JPH1159663A - 両開き蓋付き容器用クリップ - Google Patents

両開き蓋付き容器用クリップ

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JPH1159663A
JPH1159663A JP24032397A JP24032397A JPH1159663A JP H1159663 A JPH1159663 A JP H1159663A JP 24032397 A JP24032397 A JP 24032397A JP 24032397 A JP24032397 A JP 24032397A JP H1159663 A JPH1159663 A JP H1159663A
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JP24032397A
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Masashi Shiba
雅司 芝
Tamaki Yogo
環 余合
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YOGOU SUMIKIN SANGYO KK
Original Assignee
YOGOU SUMIKIN SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反復開閉しても容器を傷めること少なく、か
つ片手で操作できる両開き蓋付き容器用クリップを提供
する。特に、両開き蓋付き容器を積み重ねるのに不便が
ないように、両開きの蓋を閉じることが可能な、クリッ
プを提供する。 【解決手段】 クリップは、円盤状の薄い受け部材1
と、薄い押さえ部材2と、軸状の連結部材3とから成
る。受け部材1の上面1Aと押さえ部材2の下面2C
で、容器の一方の蓋を挟持する。次に、クリップで挟持
されている上記の蓋を閉じた状態で、容器の他方の蓋も
閉じる。その後、クリップを連結部材3を回転中心とし
て回転させ、他方の蓋も挟持した状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両開きの蓋が付い
た容器(例えば、段ボール箱)の蓋を押さえて閉じてお
くクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、段ボール箱のような、両開きの蓋
が付いた容器の蓋を一旦開けると、その蓋を閉じても、
図19に示すように、通常直ぐに蓋191 ,192 は立ち上
がった状態となり、容器190 の積み重ねに不便となって
いた。特に、容器を幾段も積み重ねる場合、人の身長よ
り高く積まれた容器については、次の容器を積み重ねる
ために蓋を寝かせた状態にすることは、非常に困難であ
る。また、容器を幾つか積み重ねた後にも、一番上の箱
は、蓋が半開きの状態であり、地震が起きるなどする
と、図20に示すように、最上部から容器200 の内容物
201 が飛び出してくる虞があった。
【0003】容器から内容物(商品など)の一部を取り
出した後、容器の蓋が立ち上がらないように、その蓋を
ガムテープ等で閉じた状態とすることはできる。しか
し、当該容器を、その後、新品のものと間違えて持ち出
したり、売却したりする虞がある。また、ガムテープを
何度も、段ボール箱のような容器に貼ると、容器が傷む
という問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かくして、本発明の一
つの目的は、両開きの蓋を寝かせた状態に閉じることが
可能な、両開き蓋付き容器用クリップを提供することに
ある。本発明の別の目的は、蓋を過去に一度はあけたこ
とが直ぐにわかる、両開き蓋付き容器用クリップを提供
することにある。本発明の他の目的は、容器の中から、
内容物が飛び出してくる虞がなく、しかも、容器を傷め
ることもない、両開き蓋付き容器用クリップを提供する
ことにある。更に、本発明の好ましい形態では、両開き
蓋付き容器を積み重ねるのに不便がないように、両開き
の蓋を閉じることが可能な、両開き蓋付き容器用クリッ
プを提供することも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する第1
の本発明は、両開き蓋付き容器の蓋を押さえて閉じる両
開き蓋付き容器用クリップであって、両開き蓋付き容器
の蓋の表裏面の一方に配されるべき面(以下、受け面と
称する)を有する受け部材と、この受け部材の前記面に
間隔をあけて平行し、容器の蓋の表裏面の他方に配され
るべき面(以下、押さえ面と称する)を有する押さえ部
材と、受け部材の任意部分と押さえ部材の縁部とに連結
された状態で、これら両部分を連結する軸状の連結部材
と、を有し、連結部材を容器の両蓋の間に配した状態
で、その連結部材を中心として、押さえ部材を回転さ
せ、受け部材の前記面と押さえ部材の前記面とで前記両
蓋を挟持することによってそれら両蓋を押さえて閉じる
ことが可能な両開き蓋付き容器用クリップ(請求項1)
である。なお、受け部材、押さえ部材、及び連結部材
は、別体のものに限らず、一体成形されたものでもよ
い。この第1の本発明には、受け部材の受け面が、押さ
え部材の押さえ面と向かい合う対向部分を有し、その対
向部分で蓋の一方を挟持可能である形態(請求項2)
と、受け部材の上面が、押さえ部材の下面と向かい合う
対向部分を有さない形態とがある。
【0006】この前者の形態の使用方法は、次の通りで
ある(押さえ部材を上、受け部材を下に配置し、受け部
材の受け面に、蓋の裏面が配される場合について説明す
る)。まず、受け部材の受け面に、容器の一方の蓋の裏
面を配し且つ押さえ部材の押さえ面がその蓋の表面に配
された状態とすることによって、その一方の蓋をクリッ
プで挟持する。その場合、押さえ部材は一方の蓋の表面
に実質すべてが載るようにセットする。このセットは、
連結部材が押さえ部材の縁部にあるので、可能である。
次に、クリップで挟持されている蓋を閉じた状態で、容
器の他方の蓋も閉じる。この際、押さえ部材が実質すべ
て一方の蓋の上に載っているので、他方の蓋は、押さえ
部材に衝突せずに閉じられる。その後、クリップを連結
部材を回転中心として、回転させ、クリップで一方の蓋
を挟持した状態を保ちつつ他方の蓋も挟持した状態とす
る。こうすることによって、両開きの蓋を押さえて閉じ
ることが可能である。なお、押さえ部材を下、受け部材
を上に配置した場合については、その配置状態のクリッ
プで半開きの状態の一方の蓋を挟持し、その蓋を、寝か
せた状態の他方の蓋に重ね、その後クリップを回転させ
れば、上記と同様に蓋を閉じることが可能である。
【0007】前記後者の形態の使用方法は、次の通りで
ある(押さえ部材を上、受け部材を下に配置し、受け部
材の受け面に、蓋の裏面が配される場合について説明す
る)。まず、押さえ部材の押さえ面に、容器の一方の蓋
の表面を配した状態で、その蓋を閉じる。次に、他方の
蓋も閉じて、受け部材の受け面に他方の蓋の裏面が配さ
れた状態とする。その後、クリップを連結部材を回転中
心として、回転させ、クリップで一方の蓋を挟持した状
態を保ちつつ他方の蓋も挟持した状態とする。こうする
ことによって、両開きの蓋を押さえて閉じることが可能
である。
【0008】前者、後者いずれの形態にしろ、第1の本
発明のクリップが容器にセットされていれば、蓋を過去
に一度はあけたことが直ぐにわかる。また、このクリッ
プによれば、容器の中から、内容物が飛び出してくる虞
がなく、しかも、容器を傷めることもない。また、前者
の形態(請求項2)では、受け部材と押さえ部材との対
向面で、一方の蓋をしっかりと挟んだ状態とすることが
できる。そのため、両方の蓋を閉じてないときにも、ク
リップを一方の蓋に容易にセットしておくことができ、
そのときにも、別途クリップの保管場所が不要であり、
便利である。
【0009】第1の本発明では、受け部材及び押さえ部
材の少なくとも一方を、薄い板状とした形態(請求項6
に含まれる)が好ましい。容器の蓋の上に配置される部
材(押さえ部材又は受け部材)を少なくともこのように
薄い板状とすると、その上に、更に別の容器を積み重ね
ることが可能となる。従って、この積み重ねを妨げない
厚みを本発明では「薄い」と定義する。
【0010】上記の前者の形態(請求項2)は、更に次
の形態(A)、(B)に分類できる。 (A) 受け部材の受け面が、前記対向部分の他に、押
さえ部材の押さえ面に対向せず、且つ前記対向部分で蓋
の一方を挟持した場合、蓋の他方を載置可能な部分であ
る蓋載置部分を有する形態(請求項3)。
【0011】(B) 受け部材の受け面が、蓋載置部分
を有さない形態。上記(A)の形態では、クリップで一
方の蓋を挟持した状態で、その蓋載置部分に他方の蓋を
載せることができる。よって、クリップを回転しその他
方の蓋の挟持を始める場合に、押さえ部材の回転先端部
(つまり、押さえ部材の角のような部分)が、他方の蓋
の縁部に衝突することがなく、回転操作がスムーズに実
行できる。上記(B)の形態でも、受け部材のうち前記
の回転操作の際、回転の先端となり得る部分、及び/又
は押さえ部材のうち前記の回転操作の際、回転の先端と
なり得る部分を、最先端部に向けてテーパ状とすると
(請求項4)、上記したような衝突が起きず、回転操作
がスムーズに実行できる。
【0012】上記目的を達成する第2の発明は、両開き
蓋付き容器の蓋を押さえて閉じる両開き蓋付き容器用ク
リップであって、両開き蓋付き容器の蓋の表裏面の一方
に配されるべき受け面を有する受け部材と、この受け部
材の受け面に間隔をあけて平行し、容器の蓋の他方の面
に配されるべき押さえ面を有する押さえ部材と、押さえ
部材の縁部と受け部材の任意部分との一方に固定され且
つ他方を回転可能に支持した状態で、これら両部分に連
結し、かくして、当該両部材を、相対的に回転可能に連
結する軸状の連結部材と、を有し、連結部材を容器の両
蓋の間に配した状態で、その連結部材を中心として、押
さえ部材又は受け部材を回転させ、受け部材の受け面と
押さえ部材の押さえ面とで前記両蓋を挟持することによ
ってそれら両蓋を押さえて閉じることが可能な両開き蓋
付き容器用クリップである(請求項5)。上記第2の本
発明の使用方法は、第1の本発明の使用方法と同様であ
るが、回転操作の場合、第1の本発明と違って、押さえ
部材及び受け部材の一方のみが回転する。従って、その
回転の際の摩擦力が比較的小さく、操作がスムーズに実
行可能であるという利点がある。この第2の発明では、
受け部材と、押さえ部材とを相対的に回転できるので、
両部材が、いかなる形状をしていても、前記蓋載置部分
を有する状態とすることができるという利点もある。
【0013】第2の本発明でも、受け部材及び押さえ部
材の少なくとも一方を、薄い板状とした形態(請求項6
に含まれる)が好ましく、容器の蓋の上に配置される部
材をこのように薄い板状とすると、その上に、更に別の
容器を積み重ねることが可能となる。第1及び第2の本
発明いずれにおいても、受け部材の受け面及び押さえ部
材の押さえ面の少なくとも一方に、渦巻き状の突起を形
成するのが好ましい。この形態では、その突起のため
に、当該部材は、容器の蓋に接しても、その渦に案内さ
れて回転がスムーズとなる。また、蓋との摩擦力が弱ま
り、回転操作が容易となる。なお、第1及び第2の本発
明は、次の構造のもの、つまり、プレート状受け部材
と;この受け部材に間隔をあけて平行するプレート状押
さえ部材と;受け部材の任意部分と押さえ部材の縁部分
とに連結する連結部材と;を有し、連結部材は、当該部
材を中心として、受け部材及び押さえ部材を相対的に回
転可能に又は不能に保持するものであり得る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
を実施の形態により詳細に説明する。第1の本発明のク
リップCの一実施形態を、分解図として図1に、組立図
として図2に、平面図として図3に、側面図として図4
に、図3のA−A断面図として図5に示す。これらの図
に示されるように、このクリップCは、円盤状の薄い受
け部材1と、半月状の同様に薄い押さえ部材2と、それ
らを連結する軸状の連結部材3とから成る。
【0015】受け部材1は、例えば、2〜5mm、好ま
しくは、2〜3mmの厚みとされ、その材質としては、
他の部材2、3と同様に、硬質のもの、例えば紙材、鉄
板等任意であるが、成形のしやすさなどから、樹脂が好
ましく利用される。受け部材1の上面1Aは、容器、例
えば段ボール箱の両開き蓋の裏面4E、4Fに配される面で
あって、そこには、渦巻き状の突起1Bが設けられてい
る。渦巻き状突起1Bは、高さ1〜2mmで、その内側に
向かって、反時計周り状態となっている。この作用は、
クリップの使用方法を説明する時に言及する。受け部材
1の中心には、上面1Aから下方に向かって、受け部材
厚み方向のほぼ中心にまで伸びる孔1Cが設けられてお
り、更に、その孔1Cは、受け部材1の半径方向外側1D
に伸びている(図5参照)。連結部材3は、上記孔1
C、1Dに嵌合する第1の水平部分3Aと、その部分に連
結する垂直部分3Bと、垂直部分3Bに連結し前記第1
の水平部分3Aに平行に伸びる第2の水平部分3Cとを
有する。この連結部材3は、任意の硬い材質例えば鉄、
アルミ材等から形成されて良いが、型を利用して、樹脂
で成形すると、受け部材1と同時一体成形が可能であ
る。なお、受け部材1と、連結部材3とを別々に成形
し、受け部材1の孔1Cに連結部材3を差し込んでも、
もちろんかまわない。半月状の押さえ部材2は、受け部
材1と同様な厚みとするのが好ましく、半月の直線部分
を一辺とする側面2Aの中央部には、その部分から半径
方向に伸びる孔2Bがあけられている。この孔2Bに、
連結部材3の第2の水平部分3Cを差し込んで、押さえ
部材2を受け部材1に対向させて一体化させる。押さえ
部材2の下面2Cは、段ボール箱のような容器の両開き
蓋の表面に配される面である。
【0016】受け部材1の上面1Aと、押さえ部材2の
下面2Cとは、容器の蓋の厚みに対応した距離だけ離間
される。ここに云う「対応した」とは、容器の蓋の厚み
と実質同じのみならず、本クリップが後記する操作の
下、その機能を発揮する限り任意の厚みを意味する。仮
に、蓋の厚みが5mmとすると、上記の距離Gは、例え
ば、6〜8mmである。連結部材3に可撓性があり、受
け部材と押さえ部材の間隔Gが拡げられる場合(図5の
GA参照)や、当該両部材の少なくとも一方が弾性を有す
る場合には、上記の距離は、利用する容器の蓋の厚みよ
り小さくても良い。押さえ部材2には、上下方向に貫通
する2つの孔2Dがあり、ここに指を入れて又は指をか
けてクリップの操作(後述)をしやすくしている。ま
た、押さえ部材2の上面2Eには、書き込み箇所2Fが
設けられ、ここに文字など(例えば、容器内の商品名)
を書き込むことが可能となっている。
【0017】次に、上記クリップCの使用方法を図6〜
9を参照して説明する。図6(A)の容器及びクリップ
の全体斜視図に示すように、容器4の一方の蓋4Aが、
受け部材1と押さえ部材2との対向する間隙Gに入り込
むように、且つ押さえ部材2の全体が蓋4Aを覆うよう
に、クリップを容器4の蓋の端部4Dにまずセットする。
そのようにセットした状態のクリップ及びその近傍の拡
大図が図6(B)に示されている。次に、図7の部分側
面図に示すように、容器4の一方の蓋4Aを閉じる。この
場合浮き上がるようだと、何かの物を載せると図示のよ
うになる。次に他方の蓋4Bの自由端4Cを、受け部材1
の上面1Aのうち押さえ部材2で覆われていない部分
(蓋載置部分)に載せる。更に、図8の部分平面図に示
すように、クリップの押え部材2を矢印に示すように回
転させる。この回転前、容器の一方の蓋4Aと他方の蓋
4Bとが共に受け部材1に載っており、同一平面上にあ
るので、クリップの回転によって押さえ部材2の端は、
他方の蓋4Bの縁部4Cに衝突するようなことはなく、そ
の蓋4Bの挟持をスムーズに開始することができる。な
お、図4からわかるように、受け部材1及び押さえ部材
2それぞれにおいて、蓋の挟持面と側面とが形成する角
は、アールRが形成されている。この点からも、クリッ
プは蓋4A、又は4Bの挟持をスムーズに開始可能であ
る。押さえ部材2の孔2Dがクリップ操作を容易にする
と前記したが、ここに指を入れて操作すると、上記の回
転操作が容易になるのである。また、受け部材1の上面
に、その内側に向かって、反時計周りの渦巻き状の突起
1Bがあるので、クリップは、容器の一方の蓋4Aを挟
持した状態でも反時計周りに回転がしやすくなってい
る。その回転によって、クリップは容器の蓋4Aの元部側
に誘導され、同時に他方の蓋4Bの先を容易に挟持する
ことができる。上記の回転操作によって、容器及びクリ
ップの概略全体斜視図である図9(A)、部分側面図で
ある同(B)、部分平面図である同(C)に示すよう
に、クリップが容器の二つの蓋4A,4Bを押さえて閉
じることができる。図では、クリップの回転操作は、9
0度としたが、クリップが両開きの蓋を押さえ閉じるこ
とが可能であれば何度でも良い。但し、90度が、クリ
ップが外れる虞が最も少ない。なお、図10に示すよう
に、押さえ部材2の下面2C内側にも、半円状の突起部
2F(渦巻き状突起としてもよい)を設けると、いっそ
うクリップの回転操作が容易となる。
【0018】上記の形態では、受け部材を下、押さえ部
材を上に配置したが、その逆としても良い。つまり、そ
の逆の配置で、半開きの蓋の一方を挟持し、その状態の
蓋を寝かせてある他方の蓋に重ねて、その後、クリップ
を回転しても良い。この場合、もちろん、指を入れる孔
や書き込み箇所は、受け部材に設ける必要がある。第1
の本発明のクリップの他の施形態の分解図を図11に示
す。このクリップは、図示するように受け部材111 の上
面111Aに高さ1〜2mmの複数の突起111Bが散在する。そ
の他は、図1〜5で示したクリップと同様な構成をして
いる。このクリップは、突起111Bが存在するために、段
ボール箱などの容器の蓋を挟持した場合に、その蓋から
外れにくいという利点が存在する。
【0019】第1の本発明の更に別の3つの実施形態
を、図12の分解図、図13の平面図、図14の平面図
にそれぞれ示す。図12に示すクリップCは、押さえ部
材122 の外形が矩形をしている以外は、図1〜5に示し
たものと同一である。このように、本発明において、押
さえ部材は、その機能を発揮する限り任意の形状であっ
てよい。図13に示すクリップCは、押さえ部材132の
半径が、受け部材131の半径よりも小さくされている。
半径の大小関係が逆でも良い。この場合、材料の削減が
可能である。図14に示すクリップCは、受け部材141
が、六角形とされ、押さえ部材142が、矩形とされてい
る。この図に示すように、本発明において、押さえ部材
のみならず受け部材の形状は、その機能を発揮する限
り、任意である。これらの図において図1と同旨の構成
については説明が重複するので略した。
【0020】以上説明した上記のクリップCでは、クリ
ップが両開きの蓋の一方を挟持した状態で、受け部材
が、他方の蓋を載置することのできるように、構成され
ているが、必ずしもその必要はない。その一例を、図1
5の斜視図に示す。このクリップは、受け部材151 、押
さえ部材152 を共に、半月状に構成し、それらを対向さ
せて図1〜5に示したのと同様な連結部材153 で連結し
たクリップを示す。このクリップは、嵩張らないという
点や、材料の節減などの点で利点がある。このクリップ
の操作も、本質的に、図1〜5で示したクリップと同様
である。但し、上記のように、容器の一方の蓋を挟持し
た状態でクリップを回転させて、他方の蓋の挟持を開始
する場合に、その他方の蓋をクリップの受け部材に載せ
ておくことができないため、このクリップでは、その受
け部材や押さえ部材を容器の他方の蓋の縁部に衝突せず
にスムーズに挟み始めることができない虞がある。それ
を防止する手段を設けることが好ましい。そのようにし
たクリップを、図16の斜視図、図17の平面図にそれ
ぞれ示す。図16に示すクリップは、半月状受け部材16
1 の角部分161Aをテーパ状にしたものである。このよう
な処理を押さえ部材162 にも施してもよい。図17に示
すクリップでは、半月状の押さえ部材172 は、円弧の中
心角が180度であるのに対して、受け部材171 は、対
応する中心角が180度よりも大きくされており(例え
ば、200度)、半月状部171Aと、その部分と一体とな
ってその部分からやや突き出た扇状部171Bとを有する。
このような構成によって、クリップは、容器の一方の蓋
を挟持した状態で、その扇状部171Bに、容器の他方の蓋
を載せることが可能である。そのため、その後のクリッ
プの回転操作が容易である。
【0021】以上とは違って、受け部材と、押さえ部材
とが、向かい合う対向部分を有さない形態であってもよ
い。つまり、連結部材を中心として、互いに反対方向に
両部材が伸びている形態でも良い。この場合には、回転
操作の前は、いずれの蓋も挟持しておらず、回転操作に
よって、両方の蓋を挟持することとなる。
【0022】以上の第1の本発明は、押さえ部材は、受
け部材に固定されていたが、押さえ部材を受け部材に対
して、相対的に回転可能な構成(つまり、連結部材が、
受け部材及び押さえ部材の一方に固定され且つ他方を回
転可能に支持した状態で、受け部材から押さえ部材に伸
び、それら部材を、相対的に回転可能に連結した構成)
としたクリップも本発明に含まれる。これが第2の本発
明のクリップである。第2の本発明の一つの実施形態
を、図18の垂直断面図に示す。図示したクリップは、
円盤状の受け部材181 の中心に貫通孔が設けられ、その
貫通孔に、一方の端にフランジ部183Aを有する軸状連結
部材183 が通されており、その連結部材183 の他端に半
月状の押さえ部材182 が、図1〜5で示したのと同様に
固定されている。このクリップも、押さえ部材182 を回
転することによって、図1〜5で示したクリップと同様
に、使用できるが、押さえ部材の回転操作の場合に、受
け部材が回転しないので、クリップと蓋との摩擦力が全
体的に弱く、操作がしやすいという利点等がある。な
お、図18に示したクリップの上下を逆さまにしても利
用できる。その場合、押さえ部材182 は、フランジ部分
によって回転させる。また、図18に示した形態と違っ
て、受け部材に連結部材の一端を固定し、その他端に回
転自在となるよう押さえ部材を設けてもよい。第2の本
発明の、その他の具体的形態は、第1の本発明として例
示した形態と同旨であり、それを変更することによっ
て、当業者には容易に製造可能なはずである。
【0023】本発明において、軸状の連結部材の径は、
利用する容器の蓋を寝かせた状態で閉じた場合の、対向
する蓋の辺の距離に応じて、決定することができる。例
えば、その距離が大きければ、それに応じて、大きな径
が使用できる。連結部材の断面形状も、円形、楕円形、
多角形等任意である。
【0024】
【発明の効果】以上説明した本発明のクリップによれ
ば、両開きの蓋を寝かせた状態に閉じることも可能であ
る。また、蓋が閉じられていても、クリップがセットさ
れていれば、蓋を過去に一度はあけたことがある箱だ、
ということが外観で直ぐにわかる効果がある。更に、容
器の中から、内容物が飛び出してくる虞がなく、しか
も、反復開閉しても、ガムテープ等と違って、容器を傷
めることもなく、開閉時に、片手に荷物を持っていて
も、残る片手で蓋を閉じる操作が可能となる効果もあ
る。更に、本発明の一つの好ましい形態、つまり、受け
部材及び押さえ部材のうち、少なくとも、蓋の上側にセ
ットされる部材を、薄い板状とすると、両開き蓋付き容
器を容易に積み重ねることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の本発明のクリップの一実施形態の分解図
である。
【図2】上記クリップの組立図である。
【図3】上記クリップの平面図である。
【図4】上記クリップの側面図である。
【図5】上記クリップの平面図のA−A断面図である。
【図6】上記クリップの使用法を示す図であって、その
初期の過程を示す説明図である。
【図7】上記クリップの使用法を示す図であって、図6
に示した過程の次の過程を示す説明図である。
【図8】上記クリップの使用法を示す図であって、図7
に示した過程の次の過程を示す説明図である。
【図9】上記クリップで容器の蓋を閉じた状態を示す図
である。
【図10】上記クリップの押さえ部材の裏面の好ましい
形態を示す平面図である。
【図11】第1の本発明のクリップの別の実施形態の分
解図である。
【図12】第1の本発明のクリップの更に別の一実施形
態の分解図である。
【図13】第1の本発明のクリップの更に別の一実施形
態の平面図である。
【図14】第1の本発明のクリップの更に別の一実施形
態の平面図である。
【図15】第1の本発明のクリップの更に別の一実施形
態の組立図である。
【図16】第1の本発明のクリップの更に別の一実施形
態の組立図である。
【図17】第1の本発明のクリップの更に別の一実施形
態の組立図である。
【図18】第2の本発明のクリップの一実施形態の垂直
断面図である。
【図19】段ボールのような容器の蓋が半開きになった
状態を示す図である。
【図20】従来の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1、121 、131 、141 、151 、161 、171 、181 受け
部材 1B 渦状突起 2、122 、132 、142 、152 、162 、172 、182 押さ
え部材 3、123 、133 、143 、153 、163 、173 、183 連結
部材 4 容器 4A,4B 蓋 C クリップ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両開き蓋付き容器の蓋を押さえて閉じる
    両開き蓋付き容器用クリップであって、 両開き蓋付き容器の蓋の表裏面の一方に配されるべき面
    を有する受け部材と、 この受け部材の前記面に間隔をあけて平行し、容器の蓋
    の表裏面の他方に配されるべき面を有する押さえ部材
    と、 受け部材の任意部分と押さえ部材の縁部とに連結された
    状態で、これら両部分を連結する軸状の連結部材と、を
    有し、 連結部材を容器の両蓋の間に配した状態で、その連結部
    材を中心として、押さえ部材を回転させ、受け部材の前
    記面と押さえ部材の前記面とで前記両蓋を挟持すること
    によってそれら両蓋を押さえて閉じることが可能な両開
    き蓋付き容器用クリップ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の両開き蓋付き容器用クリ
    ップであって、受け部材の前記面は、押さえ部材の前記
    面と向かい合う対向部分を有し、その対向部分で蓋の一
    方を挟持可能である両開き蓋付き容器用クリップ。
  3. 【請求項3】 請求項2項記載の両開き蓋付き容器用ク
    リップであって、受け部材の前記面は、前記対向部分の
    他に、押さえ部材の前記面に対向せず、且つ前記対向部
    分で蓋の一方を挟持した場合、蓋の他方を載置可能な部
    分である蓋載置部分を有する両開き蓋付き容器用クリッ
    プ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の両開き蓋付き容器用クリ
    ップであって、受け部材の前記面は、蓋載置部分を有さ
    ず、 受け部材のうち前記の回転操作の際、回転の先端となり
    得る部分、及び/又は押さえ部材のうち前記の回転操作
    の際、回転の先端となり得る部分は、 最先端部に向けてテーパ状とされている両開き蓋付き容
    器用クリップ。
  5. 【請求項5】 両開き蓋付き容器の蓋を押さえて閉じる
    両開き蓋付き容器用クリップであって、 両開き蓋付き容器の蓋の表裏面の一方に配されるべき面
    を有する受け部材と、 この受け部材の前記面に間隔をあけて平行し、容器の蓋
    の他方の面に配されるべき面を有する押さえ部材と、 押さえ部材の縁部と受け部材の任意部分との一方に固定
    され且つ他方を回転可能に支持した状態で、これら両部
    分に連結し、かくして、当該両部材を、相対的に回転可
    能に連結する軸状の連結部材と、を有し、 連結部材を容器の両蓋の間に配した状態で、その連結部
    材を中心として、押さえ部材又は受け部材を回転させ、
    受け部材の前記面と押さえ部材の前記面とで前記両蓋を
    挟持することによってそれら両蓋を押さえて閉じること
    が可能な両開き蓋付き容器用クリップ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか一項記載の両開き
    蓋付き容器用クリップであって、受け部材及び押さえ部
    材の少なくとも一方は、薄い板状である両開き蓋付き容
    器用クリップ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれか一項記載の両開き
    蓋付き容器用クリップであって、受け部材の前記面及び
    押さえ部材の前記面の少なくとも一方に、渦巻き状の突
    起が形成されている両開き蓋付き容器用クリップ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012141652A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Sanei:Kk 商品包装体の盗難防止装置
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