JP5187203B2 - エンジンの排気構造 - Google Patents

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Description

本発明はエンジンの排気構造に関し、特に排気を浄化する触媒を複数備えたエンジンの排気構造に関する。
従来、エンジンから排出される排気は一般に触媒によって浄化されている。触媒は活性温度範囲内にあるときに好適な浄化性能を発揮する。この点、複数の触媒を設けている点で本発明と関連性があると考えられる技術が例えば特許文献1で開示されている。特許文献1ではエンジンのある気筒群と残りの気筒群とにそれぞれ対応させて2つの触媒を設けた触媒一体型デュアルエキゾーストマニホールドが開示されている。このマニホールドによれば、排気の干渉を抑制することが可能になるため、中低速トルクを向上させることが可能となり、以ってエンジン性能を向上させることが可能になる。またこのマニホールドによれば、触媒をエンジンに近接して配置することで、触媒の早期活性化を図ることが可能になるため、排気浄化性能を向上させることも可能になる。このためこのマニホールドによれば、エンジン性能と排気浄化性能とを両立させることも可能になる。
なお、このほか片弁休止運転が可能な可変動弁機構を開示している点で、本発明と関連性があると考えられる技術が例えば特許文献2で開示されている。
特開2002−309930号公報 特開2007−332886号公報
ところで、上述のマニホールドでは個々の触媒に対して対応する気筒群のみから排気が流入することになる。すなわち、このマニホールドではすべての気筒からの排気を流入させる場合と比較して、触媒に流入する排気の量が少なくなる。このためこのマニホールドでは、これに起因して触媒の活性化が遅れてしまうことは避けられず、その分排気エミッションが悪化する虞がある点で問題があった。
また上述の通り、触媒の早期活性化を図るためには触媒をエンジンに近接して配置することが好ましい。ところが、触媒をエンジンに近接して配置した場合には、機関高負荷運転時に過熱による触媒の劣化や排気浄化性能の低下など触媒の機能低下が生じ、この結果、排気エミッションが悪化する虞がある。この点、これに対しては触媒に流入する排気を冷媒によって冷却することが考えられている。これによれば、近接配置による触媒の早期活性化と過熱による触媒の機能低下の防止とを両立させることも可能になる。そしてこのときに用いる冷媒としては、具体的には例えばエンジンの冷却水を用いることができる。ところがエンジンの冷却水を冷媒として用いた場合には、冷却水の受熱量が増大する結果、今度は冷却水の冷却性能が低下してしまう虞がある点で問題があった。
そこで本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の触媒を備える場合に、触媒の早期活性化により排気エミッションの改善を好適に図ることができ、さらには過熱による触媒の機能低下を防止或いは抑制可能な、またさらに排気を冷媒で冷却可能な冷却手段を用いる場合に、冷媒の冷却性能の大幅な低下を招くことなく、排気を冷却することが可能なエンジンの排気構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明のエンジンの排気構造は、エンジンの一気筒あたりに設けられた第1の排気弁および第2の排気弁と、前記第1の排気弁および前記第2の排気弁のうち、一部の排気弁の作動を閉弁状態で休止させることが可能な弁休止手段と、前記気筒に前記第1の排気弁を介して連通した第1の排気管の下流側に接続した第1の触媒、および前記気筒に前記第2の排気弁を介して連通した第2の排気管の下流側に接続した第2の触媒と、前記第1の触媒に流入する排気を冷媒により冷却する冷却手段と、前記第1の触媒および前記第2の触媒の下流側に配置され、前記第1の触媒に配管を介して連通するとともに前記第2の触媒にも配管を介して連通した第3の触媒と、を有し、前記第1の触媒が前記第2の触媒よりも前記エンジンに近接して配置されたエンジンの排気構造において、少なくとも前記エンジンの冷間始動時に、前記第2の排気弁の作動を休止させるとともに、前記第1の排気弁の作動を休止させないように前記弁休止手段を制御する第1の制御手段と、前記第3の触媒の活性状態を検出する第1の検出手段と、前記第2の触媒の活性状態を検出する第2の検出手段と、を備え、前記第1の制御手段は、前記第2の排気弁の作動を休止させるとともに前記第1の排気弁の作動を休止させないように前記弁休止手段を制御した場合において、さらに前記第1の検出手段が前記第3の触媒が活性化したことを検出した場合には、前記第2の排気弁の作動を休止させないように前記弁休止手段をさらに制御し、前記第1の制御手段は、前記第2の排気弁の作動を休止させないように前記弁休止手段をさらに制御した場合において、さらに前記第2の検出手段が前記第2の触媒が活性化したことを検出した場合には、前記第1の排気弁の作動を休止させるように前記弁休止手段をさらに制御する。
また本発明のエンジンの排気構造は、前記第1の触媒から前記第2の触媒に排気を流通させる第3の排気管をさらに備えていてもよい。
また本発明のエンジンの排気構造は、前記冷却手段への冷媒の流入を制御することが可能な流入制御手段と、前記第1の制御手段が前記第1の排気弁の作動を休止させるように前記弁休止手段を制御している場合に、前記冷却手段への冷媒の流入を遮断するか、或いは前記冷却手段への冷媒の流入量を減少させるように前記流入制御手段を制御する第2の制御手段と、をさらに備えていてもよい。
本発明によれば、複数の触媒を備える場合に、例えば触媒の早期活性化により排気エミッションの改善を好適に図ることができ、さらには過熱による触媒の機能低下を防止或いは抑制できる。また本発明によれば、例えばさらに排気を冷媒で冷却可能な冷却手段を用いる場合に、冷媒の冷却性能の大幅な低下を招くことなく、排気を冷却することができる。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は本実施例に係るエンジンの排気構造(以下、単に排気構造と称す)100Aを模式的に示す図である。排気構造100Aは、第1の排気管10Aと、第2の排気管20Aと、第1の触媒31と、第2の触媒32と、第3の触媒33と、合流配管40Aと、排気側VVT56(図2参照)と、第1の排気弁58Aおよび第2の排気弁59Aとを備えている。排気構造100Aにおいて、第1の触媒31と第2の触媒32とは前段配置となっており、第3の触媒33は後段配置となっている。エンジン50Aは直列4気筒の気筒配列構造を有している。エンジン50Aには一気筒あたりに第1の排気弁58Aおよび第2の排気弁59Aの2つの排気弁が設けられている。
第1の排気管10Aは第1の排気弁58Aを介してエンジン50Aの各気筒に連通している。第1の排気管10Aは具体的にはエンジン50Aに設けられた4つの第1の排気ポート形成部11Aそれぞれと、第1の排気マニホールド12Aとを備えている。第1の排気マニホールド12Aは、具体的には第1の排気ポート形成部11Aそれぞれに対応させて分岐された複数(ここでは4つ)の排気管と、これら複数の排気管が集合する配管集合部とを備えている。
第2の排気管20Aは第2の排気弁59Aを介してエンジン50Aの各気筒に連通している。第2の排気管20Aは具体的にはエンジン50Aに設けられた4つの第2の排気ポート形成部21Aそれぞれと、第2の排気マニホールド22Aとを備えている。第2の排気マニホールド22Aは、具体的には第2の排気ポート形成部21Aそれぞれに対応させて分岐された複数(ここでは4つ)の排気管と、これら複数の排気管が集合する配管集合部とを備えている。
第1および第2の排気ポート形成部11A、21Aそれぞれの流路断面積は互いに略等しい大きさに設定されている。第1の排気管10Aは下流側で第1の触媒31に接続されており、第2の排気管20Aは下流側で第2の触媒32に接続されている。第1の触媒31は第1の排気管10Aに上流側から接続されることで、第1の排気弁58Aに対応させて設けられており、第2の触媒32は第2の排気管20Aに上流側から接続されることで、第2の排気弁59Aに対応させて設けられている。第1の触媒31と第2の触媒32には下流側から合流配管40Aが接続されており、第1の触媒31と第2の触媒32とは合流配管40Aを介して第3の触媒33にそれぞれ連通している。
図2は吸気系60とともにエンジン50Aを一気筒につき、断面で模式的に示す図である。エンジン50Aは第1および第2の排気弁58A、59Aのほか、シリンダブロック51と、シリンダヘッド52と、ピストン53と、燃料噴射弁54と、吸気弁57とを備えている。エンジン50Aには水温センサ71やエンジン回転数センサ72が設けられている。エンジン50Aには吸気系60を介して空気が供給される。吸気系60はエアクリーナ61と、エアフロメータ62と、電子制御スロットル63と、吸気マニホールド64とを備えている。エアクリーナ61は吸入空気を濾過する。エアフロメータ62は、エンジン50Aの吸入空気量GAを計測するとともに吸気温度を検知する。電子制御スロットル63は吸入空気量GAを調節する。吸気マニホールド64は、吸入空気を内燃機関50Aの各気筒に分配する。エンジン50Aでは吸入空気と燃料との混合気の燃焼が行われる。そして燃焼により発生したガスが、排気として各気筒から排出される。
エンジン50Aはさらに可変動弁機構として吸気側VVT55と排気側VVT56とを備えている。吸気側VVT55は吸気弁57の作用角(開弁期間)及びバルブリフト量を変更するための構成であり、排気側VVT56は第1および第2の排気弁58A、59Aの作用角及びバルブリフト量を変更するための構成である。このうち、排気側VVT56はさらに第1および第2の排気弁58A、59Aのうち、一部の排気弁の作動を閉弁状態で休止させることが可能な可変動弁機構となっている。
この点、排気側VVT56はさらに具体的には同じタイミングにおいて、第1および第2の排気弁58A、59Aのうち、いずれか一方の作動を閉弁状態で休止するとともに、他方の作動を休止しないようにすることが可能な、すなわち、第1および第2の排気弁58A、59Aそれぞれの片弁休止運転が可能な可変動弁機構となっている。したがって、本実施例では第1および第2の排気弁58A、59Aが、排気側VVT56が同じタイミングで作動を休止させる対象、および作動を休止させない対象とすることができる排気弁それぞれになっている。本実施例では排気側VVT56で弁休止手段が実現されている。
なお、これに限られず、弁休止手段は例えば第1および第2の排気弁58A、59Aの駆動を電磁駆動化した場合の電磁駆動装置などで実現されてもよい。また、第1または第2の排気弁58A、59Aのうち、いずれか一方の排気弁のみの片弁休止運転を可能にすればよい場合には、例えば前述の特許文献2で開示されている可変動弁機構を弁休止手段として用いることができる。
図3はECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)1Aで実現された本実施例に係るエンジンの排気構造の制御装置を模式的に示す図である。ECU1AはCPU2、ROM3、RAM4等からなるマイクロコンピュータと入出力回路5、6とを備えている。これらCPU2、ROM3、RAM4、および入出力回路5、6は互いにバス7で接続されている。ECU1Aは主にエンジン50Aを制御するように構成されている。ECU1Aは具体的には例えば吸気側VVT55や排気側VVT56を制御するように構成されている。これら吸気側VVT55や排気側VVT56は制御対象としてECU1Aに電気的に接続されている。またECU1Aにはエアフロメータ62や水温センサ71やエンジン回転数センサ72などの各種のセンサが電気的に接続されている。吸入空気量GAはエアフロメータ62の出力に基づき、エンジン50Aの冷却水温THWは水温センサ71の出力に基づき、エンジン50Aの回転数NEはエンジン回転数センサ72の出力に基づき、それぞれECU1Aで検出される。
ROM3はCPU2が実行する種々の処理が記述されたプログラムやマップデータなどを格納するための構成である。CPU2がROM3に格納されたプログラムに基づき、必要に応じてRAM4の一時記憶領域を利用しつつ処理を実行することで、ECU1Aでは各種の制御手段や判定手段や検出手段や算出手段などが機能的に実現される。
この点、ECU1Aでは排気側VVT56を制御する第1の制御手段が機能的に実現される。第1の制御手段は具体的には例えば第1または第2の排気弁58A、59Aの片弁休止運転(以下、作動側に着目して片弁作動運転とも表現する)を行うように排気側VVT56を制御する。また第1の制御手段は具体的には例えば第1および第2の排気弁58A、59Aの両弁作動運転を行うように排気側VVT56を制御する。また片弁休止運転や両弁作動運転を行うにあたって、第1の制御手段は例えばエンジン50Aの運転状態や、第1の触媒31、第2の触媒32または第3の触媒33の活性状態など、種々の条件に応じて排気側VVT56を制御する。
この点、第1の制御手段は少なくともエンジン50Aの冷間始動時に、第1および第2の排気弁58A、59Aのうち、第2の触媒32に対応する第2の排気弁59Aの作動を休止させるとともに、第1の触媒31に対応する第1の排気弁58Aの作動を休止させないように(すなわち第2の排気弁59Aの片弁休止運転を行うように)排気側VVT56を制御する。
次にECU1Aの動作を図4に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本フローチャートはエンジン50Aが始動した際に開始される。ECU1Aはエンジン50Aが冷間始動したか否かを判定する(ステップS11)。冷間始動したか否かは、例えば機関始動時の冷却水温THWに基づき判定することができる。ステップS11で否定判定であれば、温間始動したと判断される。この場合には特段の処理を要しないため、本フローチャートを終了する。
一方、ステップS11で否定判定であれば、冷間始動したと判断される。このときECU1Aは第2の排気弁59Aの片弁休止運転を行うように排気側VVT56を制御する(ステップS12)。これにより、少なくとも機関冷間始動時に第1および第2の排気管10A、20Aのうち、第1の排気管10Aのみに排気を流通させることができる。このためこれにより、両弁作動運転をした場合と比較して、暖機に必要となる触媒熱容量を小さくすることができる。すなわち、第1および第2の触媒31、32のうち、まず第1の触媒31のみを暖機するようにして触媒の早期活性化を図ることができる。
また第2の排気弁59Aの片弁休止運転では、すべての気筒からの排気を第1の触媒31に流通させることになるため、一部の気筒からの排気のみを流通させるタイプのデュアルエキゾーストマニホールドに設けられた触媒と比較しても、触媒の早期活性化を図ることができる。そしてこれらにより、第2の排気弁59Aの片弁休止運転を継続することで、第1の触媒31を素早く活性化することができることから、排気エミッションの改善を好適に図ることができる。
なお、ステップS11の否定判定に続いて終了する場合を含め、本フローチャートを終了した後には、所定の条件に応じて例えば第1または第2の排気弁58A、59Aの片弁休止運転を行うように排気側VVT56を別途制御したり、両弁作動運転を行うように排気側VVT56を別途制御したりしてもよい。
このように排気構造100AおよびECU1Aは、少なくとも機関冷間始動時にすべての気筒からの排気を第1および第2の触媒31、32のうち、第1の触媒31のみに流通させることで、触媒の早期活性化による排気エミッションの改善を好適に図ることができる。
図5は本実施例に係る排気構造100Bを模式的に示す図である。排気構造100Bは前段配置された第1および第2の触媒31、32のうち、第1の触媒31の配置を第2の触媒32よりもエンジン50Aに近接して配置した近接配置とし、第2の触媒32の配置を第1の触媒31よりもエンジン50Aから離して配置した後方配置としている点と、これに応じて第1および第2の排気管10A、20Aの代わりに第1および第2の排気管10B、20Bを備えるとともに、合流配管40Aの代わりに合流配管40Bを備えている点以外、排気構造100Aと実質的に同一のものとなっている。
第1の排気管10Bは排気マニホールド12Aの代わりに、近接配置とされた第1の触媒31の配置に応じて全長を短くしてまとめられた排気マニホールド12Bを備えている点以外、第1の排気管10Aと実質的に同一のものとなっている。第2の排気管20Bは排気マニホールド22Aの代わりに、後方配置とされた第2の触媒32の配置に応じて全長を長くしてまとめられた排気マニホールド22Bを備えている点以外、第1の排気管20Aと実質的に同一のものとなっている。合流配管40Bは、第1および第2の触媒31、32の配置に応じて、異なる配管長さで第1および第2の触媒31、32とを下流側で第3の触媒33に接続している点以外、合流配管40Aと実質的に同一のものとなっている。
次に排気構造100Bの作用効果について説明する。排気構造100Bでは、排気構造100Aと同様に少なくとも機関冷間始動時にすべての気筒からの排気を第1および第2の触媒31、32のうち、第1の触媒31のみに流通させることができる。この点、排気構造100Bでは第1の触媒31を近接配置としたため、排気が流通過程でより多くの熱を放熱する前に第1の触媒31に到達することができる。また近接配置とされた第1の触媒31ではエンジン50Aからの放熱による暖機効果も期待できる。このため排気構造100Bは、排気構造100Aと比較してさらに触媒暖機性を高めることができる。
また排気構造100Bでは、第2の触媒32を後方配置としたことで、第2の触媒32に到達するまでの間に排気がより多くの熱を放熱する。また後方配置とされた第2の触媒32ではエンジン50Aからの放熱も受け難くなる。このため排気構造100Bでは、第2の触媒32の過熱による機能低下を防止或いは抑制できる。
次にこの排気構造100Bについて好適な制御を行うことが可能なECU1Bについて説明する。ECU1Bはエンジン50Aの運転状態が高負荷運転状態であるか否かを判定する判定手段がさらに実現される点と、第1の制御手段がさらに以下に示す制御を行うように実現される点以外、ECU1Aと実質的に同一のものとなっている。このためECU1Bについては図示省略する。
ECU1Bに係る第1の制御手段は、エンジン50Aの運転状態が高負荷運転状態であり、且つ第1の排気弁58Aが作動している場合に、第1の排気弁58Aの作動を休止させるとともに、第2の排気弁59Aの作動を休止させないように(すなわち第1の排気弁58Aの片弁休止運転を行うように)排気側VVT56をさらに制御するよう実現されている点以外、ECU1Aに係る第1の制御手段と実質的に同一のものとなっている。第1の排気弁58Aが作動している場合には、具体的には両弁作動運転を行っている場合と、第2の排気弁59Aの片弁休止運転を行っている場合とが含まれる。但しこれに限られず、例えばいずれか一方の場合のみとすることも可能である。
次にECU1Bの動作を図6に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本フローチャートは機関運転中に所定のタイミング毎に行われる。ECU1Bはエンジン50Aの運転状態が高負荷運転状態であるか否かを判定する(ステップS21)。高負荷運転状態であるか否かは、例えば吸入空気量GAに基づき判定することができる。ステップS21で否定判定であれば、本フローチャートを一旦終了する。一方、ステップS22で肯定判定であれば、ECU1Bは第1の排気弁58Aが作動している否かを判定する(ステップS22)。第1の排気弁58Aが作動しているか否かは、例えばフラグを利用して排気側VVT56の制御状態を把握することで判定できる。
ステップS22で否定判定であれば、本フローチャートを一旦終了する。一方、ステップS22で肯定判定であれば、ECU1Bは第1の排気弁58Aの片弁休止運転を行うように排気側VVT56を制御する(ステップS23)。これにより近接配置とされた第1の触媒31が、機関高負荷運転時に過熱により機能低下することをさらに防止或いは抑制できる。
このように排気構造100Bは、排気構造100Aと比較して過熱による第1および第2の触媒31、32の機能低下をさらに防止或いは抑制できる。
またこのようにECU1Bは、近接配置とされた第1の触媒31が、機関高負荷運転時に過熱により機能低下することをさらに防止或いは抑制できる。
図7は本実施例に係る排気構造100Cを模式的に示す図である。排気構造100Cは第1の排気管10Bの代わりに、第1の排気管10Cを備えている点以外、排気構造100Bと実質的に同一のものとなっている。第1の排気管10Cは、排気マニホールド12Bの代わりに、第1の触媒31に流入する排気を冷媒で冷却する水冷エキマニ13を備えている点以外、第1の排気管10Bと実質的に同一のものとなっている。本実施例では冷媒にはエンジン50Aの冷却水Wが適用されており、冷却水Wはエンジン50Aに設けられた図示しない機械式のウォータポンプから冷却水導入配管45を介して水冷エキマニ13に供給される。
図8は水冷エキマニ13の具体的な構成を模式的に示す図である。図8に示すように、水冷エキマニ13は複数の排気管131を全体的に包む外壁部132を備えている。外壁部132は、複数の排気管131と間に冷却水流路を形成している。水冷エキマニ13では、冷却水導入口133から冷却水流路に冷却水Wが供給されるとともに、冷却水流路から冷却水排出口134を介して冷却水Wが排出される。なお、冷却水導入配管45は具体的には冷却水導入口133に接続されている。
次に排気構造100Cの作用効果について説明する。排気構造100Cでは、第1の触媒31に流入する排気を水冷エキマニ13で冷却することができる。このため排気構造100Cでは、近接配置とされた第1の触媒31の過熱による性能低下をより好適に防止或いは抑制できる。そしてこれにより、第1の触媒31の暖機が完了した後に、例えば第1の触媒31の機能低下防止を優先する観点から第2の排気弁59Aの片弁作動運転に切り替えるだけでなく、両弁作動運転に切り替えることも可能になる。そして両弁作動運転に切り替えることで、片弁作動運転の場合と比較してより高いエンジン性能を確保することができる。
また水冷エキマニ13は第1の排気ポート形成部11Aからの排気を冷却する構成上、第1および第2の排気ポート形成部11A、21Aの両方からの排気を冷却する場合と比較して、冷却水Wの受熱量を低減することもできる。すなわち、排気構造100Cでは、第1および第2の排気ポート形成部11A、21Aの両方からの排気を冷却する場合と同等の冷却効果を得るにあたって、冷却水Wの冷却損失Qwを低減することもできる。このため排気構造100Cでは、冷媒としてエンジン50Aの冷却水Wを用いた場合でも、冷却水Wの冷却性能が大幅に低下することを回避しつつ、排気を冷却することができる。
このように排気構造100Cは、排気構造100Bと比較して近接配置とされた第1の触媒31の過熱による機能低下をさらに好適に防止或いは抑制でき、この結果可能となった両弁作動運転に切り替えることで、片弁作動運転の場合と比較してより高いエンジン性能を確保することもできる。また排気構造100Cは、冷却水Wの冷却性能の大幅な低下を招くことなく、排気を冷却することができる。
図9は本実施例に係る排気構造100Dを模式的に示す図である。排気構造100Dは、第1および第2の排気弁58A、59Aの代わりに、第1および第2の排気弁58B、59Bを備えている点と、第1および第2の排気管10B、20Bの代わりに第1および第2の排気管10D、20Cを備えている点以外、排気管100Bと実質的に同一のものとなっている。この点、エンジン50Bは、第1および第2の排気ポート形成部11A、21Aの代わりに、第1および第2の排気ポート形成部11B、21Bを備えるとともに、これに応じて第1および第2の排気弁58A、59Aの代わりに、第1および第2の排気弁58B、59Bを備えたものとなっており、これらの点以外、エンジン50Aと実質的に同一のものとなっている。第1および第2の排気弁58B、59Bは、第1および第2の排気ポート形成部11B、21Bの流路断面積に適合した大きさになっている点以外、第1および第2の排気弁58A、59Aと実質的に同一のものとなっている。
第1の排気管10Dは第1の排気ポート形成部11Aの代わりに第1の排気ポート形成部11Bを備えている点と、これに応じて第1の排気マニホールド12Bの代わりに、第1の排気マニホールド12Cを備えている点で、第1の排気管10Bとは異なるものとなっている。第2の排気管20Cは第1の排気ポート形成部21Aの代わりに第1の排気ポート形成部21Bを備えている点と、これに応じて第1の排気マニホールド22Bの代わりに、第1の排気マニホールド22Cを備えている点で、第2の排気管20Bとは異なるものとなっている。
第1および第2の排気ポート形成部11B、21Bそれぞれは、第2の排気ポート形成部21Bそれぞれの流路断面積が第1の排気ポート形成部11Bそれぞれの流路断面積よりも大きくなるように形成されている。
この点、第1の排気ポート形成部11Bそれぞれの流路断面積は互いに略等しい大きさに設定されており、且つ第1の排気ポート形成部11Aそれぞれの流路断面積よりも小さく設定されている。また、第2の排気ポート形成部21Bそれぞれの流路断面積は互いに略等しい大きさに設定されており、且つ第2の排気ポート形成部21Aそれぞれの流路断面積よりも大きく設定されている。第1および第2の排気ポート形成部11A、21Aそれぞれの流路断面積は、互いに略等しい大きさに設定された場合の通常の大きさになっている。
第1および第2の排気マニホールド12C、22Cは第1および第2の排気ポート形成部11B、21Bの流路断面積それぞれに適合するように形状変更されている点以外、第1および第2の排気マニホールド12B、22Bと実質的に同一のものとなっている。
次に排気構造100Dの作用効果について説明する。排気構造100Dでは、後方配置とされた第2の触媒32に対応する第2の排気ポート形成部21Bの断面積が大きくなっているため、第2の排気弁59Bの片弁作動運転時でも第1および第2の排気弁58A、59Aの両弁作動運転時と同等、或いはこれにより近いエンジン性能を得ることができる。
また排気構造100Dでは、近接配置とされた第1の触媒31に対応する第1の排気ポート形成部11Bの断面積が小さくなっているため、第1の排気管10Dの熱容量を第1の排気管10Bよりも減少させることができ、これにより第1の触媒31の触媒暖気性を高めることもできる。
このように排気構造100Dは、排気構造100Bと比較してさらに第1の触媒31の早期活性化による排気エミッションの改善を好適に図ることができ、また後方配置とされた触媒32に対応する第2の排気弁59Bの片弁作動運転時に高いエンジン性能を得ることができる。
図10は本実施例に係る排気構造100Eを模式的に示す図である。排気構造100Eは、合流配管40Bの代わりに、第1の触媒31から第2の触媒32に排気を流通させる第3の排気管41を備えている点と、第3の排気管41を備えることに伴い第2の触媒32をより後方に配置している点と、これに応じて第2の排気管20Bの代わりに、第2の排気管20Dを備えている点以外、排気構造100Bと実質的に同一のものとなっている。第2の排気管20Dは、第2の排気マニホールド22Bの代わりに、第2の触媒32の配置に応じて、全長を長くしてまとめられた第2の排気マニホールド22Dを備えている以外、第1の排気管20Bと実質的に同一のものとなっている。第3の排気管41は本実施例では具体的には第1の触媒31に下流側から接続されており、第1の触媒31と第2の排気マニホールド22Dの配管集合部とを連通することで、第1の触媒31から第2の触媒32に排気が流通するように第1の触媒31と第2の触媒32とを連通している。かかる第3の排気管41を備えた排気構造100Eの場合、排気空燃比を検出するためのA/Fセンサ75を例えば第2の排気マニホールド22Dの配管集合部に設けることができる。
次に排気構造100Eの作用効果について説明する。排気構造100Eでは、近接配置とされた第1の触媒31に対応する第1の排気弁58Aの片弁作動運転時でも、後方配置とされた第2の触媒32を暖機することができる。このため排気構造100Eでは、第2の触媒32をより早く活性化させることができる。また排気構造100Eでは、第1の触媒31の暖気が完了した後に、例えば第1および第2の排気弁58A、59Aの両弁作動運転に切り替える代わりに、第2の排気弁59Aの片弁作動運転に切り替えて第2の触媒32を素早く活性化することも可能になる。すなわち、暖機が完了した第1の触媒31にも排気を流通させつつ、第2の触媒32の暖機を図る代わりに、第2の排気弁59Aの片弁作動運転に切り替えることで、第2の触媒32を素早く活性させ、これにより排気エミッションの改善を図ることも可能になる。
このように排気構造100Eは、排気構造100Bと比較してさらに第2の触媒32の早期活性化を図ることができる。
本実施例では上述した排気構造100Aから100Eまでのいずれかについて制御を行うことが可能なECU1Cについて説明する。なお、ECU1Cは第1の触媒31を近接配置とし、第2の触媒32を後方配置とした上で、第1および第2の触媒31、32それぞれを第3の触媒33に接続した場合に対して効果的であるため、以下ではその一例として排気構造100Bを制御対象とした場合を想定して説明する。ECU1Cは第3の触媒33の活性状態を検出する第1の検出手段がさらに実現される点と、第1の制御手段がさらに以下に示す制御を行うように実現される点以外、ECU1Aと実質的に同一のものとなっている。このためECU1Cについては図示省略する。なお、ECU1Bに係る第1の制御手段をさらに以下に示す制御を行うように実現することも可能である。
第1の検出手段は、本実施例では具体的には第3の触媒33の床温を推定することで、第3の触媒33の活性状態を検出する。但しこれに限られず、第1の検出手段は、例えば第3の触媒33の床温をセンサで直接的に検知することで、第3の触媒33の活性状態を検出してもよい。なお、第3の触媒33の活性状態は公知技術によって検出されてよいため、ここではその詳細な説明を省略する。
ECU1Cに係る第1の制御手段は、第1の検出手段が第3の触媒33が活性化したことを検出した場合に、第1および第2の排気弁58A、59Aのうち、第2の触媒33に対応する第2の排気弁59Aの作動を休止しないように排気側VVT56をさらに制御するように実現されている点以外、ECU1Aに係る第1の制御手段と実質的に同一のものとなっている。第2の排気弁59Aの作動を休止しないように排気側VVT56を制御するにあたっては、具体的には第2の排気弁59Aの片弁作動運転を行うように排気側VVT56を制御する第1の制御と、第1および第2の排気弁58A、59Aの両弁作動運転を行うように排気側VVT56を制御する第2の制御とを行うことができる。この点、本実施例では第1の制御手段は第1の制御を行うこととしている。
次にECU1Cの動作を図11に示すフローチャートを用いて詳述する。なお、本フローチャートは、機関冷間始動後、第2の排気弁59Aの片弁休止運転(換言すれば、第1の排気弁58Aの片弁作動運転)を行っているときに行われる。ECU1Cは、第3の触媒33の暖機が完了したか否かを判定する(ステップS31)。すなわち本ステップで第3の触媒33が活性化したか否かが判断される。ステップS31で否定判定であればステップS31に戻る。これにより第2の排気弁59Aの片弁休止運転が継続される。一方、ステップS31で肯定判定であれば、第3の触媒33が活性化したと判断される。このときECU1Cは第1の制御を行い、第2の排気弁59Aの片弁作動運転を開始する(ステップS32A)。
すなわちECU1Cは、第3の触媒33の暖機が未完了の場合には、第1の触媒31のみに排気を流通させ、第3の触媒33の暖機が完了した後に第2の触媒32に排気を流通させる。これにより、暖機が未完了となっている第2の触媒32に排気を流通させることによる排気エミッションの悪化を防止できる。
このようにECU1Cは、ECU1Aと比較してさらに暖機が未完了となっている第2の触媒32に排気を流通させる場合に排気エミッションが悪化することを防止できる。
本実施例ではECU1Cに対してさらに変更を加えたECU1Dについて説明する。なお、以下ではECU1Cと同様に排気構造100Bを制御対象とした場合を想定して説明する。ECU1Dは、第2の触媒32の活性状態を検出する第2の検出手段がさらに実現される点と、第1の制御手段がさらに以下に示す制御を行うように実現される点以外、ECU1Cと実質的に同一のものとなっている。このためECU1Dについては図示省略する。
ECU1Dに係る第1の制御手段は、第2の検出手段が第2の触媒32が活性化したことを検出した場合に、第1および第2の排気弁58A、59Aのうち、第1の触媒31に対応する第1の排気弁58Aの作動を休止するように(すなわち、第1の排気弁58Aの片弁休止運転を行うように)排気側VVT56をさらに制御するように実現されている点と、実施例6で前述した第1の制御の代わりに第2の制御を行うように実現されている点以外、ECU1Cに係る第1の制御手段と実質的に同一のものとなっている。
次にECU1Dの動作を図12に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本フローチャートは図11に示すフローチャートに対してステップS32Aの代わりにステップS32Bを追加するともに、ステップS33、S34をさらに追加したものとなっている。ステップS31で肯定判定であった場合、ECU1Dは第2の制御を行い、第1および第2の排気弁58A、59Aの両弁作動運転を開始する(ステップS32B)。そしてステップS32に続いてECU1Dは、第2の触媒32の暖機が完了したか否かを判定する(ステップS33)。否定判定であればステップS33に戻る。これにより両弁作動運転が継続される。一方、ステップS33で肯定判定であれば、ECU1Dは、第1の排気弁58Aの片弁休止運転を行うように排気側VVT56を制御する(ステップS34)。
これにより、第2の触媒32の暖機が完了するまでは、第1および第3の触媒31、33で排気を浄化できる。またこれにより、第2の触媒32の暖機が完了した後には、第2および第3の触媒32、33で排気を浄化できる。このため第2の排気弁59Aの片弁作動運転時に第2の触媒32の暖機が完了していない場合には、第3の触媒33のみで排気が浄化されることになるECU1Cの場合と比較して排気を好適に浄化することができる。
このようにECU1DはECU1Cと比較してさらに排気を好適に浄化することができる。
図13は本実施例に係る排気構造100Fを模式的に示す図である。排気構造100Fは水冷エキマニ13への冷却水Wの流入を制御(ここでは許可、或いは遮断)することが可能な流入制御手段である電磁弁46をさらに備えている以外、排気構造100Cと実質的に同一のものとなっている。この電磁弁46は具体的には冷却水導入配管45に設けられている。
また排気構造100Fに適用される本実施例に係るECU1Eは、電磁弁46が制御対象としてさらに電気的に接続されている点と、以下に示す第2の制御手段がさらに実現される点以外、ECU1Aと実質的に同一のものとなっている。このためECU1Eについては図示省略する。なお、排気構造100Fを制御対象として、ECU1B、ECU1CまたはECU1Dで以下に示す第2の制御手段をさらに実現することも可能である。
第2の制御手段は、電磁弁46を制御することで水冷エキマニ13への冷却水Wの流入を制御(ここでは許可、或いは遮断)する。電磁弁46を制御するにあたって、第2の制御手段は、エンジン50Aの運転状態や、第1および第2の排気弁58A、59Aの作動、休止の状態など、種々の条件に応じて電磁弁46を制御する。この点、第2の制御手段は具体的には排気側VVT56が、第1および第2の排気弁58A、59Aのうち、第1の触媒31に対応する第1の排気弁58Aの作動を休止するように制御されている場合に(すなわち、第1の排気弁58Aの片弁休止運転が行われている場合に)、水冷エキマニ13への冷却水Wの流入を遮断するように電磁弁46を制御する。
次にECU1Eの動作を図14に示すフローチャートを用いて詳述する。なお、本フローチャートはエンジン50Aの運転中に所定のタイミング毎に行われる。ECU1Eは第1の排気弁58Aの片弁休止運転が行われているか否かを判定する(ステップS41)。否定判定であれば、本フローチャートを一旦終了する。一方、ステップS41で肯定判定であれば、ECU1Eは電磁弁46を制御し、水冷エキマニ13への冷却水Wの流入を遮断する(ステップS42)。これにより、冷却水Wへの放熱が減少するため、第1の触媒31が過冷却することを防止或いは抑制できる。また冷却水Wの受熱が減少するため、冷却水Wからの放熱を促進する図示しないラジエータの負荷を軽減することもできる。
このように排気構造100FおよびECU1Eは、排気構造100Cと比較してさらに第1の触媒31が過冷却することを防止或いは抑制でき、またラジエータの負荷を軽減することもできる。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
例えば上述した実施例では直列4気筒の気筒配列構造と排気2弁構造とを備えたエンジン50がエンジンである場合について詳述したが、本発明はこれに限られず、適宜のエンジンについて適用されてよい。
また例えば実施例3では水冷エキマニ13が冷却手段である場合について詳述したが、冷却エキマニ13の具体的な構成は必ずしも図8に示す構成に限られず、近接配置とされた第1の触媒に対応する第1の排気マニホールドの全部または一部を冷媒によって冷却することが可能なその他の適宜の構成であってもよい。また冷却手段は例えばエンジンの排気ポート周りに冷却水などの冷媒を流通させる流路を形成する流路形成部などであってもよい。
また例えば実施例8では電磁弁46が流入制御手段である場合について詳述したが、流入制御手段は例えば冷媒の流量を調節する流量調節弁であってもよい。この場合、第2の制御手段は、冷却手段への冷媒の流入を制御するにあたって、例えば冷媒の流量を増大、或いは減少させるように実現されてもよい。これによっても、第1の触媒の過冷却を防止或いは抑制することや、ラジエータの負荷を軽減することに対して所定の効果を奏することができる。また流入制御手段は、例えば機械式のウォータポンプの代わりに別途設けた電動式のウォータポンプなどであってもよい。
また、第1および第2の制御手段や第1および第2の検出手段は主にエンジン50を制御するECU1で実現することが合理的であるが、例えばその他の電子制御装置や専用の電子回路などのハードウェアやこれらの組み合わせによって実現されてもよい。この点、本発明のエンジンの排気構造の制御装置は、例えば複数の電子制御装置や、電子回路等のハードウェアや、電子制御装置と電子回路等のハードウェアとの組み合わせで実現されてもよい。同様に本発明のエンジンの排気構造の制御装置で機能的に実現される各種の手段も、複数の電子制御装置や、電子回路等のハードウェアや、電子制御装置と電子回路等のハードウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
排気構造100Aを模式的に示す図である。 吸気系60とともにエンジン50Aを一気筒につき、断面で模式的に示す図である。 ECU1Aを模式的に示す図である。 ECU1Aの動作をフローチャートで示す図である。 排気構造100Bを模式的に示す図である。 ECU1Bの動作をフローチャートで示す図である。 排気構造100Cを模式的に示す図である。 水冷エキマニ13の具体的な構成を模式的に示す図である。 排気構造100Dを模式的に示す図である。 排気構造100Eを模式的に示す図である。 ECU1Cの動作をフローチャートで示す図である。 ECU1Dの動作をフローチャートで示す図である。 排気構造100Fを模式的に示す図である。 ECU1Eの動作をフローチャートで示す図である。
1 ECU
10 第1の排気管
11 第1の排気ポート形成部
12 第1の排気マニホールド
13 水冷エキマニ
20 第2の排気管
21 第2の排気ポート形成部
22 第2の排気マニホールド
31 第1の触媒
32 第2の触媒
33 第3の触媒
40 分岐配管
41 第3の排気管
50 エンジン
56 排気側VVT
58 第1の排気弁
59 第2の排気弁
100 排気構造

Claims (3)

  1. エンジンの一気筒あたりに設けられた第1の排気弁および第2の排気弁と、
    前記第1の排気弁および前記第2の排気弁のうち、一部の排気弁の作動を閉弁状態で休止させることが可能な弁休止手段と、
    前記気筒に前記第1の排気弁を介して連通した第1の排気管の下流側に接続した第1の触媒、および前記気筒に前記第2の排気弁を介して連通した第2の排気管の下流側に接続した第2の触媒と、
    前記第1の触媒に流入する排気を冷媒により冷却する冷却手段と、
    前記第1の触媒および前記第2の触媒の下流側に配置され、前記第1の触媒に配管を介して連通するとともに前記第2の触媒にも配管を介して連通した第3の触媒と、を有し、
    前記第1の触媒が前記第2の触媒よりも前記エンジンに近接して配置されたエンジンの排気構造において、
    少なくとも前記エンジンの冷間始動時に、前記第2の排気弁の作動を休止させるとともに、前記第1の排気弁の作動を休止させないように前記弁休止手段を制御する第1の制御手段と、
    前記第3の触媒の活性状態を検出する第1の検出手段と、
    前記第2の触媒の活性状態を検出する第2の検出手段と、を備え、
    前記第1の制御手段は、前記第2の排気弁の作動を休止させるとともに前記第1の排気弁の作動を休止させないように前記弁休止手段を制御した場合において、さらに前記第1の検出手段が前記第3の触媒が活性化したことを検出した場合には、前記第2の排気弁の作動を休止させないように前記弁休止手段をさらに制御し、
    前記第1の制御手段は、前記第2の排気弁の作動を休止させないように前記弁休止手段をさらに制御した場合において、さらに前記第2の検出手段が前記第2の触媒が活性化したことを検出した場合には、前記第1の排気弁の作動を休止させるように前記弁休止手段をさらに制御する、エンジンの排気構造。
  2. 請求項1記載のエンジンの排気構造であって、
    前記第1の触媒から前記第2の触媒に排気を流通させる第3の排気管をさらに備えたエンジンの排気構造。
  3. 請求項1または2記載のエンジンの排気構造であって、
    前記冷却手段への冷媒の流入を制御することが可能な流入制御手段と、
    前記第1の制御手段が前記第1の排気弁の作動を休止させるように前記弁休止手段を制御している場合に、前記冷却手段への冷媒の流入を遮断するか、或いは前記冷却手段への冷媒の流入量を減少させるように前記流入制御手段を制御する第2の制御手段と、をさらに備えたエンジンの排気構造。
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