JP5343373B2 - セキュリティデバイス及びラベル付き物品 - Google Patents
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Description
Re=Δn×d …(1)
ここで、Δn=ne−noである。
I=I0×sin2(2θ)×sin2(Re×π/λ) …(2)
複屈折性Δnは波長依存性を有しており、複屈折性Δnと波長nとは比例関係にはない。それゆえ、等式(2)から明らかなように、透過光のスペクトルは、入射光のスペクトルとは異なるプロファイルを有することとなる。
図4に示すように、図3に示す状態から観察方向をX方向に垂直な面内で傾けると、表示部100a及び100bの表示色が互いに異なる色へと変化する。その結果、表示部100a及び100bの互いからの判別が容易になる。例えば、法線方向から観察した場合に表示部100a及び100bはオレンジ色に見えていたとすると、観察方向をX方向に垂直な面内で傾けることにより、表示部100aは赤色へと変化し、表示部100bは緑色へと変化する。表示部100a及び100bで生じる色変化の理由を以下に説明する。
d’=2d/cosθ …(3)
即ち、観察角度に応じて、上記等式(1)に示すリターデイションReが変化し、それゆえ、上記等式(2)に示す強度Iが変化する。その結果、観察角度に応じて、表示光のスペクトルのプロファイルが変化する。
図6は、図1及び図2に示すセキュリティデバイスを含んだ転写箔の一例を概略的に示す断面図である。
図7は、図1及び図2に示すセキュリティデバイスの一変形例を概略的に示す断面図である。図8は、図1及び図2に示すセキュリティデバイスの他の変形例を概略的に示す断面図である。
Δλ=Δn×P/nm …(5)
ここで、平均屈折率nmは[(no 2+ne 2)/2]1/2であり、Δnはne−noである。
図9は、本発明の第2態様に係るセキュリティデバイスを概略的に示す断面図である。
このラベル付き物品は、ID(identification)カードである。このラベル付き物品は、セキュリティデバイス10と、これを支持した物品30とを含んでいる。
本例では、まず、図9に示すセキュリティデバイス10を製造した。ここでは、複屈折性層12の材料として光硬化型のネマチック液晶材料を使用し、金属粒子としてはアルミニウム粒子を使用した。また、ここでは、保護層17は省略した。
反射層16の代わりにアルミニウムからなる反射層と透明樹脂からなる配向層との積層体を含んでいること以外は例1で製造したのと同様のセキュリティデバイスを製造した。ここでは、反射層は、真空蒸着法により形成した。配向層は、反射層と複屈折性層との間に介在させた。
本例では、例1で製造したのと同様のセキュリティデバイスを製造した。次に、以下の方法により、反射層16の密着性について調べた。
本例では、まず、例2において複屈折性層12に使用したのと同様の材料からなる複屈折性層を形成した。次いで、この複屈折性層上に、真空蒸着法により、アルミニウムからなる反射層を形成した。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載していた発明を付記する。
[1]液晶材料を固化してなる複屈折性層と、前記複屈折性層と向き合い、光透過性樹脂と金属粒子とを含んだ混合物からなる反射層とを具備したことを特徴とするセキュリティデバイス。
[2]前記複屈折性層は、メソゲンの配向構造及び/又は配向方向が互いに異なる複数の部分を含んでいることを特徴とする項1に記載のセキュリティデバイス。
[3]前記反射層のうち一部のみが前記複屈折性層と向き合っていることを特徴とする項1に記載のセキュリティデバイス。
[4]前記反射層は前記複屈折性層と接触していることを特徴とする項1乃至3の何れか1項に記載のセキュリティデバイス。
[5]前記反射層は、前記セキュリティデバイスを他の物品に接着するための接着層であることを特徴とする項1乃至4の何れか1項に記載のセキュリティデバイス。
[6]前記複屈折性層を間に挟んで前記反射層と向き合い、前記複屈折性層と向き合った主面が1つ以上の配向領域を含んだ配向層を更に具備し、前記1つ以上の配向領域の各々には、長さ方向が揃い且つ前記長さ方向と交差する方向に隣り合った複数の溝が設けられており、前記複屈折性層の前記配向層と向き合った主面には前記複数の溝に対応したレリーフ構造が設けられていることを特徴とする項1乃至4の何れか1項に記載のセキュリティデバイス。
[7]前記反射層の前記複屈折性層と向き合った主面は1つ以上の配向領域を含み、前記1つ以上の配向領域の各々には、長さ方向が揃い且つ前記長さ方向と交差する方向に隣り合った複数の溝が設けられており、前記複屈折性層の前記配向層と向き合った主面には前記複数の溝に対応したレリーフ構造が設けられていることを特徴とする項1乃至4の何れか1項に記載のセキュリティデバイス。
[8]前記複屈折性層のうち前記複数の溝に対応した部分において前記メソゲンは前記長さ方向に配向していることを特徴とする項6又は7に記載のセキュリティデバイス。
[9]項1乃至8の何れか1項に記載のセキュリティデバイスと、前記セキュリティデバイスを支持した物品とを具備したことを特徴とするラベル付き物品。
Claims (5)
- 液晶材料を固化してなる複屈折性層と、前記複屈折性層と向き合い、光透過性樹脂と金属粒子とを含んだ混合物からなる反射層とを具備し、前記反射層は前記複屈折性層と接触しており、前記反射層の前記複屈折性層と向き合った主面は1つ以上の配向領域を含み、前記1つ以上の配向領域の各々には、長さ方向が揃い且つ前記長さ方向と交差する方向に隣り合った複数の溝が設けられており、前記複屈折性層の前記配向領域と向き合った主面には前記複数の溝に対応したレリーフ構造が設けられていることを特徴とするセキュリティデバイス。
- 前記複屈折性層は、メソゲンの配向構造及び/又は配向方向が互いに異なる複数の部分を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のセキュリティデバイス。
- 前記反射層のうち一部のみが前記複屈折性層と向き合っていることを特徴とする請求項1に記載のセキュリティデバイス。
- 前記複屈折性層のうち前記複数の溝に対応した部分において前記メソゲンは前記長さ方向に配向していることを特徴とする請求項2に記載のセキュリティデバイス。
- 請求項1乃至4の何れか1項に記載のセキュリティデバイスと、前記セキュリティデバイスを支持した物品とを具備したことを特徴とするラベル付き物品。
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