JP5306761B2 - 着用物品 - Google Patents

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Description

この発明は、着用物品に関し、さらに詳しくは使い捨てのおむつ、排便トレーニングパンツ、失禁ブリーフ等に取り付け可能な着用物品に関する。
従来、紙おむつのおむつ本体を背側から股下を通って腹側へとあてがい、このおむつ本体を着用者の身体に紐で結んで固定させるいわゆる「越中ふんどし」のようなタイプのものとして、例えば、特開2007−283007号公報(特許文献1)が公知である。この特許文献1において、紐は、おむつ本体の両側に沿って切断して形成される。切断線は、一端から他端近傍まで形成され、他端では、完全に切断されることがない。したがって、紐は他端でおむつ本体に接続されたまま形成される。
特開2007−283007号公報
着用者が歩いたりして腰回りを動かしたときや、排尿等によって股下部分が重くなったときには、おむつ本体が股下側に向かって下がるようにずれてしまうことがある。おむつがずれると着用者との脚回りの間、特におむつと着用者の鼠蹊部の間に隙間ができ、この隙間から尿等が漏れるという問題があった。
さらに、紐は背側から腹側へと回して結ぶようにしているので、これら紐に着用者の手足が引っかかりやすいという問題もあった。
この発明では、着用者との間に隙間が生じることがなく、隙間からの尿等の漏れを抑制することができ、紐に着用者の手足が引っかかるのを防止することができる着用物品を提供することを課題とする。
この発明は、縦方向および横方向と、身体側およびその反対外側と、前ウエスト域および後ウエスト域の一方である第1ウエスト域、ならびに前記前ウエスト域および後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1および第2ウエスト域間に位置するクロッチ域とを含むシャーシと、少なくとも前記クロッチ域に形成された吸液構造体と、前記第1ウエスト域に形成され前記第2ウエスト域を身体側に締め付け可能なウエスト紐とを含む着用物品の改良に関わる。
この発明は前記着用物品において、前記第2ウエスト域の前記反対外側には、前記ウエスト紐の少なくとも一部を覆うカバーが形成され、前記カバーは、第2ウエスト域の一部を前記シャーシから離間可能とさせるカバー切断線により前記シャーシと同一の材料によって一体的に連続して形成され、前記第2ウエスト域に形成され前記横方向に延びるカバー折曲線によって前記シャーシと区画され、前記シャーシと一体的に連なる連続部と、前記シャーシから離間可能な離間部と、前記離間部と前記シャーシとを係合可能な係合部とを含むとともに、前記横方向に延びるカバー前後端縁を含み、前記カバー前後端縁のいずれか一方は前記連続部を形成し、いずれか他方は前記離間部を形成し、前記連続部において、前記カバーと前記シャーシとが区分されることを特徴とする。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記シャーシは、前記縦方向に延びるシャーシ両側縁と、前記横方向に延びるとともに前記第1ウエスト域に位置する第1端縁および前記第2ウエスト域に位置する第2端縁とを含み、前記ウエスト紐は、前記シャーシ両側縁の各々に位置し、これらウエスト紐を互いに係合させるとともに、この係合部分の前記反対外側に前記カバーが位置する。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記ウエスト紐は、前記縦方向に離間する複数の紐部を含む。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記第2ウエスト域の前記反対外側には、前記ウエスト紐を保持する紐保持部が形成される。
着用物品のウエスト紐に対して、その反対外側から覆うカバーを形成することとしたので、着用者が紐に引っかかったりするのを防止することができる。カバーの離間部を係合部材でシャーシに係合し、カバーとシャーシとの間でウエスト紐を保持することができるので、おむつがずり下がるのを規制することができる。したがって、おむつのずり下がりによる尿漏れ等を抑制することができる。
着用物品として使い捨ておむつを用い、この発明の一例を説明する。
<第1の実施形態>
図1はおむつ1の着用状態を示した斜視図であって、カバー60をシャーシ20に係合する前の図、図2は図1のカバー60をシャーシ20に係合した図、図3はおむつ1を展開した状態の平面図であって、身体側から見たときの図、図4はおむつ1を展開した状態であって、身体側の反対外側である着衣側から見たときの図である。図3および図4では、説明のためおむつ1に皺が発生しない状態すなわち弾性部材を収縮させない状態を示している。
おむつ1は、着用者の腹側から背側に向かう縦方向Yと、縦方向Yに直交する横方向Xとを含み、横方向Xの寸法を二等分する縦中心線P−Pと、縦方向Yの寸法を二等分する横中心線Q−Qとを含む。おむつ1はシャーシ20と、吸液構造体30と、ウエスト紐40と、カバー60とを含む。シャーシ20は、縦方向Yの前後に位置する前ウエスト域5、後ウエスト域6、これらウエスト域5,6の間に位置するクロッチ域7を含み、後ウエスト域6を第1ウエスト域、前ウエスト域5を第2ウエスト域としている。
シャーシ20は、身体側に位置し透液性を有する内面シート21と、身体側の反対外側である着衣側に位置し不透液性を有する外面シート22とを含み、これら内外面シート21,22は縦方向Yに延びる略矩形を有し、縦方向Yと横方向Xとに関して外面シート22よりも内面シート21が小さく、外面シート22の両側縁および前後端縁が内面シート21の内面両側縁21a,21bおよび内面前後端縁21c,21dから縦方向Yおよび横方向X外側に延出している。このようなシャーシ20は、外面シート22によって縦方向Yに延びるシャーシ両側縁23,24と、横方向Xに延びるシャーシ前後端縁25,26とを形成している。この発明の第1端縁がシャーシ後端縁26に相当し、第2端縁がシャーシ前端縁25に相当する。
前ウエスト域5の着衣側には、カバー60が形成されている。カバー60は、カバー折返し線61に沿って外面シート22を折り曲げることによって形成される。カバー折返し線61は、内面シート21からシャーシ前端縁25側に延出した外面シート22に形成され、横方向Xに延びている。
図3に示したように、内外面シート21,22の間には、吸液構造体30が形成されている。吸液構造体30は、フラッフパルプ等によって形成される吸液性芯材31と、吸液性芯材31を覆うティッシュペーパ等の液拡散シート32と、液拡散シート32と外面シート22との間に配置されシャーシ20への尿等の漏れを防止するための漏れ防止シート33とを含む。吸液構造体30は、少なくともクロッチ域7に位置し、クロッチ域7から前後ウエスト域5,6へと縦方向Yに延びている。吸液構造体30は、横中心線Q−Q近傍において、縦中心線P−Pに向かって湾曲し、この湾曲部分を着用者の鼠蹊部に位置させることによって、おむつ1が着用者の脚回りに密着可能としている。吸液構造体30は、縦方向Yに延びる吸液両側縁34,35と、横方向Xに延びる吸液前後端縁36,37とを含む。これら吸液両側縁34,35および吸液前後端縁36,37から、内面シート21の内面両側縁21a,21bおよび内面前後端縁21c,21dが延出し、吸液構造体30が内面シート21で覆われる構成にしている。
一対のウエスト紐40は、シャーシ側縁23,24にそれぞれ位置し、横方向Xの内側に位置する第1紐部41と、外側に位置する第2紐部42とを含む。第1および第2紐部41,42は、外面シート22の一部によって形成されている。すなわち、外面シート22は、一枚の繊維不織布から形成され、その横方向Xの両端部を、紐折返し線28に沿って身体側に向かって折り返し、折返し部29を形成している。これら折返し部29に、第1および第2紐部41,42を形成している。第1および第2紐部41,42は、縦方向Yに延びるとともに横方向Xに離間する内外側切断線43,44によって、外面シート22および折返し部29を切断することによって形成される。
内側切断線43は、前端43aがシャーシ前端縁25に接触し、後端43bがシャーシ後端縁26とは離間している。外側切断線44は、前後端44a,44bのいずれもがシャーシ前後端縁25,26と離間している。すなわち、第1および第2紐部41,42は、後ウエスト域6でシャーシ20と接続して基端縁45を形成し、その反対側で内側切断線43によってシャーシ20とは切り離され、自由端縁46を形成している。このような第1および第2紐部41,42は、基端縁45および自由端縁46では、互いに切断されることなく、一体化されている。
内側切断線43は、シャーシ後端縁26から後端43bまでの離間距離が、外側切断線44のシャーシ後端縁26から後端44bまでのそれよりも長くなっている。言い換えれば、外側切断線44の方がシャーシ後端縁26側に深い切込みを有している。後端43bおよび後端縁44bは、いずれも吸液後端縁37とシャーシ後端縁26との間に位置するように形成される。
第1および第2紐部41,42には、これらを伸縮可能に弾性化する第1および第2紐弾性部材47,48を縦方向Yに伸長状態で取り付けている。第1および第2紐弾性部材47,48は、第1および第2紐部41,42に対してそれぞれその両側に2本ずつ配置され、紐折返し部29と外面シート22との少なくともいずれか一方に接合される。第1および第2紐部41,42は、基端縁45および自由端縁46では弾性化されないように、それら基端縁45および自由端縁46を除く部分において取り付けられている。
内側切断線43よりも横方向Xの内側であって、内側切断線43と吸液側縁34,35それぞれとの間には、レッグ弾性部材27を縦方向Yに伸長状態で取り付け、シャーシ20のシャーシ側縁23,24を伸縮可能に弾性化している。レッグ弾性部材27は、折返し部29と外面シート22との間に取り付けられ、それら少なくともいずれか一方に接合される。レッグ弾性部材27は、少なくともクロッチ域7に位置し、この実施形態では、クロッチ域7から前後ウエスト域5,6へと縦方向Yに延びている。
シャーシ側縁23,24が内側切断縁43で切断されることによって、カバー60のカバー両側縁を形成している。また、カバー60は、横方向Xに延びるカバー前後端縁64,65を含み、このカバー前端縁64はシャーシ前端縁25によって形成され、カバー後端縁65は外面シート22のカバー折返し線61によって形成される。すなわち、カバー60は、内側切断線43とカバー折返し線61と、シャーシ前端縁25によって形成され、外面シート22は、カバー折返し線61によってカバー60と前ウエスト域5とに区画される。このようなカバー60は、カバー後端縁65においてカバー折返し線61によってシャーシ20と一体的に連なる連続部を形成し、カバー前端縁64においてシャーシ前端縁25によってシャーシ20から離間可能な離間部を形成する。
カバー60を形成する外面シート22の反対外面である着衣側には、メカニカルファスナのフック62が形成され、前ウエスト域5の外面シート22には、メカニカルファスナのループ63が形成され、これらフック62とループ63とが着脱可能となって係合部を形成している。カバー60は、その縦方向Yの長さ寸法を、少なくとも第1および第2紐部41,42の幅寸法よりも大きくして、これらを覆うことができるようにしている(図2参照)。
上記のようなおむつ1を着用者に着用させるには、図1に示したように、シャーシ2の後ウエスト域6を着用者の背中および臀に、クロッチ域7が股に、前ウエスト域5が腹にそれぞれ位置するように、このシャーシ2を着用者にあてがう。シャーシ2を着用者にあてがったら、一対のウエスト紐40を前ウエスト域5の着衣側へとそれぞれ回し、これらウエスト紐40を互いに結んで、シャーシ2を着用者に固定させる。
ウエスト紐40を互いに結んだら、図2に示したように、カバー60をカバー折返し線61に沿って前ウエスト域5の着衣側に折り返し、カバー60のフック62と、前ウエスト域5のループ63とを係合させる。
このようにカバー60でウエスト紐40を覆うことができるので、ウエスト紐40に着用者の手などが引っかかることがない。特にこの実施形態では、ウエスト紐40は、第1および第2紐部42を含み、これらが縦方向Yに離間しているから、着用者が引っかかりやすくなるが、これを防止することができる。また、ウエスト紐40の結び目を覆うことができるので、着用者が乳幼児であった場合には、おむつ1の着脱時以外に着用者が自らウエスト紐40の結び目を解いてしまうのを防止することができる。
カバー60は、その縦方向Yの上方においてはカバー折返し線61によって、下方においてはフック62とループ63との係合によって、ウエスト紐40が上下にずれるのを規制することができる。したがって、排尿等によってクロッチ域が重くなり、おむつ1が縦方向Yの下方に移動しようとした場合であっても、この移動を抑制することができる。おむつ1が下方に移動するのを抑制することができるので、おむつ1と着用者の鼠蹊部とに隙間が形成されるのを防止することができ、この隙間からの尿等の漏れを抑制することができる。
カバー折返し線61は、折り代を特別に設けなくても、吸液構造体30および内面シート21の剛性によって吸液前端縁36あるいは内面シート21の内面前端縁21cに沿って折返し可能とすることができる。また、カバー折返し線61によってカバー60を区画することとしているので、外面シート22とカバー60との間で、その横方向Xにおける幅寸法が同一となり、これらの間に段差が生じることがない。外面シート22とカバー60との間の横方向Xの段差が生じると、段差部分が着用者の肌に当接し、肌トラブルを引き起こしかねない。しかし、この実施形態ではこれら段差部分がないので、段差部分が当接することによる肌トラブルを防止することができる。
ウエスト紐40は、第1紐部41と第2紐部42とを含むこととしたので、これら第1および第2紐部41,42を形成する内外側切断線43,44の後端43b,44bからシャーシ後端縁26までの離間距離を変えることによって、基端縁45での第1および第2紐部41,42の接続位置が、縦方向Yにずれるように離間して並ぶ。シャーシ後端縁26から外側切断線44の後端44bまでの離間距離よりも、内側切断線43の後端43bまでの離間距離の方を長くしたので、外側切断線44で形成される第2紐部42が、内側切断線43で形成される第1紐部41よりも実質的に長くなる。しかも、外側切断線44の方が後端縁26に対して深く切りこみが入ることになり、おむつ1を着用した際には、第2紐部42が第1紐部41よりもシャーシ後端縁26側に位置するようになる。
おむつ1の着用時において、第2紐部42がシャーシ後端縁26側に位置し、第1紐部41が第2紐部42よりもシャーシ前端縁27側に位置することによって、第2紐部42で着用者の臍に近い位置を締め付け、第1紐部41で着用者の脚の付け根に近い部分を締め付けることができる。このように、縦方向Yの上下に相違する二箇所でおむつ1を着用者に対して締め付けることができるので、特におむつ1が縦方向Yにずれるのをより一層抑制することができる。
また、第1および第2紐部41,42によって、着用者に対して縦方向Yに広い領域で締め付けることができるので、その分広い面積でおむつ1を着用者に密着させることができ、尿等の漏れを防止することができる。特に、幼児は成長が早く、以前のサイズのおむつがすぐに小さくなってしまうということがあるが、第1および第2紐部41,42を設けることによって、縦方向Yにおけるサイズ調整が可能となる。また、体の大きな着用者に対しておむつ1を着用させる場合であっても、広い領域で前後ウエスト域5,6を着用者に密着させることが可能となる。ウエスト紐40の縦方向Yの上方に位置する第1紐部41は、着用者に対する密着および、鼠蹊部における隙間形成の防止を考慮すれば、着用者のウエスト近傍に位置し、下方に位置する第2紐部42は、着用者の脚の付け根の近傍に位置することが望ましい。
第1および第2紐部41,42は、第1および第2紐弾性部材47,48によって長手方向に弾性化されているので、第1および第2紐部41,42を長手方向に引っ張りながら結ぶことによって、第1および第2紐部41,42の収縮によって前後ウエスト域5,6を着用者に密着させることができる。また、第1および第2紐部41,42を弾性化することによって、着用者のウエストの変化に第1および第2紐部41,42が追従することができる。すなわち、特に幼児の場合には、食事の前後でウエストの大きさが変化するが、これによっておむつが苦しくなったり、緩くなったりするのを抑制することができる。
ウエスト紐40の自由端縁46には、第1および第2紐弾性部材47,48の弾性力を作用させないようにしているので、自由端縁46に第1および第2紐弾性部材47,48によって皺が発生することがない。自由端縁46に皺が発生しないので、この自由端縁46を指でつまみやすく、ウエスト紐40を互いに結びやすい。
第1および第2紐部41,42は、シャーシ20を形成する外面シート22を内外側切断線43,44で切断するだけで形成することができ、しかも基端縁45において第1および第2紐41,42を前ウエスト域5に接合することができるので、他の紐を別途接合手段を用いてシャーシ20に取り付けるのに比べて製造が容易である。しかも、シャーシ20の縦方向Yをシャーシ20の製造工程における機械方向としておむつ1を製造した場合には、機械方向と同方向で内外側切断線43,44が形成され、かつ、機械方向と各弾性部材の伸長方向とが一致する。すなわち、これらすべての作業が同方向で行うことができるので、おむつ1の製造が容易かつ安価で行うことができる。
また、外面シート22を形成する繊維不織布は、その構成繊維の配向割合が横方向Xよりも縦方向Yにおいて高いものが好ましい。外面シート22として前記繊維不織布に替えて、プラスチックフィルムまたはこれと前記繊維不織布とのラミネートシートを用いることもできるが、この場合、プラスチックフィルムは、その分子の配向割合が横方向Xよりも縦方向Yにおいて高いものが好ましい。前記繊維および分子の配向が、内外側切断線43,44に沿って外面シート22を切断する方向と一致することで、その切断操作が容易となるからである。
ウエスト紐40は、第1および第2紐部41,42の二本の紐部によって形成しているが、これが三本以上の紐部によって形成されることとしてもよい。
カバー60を前ウエスト域5の着衣側に係合するための手段としてメカニカルファスナのフック62とループ63とを用いているが、これに限ったものではなく、例えば粘着テープ等の一般的な係合手段を用いることもできる。また、フック62をシャーシが形成される繊維不織布等に直接係合することとした場合には、ループ63を特別に設けなくてもよい。
第1ウエスト域に後ウエスト域6が対応し、第2ウエスト域に前ウエスト域5が対応するようにしているが、これが反対になってもよい。
参考例
図5および6は、この発明の参考例を示したものである。図5は、おむつ1の着用状態を示した図1と同様の図であり、図6は、おむつ1の平面図を示した図4と同様の図である。この参考例では、カバー60は、外面シート22とは別のシートを用いて形成する点に特徴を有する。この特徴以外の構成は、第1の実施形態と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
外面シート22の前ウエスト域5の着衣側には、外面シート22とは別体のシートによって形成されたカバー60を形成している。カバー60は、カバー前端縁64を外面シート22に接合手段66を介して接合し連続部を形成し、カバー後端縁65を外面シート22から離間可能にフリーな状態にして離間部を形成している。このカバー後端縁65であって、カバー60の身体側には、フック62を形成し、フック62に係合可能なループ63を外面シート22に形成している。これらフック62とループ63とによって、係合部を形成している。このようなおむつ1において、カバー前端縁64とループ63との間でウエスト紐40を互いに結び、結んだウエスト紐40の着衣側から、このウエスト紐40を覆うようにしてカバー60をかぶせ、フック62とループ63とを係合させる。
カバー60は、外面シート22とは別の部材としているので、このカバー60として、種々の材料を選択することができる。また、カバー60を種々の大きさに設定することができる。すなわち、選択するシート材料や大きさによって、カバー60の強度を変更したり、コストの削減を図ったりすることが可能となる。
<第の実施形態>
図7および8は、この発明の第の実施形態を示したものである。図7は、おむつ1の着用状態を示した図1と同様な図であり、図8は、おむつ1の平面図であって図4と同様な図である。この第の実施形態では、前ウエスト域5の外面シート22の一部を切断することによってカバー60を形成する点に特徴を有する。この特徴以外の構成は、第1の実施形態と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
前ウエスト域5の外面シート22には、ミシン目によって形成されたカバー切断線が形成されている。この発明において、「ミシン目」とは、シートに点線状に切り込み目を入れた切り目または点線状に孔またはスリットを穿った目を意味し、その目が概して点線状に列設されており、シートをその点線状の目の列を介して連続的に引き裂くことができるものである。カバー切断線は、縦Y方向に延びる両側縁部67,67と、横方向に延びる端縁部68とを含む。端縁部68は、両側縁部67,67を結ぶ線に沿って形成され、この端縁部68によってカバー前端縁64を形成するとともに、シャーシ20と離間可能な離間部を形成しているカバー前端縁64に対向するカバー後端縁65は、シャーシ20と一体的に連なって、連続部を形成している。
外面シート22吸液構造体30の漏れ防止シート33との間には、中間シート70が形成され、両側縁部67,67および端縁部68に沿って外面シート22を切裂き、これをシャーシ20側から離間させるように持ち上げると、その外面シート22の身体側から中間シート70が露出される。
カバー60の身体側、すなわちカバー切断線によって切断された外面シート22の身体側には、メカニカルファスナのフック62を形成し、露出した中間シート70には、フック62と係合する係合領域71を形成している。中間シート70は繊維不織布によって形成され、フック62に係合可能なループ機能を発揮することができる。したがって、係合領域71では、特別にループ等を形成することなく、フック62に係合可能となり、これらフック62と係合領域71とによって係合部を形成している。
おむつ1を着用させるときに、カバー切断線の両側縁部67,67および端縁部68に沿って外面シート22を引き裂き、カバー60を形成する。このカバー60を形成する外面シート22と、露出された中間シート70との間で、ウエスト紐40を結ぶ。ウエスト紐40を結んだら、ウエスト紐40の着衣側からカバー60をもとの位置に戻し、フック62を係合両域71に係合させる。このようにカバー60を形成することによって、結んだウエスト紐40を覆うことができ、フック62とループ63とを係合させることによって、ウエスト紐40の縦方向Yの移動を規制することができる。
この実施形態では、カバー60として特別の部材を必要とすることなく、外面シート22をカバー60として利用することができる。例えば、外面シート22にフック62を取り付け、ミシン目を形成してから、外面シート22を中間シート70と積層することによって、この実施形態のおむつ1を実現することができる。
外面シート22と吸液構造体30との間に中間シート70を形成することとしたが、この中間シート70を形成することなく、吸液構造体30が直接露出されるようにしてもよい。この場合には、漏れ防止シート33にフック62に係合可能なループ63を取り付けることができる。また、切断線をミシン目によって形成することとしているが、これが始めから切断された状態であってもよい。また、カバー60のカバー前端縁64がシャーシ2に離間可能とされ、カバー後端縁65がシャーシ2に固定されることとしているが、第1の実施形態および参考例のように、カバー前端縁64をシャーシ2に固定し、カバー後端縁65がシャーシ2から離間可能となるようにしてもよい。
<第の実施形態>
図9は、この発明の第の実施形態を示したものであり、おむつ1の着用状態を示した図1と同様な図である。この第4の実施形態では、カバー60の身体側であって外面シート22に、ウエスト紐40を保持する紐保持部を形成したことを特徴とする。この特徴以外の構成は、第1の実施形態と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
前ウエスト域5の外面シート22には、第1および第2紐部41,42を通すための一対の紐保持部51,52を形成している。具体的には、紐保持部51,52は、縦方向Yに延びる一対のスリット53,54によって、それぞれ形成される。スリット53,54は、外面シート22を厚さ方向に貫通し、その縦方向Yの長さ寸法は、第1および第2紐部41,42の横方向Xの長さ寸法の和、すなわちウエスト紐40全体の横方向Xの長さ寸法よりも大きくしている。紐保持部51,52は、縦中心線P−Pを介して横方向Xに対向し、縦中心線P−Pからほぼ等しい距離に離間している。紐保持部51,52は、吸液構造体30と重なる位置に形成されている。
カバー60は、カバー折返し線61から前ウエスト域5の着衣側へと折り返したときに、スリット53,54よりも縦方向Yの下方に位置する長さ寸法を有している。カバー60にはフック62を形成し、外面シート22にはフック62に係合可能なループ63を形成し、これらを係合部としているが、ループ63は、スリット53,54よりも縦方向Yの下方に位置させている。このようなループ63とフック62とを係合させると、ウエスト紐40の結び目および、スリット53,54とが、カバー60によって覆われる。
このようなおむつ1において、ウエスト紐40は、紐保持部51,52のスリット53,54に通し、これら紐保持部51,52の間、すなわち縦中心線P−P近傍で結ぶ。このように紐保持部51,52を形成することによって、ウエスト紐40の第1および第2紐部41,42を弾性化し、第1および第2紐部41,42に皺が生じた場合には、この皺によって紐保持部51,52にウエスト紐40が引っかかり、ウエスト紐40が紐保持部51,52からの抜けを防止することができる。紐保持部51,52を縦中心線P−Pに対して離間対向するようにしているので、これら横方向Xの外側から内側へとウエスト紐40を通した場合には、これらウエスト紐40の結び目は、紐保持部51,52の間、すなわち、縦中心線P−Pの近傍に位置することになる。このように縦中心線P−Pの近傍に結び目が来るようにすることによって、一対のウエスト紐40を均等に引っ張ることができ、いずれか一方の紐が強く引っ張られるのを防止することができる。いずれか一方のみが強く引っ張られたときには、弾性部材の伸長応力が大きくなり、一方の締め付け力が強くなってしまい、肌に対する刺激や違和感が大きくなる。
紐保持部51,52を形成することによって、ウエスト紐40の縦方向Yへの移動を規制することができるから、より一層おむつ1のずれ下がりを抑制することができる。また、紐保持部51,52をスリット53,54によって形成し、この紐保持部51,52をカバー60によって覆っているので、スリット53,54に着用者の手足が引っかかるのを防止することもできる。
おむつの着用状態の斜視図。 おむつの着用状態の斜視図。 おむつの展開図であって身体側から見た図。 おむつの展開図であって着衣側から見た図。 参考例であっておむつの着用状態の斜視図。 参考例であって着衣側から見た展開図。 の実施形態であっておむつの着用状態の斜視図。 の実施形態であって着衣側から見た展開図。 の実施形態であっておむつの着用状態の斜視図。
符号の説明
1 おむつ(着用物品)
5 前ウエスト域(第2ウエスト域)
6 後ウエスト域(第1ウエスト域)
7 クロッチ域
20 シャーシ
23 シャーシ側縁
24 シャーシ側縁
25 シャーシ前端縁(第2端縁)
26 シャーシ後端縁(第1端縁)
27 レッグ弾性部材
30 吸液構造体
40 ウエスト紐
41 第1紐部
42 第2紐部
51 紐保持部
52 紐保持部
60 カバー
61 カバー折曲線
62 フック(係合部)
63 ループ(係合部)
64 カバー前端縁
65 カバー後端縁
67 側縁部(カバー切断線)
68 端縁部(カバー切断線)

Claims (4)

  1. 縦方向および横方向と、身体側およびその反対外側と、前ウエスト域および後ウエスト域の一方である第1ウエスト域、ならびに前記前ウエスト域および後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1および第2ウエスト域間に位置するクロッチ域とを含むシャーシと、少なくとも前記クロッチ域に形成された吸液構造体と、前記第1ウエスト域に形成され前記第2ウエスト域を身体側に締め付け可能なウエスト紐とを含む着用物品において、
    前記第2ウエスト域の前記反対外側には、前記ウエスト紐の少なくとも一部を覆うカバーが形成され、
    前記カバーは、第2ウエスト域の一部を前記シャーシから離間可能とさせるカバー切断線により前記シャーシと同一の材料によって一体的に連続して形成され、前記第2ウエスト域に形成され前記横方向に延びるカバー折曲線によって前記シャーシと区画され、前記シャーシと一体的に連なる連続部と、前記シャーシから離間可能な離間部と、前記離間部と前記シャーシとを係合可能な係合部とを含むとともに、前記横方向に延びるカバー前後端縁を含み、
    前記カバー前後端縁のいずれか一方は前記連続部を形成し、いずれか他方は前記離間部を形成し、前記連続部において、前記カバーと前記シャーシとが区分されることを特徴とする前記着用物品。
  2. 前記シャーシは、前記縦方向に延びるシャーシ両側縁と、前記横方向に延びるとともに前記第1ウエスト域に位置する第1端縁および前記第2ウエスト域に位置する第2端縁とを含み、
    前記ウエスト紐は、前記シャーシ両側縁の各々に位置し、これらウエスト紐を互いに係合させるとともに、この係合部分の前記反対外側に前記カバーが位置する請求項1記載の着用物品。
  3. 前記ウエスト紐は、前記縦方向に離間する複数の紐部を含む請求項1または2に記載の着用物品。
  4. 前記第2ウエスト域の前記反対外側には、前記ウエスト紐を保持する紐保持部が形成される請求項1〜3のいずれかに記載の着用物品。
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