が書き込まれた状態(抵抗値が低い状態)に設
定され、残りの半分は、データ“1”が書き込まれた状
態(抵抗値が高い状態)に設定される。
【0192】このような構成によれば、読み出し動作
時、ビット線BLiには、選択されたワード線WLiに
接続されるTMR素子MTJのデータが読み出され、ビ
ット線rBL“1”には、“0”データが読み出され
る。
【0193】そして、リファレンス電位VREFは、
“0”データを読み出すときにセンスアンプS/Aのプ
ラス側入力端に表れる電位と、“1”データを読み出す
ときにセンスアンプS/Aのプラス側入力端に表れる電
位とのちょうど中間値になる。
【0194】従って、読み出し動作時における読み出し
データのマージンを向上させることができる。
【0195】(4) 読み出し回路 図6及び図7は、読み出し回路の回路例を示している。
図6の読み出し回路は、図1乃至図5の磁気ランダムア
クセスメモリに対応している。本例では、読み出しデー
タを1ビットずつ出力する1ビットタイプ磁気ランダム
アクセスメモリを前提とする。
【0196】読み出し回路は、センスアンプ&ビット線
バイアス回路13−i(i=1,2,・・・5)と、セ
レクタ17と、出力バッファ18とを有している。セン
スアンプ&ビット線バイアス回路13−iは、図1乃至
図5のセンスアンプ&ビット線バイアス回路13−iに
対応している。
【0197】読み出し動作時、選択されたワード線WL
iに接続されるTMR素子MTJのデータは、ビット線
BLiを経由して、センスアンプ&ビット線バイアス回
路13−iに入力される。センスアンプ&ビット線バイ
アス回路13−iは、読み出しデータDi(i=1,
2,・・・5)を出力する。
【0198】セレクタ17は、データDiのうちの1つ
を選択し、選択されたデータDiを出力バッファ18に
与える。セレクタ17は、例えば、CMOSタイプのト
ランスファゲートから構成され、カラムアドレス信号の
下位ビット(ビット数は、選択の対象となるデータ数に
より決定される。)に基づいて、データDiのうちの1
つを選択する。
【0199】図7の読み出し回路も、図1乃至図5の磁
気ランダムアクセスメモリに対応している。本例では、
読み出しデータを複数ビットずつ出力する複数ビットタ
イプ磁気ランダムアクセスメモリを前提とする。
【0200】この場合、例えば、選択されたワード線W
Liに接続されるTMR素子MTJのデータを一度にチ
ップ外に読み出すことができる。
【0201】読み出し回路は、センスアンプ&ビット線
バイアス回路13−i(i=1,2,・・・5)と、出
力バッファ18−i(i=1,2,・・・5)とを有し
ている。センスアンプ&ビット線バイアス回路13−i
は、図1乃至図5のセンスアンプ&ビット線バイアス回
路13−iに対応している。
【0202】読み出し動作時、選択されたワード線WL
iに接続されるTMR素子MTJのデータは、ビット線
BLiを経由して、センスアンプ&ビット線バイアス回
路13−iに入力される。センスアンプ&ビット線バイ
アス回路13−iは、読み出しデータDi(i=1,
2,・・・5)を出力する。
【0203】読み出しデータDiは、出力バッファ18
−iを経由して、チップの外部へ出力される。
【0204】図8は、センスアンプ&ビット線バイアス
回路の回路例を示している。センスアンプ&ビット線バ
イアス回路については、既に、図2において、その回路
例を説明した。ここでは、図1、図3乃至図5の磁気ラ
ンダムアクセスメモリに適用することができるセンスア
ンプ&ビット線バイアス回路の他の例について説明す
る。
【0205】センスアンプS/Aは、例えば、差動アン
プから構成される。
【0206】電源端子VDDとビット線BLiとの間に
は、PチャネルMOSトランジスタQP2とNチャネル
MOSトランジスタQN1とが直列に接続される。オペ
アンプOP1のマイナス側入力端子は、ノードn2(ビ
ット線BLi)に接続され、その出力端子は、Nチャネ
ルMOSトランジスタQN1のゲートに接続され、その
プラス側入力端子には、クランプ電位VCが入力され
る。
【0207】オペアンプOP1は、ノードn2の電位が
クランプ電位VCに等しくなるように、NチャネルMO
SトランジスタQN1のゲート電位を制御する。クラン
プ電位VCの値は、所定の正の値に設定される。
【0208】定電流源Is1は、読み出し電流Irea
dを生成する。読み出し電流Ireadは、Pチャネル
MOSトランジスタQP1,QP2からなるカレントミ
ラー回路を経由して、ビット線BLiに供給される。例
えば、差動アンプからなるセンスアンプは、読み出し電
流Ireadが流れているときのノードn1の電位に基
づいて、メモリセル(TMR素子)のデータをセンスす
る。
【0209】図9は、センスアンプの回路例を示してい
る。図10は、センスアンプのリファレンス電位生成回
路の回路例を示している。センスアンプS/Aは、例え
ば、差動アンプから構成される。センスアンプS/A
は、ノードn1の電位Vn1とリファレンス電位Vre
fとを比較する。
【0210】リファレンス電位Vrefは、“1”デー
タを記憶するTMR素子と“0”データを記憶するTM
R素子とから生成される。
【0211】電源端子VDDと“1”データを記憶する
TMR素子との間には、PチャネルMOSトランジスタ
QP4及びNチャネルMOSトランジスタQN2が直列
に接続される。また、電源端子VDDと“0”データを
記憶するTMR素子との間には、PチャネルMOSトラ
ンジスタQP5及びNチャネルMOSトランジスタQN
4が直列に接続される。
【0212】PチャネルMOSトランジスタQP4,Q
P5のドレインは、互いに接続され、また、Nチャネル
MOSトランジスタQN2,QN4のドレインも、互い
に接続される。
【0213】オペアンプOP2は、ノードn4の電位が
クランプ電位VCに等しくなるように、NチャネルMO
SトランジスタQN2,QN4のゲート電位を制御す
る。定電流源Is2は、読み出し電流Ireadを生成
する。読み出し電流Ireadは、PチャネルMOSト
ランジスタQP3,QP4からなるカレントミラー回路
を経由して、“1”データを記憶するTMR素子及び
“0”データを記憶するTMR素子に流れる。
【0214】リファレンス電位Vrefは、ノードn3
から出力される。
【0215】ここで、図8及び図10に関して、Is1
=Is2、PチャネルMOSトランジスタQP1,QP
2,QP3,QP4,QP5を同一サイズ、及び、Nチ
ャネルMOSトランジスタQN1,QN2,QN4を同
一サイズとすると、Vrefは、“1”データを出力す
るときのVn1の電位と“0”データを出力するときの
Vn1の電位のちょうど中間の値になる。
【0216】図11は、図8のオペアンプOP1及び図
10のオペアンプOP2の回路例を示している。オペア
ンプOP1,OP2は、PチャネルMOSトランジスタ
QP6,QP7及びNチャネルMOSトランジスタQN
6,QN7、QN8から構成される。イネーブル信号E
nableが“H”になると、NチャネルMOSトラン
ジスタQN8がオン状態となるため、オペアンプOP
は、動作状態となる。
【0217】(5) 回路構造2 図12は、本発明の実施の形態に関わる磁気ランダムア
クセスメモリの回路構造を示している。
【0218】図12の回路構造は、回路構造1の具体例
1(図2)の改良例である。その特徴は、回路構造1の
具体例1に、さらに、読み出し動作時に、全てのワード
線WLi及び全てのビット線BLiを、予め、プリチャ
ージ電位にプリチャージしておくプリチャージ回路を付
加した点にある。
【0219】メモリセルアレイ11は、アレイ状に配置
された複数のTMR素子(MTJ素子)MTJから構成
される。TMR素子MTJは、X方向に延びるワード線
WLi(i=1,2,・・・5)と、Y方向に延びるビ
ット線BLi(i=1,2,・・・5)との交差部に配
置される。また、TMR素子MTJは、ワード線WLi
とビット線BLiの間に接続される。
【0220】本例では、説明を簡単にするため、メモリ
セルアレイ11は、5×5個のTMR素子MTJから構
成される。これに合わせて、ワード線WLiは、5本、
ビット線BLiも、5本となっている。
【0221】但し、これは、一例であって、本発明で
は、当然に、メモリセルアレイ11の大きさ(TMR素
子の数)や、ワード線WLi及びビット線BLiの本数
は、限定されない。
【0222】ワード線WLiの一端は、ロウ選択スイッ
チRSWi(i=1,2,・・・5)を経由して、接地
点VSSに接続される。ロウ選択スイッチRSWiは、
ロウデコーダ12の出力信号、即ち、ロウアドレス信号
をデコードした信号により制御される。
【0223】ビット線BLiの一端は、センスアンプと
ビット線バイアス回路を含む回路ブロック13−i(i
=1,2,・・・5)に接続される。ビット線バイアス
回路は、読み出し動作時に、ビット線BLiにバイアス
電位を供給する。
【0224】本例では、読み出し動作時、選択されたビ
ット線BLiのみにバイアス電位を与えるのではなく、
選択されたワード線WLiにTMR素子MTJを介して
接続される全てのビット線BLiに、バイアス電位を供
給する。つまり、本例では、全てのビット線BLiを同
電位にすることにより、一のビット線から他のビット線
への電流経路を遮断する。
【0225】ワード線WLiの他端及びビット線BLi
の他端は、プリチャージスイッチPSWを経由して、プ
リチャージ線PLに接続される。プリチャージ線PLに
は、クランプ電位(バイアス電位)VCが与えられる。
プリチャージスイッチPSWは、プリチャージ信号PR
Eにより制御される。プリチャージ信号PREは、読み
出し動作を行う直前に“H”となるため、ワード線WL
i及びビット線BLiは、プリチャージ電位にプリチャ
ージされる。
【0226】プリチャージ信号PREが“L”になる
と、ワード線WLi及びビット線BLiのプリチャージ
が終了する。この後、ワード線WLiの選択動作及びビ
ット線BLiの選択動作を行い、続けて、読み出し電流
を、それら選択されたワード線WLiと選択されたビッ
ト線BLiとの間に流す。
【0227】即ち、読み出し動作時、ロウアドレス信号
により選択されたワード線(ロウ)WLiに対応するロ
ウ選択スイッチRSWiがオン状態となるため、その選
択されたワード線WLiの一端は、接地点VSSに短絡
される。
【0228】また、ロウアドレス信号により選択されな
かったワード線WLiに対応するロウ選択スイッチRS
Wiは、オフ状態となるため、非選択のワード線WLi
は、プリチャージ電位を維持しつつ、フローティング状
態となる。
【0229】このように、予め、ワード線WLi及びビ
ット線BLiをプリチャージしておくのは、読み出し動
作の高速化を図るためである。
【0230】即ち、本発明では、読み出し動作時に、一
のビット線から他のビット線への電流経路を遮断するた
め、選択されたワード線WLiにTMR素子MTJを介
して接続される全てのビット線BLiに、バイアス電位
を供給している。この時、ビット線BLiはもちろん、
非選択のワード線(フローティング状態)WLiも、充
電される。
【0231】つまり、全てのビット線BLiをバイアス
電位にするためには、全てのビット線BLi及び非選択
のワード線WLiを充電しなければならず、この充電に
要する時間が非常に長くなる。
【0232】そこで、本例では、予め、ワード線WLi
及びビット線BLiをプリチャージしておき、この充電
時間を短くすることにより、読み出し動作の高速化を図
っている。
【0233】なお、本例では、プリチャージ電位は、バ
イアス電位に等しくなっているが、プリチャージ電位
は、バイアス電位と異なっていてもよい。また、本例で
は、ワード線WLi及びビット線BLiの双方をプリチ
ャージしているが、ワード線WLi及びビット線BLi
のいずれか一方のみをプリチャージするようにしてもよ
い。
【0234】さらに、本例では、選択されたワード線W
LiにTMR素子MTJを介して接続される全てのビッ
ト線BLiに、センスアンプが接続される。即ち、読み
出し動作時、選択されたワード線WLiに接続される全
てのTMR素子MTJの抵抗値(データ)が一度に読み
出される。
【0235】センスアンプは、本例のように、選択され
たワード線WLiにTMR素子MTJを介して接続され
る全てのビット線BLiに接続するようにしてもよい
し、また、選択されたビット線BLiのみに接続するよ
うにしてもよい。
【0236】このように、本発明の磁気ランダムアクセ
スメモリによれば、予め、全てのワード線WLi及び全
てのビット線BLiがプリチャージされる。
【0237】そして、読み出し動作時には、選択された
ワード線WLiを所定の電位に設定し(非選択のワード
線は、フローティング状態)、かつ、選択されたワード
線WLiにTMR素子を介して接続される全てのビット
線BLiをバイアス電位に設定している。
【0238】従って、読み出し動作時、読み出し電流の
電流経路が多数形成されることがなく、選択されたTM
R素子の読み出し信号量の低下を防止できると共に、選
択されたワード線WLiにTMR素子を介して接続され
る全てのビット線BLiをバイアス電位にするときの充
電時間も、短くなるため、読み出し動作を高速化するこ
とができる。
【0239】なお、図12においては、ロウ選択スイッ
チRSWiがMOSトランジスタから構成される。但
し、ロウ選択スイッチRSWiは、MOSトランジスタ
に限定されるものではなく、例えば、バイポーラトラン
ジスタ、MISトランジスタ、MESトランジスタ、接
合トランジスタなどでもよい。
【0240】また、読み出し回路としては、図6及び図
7に示す回路を使用することができる。センスアンプ&
ビット線バイアス回路としては、図12に示すものに代
えて、図8乃至図11に示す回路を使用することもでき
る。
【0241】(6) 回路構造3 図13は、本発明の実施の形態に関わる磁気ランダムア
クセスメモリの回路構造を示している。
【0242】図13の回路構造は、回路構造1の具体例
1(図2)の変形例である。その特徴は、全てのビット
線BLiに読み出し回路(センスアンプを含む)を接続
するのではなく、選択されたカラムのみに、読み出し回
路を接続するようにした点にある。
【0243】この場合、センスアンプに対する信号電流
が小さくなることを防止する、ビット線BLi間の読み
出し電流の干渉を防ぐなどの効果に関しては、回路構造
1のように、十分に、得ることができない。
【0244】しかし、回路構造3では、後述するよう
に、スイッチBSW1,BSW2,・・・BSW5を設
けることで、回路構造1に近い効果を得ている。
【0245】メモリセルアレイ11は、アレイ状に配置
された複数のTMR素子(MTJ素子)MTJから構成
される。TMR素子MTJは、X方向に延びるワード線
WLi(i=1,2,・・・5)と、Y方向に延びるビ
ット線BLi(i=1,2,・・・5)との交差部に配
置される。また、TMR素子MTJは、ワード線WLi
とビット線BLiの間に接続される。
【0246】本例では、説明を簡単にするため、メモリ
セルアレイ11は、5×5個のTMR素子MTJから構
成される。これに合わせて、ワード線WLiは、5本、
ビット線BLiも、5本となっている。
【0247】但し、これは、一例であって、本発明で
は、当然に、メモリセルアレイ11の大きさ(TMR素
子の数)や、ワード線WLi及びビット線BLiの本数
は、限定されない。
【0248】ワード線WLiの一端は、ロウ選択スイッ
チRSWi(i=1,2,・・・5)を経由して、接地
点VSSに接続される。ロウ選択スイッチRSWiは、
ロウデコーダ12の出力信号、即ち、ロウアドレス信号
をデコードした信号により制御される。
【0249】従って、ロウアドレス信号により選択され
たワード線(ロウ)WLiに対応するロウ選択スイッチ
RSWiがオン状態となり、その選択されたワード線W
Liの一端は、接地点VSSに短絡される。
【0250】また、ロウアドレス信号により選択されな
かったワード線WLiに対応するロウ選択スイッチRS
Wiは、オフ状態となるため、非選択のワード線WLi
は、フローティング状態となる。
【0251】ビット線BLiの一端は、カラム選択スイ
ッチCSWi(i=1,2,・・・5)を経由して、読
み出し回路23に接続される。カラム選択スイッチCS
Wiは、カラムデコーダ22の出力信号、即ち、カラム
アドレス信号をデコードした信号により制御される。
【0252】従って、カラムアドレス信号により選択さ
れたビット線(カラム)BLiに対応するカラム選択ス
イッチCSWiがオン状態となり、その選択されたビッ
ト線BLiの一端は、読み出し回路23に接続される。
【0253】また、カラムアドレス信号により選択され
なかったビット線BLiに対応するカラム選択スイッチ
CSWiは、オフ状態となるため、非選択のビット線B
Liは、読み出し回路23に接続されない。
【0254】なお、ロウ選択スイッチRSWi及びカラ
ム選択スイッチCSWiとしては、図13に示されるよ
うに、例えば、MOSトランジスタを採用できる。
【0255】但し、ロウ選択スイッチRSWi及びカラ
ム選択スイッチCSWiは、MOSトランジスタに限定
されるものではなく、例えば、バイポーラトランジス
タ、MISトランジスタ、MESトランジスタ、接合ト
ランジスタなどでもよい。
【0256】本例では、さらに、ビット線BLiには、
ビット線バイアス回路24が接続される。ビット線バイ
アス回路24は、一端がビット線BLiに接続されるバ
イアススイッチBSWi(i=1,2,・・・5)から
構成される。バイアススイッチBSWiの他端には、ク
ランプ電位(バイアス電位)VCが与えられる。
【0257】クランプ電位VCは、読み出し回路23内
のオペアンプOP1のプラス側入力端に入力されるクラ
ンプ電位VCと同じである。
【0258】バイアススイッチBSWiは、例えば、N
チャネルMOSトランジスタから構成され、カラムデコ
ーダ22の出力信号CSLi(i=1,2,・・・5)
を反転した信号bCSLi(i=1,2,・・・5)に
より制御される。
【0259】ビット線バイアス回路24は、読み出し動
作時に、非選択のビット線BLiにバイアス電位を供給
し、選択されたワード線WLiにTMR素子MTJを介
して接続される全てのビット線BLiの電位を同じにす
る役割を果たす。
【0260】例えば、カラム選択線信号CSL3が
“H”となり、その他のカラム選択線信号CSL1,
2,4,5が“L”となった場合には、ビット線BL3
は、カラム選択スイッチCSW3を経由して、読み出し
回路23に電気的に接続される。また、バイアススイッ
チBSW1,BSW2,BSW4,BSW5がオン状態
となり、ビット線BL1,BL2,BL4,BL5に、
クランプ電位(バイアス電位)VCが供給される。
【0261】このように、本発明の磁気ランダムアクセ
スメモリによれば、選択されたワード線WLiは、読み
出し電流を流すための所定の電位(本例では、接地電
位)に設定され、かつ、非選択のワード線は、フローテ
ィング状態に設定される。また、選択されたワード線W
LiにTMR素子を介して接続される全てのビット線B
Liは、所定のバイアス電位(例えば、正電位)に設定
される。
【0262】従って、読み出し動作時、本発明の関わる
クロスポイント型セルアレイ構造の等価回路としては、
選択されたワード線と選択されたビット線との間に、選
択されたTMR素子のみが接続された形となり、選択さ
れたTMR素子の読み出し信号量が低下することもな
い。
【0263】なお、読み出し回路(センスアンプ&ビッ
ト線バイアス回路)23としては、図13に示すものに
代えて、図8乃至図11に示す回路を使用することも可
能である。
【0264】(7) 回路構造4 図14は、本発明の実施の形態に関わる磁気ランダムア
クセスメモリの回路構造を示している。
【0265】図14の回路構造は、回路構造3の応用例
である。即ち、この回路構造は、回路構造3のリファレ
ンス電位VREFを生成するリファレンス電位生成回路
を具体的に示したものである。
【0266】回路構造4では、リファレンス電位VRE
Fを、“0”データが記憶されたTMR素子と“1”デ
ータが記憶されたTMR素子とを用いて、生成する回路
例を提案する。
【0267】メモリセルアレイ11は、アレイ状に配置
された複数のTMR素子(MTJ素子)MTJから構成
される。TMR素子MTJは、X方向に延びるワード線
WLi(i=1,2,・・・5)と、Y方向に延びるビ
ット線BLi(i=1,2,・・・5)との交差部に配
置される。また、TMR素子MTJは、ワード線WLi
とビット線BLiの間に接続される。
【0268】ワード線WLiの一端は、ロウ選択スイッ
チRSWi(i=1,2,・・・5)を経由して、接地
点VSSに接続される。ロウ選択スイッチRSWiは、
ロウデコーダ12の出力信号、即ち、ロウアドレス信号
をデコードした信号により制御される。
【0269】従って、ロウアドレス信号により選択され
たワード線(ロウ)WLiに対応するロウ選択スイッチ
RSWiがオン状態となり、その選択されたワード線W
Liの一端は、接地点VSSに短絡される。
【0270】また、ロウアドレス信号により選択されな
かったワード線WLiに対応するロウ選択スイッチRS
Wiは、オフ状態となるため、非選択のワード線WLi
は、フローティング状態となる。
【0271】ビット線BLiの一端は、カラム選択スイ
ッチCSWi(i=1,2,・・・5)を経由して、読
み出し回路23に接続される。カラム選択スイッチCS
Wiは、カラムデコーダ22の出力信号、即ち、カラム
アドレス信号をデコードした信号により制御される。
【0272】従って、カラムアドレス信号により選択さ
れたビット線(カラム)BLiに対応するカラム選択ス
イッチCSWiがオン状態となり、その選択されたビッ
ト線BLiの一端は、読み出し回路23に接続される。
【0273】また、カラムアドレス信号により選択され
なかったビット線BLiに対応するカラム選択スイッチ
CSWiは、オフ状態となるため、非選択のビット線B
Liは、読み出し回路23に接続されない。
【0274】ビット線BLiには、ビット線バイアス回
路24が接続される。ビット線バイアス回路24は、一
端がビット線BLiに接続されるバイアススイッチBS
Wi(i=1,2,・・・5)から構成される。バイア
ススイッチBSWiの他端には、クランプ電位(バイア
ス電位)VCが与えられる。
【0275】クランプ電位VCは、読み出し回路23内
のオペアンプOP1のプラス側入力端に入力されるクラ
ンプ電位VCと同じである。
【0276】バイアススイッチBSWiは、例えば、N
チャネルMOSトランジスタから構成され、カラムデコ
ーダ22の出力信号CSLi(i=1,2,・・・5)
を反転した信号bCSLi(i=1,2,・・・5)に
より制御される。
【0277】ビット線バイアス回路24は、読み出し動
作時に、非選択のビット線BLiにバイアス電位を供給
し、選択されたワード線WLiにTMR素子MTJを介
して接続される全てのビット線BLiの電位を同じにす
る役割を果たす。
【0278】リファレンス電位VREFは、“0”デー
タが記憶されたTMR素子(リファレンスセル)と
“1”データが記憶されたTMR素子(リファレンスセ
ル)とを含むリファレンス電位生成回路19により生成
される。
【0279】リファレンス電位生成回路19は、Y方向
に延びるビット線rBL“0”,rBL“1”を有す
る。
【0280】全てのワード線WLiとビット線rBL
“0”との交差部には、これらワード線WLiとビット
線rBL“0”との間に接続されるTMR素子MTJが
配置される。全てのワード線WLiとビット線rBL
“0”との交差部に配置されるTMR素子MTJは、全
て、“0”データを記憶している。
【0281】また、全てのワード線WLiとビット線r
BL“1”との交差部には、これらワード線WLiとビ
ット線rBL“1”との間に接続されるTMR素子MT
Jが配置される。全てのワード線WLiとビット線rB
L“1”との交差部に配置されるTMR素子MTJは、
全て、“1”データを記憶している。
【0282】このような構成によれば、読み出し動作
時、5本のワード線WL1,WL2,・・・WL5のう
ちのいずれが選択されても、常に、ビット線rBL
“0”には、“0”データが読み出され、ビット線rB
L“1”には、“1”データが読み出される。
【0283】また、読み出し動作時、読み出し信号RE
ADが“H”(bREADが“L”)になると、ビット
線rBL“0”とビット線rBL“1”は、互いに短絡
される。
【0284】さらに、ビット線rBL“0”,rBL
“1”は、共に、オペアンプOP2のマイナス側入力端
に接続される。オペアンプOP2は、読み出し回路23
のオペアンプOP1と同様に、そのプラス側入力端にク
ランプ電位VCが入力され、かつ、出力端とマイナス側
入力端との間に抵抗素子Rcが接続される。
【0285】その結果、オペアンプOP2の出力端から
は、リファレンス電位VREFが出力される。
【0286】本例の磁気ランダムアクセスメモリによれ
ば、読み出し動作時、選択されたワード線WLiと選択
されたビット線BLiとの間には、選択されたTMR素
子MTJのみが接続された形となるため、選択されたT
MR素子MTJの読み出し信号量が低下することもな
い。
【0287】さらに、読み出し動作時、リファレンス電
位VREFを、“0”データが記憶されたTMR素子と
“1”データが記憶されたTMR素子とを用いて、生成
している。このため、リファレンス電位VREFは、
“0”データを読み出すときにセンスアンプS/Aのプ
ラス側入力端に表れる電位と、“1”データを読み出す
ときにセンスアンプS/Aのプラス側入力端に表れる電
位とのちょうど中間値になる。
【0288】従って、読み出し動作時における読み出し
データのマージンを向上させることができる。
【0289】なお、読み出し回路(センスアンプ&ビッ
ト線バイアス回路)23及びリファレンス電位生成回路
19としては、図14に示すものに代えて、図8乃至図
11に示す回路を使用することも可能である。
【0290】3. 書き込み回路の回路例 (1) 回路構造 図15は、本発明の実施の形態に関わる磁気ランダムア
クセスメモリの回路構造を示している。
【0291】この回路構造は、回路構造1(図1)に書
き込み回路を付加した点に特徴を有する。
【0292】メモリセルアレイ11は、アレイ状に配置
された複数のTMR素子(MTJ素子)MTJから構成
される。TMR素子MTJは、X方向に延びるワード線
WLi(i=1,2,・・・5)と、Y方向に延びるビ
ット線BLi(i=1,2,・・・5)との交差部に配
置される。また、TMR素子MTJは、ワード線WLi
とビット線BLiの間に接続される。
【0293】ワード線WLiの一端は、ロウデコーダと
書き込みワード線ドライバを含む回路ブロック15に接
続され、その他端は、ロウデコーダと読み出し/書き込
みワード線シンカーを含む回路ブロック12Aに接続さ
れる。
【0294】そして、書き込み動作時には、例えば、選
択されたワード線WLiには、書き込みワード線ドライ
バから書き込みワード線シンカーに向かう方向に、書き
込み電流が流れる。
【0295】ビット線BLiの一端は、センスアンプと
ビット線バイアス回路を含む回路ブロック13−i(i
=1,2,・・・5)に接続される。ビット線バイアス
回路は、読み出し動作時に、ビット線BLiにバイアス
電位を供給する。
【0296】また、ビット線BLiの一端は、書き込み
ビット線ドライバ/シンカー14−i(i=1,2,・
・・5)に接続される。ビット線BLiの他端は、書き
込みビット線ドライバ/シンカー16に接続される。
【0297】そして、書き込み動作時には、例えば、選
択されたビット線BLiには、書き込みデータの値に応
じて、書き込みワード線ドライバ/シンカー14−iか
ら書き込みワード線ドライバ/シンカー16に向かう方
向、又は、書き込みワード線ドライバ/シンカー16か
ら書き込みワード線ドライバ/シンカー14−iに向か
う方向に、書き込み電流が流れる。
【0298】(2) ロウデコーダ及び書き込みワード線
ドライバ、並びに、ロウデコーダ及び読み出し/書き込
みワード線シンカー:No.1 図16は、ロウデコーダ及び書き込みワード線ドライバ
の回路例、並びに、ロウデコーダ及び読み出し/書き込
みワード線シンカーの回路例をそれぞれ示している。
【0299】図16のロウデコーダ及び書き込みワード
線ドライバ、並びに、ロウデコーダ及び読み出し/書き
込みワード線シンカーは、図1、図2、図3、図4、図
5、図13及び図14の磁気ランダムアクセスメモリに
適用される。
【0300】なお、図16では、ロウデコーダ及び書き
込みワード線ドライバの1ロウ分、並びに、読み出し/
書き込みワード線シンカーの1ロウ分のみを示してい
る。
【0301】ロウデコーダ及び書き込みワード線ドライ
バ15は、PチャネルMOSトランジスタQP8及びN
ANDゲート回路ND1から構成される。ロウデコーダ
及び読み出し/書き込みワード線シンカー12Aは、N
チャネルMOSトランジスタQN8、NANDゲート回
路ND2,ND3とから構成される。
【0302】PチャネルMOSトランジスタQP8は、
電源端子VDDとワード線WLiの一端との間に接続さ
れる。NANDゲート回路ND1の出力信号は、Pチャ
ネルMOSトランジスタQP8のゲートに供給される。
【0303】NチャネルMOSトランジスタQN8は、
ワード線WLiの他端と接地端子VSSとの間に接続さ
れる。NANDゲート回路ND2の出力信号は、NAN
Dゲート回路ND3に入力され、NANDゲート回路N
D3の出力信号は、NチャネルMOSトランジスタQN
8のゲートに供給される。
【0304】そして、NANDゲート回路ND1の出力
信号が“L”、NANDゲート回路ND3の出力信号が
“H”のとき、ワード線WLiには、ロウデコーダ及び
書き込みワード線ドライバ15からロウデコーダ及び読
み出し/書き込みワード線シンカー12Aに向かう方向
に、書き込み電流が流れる。
【0305】このようなロウデコーダ及び書き込みワー
ド線ドライバ、並びに、ロウデコーダ及び読み出し/書
き込みワード線シンカーにおいては、書き込み動作時、
書き込み信号WRITEが“H”になる。このため、ロ
ウアドレス信号の全てのビットが“H”となるロウ(選
択されたロウ)においては、NANDゲート回路ND1
の出力信号が“L”となり、PチャネルMOSトランジ
スタQP8がオン状態になる。
【0306】一方、ロウアドレス信号の全てのビットが
“H”とならないロウ(非選択のロウ)においては、N
ANDゲート回路ND1の出力信号が“H”となり、P
チャネルMOSトランジスタQP8がオフ状態になる。
【0307】また、書き込み動作時には、読み出し信号
READは、“L”であるため、NANDゲート回路N
D2の出力信号は、“H”となっている。ここで、bW
RITEは、書き込み信号WRITEの反転信号であ
り、“L”であるため、NANDゲート回路ND3の出
力信号は、“H”となっている。
【0308】従って、書き込み動作時には、Nチャネル
MOSトランジスタQN8がオン状態となる。
【0309】以上より、書き込み動作時には、選択され
たワード線WLiのみに、ロウデコーダ及び書き込みワ
ード線ドライバ15からロウデコーダ及び読み出し/書
き込みワード線シンカー12Aに向かう方向に、書き込
み電流が流れる。
【0310】ところで、読み出し動作時には、書き込み
信号WRITEは、“L”(bWRITEは、“H”)
になる。このため、全てのロウにおいて、NANDゲー
ト回路ND1の出力信号が“H”となり、PチャネルM
OSトランジスタQP8がオフ状態になる。
【0311】また、読み出し動作時には、読み出し信号
READは、“H”となる。このため、ロウアドレス信
号の全てのビットが“H”となるロウ(選択されたロ
ウ)においては、NANDゲート回路ND2の出力信号
が“L”となり、NANDゲート回路ND3の出力信号
が“H”となって、NチャネルMOSトランジスタQN
8がオン状態になる。
【0312】一方、ロウアドレス信号の全てのビットが
“H”とならないロウ(非選択のロウ)においては、N
ANDゲート回路ND2の出力信号が“H”となり、N
ANDゲート回路ND3の出力信号が“L”となって、
NチャネルMOSトランジスタQN8がオフ状態にな
る。
【0313】(3) カラムデコーダ及び書き込みビット
線ドライバ/シンカー:No.1 図17は、カラムデコーダ及び書き込みビット線ドライ
バ/シンカーの回路例を示している。
【0314】図17のカラムデコーダ及び書き込みビッ
ト線ドライバ/シンカーは、図1、図2、図3、図4及
び図5の磁気ランダムアクセスメモリに適用される。
【0315】なお、図17では、カラムデコーダ及び書
き込みビット線ドライバ/シンカーの1カラム分のみを
示している。
【0316】カラムデコーダ及び書き込みビット線ドラ
イバ/シンカー14−iは、PチャネルMOSトランジ
スタQP9、NANDゲート回路ND4、NチャネルM
OSトランジスタQN9、及び、ANDゲート回路AD
2から構成される。カラムデコーダ及び書き込みビット
線ドライバ/シンカー16は、PチャネルMOSトラン
ジスタQP10、NANDゲート回路ND5、Nチャネ
ルMOSトランジスタQN10、及び、ANDゲート回
路AD1から構成される。
【0317】PチャネルMOSトランジスタQP9は、
電源端子VDDとビット線BLiの一端との間に接続さ
れる。NANDゲート回路ND4の出力信号は、Pチャ
ネルMOSトランジスタQP9のゲートに供給される。
NチャネルMOSトランジスタQN9は、ワード線WL
iの一端と接地端子VSSとの間に接続される。AND
ゲート回路AD2の出力信号は、NチャネルMOSトラ
ンジスタQN9のゲートに供給される。
【0318】PチャネルMOSトランジスタQP10
は、電源端子VDDとビット線BLiの他端との間に接
続される。NANDゲート回路ND5の出力信号は、P
チャネルMOSトランジスタQP10のゲートに供給さ
れる。NチャネルMOSトランジスタQN10は、ワー
ド線WLiの他端と接地端子VSSとの間に接続され
る。ANDゲート回路AD1の出力信号は、Nチャネル
MOSトランジスタQN10のゲートに供給される。
【0319】そして、NANDゲート回路ND4の出力
信号が“L”、ANDゲート回路AD1の出力信号が
“H”のとき、ビット線BLiには、カラムデコーダ及
び書き込みビット線ドライバ/シンカー14−iからカ
ラムデコーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカー
16に向かう方向に、書き込み電流が流れる。
【0320】また、NANDゲート回路ND5の出力信
号が“L”、ANDゲート回路AD2の出力信号が
“H”のとき、ビット線BLiには、カラムデコーダ及
び書き込みビット線ドライバ/シンカー16からカラム
デコーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカー14
−iに向かう方向に、書き込み電流が流れる。
【0321】このようなカラムデコーダ及び書き込みビ
ット線ドライバ/シンカーにおいては、書き込み動作
時、書き込み信号WRITEが“H”になる。
【0322】このため、カラムアドレス信号の全てのビ
ットが“H”となるカラム(選択されたカラム)におい
ては、書き込みデータDATAの値に応じて、ビット線
BLiに、カラムデコーダ及び書き込みビット線ドライ
バ/シンカー16に向かう方向、又は、カラムデコーダ
及び書き込みビット線ドライバ/シンカー14−iに向
かう方向に、書き込み電流が流れる。
【0323】例えば、書き込みデータDATAが“1”
(“H”に相当)のとき、NANDゲート回路ND4の
入力信号の全てが“H”となるため、その出力信号は、
“L”となり、PチャネルMOSトランジスタQP9が
オン状態となる。また、書き込みデータDATAが
“1”のとき、ANDゲート回路AD1の入力信号の全
てが“H”となるため、その出力信号は、“H”とな
り、NチャネルMOSトランジスタQN10がオン状態
となる。
【0324】従って、ビット線BLiには、カラムデコ
ーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカー14−i
からカラムデコーダ及び書き込みビット線ドライバ/シ
ンカー16に向かう方向に、書き込み電流が流れる。
【0325】また、書き込みデータDATAが“0”
(“L”に相当)のとき、bDATAが“H”となる。
つまり、NANDゲート回路ND5の入力信号の全てが
“H”となるため、その出力信号は、“L”となり、P
チャネルMOSトランジスタQP10がオン状態とな
る。また、書き込みデータDATAが“0”のとき、A
NDゲート回路AD2の入力信号の全てが“H”となる
ため、その出力信号は、“H”となり、NチャネルMO
SトランジスタQN9がオン状態となる。
【0326】従って、ビット線BLiには、カラムデコ
ーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカー16から
カラムデコーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカ
ー14−iに向かう方向に、書き込み電流が流れる。
【0327】(4) ロウデコーダ及び書き込みワード線
ドライバ、並びに、ロウデコーダ及び読み出し/書き込
みワード線シンカー:No.2 図18は、ロウデコーダ及び書き込みワード線ドライバ
の回路例、並びに、ロウデコーダ及び読み出し/書き込
みワード線シンカーの回路例をそれぞれ示している。
【0328】図18のロウデコーダ及び書き込みワード
線ドライバ、並びに、ロウデコーダ及び読み出し/書き
込みワード線シンカーは、図12の磁気ランダムアクセ
スメモリに適用される。
【0329】なお、図18では、ロウデコーダ及び書き
込みワード線ドライバの1ロウ分、並びに、読み出し/
書き込みワード線シンカーの1ロウ分のみを示してい
る。
【0330】ロウデコーダ及び書き込みワード線ドライ
バ15は、PチャネルMOSトランジスタQP8、Nチ
ャネルMOSトランジスタPSW及びNANDゲート回
路ND1から構成される。ロウデコーダ及び読み出し/
書き込みワード線シンカー12Aは、NチャネルMOS
トランジスタQN8、NANDゲート回路ND2,ND
3とから構成される。
【0331】PチャネルMOSトランジスタQP8は、
電源端子VDDとワード線WLiの一端との間に接続さ
れる。NチャネルMOSトランジスタPSWは、クラン
プ端子VCとワード線WLiの一端との間に接続され
る。NANDゲート回路ND1の出力信号は、Pチャネ
ルMOSトランジスタQP8のゲートに供給される。
【0332】NチャネルMOSトランジスタQN8は、
ワード線WLiの他端と接地端子VSSとの間に接続さ
れる。NANDゲート回路ND2の出力信号は、NAN
Dゲート回路ND3に入力され、NANDゲート回路N
D3の出力信号は、NチャネルMOSトランジスタQN
8のゲートに供給される。
【0333】図18のロウデコーダ及び書き込みワード
線ドライバ15、並びに、ロウデコーダ及び読み出し/
書き込みワード線シンカー12Aは、図16のロウデコ
ーダ及び書き込みワード線ドライバ15、並びに、ロウ
デコーダ及び読み出し/書き込みワード線シンカー12
Aと実質的に同じとなっている。
【0334】NチャネルMOSトランジスタPSWは、
図12のプリチャージスイッチPSWに相当する。
【0335】(5) カラムデコーダ及び書き込みビット
線ドライバ/シンカー:No.2 図19は、カラムデコーダ及び書き込みビット線ドライ
バ/シンカーの回路例を示している。
【0336】図19のカラムデコーダ及び書き込みビッ
ト線ドライバ/シンカーは、図12の磁気ランダムアク
セスメモリに適用される。
【0337】なお、図19では、カラムデコーダ及び書
き込みビット線ドライバ/シンカーの1カラム分のみを
示している。
【0338】カラムデコーダ及び書き込みビット線ドラ
イバ/シンカー14−iは、PチャネルMOSトランジ
スタQP9、NANDゲート回路ND4、NチャネルM
OSトランジスタQN9、及び、ANDゲート回路AD
2から構成される。カラムデコーダ及び書き込みビット
線ドライバ/シンカー16は、PチャネルMOSトラン
ジスタQP10、NANDゲート回路ND5、Nチャネ
ルMOSトランジスタQN10,PSW、及び、AND
ゲート回路AD1から構成される。
【0339】PチャネルMOSトランジスタQP9は、
電源端子VDDとビット線BLiの一端との間に接続さ
れる。NANDゲート回路ND4の出力信号は、Pチャ
ネルMOSトランジスタQP9のゲートに供給される。
NチャネルMOSトランジスタQN9は、ワード線WL
iの一端と接地端子VSSとの間に接続される。AND
ゲート回路AD2の出力信号は、NチャネルMOSトラ
ンジスタQN9のゲートに供給される。
【0340】PチャネルMOSトランジスタQP10
は、電源端子VDDとビット線BLiの他端との間に接
続される。NチャネルMOSトランジスタPSWは、ク
ランプ端子VCとビット線BLiの他端との間に接続さ
れる。NANDゲート回路ND5の出力信号は、Pチャ
ネルMOSトランジスタQP10のゲートに供給され
る。NチャネルMOSトランジスタQN10は、ワード
線WLiの他端と接地端子VSSとの間に接続される。
ANDゲート回路AD1の出力信号は、NチャネルMO
SトランジスタQN10のゲートに供給される。
【0341】図19のカラムデコーダ及び書き込みビッ
ト線ドライバ/シンカー14−i,16は、図17のカ
ラムデコーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカー
14−i,16と実質的に同じとなっている。
【0342】NチャネルMOSトランジスタPSWは、
図12のプリチャージスイッチPSWに相当する。
【0343】(6) カラムデコーダ及び書き込みビット
線ドライバ/シンカー:No.3 図20は、カラムデコーダ及び書き込みビット線ドライ
バ/シンカーの回路例を示している。
【0344】図20のカラムデコーダ及び書き込みビッ
ト線ドライバ/シンカーは、図13及び図14の磁気ラ
ンダムアクセスメモリに適用される。
【0345】なお、図20では、カラムデコーダ及び書
き込みビット線ドライバ/シンカーの1カラム分のみを
示している。
【0346】カラムデコーダ及び書き込みビット線ドラ
イバ/シンカー14−iは、PチャネルMOSトランジ
スタQP9、NANDゲート回路ND4、NチャネルM
OSトランジスタQN9、及び、ANDゲート回路AD
2から構成される。カラムデコーダ及び書き込みビット
線ドライバ/シンカー16は、PチャネルMOSトラン
ジスタQP10、NANDゲート回路ND5、Nチャネ
ルMOSトランジスタQN10、及び、ANDゲート回
路AD1から構成される。
【0347】PチャネルMOSトランジスタQP9は、
電源端子VDDとビット線BLiの一端との間に接続さ
れる。NANDゲート回路ND4の出力信号は、Pチャ
ネルMOSトランジスタQP9のゲートに供給される。
NチャネルMOSトランジスタQN9は、ワード線WL
iの一端と接地端子VSSとの間に接続される。AND
ゲート回路AD2の出力信号は、NチャネルMOSトラ
ンジスタQN9のゲートに供給される。
【0348】PチャネルMOSトランジスタQP10
は、電源端子VDDとビット線BLiの他端との間に接
続される。NANDゲート回路ND5の出力信号は、P
チャネルMOSトランジスタQP10のゲートに供給さ
れる。NチャネルMOSトランジスタQN10は、ワー
ド線WLiの他端と接地端子VSSとの間に接続され
る。ANDゲート回路AD1の出力信号は、Nチャネル
MOSトランジスタQN10のゲートに供給される。
【0349】そして、NANDゲート回路ND4の出力
信号が“L”、ANDゲート回路AD1の出力信号が
“H”のとき、ビット線BLiには、カラムデコーダ及
び書き込みビット線ドライバ/シンカー14−iからカ
ラムデコーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカー
16に向かう方向に、書き込み電流が流れる。
【0350】また、NANDゲート回路ND5の出力信
号が“L”、ANDゲート回路AD2の出力信号が
“H”のとき、ビット線BLiには、カラムデコーダ及
び書き込みビット線ドライバ/シンカー16からカラム
デコーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカー14
−iに向かう方向に、書き込み電流が流れる。
【0351】このようなカラムデコーダ及び書き込みビ
ット線ドライバ/シンカーにおいては、書き込み動作
時、書き込み信号WRITEが“H”になる。
【0352】このため、カラムアドレス信号の全てのビ
ットが“H”となるカラム(選択されたカラム)におい
ては、書き込みデータDATAの値に応じて、ビット線
BLiに、カラムデコーダ及び書き込みビット線ドライ
バ/シンカー16に向かう方向、又は、カラムデコーダ
及び書き込みビット線ドライバ/シンカー14−iに向
かう方向に、書き込み電流が流れる。
【0353】例えば、書き込みデータDATAが“1”
(“H”に相当)のとき、NANDゲート回路ND4の
入力信号の全てが“H”となるため、その出力信号は、
“L”となり、PチャネルMOSトランジスタQP9が
オン状態となる。また、書き込みデータDATAが
“1”のとき、ANDゲート回路AD1の入力信号の全
てが“H”となるため、その出力信号は、“H”とな
り、NチャネルMOSトランジスタQN10がオン状態
となる。
【0354】従って、ビット線BLiには、カラムデコ
ーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカー14−i
からカラムデコーダ及び書き込みビット線ドライバ/シ
ンカー16に向かう方向に、書き込み電流が流れる。
【0355】また、書き込みデータDATAが“0”
(“L”に相当)のとき、bDATAが“H”となる。
つまり、NANDゲート回路ND5の入力信号の全てが
“H”となるため、その出力信号は、“L”となり、P
チャネルMOSトランジスタQP10がオン状態とな
る。また、書き込みデータDATAが“0”のとき、A
NDゲート回路AD2の入力信号の全てが“H”となる
ため、その出力信号は、“H”となり、NチャネルMO
SトランジスタQN9がオン状態となる。
【0356】従って、ビット線BLiには、カラムデコ
ーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカー16から
カラムデコーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカ
ー14−iに向かう方向に、書き込み電流が流れる。
【0357】ところで、図13及び図14の磁気ランダ
ムアクセスメモリでは、読み出し動作時、選択された1
つのビット線(カラム)BLiのみを、読み出し回路
(センスアンプ&ビット線バイアス回路)23に接続す
る。
【0358】従って、ビット線BLiと読み出し回路2
3との間には、カラム選択スイッチCSWiが接続され
る。
【0359】読み出し動作時、読み出し信号READ
は、“H”となり、また、選択されたカラムでは、カラ
ムアドレス信号の全てのビットが“H”となるため、A
NDゲート回路AD3の出力信号CSLiが“H”とな
る。その結果、カラム選択スイッチCSWiがオン状態
となり、ビット線BLiが読み出し回路23に電気的に
接続される。
【0360】読み出し動作時、非選択のカラムでは、カ
ラムアドレス信号の全てのビットが“H”とならない。
このため、NANDゲート回路ND6の出力信号は、
“H”となる。読み出し信号READは、“H”である
ため、ANDゲート回路AD4の出力信号bCSLi
は、“H”となる。
【0361】その結果、バイアススイッチBSWiがオ
ン状態となり、非選択のビット線BLiがクランプ電位
(バイアス電位)VCにバイアスされる。
【0362】4. デバイス構造例 (1) セルアレイ構造 図21は、メモリセルアレイのセルアレイ構造の一例を
示す平面図である。図22は、図21のXXII−XX
II線に沿う断面図である。
【0363】X方向にワード線WLi,WLi+1が延
び、X方向に交差するY方向にビット線BLi,BLi
+1が延びる。TMR素子MTJは、ワード線WLi,
WLi+1とビット線BLi,BLi+1の交差部に配
置される。TMR素子MTJは、ワード線WLi,WL
i+1及びビット線BLi,BLi+1に、直接、コン
タクトしている。
【0364】(2) TMR素子の構造例 図23乃至図25は、TMR素子の構造例を示してい
る。図23の例に示すTMR素子は、最も基本的な構造
であり、2つの強磁性層とこれらに挟まれるトンネルバ
リア層を有する。
【0365】2つの強磁性層のうち、磁化の向きが固定
される固定層(ピン層)には、磁化の向きを固定するた
めの反強磁性層が付加される。2つの強磁性層のうち、
磁化の向きを自由に変えることができる自由層(記憶
層)は、書き込みワード線と書き込みビット線によって
作られる合成磁界により、磁化の向きが決定される。
【0366】図24の例に示すTMR素子は、図23の
例のTMR素子に比べて、バイアス電圧を増大させるこ
とを目的に、TMR素子内に2つのトンネルバリア層を
設けたものである。
【0367】図24のTMR素子は、図23のTMR素
子を2個直列接続した構造(ダブルジャンクション構
造)を有する、と言うこともできる。
【0368】本例では、TMR素子は、3つの強磁性層
を有し、それらの間には、トンネルバリア層が配置され
る。両端の2つの強磁性層(ピン層)には、それぞれ反
強磁性層が付加されている。3つの強磁性層のうち、磁
化の向きを自由に変えることができる自由層(記憶層)
は、真ん中の強磁性層となっている。
【0369】図25の例に示すTMR素子に関しては、
その記憶層を、2つの強磁性層と、それらの間に挟まれ
る非磁性金属層とからなる3層構造にすることにより、
書き込み反転磁場を削減しつつ、記憶保持特性を落とさ
ないようにすることが可能になる。即ち、記憶層を構成
する2つの強磁性層の厚さを薄くすることにより、書き
込み反転磁場を下げることができる。
【0370】単層構造の場合には、熱揺らぎに弱くなる
ため、誤書き込みを起こし易くなるが、3層構造の場合
には、非磁性金属を挟む2つの強磁性層の磁気的な結合
により、熱揺らぎに強くなるため、誤書き込みを起こし
難い優れた記憶保持特性を持つTMR素子を実現でき
る。
【0371】以上、TMR素子の構造例について説明し
たが、本発明(回路構造、デバイス構造、読み出し動作
原理、読み出し回路及び製造方法)に関しては、TMR
素子の構造は、特に、限定されるものではない。上述し
た3つの構造例は、単に、TMR素子の構造の代表例と
して、示したに過ぎない。
【0372】(3) 応用例 本発明に関わる磁気ランダムアクセスメモリのデバイス
構造の応用例について説明する。この応用例は、メモリ
容量の増大を図るために、TMR素子を複数段に積み重
ねた点に特徴を有する。
【0373】1つの段に本発明に関わるクロスポイント
型メモリセルアレイが配置されるとすると、TMR素子
をn(nは、複数)段に積み重ねた場合、メモリセルの
セルサイズは、4F/n となる。但し、Fは、デザ
インルールの最小サイズである。
【0374】図26は、TMR素子を2段に積み重ねた
場合のデバイス構造の一例を示している。
【0375】1段目のTMR素子MTJの直下には、X
方向に延びるワード線WL1Aが配置される。また、1
段目のTMR素子MTJの直上には、X方向に交差する
Y方向に延びるビット線BL1A,BL2A,BL3A
が配置される。TMR素子MTJは、ワード線WL1A
とビット線BL1A,BL2A,BL3Aの交差部に配
置され、両者にコンタクトしている。
【0376】同様に、2段目のTMR素子MTJの直下
には、X方向に延びるワード線WL1Bが配置される。
また、2段目のTMR素子MTJの直上には、Y方向に
延びるビット線BL1B,BL2B,BL3Bが配置さ
れる。TMR素子MTJは、ワード線WL1Bとビット
線BL1B,BL2B,BL3Bの交差部に配置され、
両者にコンタクトしている。
【0377】図27は、図26の改良例であり、1つの
ビット線を1段目のTMR素子と2段目のTMRとで共
有した点に特徴を有する。
【0378】1段目のTMR素子MTJの直下には、X
方向に延びるワード線WL1Aが配置される。また、1
段目のTMR素子MTJの直上には、X方向に交差する
Y方向に延びるビット線BL1A,BL2A,BL3A
が配置される。TMR素子MTJは、ワード線WL1A
とビット線BL1A,BL2A,BL3Aの交差部に配
置され、両者にコンタクトしている。
【0379】2段目のTMR素子MTJの直下には、ビ
ット線BL1A,BL2A,BL3Aが配置される。ま
た、2段目のTMR素子MTJの直上には、X方向に延
びるワード線WL1Bが配置される。TMR素子MTJ
は、ワード線WL1Bとビット線BL1A,BL2A,
BL3Aの交差部に配置され、両者にコンタクトしてい
る。
【0380】本例のデバイス構造の場合、ビット線BL
1A,BL2A,BL3Aが、1段目のTMR素子MT
Jと2段目のTMR素子MTJとで共有される。従っ
て、TMR素子MTJを複数段に積み重ねても、ビット
線の本数が極端に増えることがなく、その結果、ビット
線BL1A,BL2A,BL3Aに接続されるドライバ
/シンカー(トランジスタ)のためのエリアが増えるこ
ともない。
【0381】図28は、図27の改良例であり、1つの
ビット線をその上段のTMR素子と下段のTMR素子で
共有すると共に、さらに、1つのワード線をその上段の
TMR素子と下段のTMRとで共有した点に特徴を有す
る。
【0382】1段目のTMR素子MTJの直下には、X
方向に延びるワード線WL1Aが配置される。また、1
段目のTMR素子MTJの直上には、X方向に交差する
Y方向に延びるビット線BL1A,BL2A,BL3A
が配置される。TMR素子MTJは、ワード線WL1A
とビット線BL1A,BL2A,BL3Aの交差部に配
置され、両者にコンタクトしている。
【0383】2段目のTMR素子MTJの直下には、ビ
ット線BL1A,BL2A,BL3Aが配置される。ま
た、2段目のTMR素子MTJの直上には、X方向に延
びるワード線WL1Bが配置される。TMR素子MTJ
は、ワード線WL1Bとビット線BL1A,BL2A,
BL3Aの交差部に配置され、両者にコンタクトしてい
る。
【0384】ここまでの構造は、図27と同じである。
本例では、さらに、3段目のTMR素子MTJの直下に
は、ワード線WL1Bが配置される。また、3段目のT
MR素子MTJの直上には、Y方向に延びるビット線B
L1B,BL2B,BL3Bが配置される。TMR素子
MTJは、ワード線WL1Bとビット線BL1B,BL
2B,BL3Bの交差部に配置され、両者にコンタクト
している。
【0385】4段目のTMR素子MTJの直下には、ビ
ット線BL1B,BL2B,BL3Bが配置される。ま
た、4段目のTMR素子MTJの直上には、X方向に延
びるワード線WL1Cが配置される。TMR素子MTJ
は、ワード線WL1Cとビット線BL1B,BL2B,
BL3Bの交差部に配置され、両者にコンタクトしてい
る。
【0386】本例のデバイス構造の場合、ビット線BL
1A,BL2A,BL3Aは、1段目のTMR素子MT
Jと2段目のTMR素子MTJとで共有され、ビット線
BL1B,BL2B,BL3Bは、3段目のTMR素子
MTJと4段目のTMR素子MTJとで共有される。さ
らに、ワード線WL1Bは、2段目のTMR素子MTJ
と3段目のTMR素子MTJとで共有される。
【0387】従って、本例のデバイス構造の場合、TM
R素子MTJを積み重ねる段数に比例して、ワード線や
ビット線の本数が増えることがないため、TMR素子M
TJを複数段に積み重ねて、メモリ容量の増大を図るこ
とが容易になる。
【0388】なお、TMR素子を3段以上に積み重ねた
場合には、本発明に関わるビット線に対するバイアス電
位の供給に関して、注意を要する点がある。
【0389】即ち、TMR素子を3段以上に積み重ねた
場合、読み出しの対象となるTMR素子が配置される位
置(何段目に配置されているか)によって、バイアス電
位を与えるビット線の本数が変わってくる。
【0390】例えば、図28の例について考えると、1
段目のTMR素子MTJのデータを読み出す場合には、
ワード線WL1Aと、ビット線BL1A,BL2A,B
L3Aのうちの1つとの間に、読み出し電流を流せばよ
い。この場合には、ビット線BL1A,BL2A,BL
3A間における電流経路を遮断するため、ビット線BL
1A,BL2A,BL3Aにバイアス電位を与える。
【0391】即ち、1段目のTMR素子MTJのデータ
を読み出す場合には、ビット線BL1A,BL2A,B
L3Aのみにバイアス電位を与えればよい。
【0392】また、4段目のTMR素子MTJのデータ
を読み出す場合にも、同様の考え方により、ビット線B
L1B,BL2B,BL3Bのみにバイアス電位を与え
ればよい。
【0393】しかし、例えば、2段目のTMR素子MT
Jのデータを読み出す場合には、ワード線WL1Bと、
ビット線BL1A,BL2A,BL3Aのうちの1つと
の間に、読み出し電流を流す必要がある。この場合に
は、ビット線BL1A,BL2A,BL3A間における
電流経路に加えて、ビット線BL1B,BL2B,BL
3B間における電流経路も遮断しなければならない。
【0394】従って、2段目のTMR素子MTJのデー
タを読み出す場合には、ビット線BL1A,BL2A,
BL3A及びビット線BL1B,BL2B,BL3Bに
バイアス電位を与える。
【0395】また、3段目のTMR素子MTJのデータ
を読み出す場合にも、同様の考え方により、ビット線B
L1A,BL2A,BL3A及びビット線BL1B,B
L2B,BL3Bにバイアス電位を与える。
【0396】図29は、図26の改良例である。このデ
バイス構造の特徴は、異なる段に配置される同一機能を
有する配線を互いに直列接続した点にある。
【0397】本例では、1段目のTMR素子MTJに接
続されるX方向に延びるワード線WL1Aと、2段目の
TMR素子MTJに接続されるX方向に延びるワード線
WL1Bとを、互いに直列接続している。
【0398】本例では、TMR素子MTJは、2段に積
み重ねられているため、ワード線WL1A,WL1B
は、メモリセルアレイの一端から他端へ向かい、かつ、
折り返して、メモリセルアレイの他端から一端へ向かう
折り返し構造を有している。
【0399】但し、本例のデバイス構造は、TMR素子
を3段以上に積み重ねる場合にも適用できる。その場合
には、ワード線は、メモリセルアレイ内を縫うように、
蛇行して、配置されることになる。
【0400】また、異なる段に配置されるワード線を直
列接続する構造は、上段のTMR素子と下段のTMR素
子とで1本のビット線を共有するデバイス構造(例え
ば、図27)や、上段のTMR素子と下段のTMR素子
とで1本のワード線又は1本のビット線を共有するデバ
イス構造(例えば、図28)にも、当然に、適用可能で
ある。
【0401】この場合、TMR素子MTJに対する書き
込み動作を考えると、例えば、図27のワード線WL1
Bとワード線WL1Aを接続するのは、好ましくない。
図27の構造を1ブロックとし、半導体基板上に複数ブ
ロックを積み重ねた場合には、上側のワード線WL1B
同士を互いに接続し、下側のワード線WL1Aを互いに
接続することができる。
【0402】ビット線BL1A,BL2A,BL3Aに
ついても、複数ブロックを積み重ねた場合には、各ブロ
ック内のビット線BL1A,BL2A,BL3A同士を
互いに接続することができる。
【0403】本例では、異なる段に配置されるワード線
を直列接続したが、これらワード線を並列接続するよう
にしてもよい。
【0404】図30も、図26の改良例である。図29
では、ワード線WL1A,WL1Bを、折り返し構造と
したのに対して、図30では、ビット線BL1A,BL
1Bを、折り返し構造とした点に特徴を有する。
【0405】本例では、1段目のTMR素子MTJに接
続されるY方向に延びるビット線BL1Aと、2段目の
TMR素子MTJに接続されるY方向に延びるビット線
BL1Bとを、互いに直列接続している。TMR素子M
TJは、2段に積み重ねられているため、ビット線BL
1A,BL1Bは、メモリセルアレイの一端から他端へ
向かい、かつ、折り返して、メモリセルアレイの他端か
ら一端へ向かう構造を有している。
【0406】但し、本例のデバイス構造においても、T
MR素子を3段以上に積み重ねる場合には、ビット線
は、メモリセルアレイ内を縫うように、蛇行して、配置
されることになる。
【0407】また、異なる段に配置されるビット線を直
列接続する構造は、上段のTMR素子と下段のTMR素
子とで1本のワード線又は1本のビット線を共有するデ
バイス構造(例えば、図28)にも、当然に、適用可能
である。
【0408】この場合、TMR素子MTJに対する書き
込み動作を考えると、例えば、図28のビット線BL1
A,BL2A,BL3Aとビット線BL1B,BL2
B,BL3Bを接続するのは、好ましくない。TMR素
子MTJを5段以上に積み重ねる場合には、例えば、1
段目と2段目の間のビット線と、4段目と5段目の間の
ビット線とを互いに接続することができる。
【0409】ワード線WL1A,WL1B,WL1Cに
ついても、ワード線WL1Aとワード線WL1B、又
は、ワード線WL1Bとワード線WL1Cとを接続する
のは、好ましくない。ワード線WL1Aとワード線WL
1Cとを接続することは可能である。
【0410】なお、図28では、TMR素子MTJが4
段に積み重ねられた構造を示しているが、当然に、5段
以上(n段、nは、任意の自然数)であってもよい。
【0411】本例では、異なる段に配置されるビット線
を直列接続したが、これらビット線を並列接続するよう
にしてもよい。
【0412】5. クロスポイント型セルアレイ構造以
外の構造への適用例ここまでは、クロスポイント型セル
アレイ構造に本発明を適用した場合について説明してき
たが、本発明は、クロスポイント型セルアレイ構造以外
の構造を持つ磁気ランダムアクセスメモリにも適用でき
る。
【0413】以下、その例のいくつかについて説明す
る。
【0414】(1) 適用例1 回路構造 図31は、本発明の適用例1としての磁気ランダムアク
セスメモリの主要部を示している。
【0415】本例に関わるセルアレイ構造の特徴は、第
一に、読み出しブロックを構成する複数のTMR素子の
一端が共通接続されている点、第二に、読み出しブロッ
クを構成する複数のTMR素子の他端がそれぞれ独立に
読み出しビット線に接続されている点、そして、第三
に、読み出しブロックを構成する複数のTMR素子の一
端が、読み出し選択スイッチを経由しないで、直接、読
み出しワード線に接続されている点にある。
【0416】メモリセルアレイ11は、X方向及びY方
向にアレイ状に配置される複数のTMR素子12を有す
る。例えば、X方向には、j個のTMR素子12が配置
され、Y方向には、4×n個のTMR素子12が配置さ
れる。
【0417】Y方向に配置された4個のTMR素子12
は、1つの読み出しブロックBKik(i=1,・・・
j、k=1,・・・n)を構成している。X方向に配置
されるj個の読み出しブロックBKikは、1つのロウ
を構成する。メモリセルアレイ11は、n個のロウを有
する。また、Y方向に配置されるn個の読み出しブロッ
クBKikは、1つのカラムを構成する。メモリセルア
レイ11は、j個のカラムを有する。
【0418】ブロックBKik内の4個のTMR素子1
2の一端は、共通接続され、その接続点は、例えば、読
み出しワード線RWLi(i=1,・・・j)に接続さ
れる。読み出しワード線RWLiは、Y方向に延び、例
えば、1カラム内に1本だけ設けられる。
【0419】1カラム内に配置されるブロックBKik
内のTMR素子12は、読み出し選択スイッチ(MOS
トランジスタ)を経由することなく、直接、読み出しワ
ード線RWLi(i=1,・・・j)に接続される。読
み出しワード線RWLiの一端は、例えば、MOSトラ
ンジスタから構成されるカラム選択スイッチCSWを経
由して、接地点VSSに接続される。
【0420】なお、カラム選択スイッチCSWは、メモ
リセルアレイ11の外部に配置されるものであるため、
スイッチ素子(MOSトランジスタ)がメモリセルアレ
イ11内に配置されることはない。
【0421】読み出しブロックBKik内の4個のTM
R素子12の他端は、それぞれ独立に読み出しビット線
RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,R
BL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4に接続
される。即ち、1つの読み出しブロックBKik内の4
個のTMR素子12に対応して、4本の読み出しビット
線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,
RBL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4が配
置される。
【0422】読み出しビット線RBL4(n−1)+
1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4は、X方向に延び、その一
端は、ロウ選択スイッチ(MOSトランジスタ)RSW
3を経由して、センスアンプ&ビット線バイアス回路1
3−1,13−2,・・・13−8に接続される。
【0423】ロウ選択スイッチRSW3には、ロウ選択
線信号RRが入力される。読み出しロウデコーダ25B
は、ロウ選択線信号RRを出力する。
【0424】ビット線バイアス回路13−1,13−
2,・・・13−8は、読み出し動作時に、読み出しビ
ット線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+
2,RBL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4
にバイアス電位を供給する役割を果たす。
【0425】即ち、本例では、読み出し動作時、選択さ
れた読み出しビット線のみにバイアス電位を与えるので
はなく、選択された読み出しワード線RWLiにTMR
素子MTJを介して接続される全ての読み出しビット線
RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,R
BL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4に、バ
イアス電位を供給する。
【0426】つまり、本例では、全ての読み出しビット
線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,
RBL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4を同
電位にすることにより、一のビット線から他のビット線
への電流経路を遮断する。
【0427】また、本例では、選択された読み出しワー
ド線RWLiにTMR素子MTJを介して接続される全
ての読み出しビット線RBL4(n−1)+1,RBL
4(n−1)+2,RBL4(n−1)+3,RBL4
(n−1)+4に、センスアンプが接続される。
【0428】即ち、読み出し動作時、選択された読み出
しワード線RWLiに接続される全てのTMR素子MT
Jの抵抗値(データ)が一度に読み出される。
【0429】なお、センスアンプは、本例のように、選
択された読み出しワード線RWLiにTMR素子MTJ
を介して接続される全ての読み出しビット線RBL4
(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,RBL4
(n−1)+3,RBL4(n−1)+4に接続するよ
うにしてもよいし、また、選択された読み出しビット線
のみに接続するようにしてもよい。
【0430】読み出しビット線RBL4(n−1)+
1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4は、X方向(ロウ方向)に
延びており、書き込みワード線WWL4(n−1)+
1,WWL4(n−1)+2,WWL4(n−1)+
3,WWL4(n−1)+4としても機能する。
【0431】書き込みワード線WWL4(n−1)+
1,WWL4(n−1)+2,WWL4(n−1)+
3,WWL4(n−1)+4は、X方向に延び、その一
端は、ロウ選択スイッチ(MOSトランジスタ)RSW
2を経由して、共通データ線30に接続される。共通デ
ータ線30は、書き込みワード線ドライバ23Aに接続
される。
【0432】書き込み動作時、ロウ選択スイッチRSW
2には、ロウ選択線信号RLi(i=1,・・・n)が
入力される。書き込みロウデコーダ25Aは、ロウ選択
線信号RLiを出力する。
【0433】書き込みワード線WWL4(n−1)+
1,WWL4(n−1)+2,WWL4(n−1)+
3,WWL4(n−1)+4の他端は、書き込みワード
線シンカー24−1,・・・24−nに接続される。
【0434】読み出しブロックBKikを構成する4つ
のTMR素子12の近傍には、これら4つのTMR素子
に共有されるY方向に延びる1本の書き込みビット線W
BLi(i=1,・・・j)が配置される。書き込みビ
ット線WBLiは、1つのカラムに1本だけ配置され
る。
【0435】書き込みビット線WBLiの一端は、カラ
ムデコーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカーを
含む回路ブロック29Aに接続され、その他端は、カラ
ムデコーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカーを
含む回路ブロック31に接続される。
【0436】書き込み動作時には、回路ブロック29
A,31が動作状態となる。そして、書き込みビット線
WBLiには、書き込みデータに応じて、回路ブロック
29Aに向う方向又は回路ブロック31に向う方向に、
書き込み電流が流れる。
【0437】このように、本発明の磁気ランダムアクセ
スメモリによれば、読み出し動作時、選択された読み出
しワード線RWLiは、読み出し電流を流すための所定
の電位(本例では、接地電位)に設定され、かつ、非選
択の読み出しワード線は、フローティング状態に設定さ
れる。また、選択された読み出しワード線RWLiにT
MR素子を介して接続される全ての読み出しビット線R
BL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,RB
L4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4は、所定
のバイアス電位(例えば、正電位)に設定される。
【0438】従って、読み出し動作時、本発明の関わる
磁気ランダムアクセスメモリのセルアレイ構造の等価回
路としては、選択された読み出しワード線と選択された
読み出しビット線との間に、選択されたTMR素子のみ
が接続された形となり、選択されたTMR素子の読み出
し信号量が低下することもない。
【0439】また、選択された読み出しワード線RWL
iにTMR素子MTJを介して接続される全ての読み出
しビット線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−
1)+2,RBL4(n−1)+3,RBL4(n−
1)+4に、センスアンプが接続される。従って、全て
の読み出しビット線RBL4(n−1)+1,RBL4
(n−1)+2,RBL4(n−1)+3,RBL4
(n−1)+4に流れる読み出し電流は、互いに等し
く、読み出し電流が安定する。
【0440】 デバイス構造 次に、デバイス構造について説明する。 [1] 断面構造 図32は、本発明の適用例1としての磁気ランダムアク
セスメモリの1ブロック分のデバイス構造を示してい
る。
【0441】なお、図32に示される要素には、図31
の回路の要素と対応がとれるように、図31と同じ符号
が付してある。
【0442】半導体基板41の上部には、Y方向に延び
る読み出しワード線RWL1が配置される。読み出しワ
ード線RWL1の直下には、スイッチ素子が配置される
ことがない。読み出しワード線RWL1の上部には、Y
方向に並んだ4個のTMR素子(MTJ(Magnetic Tunn
el Junction)素子)MTJ1,MTJ2,MTJ3,M
TJ4が配置される。
【0443】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4の一端(本例では、上端)は、上部電極4
4に共通に接続される。コンタクトプラグ42は、上部
電極44と読み出しワード線RWL1とを電気的に接続
する。
【0444】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4の他端(本例では、下端)は、読み出しビ
ット線RBL1,RBL2,RBL3,RBL4(書き
込みワード線WWL1,WWL2,WWL3,WWL
4)に電気的に接続される。読み出しビット線RBL
1,RBL2,RBL3,RBL4は、X方向(ロウ方
向)に延びている。
【0445】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4は、それぞれ独立に読み出しビット線RB
L1,RBL2,RBL3,RBL4に接続される。即
ち、4つのTMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ3,
MTJ4に対して、4本の読み出しビット線RBL1,
RBL2,RBL3,RBL4が設けられる。
【0446】書き込みビット線WBL1は、TMR素子
MTJ1,MTJ2,MTJ3,MTJ4の上部であっ
て、かつ、その近傍に配置される。書き込みビット線W
BL1は、Y方向(カラム方向)に延びている。
【0447】適用例1では、読み出しブロックを構成す
る4つのTMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ3,M
TJ4に対して、1本の書き込みビット線WBL1が設
けられている。但し、これに代えて、例えば、4つのT
MR素子MTJ1,MTJ2,MTJ3,MTJ4を積
み重ね、4つのTMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4に対応させて、4本の書き込みビット線を
設けてもよい。
【0448】また、適用例1では、TMR素子MTJ
1,MTJ2,MTJ3,MTJ4に対して、その上部
に、Y方向に延びる書き込みビット線BL1を配置し、
その下部に、X方向に延びる読み出しビット線RBL
1,RBL2,RBL3,RBL4を配置している。
【0449】但し、TMR素子MTJ1,MTJ2,M
TJ3,MTJ4に対する書き込みビット線BL1と読
み出しビット線RBL1,RBL2,RBL3,RBL
4との位置関係は、これに限定されるものではない。
【0450】例えば、TMR素子MTJ1,MTJ2,
MTJ3,MTJ4に対して、その下部に、Y方向に延
びる書き込みビット線WBL1を配置し、その上部に、
X方向に延びる読み出しビット線RBL1,RBL2,
RBL3,RBL4を配置してもよい。
【0451】このようなデバイス構造によれば、読み出
しブロック内の複数のTMR素子MTJ1,MTJ2,
MTJ3,MTJ4は、それぞれ異なる読み出しビット
線RBL1,RBL2,RBL3,RBL4(書き込み
ワード線WWL1,WWL2,WWL3,WWL4)に
電気的に接続される。このため、1回の読み出しステッ
プにより、読み出しブロック内の複数のTMR素子MT
J1,MTJ2,MTJ3,MTJ4のデータを一度に
読み出すことが可能になる。
【0452】また、読み出しブロック内の複数のTMR
素子MTJ1,MTJ2,MTJ3,MTJ4の一端
は、共通接続され、その接続点は、読み出し選択スイッ
チを経由することなく、直接、読み出しワード線RWL
1に接続される。また、Y方向に延びる書き込みビット
線WBL1は、読み出しブロック内の複数のTMR素子
MTJ1,MTJ2,MTJ3,MTJ4に共有され
る。このため、TMR素子の高集積化及び特性の向上を
実現できる。
【0453】[2] 平面構造 図33は、図32のデバイス構造において、TMR素
子、読み出しビット線(書き込みワード線)及び書き込
みビット線の位置関係を示している。TMR素子MTJ
1,MTJ2,MTJ3,MTJ4の上部電極44は、
例えば、方形パターンを有し、その一部分に、コンタク
トプラグに対するコンタクト領域が設けられている。
【0454】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4は、Y方向に配置され、その磁化容易軸
(TMR素子の長辺に平行な方向)は、X方向となって
いる。即ち、TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4は、X方向に長い長方形を有している。
【0455】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4は、書き込みワード線WWL1と読み出し
ビット線RBL1,RBL2,RBL3,RBL4(書
き込みワード線WWL1,WWL2,WWL3,WWL
4)とが交差する領域に配置される。
【0456】(2) 具体例 以下、図31の磁気ランダムアクセスメモリの具体例、
特に、読み出し回路の具体例について説明する。
【0457】 具体例1 図34は、図31の磁気ランダムアクセスメモリの具体
例1を示している。メモリセルアレイ11は、X方向及
びY方向にアレイ状に配置される複数のTMR素子12
を有する。例えば、X方向には、j個のTMR素子12
が配置され、Y方向には、4×n個のTMR素子12が
配置される。
【0458】Y方向に配置された4個のTMR素子12
は、1つの読み出しブロックBKik(i=1,・・・
j、k=1,・・・n)を構成している。X方向に配置
されるj個の読み出しブロックBKikは、1つのロウ
を構成する。メモリセルアレイ11は、n個のロウを有
する。また、Y方向に配置されるn個の読み出しブロッ
クBKikは、1つのカラムを構成する。メモリセルア
レイ11は、j個のカラムを有する。
【0459】ブロックBKik内の4個のTMR素子1
2の一端は、共通接続され、その接続点は、例えば、読
み出しワード線RWLi(i=1,・・・j)に接続さ
れる。読み出しワード線RWLiは、Y方向に延び、例
えば、1カラム内に1本だけ設けられる。
【0460】1カラム内に配置されるブロックBKik
内のTMR素子12は、読み出し選択スイッチ(MOS
トランジスタ)を経由することなく、直接、読み出しワ
ード線RWLi(i=1,・・・j)に接続される。読
み出しワード線RWLiの一端は、例えば、MOSトラ
ンジスタから構成されるカラム選択スイッチCSWを経
由して、接地点VSSに接続される。
【0461】なお、カラム選択スイッチCSWは、メモ
リセルアレイ11の外部に配置されるものであるため、
スイッチ素子(MOSトランジスタ)がメモリセルアレ
イ11内に配置されることはない。
【0462】読み出しブロックBKik内の4個のTM
R素子12の他端は、それぞれ独立に読み出しビット線
RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,R
BL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4に接続
される。即ち、1つの読み出しブロックBKik内の4
個のTMR素子12に対応して、4本の読み出しビット
線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,
RBL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4が配
置される。
【0463】読み出しビット線RBL4(n−1)+
1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4は、X方向に延び、その一
端は、ロウ選択スイッチ(MOSトランジスタ)RSW
3を経由して、センスアンプとビット線バイアス回路を
含む回路ブロック13−i(i=1,2,・・・8)に
接続される。ビット線バイアス回路は、読み出し動作時
に、読み出しビット線RBL4(n−1)+1,RBL
4(n−1)+2,RBL4(n−1)+3,RBL4
(n−1)+4にバイアス電位を供給する。
【0464】本例では、回路ブロック13−iは、オペ
アンプOP1、センスアンプS/A及び抵抗素子Rcか
ら構成される。
【0465】読み出しビット線RBL4(n−1)+
1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4は、前段のオペアンプOP
1のマイナス側入力端に接続される。オペアンプOP1
のプラス側入力端には、クランプ電位(バイアス電位)
VCが与えられる。また、抵抗素子(帰還抵抗素子)R
cは、オペアンプOP1の出力端とマイナス側入力端と
の間に接続される。オペアンプOP1は、ビット線BL
iの電位をクランプ電位に等しくするような出力電位を
出力する。
【0466】オペアンプOP1の出力端は、センスアン
プ(例えば、差動アンプ)S/Aのプラス側入力端に接
続される。センスアンプS/Aのマイナス側入力端に
は、リファレンス電位VREFが与えられる。
【0467】センスアンプS/Aは、オペアンプOP1
の出力電位をリファレンス電位VREFと比較すること
により、読み出しデータを判別する。
【0468】ここで、TMR素子MTJの抵抗値をRm
とし、オペアンプOP1の出力端とマイナス側入力端と
の間に接続される抵抗素子の抵抗値をRcとし、TMR
素子の両端には、オペアンプOP1によりVcが印加さ
れるとすると、オペアンプの出力電位Voは、 Vo = Vc × (1+Rc/Rm) となる。
【0469】センスアンプS/Aは、この出力電位Vo
とリファレンス電位VREFとを比較し、選択された読
み出しワード線RWLiに接続されるTMR素子MTJ
の抵抗値(データ)を判断する。
【0470】なお、センスアンプS/Aは、本例のよう
に、選択された読み出しワード線RWLiにTMR素子
MTJを介して接続される全ての読み出しビット線RB
L4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,RBL
4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4に接続する
ようにしてもよいし、また、選択された読み出しビット
線のみに接続するようにしてもよい。
【0471】本発明の磁気ランダムアクセスメモリの具
体例1によれば、読み出し動作時、選択されたワード線
WLiと選択されたビット線BLiとの間には、選択さ
れたTMR素子MTJのみが接続された形となるため、
選択されたTMR素子MTJの読み出し信号量が低下す
ることもない。
【0472】 具体例2 図35は、図31の磁気ランダムアクセスメモリの具体
例2を示している。具体例2は、具体例1の応用例であ
り、具体例1のリファレンス電位VREFを生成する回
路を具体的に示したものである。
【0473】具体例2では、リファレンス電位VREF
を、“0”データが記憶されたTMR素子と“1”デー
タが記憶されたTMR素子とを用いて、生成する回路例
を提案する。
【0474】メモリセルアレイ11は、X方向及びY方
向にアレイ状に配置される複数のTMR素子12を有す
る。例えば、X方向には、j個のTMR素子12が配置
され、Y方向には、4×n個のTMR素子12が配置さ
れる。
【0475】Y方向に配置された4個のTMR素子12
は、1つの読み出しブロックBKik(i=1,・・・
j、k=1,・・・n)を構成している。X方向に配置
されるj個の読み出しブロックBKikは、1つのロウ
を構成する。メモリセルアレイ11は、n個のロウを有
する。また、Y方向に配置されるn個の読み出しブロッ
クBKikは、1つのカラムを構成する。メモリセルア
レイ11は、j個のカラムを有する。
【0476】ブロックBKik内の4個のTMR素子1
2の一端は、共通接続され、その接続点は、例えば、読
み出しワード線RWLi(i=1,・・・j)に接続さ
れる。読み出しワード線RWLiは、Y方向に延び、例
えば、1カラム内に1本だけ設けられる。
【0477】1カラム内に配置されるブロックBKik
内のTMR素子12は、読み出し選択スイッチ(MOS
トランジスタ)を経由することなく、直接、読み出しワ
ード線RWLi(i=1,・・・j)に接続される。読
み出しワード線RWLiの一端は、例えば、MOSトラ
ンジスタから構成されるカラム選択スイッチCSWを経
由して、接地点VSSに接続される。
【0478】なお、カラム選択スイッチCSWは、メモ
リセルアレイ11の外部に配置されるものであるため、
スイッチ素子(MOSトランジスタ)がメモリセルアレ
イ11内に配置されることはない。
【0479】読み出しブロックBKik内の4個のTM
R素子12の他端は、それぞれ独立に読み出しビット線
RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,R
BL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4に接続
される。即ち、1つの読み出しブロックBKik内の4
個のTMR素子12に対応して、4本の読み出しビット
線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,
RBL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4が配
置される。
【0480】読み出しビット線RBL4(n−1)+
1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4は、X方向に延び、その一
端は、ロウ選択スイッチ(MOSトランジスタ)RSW
3を経由して、センスアンプとビット線バイアス回路を
含む回路ブロック13−i(i=1,2,・・・8)に
接続される。ビット線バイアス回路は、読み出し動作時
に、読み出しビット線RBL4(n−1)+1,RBL
4(n−1)+2,RBL4(n−1)+3,RBL4
(n−1)+4にバイアス電位を供給する。
【0481】本例では、回路ブロック13−iは、具体
例1と同様に、オペアンプOP1、センスアンプS/A
及び抵抗素子Rcから構成される。
【0482】ビット線BLiは、前段のオペアンプOP
1のマイナス側入力端に接続される。オペアンプOP1
のプラス側入力端には、クランプ電位(バイアス電位)
VCが与えられる。また、抵抗素子Rcは、オペアンプ
OP1の出力端とマイナス側入力端との間に接続され
る。オペアンプOP1は、ビット線BLiの電位をクラ
ンプ電位に等しくするような出力電位を出力する。
【0483】オペアンプOP1の出力端は、センスアン
プS/Aのプラス側入力端に接続される。センスアンプ
S/Aのマイナス側入力端には、リファレンス電位VR
EFが与えられる。
【0484】センスアンプS/Aは、オペアンプOP1
の出力電位をリファレンス電位VREFと比較すること
により、読み出しデータを判別する。
【0485】リファレンス電位VREFは、“0”デー
タが記憶されたTMR素子(リファレンスセル)と
“1”データが記憶されたTMR素子(リファレンスセ
ル)とを含むリファレンス電位生成回路19により生成
される。
【0486】リファレンス電位生成回路19は、X方向
に延びるビット線rBL“0”,rBL“1”を有す
る。
【0487】全ての読み出しワード線RWLiとビット
線rBL“0”との交差部には、これら読み出しワード
線RWLiとビット線rBL“0”との間に接続される
TMR素子MTJが配置される。全ての読み出しワード
線RWLiとビット線rBL“0”との交差部に配置さ
れるTMR素子MTJは、全て、“0”データを記憶し
ている。
【0488】また、全ての読み出しワード線RWLiと
ビット線rBL“1”との交差部には、これら読み出し
ワード線RWLiとビット線rBL“1”との間に接続
されるTMR素子MTJが配置される。全ての読み出し
ワード線RWLiとビット線rBL“1”との交差部に
配置されるTMR素子MTJは、全て、“1”データを
記憶している。
【0489】このような構成によれば、読み出し動作
時、複数の読み出しワード線RWL1,・・・RWLj
のうちのいずれが選択されても、常に、ビット線rBL
“0”には、“0”データが読み出され、ビット線rB
L“1”には、“1”データが読み出される。
【0490】また、読み出し動作時、読み出し信号RE
ADが“H”になると、ビット線rBL“0”とビット
線rBL“1”は、イコライズスイッチ(NチャネルM
OSトランジスタ)ESWにより、互いに短絡される。
【0491】さらに、ビット線rBL“0”,rBL
“1”は、それぞれ、オペアンプOP1と同一の構成、
構造を有するオペアンプOP2のマイナス側入力端に接
続される。ビット線rBL“0”が接続されるオペアン
プOP2の出力端とビット線rBL“1”が接続される
オペアンプOP2の出力端とは、互いに短絡される。
【0492】オペアンプOP2は、読み出し回路のオペ
アンプOP1と同様に、そのプラス側入力端にクランプ
電位(バイアス電位)VCが入力され、かつ、出力端と
マイナス側入力端との間に抵抗素子Rcが接続される。
【0493】その結果、オペアンプOP2の出力端から
は、リファレンス電位VREFが出力される。
【0494】本発明の磁気ランダムアクセスメモリの具
体例2によれば、読み出し動作時、選択された読み出し
ワード線RWLiと選択された読み出しビット線RBL
iとの間には、選択されたTMR素子MTJのみが接続
された形となるため、選択されたTMR素子MTJの読
み出し信号量が低下することもない。
【0495】さらに、具体例2では、読み出し動作時、
リファレンス電位VREFを、“0”データが記憶され
たTMR素子と“1”データが記憶されたTMR素子と
を用いて、生成している。このため、リファレンス電位
VREFは、“0”データを読み出すときにセンスアン
プS/Aのプラス側入力端に表れる電位と、“1”デー
タを読み出すときにセンスアンプS/Aのプラス側入力
端に表れる電位とのちょうど中間値になる。
【0496】従って、読み出し動作時における読み出し
データのマージンを向上させることができる。
【0497】 具体例3 図36は、図31の磁気ランダムアクセスメモリの具体
例3を示している。具体例3は、具体例2の改良例であ
り、具体例2のリファレンス電位生成回路19の回路構
造を簡略化したものである。
【0498】メモリセルアレイ11は、X方向及びY方
向にアレイ状に配置される複数のTMR素子12を有す
る。例えば、X方向には、j個のTMR素子12が配置
され、Y方向には、4×n個のTMR素子12が配置さ
れる。
【0499】Y方向に配置された4個のTMR素子12
は、1つの読み出しブロックBKik(i=1,・・・
j、k=1,・・・n)を構成している。X方向に配置
されるj個の読み出しブロックBKikは、1つのロウ
を構成する。メモリセルアレイ11は、n個のロウを有
する。また、Y方向に配置されるn個の読み出しブロッ
クBKikは、1つのカラムを構成する。メモリセルア
レイ11は、j個のカラムを有する。
【0500】ブロックBKik内の4個のTMR素子1
2の一端は、共通接続され、その接続点は、例えば、読
み出しワード線RWLi(i=1,・・・j)に接続さ
れる。読み出しワード線RWLiは、Y方向に延び、例
えば、1カラム内に1本だけ設けられる。
【0501】1カラム内に配置されるブロックBKik
内のTMR素子12は、読み出し選択スイッチ(MOS
トランジスタ)を経由することなく、直接、読み出しワ
ード線RWLi(i=1,・・・j)に接続される。読
み出しワード線RWLiの一端は、例えば、MOSトラ
ンジスタから構成されるカラム選択スイッチCSWを経
由して、接地点VSSに接続される。
【0502】なお、カラム選択スイッチCSWは、メモ
リセルアレイ11の外部に配置されるものであるため、
スイッチ素子(MOSトランジスタ)がメモリセルアレ
イ11内に配置されることはない。
【0503】読み出しブロックBKik内の4個のTM
R素子12の他端は、それぞれ独立に読み出しビット線
RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,R
BL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4に接続
される。即ち、1つの読み出しブロックBKik内の4
個のTMR素子12に対応して、4本の読み出しビット
線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,
RBL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4が配
置される。
【0504】読み出しビット線RBL4(n−1)+
1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4は、X方向に延び、その一
端は、ロウ選択スイッチ(MOSトランジスタ)RSW
3を経由して、センスアンプとビット線バイアス回路を
含む回路ブロック13−i(i=1,2,・・・8)に
接続される。ビット線バイアス回路は、読み出し動作時
に、読み出しビット線RBL4(n−1)+1,RBL
4(n−1)+2,RBL4(n−1)+3,RBL4
(n−1)+4にバイアス電位を供給する。
【0505】回路ブロック13−iは、具体例2と同様
に、オペアンプOP1、センスアンプS/A及び抵抗素
子Rcから構成される。
【0506】読み出しビット線RBL4(n−1)+
1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4は、前段のオペアンプOP
1のマイナス側入力端に接続される。オペアンプOP1
のプラス側入力端には、クランプ電位(バイアス電位)
VCが与えられる。また、抵抗素子Rcは、オペアンプ
OP1の出力端とマイナス側入力端との間に接続され
る。
【0507】オペアンプOP1の出力端は、センスアン
プS/Aのプラス側入力端に接続される。センスアンプ
S/Aのマイナス側入力端には、リファレンス電位VR
EFが与えられる。
【0508】センスアンプS/Aは、オペアンプOP1
の出力電位をリファレンス電位VREFと比較すること
により、読み出しデータを判別する。
【0509】リファレンス電位生成回路19は、X方向
に延びるビット線rBL“1”を有する。全ての読み出
しワード線RWLiとビット線rBL“1”との交差部
には、これら読み出しワード線RWLiとビット線rB
L“1”との間に接続されるTMR素子(リファレンス
セル)MTJが配置される。全ての読み出しワード線R
WLiとビット線rBL“1”との交差部に配置される
TMR素子MTJは、全て、“1”データを記憶してい
る。
【0510】ビット線rBL“1”は、オペアンプOP
1と同一の構成、構造を有するオペアンプOP2のマイ
ナス側入力端に接続され、オペアンプOP2のプラス側
入力端には、クランプ電位VCが入力される。オペアン
プOP2の出力端とマイナス側入力端との間には、抵抗
素子Rrが接続され、リファレンス電位VREFは、オ
ペアンプOP2の出力端から出力される。
【0511】ここで、データ読み出しのために使用する
データセル側のオペアンプOP1に接続される抵抗素子
Rcと、リファレンス電位VREFを生成するために使
用するリファレンスセル側のオペアンプOP2に接続さ
れる抵抗素子Rrは、共に、直列接続された偶数個のT
MR素子(メモリセルとしてのTMR素子MTJと同じ
構造を有するもの)から構成される。
【0512】そして、抵抗素子Rcを構成する遇数個の
TMR素子の全ては、データ“0”が書き込まれた状態
(抵抗値が低い状態)に設定される。一方、抵抗素子R
rを構成する遇数個のTMR素子のうちの半分は、デー
タ“0”が書き込まれた状態(抵抗値が低い状態)に設
定され、残りの半分は、データ“1”が書き込まれた状
態(抵抗値が高い状態)に設定される。
【0513】このような構成によれば、読み出し動作
時、読み出しビット線RBL4(n−1)+1,RBL
4(n−1)+2,RBL4(n−1)+3,RBL4
(n−1)+4には、選択された読み出しワード線RW
Liに接続されるTMR素子MTJのデータが読み出さ
れ、ビット線rBL“1”には、“1”データが読み出
される。
【0514】そして、リファレンス電位VREFは、
“0”データを読み出すときにセンスアンプS/Aのプ
ラス側入力端に表れる電位と、“1”データを読み出す
ときにセンスアンプS/Aのプラス側入力端に表れる電
位とのちょうど中間値になる。
【0515】従って、読み出し動作時における読み出し
データのマージンを向上させることができる。
【0516】 具体例4 図37は、図31の磁気ランダムアクセスメモリの具体
例4を示している。具体例4も、具体例2の改良例であ
る。具体例4は、具体例3と同じ原理により、リファレ
ンス電位VREFを生成する技術を提案するものである
が、具体例3に対して“0”/“1”関係が逆転してい
る。
【0517】メモリセルアレイ11は、X方向及びY方
向にアレイ状に配置される複数のTMR素子12を有す
る。例えば、X方向には、j個のTMR素子12が配置
され、Y方向には、4×n個のTMR素子12が配置さ
れる。
【0518】Y方向に配置された4個のTMR素子12
は、1つの読み出しブロックBKik(i=1,・・・
j、k=1,・・・n)を構成している。X方向に配置
されるj個の読み出しブロックBKikは、1つのロウ
を構成する。メモリセルアレイ11は、n個のロウを有
する。また、Y方向に配置されるn個の読み出しブロッ
クBKikは、1つのカラムを構成する。メモリセルア
レイ11は、j個のカラムを有する。
【0519】ブロックBKik内の4個のTMR素子1
2の一端は、共通接続され、その接続点は、例えば、読
み出しワード線RWLi(i=1,・・・j)に接続さ
れる。読み出しワード線RWLiは、Y方向に延び、例
えば、1カラム内に1本だけ設けられる。
【0520】1カラム内に配置されるブロックBKik
内のTMR素子12は、読み出し選択スイッチ(MOS
トランジスタ)を経由することなく、直接、読み出しワ
ード線RWLi(i=1,・・・j)に接続される。読
み出しワード線RWLiの一端は、例えば、MOSトラ
ンジスタから構成されるカラム選択スイッチCSWを経
由して、接地点VSSに接続される。
【0521】なお、カラム選択スイッチCSWは、メモ
リセルアレイ11の外部に配置されるものであるため、
スイッチ素子(MOSトランジスタ)がメモリセルアレ
イ11内に配置されることはない。
【0522】読み出しブロックBKik内の4個のTM
R素子12の他端は、それぞれ独立に読み出しビット線
RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,R
BL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4に接続
される。即ち、1つの読み出しブロックBKik内の4
個のTMR素子12に対応して、4本の読み出しビット
線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,
RBL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4が配
置される。
【0523】読み出しビット線RBL4(n−1)+
1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4は、X方向に延び、その一
端は、ロウ選択スイッチ(MOSトランジスタ)RSW
3を経由して、センスアンプとビット線バイアス回路を
含む回路ブロック13−i(i=1,2,・・・8)に
接続される。ビット線バイアス回路は、読み出し動作時
に、読み出しビット線RBL4(n−1)+1,RBL
4(n−1)+2,RBL4(n−1)+3,RBL4
(n−1)+4にバイアス電位を供給する。
【0524】回路ブロック13−iは、具体例2と同様
に、オペアンプOP1、センスアンプS/A及び抵抗素
子Rcから構成される。
【0525】読み出しビット線RBL4(n−1)+
1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4は、前段のオペアンプOP
1のマイナス側入力端に接続される。オペアンプOP1
のプラス側入力端には、クランプ電位(バイアス電位)
VCが与えられる。また、抵抗素子Rcは、オペアンプ
OP1の出力端とマイナス側入力端との間に接続され
る。
【0526】オペアンプOP1の出力端は、センスアン
プS/Aのプラス側入力端に接続される。センスアンプ
S/Aのマイナス側入力端には、リファレンス電位VR
EFが与えられる。
【0527】センスアンプS/Aは、オペアンプOP1
の出力電位をリファレンス電位VREFと比較すること
により、読み出しデータを判別する。
【0528】リファレンス電位生成回路19は、X方向
に延びるビット線rBL“0”を有する。全ての読み出
しワード線RWLiとビット線rBL“0”との交差部
には、これら読み出しワード線RWLiとビット線rB
L“0”との間に接続されるTMR素子(リファレンス
セル)MTJが配置される。全ての読み出しワード線R
WLiとビット線rBL“0”との交差部に配置される
TMR素子MTJは、全て、“0”データを記憶してい
る。
【0529】ビット線rBL“0”は、オペアンプOP
1と同一の構成、構造を有するオペアンプOP2のマイ
ナス側入力端に接続され、オペアンプOP2のプラス側
入力端には、クランプ電位VCが入力される。オペアン
プOP2の出力端とマイナス側入力端との間には、抵抗
素子Rrが接続され、リファレンス電位VREFは、オ
ペアンプOP2の出力端から出力される。
【0530】ここで、データ読み出しのために使用する
データセル側のオペアンプOP1に接続される抵抗素子
Rcと、リファレンス電位VREFを生成するために使
用するリファレンスセル側のオペアンプOP2に接続さ
れる抵抗素子Rrは、共に、直列接続された偶数個のT
MR素子(メモリセルとしてのTMR素子MTJと同じ
構造を有するもの)から構成される。
【0531】そして、抵抗素子Rcを構成する遇数個の
TMR素子の全ては、データ“1”が書き込まれた状態
(抵抗値が高い状態)に設定される。一方、抵抗素子R
rを構成する遇数個のTMR素子のうちの半分は、デー
タ“0”が書き込まれた状態(抵抗値が低い状態)に設
定され、残りの半分は、データ“1”が書き込まれた状
態(抵抗値が高い状態)に設定される。
【0532】このような構成によれば、読み出し動作
時、読み出しビット線RBL4(n−1)+1,RBL
4(n−1)+2,RBL4(n−1)+3,RBL4
(n−1)+4には、選択された読み出しワード線RW
Liに接続されるTMR素子MTJのデータが読み出さ
れ、ビット線rBL“1”には、“0”データが読み出
される。
【0533】そして、リファレンス電位VREFは、
“0”データを読み出すときにセンスアンプS/Aのプ
ラス側入力端に表れる電位と、“1”データを読み出す
ときにセンスアンプS/Aのプラス側入力端に表れる電
位とのちょうど中間値になる。
【0534】従って、読み出し動作時における読み出し
データのマージンを向上させることができる。
【0535】(3) 適用例2 図38は、本発明の適用例2に関わる磁気ランダムアク
セスメモリの回路構造を示している。
【0536】図38の回路構造は、適用例1の具体例1
(図34)の改良例である。その特徴は、適用例1の具
体例1に対して、さらに、読み出し動作時に、全ての読
み出しワード線RWLi及び全ての読み出しビット線R
BLiを、予め、プリチャージ電位にプリチャージして
おくプリチャージ回路を付加した点にある。
【0537】メモリセルアレイ11は、X方向及びY方
向にアレイ状に配置される複数のTMR素子12を有す
る。例えば、X方向には、j個のTMR素子12が配置
され、Y方向には、4×n個のTMR素子12が配置さ
れる。
【0538】Y方向に配置された4個のTMR素子12
は、1つの読み出しブロックBKik(i=1,・・・
j、k=1,・・・n)を構成している。X方向に配置
されるj個の読み出しブロックBKikは、1つのロウ
を構成する。メモリセルアレイ11は、n個のロウを有
する。また、Y方向に配置されるn個の読み出しブロッ
クBKikは、1つのカラムを構成する。メモリセルア
レイ11は、j個のカラムを有する。
【0539】ブロックBKik内の4個のTMR素子1
2の一端は、共通接続され、その接続点は、例えば、読
み出しワード線RWLi(i=1,・・・j)に接続さ
れる。読み出しワード線RWLiは、Y方向に延び、例
えば、1カラム内に1本だけ設けられる。
【0540】1カラム内に配置されるブロックBKik
内のTMR素子12は、読み出し選択スイッチ(MOS
トランジスタ)を経由することなく、直接、読み出しワ
ード線RWLi(i=1,・・・j)に接続される。読
み出しワード線RWLiの一端は、例えば、MOSトラ
ンジスタから構成されるカラム選択スイッチCSWを経
由して、接地点VSSに接続される。
【0541】なお、カラム選択スイッチCSWは、メモ
リセルアレイ11の外部に配置されるものであるため、
スイッチ素子(MOSトランジスタ)がメモリセルアレ
イ11内に配置されることはない。
【0542】読み出しブロックBKik内の4個のTM
R素子12の他端は、それぞれ独立に読み出しビット線
RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,R
BL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4に接続
される。即ち、1つの読み出しブロックBKik内の4
個のTMR素子12に対応して、4本の読み出しビット
線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,
RBL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4が配
置される。
【0543】読み出しビット線RBL4(n−1)+
1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4は、X方向に延び、その一
端は、ロウ選択スイッチ(MOSトランジスタ)RSW
3を経由して、センスアンプとビット線バイアス回路を
含む回路ブロック13−i(i=1,2,・・・8)に
接続される。ビット線バイアス回路は、読み出し動作時
に、読み出しビット線RBL4(n−1)+1,RBL
4(n−1)+2,RBL4(n−1)+3,RBL4
(n−1)+4にバイアス電位を供給する。
【0544】回路ブロック13−iは、適用例1の具体
例1と同様に、オペアンプOP1、センスアンプS/A
及び抵抗素子Rcから構成される。ここでは、回路ブロ
ック13−iの回路構造についての説明は、省略する。
【0545】本例では、読み出し動作時、選択された読
み出しビット線のみにバイアス電位を与えるのではな
く、選択された読み出しワード線RWLiにTMR素子
MTJを介して接続される全ての読み出しビット線RB
L4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,RBL
4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4に、バイア
ス電位を供給する。
【0546】つまり、本例では、全ての読み出しビット
線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,
RBL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4を同
電位にすることにより、一のビット線から他のビット線
への電流経路を遮断する。
【0547】読み出しワード線RWLiの他端及び読み
出しビット線RBLiの他端は、プリチャージスイッチ
PSWを経由して、プリチャージ線PLに接続される。
プリチャージ線PLには、クランプ電位(バイアス電
位)VCが与えられる。プリチャージスイッチPSW
は、プリチャージ信号PREにより制御される。プリチ
ャージ信号PREは、読み出し動作を行う直前に“H”
となるため、読み出しワード線RWLi及び読み出しビ
ット線RBLiは、プリチャージ電位にプリチャージさ
れる。
【0548】プリチャージ信号PREが“L”になる
と、読み出しワード線RWLi及び読み出しビット線R
BLiのプリチャージが終了する。この後、読み出しワ
ード線RWLiの選択動作及び読み出しビット線RBL
iの選択動作を行い、続けて、読み出し電流を、それら
選択された読み出しワード線RWLiと選択された読み
出しビット線RBLiとの間に流す。
【0549】即ち、読み出し動作時、カラムアドレス信
号により選択された読み出しワード線(ロウ)RWLi
に対応するカラム選択スイッチCSWがオン状態となる
ため、その選択された読み出しワード線RWLiの一端
は、接地点VSSに短絡される。
【0550】また、カラムアドレス信号により選択され
なかった読み出しワード線RWLiに対応するカラム選
択スイッチCSWは、オフ状態となるため、非選択の読
み出しワード線RWLiは、プリチャージ電位を維持し
つつ、フローティング状態となる。
【0551】このように、予め、読み出しワード線RW
Li及び読み出しビット線RBLiをプリチャージして
おくのは、読み出し動作の高速化を図るためである。
【0552】即ち、本発明では、読み出し動作時に、一
のビット線から他のビット線への電流経路を遮断するた
め、選択された読み出しワード線RWLiにTMR素子
MTJを介して接続される全ての読み出しビット線RB
L4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,RBL
4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4に、バイア
ス電位を供給している。
【0553】この時、読み出しビット線RBL4(n−
1)+1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−
1)+3,RBL4(n−1)+4はもちろん、非選択
の読み出しワード線(フローティング状態)RWLi
も、充電される。
【0554】つまり、全ての読み出しビット線RBL4
(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,RBL4
(n−1)+3,RBL4(n−1)+4をバイアス電
位にするためには、全ての読み出しビット線RBL4
(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,RBL4
(n−1)+3,RBL4(n−1)+4及び非選択の
読み出しワード線RWLiを充電しなければならず、こ
の充電に要する時間が非常に長くなる。
【0555】そこで、本例では、予め、読み出しワード
線RWLi及び読み出しビット線RBLiをプリチャー
ジしておき、この充電時間を短くすることにより、読み
出し動作の高速化を図っている。
【0556】なお、本例では、プリチャージ電位は、バ
イアス電位に等しくなっているが、プリチャージ電位
は、バイアス電位と異なっていてもよい。また、本例で
は、読み出しワード線RWLi及び読み出しビット線R
BLiの双方をプリチャージしているが、読み出しワー
ド線RWLi及び読み出しビット線RBLiのいずれか
一方のみをプリチャージするようにしてもよい。
【0557】さらに、本例では、選択された読み出しワ
ード線RWLiにTMR素子MTJを介して接続される
全ての読み出しビット線RBL4(n−1)+1,RB
L4(n−1)+2,RBL4(n−1)+3,RBL
4(n−1)+4に、センスアンプが接続される。
【0558】即ち、読み出し動作時、選択された読み出
しワード線RWLiに接続される全てのTMR素子MT
Jの抵抗値(データ)が一度に読み出される。
【0559】センスアンプは、本例のように、選択され
た読み出しワード線RWLiにTMR素子MTJを介し
て接続される全ての読み出しビット線RBL4(n−
1)+1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−
1)+3,RBL4(n−1)+4に接続するようにし
てもよいし、また、選択された読み出しビット線のみに
接続するようにしてもよい。
【0560】このように、本発明の磁気ランダムアクセ
スメモリによれば、予め、読み出しワード線RWLi及
び読み出しビット線RBLiがプリチャージされる。
【0561】そして、読み出し動作時には、選択された
読み出しワード線RWLiを所定の電位に設定し(非選
択の読み出しワード線は、フローティング状態)、か
つ、選択された読み出しワード線RWLiにTMR素子
を介して接続される読み出しビット線RBL4(n−
1)+1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−
1)+3,RBL4(n−1)+4をバイアス電位に設
定している。
【0562】従って、読み出し動作時、読み出し電流の
電流経路が多数形成されることがなく、選択されたTM
R素子の読み出し信号量の低下を防止できると共に、選
択された読み出しワード線RWLiにTMR素子を介し
て接続される読み出しビット線RBL4(n−1)+
1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4をバイアス電位にするとき
の充電時間も、短くなるため、読み出し動作を高速化す
ることができる。
【0563】なお、図38においては、ロウ選択スイッ
チRSW2,RSW3及びカラム選択スイッチCSWが
MOSトランジスタから構成される。但し、これらスイ
ッチは、MOSトランジスタに限定されるものではな
く、例えば、バイポーラトランジスタ、MISトランジ
スタ、MESトランジスタ、接合トランジスタなどから
構成することもできる。
【0564】(4) 適用例3 図39は、本発明の適用例3に関わる磁気ランダムアク
セスメモリの回路構造を示している。
【0565】図39の回路構造は、適用例1の具体例1
(図34)の変形例である。その特徴は、全ての読み出
しビット線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−
1)+2,RBL4(n−1)+3,RBL4(n−
1)+4に読み出し回路(センスアンプを含む)を接続
するのではなく、選択されたロウのみに、読み出し回路
を接続するようにした点にある。
【0566】また、適用例3では、後述するように、ス
イッチBSW1,BSW2,・・・BSW8を設けるこ
とで、適用例1とほぼ同じ効果を得ることができる。
【0567】メモリセルアレイ11は、X方向及びY方
向にアレイ状に配置される複数のTMR素子12を有す
る。例えば、X方向には、j個のTMR素子12が配置
され、Y方向には、4×n個のTMR素子12が配置さ
れる。
【0568】Y方向に配置された4個のTMR素子12
は、1つの読み出しブロックBKik(i=1,・・・
j、k=1,・・・n)を構成している。X方向に配置
されるj個の読み出しブロックBKikは、1つのロウ
を構成する。メモリセルアレイ11は、n個のロウを有
する。また、Y方向に配置されるn個の読み出しブロッ
クBKikは、1つのカラムを構成する。メモリセルア
レイ11は、j個のカラムを有する。
【0569】ブロックBKik内の4個のTMR素子1
2の一端は、共通接続され、その接続点は、例えば、読
み出しワード線RWLi(i=1,・・・j)に接続さ
れる。読み出しワード線RWLiは、Y方向に延び、例
えば、1カラム内に1本だけ設けられる。
【0570】1カラム内に配置されるブロックBKik
内のTMR素子12は、読み出し選択スイッチ(MOS
トランジスタ)を経由することなく、直接、読み出しワ
ード線RWLi(i=1,・・・j)に接続される。読
み出しワード線RWLiの一端は、例えば、MOSトラ
ンジスタから構成されるカラム選択スイッチCSWを経
由して、接地点VSSに接続される。
【0571】なお、カラム選択スイッチCSWは、メモ
リセルアレイ11の外部に配置されるものであるため、
スイッチ素子(MOSトランジスタ)がメモリセルアレ
イ11内に配置されることはない。
【0572】読み出しブロックBKik内の4個のTM
R素子12の他端は、それぞれ独立に読み出しビット線
RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,R
BL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4に接続
される。即ち、1つの読み出しブロックBKik内の4
個のTMR素子12に対応して、4本の読み出しビット
線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,
RBL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4が配
置される。
【0573】読み出しビット線RBL4(n−1)+
1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4は、X方向に延び、その一
端は、ロウ選択スイッチ(MOSトランジスタ)SW1
〜SW8を経由して、読み出し回路23に接続される。
【0574】読み出し動作時、ロウ選択スイッチSW1
〜SW8は、読み出しロウデコーダ22の出力信号、即
ち、ロウアドレス信号をデコードした信号CSL1〜C
SL8により制御される。
【0575】従って、ロウアドレス信号により選択され
た読み出しビット線RBLiに対応するロウ選択スイッ
チSWiがオン状態となり、その選択された読み出しビ
ット線RBLiの一端は、読み出し回路23に接続され
る。
【0576】また、ロウアドレス信号により選択されな
かった読み出しビット線RBLiに対応するロウ選択ス
イッチSWiは、オフ状態となるため、非選択の読み出
しビット線RBLiは、読み出し回路23に接続されな
い。
【0577】なお、ロウ選択スイッチRSW2,SW1
〜SW8及びカラム選択スイッチCSWとしては、図3
9に示されるように、例えば、MOSトランジスタを採
用できる。
【0578】但し、ロウ選択スイッチRSW2,SW1
〜SW8及びカラム選択スイッチCSWは、MOSトラ
ンジスタに限定されるものではなく、例えば、バイポー
ラトランジスタ、MISトランジスタ、MESトランジ
スタ、接合トランジスタなどでもよい。
【0579】本例では、さらに、読み出しビット線RB
L4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,RBL
4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4には、ビッ
ト線バイアス回路24が接続される。ビット線バイアス
回路24は、一端が読み出しビット線RBL4(n−
1)+1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−
1)+3,RBL4(n−1)+4に接続されるバイア
ススイッチBSW1〜BSW8から構成される。バイア
ススイッチBSW1〜BSW8の他端には、クランプ電
位(バイアス電位)VCが与えられる。
【0580】クランプ電位VCは、読み出し回路23内
のオペアンプOP1のプラス側入力端に入力されるクラ
ンプ電位VCと同じである。
【0581】バイアススイッチBSW1〜BSW8は、
例えば、NチャネルMOSトランジスタから構成され、
読み出しロウデコーダ22の出力信号RSL1〜RSL
8を反転した信号bRSL1〜bRSL8により制御さ
れる。
【0582】ビット線バイアス回路24は、読み出し動
作時に、非選択の読み出しビット線RBLiにバイアス
電位を供給し、選択された読み出しワード線RWLiに
TMR素子MTJを介して接続される全ての読み出しビ
ット線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+
2,RBL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4
の電位を同じにする役割を果たす。
【0583】例えば、ロウ選択線信号RSL3が“H”
となり、その他のロウ選択線信号RSL1,RSL2,
RSL4〜RSL8が“L”となった場合には、読み出
しビット線RBL3は、ロウ選択スイッチSW3を経由
して、読み出し回路23に電気的に接続される。また、
バイアススイッチBSW1,BSW2,BSW4〜BS
W8がオン状態となり、読み出しビット線RBL1,R
BL2,RBL4〜RBL8に、クランプ電位(バイア
ス電位)VCが供給される。
【0584】このように、本発明の磁気ランダムアクセ
スメモリによれば、選択された読み出しワード線RWL
iは、読み出し電流を流すための所定の電位(本例で
は、接地電位)に設定され、かつ、非選択の読み出しワ
ード線は、フローティング状態に設定される。
【0585】また、選択された読み出しワード線RWL
iにTMR素子を介して接続される全ての読み出しビッ
ト線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+
2,RBL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4
は、所定のバイアス電位(例えば、正電位)に設定され
る。
【0586】従って、読み出し動作時、本発明に関わる
磁気ランダムアクセスメモリのセルアレイ構造の等価回
路としては、選択された読み出しワード線と選択された
読み出しビット線との間に、選択されたTMR素子のみ
が接続された形となり、選択されたTMR素子の読み出
し信号量が低下することもない。
【0587】なお、読み出し回路(センスアンプ&ビッ
ト線バイアス回路)23としては、図39に示すものに
代えて、図8乃至図11に示す回路を使用することも可
能である。
【0588】(5) 適用例4 図40は、本発明の適用例4に関わる磁気ランダムアク
セスメモリの回路構造を示している。
【0589】図40の回路構造は、適用例3の応用例で
ある。即ち、この回路構造は、適用例3の回路構造にお
いて、リファレンス電位VREFを生成するリファレン
ス電位生成回路を具体的に示したものである。
【0590】適用例4では、リファレンス電位VREF
を、“0”データが記憶されたTMR素子と“1”デー
タが記憶されたTMR素子とを用いて、生成する回路例
を提案する。
【0591】リファレンス電位VREFは、リファレン
ス電位生成回路19により生成される。リファレンス電
位生成回路19は、“0”データが記憶されたTMR素
子(リファレンスセル)と、“1”データが記憶された
TMR素子(リファレンスセル)と、Y方向に延びるビ
ット線rBL“0”,rBL“1”とをそれぞれ有して
いる。
【0592】読み出しワード線RWL1〜RWLjとビ
ット線rBL“0”との交差部には、これら読み出しワ
ード線RWL1〜RWLjとビット線rBL“0”との
間に接続されるTMR素子MTJが配置される。読み出
しワード線RWL1〜RWLjとビット線rBL“0”
との交差部に配置されるTMR素子MTJは、全て、
“0”データを記憶している。
【0593】また、読み出しワード線RWL1〜RWL
jとビット線rBL“1”との交差部には、これら読み
出しワード線RWL1〜RWLjとビット線rBL
“1”との間に接続されるTMR素子MTJが配置され
る。読み出しワード線RWL1〜RWLjとビット線r
BL“1”との交差部に配置されるTMR素子MTJ
は、全て、“1”データを記憶している。
【0594】このような構成によれば、読み出し動作
時、読み出しワード線RWL1〜RWLjのうちのいず
れが選択されても、常に、ビット線rBL“0”には、
“0”データが読み出され、かつ、ビット線rBL
“1”には、“1”データが読み出される。
【0595】また、読み出し動作時、読み出し信号RE
ADが“H”(bREADが“L”)になると、ビット
線rBL“0”とビット線rBL“1”は、互いに短絡
される。
【0596】さらに、ビット線rBL“0”,rBL
“1”は、共に、オペアンプOP1と同一の構成、構造
を有するオペアンプOP2のマイナス側入力端に接続さ
れる。オペアンプOP2は、図39の読み出し回路23
内のオペアンプOP1と同様に、そのプラス側入力端に
クランプ電位VCが入力され、かつ、出力端とマイナス
側入力端との間に抵抗素子Rcが接続される。
【0597】その結果、オペアンプOP2の出力端から
は、リファレンス電位VREFが出力される。
【0598】本例の磁気ランダムアクセスメモリによれ
ば、読み出し動作時、選択された読み出しワード線RW
Liと選択された読み出しビット線RBLiとの間に
は、選択されたTMR素子MTJのみが接続された形と
なるため、選択されたTMR素子MTJの読み出し信号
量が低下することもない。
【0599】さらに、読み出し動作時、リファレンス電
位VREFを、“0”データが記憶されたTMR素子と
“1”データが記憶されたTMR素子とを用いて、生成
している。このため、リファレンス電位VREFは、
“0”データを読み出すときにセンスアンプS/Aのプ
ラス側入力端に表れる電位と、“1”データを読み出す
ときにセンスアンプS/Aのプラス側入力端に表れる電
位とのちょうど中間値になる。
【0600】従って、読み出し動作時における読み出し
データのマージンを向上させることができる。
【0601】(6) 適用例5 回路構造 図41は、本発明の適用例5に関わる磁気ランダムアク
セスメモリの回路構造を示している。
【0602】メモリセルアレイ11は、X方向及びY方
向にアレイ状に配置される複数のTMR素子12を有す
る。X方向には、j個のTMR素子12が配置され、Y
方向には、4×n個のTMR素子12が配置される。
【0603】Y方向に配置された4個のTMR素子12
は、1つの読み出しブロックBKik(i=1,・・・
j、k=1,・・・n)を構成している。X方向に配置
されるj個の読み出しブロックBKikは、1つのロウ
を構成する。メモリセルアレイ11は、n個のロウを有
する。また、Y方向に配置されるn個の読み出しブロッ
クBKikは、1つのカラムを構成する。メモリセルア
レイ11は、j個のカラムを有する。
【0604】ブロックBKik内の4個のTMR素子1
2の一端は、共通接続され、例えば、MOSトランジス
タから構成される読み出し選択スイッチRSW1を経由
して、ソース線SLi(i=1,・・・j)に接続され
る。ソース線SLiは、Y方向に延び、例えば、1カラ
ム内に1本だけ設けられる。
【0605】ソース線SLiは、例えば、MOSトラン
ジスタから構成されるカラム選択スイッチCSWを経由
して、接地点VSSに接続される。
【0606】読み出し動作時、選択されたロウでは、読
み出しブロックBKik内の読み出し選択スイッチRS
W1がオン状態になる。また、選択されたカラムでは、
カラム選択スイッチCSWがオン状態となるため、ソー
ス線SLiの電位は、接地電位VSSになる。即ち、選
択されたロウ及び選択されたカラムの交点に位置する読
み出しブロックBKik内のTMR素子12のみに読み
出し電流が流れる。
【0607】なお、読み出し時、非選択のロウでは、読
み出し選択スイッチRSW1がオフ状態であるため、非
選択のロウの読み出しブロックBKik内のTMR素子
12の他端は、互いに短絡された状態となる。
【0608】この場合、非選択ロウ内の読み出しビット
線RBL4(n−1)+1,BL4(n−1)+2,B
L4(n−1)+3,BL4(n−1)+4の電位が異
なると、読み出し動作に影響を与えることもあるので、
非選択カラム内の読み出しビット線RBL4(n−1)
+1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4の電位については、それぞ
れ同電位(例えば、接地電位)にしておく。
【0609】読み出し動作時、非選択のカラムでは、カ
ラム選択スイッチCSWがオフ状態であるため、非選択
のカラムの読み出しブロックBKik内のTMR素子1
2の他端についても、互いに短絡された状態となる。
【0610】読み出しブロックBKik内の4個のTM
R素子12の他端は、それぞれ独立に読み出しビット線
RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,R
BL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4に接続
される。即ち、1つの読み出しブロックBKik内の4
個のTMR素子12に対応して、4本の読み出しビット
線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,
RBL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4が配
置される。
【0611】読み出しビット線RBL4(n−1)+
1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4は、X方向に延び、その一
端は、ロウ選択スイッチ(MOSトランジスタ)RSW
2を経由して、共通データ線30に接続される。共通デ
ータ線30は、読み出し回路(例えば、センスアンプ、
セレクタ及び出力バッファを含む)29Bに接続され
る。
【0612】ロウ選択スイッチRSW2には、ロウ選択
線信号RLi(i=1,・・・n)が入力される。ロウ
デコーダ25−1,・・・25−nは、ロウ選択線信号
RLiを出力する。
【0613】読み出し回路29Bは、読み出し動作時、
ロウ選択線信号RLiにより選択されたロウ内の読み出
しビット線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−
1)+2,RBL4(n−1)+3,RBL4(n−
1)+4に、バイアス電位を供給する。
【0614】読み出し回路29Bは、メモリチップ(又
はブロック)から1ビットずつデータを出力する場合に
は、図51に示すような回路にすることができ、また、
メモリチップ(又はブロック)から複数ビットを一度に
出力する場合には、図52に示すような回路にすること
ができる。
【0615】読み出しビット線RBL4(n−1)+
1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4は、X方向(ロウ方向)に
延びており、書き込みワード線WWL4(n−1)+
1,WWL4(n−1)+2,WWL4(n−1)+
3,WWL4(n−1)+4としても機能する。
【0616】書き込みワード線WWL4(n−1)+
1,WWL4(n−1)+2,WWL4(n−1)+
3,WWL4(n−1)+4の一端は、ロウ選択スイッ
チRSW2及び共通データ線30を経由して、書き込み
ワード線ドライバ23Aに接続され、その他端は、書き
込みワード線シンカー24−1,・・・24−nに接続
される。
【0617】読み出しブロックBKikを構成する4つ
のTMR素子12の近傍には、これら4つのTMR素子
に共有されるY方向に延びる1本の書き込みビット線W
BLi(i=1,・・・j)が配置される。書き込みビ
ット線WBLiは、1つのカラムに1本だけ配置され
る。
【0618】書き込みビット線WBLiの一端は、カラ
ムデコーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカーを
含む回路ブロック29Aに接続され、その他端は、カラ
ムデコーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカーを
含む回路ブロック31に接続される。
【0619】書き込み動作時には、回路ブロック29
A,31が動作状態となる。そして、書き込みビット線
WBLiには、書き込みデータに応じて、回路ブロック
29Aに向う方向又は回路ブロック31に向う方向に、
書き込み電流が流れる。
【0620】読み出し選択スイッチ(MOSトランジス
タ)RSW1のゲートは、読み出しワード線RWLn
(n=1,2,・・・)に接続される。読み出しワード
線RWLnは、1つのロウ内に1本だけ配置され、X方
向に配置される複数のブロックBKjkに共通となって
いる。
【0621】例えば、1つのカラムが4つのブロックか
ら構成される場合、読み出しワード線RWLnの数は、
4本となる。読み出しワード線RWLnは、X方向に延
び、その一端は、ロウデコーダ及び読み出しワード線ド
ライバを含む回路ブロック23B−nに接続される。
【0622】ロウデコーダ25−nは、書き込み動作
時、ロウアドレス信号に基づいて、複数のロウのうちの
1つを選択する。書き込みワード線ドライバ23Aは、
選択されたロウ内の書き込みワード線WWL4(n−
1)+1,WWL4(n−1)+2,WWL4(n−
1)+3,WWL4(n−1)+4に書き込み電流を供
給する。書き込み電流は、書き込みワード線シンカー2
4−nに吸収される。
【0623】ロウデコーダ25−nは、読み出し動作
時、ロウアドレス信号に基づいて、複数のロウのうちの
1つを選択する。同様に、ロウデコーダ及び読み出しワ
ード線ドライバを含む回路ブロック23B−nは、選択
されたロウ内の読み出しワード線RWLnに読み出し電
圧(=“H”)を供給する。
【0624】カラムデコーダ32は、読み出し動作時、
カラムアドレス信号CSL1,・・・CSLjに基づい
て、複数のカラムのうちの1つを選択し、選択されたカ
ラム内に配置されるカラム選択スイッチCSWをオン状
態にする。
【0625】本例の磁気ランダムアクセスメモリでは、
読み出しブロック内の複数のTMR素子の一端は、共通
接続され、その他端は、それぞれ異なる読み出しビット
線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,
RBL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4に接
続される。
【0626】この場合に、読み出し回路29Bは、読み
出し動作時、ロウ選択線信号RLiにより選択されたロ
ウ内の読み出しビット線RBL4(n−1)+1,RB
L4(n−1)+2,RBL4(n−1)+3,RBL
4(n−1)+4の全てに、バイアス電位を供給する。
【0627】従って、読み出し動作時に、読み出し電流
(読み出し信号量)の安定化を図ることができる。
【0628】 デバイス構造 [1] 断面構造 図42は、本発明の適用例5としての磁気ランダムアク
セスメモリの1ブロック分のデバイス構造を示してい
る。
【0629】なお、図42に示される要素には、図41
の回路の要素と対応がとれるように、図41と同じ符号
が付してある。
【0630】半導体基板41の表面領域には、読み出し
選択スイッチ(MOSトランジスタ)RSW1が配置さ
れる。読み出し選択スイッチRSW1のソースは、コン
タクトプラグ46を介してソース線SL1に接続され
る。ソース線SL1は、例えば、Y方向(カラム方向)
に一直線に延び、メモリセルアレイ領域の周辺部のカラ
ム選択スイッチを経由して、接地点VSSに接続され
る。
【0631】読み出し選択スイッチ(MOSトランジス
タ)RSW1のゲートは、読み出しワード線RWL1と
なっている。読み出しワード線RWL1は、X方向に延
びている。読み出し選択スイッチRSW1上には、Y方
向に並んだ4個のTMR素子(MTJ(Magnetic Tunnel
Junction)素子)MTJ1,MTJ2,MTJ3,MT
J4が配置されている。
【0632】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4の一端(本例では、上端)は、上部電極4
5に共通に接続される。コンタクトプラグ42,44及
び中間層43は、上部電極45と読み出し選択スイッチ
RSW1のドレインとを電気的に接続する。
【0633】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4の他端(本例では、下端)は、読み出しビ
ット線RBL1,RBL2,RBL3,RBL4(書き
込みワード線WWL1,WWL2,WWL3,WWL
4)に電気的に接続される。読み出しビット線RBL
1,RBL2,RBL3,RBL4は、X方向(ロウ方
向)に延びている。
【0634】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4は、それぞれ独立に読み出しビット線RB
L1,RBL2,RBL3,RBL4に接続される。即
ち、4つのTMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ3,
MTJ4に対して、4本の読み出しビット線RBL1,
RBL2,RBL3,RBL4が設けられる。
【0635】書き込みビット線WBL1は、TMR素子
MTJ1,MTJ2,MTJ3,MTJ4の直上であっ
て、かつ、その近傍に配置される。書き込みビット線W
BL1は、Y方向(カラム方向)に延びている。
【0636】本例では、読み出しブロックを構成する4
つのTMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ3,MTJ
4に対して、1本の書き込みビット線WBL1が設けら
れている。但し、これに代えて、例えば、4つのTMR
素子MTJ1,MTJ2,MTJ3,MTJ4を積み重
ね、4つのTMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ3,
MTJ4に対応させて、4本の書き込みビット線を設け
てもよい。
【0637】また、本例では、TMR素子MTJ1,M
TJ2,MTJ3,MTJ4に対して、その上部に、Y
方向に延びる書き込みビット線BL1を配置し、その下
部に、X方向に延びる読み出しビット線RBL1,RB
L2,RBL3,RBL4を配置している。
【0638】但し、TMR素子MTJ1,MTJ2,M
TJ3,MTJ4に対する書き込みビット線BL1と読
み出しビット線RBL1,RBL2,RBL3,RBL
4との位置関係は、これに限定されるものではない。
【0639】例えば、TMR素子MTJ1,MTJ2,
MTJ3,MTJ4に対して、その下部に、Y方向に延
びる書き込みビット線BL1を配置し、その上部に、X
方向に延びる読み出しビット線RBL1,RBL2,R
BL3,RBL4を配置してもよい。
【0640】[平面構造]図43は、図42のデバイス
構造において、TMR素子、書き込みワード線及び読み
出しビット線(書き込みワード線)の位置関係を示して
いる。TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ3,MT
J4の上部電極45は、例えば、方形パターンを有し、
その一部分に、コンタクトプラグに対するコンタクト領
域が設けられている。
【0641】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4は、Y方向に配置され、その磁化容易軸
は、X方向を向いている。即ち、TMR素子MTJ1,
MTJ2,MTJ3,MTJ4は、X方向に長い長方形
を有している。
【0642】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4は、書き込みワード線WWL1と読み出し
ビット線RBL1,RBL2,RBL3,RBL4(書
き込みワード線WWL1,WWL2,WWL3,WWL
4)の交点に配置される。
【0643】(7) 適用例6 回路構造 図44は、本発明の適用例6に関わる磁気ランダムアク
セスメモリの回路構造を示している。
【0644】メモリセルアレイ11は、X方向及びY方
向にアレイ状に配置される複数のTMR素子12を有す
る。例えば、X方向には、j個のTMR素子12が配置
され、Y方向には、4×n個のTMR素子12が配置さ
れる。
【0645】Y方向に配置された4個のTMR素子12
は、1つの読み出しブロックBKik(i=1,・・・
j、k=1,・・・n)を構成している。X方向に配置
されるj個の読み出しブロックBKikは、1つのロウ
を構成する。メモリセルアレイ11は、n個のロウを有
する。また、Y方向に配置されるn個の読み出しブロッ
クBKikは、1つのカラムを構成する。メモリセルア
レイ11は、j個のカラムを有する。
【0646】ブロックBKik内の4個のTMR素子1
2の一端は、共通接続され、その接続点は、例えば、読
み出しワード線RWLi(i=1,・・・j)に接続さ
れる。読み出しワード線RWLiは、Y方向に延び、例
えば、1カラム内に1本だけ設けられる。
【0647】1カラム内に配置されるブロックBKik
内のTMR素子12は、読み出し選択スイッチ(MOS
トランジスタ)を経由することなく、直接、読み出しワ
ード線RWLi(i=1,・・・j)に接続される。読
み出しワード線RWLiの一端は、例えば、MOSトラ
ンジスタから構成されるカラム選択スイッチCSWを経
由して、接地点VSSに接続される。
【0648】なお、カラム選択スイッチCSWは、メモ
リセルアレイ11の外部に配置されるものであるため、
スイッチ素子(MOSトランジスタ)がメモリセルアレ
イ11内に配置されることはない。
【0649】読み出しブロックBKik内の4個のTM
R素子12の他端は、それぞれ独立に読み出しビット線
RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,R
BL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4に接続
される。即ち、1つの読み出しブロックBKik内の4
個のTMR素子12に対応して、4本の読み出しビット
線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,
RBL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4が配
置される。
【0650】読み出しビット線RBL4(n−1)+
1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4は、X方向に延び、その一
端は、ロウ選択スイッチ(MOSトランジスタ)RSW
2を経由して、共通データ線30に接続される。共通デ
ータ線30は、読み出し回路(例えば、センスアンプ、
セレクタ及び出力バッファを含む)29Bに接続され
る。
【0651】ロウ選択スイッチRSW2には、ロウ選択
線信号RLi(i=1,・・・n)が入力される。ロウ
デコーダ25−1,・・・25−nは、ロウ選択線信号
RLiを出力する。
【0652】読み出し回路29Bは、読み出し動作時、
ロウ選択線信号RLiにより選択されたロウ内の読み出
しビット線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−
1)+2,RBL4(n−1)+3,RBL4(n−
1)+4に、バイアス電位を供給する。
【0653】読み出し回路29Bは、メモリチップ(又
はブロック)から1ビットずつデータを出力する場合に
は、図51に示すような回路にすることができ、また、
メモリチップ(又はブロック)から複数ビットを一度に
出力する場合には、図52に示すような回路にすること
ができる。
【0654】読み出しビット線RBL4(n−1)+
1,RBL4(n−1)+2,RBL4(n−1)+
3,RBL4(n−1)+4は、X方向(ロウ方向)に
延びており、書き込みワード線WWL4(n−1)+
1,WWL4(n−1)+2,WWL4(n−1)+
3,WWL4(n−1)+4としても機能する。
【0655】書き込みワード線WWL4(n−1)+
1,WWL4(n−1)+2,WWL4(n−1)+
3,WWL4(n−1)+4の一端は、ロウ選択スイッ
チRSW2及び共通データ線30を経由して、書き込み
ワード線ドライバ23Aに接続され、その他端は、書き
込みワード線シンカー24−1,・・・24−nに接続
される。
【0656】読み出しブロックBKikを構成する4つ
のTMR素子12の近傍には、これら4つのTMR素子
に共有されるY方向に延びる1本の書き込みビット線W
BLi(i=1,・・・j)が配置される。書き込みビ
ット線WBLiは、1つのカラムに1本だけ配置され
る。
【0657】書き込みビット線WBLiの一端は、カラ
ムデコーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカーを
含む回路ブロック29Aに接続され、その他端は、カラ
ムデコーダ及び書き込みビット線ドライバ/シンカーを
含む回路ブロック31に接続される。
【0658】書き込み動作時には、回路ブロック29
A,31が動作状態となる。そして、書き込みビット線
WBLiには、書き込みデータに応じて、回路ブロック
29Aに向う方向又は回路ブロック31に向う方向に、
書き込み電流が流れる。
【0659】ロウデコーダ25−nは、書き込み動作
時、ロウアドレス信号に基づいて、複数のロウのうちの
1つを選択する。書き込みワード線ドライバ23Aは、
選択されたロウ内の書き込みワード線WWL4(n−
1)+1,WWL4(n−1)+2,WWL4(n−
1)+3,WWL4(n−1)+4に書き込み電流を供
給する。書き込み電流は、書き込みワード線シンカー2
4−nに吸収される。
【0660】ロウデコーダ25−nは、読み出し動作
時、ロウアドレス信号に基づいて、複数のロウのうちの
1つを選択する。カラムデコーダ32は、読み出し動作
時、カラムアドレス信号CSL1,・・・CSLjに基
づいて、複数のカラムのうちの1つを選択し、選択され
たカラム内に配置されるカラム選択スイッチCSWをオ
ン状態にする。
【0661】本例の磁気ランダムアクセスメモリでは、
読み出しブロック内の複数のTMR素子の一端は、共通
接続され、その他端は、それぞれ異なる読み出しビット
線RBL4(n−1)+1,RBL4(n−1)+2,
RBL4(n−1)+3,RBL4(n−1)+4に接
続される。
【0662】この場合に、読み出し回路29Bは、読み
出し動作時、ロウ選択線信号RLiにより選択されたロ
ウ内の読み出しビット線RBL4(n−1)+1,RB
L4(n−1)+2,RBL4(n−1)+3,RBL
4(n−1)+4の全てに、バイアス電位を供給する。
【0663】従って、読み出し動作時に、読み出し電流
(読み出し信号量)の安定化を図ることができる。
【0664】 デバイス構造 [1] 断面構造 図45は、本発明の適用例6としての磁気ランダムアク
セスメモリの1ブロック分のデバイス構造を示してい
る。
【0665】なお、図45に示される要素には、図44
の回路の要素と対応がとれるように、図44と同じ符号
が付してある。
【0666】半導体基板41の上部には、Y方向に延び
る読み出しワード線RWL1が配置される。読み出しワ
ード線RWL1の直下には、スイッチ素子が配置される
ことがない。読み出しワード線RWL1の上部には、Y
方向に並んだ4個のTMR素子(MTJ(Magnetic Tunn
el Junction)素子)MTJ1,MTJ2,MTJ3,M
TJ4が配置される。
【0667】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4の一端(本例では、上端)は、上部電極4
4に共通に接続される。コンタクトプラグ42は、上部
電極44と読み出しワード線RWL1とを電気的に接続
する。
【0668】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4の他端(本例では、下端)は、読み出しビ
ット線RBL1,RBL2,RBL3,RBL4(書き
込みワード線WWL1,WWL2,WWL3,WWL
4)に電気的に接続される。読み出しビット線RBL
1,RBL2,RBL3,RBL4は、X方向(ロウ方
向)に延びている。
【0669】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4は、それぞれ独立に読み出しビット線RB
L1,RBL2,RBL3,RBL4に接続される。即
ち、4つのTMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ3,
MTJ4に対して、4本の読み出しビット線RBL1,
RBL2,RBL3,RBL4が設けられる。
【0670】書き込みビット線WBL1は、TMR素子
MTJ1,MTJ2,MTJ3,MTJ4の上部であっ
て、かつ、その近傍に配置される。書き込みビット線W
BL1は、Y方向(カラム方向)に延びている。
【0671】本例では、読み出しブロックを構成する4
つのTMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ3,MTJ
4に対して、1本の書き込みビット線WBL1が設けら
れている。但し、これに代えて、例えば、4つのTMR
素子MTJ1,MTJ2,MTJ3,MTJ4を積み重
ね、4つのTMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ3,
MTJ4に対応させて、4本の書き込みビット線を設け
てもよい。
【0672】また、本例では、TMR素子MTJ1,M
TJ2,MTJ3,MTJ4に対して、その上部に、Y
方向に延びる書き込みビット線BL1を配置し、その下
部に、X方向に延びる読み出しビット線RBL1,RB
L2,RBL3,RBL4を配置している。
【0673】但し、TMR素子MTJ1,MTJ2,M
TJ3,MTJ4に対する書き込みビット線BL1と読
み出しビット線RBL1,RBL2,RBL3,RBL
4との位置関係は、これに限定されるものではない。
【0674】例えば、TMR素子MTJ1,MTJ2,
MTJ3,MTJ4に対して、その下部に、Y方向に延
びる書き込みビット線WBL1を配置し、その上部に、
X方向に延びる読み出しビット線RBL1,RBL2,
RBL3,RBL4を配置してもよい。
【0675】[2] 平面構造 図46は、図45のデバイス構造において、TMR素
子、読み出しビット線(書き込みワード線)及び書き込
みビット線の位置関係を示している。TMR素子MTJ
1,MTJ2,MTJ3,MTJ4の上部電極44は、
例えば、方形パターンを有し、その一部分に、コンタク
トプラグに対するコンタクト領域が設けられている。
【0676】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4は、Y方向に配置され、その磁化容易軸
(TMR素子の長辺に平行な方向)は、X方向となって
いる。即ち、TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4は、X方向に長い長方形を有している。
【0677】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4は、書き込みワード線WWL1と読み出し
ビット線RBL1,RBL2,RBL3,RBL4(書
き込みワード線WWL1,WWL2,WWL3,WWL
4)とが交差する領域に配置される。
【0678】(8) 適用例7 回路構造 図47は、本発明の適用例7に関わる磁気ランダムアク
セスメモリの回路構造を示している。図48は、図47
のカラム選択スイッチの一例を示している。
【0679】メモリセルアレイ11は、X方向、Y方向
及びZ方向にアレイ状に配置される複数のTMR素子1
2を有する。ここで、Z方向とは、X方向及びY方向に
直交する紙面に垂直な方向をいうものとする。
【0680】本例では、メモリセルアレイ11は、X方
向に配置されるj個のTMR素子12と、Y方向に配置
されるn個のTMR素子12と、Z方向に積み重ねられ
る4個のTMR素子(MTJ1,MTJ2,MTJ3,
MTJ4)12とからなるセルアレイ構造を有する。
【0681】Z方向に積み重ねされるTMR素子12の
数は、本例では、4個であるが、その数は、複数個であ
れば、いくつであっても構わない。
【0682】Z方向に積み重ねられた4個のTMR素子
12は、1つの読み出しブロックBKik(i=1,
2,・・・j、k=1,2,・・・n)を構成してい
る。読み出しブロックBKik内の4個のTMR素子1
2は、実際には、紙面に垂直な方向(Z方向)に互いに
重なり合っている。
【0683】本例では、X方向に配置されるj個の読み
出しブロックBKikにより1つのロウが構成される。
メモリセルアレイ11は、n個のロウを有する。また、
Y方向に配置されるn個の読み出しブロックBKikに
より1つのカラムが構成される。メモリセルアレイ11
は、j個のカラムを有する。
【0684】ブロックBKik内の4個のTMR素子1
2の一端は、共通接続され、例えば、MOSトランジス
タから構成される読み出し選択スイッチ(ブロック選択
スイッチ又はロウ選択スイッチ)RSWを経由して、ソ
ース線SLi(i=1,2,・・・j)に接続される。
ソース線SLiは、Y方向に延び、例えば、1カラム内
に1本だけ設けられる。
【0685】ソース線SLiは、例えば、MOSトラン
ジスタから構成されるカラム選択スイッチ29Cを経由
して、接地点VSSに接続される。
【0686】読み出し動作時、選択されたロウでは、読
み出しブロックBKik内の読み出し選択スイッチRS
Wがオン状態になる。また、選択されたカラムでは、カ
ラム選択スイッチ29Cがオン状態となるため、ソース
線SLiの電位は、接地電位VSSになる。即ち、選択
されたロウ及び選択されたカラムの交点に位置する読み
出しブロックBKik内のTMR素子12のみに読み出
し電流が流れる。
【0687】なお、読み出し時、非選択のカラムでは、
カラム選択スイッチ29Cがオフ状態であるため、非選
択のカラムの読み出しブロックBKik内のTMR素子
12の他端は、互いに短絡された状態となる。
【0688】この場合、非選択カラム内の読み出しビッ
ト線BL4(j−1)+1,BL4(j−1)+2,B
L4(j−1)+3,BL4(j−1)+4の電位が異
なると、読み出し動作に影響を与えることもあるので、
非選択カラム内の読み出しビット線BL4(j−1)+
1,BL4(j−1)+2,BL4(j−1)+3,B
L4(j−1)+4の電位については、それぞれ同電位
(例えば、接地電位)にしておく。
【0689】読み出し動作時、非選択のロウでは、ブロ
ック選択スイッチRSWがオフ状態であるため、非選択
のロウの読み出しブロックBKik内のTMR素子12
の他端についても、互いに短絡された状態となる。
【0690】読み出しブロックBKik内の4個のTM
R素子12の他端は、それぞれ独立に読み出しビット線
BL4(j−1)+1,BL4(j−1)+2,BL4
(j−1)+3,BL4(j−1)+4に接続される。
即ち、1つの読み出しブロックBKik内の4個のTM
R素子12に対応して、1つのカラム内には、4本の読
み出しビット線BL4(j−1)+1,BL4(j−
1)+2,BL4(j−1)+3,BL4(j−1)+
4が配置される。
【0691】読み出しビット線BL4(j−1)+1,
BL4(j−1)+2,BL4(j−1)+3,BL4
(j−1)+4は、Y方向に延び、その一端は、カラム
選択スイッチ(MOSトランジスタ)29Cを経由し
て、共通データ線30に接続される。共通データ線30
は、読み出し回路(例えば、センスアンプ、セレクタ及
び出力バッファを含む)29Bに接続される。
【0692】カラム選択スイッチ29Cには、カラム選
択線信号CSLi(i=0,1,・・・j)が入力され
る。カラムデコーダ32は、カラム選択線信号CSLi
を出力する。
【0693】読み出し回路29Bは、読み出し動作時、
カラム選択線信号CSLiにより選択されたカラム内の
読み出しビット線BL4(j−1)+1,BL4(j−
1)+2,BL4(j−1)+3,BL4(j−1)+
4に、バイアス電位を供給する。
【0694】読み出し回路29Bは、メモリチップ(又
はブロック)から1ビットずつデータを出力する場合に
は、図51に示すような回路にすることができ、また、
メモリチップ(又はブロック)から複数ビットを一度に
出力する場合には、図52に示すような回路にすること
ができる。
【0695】本例では、読み出しビット線BL4(j−
1)+1,BL4(j−1)+2,BL4(j−1)+
3,BL4(j−1)+4は、書き込みビット線として
も機能する。
【0696】即ち、読み出し/書き込みビット線BL4
(j−1)+1,BL4(j−1)+2,BL4(j−
1)+3,BL4(j−1)+4の一端は、カラムデコ
ーダと書き込みビット線ドライバ/シンカーを含む回路
ブロック29Aに接続され、その他端は、カラムデコー
ダと書き込みビット線ドライバ/シンカーを含む回路ブ
ロック31に接続される。
【0697】書き込み動作時には、回路ブロック29
A,31が動作状態となる。そして、読み出し/書き込
みビット線BL4(j−1)+1,BL4(j−1)+
2,BL4(j−1)+3,BL4(j−1)+4に
は、書き込みデータに応じて、回路ブロック29Aに向
う方向又は回路ブロック31に向う方向に、書き込み電
流が流れる。
【0698】読み出しブロックBKikを構成する4つ
のTMR素子12の近傍には、X方向に延び、Z方向に
積み重ねられる複数本(本例では、4本)の書き込みワ
ード線WWL4(n−1)+1,WWL4(n−1)+
2,WWL4(n−1)+3,WWL4(n−1)+4
が配置される。但し、nは、ロウの番号であり、n=
1,2,・・・である。
【0699】本例では、X方向に延びる書き込みワード
線に関しては、1ロウ内の1つの段に1本の書き込みワ
ード線を配置している。即ち、選択された読み出しブロ
ックBKik内の1つのTMR素子に対しては、1本の
書き込みワード線を対応させている。この場合、X方向
に延びる1ロウ内の書き込みワード線の数は、TMR素
子12を積み重ねる段数と同じとなる。
【0700】なお、書き込みワード線については、TM
R素子12の直下の絶縁膜の平坦化や製造コストの低下
などを考慮して、複数のTMR素子(上段のTMR素子
と下段のTMR素子)で、1本の書き込みワード線を共
有するようにしてもよい。
【0701】ブロック内のTMR素子及びその近傍にお
ける具体的構造については、デバイス構造の項目におい
て詳述する。
【0702】書き込みワード線WWL4(n−1)+
1,WWL4(n−1)+2,WWL4(n−1)+
3,WWL4(n−1)+4の一端は、書き込みワード
線ドライバ23A−nに接続され、その他端は、書き込
みワード線シンカー24−nに接続される。
【0703】読み出し選択スイッチ(MOSトランジス
タ)RSWのゲートは、読み出しワード線RWLn(n
=1,2,・・・)に接続される。読み出しワード線R
WLnは、1つのロウ内に1本だけ配置され、X方向に
配置される複数のブロックBKjkに共通となってい
る。
【0704】例えば、1つのカラムが4つのブロックか
ら構成される場合、読み出しワード線RWLnの数は、
4本となる。読み出しワード線RWLnは、X方向に延
び、その一端は、読み出しワード線ドライバ23B−n
に接続される。
【0705】ロウデコーダ25−nは、書き込み動作
時、ロウアドレス信号に基づいて、複数のロウのうちの
1つを選択する。書き込みワード線ドライバ23A−n
は、選択されたロウ内の書き込みワード線WWL4(n
−1)+1,WWL4(n−1)+2,WWL4(n−
1)+3,WWL4(n−1)+4に書き込み電流を供
給する。書き込み電流は、書き込みワード線シンカー2
4−nに吸収される。
【0706】ロウデコーダ25−nは、読み出し動作
時、ロウアドレス信号に基づいて、複数のロウのうちの
1つを選択する。読み出しワード線ドライバ23B−n
は、選択されたロウ内の読み出しワード線RWLnに読
み出し電圧(=“H”)を供給する。
【0707】本例の磁気ランダムアクセスメモリでは、
読み出しブロック内の複数のTMR素子の一端は、共通
接続され、その他端は、それぞれ異なる読み出しビット
線BL4(j−1)+1,BL4(j−1)+2,BL
4(j−1)+3,BL4(j−1)+4に接続され
る。
【0708】この場合に、読み出し回路29Bは、読み
出し動作時、カラム選択線信号CSLiにより選択され
たカラム内の読み出しビット線BL4(j−1)+1,
BL4(j−1)+2,BL4(j−1)+3,BL4
(j−1)+4の全てに、バイアス電位を供給する。
【0709】従って、読み出し動作時に、読み出し電流
(読み出し信号量)の安定化を図ることができる。
【0710】 デバイス構造 図49及び図50は、本発明の適用例7としての磁気ラ
ンダムアクセスメモリの1ブロック分のデバイス構造を
示している。
【0711】図49は、磁気ランダムアクセスメモリの
1ブロック分のY方向の断面を表し、図50は、磁気ラ
ンダムアクセスメモリの1ブロック分のX方向の断面を
表している。図49及び図50に示される要素には、図
47及び図48の回路の要素と対応がとれるように、図
47及び図48と同じ符号が付してある。
【0712】半導体基板41の表面領域には、読み出し
選択スイッチ(MOSトランジスタ)RSWが配置され
る。読み出し選択スイッチRSWのソースは、コンタク
トプラグ42Fを介してソース線SLiに接続される。
ソース線SLiは、例えば、Y方向(カラム方向)に一
直線に延び、メモリセルアレイ領域の周辺部に設けられ
たカラム選択スイッチを経由して、接地点に接続され
る。
【0713】読み出し選択スイッチ(MOSトランジス
タ)RSWのゲートは、読み出しワード線RWLnとな
っている。読み出しワード線RWLnは、X方向に延び
ている。読み出し選択スイッチRSW上には、4個のT
MR素子(MTJ(MagneticTunnel Junction)素子)M
TJ1,MTJ2,MTJ3,MTJ4が複数段に積み
重ねられている。
【0714】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4の一端(本例では、下端)は、下部電極4
4A,44B,44C,44Dに接続される。コンタク
トプラグ42A,42B,42C,42D,42E及び
中間層43は、下部電極44A,44B,44C,44
Dを互いに電気的に接続すると共に、下部電極44A,
44B,44C,44Dを読み出し選択スイッチRSW
のドレインに電気的に接続する。
【0715】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4の他端(本例では、上端)は、読み出し/
書き込みビット線BL1,BL2,BL3,BL4に電
気的に接続される。読み出し/書き込みビット線BL
1,BL2,BL3,BL4は、Y方向(カラム方向)
に延びている。
【0716】TMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4は、それぞれ独立に読み出し/書き込みビ
ット線BL1,BL2,BL3,BL4に接続される。
即ち、4つのTMR素子MTJ1,MTJ2,MTJ
3,MTJ4に対して、4本の読み出し/書き込みビッ
ト線BL1,BL2,BL3,BL4が設けられる。
【0717】書き込みワード線WWL1,WWL2,W
WL3,WWL4は、TMR素子MTJ1,MTJ2,
MTJ3,MTJ4の直下であって、かつ、その近傍に
配置される。書き込みワード線WWL1,WWL2,W
WL3,WWL4は、X方向(ロウ方向)に延びてい
る。
【0718】本例では、4つのTMR素子MTJ1,M
TJ2,MTJ3,MTJ4に対して、4本の書き込み
ワード線WWL1,WWL2,WWL3,WWL4が設
けられている。
【0719】なお、本例では、TMR素子MTJ1,M
TJ2,MTJ3,MTJ4に対して、その上部に、Y
方向に延びる読み出し/書き込みビット線BL1,BL
2,BL3,BL4が配置され、その下部に、X方向に
延びる書き込みワード線WWL1,WWL2,WWL
3,WWL4が配置される。
【0720】しかし、TMR素子に対する読み出し/書
き込みビット線BL1,BL2,BL3,BL4と書き
込みワード線WWL1,WWL2,WWL3,WWL4
の位置関係は、これに限定されるものではない。
【0721】例えば、TMR素子MTJ1,MTJ2,
MTJ3,MTJ4に対して、その下部に、Y方向に延
びる読み出し/書き込みビット線BL1,BL2,BL
3,BL4を配置し、その上部に、X方向に延びる書き
込みワード線WWL1,WWL2,WWL3,WWL4
を配置するようにしてもよい。
【0722】また、書き込みワード線については、TM
R素子12の直下の絶縁膜の平坦化や製造コストの低下
などを考慮して、複数のTMR素子(上段のTMR素子
と下段のTMR素子)で、1本の書き込みワード線を共
有するようにしてもよい。
【0723】6. その他 上述の説明では、磁気ランダムアクセスメモリのメモリ
セルとして、TMR素子を用いることを前提としたが、
メモリセルがGMR(Giant Magneto Resistance)素子
である場合にも、本発明を適用することができる。
【0724】また、TMR素子やGMR素子の構造や、
これらを構成する材料などについても、本発明の適用に
当たって、特に、限定されることはない。
【0725】また、本発明の磁気ランダムアクセスメモ
リに使用するスイッチとしては、MOSトランジスタに
限られず、バイポーラトランジスタ、MIS(Metal Ins
ulator Semiconductor)トランジスタ(MOSFETを含む)、
MES(Metal Semiconductor)トランジスタ、接合(Junc
tion)トランジスタなどを使用しても構わない。
【0726】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、クロスポイント型セルアレイ構造などのセルアレイ
構造においても、読み出し信号量の低下なく、選択され
たTMR素子のデータを安定して読み出すことができる
と共に、セルサイズもが小さくでき、メモリ容量の大容
量化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ランダムアクセスメモリの回路構
造1を示す図。
【図2】回路構造1の具体例1を示す図。
【図3】回路構造1の具体例2を示す図。
【図4】回路構造1の具体例3を示す図。
【図5】回路構造1の具体例4を示す図。
【図6】読み出し回路の例を示す図。
【図7】読み出し回路の例を示す図。
【図8】センスアンプ&ビット線バイアス回路の例を示
す図。
【図9】センスアンプの例を示す図。
【図10】リファレンス電位生成回路の例を示す図。
【図11】オペアンプの例を示す図。
【図12】本発明の磁気ランダムアクセスメモリの回路
構造2を示す図。
【図13】本発明の磁気ランダムアクセスメモリの回路
構造3を示す図。
【図14】本発明の磁気ランダムアクセスメモリの回路
構造4を示す図。
【図15】書き込み回路の例を示す図。
【図16】ロウデコーダ及び書き込みワード線ドライバ
/シンカーを示す図。
【図17】カラムデコーダ及び書き込みビット線ドライ
バ/シンカーを示す図。
【図18】ロウデコーダ及び書き込みワード線ドライバ
/シンカーを示す図。
【図19】カラムデコーダ及び書き込みビット線ドライ
バ/シンカーを示す図。
【図20】カラムデコーダ及び書き込みビット線ドライ
バ/シンカーを示す図。
【図21】本発明に関わるセルアレイ構造の例を示す
図。
【図22】図21のXXII−XXII線に沿う断面
図。
【図23】TMR素子の構造例を示す図。
【図24】TMR素子の構造例を示す図。
【図25】TMR素子の構造例を示す図。
【図26】本発明に関わるセルアレイ構造の例を示す
図。
【図27】本発明に関わるセルアレイ構造の例を示す
図。
【図28】本発明に関わるセルアレイ構造の例を示す
図。
【図29】本発明に関わるセルアレイ構造の例を示す
図。
【図30】本発明に関わるセルアレイ構造の例を示す
図。
【図31】本発明の磁気ランダムアクセスメモリの適用
例1を示す図。
【図32】図31のメモリのデバイス構造の例を示す断
面図。
【図33】図31のメモリのデバイス構造の例を示す平
面図。
【図34】適用例1の具体例1を示す図。
【図35】適用例1の具体例2を示す図。
【図36】適用例1の具体例3を示す図。
【図37】適用例1の具体例4を示す図。
【図38】本発明の磁気ランダムアクセスメモリの適用
例2を示す図。
【図39】本発明の磁気ランダムアクセスメモリの適用
例3を示す図。
【図40】本発明の磁気ランダムアクセスメモリの適用
例4を示す図。
【図41】本発明の磁気ランダムアクセスメモリの適用
例5を示す図。
【図42】図41のメモリのデバイス構造の例を示す断
面図。
【図43】図41のメモリのデバイス構造の例を示す平
面図。
【図44】本発明の磁気ランダムアクセスメモリの適用
例6を示す図。
【図45】図44のメモリのデバイス構造の例を示す断
面図。
【図46】図44のメモリのデバイス構造の例を示す平
面図。
【図47】本発明の磁気ランダムアクセスメモリの適用
例7を示す図。
【図48】図47のメモリのカラム選択スイッチを示す
図。
【図49】図47のメモリのデバイス構造の例を示す断
面図。
【図50】図47のメモリのデバイス構造の例を示す断
面図。
【図51】読み出し回路の例を示す図。
【図52】読み出し回路の例を示す図。
【図53】従来の磁気ランダムアクセスメモリの回路構
造を示す図。
【図54】従来の磁気ランダムアクセスメモリの回路構
造を示す図。
【符号の説明】
11 :メモリセルアレイ、 12 :ロウデコーダ、 12A :ロウデコーダ&読み出し
/書き込みワード線シンカー、 13−1,・・・13−5 :センスアンプ&ビット線
バイアス回路、 14−1,・・・14−5 :カラムデコーダ&書き込
みビット線ドライバ/シンカー、 15 :ロウデコーダ&書き込み
ワード線ドライバ、 16 :書き込みビット線ドライ
バ/シンカー、 17 :セレクタ、 18,18−1,・・・18−5 :出力バッファ、 19 :リファレンス電位生成回
路、 21 :プリチャージ回路、 22 :カラムデコーダ、 23 :読み出し回路、 24 :ビット線バイアス回路、 WL1,・・・WL5 :ワード線、 BL1,・・・BL5 :ビット線、 MTJ :TMR素子、 S/A :センスアンプ、 OP1,OP2 :オペアンプ、 Rc,Rr :帰還抵抗、 Is1,Is2 :定電流源、 QP1,・・・QP10 :PチャネルMOSトラン
ジスタ、 QN1,・・・QN10 :NチャネルMOSトラン
ジスタ、 PSW :プリチャージスイッチ、 RSW1,・・・RSW5 :ロウ選択スイッチ、 CSW1,・・・CSW7 :カラム選択スイッチ、 BSW1,・・・BSW7 :バイアススイッチ、 ND1,・・・ND6 :NANDゲート回路、 AD1,・・・AD4 :ANDゲート回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 知輝 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社内 Fターム(参考) 5F083 FZ10 KA05 KA11 LA03 LA04 LA07 LA09 LA10

Claims (54)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の第1配線と、前記複数の第1配線
    に交差する複数の第2配線と、前記複数の第1配線と前
    記複数の第2配線との交差部に配置される磁気抵抗効果
    を利用してデータを記憶する複数のメモリセルと、選択
    された第1配線と選択された第2配線との間に読み出し
    電流を流すときに、前記選択された第1配線に電気的に
    接続される非選択の第2配線にバイアス電位を与えるバ
    イアス回路と、前記非選択の第2配線に前記バイアス電
    位を与える前に、予め、前記非選択の第2配線にプリチ
    ャージ電位を与えるプリチャージ回路とを具備すること
    を特徴とする磁気ランダムアクセスメモリ。
  2. 【請求項2】 複数の第1配線と、前記複数の第1配線
    に交差する複数の第2配線と、前記複数の第1配線と前
    記複数の第2配線との交差部に配置される磁気抵抗効果
    を利用してデータを記憶する複数のメモリセルと、選択
    された第1配線と選択された第2配線との間に読み出し
    電流を流すときに、前記選択された第1配線に電気的に
    接続される非選択の第2配線にバイアス電位を与えるバ
    イアス回路と、前記複数の第2配線に接続され、前記複
    数の第2配線のうちの1つの電位を前記バイアス電位に
    等しくする第1オペアンプ及び前記第1オペアンプの出
    力信号とリファレンス電位とを比較するセンスアンプを
    有する読み出し回路とを具備し、前記リファレンス電位
    は、前記複数のメモリセルと同一の構造を有する第1状
    態のリファレンスセル及び前記複数のメモリセルと同一
    の構造を有する前記第1状態とは異なる第2状態のリフ
    ァレンスセルの少なくとも1つの読み出しデータに基づ
    いて生成されることを特徴とする磁気ランダムアクセス
    メモリ。
  3. 【請求項3】 複数の第1配線と、前記複数の第1配線
    に交差する複数の第2配線と、前記複数の第1配線と前
    記複数の第2配線との交差部に配置される磁気抵抗効果
    を利用してデータを記憶する複数のメモリセルと、選択
    された第1配線と選択された第2配線との間に読み出し
    電流を流すときに、前記選択された第1配線に電気的に
    接続される非選択の第2配線にバイアス電位を与えるバ
    イアス回路と、前記複数の第2配線に接続され、前記複
    数の第2配線のうちの1つの電位を前記バイアス電位に
    等しくする第1オペアンプ及び前記第1オペアンプの出
    力信号とリファレンス電位とを比較するセンスアンプを
    有する読み出し回路と、前記複数のメモリセルと同一の
    構造を有する第1状態のリファレンスセルの読み出しデ
    ータと前記バイアス電位とを比較し、前記リファレンス
    電位を出力する第2オペアンプを有するリファレンス電
    位生成回路とを具備することを特徴とする磁気ランダム
    アクセスメモリ。
  4. 【請求項4】 複数の第1配線と、前記複数の第1配線
    に交差する複数の第2配線と、前記複数の第1配線と前
    記複数の第2配線との交差部に配置される磁気抵抗効果
    を利用してデータを記憶する複数のメモリセルと、選択
    された第1配線と選択された第2配線との間に読み出し
    電流を流すときに、前記選択された第1配線に電気的に
    接続される非選択の第2配線にバイアス電位を与えるバ
    イアス回路とを具備し、前記選択された第1配線は、所
    定の電位に設定され、前記選択された第1配線以外の第
    1配線は、フローティング状態に設定されることを特徴
    とする磁気ランダムアクセスメモリ。
  5. 【請求項5】 前記非選択の第2配線の電位は、互いに
    等しいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項
    に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  6. 【請求項6】 前記プリチャージ電位は、前記バイアス
    電位に等しいことを特徴とする請求項1に記載の磁気ラ
    ンダムアクセスメモリ。
  7. 【請求項7】 前記プリチャージ回路は、前記選択され
    た第1配線と前記選択された第2配線との間に読み出し
    電流を流す前に、予め、前記複数の第1配線にも前記プ
    リチャージ電位を与えることを特徴とする請求項1に記
    載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  8. 【請求項8】 前記選択された第1配線に電気的に接続
    される第2配線に接続される読み出し回路をさらに具備
    することを特徴とする請求項1又は4に記載の磁気ラン
    ダムアクセスメモリ。
  9. 【請求項9】 前記読み出し回路のうちの1つを選択す
    るセレクタと、選択された読み出し回路により検出され
    たデータを出力するバッファとをさらに具備することを
    特徴とする請求項2又は3又は8に記載の磁気ランダム
    アクセスメモリ。
  10. 【請求項10】 前記読み出し回路により検出されたデ
    ータを同時に出力するバッファをさらに具備することを
    特徴とする請求項2又は3又は8に記載の磁気ランダム
    アクセスメモリ。
  11. 【請求項11】 前記読み出し回路は、前記複数の第2
    配線のうちの1つの電位を前記バイアス電位に等しくす
    る第1オペアンプと、前記第1オペアンプの出力信号と
    リファレンス電位とを比較するセンスアンプとを有する
    ことを特徴とする請求項8に記載の磁気ランダムアクセ
    スメモリ。
  12. 【請求項12】 前記第1オペアンプの帰還抵抗は、前
    記複数のメモリセルと同一の構造を有する前記第1状態
    とは異なる第2状態のk(kは、偶数)個の抵抗素子か
    ら構成され、前記第2オペアンプの帰還抵抗は、前記複
    数のメモリセルと同一の構造を有する前記第1状態のk
    /2個の抵抗素子と前記第2状態のk/2個の抵抗素子
    とから構成されることを特徴とする請求項3に記載の磁
    気ランダムアクセスメモリ。
  13. 【請求項13】 前記複数の第2配線のうちの1つに選
    択的に接続される読み出し回路をさらに具備することを
    特徴とする請求項1又は4に記載の磁気ランダムアクセ
    スメモリ。
  14. 【請求項14】 前記複数の第2配線と前記読み出し回
    路との間に配置されるカラム選択スイッチをさらに具備
    することを特徴とする請求項2又は3又は13に記載の
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  15. 【請求項15】 前記読み出し回路は、前記複数の第2
    配線のうちの1つの電位を前記バイアス電位に等しくす
    る第1オペアンプと、前記第1オペアンプの出力信号と
    リファレンス電位とを比較するセンスアンプとを有する
    ことを特徴とする請求項13に記載の磁気ランダムアク
    セスメモリ。
  16. 【請求項16】 前記複数の第2配線のうち、前記読み
    出し回路に電気的に接続されない第2配線に、前記バイ
    アス電位を供給するバイアススイッチをさらに具備する
    ことを特徴とする請求項15に記載の磁気ランダムアク
    セスメモリ。
  17. 【請求項17】 前記リファレンス電位は、前記複数の
    メモリセルと同一の構造を有する第1状態のリファレン
    スセル及び前記複数のメモリセルと同一の構造を有する
    前記第1状態とは異なる第2状態のリファレンスセルの
    少なくとも1つの読み出しデータに基づいて生成される
    ことを特徴とする請求項15に記載の磁気ランダムアク
    セスメモリ。
  18. 【請求項18】 前記複数のメモリセルと同一の構造を
    有する第1状態のリファレンスセルの読み出しデータと
    前記バイアス電位とを比較し、前記リファレンス電位を
    出力する第2オペアンプから構成されるリファレンス電
    位生成回路を具備することを特徴とする請求項15に記
    載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  19. 【請求項19】 前記第1オペアンプの帰還抵抗は、前
    記複数のメモリセルと同一の構造を有する前記第1状態
    とは異なる第2状態のk(kは、偶数)個の抵抗素子か
    ら構成され、前記第2オペアンプの帰還抵抗は、前記複
    数のメモリセルと同一の構造を有する前記第1状態のk
    /2個の抵抗素子と前記第2状態のk/2個の抵抗素子
    とから構成されることを特徴とする請求項18に記載の
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  20. 【請求項20】 前記読み出し電流は、前記選択された
    第2配線から前記選択された第1配線に向かって流れる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載
    の磁気ランダムアクセスメモリ。
  21. 【請求項21】 前記読み出し電流は、前記選択された
    第1配線から前記選択された第2配線に向かって流れる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載
    の磁気ランダムアクセスメモリ。
  22. 【請求項22】 前記選択された第2配線は、前記複数
    の第2配線の全てであることを特徴とする請求項20又
    は21に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  23. 【請求項23】 前記選択された第1配線は、所定の電
    位に設定され、前記選択された第1配線以外の第1配線
    は、フローティング状態に設定されることを特徴とする
    請求項1又は2又は3に記載の磁気ランダムアクセスメ
    モリ。
  24. 【請求項24】 前記複数の第1配線の各々は、ワード
    線であり、前記複数の第2配線の各々は、ビット線であ
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記
    載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  25. 【請求項25】 前記複数のTMR素子の各々は、前記
    複数の第1配線のうちの1つと前記複数の第2配線のう
    ちの1つとに、直接、コンタクトしていることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気ランダ
    ムアクセスメモリ。
  26. 【請求項26】 前記複数の第1配線及び前記複数の第
    2配線は、共に、書き込み線として、及び、読み出し線
    として機能することを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1項に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  27. 【請求項27】 前記複数の第1配線のうちの1つに書
    き込み電流を流すためのドライバ/シンカーをさらに具
    備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項
    に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  28. 【請求項28】 前記複数の第2配線のうちの1つに書
    き込みデータの値に応じた向きを有する書き込み電流を
    流すためのドライバ/シンカーをさらに具備することを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気
    ランダムアクセスメモリ。
  29. 【請求項29】 前記複数の第2配線と前記複数の第2
    配線に交差する第3配線との交差点に配置される前記第
    1状態のリファレンスと、前記複数の第2配線と前記複
    数の第2配線に交差する第4配線との交差点に配置され
    る前記第2状態のリファレンスと、前記第3配線と前記
    第4配線を短絡するためのスイッチ素子と、前記第3配
    線に接続され、前記第1状態のリファレンスセルの読み
    出しデータと前記バイアス電位とを比較する第2オペア
    ンプと、前記第4配線に接続され、前記第2状態のリフ
    ァレンスセルの読み出しデータと前記バイアス電位とを
    比較する第3オペアンプとから構成されるリファレンス
    電位生成回路をさらに具備し、前記リファレンス電位
    は、前記第2及び第3オペアンプから出力されることを
    特徴とする請求項2に記載の磁気ランダムアクセスメモ
    リ。
  30. 【請求項30】 前記第1状態のリファレンスセルは、
    前記複数の第2配線と前記複数の第2配線に交差する第
    3配線との交差点に配置され、前記第2オペアンプは、
    前記第3配線に接続されることを特徴とする請求項3に
    記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  31. 【請求項31】 前記第1オペアンプの帰還抵抗は、前
    記複数のメモリセルと同一の構造を有する前記第1状態
    とは異なる第2状態のk(kは、偶数)個の抵抗素子か
    ら構成され、前記第2オペアンプの帰還抵抗は、前記複
    数のメモリセルと同一の構造を有する前記第1状態のk
    /2個の抵抗素子と前記第2状態のk/2個の抵抗素子
    とから構成されることを特徴とする請求項30に記載の
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  32. 【請求項32】 複数の第1配線と、前記複数の第1配
    線に交差する複数の第2配線と、前記複数の第1配線と
    前記複数の第2配線との交差部に配置される磁気抵抗効
    果を利用してデータを記憶する複数の第1メモリセルと
    から構成される第1セルアレイ構造と、 複数の第3配線と、前記複数の第3配線に交差する複数
    の第4配線と、前記複数の第3配線と前記複数の第4配
    線との交差部に配置される磁気抵抗効果を利用してデー
    タを記憶する複数の第2メモリセルとから構成され、前
    記第1セルアレイ構造上に積み重ねられる第2セルアレ
    イ構造とを具備することを特徴とする磁気ランダムアク
    セスメモリ。
  33. 【請求項33】 選択された第1配線と選択された第2
    配線との間に読み出し電流を流すときに、前記選択され
    た第1配線に電気的に接続される第2配線の各々にバイ
    アス電位を与えるバイアス回路を具備することを特徴と
    する請求項32に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  34. 【請求項34】 選択された第3配線と選択された第4
    配線との間に読み出し電流を流すときに、前記選択され
    た第3配線に電気的に接続される第4配線の各々にバイ
    アス電位を与えるバイアス回路を具備することを特徴と
    する請求項32に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  35. 【請求項35】 前記複数の第1配線のうちの1つと前
    記複数の第3配線のうちの1つは、互いに直列又は並列
    に接続されることを特徴とする請求項32に記載の磁気
    ランダムアクセスメモリ。
  36. 【請求項36】 前記複数の第2配線のうちの1つと前
    記複数の第4配線のうちの1つは、互いに直列又は並列
    に接続されることを特徴とする請求項32に記載の磁気
    ランダムアクセスメモリ。
  37. 【請求項37】 複数の第1配線と、前記複数の第1配
    線に交差する複数の第2配線と、前記複数の第1配線と
    前記複数の第2配線との交差部に配置される磁気抵抗効
    果を利用してデータを記憶する複数の第1メモリセル
    と、前記複数の第2配線に交差する複数の第3配線と、
    前記複数の第2配線と前記複数の第3配線との交差部に
    配置される磁気抵抗効果を利用してデータを記憶する複
    数の第2メモリセルとを具備することを特徴とする磁気
    ランダムアクセスメモリ。
  38. 【請求項38】 前記複数の第1配線と前記複数の第3
    配線は、同一方向に延び、前記複数の第2配線は、前記
    複数の第1配線及び前記複数の第3配線にそれぞれ直交
    する方向に延びることを特徴とする請求項37に記載の
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  39. 【請求項39】 前記複数の第2配線は、前記複数の第
    1メモリセル及び前記複数の第2メモリセルに共有され
    ることを特徴とする請求項37に記載の磁気ランダムア
    クセスメモリ。
  40. 【請求項40】 選択された第1配線と選択された第2
    配線との間に読み出し電流を流すときに、前記選択され
    た第1配線に電気的に接続される第2配線の各々にバイ
    アス電位を与えるバイアス回路を具備することを特徴と
    する請求項37に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  41. 【請求項41】 選択された第3配線と選択された第2
    配線との間に読み出し電流を流すときに、前記選択され
    た第3配線に電気的に接続される第2配線の各々にバイ
    アス電位を与えるバイアス回路を具備することを特徴と
    する請求項37に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  42. 【請求項42】 選択された第2配線と選択された第1
    配線との間に読み出し電流を流すときに、前記選択され
    た第2配線に電気的に接続される第1配線の各々及び前
    記第3配線の各々にバイアス電位を与えるバイアス回路
    を具備することを特徴とする請求項37に記載の磁気ラ
    ンダムアクセスメモリ。
  43. 【請求項43】 選択された第2配線と選択された第3
    配線との間に読み出し電流を流すときに、前記選択され
    た第2配線に電気的に接続される第1配線の各々及び前
    記第3配線の各々にバイアス電位を与えるバイアス回路
    を具備することを特徴とする請求項37に記載の磁気ラ
    ンダムアクセスメモリ。
  44. 【請求項44】 前記複数の第1配線のうちの1つと前
    記複数の第3配線のうちの1つは、互いに直列又は並列
    に接続されることを特徴とする請求項37に記載の磁気
    ランダムアクセスメモリ。
  45. 【請求項45】 複数の第1配線と前記複数の第1配線
    に交差する複数の第2配線との交差部に配置される磁気
    抵抗効果を利用してデータを記憶する複数のメモリセル
    に対するデータ読み出し方法において、選択された第1
    配線に電気的に接続される非選択の第2配線を、予め、
    プリチャージ電位に設定し、この後、前記選択された第
    1配線と選択された第2配線との間に読み出し電流を流
    すときに、前記非選択の第2配線にバイアス電位を与え
    ることを特徴とする磁気ランダムアクセスメモリのデー
    タ読み出し方法。
  46. 【請求項46】 複数の第1配線と前記複数の第1配線
    に交差する複数の第2配線との交差部に配置される磁気
    抵抗効果を利用してデータを記憶する複数のメモリセル
    に対するデータ読み出し方法において、選択された第1
    配線と選択された第2配線との間に読み出し電流を流す
    ときに、前記選択された第1配線を所定の電位に設定
    し、前記選択された第1配線以外の第1配線をフローテ
    ィング状態に設定し、前記選択された第1配線に電気的
    に接続される非選択の第2配線にバイアス電位を与える
    ことを特徴とする磁気ランダムアクセスメモリのデータ
    読み出し方法。
  47. 【請求項47】 前記複数の第2配線の電位は、互いに
    等しいことを特徴とする請求項45又は46に記載の磁
    気ランダムアクセスメモリのデータ読み出し方法。
  48. 【請求項48】 前記非選択の第2配線に前記バイアス
    電位を与える前に、予め、前記非選択の第2配線にプリ
    チャージ電位を与えることを特徴とする請求項46に記
    載の磁気ランダムアクセスメモリのデータ読み出し方
    法。
  49. 【請求項49】 前記プリチャージ電位は、前記バイア
    ス電位に等しいことを特徴とする請求項45又は48に
    記載の磁気ランダムアクセスメモリのデータ読み出し方
    法。
  50. 【請求項50】 前記選択された第1配線と前記選択さ
    れた第2配線との間に読み出し電流を流す前に、予め、
    前記複数の第1配線にも前記プリチャージ電位を与える
    ことを特徴とする請求項45又は48に記載の磁気ラン
    ダムアクセスメモリのデータ読み出し方法。
  51. 【請求項51】 前記読み出し電流は、前記選択された
    第2配線から前記選択された第1配線に向かって流すこ
    とを特徴とする請求項45又は46に記載の磁気ランダ
    ムアクセスメモリのデータ読み出し方法。
  52. 【請求項52】 前記読み出し電流は、前記選択された
    第1配線から前記選択された第2配線に向かって流すこ
    とを特徴とする請求項45又は46に記載の磁気ランダ
    ムアクセスメモリのデータ読み出し方法。
  53. 【請求項53】 前記選択された第2配線は、前記複数
    の第2配線の全てであることを特徴とする請求項51又
    は52に記載の磁気ランダムアクセスメモリのデータ読
    み出し方法。
  54. 【請求項54】 前記選択された第1配線は、所定の電
    位に設定され、前記選択された第1配線以外の第1配線
    は、フローティング状態に設定されることを特徴とする
    請求項45に記載の磁気ランダムアクセスメモリのデー
    タ読み出し方法。
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