JP5179195B2 - 耐ドローレゾナンス性が改良されたエラストマー性樹脂組成物 - Google Patents

耐ドローレゾナンス性が改良されたエラストマー性樹脂組成物 Download PDF

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Description

本発明はポリオレフィン組成物に関する。詳細には、本発明は耐ドローレゾナンス性が改良されているためキャストフィルムライン、押出ラミネーションまたはコーティングラインで容易に加工可能な、弾性ポリマー組成物に関する。本発明の組成物は、エラストマー性ポリオレフィン樹脂と、高圧低密度型樹脂を含む。本発明の好適な組成物は、88から99パーセントのエラストマーまたはプラストマー、および、1から12重量パーセントの高圧低密度型樹脂を含む。
エラストマー性ポリマー製の弾性フィルムは、不織布とラミネートして、不織ラミネートに弾性を付与するために用いられてきた。このような弾性不織ラミネート素材は、衛生および医療分野で、詳細には伸縮性おむつタブ(elastic diaper tab)、トレーニングパンツのサイドパネル、レッグギャザー(leg gather)、生理用品、水泳パンツ、失禁洋品、獣医用品、バンデージ、医療用品、例えば手術衣、外科用ドレープ、滅菌覆い、拭き取り布などの用途で用いられてきた。これらの素材はまた他の不織用途にも用いることが可能であり、前記用途としては、フィルター(気体および液体)、自動車および船舶保護カバー、室内装飾用品、例えば寝具、カーペットアンダーパッディング(underpadding)、壁装材、床装材、ウィンドウシェード、スクリム(scrim)などが挙げられるが、これらに限定されない。これらの弾性フィルムはWO9003464A2、米国特許第4116892号、第5156793号に記載のように、ラミネート体の一部となることも可能である。
このような弾性フィルムは、多くの場合キャストフィルムプロセスを用いて製造される。典型的なキャストフィルムプロセスにおいては、溶融ポリマーをダイから押し出し、続いて溶融フィルムをニップ/チルロールに引き込み、そこでチルロール上で急冷する。特に製造速度が増大すると、特定の押出条件下、特にニップを使用している場合にドローレゾナンスとよばれる現象が発生する可能性がある。ドローレゾナンスとは、機械方向(machine direction、MD)への周期的なフィルム厚みの変動に与えられた名称であり、これはクロス方向(cross direction、CD)の周期的なフィルム幅の変動と対応する。ドローレゾナンスによってフィルムが不安定となり、これが商業プロセスにおける生産性を制限することがある。ドローレゾナンスは、ポリオレフィンエラストマー、特に直鎖状ポリオレフィンに特有の問題になることが周知である。よって、フィルムの製造、特に弾性フィルムの製造において、ドローレゾナンスを低減または除去することが目標となる。この現象は既に科学文献に記載された。以下はその例の一部である。
・Silagy, D, J. Non-Newtonian Fluid Mech., "Stationary and Stability Analysis of the Film Casting Process", page 563-583; vol. 79 (1998).
・Silagy, D., "A Theoretical and Experimental Analysis of Line Speed Limitations in the Film Casting of Polyethylene", 6th European TAPPI Seminar on Polymers, Films, and Coatings, Copenhagen, June 8-9, 1999.
・Denn, M, "Instabilities in Polymer Processing", AlCHE J., (22), No.2, p209-236, (March, 1976).
・Anturkar, N., "Draw Resonance Film Casting of Viscoelastic Fluids: a Linear Stability Analysis", J. of Non-Newtonian Fluid Mech., 28, p287-307, (1998).
・Pis-Lopez, M., Multilayer Film Casting of Modified Giesekus Fluids Part 1. Steady State analysis", J. of Non-Newtonian Fluid Mech., 66 p71-93, (1996).
・Bortner, M., "Dependence of Draw Resonance on Extensional Rheological Properties of LLDPE", SPE 2003 ANTEC.
・Smith, Spencer, "Numerical Simulation of Film Casting Using an Updated Lagrangian Finite Element Algorithm", Polymer Engineering and Science, May 2003, Vol. 43, No. 5, page 1105.
ポリオレフィンエラストマーまたはプラストマーを押出ラミネーション/コーティング用途に用いる場合は、長鎖分岐が高度である材料を比較的少量加えると、ドローレゾナンスの発生および/またはそのひどさを低減することが見い出されていた。これによって、生産速度の増大が可能となる。好適な分岐材料は、分子量分布が広く、十分に溶融強度の高いものである。しかし、このような材料を加えるとフィルムまたはコーティングの弾性特性に悪影響があることが周知である。しかし、意外なことに、ある最適な組成範囲においては、弾性性能の著しい低減を併発することなくドローレゾナンスが改善されることが見い出された。
したがって、本発明の1つの態様は、押出コーティングおよび/または押出ラミネーション用途における使用に最適な組成物で、
a.ポリオレフィン系プラストマーおよび/またはエラストマーを前記組成物の88から99重量パーセント、
b.高圧低密度型樹脂を前記組成物の1から12重量パーセント含む。
本発明の特定の態様においては、1種以上のエチレン系エラストマーを用いる。このエチレン含有量は重量でモノマーの大部分を構成し、残りは1種の別のC3〜C22コモノマーを含む。好適なポリマーは、密度が0.855〜0.885g/cm3(ASTM D792)であり、MIが約20g/10分(ASTM D1238、ポリエチレン用)未満である。この態様においては、エチレンを含有する高度分岐ポリマーを第2の成分として用いることが有利なことがある。エチレン系エラストマーを2種以上用いてもよいことが理解されるべきである。
本発明の別の態様においては、プロピレン系エラストマーを用いる。好適なポリマーは、プロピレンを89モルパーセント以下、および、1種以上の他のモノマー種をその残りとして含み、MFRが約25g/10分(ASTM D1238、プリプロピレン用)未満である。1つの場合においては、このコポリマーはプロピレン−エチレンである。この記載に合致するポリマーの一部としては、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー製のVERSIFY(商標)プラストマーおよびエラストマー、ならびに、エクソン−モービル・コーポレーション製のVISTAMAXX(商標)が挙げられる。プロピレン系エラストマーを用いる場合は、プロピレンを含有する高度分岐ポリマーを第2の成分として用いることが有利なことがある。また、プロピレン系エラストマーを2種以上用いてもよい。
本発明の別の態様は、ポリオレフィンエラストマー性またはプラストマー性材料の押出コーティングおよび/または押出ラミネーションを改善する方法であり、12重量パーセント以下の高圧低密度型樹脂を第2の成分として添加することを含む。また、第2の成分を2種以上用いてもよい。
本発明の組成物から製造された弾性ラミネートおよびコーティングは、本発明の別の態様である。
本発明の趣旨においては、以下の語は所与の意味を有するものとする。
本発明の趣旨においては、以下の方法に従って測定された永久伸びが40パーセント未満の場合に、フィルムが「弾性」という。サンプルを圧縮空気駆動の線接触グリップを装着したSintech機械試験機に、初期離隔距離4インチで取り付ける。次に、サンプルを伸び率80パーセントまで500mm/分で引っ張り、同速度で伸び率0パーセントに戻す。収縮時の荷重10gにおける伸び率を、永久伸びとした。
「直鎖状」とは、CDFが0.02未満のポリマーをいう。
「密度」は、ASTM D792に従って測定する。
「メルトインデックス(I2)」は、ASTM D1238に従い、2.16kgの重量を用い190℃において、エチレンをポリマーの主成分とするポリマーについて測定する。
「メルトフローレート(MFR)」は、ASTM D1238に従い、2.16kgの重量を用い230℃において、プロピレンをポリマーの主成分とするポリマーについて測定する。
「分子量分布」またはMWDは、一般的なGPCを用いて、Williams, T.およびWard, I. M. のJournal of Polymer Science, Polymer Letters Edition (1968), 6(9), 621-624の記載に基づき測定する。係数Bは1である。係数Aは0.4316である。
近年の技術の進展によって、新たな低密度エチレン系およびプロピレン系ポリマーが入手可能となった。ある分類体系によると、これらの材料は「エラストマー」および「プラストマー」のサブグループに大きく分類される。これらのポリマーの多くは直鎖状であり、これらは本発明での使用には最適であるが、しかしこれらは上記定義の弾性特性を示さなければならない。
本明細書で用いる「ポリマー」の語は、同一または異なる種類のモノマーを重合して製造する重合性化合物をいう。この一般用語としてのポリマーは、通常1種類だけのモノマーから製造されるポリマーをさすために通常用いる「ホモポリマー」の語だけではなく、2種以上の異なるモノマーから製造されるポリマーをさす「コポリマー」の語も同様に包含する。
「高圧低密度型樹脂」の語は、そのポリマーが、オートクレーブ型または管型反応器中で、14,500psi(100MPa)より高い圧力において、フリーラジカル開始剤、例えば過酸化物を用いて、部分的または全体的に単一重合または共重合された場合(例えば米国特許第4,599,392号を参照。ここにこれを引用することによって本明細書の一部とする)を意味し、「LDPE」(「高圧エチレンポリマー」または「高度分岐ポリエチレン」とよぶこともある)を含む。これらの材料のCDFは、約0.02より大きい。
「高圧低密度型樹脂」の語はまた、分岐ポリプロピレン材料(ホモポリマーとコポリマーの両方とも)を含む。本発明の趣旨において「分岐ポリプロピレン材料」とは、WO2003/082971(ここに引用することによってその全体を本明細書の一部とする)に開示されている分岐ポリプロピレン材料の種類をいう。
組成物の説明
本発明の組成物は、2種以上の成分を含む。第1の成分は、ポリオレフィン系プラストマーおよび/またはエラストマーである。ポリオレフィン系エラストマーおよびプラストマー/ポリマーは、エチレンと1種以上の他のα−オレフィン(C3〜C22)とのコポリマーだけではなく、プロピレンと1種以上の他のα−オレフィン(C2、C4〜C22)とのコポリマーを含む。第1の成分として好適なポリエチレン系材料としては、直鎖状および実質的に直鎖状のポリエチレン/α−オレフィンコポリマーが挙げられる。エチレン含有量が9から15重量パーセントのポリプロピレン/エチレンポリマー性材料を用いてもよい。第1の成分がエチレン系ポリマーの場合、密度が約0.885g/cm3未満、より好適には約0.88g/cm3未満、最も好適には約0.875g/cm3未満で特徴づけることが可能である。第1の成分はまた、メルトインデックス(I2)が約20未満、より好適には約15未満、および、最も好適には約12未満である。
第1の成分がプロピレン系ポリマーを含む場合は、89モルパーセント以下がプロピレン、好適には85モルパーセント以下がプロピレンであるべきである。本発明の1つの実施態様においては、残りのコポリマーは、メタロセンまたは非メタロセン触媒を用いて重合されたエチレンを含む。本発明におけるポリマーは特定の製法によるものに限定されず、気相、溶液またはスラリー法を用いて製造可能である。第1の成分はまた、MFRが約50未満、より好適には約25未満、および、最も好適には約10未満である。
本発明の第1の成分としてはブロックまたはマルチブロックポリマーが挙げられ、これらは例えば2004年3月17日に出願のUSSN60/553,906にそれぞれ優先権を主張するWO2005/090427、WO2005/090426およびWO2005/090425(ここに引用することにより、これらの記載をそれぞれ本明細書の一部とする)に記載されている。マルチブロックエチレン系ポリマーおよびインターポリマー(例えばエチレン/C3〜C20α−オレフィンインターポリマーが挙げられる)が特に好適である。
当業者による理解では、一般的に、第1の成分の密度が低くなればなるほど、ポリマーはより弾性となる。第1の成分は気相、スラリー相または液相反応器を用いて製造可能である。同様にこれは不均一(例えば、クロムもしくはチーグラー・ナッタ触媒によって製造されたもの)でも、均一(例えば、シングルサイトもしくはメタロセン触媒によって製造されたもの)でも、中程度の組成分布のものでもよい。第1のポリマー成分を製造可能な構成となり得るものとしては、単独反応器または直列もしくは並列に配置された多段反応器、または、これらの組み合わせが挙げられる。
さまざまな分子量分布を有するポリマーが本発明における使用に適切であるが、ドローレゾナンスへの影響を最小とするには、メタロセン触媒を用いて製造されたもののような狭分子量分布が好適である。
第1の成分は組成物全体の85から99パーセント含まれてもよく、88パーセントより多く、さらには90パーセント多く含まれるのがより好適である。
第2の成分は、高圧低密度型樹脂である。第2の成分として考えられる材料としては、LDPE(ホモポリマー)、エチレンと1種以上のα−オレフィン、例えばプロピレンまたはブテンとを共重合したもの、エチレンと1種以上のα,β−エチレン性不飽和コモノマー、例えばアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチルおよび酢酸ビニルとを共重合したもの、分岐ポリプロピレン、ならびにこれらのブレンドが挙げられる。有用な高圧エチレンコポリマー組成物を製造するために適切な技術は、McKinneyらの米国特許第4,599,392号(ここにこれを引用することにより本明細書の一部とする)に記載されている。
LDPE(ホモポリマー)は、一般的には第2の成分としてエチレン系の第1の成分と共に用いるのには最も好適な材料であるが、しかし、第1の成分がプロピレンを含む場合(例えば、第1の成分がプロピレン/エチレンコポリマーの場合)、第2の成分もコモノマーとしてプロピレンを含むことが有利な場合がある。理論をもって限定するものではないが、第2の成分中にプロピレンを含むことで、第1の成分もまたプロピレンを含む場合に相溶性および混和性が増大すると考えられると仮定される。同様に、類似成分の混和性増大を通じた相溶性増大の理論は、高度の長鎖分岐を有するエチレンを主成分とする化学種には、エチレン系エラストマーを用いるのが好適であることを説明すると考えられる。
プロピレン系ポリマーを第2の成分として用いたい場合には、好適な材料はWO2003/082971、カップリング済みインパクトポリプロピレン(The Coupled Impact Polypropylene)に開示されている種類の分岐ポリプロピレン材料(ホモポリマーおよびコポリマーの両方)である。この参考文献に開示されているポリマーは、特に好適なプロピレン系材料である。このようなポリマーおよびその製造は、米国特許第6,359,073号およびWO2000/78858に開示されており、ここに引用することによりこれら全部を本明細書の一部とする。
好適な高圧低密度ポリエチレン材料(LDPE)の有するメルトインデックスMI(I2)は、約20g/10分未満、より好適には約5g/10分未満、最も好適には1g/10分未満であり、かつ、約0.2g/10分より大きく、より好適には約0.25g/10分より大きく、最も好適には0.3g/10分より大きい。好適なLDPEの密度は、0.915g/cm3から0.930g/cm3の間であり、0.920g/cm3未満がさらに好適である。
第2の成分は、最終組成物の約1重量パーセント以上、より好適には約5重量パーセント以上、および最も好適には約6重量パーセント以上となるような量で加えるのが理想的である。好適には、第2の成分は、最終組成物の12重量パーセント以下、好適には10重量パーセント以下、より好適には約8重量パーセント以下、および、最も好適には4から7重量パーセントの間で含まれる。他の材料が存在することもあるため、第1および第2の成分の総量が100パーセントに等しくなることは必ずしも必要ではないことを理解するべきである。
本発明のさらに別の実施態様においては、第3のポリマー成分を用いて、相溶性、混和性、分散性、または、一般的に周知のポリマー成分の他の特性を改良してもよい。
第2の成分は、14500psi(100MPa)より高い圧力での操作が可能な任意のオートクレーブ型または管型反応器中で、フリーラジカル開始剤、例えば過酸化物を用いて製造してもよいが、この成分をオートクレーブ型反応器(場合によって、直列管型反応器を共にする構成で)中で、35℃未満の冷却エチレン供給材料を用い、単相モードで3つ以上の領域で操作して製造することが好適である。反応器は、好適には、約240℃の平均反応器温度において、転移点(2相系と単相系間の相の境界点)より高温で運転する。
本発明の組成物はまた、LDPE/LDPEブレンドを含んでいてもよく、ここで、当該LDPE樹脂のうち1つはメルトインデックスが比較的高く、他方はメルトインデックスが低く、かつ、より高度に分岐している。メルトインデックスの高い成分は管型反応器から得ることが可能であり、ブレンドの低MIで高程度に分岐した成分を個別の押出段階で加えたり、または、メルトインデックスを各反応器で制御する特別の方法、例えばリサイクルストリームからの短鎖重合体の回収もしくはオートクレーブ型(AC)反応器への新しいエチレンの添加、または、周知の任意の他の方法と組み合わせた並列の管型/オートクレーブ型反応器を用いて加えたりしてもよい。
さらなる属性について、任意のポリマー成分を任意の段階で官能化または改質してもよい。例としては、グラフト化、架橋、または、他の官能化の方法が挙げられるが、これらに限定されない。
ブレンドの製造
本発明のポリマー押出組成物の製造に好適なブレンドは、当業界で公知の任意の適切な方法を用いて製造可能であり、前記方法としてはタンブルドライブレンド、秤量供給、溶液ブレンド、コンパウンドによる溶融ブレンドまたはサイドアーム押出など、並びにそれらの組み合わせが挙げられる。
本発明の組成物は、他のポリマー材料、例えばポリプロピレンおよびエチレン−スチレンインターポリマーとブレンドすることも可能である。この他のポリマー材料を本発明の組成物とブレンドして、当業界で一般的に知られているように、加工性、フィルム強度、ヒートシール、または、接着特性を改良することが可能である。
本発明のブレンドに必要とされる成分の両方を、化学的および/または物理的に改質された態様で用いて、本発明の組成物を製造することも可能である。そのような改質は、例えばアイオノマー化および押出グラフト化のような、任意の公知技術によって達成可能である。
酸化防止剤(例えば、チバ・ガイギー社によって供給されるIrganox(登録商標)1010またはIrganox(登録商標)1076などのヒンダードフェノール類)、亜リン酸エステル類(例えば、チバ・ガイギー社によってまた供給されるIrgafos(登録商標)168)、粘着添加剤(例えばPIB)、Standostab PEPQ(商標、サンド(Sandoz)社製)、顔料、着色剤、フィラーなどの添加剤もまた、出願人によって見い出されたドローレゾナンスの低減に悪影響を及ぼさない限り、本発明のエチレンポリマー押出組成物に含まれることが可能である。本発明の組成物より製造された、または、本発明の組成物を用いる物品は、アンチブロック性および摩擦係数特性を向上させる添加剤を含んでもよく、前記添加剤としては、未処理および処理済み二酸化ケイ素、タルク、炭酸カルシウムおよびクレイ、ならびに、1級、2級および置換脂肪酸アミド、チルロール離型剤、シリコーンコーティングなどが挙げられるが、これらに限定されない。また他の添加剤を加えて、例えば透明キャストフィルムの防曇特性を向上させてもよく、例としてはNiemannの米国特許第4,486,552号の記載(ここに引用することにより当該特許の開示を本明細書の一部とする)が挙げられる。さらに他の添加剤、例えば4級アンモニウム化合物を単体で、または、エチレン−アクリル酸(EAA)コポリマーもしくは他の機能性ポリマーと組み合わせて加え、本発明のコーティング、プロファイルおよびフィルムの帯電防止特性を向上させ、例えば電子的に繊細な製品を包装または製造できるようにしてもよい。また、他の機能性ポリマー、例えば無水マレイン酸グラフト化ポリエチレンを加え、接着性、特に極性基材に対する接着性を向上させてもよい。
あるいは、ポリマー性および非ポリマー性成分を、溶液ブレンド(溶媒ブレンドともいう)または溶融法と溶液法との組み合わせを含む工程で混合してもよい。溶液ブレンド法としては、直列、並列、または、それらを組み合わせた多段式反応器が挙げられるが、これらに限定されない。溶液法は成分をより良好に分散可能な場合があり、第2の成分の有効性が増大することが予想される。利点としては、第2の成分の使用量を減らして、永久伸び率の低減やヒステリシスの減少といった弾性特性の高さを維持したまま、同等に耐ドローレゾナンス性を改良することが挙げられる。
本発明の組成物を含む多層構造は任意の既知の手段で製造可能であり、それらの手段としては共押出、ラミネーションなど、および、これらの組み合わせが挙げられる。本発明の組成物を多層構造に用いる場合は、基材または隣接する材料層は極性または非極性でよく、例えば紙製品、金属、セラミクス、ガラスおよび様々なポリマー、特に他のポリオレフィン、ならびに、これらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。ポリマー基材を用いる場合は様々な形態をとることが可能であり、ウェブ、発泡体、織布、不織布、フィルムなどが挙げられるが、これらに限定されない。
試験方法
分子構造決定
種々のポリマー組成物の分子構造を決定するために、以下の手法を用いる。
クロマトグラフシステムは、Precision Detectors(マサチューセッツ州アマースト(Amherst))製の2角度レーザー光散乱式検出器であるモデル2040を備えるWaters(マサチューセッツ州ミルフォード(Millford))製150℃高温クロマトグラフから構成される。光散乱検出器の15度の角度を計算のために用いる。データ収集はViscotek TriSECソフトウェアヴァージョン3および4チャンネルViscotek Data Manager DM400を用いて行う。このシステムは、Polymer Laboratories製のオンライン溶媒脱気装置を備える。
カルーセル区画を140℃で操作し、カラム区画は150℃で操作する。用いるカラムは、4 Shodex HT 806M、30cm、13ミクロンカラムと、1 Shodex HT803 、15cm、13ミクロンカラムである。溶媒は、1,2,4トリクロロベンゼンを用いる。溶媒50ミリリットル中にポリマー0.1グラムの濃度で試料を調製する。クロマトグラフ溶媒およびサンプル調製溶媒は、200ppmのブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)を含む。両方の溶媒供給源を窒素スパージする。ポリエチレンサンプルは、160℃で4時間、緩やかに撹拌する。用いられる注入容積は200マイクロリットルであり、流速は0.67ミリリットル/分である。GPCカラムセットの較正は、分子量が580から8,400,000の21の狭分子量分布ポリスチレン標準試料を用いて行い、個々の分子量間が少なくともディケード(decade)の分離を有する6つの「カクテル」混合物に準備する。この標準試料は、Polymer Laboratories (シュロップシア州、英国)から購入する。分子量1,000,000以上については50ミリリットルの溶媒中に0.025グラム、および、分子量1,000,000未満については50ミリリットル溶媒中に0.05グラムで、ポリスチレン標準試料を調製する。ポリスチレン標準試料を80℃で30分間緩やかに撹拌して溶解する。劣化を最小限にするため、狭標準混合物を最初に、最大分子量成分が大きい順に試行する。これらのポリスチレン標準試料のピーク分子量は、以下の式を用いて(WilliamsおよびWard、J. Polym. Sci., Polym. Let, 6, 621 (1968)に記載のように)ポリエチレン分子量に変換する。
= A×(Mポリスチレン)B
[式中、Mは分子量であり、Aは0.41であり、Bは1.0である。]
4次多項式を用いて、それぞれのポリエチレン等量較正点を当てはめる。多項式へ当てはめと較正点の間の偏差を最小化させる。
GPCカラムセットの総プレートカウントは、エイコサン(50ミリリットルのTCB中に0.04gで調製し、20分間緩やかに撹拌して溶解させる)を用いて行う。プレートカウントおよびシンメトリーは、200マイクロメートルを注入し、以下式に基づき測定する。
プレートカウント=5.54×(最大ピークRV/半値幅)2
[式中、RVはミリリットル単位の保持容量であり、ピーク幅はミリリットル単位である。]
シンメトリー=(1/10値のリアピーク幅−最大ピークにおけるRV)/最大ピークにおけるRV−1/10値のフロントピーク幅)
[式中、RVはミリリットル単位の保持容量であり、ピーク幅はミリリットル単位である。]
多重検出器オフセット決定のための系統的アプローチは、Balke、Moureyらの文献(Mourey and Balke, Chromatography Polym. Chpt 12, (1992))(Balke, Thitiratsakul, Lew, Cheung, Mourey, Chromatography Polym. Chpt 13, (1992))と合致した方法で、ダウ・ブロード・ポリスチレン1683からの2重検出器のログ結果を、内製ソフトウェアを用いた狭い標準較正曲線からの狭い標準カラム較正結果に最適化して行う。オフセット決定のための分子量データは、公刊されたZimm (Zimm, B.H., J.Chem. Phys., 16, 1099 (1948))およびKratochvil (Kratochvil, P., Classical Light Scattering from Polymer Solutions, Elsevier, Oxford, NY (1987))の記載と合致した方法で得られる。分子量の決定に用いる全注入濃度は、分子量が115,000の直鎖状ポリエチレンホモポリマーからのサンプル屈折率面積および屈折率検出器較正から得る。クロマトグラフ濃度は、第2ビリアル係数効果(分子量への濃度効果)が及ぶのを排除するために十分に低いと仮定する。
時間経過による偏差は溶出要素(クロマトグラフの変更により発生する)と流量要素(ポンプの変更により発生する)を含むことがあるが、これをモニターするために、遅い溶出の狭いピークを「マーカーピーク」として一般的に用いる。ゆえに流速マーカーは、脱気クロマトグラフシステム溶媒と、ポリスチレンカクテル混合物のうち1つの溶出サンプルとの間の、空気ピークの不整合に基づき設けられる。この流速マーカーを、空気ピークの調節によって、全サンプルの流速を線形補正するために用いる。次にいかなるマーカーピークの時間の変動も、流速とクロマトグラフ傾斜との両方の線形変動であると仮定する。
フローマーカーピークのRV測定の正確性を最高にするため、最小二乗法あてはめルーチン(least-squares fitting routine)を用いて、フローマーカー濃度クロマトグラムのピークを2次方程式にあてはめる。続いて2次方程式の1次導関数を用いて、真のピーク位置を得る。フローマーカーピークに基づきシステムを較正した後に、実効流速(較正勾配の測定として)を式1のように算出する。高温SECシステムにおいては、酸化防止剤の不整合ピークまたは空気ピーク(移動相が十分脱気されている場合)を、有効なフローマーカーとして用いることが可能である。実効流速マーカーの主要な特色は以下のとおりである。フローマーカーは単分散であろう。フローマーカーは、総カラム透過容量に近接して溶出するであろう。フローマーカーは、サンプルのクロマトグラフ積分ウィンドウと干渉すべきでない。
フローレート実効=フローレート名目×フローマーカー較正/フローマーカー実測
好適なカラムセットは、特許請求の範囲に適当な最高の分子量のフラクションを十分分離する、13ミクロン粒径および「混合」多孔度のものである。
カラム分離が十分であり、そして剪断速度が適切であることの検証は、NBS1476高圧低密度ポリエチレン標準において、オンライン光散乱検出器の低角(20度未満)を観察することで可能となる。適切な光散乱クロマトグラムは、以下の図に示すように、バイモーダル(超高Mwピークおよび中間分子量ピーク)になるべきである。2つのピーク間のトラフ高が、総LSピーク高の半分より低いと示すことによって実証される、十分な分離が存在すべきである。クロマトグラフシステムのプレートカウント(前記のとおりエイコサンに基づく)は、32,000超であるべきであり、シンメトリーは1.00から1.12の間であるべきである。分子量が1,150,000より大きい、NBS1476のCDF(LS)フラクションは、約0.11と計算される。LALLS高分子量ピークの位置がおよそ1,150,000となることに留意すべきである(以下の図を参照)。
Figure 0005179195
NBS1476のLS検出
累積検出器フラクション(CDF)の屈折計(CDF RI)および低角光散乱検出器(CDF LS)向けの算出は、以下の手順で行う。
1)サンプルの空気ピークと連続性のある狭標準カクテル混合物の空気ピークとの相対保持容量比に基づき、クロマトグラムを線形にフロー補正する。
2)較正の項に記載のように、屈折計に関する光散乱検出器オフセットを補正する。
3)光散乱および屈折計クロマトグラムからベースラインを差し引き、屈折計クロマトグラムから観察可能な光散乱クロマトグラム中の低分子量の保持容量領域を、確実に全て積分できるように積分ウィンドウを設定する。
4)較正の項で記載のとおり、ポリスチレンからポリエチレンへの変換係数(0.41)によって修正された、ポリスチレン較正曲線に基づく各データ切片の分子量を計算する。
5)LALLSクロマトグラム(CDFLS)の累積検出器フラクション(CDF)を、高分子量から低分子量(低保持容量から高保持容量)へ、以下の式に基づく各データ切片(i)につき、ベースラインを差し引いたピーク高(H)に基づき計算する。
Figure 0005179195
[式中、iは最低RV指数と最高RV指数の間である。]
6)CDFをステップ5)からの各積分データ切片につき計算し、それをステップ4)からの各積分データスライスにおけるポリエチレン分子量当量の対数に対してプロットすることにより、CDF対分子量のプロットを得る。
7)本発明のために「CDF」(積算検出器フラクション)を選択した場合の範囲は、分子量が1,150,000より大きい。NBS1476のCDFは、1,150,000より大きい分子量範囲において約0.11である。
圧縮成型
圧縮成型フィルムは、長さ9インチ×幅6インチ×0.1〜0.5ミリメートルのモールドを充填するのに必要量のポリマーを計量して製造した。このポリマーとモールドをマイラーフィルムで被覆し、クロームコーティングされた金属シート間に置き、続いて該アンサンブルを、エチレン系エラストマーの場合190℃、プロピレン系エラストマーの場合210℃に予備加熱されたPHIラミネーティングプレスモデルPW−L425(City of Industry、カリフォルニア州)内に置いた。ポリマーを5分間、最小圧力下で溶融させた。続いて、10000ポンドの力を5分間加えた。次に、力を20000ポンドに増加させ、1分間を経過させた。その後、該アンサンブルを25℃の水冷プラテン間に置き、5分間冷却した。該ポリマーシートをモールドから除去し、周囲条件(約25℃)で、エチレン系エラストマーの場合は試験前24時間以上、プロピレン系エラストマーの場合は試験前48時間以上エージングした。長さ6インチ×幅1インチのストリップを、圧縮成型フィルムからパンチプレスを用いて切り出した。
機械試験向け試験片の準備
試験片(長さ6インチおよび幅1インチ)を圧縮成型フィルムより切り出した。押出フィルムについては、試験片は長辺をクロス方向(CD)と平行に切り出した。CDは、押出の垂直方向として定義付けされる。試験片は、できる限り厚さが均一なフィルムの部分より取り出した。一般的には、押出フィルムの端は避けた。
弾性
材料が弾性であり、よって第1の成分に適切であると認めるために、伸び率80パーセントまでの1周期ヒステリシス試験を用いた。この試験には、試験片を圧縮空気駆動の線接触グリップを装着したSintech型機械特性試験機に、初期離隔距離を4インチで取り付けた。次に、サンプルを伸び率80パーセントまで500mm/分で引っ張り、伸び率0パーセントに同速度で戻した。収縮時の荷重10gにおける伸び率を、永久伸びとした。即時および後の伸張において、正方向の引っ張り力の開始点を永久伸び率とした。伸張と収縮のサイクル間のエネルギー差をヒステリシスロスと定義する。ロードダウンは、伸び率50パーセント時の収縮力であった。全ての場合に、サンプルはグリーンまたはエイジング無しで測定した。
伸び率は、サンプル長のパーセント変動を、初期グリップ間距離と等しい、初期サンプル長(22.25mm)で除したものと定義する。応力は、力を初期断面積で除したものと定義する。
DSC法
示差走査熱量測定(DSC)は、半結晶性ポリマー類の溶融および結晶化を調査するために用いられる一般的な技術である。半結晶性ポリマーを研究するためのDSC測定の一般的原理およびDSCの用途は、標準のテキスト(例えば、E. A. Turi, ed., Thermal Characterization of Polymeric Materials, Academic Press, 1981)に記載されている。
示差走査熱量測定(DSC)分析は、TA Instruments, Inc.製のモデルQ1000 DSCを用いて求める。DSCの較正は以下のように行う。最初に、サンプルをのせていないアルミニウムDSCパンで、−90℃から290℃でDSCを稼働させ、ベースラインを得る。次に、7ミリグラムの新たなインジウムサンプルを、そのサンプルを180℃まで加熱し、前記サンプルを140℃まで10℃/分の冷却速度で冷却し、前記サンプルを140℃の等温で1分間維持し、前記サンプルを140℃から180℃まで10℃/分の加熱速度で加熱して、分析する。インジウムサンプルの融解熱および溶融開始点を測定し、溶融開始点が156.6℃から0.5℃以内および融解熱が28.71J/gから0.5J/g以内となるようチェックする。続いて脱イオン水を、新たなサンプルの小滴をDSCパン内で25℃から−30℃まで10℃/分の冷却速度で冷却して、分析する。サンプルを−30℃で2分間等温に保ち、10℃/分の加熱速度で60℃まで加熱する。溶融開始点を測定し、0℃から0.5℃以内となるようにチェックする。
ポリマーサンプルを薄いフィルムに190℃の温度でプレスする。約5から8mgのサンプルを秤量し、DSCパン上に配置する。蓋をパンに圧着し、閉じた雰囲気を確保する。サンプルパンをDSCセル内に配置し、約100℃/分の高速で融点から約30℃高い温度に加熱する。前記サンプルを約3分間その温度に維持する。続いて、前記サンプルを10℃/分の速度で−40℃まで冷却し、3分間等温で維持する。続いてサンプルを10℃/分の速度で完全に溶融するまで加熱する。このステップを2回目の加熱という。ピーク溶融温度、結晶開始およびピーク結晶温度、総融解熱(融解熱ともいう、ΔH)、80℃を上回る融解(溶融)熱(ΔHPA(80℃)または「PA」)に関して、得られるエンタルピー曲線を分析する。総融解熱は、溶融吸熱下の面積を、溶融開始から溶融終了まで直線ベースラインを用いて積分することによって測定した。80℃を上回る融解(溶融)熱は、80℃を上回る総融解熱の部分面積として定義した。これは一般的には、標準的なDSCソフトウェアを用いて、80℃から垂直線を下垂することにより測定される。図1は、実施例1〜5についてのこの計算を図示する。
押出フィルム向けのDSC法
押出フィルムに関しては、機器、較正法、サンプル調製およびデータ分析は、圧縮成型フィルムに用いたものとほぼ同一であった。相異点は押出フィルムを用いたことであった。融解熱および部分面積の算出は、前述したものと同一である。
ブレンド
圧縮成型に用いた本発明のブレンドおよび比較ブレンド(表II)もまた、ドライブレンド成分を秤量することにより配合した。これらを190℃に予備加熱したHaakeミキサーに導入し、ローター速度を40rpmに設定した。トルクが定常状態に達した後(通常は3から5分)に、サンプルを取り除き放冷した。続いてブレンドを単一の樹脂と同様に成形した。
100パーセントサイクル試験
100パーセントサイクル試験には、圧縮空気式グリップを備え、20ポンドロードセルを装着したInstron 5564(Canton、マサチューセッツ州)を用いた。ロードセルを適切に較正したのち、試験片をクロスヘッドの移動方向と平行に配向し、続いて3インチの分離距離で把持する。サンプルを速度毎分10インチで伸び率100パーセントまで延伸した。そこでクロスヘッドの方向を即座に反転させ、最初のグリップ距離3インチまで戻した。クロスヘッドの方向を再度反転させ、サンプルを同速度で正方向の引張応力が測定されるまで伸張した。正方向の引張応力の開始点に対応する伸び率を、即時永久伸び率とした。伸び率30パーセント時の伸張および収縮応力を測定した。
パーセントとして測定される伸び率は、クロスヘッドの移動量を初期グリップ間距離3インチで除し、100を乗じたものとして定義する。応力は、力を初期断面積で除したものと定義する。フィルム厚みの測定には、サンプルの重量をその密度および表面積(用いたサンプルの大きさは、6インチ2である)で除す。
実施例で用いたすべての樹脂の説明を、表1に示す。
Figure 0005179195
ドローレゾナンス(DR)を記述するために必要な決定的性状は、溶融ウェブを固定する2つの固定点である。ダイは固定点のうちの1つである。ニップロール/チルロールは、ウェブの第2の固定点である。ダイからニップロールまでの流れは、平面張力によって引張られる。ドローダウン比(DDR)は、ダイからチルロールへとフィルムに与えられる伸張を記述する、無次元数である。DDRは式1で表される。
(1) DDR=Vf/V0
[式中、Vf=M/(h0・Wf・ρs)=引取速度
0=M/(h0・W0・ρm)=ダイ出口速度
M=質量アウトプット速度
x=x点でのフィルム厚さ
x=x点でのフィルム幅
ρx=x点の温度におけるポリマー密度]
ドローレゾナンスが開始するドローダウン比を、臨界ドローダウン比(DDRc)という。これは、エッジウィーブ(edge weave)のドローレゾナンスが始まるまで引取速度を増大させることによって決定可能である。ドローレゾナンスは、周期的なフィルム厚みおよび/またはウェブ幅の変動として記述される。
例えば、本発明においては、以下の押出コーティングラインを用いて、DDRcを決定した。150馬力の動力で駆動される3.5インチ、30L/D押出機を備える、Black Clawson押出コーティングラインを用いた。このラインは、36インチのクローレン(Cloeren)ダイを有する。このダイは、24インチにデクル(deckle)される。エアギャップは、5.7インチに設定された。したがって、アスペクト比(A)(エアギャップ長対ダイ幅の半分の比)は0.475であった。引取速度は、毎分2500フィート以下での稼働が可能であった。ダイギャップを0.023インチに設定した。この研究において、40−lbクラフト紙をコーティング基材とした。溶融温度は華氏420度(215℃)に設定した。排出速度は、3.5インチ押出機の稼働時にスクリュー駆動モータが60rpm(200lb/時)となるアンプに制限される。
続いて表II、III、IVに示す材料のドライブレンドを製造した。これらのブレンドをスクリュー速度60rpm(〜190−200lb/時)の押出コーティング機で加工した。ポリマーでコーティングされる前にマイラーフィルムをクラフト紙の上に挿入して、押出コーティング中のフィルムサンプルを分離した。これらを伸縮特性の試験向けに約1.8ミルフィルム厚みで収集して、続いてドローレゾナンス(DR)が発生するまで引取速度を増加させた。次に、ラインスピードをDRを除去されるまで減じ、DRが観察される直前まで増大させた。加工条件を記録し、DDRcを算出した。各ブレンドのDDRcを表II、III、IVに示す。後にポリマーフィルムをマイラーフィルムから除去し試験した。
Figure 0005179195
Figure 0005179195
Figure 0005179195
DDRc対第2の成分のパーセントのプロットを、実施例1−1から1−5まで作成した。プロットを図3に示す。このプロットから、DDRcは成分Aが約6パーセントの時に最大となり、このレベルではDDRcは純粋な成分Dよりも約25パーセント高いことを、明らかに見てとることができる。理論によって制限されるものではないが、DDRcの初期増加は、分岐化学種がドローレゾナンスを起こしやすい成分中へ部分的な可溶性を有するため溶融強度が増大することに起因し、後のDDRcの減少は著しい相分離に起因すると考えられる。
機械特性
次に、押出コーティングフィルムサンプルの弾性特性を評価した。長さ6インチおよび幅1インチのフィルムのストリップを、CD方向に切り出した。圧縮成型フィルムサンプルにおいては、方向は特定しなかった。正確なフィルム厚みを、フィルム重量(微量天秤を用いて測定した)を、密度および面積で除して算出した。Instron 5564 試験フレームを用いて、伸張および収縮力、ならびに永久伸びを測定した。試験片を圧縮空気式グリップまたはローラーグリップのいずれかで把持した。ゲージ長としてのグリップ間の距離は3インチであった。クロスヘッド速度は、毎分10インチに設定した。ヒステリシス挙動を以下の3ステップで測定した。
1.クロスヘッドを伸び率100パーセントが得られるまで移動させた。
2.続いて、クロスヘッドを伸び率0パーセントに戻した。
3.次に、再度クロスヘッドを正の引張応力が測定されるまで増大させた。
この試験は、選抜された圧縮成型(「圧縮」)および押出コーティング(「押出」)サンプル(表V)に対して行った。伸張および収縮力は、第1周期における、伸び率30パーセント時の伸張および収縮を測定した。第3の周期における正負荷の開始を、即時永久伸び率とした。応力をメガパスカル(MPa)で算出した。
Figure 0005179195
伸張および収縮応力を、2/1、2/2、2/3ブレンドおよび対応するコントロールにおいて図4にプロットする。このデータは、収縮応力に著しい減少が無いことを示す。収縮力は、弾性用途における「保持力」を得るため、多くの用途において必要である。例えば、おむつタブは、おむつの胴体を所定の場所に保持するために、所定のレベルの収縮力を必要とする。収縮力が減少しないということは、第2の成分の添加が必要フィルム厚に影響しないことを意味する。しかし伸張力は増加するが、混合物の添加剤ルールによって予測されるよりも低い。伸張力が低いことは、所定の厚みのフィルムが延伸しやすいことを意味するため、多くの場合に望ましい。
DSCおよびCDF分析を、上述の記載に基づき行った。表VIは、本発明の実施例(実施例欄の数字で表される)および比較実施例(実施例欄のCで表される)の結果をまとめたものである。
Figure 0005179195
まとめ
図3は、臨界ドローダウン比を表し、図4は、フィルムの伸張および収縮力を、高圧低密度型樹脂の含有量増加の関数として示す。図4中の矢印で示される線は、混合物の添加剤ルールによって予測されるとおりに伸張力が振る舞う場合に、予測される結果を表す。この図にみることができるように、実際に測定された伸張力は、本発明の特許請求の範囲全域にわたる線より低い。結果として、本発明のブレンドは、高結晶性、高モジュラス成分を添加しているにもかかわらず、予想よりも柔らかい(延伸しやすい)ままである。また、収縮力はほぼ一定に保たれる。これらの配合の最終用途は、収縮力が保持される利点を享受する。上述の機械的利点は、式4に記載の臨界ドローダウン比が増大した結果、ラインスピードが高くなることによって、達成される。全体的に、非弾性成分を添加するにもかかわらず、得られる配合は著しく伸縮特性の低下が少ない。これらの利点は、ラインスピードの改良によって達成される。相乗効果的な組み合わせは、ゆえに、耐ドローレゾナンス性が増大したことにより、加工性の改良と共に望まれる機械特性を提供する。
図1は、DSCの2回目の加熱サーモグラムおよび対応する部分面積である。 図2は、ニップロールを用いる典型的なフィルム押出プロセスの概要図である(キャストフィルムプロセスのフラットダイウェブである)。 図3は、0.475のアスペクト比および華氏424度の溶融温度において、A/Dブレンド中の第1成分含有量の関数として臨界ドローダウン比(critical draw down ratio、DDRc)をプロットしたものである(◆:1901bs/時、◇:4521bs/時、△:1961bs/時)。 図4は、A/Dブレンドの伸張および収縮応力のプロットである。

Claims (10)

  1. a.密度が0.885g/cm 3 未満であり、かつ、メルトインデックス(I 2 )が20g/10分未満である、直鎖状および/または実質的に直鎖状のエチレン/α−オレフィンコポリマープラストマーおよび/またはエラストマーを組成物の88から99重量パーセント、および、
    b.高圧低密度型樹脂を組成物の1から12重量パーセント含む組成物であって、
    示差走査熱量(DSC)曲線の溶融吸熱下の面積を、溶融開始から溶融終了まで直線ベースラインを用いて積分することによって測定した前記組成物の融解熱が60J/g未満であり、前記組成物の80℃を上回る部分面積が全融解熱の25パーセント未満であり、1,150,000より大きい分子量を有する前記組成物の累積検出器フラクション(CDFが0.02より大きく、0.167までの範囲であり
    ここでLALLSクロマトグラム(CDFLS)の累積検出器フラクション(CDF)は、高分子量から低分子量(低保持容量から高保持容量(RV))へ、以下の式
    Figure 0005179195
    [式中、iは最低RV指数と最高RV指数の間である。]
    に基づく各データ切片(i)につき、ベースラインを差し引いたピーク高さ(H)に基づき算出されるものである、
    組成物。
  2. 前記第1の成分が、エチレンと1種以上の他のα−オレフィン(C3〜C22)とのコポリマーを含む群より選択される、請求項1の組成物。
  3. 前記第1の成分の密度が0.88g/cm3未満である、請求項1の組成物。
  4. 前記第1の成分の密度が0.875g/cm3未満である、請求項1の組成物。
  5. 前記第1の成分のメルトインデックス(I2)が15g/10分未満である、請求項1の組成物。
  6. 前記第1の成分のメルトインデックス(I2)が12g/10分未満である、請求項1の組成物。
  7. 前記80℃を上回る部分面積が、全融解熱の4パーセントより大きくかつ20パーセント未満である、請求項1の組成物。
  8. 前記80℃を上回る部分面積が、全融解熱の7パーセントより大きくかつ17パーセント未満である、請求項1の組成物。
  9. 前記CDFが0.03より大きくかつ0.12未満である、請求項1の組成物。
  10. 前記CDFが0.04より大きくかつ0.09未満である、請求項1の組成物。
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