JP4330330B2 - 遊技機の音響装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技の展開状況に応じて効果音を発生させるスピーカを備えた遊技機の音響装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような音響装置を備えた遊技機としてパチンコ機やアレンジボール機、雀球遊技機などがある。この種の遊技機の代表例とされるパチンコ機では、上球皿やその背後に位置する遊技補助盤と称される盤体の所要位置にスピーカが取り付けられ、ゲームの展開状況や不具合の発生状況に応じて様々な音色の音楽や音声等の効果音を発生させるように構成されている(例えば、特許文献1,特許文献2を参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−208181号公報(第5−7頁、第1−3図)
【特許文献2】
特開平6−23098号公報(第9−11頁、第3−第5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の遊技機では、画像表示装置やランプ等による視覚的効果が重視される一方で効果音等による聴覚的効果に対する評価が低く、これに起因して、効果音を発生させる音響装置についても、小型のスピーカが上球皿や遊技補助盤における空きスペースに取り付けられ、上球皿に一体成型されたガード用のグリルを介して前方の遊技者に直接発せられるような簡易的な形態のものであった。このため、従来の効果音は単にスピーカが鳴っている程度の貧弱なものであり、ゲーム展開を盛り上げるような音場空間を形成することが困難であるという問題があった。
【0005】
また、一般に、スピーカが取り付けられる上球皿や遊技補助盤には、遊技球を1球ずつ発射させるための種々の遊技機構成部品が配設されており、限られたスペースで充分な音響効果を奏するような音響装置、特に低音域の再生周波数特性を改善し得るような音響装置を構成することが困難であると考えられていた。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、一つのスピーカで臨場感にあふれた効果音を再生可能な音響装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、遊技の展開状況に応じて効果音を発生させるスピーカが設けられた枠部材(例えば、実施形態における前枠2)と、遊技球を貯留する皿部材を有しスピーカの前面を覆って前方に張り出して配設される球皿構造体(例えば、実施形態における球皿6)とを備えた遊技機において、球皿構造体に形成されてスピーカから前方に発生された効果音が左右側方に拡散することを防止する前方音室と、枠部材に形成されてスピーカの本体部を収容するスピーカ収容室と、スピーカ収容室の側方に位置する枠部材に該スピーカ収容室と略同一の奥行きを有して側方に延びて形成されスピーカ収容室の側壁に形成された開口部で連通してスピーカから後方に発生された効果音が拡散することを防止する後方音室と、前方音室と後方音室とを連通させるダクトとを備え、球皿構造体には、球皿構造体の下面に出口開口を有し上下に延びる壁面に囲まれた下方音声導出路(例えば、実施形態における下方導出路57)と、球皿構造体の前面に音声開口(例えば、実施形態における音響グリル58)を有し前後に延びる壁面に囲まれた前方音声導出路(例えば、実施形態における前方導出路56)とを有し、下方音声導出路がスピーカの前方に設けられてスピーカから前方音室に放出された効果音が出口開口から球皿構造体の下方に発せられ、前方音声導出路がダクトの前方に設けられてダクトから前方音室に放出された効果音が音声開口から球皿構造体の前方に発せられるように、遊技機の音響装置を構成する。
【0008】
このような構成の音響装置によれば、スピーカの本体部を収容するスピーカ収容室の側方に、この収容室と略同一の奥行きを有して側方に延びスピーカ収容室と連通する後方音室が形成され、スピーカの前方に形成された前方音室とダクトで接続される。すなわちスピーカ収容室と繋がって側方に延びる後方音室は、奥行きが深く且つ側方に延びて大容積のエンクロージャを形成し、このエンクロージャに設けられたダクトによって本格的なバスレフ型スピーカが構成される。また、スピーカの前面と並ぶエンクロージャの前方壁面には必要に応じて所要の遊技構成部品を取り付けることもできる。従って、本構成によれば、中高音域に偏重して甲高い再生音しか再生できなかった従来の音響装置に対して、広い再生周波数帯域を有し臨場感あふれた効果音を再生可能な音響装置を提供することができる。
なお、スピーカ収容室は、前後を仕切る枠部材の壁面が後方に窪んで形成されたスピーカ収容部と、スピーカ収容部の前方を覆うスピーカベースとにより枠部材の前面側に形成され、後方音室は、スピーカ収容部の側方に延びる枠部材の壁面と、当該壁面の後方を覆うカバー部材とにより枠部材の後面側に形成されることが好ましい。
また、球皿構造体は、枠部材の前方に横開き開閉可能に配設され、枠部材には、遊技球を払い出す賞球カセットから払い出された遊技球を球皿に流下させる球通路、および球皿構造体を枠部材の前方に開放したときに枠部材側の球通路の下流端部(例えば、実施形態における球出口25a)を閉止する枠側シャッタ機構が設けられ、後方音室は、枠側シャッタ機構が設けられた枠部材の後面側に設けられることも好ましい。
また上記発明において、枠部材の上部に、遊技盤を収容保持する収容枠、および収容枠に保持された遊技盤の前方を覆って横開き開閉可能なガラス扉が設けられ、収容枠の下側に位置する枠部材の下部領域に、補助機構部を形成する遊技補助盤、および遊技補助盤の前方を覆って横開き開閉可能に球皿構造体が設けられ、遊技補助盤には、左右中央に位置してスピーカ収容室、スピーカ収容室の右方に枠側シャッタ機構、スピーカ収容室の左方に遊技盤に向けて遊技球を発射する打球発射装置が設けられ、後方音室が、枠側シャッタ機構の後方に位置してスピーカ収容室の側壁から遊技補助盤の右端側まで延びて形成されることは好ましい構成形態である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお実施例では、前枠の正面奥部に遊技盤が収容保持されたパチンコ機に本発明を適用した場合を主として説明する。
【0010】
まず、本実施例のパチンコ機PMの概要構成を図1〜図3の各図を参照して要約説明する。ここで、図1はパチンコ機PMの正面図、図2はパチンコ機PMの背面図、図3はガラス扉5および球皿6を開放して遊技盤10を取り外した状態におけるパチンコ機PMの正面図を示している。
【0011】
パチンコ機PMは外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ機構3a,3bで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して常には外枠1と係合された閉鎖状態に保持される。
【0012】
前枠2の前面側には、前枠2の前面域に合わせた方形状のガラス扉5および球皿6が正面左側に設けられたヒンジ機構7a,7b,7cを利用して横開き開閉および着脱可能に組付けられ、正面右側の施錠装置4および詳細図示省略するロック機構により前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。球皿6の右側下部には遊技球の発射操作を行う操作ハンドル8が取り付けられている。前枠2の上部には方形枠状の収容枠2aが凹設されており、この収容枠2aに設けられた複数のレバーL1,L1…を利用して遊技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス扉5の背後に位置して正面の遊技領域PAを遊技者に臨ませている。
【0013】
前枠2の裏面側には、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりもやや小型の方形枠状に形成された裏セット盤30が、前枠2の裏面に設けられた複数のレバーL2,L2…を利用して着脱可能にセット保持される。裏セット盤30の各部には遊技球を貯留する球貯留タンク31、タンクレール32、整列待機通路33、賞球カセット34、賞球排出通路35などの賞球装置が装備されるとともに、裏面各部に電源基盤37や主制御基板38等の各種回路基盤および電子部品等が取り付けられ、これらの各機器および遊技盤10の裏面に取り付けられた画像制御基板18が図示省略するワイヤーハーネスで接続されている。
【0014】
収容枠2aの下側に位置する前枠2の下部領域には遊技補助盤と称される補助機構部が形成されており、この遊技補助盤20の各部に、打球発射装置21、裏セット盤30側の賞球排出通路35と繋がり球皿6に排出できない遊技球を一時貯留する貯留カセット25、貯留カセット25の出口に設けられた枠側シャッタ機構27、後に詳述する音響装置40などが設けられている。
【0015】
パチンコ機PMは、前枠2、ガラス扉5および球皿6がともに閉止され施錠された状態で遊技に供され、球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハンドル8が回動操作されると、球皿6に貯留された遊技球が打球発射装置21により1球ずつ遊技盤10の遊技領域PAに打ち出され、以降パチンコゲームが展開される。
【0016】
以上のように概要構成されるパチンコ機PMにあって、遊技補助盤20およびその前方を覆う球皿6に音響装置40が設けられている。
【0017】
以下、図4〜図9の各図を参照して、まず遊技補助盤20および球皿6の構成について説明する。ここで、図4は図1中の矢印IV−IV方向に見たパチンコ機PMの平断面図、図5は球皿6を取り外した状態で示す遊技補助盤20の正面図、図6は遊技補助盤20を前枠2の裏面側から見た背面図、図7は球皿6の正面図、図8は球皿6の背面図、図9は後述するあて板61を取り外して球皿6の内部構造を略示する背面図である。
【0018】
遊技補助盤20の左下部には打球発射装置21が取り付けられている。打球発射装置21はユニット化されており、基板となるベースプレートの背面側にロータリーソレノイド21aおよびその制御回路が、前面側にハンマ21b、クッションゴム21c,21d、発射球ホルダ21eなどが取り付けられて、前枠2の裏面側から遊技補助盤20の左下部にネジ固定される。
【0019】
遊技補助盤20の左上部には、打球発射装置21により打ち出された遊技球を遊技盤10に導く発射レール22が設けられ、発射レール22の上端開口の左右には遊技領域PAに到達できずに戻ってきたファール球を回収するファール球回収経路23が形成されている。
【0020】
遊技補助盤20の上部は、盤面が後方に張り出されて断面視凹状のカセット収容部24が形成され(図5中のXIII−XIII矢視断面を示す図13、および図5中のXV−XV矢視断面を示す図15を参照)、このカセット収容部24に貯留カセット25が収容される。貯留カセット25は、透明樹脂材料を加工成型して底辺斜面状の箱状体に形成されており、左側面に開口するファール球受容口で上述したファール球回収経路23と繋がり、左上面に開口する賞球受容口で裏セット盤の賞球排出通路35と繋がり、さらに右端前面に開口する球出口25aで閉鎖状態にある球皿6の通出口61aと繋がって、球皿6に排出しきれない遊技球を一時貯留するように構成されている。貯留カセット25は、シャッタ機構取付部28に上下方向にスライド移動可能に設けられたロックレバー26により、カセット収容部24に収容されたセット状態で係止保持される(図5中のXI〜矢視断面を示す図11、および図15を参照)。
【0021】
遊技補助盤20の右側には、貯留カセット25の球出口25aと位置整合して枠側シャッタ機構27が設けられている。枠側シャッタ機構27は、球皿6の開閉操作と連動して昇降変位する枠側シャッタブレード27aを備えており、球皿6が横開き開放されたときに枠側シャッタブレード27aが図5中に二点鎖線で付記するように上昇して貯留カセットの球出口25aを塞ぎ、貯留カセット25内に貯留された遊技球がこぼれ落ちないようになっている。
【0022】
一方、常には遊技補助盤20の前面を覆って閉鎖保持される球皿6は、この構造体のベースプレートとなるあて板61、遊技球を貯留する皿部材62、前方に張り出し成型され、あて板61および皿部材62の前方を覆う外郭カバー体63,64、あて板と外郭カバー体との間の球皿内部に設けられた通路部材65などを主要構造部材とし、各部に種々の機構装置が装備されて構成される。
【0023】
遊技補助盤20と対峙するあて板61の背面には、上述した遊技補助盤側の各機構に対応した機構装置が装備される。すなわち、打球発射装置21に対応して球送りカセット71が、貯留カセット25に対応して貯留カセット透視窓75が、枠側シャッタ機構27に対応して球皿側シャッタ機構77が、それぞれ設けられている。
【0024】
球送りカセット71は、遊技補助盤20の正面図を示す図5中に二点鎖線で付記するように、球皿6の閉鎖姿勢において打球発射装置21の直前に位置して配設される。皿部材62には球皿部に貯留された遊技球を一列に整列させて球送りカセット71に案内する案内通路72が形成されており、この案内通路72に整列待機された遊技球が、常には閉鎖保持される第2シャッタ82bの上方に開口するカセット入り口72bから球送りカセット71に導かれる。球送りカセット71の作動は、打球発射装置21におけるロータリーソレノイド21aの作動と同期制御されており、操作ハンドル8の回動操作に基づいて打球発射装置21から遊技球が発射されるごとに、1球ずつ遊技球を発射球ホルダ21eに送り出す。
【0025】
貯留カセット透視窓75は、球皿6の閉鎖姿勢において遊技補助盤20にセット保持された貯留カセット25の直前に位置して設けられる(図13および図15を併せて参照)。貯留カセット透視窓75は、透明樹脂材料を用いて射出成型等の成形手段で一体成型され、ネジ等の固定手段によりあて板61の背面側から固定される。これにより、球皿6の背後に位置する貯留カセット25の内部の状態をこの透視窓75を通してパチンコ機PMの正面から確認できるようになっている。
【0026】
球皿側シャッタ機構77は、球皿6の閉鎖姿勢において貯留カセット25の球出口25aと位置整合し、貯留カセット25を介して払い出された賞球等を皿部材62に排出させる通出口61aに設けられている。球皿側シャッタ機構77は、球皿6の開閉操作と連動して昇降変位する皿側シャッタブレード77aを備えており、球皿6が横開き開放されたときに皿側シャッタブレード77aが上昇して通出口61aを塞ぎ、皿部材62に貯留された遊技球が球皿6の背後にこぼれ落ちないようになっている。すなわち、既述した枠側シャッタ機構27と球皿側シャッタ機構77とは各々のシャッタブレード27a,77aが対向して配設され、両者が球皿6の開閉に連動してともに昇降変位することで、貯留カセット25あるいは球皿6に遊技球が貯留された状態で球皿を開閉しても、遊技球がこぼれ落ちないように構成されている。
【0027】
球皿6の内部には、皿部材62に貯留された遊技球を回収する球抜き機構が設けられている。球抜き機構は、皿部材62に貯留された遊技球を短時間で排出させる第1球抜き機構81と、主として第1球抜き機構81による球抜き後に案内通路72に残留した遊技球を排出させる第2球抜き機構82とからなる。
【0028】
第1球抜き機構81は、皿部材62の上面に形成された直径3cm程度の球抜き口62b、球抜き口62bに揺動開閉可能に設けられ常には球抜き口62bを塞ぐ閉鎖位置に付勢保持された第1シャッタ81b、第1シャッタ81bの直下に形成された第1球抜き路73、第1シャッタの開閉操作を行う第1球抜きボタン81a、上部に開口を有して第1球抜き路73と繋がり、背面視における右側部に開口を有して次述する第2球抜き路74と繋がり、これらの球抜き路73,74に排出された遊技球を球皿6の下面中央部に形成された出口開口59に導く下方導出路57が形成された通路部材65などを主体として構成される。
【0029】
一方、第2球抜き機構は、案内通路72の下流側に設けられており、案内通路72におけるカセット入り口72bの下側でV字状に折り返され下流端の合流口74bで下方導出路57に繋がる第2球抜き路74、案内通路72と第2球抜き路74との間に揺動開閉可能に設けられ、常には両通路の連絡を遮断して案内通路72内の遊技球をカセット入り口72bに導く第2シャッタ82b、第2シャッタの開閉操作を行う第2球抜きボタン82a、上記した通路部材65等を主体として構成される。
【0030】
第1球抜きボタン81aおよび第2球抜きボタン82aは、ともに球皿正面に隣接して設けられており、付勢力に抗して第1球抜きボタン81aを押し込んだときに第1シャッタ81bが揺動待避して球抜き口62bが開放され、皿部材62に貯留された遊技球が第1球抜き路73および下方導出路57を流下して、球皿下面の出口開口59から排出される。また付勢力に抗して第2球抜きボタン82aを押し込んだときに第2シャッタ82bが揺動待避して案内通路72と第2球抜き路74とが連通され、案内通路72に位置する遊技球が第2球抜き路74および下方導出路57を流下して出口開口59から排出される。このため、遊技者は遊技島に設置されたテーブル上に球貯留箱を載置して第1球抜きボタン81aを押圧操作し、また第2球抜きボタン82aを押圧操作することで、球皿6に貯留された遊技球を全量排出させることができる。
【0031】
なお、あて板61には、通路部材65に形成された下方導出路57の通路形状に合わせて通路開口が形成されており、この通路開口を覆って通路カバー66が揺動開閉可能に取り付けられている。これにより、第1球抜き路73を含む下方導出路57の清掃や保守点検、あるいは下方導出路57内に遊技球が詰まった場合の球抜き処置等が容易に行えるようになっている。通路カバー66は、常にはこの通路カバー66に形成されたロック爪66cと、あて板61に形成された係止スリットとの係合により閉鎖状態に保持される(図12を参照)。
【0032】
さて、以上のように構成される遊技補助盤20および球皿6にあって、それぞれの略中央部に音響装置40が設けられている。以下、図10〜図19の各図を加えて参照しながら音響装置40について説明する。
【0033】
ここで、図10は球皿6の中央部を拡大して示す背面図、図11は図5中の矢印XI〜方向に見た遊技補助盤側の音響装置の構造を主として示す平断面図、図12は図8中の矢印XII−XII方向に見た球皿側の音響装置の構造を示す平断面図、図13は図5中のXIII−XIII方向に見た遊技補助盤側の音響装置の構造を主として示す側断面図、図14は図8中の矢印XIV−XIV方向に見た球皿6の側断面図、図15は図5中の矢印XV−XV方向に見た遊技補助盤側の音響装置の構造を主として示す側断面図、図16は図8中の矢印XVI−XVI方向に見た球皿6の側断面図である。
【0034】
また、図17〜図19の各図は、スピーカベース42にスピーカ41がネジ固定されてサブアッセンブリ化されたスピーカアッセンブリを単体で表示しており、このうち、図17はスピーカアッセンブリの正面図、図18はスピーカアッセンブリの平面図(部分断面図)、図19は図17中の矢印XIX−XIXに沿った側断面図である。
【0035】
なお、図11〜図16の各断面図については、図13と図14の断面位置が整合し、図15と図16の断面位置が整合するように記載しており、各断面図の対(図13と図14、図15と図16)が前後に対応した位置関係となっている。また、球皿側の平断面図である図12は、対応する遊技盤側の平断面図たる図11と対比容易のため前後方向を一致させて表示している。以下、これらの各図を参照しながら、まず音響装置40における遊技補助盤20側の音響構造から説明する。
【0036】
遊技補助盤20側の音響構造は、スピーカ41、スピーカ41をマウントするとともにスピーカ収容室51を形成させるスピーカベース42、スピーカ収容室51に隣接して取り付けられ後方音室53を形成させるエンクロージャカバー43、バスレフ効果を発揮させるダクト44などから構成される
【0037】
遊技補助盤20の中央部は、カセット収容部24と同様に盤面が後方に膨出成型されており(図13を参照)、正面左側の打球発射装置21、上側のカッセット収容部24、右側のシャッタ機構取付部28、および下側の前枠下縁に周囲を取り囲まれるように窪んだスピーカ収容部29が形成されている。そして、このスピーカ収容部29に、スピーカベース42を介してスピーカ41が取り付けられる。
【0038】
スピーカベース42は、図17〜図19に示すように、スピーカ41をマウントするバッフルプレート421とスピーカ41の左側部を覆うサイドカバー422とを主体として構成され、平面視において略L字状の形態に一体成型されている。バッフルプレート421の正面中央には、このプレート面を前後に連通する円形開口が形成され、その周囲にはスピーカフレームの固定孔と位置整合してスピーカ41をネジ固定するためのネジ受容ボス423が形成されている。
【0039】
スピーカ41は、いわゆるコーン型のスピーカユニットであり、ユニットの骨組みをなすスピーカフレーム、振動板たるコーン、コーンを駆動するヴォイスコイルおよびマグネット等から構成される。スピーカフレームの前方にはコーンエッジの外周を取り巻くように平坦なフランジ部が形成され、このフランジ部にスピーカ41を固定するための固定孔が形成されている。
【0040】
スピーカ41は、バッフルプレート421の背面側から円形開口の周縁にフランジ部を支持させ、スピーカフレームの固定孔をネジ受容ボス423に位置整合させて背後からネジを螺合締結させることでスピーカベース42に取り付けられ、円形開口を通してコーン前面をバッフルプレート421の正面に臨ませる。なお、コーンの背後に位置するスピーカフレームには、実際には多くの開口が形成されてコーン背面がスピーカフレームの後方にも露出しているが、各図ではこの開口の記載を省略している。
【0041】
バッフルプレート421の下端部は下方に延出されて係止辺部424が形成され、スピーカ収容部29の下部に左右に延びて形成された係止スリット29aと係脱可能になっている。また、バッフルプレート421の上方には係止フック部425およびネジボス嵌合部426が形成され、それぞれスピーカ収容部29の上方(カセット収容部24とスピーカ収容部29との間の凸部)に形成されたフック係合部29bおよびネジボス29cと嵌脱自在に係合して、スピーカベース42をスピーカ収容部29に位置決め係止可能に構成されている。
【0042】
なお、バッフルプレート421は、係止辺部424を係止スリット29aに係合させ、係止フック部425およびネジボス嵌合部426をそれぞれフック係合部29bおよびネジボス29cに嵌合させてスピーカアッセンブリを係止させたときに、プレート部中央がシャッタ機構取付部28の前面と略同一の前後方向位置に配設され、プレート面が所定角度前傾した配設姿勢になるように、係止辺部424や係止フック部425等に対して相対的に傾いた角度位置関係に形成されている。これにより、このバッフルプレート421に取り付けられたスピーカ41が所定角度下向きに配設され、コーンから前方に発せられた効果音が下方導出路57を通して出口開口から効率的に放射されるようになっている。
【0043】
また、バッフルプレート421の右側方の下部には、前方に突出するカバー押さえ427が膨出成型されている。カバー押さえ427の前面には、左右および下辺が切り離されて前後に弾性変位可能な押圧片部427aが形成されている。カバー押さえ427は、球皿6に取り付けられた通路カバー66のロック爪66cの上部領域と整合するように形成されており、球皿6が閉止されたときに押圧片部427aが通路カバー66の背面と係合して通路カバー66を弾性的に押圧し、通路カバー66の閉止状態を保持させる。これにより出口開口59からセルやピアノ線、棒材等を挿入して通路カバー66を押し開くような不正行為を未然に防止することができる。
【0044】
サイドカバー422は、バッフルプレート421に固定されたスピーカ41の左側方および上方の一部を覆うようにバッフルプレート421から後方に延びて形成されている。サイドカバー422の位置および形状は、上記のように係止辺部424、係止フック部425、ネジボス嵌合部426をそれぞれ係合させてスピーカベース42を係止させたときに、スピーカ収容部29を形成する周囲の壁面と整合するように成型されており、スピーカ収容部29の左側壁を形成する仕切壁として機能する。
【0045】
スピーカアッセンブリは、スピーカベース42の係止辺部424をスピーカ収容部29の係止スリット29aに係合させ、スピーカベース42の係止フック部425およびネジボス嵌合部426をそれぞれスピーカ収容部29のフック係合部29bおよびネジボス29cに嵌合接続させ、バッフルプレート421の前面側からネジボス嵌合部426にネジを挿通させてネジボス29cに締め込むことで、スピーカ収容部29に着脱可能に固定保持される。そして、このようにスピーカアッセンブリが固定保持されると、スピーカ41の後方に周囲が壁面で取り囲まれたスピーカ収容室51が形成される。
【0046】
スピーカ収容室51に隣接して後方音室53が形成される。後方音室53はシャッタ機構取付部28の背面に取り付けられたエンクロージャカバー43を主体として構成され、遊技補助盤20におけるロックレバー26や枠側シャッタ機構27の背後に形成される。エンクロージャカバー43は、図6および図11に示すように、スピーカ収容部29と略同一の奥行きを有しスピーカ収容室51と接する側の側壁を欠いて左右に延びる蓋状体からなり、背面端部に形成された係止突起43aおよび下部壁面の前端縁部に形成されたスライド突起43bでそれぞれスピーカ収容部29およびシャッタ機構取付部28に係止され、取付ネジ48で遊技補助盤の裏面側に着脱可能に取り付けられる。
【0047】
スピーカ収容部29におけるスピーカ収容室51と後方音室53との間の壁面には開口52が形成されており(図15を参照)、この開口52によりスピーカ収容室51と後方音室53とが連通されて、これら両室の内容積を合わせた大容積のエンクロージャ(スピーカボックス)が形成される。後方音室53の内部にはシャッタ機構取付部28から後方に突出する円筒形状のダクト44が一体成型により形成され、その前端がシャッタ機構取付部28の前面に開口してポート44pが形成されている。これにより、再生周波数帯域を拡大し、特に低音域の周波数特性を拡大した本来のバスレフ効果を発揮させることができる本格的なバスレフ型スピーカが形成される。
【0048】
ここで、バスレフ型スピーカの設計は基本的には公知の音響工学上の設計手法に基づいて行われ、具体的には、スピーカユニット41の有効振動半径や振動系の実効質量、コーンのスティフネス等を基本パラメータとし、これらを公知の計算式に代入することでエンクロージャの容積、ポート44pの開口面積、ダクト44の長さ等を算出し、さらに再生音の周波数特性に基づいて各部に詳細なチューニングを施している。
【0049】
このように遊技補助盤20の中央部にスピーカ収容部29を設けてスピーカ41を配設することで、従来比1.5倍〜2倍の口径(有効振動半径)を有した大型のスピーカを搭載することができ、これにより広い周波数帯域の効果音を再生させることができる。さらに、遊技補助盤20の背面側にスピーカ収容室51と略同一の奥行きを有して左右に延びる大型のエンクロージャを形成させることで、必要にして充分な容積のエンクロージャを備えた本格的なバスレフ型スピーカを構成することができ、これによりスピーカ口径を単純に拡大するだけでは得られなかった低音域を再生して広帯域で臨場感あふれる効果音を再生することができる。
【0050】
なお、スピーカベース42やエンクロージャカバー43、ダクト44等は、用いるスピーカ41の口径や再生しようとする周波数特性に応じて適宜変更することができる。例えば、打球発射装置21とシャッタ取付部28との間を繋いで、凹設されたスピーカ収容部29全体を覆うようにスピーカベースを構成してもよく、エンクロージャ容積の調整のために側壁の一部を斜めに形成しているエンクロージャカバー43の形状を変更し、あるいは内部に仕切壁を設ける等してエンクロージャ容積を拡大または縮小してもよい。さらに、ダクト44については上記のような変更に伴ってポート44pの開口径や長さを適宜に変更することができ、シャッタ機構取付部28に着脱可能に構成することもできる。従って、例えばパチンコ機の機種ごとに異なるスピーカを用いながら、それぞれに最適化した音響装置を容易に構築することができる。
【0051】
一方、球皿側の音響構造は、あて板61から後方に突出成型されて前方音室55を形成させる前方音室壁45、外郭カバー体63から後方に突出成型されて前方導出路56を形成させる前方導出壁46(46a,46b,46c)、球抜き機構81,82の排出経路を兼用し下方導出路57を形成させる通路部材65などを主体として構成される。
【0052】
前方音室壁45は、あて板61から後方に突出して一体成型された連続するリブ状の壁面45a,45b,45c,45d,45e,45f,45g等からなり、バッフルプレート421の円形開口領域からポート44pの開口領域の外周を取り囲んで遊技補助盤20とあて板61との間に前方音室55を形成させ、スピーカ41のコーンから前方に放出される効果音、およびダクト44のポート44pから前方に放出される効果音が上下または左右に拡散することを防止する。また前方音室壁45は、出口開口59や後述する音響グリル58からセルやピアノ線等を挿入して遊技補助盤20、遊技盤10等の構成部品に悪戯する不正行為を防止する不正防止壁としても機能する。
【0053】
このように周囲が取り囲まれた前方音室55にあって、ポート44pの前方に位置するあて板61の板面には、前後に貫通する前方導出口61hが設けられ、前方導出壁46で囲まれた前方導出路56と繋がっている。前方導出壁46は、外郭カバー体63から後方に突出して一体成型された壁面46a,46b,46c等からなり、これらの壁面および通路部材65の側壁面によって効果音を球皿6の前方に導く前方導出路56を形成する。このため、前方音室55に発せられた効果音のうち、主としてポート44pから放出された低音域の効果音が前方導出口61hおよび前方導出路56を通って効率的に前方に導かれ、外郭カバー体63の前面に形成されたルーバ状の音響グリル58からパチンコ機前方に発せられる。
【0054】
一方、スピーカ41の前方には、既述した下方導出路57における合流下降部が位置しており、スピーカ41の正面にはこの合流下降部を覆う通路カバー66の合流カバー部が位置している。合流カバー部には、カバー面を貫通して小径の透孔66hが多数設けられており、このカバー面を挟んで前方の下方導出路57に効果音を透過させる構成になっている。下方導出路57における合流下降部は、図14にこの領域の側断面図を示すように、斜め下方に延びる通路部材65の天井面65sと、当て板61から斜め下方に張り出された膨出面61sとによって前方に向けて傾斜しており、前方で鉛直に延びて球皿6の下面中央に形成された出口開口59に繋がっている。
【0055】
ここで、前述したように、スピーカベース42におけるバッフルプレート421は下向きに傾斜しており、スピーカ41が所定角度前傾した下向姿勢で配設される。上記下方通路57の傾斜角度はスピーカ41の傾斜角度と同一若しくはスピーカ41の傾斜角度よりも大きく設定されている。
【0056】
このため、前方音室55に発せられた効果音のうち、主としてスピーカ41から斜め下向きに放出された中高音域の効果音が多数の透孔66hを通って下方導出路57に放出され、この下方導出路57で多重正面反射を繰り返すことなく効率的に下方に導かれて、球皿6の下面に形成された出口開口59から下方に向けて発せられる。
【0057】
従って、このような音響装置40を備えたパチンコ機PMでは、遊技補助盤20の背後を利用して本格的なバスレフ型スピーカを構成することで、広い周波数帯域にわたって臨場感あふれた効果音が再生できるとともに、主として低音域の効果音が前方導出路56に導かれて球皿前方の音響グリル58からパチンコ機の前方に放出され、主として中高音域の効果音が下方導出路57に導かれて球皿下面の出口開口59から下向きに放出される。このため、臨場感にあふれつつ再生音域によって指向性が異なる効果音で、上下に広がりのある立体的な音場空間を形成させることができる。
【0058】
また、出口開口59から下向きに射出された効果音は、一般に球皿6の下方(幕板の前方)に設けられた遊技島のテーブルに反射し、あるいはこのテーブルに載置された球貯留箱内の遊技球に乱反射されて、さらに立体的且つ複雑な音場を形成する。従って、本構成によれば一つのスピーカで臨場感にあふれ且つ複雑で豊かな音場空間を形成することができる。
【0059】
なお、以上説明した実施例では、通路カバー66に小径の透孔66hを多数設けて球抜き路と下方音声導出路とを共用することにより、簡明かつローコストな構成で複雑な音場空間を形成させる例を開示したが、透孔66hに代えて不正行為を防止可能な範囲でグリッドやメッシュとしてもよく、球抜き路と別に独立した下方音声導出路を設けてもよい。また、下方導出路57における球通路部材65の天井面65sは、第1球抜き路73からの遊技球の流下を妨げない範囲で、この面の傾斜角をさらに大きく設定し、あるいは所定曲率をもったR状に形成してもよく、これによりスピーカ41から放出された効果音をより効率的に出口開口59に反射させることができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、遊技の展開状況に応じて効果音を発生させるスピーカが設けられた枠部材と、遊技球を貯留する皿部材を有しスピーカの前面を覆って前方に張り出して配設される球皿構造体とを備えた遊技機において、球皿構造体に形成されてスピーカから前方に発生された効果音が左右側方に拡散することを防止する前方音室と、枠部材に形成されてスピーカの本体部を収容するスピーカ収容室と、スピーカ収容室の側方に位置する枠部材にスピーカ収容室と略同一の奥行きを有して側方に延びて形成されスピーカ収容室の側壁に形成された開口部で連通してスピーカから後方に発生された効果音が拡散することを防止する後方音室と、前方音室と後方音室とを連通させるダクトとを備え、球皿構造体には、球皿構造体の下面に出口開口を有し上下に延びる壁面に囲まれた下方音声導出路と、球皿構造体の前面に音声開口を有し前後に延びる壁面に囲まれた前方音声導出路とを有し、下方音声導出路がスピーカの前方に設けられてスピーカから前方音室に放出された効果音が出口開口から球皿構造体の下方に発せられ、前方音声導出路がダクトの前方に設けられてダクトから前方音室に放出された効果音が音声開口から球皿構造体の前方に発せられるように、遊技機の音響装置を構成する。
【0061】
上記構成によれば、スピーカ収容室の側方空間を利用して奥行きが深く所要のエンクロージャ容積を確保した本格的なバスレフ型スピーカを構成することができ、また、スピーカの前面と並ぶエンクロージャの前方壁面には所要の遊技構成部品を取り付けることが可能である。従って、本発明によれば、配置スペースの限られた遊技機にあっても、広い再生周波数帯域を有し臨場感あふれた効果音を再生可能な音響装置を提供することができる。また本構成によれば、主として低音域の効果音が前方音声導出路に導かれて前方の音声開口から遊技機の前方に放出され、主として中高音域の効果音が下方音声導出路に導かれて球皿構造体の下面に形成された出口開口から下向きに放出される。このため、臨場感にあふれつつ再生音域によって指向性が異なる効果音で、上下に広がりのある立体的な音場空間を形成させることができる。出口開口から下向きに射出された効果音は、一般に球皿構造体の下方に設けられる遊技島のテーブルに反射し、あるいはテーブルに載置された球貯留箱内の遊技球に乱反射されるため、さらに立体的且つ複雑な音場を形成する。従って、本発明によれば一つのスピーカで臨場感にあふれ且つ複雑で豊かな音場空間を形成することができる。(0057)
なお、スピーカ収容室が、枠部材の壁面が後方に窪んで形成されたスピーカ収容部と、その前方を覆うスピーカベースとにより枠部材の前面側に形成され、後方音室が、スピーカ収容部の側方に延びる枠部材の壁面と、当該壁面の後方を覆うカバー部材とにより枠部材の後面側に形成されるような構成によれば、遊技機の機種ごとに異なるスピーカを用いながら、それぞれに最適化した音響装置を容易に構築することができる。(0050)
また、球皿構造体が枠部材の前方に横開き開閉可能に配設され、枠部材には球皿構造体を枠部材の前方に開放したときに枠部材側の球通路の下流端部を閉止する枠側シャッタ機構が設けられ、後方音室が枠側シャッタ機構が設けられた枠部材の後面側に設けられるような構成によれば、枠側シャッタ機構が取り付けられる枠部材の後面側を利用して大容積のエンクロージャを形成することができる。(0047)
さらに、収容枠の下側に位置する遊技補助盤の中央にスピーカ収容室、その右方に枠側シャッタ機構、左方に打球発射装置が設けられ、後方音室が枠側シャッタ機構の後方に位置してスピーカ収容室の側壁から遊技補助盤の右端側まで延びて形成されるような構成によれば、遊技補助盤の後面側に左右に延びる大型のエンクロージャを形成して本格的なバスレフ型スピーカを構成することができ、これによりスピーカ口径を単純に拡大するだけでは得られなかった低音域を再生して広帯域で臨場感あふれる効果音を再生することができる。(0049)
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音響装置を備えた遊技機の一例として示すパチンコ機の正面図である。
【図2】上記パチンコ機の背面図である。
【図3】ガラス扉および球皿を開放し遊技盤を取り外した状態における上記パチンコ機の正面図である。
【図4】図1中の矢印IV−IV方向に見た上記パチンコ機の平断面図である。
【図5】球皿を取り外した状態で示す遊技補助盤の正面図である。
【図6】上記遊技補助盤を前枠の裏面側から見た背面図である。
【図7】球皿の正面図である。
【図8】上記球皿の背面図である。
【図9】あて板を取り外した状態で上記球皿の内部構造を略示する背面図である。
【図10】上記球皿の中央部を拡大して示す背面図である。
【図11】図5中の矢印XI〜方向に見た遊技補助盤側の音響装置の構造を主として示す平断面図である。
【図12】図8中の矢印XII−XII方向に見た球皿側の音響装置の構造を示す平断面図である。
【図13】図5中のXIII−XIII方向に見た遊技補助盤側の音響装置の構造を主として示す側断面図
【図14】図8中の矢印XIV−XIV方向に見た球皿の側断面図である。
【図15】図5中の矢印XV−XV方向に見た遊技補助盤側の音響装置の構造を主として示す側断面図である。
【図16】図8中の矢印XVI−XVI方向に見た球皿の側断面図である。
【図17】スピーカアッセンブリの正面図である。
【図18】上記スピーカアッセンブリの平面図(部分断面図)である。
【図19】図17中の矢印XIX−XIXに沿った側断面図である。
【符号の説明】
PA 遊技領域
PM パチンコ機
L1 レバー
L2 レバー
1 外枠
2 前枠(2a 収容枠)
3a,3b ヒンジ機構
4 施錠装置
5 ガラス扉
6 球皿
7a,7b,7c ヒンジ機構
8 操作ハンドル
10 遊技盤
18 画像制御基板
20 遊技補助盤
21 打球発射装置(21a ロータリーソレノイド、21b ハンマ、
21c,21d クッションゴム、21e 発射球ホルダ)
22 発射レール
23 ファール球回収経路
24 カセット収容部
25 貯留カセット
26 ロックレバー
27 枠側シャッタ機構(27a 枠側シャッタブレード)
28 シャッタ機構取付部
29 スピーカ収容部(29a 係止スリット、29b フック係合部、
29c ネジボス)
30 裏セット盤
31 球貯留タンク
32 タンクレール
33 整列待機通路
34 賞球カセット
35 賞球排出通路
37 電源基板
38 主制御基板
40 音響装置
41 スピーカ
42 スピーカベース
43 エンクロージャカバー(43a 係止突起、43b スライド突起)
44 ダクト(44p ポート)
45 前方音室壁(45a〜45g 壁面)
46 前方導出壁(46a〜46c 壁面)
48 取付ネジ
51 スピーカ収容室
52 開口
53 後方音室
55 前方音室
56 前方導出路
57 下方導出路
58 音響グリル
59 出口開口
61 当て板(61h 前方導出口、61s 膨出面)
62 皿部材(62b 球抜き口)
63 外郭カバー体
64 外郭カバー体
65 通路部材(65s 天井面)
66 通路カバー(66c ロック爪、66h 透孔)
71 球送りカセット
72 案内通路(72b カセット入り口)
73 第1球抜き路
74 第2球抜き路(74b 合流口)
75 貯留カセット透視窓
77 球皿側シャッタ機構(77a 皿側シャッタブレード)
81 第1球抜き機構(81a 第1球抜きボタン、81b 第1シャッタ)
82 第2球抜き機構(82a 第2球抜きボタン、82b 第2シャッタ)
421 バッフルプレート
422 サイドカバー
423 ネジ受容ボス
424 係止辺部
425 係止フック部
426 ネジボス嵌合部
427 カバー押さえ(427a 押圧片部)
Claims (4)
- 遊技の展開状況に応じて効果音を発生させるスピーカが設けられた枠部材と、遊技球を貯留する皿部材を有し前記スピーカの前面を覆って前方に張り出して配設される球皿構造体とを備えた遊技機の音響装置であって、
前記球皿構造体に形成され、前記スピーカから前方に発生された効果音が左右側方に拡散することを防止する前方音室と、
前記枠部材に形成され、前記スピーカの本体部を収容するスピーカ収容室と、
前記スピーカ収容室の側方に位置する前記枠部材に該スピーカ収容室と略同一の奥行きを有して側方に延びて形成され、前記スピーカ収容室の側壁に形成された開口部で連通して前記スピーカから後方に発生された効果音が拡散することを防止する後方音室と、
前記前方音室と前記後方音室とを連通させるダクトとを備え、
前記球皿構造体には、前記球皿構造体の下面に出口開口を有し上下に延びる壁面に囲まれた下方音声導出路と、前記球皿構造体の前面に音声開口を有し前後に延びる壁面に囲まれた前方音声導出路とを有し、
前記下方音声導出路が前記スピーカの前方に設けられて前記スピーカから前記前方音室に放出された効果音が前記出口開口から前記球皿構造体の下方に発せられ、
前記前方音声導出路が前記ダクトの前方に設けられて前記ダクトから前記前方音室に放出された効果音が前記音声開口から前記球皿構造体の前方に発せられる
ように構成したことを特徴とする遊技機の音響装置。 - 前記スピーカ収容室は、前後を仕切る前記枠部材の壁面が後方に窪んで形成されたスピーカ収容部と、前記スピーカ収容部の前方を覆うスピーカベースとにより前記枠部材の前面側に形成され、
前記後方音室は、前記スピーカ収容部の側方に延びる前記枠部材の壁面と、当該壁面の後方を覆うカバー部材とにより前記枠部材の後面側に形成されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機の音響装置。 - 前記球皿構造体は、前記枠部材の前方に横開き開閉可能に配設され、
前記枠部材には、前記球皿構造体を閉止した閉鎖姿勢において遊技球を払い出す賞球カセットから払い出された遊技球を前記球皿に流下させる球通路、および前記球皿構造体を前記枠部材の前方に開放したときに前記枠部材側の前記球通路の下流端部を閉止する枠側シャッタ機構が設けられ、
前記後方音室は、前記枠側シャッタ機構が設けられた前記枠部材の後面側に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機の音響装置。 - 前記枠部材の上部に、遊技盤を収容保持する収容枠、および前記収容枠に保持された前記遊技盤の前方を覆って横開き開閉可能なガラス扉が設けられ、
前記収容枠の下側に位置する前記枠部材の下部領域に、補助機構部を形成する遊技補助盤、および前記遊技補助盤の前方を覆って横開き開閉可能に前記球皿構造体が設けられ、
前記遊技補助盤には、左右中央に位置して前記スピーカ収容室、前記スピーカ収容室の右方に前記枠側シャッタ機構、前記スピーカ収容室の左方に前記遊技盤に向けて遊技球を発射する打球発射装置が設けられ、
前記後方音室が、前記枠側シャッタ機構の後方に位置して前記スピーカ収容室の前記側壁から前記遊技補助盤の右端側まで延びて形成されることを特徴とする請求項3に記載の遊技機の音響装置。
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