JP5189375B2 - 振動体感装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動台に人間を載せ、振動を体感させる振動体感装置に関する。
振動が問題となりそうな建築物件、若しくは振動が既に問題となっている建築物件等では、顧客及び設計者に問題となりそうな、若しくは問題となっている振動を体感してもらい、共通の認識を持った上で、顧客と設計者の振動対策の合意形成がなされることが重要である。
そのためには、多種多様の問題となりそうな、若しくは問題となっている振動を容易に再現し、体感できる振動体感装置(振動シミュレータ)が必要である。
従来の据え置き方式の振動体感装置は、装置自体が大きいため、設置できる場所が敷地の広い研究所等に限られていた。また、装置重量も重く簡単には搬送できなかった。
このため、振動の体感を希望する者は、限られている設置場所まで出向いて体感しなければならず、不便であった。
社会活動に伴う振動や、日常生活の中で発生する振動が社会問題となっている今日、いつでも、どこでもこれらの振動を再現し体感できる、可搬型の振動体感装置の開発が望まれている。
可搬型の振動体感装置に関する技術としては、例えば、図10に示すものがある(特許文献1参照)。
図10の可搬型の振動体感装置は、緩衝材16を介して床に載置された基盤12と、基盤12の上側面に支持されて水平方向に往復運動する第1ステージ13と、第1ステージ13の上側面に支持されて鉛直方向に往復運動すると共に、体感者を支持する第2ステージ14と、第1ステージ13を水平方向に往復運動させる油圧シリンダ19と、第2ステージ14を鉛直方向に往復運動させる油圧シリンダ27と、で構成されている。
図10の可搬型の振動体感装置では、可搬性を確保するために装置の小型化、軽量化を図り、小型化、軽量化されたステージに体感者を載せ、水平方向の振動を油圧シリンダ19で発生させ、鉛直方向の振動を油圧シリンダ27で発生させている。
この振動体感装置は、人間を載せて振動を体感させるものではなく、振動試験を行う試験機である。この装置に人間を載せた場合、体感者の体重の違いにより、体感者を載せたステージ(加振台)の単位加振力当りの揺れやすさ(アクセレランス)が異なるという問題が生じる。体重の異なる体感者に同一の加速度を体感させるには、体感者の体重別に制御出力を調整する必要がある。
例えば、質量Mの振動台に体重mの体感者を載せて加速度αで振動させるには、アクチュエータが加えなければならない力Fは、ニュートンの運動法則より、F=α(M+m)となる。
ここで、アクチュエータが出せる力Fを一定とし、振動台の質量M=100kg、体感者の体重m=40kg、80kgとした場合に、アクチュエータが振動台を振動させる加速度αは、α=F/(M+m)より、体重40kgの体感者を載せた場合には、α40=F/140、体重80kgの体感者を載せた場合には、α80=F/180となり、重い体感者を載せた場合の方が振動台の加速度αが小さくなる。
このときの加速度αの比(α40/α80)は、180kg/140kg=1.29となり、振動台を振動させる加速度αに29%の差が生じる。
この加速度αの29%の差を制御手段で解決しようとすれば、制御が複雑化してしまう。
一方、体重差の影響を無視できる程度まで、振動台の質量Mを大きくしようとすれば、振動台を含む装置の重量が増大し、可搬性が損なわれるという問題がある。
特開2001−83036号公報
本発明は、上記事実に鑑み、小型、軽量で人間の体重差の影響を受けない振動体感装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る振動体感装置は、振動台と、前記振動台の下に設けられた中間プレートと前記振動台との間に配置され、前記振動台を鉛直方向と水平方向のいずれの方向にも弾性支持する第1弾性支持部材と、前記中間プレートと前記本体フレームの間に配置され、前記中間プレートを鉛直方向には剛性支持し、水平方向には弾性支持する第2弾性支持部材と、前記第1弾性支持部材及び前記第2弾性支持部材で支持された前記振動台に、前記振動台の外から加振力を加え、前記振動台の固有振動数より低い振動数で前記振動台を振動させる加振手段と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、振動台は第1弾性支持部材及び第2弾性支持部材で支持された状態で、加振手段により外から加振される。このとき、振動台の固有振動数は、加振手段が加振する際の振動数より高く設定されている。
また、請求項1に記載の発明によれば、第1弾性支持部材が振動台と中間プレートの間に設けられている。また、第2弾性支持部材が中間プレートとフレームの間に設けられている。これにより、鉛直方向には、第1弾性支持部材で鉛直方向に弾性支持された振動台を鉛直加振部で振動させることができる。水平方向には、第1弾性支持部材で水平方向に弾性支持された振動台を水平加振部で振動させることができる。このとき、第2弾性支持部材で水平方向に弾性支持された中間プレートも第1弾性支持部材に引かれて水平方向に振動し、振動台の振幅を大きくできる。
このように振動台の固有振動数を設定することで、固有振動数より低い振動数範囲では、振動台の振動特性は、振動台に載せる人間の体重に関係なく、周波数で定まる一定の傾きとなる。
このことから、振動台の固有振動数より低い振動数範囲を利用することにより、振動台に載せる人間の体重に関係なく振動台を一定の加速度で振動させることができ、振動体感装置の小型、軽量化が図れる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の振動体感装置において、前記第1弾性支持部材及び前記第2弾性支持部材のバネ力を調整して、前記振動台の固有振動数を変えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、第1弾性支持部材及び第2弾性支持部材のバネ力を調整することで固有振動数を変えて体感させる振動数の範囲を変えることができる。このように、人間の体重の違いを考慮することなく、弾性支持部材の選択で振動台を一定の加速度で振動させることができるため、振動体感装置の設計自由度が高い。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の振動体感装置において、前記加振手段には、前記加振手段に制御信号を出力する制御手段が接続され、前記制御手段は、前記振動台で再現させる振動波形が入力される波形入力部と、前記波形入力部へ入力された前記振動波形の振動数が低いほど大きな出力信号となるように調整して前記加振手段に出力する出力信号調整部と、を有することを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、制御信号を出力する制御手段が加振手段に接続されている。この制御手段の波形入力部には、振動台で再現させる振動波形が入力される。
また、制御手段には出力信号調整部が設けられ、振動波形の振動数が低いほど大きな出力信号となるように信号を調整している。
これにより、振動台の振動特性が、振動数で定まる一定の傾きを有していても、振動台の振動特性が振動数に係わらずフラットの場合と同様に、振動波形を出力して振動台を振動させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の振動体感装置において、前記加振手段は、前記第2弾性支持部材が取付けられた本体フレームに設けられ、前記振動台を横方向に振動させる水平加振部と、床面に前記本体フレームを支持する脚に設けられ、前記振動台を縦方向に振動させる鉛直加振部と、を有することを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、第1弾性支持部材及び第2弾性支持部材で支持された振動台を、水平加振部と鉛直加振部で、それぞれ横方向と縦方向に振動させる。
これにより、振動台で再現させる2次元の振動波形を、水平加振部及び鉛直加振部で再現させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の振動体感装置において、前記水平加振部は、前記振動台をX軸方向に振動させるX軸加振部と、前記X軸加振部と直交して設けられ、前記振動台をY軸方向に振動させるY軸加振部と、を有することを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、弾性支持部材で支持された振動台を、本体フレームに設けられたX軸加振部でX軸方向に振動させ、Y軸加振部でY軸方向に振動させる。
これにより、振動台で再現させる3次元の振動波形を、X軸加振部、Y軸加振部及び鉛直加振部で再現させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の振動体感装置において、前記振動台に設けられ、前記振動台の加速度を検出する加速度検出手段と、前記加速度検出手段の検出結果を記録する加速度記録部と、前記加速度記録部に記録された前記検出結果を表示する表示部と、を有することを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、加速度検出手段が振動台に設けられている。また、加速度検出手段の検出結果は加速度記録部に記録され、この加速度記録部に記録された記録は、表示部に表示される。
これにより、加振手段で再現させた振動台の振動波形が加速度記録部に記録され、記録された振動波形を表示部に表示できる。
請求項に記載の発明は、請求項3に記載の振動体感装置において、前記出力信号調整部は、前記振動台の振動特性が、振動数に対する単位加振力当りの加速度応答において、高い振動数ほど大きな加速度応答となり、そのときの増加の傾向が勾配αであるとき、 前記振動台の前記振動特性とは反対の特性であり、低い振動数ほど大きな出力応答とし、そのときの減少の傾向を勾配−αとする出力特性のフィルターであることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、出力信号調整部は、振動台の振動特性とは反対の特性となる出力特性のフィルターとされている。
これにより、振動台で再現させる振動波形を、フィルターを通して加振手段に出力するだけで、再現させたい振動波形で振動台を振動させることができる。
本発明は上記構成としてあるので、小型、軽量で人間の体重差の影響を受けない振動体感装置を提供することができる。
(第1の実施の形態)
図1、2に示すように、振動体感装置10は、中空の角材を矩形状に組み合わせた第1本体フレーム30を備えている。
この第1本体フレーム30の2辺に沿ってアングル材で形成された脚16が取付けられている。この脚16の中央部の立壁と底壁は切り抜かれており、切り残された底壁が床36の上で第1本体フレーム30を支えている。
第1本体フレーム30の上部には、第2弾性支持部材である積層ゴム28が4隅に設けられている。この積層ゴム28は、下面に補剛用のリブ33が設けられた中間プレート32を支持している。
中間プレート32の中央部は開口されており、後述する振動台12の下面に取付けられた振動センサ34が位置している。
積層ゴム28は、鉄板とゴム板を加硫接着して積層したもので、鉛直方向には高い剛性(例えば鉛直方向のバネ定数2300kgf/mm)を持ち、水平方向には弾性(例えば水平方向のバネ定数2.6kgf/mm)を持っている。
これにより、中間プレート32は、鉛直方向には振動し難く、水平方向には振動し易くなっている。
また、中間プレート32の上には、図1(A)に示すように、第1弾性支持部材である防振ゴム26が縦に一定の間隔で6つ、2つ、6つ配置されている。この防振ゴム26は、人間が載る振動台12を支持している。振動台12の下面には補剛用のリブ13が設けられている。
防振ゴム26は円柱状に形成され、鉛直方向に弾性(例えば鉛直方向のバネ定数21.4kgf/mm)を持ち、水平方向にも弾性(例えば水平方向のバネ定数3.7kgf/mm)を持っている。
これにより、振動台12は、水平方向及び鉛直方向に振動しやすくなっており、振動台12を水平方向及び鉛直方向に加振手段で加振すれば、水平方向及び鉛直方向に振動させることができる。このとき、積層ゴム28が水平方向に弾性を有しているため、中間プレート32も防振ゴム26に引かれて水平方向に移動する。これにより、振動台12は水平方向に大きく移動できる。
図1に示すように、振動体感装置10には、加振手段として振動台12を鉛直方向に加振させるリニアモータ20と、水平方向に加振させるリニアモータ22がそれぞれ別個に設けられている。
リニアモータ22は、第1本体フレーム30の外壁から、振動台12の側面12Aの方向へ延出された第2本体フレーム31に取付けられている。
リニアモータ22は入力された運転電力に従い電磁力を発生させる固定子22Aと、発生した電磁力を受けて移動する移動子22Bを有しており、リニアモータ22の固定子22Aは、第2本体フレーム31に固定され、リニアモータ22の移動子22Bは、振動台12の側面12Aに取付けられている。
これにより、リニアモータ22で振動台12を水平方向(X軸方向)に加振できる。なお、リニアモータ22は、全体をカバー23で覆い損傷しないようにしている。
また、リニアモータ20の固定子20Aは脚16の外面に固定され、リニアモータ20の移動子20Bの先端部は、振動台12の下面に接している。
これにより、リニアモータ20で振動台12を鉛直方向(Z軸方向)に加振できる。なお、リニアモータ20も、全体をカバー21で覆い損傷しないようにしている。
また、第2本体フレーム31には、取付け金具78が設けられ、取付け金具78には振動台12の端部12Aと平行に電装ボックス24が取付けられている。
電装ボックス24には、リニアモータ20、22に運転電力を供給する電源ケーブルが収められ(図示せず)ている。
また、電装ボックス24の側面25には、外部からリニアモータ20、22に運転電力を供給する電源ケーブルを接続するためのコネクタ90、91、情報信号用ケーブルを接続するためのコネクタ92、AC電源用のコネクタ93、リニアモータ20、22の運転状態を表示する運転表示ランプ95、が設けられている。
また、図2(B)に示すように、振動台12の端部12Bと端部12Dの下面には、取付金具42が取付けられている。取付金具42には、軸線をY軸方向とした水平ガイド用積層ゴム40の一端が固定されている。水平ガイド用積層ゴム40の他端は、脚16の側壁38に固定されている。
この積層ゴム40により、振動台12をX軸方向及びZ軸方向には弾性支持し、Y軸方向には剛性支持する。
同様に、振動台12の端部12Bと12Dの下方にある脚16の側壁38には、所定の間隔を開けて一対の取付け金具46Bが取付けられている。一対の取付け金具46Bの間には、鉛直ガイド着脱ネジ48で振動台12の下面に着脱可能とされた取付け金具46Aが配置されている。取付け金具46Aと取付け金具46Bの間は、鉛直ガイド用積層ゴム44で連結されている。
この積層ゴム44により、取付け金具46Aを鉛直ガイド着脱ネジ48で振動台12に固定すると、振動台12はX軸方向には剛性支持され、Y軸方向及びZ軸方向には弾性支持される。
以上の構成により、リニアモータ22で振動台12を水平(X軸)方向に直線状に振動させることができる。このとき、取付け金具46Aは鉛直ガイド着脱ネジ48をゆるめ、振動台12から切り離しておく。
また、リニアモータ20で振動台12を鉛直(Z軸)方向に直線状に振動させることができる。このとき、取付け金具46Aは鉛直ガイド着脱ネジ48をねじ込み、振動台12に固定しておく。
次に、防振ゴム26と積層ゴム28で弾性支持される、振動台12の弾性特性について説明する。
振動台12を、防振ゴム26と積層ゴム28で弾性支持した状態でリニアモータ20、22を用いて加振力を加え、振動台12を振動させる構成は質量−バネ系の振動モデルとなる。
図3は、質量−バネ系の振動モデルを用い本実施例の比較例として、振動台12を空気バネで軟らかく支持し、振動の体感者としての人間が載っていない場合の振動台12の固有振動数fを1Hzとして、振動台12の弾性特性を求めた結果である。なお、振動台12の質量は、小型、軽量化を図るため100kgとした。
図3の横軸は振動数(Hz)で、縦軸はアクセレランス(gal/N)である。図3に示す3本の特性において、特性W0は振動台12に誰も体感者が載っていない場合の特性で、特性W40は振動台12に体重が40kgの体感者が載った場合の特性で、特性W80は振動台12に体重80kgの体感者が載った場合の特性をそれぞれ現している。なお、アクセレランスとは、単位加振力当りの揺れやすさをいう。
図3に示すように、3本の曲線はいずれも同じ傾向を示している。それらを振動数の範囲で区分すると範囲A、範囲B、範囲Cに分けることができる。
範囲Aは、振動数5Hz以上の範囲であり、他の振動数範囲に比べ最も振動数が高い範囲である。この範囲Aではアクセレランスは振動数に関係なく一定となる。このため、振動台12で振動させたい振動波形を、後述する制御手段64からそのままの波形でリニアモータ20、22に出力すれば、振動数に関係なく、振動させたい振動波形が振動台12で再現できる。
しかし、範囲Aでは、振動数の変化に対するアクセレランスはフラットな特性となり同じ値であるが、同じ振動数でも特性W0、特性W40、特性W80によりアクセレランスがいずれも異なっている。このことから、同じ加振力で振動台12を加振しても、振動台12に載る体感者の体重の違いで振動台12の振動に違いが生じるという問題がある。
これは、既述のように、振動体感装置10の小型、軽量化を図ることに伴う必然的な問題である。
この問題を解決するためには、体感者の体重を把握した上で、制御手段で体感者別に補正する必要がある。
範囲Bは、範囲Aよりも振動数が低く、振動台12の共振点を含み振動数に対するアクセレランスの変化が急激な範囲である。この範囲Bにおいても、特性W0、特性W40、特性W80によりアクセレランスがいずれも異なっており、同じ振動数でも振動台12に載る体感者の体重でアクセレランスの値が異なるという問題がある。更に、アクセレランスの変化が急激なため、体感者の体重の違いを体感者別に補正するには、範囲Aよりもより複雑な補正が必要である。
範囲Cは、範囲Bよりも更に振動数が低く、体感者の体重に係らずアクセレランスが一定な範囲である。このため、範囲Cでは、体感者の体重の違いによるアクセレランスの補正は必要ない。
しかし、範囲Cでは、振動数が変化すればアクセレランスも変化する。このため、振動数の変化によりアクセレランスが増減した場合に、そのアクセレランスの増減を打ち消す作用をする出力信号調整部68を設けた。この出力信号調整部68については後述する。
範囲Cで振動台12を振動させるには、振動させたい振動数の範囲に範囲Cが含まれている必要がある。後述するように、振動させたい振動数の範囲の目安は概略、最大で16Hz程度となり、図3に示す空気バネによる振動特性では範囲Cが含まれていない。防振ゴム26と積層ゴム28の弾性特性を調整して範囲Cを振動数の高い側に広げた。
なお、振動台12を弾性支持する弾性支持部材は、防振ゴム26と積層ゴム28で説明したが、これらに限定されることはなく、他の弾性支持部材であるコイルスプリングや空気バネ等でもよい。
図4は、防振ゴム26と積層ゴム28の弾性特性を調整した振動台12の鉛直方向の弾性特性である。体感させる振動範囲として、鉛直方向は水平方向に比べ小さな振幅の高い振動数が求められており、必要とする鉛直方向の振動数範囲の目安は概略、振動数5Hz〜16Hz(範囲D)である。特性W0、W40、W80のいずれにおいても必要とする周波数範囲が確保されている。
図5は、防振ゴム26と積層ゴム28の弾性特性を調整した振動台12の水平方向の弾性特性である。体感させる振動範囲として、水平方向は鉛直方向に比べ大きな振幅の低い振動数が求められており、必要とする水平方向の振動数範囲の目安は概略、振動数1Hz〜4Hz(範囲D)である。特性W0、W40、W80のいずれにおいても必要とする周波数範囲が確保されている。
次に、制御手段について説明する。
図6に示すように、リニアモータ20、22に制御された運転電力を供給する制御手段としてのコントローラ64は、振動体感装置10の外部に設けられている。
コントローラ64は、複数の振動波形が記録されたメモリ96と、プログラムに従い制御情報を処理する情報処理部86と、メモリ96に記録された振動波形の中から振動台12で振動させたい振動波形を選択する入力部98と、振動情報を表示する表示部88と、入力部98で選択された振動波形が情報処理部86から入力される波形入力部66と、波形入力部66から入力された振動波形を振動数が低いほど大きな出力信号となるように調整して出力する出力信号調整部68と、を有している。
また、振動体感装置10の外部で、振動体感装置10とコントローラ64の間には、出力信号調整部68から出力された振動波形を増幅してリニアモータ20に運転電力として出力する第1制御アンプ80と、出力信号調整部68から出力された振動波形を増幅してリニアモータ22に運転電力として出力する第2制御アンプ82が設けられている。
第1制御アンプ80と振動体感装置10の接続は、第1制御アンプ80の出力用ケーブル81の先端に設けたコネクタ90Cを、電源ボックス24の側面25に設けられた運転電力用のコネクタ90に指し込むことで、第1制御アンプ80とリニアモータ20が接続される。
第2制御アンプ82と振動体感装置10の接続は、第2制御アンプ82の出力用ケーブル82の先端に設けたコネクタ91Cを、電源ボックス24の側面25に設けられた運転電力用のコネクタ91に指し込むことで、第2制御アンプ82とリニアモータ22が接続される。
ケーブル84は、情報信号用のケーブルであり、コネクタ92Cを信号ケーブル用のコネクタ92に接続することで、情報処理部86と振動センサ34が接続される。
このように、振動体感装置10とコントローラ64をコネクタ90、91、92で接続する構造とすることで、振動体感装置10からコントローラ64を容易に切り離すことができる。これにより、搬送時にはそれぞれを分離して別梱包にでき、搬送が容易となる。
次に、コントローラ64での処理について説明すると、入力部98で選択された振動波形は、情報処理部86によりメモリ96から読み込まれ波形入力部66に出力される。波形入力部66は、振動波形を出力信号調整部68に送り、出力信号調整部68は後述する振動数による調整を行った後、鉛直方向の振動波形を第1制御アンプ80に、水平方向の振動波形を第2制御アンプ82に出力する。
第1制御アンプ80及び第2制御アンプ82は、入力された振動波形を増幅してリニアモータ20、22に運転電力として供給する。リニアモータ20は、入力された制御信号に基づき振動台12を鉛直方向に加振し、リニアモータ22は、入力された制御信号に基づき振動台12を水平方向に加振する。
出力信号調整部68は、例えば、図3の範囲Cに示すように、範囲Cでの振動台12の弾性特性C1が、高い振動数ほど大きなアクセレランスとなり、そのときの弾性特性C1の増加の傾向が勾配αであるとき、出力特性C2に示すように、振動台12の弾性特性C1の振動特性とは反対の特性であり、低い振動数ほど大きな出力応答とし、振動数の増加に伴う出力特性C2の減少の傾向を勾配−αとする出力特性C2の特性を有するフィルターである。
このような出力信号調整部68を介して振動波形をリニアモータ20、22に出力すれば、弾性特性C1が勾配αを有しているにも係わらずフラットとして扱うことができる。
これにより、波形入力部66の振動波形をそのまま出力し、出力信号調整部68を介してリニアモータ20、22に出力すれば、振動数に関係なく、振動させたい振動波形で振動台12を振動できる。なお、このようなフィルターは、2回積分フィルターで実現できる。
波形入力部66には、振動台12で振動させたい振動波形である、例えば人間の動作、車の走行、設備機器の運転などによる振動波形を入力できる。
次に、体感者の体感範囲について説明する。
図7に、建物で有感振動が問題となる、代表的な振動数と加速度の目安を建物の用途別に示している。
全体的な傾向として、振動数が4〜8Hzの範囲で最も加速度が問題となりやすく、振動数が4〜8Hzの範囲から増えても、反対に減っても加速度が問題となる程度は低下する。
また、建物の用途別には、破線で示す特性Sで示す精密作業場が最も加速度に対し厳しく、以下、特性Rで示す住宅、特性Qで示す事務所、実線Pで示す作業所の順にゆるくなる。
図7において、特性P〜Sに重ねて記載した破線で示すゾーンHが振動体感装置10で水平方向に振動できる範囲であり、一点鎖線で示すゾーンVが振動体感装置10で鉛直方向に振動できる範囲である。
建物で有感振動が問題となる、人間が感じ易い代表的な振動数と加速度の範囲を、振動体感装置10で再現できる。
具体的には、図8に示すように、振動体感装置10の振動台12にイス14を載せ、イス14の脚部15をL字状の金具72を用いてネジ74、ネジ76で振動台12に固定し、イス14を振動台12と一体となって振動させる。
体感者はイス14に座り、座った状態で、振動させたい振動波形を入力部98から入力すれば、目的とする振動波形を体感できる。
このように、第1の実施の形態に係る本発明によれば、小型、軽量であるにも係わらず、鉛直方向、水平方向共に体感者の体重差の影響を受けない振動体感装置10を提供できる。
なお、図示は省略するが、イス14を図8に示す位置から90度回転させても振動台12に固定できる構成としてある。これにより、2軸方向の機構でも簡易にX軸、Y軸、Z軸方向の振動を体感できる。
(第2の実施の形態)
図9に示すように、振動体感装置50は、振動体感装置10にY軸方向に加振するリニアモータ56を追加したものである。他の部分は、振動体感装置10と同じであり、説明は省略する。
振動体感装置50は、図示しない第1本体フレーム30の外壁から振動台12の端部12Bの方向へ第3本体フレーム62を延出させて設け、第3本体フレーム62の上にリニアモータ56を取付けている。
リニアモータ56の固定子56Aは第3本体フレーム62に固定され、移動子56Bは振動台12の端部12Bに固定されている。これにより、リニアモータ56で振動台12をY軸方向に移動させることができる。
なお、リニアモータ22は、振動台12がY軸方向に移動しても、振動台12との取付け位置において、Y軸方向の移動量を吸収するフレキシブルな接続とされている。同様に、リニアモータ56も、振動台12がX軸方向に移動しても、振動台12との取付け位置において、X軸方向の移動を吸収するフレキシブルな接続とされている。
また、電装ボックス24には、Z軸加振部であるリニアモータ20、X軸軸加振部であるリニアモータ22に加え、Y軸加振部であるリニアモータ56の電源ケーブルが収められ、制御部には、リニアモータ56を制御する制御アンプとその制御機器類が追加して設けられている。
これにより、振動台12を3次元(X軸、Y軸、Z軸方向)に振動できる。
(第3の実施の形態)
図1に示すように、振動台12の中央部の裏面には、振動台12の加速度を検出する加速度検出手段である加速度センサ34が取付けられている。
加速度センサ34が検出した加速度情報は、情報信号用のケーブル84を通してコントローラ64の演算処理部86に入力される。
コントローラ64は、加速度センサ34から出力された加速度情報をメモリ96に記録すると共に、表示部88に表示する。
体感者は、自分が体感している振動波形を表示部88で確認できる。また、振動の体感後に、振動台12が振動した振動波形を印刷出力できる。
これにより、体感者は、自分の体感した振動波形の感覚と、振動台12が振動した振動波形のマッチングを図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る振動体感装置の基本構造を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る振動体感装置の基本構造を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る振動体感装置の弾性支持特性を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る振動体感装置の鉛直方向の弾性支持特性を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る振動体感装置の水平方向の弾性支持特性を説明する図である。 本発明の本発明の第1の実施の形態に係る振動体感装置の制御手段を説明するブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る振動体感装置の体感範囲を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る振動体感装置の外観構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る振動体感装置の基本特性を説明する図である。 振動体感装置の従来例の基本構成を示す図である。
符号の説明
10 振動体感装置
12 振動台
20 加振手段(鉛直加振部)
22 加振手段(水平加振部)
26 弾性支持部材(第1弾性支持部材)
28 弾性支持部材(第2弾性支持部材)
30 本体フレーム
31 本体フレーム
32 中間プレート
34 加速度検出手段(加速度センサー)
54 水平加振部(X軸加振部)
56 水平加振部(Y軸加振部)
64 制御手段
66 波形入力部
68 出力信号調整部(フィルター)

Claims (7)

  1. 振動台と、
    前記振動台の下に設けられた中間プレートと前記振動台との間に配置され、前記振動台を鉛直方向と水平方向のいずれの方向にも弾性支持する第1弾性支持部材と、
    前記中間プレートと本体フレームの間に配置され、前記中間プレートを鉛直方向には剛性支持し、水平方向には弾性支持する第2弾性支持部材と、
    前記第1弾性支持部材及び前記第2弾性支持部材で支持された前記振動台に、前記振動台の外から加振力を加え、前記振動台の固有振動数より低い振動数で前記振動台を振動させる加振手段と、
    を有する振動体感装置。
  2. 前記第1弾性支持部材及び前記第2弾性支持部材のバネ力を調整し、前記振動台の固有振動数を変える請求項1に記載の振動体感装置。
  3. 前記加振手段には、前記加振手段に制御信号を出力する制御手段が接続され、
    前記制御手段は、前記振動台で再現させる振動波形が入力される波形入力部と、
    前記波形入力部へ入力された前記振動波形の振動数が、低いほど大きな出力信号となるように調整して前記加振手段に出力する出力信号調整部と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の振動体感装置。
  4. 前記出力信号調整部は、前記振動台の振動特性が、振動数に対する単位加振力当りの加速度応答において、高い振動数ほど大きな加速度応答となり、そのときの増加の傾向が勾配αであるとき、前記振動台の前記振動特性とは反対の特性であり、低い振動数ほど大きな出力応答とし、そのときの減少の傾向を勾配−αとする出力特性のフィルターであることを特徴とする請求項3に記載の振動体感装置。
  5. 前記加振手段は、前記第2弾性支持部材が取付けられた前記本体フレームに設けられ、前記振動台を横方向に振動させる水平加振部と、
    床面に前記本体フレームを支持する脚に設けられ、前記振動台を縦方向に振動させる鉛直加振部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の振動体感装置。
  6. 前記水平加振部は、前記振動台をX軸方向に振動させるX軸加振部と、
    前記X軸加振部と直交して設けられ、前記振動台をY軸方向に振動させるY軸加振部と、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の振動体感装置。
  7. 前記振動台に設けられ、前記振動台の加速度を検出する加速度検出手段と、
    前記加速度検出手段の検出結果を記録する加速度記録部と、
    前記加速度記録部に記録された前記検出結果を表示する表示部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の振動体感装置。
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