本発明の実施の形態におけるリモコンシステムについて、図面を参照して以下に説明する。尚、本実施形態では、テレビジョン放送を受信して再生するテレビジョン装置(以下、単に「テレビ装置」とする)におけるリモコンシステムを、例に挙げて説明する。
<システムの構成>
本発明の実施形態におけるリモコンシステムの構成について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のリモコンシステムにおける各装置の内部構成と、その関係を示すブロック図である。
図1に示すリモコンシステムでは、地上波放送又は衛星放送などによるテレビジョン放送を受信して再生するテレビ装置1と、テレビ装置1を操作するためにテレビ装置1と無線通信を行うリモコン2と、を備える。このテレビ1とリモコン2との間では、WiFi(商標)を含むIEEE802.11規格による無線LAN方式やBluetooth(商標)方式などによる無線通信を用いて、相互通信が行われる。
(テレビ装置)
まず、このような構成のリモコンシステムにおけるテレビ装置1の構成と動作の概要について、以下に説明する。図1に示すように、テレビ装置1は、アンテナ又はケーブル線などからテレビジョン放送を受信する放送受信インターフェース(I/F)101と、この放送受信I/F102で受信したテレビジョン放送を選局するチューナ102と、チューナ102で選局して得られた放送信号を復号化するデコーダ103と、デコーダ103で復号化して得られた映像信号をディスプレイ105で再生表示するための画像処理を行う表示制御部104と、映像の再生表示を行うディスプレイ105と、リモコン2による操作画面などに使用される図形画像やテキスト画像(OSD(On Screen Display)画像)を記録した画像記憶部106と、デコーダ103で復号化された映像信号を一時的に記憶するフレームメモリ107と、デコーダ103で復号化されて得られた音声信号をアナログ信号に変換するDAC(Digital Analog Converter)108と、DAC108で得られた音声信号を増幅するアンプ109と、アンプ109で増幅された音声信号により音声を再生出力するスピーカ110と、を備える。
又、このテレビ装置1は、装置全体の制御を行うCPU111と、各動作を行うためのプログラムを記憶したメモリ112と、デコーダ103で得られた音声信号をADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)方式などの符号化方式によってデータ量を抑えた再現性の高いデジタル信号に変換する音声用エンコーダ113と、音声用エンコーダ113と同一の符号化方式によって符号化された音源データを含む音声データを記憶する音声データメモリ114と、リモコン2と無線通信を行う無線通信モジュール115と、チューナ103で選局して得られた放送信号を動画コンテンツファイルとして記録するHDD(Hard Disk Drive)116と、テレビ装置1に対してユーザが操作を行う操作部117と、を備える。
このような構成のテレビ装置1において、デジタルテレビ放送を受信する場合、放送受信I/F101で受信した高周波信号(RF信号)となる放送信号がチューナ102に与えられる。そして、チューナ102において、所望のチャンネルの放送が選局されて中間周波数信号(IF信号)に変換された後、デジタル変調方式に基づいて復調を行い、所望チャンネルの放送信号を取得する。このとき、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex))方式を用いた地上波デジタル放送の場合、チューナ102では、まず、選局して得たIF信号より多重化された複数のキャリア信号を取得した後、各キャリア信号に対して、それぞれに割り当てられたQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)などのデジタル変調方式によって復調することで、デジタル信号による放送信号が得られる。
得られた放送信号がデコーダ103に与えられると、デコーダ103では、例えば、MPEG圧縮符号化方式などの符号化方式によって、放送信号が復号化されることで、映像信号及び音声信号が得られる。そして、映像信号が表示制御部104に与えられると、スケーリング処理などの画像処理が施された後、ディスプレイ105に与えられ、受信したテレビ放送の映像が再生出力される。又、デコーダ103で得られた音声信号がDAC108に与えられてアナログ信号となる音声信号に変換されると、この音声信号による音声がスピーカ110より再生出力される。
このようにテレビ放送を再生出力するテレビ装置1において、チューナ102は、複数のチャンネルのテレビ放送が選局できる構成とする。即ち、ディスプレイ105に複数画面表示をする際に画面数に応じた放送信号が受信できるように、チューナ102には、複数のチャンネルを選局するためのチューナ回路が、選局する数だけ構成される。そして、選局された複数の放送信号がデコーダ103で復号化されることで、複数の映像信号が得られると、この複数の映像信号が表示制御部104で合成されることで、ディスプレイ105において複数画面表示が成される。
よって、ディスプレイ105に映像表示する際に、メイン画面に1つのサブ画面が合成される場合、2つのチューナ回路によって、メイン画面及びサブ画面それぞれで再生される放送信号が選局されることとなる。そして、選局されて得られた2つの放送信号がデコーダ103に与えられると、デコーダ103で復号化されて、メイン画面及びサブ画面それぞれに対応する映像信号が得られる。この2つの放送信号に基づく映像信号が表示制御部104に与えられることで、サブ画面となる映像信号が間引き処理などによる画像処理が成されて縮小されて、メイン画面となる映像信号に合成される。
又、表示制御部104は、この複数画面表示以外に、OSD表示が求められたとき、画像記憶部106に記憶されたOSD画像が読み出されて、ディスプレイ105に表示するための画像合成が成される。このとき、デコーダ103又はフレームメモリ107からの映像信号による映像にOSD画像を合成する場合は、表示制御部104において、OSD画像のスケーリング処理や、OSD画像合成後の画像に対するエッチング処理などの画像処理が施される。尚、画像記憶部106に記憶されたOSD画像がディスプレイ105に単独で表示される場合もある。
HDD116への記録が求められる場合は、チューナ102で得られた放送信号が、CPU111を通じてHDD116へ与えられ、HDD116に記録される。尚、HDD116で記録する動画コンテンツファイルの符号化方式がデコーダ103の符号化方式と異なる場合は、デコーダ103で復号化されて得られた映像信号及び音声信号に対して、HDD116に記録するための符号化方式に基づいて符号化を行った後、HDD116に記録する。
更に、HDD116からの再生が求められた場合は、HDD116に記録された動画コンテンツファイルが読み出され、CPU111を通じてデコーダ103に与えられる。そして、デコーダ103によって映像信号及び音声信号に変換されると、この映像信号及び音声信号による映像及び音声が、ディスプレイ105及びスピーカ110それぞれより再生出力される。尚、HDD116で記録する動画コンテンツファイルの符号化方式がデコーダ103の符号化方式と異なる場合は、HDD116で読み出した動画コンテンツファイルを、HDD116に記録するための符号化方式に基づいて復号化して、映像信号及び音声信号を取得する。そして、取得した映像信号及び音声信号を、表示制御部106及びアンプ109に与えることで、映像及び音声を、ディスプレイ105及びスピーカ110それぞれより再生出力する。
無線通信モジュール115では、リモコン2より受信した無線通信信号を無線通信方式に基づいて復調及び復号化する。このとき、テレビ装置1に対する操作要求データとなる無線通信信号を受信した場合は、CPU111で操作要求データが解析されて、その操作要求データに基づいて各ブロックに命令が与えられ、リモコン2で取得された音声データの場合は、音声データメモリ114に与えられて記録される。
又、無線通信モジュール115では、リモコン2に与える各種データを、無線通信方式に基づいて符号化及び変調する。このとき、CPU111からは、リモコン2に対してテレビ装置1の状態を示す状態データが、音声データメモリ114からは、記録した音源データを含む音声データが、音声用エンコーダ113からは、デコーダ103からの音声信号を符号化した音声データが、それぞれ無線通信モジュール115に与えられる。
(リモコン)
次に、上述のような構成のリモコンシステムにおけるリモコン2の構成と動作の概要について、以下に説明する。図1に示すように、リモコン2は、ユーザによって操作される操作部201と、テレビ装置1と無線通信を行う無線通信モジュール202と、操作部201が操作されたときや無線通信モジュール202がテレビ装置1からの無線通信信号を受信したときにリモコン2をスリープ状態から起動させる信号をCPU204に与えるワッチドッグ203と、リモコン2の装置全体を制御するCPU204と、各動作を行うためのプログラムを記憶したメモリ205と、リモコン2を構成する各ブロックに電源供給を行う電源部206と、を備える。
そして、このリモコン2は、音源データを含む音声データをADPCM方式などの符号化方式(テレビ装置1の音声用エンコーダ113と同じ符号化方式)によって復号化する音声用デコーダ207と、音声用デコーダ207で復号化された音声信号をアナログ信号に変換するDAC208と、DAC208で得られたアナログ信号となる音声信号を増幅するアンプ209と、アンプ209で増幅された音声信号に基づいて音声を出力するスピーカ210と、を備える。
又、リモコン2は、外部の音声を電気信号となる音声信号に変換するマイク211と、マイク211で得られたアナログ信号となる音声信号をデジタル信号に変換するADC(Analog Digital Converter)212と、ADC212で得られた音声信号を音声用デコーダ207と同じ符号化方式によって符号化する音声用エンコーダ213と、音声用エンコーダ213からの音声データや無線通信モジュール202で受信した音声データを一時的に記憶する音声データメモリ214と、リモコン2に機械的な振動を与えるバイブレーションユニット215と、を備える。
このような構成のリモコン2において、テレビ装置1からの無線通信信号を無線通信モジュール202が受信すると、無線通信方式に基づいて復調及び復号化する。このとき、受信した無線通信信号より状態データが得られると、この状態データがCPU204に与えられて、その内容が解析される。
又、受信した無線通信信号より音源データを含む音声データが得られると、この音声データが一時的に音声データメモリ214に記憶される。そして、音声データメモリ214に記憶された音声データが読み出されて、音声用デコーダ207に与えられると、テレビ装置1の音声用エンコーダ113と同じ符号化方式によって復号化された後、DAC208によってアナログ信号に変換される。このアナログ信号となる音声信号がアンプ209に与えられることによって、受信した音声データによる音声がスピーカ210より再生出力される。
又、操作部201は、テレビ装置1のディスプレイ105に表示されたOSD画像によるGUI(Graphic User Interface)を操作するためのユニットで構成され、OSD画像表示におけるポインタベクトルを2次元で移動させる位置設定操作と、ポインタベクトルによって示される内容の決定を行う内容指定操作とが可能な簡易な構成のユニットで構成される。そして、操作部201が操作されると、その操作内容がCPU204に与えられて、操作要求データが生成される。この操作要求データが無線通信モジュール202に与えられることで、無線通信方式に基づいて符号化及び変調が行われて、無線通信信号に変換されて、テレビ装置1に送信される。
この操作部201は、例えば、3次元(3D)フォースセンサやタッチパネルなどによって、上述の位置操作設定操作と内容指定操作とが可能な簡易な構成とすることができる。尚、3Dフォースセンサやタッチパネルなどによる操作部201は、その設けられた面に水平な方向に2次元に操作されることで、その方向を示す位置設定操作がなされる。又、操作部201の設けられた面に対して垂直な方向に操作されることで、内容の決定を行う内容指定操作が成される。
又、外部音声をマイク211によって入力すると、マイク211で電気信号となる音声信号に変換された後、ADC212によって、アナログ信号である音声信号がデジタル信号に変換される。そして、このデジタル信号となる音声信号が音声用エンコーダ213に与えられることで、ADPCM方式などの符号化方式によって符号化されることで音声データが得られる。
この音声用エンコーダ213での符号化によって得られた音声データは、音声データメモリ214に与えられて記憶される。このようにして音声データメモリ214に記憶された音声データは、テレビ装置1に送信されて記憶する場合、読み出されて無線通信モジュール202に与えられ、無線通信方式に基づいて符号化及び変調が行われることで無線通信信号に変換されて、テレビ装置1に送信される。
更に、リモコン2は、操作部201への操作や無線通信モジュール202での無線通信信号の受信がないとき、電源部206から供給される電力を小さくして低消費電力化を図るために、無線通信モジュール202及びワッチドッグ203及びCPU204の一部にのみ電源部206からの電源供給が行われるスリープ状態とされる。このスリープ状態とされるとき、ワッチドッグ203では、所定時間T0毎に、操作部201への操作の有無と、無線通信モジュール202での受信の有無とを確認する。そして、操作部201への操作又は無線通信モジュール202での無線通信信号の受信のいずれかをワッチドッグ203が確認すると、CPU204に通知することで、スリープ状態を解除する。このとき、電源部206によって電源供給が成されていないブロックに対しても電源供給を行うことでリモコン2をON状態とする。
又、バイブレーションユニット215は、スピーカ210から再生出力される音声に応じてリモコン2に振動が与えられる。この振動については、再生出力される音声の種類によって、その振動の周期の組み合わせや振動の長さなどによる振動の種類が変更されるものであっても構わない。
(リモコンによる各種動作処理)
上述のように、テレビ装置1及びリモコン2が構成されるリモコンシステムにおける、リモコン2による各種動作処理の詳細について、以下に説明する。
(1)基本動作
まず、操作部201が操作されてスリープ状態から起動するときのリモコン2の動作について、図2のフローチャートを参照して説明する。図2は、リモコン2における基本動作を示すフローチャートである。上述したように、ワッチドッグ203によって操作部201からの信号を検知して、操作部201への操作が成されたことが検出されることで、操作部201への操作による基本動作が開始する(STEP1)。
この操作部201への操作が検出されると、ワッチドッグ203からCPU204へ通知され、CPU204がスリープ状態の解除を行うため、電源部206によってCPU204全体に電源供給が行われるように制御する(STEP2)。尚、以下では省略するが、各操作において必要となるブロックに対して電源供給を行うように、CPU204によって電源部206の電源供給動作が制御される。
そして、CPU204では、操作部201からの信号が確認し、内容指定操作であるか否かが確認される(STEP3)。尚、操作部201が3Dフォースセンサで有る場合、この内容指定操作が、操作部201となる3Dフォースセンサの設置面に対して垂直な方向への操作となる。又、この内容指定操作は、テレビ装置1の電源がOFFのときにテレビ装置1の電源をONとする機能をも備える。
操作部201からの信号により内容指定操作がなされたことを確認すると(STEP3でYes)、CPU204によってテレビ装置1が電源ONとされているか否かを確認するための操作要求データを生成して、無線通信モジュール202より送信する(STEP4)。そして、所定時間T1の間にテレビ装置1からの応答信号となる無線通信信号を無線通信モジュール202で受信したか否かによって、テレビ装置1が電源ONとされているか否かを確認する(STEP5)。
テレビ装置1から送信される無線通信信号を無線通信モジュール202が所定時間T1の間に受信しなかった場合(STEP5でNo)、テレビ装置1を電源ONとすることを要求する操作要求データをCPU204によって生成し、無線通信モジュール202より無線通信信号としてテレビ装置1に送信する(STEP6)。尚、無線通信信号を無線通信モジュール202が受信した場合においても、受信した無線通信信号による状態データよりテレビ装置1が電源ONであることが確認されなかった場合においても、STEP6の動作を行うものとしても構わない。
その後、更に、所定時間T2内にテレビ装置1からの無線通信信号を受信し、その無線通信信号が電源ONとなったことを示す状態データによる信号であるか否かが、CPU204において確認される(STEP7)。このとき、CPU204において、受信した無線通信信号の状態データより、テレビ装置1が電源ONとなったことを確認すると(STEP7でYes)、CPU204で、テレビ装置1から送信される無線通信信号を無線通信モジュール202が受信し、CPU204によって、OSD画像表示を要求する操作要求データを生成する(STEP8)。
そして、この操作要求データによる無線通信信号をテレビ装置1に対して無線通信モジュール202より送信する。又、その無線通信信号による状態データより電源ONであることを確認したときも(STEP5でYes)、STEP8に移行して、テレビ装置1に対して、OSD画像表示を要求する操作要求データによる無線通信信号を送信する。テレビ装置1のディスプレイ105におけるOSD画像表示例を、図3に示す。尚、この図3に示すOSD画像表示については、後述する。
OSD画像表示を要求する無線通信信号を送信してからの時間がCPU204によって計測され、所定時間T3内に、操作部201によって位置設定操作がなされたか否かがCPU204によって確認される(STEP9)。このとき、操作部201での操作が確認されなかった場合(STEP9でNo)、CPU204において音源データの送信を要求する操作要求データが生成され、無線通信モジュール202より無線通信信号として送信される(STEP10)。即ち、ユーザに対して、テレビ装置1のディスプレイ105に表示されたOSD画像におけるポインタベクトルの移動を促すために、「ポインタ移動せよ」という音声による音源データの送信を、テレビ装置1に対して要求する。
その後、無線通信モジュール202において、テレビ装置1からの音源データによる無線通信信号の受信を確認すると、受信した無線通信信号が復調及び復号化されて、音源データが得られて、音声データメモリ214に記憶される(STEP11)。この音声データメモリ214に記憶された音源データは、音声用デコーダ207によって読み出されると、ADPCM方式などの符号化方式によって復号化されるとともに、DAC208でアナログ信号に変換された後、アンプ209で増幅されてスピーカ210より再生出力される(STEP12)。このとき、ユーザに位置設定操作を要求するために、「ポインタ移動せよ」という音声がスピーカ210より再生出力される。
この「ポインタ移動せよ」という音声を再生出力してからの時間がCPU204によって計測され、所定時間T4内に、操作部201によって位置設定操作がなされたか否かがCPU204によって確認される(STEP13)。STEP9又はSTEP13で位置設定操作がなされたことを確認すると(Yes)、操作部201の位置設定操作によって指定された方向を示す操作要求データがCPU204で生成されて、無線通信モジュール202より無線通信信号として送信される(STEP14)。即ち、テレビ装置1のディスプレイ105に表示されたOSD画像におけるポインタベクトルの移動方向が、位置設定操作によって決定され、その移動方向を示す操作要求データがCPU204で生成される。又、STEP3において、操作部201によって位置設定操作がなされたときも(No)、STEP14に移行する。
STEP14において、位置設定操作で指定された方向示す操作要求データによる無線通信信号が送信されると、テレビ装置1から操作後のポインタベクトルによって示される位置に関する情報を状態データとする無線通信信号を無線通信モジュール202で受信する(STEP15)。このとき、ポインタベクトルによって示される位置が、リモコン操作処理を指定する領域内にある場合は、その領域におけるリモコン操作処理の内容を示す情報を状態データとして、無線通信信号がテレビ装置1より送信される。又、ポインタベクトルによって示される位置が、リモコン操作処理を指定する領域内にない場合は、リモコン操作処理が指定されていないことを示す情報を状態データとして、無線通信信号がテレビ装置1より送信される。
そして、無線通信モジュール202で受信した無線通信信号より得られる状態データより、テレビ装置1のディスプレイ105に表示されるOSD画像上においてポインタベクトルの示す位置に関する内容が、CPU104で解析され、ポインタベクトルによってリモコン操作処理の1つが指し示されているか否かが確認される(STEP16)。即ち、テレビ装置1のディスプレイ105に表示されるOSD画像上において、ポインタベクトルの位置が、リモコン操作処理を指定する領域に存在するか否かが確認される。
受信した無線通信信号の状態データによって、リモコン操作処理の1つが示されていることが確認されると(STEP16でYes)、状態データより確認されたリモコン操作処理をメモリ205に一時的に記憶する(STEP17)。又、受信した無線通信信号の状態データによって、リモコン操作処理が示されていないことが確認されると(STEP16でNo)、STEP9に移行して、前回の位置設定操作が確認されてから所定時間T3の間に、次の位置設定操作が操作部201において成されたか否かが確認される。
そして、STEP17における記憶動作を行うと、STEP10〜STEP12と同様、音源データの送信を要求する操作要求データによる無線通信信号を送信した後(STEP18)、受信した無線通信信号からの音源データを音声データメモリ214に記憶し(STEP19)、この音声データを音声用デコーダ207で復号化することでスピーカ210より音声を再生出力する(STEP20)。このとき、テレビ装置1のディスプレイ105に表示されたOSD画像のポインタベクトルによって示される処理内容の決定をユーザに促すために、「決定せよ」という音源データをテレビ装置1に要求して受信し、スピーカ210で再生出力する。
そして、「決定せよ」という音声を再生出力してからの時間がCPU204によって計測され、所定時間T5内に、操作部201によって内容指定操作がなされたか否かがCPU204によって確認される(STEP21)。メモリ205に記憶されたリモコン操作処理に応じた処理動作を行う(STEP22)。尚、STEP21におけるリモコン操作処理動作については、後述する。
又、STEP7において、所定時間T2内に、テレビ装置1が電源ONとなったことを示す無線通信信号の受信が確認されなかった場合(No)、音声データメモリ214に記憶された警告アナウンス用の音源データが読み出されて、スピーカ210により再生出力される(STEP23)。即ち、「電源ONになっていません」又は「通信不可能です」というような音源データが音声データメモリ214より読み出されて、音声用デコーダ207で復号化された後、DAC208でアナログ信号に変換される。そして、この警告アナウンス用の音声の音声信号がアンプ209で増幅されて、スピーカ210より再生出力される。
このようにして、警告アナウンスによる音声がスピーカ210より再生出力されると、現在、スピーカ210より再生出力している音声アナウンスが終了したか否かを、CPU204が確認する(STEP24)。又、STEP13又はSTEP21のそれぞれにおいて、要求される操作部201による各操作が成されなかったときについても同様に(No)、STEP24に移行して、現在、再生出力している音声アナウンスが終了したか否かが確認される。
そして、STEP24において、現在、スピーカ210より再生出力している音声アナウンスが終了したことを、CPU204が確認すると(Yes)、リモコン2がスリープ状態に遷移する(STEP25)。即ち、CPU204が、電源部206に対して、無線通信モジュール202及びワッチドッグ203及びCPU204の一部にのみ電源供給を行い、その他の電源供給を停止させるように、制御を行うことにより、スリープ状態へ遷移する。
(1−1)基本動作の別例1
上述の動作では、STEP3〜STEP8において、操作部201による内容指定操作が行われて、スリープ状態が解除されたとき、テレビ装置1がONであるか否かが確認されるとともに、テレビ装置1がONとなっている又はONとなると、OSD画像を表示することを要求するものとした。しかしながら、スリープ状態の解除が、操作部201による位置設定操作又は内容指定操作のいずれをトリガとする場合によっても、テレビ装置1がONであるか否かが確認されるとともに、テレビ装置1がONとなっている又はONとなると、OSD画像を表示することを要求するものとしても構わない。
このとき、例えば、STEP2におけるスリープ状態の解除動作を行った後、STEP4〜STEP7の動作を行うことで、テレビ装置1がONであるか否かを確認して、テレビ装置1が電源ONでないときは、電源ONとすることを要求する無線通信信号を送信する。そして、STEP8によってOSD画像の表示を要求した後、STEP3に移行して、操作部201に対する操作が、内容指定操作及び位置設定操作のいずれであるかを判定するものとしても構わない。
(1−2)基本動作の別例2
又、STEP3〜STEP8までの動作を同様の動作とし、STEP3において、操作部201に対する操作が位置設定操作であることを確認したとき(No)、STEP4及びSTEP5と同様の動作を行って、テレビ装置1が電源ONであるか否かを確認するものとしても構わない。このとき、テレビ装置1が電源ONであることを確認したときは、STEP14に移行して、位置設定操作を示す操作要求データによる無線通信信号を送信する。又、テレビ装置1が電源ONでないことを確認したときは、STEP21に移行して、スピーカ210よりテレビ装置1が電源ONでないことを示す警告アナウンスを再生出力する。
(1−3)基本動作の別例3
更に、STEP3において、操作部201に対する操作が位置設定操作であることを確認した後、テレビ装置1が電源ONであることを確認したとき、OSD画像が表示されているか否かをテレビ装置1に確認するための無線通信信号を送信するものとしても構わない。そして、OSD画像が表示されていないことを確認したとき、STEP8と同様、OSD画像の表示を要求するための無線通信信号を送信した後、STEP14に移行する。又、OSD画像が表示されているときは、直接、STEP14に移行する。
(1−4)基本動作の別例4
又、STEP8において、OSD画像の表示をテレビ装置1に要求した後、STEP9〜STEP12の処理動作を行う間に、操作部201によって内容指定操作が成されたか否かを確認するものとしても構わない。このとき、このSETP9〜STEP12の処理動作を行う間に、操作部201による内容指定操作が成された場合、STEP20に移行して、内容指定操作が成されたことを示す操作要求データによる無線通信信号が送信される。そして、ディスプレイ105で表示されるOSD画像上のポインタベクトルで指定される処理内容が確認されるとともに、指定された処理内容に応じたリモコン操作処理が成される。
(2)OSD画像表示
テレビ装置1のディスプレイ105におけるOSD画像表示について、図3の表示例を参照して、簡単に説明する。テレビ装置1において、OSD画像がディスプレイ105に表示されるとき、表示制御部104によって、デコーダ103で得られた映像信号に重畳されるように、画像記憶部106に記憶されたOSD画像による画像信号が合成される。これによって、図3に示すように、チューナ102で選局した放送信号又はHDD116より読み出した動画コンテンツファイルに対する映像上に重なるように、OSD画像が表示されることとなる。
このとき、図3に示すディスプレイ105での画面表示では、各領域を指し示すためのポインタベクトル500と、リモコン操作処理を選択するためのメニューを表示させるためのメニューボタン領域501と、テレビ装置1のスピーカ110より再生出力される音声の音量の設定ボタンと音量の状態表示がなされる音量設定領域502と、テレビ装置1のチューナ102で選局されるチャンネルの設定ボタンと選局されたチャンネルの表示がなされるチャンネル設定領域503と、数字や符号を設定するためのテンキー領域504と、テレビ装置1の電源OFFを指定するための電源OFF領域505と、OSD画像表示を1画面前の表示に戻す又はOSD画像を非表示とすることを指定するための画面戻し領域506とが、OSD画像として、デコーダ103で得られた映像信号による映像に重ねて表示される。
このようにしてOSD画像がディスプレイ105に表示されるとき、リモコン2から送信される無線通信信号より、位置設定操作がなされたことが確認されると、位置設定操作より示される方向(ベクトル量)に、ポインタベクトル500がディスプレイ105の画面上を移動する。又、リモコン2から送信される無線通信信号より、内容指定操作がなされたことが確認されると、ポインタベクトル500が指し示す領域に対応する各操作が成される。
このとき、メニューボタン領域501にポインタベクトル500が位置するとともに、リモコン2で内容指定操作が成された場合、リモコン2によるレコーダ機能や、サブ画面の表示機能や、HDD116に対する記録再生機能や、リモコン2の音量設定機能などの各種設定動作を指定するためのメニュー表示が成される。このメニュー表示用の画像についても、ポインタベクトル500を伴ったOSD画像として、図3の表示例と同様、デコーダ103からの映像に重ねて表示される。
更に、音量設定領域502は、ポインタベクトル500で指定されることで音量を所定量毎に大きくするボタン領域502aと、ポインタベクトル500で指定されることで音量を所定量毎に小さくするボタン領域502bと、現在の音量の状態を表示するとともにポインタベクトル500に位置指定が成されることで適当な音量に設定される音量バー領域502cとによって構成される。
又、チャンネル設定領域503は、ポインタベクトル500で指定されることで1チャンネル毎に大きくするボタン領域503aと、ポインタベクトル500で指定されることで1チャンネル毎に小さくするボタン領域503bと、現在のチャンネルを表示するチャンネル表示領域503cとによって構成される。又、テンキー504内の数字をポインタベクトル500で指定することで、任意のチャンネル番号を指定することができる。
又、画面戻し領域506がポインタベクトル500で指定されると、例えば、上述したメニュー表示となるOSD画像による画面が表示されている場合は、図3に示すOSD画像による画面に戻る。又、図3に示すOSD画像による画面が表示されているときに、画面戻し領域506が指定されると、OSD画像が非表示とされて、デコーダ103によって得られた映像信号による映像のみが、ディスプレイ105上に再生表示されることとなる。尚、この画面戻し領域506が指定されることによって成される上述の処理を、以下では、「画面戻し処理」と呼ぶ。
(3)リモコン操作処理動作
次に、図2のフローチャートによる基本動作におけるSTEP22でのリモコン操作処理動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。まず、CPU204では、STEP17でメモリ203に記憶したリモコン操作処理の内容が読み出して、そのリモコン操作処理が、テレビ装置1の電源をOFFとする電源OFF処理であるか否かが確認される(STEP401)。
そして、確認したリモコン操作処理が電源OFF処理でなかった場合は(STEP401でNo)、CPU204において、更に、メモリ203より確認したリモコン操作処理が、ディスプレイ105の画面を元の画面に切り換える画面戻し処理であるか否かが確認される(STEP402)。このとき、確認したリモコン操作処理が画面戻し処理でなかった場合は(STEP402でNo)、CPU204によって、メモリ203内に記憶された動作状態が認識され、リモコン2での音声ガイダンス機能がONとされているか否かが確認される(STEP403)。
音声ガイダンス機能がONとされていることが確認されると(STEP403でYes)、CPU204では、まず、確認されたリモコン操作処理がチャンネル設定処理又はテレビ装置1側での音量設定処理のいずれかであるか否かが確認される(STEP404)。このとき、チャンネル設定処理又はテレビ装置1側での音量設定処理のいずれかである場合(STEP404でYes)、内容指定操作が成されて決定したことを示す操作要求データによる無線通信信号を、テレビ装置1に送信する(STEP405)。
即ち、テレビ装置1のディスプレイ105上で表示されるOSD画像内における、ポインタベクトルによって指定された領域に従って、テレビ装置1が設定動作を行うのみであるので、内容指定操作が成されて決定したことを示す操作要求データをCPU204で生成する。そして、無線通信モジュール202よりテレビ装置1に、この操作要求データによる無線通信信号を送信する。よって、テレビ装置1では、現在ポインタベクトルが指定する領域に応じた設定動作を行う。即ち、テレビ装置1において、チューナ102で選局するチャンネルの設定、又は、スピーカ110の音量設定が行われる。
そして、チャンネル設定処理又はテレビ装置1側での音量設定処理でないことが確認されたとき(STEP404でNo)、又は、STEP405で無線通信信号の送信が完了すると、CPU204で確認されたリモコン操作処理が、上述したレコーダ機能やサブ画面表示機能などの各種機能設定を行うためのメニュー閲覧処理であるか否かが確認される(STEP406)。
このとき、メニュー閲覧処理のであることが確認された場合(STEP406でYes)、STEP405と同様、内容指定操作が成されて決定したことを示す操作要求データによる無線通信信号を、テレビ装置1に送信する(STEP407)。よって、テレビ装置1では、現在ポインタベクトルが指定する領域(図3におけるメニューボタン領域501)を確認する。そして、リモコン2によるレコーダ機能や、サブ画面の表示機能や、HDD116に対する記録再生機能や、リモコン2の音量設定機能などの各種設定動作を指定するためのメニュー表示が成される。
その後、図2のフローチャートにおけるSTEP10〜STEP12と同様、音源データの送信を要求する操作要求データによる無線通信信号を送信した後(STEP408)、受信した無線通信信号からの音源データを音声データメモリ214に記憶し(STEP409)、この音声データを音声用デコーダ207で復号化することでスピーカ210より音声を再生出力する(STEP410)。このとき、テレビ装置1のディスプレイ105に表示されたOSD画像によるメニューで示される各種設定動作を選択することをユーザに促すために、「メニュー選択せよ」という音源データをテレビ装置1に要求して受信し、スピーカ210で再生出力する。
そして、メニュー閲覧処理でないことが確認されたとき(STEP406でNo)、又は、STEP410でのアナウンスが成されると、CPU204がメモリ205の記憶内容を確認することによって、テレビ装置1のディスプレイ105において、既にOSD画像によるメニューの表示が成されているときの操作であったか否かが確認される(STEP411)。即ち、テレビ装置1のディスプレイ105で表示されるOSD画像による画面が、図3の表示でメニューボタン領域501が選択されることによるメニュー表示画面であるときに、リモコン2が操作されることで確定されたものであるか否かが確認される。
STEP411において、ディスプレイ105上のOSD画像によってメニュー表示が成されているときに操作されて、メニューによって指定される各機能に関する処理が指定されたことが確認されると(Yes)、CPU204がメモリ205の記憶内容を確認することで、サブ画面表示機能が指定されたか否かが確認される(STEP412)。サブ画面表示機能が指定されたことを確認すると(STEP412でYes)、後述するサブ画面表示処理動作が行われる(STEP413)。
そして、サブ画面表示機能が指定されていなかったとき(STEP412でNo)、又は、STEP413におけるサブ画面表示処理動作が成されたとき、次に、メモリ205の記憶内容より、リモコン2によるレコーダ機能が指定されたか否かが確認される(STEP414)。リモコン2によるレコーダ機能が指定されたことを確認すると(STEP414でYes)、後述するレコーダ処理動作が行われる(STEP415)。
更に、リモコン2によるレコーダ機能が指定されていなかったとき(STEP414でNo)、又は、STEP415におけるレコーダ処理動作が成されたとき、次に、メモリ205の記憶内容より、STEP413及びSTEP415で行われる処理動作による機能以外の機能が指定されたか否かが確認される(STEP416)。テレビ装置1のディスプレイ105でメニュー表示となるOSD画像が表示されているときに指定されたいずれかの機能が指定されていることを確認すると(STEP416でYes)、確認した機能に対する処理動作が行われる(STEP417)。尚、STEP417で行う処理動作については、「設定処理動作」と呼び、この設定処理動作についても後述する。
又、ディスプレイ105上のOSD画像によってメニュー表示が成されているときの操作でないことが確認されると(STEP411でNo)、又は、メニュー表示時に選択可能な機能のいずれも選択されていないことが確認されると(STEP416でNo)、図2のフローチャートにおけるSTEP24と同様、スピーカ210より再生出力している音声アナウンスが終了したか否かを、CPU204が確認する(STEP418)。
更に、確認したリモコン操作処理が電源OFF処理又は画面戻し処理であったとき(STEP401又はSTEP402でYes)、又は、リモコン2での音声ガイダンス機能がOFFとされているとき(STEP403でNo)、CPU204がメモリ203より確認したリモコン操作処理を行うように、内容指定操作が成されて決定したことを示す操作要求データによる無線通信信号を、テレビ装置1に送信する(STEP419)。
即ち、STEP419による無線通信信号が送信されると、STEP401から移行したときは、テレビ装置1が電源OFF処理を行い、STEP402から移行したときは、テレビ装置1が画面戻し処理を行う。そして、STEP403から移行したときは、電源OFF処理及び画面戻し処理以外で指定されたリモコン操作処理が、テレビ装置1において行われる。
そして、スピーカ210より再生出力している音声アナウンスが終了したことをCPU204が確認したとき(STEP418でYes)、又は、STEP419において無線通信信号をテレビ装置1に送信すると、操作部201が最後に操作されてから所定時間T6が経過したか否かが、CPU204によって確認される(STEP420)。このSTEP420において、所定時間T6が経過したことを確認したとき、又は、既に所定時間T6が経過していることを確認したとき(Yes)、図2のフローチャートにおけるSTEP25と同様、リモコン2がスリープ状態に遷移する(STEP421)。
(4)サブ画面表示処理動作
次に、図4のフローチャートによるリモコン操作処理動作におけるSTEP413でのサブ画面表示処理動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。まず、テレビ装置1でサブ画面表示機能を動作させるために、内容指定操作が成されて決定したことを示す操作要求データによる無線通信信号を、テレビ装置1に送信する(STEP501)。これにより、テレビ装置1では、無線通信信号より確認される操作要求データより、サブ画面表示機能が指定されたことを確認し、図6のように、ディスプレイ105に再生出力する画像を、メイン画面600にサブ画面601が重なったものとする。
その後、操作部201によって位置設定操作がなされたか否かがCPU204によって確認され(STEP502)、位置設定操作が成されたことが確認されると(Yes)、操作部201の位置設定操作によって指定された方向を示す操作要求データによる無線通信信号が、テレビ装置1に対して送信される(STEP503)。この操作部201の位置設定操作によって指定される方向を示す無線通信信号を、テレビ装置1が受信することで、図6のように表示されるサブ画面601の位置を、リモコン2で指定された方向に移動する。
そして、位置設定操作が成されなかったとき(STEP502でNo)、又は、STEP503での無線通信信号の送信が成されると、操作部201によって内容指定操作がなされたか否かがCPU204によって確認される(STEP504)。このとき、内容指定操作がなされたことが確認されると(Yes)、操作部201が所定時間tだけ継続して操作される長押し操作が成されたか否かが確認される(STEP505)。又、内容指定操作が確認されなかったとき(STEP504でNo)、STEP502に移行する。
そして、操作部201による内容指定操作を行った期間が所定時間t以内であること(長押し操作でないこと)をCPU204で確認すると(STEP505でNo)、CPU204において、内容指定操作を行った回数kを1つ計数して、メモリ205に記憶する(STEP506)。この内容指定操作を行った回数kが1であるか否かをCPU204が確認し(STEP507)、計数値kが1となるとき(Yes)、サブ画面601の映像に対する音声の送信を要求する操作要求データをCPU204で生成し、無線通信信号としてテレビ装置1に送信する(STEP508)。尚、計数値kについては、スリープ状態となったときに0に初期化されるものとする。
その後、無線通信モジュール202において、テレビ装置1のディスプレイ105で再生出力される映像に対する音声データによる無線通信信号を受信すると、受信した音声データの復号化を行い(STEP509)、録音した音声の再生動作を開始した後(STEP510)、STEP502に移行する。このとき、テレビ装置1において、サブ画面601の映像に応じた音声信号が、音声用エンコーダ113でADPCM方式などの符号化方式で符号化された後、無線通信モジュール115で無線通信信号に変換されて、リモコン2に対して送信される。リモコン2では、この無線通信信号を無線通信モジュール202で受信すると、この無線通信信号より音声データを取得し、音声データメモリ214に一時的に記憶させる。
そして、音声データメモリ214に記憶された音声データを読み出して、音声用デコーダ207に与えることで、ADPCM方式などの符号化方式によって復号化を行った後、DAC208でアナログ信号となる音声信号に変換する。これにより、テレビ装置1のディスプレイ105上に再生出力されているサブ画面601の映像に応じた音声データによる音声を、リモコン2のスピーカ210より再生出力する。
又、計数値kが1でないとき(STEP507でNo)、計数値kが2であるか否かがCPU204によって確認される(STEP511)。そして、計数値kが2となるとき(STEP511でYes)、メイン画面600の映像に対する音声の送信を要求する操作要求データをCPU204で生成し、無線通信信号としてテレビ装置1に送信する(STEP512)。即ち、リモコン2のスピーカ210からの音声出力が、サブ画面601の映像に対する音声から、メイン画面600の映像に対する音声に切り換えられる。
更に、テレビ装置1のスピーカ110からの音声出力を停止する(テレビ音声をミュートとする)ことを要求する操作要求データをCPU204で生成し、無線通信信号としてテレビ装置1に送信する(STEP513)。この無線通信信号をテレビ装置1が受信することによって、テレビ装置1では、ミュート機能を実行することで、メイン画面600の映像に対応した音声をスピーカ110から再生出力することを停止する。
その後、STEP509及びSTEP510の動作を行うことで、テレビ装置1において、サブ画面601の映像に応じた音声信号の音声用エンコーダ113での符号化が停止され、代わりに、メイン画面600の映像に応じた音声信号が、音声用エンコーダ113で符号化された後、無線通信モジュール115で無線通信信号に変換されて、リモコン2に対して送信される。リモコン2では、この無線通信信号を無線通信モジュール202で受信すると、この無線通信信号より音声データを取得し、音声データメモリ214に一時的に記憶させる。
そして、音声データメモリ214に記憶された音声データを読み出して、音声用デコーダ207に与えることで、ADPCM方式などの符号化方式によって復号化を行った後、DAC208でアナログ信号となる音声信号に変換する。これにより、テレビ装置1のディスプレイ105上に再生出力されているメイン画面600の映像に応じた音声データによる音声を、リモコン2のスピーカ210より再生出力する。
又、計数値kが2でないとき(STEP511でNo)、音声データの送信を停止することを要求する操作要求データをCPU204で生成し、無線通信信号としてテレビ装置1に送信する(STEP514)。更に、テレビ音声のミュート機能を解除することを要求する操作要求データをCPU204で生成し、無線通信信号としてテレビ装置1に送信すると(STEP515)、計数値kを0に初期化した後(STEP516)、STEP502に移行する。
これにより、テレビ装置1において、メイン画面600の映像に応じた音声信号の音声用エンコーダ113での符号化が停止されるとともに、無線通信モジュール115からの無線通信信号の送信が停止される。更に、ミュート機能を解除し、メイン画面600の映像に応じた音声信号がアンプ109に与えられることで、メイン画面600の映像に応じた音声がスピーカ110から再生出力される。
又、操作部201による内容指定操作を行った期間が所定時間tより長いこと(長押し操作であること)をCPU204で確認すると(STEP505でYes)、サブ画面601を消去することを要求する操作要求データをCPU204で生成し、無線通信信号としてテレビ装置1に送信する(STEP517)。これにより、テレビ装置1では、メイン画面600に対する映像信号のみがデコーダ103より表示制御部104に与えられ、ディスプレイ105上においてメイン画面600だけの表示となる。その後、図2のフローチャートにおけるSTEP25と同様、リモコン2がスリープ状態に遷移する(STEP518)。
(5)レコーダ処理動作
次に、図4のフローチャートによるリモコン操作処理動作におけるSTEP415でのレコーダ処理動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。まず、テレビ装置1でリモコン2によるレコーダ機能を動作させるために、内容指定操作が成されて決定したことを示す操作要求データによる無線通信信号を、テレビ装置1に送信する(STEP701)。その後、CPU204では、リモコン2の操作部201によって、録音した音声の再生動作を示す操作が成されたか否かが確認される(STEP702)。
尚、STEP702における再生動作を示す操作は、操作部201において、例えば、位置設定操作により所定方向(第1方向)を示す操作によって確定するものであっても構わない。そして、位置設定操作の第1方向を示す操作によって確定する場合は、次のSTEP703において、再生動作を要求するための操作要求データがCPU204で生成されるものとしても構わないし、単に、位置設定操作の第1方向を示す操作要求データがCPU204で生成されるものとしても構わない。又、ディスプレイ105に表示されるOSD画像を位置設定操作によって所定領域(第1領域)指定した後、内容指定操作を行うことで確定するように、テレビ装置1におけるGUI機能を利用するものであっても構わない。
再生動作を示す操作が成されたことを確認すると(STEP702でYes)、再生動作を行うことで決定したことを示す操作要求データがCPU204で生成され、この操作要求データによる無線通信信号をテレビ装置1に送信する(STEP703)。その後、無線通信モジュール202において、テレビ装置1に記録された音声データによる無線通信信号を受信すると、受信した音声データの復号化を行い(STEP704)、録音した音声の再生動作を開始する(STEP705)。
このとき、テレビ装置1において、音声データメモリ114に記憶した音声データが読み出された後、無線通信モジュール115で無線通信信号に変換されて、リモコン2に対して送信される。リモコン2では、この無線通信信号を無線通信モジュール202で受信すると、この無線通信信号より音声データを取得し、音声データメモリ214に一時的に記憶させる。
その後、音声データメモリ214に記憶された音声データを読み出して、音声用デコーダ207に与えることで、ADPCM方式などの符号化方式によって復号化を行った後、DAC208でアナログ信号となる音声信号に変換する。これにより、テレビ装置1の音声データメモリ114に記憶させた音声データによる音声を、リモコン2のスピーカ210より再生出力する。
このようにして、テレビ装置1の音声データメモリ114に録音した音声の再生出力を行うと、再生が終了したか否かをCPU204によって確認する(STEP706)。即ち、テレビ装置1からの無線通信信号の受信が終了し、CPU204が、音声データメモリ214に音声データがバッファリングされていないことを確認することで、録音した音声の再生が終了したことを確認する。
尚、再生する音声データを全て再生したことを確認する以外に、更に操作部201において再生動作を終了する操作が成されたことを確認することでも、再生動作を終了するものとしても構わない。このとき、例えば、位置設定操作により所定方向(第1方向)を示す操作によって確定するものであっても構わないし、別の所定方向(第2方向)を示す操作によって確定するものであっても構わない。又、テレビ装置1に表示されたOSD画像を利用することで確定するものであっても構わない。
又、再生動作を示す操作が成されていない場合(STEP702でNo)、CPU204では、リモコン2の操作部201によって、マイク211より入力された音声をテレビ装置1の音声データメモリ114に録音する録音動作を示す操作が成されたか否かが確認される(STEP707)。尚、この録音動作を示す操作についても、操作部201において、位置設定操作により所定方向(第3方向)を示す操作によって確定するものであっても構わないし、ディスプレイ105に表示されるOSD画像を位置設定操作によって所定領域(第2領域)指定した後、内容指定操作を行うことで確定するものであっても構わない。
録音動作を示す操作が成されたことを確認すると(STEP707でYes)、マイク211に入力された音声による音声信号がADC212に与えられることで、所定期間毎にサンプリングされたデジタル信号に変換された後(STEP708)、音声用エンコーダ213でADPCM方式などの符号化方式によって符号化される(STEP709)。このようにして得られた音声データが、音声データメモリ214に与えられることで、音声データメモリ214に一時的に記憶される(STEP710)。
そして、音声データメモリ214にバッファされた音声データのデータ量が所定量を超えたか否かが、CPU204によって確認される(STEP711)。この音声データメモリ214に記憶された音声データのデータ量が所定量を超えたとき(STEP711でYes)、音声データメモリ214に記憶された音声データが無線通信モジュール202に与えられることで、無線通信信号に変換されてテレビ装置1に送信されることで、録音した音声データの転送される(STEP712)。
そして、音声データメモリ214に記憶された音声データのデータ量が所定量以下であるとき(STEP711でNo)、又は、STEP712で音声データの転送がなされると、CPU204で、リモコン2の操作部201によって、録音動作の終了を示す操作が成されたか否かが確認される(STEP713)。尚、この録音動作の終了を示す操作についても、操作部201において、位置設定操作により録音動作を指定するときと同一の所定方向(第3方向)としても構わないし、録音動作を指定するときと異なる所定方向(第4方向)を示す操作によって確定するものであっても構わない。又、ディスプレイ105に表示されるOSD画像を位置設定操作によって所定の領域(第3領域)指定した後、内容指定操作を行うことで確定するものであっても構わない。
録音動作の停止を示す操作が成されたことを確認すると(STEP713でYes)、音声データメモリ214に記憶された残りの音声データ(データ量が所定量以下となる音声データ)を読み出して、無線通信モジュール202より無線通信信号として送信して、テレビ装置1に転送する(STEP714)。そして、音声データメモリ214に記憶された音声データが全て転送されたか否かが、CPU204によって確認される(STEP715)。この音声データメモリ214に記憶された音声データが全て転送されると(STEP715でYes)、録音した音声データの転送動作を終了したことを示す操作要求データをCPU204で生成した後、無線通信信号として無線通信モジュール202よりテレビ装置1に送信する(STEP716)。
又、録音動作を示す操作が成されていない場合(STEP707でNo)、STEP701においてレコーダ機能を動作することを示す無線通信信号を送信してから、所定期間T7が経過したか否かが、CPU204によって確認される(STEP717)。所定期間T7が経過していない場合は(STEP717でNo)、STEP702に移行して、STEP702以降の動作を繰り返す。
そして、再生が終了したことが確認されると(STEP706でYes)、又は、STEP716で転送動作の終了を示す無線通信信号が送信されると、又は、所定期間T7が経過したことが確認されると(STEP717でYes)、図2のフローチャートにおけるSTEP25と同様、リモコン2がスリープ状態に遷移する(STEP718)。
(5−1)レコーダ機能の別例
尚、上述のように、操作部201の位置設定操作により指定される方向によって、又は、OSD画像によるGUIを用いることによって、再生動作の開始及び停止、又は、録音動作の開始及び停止それぞれが確認されるものとした。しかしながら、操作部201の内容指定操作によって、押下することで操作確認がなされるとき、所定期間より長く押下された長押しとされたとき、録音操作が行われるものと判定し、所定期間より短く押下された、再生操作が行われるものと判定するものとしても構わない。そして、録音操作又は再生操作が行われている間に、再び、操作部201の内容指定操作が成されることで、現在行われている録音操作又は再生操作を停止させるものとしても構わない。
又、リモコン2を利用したレコーダ処理動作を行う際、マイク211より入力された録音対象となる音声データを、テレビ装置1の音声データメモリ114に記録されるものとしたが、HDD116のように大容量の記録媒体を備える場合や、HDD116以外にも着脱可能な記録媒体を備える場合、このHDD116などの記録媒体に記録するものとしても構わない。更に、記憶させる音声データの容量が小さい場合や、テレビ装置1との通信が不可能である場合は、リモコン2の音声データメモリ214に記録するものとしても構わない。
(6)設定処理動作
次に、図4のフローチャートによるリモコン操作処理動作におけるSTEP417での設定処理動作について、図8のフローチャートを参照して説明する。まず、テレビ装置1のOSD画像に表示されたメニューより選択された機能を動作させるために、内容指定操作が成されて決定したことを示す操作要求データによる無線通信信号を、テレビ装置1に送信する(STEP801)。これにより、テレビ装置1では、無線通信信号より確認される操作要求データより、選択された設定処理動作を確認する。
無線通信信号の送信を行うと、CPU204がメモリ205内の記憶内容を確認することで、内容指定操作によって決定した設定処理動作がリモコン2の音量設定動作であるか否かが確認される(STEP802)。そして、リモコン2の音量設定動作が指定されたことを確認すると(STEP802でYes)、リモコン2での音量をテストするために再生出力する音源データ(テスト音源データ)の送信を要求する操作要求データをCPU204で生成し、無線通信信号として無線通信モジュール202より送信する(STEP803)。
即ち、リモコン2のスピーカ210の音声出力を行うときの音量を確認するために、スピーカ210から再生出力するテスト用音声となるテスト音源データの送信を、テレビ装置1に対して要求する。尚、このテスト用音声となるテスト音源データは、上述した他の音源データと同様、テレビ装置1の音声データメモリ114に格納されている。よって、テレビ装置1からは、このテスト音源データが音声データメモリ114より読み出されて、無線通信モジュール115で無線通信とされてリモコン2に送信される。
そして、無線通信モジュール202において、テスト用音源データによる無線通信信号を受信すると、受信した無線通信信号より得られたテスト用音源データを、音声データメモリ214に記憶する(STEP804)。この音声データメモリ214に記憶されたテスト用音源データが読み出されて、音声用デコーダ207に与えられると、ADPCM方式などの符号化方式によって復号化される(STEP805)。
その後、テレビ装置1のスピーカ110からの音声出力を停止する(テレビ音声をミュートとする)ことを要求する操作要求データをCPU204で生成し、無線通信信号としてテレビ装置1に送信する(STEP806)。この無線通信信号をテレビ装置1が受信することによって、テレビ装置1では、ミュート機能を実行して、音声をスピーカ110から再生出力することを停止する。
更に、テスト用音源データによる音声アナウンスを、音量が決定されるまで繰り返し再生出力するために、テスト用音源データを復号化して得られた音声信号を、音声用デコーダ207で一時的に保持させる(STEP807)。尚、音声アナウンスを繰り返し再生出力するために、音声用デコーダ207が、アナウンス音声出力が終了する度に、テスト用音源データを音声データメモリ214より読み出して復号化を行うように、設定するものとしても構わない。
このようにして、音声アナウンスの再生出力を繰り返し行うことを設定すると、音声用デコーダ207で復号化された音声信号をDAC208でアナログ信号に変換して、テスト用音源データによる音声アナウンスをスピーカ210から再生出力する(STEP808)。この音声アナウンスの再生出力が開始されると、アンプ209の増幅率を変更して、スピーカ210から再生出力する音声アナウンスの音量を変更した後(STEP809)、操作部201によって内容指定操作が成されて、STEP809で変更した音量に決定したか否かがCPU204によって確認される(STEP810)。
そして、操作部201によって音量決定を行う操作が成されていない場合は(STEP810でNo)、STEP809に移行して、アンプ209の増幅率を変更して、スピーカ210から再生出力する音声アナウンスの音量を変更する。又、操作部201によって音量決定を行う操作が成された場合は(STEP810でYes)、アンプ209の増幅率を確認し、その増幅率による音量コードをメモリ205に記憶させる(STEP811)。尚、音量変更については、アンプ209の増幅率のみで行うものとしたが、DAC208におけるデジタル/アナログ変換がなされる差異の増幅量によっても音量変更が成されるものとし、DAC208での増幅量も合わせた音量コードとしても構わない。
設定した音量に基づく音量コードをメモリ205に記憶させると、音声用デコーダ207で一時的に保持している音声信号を削除するとともに、音声データメモリ214においても、記憶しているテスト用音源データを削除して、スピーカ210からの音声アナウンスの再生出力を停止する(STEP812)。更に、テレビ音声のミュート機能を解除することを要求する操作要求データをCPU204で生成し、無線通信信号としてテレビ装置1に送信する(STEP813)。これにより、テレビ装置1において、ミュート機能を解除し、スピーカ110からの再生出力が可能な状態となる。
又、リモコン2の音量設定動作以外の設定処理動作が指定されたことを確認すると(STEP802でNo)、リモコン2の操作部201が操作され、指定された設定処理動作が、リモコン2とテレビ装置1との間の無線通信が利用されて行われる(STEP814)。尚、このSTEP814での設定処理動作については、特に限定するものではなく、テレビ装置1又はリモコン2に対する各種設定事項を決定するための処理動作などが挙げられる。
そして、STEP814における設定処理動作が完了したことを示す状態データと、処理動作を完了したことを示す音源データとにより成る無線通信信号を、無線通信モジュール202において受信したか否かが、CPU204によって確認される(STEP815)。設定処理動作が完了したことを示す無線通信信号の受信が確認されなかったとき(STEP815でNo)、再び、STEP814に移行して、指定された設定処理動作が成される。
又、設定処理動作が完了したことを示す無線通信信号の受信が確認されたとき(STEP815でYes)、受信した無線通信信号からの音源データを音声データメモリ214に記憶した後、この音源データを音声用デコーダ207で復号化する(STEEP816)。そして、復号化して得られた音声信号をDAC208でアナログ信号に変換した後、アンプ209で増幅して、スピーカ210より、「処理完了しました」などといった音声アナウンスを再生出力する(STEP817)。
このスピーカ210からの音声アナウンスを開始すると、バイブレーションユニット215が振動動作を開始するように、CPU204がバイブレーションユニット215を制御する(STEP818)。このバイブレーションユニット215の振動が開始すると、現在、スピーカ210より再生出力している音声アナウンスが終了したか否かを、CPU204が確認する(STEP819)。よって、現在、スピーカ210より再生出力している音声アナウンスが終了したことを、CPU204が確認すると(STEP819でYes)、CPU204によって、バイブレーションユニット215の振動が停止される(STEP820)。
そして、STEP813において、テレビ音声のミュート機能を解除する溜の無線通信信号としてテレビ装置1に送信した後、又は、STEP820において、バイブレーションユニット215の振動が停止した後、図2のフローチャートにおけるSTEP25と同様、リモコン2がスリープ状態に遷移する(STEP821)。
上述のように、リモコン2における各動作について、図2、図4、図5、図7、及び図8のフローチャートに基づいて、各動作フローが直列的に行われるものとして説明した。しかしながら、これらの各動作フローを並列的に行うものとしても構わないし、1つの動作フローを行っている間に、別の動作フローを行うための割り込み信号がCPU204に与えられ、割り込み信号によって指定される別の動作フローが行われるようにしても構わない。
(テレビ装置による各種動作処理)
上述のように、テレビ装置1及びリモコン2が構成されるリモコンシステムにおける、テレビ装置1による各種動作処理の詳細について、以下に説明する。
(1)基本動作
まず、電源ONとされたときのテレビ装置1の動作について、図9のフローチャートを参照して説明する。まず、リモコン2から無線通信信号又は操作部117の操作によって、電源ONとすることが要求されたことを、CPU111が確認すると(STEP901でYes)、不図示の電源回路よりテレビ装置1の各ブロックに対して電源供給が成されて、電源ONとされる(STEP902)。尚、テレビ装置1は、主電源がONとされた状態で、CPU111の一部や、無線通信モジュール115などに電力が与えられているものとする。
このとき、例えば、図2のフローチャートによるリモコン2の基本動作のSTEP6で無線通信モジュール202より送信される無線通信信号を、無線通信モジュール115で受信したとき、その無線通信信号の操作要求データをCPU111が確認する。そして、その操作要求データより、テレビ装置1を電源ONとすることが要求されていることを、CPU111が確認するため、テレビ装置1の電源をONとする。又、操作部117が操作されて電源ONが要求されることをCPU111が確認することでも、テレビ装置1の電源をONとする。
その後、電源ONとしたことを示す状態データをCPU111で生成し、無線通信モジュール115において符号化及び変調することで、無線通信信号として、リモコン2に対して送信する(STEP903)。尚、操作部117によって電源ONとされた場合は、リモコン2に対して、電源ONとしたことを示す状態データによる無線通信信号を送信しなくても構わない。
そして、電源ONの要求が確認されなかったとき(STEP901でNo)、又は、STEP903で無線通信信号を送信すると、無線通信モジュール115が、音源データを要求する無線通信信号を受信したか否かを、CPU111によって確認される(STEP904)。音源データを要求する操作要求データより成る無線通信信号の受信が、CPU111によって確認されると(STEP904でYes)、操作要求データにより要求される音源データを音声データメモリ114より読み出されて、無線通信信号として、無線通信モジュール115よりリモコン2に対して送信される(STEP905)。
即ち、例えば、リモコン2が、図2のフローチャートにおけるSTEP10で、「ポインタ移動せよ」という音声による音源データの送信を要求したとき、この操作要求データをCPU111が確認すると、音声データメモリ114より「ポインタ移動せよ」という音声による音源データが読み出される。そして、無線通信モジュール115において、この音源データが符号化及び変調されることで、無線通信信号とされて、リモコン2に対して送信される。
又、音源データの要求が確認されなかったとき(STEP904でNo)、又は、STEP905で無線通信信号を送信すると、録音するための音声データによる無線通信信号を無線通信モジュール115で受信したか否かが、CPU111で確認される(STEP906)。録音するための音声データによる無線通信信号の受信が確認されると(STEP906でYes)、無線通信モジュール115で受信した無線通信信号より得られた音声データが、音声データメモリ114に記憶される(STEP907)。
即ち、リモコン2が、図7のフローチャートにおけるSTEP708〜STEP715で、マイク211より入力して得られた録音用の音声データを転送すると、転送された録音用の音声データをCPU111が確認する。そして、受信した無線通信信号を復調した後、復号化することにより得られる録音用の音声データを、音声データメモリ114に記憶する。
尚、このように録音用の音声データを記録するとき、音声データメモリ114内に記憶されるリモコン2のレコーダ機能によって録音される音声データは、異なる録音日時毎にファイル管理されるものとしても構わない。又、この音声データメモリ114における記憶可能な容量が小さく、受信した無線通信信号から得られる音声データの記憶が不可能であるとき、警告情報となる無線通信信号をリモコン2に対して送信するようにしても構わない。
又、録音用の音声データの受信が確認されなかったとき(STEP906でNo)、又は、STEP907で音声データが音声データメモリ114へ記憶されると、ミュート機能の実行を要求することを示す操作要求データによる無線通信信号を無線通信モジュール115で受信したか否かが、CPU111で確認される(STEP908)。ミュート機能の実行が要求されていることを確認すると(STEP908でYes)、デコーダ103から音声信号がアンプ109に与えられることが禁止されるか、又は、アンプ109による増幅率が0とされることで、スピーカ110から音声が出力されない状態とされる(STEP909)。
即ち、例えば、リモコン2が、図5のフローチャートにおけるSTEP513で、スピーカ110からの音声出力を停止することを要求すると、無線通信モジュール115で受信した無線通信信号より得られる操作要求データより、ミュート機能の実行要求が確認される。そして、デコーダ103から音声信号がアンプ109に与えられることが禁止されるか、又は、アンプ109による増幅率が0とされ、スピーカ110からの音声の再生出力が禁止される。このミュート機能についても、操作部117が操作されることによって実行されるものとしても構わない。
又、ミュート機能の実行要求が確認されなかったとき(STEP908でNo)、又は、STEP909でミュート機能を実行すると、リモコン2のスピーカ210で再生する音声データの送信要求を行う操作要求データによる無線通信信号を、無線通信モジュール115で受信したか否かが、CPU111で確認される(STEP910)。デコーダ103で得られた音声信号による音声データの送信が要求されていることを、CPU111が確認すると(STEP910でYes)、デコーダ103からの音声信号を音声用エンコーダ113によって符号化して、音声データメモリ114に一時的に記憶する(STEP911)。
その後、STEP911で音声データメモリ114に記憶された音声データを読み出して、無線通信モジュール115で無線通信信号として、リモコン2に送信する(STEP912)。このとき、STEP911で符号化される音声信号に対応する映像信号を、デコーダ103からフレームメモリ107に一時的に記憶させて、リモコン2で音声出力されるタイミングに同期してディスプレイ105に再生表示するように設定する(STEP913)。このSTEP913の動作を、「画像同期遅延処理動作」と呼び、その説明については後述する。
即ち、例えば、リモコン2が、図5のフローチャートにおけるSTEP508で、サブ画面601の映像に対する音声の送信を要求すると、無線通信モジュール115で受信した無線通信信号より得られる操作要求データより、ディスプレイ105に再生表示するサブ画面601の映像に対応した音声信号による音声データが生成されて、リモコン2に送信される。そして、サブ画面601に再生出力する映像シーンが、リモコン2における音声出力に同期するように、サブ画面601に再生出力する映像信号のタイミングがフレームメモリ107を利用して遅延される。
又、リモコン2のスピーカ210で再生する音声データの送信要求が確認されなかったとき(STEP910でNo)、又は、STEP913で画像同期遅延処理動作が行われると、ミュート機能の解除を要求することを示す操作要求データによる無線通信信号を無線通信モジュール115で受信したか否かが、CPU111で確認される(STEP914)。ミュート機能の解除が要求されていることを確認すると(STEP914でYes)、デコーダ103から音声信号がアンプ109に与えられることが許可されるか、又は、アンプ109による増幅率が元の値とされることで、スピーカ110から音声が出力可能な状態とされる(STEP915)。
即ち、例えば、リモコン2が、図5のフローチャートにおけるSTEP515で、スピーカ110からの音声出力を再開することを要求すると、無線通信モジュール115で受信した無線通信信号より得られる操作要求データより、ミュート機能の解除要求が確認される。そして、デコーダ103から音声信号がアンプ109に与えられることが許可されるか、又は、アンプ109による増幅率がミュート機能実行前の増幅率とされ、スピーカ110からの音声の再生出力が禁止される。このミュート機能の解除についても、操作部117が操作されることによって実行されるものとしても構わない。
又、ミュート機能の解除要求が確認されなかったとき(STEP914でNo)、又は、STEP915でミュート機能を解除すると、操作部117が操作されて、リモコン2を探査すること(以下、「迷子探し操作」と呼ぶ)が要求されたか否かが、CPU111で確認される(STEP916)。操作部117により迷子探し操作の要求が成されたとき、リモコン2が音声出力して居場所を放置するための音源データが、音声データメモリ114より読み出されて、無線通信信号として無線通信モジュール115より送信される(STEP917)。この迷子探し操作が行われる際のリモコン2の動作については、後述する。
更に、迷子探し操作の要求が確認されなかったとき(STEP916でNo)、又は、STEP917で音源データによる無線通信信号を送信すると、リモコン2又は操作部117によって、テレビ装置1の電源をOFFとすることが要求されているか否かが、CPU111で確認される(STEP918)。そして、電源OFFの要求がない場合は(STEP918でNo)、STEP901に移行して、STEP901以降の動作を行う。又、電源OFFが要求された場合は(STEP918でYes)、電源ONを要求されたか否かを検出するブロックのみ電源を供給し、テレビ装置1における他の残りのブロックに与える電源供給を停止する(STEP919)。
尚、図9のフローチャートでは不図示であるが、リモコン2が図2のフローチャートのSTEP3において、操作部201により内容指定操作がなされて、STEP4で無線通信信号を送信したとき、この無線通信信号を受信したテレビ装置1は、STEP902以降のように電源ONとなっている場合は、リモコン2に対して、STEP903と同様の応答信号となる無線通信信号を送信するものとしても構わない。又、操作部117又はリモコン2によって、OSD画像によるGUIのディスプレイ105への表示が要求されたときは、要求されたOSD画像が画像記憶部106より読み出して、ディスプレイ105に再生表示する。
更に、迷子探し操作の要求がなされて、STEP917で音源データによる無線通信信号を送信するとき、この無線通信信号をリモコン2が受信したことを示す応答信号となる無線通信信号が、リモコン2より送信されて、無線通信モジュール115で受信されるまで、音源データによる無線通信信号を繰り返し送信する。これにより、迷子探し操作によって探査するリモコン2に対して、迷子探し操作に利用するためにテレビ装置1が送信する無線通信信号を確実に受信させることができる。
(2)テレビ画像同期遅延処理動作
次に、図9のフローチャートによる基本動作におけるSTEP913での画像同期遅延処理動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。上述したように、音声用エンコーダ113によって符号化された音声データが無線通信信号として送信されると、音声用エンコーダ113によって符号化される前の音声信号に対応した映像信号による映像が、リモコン2で音声出力に同期するように遅延して、ディスプレイ105に再生表示される。
このとき、まず、CPU111によって、デコーダ103から表示制御部104に映像信号が与えられている状態を、デコーダ103からフレームメモリ107で一時記憶した後に表示制御部104に与えられる状態に切り換えられる(STEP1001)。これにより、デコーダ103から出力される映像信号がフレームメモリ107に与えられて、一時的な録画動作が開始される(STEP1002)。
そして、CPU111では、まず、デコーダ103から与えられる音声信号を音声用エンコーダ113で符号化した後、音声データメモリ114に一時的に記憶され、無線通信モジュール115によって読み出されて無線通信信号されるまでにかかる所要時間Taが算出される(STEP1003)。次に、無線通信モジュール115で生成された無線通信信号がリモコン2まで送信されるときにかかる時間Tbが予測される(STEP1004)。
尚、STEP1004で算出する時間Tbについては、例えば、まず、リモコン2から送信される無線通信信号を無線通信モジュール115で受信したとき、その受信した時刻taと、リモコン2からの無線通信信号に与えられたタイムスタンプなどからリモコン2から送信された時刻tbとを確認して、メモリ112に記憶する。そして、STEP1004で算出動作を行う際、メモリ112に記録した時刻ta,tbをCPU111が読み出して減算することで、リモコン2への送信時間となる時間Tbを推測する。
更に、無線通信モジュール202が無線通信信号を受信してから、音声データメモリ214を介して音声用デコーダ207で復号化された後、スピーカ210で音声が再生出力されるまでにかかる時間Tcの算出結果を、リモコン2から送信される無線通信信号を受信することにより取得する(STEP1005)。尚、この時間Tcは、リモコン2のCPU204で算出され、その算出結果となるデータが、リモコン2から送信される無線通信信号として、無線通信モジュール202より送信される。これにより、テレビ装置1では、無線通信モジュール115で受信し、CPU111に与えることで、CPU111で時間Tcが確認される。
このようにして、各処理にかかる時間Ta〜Tcが算出されると、CPU111では更に、この時間Ta〜Tcを総計することで、デコーダ103で得られた音声信号がリモコン2のスピーカ210で音声出力されるまでの遅延時間Td(=Ta+Tb+Tc)が求められる(STEP1006)。そして、CPU111では、これ遅延時間Tdによって、デコーダ103で得られた映像信号がフレームメモリ107に格納されてから、表示制御部104によって読み出されてディスプレイ105に再生出力されるまでの時間差が決定される(STEP1007)。
このSTEP1007によって決定された時間差分だけ遅延して、デコーダ103よりフレームメモリ107に記録した映像信号が、表示制御部104によって読み出されることで、リモコン2で再生出力する音声に対して同期した映像シーンがディスプレイ105に再生表示される(STEP1008)。このように、リモコン2のスピーカ210で再生出力する音声に対応する映像を、デコーダ103で復号化したときよりも遅延させてディスプレイ105に再生出力しているとき、リモコン2より、デコーダ103からの音声信号の送信停止が要求されているか否かが確認される(STEP1009)。
即ち、例えば、リモコン2において、図5のフローチャートのSTEP514における音声データの送信停止の要求がなされたとき、STEP1009では、この音声データの送信停止の要求となる無線通信信号を、無線通信モジュール115によって受信したか否かが確認される。このとき、デコーダ103からの音声信号の送信停止が要求されていない場合は(STEP1009でNo)、STEP1008に移行して、算出した遅延時間に基づいて、ディスプレイ105への映像表示を遅延させる。
そして、デコーダ103からの音声信号の送信停止が要求されていることを確認した場合は(STEP1009でYes)、フレームメモリ107を介して表示制御部104に映像信号を与えることを停止し、デコーダ103から直接、表示制御部104に映像信号を与える(STEP1010)。尚、このデコーダ103から表示制御部104への供給路の切換を行うとき、音声データメモリ114などを用いて、デコーダ103からの音声信号を遅延させた後、音声信号及び映像信号の読み出し時間を変更して、音声信号及び映像信号それぞれの遅延量が徐々に解消されるようにしても構わない。このとき、遅延量が解消されると、デコーダ103からの音声信号及び映像信号のそれぞれが、DAC108及び表示制御部104に直接与えられる。
(迷子探し操作時におけるリモコンでの処理動作)
上述のように、テレビ装置1及びリモコン2が構成されるリモコンシステムにおける、リモコン2の迷子探し操作時におけるリモコン2側での動作の詳細について、図11のフローチャートを参照して以下に説明する。即ち、テレビ装置1の操作部117が操作されて、リモコン2に対する迷子探し操作が要求されたときの、リモコン2側の動作について、以下で説明する。
上述したように、テレビ装置1によって、図9のフローチャートにおけるSTEP917での動作を行い、迷子探し操作に使用する音源データの無線通信信号が送信されると、リモコン2では、この無線通信信号を無線通信モジュール202で受信する。このテレビ装置1からの無線通信信号を受信したことをワッチドッグ203が確認することで(STEP1101)、ワッチドッグ203よりCPU204に信号が与えられて、リモコン2のスリープ状態が解除される(STEP1102)。即ち、スピーカ210より音声出力するために必要な電力が供給されるように、CPU204によって電源部206が制御されることで、スリープ状態から起動状態に遷移する。
起動状態に遷移したリモコン2では、テレビ装置1からの無線通信信号を受信するために、無線通信モジュール202による受信動作が成されて、受信した無線通信信号より迷子探し操作用の音源データを取得する(STEP1103)。このようにして、STEP1103でテレビ装置1からの無線通信信号を正常に受信すると、正常に受信したことをテレビ装置1に通知するための応答信号をCPU204において生成し、この応答信号による無線通信信号を、無線通信モジュール202からテレビ装置1に送信する(STEP1104)。
その後、STEP1103で得られた音源データが、音声データメモリ214に与えられて、音声データメモリ214に記憶されると(STEP1105)、この音声データメモリ214に記憶された音源データが音声用デコーダ207によって読み出されて、ADPCM方式などの符号化方式によって符号化される(STEP1106)。この迷子探し操作用の音源データによる音声アナウンスを、ユーザにリモコン2が発見されて操作されるまで繰り返し再生出力されるため、繰り返し再生を行うための設定が成される(STEP1107)。
即ち、STEP1107では、図8のフローチャートにおけるSTEP807と同様、迷子探し操作用の音源データを復号化して得られた音声信号を、音声用デコーダ207で一時的に保持させることで、繰り返し再生を行うための設定が成される。尚、音声アナウンスを繰り返し再生出力するために、音声用デコーダ207が、アナウンス音声出力が終了する度に、迷子探し操作用の音源データを音声データメモリ214より読み出して復号化を行うように、設定するものとしても構わない。
更に、音量を最大とする音量コードがメモリ205より読み出されて、CPU204によって、アンプ209の増幅率を最大に変更するなどして、スピーカ210から再生出力する音声の音量が最大となるように設定する(STEP1108)。このように、迷子探し操作用の音源データによるアナウンス音声出力の繰り返し設定と、音量を最大とする設定が成されると、音声用デコーダ207で復号化された音声信号をDAC208でアナログ信号に変換して、迷子探し操作用の音源データによる音声アナウンスをスピーカ210から再生出力する(STEP1109)。
この音声アナウンスの再生出力が開始されると、CPU204によって、音声アナウンスの再生出力が開始されてから所定時間T8が経過したか否かが確認される(STEP1110)。そして、所定時間T8が経過していない場合は(STEP1110でNo)、操作部201が操作されたか否かがCPU204によって確認される(STEP1111)。この操作部201への操作が確認されなかった場合は(STEP1111でNo)、STEP1110に移行して、所定時間T8の経過が確認される。このようにして、音声アナウンス開始後の所定時間T8の経過と、リモコン2の操作部201への操作の有無が、CPU204によって確認される。
そして、アナウンス開始後の所定時間T8の経過が確認されたとき(STEP1110でYes)、又は、操作部201への操作が確認されたとき(STEP1111でYes)、音声用デコーダ207で一時的に保持している音声信号を削除するとともに、音声データメモリ214においても、記憶している迷子探し操作用の音源データを削除して、スピーカ210からの音声アナウンスの再生出力を停止する(STEP1112)。
この音声アナウンスの再生出力の停止がなされると、音声アナウンスの中断処理から所定時間T9が経過したか否かが、CPU204によって確認される(STEP1113)。そして、音声アナウンスの中断処理から所定時間T9が経過したことが確認されると(STEP1113でYes)、図2のフローチャートにおけるSTEP25と同様、リモコン2がスリープ状態に遷移する(STEP1114)。
尚、STEP1108で最大音量に設定したとき、元の音量コードをメモリ205に記憶するようにしても構わない。このようにすることで、STEP1112で、迷子探し操作用の音源データによる音声アナウンスの再生出力を停止したとき、メモリ205に記憶した元の音量コードに応じて、アンプ209の増幅率などを設定することで、スピーカ210からの音量を元の音量に戻すことができる。又、テレビ装置1の操作部117が操作されて、迷子探し操作の停止が要求されると、リモコン2での音声アナウンスの再生出力を停止するようにしても構わない。