JP5188528B2 - アクチュエータ - Google Patents
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Description
尚、アクチュエータの内部に上記のような回転規制手段を備えていないタイプのものもあり、それらについては装置に組み込んで使用する場合に、外部に取り付けたガイド機構等によって所望の回転規制をなすことになる。
この種の構成をなすアクチュエータの構成を開示するものとして、例えば、特許文献1がある。
まず、キー・キー溝構造からなる回転規制手段の場合には、ロッドの軸方向への移動を円滑なものとするためにキーとキー溝との間に隙間を設けておく必要がある。すなわち、全く隙間がないとした場合或いは隙間を必要以上に小さくしたような場合にはロッドの軸方向への移動が規制されることになるからである。ところが、そのような隙間が存在することにより、それがロッドの周方向への振れの発生の原因となり同時にそれに起因して騒音を発生させてしまうという問題があった。
又、装置組込時に外部にガイド機構を設けるタイプの場合には、そのようなガイド機構を必要とすることにより装置全体の大型化を誘発してしまうという問題があった。
又、請求項2によるアクチュエータは、請求項1記載のアクチュエータにおいて、上記弾性保持部は、上記切欠部と、該切欠部内に圧入された弾性部材とから構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項3によるアクチュエータは、請求項2記載のアクチュエータにおいて、上記弾性部材は上記切欠部内において回転規制部材端部側に配置されていることを特徴とするものである。
その際、回転規制部材を溝の幅に対して所定のクリアランスにて形成された回転規制部材本体と、該回転規制部材本体の適所に設けられた弾性保持部とから構成することが考えられる。この場合には、回転規制部材本体によって弾性保持部の弾性変形が一定量に規制されることになり、ロッドの振れ幅が規制されることになる。
因みに、ロッドの振れ幅が大きくなるとそれによって位置精度が低下してしまうことになる。
又、弾性保持部の構成としては様々な構成が考えられるが、例えば、回転規制部材本体の少なくとも一端に設けられた切欠部と、該切欠部内に収容された弾性部材とから構成することが考えられる。
その際、弾性部材としては、ゴム状弾性部材又は板ばね又は皿ばね又はコイルスプリング等が考えられる。
又、弾性保持部を該回転規制部材本体の少なくとも一端に設けられ上記溝の幅より僅かに幅広に設けられた切欠部とすることが考えられる。この場合には、切欠部がそのまま弾性保持部として機能するので、別途弾性部材を必要とせず部品点数の削減を図ることができる。
又、回転規制部材を溝の幅に対して所定のクリアランスにて形成された回転規制部材本体と、該回転規制部材本体の適所に設けられた弾性保持部とから構成した場合には、回転規制部材本体によって弾性保持部の弾性変形が一定量に規制されることになり、ロッドの振れ幅を一定量に制限することができ、それによって、位置精度の低下を防止することができる。
又、弾性保持部を回転規制部材本体の少なくとも一端に設けられた切欠部と、該切欠部内に収容された弾性部材とから構成することが考えられ、極めて簡単な構成によって所望の効果を奏することができる。
又、弾性保持部を回転規制部材本体の少なくとも一端に設けられ回転規制部材本体より僅かに幅広に設けられた切欠部とすることが考えられる。この場合には、別途弾性部材を必要としないので部品点数の削減を図ることができる。
尚、溝43の幅(b1)と回転規制部材本体45の(b2)とウレタンゴム51を装着した切欠部49の幅(b2′)には次の式(I)に示すような関係が成立する。
b2<b1<b2′―――(I)
まず、動作時におけるロッド5の周方向への振れ、その振れに起因した騒音の発生を防止することができる。これは、回転規制部材41を溝43内に係合させた状態で、回転規制部材41の両端の弾性保持部において溝43との間の隙間がなくなるからである。又、回転規制部材本体45と溝43との間の隙間の範囲で振れが発生することは予想されるが、その場合にはウレタンゴム51、51が効果的に吸収することになるので、振れによる衝撃や騒音は緩和されることになる。
又、ロッド5の軸方向への動作は弾性保持部におけるウレタンゴム51、51の適宜の弾性変形により円滑なものとすることができる。
又、上記したように、回転規制部材本体45の幅によってウレタンゴム51、51の弾性変形の幅は一定量に規制されることになり、大きく弾性変形してしまうことによる不具合(例えば、位置精度の低下)の発生を防止できる。
因みに、ウレタンゴム51、51の弾性変形の幅が大きい場合には、ロッド5の振れも大きくなり、結局、位置精度が低下してしまうことになる。
尚、弾性部材としては、ウレタンゴム以外の各種のゴム状弾性部材、例えば、エラストマー等でもよく、又、板ばねや皿ばねであってもよく、同様に使用して所望の効果を奏することができるものである。
b2<b1<b3 ―――(II)
このような構成とすることにより、切欠部49、49にばね力を持たせそれによって所望の弾性保持部とする構成である。
前記第1〜第3の実施の形態においては、回転規制部材をロッド側に取り付け、中空部材側に溝を設ける構成を例に挙げて説明したが、その逆の構成、すなわち、回転規制部材を中空部材側に取り付け、ロッド側に溝を設けるような構成でもよい。
回転規制部材の個数、位置等についてはこれを特に限定するものではない。
又、前記第1〜第3の実施の形態においては、回転規制部材の端に弾性保持部を設ける構成を例に挙げて説明したが、その場所は端に限定されるものではなく適所でよい。例えば、適所に切起片を起こしてそこに弾性部材を係合させてバネ力を持たせて弾性保持部とすることも考えられ、又、切起片のみによって弾性保持部とすることも考えられる。
又、アクチュエータの駆動方式としてはボールネジ・ボールナット方式に限定されるものではなく、プーリ・ベルト方式等様々な駆動方式のアクチュエータに適用できるものである。
5 ロッド
9 サーボモータ(駆動手段)
15 ボールネジ
31 ボールナット
33 ロッド・ナット結合部材
41 回転規制部材(回転規制手段の一部)
43 溝(回転規制手段の一部)
45 回転規制部材本体
49 切欠部
51 ウレタンゴム(弾性部材)
61 コイルスプリング(弾性部材)
Claims (3)
- 中空部材と、上記中空部材内に挿入・配置され軸方向に移動可能なロッドと、上記ロッドを駆動する駆動手段と、を具備してなるアクチュエータにおいて、
上記ロッドと中空部材との間に回転規制手段を配置し、
上記回転規制手段は、上記ロッド側又は中空部材側に取り付けられ上記ロッドの軸方向に沿った両端に切欠部を有する弾性保持部を備えた回転規制部材と、上記中空部材側又は上記ロッド側に設けられた溝とからなり、
上記弾性保持部はその角部が円弧状に仕上げられている又は面取りされていて、
上記回転規制部材を弾性保持部の弾性力に抗して上記溝内に圧入するようにしたことを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1記載のアクチュエータにおいて、
上記弾性保持部は、上記切欠部と、該切欠部内に圧入された弾性部材とから構成されていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項2記載のアクチュエータにおいて、
上記弾性部材は上記切欠部内において回転規制部材端部側に配置されていることを特徴とするアクチュエータ。
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JP2010070359A JP5188528B2 (ja) | 2010-03-25 | 2010-03-25 | アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010070359A JP5188528B2 (ja) | 2010-03-25 | 2010-03-25 | アクチュエータ |
Related Parent Applications (1)
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Publications (2)
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JP5188528B2 true JP5188528B2 (ja) | 2013-04-24 |
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Family Applications (1)
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2010
- 2010-03-25 JP JP2010070359A patent/JP5188528B2/ja not_active Expired - Lifetime
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