JP5182751B2 - 化粧品材料及びその製造方法 - Google Patents
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紫外線は、波長によりUV−A(400〜315nm)、UV−B(315〜280nm)、UV−C(280nm未満)の3つの波長帯域に分類される。これらの紫外線のうちオゾン層破壊が特に問題となるのは、紫外線UV−Bである。
近年においては、この紫外線UV−Bの強度が変動した場合の生物に対する影響についての研究が進み、例えば、植物では光合成が抑制され、動物では日焼けが増す等が指摘されている。また、この紫外線UV−Bの波長帯域は核酸の吸収波長帯と重なるために、この核酸に所定の強度以上の紫外線を照射した場合、核酸が変異する等の甚大な被害を蒙る可能性があることが懸念されている。
一方、化粧品の皮膚透過性は、皮膚の構造と関連付けて理解されており、化粧品の材料を微細化した場合、この微細な材料が皮膚から吸収され易くなることが指摘されている(非特許文献1)。
また、近年、環境ホルモンと呼ばれる内分泌撹乱物質による人体への影響が懸念されている。この環境ホルモンは「生体の恒常性、生殖、発生あるいは行動に関与する種々の生体内ホルモンの合成、貯蔵、分泌、体内輸送、結合、そしてそのホルモン作用そのもの、あるいはクリアランス、などの諸過程を阻害する性質を持つ外来性の物質」と定義されており、特に問題になっている脅威は、生殖や発育への影響であり、この環境ホルモンから人体を守る対策が望まれている。
前記ゲル状物質の大きさは、20nm以上かつ100μm以下であることが好ましい。
前記ゲル状物質は極性溶媒を含むことが好ましい。
前記金属酸化物は、紫外線遮蔽機能を有することが好ましい。
紫外線遮蔽機能を有する前記金属酸化物は、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム及び酸化セリウムの群から選択される1種または2種以上であることが好ましい。
前記ゲル状物質の含有率は、1質量%以上かつ90質量%以下であることが好ましい。
さらに、このゲル状物質中に金属化合物粒子を分散して複合体としたので、紫外線UV−Bを含む広い波長帯域の紫外線に対する紫外線遮蔽性能を高めることができる。
以上により、化粧品としての機能性と安全性を両立させた化粧品材料を安価に提供することができる。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の第1実施形態の化粧品材料の断面構造を示す模式図であり、図において、1は化粧品材料の成分である核酸を成分とする粒子状のゲル状物質である。
この化粧品材料では、核酸を成分とするゲル状物質1の含有率を上記の範囲内としたことにより、ゲル状物質に含まれる核酸に由来する紫外線遮蔽機能と、ゲル状物質1の有する機械的強度を両立させることができる。
特に、ゲル状物質1の平均粒子径を細胞間の間隙程度の大きさである40nm〜60nm以上とすれば、皮膚透過性が抑制し易くなるので好ましい。
また、ゲル状物質1の平均粒子径が100μm以下が好ましい理由は、化粧品としての美観を有する皮膜が形成し易いからである。
なお、ゲル状物質1が板状体あるいは柱状体の場合、最も長い一辺の長さの平均値をもってゲル状物質1の大きさと定義する。
核酸の種類としては、特に制限はなく、デオキシリボ核酸(DNA)、あるいはリボ核酸(RNA)が挙げられ、これらは、1種類のみの単独で用いてもよく、複数種を混合して用いてもよい。
なお、ここで用いられる核酸の種類、すなわちヌクレオチドの構造単位及びその配列に特に制限はない。
ただし、核酸の紫外線吸収特性は核酸を構成している塩基の種類により異なるので、塩基の種類を変えて核酸の紫外線吸収特性を変化させてもよい。
まず第1に、核酸の紫外線吸収スペクトルがオゾン層により吸収される紫外線のスペクトルと類似しているために、紫外線、特に紫外線UV−Bを効果的に遮蔽することができるからである。
図2は、オゾン層及びDNAそれぞれの紫外線の吸収断面積を示す図であり、DNAの吸収断面積がオゾン層のそれに類似しており、特に紫外線UV−B(315〜280nm)を遮蔽する目的に適していることが分かる。
第3に、核酸が環境ホルモンを取り込み易いために、人体を環境ホルモンから保護することができるからである。
第4に、核酸自体が生体を構成する物質であるから、生体に対する適合性に富み、したがって、安全性も高めることができるからである。
その理由は、水は典型的な親水性物質でありかつ非脂溶性であるために、経皮吸収され難いからである。また、ゲル状物質が水を含有していることが好ましい理由は、肌に対する保湿効果が期待されるからである。
なお、化粧品材料としての取り扱う上での利便性、及びその他の理由から、乾燥状態で販売および保存して用いることもできる。
本実施形態の化粧品材料の製造方法は、核酸またはその前駆体を溶媒中に溶解または分散させて溶液とする溶液作製工程と、この溶液に、加熱処理、ゲル化剤添加のいずれか一方または双方を施して核酸を成分とするゲル状物質を生成するゲル状物質生成工程とを有する方法である。
この方法では、生成されたゲル状物質の機械的強度を高めるために、紫外線等の放射線を照射することもできる。
この核酸またはその前駆体の具体的な例としては、魚類の精巣、哺乳類や鳥類の胸腺から得られるDNAが挙げられる。
魚類の精巣から得られるDNAとしては、サケの白子(精巣)由来のDNAや大腸菌由来のDNAが、DNAゲルの材料として品質およびコストの面から好ましい。
また、哺乳類や鳥類の胸腺から得られるDNAとしては、ニワトリやウシ、ブタの胸腺から得られるDNA、あるいは合成のオリゴヌクレオチドおよび/またはポリヌクレオチドが挙げられ、DNAゲルの材料として好ましいものである。
一方、RNAの例としては、酵母由来のRNAが挙げられる。
また、上記の溶液を100mM〜1Mのゲル化剤水溶液に滴下または混合することにより、1mm以上の大きさのゲル状物質を作製することができる。このゲル状物質は、フードプロセッサ等で微粒子化することも可能である。
この場合、W/Oエマルションを生成してからゲル状物質を作製してもよい。
ゲル化剤としては、塩化カルシウム、塩化アルミニウム等の多価カチオンが挙げられる。これらのゲル化剤は、1種類のみ用いてもよく、複数種を混合して用いてもよい。
この方法により、目的とするゲル状物質を容易かつ低コストにて作製することができる。
すなわち、球状の場合には、化粧料の伸びおよび滑りを一層改善する効果がある。また、板状の場合には、透明性と粒子による被覆性能を高めることができる。
図3は、本発明の第2実施形態の化粧品材料の断面構造を示す模式図であり、図において、11は化粧品材料の成分である粒子状の複合体であり、紫外線遮蔽材料である金属化合物粒子12を核酸を成分とするゲル状物質13中に分散した構成である。
この化粧品材料では、複合体11の含有率を上記の範囲内としたことにより、金属化合物粒子12及び核酸を成分とするゲル状物質13に由来する紫外線遮蔽機能と、複合体11としての機械的強度を両立させることができる。
特に、複合体11の平均粒子径を細胞間の間隙程度の大きさ40nm〜60nm以上とすれば、皮膚透過性が抑制し易くなるので好ましい。
また、複合体11の平均粒子径が100μm以下が好ましい理由は、化粧品としての美観を有する皮膜が形成し易いからである。
なお、複合体11が板状体あるいは柱状体の場合、最も長い一辺の長さの平均値をもって複合体11の大きさと定義する。
金属酸化物としては、紫外線UV−Aの波長帯域に吸収帯を有しかつ安全性が高い金属酸化物が好適である。このような金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム及び酸化セリウムの群から選択される1種または2種以上であることが好ましい。その理由は、これらの酸化物が人体に有害な紫外線UV−Aを遮蔽する性質を有しているので、核酸を成分とするゲル状物質13と組み合わせることにより、効果的な紫外線遮蔽材料となるからである。
その理由は、金属化合物粒子12の粒子径が300nmを超えると、透明性が著しく損なわれ、化粧品として美観に優れたものが得られないからである。
ここで、金属化合物粒子12の二次粒子径(分散粒子径)が300nm以下のときに透明性が高くなる理由は、屈折率の異なるゲル状物質13中における分散粒子の散乱現象及びナノ粒子の自由電子の働きによるものと考えられる。
この他に好ましい金属酸化物としては、二酸化ケイ素、酸化鉄(ベンガラ、鉄黒等)、酸化ジルコニウム等、通常の化粧料原料として用いられるものが挙げられる。
金属窒化物としては、窒化ホウ素等が挙げられ、また、金属炭化物としては、炭化ケイ素等が挙げられる。
ここで、被覆層21の厚みを上記の範囲に限定した理由は、厚みが0.2nm未満であると、被覆効果を得ることが難しいからであり、一方、厚みが30nmを超えると、粒子径が大きくなり、光の散乱により光学特性が損なわれるからである。
この核酸を成分とするゲル状物質13は、第1実施形態の核酸を成分とするゲル状物質と全く同様であるから、説明を省略する。
その理由は、金属化合物粒子12の含有率が0.5質量%未満では、金属化合物粒子12の複合体11中に占める含有量が少なすぎてしまい、この金属化合物粒子12が有する機能を十分に発揮させることが難しくなり、したがって、複合体11の配合設計が極めて難しくなるからであり、一方、金属化合物粒子12の含有率が90質量%を超えると、金属化合物粒子12の量が多すぎてしまい、複合体11の機械的強度を確保することが難しくなるからである。
本実施形態の化粧品材料の製造方法は、核酸またはその前駆体を溶媒中に溶解または分散させた溶液に金属化合物粒子を分散させて分散液とする工程と、この分散液に、加熱処理、ゲル化剤添加のいずれか一方または双方を施して核酸を成分とするゲル状物質を生成するゲル状物質生成工程とを有する方法である。
この核酸またはその前駆体の具体的な例としては、魚類の精巣、哺乳類や鳥類の胸腺から得られるDNAが挙げられる。
魚類の精巣から得られるDNAとしては、サケの白子(精巣)由来のDNAや大腸菌由来のDNAが、DNAゲルの材料として品質およびコストの面から好ましい。
また、哺乳類や鳥類の胸腺から得られるDNAとしては、ニワトリやウシ、ブタの胸腺から得られるDNA、あるいは合成のオリゴヌクレオチドおよび/またはポリヌクレオチドが挙げられ、DNAゲルの材料として好ましいものである。
一方、RNAの例としては、酵母由来のRNAが挙げられる。
この分散液では、ゲル状物質13中における金属化合物粒子12の二次粒子径(分散粒子径)を300nm以下、より好ましくは100nm以下に制御するためには、出発原料である金属化合物粒子の一次粒子径を100nm以下に制御する必要がある。
この金属化合物粒子12としては、金属酸化物粒子、金属窒化物粒子及び金属炭化物粒子の群から選択される1種または2種以上を含有していることが好ましく、金属酸化物粒子としては、例えば、紫外線遮蔽材料として優れた酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム及び酸化セリウムの群から選択される1種または2種以上であることが好ましい。
この方法では、亜鉛の酸性塩と酢酸アンモニウムの混合溶液に硫化水素を通じ、得られた沈殿物から可溶塩を除去し、次いで、この沈殿物を非水溶媒に分散した後、これをオートクレーブにて250〜400℃にて加熱してガス分を除去し、その後、得られた乾燥粉を500〜800℃にて加熱処理することにより、酸化亜鉛粒子を得ることができる。
また、金属窒化物粒子、金属炭化物粒子についても上記の方法を準用することにより、得ることができる。
以上により、一次粒子径が100nm以下、好ましくは10nm以下の金属化合物粒子12を得ることができる。
この被覆層の厚みは、被覆層を形成する際の溶液の温度及び浸漬の時間を制御することにより、所望の厚みに制御することが可能である。
ゲル化剤としては、塩化カルシウム、塩化アルミニウム等が挙げられる。これらのゲル化剤は、1種類のみ用いてもよく、複数種を混合して用いてもよい。
この方法により、目的とする複合体11を容易かつ低コストにて作製することができる。
(ゲル状物質の作製)
デオキシリボ核酸(DNA:分子量660万、10kbp、サケ由来)を15vol%のエタノール水溶液に溶解して1質量%のDNA水溶液を作製した。
次いで、このDNA溶液0.5mLとシクロヘキサン20mLをホモジナイザーカップに入れ、18000rpmにて10分間ホモジナイズし、シクロヘキサン中にDNAを乳化しW/Oエマルションとした。
次いで、このW/Oエマルションに、30vol%のエタノール水溶液に塩化カルシウムを溶解して得られた0.1モル塩化カルシウム溶液を加え、撹拌・混合してゲル化した。
得られた試料を透過型電子顕微鏡(TEM)により観察したところ、平均粒子径が約1μmのゲル状物質が生成していることが確認された。
(環境ホルモンモデル物質の吸着性試験)
得られた試料をモデル発がん物質であるアクリジンオレンジ水溶液中に浸漬し、上澄み液の色の変化から吸着性を確認した。
ここでは、上澄み液がアクリジンオレンジを起源とする黄色から無色透明へ変化するとともに、試料がアクリジンオレンジにより染色されて黄色へ変化した場合に、「吸着能力あり」と判定した。
その結果、この試料は吸着能力があることが分かった。
(シリカ被覆酸化亜鉛微粒子の調製)
上記の「超微粒酸化亜鉛の製造方法」に準じて、平均一次粒子径が10nmの酸化亜鉛微粒子を作製した。次いで、この酸化亜鉛微粒子340gを、12質量%のケイ酸ナトリウム水溶液60gと水1Lとの混合物に投入して懸濁させ、ホモミキサーを用いて8000rpmにて30分間攪拌し、分散液を得た。
この状態を1時間保持して熟成した後、さらに20質量%の濃塩酸をpHが7を下回らないよう注意しながら滴下した。pHが7で安定したところで塩酸の滴下を終了し、さらに1時間70℃にて熟成を行った。
次いで、この熟成物をロータリーフィルターを用いて、洗浄液の伝導度が80μS/cm以下となるまで濾過洗浄し、得られたスラリーをスプレイドライヤーを用いて乾燥し、シリカ被覆酸化亜鉛微粒子(平均粒径:15nm)を得た。
デオキシリボ核酸(DNA:分子量660万、10kbp、サケ由来)及び上記のシリカ被覆酸化亜鉛微粒子を15vol%のエタノール水溶液に溶解し、DNAを1質量%及びシリカ被覆酸化亜鉛微粒子を5質量%含む分散液を作製した。
次いで、この分散液0.5mLとシクロヘキサン20mLをホモジナイザーカップに入れ、18000rpmにて10分間ホモジナイズし、シクロヘキサン中にDNAを乳化しW/Oエマルションとした。
次いで、このW/Oエマルションに、30vol%のエタノール水溶液に塩化カルシウムを溶解して得られた0.1モル塩化カルシウム溶液を加え、撹拌・混合してゲル化した。
得られたゲル状の複合体1質量部を純水99質量部と混合して1質量%の分散液とし、この分散液に顕微鏡用グリッドを浸漬した後、室温乾燥し、観察用サンプルを得た。このサンプルを透過型電子顕微鏡(TEM)により観察し、ゲル状の複合体の生成の有無、複合体の形状、複合体内部の酸化亜鉛微粒子の確認、を行った。
その結果、平均粒子径が約100μmの球状のゲル状物質が確認された。また、このゲル状物質の内部に分散粒子径が10nm〜50nmのシリカ被覆酸化亜鉛微粒子が分散していることが確認された。
ゲル状の複合体1質量部を純水99質量部(または所定の金属塩溶液99質量部)と混合して1質量%の分散液とし、この分散液を7930型冷却遠心機(久保田製作所社製)を用いて1000rpmにて10分間遠心操作を行い、上澄みを採取した。
この上澄みの粒度分布をレーザードップラー型粒度分布計(DLS, Leeds Northrup Microtrac UPA instrument)を用いて測定した。
ここでは、粒子径が50μm以下の粒子が観測された場合を「溶出あり」と判定した。
その結果、このゲル状の複合体では、酸化亜鉛微粒子の溶出がないことが分かった。
ゲル状の複合体の環境ホルモンモデル物質の吸着性試験を、参考例1に準じて行ったところ、ゲル状の複合体は吸着能力があることが分かった。
参考例1のゲル状物質を用いて化粧用クリームの一種である日焼け止めクリームを作製し、紫外線遮蔽効果及び透明性を評価した。
(日焼け止めクリームの調製)
参考例1のゲル状物質20質量部とカオリン2質量部とをブレンダーで混合し、この粉末状の混合物を、精製水60質量部にプロピレングリコール4質量部を加えて65℃に加熱したプロピレングリコール水溶液に加えてホモミキサーで分散して加熱溶解し、その後65℃にて30分間保持し水相とした。
次いで、上記の水相に上記の油相を加え、ホモミキサーで均一に乳化、分散させ、その後、これを室温まで冷却させつつ撹拌することで、実施例2の日焼け止めクリームを得た。
この日焼け止めクリーム3gを10cm角の石英ガラス板上に塗布し、この塗布膜の紫外線吸収スペクトルを分光光度計により測定した。その結果、この塗布膜には紫外線UV−Bに対して紫外線遮蔽効果があることが確認された。
また、目視により、極めて透明性が高いことが確認された。
参考例1のゲル状物質を実施例1のゲル状の複合体に替えた他は、実施例2に準じて実施例3の日焼け止めクリームを得た。
この日焼け止めクリームの紫外線遮蔽効果を実施例2に準じて評価したところ、紫外線遮蔽効果があることが確認された。
また、目視により、極めて透明性が高いことが確認された。
11 複合体
12 金属化合物粒子
13 ゲル状物質
21 被覆層
Claims (10)
- 基材中に、核酸またはその前駆体を含む溶液に加熱処理、ゲル化剤添加のいずれか一方または双方を施してなる核酸を成分とするゲル状物質中に金属化合物粒子を分散してなる複合体を含有したことを特徴とする化粧品材料。
- 前記金属化合物粒子は、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化アルミニウム/酸化ケイ素のいずれか1種により被覆してなることを特徴とする請求項1記載の化粧品材料。
- 前記ゲル状物質の大きさは、20nm以上かつ100μm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の化粧品材料。
- 前記ゲル状物質は極性溶媒を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の化粧品材料。
- 前記金属化合物は、金属酸化物、金属窒化物及び金属炭化物の群から選択される1種または2種以上であることを特徴とする請求項1または2記載の化粧品材料。
- 前記金属酸化物は、紫外線遮蔽機能を有することを特徴とする請求項5記載の化粧品材料。
- 紫外線遮蔽機能を有する前記金属酸化物は、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム及び酸化セリウムの群から選択される1種または2種以上であることを特徴とする請求項6記載の化粧品材料。
- 前記ゲル状物質の含有率は、1質量%以上かつ90質量%以下であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項記載の化粧品材料。
- 核酸またはその前駆体を溶媒中に溶解または分散させて溶液とする溶液作製工程と、前記溶液に金属化合物粒子を分散させて分散液とする分散液作製工程と、前記分散液に加熱処理、ゲル化剤添加のいずれか一方または双方を施して核酸を成分とするゲル状物質を生成するゲル状物質生成工程と、を有することを特徴とする化粧品材料の製造方法。
- 前記金属化合物粒子は、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化アルミニウム/酸化ケイ素のいずれか1種により被覆してなることを特徴とする請求項9記載の化粧品材料の製造方法。
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