JP2005264608A - 遮音天井 - Google Patents

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JP2005264608A JP2004080159A JP2004080159A JP2005264608A JP 2005264608 A JP2005264608 A JP 2005264608A JP 2004080159 A JP2004080159 A JP 2004080159A JP 2004080159 A JP2004080159 A JP 2004080159A JP 2005264608 A JP2005264608 A JP 2005264608A
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Yoshihiko Morita
仁彦 森田
Atsushi Tabata
淳 田端
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Abstract

【課題】 直上階で発生した騒音や振動が下の階に伝播するのを効果的に抑制できる遮音天井を提供すること。
【解決手段】 階上の床スラブ4下方に所定間隔を隔てて配設される天井仕上げ材16が、壁体3に固定された支持台12によって支持されている天井支持鋼材13を介して壁体3に支持固定されてなる遮音天井10において、所要の曲げ剛性を有している水平材14を天井支持鋼材13によって支持されるように取り付け、天井仕上げ材16を、水平材14によって一点で吊り下げられた天井下地枠15に取り付けるようにした。天井仕上げ材16は、水平材14の有する曲げ剛性によるばね性により、その振動数を調整することができ、天井仕上げ材16の重量の調整を併用することにより、高い遮音効果を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、直上階からの騒音や振動を抑制するための遮音天井に関する。
一般に、上下階の遮音を図る場合、重量床衝撃音の遮音については、床スラブ躯体のみの場合よりも天井を設置した場合の方が悪化する。そこで、直上階で発生した騒音や振動がその下階に伝播するのを効果的に抑制するため、各種の天井構造が提案されている。例えば、特許文献1には、階上の床材の下方に所定間隔を隔てて配設される天井材を、壁材に沿って水平に延びる野縁材にゴム等の弾性体を挟んで固定するようにした構成が開示されている。この構成によれば、階上の床面において人の動きや物の落下等により生じた衝撃による騒音振動が、床材から壁材を伝ってさらに天井材に伝播しようとするのを、弾性体の弾性作用により減衰させ、振動の天井材への伝播を抑制することができる。
特開2000−265611号公報
このように、天井に遮音性能を持たせる場合、天井全体が一体となって振動すると仮定すると、天井の上下振動の固有振動数f(Hz)を、重量床衝撃音で問題となる63Hz帯域(44〜88Hz)の1/√2以下に調整することで、理論的には遮音性能を得ることができる。f=1/2π・(k・g/m)1/2 (kはばね要素のばね定数、gは重力加速度、mは天井の重量)で算出される固有振動数f(Hz)は、k/mに比例するので、kに対してmを大きくすれば振動数は低くなる。しかし、実際には天井面の振動も同時に生じるので、この天井面の固有振動数が63Hz帯域に合致してしまうと、天井全体の固有振動数を上記のごとく調整したとしても、せっかくの遮音効果がキャンセルされてしまう。したがって、提案されている上記従来技術では、天井材の重量と面外方向の剛性によっては、防振や遮音効果を発揮できない場合が生じる。
本発明の目的は、従来技術における上述の問題点を解決することができる遮音天井を提供することにある。
本発明は、直上階で発生した騒音や振動が、下の階に伝播するのを効果的に抑制できる遮音天井の構造を得るため、面外剛性の高い天井材を床スラブから独立した支持材により支持させ、この支持材に天井の固有振動数を調整するためのばね要素を付加したものである。
すなわち、天井材の固有振動数が所定の値になるのを避けるため、本発明では天井を床スラブから直に吊らない構成となっている。直吊りでは、たとえ吊り材中央に防振パーツを組み込んだとしても、床の振動が吊り材を介して直接天井に伝わるので遮音性能の改善は難しい。このため、本発明は、床から独立した天井支持材を設けて天井を吊る構成としたものである。
また、通常、天井と床スラブの間は密閉度が高いので、この間の空気はばねとなって働き、天井の懐寸法が小さいほど硬くなる。振動モデルで考えれば、前述の天井吊りばねとこの空気ばねは天井に並列に配置されていると考えられるので、天井懐が小さいと空気ばねのみで天井の振動数がほぼ決まってしまう。したがって、空気ばねの影響が卓越しない程度の懐寸法とすることも遮音性能の改善を図る上で重要である。
本発明によれば、階上のスラブ下方に所定間隔を隔てて配設される天井材が、躯体に固定された支持台によって支持されている天井支持鋼材を介して前記躯体に支持固定されて成る遮音天井であって、所要の曲げ剛性を有しており前記天井支持鋼材によって支持されるように取り付けられた水平材を備え、前記天井材が、前記水平材によって一点で吊り下げられた天井下地枠材と該天井下地枠材に取り付けられた天井仕上げ材とを具備していることを特徴とする遮音天井が提案される。
本発明によれば、また、階上のスラブ下方に所定間隔を隔てて配設される天井材が、躯体に固定された支持台によって支持されている天井支持鋼材を介して前記躯体に支持固定されて成る遮音天井であって、前記天井支持鋼材を弾性部材を介して前記支持台により支持させると共に、前記天井材を前記天井支持鋼材に固定したことを特徴とする遮音天井が提案される。
天井材は、水平材の有する曲げ剛性によるばね性により、又は弾性部材の有する弾性力により、その振動数を調整することができ、天井材の重量の調整を併用することにより、高い遮音効果を得ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例につき詳細に説明する。
図1は、本発明による遮音天井の一実施形態を示す断面図である。図2は図1の右側面を示すための断面図、図3は図1のA−A線断面図である。
図1〜図3を参照すると、1は建物で、基礎2上に構築された壁体3の上に直上階の床スラブ4を設け、室5が形成された構成となっている。6は内壁材である。直上階の床スラブ4で発生した騒音や振動等が室5内に伝播するのを効果的に抑えるため、室5には本発明による遮音天井10が設けられている。
遮音天井10について説明すると、壁体3の上方には、アンカー11によって複数の支持台12が固定されており、これらの支持台によって天井を支えるための高剛性の天井支持鋼材13が壁体3にしっかりと固定されている。本実施の形態では、3つの天井支持鋼材13が平行に配設された形態となっている(図3参照)。
そして、これらの天井支持鋼材13の上には、ばね力を生じさせるため適度の曲げ剛性を有する鋼材から成る水平材14が設けられている。ここでは、水平材14は適度の間隔をあけて2本設けられており、各水平材14は、天井支持鋼材13上に架設されている。そして、これらの水平材14には、天井下地枠15が吊り下げられるようにして取り付けられている。天井下地枠15は枠体15Aを具え、枠体15Aは、接続材15Bにより水平材14に設けられている対応する1つの吊り金具14Aに接続され、ここから一点で吊り下げられている。
図3から判るように、4つの天井下地枠15がそれぞれ上述の如くして水平材14に一点吊り下げ状態で設けられており、これらの天井下地枠15に天井仕上げ材16が適宜の手段で取り付けられている。
遮音天井10は以上のように構成されているので、天井仕上げ材16は、結局、水平材14に一点で吊り下げられている天井下地枠15を介して吊り下げられており、水平材14は曲げばねとしての機能を果たしている。したがって、水平材14の曲げばねとしてのばね定数と天井仕上げ材16の重量とを適宜に調整すれば、床スラブ4に与えられた振動が直接天井仕上げ材16に伝播するのを防止し、天井全体の固有振動数を63Hz帯域(44〜88Hz)の1/√2以下に調整し、これにより良好な遮音効果を得ることができる。
なお、通常、天井と床スラブの間は密閉度が高いので、この間の空気はばねとなって働き、天井の懐寸法が小さいほど硬くなる。振動モデルで考えれば、水平材14の有するばねとこの空気ばねは天井に並列に配置されていると考えられるので、天井懐が小さいと空気ばねのみで天井の振動数がほぼ決まってしまう。したがって、空気ばねの影響が卓越しない程度の懐寸法とすることも遮音性能の改善を図る上で考慮するのが好ましい。
図4〜図6には本発明の別の実施の形態が示されている。図4は本発明による別の実施の形態の断面図、図5は図4の右側面を示すための断面図、図6は図4のB−B線断面図である。なお、図4〜図6の各部のうち、図1〜図3の各部に対応する部分には同一の符号を付してこれらの説明を省略する。
図4〜図6を参照すると、遮音天井20は、4つの天井下地枠15を接続材15Bによって天井支持鋼材13に直接固定している。その固定方法は、先の実施の形態の一点支持と異なり、各天井下地枠15がそれぞれ異なる4点で固定されている。そして、天井支持鋼材13は、ばね材として機能する防振ゴム21を介して支持台12に取り付けられている。この結果、天井支持鋼材13は壁体3、すなわち床スラブ4に対して防振ゴム21の弾力性によって定まるばね定数をもって支持される構成となっている。これは、図1〜図3に示した実施の形態について利用されている水平材14の曲げ剛性によるばね定数を用いたのに相当している。
したがって、遮音天井20の構成によれば、遮音天井10の場合と同様に、防振ゴム21の弾性力によるばねとしての機能によるばね定数と天井仕上げ材16の重量とを適宜に調整すれば、床スラブ4に与えられた振動が直接天井仕上げ材16に伝播するのを防止し、天井全体の固有振動数を63Hz帯域(44〜88Hz)の1/√2以下に調整し、これにより良好な遮音効果を得ることができる。
上述の各実施の形態においては、天井材を支持台12及び天井支持鋼材13を介して壁体3に支持固定した構成について説明した。しかし、本発明は、天井材を支持台12及び天井支持鋼材13を介して壁体3に支持固定する構成に限定されるものではなく、天井材を支持台12及び天井支持鋼材13を介して例えば柱、梁等、躯体に対して適宜に支持固定する構成とすることができる。
本発明による遮音天井の一実施形態を示す断面図。 図1の右側面を示すための断面図。 図1のA−A線断面図。 本発明による遮音天井の別の実施形態を示す断面図。 図4の右側面を示すための断面図。 図4のB−B線断面図。
符号の説明
1 建物
2 基礎
3 壁体
4 床スラブ
5 室
10、20 遮音天井
12 支持台
13 天井支持鋼材
14 水平材
15 天井下地枠
16 天井仕上げ材
21 防振ゴム

Claims (2)

  1. 階上のスラブ下方に所定間隔を隔てて配設される天井材が、躯体に固定された支持台によって支持されている天井支持鋼材を介して前記躯体に支持固定されてなる遮音天井であって、
    所要の曲げ剛性を有しており前記天井支持鋼材によって支持されるように取り付けられた水平材を備え、前記天井材が、前記水平材によって一点で吊り下げられた天井下地枠材と該天井下地枠材に取り付けられた天井仕上げ材とを具備していることを特徴とする遮音天井。
  2. 階上のスラブ下方に所定間隔を隔てて配設される天井材が、躯体に固定された支持台によって支持されている天井支持鋼材を介して前記躯体に支持固定されてなる遮音天井であって、
    前記天井支持鋼材を弾性部材を介して前記支持台により支持させると共に、前記天井材を前記天井支持鋼材に固定したことを特徴とする遮音天井。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014037678A (ja) * 2012-08-10 2014-02-27 Taisei Corp 天井構造
JP2016102401A (ja) * 2016-01-26 2016-06-02 大成建設株式会社 天井構造
KR102275307B1 (ko) * 2021-03-26 2021-07-09 김미숙 층간소음 방지용 천장 구조

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