JP3984470B2 - 真正性識別体、真正性識別用具、およびそれらの組み合わせ、並びに真正性識別方法 - Google Patents

真正性識別体、真正性識別用具、およびそれらの組み合わせ、並びに真正性識別方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、従来とは異なった色相を有すると共に、その円偏光選択性を利用して識別することが可能なホログラムと、万線等で構成した識別用具で識別可能な隠しパターンとを適用した真正性識別体に関するものである。本発明の真正性識別体は、カード、有価証券のほか、偽造が問題になりやすい種々の商品や、それらのパッケージ等に適用可能である。また、本発明は、真正性識別のための識別用具、真正性識別体と識別用具との組み合わせ、および識別方法に関するものでもある。
【0002】
【従来の技術】
クレジットカードや預貯金用カード等のカードは、個人のID情報を有した情報記録媒体であり、偽造されて使用されることにより、カードの保持者、カード発行会社、もしくは金融機関に損害を与える。また、カード以外にも、運転免許証、社員証、会員証等の身分証明書、資格証、入学試験用の受験票、パスポート等、紙幣、商品券、ギフト券、ポイントカード、株券、証券、抽選券、馬券、預金通帳、乗車券、通行券、航空券、種々の催事の入場券、遊戯券、交通機関や公衆電話用のプリペイドカード等も、経済的もしくは社会的な価値を有する情報を保持する情報記録媒体であり、偽造による損害を防止する目的で、そのものの真正性を識別できる機能を備えていることが望まれる。
【0003】
上記の情報記録媒体以外にも、高額商品、例えば、高級腕時計等の時計、高級皮革製品、貴金属製品、もしくは宝飾品等の、しばしば、高級ブランド品と言われるもの、または、それら高額商品の収納箱、ケース、商品タグ等も偽造の対象となる。また、量産品においても、有名ブランドのもの、例えば、医薬品、写真用フィルム、食品、電子部品、オーディオ製品、電化製品、コンピュータおよび関連機器、並びにそれらに必要な消耗品(例;トナー等のプリンタ用消耗品)も偽造の対象となりやすい。真正性識別構造を適用する対象としては、これらの商品そのもの、およびパッケージが挙げられる。さらに、著作物である音楽ソフト、映像ソフト、コンピュータソフト、もしくはゲームソフト等が記録された記憶媒体、またはそれらのケース等も、やはり偽造の対象となる。これらのものも偽造による損害を防止する目的で、そのものの真正性を識別できる機能を有することが望まれる。
【0004】
従来、情報記録媒体や上記した種々の物品(以上は、例示であり、例示したものに限定されない。これらを総称して、真正性識別対象物と言う。)の偽造を防止する目的で、その構造の精密さから、製造上の困難性を有すると言われるホログラムを真正性の識別可能なもの(真正性識別構造と言う。)として適用していることが多い。
【0005】
しかしながら、ホログラムの製造方法自体は知られており、商品のシールにも多用されるようになってきているため、ホログラムが単に目視するだけのホログラムであるときは、精密なものであるがゆえに、一般人が、真正なホログラムと偽造されたホログラムとを識別することは難しい。
【0006】
一般的なホログラムは、合成樹脂、中でも紫外線硬化性樹脂を用いて形成され、その硬化した樹脂の層の表面に、ホログラムの干渉縞が微細凹凸として形成されたものであるが、近年、コレステリック液晶を含有する層が左円偏光もしくは右円偏光のいずれかを反射する性質を有し、従って、左円偏光板もしくは右円偏光板のいずれかを用いた場合にのみ、色が見える特性を有し、また、ホログラムの微細凹凸を形成し得ることから、コレステリック液晶層を用いたホログラムは従来の合成樹脂、もしくは紫外線硬化性樹脂を用いたものにくらべて、偽造に対する抵抗性が高く、注目されている。
【0007】
しかし、コレステリック液晶層を用いたホログラムも、適用してある対象物から剥がし取ったり、削り取る等して、ほかの対象物に適用する貼り換えが行なわれると、コレステリック液晶層を用いたホログラム自体は、適用者の偽造の意図を別にすると、真正なものであるから、貼り換えが巧妙に行なわれている場合、その対象物は真正なものと識別され、偽造に基づく損害が発生し得る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、従来、コレステリック液晶層からなるホログラムが、偽造に対する抵抗性が高いにもかかわらず、剥がし取ったり、削り取る等により貼り換えられることに対する抵抗性が低かった欠点を解消することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決する手段】
本発明によれば、真正性識別用具によって真贋判定可能な真正性識別体において、コレステリック液晶層を用いた光透過性ホログラム層を、隠しパターンの一部の上に重ねて適用することにより、光透過性ホログラムのみを、外形通りに剥がし取ったり、削り取る等により、他の対象物上に貼り換えても、光透過性ホログラムの周囲の隠しパターンを伴なっていないため、隠しパターンを確認すれば、容易に偽造かどうかを識別することが可能になった。
【0010】
即ち、本願にかかる第1の発明は、右円偏光フィルムもしくは左円偏光フィルムのいずれか一方もしくは両方、および万線が形成された万線フィルムが一つの判別具として枠に固定された真正性識別用具、または、右円偏光フィルムもしくは左円偏光フィルムのいずれか一方もしくは両方が一つの判別具として枠に固定され、かつ、前記右円偏光フィルムもしくは前記左円偏光フィルムのいずれか一方もしくは両方に万線が形成された真正性識別用具のいずれかによって真贋判定可能な真正性識別体であって、基材上に、万線または網点からなる隠しパターンを有する隠しパターン層が積層されており、前記隠しパターン層上に、コレステリック液晶層を用いた光透過性ホログラム層が積層され、かつ、前記光透過性ホログラム層の一部は、前記隠しパターン層上からはみ出していることを特徴とする真正性識別体に関するものである。
また、本願にかかる第2の発明は、右円偏光フィルムもしくは左円偏光フィルムのいずれか一方もしくは両方、および万線が形成された万線フィルムが一つの判別具として枠に固定された真正性識別用具、または、右円偏光フィルムもしくは左円偏光フィルムのいずれか一方もしくは両方が一つの判別具として枠に固定され、かつ、前記右円偏光フィルムもしくは前記左円偏光フィルムのいずれか一方もしくは両方に万線が形成された真正性識別用具のいずれかによって真贋判定可能な真正性識別体であって、基材上に、万線または網点からなる隠しパターンを有する隠しパターン層および濃色下地層とが接して並べられて積層されており、前記隠しパターン層上および前記濃色下地層上に、コレステリック液晶層を用いた光透過性ホログラム層が積層され、かつ、前記光透過性ホログラム層の一部は、前記隠しパターン層上からはみ出していることを特徴とする真正性識別体に関するものである。
また、本願にかかる第3の発明は、第2の発明において、前記隠しパターン層および前記濃色下地層とは互いに可視パターンを形成していることを特徴とする真正性識別体に関するものである。
また、本願にかかる第4の発明は、第2または第3の発明において、前記濃色下地層は、前記濃色下地層が接する前記隠しパターン層に向かって光学濃度がしだいに減少するグラデーション部を有するものであることを特徴とする真正性識別体に関するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、カードに適用した場合の本発明の真正性識別体を示す図で、向かって左は平面図であり、平面図中のA−A線における断面図を向かって右側に示す。図1(a)に示すように、基材2には磁気記録層2aが積層され、カード1の名称、発行番号、有効期限、およびカード保持者の氏名等の文字2bを有する等、通常のカードが持つ機能を備えており、文字2bの一部はエンボスにより形成されたものであることもある。カード1の右方の中央よりやや下方に、外形が長方形の隠しパターン層3が積層されており、隠しパターン層3上にはコレステリック液晶層を用いた円形の光透過性ホログラム層4が積層されている。図1(a)の例では、光透過性ホログラム層4の大きさは、隠しパターン層3の大きさよりも小さく、しかも、光透過性ホログラム層4は、その全周囲に隠しパターン層3の余白部分を残して積層されているが、光透過性ホログラム層4の一部が、隠しパターン層3上からはみ出して、直接、基材2上に積層されていてもよい。
【0012】
図1(b)に示すように、カード1は、図1(a)に示す場合と同様、磁気記録層2a、文字2b等を伴なった基材2上に、隠しパターン層3と濃色下地層5とが互いに接して並べられて積層されており、両層3および5がなす外形は、図1(a)における隠しパターン層3単独の外形と同様である。また、図中、円形である光透過性ホログラム層4の大きさは、隠しパターン層3および濃色下地層5を合せた大きさよりも小さく、光透過性ホログラム層4は、その全周囲に隠しパターン層3もしくは濃色下地層5の余白部分を残して積層されており、光透過性ホログラム層4が濃色下地層5上に積層された部分では、光透過性ホログラム層4の視認性が増す。光透過性ホログラム層4の一部は、隠しパターン層3または/および濃色下地層5上からはみ出して、直接、基材2上に積層されていてもよい。
【0013】
図1(a)および図1(b)を引用して説明したように、光透過性ホログラム層4の大きさが隠しパターン層3の大きさよりも小さい場合(図1(a))や、隠しパターン層3および濃色下地層5を合せた大きさよりも小さい場合(図1(b))には、不正な意図を持つ者が、光透過性ホログラム層4のみを偽造防止手段であると見なして、光透過性ホログラム層4の形状通りに剥がし取ったり、削り取る等してほかの対象物に貼ったとしても、周囲の隠しパターン層3の部分にある隠しパターンが、識別方法を適用したときに可視化されないので、容易に偽造されたものであることが判別でき、偽造防止効果が高い。なお、隠しパターン層3、濃色下地層5、光透過性ホログラム層4の形状は任意であって、それらを基材2上に積層する位置も任意である。
【0014】
図2は、上記の隠しパターン層3の詳細を例示する平面図である。図2(a)に示す例では、隠しパターン層3は、万線からなる背景部3aと背景部3a中にはめこまれた隠しパターン3bとからなっており、図2(b)に一文字分を示すように、背景部分3aは右上がりの万線で構成され、白抜き文字「A」で示す部分には、実際には、右斜め上に符号3bで示す、右下がりの万線で構成された文字「A」がはめこまれている。万線の線どうしは、明視の距離では互いに分離して見えない程度の細かいものとするので、背景部3aと隠しパターン3bとの間で光学濃度の差が生じることがなく、肉眼では、隠しパターンの存在が確認できない。なお、図2(a)に示すように、光透過性ホログラム層4は、AAAの三文字が並んだ隠しパターン3bの区域(点線で示す。)のうち、中央のAと左右のAの一部を覆っていて、左側のAの左側のおよそ半分と、右側のAのおよそ右側の半分は、光透過性ホログラム層4によっては覆われていない。光透過性ホログラム層4を示す円形の中の二つの星印の図形は、光透過性ホログラム層4のホログラムの図柄を示す。
【0015】
図2(c)は、図2(a)もしくは図2(b)で示す隠しパターン層3中の隠しパターン3bを識別するための万線フィルムからなる確認パターン6aを例示する図であり、確認パターン6aは右下がりの万線で構成されている。確認パターン6aをこのままの方向を保ったまま、図2(a)で示す隠しパターン層3に重ねると、文字「A」の部分が干渉してモアレパターンを発生し、隠しパターン3bが可視化されるので、予め定めてある比較用の基準パターンと比較することにより、隠しパターンの真正性を確認することができる。このとき、光透過性ホログラム層4の下層に位置する隠しパターン3bも可視化される。このような確認パターン6aの万線フィルムは、写真フィルムを利用して露光、現像により万線の黒化像を作るか、もしくは透明フィルムに万線を印刷することにより、製造することができる。
以上において、万線とは、幅wを有する線がwよりも大きいピッチpで幅方向に配列したものを指すが、通常はp=2wであることが多く、この明細書でも、特に断らない限り、p=2wであるものを念頭に説明する。
【0016】
隠しパターン層3の構成は、上記の例のように、隠しパターン層、確認パターン共、万線で構成される場合に限定されるものではない。例えば、(1)隠しパターン層が万線で構成され、確認パターンが網点で構成される場合、(2)隠しパターン層が網点で構成され、確認パターンが万線で構成される場合、(3)隠しパターン層、確認パターン共、網点で構成される場合がある。また、万線、網点は、直線状の配列でなく、曲線状の配列であってもよいし、網点の形状も種々の形状であり得る。また、図2(a)もしくは図2(b)で示す例において、文字「A」の縁取りとして、文字「A」を構成する万線とは半ピッチずれた位相の万線を付けると、確認パターンをずらすことにより、縁取り部か干渉する場合と、文字「A」の部分が干渉する場合とが生じ、より複雑化させることができる。
【0017】
隠しパターン層3の基材2上への形成は、一般的な印刷法を利用して行なうことができ、一例としてオフセット印刷法が利用できる。場合により、一般的な印刷法に替えて、転写シート上にパターン層3を形成しておき、転写法により、基材2上にパターン層3を形成してもよい。
【0018】
図3は、上記における光透過性ホログラム層4の詳細を示す断面図である。図3(a)に示すように、光透過性ホログラム層4は、表面側(図では上面側であり、使用時の観察側である。)から、保護層41、ホログラム形成層42、コレステリック液晶層43、および接着剤層44が順に積層したものであり、いずれの層も光透過性であり、かつ、ホログラム形成層42の下面側にはホログラムの微細凹凸42aが形成されている。あるいは、光透過性ホログラム層4は、図3(b)に示すように、表面側から、保護層41、コレステリック液晶層43、および接着剤層44が順に積層したものであってもよい。やはり、いずれの層も光透過性であり、コレステリック液晶層43の下面側にはホログラムの微細凹凸43aが形成されている。
【0019】
図3(a)および図3(b)を引用して説明した上記の両方の例において、保護層41は、必ずしも伴なわなくてもよい。また、接着剤層44は、基材2の素材との関係で、接着剤を伴なわなくても、熱融着等により積層可能な場合には省略し得る。コレステリック液晶層43は、以降に述べるように、特異な性質を持つが、通常の樹脂によるホログラムの反射層として機能することもできるし(図3(a)の場合)、それ自身に微細凹凸を形成してホログラムとすることもできる。この明細書では、これら、図3(a)および図3(b)を引用して説明した二例を含めて、コレステリック液晶層43にホログラムの微細凹凸が形成されたものを含むホログラム構造を、「コレステリック液晶層を用いた光透過性ホログラム層」、もしくは、単に「光透過性ホログラム層」と呼ぶものとする。なお、「光透過性」とは、コレステリック液晶層自体が持つ、下層が透視可能な透明性(必ずしも、無色透明性ではなく、着色透明性である。)を意味している。
【0020】
光透過性ホログラム層4を、隠しパターン3上、濃色下地層5上に積層するには、あるいは、場合によっては、それと共に、光透過性ホログラム層4の一部を基材2上に直接積層するには、図3を引用して説明したような各層を順次積層することにより行なってもよいが、通常は、図3に表れる各層の積層体の上部の保護層上に、剥離性シートを積層したものに相当する積層構造の転写シートを作成し、基材2上に転写によって積層することが効率的である。
【0021】
ここで、コレステリック液晶層43としては、液晶配向を固定化した高分子フィルム、もしくはコレステリック液晶を適宜な樹脂中に分散したもの等、光学的に選択反射性及び円偏光選択性を示す媒体すべてを用いることが可能であるが、特に液晶配向を固定化した高分子フィルムを好適に用いることができる。
【0022】
液晶配向を固定化した高分子フィルムの例としては、低分子液晶をコレステリック配向させた後、光反応又は熱反応などで低分子液晶を架橋して配向固定化した高分子フィルムをあげることができる。また、他の例としては、側鎖型又は主鎖型のサーモトロピック高分子液晶を液晶状態でコレステリック配向させた後、液晶転移点以下の温度に冷却して、配向状態を固定化して作製した高分子フィルムをあげることができる。さらに、側鎖型又は主鎖型のリオトロピック高分子液晶を溶液中でコレステリック配向させた後、溶媒を徐々に除去することによって配向状態を固定化して作製した高分子フィルムを用いることもできる。
【0023】
これらフィルム作製に用いることのできる高分子液晶の例としては、側鎖に液晶形成基を有するポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリシロキサン、ポリマロネートなどの側鎖型ポリマー、主鎖に液晶形成基をもつポリエステル、ポリエステルアミド、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミドなどの主鎖型ポリマーをあげることができる。必要に応じて、コレステリック液晶を電離放射線硬化性樹脂中に配合した、コレステリック液晶含有の電離放射線硬化性樹脂組成物を適宜な基材に塗付し、塗膜に電離放射線を照射することによりフィルム化してもよい。塗布したときの基材を剥がせるように構成することもできる。
【0024】
コレステリック液晶層を構成するコレステリック液晶は、液晶分子の配向構造が膜厚方向に螺旋を描くように規則的なねじれを有しており、螺旋のピッチP(液晶分子が360°回転するのに必要な膜厚)と入射光の波長λがほぼ等しい場合に、(1)入射光のうち特定の波長帯域内にある光を強く反射する選択反射性、および(2)円偏光選択性の、2つの光学的性質を示す。
【0025】
(1)の選択反射性は、特定の波長域に限定されて生じるため、コレステリック液晶のピッチPを適切に選択することにより、反射光は色純度の高い有彩色となる。また、入射光が法線に対し斜めに入射する場合、ピッチPが見かけ上減少することから、中心波長λsは短波長側へ移行し、帯域幅Δλは減少する。この現象は、中心波長λsが短波長側へ移行することからブルーシフトと呼ばれ、目視でも容易に識別可能である。たとえば、法線方向(0°の入射位置)から観察して赤色に呈色するコレステリック液晶の反射色は、視野角を大きくして行くにつれ、オレンジ色、黄色、緑色、青緑色、青色と順次変化するように観察され、見る角度による色変化を観察できる。
【0026】
(2)の円偏光選択性は、特定の回転方向の円偏光だけを反射し、これと回転方向が反対の円偏光を透過する性質をいう。入射光のうちコレステリック液晶の配向構造のねじれ方向と同方向の円偏光成分は反射され、その反射光の回転方向も同一方向となるのに対し、逆方向に回転する円偏光成分は透過する点がコレステリック液晶に特有な特異な性質である。例えば、右ねじれ構造を有するコレステリック液晶の場合、右円偏光を反射し、かつ反射光は右円偏光のままであり、左円偏光は透過することになる。従って、コレステリック液晶層43は、入射した光のうち、左円偏光又は右円偏光のいずれか一方の光のみを反射させて反射光を生成する層である。
【0027】
コレステリック液晶層43は、上記のような特徴を有するために、通常のホログラムにおけるようなアルミニウムの蒸着層のような反射層を伴なわなくてよいが、前述したように、下層が濃色であった方が視認性が増すので、濃色下地層5を伴なうことが好ましい。濃色下地層5の「濃色」としては黒色が最も好ましいが、明度の低い色であれば、黒色以外であってもよい。濃色下地層5を設けた箇所では隠しパターン層3を形成できないので、図1(b)を引用して説明したように、隠しパターン層3と濃色下地層5とを並べて積層し、それらにまたがって、光透過性ホログラム層4を積層することが好ましい。しかし、この場合、光透過性ホログラム層4の視認性の高い濃色下地層5上の部分と、濃色下地層5の無い隠しパターン33上の部分とは、明瞭に区分けされており、不自然さがある上、区分けされた一方に細工がしてあることが予想されてしまう危険性がある。
【0028】
そこで、図4に示すように、濃色下地層5としては、濃色下地層5の隠しパターン層3に接する側に、隠しパターン層3に向かって光学濃度がしだいに減少する、いわゆるグラデーション部5aを有するものであることが好ましい。図では、連続的なグラデーションを描きにくいので、近似的に幾つかの光学濃度の区域を並べた段階として図示しており、図の水平方向の光学濃度の変化を、下方にグラフで示してある。グラデーション部5aは、その光学濃度が、濃色下地層5側が濃色下地層5本体の光学濃度D2と等しく、隠しパターン層3側が隠しパターン3の光学濃度D1と等しくなるよう形成することが好ましい。二つの光学濃度D2とD1との間は、直線的に変化するよう、グラフでは描いたが、曲線状でもよく、要は、光学濃度の変化が見た目に連続的であればよい。なお、図4においては、光透過性ホログラム層4およびホログラム図柄の一部は、黒色で塗りつぶした上にかかるため、白抜きの線で、その存在を示す。
【0029】
隠しパターン層3と濃色下地層5とは、上記のように、横長の長方形を真ん中で垂直線で区分する以外にも、種々の形状で区分することができ、また、区分する線の形状、方向を問わない。
【0030】
図5は、隠しパターン層3と濃色下地層5とを、隠しパターン層3を背景とし、濃色下地層を個々に離れた小区域の濃色模様5aとして形成して可視パターンとした例を示すもので、図では、濃色模様5aは横長の菱形の形状を有し、縦横のピッチを揃えて配列しているが、濃色模様5aの形状は任意であり、また、その並列も任意であってよい。このように、隠しパターン層3を背景として濃色模様5aを形成すると、それだけで、意匠的な美観が得られるので、隠しパターンの存在をカムフラージュすることができる。もちろん、濃色下地層5を背景とし、隠しパターン層3の小区域を配列して可視パターンとしてもよい。
【0031】
本発明の真正性識別体の真正性の確認は、隠しパターン層3が持つ隠しパターンを可視化することと、光透過性ホログラム層の特性に基づく検証方法を行なうこととの両方による。隠しパターンの可視化は、図2(c)を引用して説明した通りである。
【0032】
図6は、光透過性ホログラム層4の特性に基づく検証方法を示す図である。図6中、右上方に示すように、まず、適当な枠内に、右円偏光フィルム7Rおよび左円偏光フィルム7Lが並べてはめこまれた判別具6を準備する。判別具6としては、二種類の円偏光フィルムが、間をあけて設けられた二つの枠(例えば、各々が正方形である。)内にはめこまれたものでもよいし、別々の枠にそれぞれをはめこんだ二つの判別具からなるセットとしてもよい。
【0033】
上記の判別具を図2(a)に示す隠しパターン層3および、その上の光透過性ホログラム層4上に重ねると、この光透過性ホログラム層4が、右円偏光成分のみを選択的に反射するコレステリック液晶層43を含む場合には、右円偏光成分を透過しない左円偏光フィルム7Lが覆っている部分(図中、判別具6の枠内の右側半分)は、ほぼ黒色となって、光透過性ホログラム層4自体が観察不能であるが、右円偏光成分を透過する右円偏光フィルム7Rが覆っている部分(判別具6の枠内の左側半分)は、光透過性ホログラム層4が、判別具6を重ねない場合とほぼ同様に観察可能であり、光透過性ホログラム層4が、右円偏光成分のみを選択的に反射するコレステリック液晶層43を含むことが検証され、それをもって、光透過性ホログラム層4の真正性を識別することができる。
【0034】
本発明の真正性識別体の真正性の確認は、隠しパターン層の可視化と、光透過性ホログラム層の円偏光選択性の検証の両方によって行なわれるので、判別具としては、両方の機能を兼ね備えるものであうことが好ましい。
【0035】
図7は、そのような判別具の例を示す図で、図7(a)に示すように、三つの独立した枠を有し、その各々に、例えば、左側から、右円偏光フィルム7R、万線フィルム8、および左円偏光フィルム7Lがはめこまれた構造の判別具6’であってもよく、あるいは、図7(b)に示すように、図6に示す判別具6の右円偏光フィルム7Rおよび左円偏光フィルム7Lの両方に印刷等により、万線を形成した判別具6”であってもよい。いずれも一つの判別具が二種類の機能を有しているので、判別具を取り替える必要がなく、便利であり、特に、後者は、一度の観察で、隠しパターン層の可視化と、光透過性ホログラム層の円偏光選択性の検証の両方を行なえる利点がある。
【0036】
本発明は、基本的に以上の構成を有するが、真正性をより確固たるものとするために、他の真正性識別手段と併用してもよい。例えば、パール顔料のような薄膜の干渉色を利用したパール着色層やパール印刷部、コレステリック液晶層を伴なわない通常のホログラムや回折格子、ホログラムを伴なわないコレステリック液晶層を、好ましくはそれらの透明性を利用して、本発明における隠しパターン層、濃色下地層、もしくは光透過性ホログラム層と重ねてもよい。あるいは、蛍光顔料を利用した蛍光層、蛍光印刷部を、これらは必ずしも透明性ではないために、本発明における隠しパターン層、濃色下地層、もしくは光透過性ホログラム層の下層に設ける等して重ねてもよい。
【0037】
また、上記の説明ではカードを例に説明したので、基材2はカード基材であったが、本発明は、従来技術の説明において挙げたように様々な情報記録媒体やその他の種々の物品に適用し得る。従って、基材2の素材としては、物品によって、プラスチック、布、紙、木、皮革、金属、もしくは石材等であり得るし、またはそれらの任意の組み合わせからなる複合体であり得る。
【0038】
真正性識別体1が情報記録媒体であるときは、基材2は、基本的には、紙、プラスチック、もしくは紙とプラスチックの複合体を素材とすることが多い。プラスチック単独の場合には、プラスチックフィルム、プラスチックシート、もしくはプラスチック板の単層、もしくは複層の積層体を素材とすることができる。
【0039】
真正性識別体1が情報記録媒体以外のものである場合も含め、上記のプラスチックとしては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略称することがある。)もしくはポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、ポリスチレン系、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABSなどの樹脂が挙げられる。
【0040】
塩素を含まず、加工性の優れた樹脂としては、非晶質ポリエステル樹脂(例えば、イーストマンコダック社製、「PET−G」)が好ましく、さらに耐熱性を要する場合には、非晶質ポリエステル樹脂とポリカーボネート樹脂のブレンド樹脂が好ましい。この「PET−G」としては、例えば、ジカルボン酸成分がテレフタル酸であり、ジオール成分がエチレングリコール/1,4−シクロヘキサンジメタノール=70/30(質量比)のものがある。
【0041】
真正性識別体1が磁気カード等のカードである場合、その厚みを0.76mmとすることが好ましい。例えば、厚み280μmの白色プラスチックシートをコアシートとして、これを2枚重ね、重ねた両側にそれぞれ厚み100μmの透明プラスチックシートをオーバーシートとして重ねて、熱プレスなどにより積層する4層構成の基材(合計厚み0.76mm)を用いるとよい。
【0042】
真正性識別体1は、通常、種々の文字、図柄等、または着色が、印刷、もしくはコーティング、または転写等によって、施されていてもよい。クレジットカードを例にとっても、文字としては、カードの名称、発行会社名、もしくは内容自体はエンボスにより表示されることが多い氏名、有効期限の項目名、注意書等があり得る。図柄としては、カードの種類を特徴付ける図柄やキャラクター等があり得る。
【0043】
真正性識別体1は、先に述べたように、印刷、エンボスがなされていてもよいことは勿論だが、用途に応じて、種々の要素、主に、情報記録手段が付加されていてもよい。そのような情報記録手段としては、磁気記録層、光学記録層(ホログラムをも含む。)、感熱記録層、感熱発消色層、昇華方式の記録用の受像層、署名のための筆記性層、またはICモジュール、もしくはLSIモジュール、等である。これらは、単独、もしくは二以上、適宜に選択して付加され得る。
【0044】
以上の他、説明した各層の間には、通常、この分野で付加され得る層が追加されたり、処理が追加されてもよい。例えば、接着性を向上させるためのコロナ放電処理、アンカー層もしくはプライマー層の積層等である。転写シートを作成する際には、使用する剥離性シートに剥離性を付与するための層を積層することがあり得る。また、真正性識別体1には、外から見える限り、適宜なデザインの図柄や着色を施してもよい。
【0045】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、基材上に、万線または網点からなる隠しパターン層と光透過性ホログラム層とが順に積層され、かつ、前記光透過性ホログラム層の一部は、前記隠しパターン層上からはみ出しているので、各々の特性に基づき、隠しパターンの可視化、および光透過性ホログラム層の円偏光選択性を検証することにより、容易に真正性の識別が可能な真正性識別体を提供することができる。
請求項2の発明によれば、基材上に、万線または網点からなる隠しパターン層と濃色下地層が並んで積層された上に、両層にまたがって光透過性ホログラム層が積層されて、かつ、前記光透過性ホログラム層の一部は、前記隠しパターン層上からはみ出しいるので、請求項1の発明と同様の効果に加えて、濃色下地層上での光透過性ホログラム層のホログラムの視認性を高くした真正性識別体を提供することができる。
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の効果に加え、隠しパターン層と濃色下地層とが互いに可視パターンを形成しているので、隠しパターンがあることがカムフラージュできる利点が加味された真正性識別体を提供することができる。
請求項4の発明によれば、請求項2または請求項3の発明の効果に加え、濃色下地層が隠しパターンに接する側にグラデーション部を有しているので、隠しパターン層と濃色下地層との境界が明瞭にならないため、隠しパターンの存在を予想しにくい真正性識別体を提供することができる。
請求項の発明によれば、右円偏光フィルムもしくは左円偏光フィルムの一方もしくは両方と万線が一つの判別具として枠に固定されているので、請求項1〜請求項のいずれかに記載された真正性識別体を判別具を取り替えることなく、一つで済ませることが可能な真正性識別用具を提供することができる。
請求項の発明によれば、右円偏光フィルムもしくは左円偏光フィルムの一方もしくは両方が一つの判別具として枠に固定されており、かつ、いずれか一方もしくは両方に万線が形成されているので、一度に、隠しパターンの可視化、および光透過性ホログラム層の円偏光選択性の検証が可能な真正性識別用具を提供することができる。
請求項の発明によれば、請求項1〜請求項いずれかの発明の真正性識別体と請求項もしくは請求項の真正性識別用具とを組み合わせたことにより、操作が簡便で判別が容易な真正性識別体および真正性識別用具との組み合わせを提供することができる。
請求項の発明によれば、請求項1〜請求項いずれかの発明の真正性識別体の隠しパターン上、および光透過性ホログラム層上に、請求項もしくは請求項の真正性識別用具を重ね合せることにより、隠しパターンと真正性識別用具の確認パターンとの間で干渉を起こさせて隠しパターンを可視化させることができ、光透過性ホログラム層と真正性識別用具の右円偏光フィルムもしくは左円偏光フィルムの一方もしくは両方を介することにより円偏光選択性を確認することにより、真正性識別体の真正性の判別することができ、従って真正性識別が容易に行なえる真正性識別体の真正性識別方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カードに適用した場合の本発明の真正性識別体を示す図である。
【図2】隠しパターン層を例示する平面図である。
【図3】光透過性ホログラム層を例示する断面図である。
【図4】濃色下地層のグラデーション部を示す図である。
【図5】隠しパターン層と濃色下地層とで模様を形成した様子を示す図である。
【図6】光透過性ホログラム層の検証方法および判別具を示す図である。
【図7】別の判別具の例を示す図である。
【符号の説明】
1 カード
2 基材(2a;磁気記録層。2b;文字)
3 隠しパターン層
4 光透過性ホログラム層
5 濃色下地層(5a;グラデーション部)
6 判別具(6a;確認パターン)
7 偏光フィルム
8 万線フィルム(8a;万線)

Claims (4)

  1. 右円偏光フィルムもしくは左円偏光フィルムのいずれか一方もしくは両方、および万線が形成された万線フィルムが一つの判別具として枠に固定された真正性識別用具、または、右円偏光フィルムもしくは左円偏光フィルムのいずれか一方もしくは両方が一つの判別具として枠に固定され、かつ、前記右円偏光フィルムもしくは前記左円偏光フィルムのいずれか一方もしくは両方に万線が形成された真正性識別用具のいずれかによって真贋判定可能な真正性識別体であって、基材上に、万線または網点からなる隠しパターンを有する隠しパターン層が積層され、前記隠しパターン層上に、コレステリック液晶層を用いた光透過性ホログラム層が積層され、かつ、前記光透過性ホログラム層の一部は、前記隠しパターン層上からはみ出していることを特徴とする真正性識別体。
  2. 右円偏光フィルムもしくは左円偏光フィルムのいずれか一方もしくは両方、および万線が形成された万線フィルムが一つの判別具として枠に固定された真正性識別用具、または、右円偏光フィルムもしくは左円偏光フィルムのいずれか一方もしくは両方が一つの判別具として枠に固定され、かつ、前記右円偏光フィルムもしくは前記左円偏光フィルムのいずれか一方もしくは両方に万線が形成された真正性識別用具のいずれかによって真贋判定可能な真正性識別体であって、基材上に、万線または網点からなる隠しパターンを有する隠しパターン層および濃色下地層とが接して並べられて積層され、前記隠しパターン層上および前記濃色下地層上に、コレステリック液晶層を用いた光透過性ホログラム層が積層され、かつ、前記光透過性ホログラム層の一部は、前記隠しパターン層上からはみ出していることを特徴とする真正性識別体。
  3. 前記隠しパターン層および前記濃色下地層とは互いに可視パターンを形成していることを特徴とする請求項2記載の真正性識別体。
  4. 前記濃色下地層は、前記濃色下地層が接する前記隠しパターン層に向かって光学濃度がしだいに減少するグラデーション部を有するものであることを特徴とする請求項2または請求項3記載の真正性識別体。
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