JP5185737B2 - 着用物品 - Google Patents

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Description

この発明は、着用物品に関し、さらに詳しくは使い捨てのおむつ、排便トレーニングパンツ、失禁ブリーフ等に取り付け可能な着用物品に関する。
従来、紙おむつのおむつ本体を背側から股下を通って腹側へとあてがい、このおむつ本体を着用者の身体に紐で結んで固定させるいわゆる「越中ふんどし」のようなタイプのものとして、例えば、特開2007−283007号公報(特許文献1)が公知である。この特許文献1において、紐は、おむつ本体の両側に沿って切断して形成される。切断線は、一端から他端近傍まで形成され、他端では、完全に切断されることがない。したがって、紐は他端でおむつ本体に接続されたまま形成される。
特開2007−283007号公報
着用者が歩いたりして腰回りを動かしたときや、排尿等によって股下部分が重くなったときには、おむつ本体が股下側に向かって下がるようにずれてしまうことがある。おむつがずれると着用者の脚回りとの間、特におむつと着用者の鼠蹊部の間に隙間ができ、この隙間から尿等が漏れるという問題があった。
この発明では、着用者との間に隙間が生じることがなく、隙間からの尿等の漏れを抑制することができる着用物品を提供することを課題とする。
この発明は、縦方向および横方向と、身体側および着衣側と、前ウエスト域および後ウエスト域の一方である第1ウエスト域、ならびに前記前ウエスト域および後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1および第2ウエスト域間に位置するクロッチ域とを含むシャーシと、少なくとも前記クロッチ域に形成された吸液構造体と、前記第1ウエスト域に形成され前記第2ウエスト域を身体側に締め付け可能なウエスト紐とを含む着用物品の改良に関わる。
この発明は前記着用物品において、前記シャーシは、前記縦方向に延びる両側縁と、前記横方向に延びるとともに前記第1ウエスト域に位置する第1端縁および前記第2ウエスト域に位置する第2端縁とを含み、前記ウエスト紐は、前記両側縁の各々に位置する複数の紐部によって形成され、前記第1ウエスト域に接続する基端縁と、前記基端縁の反対側に位置する自由端縁とを含み、前記複数の紐部は、前記基端縁での接続位置が前記縦方向に並んで形成され、前記紐部は、前記両側縁に沿って前記縦方向に延びる切断線によって前記シャーシを切断することにより形成され、前記切断線は、前記横方向に離間して複数形成され、前記横方向内側に位置する切断線は、その外側に位置する切断線よりも、前記第1端縁からの離間距離が長いことを特徴とする。
複数の紐部の接続位置が縦方向に並ぶとは、着用物品着用時において、縦方向上下に位置することを言い、紐部が互いに隣接する態様、および、離間する態様のいずれをも含む。
好ましい他の実施態様のひとつとして、複数の前記紐部は、前記シャーシの前記縦方向の両側の各々において前記自由端縁一体化される。
好ましい他の実施態様のひとつとして、複数の前記紐部は、少なくともいずれかひとつが長手方向に伸縮可能に弾性化される。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記ウエスト紐は、前記両側縁に沿って一対形成され、前記第2ウエスト域の前記着衣側には、一方の前記ウエスト紐を保持可能な第1紐保持部と、他方の前記ウエスト紐を保持可能な第2紐保持部とが形成され、前記第1紐保持部と第2紐保持部とは、前記横方向の長さ寸法を二等分する縦中心線を介して前記横方向に対向して形成される。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記ウエスト紐は、前記基端縁および前記自由端縁において非弾性化される。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記ウエスト紐は、前記自由端縁に少なくともその一部が硬化された硬化部が形成される。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記シャーシは、前記両側縁において前記縦方向に伸縮可能に弾性化される。
着用物品の第1ウエスト域には、第2ウエスト域を身体側に締め付け可能なウエスト紐を形成し、このウエスト紐は、両側縁の各々に位置する複数の紐部によって形成されることとしている。紐部によって着用物品を身体側に締め付けることによって、着用物品が縦方向に移動するのを抑制することができ、排尿等によってクロッチ域が重たくなったような場合であっても、着用物品がクロッチ域側へと下がるのを防止することができる。着用物品が縦方向に下がるのを抑制することができるので、着用者の鼠蹊部と着用物品とに隙間が生じるのを防止することができ、この隙間からの尿等の漏れを抑制することができる。また、第1ウエスト域に位置する基端縁では、複数の紐部が縦方向上下に並んで接続されているので、前後ウエスト域の縦方向の広い領域で、着用物品を着用者に対して密着させることができ、より一層着用物品が縦方向に下がるのを抑制することができるとともに、ウエスト開口からの尿等の漏れを抑制することもできる。
着用物品として使い捨ておむつを用い、この発明の一例を説明する。
<第1の実施形態>
図1はおむつ1の着用状態を示した斜視図、図2はおむつ1を展開した状態の平面図であって、身体側から見たときの図、図3は図2のIII−III線断面図である。図2および3では、説明のためおむつ1に皺が発生しない状態すなわち弾性部材を収縮させない状態を示している。おむつ1は、着用者の腹側から背側に向かう縦方向Yと、縦方向Yに直交する横方向Xとを含み、横方向Xの寸法を二等分する縦中心線P−Pと、縦方向Yの寸法を二等分する横中心線Q−Qとを含む。おむつ1はシャーシ20と、吸液構造体30と、ウエスト紐40とを含む。シャーシ20は、縦方向Yの前後に位置する前ウエスト域5、後ウエスト域6、これらウエスト域5,6の間に位置するクロッチ域7とを含み、後ウエスト域6を第1ウエスト域、前ウエスト域5を第2ウエスト域としている。
シャーシ20は、身体側に位置し透液性を有する内面シート21と、着衣側に位置し不透液性を有する外面シート22とを含み、これら内外面シート21,22は縦方向Yに延びる略矩形を有し、縦方向Yと横方向Xとに関して外面シート22よりも内面シート21が小さく、外面シート22の前後端縁および両側縁が内面シート21の縦方向Yおよび横方向X外側に延出している。このようなシャーシ20は、外面シート22によって縦方向Yに延びるシャーシ側縁23,24と、横方向Xに延びるシャーシ前後端縁25,26を形成している。この発明の第1端縁がシャーシ後端縁26に相当し、第2端縁がシャーシ前端縁25に相当する。
図2,3に示したように、内外面シート21,22の間には、吸液構造体30が形成されている。吸液構造体30は、フラッフパルプ等によって形成される吸液性芯材31と、吸液性芯材31を覆うティッシュペーパ等の液拡散シート32と、液拡散シート32と外面シート22との間に配置されシャーシ20への尿等の漏れを防止するための漏れ防止シート33とを含む。吸液構造体30は、少なくともクロッチ域7に位置し、クロッチ域7から前後ウエスト域5,6へと縦方向Yに延びている。吸液構造体30は、横中心線Q−Q近傍において、縦中心線P−Pに向かって湾曲し、この湾曲部分を着用者の鼠蹊部に位置させることによって、おむつ1が着用者の脚回りに密着可能としている。吸液構造体30は、縦方向Yに延びる吸液側縁34,35と、横方向Xに延びる吸液前後端縁36,37とを含む。これら吸液両側縁34,35および吸液前後端縁36,37から、内面シート21の両側縁および前後端縁が延出し、吸液構造体30が内面シート21で覆われる構成にしている。
一対のウエスト紐40は、シャーシ側縁23,24にそれぞれ位置し、横方向Xに離間して形成されるとともに、横方向Xの内側に位置する第1紐部41と、外側に位置する第2紐部42とを含む。第1および第2紐部41,42は、外面シート22の一部によって形成されている。すなわち、外面シート22は、一枚の繊維不織布から形成され、その横方向Xの両端部を、折返し線28に沿って身体側に向かって折り返し、折返し部29を形成している。これら折返し部29には、縦方向Yに延びるとともに横方向Xに離間する内外側切断線43,44を形成し、これら内外側切断線43,44で外面シート22および折返し部29を切断することによって第1および第2紐部41,42を形成している。
内側切断線43は、前端43aがシャーシ前端縁25に接触し、後端43bがシャーシ後端縁26とは離間している。外側切断線44は、前後端44a,44bのいずれもがシャーシ前後端縁25,26と離間している。すなわち、第1および第2紐部41,42は、後ウエスト域6でシャーシ20と接続して基端縁45を形成し、その反対側で内側切断線43によってシャーシ20とは切り離され、自由端縁46を形成している。このような第1および第2紐部41,42は、基端縁45および自由端縁46では、切断されることなく、一体化されている。
内側切断線43は、シャーシ後端縁26から後端43bまでの離間距離が、外側切断線44のシャーシ後端縁26から後端44bまでのそれよりも長くなっている。言い換えれば、外側切断線44の方がシャーシ後端縁26側に深い切込みを有している。後端43bおよび後端44bは、いずれも吸液後端縁37とシャーシ後端縁26との間に位置するように形成される。
折返し線28から外側切断線44までの横方向Xの長さ寸法と、内外側切断線43,44の間の横方向Xの長さ寸法とがほぼ等しく、これによって第1および第2紐部41,42の横方向Xの長さ寸法がほぼ等しくなっている。
第1および第2紐部41,42には、これらを伸縮可能に弾性化する第1および第2紐弾性部材47,48を縦方向Yに伸長状態で取り付けている。第1および第2紐弾性部材47,48は、第1および第2紐部41,42に対してそれぞれその両側に2本ずつ配置され、折返し部29と外面シート22との少なくともいずれか一方に接合される。第1および第2紐部41,42は、基端縁45および自由端縁46では弾性化されないように、第2紐弾性部材47,48は、それら基端縁45および自由端縁46を除く部分において取り付けられている。
内側切断線43よりも横方向Xの内側であって、吸液側縁34,35との間には、レッグ弾性部材27を縦方向Yに伸長状態で取り付け、シャーシ20のシャーシ側縁23,24を伸縮可能に弾性化している。レッグ弾性部材27は、折返し部29と外面シート22との間に取り付けられ、それら少なくともいずれか一方に接合される。レッグ弾性部材27は、少なくともクロッチ域7に位置し、この実施形態では、クロッチ域7から前後ウエスト域5,6へと縦方向Yに延びている。
前ウエスト域5の外面シート22には、第1および第2紐部41,42を通すための第1および第2紐保持部51,52を形成している。具体的には、第1紐保持部51は、縦方向Yに延びる一対のスリット53によって形成され、第2紐保持部52は、縦方向Yに延びる一対のスリット54によって形成されている。スリット53,54は、外面シート22を厚さ方向に貫通し、その縦方向Yの長さ寸法は、第1および第2紐部41,42の横方向Xの長さ寸法の和、すなわちウエスト紐40全体の横方向Xの長さ寸法よりも大きくしている。第1および第2紐保持部51,52は、縦中心線P−Pを介して横方向Xに対向し、縦中心線P−Pからほぼ等しい距離に離間している。第1および第2紐保持部51,52は、吸液構造体30と重なる位置に形成されている。
上記のようなおむつ1を着用者に着用させるには、シャーシ20の後ウエスト域6を着用者の背中および臀に、クロッチ域7が股に、前ウエスト域5が腹に位置するように、このシャーシ20を着用者にあてがう。シャーシ20を着用者にあてがったら、一対のウエスト紐40を前ウエスト域5の着衣側へとそれぞれ回し、これらウエスト紐40を互いに結んで、シャーシ20を着用者に固定させる。このとき、ウエスト紐40は、第1および第2紐保持部51,52のスリット53,54に通し、これら第1および第2紐保持部51,52の間、すなわち縦中心線P−P近傍で結ぶ。
以上のようなおむつ1によれば、ウエスト紐40は、第1紐部41と第2紐部42とを含むこととしたので、これら第1および第2紐部41,42を形成する内外側切断線43,44の後端43b,44bからシャーシ後端縁26までの離間距離を変えることによって、基端縁45での第1および第2紐部41,42の接続位置が、縦方向Yにずれるように並ぶ。シャーシ後端縁26から外側切断線44の後端44bまでの離間距離よりも、内側切断線43の後端43bまでの離間距離の方を長くしたので、外側切断線44で形成される第2紐部42が、内側切断線43で形成される第1紐部41よりも実質的に長くなる。しかも、外側切断線44の方が後端縁26に対して深く切りこみが入ることになり、おむつ1を着用した際には、第2紐部42が第1紐部41よりもシャーシ後端縁26側に位置するようになる。
おむつ1の着用時において、第2紐部42がシャーシ後端縁26側に位置し、第1紐部41が第2紐部42よりもシャーシ前端縁27側に位置することによって、第2紐部42で着用者の臍に近い位置を締め付け、第1紐部41で着用者の脚の付け根に近い部分を締め付けることができる。このように、縦方向Yの上下に相違する二箇所でおむつ1を着用者に対して締め付けることができるので、特におむつ1が縦方向Yにずれるのを抑制することができる。したがって、排尿等によってクロッチ域7が重くなり、おむつ1が縦方向Yの下方に移動しようとした場合であっても、この移動を抑制することができる。おむつ1が下方に移動するのを抑制することができるので、おむつ1と着用者の鼠蹊部とに隙間が形成されるのを防止することができ、この隙間からの尿等の漏れを抑制することができる。
また、第1および第2紐部41,42によって、着用者に対して縦方向Yに広い領域で締め付けることができるので、その分広い面積でおむつ1を着用者に密着させることができ、尿等の漏れを防止することができる。特に、幼児は成長が早く、以前のサイズのおむつがすぐに小さくなってしまうということがあるが、第1および第2紐部41,42を設けることによって、縦方向Yにおけるサイズ調整が可能となる。また、体の大きな着用者に対しておむつ1を着用させる場合であっても、広い領域で前後ウエスト域5,6を着用者に密着させることが可能となる。ウエスト紐40の縦方向Yの上方に位置する第2紐部42は、着用者に対する密着および、鼠蹊部における隙間形成の防止を考慮すれば、着用者のウエスト近傍に位置し、下方に位置する第1紐部41は、着用者の脚の付け根の近傍に位置することが望ましい。
ウエスト紐40を第1および第2紐保持部51,52で保持することとしたので、排尿等によってシャーシ20のクロッチ域7が重たくなったような場合であっても、ウエスト紐40でシャーシ20が縦方向Yに下がるのを抑制することができる。したがって、おむつ1のクロッチ域7のシャーシ側縁23,24と着用者の鼠蹊部との間に隙間が生じ難く、脚回りからの尿漏れ等をより一層抑制することができる。
しかも、クロッチ域7のシャーシ側縁23,24には、レッグ弾性部材27が取り付けられているので、クロッチ域7のシャーシ側縁23,24は着用者の鼠蹊部との隙間を解消することができる。
第1および第2紐部41,42は、第1および第2紐弾性部材47,48によって長手方向に弾性化されているので、第1および第2紐部41,42を長手方向に引っ張りながら結ぶことによって、第1および第2紐部41,42の収縮によって前後ウエスト域5,6を着用者に密着させることができる。また、第1および第2紐部41,42を弾性化することによって、着用者のウエストの変化に第1および第2紐部41,42が追従することができる。すなわち、特に幼児の場合には、食事の前後でウエストの大きさが変化するが、これによっておむつが苦しくなったり、緩くなったりするのを抑制することができる。
第1および第2紐保持部51,52を前ウエスト域5の着衣側に位置する外面シート22に形成することとしたので、第1および第2紐部41,42が直接肌に触れることがない。したがって、弾性化によって第1および第2紐部41,42に皺が発生した場合であっても、この皺によって肌に刺激を与えるのを抑制することができる。第1および第2紐保持部51,52を吸液構造体30と重なる位置関係にし、ウエスト紐40を通したときに、これらウエスト紐40の身体側に吸液構造体30が位置することとしたので、吸液構造体30の剛性によって、ウエスト紐40の身体に対する締め付けを緩和することができる。したがって、ウエスト紐をきつめに結んだ場合であっても、肌に対する刺激を低減することができ、皺による刺激も低減することができる。
ウエスト紐40の第1および第2紐部41,42を弾性化することによって、第1および第2紐部41,42に皺が生じた場合には、この皺によって第1および第2紐保持部51,52にウエスト紐40が引っかかり、ウエスト紐40の第1および第2紐保持部51,52からの抜けを防止することができる。第1および第2紐保持部51,52を縦中心線P−Pに対して離間対向するようにしているので、これら横方向Xの外側から内側へとウエスト紐40を通した場合には、これらウエスト紐40の結び目は、第1および第2紐保持部51,52の間、すなわち、縦中心線P−Pの近傍に位置することになる。このように縦中心線P−Pの近傍に結び目が来るようにすることによって、一対のウエスト紐40を均等に引っ張ることができ、いずれか一方の紐が強く引っ張られるのを防止することができる。いずれか一方のみが強く引っ張られたときには、弾性部材の伸長応力が大きくなり、一方の締め付け力が強くなってしまい、肌に対する刺激や違和感が大きくなる。
ウエスト紐40の自由端縁46には、第1および第2紐弾性部材47,48の弾性力を作用させないようにしているので、自由端縁46に第1および第2紐弾性部材47,48によって皺が発生することがない。自由端縁46に皺が発生しないので、この自由端縁46を指でつまみやすく、しかも、第1および第2紐保持部51,52に通しやすい。また、この自由端縁46に硬化部を形成することによって、より一層つまみやすく、しかも第1および第2紐保持部51,52を通しやすくすることができる。自由端縁46をつまみやすくすることによって、お年寄りや子供などの細かい作業が苦手な着用者であっても、自分で容易に着用することができる。硬化部の形成としては、自由端縁46に接着剤を塗布して硬化させたり、熱溶融によって硬化させたり、他のシート等を貼り付けることによって硬化させたりすることが考えられる。
ウエスト紐40の自由端縁46に前記硬化部を形成した場合には、その端縁46に沿って柔軟部をさらに形成することができる。例えば、ウエスト紐40を繊維不織布で形成した場合には、柔軟部を繊維が毛羽立つようにすることによって形成することができる。このように柔軟部を形成することによって、ウエスト紐40が着用者の肌に接触したような場合であっても、肌トラブルを抑制することができる。
第1および第2紐部41,42は、シャーシ20を形成する外面シート22を内外側切断線43,44で切断するだけで形成することができ、しかも基端縁45において第1および第2紐41,42を後ウエスト域6に接合することができるので、他の紐を別途接合手段を用いてシャーシ20に取り付けるのに比べて製造が容易である。しかも、シャーシ20の縦方向Yをシャーシ20の製造工程における機械方向としておむつ1を製造した場合には、機械方向と同方向で内外側切断線43,44が形成され、かつ、機械方向と各弾性部材の伸長方向とが一致する。すなわち、これらすべての作業が同方向で行うことができるので、おむつ1の製造が容易かつ安価で行うことができる。
また、外面シート22を形成する繊維不織布は、その構成繊維の配向割合が横方向Xよりも縦方向Yにおいて高いものが好ましい。外面シート22として前記繊維不織布に替えて、プラスチックフィルムまたはこれと前記繊維不織布とのラミネートシートを用いることもできるが、この場合、プラスチックフィルムは、その分子の配向割合が横方向Xよりも縦方向Yにおいて高いものが好ましい。前記繊維および分子の配向が、内外側切断線43,44に沿って外面シート22を切断する方向と一致することで、その切断操作が容易となるからである。
第1および第2紐部41,42は、外面シート22を内外側切断線43,44で切断して形成することとしているが、内外側切断線43,44で完全に切断するものだけでなく、内外側切断線43,44に沿ってミシン目を入れるようにしてもよい。ミシン目を入れて、完全に第1および第2紐部41,42がシャーシ20から切り離されないようにすることによって、おむつ1の製造時に第1および第2紐部41,42が製造装置に絡まったりするのを防止することができる。このように内外側切断線43,44にミシン目を形成した場合には、おむつ1の着用時にミシン目を裂いて使用する。
ウエスト紐40は、第1および第2紐部41,42の二本の紐部によって形成しているが、これが三本以上の紐部によって形成されることとしてもよい。その場合には、第1および第2紐部41,42を形成する内外側切断線43,44が三本以上となる。また、外側切断線44は、シャーシ前端縁25には接触することなく、自由端縁46において第1紐部41と第2紐部42とが切断されずに一体化することとしているが、これらが切断されるようにしてもよい。ただし、第1紐部41と第2紐部42との自由端縁46が、切断されずに一体化されることによって、ウエスト紐40を第1および第2紐保持部51,52に通しやすくすることができる。第1および第2紐部41,42の自由端縁46が切断されて別々になっている場合には、これらを別途接合手段を用いることによって一体化することもできる。これら自由端縁46を接合手段を用いて接合する場合には、必ずしも、これらが完全に一致するように接合される必要はなく、多少ずれて接合されたり、その一部が接合されたりしてもよく、第1および第2紐部41,42を一緒に第1および第2紐保持部51,52に通すことが可能となればよい。
上記実施形態では、第1および第2紐保持部51,52を外面シート22に形成したスリット53,54によって構成することとしているが、これに限ったものではなく、外面シート22とは別のシートや紐等によってループを形成し、第1および第2紐部41,42を保持可能とすることもできる。また、外面シート22と第1および第2紐部41,42の一方にフックを形成し、他方にループを形成し、これらファスニング手段によって第1および第2紐保持部を形成するようにしてもよい。ただし、第1および第2紐保持部51,52のようにスリット53,54を形成することによって、別途他の部材を必要とすることがないので、その分コストの低減を図ることができる。
第1および第2紐部41,42は、それぞれに紐弾性部材を取り付けているが、いずれかひとつの紐部が弾性化されるようにしてもよい。また、第1および第2紐部41,42を弾性化するために、ゴム紐等の弾性部材を用いているが、伸縮性のシート等、他の一般的な手法を用いることができる。同様に、シャーシ20の両側縁を弾性化するために伸縮性のシート等、他の一般的な手法を用いることができる。
第1ウエスト域に後ウエスト域6が対応し、第2ウエスト域に前ウエスト域5が対応するようにしているが、これが反対になってもよい。
<第2の実施形態>
図4は、この発明の第2の実施形態を示したものである。この第2の実施形態では、シャーシ20に形成された内外側切断線49,50の後端縁49b,50bの位置が、第1の実施形態と異なるものである。第1の実施形態と同様の構成要素については、その詳細な説明を省略し、同じ符号を用いる。
内側切断線49の前端49aは、シャーシ前端縁25まで延び、後端49bは、吸液後端縁37よりも前端縁36側に位置している。外側切断線50の前端50aは、シャーシ前端縁25からは離間し、後端50bは、吸液後端縁37よりも前端縁36側に位置している。すなわち、後端49bおよび50bは、それぞれ吸液構造体30と横方向Xにおいて重なるように形成している。ただし、後端49bおよび50bは、横中心線Q−Qよりも、シャーシ後端縁26側に位置させている。
内外側切断線49,50の後端49bおよび50bは、第1の実施形態と同様に、シャーシ後端縁26からの離間距離が、内側切断線49の後端49bの方が、外側切断線50の後端50bよりも長くなるようにしている。すなわち、着用時においては、後端49bの方が、後端50bよりも縦方向Yの下方に位置するようにしている。このように内外側切断線49,50を形成することによって、第1および第2紐部41,42を形成している。
このようなおむつ1において、第1および第2紐部41,42は、第1の実施形態に比べて縦方向Yのより下方、すなわち、クロッチ域7側で接続されることになる。また、第1および第2紐部41,42を形成する内外側切断線49,50は、横方向Xにおいて吸液構造体30に重なるように形成されている。すなわち、第1および第2紐部41,42の接続位置が、横方向Xにおいて吸液構造体30に重なる。したがって、おむつ1を着用し、第1および第2紐41,42を着用者のウエストで結んだときには、吸液構造体30を確実に着用者へと密着させることができる。
第1および第2紐部41,42は、第1および第2紐保持部51,52の身体側において通過させ、これらを互いに結ぶ。第1および第2紐部41,42は、吸液構造体30に近い位置で後ウエスト域6に接続されているから、第1および第2紐部41,42を第1および第2紐保持部51,52に通すことによって、おむつ1を吸液構造体30に近い位置で下がらないように保持することができる。すなわち、吸液構造体30を縦方向Yのより高い位置で保持することができ、より一層着用者の鼠蹊部とおむつ1の隙間を防止し、この隙間からの尿漏れ等を抑制することができる。
おむつの着用状態の斜視図。 おむつの展開図。 図2のIII−III線断面図。 第2の実施形態を示した図2と同様の図。
符号の説明
1 おむつ(着用物品)
5 前ウエスト域(第2ウエスト域)
6 後ウエスト域(第1ウエスト域)
7 クロッチ域
20 シャーシ
23 シャーシ側縁
24 シャーシ側縁
25 シャーシ前端縁(第2端縁)
26 シャーシ後端縁(第1端縁)
27 レッグ弾性部材
30 吸液構造体
40 ウエスト紐
41 第1紐部
42 第2紐部
43 内側切断線
44 外側切断線
45 基端縁
46 自由端縁
47 第1紐弾性部材
48 第2紐弾性部材
49 内側切断線
50 外側切断線
51 第1紐保持部
52 第2紐保持部

Claims (7)

  1. 縦方向および横方向と、身体側および着衣側と、前ウエスト域および後ウエスト域の一方である第1ウエスト域、ならびに前記前ウエスト域および後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1および第2ウエスト域間に位置するクロッチ域とを含むシャーシと、少なくとも前記クロッチ域に形成された吸液構造体と、前記第1ウエスト域に形成され前記第2ウエスト域を身体側に締め付け可能なウエスト紐とを含む着用物品において、
    前記シャーシは、前記縦方向に延びる両側縁と、前記横方向に延びるとともに前記第1ウエスト域に位置する第1端縁および前記第2ウエスト域に位置する第2端縁とを含み、
    前記ウエスト紐は、前記両側縁の各々に位置する複数の紐部によって形成され、前記第1ウエスト域に接続する基端縁と、前記基端縁の反対側に位置する自由端縁とを含み、
    前記複数の紐部は、前記基端縁での接続位置が前記縦方向に並んで形成され
    前記紐部は、前記両側縁に沿って前記縦方向に延びる切断線によって前記シャーシを切断することにより形成され、
    前記切断線は、前記横方向に離間して複数形成され、前記横方向内側に位置する切断線は、その外側に位置する切断線よりも、前記第1端縁からの離間距離が長いことを特徴とする前記着用物品。
  2. 複数の前記紐部は、前記シャーシの前記縦方向の両側の各々において前記自由端縁が一体化される請求項1記載の着用物品。
  3. 複数の前記紐部は、少なくともいずれかひとつが長手方向に伸縮可能に弾性化される請求項1または2に記載の着用物品。
  4. 前記ウエスト紐は、前記両側縁に沿って一対形成され、
    前記第2ウエスト域の前記着衣側には、一方の前記ウエスト紐を保持可能な第1紐保持部と、他方の前記ウエスト紐を保持可能な第2紐保持部とが形成され、前記第1紐保持部と第2紐保持部とは、前記横方向の長さ寸法を二等分する縦中心線を介して前記横方向に対向して形成される請求項1〜3のいずれかに記載の着用物品。
  5. 前記ウエスト紐は、前記基端縁および前記自由端縁において非弾性化される請求項1〜4のいずれかに記載の着用物品。
  6. 前記ウエスト紐は、前記自由端縁に少なくともその一部が硬化された硬化部が形成される請求項1〜5のいずれかに記載の着用物品。
  7. 前記シャーシは、前記両側縁において前記縦方向に伸縮可能に弾性化される請求項1〜6のいずれかに記載の着用物品。
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