JP5189263B2 - 遊技機のスピーカ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機本体の前面部から音を出力する遊技機のスピーカ構造に関する。
従来、パチンコ機等の遊技機におけるスピーカ構造として、遊技球を貯留する上皿の下方側に配置された下皿ユニットに、遊技者の正面に向けてスピーカユニットを設置したものがある。(例えば、特許文献1参照)
特開2004−290357号公報
しかしながら、特許文献1のスピーカ構造では、下皿ユニットにスピーカユニットを設置するため、スピーカユニットの大きさは下皿ユニットの大きさにより限定され、大型のスピーカユニットを設置できなかった。
また、スピーカユニットが遊技者の正面を向いており、スピーカの後方に出力された音を有効利用するスペースが無いため、スピーカの後方に出力された音を利用して低音の音質を向上するバスレフ型エンクロージャ方式を採用できず、低音の音質を向上させることが困難であった。
さらに、下皿ユニットは遊技機本体に固定されているので、スピーカのメンテナンスを行う場合に、下皿ユニットを分解しなくてはならず、メンテナンスが容易ではなかった。
本発明は、上記事実を考慮して、音質及びメンテナンス性に優れた遊技機のスピーカ設置構造を得ることを目的とする。
本発明の請求項1に係る遊技機のスピーカ構造は、遊技機本体の前面に開閉可能に設けられ、払い出された遊技球を前面略右側で受ける上皿と該上皿から排出された前記遊技球を前面略左側で受ける下皿が一体となった受皿ユニットと、前記受皿ユニットにおける正面で遊技者に最も近い位置に開口が形成された箱状の音響室と、前記音響室の内部に上方に向けて配置された振動体と、前記振動体の振動によって出力された音を共振させて前記開口から遊技者側へ出力するポートと、を有し、前記上皿と前記下皿の間に設けられたバスレフ方式のスピーカユニットと、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、上皿と下皿が一体となった受皿ユニットにおいて、前面略右側で遊技球を受ける上皿と前面略左側で遊技球を受ける下皿の間にスピーカユニットを設置するので、上皿と下皿が分離された遊技機に比べて大型のスピーカユニットが設置可能となる。
また、大型のスピーカユニットが設置できるので、音響空間を広くして、バスレフ方式による音の増幅領域を確保することができ、遊技機の特に低音側の音質を向上できる。
さらに、スピーカユニットを搭載した受皿ユニットが、遊技機本体の前面で開閉可能に設けられているので、スピーカユニットのメンテナンスが容易となる。
また、上記構成によれば、遊技機は、正面から見て鉛直方向に縦長で、奥行きが短い形状となっているが、振動体を上方に向けて配置することにより、スピーカユニット内部における空気を振動させる音響空間を広く得ることができる。さらに、遊技者には、音以外に振動した空気が伝わるので、遊技機におけるゲームの臨場感が増す。加えて、振動した空気が遊技者に伝わり易くなるので、ゲームの臨場感が増す。
本発明の請求項に係る遊技機のスピーカ構造は、前記音響室の下部には、前記振動体の振動で生じた音を外部へ出力させる通音孔部が形成されていることを特徴としている。
本発明の請求項に係る遊技機のスピーカ構造は、前記音響室は、上部に形成された上部開口に取り付けられる蓋体を有し、前記蓋体は、上に凸で湾曲すると共に前記上皿の下面に接触していることを特徴としている。
本発明は、上記構成としたので、上皿と下皿が分離された遊技機に比べて大型のスピーカユニットが設置可能となる。また、音響空間を広くして、バスレフ方式による音の増幅領域を確保することができ、遊技器の特に低音側の音質を向上できる。さらに、スピーカユニットのメンテナンスが容易となる。
以下、本発明の実施形態に係る遊技機のスピーカ構造について図面を参照して説明する。
(パチンコ機の構成)
図1及び図2には、パチンコ機10が示されている。
図1及び図2に示すように、パチンコ機10は、パチンコ機10の外郭を構成するとともにパチンコホールの島設備に設置される矩形状の外枠12を備えている。
外枠12の前面には、合成樹脂で矩形額縁状に形成された内枠14が配置されており、内枠14の下側となる外枠12の前面下端部には、パチンコ機10の前面下端部を構成する合成樹脂製の下飾り16が取り付けられている。
内枠14は、外枠12の左上角部と下飾り16の左上角部とに設けられた一対のヒンジ部18、20に、左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。
内枠14の前面上部には、パチンコ機10の前面上部を構成するガラス枠22が配置されている。ガラス枠22は、縦長略楕円形の窓部24にガラス板26が装着されるとともに、左側端部が内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられている。
ガラス枠22の裏面側となる内枠14の前面上部には、矩形状の開口部15が形成されている。この内枠14の開口部15には、遊技盤Gが着脱(交換)可能にセットされている。
遊技盤Gは、内枠14に対して閉塞されたガラス枠22によって覆われている。また、遊技盤Gの盤面上に設けられた遊技領域PAが、パチンコ機10の正面側から窓部24のガラス板26を通して視認可能とされている。
ガラス枠22の前面で左右の両側端部には、遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による演出を行う複数のランプ28が配設されている。また、ガラス枠22の左上と右上の各角部近傍に、遊技の進行に応じて効果音をステレオ出力する中高音用のスピーカ30L、30Rが内蔵されている。
一方、内枠14の前面下部には、パチンコ機10の前面下部を構成する皿ユニット40が配置されている。
皿ユニット40は、皿ユニット40の本体部を構成するベース41の左側端部が、内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられている。
ベース41の前面上部には、パチンコ球を遊技盤Gへ向けて発射するために貯留して発射装置60へ供給する上皿42が突設されている。上皿42の中心位置は、ベース41の中央より右寄りとなっている。また、ベース41の前面下部における上皿42の左下には、上皿42に貯留しきれないパチンコ球を貯留するための下皿44が突設されている。
上皿42は、底面が正面視にて右側から左側へ向けて下り傾斜している。上皿42の底面の傾斜方向下流側には、上皿42内に貯留されたパチンコ球を1列に整列して、ベース41の裏面に取り付けられた球送り装置45へ誘導する整列通路46が設けられている。
ベース41によって構成された上皿42の奥壁面における右側端部には、内枠14の裏面に設けられた払出装置62(図3参照)から払い出された貸し球や賞球が排出される球排出口48が形成されている。
下皿44の奥壁面における右側端部には、上皿42に貯留しきれないパチンコ球が排出される球排出口49が形成されている。
ベース41の前面右下部には、発射装置60と電気的に接続されて打球の発射力(飛距離)を調整する発射ハンドル54が取り付けられている。ベース41の前面左下部には、下皿44に隣接して灰皿56が設けられている。
また、ベース41の前面略中央は矩形箱状に膨出しており、内部には、遊技の進行に応じて効果音を出力する重低音用のスピーカユニット214(図4参照)が設けられている。スピーカユニット214から出力された音は、ベース41の前面に形成された開口部58から出力される。
図2に示すように、ベース41の裏面における略中央部には、上皿42に貯留しきれないパチンコ球を下皿44へ流下させる球通路70が設けられている。
球通路70は、上端部に通路入口72が形成され、下端部に形成された通路出口は、球排出口49と連通している。球通路70よりも回転支軸に近い側には、球送り装置45が取り付けられている。
一方、皿ユニット40の後側には、遊技盤Gの左下に発射装置60が配置され、遊技盤Gの略中央下方から右下に掛けては、貯球タンク74が内枠14に着脱可能に取り付けられている。
貯球タンク74は、上面が開口した箱型とされ、タンク底面が正面視にて左側から右側へ向けて下り傾斜している。
貯球タンク74の底面の傾斜方向下流側となる右側の前面には、上皿42の球排出口48と連通したタンク出口76が形成されている。また、貯球タンク74の前面左側端部には、貯球タンク74内のパチンコ球貯留量が満タンになった際にパチンコ球が溢れ出す、オーバーフロー部78が形成されている。
図2及び図3に示すように、内枠14の裏面における開放側(裏面視左側)の側端部には、内枠14及びガラス枠22を施錠するための施錠装置64が取付けられている。
施錠装置64の下側には、皿ユニット40をロックするためのロック装置68が取り付けられている。これにより、皿ユニット40が内枠14に閉塞された状態でロック装置68でロックされ、ガラス枠22が内枠14に閉塞された状態で施錠装置64で施錠されるようになっている。
施錠装置64にはシリンダー錠66が設けられており、シリンダー錠66は、皿ユニット40の前面右上に露出されている。
ここで、シリンダー錠66の鍵孔に図示しない鍵を差し込んで開錠操作すると、外枠12に施錠された内枠14が開錠されて開放可能となる。また、内枠14に施錠されたガラス枠22が開錠されて開放可能となる。
さらに、ガラス枠22を開放することで露出されるロック装置68のロック解除レバー69を操作すると、内枠14にロックされていた皿ユニット40がロック解除されて開放可能となる。
皿ユニット40がロック装置68によりロックされると、発射装置60の前側に球送り装置45が配置される。また、オーバーフロー部78の前下側に球通路70の通路入口72が配置され、タンク出口76及び球排出口48を介して貯球タンク74と上皿42とが連通される。
図3に示すように、内枠14の裏面における上部には、島設備から供給されたパチンコ球を貯留するための上タンク80及び下タンク82が設けられている。
内枠14裏面の回転支軸側(裏面右側)の側端部には、上タンク80及び下タンク82に貯留されたパチンコ球を貯球タンク74(図2参照)側へ流下させる上部球通路ユニット84及び下部球通路ユニット86が延設されている。
上部球通路ユニット84と下部球通路ユニット86の間には、パチンコ球を所定数ずつ払い出す払出装置62が取り付けられている。また、下部球通路ユニット86の下側には、発射装置60が取付けられている。
発射装置60の左側には、払出装置62を制御してパチンコ球の払い出しを実行及び停止させる払出制御基板88が設けられている。
払出制御基板88は、払出停止制御と払出実行制御を実行可能に設けられている。
払出停止制御の場合、払出制御基板88は、払出装置62を駆動停止させてパチンコ球の払い出しを停止する。
一方、払出実行制御の場合、図1〜図3に示すように、払出制御基板88は、払出装置62を駆動させて、上タンク80及び下タンク82から上部球通路ユニット84を流下し払出装置62に誘導されたパチンコ球を、貸し球又は賞球として下部球通路ユニット86へ払い出す。
そして、下部球通路ユニット86を通り貯球タンク74へ誘導されたパチンコ球は、貯球タンク74内を上流側(左側)から下流側(右側)へ転動して球排出口48から排出され、上皿42に貯留される。
さらに、パチンコ球は上皿42内を下流側(左側)へ流下しつつ整列通路46により1列に整列され、遊技者の発射ハンドル54の操作により、球送り装置45により1球ずつ発射装置60に送り込まれる。
発射装置60に送り込まれたパチンコ球は、発射装置60によって遊技盤Gの遊技領域PAへ発射される(図2の矢印A方向)。このパチンコ球が遊技領域PAを自重落下する過程で入賞又は外れとなることにより、遊技盤Gにてパチンコ球を用いた遊技が行われる。
遊技の進行に伴い、大量のパチンコ球が賞球として払い出されるなどし、上皿42が満タンになると、上皿42に貯留しきれないパチンコ球は貯球タンク74に貯留される。
さらに貯球タンク74が満タンになると、パチンコ球はオーバーフロー部78から溢れ出す。この貯球タンク74から溢れ出したパチンコ球は、通路入口72に落下して球通路70を流下し、球排出口49から排出されて下皿44に貯留される。
また、遊技の終了時などに、上皿42の前面左側に設けられた上皿用球抜きレバー50を操作すると、整列通路46の最下流部が開放して、上皿42に貯留されたパチンコ球が球通路70へ排出され下皿44へ流下する。
さらに、下皿44がパチンコ球で満タンになったときや遊技の終了時などに、下皿44の前面下側に設けられた下皿用球抜きレバー52を操作すると、下皿底面の一部が開放して、下皿44に貯留されたパチンコ球が下皿44の下方に配置された図示しない球箱へ排出される。
一方、内枠14の前面におけるタンク出口76の下方位置と、皿ユニット40のベース41裏面における球排出口48の下方位置とには、上下方向にスライド可能とされた一対のシャッター板90、92が取り付けられている。
シャッター板90、92は、皿ユニット40が閉塞されると各々下方へ移動して、タンク出口76と球排出口48とを開放し連通させる。また、皿ユニット40が開放されると各々上方へ移動して、内枠14側のシャッター板90はタンク出口76の下縁側を塞ぎ、皿ユニット40側のシャッター板92は球排出口48の下縁側を塞ぐ。
このシャッター板90、92によって、皿ユニット40を開放した際に、貯球タンク74及び上皿42からパチンコ球が流出しないよう塞き止められる。
(パチンコ機のスピーカ設置構造)
次に、パチンコ機10のスピーカ設置構造について説明する。
図4は、パチンコ機10の前面に設けられた皿ユニット40の分解図である。
図4に示すように、皿ユニット40は、本体部202とカバーユニット204とで構成されている。カバーユニット204は、メインカバー206、センターカバー208、及び底カバー210で構成されている。
カバーユニット204は、メインカバー206、センターカバー208、及び底カバー210が組み合された状態で、図4の幅方向中央部が紙面手前側に突出した円弧形状となっている。これにより、本体部202とカバーユニット204との間に空間部が形成される。
メインカバー206の幅方向中央部には、球貸し等を行うためのスイッチ等が配置されたスイッチボックス212が設けられている。
スイッチボックス212は、センターカバー208によって被覆されている。ここで、スイッチボックス212には、センターカバー208に設けられた開口部58と対向する位置に、矩形孔212Aが形成されている。
開口部58は、皿ユニット40において遊技者に最も近い位置にあり、矩形孔212Aの周囲には、ビス締結用の締結孔229が形成されている。
また、本体部202とカバーユニット204とで形成される空間部は、上端部が上皿42によって覆われ、下端部が底カバー210によって覆われており、前記空間部は、ほぼ密閉状態となっている。
メインカバー206には、前述の空間部を利用して下皿44、灰皿56等が形成され、発射ハンドル54を取り付けるための凹陥部211が形成されている。
一方、センターカバー208の裏面側で前述の空間部における最も広い領域には、スピーカボックス214が収容されている。
図4〜図6に示すように、スピーカボックス214は、四隅がR形状(円弧形状)の有底の箱体である。スピーカボックス214の底部216には円孔218が形成され、底部216の下面側からスピーカ200がビス221によって取り付けられている。
スピーカ200の周囲には、前記底部216から下方向へ突出する矩形筒状の側壁220が設けられ、底カバー210とともにスピーカ200の周囲を閉塞している。側壁220の高さは、バスレフ方式の効果が得られるように、予め所定の長さとなっている。
スピーカ200を構成しているマグネット部は、底カバー210に設けられた網目状の通音孔部222と対向している。
通音孔部222は、図7に示すように、底カバー210の下方に音を出力するための複数の矩形の孔で構成されている。また、通音孔部222の外径は、前記マグネット部の外径とほぼ同一となっている。
これにより、スピーカ200の後方(図4の下方)に出力された音が、通音孔部222から外部へ出力される。
一方、図4〜図6に示すように、スピーカボックス214の上部開口には、蓋体224がビス219で取り付けられている。蓋体224は、薄肉で、上に凸の湾曲形状となっている。このため、スピーカ200が低音域の音を出力すると、この出力に伴って振動し易い構造となっている。
なお、蓋体224は、上皿42の下面に接触、あるいは近接して配置されており、低音域の音が出力されるときの振動が上皿42に伝わり易くなっている。
スピーカボックス214の前側には、矩形孔226が形成されている。矩形孔226には、一端部に矩形状のフランジ228が形成された筒体230が挿入され、フランジ228が矩形孔226の周縁部に接着されている。
筒体230の長手方向の長さは、低音域が強調されるように、予め所定の長さとなっている。
フランジ228には、メッシュ板232が取り付けられ、ビス234によって、フランジ228とメッシュ板232が、スピーカボックス214の矩形孔226の周縁に共締めされている。
ここで、フランジ228の周囲で、前述の締結孔229と同位置には締結孔227が形成されており、図示しないビスが締結孔229及び締結孔227に締結されて、スピーカボックス214が皿ユニット40に固定される。
これらの構成により、スピーカボックス214は、スピーカ200のエンクロージャとしての役目を果たすことになる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図8に示すように、遊技の進行に伴い、図示しない制御基板によりスピーカ200が振動され、スピーカボックス214内部の空気が振動されて効果音等の音が出力される。
スピーカ200の前方から出力された音の振動波Aは正位相であり、振動波Aは、筒体230を進行し、特定周波数の音が共振により増幅される。増幅された音の振動波Aは、メッシュ板232を通過し、開口部58から遊技者に向けて出力される。
このとき、開口部58からは、音とともに振動した空気が放出されており、遊技者には音とともに振動した空気が伝達され、遊技者は、遊技の臨場感をより強く体感できる。
一方、スピーカ200の後方に出力された音の振動波は逆位相であり、側壁220で閉塞された空間を伝播し通音孔部222から出力されるまでの間に、逆位相から正位相に変換され、通音孔部222から振動波Bの音として出力される。
このように、振動波A及び振動波Bの音によってバスレフ方式が形成され、遊技者に向けて音質の優れた低音域の音を出力することができる。なお、「音質の優れた」とは特に基準があるものではなく、バスレフ方式を用いていない従来のスピーカに比べて低音域の周波数帯域を拡大し、音場の指向性がよくなることを言う。
また、スピーカ200は、スピーカボックス214に取り付けられることでボックス型のスピーカユニットを構成しており、皿ユニット40において着脱が容易となっている。
一方、スピーカ200が、遊技の進行に伴って効果音、BGM、音声等の低音域を出力するとき、スピーカボックス214の蓋体224が振動し、上皿42に伝えられる。
このため、上皿42及び整列通路46において球詰まりを起こして静止状態となっている遊技球に運動エネルギーを与えることができ、それぞれの遊技球が動き出す(振動する)ことで、自然に球詰まりが解消される。また、下皿44においてもカバーユニット204を介して振動が伝えられるため、この下皿44での球詰まりも解消される。
以上説明したように、本発明の実施形態では、上皿42と下皿44が一体となった皿ユニット40において、前面略右側でパチンコ球PBを受ける上皿42と前面略左側でパチンコ球PBを受ける下皿44の間にスピーカユニット214を設置するので、上皿42と下皿44が分離されたパチンコ機に比べて大型のスピーカユニット214が設置可能となる。
これにより、音響空間を広くして、バスレフ方式による音の増幅領域を確保することができ、特に低音側の音質を向上できる。
また、スピーカユニット214を搭載した皿ユニット40が、パチンコ機10の前面で開閉可能に設けられているので、スピーカユニット214のメンテナンスが容易となる。
さらに、スピーカ200が上方に向けて配置されることにより、スピーカユニット214内部の空気を振動させる音響空間を広く得ることができる。
また、遊技者には、音以外に振動した空気が伝わるので、パチンコ機10における遊技の臨場感が増す。
さらに、開口部58が遊技者に最も近い位置にあるので、振動した空気が、遊技者に伝わり易くなるので、遊技の臨場感が増す。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
スピーカユニット214と筒体230が一体成型されたものであってもよい。
また、底カバー210とスピーカユニット214が一体となったものであってもよい。
さらに、側壁220に筒体230と同様のものを設け、スピーカ200の後方から出力された音を、遊技者に向けて出力するものであってもよい。
本発明の実施形態に係るパチンコ機の斜視図である。 本発明の実施形態に係るパチンコ機のガラス枠及び皿ユニットが開放された状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るパチンコ機を裏面から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る皿ユニット及びスピーカボックスの分解図である。 本発明の実施形態に係るスピーカボックスの斜視図である。 本発明の実施形態に係るスピーカボックスの分解図である。 本発明の実施形態に係る皿ユニットの底面図である。 本発明の実施形態に係るスピーカボックスの断面図である。
符号の説明
10 パチンコ機(遊技機)
14 内枠(遊技機本体)
40 皿ユニット(受皿ユニット)
42 上皿(上皿)
44 下皿(下皿)
200 スピーカ(振動体)
214 スピーカユニット(スピーカユニット、音響室)
226 矩形孔(開口)
230 筒体(ポート)
PB パチンコ球(遊技球)

Claims (3)

  1. 遊技機本体の前面に開閉可能に設けられ、払い出された遊技球を前面略右側で受ける上皿と該上皿から排出された前記遊技球を前面略左側で受ける下皿が一体となった受皿ユニットと、
    前記受皿ユニットにおける正面で遊技者に最も近い位置に開口が形成された箱状の音響室と、前記音響室の内部に上方に向けて配置された振動体と、前記振動体の振動によって出力された音を共振させて前記開口から遊技者側へ出力するポートと、を有し、前記上皿と前記下皿の間に設けられたバスレフ方式のスピーカユニットと、
    を備えたことを特徴とする遊技機のスピーカ構造。
  2. 前記音響室の下部には、前記振動体の振動で生じた音を外部へ出力させる通音孔部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機のスピーカ構造。
  3. 前記音響室は、上部に形成された上部開口に取り付けられる蓋体を有し、
    前記蓋体は、上に凸で湾曲すると共に前記上皿の下面に接触していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機のスピーカ構造。
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