JP5721395B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
従来の吸収性物品として、着用者を立たせたまま、着用者に装着することのできる使い捨ておむつが知られている。例えば、特許文献1には、吸収性コアを含む閉じ込めアセンブリと、該閉じ込めアセンブリの各縦方向縁に配置される腰パネル及び大腿パネルを備えた伸長性サイドパネルとを有する使い捨てプルオン式吸収性物品が記載されている。また、例えば、特許文献2には、背側の両側部それぞれに上下一対のファスニングテープの基端部を連結し、これらファスニングテープの先端側に、第一の接合部を設け、これらファスニングテープの基端側に、第一の接合部が掛止される第二の接合部を設け、腹側の両側部それぞれに、これらファスニングテープを挿し通すスリットを上下一対設け、各ファスニングテープの第一の接合部を各スリットに挿し通した後に折り返して、第二の接合部に接合することによって身体に装着するように構成した使い捨ておむつが記載されている。
特許文献1に記載の使い捨てプルオン式吸収性物品においては、閉じ込めアセンブリの各縦方向縁に配置される2本の腰パネル及び大腿パネルを共通する1個の締め付け部材を介して装着することができるので、操作が簡単である。しかしながら、特許文献1に記載の使い捨てプルオン式吸収性物品においては、2本の腰パネル及び大腿パネルそれぞれの長さを調整する機能を有しておらず、装着後のずり落ちを防止することが難しい。また、特許文献1には、装着後のサイズ調節について何ら記載されていない。
特許文献2に記載の使い捨ておむつも同様に、上下一対のファスニングテープの長さを調整する機能を有しておらず、装着後のずり落ちを防止することが難しい。また、特許文献2にも、装着後のサイズ調節について何ら記載されていない。
特表平10−510199号公報 特開2007−268216号公報
したがって、本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、腹側部、背側部、及び股下部を有する長方形状の吸収性本体と、該吸収性本体を着用者に止着するベルトと、該ベルトを挿通し前記吸収性本体に固定されるベルトループ部とを備える吸収性物品であって、前記ベルトループ部は、前記吸収性本体に固定される固定止着材を有しており、前記ベルトは、調整止着材により、前記吸収性物品の装着時にベルトの長さが調整されるようになしてあり、前記ベルトは、前記吸収性本体の前記背側部の両側部それぞれに複数本配されており、複数本の前記ベルトそれぞれの長手方向の一端部は、前記背側部の側部に固定されており、複数本の該ベルトそれぞれが、前記吸収性本体に固定された前記ベルトループ部を介して、前記腹側部と前記背側部との間に架け渡されることにより装着される吸収性物品を提供するものである。
本発明の吸収性物品によれば、ベルトの長さの調整が容易にでき、装着後のずり落ちを防止することができる。また、本発明の吸収性物品によれば、ベルトの長さの調整が容易にでき、締め具合の調整や装着後のサイズ調節をすることができる。
図1は、本発明の第1実施形態である使い捨ておむつの斜視図である。 図2は、図1に示す使い捨ておむつの装着前の斜視図である。 図3は、図1に示す使い捨ておむつのベルトの拡大斜視図である。 図4は、図1に示す使い捨ておむつの吸収性本体を伸張させて拡げた状態を表面シート側から見た平面図である。 図5は、図1に示す使い捨ておむつの吸収性本体とベルトとの関係を説明するための要部拡大平面図である。 図6は、本発明の第2実施形態である使い捨ておむつの斜視図である。 図7は、図6に示す使い捨ておむつの装着前の斜視図である。 図8は、図6に示す使い捨ておむつのベルトの拡大斜視図である。 図9は、図6に示す使い捨ておむつの吸収性本体とベルトとの関係を説明するための要部拡大平面図である。 図10は、本発明の第3実施形態である使い捨ておむつの斜視図である。 図11は、図10に示す使い捨ておむつの装着前の斜視図である。 図12は、図10に示す使い捨ておむつのベルトの拡大斜視図である。 図13は、図10に示す使い捨ておむつの吸収性本体とベルトとの関係を説明するための要部拡大平面図である。 図14は、本発明の第4実施形態である使い捨ておむつの斜視図である。 図15は、図14に示す使い捨ておむつの装着前の斜視図である。 図16は、図14に示す使い捨ておむつのベルトの拡大斜視図である。 図17は、図14に示す使い捨ておむつの吸収性本体とベルトとの関係を説明するための要部拡大平面図である。
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい第1実施形態に基づき、図1〜図5を参照しながら説明する。
第1実施形態の使い捨ておむつ1A(以下、「おむつ1A」ともいう。)は、図1,図2に示すように、腹側部A、背側部B、及び股下部Cを有する長方形状の吸収性本体2と、吸収性本体2を着用者に止着するベルト3と、ベルト3を挿通し吸収性本体2に固定されるベルトループ部4とを備えている。図3に示すように、ベルトループ部4は、吸収性本体2に固定される固定止着材41を有している。ベルト3は、調整止着材33により、装着時にベルト3の長さが調整されるようになしてある。おむつ1Aにおいては、図1に示すように、一対のレッグ開口部LO,LOが、吸収性本体2に固定されたベルトループ部4を介して、ベルト3が、腹側部Aと背側部Bとの間に架け渡されることにより形成される。
おむつ1Aは、図1に示すように、縦方向に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。従って以下の説明では、左右対称な部分については、主に、図1に示す右側の部分について説明する。
第1実施形態のおむつ1Aについて、詳述すると、おむつ1Aの吸収性本体2は、図4に示すように、平面状に拡げた状態において、長方形状であり、その長手方向(以下「Y方向」ともいう。Y方向:中心線CLに平行な方向をいう。)に、装着時に、着用者の腹側に配される腹側部Aと、着用者の背側に配される背側部Bと、腹側部Aと背側部Bとの間に位置し、着用者の股間部に配される股下部Cを有している。尚、おむつ1Aは、平面状に拡げた状態において、吸収性本体2と同方向に長い形状である。おむつ1A及び吸収性本体2の幅方向は、その長手方向(Y方向)に直交する方向(以下「X方向」ともいう。)である。
吸収性本体2は、おむつ1Aにおいては、図4に示すように、液透過性の表面シート21と、液不透過性又は撥水性の裏面シート22と、これら両シート21,22間に介在された液保持性の吸収体23とを有して構成されている。吸収体23は、長手方向(Y方向)に長い形状であり、長手方向(Y方向)の両側縁が、長手方向(Y方向)の中央部(股下部Cに対応する領域)近傍において、幅方向(X方向)内方に括れた砂時計形状に形成されている。表面シート21及び裏面シート22それぞれは、図4に示すように、吸収体23の着用者の肌側に配される肌対向面の全面、及び着用者の肌とは反対側に向けられる非肌対向面の全面を覆っており、吸収体23の周縁から延出している。また、吸収体23の肌対向面側に配される表面シート21は、図3に示すように、幅方向(X方向)の長さが裏面シート22よりも短くなっている。
吸収性本体2は、おむつ1Aにおいては、図4に示すように、長手方向(Y方向)の側部2bに、表面シート21を介してサイドシート24が配されている。サイドシート24は、図3に示すように、吸収性本体2(表面シート21)の肌対向面側であって、側部2bの長手方向(Y方向)の全域に亘って配されている。サイドシート24は、図4に示すように、表面シート21の幅方向(X方向)外方の端部21bにおいて、表面シート21と接合され、固定部25を形成している。固定部25は、長手方向(Y方向)に直線状に延びて形成されている。サイドシート24の幅方向(X方向)内方の端部は、図4に示すように、自由端となっている。図4に示すように、股下部Cにおける自由端近傍には立体ギャザー形成用の弾性部材51が伸長状態で配設固定されており、装着時には、その弾性部材51の収縮力により、自由端から所定幅の部分が表面シート2から離間して立体ギャザーが形成される。
吸収性本体2には、図4に示すように、背側部Bにおいて、固定部25から幅方向(X方向)外方に延出したサイドシート24と裏面シート3とが接合され、サイドフラップ部26が形成されている。同様に、腹側部Aにおいても、サイドフラップ部26が形成されている。
吸収性本体2には、図4に示すように、股下部Cにおいて、固定部25から幅方向(X方向)外方に延出したサイドシート24と裏面シート3とが接合され、レッグフラップ部27が形成されている。レッグフラップ部27には、図4に示すように、股下部Cにおいて、レッグギャザー形成用の弾性部材52が伸長状態で、長手方向(Y方向)に配設固定されており、装着時には、その弾性部材52の収縮力により、レッグギャザーが形成される。
吸収性本体2には、腹側部Aの長手方向(Y方向)外方領域における両側部2b,2b間に、図4に示すように、幅方向(X方向)に延びる伸縮部材53が配されている。同様に、背側部Bの長手方向(Y方向)外方領域における両側部2b,2b間には、図4に示すように、幅方向(X方向)に延びる伸縮部材53が配されている。伸縮部材53は、複数本からなり、複数本の弾性部材53が、図4に示すように、表面シート21と裏面シート22との間に長手方向(Y方向)に間欠的に並設固定されている。
吸収性本体2は、おむつ1Aにおいては、図1,図2に示すように、腹側部Aの外面に、両側部2b,2b間に亘って、後述するベルトループ部4の固定止着材41を止着するターゲットテープ6を有している。
吸収性本体2を着用者に止着するベルト3は、吸収性本体2の背側部Bの両側部2b,2bそれぞれに複数本配されており、2〜4本配されていることが好ましく、おむつ1Aにおいては、図1,図2に示すように、吸収性本体2の背側部Bの両側部2b,2bそれぞれに2本配されている。2本のベルト3は、吸収性本体2の長手方向(Y方向)に間隔を開けて並置されている。尚、以下の説明においては、ウエスト開口部WO寄りのベルト3を上側ベルト31、股下部4寄りのベルト3を下側ベルト32として説明する。図3に示すように、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれは、おむつ1Aの幅方向(X方向)に長い帯状に形成されている。以下の説明では、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれの長手方向を、各図に示す「X方向」として説明し、ベルト3の幅方向を、各図に示す「Y方向」として説明する。
上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれのX方向の一端部31a,32aは、図2に示すように、吸収性本体2の背側部Bの側部2bに固定されている。具体的には、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれの一端部31a,32aは、背側部Bの側部2bにおいて、裏面シート22とサイドシート24との間に配され固定されている。上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれは、装着時に、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと平行に延びるように固定されている。具体的には、図5に示すように、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれの一端部31a,32aが、吸収性本体2における背側部Bの長手方向(Y方向)端縁2aに沿って延びる仮想直線Lに、即ち、図5においてはX方向に、平行となるように吸収性本体2に固定されている。このように上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれの一端部31a,32aがX方向に平行に固定されていることにより、装着時に、他端部31b,32b側を引っ張ると、帯状の上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれが、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線L(X方向)と平行に延びるようになる。
帯状の上側ベルト31及び下側ベルト32は、おむつ1Aにおいては、図3に示すように、X方向の長さ及びY方向の長さが同一である。
上側ベルト31及び下側ベルト32は、扱いやすさの観点から、X方向の長さが、30cm〜200cmであることが好ましく、特に、ベビー用としては、30cm〜90cmであることが更に好ましい。また、上側ベルト31及び下側ベルト32は、部分的圧力、フィット性、動きやすさの観点から、Y方向の幅が、10mm〜100mmであることが好ましく、20mm〜50mmであることが更に好ましい。
上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれのX方向の他端部31b,32bには、おむつ1Aに対向する面と反対側の面(以下、「外表面」ともいう。)に調整止着材33をそれぞれ有している。上側ベルト31及び下側ベルト32は、それぞれ、調整止着材33により、装着時にベルト3の長さが調整されるようになしてある。上述したように、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれの他端部31b,32bの外表面に配された調整止着材33は、安定して止着する観点から、配置面積が1cm2〜100cm2であることが好ましく、4cm2〜25cm2であることが更に好ましい。
尚、後述するベルトループ部4に挿通した上側ベルト31及び下側ベルト32の他端部31b,32bを抜け難くする観点から、調整止着材33を配したベルト3の他端部31b,32bのY方向の長さが、後述するベルトループ部4のループ材421,422の広さ(ループの直径)よりも長く形成されていることが好ましい。
ベルト3を挿通し吸収性本体2に固定されるベルトループ部4は、図2,図3に示すように、上側ベルト31及び下側ベルト32の他端部31b,32bそれぞれを挿通する2個のループ状のループ材421,422を有している。ベルトループ部4は、扱いやすさの観点から、X方向の長さが、5mm〜50mmであることが好ましく、20mm〜30mmであることが更に好ましく、扱いやすさの観点から、ループ材421,422のループの直径が、10mm〜100mmであることが好ましく、20mm〜50mmであることが更に好ましい。ここで、ループの直径とは、ループ材421,422のループの中で最も広い部分の長さのことを示す。
ベルトループ部4は、図2,図3に示すように、吸収性本体2に固定される固定止着材41を有している。固定止着材41は、ベルトループ部4の吸収性本体2に対向する面に配されており、固定止着材41は、安定して止着する観点から、配置面積が1cm2〜100cm2であることが好ましく、4cm2〜25cm2であることが更に好ましい。
ベルトループ部4は、おむつ1Aにおいては、図1に示すように、腹側部Aの両側部2b,2bそれぞれに配される。各ベルトループ部4は、図3に示すように、ループ材421,422と、固定止着材41と、ループ材421,422を固定すると共に固定止着材41を固定する基材部43とからなる。基材部43は、ベルトループ部4の輪郭に一致する形状を有している。各ベルトループ部4の基材部43は、図3に示すように、ループ材421とループ材422とをY方向に間隔を開けて並置固定している部分43aと、部分43aよりもX方向外方に延在する部分43bとからなる。このように、各ベルトループ部4がX方向の外方に延在する部分43bを有していることにより、つまみやすさと剥がれ難さを両立することができる。また、おむつ1Aにおいては、基材部43の部分43bのY方向の長さが、安定して止着する観点から、基材部43の部分43aのY方向の長さより長くなるように形成されている。
上側ベルト31及び下側ベルト32は、それぞれ、おむつ1Aの装着時にベルトの長さが調整されるようになしてある。具体的には、図2,図3に示すように、おむつ1Aにおいては、上側ベルト31の長さが、ベルトループ部4のループ材421に挿通されたベルトの部分を、ループ材421で折返し、調整止着材33を介して、上側ベルト31の外表面に折返したベルトの部分を止着することにより調整される。同様に、おむつ1Aにおいては、下側ベルト32の長さが、ベルトループ部4のループ材422に挿通されたベルトの部分を、ループ材422で折返し、調整止着材33を介して、下側ベルト32の外表面に折返したベルトの部分を止着することにより調整される。このようにしてベルトの長さを調整するので、上側ベルト31及び下側ベルト32の長さをそれぞれ調整でき、また、おむつ1Aの装着時のみならず、おむつ1Aの装着後においても上側ベルト31及び下側ベルト32の長さをそれぞれ調整できる。
おむつ1Aは、図1に示すように、上側ベルト31及び下側ベルト32が、吸収性本体2に固定されたベルトループ部4を介して、腹側部Aと背側部Bとの間に架け渡されることにより装着される。具体的には、図1,図2に示すように、X方向の一端部31a,32aが吸収性本体2の背側部Bの側部2bに固定され、図3に示すように、長さの調整された上側ベルト31及び下側ベルト32が、ベルトループ部4を介して、吸収性本体2の腹側部Aの側部2bに配され固定されることにより、腹側部Aと背側部Bとの間に架け渡され、おむつ1Aに一対のレッグ開口部LO,LOとウエスト開口部WOとが形成されることにより、おむつ1Aが装着される。ベルトループ部4は、固定止着材41を介して吸収性本体2に固定される。
第1実施形態のおむつ1Aの形成材料について説明する。
表面シート21、裏面シート22、吸収体23、立体ギャザーやレッグギャザーを形成するサイドシート24としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート21としては、液透過性の不織布や、開孔フィルム、これらの積層体等を用いることができ、裏面シート22としては、樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。吸収体23としては、パルプ等の繊維材料の繊維集合体又はこれに高吸収性ポリマーを担持させたものからを、ティッシュペーパーや透水性の不織布等の被覆材で包んでなるもの等を用いることができる。サイドシート24としては、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等を用いることができる。立体ギャザー形成用の弾性部材51、レッグギャザー形成用の弾性部材52及び弾性部材53としては、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる糸状又は帯状の伸縮性材料を用いることができる。
立体ギャザー形成用の弾性部材51、レッグギャザー形成用の弾性部材52及び弾性部材53の固定に使用する接着剤としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。
表面シート21とサイドシート24との固定部25は、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられる接着剤、熱融着等により表面シート21とサイドシート24とを接合することにより形成される。
ベルト3(上側ベルト31及び下側ベルト32)としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであり、調整止着材33が止着できるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、ベルト3(上側ベルト31及び下側ベルト32)としては、不織布や、フィルム、これらの積層体等を用いることができ、調整止着材33の止着性の観点、及び、ベルトループ部4との摩擦抵抗を低くし、滑り易くする観点から、表面をエンボス加工したスパンボンド不織布を用いることが好ましい。ベルト3としてスパンボンド不織布を用いる場合には、目付が、25g/m2〜100g/m2であることが好ましく、30g/m2〜60g/m2であることが更に好ましい。
ベルトループ部4としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、ベルトループ部4としては、不織布や、フィルム、これらの積層体等を用いることができ、柔らかさと強度の観点から、スパンボンド不織布を用いることが好ましい。ベルトループ部4としてスパンボンド不織布を用いる場合には、目付が、60g/m2〜100g/m2であることが好ましい。
調整止着材33及び固定止着材41としては、フック材からなるファスニングテープや粘着剤を用いることができ、おむつ1Aにおいては、ファスニングテープを用いている。ファスニングテープを形成するフック材としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、フック材としては、「マジックテープ(登録商標)」(クラレ社製)、「クイックロン(登録商標)」(YKK社製)、「マジクロス(登録商標)」(カネボウベルタッチ社製)等におけるオス部材等を用いることができる。尚、粘着剤としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。
調整止着材33及び固定止着材41に、ファスニングテープ及び粘着剤の何れを用いる場合であっても、装着後のサイズ調整の際に、調整止着材33はベルト3からはがしやすく、固定止着材41は吸収性本体2からはがれないようにする観点から、調整止着材33の接合強度よりも固定止着材41の接合強度の方が高いものを用いることが好ましい。
ベルト3(上側ベルト31及び下側ベルト32)と調整止着材33との固定は、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、ホットメルト、縫製により固定することができる。また、ベルトループ部4の基材部43と固定止着材41との固定、及び基材部43とループ材421,422との固定も、ベルト3と調整止着材33との固定と同様に、例えば、ホットメルト、縫製により固定することができる。
ターゲットテープ6としては、固定止着材41がフック材からなるファスニングテープの場合には、フック材の係合突起(不図示)に係合可能な表面構造を有するループ材からなり、このようなループ材としては、フック材を押しつけることにより、フック材を止着可能なものを特に制限なく用いることができる。例えば、例えば上述した各種公知の機械的面ファスナーにおけるメス部材を用いることができる。
上述した本発明の第1実施形態のおむつ1Aを使用した際の作用効果について説明する。
第1実施形態のおむつ1Aは、図1,図2に示すように、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれが、調整止着材33によりベルトの長さが調整されるように形成されており、ベルトループ部4を介して腹側部Aと背側部Bとの間に架け渡される。そのため、各ベルトの長さの調整が容易にでき、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれの締め付け具合を調整でき、装着後のずり落ちを防止することができる。また、第1実施形態のおむつ1Aは、図3に示すように、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれが、調整止着材33とベルトループ部4とにより、ベルトの長さの調整が容易にでき、おむつ1Aの装着時のみならず、おむつ1Aの装着後においても上側ベルト31及び下側ベルト32の長さをそれぞれ調整できる。
また、第1実施形態のおむつ1Aは、図2に示すように、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれが、装着時に、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと平行に延びるように固定されている。その為、上側ベルト31の締め付け力を下側ベルト32の締め付け力よりも弱くし、締め付け力の弱い上側ベルト31を着用者のウエストに配し、締め付け力の強い下側ベルト32を着用者の腸骨上に配することにより、おむつ1Aのずり落ちを効果的に防止することができる。
また、第1実施形態のおむつ1Aは、図3に示すように、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれが、共通の1個のベルトループ部4を介して吸収性本体2に固定されるので、操作が簡単である。
また、第1実施形態のおむつ1Aは、装着が左右それぞれ一度の止着で完了するので簡単である。また、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれの締め具合を調整できるのでウエスト回りは弱く、腸骨領域は強く締めることができ、お腹回りを強く締め付けることなくおむつのずり落ちを防止できる。
次に、本発明の第2実施形態の吸収性物品について、図6〜図9に基づいて説明する。
第2実施形態の使い捨ておむつ1B(以下、「おむつ1B」ともいう)については、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aと同様であり、おむつ1Aの説明が適宜適用される。また、図6〜図9において、図1〜図5と同じ部分には同じ符号を付してある。
おむつ1Bにおいては、図6,図7に示すように、吸収性本体2の背側部Bの両側部2b,2bそれぞれに、上側ベルト31、下側ベルト32の2本のベルトを備えている。上側ベルト31の一端部31a及び下側ベルト32の一端部32aが異なる位置で固定され、図7,図8に示すように、上側ベルト31の他端部と下側ベルト32の他端部とが連結されており、共通の1個の調整止着材33によりベルトの長さが調整されるようになしてある。具体的には、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれのX方向の一端部31a,32aは、図6,図7に示すように、背側部Bの側部2bにおいて、裏面シート22とサイドシート24との間に配され、吸収性本体2の長手方向(Y方向)に間隔を開けて配されて、固定されている。
おむつ1Bの上側ベルト31は、装着時に、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと平行に延びるように固定されている。具体的には、図9に示すように、上側ベルト31の一端部31aが、吸収性本体2における背側部Bの長手方向(Y方向)端縁2aに沿って延びる仮想直線Lに、即ち、図9においてはX方向に、平行となるように吸収性本体2に固定されている。このように上側ベルト31の一端部31aがX方向に平行に固定されていることにより、装着時に、上側ベルト31の他端部(後述する端部34b)側を引っ張ると、帯状の上側ベルト31が、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線L(X方向)と平行に延びるようになる。
おむつ1Bの下側ベルト32は、装着時に、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと交差する方向に延びるように固定されている。具体的には、図9に示すように、下側ベルト32の一端部32aは、一端部32a側から他端部32bに向かって下側ベルト32の延びる方向と、吸収性本体2における背側部Bの長手方向(Y方向)端縁2aに沿って延びる仮想直線Lとが交差するように、吸収性本体2に固定されている。図9に示すように、下側ベルト32の一端部32aと背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lとがなす角度αは、腸骨領域で吸収性本体2を保持する観点から、10〜40°であることが好ましく、15〜25°であることが更に好ましい。このように下側ベルト32の一端部32aが端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと交差するように固定されていることにより、装着時に、下側ベルト32の他端部(後述する端部34b)側を引っ張ると、帯状の下側ベルト32が、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと交差する方向に延びるようになる。
図7,図8に示すように、上側ベルト31の他端部と下側ベルト32の他端部においては互いに接しており、上側ベルト31及び下側ベルト32の連結された他端部34bが形成されている。上側ベルト31及び下側ベルト32の共通の他端部34bには、おむつ1Aに対向する面と反対側の面(以下、「外表面」ともいう。)に共通の1個の調整止着材33を有している。上側ベルト31及び下側ベルト32は、共通の1個の調整止着材33により、装着時にベルト3の長さが調整されるようになしてある。
おむつ1Bにおいては、ベルト3を挿通し吸収性本体2に固定されるベルトループ部4は、図7,図8に示すように、上側ベルト31及び下側ベルト32の他端部34bを挿通する共通の1個のループ状のループ材42を有している。ベルトループ部4は、おむつ1Bにおいては、図6に示すように、腹側部Aの両側部2b,2bそれぞれに配される。
上側ベルト31及び下側ベルト32は、それぞれ、おむつ1Bの装着時にベルトの長さが調整されるようになしてある。図7,図8に示すように、おむつ1Bにおいては、上側ベルト31及び下側ベルト32の長さが、ベルトループ部4の1個のループ材42に挿通されたベルトの部分を、ループ材42で折返し、共通する調整止着材33を介して、上側ベルト31又は下側ベルト32の外表面に折返したベルトの部分を止着することにより調整される。
第2実施形態の使い捨ておむつ1Bの形成材料について説明する。第2実施形態のおむつ1Bについては、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aの形成材料と同様であり、おむつ1Aの説明が適宜適用される。
上述した本発明の第2実施形態の使い捨ておむつ1Bを使用した際の作用効果について説明する。
第2実施形態のおむつ1Bの効果については、第1実施形態のおむつ1Aの効果と異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態のおむつ1Aの効果と同様であり、第1実施形態の展開型の使い捨ておむつ1Aの効果の説明が適宜適用される。
第2実施形態のおむつ1Bは、図8に示すように、上側ベルト31及び下側ベルト32が、共通の1個の調整止着材33により、ベルト3の長さを調整できるようになしてあるので、操作が簡単である。
また、第2実施形態のおむつ1Bは、上側ベルト31が、装着時に、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと平行に延びるように固定されており、下側ベルト32が、装着時に、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと交差ように固定されている。そのため、元の上側ベルト31及び下側ベルト32のY方向の長さが同一である場合には、装着時に、共通の1個の調整止着材33によりベルトの長さを調整すると、平行に配される上側ベルト31の締め付け力よりも、一端部32aから他端部32bに向かって斜め上方に配される下側ベルト32の締め付け力を上げることができる。その為、締め付け力の弱い上側ベルト31を着用者のウエストに配し、締め付け力の強い斜めに配される下側ベルト32を着用者の大転子上に配することにより、動きやすいと共に、おむつ1Aのずり落ちを効果的に防止することができる。ここで、大転子とは、解剖学の用語であり、大腿骨の外側の出っ張り近傍に位置する部分である。
尚、元の上側ベルト31及び下側ベルト32のY方向の長さが異なる場合であっても、上側ベルト31及び下側ベルト32に、X方向に伸縮性のある部材を用い、上側ベルト31の伸縮応力よりも強い伸縮応力を有する下側ベルト32を用いることにより、平行に配される上側ベルト31の締め付け力よりも斜めに配される下側ベルト32の締め付け力を上げることができる。伸縮性のある部材としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、帯状のゴム、弾性部材を配した不織布等を用いることができる。弾性部材を配した不織布は、例えば特開2008−179128によって得ることができる。さらに、ベルト3のほぼ中央から上側ベルト31の長手方向の一端部31a側あるいは下側ベルト32の長手方向の一端部32a側にのみ弾性部材を配することもできる。
また、第2実施形態のおむつ1Bは、装着が左右それぞれ一度の止着で完了するので簡単であり、一度のサイズ調整でウエストは弱く、腸骨領域は強く締め具合を調節できるので、お腹回りは締め付けずにずり落ちを防止できる。
次に、本発明の第3実施形態の吸収性物品について、図10〜図13に基づいて説明する。
第3実施形態の使い捨ておむつ1C(以下、「おむつ1C」ともいう)については、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aと同様であり、おむつ1Aの説明が適宜適用される。また、図10〜図13において、図1〜図5と同じ部分には同じ符号を付してある。
第3実施形態のおむつ1Cは、図10に示すように、腹側部Aの外面にベルトループ部4の固定止着材41を止着するターゲットテープ6を有しておらず、ターゲットテープ6の代わりに、樹脂フィルムを不織布で覆った積層体を裏面シート3に用いている。
おむつ1Cにおいては、図10,図11に示すように、吸収性本体2の背側部Bの両側部2b,2bそれぞれに、上側ベルト31、下側ベルト32の2本のベルトを備えている。おむつ1Cにおいては、上側ベルト31の一端部31a及び下側ベルト32の一端部32aが同じ位置で固定されている。具体的には、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれのX方向の一端部31a,32aは、図10,図11に示すように、背側部Bの側部2bの端縁2a近傍において、裏面シート22とサイドシート24との間に配され、同じ位置で固定されている。
おむつ1Cの上側ベルト31は、装着時に、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと平行に延びるように固定されている。具体的には、図13に示すように、上側ベルト31の一端部31aが、吸収性本体2における背側部Bの長手方向(Y方向)端縁2aに沿って延びる仮想直線Lに、即ち、図13においてはX方向に、平行となるように吸収性本体2に固定されている。このように上側ベルト31の一端部31aがX方向に平行に固定されていることにより、装着時に、上側ベルト31の他端部31b側を引っ張ると、帯状の上側ベルト31が、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線L(X方向)と平行に延びるようになる。
おむつ1Cの下側ベルト32は、装着時に、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと交差する方向に延びるように固定されている。具体的には、図13に示すように、下側ベルト32の一端部32aは、他端部32b側から一端部32aに向かって下側ベルト32の延びる方向と、吸収性本体2における背側部Bの長手方向(Y方向)端縁2aに沿って延びる仮想直線Lとが交差するように、吸収性本体2に固定されている。図13に示すように、下側ベルト32の一端部32aと背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lとがなす角度βは、腸骨領域で吸収性本体2を保持する観点から、10〜40°であることが好ましく、15〜25°であることが更に好ましい。このように下側ベルト32の一端部32aが端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと交差するように固定されていることにより、装着時に、下側ベルト32の他端部32b側を引っ張ると、帯状の下側ベルト32が、背側部Bの端縁2aと交差する方向に延びるようになる。
おむつ1Cの上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれのX方向の他端部31b,32bには、おむつ1Aに対向する面と反対側の面(以下、「外表面」ともいう。)に調整止着材33をそれぞれ有している。
おむつ1Cにおいては、ベルト3を挿通し吸収性本体2に固定されるベルトループ部4は、図11,図12に示すように、上側ベルト31の他端部34bを挿通する上ベルトループ部401と、下側ベルト32の他端部34bを挿通する下ベルトループ部402とを有している。上ベルトループ部401及び下ベルトループ部402は、それぞれ、図11,図12に示すように、上側ベルト31及び下側ベルト32の他端部31b,32bそれぞれを挿通する2個のループ状のループ材421,422を有している。また、上ベルトループ部401及び下ベルトループ部402は、それぞれ、吸収性本体2に固定される固定止着材41と、固定止着材41を固定する基材部43とを有している。
上ベルトループ部401及び下ベルトループ部402は、それぞれ、図10に示すように、おむつ1Cにおいては、腹側部Aの両側部2b,2bそれぞれに配され、吸収性本体2の長手方向(Y方向)に間隔を開けて配される。
上側ベルト31及び下側ベルト32は、それぞれ、おむつ1Cの装着時にベルトの長さが調整されるようになしてある。図11,図12に示すように、おむつ1Cにおいては、上側ベルト31の長さが、上ベルトループ部401のループ材421に挿通されたベルトの部分を、ループ材421で折返し、調整止着材33を介して、上側ベルト31の外表面に折返したベルトの部分を止着することにより調整される。同様に、下側ベルト32の長さが、下ベルトループ部402のループ材422に挿通されたベルトの部分を、ループ材422で折返し、調整止着材33を介して、下側ベルト32の外表面に折返したベルトの部分を止着することにより調整される。
第3実施形態の使い捨ておむつ1Cの形成材料について説明する。第3実施形態のおむつ1Cについては、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aの形成材料と同様であり、おむつ1Aの説明が適宜適用される。
上述した本発明の第3実施形態の使い捨ておむつ1Cを使用した際の作用効果について説明する。
第3実施形態のおむつ1Cの効果については、第1実施形態のおむつ1Aの効果と異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態のおむつ1Aの効果と同様であり、第1実施形態の展開型の使い捨ておむつ1Aの効果の説明が適宜適用される。
第3実施形態のおむつ1Cは、図10,図11に示すように、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれの一端部31a,32aが背側部Bの側部2bの端縁2a近傍において、同じ位置で固定されているので、おむつ1Cの装着時に背中側の隙間を防止することができる。第3実施形態のおむつ1Cは、図11,図12に示すように、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれが調整止着材33を有しているので、各ベルトの長さを調整することができる。
また、第3実施形態のおむつ1Cは、図10,図11に示すように、上側ベルト31が、装着時に、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと平行に延びるように固定されており、下側ベルト32が、装着時に、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと交差する方向に延びるように固定されている。そのため、各ベルトの長さを調整し、平行に配される上側ベルト31の締め付け力よりも、一端部32aから他端部32bに向かって斜め下方に配される下側ベルト32の締め付け力を上げ、締め付け力の弱い上側ベルト31を着用者のウエストに配し、締め付け力の強い斜め下方に配される下側ベルト32を股下部C側に配することにより、体液吸収後の吸収体23を下から上に引っ張り上げることができる。即ち、ウエスト回りを緩めながらもおむつ1Cのずり落ちを防止することができる。
また、第3実施形態のおむつ1Cは、上側ベルト31が腸骨領域で吸収体23を上に引っ張り上げ支えるのでずり落ちを防止でき、下側ベルト32はウエスト回りを弱くとめることができるので装着者のお腹を締め付けることがない。
次に、本発明の第4実施形態の吸収性物品について、図14〜図17に基づいて説明する。
第4実施形態の使い捨ておむつ1D(以下、「おむつ1D」ともいう)については、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aと同様であり、おむつ1Aの説明が適宜適用される。また、図14〜図17において、図1〜図5と同じ部分には同じ符号を付してある。
第4実施形態のおむつ1Dは、図14に示すように、腹側部Aの外面にベルトループ部4の固定止着材41を止着するターゲットテープ6を有しておらず、ターゲットテープ6の代わりに、樹脂フィルムを不織布で覆った積層体を裏面シート3に用いている。
おむつ1Dにおいては、図14,図15に示すように、吸収性本体2の背側部Bの両側部2b,2bそれぞれに、上側ベルト31、下側ベルト32の2本のベルトを備えている。おむつ1Dにおいては、上側ベルト31の一端部31a及び下側ベルト32の一端部32aが異なる位置で固定されている。具体的には、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれのX方向の一端部31a,32aは、図14,図15に示すように、背側部Bの側部2bにおいて、裏面シート22とサイドシート24との間に配され、吸収性本体2の長手方向(Y方向)に間隔を開けて配されて、固定されている。
おむつ1Dの上側ベルト31は、装着時に、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと交差する方向に延びるように固定されている。具体的には、図17に示すように、上側ベルト31の一端部31aは、他端部31b側から一端部31aに向かって上側ベルト31の延びる方向と、吸収性本体2における背側部Bの長手方向(Y方向)端縁2aに沿って延びる仮想直線Lとが交差するように、吸収性本体2に固定されている。図17に示すように、上側ベルト31の一端部31aと背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lとがなす角度γは、腸骨領域で吸収性本体2を保持する観点から、10〜40°であることが好ましく、15〜25°であることが更に好ましい。このように上側ベルト31の一端部31aが端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと交差するように固定されていることにより、装着時に、上側ベルト31の他端部31b側を引っ張ると、帯状の上側ベルト31が、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと交差する方向に延びるようになる。
おむつ1Dの下側ベルト32は、装着時に、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと平行に延びるように固定されている。具体的には、図17に示すように、下側ベルト32の一端部32aが、吸収性本体2における背側部Bの長手方向(Y方向)端縁2aに沿って延びる仮想直線Lに、即ち、図13においてはX方向に、平行となるように吸収性本体2に固定されている。このように下側ベルト32の一端部32aがX方向に平行に固定されていることにより、装着時に、下側ベルト32の他端部32b側を引っ張ると、帯状の下側ベルト32が、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線L(X方向)と平行に延びるようになる。
おむつ1Dの上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれのX方向の他端部31b,32bには、おむつ1Aに対向する面と反対側の面(以下、「外表面」ともいう。)に調整止着材33をそれぞれ有している。
おむつ1Dにおいては、ベルト3を挿通し吸収性本体2に固定されるベルトループ部4は、図15,図16に示すように、上側ベルト31の他端部34bを挿通する上ベルトループ部401と、下側ベルト32の他端部34bを挿通する下ベルトループ部402とを有している。上ベルトループ部401及び下ベルトループ部402は、それぞれ、図15,図16に示すように、上側ベルト31及び下側ベルト32の他端部31b,32bそれぞれを挿通する2個のループ状のループ材421,422を有している。また、上ベルトループ部401及び下ベルトループ部402は、それぞれ、吸収性本体2に固定される固定止着材41と、固定止着材41を固定する基材部43とを有している。
上ベルトループ部401及び下ベルトループ部402は、それぞれ、図14に示すように、おむつ1Dにおいては、腹側部Aの両側部2b,2bそれぞれに配され、上ベルトループ部401を下ベルトループ部402よりも下方にして、吸収性本体2の長手方向(Y方向)に間隔を開けて配される。
上側ベルト31及び下側ベルト32は、それぞれ、おむつ1Dの装着時にベルトの長さが調整されるようになしてある。図15,図16に示すように、おむつ1Dにおいては、上側ベルト31の長さが、上ベルトループ部401のループ材421に挿通されたベルトの部分を、ループ材421で折返し、調整止着材33を介して、上側ベルト31の外表面に折返したベルトの部分を止着することにより調整される。同様に、下側ベルト32の長さが、下ベルトループ部402のループ材422に挿通されたベルトの部分を、ループ材422で折返し、調整止着材33を介して、下側ベルト32の外表面に折返したベルトの部分を止着することにより調整される。
第4実施形態の使い捨ておむつ1Dの形成材料について説明する。第3実施形態のおむつ1Cについては、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aの形成材料と同様であり、おむつ1Aの説明が適宜適用される。
上述した本発明の第4実施形態の使い捨ておむつ1Dを使用した際の作用効果について説明する。
第4実施形態のおむつ1Dの効果については、第1実施形態のおむつ1Aの効果と異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態のおむつ1Aの効果と同様であり、第1実施形態の展開型の使い捨ておむつ1Aの効果の説明が適宜適用される。
第4実施形態のおむつ1Dは、図14,図15に示すように、上側ベルト31及び下側ベルト32それぞれが調整止着材33を有しているので、各ベルトの長さを調整することができる。また、第4実施形態のおむつ1Dは、図14,図15に示すように、上側ベルト31が、装着時に、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと交差する方向に延びるように固定されており、下側ベルト32が、装着時に、背側部Bの端縁2aに沿って延びる仮想直線Lと平行に延びるように固定されている。そのため、斜め下方に配される上側ベルト31を股下部C側に配することにより、体液吸収後の吸収体23を下から上に引っ張り上げることができ、おむつ1Dのずり落ちを防止することができる。また、上側ベルト31の一端部31aが背側部Bの側部2bの端縁2a近傍に固定されているので、おむつ1Dの装着時に背中側の隙間を防止することができる。
また、第4実施形態のおむつ1Dは、上側ベルト31が腸骨領域で吸収体4を上に引っ張り上げ支えるのでずり落ちと、装着者の背中と背側部Bとの間に隙間ができるのを防止できる。また、下側ベルト32はウエスト回りを弱くとめることができるので装着者のお腹を締め付けることがない。
本発明の吸収性物品は、上述の第1,第2,第3,第4実施形態の使い捨ておむつに何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、上述の第1,第2,第3,第4実施形態の使い捨ておむつにおける各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
例えば、本発明の吸収性物品は、幼児又は成人用の使い捨ておむつの他、吸収性パッド等であってもよい。また、上述の第1,第2,第3,第4実施形態の使い捨ておむつの有するベルト3は、吸収性本体2の背側部Bの両側部2b,2bそれぞれに2本ずつ配されているが、3本以上ずつ配されていてもよい。
1A,1B,1C,1D 使い捨ておむつ
2 吸収性本体
2b 側部
2a 端縁
21 表面シート
21b 幅方向(X方向)外方の端部
22 裏面シート
23 吸収体
24 サイドシート
25 固定部
26 サイドフラップ部
27 レッグフラップ部
3 ベルト
31 上側ベルト
31a 長手方向の一端部、 31b 長手方向の他端部
32 下側ベルト
32a 長手方向の一端部、 32b 長手方向の他端部
33 調整止着材
4 ベルトループ部
401 上ベルトループ部
402 下ベルトループ部
41 固定止着材
42,421,422 ループ材
43 基材部
43a ループ材42を固定している部分,43b ループ材42を固定している部分以外の基材部の部分
51 立体ギャザー形成用の弾性部材
52 レッグギャザー形成用の弾性部材
53 弾性部材
6 ターゲットテープ
A 腹側部,B 背側部,C 股下部
CL おむつの長手方向に延びる中心線
L 端縁2aに沿って延びる仮想直線

Claims (3)

  1. 腹側部、背側部、及び股下部を有する長方形状の吸収性本体と、該吸収性本体を着用者に止着するベルトと、該ベルトを挿通し前記吸収性本体に固定されるベルトループ部とを備える吸収性物品であって、
    前記ベルトループ部は、前記吸収性本体に固定される固定止着材を有しており、
    前記ベルトは、調整止着材により、前記吸収性物品の装着時にベルトの長さが調整されるようになしてあり、
    前記ベルトは、前記吸収性本体の前記背側部の両側部それぞれに本配されており、本の前記ベルトそれぞれの長手方向の一端部は、前記背側部の側部に固定されており、本の該ベルトそれぞれが、前記吸収性本体に固定された前記ベルトループ部を介して、前記腹側部と前記背側部との間に架け渡されることにより装着され、
    2本の前記ベルトは、上側ベルトと下側ベルトから形成されており、該上側ベルトの一端部及び該下側ベルトの一端部が、前記背側部の側部の端縁近傍において、同じ位置で固定されており、
    前記上側ベルトは、前記吸収性本体の背側部の端縁に沿って延びる仮想直線と平行に延びるように固定されており、
    前記下側ベルトは、前記仮想直線と交差する方向に延びるように固定されている吸収性物品。
  2. 前記下側ベルトと前記仮想直線とがなす角度βは、10〜40°である請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収性本体は、表面シートと、裏面シートと、これら両シート間に介在された吸収体とを有し、長手方向の側部に、該表面シートを介してサイドシートが配されて構成されており、
    前記上側ベルトの一端部及び前記下側ベルトの一端部が、前記裏面シートと前記サイドシートとの間に配され、同じ位置で固定されている請求項1又は2に記載の吸収性物品。
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