JP5189940B2 - コネクタ - Google Patents

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本発明は、嵌合時のガタつき防止機能を備えたコネクタに関する。
従来、ガタつき防止用のバネを一方のコネクタハウジングに組み付けておき、コネクタ嵌合時に、他方のコネクタハウジングにバネが弾性反力を及ぼすことにより、両コネクタハウジング間のガタつきを防止するガタつき防止機能を備えたコネクタが知られている。
図7は、例えば、特許文献1に記載されたこの種のコネクタの一例を示している。
このコネクタでは、オスコネクタ210のハウジング211とメスコネクタ260のハウジング261に、両コネクタ210、260を嵌合したときに、嵌合状態を維持するように互いに係合するロック突起212とロックアーム262が設けると共に、メスコネクタハウジング261のフード部の内側面に、内側に頂部285を向けたへ字状の金属製のバネ280を組み付け、オスコネクタ210とメスコネクタ260を嵌合させたとき、ロック突起212とロックアーム262の係合により、オスコネクタ210とメスコネクタ260をロックすると共に、メスコネクタハウジング261のフード部の内側面に設けたバネ280が、オスコネクタ210のオスコネクタハウジング211の外側面に当接して弾性反力を及ぼすことにより、メスコネクタハウジング261とオスコネクタハウジング211間のガタつきを防止するようにしている。
また、図8の例では、オスコネクタハウジング211の外側面に凹部215を設けておき、オスコネクタ210とメスコネクタ260の正規嵌合時に、バネ280の頂部285が凹部215に嵌り込むことによって、コネクタ210、260同士の嵌合力を増すようにしている。
このようなバネ280は、図9に示すように、ロックアーム262の存在する部分を除くメスコネクタハウジング261の左右面部と下面部の3面に配置しておくことで、各種の方向のガタつきを防止することができる。
特開2004−186078号公報
ところで、従来の上述したコネクタでは、ガタつき防止用に金属製のバネ280をメスコネクタハウジング261に組み付けているので、バネ280の弾性力については十分な性能を長期に亘って発揮できるものの、部品点数が増えると共に部品の組み立ての面倒が増え、コストアップにつながる問題があった。
また、従来のコネクタでは、バネ280をメスコネクタハウジング261のフード部の入口側に配置しているので、コネクタ嵌合時の初期の段階からそのバネ280の力が摺動抵抗として作用し、コネクタ嵌合に要する挿入力が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、上記事情を考慮し、部品点数を増やさず、組み立ての面倒も増やさずに、嵌合時のガタつきを防止することができ、しかも、コネクタ嵌合時の挿入力をほとんど増加させることのないコネクタを提供することを目的とする。
請求項1の発明のコネクタは、互いに嵌合する第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングに、両コネクタハウジングを嵌合した状態でロックするためのロック手段が設けられ、前記第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングを嵌合したときに、内周側と外周側で互いに対向する前記各コネクタハウジング側の部分の一方と他方に、前記両コネクタハウジングを嵌合するのに伴って互いに当接するバネと傾斜壁がそれぞれ設けられ、これらバネと傾斜壁は、前記両コネクタハウジングの嵌合終期の段階で初めて当接する位置に設けられ、前記傾斜壁は、前記両コネクタハウジングの嵌合が進むに従って前記バネとの接触圧が高まるようにコネクタ嵌合方向に沿って傾斜し、更に、前記バネが、前記一方のコネクタハウジングと一体に樹脂で成形され、且つ、前記一方のコネクタハウジングの壁面に、前記バネの一端が固定されると共に、該バネの他端の自由端に対向する位置に係合部が設けられ、前記バネが前記傾斜壁に押されて撓んだときに該バネの自由端が前記係合部に係合されるようにしたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のコネクタであって、前記バネが、コネクタ嵌合方向に沿ってへ字状に屈曲し且つ前記傾斜壁に向かって頂部を突出させた板状のバネとして形成され、該バネが、前記一方のコネクタハウジングの壁面に一端を固定端として結合し且つ他端を自由端として前記壁面から離間した形態で前記壁面上に形成されており、該バネが前記傾斜壁に押されて撓んだときに前記自由端が接触する前記壁面上の位置に、前記自由端に設けたフックが係合することで該自由端の自由スライドを拘束しそれにより前記へ字状に屈曲したバネを両端固定の2点支持バネとして機能させる前記係合部としての固定溝が設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載のコネクタであって、前記第1のコネクタハウジングの外周壁に、前記傾斜壁を前端に持つリブが突設され、一方、前記第2のコネクタハウジングに、コネクタ嵌合時に前記第1のコネクタハウジングの外周壁の外側に被さるフード部が設けられ、このフード部の内周壁のコネクタ嵌合方向の後部に、前記バネが形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載のコネクタであって、前記フード部のコネクタ嵌合方向の後部に、前記バネを形成するために外側に膨出した膨出部が設けられ、この膨出部の側壁に型抜き孔を確保することで、前記膨出部の内壁に前記へ字状のバネが形成されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、コネクタ嵌合時にバネが傾斜壁に圧接することにより、バネの荷重が、傾斜壁の斜面により、コネクタ嵌合方向とそれに直交する方向の成分を持つ力として、傾斜壁が形成されている側のコネクタハウジングに常に作用する。従って、両コネクタハウジング間のコネクタ嵌合方向に沿った方向のガタつきと、コネクタ嵌合方向と直交する方向のガタつきを、1つのバネによって防止することができる。
また、バネと傾斜壁が、コネクタ嵌合終期の段階で互いに当接するので、嵌合初期から嵌合中期までの間はバネの力は作用せず、従ってバネの力が働き始めるタイミングを、端子同士の嵌合によりコネクタ嵌合力がピークになるタイミングから外すことが容易にでき、コネクタ嵌合力がガタ防止機能を付加した故に高くなるのを避けることができる。
また、ガタつき防止用のバネをコネクタハウジングと一体に樹脂で成形しているので、金属製のバネを後からコネクタハウジングに組み付けるのと違って、部品点数を減らすことができると共に、バネの組み付け手間を省くことができ、結果的にコストダウンを図ることができる。さらに、バネが傾斜壁に押されて撓んだときに該バネの自由端を係合部に係合させて最終嵌合状態で2点支持バネ(両持バネ)として機能するように構成したことにより、コネクタの最終嵌合状態で強い反力を傾斜壁に作用させることができ、ガタつきを安定して確実に防止することができる。
請求項2の発明によれば、へ字状のバネが、撓み始めは、自由端が壁面から浮いた状態で1点支持バネ(片持バネ)として機能し、所定以上に撓むと、自由端のフックが固定溝に係合することで、両端固定の2点支持バネ(両持バネ)として機能する。従って、撓みの前半は軟らかいバネとして、小さい弾性反力をコネクタハウジングに及ぼすが、撓みの後半は硬いバネとして、大きな弾性反力をコネクタハウジングに及ぼすことになる。このため、バネと傾斜壁が摺動するコネクタ嵌合終期のうちでも、その前半は、小さな抵抗でコネクタを嵌合することができるが、その後半は、大きな抵抗を受けながらコネクタを嵌合することになり、最終的な完全嵌合状態においては、樹脂製のバネでありながら、強いバネ反力を傾斜壁に作用させることができる。従って、樹脂バネの場合は、金属バネと違い、安定した強い反力を持たせることが困難であるが、上記のように、最終嵌合状態で2点支持バネ(両持バネ)として機能するように構成したことにより、コネクタの最終嵌合状態で強い反力を傾斜壁に作用させることができ、ガタつきを安定して確実に防止することができる。
請求項3の発明によれば、第1のコネクタハウジングの外周壁のリブに傾斜壁を設け、第2のコネクタハウジングのフード部の内周壁にバネを設けたので、バネをフード部で保護することができる。
請求項4の発明によれば、フード部に膨出部を設け、その膨出部の側壁に型抜き孔を確保することで、膨出部の内壁にへ字状のバネを形成したので、へ字形という成形困難な形状であるものの、できるだけ成形条件を良くしながら成形することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は実施形態のコネクタの外観斜視図、図2は実施形態のコネクタを構成するメスコネクタの平面図、図3は同メスコネクタのハウジングの水平断面図、図4はメスコネクタとオスコネクタを嵌合する際のオスコネクタ側の傾斜壁がメスコネクタ側のバネに当接する直前の状態を示す要部の拡大断面図、図5は図4の次の状態を示す図で、傾斜壁がバネに当接し始めた初期の状態を示す要部の拡大断面図、図6は図5の次の状態を示す図で、メスコネクタとオスコネクタが完全に嵌合したときの傾斜壁とバネとの関係を示す要部の断面図である。
図1に示すように、本実施形態のコネクタは、メスコネクタ10と、このメスコネクタ10に嵌合されるオスコネクタ60とからなる。
メスコネクタ10は、左右方向に横長の長円形断面の環状周壁11を有する樹脂製のメスコネクタハウジング(第1のコネクタハウジング)10Aの内部に、図示略の端子金具を収納固定したものである。
環状周壁11の外周上部には、ロック手段の一方の要素であるロック突起16が設けられ、このロック突起16の左右両側には、コネクタ嵌合方向に延びる互いに平行な一対のガイドリブ17、17が設けられている。
また、環状周壁の11の外周面の左右両側部には、コネクタ嵌合方向に延びるリブ20が突設され、そのリブ20のコネクタ嵌合方向の前端部には、先端に行くほど内側(環状周壁11の中心側)に傾斜した傾斜壁21が設けられている。
一方のオスコネクタ60は、メスコネクタハウジング10Aに嵌合する形状の樹脂製のオスコネクタハウジング(第2のコネクタハウジング)60Aの内部に、図示略の端子金具を収納固定したものである。
オスコネクタハウジング60Aの最外周部には、図3に示すように、コネクタ嵌合時にメスコネクタハウジング10Aの環状周壁11の外側に被さるフード部61が設けられ、このフード部61の内周側に、メスコネクタハウジング10Aの環状周壁11の挿入される環状空間62を介して、端子収容室64を有する柱状のオスコネクタ主体部65が設けられている。
端子収容室64の前端には相手端子挿入孔65が設けられ、フード部61のコネクタ嵌合方向の後端部はオスコネクタ主体部63に一体化され、オスコネクタ主体部63の奥端部外周には、オスコネクタ主体部63の外周にメスコネクタ10の環状周壁11が嵌合してきたときに、環状周壁11の内周と圧接することで、環状周壁11とオスコネクタ主体部63の隙間を封じる環状のシール部材68が装着されている。
このオスコネクタハウジング60Aのフード部61の上部には、オスコネクタ60とメスコネクタ10を完全に嵌合させたときに、ロック突起16と係合することで、両コネクタハウジング10A、60Aをロックするロックアーム(ロック手段)66が設けられている。なお、ガイドリブ17は、ロックアーム66の左右両側にスライドするようになっている。
また、オスコネクタハウジング60Aのフード部61の左右両側部のコネクタ嵌合方向の後部には、外側に膨出するポケット状の膨出部70が設けられている。フード部61の左右両側部の内周には、この膨出部70まで連続したスライド溝72が設けられ、このスライド溝72に、メスコネクタハウジング10A側のリブ20がスライドして嵌まるようになっている。
従って、図4〜図6に示すように、この膨出部70の内壁とリブ20の前端部の傾斜壁21は、両コネクタハウジング10A、60Aが嵌合したときに、内周側と外周側で互いに対向する関係にある。そこで、この膨出部70の内壁面に、両コネクタハウジング10A、60Aを嵌合するのに伴って傾斜壁21に当接するガタつき防止用のバネ75が設けられている。
図3に示すように、このバネ75は、両コネクタハウジング10A、60Aの嵌合終期の段階で初めて傾斜壁21に当接するように、オスコネクタハウジング60Aのコネクタ嵌合方向の後部に配置されており、フード部61と一体に樹脂で成形されている。
このバネ75は、図4に示すように、コネクタ嵌合方向に沿ってへ字状に屈曲し且つ傾斜壁21に向かって頂部75bを突出させた板状の片持バネとして形成されており、膨出部70の内壁面に一端を固定端75aとして結合し、且つ、他端を自由端75cとして、膨出部70の内壁面から離間した形態で同内壁面上に設けられている。
そして、図5および図6に示すように、バネ75が傾斜壁21に押されて撓んだときに、自由端75cが接触する膨出部70の内壁面上の位置には、自由端75cに設けたフック76が係合する固定溝(係合部)78が設けられている。この固定溝78は、バネ75の自由端75cのフック76が係合することで、自由端75cの自由スライドを拘束し、それにより、片持状のバネ75を両端固定の2点支持バネ(両持バネ)として機能させるためのものである。なお、このへ字状のバネ75は、膨出部70の側壁に型抜き孔79を確保することによって膨出部70の内部に形成されている。
次に作用を説明する。
メスコネクタ10とオスコネクタ60を嵌合させると、オスコネクタハウジング60Aの主体部63の外周の環状空間62にメスコネクタ10の環状周壁11が入り込む。そして、メスコネクタハウジング10Aのリブ20がオスコネクタハウジング60Aのスライド溝72をスライドして、コネクタ嵌合終期の段階で、図4に示すようにバネ75に到達する。
更に嵌合が進むと、図5に示すように、バネ75の頂部75bがリブ20の前端の傾斜壁21に当接して、バネ75が撓み出す。傾斜壁21は、両コネクタハウジング10A、60Aの嵌合が進むに従ってバネ75との接触圧が高まるようにコネクタ嵌合方向に沿って斜めに傾斜しているので、更に嵌合が進むと、バネ75が更に撓み、所定以上にバネ75が撓むと、自由端75cのフック76が固定溝78に係合することで、両端固定の2点支持バネ(両持バネ)として機能するようになる。従って、撓みの前半は軟らかいバネとして、小さい弾性反力をメスコネクタハウジング10Aに及ぼすが、撓みの後半は硬いバネとして、大きな弾性反力をメスコネクタハウジング10Aに及ぼすことになる。
そして、オスコネクタ10とメスコネクタ60が完全に嵌合した状態では、ロックアーム66がロック突起16に係合し、バネ75と傾斜壁21が、図6に示す状態で圧接することになる。この状態において、バネ75の荷重は、傾斜壁21の斜面により、コネクタ嵌合方向とそれに直交する左右方向の成分を持つ力として、メスコネクタハウジング10Aに作用することになる。従って、このバネ75によって、両コネクタハウジング10A、60A間のコネクタ嵌合方向に沿った方向のガタつきと、コネクタ嵌合方向と直交する方向のガタつきとが防止されることになる。
また、本実施形態のコネクタでは、ガタつき防止用のバネ75をオスコネクタハウジング60Aと一体に樹脂で成形しているので、金属製のバネを後からコネクタハウジングに組み付ける従来例の場合と違って、部品点数を減らすことができると共に、バネの組み付け手間を省くことができ、結果的にコストダウンを図ることができる。
また、バネ75と傾斜壁21が、コネクタ嵌合終期の段階で初めて互いに当接するようになっているので、嵌合初期から嵌合中期までの間はバネ75の力は作用せず、従ってバネ75の力が働き始めるタイミングを、端子同士の嵌合によりコネクタ嵌合力がピークになるタイミングから外すことが容易にでき、コネクタ嵌合力がガタ防止機能を付加した故に高くなるのを避けることができる。
また、本コネクタでは、片持のバネ75が途中から両持バネとなることによりバネ荷重を変化させるようになっているので、バネ75と傾斜壁21が摺動するコネクタ嵌合終期のうちでも、その前半は、小さな抵抗でコネクタを嵌合することができるが、その後半は、大きな抵抗を受けながらコネクタを嵌合することになり、最終的な完全嵌合状態においては、樹脂製のバネ75でありながら、強いバネ反力を傾斜壁21に作用させることができる。
従って、樹脂バネの場合は、金属バネと違い、安定した強い反力を持たせることが困難であるが、上記のように、最終嵌合状態で2点支持バネ(両持バネ)として機能するように構成してあることにより、コネクタの最終嵌合状態で強い反力を傾斜壁21に作用させることができ、両コネクタハウジング10A、60A間のガタつきを安定して確実に防止することができる。
また、本実施形態では、メスコネクタハウジング10Aの環状周壁11のリブ20に傾斜壁21を設け、オスコネクタハウジング60Aのフード部61の内周壁(膨出部70の内壁面)にバネ75を設けたので、バネ75をフード部61で保護することができる。
また、本実施形態では、フード部61に膨出部70を設け、その膨出部70の側壁に型抜き孔79を確保することで、膨出部70の内壁面にへ字状のバネ75を形成したので、へ字形という成形困難な形状であるにも拘わらず、できるだけ成形条件を良くしながら一体成形することができる。
なお、上記実施形態では、メスコネクタハウジング10Aの環状周壁11の外周部に傾斜壁21を設け、オスコネクタハウジング60Aのフード部61の内周部にバネ75を設けた場合を示したが、その逆に設けてもよい。即ち、メスコネクタハウジング10Aの環状周壁11の外周部にバネを設け、オスコネクタハウジング60Aのフード部61の内周部に傾斜壁を設けてもよい。但しその場合は、バネが外側に露出することになるので、バネの保護という観点からは望ましくない。
本発明の実施形態のコネクタの外観斜視図である。 同コネクタを構成するメスコネクタの平面図である。 同メスコネクタのハウジングの水平断面図である。 同メスコネクタとオスコネクタを嵌合する際のオスコネクタ側の傾斜壁がメスコネクタ側のバネに当接する直前の状態を示す要部の拡大断面図である。 図4の次の状態を示す図で、傾斜壁がバネに当接し始めた初期の状態を示す要部の拡大断面図である。 図5の次の状態を示す図で、メスコネクタとオスコネクタが完全に嵌合したときの傾斜壁とバネとの関係を示す要部の断面図である。 従来のガタつき防止機能を備えたコネクタの例を示す平面図である。 その変形例を示す図であり、(a)はオスコネクタの平面図、(b)はオスメスコネクタの嵌合状態を示す平面図である。 ガタつき防止バネの配置箇所の例を示すためのメスコネクタの正面図である。
符号の説明
10A メスコネクタハウジング(第1のコネクタハウジング)
60A オスコネクタハウジング(第2のコネクタハウジング)
61 フード部
16 ロック突起(ロック手段)
66 ロックアーム(ロック手段)
70 膨出部の内壁(一方のコネクタハウジングの壁面)
75 バネ
75a 固定端
75b 頂部
75c 自由端
76 フック
78 固定溝(係合部)
79 型抜き孔
20 リブ
21 傾斜壁

Claims (4)

  1. 互いに嵌合する第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングに、両コネクタハウジングを嵌合した状態でロックするためのロック手段が設けられ、
    前記第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングを嵌合したときに、内周側と外周側で互いに対向する前記各コネクタハウジング側の部分の一方と他方に、前記両コネクタハウジングを嵌合するのに伴って互いに当接するバネと傾斜壁がそれぞれ設けられ、
    これらバネと傾斜壁は、前記両コネクタハウジングの嵌合終期の段階で初めて当接する位置に設けられ、
    前記傾斜壁は、前記両コネクタハウジングの嵌合が進むに従って前記バネとの接触圧が高まるようにコネクタ嵌合方向に沿って傾斜し、
    更に、前記バネが、前記一方のコネクタハウジングと一体に樹脂で成形され
    且つ、前記一方のコネクタハウジングの壁面に、前記バネの一端が固定されると共に、該バネの他端の自由端に対向する位置に係合部が設けられ、前記バネが前記傾斜壁に押されて撓んだときに該バネの自由端が前記係合部に係合されるようにしたことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタであって、
    前記バネが、コネクタ嵌合方向に沿ってへ字状に屈曲し且つ前記傾斜壁に向かって頂部を突出させた板状のバネとして形成され、該バネが、前記一方のコネクタハウジングの壁面に一端を固定端として結合し且つ他端を自由端として前記壁面から離間した形態で前記壁面上に形成されており、該バネが前記傾斜壁に押されて撓んだときに前記自由端が接触する前記壁面上の位置に、前記自由端に設けたフックが係合することで該自由端の自由スライドを拘束しそれにより前記へ字状に屈曲したバネを両端固定の2点支持バネとして機能させる前記係合部としての固定溝が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  3. 請求項2に記載のコネクタであって、
    前記第1のコネクタハウジングの外周壁に、前記傾斜壁を前端に持つリブが突設され、一方、前記第2のコネクタハウジングに、コネクタ嵌合時に前記第1のコネクタハウジングの外周壁の外側に被さるフード部が設けられ、このフード部の内周壁のコネクタ嵌合方向の後部に、前記バネが形成されていることを特徴とするコネクタ。
  4. 請求項3に記載のコネクタであって、
    前記フード部のコネクタ嵌合方向の後部に、前記バネを形成するために外側に膨出した膨出部が設けられ、この膨出部の側壁に型抜き孔を確保することで、前記膨出部の内壁に前記へ字状のバネが形成されていることを特徴とするコネクタ。
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