JP5181567B2 - 標識素子、標識化物品及び判別方法 - Google Patents
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Description
支持体11は、板形状を有しており、印刷基材111と印刷層112と光透過部113とを含んでいる。なお、図2では、印刷層112は省略している。
一方の貫通孔は、標識素子10を真正品であることが確認されるべき物品に支持させるために利用する。例えば、この貫通孔を利用して標識素子10を紐などの留め具と一体化すると共に、この留め具を真正品であることが確認されるべき物品と一体化する。この貫通孔は、省略することができる。
メソゲン基がコレステリック相を呈している層は、メソゲン基が同一方向に配向した単分子層を、メソゲン基の配向方向が厚さ方向に平行な螺旋軸を有する螺旋構造を形成するように積み重ねた層である。このような層は、螺旋軸に平行に白色光を照射したときに、螺旋ピッチPとほぼ等しい波長λを有し且つ偏光面の回転方向が螺旋の捩れ方向と等しい円偏光を、螺旋の捩れ方向が逆向きである同一波長の円偏光並びに他の波長の右円偏光及び左円偏光と比較して強く反射する。即ち、上記の層は、選択反射性と円偏光選択性とを示す。
選択反射性とは、入射光のうち特定の波長帯にある光を、他の波長帯にある光と比較して強く反射する性質をいう。この性質を利用すると、以下の等式(1)及び(2)から明らかなように、例えば、螺旋ピッチPを適切に選択することにより、反射光を色純度が高く所望の中心波長を有する有彩色とすることができる。
Δλ=Δn×P/nm …(2)
ここで、λs及びΔλは、それぞれ、選択反射波長帯の中心波長及び帯幅を示している。Δnは、選択反射性を有する層の異常光屈折率neと常光線屈折率noとの差ne−noを示している。nmは、選択反射性を有する層の平均屈折率[(no 2+ne 2)/2]1/2を示している。
円偏光選択性とは、右円偏光及び左円偏光のうち、一方の円偏光をより高い透過率で透過し、他方の円偏光をより高い反射率で反射する性質である。例えば、螺旋の捩れ方向が右回りのコレステリック相の場合、右円偏光及び左円偏光のうち、左円偏光をより高い透過率で透過し、右円偏光をより高い反射率で反射する。なお、コレステリック相に起因した反射は、通常の反射とは異なり、螺旋の捩れ方向を反転させることなしに右円偏光又は左円偏光を反射する。即ち、螺旋の捩れ方向が右回りのコレステリック相に右円偏光を入射させた場合、反射光は理想的には右円偏光である。
図3は、図1及び図2に示す標識素子が表示する像を観察する方法の一例を概略的に示す図である。図4は、図1及び図2に示す標識素子が表示する像を観察する方法の他の例を概略的に示す図である。図3及び図4において、LSは光源を示し、OSは観察者を示している。また、LI、LR及びLTは、それぞれ、照明光、反射光及び透過光を示している。
図1及び図2に示す標識素子10はホログラムを使用していないが、この標識素子10は、ホログラムを更に含んでいてもよい。例えば、透過領域RTは、ホログラムを更に含んでいてもよい。この場合、より優れた偽造防止効果を達成できる。
図5は、図1及び図2に示す標識素子の一変形例を概略的に示す平面図である。図6は、図5に示す標識素子のVI−VI線に沿った断面図である。
図9は、標識化物品の一例を概略的に示す平面図である。図10は、図9に示す標識化物品のX−X線に沿った断面図である。
以下に、当初の特許請求の範囲に記載していた発明を付記する。
[1]物品に取り付けて前記物品が真正品であることを確認するために使用する標識素子であって、自然光としての白色光を照射したときに選択反射を生じる選択反射層を具備し、前記標識素子はこれを前記標識素子の前面側から観察したときに前記標識素子の背面側に位置した物体が透けて見える透過領域を含み、前記透過領域の少なくとも一部は前記前面側又は前記背面側から自然光としての白色光を照射したときに選択反射を生じることを特徴とする標識素子。
[2]光透過性を有すると共に前記選択反射層と向き合った着色層を更に具備したことを特徴とする項1に記載の標識素子。
[3]前記選択反射層は前記着色層の一部のみと向き合っていることを特徴とする項2に記載の標識素子。
[4]前記選択反射層がその法線方向に選択反射する光の波長帯は前記着色層の吸収波長帯内にあることを特徴とする項2又は3に記載の標識素子。
[5]前記着色層の可視領域における透過波長帯は前記選択反射層がその法線方向に選択反射する光の波長帯又はその一部のみを含んでいることを特徴とする項2又は3に記載の標識素子。
[6]光透過性を有し且つ前記着色層とは透過波長帯が異なる他の着色層を更に具備し、前記他の着色層は前記選択反射層と向き合っており、これら着色層の各々は重なり合っていない部分を含んでいることを特徴とする項2乃至5の何れか1項に記載の標識素子。
[7]前記選択反射層は、螺旋の捩れ方向が右回りの第1コレステリック液晶層と、螺旋の捩れ方向が左回りの第2コレステリック液晶層とを含み、前記第1及び第2コレステリック液晶層の各々は重なり合っていない部分を含んでいることを特徴とする項1乃至6の何れか1項に記載の標識素子。
[8]前記第1及び第2コレステリック液晶層は螺旋ピッチが等しいことを特徴とする項7に記載の標識素子。
[9]前記選択反射層は螺旋ピッチが異なる複数のコレステリック液晶層を含んでいることを特徴とする項1乃至5の何れか1項に記載の標識素子。
[10]前記透過領域はホログラムを含んでいることを特徴とする項1乃至9の何れか1項に記載の標識素子。
[11]前記透過領域のうち前記選択反射層以外の部分は光学的に等方性であることを特徴とする項1乃至10の何れか1項に記載の標識素子。
[12]タグであることを特徴とする項1乃至11の何れか1項に記載の標識素子。
[13]真正品であることが確認されるべき物品と、項1乃至12の何れか1項に記載の標識素子とを備え、前記物品と前記標識素子とは前記透過領域を前記前面側及び前記背面側の双方から観察できるように一体化されていることを特徴とする標識化物品。
[14]真正品であるかが未知の対象物品を真正品と非真正品との間で判別する方法であって、前記真正品は項13に記載の標識化物品であり、前記対象物品が、前面側から観察したときに背面側に位置した物体が透けて見え且つ前記前面側から光を照射して前記前面側から観察したときと前記前面側から光を照射して背面側から観察したときとで異なる色を表示する透過領域を含んだ標識素子を備えていない場合に、前記対象物品は非真正品であると判断することを含んだことを特徴とする方法。
Claims (13)
- 物品に取り付けて前記物品が真正品であることを確認するために使用する標識素子であって、自然光としての白色光を照射したときに選択反射を生じる選択反射層と、光透過性を有すると共に前記選択反射層と向き合った着色層とを具備し、前記標識素子はこれを前記標識素子の前面側から観察したときに前記標識素子の背面側に位置した物体が透けて見える透過領域を含み、前記透過領域の少なくとも一部は前記前面側又は前記背面側から自然光としての白色光を照射したときに選択反射を生じることを特徴とする標識素子。
- 前記選択反射層は前記着色層の一部のみと向き合っていることを特徴とする請求項1に記載の標識素子。
- 前記選択反射層がその法線方向に選択反射する光の波長帯は前記着色層の吸収波長帯内にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の標識素子。
- 前記着色層の可視領域における透過波長帯は前記選択反射層がその法線方向に選択反射する光の波長帯又はその一部のみを含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の標識素子。
- 光透過性を有し且つ前記着色層とは透過波長帯が異なる他の着色層を更に具備し、前記他の着色層は前記選択反射層と向き合っており、これら着色層の各々は重なり合っていない部分を含んでいることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の標識素子。
- 前記選択反射層は、螺旋の捩れ方向が右回りの第1コレステリック液晶層と、螺旋の捩れ方向が左回りの第2コレステリック液晶層とを含み、前記第1及び第2コレステリック液晶層の各々は重なり合っていない部分を含んでいることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の標識素子。
- 前記第1及び第2コレステリック液晶層は螺旋ピッチが等しいことを特徴とする請求項6に記載の標識素子。
- 前記選択反射層は螺旋ピッチが異なる複数のコレステリック液晶層を含んでいることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の標識素子。
- 前記透過領域はホログラムを含んでいることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の標識素子。
- 前記透過領域のうち前記選択反射層以外の部分は光学的に等方性であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の標識素子。
- タグであることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の標識素子。
- 真正品であることが確認されるべき物品と、請求項1乃至11の何れか1項に記載の標識素子とを備え、前記物品と前記標識素子とは前記透過領域を前記前面側及び前記背面側の双方から観察できるように一体化されていることを特徴とする標識化物品。
- 真正品であるかが未知の対象物品を真正品と非真正品との間で判別する方法であって、
前記真正品は請求項12に記載の標識化物品であり、
前記対象物品が、前面側から観察したときに背面側に位置した物体が透けて見え且つ前記前面側から光を照射して前記前面側から観察したときと前記前面側から光を照射して背面側から観察したときとで異なる色を表示する透過領域を含んだ標識素子を備えていない場合に、前記対象物品は非真正品であると判断することを含んだことを特徴とする方法。
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