JP4563897B2 - マルチパス等化装置及びそれを備えた再送信装置 - Google Patents

マルチパス等化装置及びそれを備えた再送信装置 Download PDF

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Description

本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式によるデジタル放送におけるギャップフィラー(GF)等の簡易な再送信装置に係り、特に、複数の放送波を一括して受信及び増幅して再送信する多波ギャップフィラー装置において、伝搬路におけるマルチパスで生じる受信信号の振幅周波数特性の歪みを、複数波一括して等化するマルチパス等化装置及びそれを備えた再送信装置に関する。
放送波を受信及び増幅して再送信するシステムとしては、比較的送信電力が大きく、山間部の山頂付近に設置されることが多い中継局用の放送波中継装置や、送信電力が小さく、ビルの陰や地下街等の比較的狭いエリアに電波を放射するギャップフィラーがある。
例えば、特許文献1には、上位局との間の伝搬路のマルチパスで生じる受信信号の周波数特性の歪みを等化するマルチパス等化装置として、受信OFDM信号に含まれるSP(Scattered Pilot:スキャッタードパイロット)を観測し、伝搬路のマルチパス特性を算出し、時間領域のデジタルフィルタにより等化を行う装置が開示されている。
また、特許文献2には、受信OFDM信号をFFT(Fast Fourier Transform)処理して周波数領域のキャリアシンボルに変換し、ダイバーシティ合成、等化及び判定を行った後、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)処理して再び時間領域のOFDM信号に変換し出力する装置が開示されている。しかし、特許文献1及び2に記載されたいずれの装置も単チャンネル用であるため、複数チャンネルの受信信号を等化するためには、チャンネル数分の装置が必要となる。
一方、特許文献3には、マルチパス等化装置ではないが、複数チャンネルの放送波成分を含む受信信号の回り込みによる周波数特性の歪みを一括して等化する装置が開示されている。しかし、この装置は、チャンネル毎にSPを観測し、伝搬路特性を算出し、それらを結合して全体の周波数特性を求めているため、装置の規模が大きい上に、非常に高速なデジタル信号処理回路を必要とする。したがって、この装置は、低コスト化が難しいという問題があった。また、特許文献1、2及び3に記載されたいずれの装置も、RF帯の受信信号を一旦IF帯の信号に周波数変換し、等化等の処理を行った後に再び周波数変換してRF帯の送信信号とするものである。このため、これらの装置は、高性能であるが回路規模が小さくないという問題があった。
本願発明者の調査によると、複数チャンネルの受信OFDM信号を周波数変換することなく、RF帯のままで一括して等化処理を行う簡易なマルチパス等化装置はこれまでに開発されていない。
特開2002−158632号公報 特開2002−330112号公報 特開2001−186103号公報
ところで、ギャップフィラーには様々な形態がある。このうち、多波を一括して再送信するギャップフィラーの中で最も単純な装置は、単純ブースター型の装置である。図1は、単純ブースター型(RF直接型)ギャップフィラーの構成例である。このギャップフィラーである再送信装置10は、受信アンテナを介して受信した複数チャンネル分の放送波にフィルタ処理を施す入力用BPF(バンドパスフィルタ)11、低雑音を増幅するLNA(低雑音増幅器)12、電力を増幅するPA(電力増幅器)13、及び、入力した信号にフィルタ処理を施す出力用BPF14を備えている。再送信装置10は、このような構成により、受信した複数チャンネル分の放送波を周波数変換することなく、増幅及びフィルタ処理を施し、再送信する。このように、再送信装置10は、簡単な構成であるため、低コストである。
しかしながら、図1に示した再送信装置10は、伝搬路のマルチパスにより生じるチャンネル間のレベル差を補正することができない。図6は、マルチパス干渉を受けた8チャンネル分の地上デジタル放送波の信号スペクトル例である。横軸は8チャンネルの放送波の相対周波数(MHz)を、縦軸は振幅(dB)をそれぞれ示す。図6から、チャンネル間で振幅レベルに差があることがわかる。再送信装置10は、受信した放送波を増幅及びフィルタ処理して再送信するに過ぎないため、図6に示した信号スペクトルを有する放送波を受信した場合には、チャンネル間のレベル差を補正することができない。また、再送信装置10は、複数チャンネルのうちの一部のチャンネルが停波した放送波を受信した場合には、そのチャンネルの帯域内で不要成分を送信してしまう可能性がある。
このような問題に対応するための再送信装置が、図2に示すギャップフィラーである。図2は、IF変換型ギャップフィラーの構成例である。このギャップフィラーである再送信装置20は、入力用BPF11、LNA12、信号を分配する分配部21、チャンネル毎にRF信号をIF信号に周波数変換するD/C(ダウンコンバータ)22−1〜n、チャンネル毎のCh別処理部23−1〜n、チャンネル毎にIF信号をRF信号に周波数変換するU/C(アップコンバータ)24−1〜n、周波数変換されたチャンネル毎のRF信号を合成する合成部25、PA13、及び出力用BPF14を備えている。Ch別処理部23−1〜nは、チャンネル毎のIF帯を通過域とするSAW(弾性表面波)フィルタ、AGC(自動利得制御)及びSQ(スケルチ)等の処理を行う。尚、図2に示した入力用BPF11、LNA12、PA13及び出力用BPF14は、図1に示したものと同等の機能を有する。再送信装置20は、このような構成により、受信アンテナを介して受信した複数チャンネル分の放送波をチャンネル毎にIF信号に周波数変換した後に、別々にSAWフィルタ等の処理を行い、再びRF信号に周波数変換した後、合成して増幅及び再送信を行う。このように、再送信装置20は、図1に示した再送信装置10と異なり、図6に示した放送波を入力した場合には、伝搬路のマルチパスで生じるチャンネル間のレベル差を補正することが可能であるとともに、停波しているチャンネルを有する放送波を入力した場合には、周波数帯域内で不要な成分を送信することがないという利点がある。
しかしながら、図2に示した再送信装置20は、受信した放送波をチャンネル毎に分配する分配部21、分配した信号を合成する合成部25、チャンネル毎のD/C22、Ch別処理部23及びU/C24を備えているため、装置の低コスト化が困難である。
このような低コスト化の問題に対応するための再送信装置が、図3に示すギャップフィラーである。図3は、チャンネル別処理が可能なブースター型(RF直接型)ギャップフィラーの構成例である。このギャップフィラーである再送信装置30は、図1に示した再送信装置10の構成に加えて、分配部21、Ch別処理部31−1〜n、及び合成部25を備えている。Ch別処理部31−1〜nは、チャンネル毎のRF帯を通過域とするSAWフィルタ、AGC及びSQ等の処理を行う。尚、図3に示した入力用BPF11、LNA12、PA13及び出力用BPF14は、図1に示したものと同等の機能を有し、分配部21及び合成部25は、図2に示したものと同じ機能を有する。再送信装置30は、このような構成により、受信アンテナを介して受信した複数チャンネル分の放送波をチャンネル毎にIF信号に周波数変換することなく、チャンネル毎のRF帯を通過域とするSAWフィルタ、AGC、SQ等の処理を行い、合成増幅及び再送信を行う。このように、再送信装置30は、図1に示した再送信装置10と異なり、図6に示した放送波を入力した場合には、伝搬路のマルチパスで生じるチャンネル間のレベル差を補正することが可能であると同時に、停波しているチャンネルを有する放送波を入力した場合には、周波数帯域内で不要な成分を送信することがないという利点がある。また、再送信装置30は、図2に示した再送信装置20と異なり、D/C22−1〜n及びU/C24−1〜nが不要だから、装置の低コスト化の実現も期待できるという利点がある。
しかしながら、図3に示した再送信装置30は、チャンネル帯域内の周波数振幅特性の歪みを補正することができない。図7は、図3に示したCh別処理部31−1〜nのAGC処理を行った後における、マルチパス干渉を受けた8チャンネル分の地上デジタル放送波の信号スペクトル例である。横軸は8チャンネルの放送波の相対周波数(MHz)を、縦軸は振幅(dB)をそれぞれ示す。図7から、各チャンネルにおいて、その帯域内の周波数振幅特性の歪みがそれぞれ異なっていることがわかる。このように、再送信装置30は、図6に示したような伝搬路のマルチパスで生じるチャンネル間のレベル差を補正できるが、チャンネル帯域内の周波数振幅特性の歪みを補正することはできない。
このような問題に対応するために、チャンネル毎に等化部を備えたIF変換型の装置が必要となる。図4は、マルチパス等化機能を有するIF変換型ギャップフィラーの構成例である。このギャップフィラーである再送信装置40は、図3に示した再送信装置30と比較すると、D/C22−1〜n、Ch別処理部23−1〜n、等化部41−1〜n、及びU/C24−1〜nを備えている点で相違する。Ch別処理部23−1〜nは、図3のCh別処理部31−1〜nに対応するものであり、チャンネル毎のIF帯を通過域とするSAWフィルタ、AGC及びSQ等の処理を行う。等化部41−1〜nは、チャンネル毎の等化を行う。尚、図4に示した入力用BPF11、LNA12、PA13及び出力用BPF14は、図1に示したものと同等の機能を有し、分配部21、D/C22−1〜n、Ch別処理部23−1〜n、U/C24−1〜n、及び合成部25は、図2に示したものと同等の機能を有する。このように、再送信装置40は、伝搬路のマルチパスで生じるチャンネル間のレベル差を補正することができ、停波しているチャンネル帯域内で不要な成分を送信することがなく、また、チャンネル帯域内における周波数振幅特性の歪みを補正することもできる。
しかしながら、図4に示した再送信装置40は、チャンネル毎に比較的回路規模の大きい等化部41−1〜nを備えているため、装置全体として低コスト化は非常に困難である。
そこで、本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数チャンネル分の受信OFDM信号を、IF帯に周波数変換することなくRF帯のままで一括して等化することにより、伝搬路のマルチパスで生じる各チャンネルの周波数振幅特性の歪みを補正するとともに、装置全体として低コスト化を実現可能な等化装置及び再送信装置を提供することにある。
本発明による等化装置は、伝搬路のマルチパスの影響を受けた複数チャンネルのOFDM変調波成分を含む信号を入力し、該入力した信号に対して、入力した周波数帯のままで一括してマルチパスの等化処理を行うトランスバーサルフィルタと、
伝搬路の振幅周波数特性を求め、前記トランスバーサルフィルタのタップ係数を生成する制御部とを備え、
前記制御部は、前記入力した信号をFFT処理し、複数チャンネル分のスペクトル信号に変換した後、得られたスペクトル信号を複数回に渡って加算平均し、該平均化された信号スペクトルに基づいて、前記伝搬路の振幅周波数特性を求め、伝搬路の振幅周波数特性をIFFT処理し、インパルス応答のうち、該インパルス応答のピークを時間原点として該インパルス応答の一部を時間軸で正負非対称に切り出すとともに、前記正負どちらか一方にのみ存在する応答成分の振幅を大きくし、新たなインパルス応答を生成し、該生成した新たなインパルス応答に基づいて前記タップ係数を生成することを特徴とする。これにより、等化装置は、RF帯をIF帯に周波数変換する必要がないため、このような周波数変換を施す手段、及び、再送信するためにIF帯からRF帯に周波数変換する手段を備える必要がない。
また、本発明の再送信装置は、前記等化装置を備えたことを特徴とする。
以上より、本発明によれば、複数チャンネル分の受信OFDM信号を、IF帯に周波数変換することなくRF帯のままで一括して等化することにより、伝搬路のマルチパスで生じる各チャンネルの周波数振幅特性の歪みを補正することができるとともに、全体として低コスト化を実現することができる。
日本の地上デジタルテレビジョン方式であるISDB−T(Integrated Service Digital Broadcasting−Terrestrial)は、伝送方式としてSP方式のOFDMを採用している。受信機は、受信したOFDM信号から多重されているSPを抽出し、当該SPを、データシンボルを復調する際の振幅及び位相の基準とすることにより、マルチパス等による伝搬路の周波数特性の歪みを等化する。一般に、受信機は、このような機能を標準的に備えている。
また、ギャップフィラー等の再送信システムでは、希望波の受信にマルチパス干渉が存在する場合、振幅周波数特性の歪みによって、再送信するOFDM信号の各サブキャリアに電力の差が生じる。この各サブキャリアの再送信電力の違いは、サービスエリアの受信機において、各サブキャリアの受信C/N(Carrier to Noise)にばらつきを与え、BER(Bit Error Rate)特性の劣化を引き起こす。このBER特性の劣化は、同じ劣化を引き起こす雑音のC/N(マルチパスの等価C/N)によって評価される。
すなわち、放送波中継やギャップフィラー等の再送信システムでは、マルチパスによる振幅周波数特性の歪みを等化して、再送信するOFDM信号の各サブキャリアの電力を一定にすることにより、再送信信号のマルチパスの等価C/Nを高く維持することが望ましい。
一方、このような再送信システムにおいて、希望波の受信におけるマルチパス干渉は、振幅周波数特性に加え、位相特性にも歪みを与える。しかし、位相特性の歪みは、再送信するOFDM信号の各サブキャリアに電力の差を与えることはなく、サービスエリアの受信機において等化・補償される。このため、復調、再変調を行わない簡易な再送信システムが位相特性の歪みを等化しても、通常、サービスエリアの受信機におけるBER特性は改善されない。したがって、振幅周波数特性の歪みのみを等化すればよい。本発明による再送信装置も、振幅周波数特性の歪みのみを等化するものとする。
〔再送信装置〕
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。図5は、本発明の実施の形態による再送信装置の構成を示す図である。この再送信装置100は、受信アンテナを介して受信した複数チャンネル分の放送波にフィルタ処理を施す入力用BPF11、低雑音を増幅するLNA12、RF帯の信号のままで等化処理を行う等化部200、信号をチャンネル毎に分配する分配部21、チャンネル毎のRF帯を通過域とするSAWフィルタ、AGC及びSQ等の処理を行うCh別処理部31−1〜n、チャンネル毎の信号を合成する合成部25、電力を増幅するPA13、及び、フィルタ処理を施す出力用BPF14を備えている。
等化部200は、複数チャンネル分の受信信号を増幅するLNA12と、チャンネル毎の処理を行うための分配器21との間に配置され、RF帯の信号に一括して等化処理を行うように動作する。尚、図5に示す入力用BPF11、LNA12、分配部21、Ch別処理部31−1〜n、合成部25、PA13及び出力用BPF14は、図3に示したものと同等の機能を有する。この場合、再送信装置100は、受信した放送波をIF帯の信号に周波数変換することなく、RF帯の信号のままで一括して等化、SAWフィルタ、AGC、SQ等の処理を行う。
〔等化部の構成〕
図8は、図5に示した等化部200の構成を示す図である。この等化部200は、BPF210、分配器220、A/D変換器230、タップ付き遅延線で構成されるトランスバーサル型の等化回路(以下、トランスバーサルフィルタという。)400、伝搬路のマルチパス特性を検出してトランスバーサルフィルタ400のタップ係数を制御する制御部300、及び、A/D変換器230及び制御部300を駆動するためのクロック信号を発生するクロック発生器240を備えている。以下、説明を容易にするため、分配等で生じるレベル低下の補正や、信号レベルの調整に使用する増幅器には特に言及しないものとする。
BPF210は、等化部200の入力信号を入力し、希望波成分以外の不要な成分を除去する。分配器220は、BPF210により不要な成分を除去された信号を入力し、当該信号を2つの信号に分配し、一方をトランスバーサルフィルタ400に供給し、他方をA/D変換器230に供給する。ここで、一方の信号は、等化部200の出力信号を生成するために用いられ、他方の信号は、伝搬路のマルチパス特性を検出するために用いられる。A/D変換器230は、分配器220により分配された他方の信号を入力し、アナログ信号からデジタル信号に変換する。制御部300は、A/D変換器230により変換されたデジタル信号を入力し、伝搬路のマルチパス特性を検出する。そして、制御部300は、トランスバーサルフィルタ400のタップ係数を生成し、それぞれのタップのタップ係数に相当する制御信号をトランスバーサルフィルタ400に供給する。トランスバーサルフィルタ400は、分配器220により分配された一方の信号を入力し、制御部300により生成されたタップ係数の制御信号を入力し、等化処理を行う。
〔等化部の動作〕
次に、図9−1及び図9−2を用いて等化部200の動作を詳しく説明する。図9−1及び図9−2は、等化部200における信号スペクトル及び振幅周波数特性を示す図である。図9−1(A)は、入力信号のスペクトルを示す。ここでは、希望波信号はUHF帯の連続した8チャンネル分のISDB−T信号とする。BPF210は、図9−1(A)に示す入力信号を入力し、通過帯域(再送信する8波の帯域)以外の不要な成分を除去する。
図9−1(B)は、BPF210を通過後の信号スペクトルと、A/D変換器230のサンプリング周波数との間の関係を示す。現在、一般に利用できるA/D変換器のサンプリング周波数はUHF帯の周波数に比べて低いため、A/D変換器230は、A/D変換される信号の周波数に比べてA/D変換器のサンプリング周波数の方が低いアンダーサンプリングを行う。尚、本発明において、A/D変換器230は、必ずしもアンダーサンプリングを行うものに限定されるものではなく、非常に高速なA/D変換器が利用できる場合には、通常のナイキストサンプリングを行うものであってもよい。
A/D変換器230がアンダーサンプリングを行う場合においても、信号の帯域幅はサンプリング周波数の1/2以下である必要がある。ISDB−T信号は、帯域幅が約5.6MHzであるため、6MHzのテレビ放送用チャンネルの1チャンネルで伝送が可能である。この場合、連続した8波分のISDB−T信号の帯域幅は約48MHz(6MHz×8=48MHz)であるため、帯域制限フィルタの特性を考慮すると、A/D変換器230のサンプリング周波数は100MHz以上であることが望ましい(少なくとも96MHz以上である必要がある)。
図9−1(C)は、A/D変換器230によるA/D変換後の信号のスペクトルを示す。制御部300は、図9−1(C)に示す信号を入力し、当該信号に基づいてトランスバーサルフィルタ400を制御する。すなわち、伝搬路のマルチパス特性を検出し、トランスバーサルフィルタ400のタップ係数を生成し、当該タップ係数に相当する制御信号をトランスバーサルフィルタ400に供給する。
図9−2(D)は、トランスバーサルフィルタ400に入力される信号のスペクトルと、当該信号の振幅周波数特性を等化するためにトランスバーサルフィルタ400で作り出す振幅周波数特性を示す。このトランスバーサルフィルタ400で作り出す振幅周波数特性は、制御部300により供給されるタップ係数に相当する制御信号に基づくものである。図9−2(D)に示すように、トランスバーサルフィルタ400は、単位遅延素子の遅延時間を△Tとすると、アナログ回路で構成されるタップ遅延線により、周波数F=(1/△T)を繰り返し周期とする周期的な振幅周波数特性を作り出す。さらに、トランスバーサルフィルタ400が実数係数により動作する場合、すなわち実数である各タップ係数に応じて、それぞれのタップから出力される信号の振幅のみ(位相を変化させない)を調整して加算合成する場合、トランスバーサルフィルタ400の振幅周波数特性は、基本周期Fの後半半分が前半半分の折り返し(前半半分の特性を左右反転した特性)となる。このため、自在に振幅周波数特性を形成できるのは、(F/2)の周波数範囲となる。
図9−2(E)は、トランスバーサルフィルタ400の出力信号のスペクトルを示す。トランスバーサルフィルタ400は、図8に示したように、分配器220により分配された信号(図9−1(A)に示した8波分のISDB−T信号に相当)を入力し、制御部300により生成されたタップ係数に相当する制御信号を入力し、当該制御信号を用いて図9−2(D)に示した基本周期Fで繰り返される振幅周波数特性を作り出す。そして、トランスバーサルフィルタ400は、この振幅周波数特性と、入力した8波分のISDB−Tの信号とに基づいて、当該信号の等化処理を行う。この場合、図9−2(D)において、8波分のISDB−Tの信号の振幅周波数特性に対応するトランスバーサルフィルタ400の振幅周波数特性((F/2)の周波数範囲の特性)は、当該ISDB−Tの信号の振幅周波数特性の逆特性である。すなわち、タップ係数により作り出されるトランスバーサルフィルタ400の振幅周波数特性を、伝搬路のマルチパス等で生じる連続した8波分のISDB−Tの信号の振幅周波数特性の逆特性とすることにより、当該ISDB−Tの信号の等化を実現することができる。つまり、図9−2(D)に示した基本周期Fで繰り返されるトランスバーサルフィルタ400の振幅周波数特性に関して、連続した8波分のISDB−T信号のスペクトルが存在する周波数帯域の振幅特性を、伝搬路のマルチパス等で生じる振幅周波数特性の逆特性とすることにより、連続した8波分のISDB−T信号の等化を実現することができる。
〔制御部〕
次に、制御部300におけるトランスバーサルフィルタ400のタップ係数の生成処理について、具体的な例により詳しく説明する。ここでは、A/D変換器230のサンプリング周波数を100MHz、トランスバーサルフィルタ400の単位遅延素子の遅延時間を△T=10nsec、タップ数を33タップとし、入力信号はUHF18chからUHF25chまでの連続した8波のISDB−T信号とする。また、実際の受信環境においては、8波のISDB−T信号のクロック周波数、キャリア周波数及び送信タイミングの相互の同期が保証されないので、ここでも、8波相互のクロック周波数、キャリア周波数及び送信タイミングの同期は必要としないものとする。したがって、A/D変換器230のクロック周波数(デジタル信号のサンプリング周波数)は、8波のISDB−T信号のクロック周波数やキャリア周波数と何ら同期関係を必要としない。
図10は、図8に示した制御部300の構成を示す図であり、制御部300におけるタップ係数の生成処理過程の例を示している。また、図11は、それぞれの処理段階における信号のスペクトルを示す図であり、図12は、インパルス応答の切り出し及びタップ係数を示す図である。図10を参照して、制御部300は、FFT部310、平均化部320、補間処理部330、逆特性算出部340、IFFT部350、インパルス応答切り出し部360、振幅調整部370,380、直列/並列変換部390、及びD/A変換器395−1〜mを備えている。
FFT部310は、図8に示したA/D変換器230により変換されたデジタル信号を入力し、当該デジタル信号を一定の期間毎に実数FFT(高速フーリエ変換)処理して、周波数領域の信号に変換する。平均化部320は、FFT部310により実数FFT処理された周波数領域の信号を入力し、当該信号を複数回に渡って加算平均し、入力した信号の平均スペクトルを表す信号(データ)を得る。
図11−1(A)は、伝搬路特性が無歪みの場合に観測される平均スペクトルを示している。OFDM信号であるISDB−T信号の平均スペクトル(長期間平均した特性)は、帯域内でフラットな特性となる。一方、図11−1(B)は、伝搬路に遅延時間が60nsecでD/Uが6dBのマルチパス遅延波が1波存在している場合に観測される信号の平均スペクトルである。原信号の平均スペクトルがフラットな特性を有していることから、観測される平均スペクトルは、チャンネル間の隙間(約429KHz)の部分や、8波のスペクトルの下端と周波数軸の原点との間の部分、及び、8波のスペクトルの上端とナイキスト周波数との間の部分を除けば、マルチパスで生じる伝搬路の振幅周波数特性をそのまま示している。ここで、平均化部320は、図11−1(A)(B)に示す信号を出力する。
補間処理部330は、平均化部320により平均化された信号に対し、チャンネル間、帯域上端及び帯域下端を補正する。具体的には、補間処理部330は、平均化部320により平均化処理されて観測される平均スペクトルのチャンネル間の隙間(約429KHz)の部分、8波のスペクトルの下端と周波数軸の原点との間の部分、及び、8波のスペクトルの上端とナイキスト周波数との間の部分を補間し、図11−1(C)に示す伝搬路の振幅周波数特性を得る。具体的な補間方法として、例えば、チャンネル間の隙間については、下側のチャンネルの最高周波数における振幅値と上側のチャンネルの最低周波数における振幅値とを用いて直線内挿を行う。また、8波の平均スペクトルの下端と周波数軸の原点との間については、8波の平均スペクトルの下端部分の振幅周波数特性を元に、外挿補間を行う。さらに、8波の平均スペクトルの上端とナイキスト周波数との間の部分については、8波の平均スペクトルの上端部分の振幅周波数特性を元に、外挿補間を行う。また、FFTデータの周期性を考慮して、8波の平均スペクトルの下端の振幅値、及び8波の平均スペクトルの上端の振幅値を用いて、その間を直線内挿する方法も考えられる。
逆特性算出部340は、補間処理部330によりチャンネル間の隙間の部分及び8波の平均スペクトルの上下限端の部分を補間して得られた伝搬路の振幅周波数特性に対して、その逆特性を算出する。これにより、トランスバーサルフィルタ400による出力信号の平均スペクトルをフラットにする(等化を行う)ために必要となるトランスバーサルフィルタ400が実現すべき振幅周波数特性を求めることができる。具体的には、逆特性算出部340は、それぞれの周波数における伝搬路の振幅周波数特性値の逆数を求める。図11−2(D)は、図11−1(C)の逆特性、すなわちトランスバーサルフィルタ400が実現すべき振幅周波数特性を示す。
IFFT部350は、逆特性算出部340により算出された逆特性の振幅周波数特性(トランスバーサルフィルタ400が実現すべき振幅周波数特性)に対してIFFT(高速逆フーリ工変換)処理し、インパルス応答を求める。そして、インパルス応答切り出し部360は、IFFT部350によりIFFT処理して求められたインパルス応答に対して、その一部分を切り出す。図12−1(A)は、図11−2(D)に示した振幅周波数特性に対しIFFT処理して求めたインパルス応答を示す。尚、この具体例では、タップ係数が実数形式のトランスバーサルフィルタ400を想定しているため、IFFTポイント数をトランスバーサルフィルタ400が実現すべき振幅周波数特性のポイント数の2倍とし、ナイキスト周波数より下半分にトランスバーサルフィルタが実現すべき振幅周波数特性を、上半分にはその折り返し特性を設定してIFFTを実施するため、得られるインパルス応答は実数成分のみとなる。また、伝搬路の振幅周波数特性が対象であり、IFFT処理を施す周波数特性データが実数のみであることから、得られるインパルス応答は、応答のピークを時間原点として時間軸で正負対称となる。
一般に、アナログ回路で実現するトランスバーサルフィルタ400に関しては、個々の単位遅延素子の、周波数特性の歪みが後段のタップになるほど蓄積するため、帯域幅が広く精度の高いフィルタを実現することが困難である。そのため、少ないタップ数で、いかにして実現すべき振幅周波数特性に近い特性を得るかが重要な課題となる。このトランスバーサルフィルタ400をデジタル回路で実現することも可能であるが、広帯域を実現するために、非常にクロック周波数が高い、高価なデジタルフィルタ回路、A/D変換回路及びD/A変換回路を必要とし、低コスト化が困難であるため、ここでは説明を省略する。ここではタップ数を33として、以下説明する。
インパルス応答切り出し部360は、求めたインパルス応答を用いて有限長のタップ係数を求めるため、インパルス応答の一部を切り出す処理を行う。一般に、インパルス応答切り出し部360は、図12−1(B)に示すように、インパルス応答のピーク(図12−1(A)のサンプル番号0)を時間原点として時間軸で正負対称に切り出す処理を行う。図11−3(I)は、インパルス応答切り出し部360が図12−1(B)に示したようにインパルス応答の一部を切り出した場合に、実際にトランスバーサルフィルタ400が実現する振幅周波数特性を示す。また、図11−4(J)は、この場合のタップ係数を用いて等化を行ったときのトランスバーサルフィルタ100による出力信号のスペクトルを示す。図11−4(J)によれば、出力信号のスペクトルに比較的大きなリップルが残っている。これにより、この切り出し処理ではトランスバーサルフィルタ400のタップ長が不足することがわかる。
また、インパルス応答切り出し部360が、図12−2(C)に示すように、インパルス応答のピークを時間原点として時間軸で正負非対称に切り出す(ピークとなるタップ係数を時間原点として負側に8タップ、正側に24タップ)処理を行う場合もある。図11−3(G)は、インパルス応答切り出し部360が図12−2(C)に示したようにインパルス応答の一部を切り出した場合に、実際にトランスバーサルフィルタ400が実現する振幅周波数特性を示す。また、図11−3(H)は、この場合のタップ係数を用いて等化を行ったときのトランスバーサルフィルタ400による出力信号のスペクトルを示す。図11−3(H)によれば、図11−4(J)と同様に、出力信号のスペクトルに比較的大きなリップルが残っている。これにより、この切り出し処理でも適当でないことがわかる。また、この切り出し処理において、インパルス応答のピークに時間的に近い応答、すなわち振幅周波数特性上では周期の長いリップル成分と、インパルス応答のピークから時間的に遠い応答、すなわち振幅周波数特性上では周期の短いリップル成分との間のレベル差が、等化後の出力信号のスペクトルにリップルを生じさせる一因であると考えられる。
そこで、インパルス応答切り出し部360は、図12−2(D)に示すように、インパルス応答のピークを時間原点として時間軸で正負非対称に切り出し、振幅調整部370は、非対称となる応答部分(正負片側にしか存在しない応答部分/タップ番号7〜24の応答部分)の利得を2倍(必ずしも2倍に限定されるものではない)にする処理を行う。図11−2(E)は、インパルス応答切り出し部360及び振幅調整部370が図12−2(D)に示したようにインパルス応答の一部を切り出して調整した場合に、実際にトランスバーサルフィルタ400が実現する振幅周波数特性を示す。また、図11−2(F)は、この場合のタップ係数を用いて等化を行ったときのトランスバーサルフィルタ400による出力信号のスペクトルを示す。図11−2(F)によれば、スペクトル上に生じているリップルの大きさが、図11−3(H)及び図11−4(J)の場合よりも顕著に小さくなっており、このインパルス応答の一部切り出し処理及び振幅調整処理が効果的であることがわかる。これにより、必要とするタップ長を短くすることができ、等化残差による等化後の信号の振幅周波数特性の歪みを小さくすることができる。
但し、図11−4(K)に示すようにマルチパスの遅延時間が比較的小さい場合(遅延時間が10nsec、D/Uが6dB)には、上記3つのインパルス応答の一部切り出し処理で大きな違いは発生せず、いずれの場合も、等化後のトランスバーサルフィルタ400の出力信号のスペクトルは、図11−4(L)に示すスペクトルとなる。
振幅調整部380は、トランスバーサルフィルタ400の利得を一定にするため、インパルス応答切り出し部360によりインパルス応答の一部切り出し処理がなされ、振幅調整部370により非対称となる応答部分の利得調整処理がなされた後に、インパルス応答全体の振幅を調整する。これにより、応答全体の振幅が調整されたタップ係数が生成される。直列/並列変換部390は、振幅調整部380により時間的に直列に出力された各タップのタップ係数を入力し、直列から並列に変換する。そして、D/A変換器395−1〜mは、それぞれのタップ番号毎にD/A変換して電圧値とし、タップ係数に相当する制御信号としてトランスバーサルフィルタ400に供給する。
〔トランスバーサルフィルタ〕
図13は、図8に示したトランスバーサルフィルタ400の原理的構成を示す図である。このトランスバーサルフィルタ400−1は、遅延器410−1〜m-1、乗算器420−1〜m、及び加算器430を備えている。遅延器410−1は、図8に示した分配器220から信号を入力し、遅延処理を施す。同様に遅延器410−2〜m-1も遅延処理を施す。乗算器420−1は、分配器220から入力した信号に、制御部300から入力したタップ係数に相当する制御信号を乗算する。同様に、乗算器420−2〜mは、遅延器410−1〜m−1からの信号に、制御部300から入力したタップ係数に相当する制御信号を乗算する。そして、加算器430は、乗算器420−1〜mにより乗算された信号を入力し、加算処理を施す。このようにして、トランスバーサルフィルタ400は、分配器220から入力した信号の等化を行う。
また、図14は、トランスバーサルフィルタ400の実際の構成を示す図である。このトランスバーサルフィルタ400−2は、遅延器410−1〜m、CPL(カップラ)440−1〜m-1、V−ATT(可変減衰器)421−1〜m、及び加算器430を備えている。この構成例では、図13に示した乗算器420−1〜mの代わりに、電圧で減衰量が可変できる可変減衰器421−1〜mを備えている。このようなトランスバーサルフィルタ400−2を使用する場合は、制御部300は、可変減衰器421−1〜mに直接タップ係数に相当する制御信号(電圧)を出力するのではなく、可変減衰器421−1〜mの制御電圧と減衰量の変換式とを用いて、可変減衰器421−1〜mの減衰量とタップ係数を乗算するのと同等になるように、図10に示した制御部300のD/A変換器395−1〜mの前段において、タップ係数を可変減衰器421−1〜m用の制御信号に変換する。つまり、制御部300は、可変減衰器421−1〜m用の制御信号をトランスバーサルフィルタ400−2の可変減衰器421−1〜mに出力する。
以上のように、本発明の実施の形態による再送信装置100によれば、チャンネル毎にAGCやSQ等の処理が可能なブースター型(RF直接型)の装置において、等化部200が、RF信号のまま一括して等化するようにした。これにより、チャンネル毎に等化部を設ける必要がないから、再送信装置100全体として低コスト化を実現することができる。また、等化部200に備えた制御部300が、FFT処理された信号の逆特性を算出し、当該特性の信号をIFFT処理してインパルス応答の一部を切り出し、非対称応答部分の振幅を調整してタップ係数を生成し、トランスバーサルフィルタ400が、前記タップ係数により信号を等化するようにした。これにより、再送信装置100が、伝搬路のマルチパスで生じるチャンネル間のレベル差を補正することができ、停波しているチャンネル帯域内で不要な成分を送信することがなく、また、チャンネル帯域内における周波数振幅特性の歪みを補正することができる。
つまり、前記等化部200を、図3に示したチャンネル毎にAGCやSQ等の処理が可能なブースター型(RF直接型)のギャップフィラーに適用することにより、大幅なコストの増加なしに、伝搬路のマルチパス等で生じる各チャンネル内の振幅周波数特性の歪みによる等価C/Nの劣化を改善することができ、ギャップフィラーがサービスするエリアでの受信特性を改善することができる。
尚、前記等化部200を、図1に示した単純ブースター型のギャップフィラーに適用するようにしてもよい。この場合、伝搬路のマルチパス等で生じる各チャンネル間の再送信出力のレベル差を、ある程度補正することができる。また、同時に各チャンネル内の振幅周波数特性の歪みによる等価C/Nの劣化を改善することができる。
また、前記等化部200を、図2に示したIF変換型のギャップフィラーに適用するようにしてもよい。この場合、大幅なコストの増加なしに、全てのチャンネルに対して振幅周波数特性の歪みを等化・補償する機能を付加することができる。
また、上記の説明においては、等化部200が、伝搬路のマルチパスで生じる受信信号の振幅周波数特性の歪みを等化することを目的とするマルチパス等化装置に該当している。
単純ブースター型(RF直接型)ギャップフィラーの構成例である。 IF変換型ギャップフィラーの構成例である。 チャンネル別処理が可能なブースター型(RF直接型)ギャップフィラーの構成例である。 マルチパス等化機能を有するIF変換型ギャップフィラーの構成例である。 本発明の実施の形態による再送信装置の構成を示す図である。 マルチパス干渉を受けた8チャンネル分の地上デジタル放送波の信号スペクトル例である。 マルチパス干渉を受けた8チャンネル分の地上デジタル放送波の信号スペクトル例である(チャンネル別にAGC処理を行った後の信号スペクトル例)。 図5の再送信装置における等化部の構成を示す図である。 等化部における信号スペクトル及び振幅周波数特性を示す図である。 等化部における信号スペクトル及び振幅周波数特性を示す図である。 図5の再送信装置における制御部の構成を示す図である。 制御部における信号スペクトル及び振幅周波数特性をより詳細に示す図である。 制御部における信号スペクトル及び振幅周波数特性をより詳細に示す図である。 制御部における信号スペクトル及び振幅周波数特性をより詳細に示す図である。 制御部における信号スペクトル及び振幅周波数特性をより詳細に示す図である。 インパルス応答の切り出し及びタップ係数を説明する図である。 インパルス応答の切り出し及びタップ係数を説明する図である。 図8の等化部におけるトランスバーサルフィルタの原理的構成を示す図である。 図8の等化部におけるトランスバーサルフィルタの実際の構成を示す図である。
符号の説明
10,20,30,40,100 再送信装置
11,14,210 BPF
12 LNA
13 PA
21 分配部
22 D/C
23,31 Ch別処理部
24 U/C
25 合成部
41,200 等化部
220 分配器
230 A/D変換器
240 クロック発生器
300 制御部
310 FFT部
320 平均化部
330 補間処理部
340 逆特性算出部
350 IFFT部
360 インパルス応答切り出し部
370,380 振幅調整部
390 直列/並列変換部
395 D/A変換器
400 トランスバーサルフィルタ
410 遅延器
420 乗算器
421 可変圧減衰器
430 加算器
440 カップラ

Claims (2)

  1. 伝搬路のマルチパスの影響を受けた複数チャンネルのOFDM変調波成分を含む信号を入力し、該入力した信号に対して、入力した周波数帯のままで一括してマルチパスの等化処理を行うトランスバーサルフィルタと、
    伝搬路の振幅周波数特性を求め、前記トランスバーサルフィルタのタップ係数を生成する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記入力した信号をFFT処理し、複数チャンネル分のスペクトル信号に変換した後、得られたスペクトル信号を複数回に渡って加算平均し、該平均化された信号スペクトルに基づいて、前記伝搬路の振幅周波数特性を求め、伝搬路の振幅周波数特性をIFFT処理し、インパルス応答のうち、該インパルス応答のピークを時間原点として該インパルス応答の一部を時間軸で正負非対称に切り出すとともに、前記正負どちらか一方にのみ存在する応答成分の振幅を大きくし、新たなインパルス応答を生成し、該生成した新たなインパルス応答に基づいて前記タップ係数を生成する、等化装置。
  2. 請求項に記載の等化装置を備えた再送信装置。
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