JP5189516B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、車両側面の窓部に沿って膨張展開するエアバッグを備えたエアバッグ装置に関するものである。特に、車両のサイドウィンドウを覆うサイドカーテンエアバッグ、リアウィンドウを覆う後席用エアバッグ、フロントガラスの上方におけるフロントルーフエンド部からフロントガラスを覆うフロントカーテンエアバッグ、ボンネットフードの後端におけるカウル部からフロントガラスの外面を覆う室外用エアバッグなどを備えたエアバッグ装置に関する。
近年においては、車両に対する追突事故やロールオーバ等の事故において、乗員や歩行者の頭部を保護する目的で、車室の側面に沿って膨張展開するエアバッグを設けた自動車が、数多く使用されている。この種のエアバッグ装置としては、サイドカーテンエアバッグ、後席用エアバッグ、フロントカーテンエアバッグ、室外用エアバッグなどが用いられている。
このようなエアバッグは、通常時は、エアバッグ装置における前後方向を長手方向として細長く折り畳まれ、車両側面の窓部の上縁部に沿って配置されている。そして、車両に対する追突事故やロールオーバ等の事故の発生が検知されると、あるいはこれらの事故の発生が予測されると、エアバッグ装置のインフレータから噴射されたガスが、ガス導入部を介して袋状をなす気室部に供給されて、エアバッグが展開し、窓部などに沿って下方に膨張展開する。
このとき、例えば、サイドカーテンエアバッグを例に挙げて説明すると、カーテンエアバッグの膨張展開に伴って、ルーフサイドガーニッシュの下端部側(ルーフサイドガーニッシュの扉部側)を車室内側上方に押し開き、押し開かれた開口を通ってカーテンエアバッグは、下方へ向ってカーテン状に展開する。膨張展開したカーテンエアバッグによって、乗員の頭部を保護することができる。
このようなエアバッグ装置では、例えば、自動車のルーフサイドレールに沿って、カーテンエアバッグが細長く折り畳まれた状態で配置されるため、ルーフサイドレール側を平面状とし、ヘッドライニングすなわち乗員側を蛇腹状に折り畳んだエアバッグの構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、エアバッグの折り畳み方法としては、エアバッグを下端部からロール状に折り畳むとともに、このロール状に折り畳んだ部分の上流側となる上側を偏平に折り畳み、ロール状に折り畳んだ部分の上から更に偏平に折り畳んだ部分を被せるように配設した構成が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献2に記載された発明では、インフレータからの膨張ガスによって、最初に偏平に折り畳んだ第一の折畳部が迅速に展開し、第一の折畳部の下に折り畳んだ第二の折畳部とロール状に折り畳んだ部分とを車室側に押し動かすことができる。そして、折り畳んだエアバッグを収納しているヘッドライニングが押し動かされることになり、エアバッグの突出口を確保することができる。
次に、第二の折畳部が展開することで、エアバッグの突出口が更に広げられて手開口部となり、ロール状に折り畳んだ部分を開口部から下方に押し出すことになる。そして、ロール状に折り畳んだ部分が開口部から抜け出して更に膨張していくことで、ロール状に折り畳んだ部分が展開して、窓部を覆うことができる。
特開2008−30527号公報(段落0032〜0042、図1) 特開2003−175792号公報(段落0016,0028〜0036、図1、図7〜図10)
特許文献1及び2に記載された発明では、平面状とした部分又は偏平に折り畳んだ部分が迅速に展開して、ルーフライニング(特許文献1における符号15)又はヘッドライニング(特許文献2における符号17)を押し開き、次いで、ロール状に折り畳んだ部分が、押し開かれた開口部から展開するように構成されている。そして、エアバッグが膨張展開するときの展開特性を向上させている。
本願発明では、エアバッグが膨張展開するときの展開特性を更に向上させるため、特許文献1及び2に記載された発明におけるルーフライニングやヘッドライニング等に対する押し開きを更に迅速に行わせることができるようにし、そして、エアバッグを確実に、しかも更に早く膨張展開させることができるようにしたエアバッグ装置を提供することを目的としている。
本願発明の課題は、請求項1〜4に記載された各発明により達成することができる。
即ち、本願発明のエアバッグ装置では、インフレータで発生した膨張ガスが導入され、
所定の長さ寸法を有するガス導入部と、前記ガス導入部に連通し、前記ガス導入部から導入された膨張ガスによって膨張展開する気室部と、を備え
前記気室部は、折り畳まれて折塊に形成され、前記ガス導入部は、前記ガス導入部における前記気室部との接続部から前記折塊の外表面に沿った上下方向に、被せられてなる構成を最も主要な特徴としている。
また、本願発明では、前記折塊は、車両側面の窓部の上縁部に沿って、車両ボディに取り付けられ、前記ガス導入部は、前記折塊の外表面に被せられた状態で、前記車両ボディと前記折塊の外表面と間に配設されてなる構成を主要な特徴としている。
更に、本願発明では、前記ガス導入部における前記気室部との接続部は、前記折塊の上方側に配設され、前記ガス導入部における前記インフレータとの接続部は、前記折塊の下方側に配設されてなる構成を主要な特徴としている。
更にまた、本願発明では、前記ガス導入部は、前記折塊の長手方向に対して交差した状態に配設されてなる構成を主要な特徴としている。
本願発明に係わるエアバッグ装置では、膨張ガスが供給されることで膨張して展開する気室部が、折り畳まれて折塊に形成されている。気室部を折り畳んで折塊状にした構成としては、例えば、特許文献1、2に示したような膨張展開が容易な構成や、本願出願前に公知となっている各種の折り畳み形状を採用することができる。
本願発明は、気室部に膨張ガスを導入するガス導入部の構成について着目したものであり、ガス導入部の構成としては、所定の長さ寸法を有する構成としている。そして、所定の長さ寸法を有したガス導入部を、前記ガス導入部における前記気室部との接続部から気室部を折り畳んで形成した折塊の外表面に沿った上下方向に、被せた構成としている。
このようにエアバッグ装置を構成しておくことにより、インフレータで発生した膨張ガスは、最初にガス導入部に導入されることになるので、最初にガス導入部が膨張することになる。このガス導入部が最初に膨張することを利用して、折り畳んで折塊に形成した気室部を収納しているルーフライニングやヘッドライニング等の一部を押し開かせることができる。
即ち、ガス導入部の膨張によって、ルーフライニングやヘッドライニング等の内面を押圧することができ、押圧することによって、ルーフライニングやヘッドライニング等の一部を変形させることができる。そして、ルーフライニングやヘッドライニング等の一部を変形させることで、気室部を有するエアバッグが膨張展開するための開口部を形成するための突破口を、簡単に形成することができる。
しかも、ルーフライニングやヘッドライニング等は狭い範囲内において、ガス導入部の膨張による押圧力を受けることになるので、ルーフライニングやヘッドライニング等は、ガス導入部の膨張によって、恰も集中荷重を受けた状態となり、突破口の形成が円滑にしかも迅速に形成されることになる。
その後、ガス導入部から膨張ガスが気室部内に供給されることになり、一旦突破口が開かれたルーフライニングやヘッドライニング等は、更に大きく変形することになる。このとき、突破口は、エアバッグが膨張展開する開口部を大きく開口させるための起点となり、エアバッグが膨張展開する開口部は迅速に、しかも大きく開口することになる。
このように、本願発明は構成されているので、エアバッグを収納している車両の内外装パネルを押圧して開口部を形成するときの、パネルを押圧する押圧力を高めることができる。
そのため、例えば、より剛性の高いパネルによってエアバッグをカバーしておいたとしても、エアバッグを展開させる開口部を迅速に開口させることができ、しかも、所望の展開となるように、開口部を形成するとともに、開口部から膨張展開し易い配置位置となるようにエアバッグを偏位させておくことができるので、エアバッグの展開を円滑に行わせることができる。従って、エアバッグが膨張展開するときの展開特性を大幅に向上させることができる。
本願発明では、ガス導入部を車両ボディと折塊の外表面と間に配設しておくことにより、ガス導入部が最初に膨張することを利用して、折り畳んで折塊に形成した気室部を収納するルーフライニングやヘッドライニング等の一部を、折塊によって押し開かせることができる。しかも、気室部が膨張展開するときには、気室部をエアバッグが膨張展開する開口部から滑らかに出ることができるように、気室部を開口部側に偏位させておくことができるので、気室部の膨張展開を円滑にしかも迅速に行わせることができる。
また、本願発明では、ガス導入部における気室部との接続部と、ガス導入部におけるインフレータとの接続部との位置関係を特定している。この構成によって、インフレータから膨張ガスがガス導入部に導入されたときには、最初に折塊の下方側に配設したインフレータとの接続部側が膨張し、次第に気室部との接続部側が膨張していくことになり、ルーフライニングやヘッドライニング等は、このガス導入部における膨張部の推移によって上方に回動する回転モーメントを受け易くなる。従って、突破口の形成は円滑に行われることになる。
尚、インフレータからの膨張ガスによって、ガス導入部において、インフレータとの接続部側から気室部との接続部側に向かって順次膨張していく旨の説明を行ったが、実際のエアバッグの膨張は短時間に行われるため、ガス導入部の膨張は、ほぼ一瞬の間に行われてしまうことになる。ただ、ほぼ一瞬の間に行われるガス導入部の膨張であっても、ミクロ的に見れば、上述した説明のような挙動を生じることになり、突破口の形成をより円滑に行わせることができる。
更に、本願発明では、ガス導入部を折塊の外表面上に被せたときの配置関係として、折塊の長手方向に対してガス導入部を交差した状態に配設している構成を特定している。
このように構成しておくことにより、ガス導入部の膨張によって効率的に突破口を形成することができる。即ち、ガス導入部の膨張によって、ルーフライニングやヘッドライニング等における突破口を形成するときには、恰もルーフライニングやヘッドライニング等の一部が、捩れて捲られながら突破口が広がっていく方向に、変形していくことになる。
これによって、ルーフライニングやヘッドライニング等における突破口の形成、及び突破口を起点とした、エアバッグが膨張展開する開口部の形成を円滑にしかも迅速に行わせることができる。
また、ガス導入部は、折塊の長手方向に対して交差した方向に配設されているので、エアバッグ本体を後方側から前方側に押すことができるようになる。しかも、脳長展開の保護エリア外に配設したインフレータとガス導入部とを接続する供給パイプの配設レイアウトを合理的に設定することができるようになる。
このように、本願発明によって、エアバッグが膨張展開するときの展開特性を大幅に向上させることができる。
サイドカーテンエアバッグ装置を車内に取り付けた状態を示す概略正面図である。(実施例) エアバッグの平面図である。(実施例) エアバッグを折り畳んだ状態を示す平面図である。(実施例) 図3のA−A断面図である。(実施例) 折り畳んだエアバッグの折塊にガス導入部を重ね合わせた状態を示す側面図である。(実施例) 図5のB−B断面図である。(実施例) 折り畳んだエアバッグの折塊とガス導入部との配置関係を示す要部側面図である。(実施例) 図7のC−C断面図である。(実施例) 図7のD−D断面図である。(実施例) 展開初期においてエアバッグの一部が膨張した状態を示す概略正面図である。(実施例) エアバッグの展開完了状態を示す概略正面図である。(実施例) ガス導入部の展開図及び折り畳み図である。(実施例) 折り畳んだエアバッグの折塊とガス導入部との配置関係を示す部分断面図である。(実施例) ガス導入部の変形例を示す図7のD−D断面図である。(実施例2)
本願発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本願発明に係わるエアバッグ装置としては、以下においてサイドカーテンエアバッグを例に挙げて説明を行うが、本願発明に係わるエアバッグ装置としては、サイドカーテンエアバッグに限定されるものではなく、例えば、後席用エアバッグ、フロントカーテンエアバッグ、室外用エアバッグなどに対しても好適に適用することができる。
このため、以下では、本願発明に係わるエアバッグ装置の構成について説明を行うが、本願発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1に示すように、エアバッグ装置2は、ルーフサイドレール部RRに取付けておくことができる。エアバッグ装置2のエアバッグ1は、エアバッグ1の上縁部に設けた取付片25を介して車体パネル13に取り付けられており、ルーフライニング15(図8参照)やセンターピラーPC、リアピラーPR内に収納され、膨張用ガスを発生するインフレータ6(図7参照)と、インフレータ6をエアバッグ1に接続するガス導入部7とを備えた構成となっている。
図1では、ルーフライニング15(図8参照)やセンターピラーPC、リアピラーPRの一部を破断した状態を示しており、エアバッグ1としては、折り畳んで長尺の折塊20にした構成を示している。
車両に対する側面衝突事故やロールオーバ等の事故の発生が検知されると、あるいはこれらの事故の発生が予測されると、エアバッグ装置2のインフレータ6から噴射されたガスが、供給パイプ6aからガス導入部7を介してエアバッグ1内に流入して、エアバッグ1を膨張展開させる。膨張展開したエアバッグ1によって、サイドウィンドガラス10a、10bを覆い、乗員の頭部を保護することができる。
図1では、エアバッグ1が膨張展開した状態を点線で示している。また、エアバッグ1が膨張展開した状態でのエアバッグ1内での気室の構成についても概略的に図1に示している。エアバッグ1は、例えば315デニールのナイロン66糸を用いた目付200g/m2の二枚のメイン基布パネル3を重ね合わせ、重ね合わせたメイン基布パネル3の外周を接合部により接合して構成することができる。
尚、エアバッグ1の形態、材質や構造及びインフレータ6の形態や構造などは従来と格別に変わるところはない。従って、本願発明は以下で説明する実施形態に限定されるものではない。
また、エアバッグ1内は、規制部材5によって気室部が、前気室4aと後気室4bとに画成されており、前気室4aと後気室4bとの間には、非膨張部8が形成されている。また、前気室4a及び後気室4bが膨張したときの厚さを規制するため、第一ステッチ5a、第二ステッチ5b、第三ステッチ5cが構成されている。
そして、第一ステッチ5a、第二ステッチ5b及び第三ステッチ5cのそれぞれの両端末には、円形のステッチである端末保護サークル5dが設けられている。端末保護サークル5dを設けておくことによって、膨張時のメイン基布パネル3における伸びの確保と皺の発生の防止並びに応力集中に対して十分な強度を得ることができる。
尚、必要に応じて、メイン基布パネル3の表面には、ゴムコーティング、シリコン系樹脂のコーティング等を施して、通気性を低下させ、あるいは不通気状態となるように構成しておくこともできる。また、メイン基布パネル3の構成材料として、ナイロン66に代えてナイロン6、ポリエステルの織布を利用することもできる。
図2には、エアバッグ1を展開させたときの平面図を示している。エアバッグ1内にインフレータからの膨張ガスを導入するガス導入部7が、所定の長さ寸法を有してエアバッグ1の上縁部側に設けられている。図3にエアバッグ1の側面図を示すように、エアバッグ1は、折り畳まれて長手方向に延びた折塊20に構成されており、エアバッグ1を折り畳むときに、ガス導入部7が、一緒に折り畳まれないように構成している。
図3におけるA−A断面図を図4に示しているように、折塊20に折り畳まれたエアバッグ1は、上縁部から第一の折畳部21が形成され、第一の折畳部21に続いて第二の折畳部22が形成されている。そして、第二の折畳部22が形成され他残りの部位は、エアバッグ1の下縁部から所定の方向(図示例では、反時計回り方向に右巻きに巻回している。)に巻回されて、即ち、ロール状に折り畳まれてロール部23を形成している。
そして、第一の折畳部21及び第二の折畳部22は、ロール部23を上側から包み込むように覆い被せている。即ち、第一の折畳部21としては、折塊20における上縁の部位からその略真下の部位までの範囲に構成され、第二の折畳部22としては、第一の折畳部21の終端における部位からその略真下の部位までの範囲に構成されている。そして、第二の折畳部22の終端における部位からロール部23が始まる構成となっている。
このように折塊20に構成したエアバッグ1は、図4の矢印で示すように、ガス導入部7を折塊20の外表面に沿って、しかも上下方向に配されるように、折塊20の外表面に被せられる。折塊20の外表面にガス導入部7を被せた状態を図5、図6に示している。図5には、エアバッグ1の側面図を示しており、図6には、図5のB−B断面図を示している。このように、ガス導入部7によって、折塊20における外表面の一部を覆っておくことができる。
尚、図4及び図6において示した符号Xは、ガス導入部7を示しており、符号Yは、折塊20を示している。
このように折り畳まれて構成されたエアバッグ1は、エアバッグ1の上縁部に沿って複数構成した取付片25を介して、車体パネル13( 図8参照)に取り付けることができる。図7には、ガス導入部7を含んだ、折塊20の端部近傍における要部拡大図を示している。図7に示すように、折塊20における外表面の一部に被さったガス導入部7は、供給パイプ6aを介してインフレータ6に接続している。
図7におけるC−C断面図を図8に示しており、同じくD−D断面図を図9に示している。図8に示すように、取付片25を介して車体パネル13に取り付けられたエアバッグ1は、第一の折畳部21が車室側に配されるように、そして、第二の折畳部22が車体パネル13側に配されるように配設されることになる。また、ガス導入部7は、第二の折畳部22と車体パネル13との間に配設され、供給パイプ6aを介してインフレータ6に連通されている。
このようにして、折塊20に構成したエアバッグ1は、ルーフライニング15とリアのピラーガーニッシュ16と車体パネル13との間に形成された空間部に配設されることになる。ルーフライニング15の下端縁とリアのピラーガーニッシュ16の上端縁とは、係脱自在に係合している。
ルーフライニング15に対して、係合状態を解除する方向に所定の押圧力が作用したときには、ルーフライニング15とリアのピラーガーニッシュ16との係合状態が外れることになる。そして、ルーフライニング15は、前記押圧力によって図8の時計回り方向に回動することになり、ルーフライニング15とリアのピラーガーニッシュ16との間に形成される開口部から、エアバッグ1を下方に膨張展開させることができる。
図7におけるD−D断面の部位では、ルーフライニング15の位置が、リアのピラーガーニッシュ16との係合領域から外れた位置となるので、図9に示すように、ルーフライニング15の下端側は更に延設された構成となり、車体パネル13に固定された連結部材26と係合することになる。
また、ルーフライニング15の下端側がセンターピラーガーニシュと係合する構成としては、図8で示すようなルーフライニング15の下端側とリアのピラーガーニッシュ16との係合状態と同様の係合状態としておくことができる。そして、センターピラーガーニッシュとの係合領域から外れたルーフライニング15の下端側における係合状態は、図9に示すような係合状態となる。
ガス導入部7の構成としては、膨張ガスが導入されるまで扁平状態となっていることができ、しかも、折塊20の外表面上に被せたときに、しなやかに撓むことができるように、エアバッグ1を構成するメイン基布パネル3と同様の素材から構成しておくことができる。例えば、図12に示すように、縫製部28によって一枚のパネルを中央部で折り曲げて、折り曲げて重ね合わせた側を縫い合わせることにより、一端側が折り曲がった逆J字状の筒形状にガス導入部7を構成しておくことができる。
ガス導入部7を逆J字状の筒形状に構成しておくことによって、ガス導入部7は膨張時に、折れ線部分の基布パネルに加わる応力を分散させることができ、ガス導入部7がフルに膨張したときには、折れ線部分を内部から逆J字状となるように膨らませることができる。そして、ガス導入部7から気室部への膨張ガスの供給を滑らかに行わせることができる。
図13で示すように折り曲がった一端側を、袋状に形成したメイン基布パネル3に形成した開口部から袋状内に挿入し、メイン基布パネル3に形成した開口部の周囲と同開口部に挿入したガス導入部7とを縫製、接着等の固定手段を用いて気密に接合することで、ガス導入部7を袋状に形成したメイン基布パネル3に取り付けることができる。
次に、図8〜図11を用いて、インフレータ6から膨張ガスが噴射された場合について説明を行う。
車両に対する側面衝突事故やロールオーバ等の事故の発生が検知されると、あるいはこれらの事故の発生が予測されると、インフレータ6が作動してガスが噴射される。インフレータ6から噴射されたガスは、供給パイプ6aを介してガス導入部7に導入される。ガス導入部7に導入された膨張ガスによって、ガス導入部7における供給パイプ6aとの接続部側から折塊20との接続部側にかけて、ガス導入部7は膨張していくことになる。
このとき、供給パイプ6aとガス導入部7との接続部は、折塊20の下方側の部位に配されているので、ガス導入部7の膨張によって、折塊20はルーフライニング15を持ち上げる方向、即ち、ルーフライニング15の下端部とリアのピラーガーニッシュ16の上端部との係合状態を解除する方向に押圧力を受けて、ルーフライニング15は、解除する方向に変形力を受けることになる。
しかも、ガス導入部7は、図12で示したように直線状の状態に戻ろうとするので、直線状の状態に戻ろうとするガス導入部7によって、折塊20は、図9の矢印M方向に起き上がる傾向を示すことになる。これによって、ルーフライニング15は更に折塊20から図9の矢印OBで示す方向に押圧されることになる。この折塊20からの押圧によって変形するルーフライニング15の変形に伴って、リアのピラーガーニッシュ16の上端部も撓み、リアのピラーガーニッシュ16の上端部に形成した溝に係合していたルーフライニング15の下端部は、リアのピラーガーニッシュ16の上端部に形成した溝から円滑に外れ、展開用の開口を形成していくことができる。
このルーフライニング15の変形によって、ルーフライニング15の下端部とリアのピラーガーニッシュ16の上端部との係合状態の一部部位が完全に外れることになる。即ち、ルーフライニング15の下端部とリアのピラーガーニッシュ16の上端部との間に、エアバッグ1を膨張展開させるための開口部を形成するための起点となる突破口が形成されることになる。
そして、ルーフライニング15の下端部に突破口が形成され、それが開口部へと拡大していくと、ガス導入部7から第一の折畳部21へ膨張ガスが供給され易くなり、前方に向かってエアバッグ1内を流れる膨張ガスが、迅速に供給されることになる。
ガス導入部7から第一の折畳部21に膨張ガスが供給されることで、第一の折畳部21が膨張し、突破口の大きさを更に拡大していくことになる。第一の折畳部21を通った膨張ガスは、第二の折畳部22にも供給され、第二の折畳部22も膨張ガスによって膨張していくことになる。
第二の折畳部22の膨張によって、ルーフライニング15の下端部側は更に上方に回動するように変形する。しかも、第二の折畳部22の膨張によって、ロール部23は、上述のようにして形成された開口部から車室内に飛び出すことができる位置に偏位することになる。
そして、図10で示すように、リアのピラーガーニッシュ16側からルーフライニング15の下端部が開口して、同開口からロール部23の一部が膨張展開していくことになる。
また、ガス導入部7は、折塊20の長手方向に対して交差した方向に配設されているので、エアバッグ本体を後方側から前方側に押すことができる。しかも、脳長展開の保護エリア外に配設したインフレータ6とガス導入部7とを接続する供給パイプ6aの配設レイアウトを合理的に設定することができるようになる。
同開口からロール部23が全て膨張展開して、図11に示すように、サイドウィンドガラス10a、10bをエアバッグ1によって覆うことができる。膨張展開したエアバッグ1によって、乗員の頭部を保護することができる。
このように、ルーフライニング15の下端部側を押圧して変形させ、ロール部23を膨張展開させる開口部を形成する押圧力としては、ガス導入部7の膨張による押圧力が最初に作用し、次に、第一の折畳部21が膨張することによる押圧力が作用し、更に第二の折畳部22が膨張することによる押圧力が作用することになる。
このため、最初は、突破口が形成され、その突破口を基点として開口部が徐々に形成されていくことになるので、ルーフライニング15の剛性が高くても、確実にしかもしっかりと開口部を迅速に形成し、形成した開口部からエアバッグ1を膨張展開させることができる。
尚、上記実施例では、折塊としてロール部23が右巻きに巻回された構成を説明したが、ロール部23を左巻きに巻回した構成としておくことも、また、ガス導入部7を折塊20とルーフライニング15との間に配されるように構成しておくこともできる。
次に、図14を参照して、ガス導入部7の変形例について説明する。図14では、ガス導入部17の長さ寸法を更に長く構成しており、ガス導入部17におけるガス導入部17とエアバッグ1の膨張部との接続側を折畳部17aとして構成している。他の構成は、実施例1における構成と同様の構成となっているので、図9で用いた符号と同じ符号を用いることで、その説明を省略する。
図14に示すように、折畳部17aを構成しておくことによって、第一の折畳部21及び第二の折畳部22以外に更に折畳部を増やすことができるようになり、ロール部23が膨張展開するときの展開方向を、これらの折畳部によって制御することができる。そして、ガス導入部17の膨張によるロール部23が膨張展開するときの影響を減らすことができる。
本願発明の技術思想を他のエアバッグの構成においても適用することができる。
1・・・エアバッグ、
6・・・インフレータ、
7・・・ガス導入部、
13・・・車体パネル、
15・・・ルーフライニング、
16・・・ピラーガーニッシュ、
17・・・ガス導入部、
17a・・・折畳部、
20・・・折塊、
21・・・第一の折畳部、
22・・・第二の折畳部、
23・・・ロール部。

Claims (4)

  1. インフレータで発生した膨張ガスが導入され、所定の長さ寸法を有するガス導入部と、
    前記ガス導入部に連通し、前記ガス導入部から導入された膨張ガスによって膨張展開する気室部と、を備え
    前記気室部は、折り畳まれて折塊に形成され、
    前記ガス導入部は、前記ガス導入部における前記気室部との接続部から前記折塊の外表面に沿った上下方向に、被せられてなることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記折塊は、車両側面の窓部の上縁部に沿って、車両ボディに取り付けられ、
    前記ガス導入部は、前記折塊の外表面に被せられた状態で、前記車両ボディと前記折塊の外表面と間に配設されてなることを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。
  3. 前記ガス導入部における前記気室部との接続部は、前記折塊の上方側に配設され、
    前記ガス導入部における前記インフレータとの接続部は、前記折塊の下方側に配設されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記ガス導入部は、前記折塊の長手方向に対して交差した状態に配設されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエアバッグ装置。
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