JP5188566B2 - 商品包装体の盗難防止装置 - Google Patents

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本発明は、段ボール箱等の箱形とされた商品包装体に関して、万引き等の窃盗者により商品包装体が店外に持ち出されることを防止するための盗難防止装置に関する。
従来、種々の小売店等において、展示商品の盗難を防止するため、各商品に防犯タグが貼着されている。そこで、窃盗者が防犯タグを貼着したまま商品を店外に持ち出そうとすると、出入口ゲートに設置された検知装置が警報を発し、盗難を防止する。
しかしながら、通常、このような防犯タグは、粘着剤により商品に貼着されており剥離可能であるから、店外に持ち出す前に商品から剥離して廃棄されてしまうと、盗難防止の効果がない。
そこで、防犯タグを剥離不能に設けた盗難防止装置が提案されているところである。
特許第4252713号公報 特開平2004−41642号公報 特開平7−93672号公報
ところで、近年、小売店等における万引きの手口が巧妙となり、缶ビールケース等の嵩高い商品であっても、ショッピングカートに隠して不正に店外に持ち出す犯罪が急増している。これらの商品は、通常、段ボール箱等の箱形とされた商品包装体により包装されており、防犯タグを設けた盗難防止装置の装着が困難である。
例えば、防犯装置を商品包装体に巻き付けられるラップフィルム等により装着する場合は、大量のフィルムを消費する問題があり、しかも、レジカウンター等で防犯装置を取外すことが困難である。
本発明は、防犯タグを設けた盗難防止装置を段ボール箱等の箱形とされた商品包装体に簡単に装着可能とすると共に、不正者の取外しを困難にする反面、レジカウンター等においては解錠キーを使用することにより簡単に取外せるようにすることを主たる課題としている。
そこで、本発明が上記課題を解決するために手段として構成したところは、商品包装体に着脱自在に装着されると共に防犯タグを設けた盗難防止装置であり、相互に間隔を変更する方向に移動可能な第1係止手段と第2係止手段を備え、両係止手段を所定間隔で離間させたときは該係止手段を抜止め係止するが前記所定間隔を変更するように移動したときは該係止手段を抜取り自在とする被着手段を商品包装体に設けており、前記第1係止手段と第2係止手段を前記所定間隔で離間させたとき、両係止手段を相互に移動不能にロックする施錠手段を設け、前記施錠手段は、解錠キーにより解錠したとき、前記第1係止手段と第2係止手段を相互に移動可能にアンロックするように構成して成る点にある。
本発明の第1実施形態によれば、前記商品包装体の被着手段は、該包装体のX方向に延びるスリットにより構成され、前記第1係止手段と第2係止手段は、それぞれ前記スリットの両端から前記X方向の延長個所に位置する商品包装体の内部に挿入係止自在な挿入片を備え、前記スリットを被う基板の一端部に第1係止手段を固設すると共に、他端部に第2係止手段を前記X方向に移動自在に設けており、前記基板と前記第2係止手段の間に、前記X方向に交差するY方向から進退移動することにより係脱自在に係止する移動阻止手段を設け、前記移動阻止手段の進退移動を前記施錠手段によりロックするように構成されている。
本発明の第2実施形態によれば、前記商品包装体の被着手段は、該包装体のX方向に延びるスリットにより構成され、前記第1係止手段と第2係止手段は、それぞれ前記スリットの両端から前記X方向の延長個所に位置する商品包装体の内部に挿入係止自在な挿入片を備え、前記スリットを被う基板の一端部に第1係止手段を前記X方向に移動自在に設けると共に、他端部に第2係止手段を前記X方向に移動自在に設けており、前記基板と前記第1係止手段及び第2係止手段の間に、前記X方向に交差するY方向から進退移動することにより第1係止手段及び第2係止手段に係脱自在に係止する移動阻止手段を設け、前記移動阻止手段の進退移動を前記施錠手段によりロックするように構成されている。
本発明の第3実施形態によれば、前記商品包装体の被着手段は、該包装体の第1壁面に設けられたスリットと、該スリットの延長個所に位置して前記第1壁面と交差する第2壁面により構成され、前記第1係止手段は、スリットを被う基板に固設され、前記スリットの端部からスリットの延長個所に位置する商品包装体の内部に挿入係止自在な挿入片を構成し、前記第2係止手段は、前記第2壁面に当接される当接板を備え、前記第1係止手段をスリットの端部に抜止め状に挿入した状態で、第2係止手段を第2壁面に当接させたとき、両係止手段の相互に設けた施錠装置により両係止手段を離反不能にロックするように構成されている。
本発明によれば、防犯タグを設けた盗難防止装置を段ボール箱等の箱形とされた商品包装体に簡単に装着することができ、しかも、不正者による取外しを困難とする反面、レジカウンター等においては解錠キーを使用することにより簡単に取外せるという効果がある。
本発明の第1実施形態に関して、(A)は商品包装体の被着手段を示す斜視図、(B)は前記被着手段に盗難防止装置を装着した状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態を示しており、(A)は盗難防止装置の表面を示す斜視図、(B)は裏面を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に関して、移動阻止手段と施錠手段と解錠キーを分解状態で示す斜視図である。 移動阻止手段と施錠手段の作用を示しており、(A)は解錠キーにより施錠手段をアンロックすると共に移動阻止手段の係止を解除した状態を示す斜視図、(B)は移動阻止手段を係止すると共に施錠手段をロックした状態を示す斜視図である。 移動阻止手段と施錠手段に関して、シリンダーに挿入されたスライダーを遊休位置から作動位置まで前進させたときの作用を示しており、(A)は遊休位置にある状態を示す縦断面図、(B)は中途位置まで前進させた状態を示す縦断面図、(C)は作動位置まで前進させた状態を示す縦断面図である。 移動阻止手段と施錠手段に関して、スライダーを解錠キーにより作動位置から遊休位置まで後退させるときの作用を示しており、(A)は解錠キーを挿入する前の状態を示す縦断面図、(B)は解錠キーを挿入することにより施錠手段を解錠させた状態を示す縦断面図、(C)は解錠キーを引き抜き方向に移動することによりスライダーを遊休位置まで後退させた状態を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に関して、(A)は商品包装体の被着手段に盗難防止装置を装着した状態を示す斜視図、(B)は盗難防止装置を分解状態で示す斜視図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
(第1実施形態)
図1ないし図6は、本発明に係る盗難防止装置の第1実施形態を示している。図1(A)に示すように、商品包装体1は、缶ビールケースに代表されるような段ボール箱等の箱形とされた商品包装体であり、該包装体1の第1壁面1aには、X方向に延びるスリット2が形成されている。図例の商品包装体1の場合、箱の開口を塞ぐ一対の折曲フラップの間の隙間によりスリット2が形成されているが、このような隙間を有しない場合は、所定のカッター等で簡単にスリットを形成することが可能である。本発明の第1実施形態は、このようなスリット2を被着手段3として盗難防止装置を装着するように構成している。
そこで、盗難防止装置4は、図1(B)に示すように、スリット2を被う形状とされた基板5の両端部から相反する方向に向けて突出する第1係止手段6と第2係止手段7を相互に間隔を変更自在とするようにX方向に移動可能に設けており、相互の間隔を狭めた状態で両係止手段6、7に設けた挿入片6a、7aを前記スリット2に挿入した後、両係止手段6、7の相互の間隔を広げるように離反方向に移動させることにより、スリットの両端からX方向の延長個所に位置する商品包装体1の内部に両係止手段6、7の挿入片6a、7aを抜止め係止状に挿入するように構成されている。従って、この状態から、第1係止手段6と第2係止手段7を相互の間隔を狭めるように近接方向に移動させれば、両係止手段6、7の挿入片6a、7aをスリット2から抜取ることが可能である。
図2に示すように、第1係止手段6は、基板5の一端部の裏面に突出するブラケット部6bを介して挿入片6aを一体に固設されており、第2係止手段7は、基板5の他端部に位置して前記X方向に延びるガイドスロット8を貫通して該基板の裏面に突出するブラケット部7bに挿入片7aを設けている。
第2係止手段7は、基板5の表面側で前記ブラケット部7bに一体化された案内板9を備えており、該案内板9に延設した抱持片10により基板5の側縁に形成されたガイド縁11を抱持した状態で、前記X方向に摺動自在に構成されている。尚、案内板9の摩擦抵抗を小さくすることにより移動を円滑に行わせるため、基板5の表面にリブ12を形成することが好ましい。
前記案内板9を任意の所定位置で移動不能とするため、前記基板5と前記第2係止手段7の間に、前記X方向に交差するY方向から進退移動することにより係脱自在に係止可能とする移動阻止手段13が設けられ、前記移動阻止手段13の進退移動をロック可能とする施錠手段14が前記案内板9に設けられている。
基板5の表面には、各種の情報を印刷したシールを貼付けるための凹部15、15を設け、自鳴式の防犯装置を想像させるダミースピーカ16を表示するのが好ましい。
基板5の裏面には、防犯タグ(図示省略)を貼着するための貼着部17が凹設され、その周囲の部分は補強リブ17により補強されている。従って、防犯タグを基板5の貼着部17に貼着した状態で、盗難防止装置4は、図1(B)に示すように基板5の裏面を商品包装体1の壁面に当接した状態で装着されるので、不正者が防犯タグを不正に剥離することを困難とする。
前記案内板9の表面には前記Y方向の通路を形成するシリンダー19が設けられ、該シリンダー19に進退自在にスライダー20が挿入されている。これに対して、前記案内板9の移動領域における基板5の側縁には、案内板9に対向して開口するハウジング部21が固設されている。
前記ハウジング部21は、X方向に列設されたラック歯状の被係止部22を設け、これに対して、スライダー20は、進退移動により前記被係止部22に係脱自在に係止する係止爪23を設けており、この被係止部22と係止爪23により前記移動阻止手段13が構成されている。
前記施錠手段14は、シリンダー19とスライダー20の間に設けられ、図5(C)に示すように、スライダー20を作動位置P1に前進した状態で該スライダー20を後退不能に施錠すると共に、スライダー20の解錠路25に解錠キー24を挿入したとき該スライダー20を遊休位置P2に後退可能に解錠するように構成されている。
図5(A)に示すように、前記施錠手段14は、シリンダー19に固設された施錠爪26と、スライダー20に設けられてY方向の上下に揺動自在とされた施錠アー27により構成されている。前記施錠アーム27は、前記施錠爪26に係止される係止孔28を設け、上向きに弾発付勢されると共に、解錠路25に臨んで磁着可能な鉄板等から成る磁性片29を設けている。これに対して、前記施錠爪26は、スライダー20を遊休位置P2から作動位置P1に向けて前進させたとき、施錠アーム27の先端を下向きに押動させるテーパ状のガイド面30と、前記施錠アーム27の先端がガイド面30を乗り越えたとき前記係止孔28に係止する爪部31と、該爪部31からスライダー20の前進方向に突出する掛け止め部32を形成している。
図3に示すように、シリンダー19の側壁とスライダー20の相互には、スライダー20の進退移動範囲を規制する制御孔33と突起34が設けられており、これにより、スライダー20は、後退した遊休位置P2と前進した作動位置P1との間で進退移動可能とされる。前記制御孔33は、スライダー20を遊休位置P2に後退させたとき、前記突起34を嵌着する一対の爪を備えた嵌着手段35を設けている。従って、スライダー20を作動位置P1から遊休位置P2に後退したとき、前記突起34が嵌着手段35に嵌着され、スライダー20の尾端を弱い力で押しても、スライダー20が作動位置P1に向けて前進することはない。尚、スライダー20の尾端を強い力で押せば、前記突起34が嵌着手段35から脱するので、スライダー20を作動位置P1に向けて前進することが可能となる。
スライダー20の尾端部には周囲に張り出すフランジ部36が設けられており、これに対して、シリンダー19の開口部には前記フランジ部36を嵌入させる広口部37が形成されている。従って、スライダー20を作動位置P1に前進させたロック状態で、フランジ部36が広口部37に嵌合され、両者の接合面から内部に向けて針金等の異物の進入を許さないように構成している。
解錠キー24は、図3に示すように、ホルダ38から突設された永久磁石を備えたロッド部39を設けており、前記ロッド部39は、スライダー20の鍵孔部40から解錠路25に挿入されるように構成されている。この際、解錠キー24のロッド部39の断面形状と鍵孔部40の形状は、単純な円形や矩形ではなく、異形とするのが好ましく、図例の場合は三角形としたものを示しているが、五角形や星形のような複雑な形状としても良い。後述するように、ロッド部39を解錠路25に挿入したとき、該ロッド部39の先端を当接させる受部41がスライダー20の解錠路25の奥端に設けられており、該受部41から前記移動阻止手段13を構成する係止爪23が突設されている。
防犯タグを格納した盗難防止装置4を商品包装体1に取付けるときは、予め、スライダー20を遊休位置P2に位置させ、係止爪23を被係止部22から離反させることにより移動阻止手段13の係止を解き、第2係止手段7をガイドスロット8に沿って移動自在な状態としておけば良い。この状態で、前述のように、第2係止手段7を第1係止手段6に向けて移動させ、相互の間隔を狭められた両係止手段6、7の挿入片6a、7aを商品包装体1のスリット2に挿入した後、第2係止手段7を第1係止手段6から遠ざかるように移動させることにより、両係止手段6、7の挿入片6a、7aの相互間隔を広げれば、スリットの両端部に対して両挿入片6a、7aが抜取り不能に係止する。そこで、この状態で、スライダー20をシリンダー19に押し込めば、移動阻止手段13を構成する係止爪23が被係止部22に噛合することにより、第2係止手段7を移動不能に係止する。これと同時に、押し込まれたスライダー20とシリンダー19の間において、施錠手段14を構成する施錠爪26が施錠アーム27の係止孔28に係止し、スライダー20を後退不能にロックする。これにより、盗難防止装置4は、商品包装体1のスリット2(被着手段3)に対して取外し不能に装着される。
反対に、盗難防止装置4を商品包装体1から取外すときは、スライダー20の鍵孔部40から解錠路25に対して解錠キー24のロッド部39を挿入することにより、後述のように施錠手段14を解錠し、解錠キー24に磁着したスライダー20を遊休位置P2まで移動させる。これと同時に、移動阻止手段13を構成する係止爪23が被係止部22から後退して係止を解くので、第2係止手段7は、X方向に移動可能となる。従って、第2係止手段7を第1係止手段6に向けて移動させれば、両係止手段6、7の挿入片6a、7aをスリット2(被着手段3)から抜取ることができる。これにより盗難防止装置4は、商品包装体1から取外し可能となる。
(スライダーの施錠方法)
上述のように、本発明の第1実施形態は、Y方向から進退移動することにより係止する移動阻止手段13を構成する係止爪23がスライダー20に設けられ、前記移動阻止手段13の進退移動をロックする施錠手段14を前記スライダー20とシリンダー19の間に設けた構成としている。そこで、移動阻止手段13と施錠手段14の両者を作動させるためのスライダー20の作用に関して、スライダー20を遊休位置P2から前進させ、作動位置P1に保持させるまでの作用を図5に基づいて説明する。
図5(A)は、スライダー20が遊休位置P2で停止した状態を示している。この状態で、係止爪23が被係止部22から離間することにより移動阻止手段13の係止を解除しており、従って、第2係止手段7は、ガイドスロット8に沿って移動自在な状態とされている。
図5(B)に示すように、指先等でスライダー20の尾端を押すことにより遊休位置P2から前進させると、施錠アーム27の先端が施錠爪26のガイド面30に沿って摺動することにより押動され、該施錠アーム27の先端が施錠爪26を乗り越えるまで前進させられる。
スライダー20は、前進により作動位置P1に到達すると、受部41をシリンダー19の可撓性舌片19aに当接した後、該舌片19aを撓ませることにより、更に作動位置P1を超えたアンロック位置P3(図6(B)参照)まで前進させられる。これにより施錠アーム27の先端は掛け止め部32を乗り越え、該掛け止め部32を含む施錠爪26の全体を係止孔28に対面させるので、弾発された施錠アーム27が復元方向に向けて揺動し、係止孔28に施錠爪26を挿入させる。
そこで、指先からスライダー20を放すと、撓み変形された可撓性舌片19aの復元力により、図5(C)に示すように、スライダー20は、アンロック位置P3から作動位置P1まで後退し、係止孔28の前縁を施錠爪26に係止することにより、抜止め状に施錠された状態を保持する。この状態で、施錠アーム27の先端が掛け止め部32に係止されているので、不正者が解錠路25に永久磁石を挿入しても、施錠アーム27は解錠方向に揺動しない。同様に、解錠路25に針金等を挿入することにより施錠アーム27を揺動させようとしても、施錠アーム27は解錠方向に揺動しない。
施錠手段14がスライダー20を作動位置P1にロックした状態で、移動阻止手段13は、スライダー20の係止爪23をハウジング部21の被係止部22に係止することにより、第2係止手段7をX方向に移動しないように固定している。
(スライダーの解錠方法)
盗難防止装置4は、商品を購入した正当な顧客がレジカウンターで支払いを行う際、店員が解錠キー24を用いることにより、施錠手段14を解錠すると共に移動阻止手段13の係止を解除し、第2係止手段7をX方向に移動して第1係止手段6に近接させることにより、商品包装体1から取外し可能となるように構成されている。そこで、移動阻止手段13の係止を解除するためのスライダー20の作用に関して、スライダー20を作動位置P1から遊休位置P2に移動させるまでの作用を図6に基づいて説明する。
図6(A)は、スライダー20が作動位置P1に保持された状態を示しており、スライダー20の係止爪23がハウジング部21の被係止部22に係止している。
この状態から、図6(B)に示すように、解錠キー24のロッド部39を解錠路25に挿入し、該ロッド部39の先端を受部41に当接させると、該ロッド部39の永久磁石が施錠アーム27の磁性片29を磁着するので、施錠アーム27は下向きに揺動しようとする。しかしながら、この状態では、掛け止め部32により施錠アーム27の揺動が阻止されている。そこで、図6(B)に示すように、ロッド部39を強く押し込むことにより、可撓性ヒンジ19aの撓みを介してスライダー20をアンロック位置P3まで前進させると、掛け止め部32の係止が解かれるので、施錠アーム27が下向きに揺動し、施錠手段14の施錠を解錠し、スライダー20を後退移動可能とする。
そこで、解錠キー24を後退方向に移動させると、前記磁性片29がロッド部39の永久磁石に磁着されているので、スライダー20がロッド部39に追従して移動し、図6(C)に示すように、スライダー20を遊休位置P2まで移動させる。これにより、スライダー20の係止爪23がハウジング部21の被係止部22から離反することにより係止を解除し、第2係止手段7をX方向に移動可能とする。
スライダー20を遊休位置P2に後退させたとき、上述のように、スライダー20の突起34がシリンダー19の嵌着手段35に嵌着され、スライダー20の後退移動を阻止するストッパーとして機能するので、ロッド部39を解錠路25から引き抜くことができる。このように、解錠キー26を引き抜いた後も、スライダー20は、シリンダー19の内部に残置され、該シリンダー19から分離することはない。しかも、突起34が嵌着手段35に嵌着されているので、第2係止手段7をX方向に移動させる際に、スライダー20の尾端に外力が作用しても、スライダー20が作動位置P1に向けて前進することはない。尚、スライダー20の尾端に強い力を与えることにより突起34を嵌着手段35から脱したときにだけ、スライダー20を作動位置P1に向けて前進させることが可能となる。
(第2実施形態)
図7は、本発明に係る盗難防止装置の第2実施形態を示している。商品包装体1の被着手段3がX方向に延びるスリット2とされており、この点は、上記第1実施形態の場合と同様である。
盗難防止装置4は、裏面に防犯タグを貼着する基板5の両端部に、相互にX方向に関する間隔を変更するように移動可能な第1係止手段6と第2係止手段7を設け、両係止手段6、7の挿入片6a、7aを前記スリット2の両端部に抜止め状に挿入係止させるように構成しており、この点も、上記第1実施形態の構成と同様であるが、第2実施形態においては、第1係止手段6と第2係止手段7の両者がそれぞれの、ガイドスロット8a、8bに沿ってX方向に摺動自在となるように構成されている。
上記第1実施形態と相違する点に関して第2実施形態の構成を説明すると、図示のように、施錠手段14を構成するシリンダー19が基板5のほぼ中央部に固設され、該施錠手段14を交差するように第1係止手段6と第2係止手段7のそれぞれから被係止手段42、43が延設され、各被係止手段42、43にX方向に列設された被係止部42a、43aを設けている。図例の場合、被係止部42a、43aとして多数のか孔を設けているが、ラック歯状の凹凸により構成しても良い。
前記シリンダー19にはスライダー20が進退自在に挿入され、両者の間に施錠手段14が構成されており、スライダー20に移動阻止手段13を構成する係止爪23を設けていることは上記第1実施形態と同様であるが、第2実施形態の場合、作動位置に前進したスライダー20の係止爪23を前記被係止部42a、43aに係止自在とすることにより、移動阻止手段13を構成している。その他の構成は、上述した第1実施形態と同様である。
そこで、第2実施形態の構成によれば、第1係止手段6と第2係止手段7の両方がX方向に移動可能とされているので、両係止手段6、7の挿入片6a、7aの間隔を狭めることによりスリット2に挿入する作業と、挿入後に間隔を広げることによりスリット2の両端に抜止め係止する作業が容易となる。尚、第1係止手段6と第2係止手段7を所定間隔となるように移動させた状態で、シリンダー19にスライダー20を押し込むと、移動阻止手段13が被係止手段42、43を係止することにより第1係止手段6と第2係止手段7を移動不能に固定し、しかも、施錠手段14によりスライダー20が後退不能にロックされることは上記と同様である。更に、解錠キー24を挿入することにより施錠手段14を解錠し、スライダー20を後退させることにより移動阻止手段13の係止が解除されることも上記と同様である。
(第3実施形態)
図8は、本発明に係る盗難防止装置の第3実施形態を示している。この場合、商品包装体1の被着手段3は、第1壁面1aのX方向に延びるスリット2と、該スリット2の延長個所に位置して前記第1壁面1aと交差する第2壁面1bにより構成されている。
第3実施形態において、第1係止手段6は、スリット2を被う基板5に固設され、前記スリット2の端部からスリットの延長個所に位置する商品包装体の内部に挿入係止自在な挿入片6aを有している。
これに対して、第2係止手段7は、前記第2壁面1bに当接される当接板44を備え、前記第1係止手段6の挿入片6aをスリット2の端部に抜止め状に挿入した状態で、第2係止手段7を第2壁面1bに当接させたとき、両係止手段6、7の相互に設けた施錠手段14により両係止手段6、7を離反不能にロックするように構成されている。
従って、防犯タグは、第1係止手段6の基板5の裏面に貼着しても良く、あるいは、第2係止手段7の当接板44の裏面に貼着しても良い。
施錠手段14は、第1実施形態に関して説明した構成と類似しているが、シリンダー19を第1係止手段6の基板5に設け、スライダー20を第2係止手段7に設けており、スライダー20をシリンダー19に押し込んだとき施錠アーム27と施錠爪26が相互にロックされ、スライダー20に解錠キー24を挿入したとき前記ロックが解錠されるように構成している。
そこで、第3実施形態の構成によれば、スライダー20をシリンダー19から後退させることにより第1係止手段6と第2係止手段7の間隔を広げた状態、あるいは、スライダー20をシリンダー19から抜き取ることにより第1係止手段6と第2係止手段7を分離させた状態から、先ず、第1係止手段6の挿入片6aを商品包装体1のスリット2に挿入係止し、次いで、第2係止手段7の当接板44を商品包装体1の第2壁面1bに対面させつつスライダー20をシリンダー19に進入させる。そして、当接板44が商品包装体1の第2壁面1bに当接すると、前記施錠手段14がロックされるように構成されている。
図例の場合、スライダー20の側部に設けた凸部45がシリンダー19の側部に設けられた凹部46に嵌入し、基板5に設けた爪47が第2係止手段7の対向板縁48を嵌着するように構成しており、第1係止手段6と第2係止手段7の結合強度を向上させている。
1 商品包装体
1a 第1壁面
1b 第2壁面
2 スリット
3 被着手段
4 盗難防止装置
5 基板
6 第1係止手段
6a 挿入片
6b ブラケット部
7 第2係止手段
7a 挿入片
7b ブラケット部
8 ガイドスロット
9 案内板
10 抱持片
11 ガイド縁
12 リブ
13 移動阻止手段
14 施錠手段
15 凹部
16 ダミースピーカ
17 貼着部
18 補強リブ
19 シリンダー
19a 可撓性舌片
20 スライダー
21 ハウジング部
22 被係止部
23 係止爪
24 解錠キー
25 解錠路
26 施錠爪
27 施錠アーム
28 係止孔
29 磁性片
30 ガイド面
31 爪部
32 掛け止め部
33 制御孔
34 突起
35 嵌着手段
36 フランジ部
37 広口部
38 ホルダ
39 ロッド部
40 鍵孔部
41 受部

Claims (4)

  1. 商品包装体に着脱自在に装着されると共に防犯タグを設けた盗難防止装置であり、
    相互に間隔を変更する方向に移動可能な第1係止手段(6)と第2係止手段(7)を備え、両係止手段を所定間隔で離間させたときは該係止手段を抜止め係止するが前記所定間隔を変更するように移動したときは該係止手段を抜取り自在とする被着手段(3)を商品包装体に設けており、
    前記第1係止手段(6)と第2係止手段(7)を前記所定間隔で離間させたとき、両係止手段を相互に移動不能にロックする施錠手段(14)を設け、
    前記施錠手段(14)は、解錠キー(24)により解錠したとき、前記第1係止手段(6)と第2係止手段(7)を相互に移動可能にアンロックするように構成して成ることを特徴とする商品包装体の盗難防止装置。
  2. 前記商品包装体の被着手段(3)は、該包装体のX方向に延びるスリット(2)により構成され、
    前記第1係止手段(6)と第2係止手段(7)は、それぞれ前記スリット(2)の両端から前記X方向の延長個所に位置する商品包装体の内部に挿入係止自在な挿入片(6a)(7a)を備え、
    前記スリット(2)を被う基板(5)の一端部に第1係止手段(6)を固設すると共に、他端部に第2係止手段(7)を前記X方向に移動自在に設けており、
    前記基板(5)と前記第2係止手段(7)の間に、前記X方向に交差するY方向から進退移動することにより係脱自在に係止する移動阻止手段(13)を設け、
    前記移動阻止手段(13)の進退移動を前記施錠手段(14)によりロックするように構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の商品包装体の盗難防止装置。
  3. 前記商品包装体の被着手段(3)は、該包装体のX方向に延びるスリット(2)により構成され、
    前記第1係止手段(6)と第2係止手段(7)は、それぞれ前記スリット(2)の両端から前記X方向の延長個所に位置する商品包装体の内部に挿入係止自在な挿入片(6a)(7a)を備え、
    前記スリット(2)を被う基板(5)の一端部に第1係止手段(6)を前記X方向に移動自在に設けると共に、他端部に第2係止手段(7)を前記X方向に移動自在に設けており、
    前記基板(5)と前記第1係止手段(6)及び第2係止手段(7)の間に、前記X方向に交差するY方向から進退移動することにより第1係止手段(6)及び第2係止手段(7)に係脱自在に係止する移動阻止手段を設け、
    前記移動阻止手段(13)の進退移動を前記施錠手段(14)によりロックするように構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の商品包装体の盗難防止装置。
  4. 前記商品包装体の被着手段(3)は、該包装体の第1壁面(1a)に設けられたスリット(2)と、該スリットの延長個所に位置して前記第1壁面(1a)と交差する第2壁面(1b)により構成され、
    前記第1係止手段(6)は、スリット(2)を被う基板(5)に固設され、前記スリットの端部からスリットの延長個所に位置する商品包装体の内部に挿入係止自在な挿入片(6a)を構成し、
    前記第2係止手段(7)は、前記第2壁面(1b)に当接される当接板(44)を備え、
    前記第1係止手段(6)をスリット(2)の端部に抜止め状に挿入した状態で、第2係止手段(7)を第2壁面(1b)に当接させたとき、両係止手段(6)(7)の相互に設けた施錠装置(14)により両係止手段(6)(7)を離反不能にロックするように構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の商品包装体の盗難防止装置。
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