JP5182163B2 - クロスフローファン及びこれを備えた空気調和機 - Google Patents

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Description

本願発明は、クロスフローファン及びこれを備えた空気調和機に関するものである。
一般に、壁掛け型の空気調和機が備える送風機として、回転する羽根車を備えたクロスフローファンを使用することが知られている。羽根車は湾曲した翼(羽根)により形成されており、翼の外周側縁部または内周側縁部の近傍にディンプル(小窪み)を設けることが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
具体的には、図11に示すように、例えば、外周側縁部143の近傍において、翼142の負圧面104qに、空気が翼142に流入する方向(図11中の矢印X参照)に沿って、境界層を層流から乱流へ遷移させる同じ形状のディンプル145が複数形成されたものが知られている。このようにしてディンプル145が形成されている場合には、翼142の負圧面104qにおける境界層を層流から乱流へと遷移させるとともに、ディンプル145内に二次的な空気の流れ(図11中の矢印X2参照)を発生させることにより、境界層底部に発生する剪断力を減少させて境界層の発達を抑制させることができる。
特開平3−210093号公報 特開平3−210094号公報
ところで、クロスフローファンの省エネルギー化が求められており、上記特許文献1及び2に記載されるようなディンプルが複数形成された場合、クロスフローファンを駆動するための電力を低減することができない場合があった。具体的には、図11に示すように、上述のごとくディンプル145内には二次的な空気の流れが発生するが、この二次的な流れによる損失が原因となって、クロスフローファンを駆動するための電力を効果的に低減することができない場合があるという問題があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、駆動するための電力を効果的に低減することができるクロスフローファン及びこれを備えた空気調和機を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、湾曲した翼により形成された回転する羽根車を備え、翼は、羽根車の回転遠心側に設けられた外周側縁部と、羽根車の回転中心側に設けられた内周側縁部とを備えるクロスフローファンにおいて、外周側縁部及び内周側縁部のうち少なくとも一方の縁部の近傍において、翼の負圧面には、境界層を層流から乱流へ遷移させるディンプルが、翼の負圧面において空気が流れる方向に沿って複数形成され、複数のディンプルのうち、これらのディンプルが近傍に形成された一方の縁部から離れて設けられたディンプルは、このディンプルよりも上記一方の縁部の近くに設けられたディンプルに比べて、小さい深さを有することを特徴とする。
同構成によれば、複数のディンプルのうち、これらのディンプルが近傍に形成された一方の縁部から離れて設けられたディンプルは、このディンプルよりも上記一方の縁部の近くに設けられたディンプルに比べて、小さい深さを有している。即ち、空気が一方の縁部から翼に流入する場合に、上記一方の縁部の近くに設けられた上流側のディンプルの深さに比べて、上記一方の縁部から離れて設けられた下流側のディンプルの深さは小さい。このようにして複数のディンプルの深さを異ならせることにより、境界層の発達を抑制する効果が小さい下流側のディンプル内において、二次的な空気の流れによる損失を抑制することができる。従って、クロスフローファンを駆動するための電力を効果的に低減することができる。
請求項2に記載の発明は、湾曲した翼により形成された回転する羽根車を備え、翼は、羽根車の回転遠心側に設けられた外周側縁部と、羽根車の回転中心側に設けられた内周側縁部とを備えるクロスフローファンにおいて、外周側縁部及び内周側縁部のうち少なくとも一方の縁部の近傍において、境界層を層流から乱流へ遷移させるディンプルが、翼の負圧面において空気が流れる方向に沿って複数形成され、隣り合って設けられた複数のディンプルの深さは、これらのディンプルが近傍に形成された一方の縁部から他方の縁部に向かうにつれて浅くなることを特徴とする。
同構成によれば、翼の負圧面において空気が流れる方向に沿って形成されるとともに隣り合って設けられた複数のディンプルの深さは、これらのディンプルが近傍に形成された一方の縁部から他方の縁部に向かうにつれて浅くなっている。このため、空気が一方の縁部から翼に流入する場合に、上記一方の縁部の近くに設けられた上流側のディンプルの深さに比べて、上記一方の縁部から離れて設けられた下流側のディンプルの深さは小さくなる。このようにして複数のディンプルの深さを異ならせることにより、境界層の発達を抑制する効果が小さい下流側のディンプル内において、二次的な空気の流れによる損失を抑制することができる。従って、クロスフローファンを駆動するための電力を効果的に低減することができる。なお、空気が流れる方向に沿って形成されて隣り合って設けられるとともに、一方の縁部から他方の縁部に向かうにつれて浅くなる複数のディンプルは、上記一方の縁部の近傍に設けられた複数のディンプルを構成する幾つかのディンプルであってもよく、上記一方の縁部の近傍に設けられた複数のディンプルを構成する全てのディンプルであってもよい。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のクロスフローファンを備えることを特徴とする。
同構成によれば、請求項1または請求項2に記載のクロスフローファンを備えるため、クロスフローファンを駆動するための電力を効果的に低減することができる。
本発明によれば、二次的な空気の流れによる損失を抑制することができ、クロスフローファンを駆動するための電力を効果的に低減することができる。
本発明の実施形態に係るクロスフローファンを備えた空気調和機の概略構成を示す断面図。 同実施形態に係るクロスフローファンを示す斜視図。 同実施形態に係る羽根車を示す斜視図。 同実施形態に係る翼(羽根)を示す斜視図。 同実施形態に係る翼の負圧面を示す図。 同実施形態に係るディンプルを示す翼の断面図であって、図5に示すS1−S1部分の断面を示す図。 同実施形態に係る翼を成形するための金型の断面を示す断面図。 同実施形態に係る翼を成形するための金型の断面を示す模式断面図。 同実施形態に係る翼を成形するための金型及び成形された翼の断面を示す断面図。 同実施形態に係るディンプルを示す翼の断面図。 従来のディンプルを示す翼の断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面において、矢印Aは、回転する羽根車の回転中心となる軸に平行な方向である軸方向を示している。また、矢印Sは、上記軸方向に垂直な方向において、回転する羽根車の回転の中心から遠ざかる回転遠心側を示すとともに、矢印Uは、上記軸方向に垂直な方向において、回転する羽根車の回転の中心に近づく回転中心側を示している。
図1に示すように、本実施形態に係る空気調和機1は、壁掛け型室内ユニットであって、空気調和機1は、空気調和機1の筐体であるケーシング2、ケーシング2内に配設された熱交換器3、空気の流れにおいて熱交換器3の後流側に配設されたクロスフローファン4により構成されている。
ケーシング2の上側及び前側には、ケーシング2内に空気が吸い込まれる空間である空気吸込口21が設けられるとともに、ケーシング2の前側且つ下側には、ケーシング2外へ空気が吹き出される空間である空気吹出口22が設けられている。この空気吹出口22には、空気吹出口22から吹き出される空気の方向を調整するために、垂直羽根23や、水平羽根24が設けられている。
また、ケーシング2内において、クロスフローファン4によって送風された空気をケーシング2の前側へ案内するガイド部25と、クロスフローファン4によって送風された空気が逆流することを防止するための逆流防止用舌部26とが、ケーシング2と一体的に形成されている。
熱交換器3は、ケーシング2内においてクロスフローファン4の前側上方に配設された前側熱交換部3aと、ケーシング2内においてクロスフローファン4の後側上方に配設された後側熱交換部3bとにより構成されている。空気吸込口21から流入した空気は、以上のように構成された熱交換器3を通過することによって、冷却あるいは加熱された調和空気となり、この調和空気がクロスフローファン4により空気吹出口22から室内へ送風される。
クロスフローファン4は、翼(羽根)42を備えた羽根車41と、クロスフローファン4によって送風される空気の流路を形成するケーシング2と、羽根車41を回転させる電動モータ(不図示)とにより構成されている。即ち、電動モータに電力が供給されることによって、電動モータがクロスフローファン4を駆動する構成となっている。
図2に示すように、クロスフローファン4の羽根車41は、多数の翼42と、軸方向Aにおける翼42の端部に接続されて翼42を支持する支持部材4aと、支持部材4aに接続されるとともに電動モータの出力軸(不図示)に接続される回転軸4bとにより構成されている。翼42は、支持部材4aにおける回転遠心側の端部に複数設けられることにより、羽根車41の回転方向に沿って複数設けられており、さらに、軸方向Aにおいて平行に配設された複数の支持部材4aの間に翼42が設けられることにより、羽根車41の回転方向に沿って設けられた翼42が、軸方向Aにおいて複数設けられている。
なお、1つの支持部材4aと、これに接続される翼42とは樹脂により形成され、本実施形態においては、図3に示すように、金型により支持部材4aと翼42とが一体で射出成形される。
図4に示すように、湾曲した形状の翼42は、静止している状態の羽根車41が回転する際に圧力が大きくなる回転方向側の面である正圧面(圧力面)4pと、静止している状態の羽根車41が回転する際に圧力が小さくなる反回転方向側の面である負圧面4qとを有している。
また、翼42は、羽根車41の回転遠心側に近接して設けられる外周側縁部43と、羽根車41の回転中心側に近接して設けられる内周側縁部44とを備えており、翼42の外周側縁部43が羽根車41の回転方向に湾曲している。
また、本実施形態においては、図5に示すように、外周側縁部43の近傍において、翼42の負圧面4qには、空気が翼42に流入する方向(図6中の矢印X参照)に沿って、境界層を層流から乱流へ遷移させるディンプル45が複数形成されている。なお、図6は、図5のS1−S1部分の断面図である。
以上のように、クロスフローファン4は、湾曲した翼42により形成された回転する羽根車41を備えており、翼42の外周側縁部43の近傍において、翼42の負圧面4qには、空気が外周側縁部43から翼42に流入する方向(以下、「流入方向X」という)に沿って、境界層を層流から乱流へ遷移させるディンプルが複数形成されて構成となっている。このような構成により、翼42の負圧面4qにおける境界層を層流から乱流へと遷移させるとともに、ディンプル45内に二次的な空気の流れ(図10中の矢印X2参照)を発生させることにより、境界層底部に発生する剪断力を減少させて境界層の発達を抑制させることができる。即ち、ディンプル45により気体の剥離を抑制することができる。
ここで、本実施形態においては、複数のディンプル45のうち、これらのディンプル45が近傍に形成された外周側縁部43から離れて設けられたディンプル45cが、このディンプル45cよりも外周側縁部43の近くに設けられたディンプル45a,45bに比べて、小さい深さを有することに特徴がある。以下、本実施形態に係るディンプル45について詳しく説明する。
ディンプル45は、所定の深さを有する小さな窪みであって、本実施形態においては、翼42の負圧面4qには、流入方向Xに沿って、3列のディンプル45a,45b,45cが形成されている。軸方向Aに沿って1列に設けられた複数のディンプル45aは、3列のディンプル45a,45b,45cのうち外周側縁部43の最も近くに設けられたディンプル45である。また、軸方向Aに沿って1列に設けられた複数のディンプル45cは、流入方向Xにおいてディンプル45aの下流側に設けられたディンプル45である。また、軸方向Aに沿って1列に設けられた複数のディンプル45bは、軸方向Aに垂直な方向において、1列のディンプル45aと1列のディンプル45cとの間に設けられたディンプル45である。
図6に示すように、隣り合って設けられた2列のディンプル45b,45cの深さは、これらのディンプル45が近傍に形成された外周側縁部43から内周側縁部44に向かうにつれて浅くなる。即ち、流入方向Xにおいて空気の流れの下流側に設けられたディンプル45cは、流入方向Xにおいて空気の流れの上流側に設けられたディンプル45a,45bに比べて、小さい深さを有している。なお、本実施形態においては、ディンプル45aとディンプル45bの深さは同じであり、ディンプル45a,45b,45cの径は全て同じである。また、ここでいう「ディンプルの深さ」とは、そのディンプルの最大の深さである。
ディンプル45が形成された翼42は、例えば図7に示すような金型5を用いて形成することができる。より具体的には、翼42を形成するための金型5は、正圧面4pと負圧面4qの一部を形成するための金型51と、ディンプル45が形成される負圧面4qの一部を形成するための複数の金型52とを備え、金型51を囲むように金型52が配設される。金型52には、ディンプル45を形成するための突起53が設けられており、金型51と金型52とにより形成される空間に、樹脂を射出して、この樹脂を硬化させることによりディンプル45が形成された翼42が形成される。翼42が形成された後、各金型52は径方向へ向けて引き抜かれる。
図8は、金型5の模式断面図であって、軸方向Aに対して平行な断面、即ち金型5により形成される翼42の長手方向に対して平行な断面を示す図である。翼42が形成された後、金型52は径方向へ向けて引き抜かれ、また、軸方向Aにおける翼42の端部を覆う金型51及び金型54は軸方向A1,A2へ向けて引き抜かれる。即ち、金型52により囲まれて軸方向Aにおける翼42の一方の端部を覆う金型51は、軸方向A1へ向けて引き抜かれ、支持部材4aが複数の翼42の端部に一体的に形成されるように軸方向Aにおける翼42の他方の端部を覆う金型54は、軸方向A2へ向けて引き抜かれる。このようにして金型51,52,54が引き抜かれることにより、翼42を成形するための金型5が取り外されて、複数の翼42及びこれらの翼42により形成された羽根車41が形成される。なお、図8中の一点鎖線は、羽根車41の回転の中心となる軸を示している。
ここで、本実施形態においては、ディンプル45cが、このディンプル45cよりも外周側縁部43の近くに設けられたディンプル45a,45bに比べて、小さい深さを有するように形成されるため、流入方向Xにおいて、ディンプル45を複数形成することが容易にできる。即ち、翼42は湾曲しているため、1つの金型52を用いて複数の翼42を形成するときには、翼42を形成した後に金型52を外す際に、ディンプル45cを形成するために金型52に形成された突起53が翼42に干渉した場合、金型52を径方向へ向けて引き抜くことが難しく、翼42から金型5を外すことが困難である。そこで、羽根車41の回転中心側に設けられたディンプル45cが、羽根車41の回転遠心側に設けられたディンプル45a,45bに比し、小さい深さを有するように形成されることにより、回転中心側のディンプル45cを形成するために設けられる金型52の突起53が、金型5を外す際に翼42に干渉しないようにすることができる。即ち、図7中の一点鎖線で示す部分S2の拡大図である図9に示すように、金型51と金型52により形成される空間に樹脂が射出されて翼42が形成された場合であっても、金型52を径方向へ引き抜くことができる。
なお、本実施形態においては、樹脂による翼42の射出成形において、羽根車41を構成する多数の翼42と、支持部材4aとが射出成形により形成される。即ち、翼42を成形する際に、回転方向に沿って設けられる複数の翼42と、翼42の軸方向Aの端部に支持部材4aが一体的に形成されるため、羽根車41の製造工程を簡略化することができる。
以上のようにして翼42の負圧面4qにディンプル45が形成された場合、図10に示すように、空気の流れの下流側に設けられたディンプル45c内において発生する二次的な流れが抑制される。空気の流れの下流側に設けられたディンプル45cは、空気の流れの上流側に設けられたディンプル45a,45bに比べて、境界層の発達を抑制する効果が小さいため、複数のディンプル45による気体の剥離を抑制する効果は維持される。
なお、本実施形態においては、ディンプル45bの深さはディンプル45aの深さと同じであるが、ディンプル45bの深さを、ディンプル45aの深さに比べて小さくするとともにディンプル45cの深さに比べて大きくしてもよい。即ち、本実施形態においては、外周側縁部43から内周側縁部44に向かうにつれて浅くなる複数のディンプルは、外周側縁部43の近傍に設けられた複数のディンプル45を構成する幾つかのディンプル45b,45cであったが、外周側縁部43の近傍に設けられた複数のディンプル45を構成する全てのディンプル45a,45b,45cであってもよい。
本実施形態のクロスフローファン4によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)隣り合って設けられた複数のディンプル45b,45cは、外周側縁部43から内周側縁部44に向かうにつれて浅くなっている。即ち、空気が外周側縁部43から翼42に流入する場合に、外周側縁部43の近くに設けられた上流側のディンプル45a,45bの深さに比べて、外周側縁部43から離れて設けられた下流側のディンプル45cの深さは小さい。このようにして複数のディンプル45の深さを異ならせることにより、境界層の発達を抑制する効果が小さい下流側のディンプル45c内において、二次的な空気の流れによる損失を抑制することができる。従って、クロスフローファン4を駆動するための電力を効果的に低減することができる。
(2)翼42の負圧面4qにおける回転中心側のディンプル45cは、このディンプル45cよりも回転遠心側のディンプル45a,45bに比べて小さくなっている。このため、回転中心側のディンプル45cを形成するために金型52に設けられる突起53が、金型5を外す際に翼42に干渉しないようにすることができる。その結果、翼42を成形するための金型5を容易に取り外すことができ、金型5を用いて、流入方向Xにおいて、ディンプル45を複数形成することが容易にできる。
また、本実施形態に係る翼42の製造工程においては、回転方向に沿って設けられる複数の翼42と、翼42の軸方向Aの端部に支持部材4aとが一体的に形成される。このため、羽根車41の製造工程を簡略化することができる。
また、本実施形態に係る空気調和機1は、上記(1)、(2)の効果を得ることができるクロスフローファン4を備えているため、上記(1)、(2)に準じた効果を得ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の設計変更をすることが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。例えば、上記実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態においては、翼42の外周側縁部43の近傍においてディンプル45が形成されていたが、翼42の内周側縁部44の近傍においてディンプル45が形成されていてもよい。
・また、翼42の外周側縁部43と内周側縁部44の双方の縁部の近傍においてディンプル45が形成されていてもよい。即ち、外周側縁部43及び内周側縁部44のうち少なくとも一方の縁部の近傍においてディンプル45が形成されていてもよい。
なお、翼42の外周側縁部43と内周側縁部44の双方の縁部の近傍においてディンプル45が形成されている場合、空気が翼42に流入する方向は吹き出し側M及び吸い込み側N(図1参照)において異なる。従って、外周側縁部43の近傍に設けられたディンプルと内周側縁部44の近傍に設けられたディンプルとが、互いに異なる方向に向かうにつれて浅くなるように構成されていてもよい。
1…空気調和機、2…ケーシング、3…熱交換器、3a…前側熱交換部、3b…後側熱交換部、4…クロスフローファン、4a…支持部材、4b…回転軸、4p…正圧面、4q…負圧面、5…金型、41…羽根車、42…翼(羽根)、43…外周側縁部、44…内周側縁部、45,45a,45b,45c…ディンプル、51,52,54…金型、53…突起。

Claims (3)

  1. 湾曲した翼により形成された回転する羽根車を備え、前記翼は、前記羽根車の回転遠心側に設けられた外周側縁部と、前記羽根車の回転中心側に設けられた内周側縁部とを備えるクロスフローファンにおいて、
    前記外周側縁部及び前記内周側縁部のうち少なくとも一方の縁部の近傍において、前記翼の負圧面には、境界層を層流から乱流へ遷移させるディンプルが、前記翼の負圧面において空気が流れる方向に沿って複数形成され、
    複数の前記ディンプルのうち、これらのディンプルが近傍に形成された前記一方の縁部から離れて設けられた前記ディンプルは、このディンプルよりも前記一方の縁部の近くに設けられた前記ディンプルに比べて、小さい深さを有する
    ことを特徴とするクロスフローファン。
  2. 湾曲した翼により形成された回転する羽根車を備え、前記翼は、前記羽根車の回転遠心側に設けられた外周側縁部と、前記羽根車の回転中心側に設けられた内周側縁部とを備えるクロスフローファンにおいて、
    前記外周側縁部及び前記内周側縁部のうち少なくとも一方の縁部の近傍において、前記翼の負圧面には、境界層を層流から乱流へ遷移させるディンプルが、前記翼の負圧面において空気が流れる方向に沿って複数形成され、
    隣り合って設けられた複数の前記ディンプルの深さは、前記ディンプルが近傍に形成された前記一方の縁部から他方の縁部に向かうにつれて浅くなる
    ことを特徴とするクロスフローファン。
  3. 請求項1または請求項2に記載のクロスフローファンを備えることを特徴とする空気調和機。
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