JP4897856B2 - 商品展示ケースの盗難防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、店舗内で商品を陳列し展示するケースに関して、万引き等による商品の盗難を防止するために開閉ロックできる施錠装置を設けた商品展示ケースと、その開閉ロックを解除する解錠装置により構成された盗難防止装置に関する。
従来、種々の小売店等においては、展示商品の盗難を防止するため、各商品に防犯タグを貼着している。そこで、防犯タグを貼着したまま商品を店外に持ち出そうとすると、出入口ゲートに設置された検知装置が警報を発し、盗難を防止する。
しかしながら、通常、防犯タグは、粘着剤により商品に貼着されており剥離可能であるから、店外に持ち出す前に商品から剥離して廃棄されてしまうと、盗難防止の効果がない。
このため、例えば、ドラッグストアーで販売される化粧品等のような紙箱等の外装ケースに入れられた商品は、商品を抜き取った空の外装ケースだけを展示しており、これを購入する顧客は、空の外装ケースをレジカウンターに持参し、そこで店員により商品を外装ケースに挿入することが行われている。
しかしながら、顧客としては、空の外装ケースを吟味するだけで商品を購入することには抵抗があり、実際の商品を目視して吟味することを望むのが通例である。
特開2007−331843号公報
そこで、本出願人は、先願として、施錠機構を備えた商品展示ケースと解錠装置とから成る盗難防止装置を提案した(特願2008−128078号及び特願2008−212976号)。
先願の盗難防止装置における商品展示ケースは、外装ケースに入れられた商品の場合は、商品を入れた外装ケースを展示ケースに収納し、又は外装ケースから取り出した商品を展示ケースに収納することにより店頭に展示される。或いは、外装ケースを有しない商品の場合は、当該商品を展示ケースに収納することにより店頭に展示される(以下、外装ケースの有無に関わらず、商品展示ケースに収納される商品を「商品」という)。商品展示ケースは、全体又は一部を透明とされ、外部から商品を肉眼で透視可能とされている。
この際、商品展示ケースは、内部に防犯タグを付設している。従って、顧客を装う不正者が商品展示ケースを店外に持ち出そうとすると、出入口ゲートに設置された検知装置が警報を発し、盗難を防止する。
商品展示ケースは、開閉構造とされ、開蓋することにより商品の出し入れが可能であるが、閉蓋状態では解錠装置を使用しなければ開蓋不能となるように施錠機構により開閉ロックされている。従って、顧客は、商品展示ケースを手にとって商品を透視することにより吟味し、購入を希望する場合はレジカウンターに持参すれば、権限を有する店員が解錠装置で施錠機構を解錠することにより商品展示ケースを開蓋し、商品を顧客に引き渡す。商品を取り出した後の空の商品展示ケースは、その後、当該店舗において再利用される。
商品展示ケースの施錠機構は、突片解錠式の施錠手段と磁石解錠式の施錠手段により構成された2種類の施錠手段を備えており、これに対して、解錠装置は、商品展示ケースを摺動自在に載置可能とするテーブル部と、該テーブル部から起立する解錠部を形成しており、該解錠部は、前記突片解錠式の施錠手段を解錠するためのキー突片と前記磁石解錠式の施錠手段を解錠するための永久磁石を備えている。
従って、権限を与えられた店員が商品展示ケースの施錠機構を解錠するときは、商品展示ケースを所定姿勢でテーブル部に載置し、解錠部に向けて摺動させると、前記2種類の施錠手段がワンタッチで同時に解錠される。
しかしながら、磁石解錠式の施錠手段は、揺動自在な係止手段を被係止手段に弾発付勢した状態で係止させ、外部から解錠装置の磁石を臨ませたとき、前記係止手段を被係止手段から後退させることにより係止解除するように構成されているため、次のような問題と課題がある。
例えば、係止手段と被係止手段の間における係止部分の寸法が小さい場合、商品展示ケースに衝撃が加えられると、一時的にせよ、係止が解除されるおそれがある。また、商品展示ケースを床面に落下する等、強い衝撃が与えられたとき、反動で係止手段が被係止手段から後退すると共に姿勢を偏位した状態で停止し、元の係止位置に戻らなくなるおそれがあるという問題がある。
また、不正者が外部から磁石を臨ませたとき、前記係止手段が被係止手段から後退して係止を解除するので、その状態を保持しながらドライバーの治具を使用すれば、突片解錠式の施錠手段を解錠することが不可能ではないから、この点を更に改良すべき課題がある。
本発明は、上記課題を解決した商品展示ケースの盗難防止装置を提供するものであり、磁石解錠式の施錠手段にセルフロック手段を設けることにより、商品展示ケースに衝撃を加えたり、外部から磁石を臨ませたりしても、磁石解錠式の施錠手段が解錠されることがないように構成し、専用の解錠装置により、セルフロック手段のアンロックと磁石による係止解除を同時に行わなければ、磁石解錠式の施錠手段を解錠することができないように構成した点に特徴を有する。
そこで、本発明が手段として構成したところは、施錠機構(2)を備えた商品展示ケース(1)と、解錠装置(3)とから成る構成において、前記商品展示ケース(1)は、第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)をX軸方向に向けて嵌脱自在に嵌合することにより商品収納室(6)を形成すると共に、該商品収納室の内側に防犯タグ(17)の取付部(18)を設けており、前記施錠機構(2)は、前記X軸方向に交差するY軸方向に臨む施錠部(9)に位置して、第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)を嵌合したとき前記Y軸方向に沿って商品展示ケース(1)の外部に向かうY1方向と内部に向かうY2方向に関して係止する磁石解錠式の施錠手段(11)を設け、該磁石解錠式の施錠手段(11)は、第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)の相互に、前記Y軸方向に揺動自在かつY2方向に付勢された係止手段(11a)と、該係止手段をY2方向に対向して係止させる被係止手段(11b)を構成し、前記係止手段(11a)は、前記施錠部(9)の外部から磁石を作用させたとき、該磁石に磁着することにより該係止手段(11a)を被係止手段(11b)から離反させる磁性片(34a)を設けており、更に、前記磁石解錠式の施錠手段(11)にセルフロック手段(55)が設けられ、該セルフロック手段(55)は、前記係止手段(11a)が被係止手段(11b)に係止した状態で、該係止手段(11a)のY1方向への揺動を阻止するロック位置とY1方向への揺動を許すアンロック位置の間で移動可能かつ前記ロック位置に向けて付勢されたロック体(56)を備えており、前記解錠装置(3)は、前記施錠部(9)に対向する解錠部(63)を備え、該解錠部(63)は、前記セルフロック手段(55)のロック体(56)をアンロック位置に移動させるロック解除手段と、前記施錠手段(11)の磁性片(34a)をY1方向に引き寄せる磁石(65)を備えて成る点にある。
本発明の好ましい実施形態は、前記磁石解錠式の施錠手段(11)に加えて突片解錠式の施錠手段(10)を設けている。前記突片解錠式の施錠手段(10)は、第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)の相互に、前記Y軸方向に揺動自在かつY1方向に付勢された係止手段(10a)と、該係止手段をY1方向に対向して係止させる被係止手段(10b)を構成し、前記係止手段(10a)は、前記施錠部(9)の外部からY2方向の押圧力を受取ることにより該係止手段(10a)を被係止手段(10b)から離反させる係止解除作動部(12)を備えており、前記解錠装置(3)は、施錠部(9)をY軸方向に進退させるように商品展示ケース(1)をスライド自在に載置させるテーブル部(62)と、前記施錠部(9)に対向する解錠部(63)とを備え、該解錠部(63)は、前記突片解錠式の施錠手段(10)の係止解除作動部(12)にY2方向の押圧力を与えるキー突片(64)を設けている。
本発明の第1実施形態において、前記セルフロック手段(55)は、前記磁石解錠式の施錠手段11)の係止手段(11a)の両側縁に臨む一対のロック体(56,56)を備え、該ロック体(56,56)は、X軸方向及びY軸方向に交差するZ軸方向で前記ロック位置とアンロック位置の間を移動可能なロック部(57)と、該ロック部(57)をロック位置に向けて付勢する弾性支持部(58,58)を備え、前記突片解錠式の施錠手段(10)の係止解除作動部(12)は、Y2方向に延出されたアンロック作動部(61)を設けており、前記解錠部(63)のキー突片(64)により前記係止解除作動部(12)をY2方向に押動したとき、前記アンロック作動部(61)が一対の弾性支持部(58,58)を押し広げることにより、ロック部(57,57)をアンロック位置に移動させるように構成している。
本発明の第2実施形態において、前記セルフロック手段(55)は、前記磁石解錠式の施錠手段11)の係止手段(11a)に対向するロック体(56a)を備え、該ロック体(56a)は、Y軸方向で前記ロック位置とアンロック位置の間を移動可能なロック部(57a)と、該ロック部(57a)をロック位置に向けて付勢する弾性支持部(58a)と、Y2方向に押動されたとき前記ロック部(57a)をアンロック位置に移動させるアンロック作動部(61a)を備えており、前記解錠部(63)のキー突片(64)により前記アンロック作動部(61a)を弾性支持部(58a)に抗してY2方向に押動可能とするように構成している。
本発明によれば、商品展示ケース1が少なくとも磁石解錠式の施錠手段11を構成する施錠機構2を備え、解錠装置3が少なくとも前記施錠手段11を解錠する磁石65を備えた盗難防止装置において、セルフロック手段55を設け、ロック体56をロック位置とアンロック位置の間で移動させることにより、ロック位置では係止手段11aの係止解除方向への揺動を阻止し、アンロック位置では係止手段11aの係止解除方向への揺動を許し、常時はロック位置を保持するように付勢する構成であるから、商品展示ケース1を床面に落下する等、強い衝撃が与えられたときでも、反動で係止手段11aが後退することはなく、常に、係止手段11aを被係止手段11bに係止させた施錠状態を保証することができる。
同様にして、不正者が外部から磁石を臨ませたときでも、ロック体56がアンロック位置に移動させられない限り、係止手段11aが被係止手段11bから後退して係止を解除することはないので、不正解錠が極めて困難であり、盗難防止効果が高い。
その一方で、解錠装置3は、セルフロック手段55のロックを解除するロック解除手段と、磁石解錠式の施錠手段11を解錠する磁石65を備えているので、権限を有する店員等が解錠装置3を使用することにより、ほぼワンタッチの作業で商品展示ケース1を迅速に開放させることができる。
本発明における盗難防止装置の第1実施形態を示しており、(A)は開閉ロックされた状態の商品展示ケースを正面側から示す斜視図、(B)は前記商品展示ケースを背面側から示す斜視図、(C)は解錠装置を示す斜視図である。 商品展示ケースを開蓋した状態で示す斜視図である。 商品展示ケースを開蓋すると共に外側壁板を分離した状態で示す斜視図である。 外側壁板を示しており、(A)は外側壁板の外側を示す斜視図、(B)は外側壁板の内側を示す斜視図、(C)は突片解錠式の施錠手段に関して外側壁板に設けられた係止手段と係止解除作動部とアンロック作動部の作用を内側から示す斜視図である。 第1ケース構成体の要部を正面側から示す斜視図である。 第1ケース構成体の要部を背面側から示す斜視図である。 第1実施形態におけるセルフロック手段のロック状態を示す斜視図である。 セルフロック手段の作用を示し、(A)はアンロック状態を示す斜視図、(B)は磁石解錠式の施錠手段が解錠された状態を示す斜視図である。 第1ケース構成体と第2ケース構成体を離反した状態で示す正面図である。 第1ケース構成体と第2ケース構成体を離反した状態で示す縦断面図である。 第1ケース構成体と第2ケース構成体を嵌合したときの作用を示しており、(A)は嵌合終了直前の状態を示す断面図、(B)は嵌合終了状態を示す断面図である。 解錠装置によりセルフロック手段と磁石解錠式の施錠手段と突片解錠式の施錠手段を同時に解除した状態を示す断面図である。 本発明における盗難防止装置の第2実施形態を示しており、商品展示ケースを開蓋した状態で示す斜視図である。 外側壁板を示しており、(A)は外側壁板の外側を示す斜視図、(B)は外側壁板の内側を示す斜視図である。 突片解錠式の施錠手段に関して外側壁板に設けられた係止手段と係止解除作動部とアンロック作動部の作用を内側から示す斜視図である。 第1ケース構成体と第2ケース構成体を嵌合したときの作用を示しており、(A)は嵌合終了直前の状態を示す断面図、(B)は嵌合終了状態を示す断面図である。 解錠装置によりセルフロック手段と磁石解錠式の施錠手段と突片解錠式の施錠手段を同時に解除した状態を示す断面図である。 セルフロック手段の他の実施形態を示す斜視図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
(第1実施形態)
図1ないし図12は、本発明の第1実施形態を示している。
(全体的構成)
図1に示すように、盗難防止装置は、施錠機構2を備えた商品展示ケース1と、解錠装置3とから構成されている。
図2に示すように、商品展示ケース1は、商品Mを載置する底部材4aを構成する第1ケース構成体4と、前記商品Mを透視可能に囲繞すると共に下向きの開口部5を有する収納室6を形成するケース本体7aを構成する第2ケース構成体7を、相互にX軸方向に向けて嵌脱自在に嵌合するように構成されている。即ち、第2ケース構成体7をX1方向に移動すると第1ケース構成体4の上方が開放され、第2ケース構成体7をX2方向に移動すると第1ケース構成体4に嵌合され、第1ケース構成体4の上方に収納室6を区成する。収納室6に収納された商品Mを外部から透視可能とするため、第1ケース構成体4と第2ケース構成体7の全体を合成樹脂により透明に形成しても良く、或いは、第1ケース構成体4又は第2ケース構成体7を部分的に透明に形成しても良い。尚、第1ケース構成体4及び第2ケース構成体7は、それぞれポリカーボネート等の硬質樹脂により成形するのが好ましい。図示実施形態の場合、ほぼ平板状に形成された底部材4aの一端縁と、ほぼ直方体形状に形成されたケース本体7の一端縁を、ヒンジ手段8により枢結し、ほぼ水平に配置した底部材4aに対してケース本体7が前記X軸方向から嵌脱自在に嵌合されるように、底部材4aとケース本体7を矢印Rで示すように回動自在に構成している。しかしながら、図示の構成に限られるものではなく、ヒンジ手段8を着脱自在としても良く、更には、ヒンジ式ではなく、底部材4aとケース本体7を相互に分離可能な入れ子式等により嵌脱自在に嵌合するように構成しても良い。
商品展示ケース1は、前記X軸方向に交差するY軸方向に臨む正面部に施錠部9(図2は開放された第1ケース構成体4の施錠部9aと第2ケース構成体7の施錠部9bを示す)を構成し、該施錠部9には、第1ケース構成体4と第2ケース構成体7を嵌合したとき(図1に示す嵌合状態)、前記Y軸方向に沿って商品展示ケース1の外部に向かうY1方向と内部に向かうY2方向に関して係止する施錠機構2が設けられ、該施錠機構2は、突片解錠式の施錠手段10と磁石解錠式の施錠手段11によるダブル施錠手段を構成している。
突片解錠式の施錠手段10は、第1ケース構成体4と第2ケース構成体7の相互に、前記Y軸方向に揺動自在かつY1方向に付勢された係止手段10aと、該係止手段10aをY1方向から係止させる被係止手段10bを構成し、前記係止手段10aは、施錠部9の外部からY2方向の押圧力を受取可能とする係止解除作動部12を備えている。
磁石解錠式の施錠手段11は、第1ケース構成体4と第2ケース構成体7の相互に、前記Y軸方向に揺動自在かつY2方向に付勢された係止手段11aと、該係止手段11aをY2方向から係止させる被係止手段11bを構成しており、前記係止手段11aは、施錠部9の外部から磁石を作用させたとき、該磁石に磁着可能な磁性片34aを設けている。
前記施錠部9は、ケース本体7に設けられた内側壁板13及び外側壁板14と、両壁板13、14の間に形成された嵌入空間15と、前記嵌入空間15に対してX軸方向から嵌脱自在に嵌入されるように底部材4aに設けられた起立壁板16により構成され、外側壁板14と底部材4aの相互に、前記突片解錠式の施錠手段10の係止手段10aと被係止手段10bを設け、内側壁板13と起立壁板16の相互に、前記磁石解錠式の施錠手段11の係止手段11aと被係止手段11bを設けている。
図3及び図4に示すように、外側壁板14は、ケース本体7に着脱自在に取付けられるように構成されており、該外側壁板14の内側に防犯タグ17の取付部18を設けている。尚、防犯タグ17は、粘着剤等により取付部18に剥離可能に貼着される。
図示実施形態の場合、ケース本体7の正面側の端部には、該ケース本体7aの両側壁7b、7bと天壁7cのそれぞれの内側に沿って延びるリブ19a、19a、19bが形成され、該リブから前記嵌入空間15を形成するように離間した内側の位置に内側壁板13が固設されている。これに対して、外側壁板14は、前記リブ19a、19a、19bを摺動自在に嵌合するように3辺に沿って延びる溝20を形成し、該溝20を挟んで外側に前記リブ19a、19a、19bの上に重ね合わせられる板壁21を形成すると共に、内側に前記内側壁板13に沿って摺動自在に嵌合される枠壁22を形成している。
この際、板壁21は、外側表面から前記枠壁22の近傍まで凹入する凹部23を形成しており、これに対して、ケース本体7aの背面壁7dの外側表面に凸部24が形成されている。従って、ケース本体7aに外側壁板14を取付けられた商品展示ケース1は、底部材4aとケース本体7aを嵌合した状態で、複数の商品展示ケース1、1を積層したとき、上層に位置する商品展示ケース1の凸部24が下層に位置する商品展示ケース1の凹部23に嵌合するように構成されている。図例の場合、4個の凸部24が凹部23の4隅に嵌合するように構成されている。
外側壁板14は、枠壁22の端部に係止爪25を設けており、内側壁板13には前記係止爪25を係脱自在に係止させる係止孔26が形成されている。前記リブ19a、19a、19bに対して、外側壁板14の板壁21を外側に配置すると共に枠壁22を内側に配置した状態で摺動させると、前記溝20にリブ19a、19a、19bが嵌入され、完全に嵌入された位置で係止爪25が係止孔26に係止し、外側壁板14を抜取り不能に固定する。外側壁板14を抜取る必要があるときは、内側壁板13の内側(収納室6の内部)から針部材等の治具の先端を係止孔26に挿入することにより係止爪25を係止孔26から脱出させれば、外側壁板14を抜取ることができる。従って、商品展示ケース1を使用する店舗において防犯タグ17の張替えが可能である。
外側壁板14を取付けた状態で、内側壁板13と外側壁板14の間に形成される嵌入空間15は、収納室6の開口部5と並んでX軸方向に開口しており、従って、ケース本体7a(第2ケース構成体7)と底部材4a(第1ケース構成体4)を相互に嵌合させると、同時に、前記起立壁板16が嵌入空間15に嵌入され、突片解錠式の施錠手段10と磁石解錠式の施錠手段11による開閉ロックを同時に行うように構成されている。
(突片解錠式の施錠手段)
突片解錠式の施錠手段10は、係止手段10aを外側壁板14に設けている。図4に示すように、嵌入空間15の開口に臨む板壁21の縁部には切欠状の開口部27、27が形成されている。係止手段10aは、該開口部27、27に配置された係止解除作動部12、12の両側から内側に延びる脚部28、28を介して両側方に係止部29、29を延設し、該係止部29、29を揺動アーム30、30により揺動自在に形成している。係止部29と板壁21の間には挿入空間29sが形成されており、前記揺動アーム30、30は該挿入空間29sを狭める方向(上記のY1方向)に係止部29、29を弾発付勢する。換言すれば、図4(C)に示すように、外側壁板14の外部から係止解除作動部12を開口部27の内部に向かう方向(上記のY2方向)に押圧力Pを与えると、揺動アーム30、30が揺動することにより前記挿入空間29sを広げるが、押圧力Pを解除すると、揺動アーム30、30の弾発復元力により再び挿入空間29sが狭められる。
これに対して、突片解錠式の施錠手段10の被係止手段10bは、図5に示すように、底部材4aの端部4bから起立壁板16に隣接して突出する一対のフック片31、31により構成されている。底部材4aとケース本体7aを相互に嵌合したときに、フック片31、31は、前記挿入空間29sに挿入されつつ該挿入空間29sを押し広げるガイドテーパ面を有すると共に、完全に挿入された状態で揺動アーム30が復元することにより挿入空間29sが狭められたとき係止部29に係止するフック部32を備えている。
従って、突片解錠式の施錠手段10は、底部材4aとケース本体7aを相互に嵌合するワンタッチの動作でフック部32が係止部29に係止し、底部材4aとケース本体7aを離反不能に開閉ロックする。そして、係止解除作動部12に押圧力Pを与えると、前記開閉ロックが解除され、底部材4aとケース本体7aを離反可能とする。
図示実施形態において、突片解錠式の施錠手段10は、係止手段10aを外側壁板14に設け、被係止手段10bを底部材4aに設けているが、相互に反対側に設けた構成としても良い。また、一対の係止部29、29に一対のフック片31、31が係止する構成を図示したが、その個数は問わない。
図5に示すように、底部材4aの端部4bは、フック片31、31の間に位置して肉盛り状の厚肉部50を形成し、底部材4aとケース本体7aを相互に嵌合したとき、該厚肉部50が係止解除作動部12、12に近接することにより、該厚肉部50と係止解除作動部12、12の間にほとんど隙間を形成しないように構成している。そして、厚肉部50の両側に位置して、端部4bに複数のリブ51を形成し、底部材4aとケース本体7aを相互に嵌合したとき、該リブ51を嵌合させる溝52を外側壁板14の端縁に形成している。
図示実施形態の場合、一対の開口部27、27に一対の係止解除作動部12、12を臨ませるように構成され、図8に示すように、一対の開口部27、27の間に外側壁板14から板片14aを延設しており、第1ケース構成体4に第2ケース構成体5を嵌合した状態で、前記板片14aを厚肉部50に当接又は近接させ、該板片14aの先端と厚肉部50の間に隙間が生じないように構成している。
外側壁板14は、上述のような構成のものとして合成樹脂により一体成形されているため、成形金型の関係上、図4(A)に示すように、開口部27の縁部と作動片12の間に隙間Sが形成される。
(磁石解錠式の施錠手段)
磁石解錠式の施錠手段11は、平行に配置された3個の係止手段11aを起立壁板16に設けている。図5及び図6に示すように、係止手段11aは、起立壁板16の起立端側から下向きにほぼコ字形の切欠溝33を形成することにより、該切欠溝33で囲まれた揺動片34を形成し、該揺動片34の自由端側で内側(収納室6の方向)に向けて突出する爪部35を形成しており、更に、該爪部35の反対側(収納室6に向かう方向と反対方向)に鉄片等の磁性片34aを設けている。揺動片34は、切欠溝33から爪部35を突出する方向(上記のY2方向)に弾発付勢されており、反対側(ケースの外部)から磁石を臨ませると、爪部35を切欠溝33に没入する方向(上記のY1方向)に揺動する。
これに対して、磁石解錠式の施錠手段11の被係止手段11bは、図3に示すように、内側壁板13に形成された3個の係止窓孔36により構成されている。底部材4aとケース本体7aを相互に嵌合する際、起立壁板16が嵌入空間15に挿入され、爪部35は、内側壁板13の端縁に当接することにより揺動片34を弾力に抗して揺動させるガイドテーパ面を備えると共に、完全に挿入された状態で揺動片34が復元することにより係止窓孔36に係止する爪形状を有している。
従って、磁石解錠式の施錠手段11は、底部材4aとケース本体7aを相互に嵌合するワンタッチの動作で爪部35が係止窓孔36に係止し、底部材4aとケース本体7aを離反不能に開閉ロックする。そして、外部から磁石を臨ませると、前記開閉ロックが解除され、底部材4aとケース本体7aを離反可能とする。
尚、図示実施形態において、磁石解錠式の施錠手段11は、係止手段11aを起立壁板16に設け、被係止手段11bを内側壁板13に設けているが、相互に反対側に設けた構成としても良い。また、3個の係止窓孔36に3個の爪部35が係止する構成を図示したが、その個数は問わない。
図5に示すように、中央に位置する揺動片34を囲む切欠溝33は、該揺動片34の下端の両側と下側を開放する窓孔53を連設し、該窓孔53に臨んで前記厚肉部50から起立する遮壁54が設けられている。
(セルフロック手段)
前記磁石解錠式の施錠手段11に対して、セルフロック手段55が設けられている。図7に示すように、セルフロック手段55は、3個の係止手段11aから選ばれた少なくとも1つの係止手段11a(図例の場合、中央の係止手段11a)を構成する揺動片34の両側縁に臨む一対のロック体56、56により構成されている。一対のロック体56、56は、左右対称形に形成され、Y2方向に弾発付勢された状態の揺動片34に対して、Y1方向に対向して該揺動片34の両側縁に近接することにより、該揺動片34のY1方向への揺動を阻止するロック部57と、該ロック部57を弾性的に支持する弾性支持部58を備えている。図例の場合、弾性支持部58は、遮壁54からY1方向に延設された弾性アーム59と、該弾性アーム59から起立する作動アーム60を備え、該作動アーム60から前記ロック部57をY2方向に延設しており、可撓性プラスチックにより前記遮壁54に一体成形されている。
前記ロック部57、57は、弾性支持部58の揺動を介して、Y軸方向及びX軸方向に交差するZ軸方向(揺動片34の幅方向)に移動可能であり、図7に示すような揺動片34の両側縁に対向して該揺動片34のY1方向への揺動を阻止するロック位置と、図8に示すような揺動片34の両側縁から外側方に退避することにより該揺動片34がY1方向に揺動することを許すアンロック位置の間で移動可能であるが、常時は、前記弾性支持部58、58によりロック位置を保持するように付勢されている。
従って、上述のように揺動片34により構成された係止手段11aが係止窓孔36により構成された被係止手段11bに係止した状態で、セルフロック手段55は、図7に示すように、ロック部57、57をロック位置に保持することにより揺動片34のY1方向への揺動を阻止するが、図8(A)に矢印Fで示すアンロック作動手段により一対の弾性支持部58、58を押し広げると、ロック部57、57がアンロック位置に移動する。従って、この状態で、係止手段11aに磁石を臨ませると、図8(B)に示すように、係止手段11aは、Y1方向に揺動し、被係止手段11bに対する係止を解除する。
前記矢印Fで示したアンロック作動手段を構成するため、図4に示すように、突片解錠式の施錠手段10を構成する係止手段10aにアンロック作動部61が設けられている。図例の場合、アンロック作動部61は、係止解除作動部12、12を連結した状態でY2方向に突出するように延出されている。この際、図示のように、アンロック作動部61の両側面にガイドとなるテーパ面を形成することが好ましい。
(解錠装置)
解錠装置3は、図1(C)に示すように、商品展示ケース1をスライド自在に載置させるテーブル部62と、該テーブル部62の一端から起立する解錠部63を備えている。解錠部63は、テーブル部62に臨む正面壁63aから突出するキー突片64を突設し、該解錠部63の内部に永久磁石65を埋設している。
(開閉ロックの作用)
第1実施形態の作用に関して、図9は第1ケース構成体4に第2ケース構成体7を嵌合する前の状態における商品展示ケース1の施錠部9を示しており、図9のA−A断面を図10に示している。また、図11(A)は第1ケース構成体4に対して第2ケース構成体7をX2方向に移動させながら嵌合させたときの開閉ロックの動作を示し、図11(B)は第1ケース構成体4に対して第2ケース構成体7を嵌合することにより開閉ロックされた状態を示している。
図11(A)に示すように、底部材4aに対してケース本体7aをX2方向に移動して被冠させると(図示実施形態の場合、ヒンジ手段8を支点としてケース本体7aを底部材4aに向けて回動すると)、起立壁板16が嵌入空間15に挿入され、突片解錠式の施錠手段10と磁石解錠式の施錠手段11がワンタッチで同時に開閉ロックされる。
突片解錠式の施錠手段10は、図11(A)に示すように、被係止手段10bのフック部32が係止手段10aの挿入空間29sに挿入されると、該フック部32のガイドテーパ面32aに沿って係止部29をY2方向に移動させ、これにより、フック部32が挿入空間29sに挿入されることを許す。
このように係止部29が移動すると、同時にアンロック作動部61がY2方向に移動し、セルフロック手段55の一対の弾性支持部58、58を押し広げ、ロック部57、57をアンロック位置に移動させる。これにより、上述のように揺動片34のY1方向への揺動を許す。
そして、フック部32が挿入空間29sに完全に挿入されると、図11(B)に示すように、係止部29が元の位置に戻り、フック部32の係止縁32bに係止される。この状態で、突片解錠式の施錠手段10により、ケース本体4aは、底部材4aからX1方向に離反しないように開閉ロックされる。また、アンロック作動部61が係止部29と同行して元の位置に戻り、セルフロック手段55の一対の弾性支持部58、58の間から退避し、ロック部57、57をロック位置に移動させる。これにより、上述のように揺動片34のY1方向への揺動を阻止する。
磁石解錠式の施錠手段11は、図11(A)に示すように、起立壁板16が嵌入空間15に挿入されると、爪部35が内側壁板13の下端縁に当接されることにより、該爪部35を内側壁板13から後退させるように揺動片34をY1方向に揺動させる。内側壁板13の下端縁が爪部35に当接すると同時に、上述のように、フック部32が係止部29をY2方向に移動させ、アンロック作動部61によりセルフロック手段55のロック部57、57をアンロック位置に移動させ、揺動片34のY1方向への揺動を可能とする。
起立壁板16が嵌入空間15に完全に挿入されると、図11(B)に示すように、揺動片34が復元することにより爪部35を元の位置に戻し、該爪部35の係止縁35bを係止窓孔36に挿入係止する。この状態で、磁石解錠式の施錠手段11により、ケース本体4aは、底部材4aからX1方向に離反しないように開閉ロックされる。
これと同時に、上述のように係止部29が元の位置に戻ることにより、アンロック作動部61が弾性支持部58、58から退避し、セルフロック手段55のロック部57、57をロック位置に移動させるので、揺動片34はY1方向への移動が阻止される。
(開閉ロックの解除)
図12は、解錠装置3により開閉ロック状態を解除する際の作用を示している。解錠装置3のテーブル部62に底部材4aを載置した状態で、Y1方向にスライド移動すると、外側壁板14が解錠部63の正面壁63aに対面させられる。この対面配置の位置決めを容易とするため、図1に示すように、商品展示ケース1(図例では外側壁板14の表面)と解錠装置3(図例では解錠部63の上面)には、それぞれ位置合わせ用のマーク66、67が表示されている。尚、スライド移動を容易にすると共に、スライド移動により底部材4aの下面に傷がつかないようにする目的で、底部材4aの下面(例えば下面の4隅)に小突起68が突設されている。
上述の配置状態となるように位置決めした後、図12に示すように、商品展示ケース1をテーブル部62の上でY1方向にスライド移動すると、キー突片64が係止解除作動部12に臨み、磁石65が磁性片34aに臨む。
上述のように、突片解錠式の施錠手段10は、外部から開口部27を介して係止解除作動部12に押圧力を付与したとき、換言すれば、係止解除作動部12が内部に向けて押圧力を受けたとき前記開閉ロックを解錠するように構成されている。これと同時に、アンロック作動部61がY2方向に前進することにより、セルフロック手段55のロック部57、57をアンロック位置に移動させるように構成されている。反対に、磁石解錠式の施錠手段11は、揺動片34を外部に向けて引き寄せたとき前記開閉ロックを解除するように構成されている。
そこで、外側壁板14が解錠部63に接近するように商品展示ケース1をY1方向にスライド移動すると、キー突片41により係止解除作動部12がY2方向に押し込まれ、係止部29をフック部32から離脱させるので、突片解錠式の施錠手段10の開閉ロックが解除される。同時に、アンロック作動部61がY2方向に押し込まれ、セルフロック手段55のロック部57、57をアンロック位置に移動させ、揺動片34のY1方向への移動を許す。
解錠部63の磁石65により磁性片34aが引き寄せられ、揺動片34をY2方向に揺動させ爪部35を係止窓孔36から離脱させるので、磁石解錠式の施錠手段11の開閉ロックが解錠される。従って、この位置に商品展示ケース1を停止させた状態で、ケース本体7aをX1方向に引き上げれば、商品Mを載置した底部材4aの上方空間が開放される。このように、底部材4aをテーブル部39に載せ、商品展示ケース1をY1方向にスライド移動させるだけで商品展示ケース1を開蓋することができ、しかも、開蓋により商品Mが開放されるので、直ちに底部材4aの上の商品Mを手にとることができる。
(第2実施形態)
図13ないし図17は、本発明の第2実施形態を示している。
第2実施形態が第1実施形態と相違する点は、突片解錠式の施錠手段10における係止手段10aとセルフロック手段55及びアンロック作動部の具体的構成にあり、商品展示ケース1の第1ケース構成体4と第2ケース構成体7の全体的構成及び解錠装置3の全体的構成は、図13に示すように、第1実施形態の構成と同様であるから、重複説明を省略し、同一構成部分に同一符号を示すことにより上述した説明を援用する。
図14及び図15に示すように、ケース本体7aの外側壁板14に設けられる突片解錠式の施錠手段10における係止手段10aは、第1実施形態について説明した揺動アーム30、30を有する係止部29、29に代えて、孔又は凹部係止孔から成る係止部29aを備えた回動体69により構成されている。この回動体69は、板壁21から起立するリブ壁21a、21aに対して該回動体69の両端を弾性軸部70により連結され、可撓性プラスチックにより外側壁板14に一体成形され、該弾性軸部70をトーション軸(弾性捩じり軸)として弾性的に回動自在とされており、突片解錠式の施錠手段10の被係止手段10bを係止させる係止手段10aを構成すると共に、セルフロック手段55のロック体56aを構成する。つまり、該回動体69により前記係止手段10aと前記ロック体56aを兼用する構成とされている。
突片解錠式の施錠手段10における係止手段10aとしての構成に関して、回動体69は、外側壁板14の板壁21の内側に挿入空間29sを有して配置されると共に該板壁21に形成された開口部27に臨む係止解除作動部12を備えている。そこで、図15に示すように、突片解錠式の施錠手段10における被係止手段10bを構成するフック片31を前記挿入空間29sに挿入し、外側壁板14の外部から係止解除作動部12に対して開口部27の内方(Y2方向)に向けて押圧力Pを与えると、前記弾性軸部70が捩じり変形されることにより、前記係止解除作動部12がY2方向に移動して挿入空間29sを広げるが、押圧力Pを解除すると、弾性軸部70の弾性復元力により再び挿入空間29sを狭める位置に復帰する。そして、復帰した係止解除作動部12の近傍に配置された係止部29aが前記フック片31に係止する。
セルフロック手段55としての構成に関して、回動体69は、前記係止解除作動部12の反対側に位置してロック部57aを設けており、該ロック部57aは、弾性軸部70が変形されない状態の位置をロック位置とし、前記押圧力Pにより弾性軸部70が捩じり変形された状態の位置をアンロック位置として、ロック位置とアンロック位置との間でY方向に移動するように構成されている。この際、前記弾性軸部70は、前記ロック部57aをロック位置に向けて付勢する弾性支持部58aを構成する。また、フック片31の押圧力Pを受ける係止解除作動部12によりアンロック作動部61aを構成する。

(開閉ロックの作用)
第2実施形態の作用に関して、図16(A)は第1ケース構成体4に対して第2ケース構成体7をX2方向に移動させながら嵌合させたときの開閉ロックの動作を示し、図16(B)は第1ケース構成体4に対して第2ケース構成体7を嵌合することにより開閉ロックされた状態を示している。
図16(A)に示すように、底部材4aに対してケース本体7aをX2方向に移動して被冠させると、起立壁板16が嵌入空間15に挿入され、突片解錠式の施錠手段10と磁石解錠式の施錠手段11がワンタッチで同時に開閉ロックされる。
突片解錠式の施錠手段10は、図16(A)に示すように、被係止手段10bのフック片31が係止手段10aの挿入空間29sに挿入されると、該フック片31のガイドテーパ面に沿って係止解除作動部12をY2方向に移動させ、これにより、フック片31が挿入空間29sに挿入されることを許す。
係止解除作動部12の移動は、同時にアンロック作動部61aのY2方向への移動となるので、セルフロック手段55の弾性支持部58sを変形させ、ロック部57sをY1方向に向けてアンロック位置に移動させ、揺動片34のY1方向への揺動を許す。
そして、フック片31が挿入空間29sに完全に挿入されると、図16(B)に示すように、係止解除作動部12が元の位置に戻り、係止部29aをフック片31に係止する。この状態で、突片解錠式の施錠手段10により、ケース本体4aは、底部材4aからX1方向に離反しないように開閉ロックされる。また、アンロック作動部61aが元の位置に戻るので、セルフロック手段55の弾性支持部58aにより、ロック部57aをロック位置に付勢し、該ロック部57aを揺動片34に近接して対面させることにより、該揺動片34のY1方向への揺動を阻止する。
磁石解錠式の施錠手段11は、図16(A)に示すように、起立壁板16が嵌入空間15に挿入されると、爪部35が内側壁板13の下端縁に当接されることにより、該爪部35を内側壁板13から後退させるように揺動片34をY1方向に揺動させる。内側壁板13の下端縁が爪部35に当接すると同時に、上述のように、フック片31がアンロック作動部61aをY2方向に移動させ、セルフロック手段55のロック部57aをアンロック位置に移動させ、揺動片34のY1方向への揺動を可能とする。
起立壁板16が嵌入空間15に完全に挿入されると、図16(B)に示すように、揺動片34が復元することにより爪部35を元の位置に戻し、該爪部35の係止縁を係止窓孔36に挿入係止する。この状態で、磁石解錠式の施錠手段11により、ケース本体4aは、底部材4aからX1方向に離反しないように開閉ロックされる。
これと同時に、上述のように弾性支持部58の復元によりアンロック作動部61aがY1方向に復帰し、セルフロック手段55のロック部57aをロック位置に移動させるので、揺動片34はY1方向への移動が阻止される。
(開閉ロックの解除)
図12は、解錠装置3により開閉ロック状態を解除する際の作用を示している。解錠装置3のテーブル部62に底部材4aを載置した状態で、Y1方向にスライド移動すると、外側壁板14が解錠部63の正面壁63aに対面させられ、キー突片64が係止解除作動部12に臨み、磁石65が磁性片34aに臨む。
上述のように、突片解錠式の施錠手段10は、外部から開口部27を介して係止解除作動部12に押圧力を付与したとき、換言すれば、係止解除作動部12が内部に向けて押圧力を受けたとき前記開閉ロックを解錠するように構成されている。これと同時に、アンロック作動部61aがY2方向に押動することにより、セルフロック手段55のロック部57aをアンロック位置に移動させるように構成されている。反対に、磁石解錠式の施錠手段11は、揺動片34を外部に向けて引き寄せたとき前記開閉ロックを解除するように構成されている。
そこで、外側壁板14が解錠部63に接近するように商品展示ケース1をY1方向にスライド移動すると、キー突片41により係止解除作動部12がY2方向に押し込まれ、係止部29aをフック片31から離脱させるので、突片解錠式の施錠手段10の開閉ロックが解除される。同時に、アンロック作動部61aがY2方向に押動され、セルフロック手段55のロック部57aをアンロック位置に移動させ、揺動片34のY1方向への移動を許す。
そして、解錠部63の磁石65により磁性片34aが引き寄せられ、揺動片34をY2方向に揺動させて爪部35を係止窓孔36から離脱させるので、磁石解錠式の施錠手段11の開閉ロックが解錠される。
これにより、突片解錠式の施錠手段10と磁石解錠式の施錠手段11が解錠されるので、解錠装置3の上で商品展示ケース1を停止させた状態で、ケース本体7aをX1方向に引き上げれば、商品Mを載置した底部材4aの上方空間が開放される。
(その他の実施形態)
本発明が図示実施形態に限定されないことは勿論であり、要するに、本発明は、少なくとも磁石解錠式の施錠手段11を設けた商品展示ケース1と解錠装置3を備えた盗難防止装置に関して、前記磁石解錠式の施錠手段11にセルフロック手段55を設け、解錠装置3に前記セルフロック手段55を解除するロック解除手段を設けることにより、磁石解錠式の施錠手段11の係止手段11aを被係止手段11bに係止した状態で、該係止手段11aの係止解除方向への移動を阻止するロック位置と、係止解除方向への移動を許すアンロック位置の間で、ロック体56を移動可能かつ前記ロック位置に向けて付勢されるように構成し、解錠装置3の解錠部63に設けたロック解除手段により前記ロック体56をアンロック位置に移動させるように構成したものであれば良い。
従って、図示した第1実施形態及び第2実施形態の他、例えば、図17に示すように、セルフロック手段55のロック体56bがZ軸方向に向けてロック位置(図示省略した係止手段11aを係止解除方向に移動不能とする位置)とアンロック位置(係止手段11aを係止解除方向に移動不能とする位置)の間で移動自在とされ、ロック位置に付勢された構成とし、該ロック体56bに磁石片を設けると共に、解錠装置3に設けた第2解錠部63aにロック解除手段を構成する永久磁石65aを埋設することにより、該永久磁石65aをZ軸方向からロック体56bに臨ませたとき、該ロック体56bをアンロック位置に移動させるように構成しても良い。
1 商品展示ケース
2 施錠機構
3 解錠装置
4 第1ケース構成体
6 商品収納室
7 第2ケース構成体
9 施錠部
10 突片解錠式施錠手段
10a 係止手段
10b 被係止手段
11 磁石解錠式の施錠手段
11a 係止手段
11b 被係止手段
12 係止解除作動片
17 防犯タグ
18 取付部
29、29a 係止部
29s 挿入空間
31 フック片
34 揺動片
34a 磁石片
35 爪部
36 係止窓孔
55 セルフロック手段
56、56a ロック体
57、57a ロック部
58、58a 弾性支持部
61、61a アンロック作動部
62 テーブル部
63 解錠部
64 キー突片
65 永久磁石
69 回動体
70 弾性軸部

Claims (4)

  1. 施錠機構(2)を備えた商品展示ケース(1)と、解錠装置(3)とから成る構成において、
    前記商品展示ケース(1)は、第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)をX軸方向に向けて嵌脱自在に嵌合することにより商品収納室(6)を形成すると共に、該商品収納室の内側に防犯タグ(17)の取付部(18)を設けており、
    前記施錠機構(2)は、前記X軸方向に交差するY軸方向に臨む施錠部(9)に位置して、第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)を嵌合したとき前記Y軸方向に沿って商品展示ケース(1)の外部に向かうY1方向と内部に向かうY2方向に関して係止する磁石解錠式の施錠手段(11)を設け、該磁石解錠式の施錠手段(11)は、第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)の相互に、前記Y軸方向に揺動自在かつY2方向に付勢された係止手段(11a)と、該係止手段をY2方向に対向して係止させる被係止手段(11b)を構成し、前記係止手段(11a)は、前記施錠部(9)の外部から磁石を作用させたとき、該磁石に磁着することにより該係止手段(11a)を被係止手段(11b)から離反させる磁性片(34a)を設けており、
    更に、前記磁石解錠式の施錠手段(11)にセルフロック手段(55)が設けられ、該セルフロック手段(55)は、前記係止手段(11a)が被係止手段(11b)に係止した状態で、該係止手段(11a)のY1方向への揺動を阻止するロック位置とY1方向への揺動を許すアンロック位置の間で移動可能かつ前記ロック位置に向けて付勢されたロック体(56)を備えており、
    前記解錠装置(3)は、前記施錠部(9)に対向する解錠部(63)を備え、該解錠部(63)は、前記セルフロック手段(55)のロック体(56)をアンロック位置に移動させるロック解除手段と、前記施錠手段(11)の磁性片(34a)をY1方向に引き寄せる磁石(65)を備えて成ることを特徴とする商品展示ケースの盗難防止装置。
  2. 前記磁石解錠式の施錠手段(11)に加えて突片解錠式の施錠手段(10)を設けており、
    前記突片解錠式の施錠手段(10)は、第1ケース構成体(4)と第2ケース構成体(7)の相互に、前記Y軸方向に揺動自在かつY1方向に付勢された係止手段(10a)と、該係止手段をY1方向に対向して係止させる被係止手段(10b)を構成し、前記係止手段(10a)は、前記施錠部(9)の外部からY2方向の押圧力を受取ることにより該係止手段(10a)を被係止手段(10b)から離反させる係止解除作動部(12)を備えており、
    前記解錠装置(3)は、施錠部(9)をY軸方向に進退させるように商品展示ケース(1)をスライド自在に載置させるテーブル部(62)と、前記施錠部(9)に対向する解錠部(63)とを備え、該解錠部(63)は、前記突片解錠式の施錠手段(10)の係止解除作動部(12)にY2方向の押圧力を与えるキー突片(64)を設けて成ることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の商品展示ケースの盗難防止装置。
  3. 前記セルフロック手段(55)は、前記磁石解錠式の施錠手段11)の係止手段(11a)の両側縁に臨む一対のロック体(56,56)を備え、該ロック体(56,56)は、X軸方向及びY軸方向に交差するZ軸方向で前記ロック位置とアンロック位置の間を移動可能なロック部(57)と、該ロック部(57)をロック位置に向けて付勢する弾性支持部(58,58)を備え、
    前記突片解錠式の施錠手段(10)の係止解除作動部(12)は、Y2方向に延出されたアンロック作動部(61)を設けており、
    前記解錠部(63)のキー突片(64)により前記係止解除作動部(12)をY2方向に押動したとき、前記アンロック作動部(61)が一対の弾性支持部(58,58)を押し広げることにより、ロック部(57,57)をアンロック位置に移動させるように構成して成ることを特徴とする請求項2に記載の商品展示ケースの盗難防止装置。
  4. 前記セルフロック手段(55)は、前記磁石解錠式の施錠手段(11)の係止手段(11a)に対向するロック体(56a)を備え、該ロック体(56a)は、Y軸方向で前記ロック位置とアンロック位置の間を移動可能なロック部(57a)と、該ロック部(57a)をロック位置に向けて付勢する弾性支持部(58a)と、Y2方向に押動されたとき前記ロック部(57a)をアンロック位置に移動させるアンロック作動部(61a)を備えており、
    前記解錠部(63)のキー突片(64)により前記アンロック作動部(61a)を弾性支持部(58a)に抗してY2方向に押動可能とするように構成して成ることを特徴とする請求項2に記載の商品展示ケースの盗難防止装置。
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