JP5188922B2 - 伝送路特性推定装置およびそれを利用した中継装置 - Google Patents

伝送路特性推定装置およびそれを利用した中継装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5188922B2
JP5188922B2 JP2008258460A JP2008258460A JP5188922B2 JP 5188922 B2 JP5188922 B2 JP 5188922B2 JP 2008258460 A JP2008258460 A JP 2008258460A JP 2008258460 A JP2008258460 A JP 2008258460A JP 5188922 B2 JP5188922 B2 JP 5188922B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
signal
band
region
band edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008258460A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010093335A (ja
Inventor
幸彦 中川
哲 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2008258460A priority Critical patent/JP5188922B2/ja
Publication of JP2010093335A publication Critical patent/JP2010093335A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5188922B2 publication Critical patent/JP5188922B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Radio Relay Systems (AREA)

Description

本発明は、伝送路特性推定技術に関し、特に受信した無線信号をもとに伝送路特性を推定する伝送路特性推定装置およびそれを利用した中継装置に関する。
テレビジョン放送システム等の放送システムにおいては、放送局から電磁波として信号が送信される。受信機は、放送局から送信された信号を受信し、受信した信号から画像情報、音声情報等を取得する。放送局が送信する信号については、放送局が放送圏とする地域に存在する受信機において所定の品質の情報が得られるよう、送信電力、所望信号対妨害波比等の規定が定められている。しかしながら、放送局がその規定を満足する信号を送信したとしても、放送圏内において電磁波の障害物等が存在すると、受信機において受信される信号の電界強度が不十分となり、放送圏内において所定の品質の情報が得られない地域が生じる。そこで、このような品質劣化地域を減少させるため、放送局から送信された信号を受信し、増幅して送信する中継を行う中継装置が放送圏内に設置される。
特に、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)方式を採用する地上波ディジタル放送、例えば、Integrated Services Digital−Terrestrial(ISDB−T)、Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)では、ガードインターバルとよばれる繰り返し信号を付加することでマルチパスへの耐性を高めてあるので、受信波の周波数と再送信波の周波数を同一とする単一周波数ネットワーク(Single Frequency Network:SFN)の構築が可能であるといわれている。放送中継網がSFNである場合、中継装置の設置による受信特性の悪化要因として、中継装置の送受信アンテナ間における電波の回り込みの影響がある。回り込みとは、中継装置の送信アンテナから送信された信号が、当該中継装置の受信アンテナに回り込んで受信されてしまう現象である(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−17236号公報
回り込み成分の推定のような伝送路特性の推定は、例えば、周波数領域にて実行される。具体的には、時間領域のOFDM信号を周波数領域に変換してから、回り込み成分を推定し、推定した回り込みを時間領域に変換する。回り込み成分の推定精度が、中継すべきOFDM信号の品質に影響を及ぼす。ここで、回り込み成分の推定に使用すべき帯域が広くなるほど、一般的に、推定精度は向上する。しかしながら、OFDM信号の帯域外では、信号のレベルが低くなっているので、これを使用すると、推定精度が悪化するおそれがある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、周波数領域において伝送路特性を高精度に推定する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の伝送路特性推定装置は、無線信号の受信スペクトルを導出する導出部と、導出部において導出した受信スペクトルが、信号領域と、当該信号領域の低周波数側に配置される第1帯域端領域と、当該信号領域の高周波数側に配置される第2帯域端領域とを含む場合に、導出部において導出した受信スペクトルを各周波数ポイントにて微分することによって、第1帯域端領域に含まれた第1周波数ポイントと、第2帯域端領域に含まれた第2周波数ポイントとを検出する検出部と、検出部において検出した第1周波数ポイントと第2周波数ポイントとをもとに、導出部において導出した受信スペクトルを信号領域、第1帯域端領域、第2帯域端領域へ分割する分割部と、分割部において分割した信号領域、第1帯域端領域、第2帯域端領域のそれぞれに対して独立の演算を実行することによって、受信スペクトルの比較対象になる参照スペクトルを算出する第1算出部と、第1算出部において算出した参照スペクトルと、導出部において導出した受信スペクトルとをもとに、伝送路特性を算出する第2算出部と、を備える。検出部は、各周波数ポイントに対する微分値のうち、最大値をもとに第1周波数ポイントを検出し、最小値をもとに第2周波数ポイントを検出し、分割部は、第1周波数ポイントを含むような帯域を第1帯域端領域として特定し、第2周波数ポイントを含むような帯域を第2帯域端領域として特定し、第1帯域端領域と第2帯域端領域とに挟まれた帯域を信号領域として特定してもよい。
この態様によると、信号領域に加えて、第1帯域端領域、第2帯域端領域も使用するので、周波数領域において伝送路特性を高精度に推定できる。この場合、受信スペクトルから自動的に信号領域等を特定するので、周波数の変動による影響を低減できる。
本発明の別の態様は、中継装置である。この装置は、受信用アンテナで無線信号を受信するとともに、送信用アンテナから無線信号を送信する中継装置であって、受信用アンテナで受信した無線信号をもとに、送信用アンテナから受信用アンテナへの経路によって生じた回り込み信号に対して、逆位相信号を生成するとともに、逆位相信号をフィードバックすることによって、新たに受信した無線信号から回り込み信号を削除するキャンセラ部と、キャンセラ部において回り込み信号が削除された無線信号をもとに、キャンセラ部を構成したFIRフィルタに設定すべきタップ係数を導出する制御部とを備える。制御部は、無線信号の受信スペクトルを導出する導出部と、導出部において導出した受信スペクトルが、信号領域と、当該信号領域の低周波数側に配置される第1帯域端領域と、当該信号領域の高周波数側に配置される第2帯域端領域とを含む場合に、導出部において導出した受信スペクトルを各周波数ポイントにて微分することによって、第1帯域端領域に含まれた第1周波数ポイントと、第2帯域端領域に含まれた第2周波数ポイントとを検出する検出部と、検出部において検出した第1周波数ポイントと第2周波数ポイントとをもとに、導出部において導出した受信スペクトルを信号領域、第1帯域端領域、第2帯域端領域へ分割する分割部と、分割部において分割した信号領域、第1帯域端領域、第2帯域端領域のそれぞれに対して独立の演算を実行することによって、受信スペクトルの比較対象になる参照スペクトルを算出する第1算出部と、第1算出部において算出した参照スペクトルと、導出部において導出した受信スペクトルとをもとに、タップ係数を算出する第2算出部と、を備える。検出部は、各周波数ポイントに対する微分値のうち、最大値をもとに第1周波数ポイントを検出し、最小値をもとに第2周波数ポイントを検出し、分割部は、第1周波数ポイントを含むような帯域を第1帯域端領域として特定し、第2周波数ポイントを含むような帯域を第2帯域端領域として特定し、第1帯域端領域と第2帯域端領域とに挟まれた帯域を信号領域として特定してもよい。
この態様によると、信号領域に加えて、第1帯域端領域、第2帯域端領域も使用するので、周波数領域において高精度に推定された伝送路特性をタップ係数に使用できる。この場合、受信スペクトルから自動的に信号領域等を特定するので、周波数の変動による影響を低減できる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、周波数領域において伝送路特性を高精度に推定できる。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、SFN(Single Frequency Network)に対応したディジタル地上波テレビジョン放送において、受信した放送信号を増幅した後に送信する中継装置に関する。中継装置は、受信用を介して放送信号を受信し、放送信号のうち、所望の帯域の成分を増幅した後に、増幅した放送信号(以下、これも「放送信号」という)を送信用アンテナから送信する。ここで、受信用アンテナと送信用アンテナの周囲の環境によっては、送信用アンテナから送信された放送信号が受信用アンテナに再び受信される現象が顕著になる。このような現象が、前述の回り込みであり、受信用アンテナに再び受信される放送信号は、回り込み波とよばれる。
回り込み波は、放送信号にとって干渉となるので、回り込み波の影響によって通信品質が悪化しうる。回り込み波による影響を低減するために、中継装置には、回り込みキャンセラが備えられている。回り込み波をキャンセルするためには、回り込み波あるいは回り込み波の逆位相成分を推定する必要がある。これらの推定は、例えば、周波数領域にてなされる。その際、推定の対象となる帯域が広い方が推定精度を向上できるが、広くなりすぎて、放送信号の帯域外の成分が含まれてしまうと、推定精度が悪化する。放送信号の帯域外の成分は、受信電力が小さいので、雑音の影響が大きいからである。そのため、放送信号の帯域外の成分を含まない程度に、推定の対象となる帯域を広げることが要求される。これに対して、本実施例に係る中継装置は、次の処理を実行する。
なお、前提として、放送信号のスペクトルは、5つの部分によって形成されているとする。ひとつ目は、信号成分が含まれた信号領域である。ふたつ目は、信号領域の低周波数において信号成分が含まれていない第1帯域外領域であり、3つ目は、信号領域と第1帯域外領域との間に配置された第1帯域端領域である。4つ目は、信号領域の高周波数において信号成分が含まれていない第2帯域外領域であり、5つ目は、信号領域と第2帯域外領域との間に配置された第2帯域端領域である。中継装置は、放送信号のスペクトルに対して、周波数領域にて移動平均を実行することによって、スプリアス成分や雑音成分を低減する。中継装置は、移動平均を実行したスペクトル(以下、「受信スペクトル」という)の各周波数ポイントにおいて微分を実行する。
その結果、中間装置は、微分値の最大値と最小値とを検出する。ここで、最大値は、最小値よりも低周波数側にて検出される。中間装置は、最大値を中心にして予め定められた帯域を第1帯域端領域とし、最小値を中心にして予め定められた帯域を第2帯域端領域とする。また、中継装置は、第1帯域端領域と第2帯域端領域とに挟まれた帯域を信号領域とする。中継装置は、第1帯域端領域内、信号領域内、第2帯域端領域内のそれぞれにおいて、最低周波数ポイントでの受信電力と最高周波数ポイントでの受信電力を結ぶように、3つの直線を生成し、さらに3つの直線を接続することによって、参照スペクトルを導出する。また、中継装置は、参照スペクトルと受信スペクトルとをもとに、回り込み波あるいは回り込み波の逆位相成分を推定する。
図1は、本発明の実施例に係る放送システム300の構成を示す。放送システム300は、放送局200、中継装置100、受像装置210を含む。また、放送局200は、放送局用アンテナ220を含み、中継装置100は、受信用アンテナ10、送信用アンテナ40を含み、受像装置210は、受像装置用アンテナ222を含む。
放送局200は、放送局用アンテナ220から放送信号を送信する。ここで、放送信号とは、前述のごとく、ディジタルテレビジョン放送に対応した信号である。また、ディジタルテレビジョン放送とは、例えば、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial)、DVB(Digital Video Broadcasting)にて規定されたシステムである。ISDB−Tでは、複数のチャンネルに対して周波数分割多重がなされている。
また、各チャンネルは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号によって形成されており、かつ複数のセグメントによって形成されている。具体的には、429KHz幅のセグメントが13個含まれている。13個のセグメントのうち、ひとつはワンセグメント放送用に予約されている。ワンセグメント放送用に予約されたセグメントは、中央のセグメントであり、セグメント番号「0」であるとする。また、放送信号の変調多値数は、可変に規定されている。例えば、13個のセグメントを使用する場合に、変調方式として64QAMが使用され、ワンセグメント放送を使用する場合に、変調方式としてQPSKが使用されている。
中継装置100は、放送局200と受像装置210との間の位置であり、かつ放送局200からの放送信号を受信できるような位置に設置されている。中継装置100は、受信用アンテナ10を介して、放送局200からの放送信号を受信する。中継装置100は、放送信号を中間信号へ周波数変換し、中間信号のうちの所望の成分を抽出する。また、中継装置100は、抽出した中間信号を放送信号へ周波数変換し、放送信号を送信用アンテナ40から送信する。ここで、前述のごとく、放送システム300は、SFNに対応しているので、受信用アンテナ10において受信した放送信号と、送信用アンテナ40から送信する放送信号とは、同一の周波数帯を使用する。そのため、中継装置100は、図示しない回り込みキャンセラを備え、回り込みキャンセラは、中間信号に含まれた回り込み波成分を低減する。ここで、回り込みキャンセラについての説明は後述する。
受像装置210は、放送局200からの放送信号を受信できないような位置であり、かつ中継装置100からの放送信号を受信できる位置に配置されている。また、受像装置210は、テレビジョン受像装置である。受像装置210は、受像装置用アンテナ222を介して、中継装置100からの放送信号を受信する。受像装置210は、放送信号のうち、少なくともひとつのチャンネル成分あるいは少なくともひとつのセグメント成分を復調することによって、少なくともひとつのチャンネル成分あるいは少なくともひとつのセグメント成分に含まれた番組を再生する。また、受像装置210は、図示しないモニタに番組を表示する。仮に、受像装置210が放送局200からの放送信号を直接受信できる位置に配置されていれば、受像装置210は、放送局200からの放送信号を受信し、放送信号に含まれた番組を再生できる。
図2は、中継装置100の構成を示す。中継装置100は、受信用アンテナ10、受信用BPF12、受信増幅部14、第1周波数変換部16、局部発振部18、回り込みキャンセラ部34、第2周波数変換部32、送信増幅部36、送信用BPF38、送信用アンテナ40を含む。また、回り込みキャンセラ部34は、除去部22、第1フィルタ部24、第2フィルタ部26、制御部28を含む。
受信用アンテナ10は、図示しない放送局200からの放送信号を受信する。ここで、放送信号には、回り込み波成分が含まれている。受信用アンテナ10は、受信した放送信号を受信用BPF12へ出力する。受信用BPF12は、受信用アンテナ10からの放送信号から通過帯域の部分を抽出する。受信用BPF12は、放送信号の通過帯域外雑音を減衰させるために、放送信号を濾波する。ここで、通過帯域として、複数のチャンネル成分やひとつのチャンネル成分(以下、これらを「チャンネル成分」と総称する)を抽出できるような値が予め設定されている。受信用BPF12には、公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。なお、ひとつのチャンネル成分には、複数のセグメント成分が含まれており、受信用BPF12は、少なくともひとつのセグメント成分を抽出してもよい。ここでは、説明を明瞭にするために、抽出したセグメント成分も「チャンネル成分」ということがある。受信用BPF12は、チャンネル成分を受信増幅部14へ出力する。
受信増幅部14は、受信用BPF12からのチャンネル成分を増幅する。ここで、チャンネル成分は、放送周波数帯域の信号である。また、受信増幅部14は、増幅したチャンネル成分を第1周波数変換部16へ出力する。第1周波数変換部16は、受信増幅部14からチャンネル成分を受けつけるとともに、局部発振部18から局部発振信号を受けつける。第1周波数変換部16は、局部発振部18からの局部発振信号によって、受信増幅部14からの放送周波数帯域のチャンネル成分を中間周波数帯のチャンネル成分(以下、「中間信号」という)へ周波数変換する。第1周波数変換部16は、中間信号を除去部22へ出力する。
局部発振部18は、予め周波数を設定した局部発振信号を発振する。ここでは、受信用BPF12において設定される通過帯域の周波数に合わせて、局部発振信号の周波数が設定されている。なお、周波数の設定を切りかえる場合、局部発振部18は、所定のインターフェイスを介して切替の指示を受けつければよい。
除去部22は、除去部22から中間信号を入力するとともに、第2フィルタ部26から回り込み波の逆位相成分(以下、「逆位相信号」という)を入力し、中間信号と逆位相信号とを合成する。例えば、仮に、逆位相信号が正確に回り込み波になっている場合、中間信号と逆位相信号との合成によって、中間信号に含まれた回り込み波が除去される。なお、中間信号と逆位相信号との合成は、中間信号から回り込み波の成分を低減することに相当する。除去部22は、合成した中間信号(以下、これも「中間信号」という)を第1フィルタ部24へ出力する。
第1フィルタ部24は、除去部22から中間信号を入力する。第1フィルタ部24は、例えば、表面弾性波(SAW)フィルタによって構成されており、中間信号を帯域通過濾波する。第1フィルタ部24は、濾波した中間信号(以下、これも「中間信号」という)を第2フィルタ部26、制御部28、第2周波数変換部32へ出力する。なお、第1フィルタ部24の後段に増幅部が備えられており、増幅部は、第1フィルタ部24からの中間信号を増幅した後に、増幅した中間信号を第2フィルタ部26、制御部28、第2周波数変換部32へ出力してもよい。つまり、第1フィルタ部24は、除去部22からの中間信号に対してユーザが設定したチャンネル成分のみを電力調整して通過させるフィルタ処理を実行する。
第2周波数変換部32は、第1フィルタ部24からの中間信号に対して、中間周波数帯域から放送周波数帯域へ周波数変換することによって放送信号を生成する。なお、受信用アンテナ10において受信した信号も放送信号というが、第2周波数変換部32において生成された放送信号は、受信した放送信号のうちの一部のチャンネル成分やセグメント成分に相当する。その結果、受信用アンテナ10において受信した放送信号と、ここでの放送信号とは、それぞれ含んでいるチャンネル成分やセグメント成分が異なっている。しかしながら、説明を簡易にするために、ここでは、両者を区別せずに放送信号という。第2周波数変換部32は、第1周波数変換部16と同様に、局部発振部18からの局部発振信号を入力し、これを周波数変換に使用する。そのため、受信用アンテナ10において受信した放送信号と、ここでの放送信号とは、同一の周波数帯に属する。第2周波数変換部32は、放送信号を送信増幅部36へ出力する。
送信増幅部36は、送信増幅部36からの放送信号を増幅し、送信増幅部36へ出力する。つまり、送信増幅部36は、濾波された放送信号を電力増幅する。送信用BPF38は、雑音・歪等を除去すべく、受けつけた放送信号の放送周波数帯域外に含まれるイメージ信号等を減衰し、送信用アンテナ40から放送信号を電磁波として送信する。つまり、送信用BPF38は、除去部22においてレプリカ信号を除去した放送信号を送信する。
第2フィルタ部26は、第1フィルタ部24から中間信号を入力し、中間信号に対して、複数のタップによるフィルタ処理を実行することによって逆位相信号を導出する。第2フィルタ部26は、例えば、FIRフィルタによって構成されている。つまり、第2フィルタ部26は、第1フィルタ部24からの中間信号をもとに、送信用アンテナ40から受信用アンテナ10への経路によって生じた回り込み成分に対して、逆位相信号を生成する。また、第2フィルタ部26は、新たに受信した中間信号から回り込み成分を削除するために、逆位相信号を除去部22へフィードバックする。制御部28は、除去部22からの中間信号を入力する。また、制御部28は、中間信号をもとに、第2フィルタ部26を構成したFIRフィルタに設定すべき複数のタップ係数を導出する。タップ係数の生成に関しては、後述する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた通信機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図3は、制御部28の構成を示す。制御部28は、FFT部50、対数化部52、移動平均部54、検出部56、分割部58、第1算出部60、第2算出部62、真数化部64、IFFT部66を含む。
FFT部50は、図示しない第1フィルタ部24からの中間信号を入力する。中間信号は、時間領域のOFDM信号であり、FFT部50は、中間信号に対してFFTを実行することによって、時間領域のOFDM信号を周波数領域のOFDM信号へ変換する。周波数領域のOFDM信号は、複数の周波数ポイントにて構成された信号である。FFT部50は、時間領域のOFDM信号に対して、周波数ポイント毎に絶対値を計算する。つまり、FFT部50は、周波数領域のOFDM信号に対するエネルギースペクトルを導出する。FFT部50は、エネルギースペクトルを対数化部52へ出力する。
対数化部52は、FFT部50からエネルギースペクトルを入力する。対数化部52は、エネルギースペクトルに対して、各周波数ポイントの値を真数から対数へ変換する。つまり、対数化部52は、エネルギースペクトルを真数から対数へ変換する。対数化部52は、対数化したエネルギースペクトル(以下、これも「エネルギースペクトル」という)を移動平均部54へ出力する。
移動平均部54は、対数化部52からエネルギースペクトルを入力する。移動平均部54は、エネルギースペクトルに対して、周波数領域において移動平均を実行する。なお、移動平均のポイント数は、前述の第1帯域端領域や第2帯域端領域のポイント数よりも多くなるように予め設定されている。ここでは、エネルギースペクトルの移動平均結果を「受信スペクトル」という。図4は、移動平均部54において平均された受信スペクトルを示す。図4の横軸は、周波数を示し、縦軸は、電力を示す。図示のごとく、回り込み波によるリプル成分が示されている。また、信号領域400、第1帯域外領域402、第2帯域外領域404、第1帯域端領域406、第2帯域端領域408の各領域が、図4に便宜上示されている。これらの領域は、移動平均部54よりも後段の処理によって受信スペクトルから導出されるが、移動平均部54においては導出されない。
これらの領域を定義するための周波数が、「f」、「f」、「f」、「f」として示される。具体的に説明すると、信号領域400は、「f」と「f」とによって挟まれた領域として規定され、第1帯域外領域402は、「f」よりも低い周波数の領域として規定され、第2帯域外領域404は、「f」よりも高い周波数の領域として規定される。また、第1帯域端領域406は、「f」と「f」とによって挟まれた領域、つまり信号領域400の低周波数側と第1帯域外領域402の高周波数側とに挟まれた領域として規定される。さらに、第2帯域端領域408は、「f」と「f」とによって挟まれた領域、つまり、信号領域400の高周波数側と第2帯域外領域404の低周波数側とによって挟まれた領域として規定される。なお、信号領域400から第2帯域端領域408と同様に、移動平均部54において、「f」、「f」、「f」、「f」は、検出されていない。図3に戻る。移動平均部54は、受信スペクトルを検出部56へ出力する。
検出部56は、移動平均部54から受信スペクトルを入力する。前述のごとく、受信スペクトルは、信号領域400、第1帯域外領域402、第2帯域外領域404、第1帯域端領域406、第2帯域端領域408を含むように規定されている。検出部56は、受信スペクトルを各周波数ポイントにて微分する。例えば、検出部56は、ひとつの周波数ポイントに隣接したふたつの周波数ポイントでの傾きを導出し、このような傾きを各周波数ポイントにおいて導出する。ここで、傾きの値が微分値に相当する。図5は、検出部56において微分された受信スペクトルを示す。図5の横軸は、図4と同様に周波数を示し、縦軸は、微分値を示す。
なお、図5は、図4に示された受信スペクトルに対する微分結果に相当するが、図面を明瞭にするために、図4に示されたリプル成分を省略している。図示のごとく、微分値の最大値と最小値がそれぞれ示されている。図3に戻る。検出部56は、各周波数ポイントに対する微分値のうち、最大値をもとに第1周波数ポイント「f」を検出し、最小値をもとに第2周波数ポイント「f」を検出する。検出部56は、検出した第1周波数ポイント「f」の値および第2周波数ポイント「f」の値を分割部58へ出力する。
分割部58は、検出部56から、第1周波数ポイント「f」の値および第2周波数ポイント「f」の値を入力する。分割部58は、第1周波数ポイント「f」から予め定められたポイント数を減算することによって、図4の「f」を導出し、第1周波数ポイント「f」に予め定められたポイント数を加算することによって、図4の「f」を導出する。つまり、分割部58は、第1周波数ポイント「f」を含むような予め定められた帯域幅を第1帯域端領域406として特定する。また、分割部58は、第2周波数ポイント「f」から予め定められたポイント数を減算することによって、図4の「f」を導出し、第2周波数ポイント「f」に予め定められたポイント数を加算することによって、図4の「f」を導出する。
つまり、分割部58は、第2周波数ポイント「f」を含むような予め定められた帯域幅を第2帯域端領域408として特定する。また、分割部58は、図4の「f」と「f」に挟まれた領域、つまり、第1帯域端領域406と第2帯域端領域408とに挟まれた領域を信号領域400として特定する。さらに、分割部58は、図4の「f」の低周波数側の領域、「f」の高周波数側の領域を第1帯域外領域402、第2帯域外領域404として特定する。このように、分割部58は、検出部56において検出した第1周波数ポイント「f」および第2周波数ポイント「f」とをもとに、信号領域400から第2帯域端領域408へ受信スペクトルを分割する。分割部58は、分割した受信スペクトルを第1算出部60へ出力するとともに、受信スペクトルを第2算出部62へ出力する。
第1算出部60は、分割部58において信号領域400から第2帯域端領域408へ分割した受信スペクトルを入力する。第1算出部60は、信号領域400の受信スペクトルに対して、比較対象となる値(以下、「比較対象値」という)を導出する。ここでは、例えば、図4の「f」における電力値と、「f」における電力値を直線で結ぶようにして、第1算出部60は、信号領域400における比較対象値を導出する。また、第1算出部60は、第1帯域端領域406の受信スペクトルに対しても、比較対象値を導出する。ここでは、例えば、図4の「f」における電力値と、「f」における電力値を直線で結ぶようにして、第1算出部60は、第1帯域端領域406における比較対象値を導出する。
さらに、第1算出部60は、第2帯域端領域408に対しても比較対象値を導出する。最終的に、第1算出部60は、信号領域400、第1帯域端領域406、第2帯域端領域408のそれぞれに対する比較対象値を結合することによって、参照スペクトルを導出する。つまり、第1算出部60は、信号領域400、第1帯域端領域406、第2帯域端領域408のそれぞれに対して独立の演算を実行することによって、受信スペクトルの比較対象になる参照スペクトルを算出する。図6は、第1算出部60において算出された参照スペクトルを示す。図6における横軸と縦軸は、図4と同様に示される。図3に戻る。第1算出部60は、参照スペクトルを第2算出部62へ出力する。
第2算出部62は、第1算出部60から参照スペクトルを入力するとともに、分割部58から受信スペクトルを入力する。第2算出部62は、参照スペクトルと受信スペクトルとをもとに、回り込み信号の逆位相成分(以下、「逆特性」という)を導出する。具体的には、第2算出部62は、参照スペクトルから受信スペクトルを減算する。図7は、第2算出部62において算出された逆位相成分を示す。図示のごとく、第1帯域端領域406、信号領域400、第2帯域端領域408にわたって、図4の第1帯域端領域406、信号領域400、第2帯域端領域408におけるリプル成分の逆特性が示されている。このような逆特性は、周波数領域にて規定される。図3に戻る。第2算出部62は、逆特性を真数化部64へ出力する。
真数化部64は、第2算出部62から逆特性を入力する。真数化部64は、逆特性に対して、各周波数ポイントの値を対数から真数へ変換する。つまり、真数化部64は、逆特性を対数から真数へ変換する。真数化部64は、真数化した逆特性(以下、これも「逆特性」という)をIFFT部66へ出力する。
IFFT部66は、真数化部64からの逆特性を入力する。逆特性は、周波数領域の信号であり、IFFT部66は、逆特性に対してIFFTを実行することによって、周波数領域の信号を時間領域の信号へ変換する。時間領域の信号は、遅延プロファイルの逆特性に相当する。また、時間領域の信号は、複数の時間ポイントにて構成された信号であり、各時間ポイントが、図示しない第2フィルタ部26の各タップに相当する。つまり、IFFT部66は、複数のタップ係数を算出する。IFFT部66は、第2フィルタ部26へタップ係数を出力する。
以上の構成による中継装置100の動作を説明する。中継装置100は、中継装置100からの放送信号を受信用アンテナ10にて受信する。第1周波数変換部16は、放送信号を中間信号へ周波数変換した後、除去部22は、中間信号と逆位相信号を合成し、第1フィルタ部24は、合成結果を中間信号として出力する。第2フィルタ部26は、中間信号をもとに逆位相信号を生成し、逆位相信号を除去部22へ出力する。第2周波数変換部32は、中間信号を放送信号へ周波数変換した後、送信増幅部36は、放送信号を増幅する。送信用アンテナ40は、放送信号を送信する。
FFT部50は、第1フィルタ部24からの中間信号に対してFFTを実行することによって、エネルギースペクトルを導出する。移動平均部54は、エネルギースペクトルに対して周波数領域にて移動平均を実行することによって、受信スペクトルを導出する。検出部56は、受信スペクトルの各周波数ポイントにて微分を実行することによって、第1周波数ポイントと第2周波数ポイントを導出する。分割部58は、第1周波数ポイントと第2周波数ポイントとをもとに、受信スペクトルを信号領域400等へ分割する。第1算出部60は、信号領域400、第1帯域端領域406、第2帯域端領域408のそれぞれに対して比較対象値を導出し、それらを結合することによって参照スペクトルを算出する。第2算出部62は、受信スペクトルと参照スペクトルとをもとに逆特性を算出する。IFFT部66は、逆特性に対してIFFTを実行することによって、複数のタップ係数を導出し、複数のタップ係数を第2フィルタ部26へ出力する。
本発明の実施例によれば、信号領域に加えて、第1帯域端領域、第2帯域端領域も使用するので、タップ係数の導出のために使用する帯域を拡大できる。また、帯域が拡大されるので、周波数領域において高精度に推定された逆特性をタップ係数に使用できる。また、周波数領域において逆特性が高精度に推定されるので、タップ係数の精度を向上できる。また、タップ係数の精度が向上されるので、中継による品質の悪化を抑制できる。また、帯域を拡大する際に、帯域外領域を使用しないので、逆特性の推定精度の悪化を抑制できる。また、受信スペクトルから自動的に信号領域等を特定するので、周波数の変動による影響を低減できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、制御部28は、第2フィルタ部26において使用される複数のタップ係数を生成する。しかしながらこれに限らず、制御部28は、伝送路特性を推定してもよい。その場合、制御部28のFFT部50から第1算出部60は、実施例と同様に動作する。第2算出部62は、受信スペクトルから参照スペクトルを減算することによって、周波数領域の伝送路特性を導出する。また、IFFT部66は、周波数領域の伝送路特性を遅延スプレッドに変換してもよい。本変形例によれば、信号領域に加えて、第1帯域端領域、第2帯域端領域も使用するので、周波数領域において伝送路特性を高精度に推定できる。
本発明の実施例において、対数化部52は、真数を対数へ変換し、移動平均部54から第2算出部62の処理は、対数にてなされている。しかしながらこれに限らず例えば、移動平均部54から第2算出部62の処理は、真数でなされてもよい。その場合、制御部28には、対数化部52と真数化部64とが備えられず、第2算出部62は、減算の代わりに除算を実行する。本変形例によれば、制御部28の設計の自由度を向上できる。
本発明の実施例において、第1算出部60は、信号領域400に対する比較対象値を導出する際に、「f」における電力値と、「f」における電力値を直線で結んでいる。しかしながらこれに限らず例えば、第1算出部60は、信号領域400にわたって電力値を平均することによって、比較対象値を導出してもよい。その際、第1算出部60は、第1帯域端領域406における比較対象値を導出する際に、「f」における電力値の代わりに、信号領域400での比較対象値を使用する。一方、第1算出部60は、第2帯域端領域408における比較対象値を導出する際に、「f」における電力値の代わりに、信号領域400での比較対象値を使用する。本変形例によると、雑音の影響を低減できる。
平均でもよい。
本発明の実施例において、中継装置100における処理対象が、回り込み成分であるとして説明している。しかしながらこれに限らず例えば、中継装置100における処理対象には、マルチパスが含まれていてもよい。なお、処理対象にマルチパスが含まれていても、実施例の説明は有効である。本変形例によれば、さまざまな原因に起因した遅延波成分に対する伝送路特性を推定できる。
本発明の実施例に係る放送システムの構成を示す図である。 図1の中継装置の構成を示す図である。 図2の制御部の構成を示す図である。 図3の移動平均部において平均された受信スペクトルを示す図である。 図3の検出部において微分された受信スペクトルを示す図である。 図3の第1算出部において算出された参照スペクトルを示す図である。 図3の第2算出部において算出された逆特性を示す図である。
符号の説明
10 受信用アンテナ、 12 受信用BPF、 14 受信増幅部、 16 第1周波数変換部、 18 局部発振部、 22 除去部、 24 第1フィルタ部、 26 第2フィルタ部、 28 制御部、 32 第2周波数変換部、 34 回り込みキャンセラ部、 36 送信増幅部、 38 送信用BPF、 40 送信用アンテナ、 50 FFT部、 52 対数化部、 54 移動平均部、 56 検出部、 58 分割部、 60 第1算出部、 62 第2算出部、 64 真数化部、 66 IFFT部、 100 中継装置、 200 放送局、 210 受像装置、 220 放送局用アンテナ、 222 受像装置用アンテナ、 300 放送システム。

Claims (2)

  1. 無線信号の受信スペクトルを導出する導出部と、
    前記導出部において導出した受信スペクトルが、信号領域と、当該信号領域の低周波数側に配置される第1帯域端領域と、当該信号領域の高周波数側に配置される第2帯域端領域とを含む場合に、前記導出部において導出した受信スペクトルを各周波数ポイントにて微分することによって、第1帯域端領域に含まれた第1周波数ポイントと、第2帯域端領域に含まれた第2周波数ポイントとを検出する検出部と、
    前記検出部において検出した第1周波数ポイントと第2周波数ポイントとをもとに、前記導出部において導出した受信スペクトルを信号領域、第1帯域端領域、第2帯域端領域へ分割する分割部と、
    前記分割部において分割した信号領域、第1帯域端領域、第2帯域端領域のそれぞれに対して独立の演算を実行することによって、受信スペクトルの比較対象になる参照スペクトルを算出する第1算出部と、
    前記第1算出部において算出した参照スペクトルと、前記導出部において導出した受信スペクトルとをもとに、伝送路特性を算出する第2算出部とを備え、
    前記検出部は、各周波数ポイントに対する微分値のうち、最大値をもとに第1周波数ポイントを検出し、最小値をもとに第2周波数ポイントを検出し、
    前記分割部は、第1周波数ポイントを含むような帯域を第1帯域端領域として特定し、第2周波数ポイントを含むような帯域を第2帯域端領域として特定し、第1帯域端領域と第2帯域端領域とに挟まれた帯域を信号領域として特定することを特徴とする伝送路特性推定装置。
  2. 受信用アンテナで無線信号を受信するとともに、送信用アンテナから無線信号を送信する中継装置であって、
    受信用アンテナで受信した無線信号をもとに、送信用アンテナから受信用アンテナへの経路によって生じた回り込み信号に対して、逆位相信号を生成するとともに、逆位相信号をフィードバックすることによって、新たに受信した無線信号から回り込み信号を削除するキャンセラ部と、
    前記キャンセラ部において回り込み信号が削除された無線信号をもとに、前記キャンセラ部を構成したFIRフィルタに設定すべきタップ係数を導出する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    無線信号の受信スペクトルを導出する導出部と、
    前記導出部において導出した受信スペクトルが、信号領域と、当該信号領域の低周波数側に配置される第1帯域端領域と、当該信号領域の高周波数側に配置される第2帯域端領域とを含む場合に、前記導出部において導出した受信スペクトルを各周波数ポイントにて微分することによって、第1帯域端領域に含まれた第1周波数ポイントと、第2帯域端領域に含まれた第2周波数ポイントとを検出する検出部と、
    前記検出部において検出した第1周波数ポイントと第2周波数ポイントとをもとに、前記導出部において導出した受信スペクトルを信号領域、第1帯域端領域、第2帯域端領域へ分割する分割部と、
    前記分割部において分割した信号領域、第1帯域端領域、第2帯域端領域のそれぞれに対して独立の演算を実行することによって、受信スペクトルの比較対象になる参照スペクトルを算出する第1算出部と、
    前記第1算出部において算出した参照スペクトルと、前記導出部において導出した受信スペクトルとをもとに、タップ係数を算出する第2算出部とを備え、
    前記検出部は、各周波数ポイントに対する微分値のうち、最大値をもとに第1周波数ポイントを検出し、最小値をもとに第2周波数ポイントを検出し、
    前記分割部は、第1周波数ポイントを含むような帯域を第1帯域端領域として特定し、第2周波数ポイントを含むような帯域を第2帯域端領域として特定し、第1帯域端領域と第2帯域端領域とに挟まれた帯域を信号領域として特定することを特徴とする中継装置。
JP2008258460A 2008-10-03 2008-10-03 伝送路特性推定装置およびそれを利用した中継装置 Active JP5188922B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008258460A JP5188922B2 (ja) 2008-10-03 2008-10-03 伝送路特性推定装置およびそれを利用した中継装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008258460A JP5188922B2 (ja) 2008-10-03 2008-10-03 伝送路特性推定装置およびそれを利用した中継装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010093335A JP2010093335A (ja) 2010-04-22
JP5188922B2 true JP5188922B2 (ja) 2013-04-24

Family

ID=42255693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008258460A Active JP5188922B2 (ja) 2008-10-03 2008-10-03 伝送路特性推定装置およびそれを利用した中継装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5188922B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101733016B1 (ko) * 2016-06-27 2017-05-08 한화시스템(주) 송수신 격리도 개선형 Ku 대역 FDMA 송수신 장치

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3835800B2 (ja) * 2002-02-08 2006-10-18 株式会社東芝 受信フレームの同期方法、および、受信装置
JP4069127B2 (ja) * 2005-06-10 2008-04-02 テクノロジーシードインキュベーション株式会社 占有帯域幅算出装置
JP4955322B2 (ja) * 2006-07-07 2012-06-20 日本無線株式会社 伝送路特性測定器および回り込みキャンセラ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101733016B1 (ko) * 2016-06-27 2017-05-08 한화시스템(주) 송수신 격리도 개선형 Ku 대역 FDMA 송수신 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010093335A (ja) 2010-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9054782B2 (en) Methods for canceling interfering wireless signals in cable customer premises equipment devices and outside plant
KR100869432B1 (ko) Ofdm 수신기
JP4955322B2 (ja) 伝送路特性測定器および回り込みキャンセラ
JP4649381B2 (ja) 回り込みキャンセラ
JP2004260528A (ja) 音声放送受信装置および音声放送受信方法
JP2008054193A (ja) 回り込みキャンセラ
JP5188922B2 (ja) 伝送路特性推定装置およびそれを利用した中継装置
JP4877765B2 (ja) 無線装置
JP5023007B2 (ja) Ofdm信号受信装置および中継装置
JP2001028562A (ja) 遅延波キャンセル方法
JP4563897B2 (ja) マルチパス等化装置及びそれを備えた再送信装置
JP4358706B2 (ja) 干渉キャンセラ及び当該干渉キャンセラを用いる中継装置
JP2009100068A (ja) 制御装置およびそれを利用した中継装置
JP4886736B2 (ja) Ofdm信号合成用受信装置および中継装置
JP2010529728A (ja) 同一チャネル中継装置及びその方法
JP4405439B2 (ja) 放送波中継装置
JP6110650B2 (ja) 回り込みキャンセラおよび中継装置
JP5049730B2 (ja) 中継装置
JP5331583B2 (ja) マルチパス等化器
KR100976726B1 (ko) 동일채널 중계장치 및 그 방법
JP4420797B2 (ja) 干渉キャンセラ及び当該干渉キャンセラを用いる中継装置
EP1748578B1 (en) Method and device for repeating isofrequency signals
JP5023006B2 (ja) Ofdm信号受信装置および中継装置
JP2003008489A (ja) ダイバーシティ受信用回り込みキャンセル装置及び中継システム
JP2010098408A (ja) 中継装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130123

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5188922

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150