JP5178169B2 - タイヤ - Google Patents
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Description
ところで、この種のタイヤにおいては、従来から、ビード部の耐久性を向上させることに対する要望がある。
このビード部の耐久性を向上させるための手段として、例えばビードフィラーの硬度を高めたり、あるいは下記特許文献1に示されるように、ビードコアのタイヤ径方向内側を通り、かつビードフィラーのタイヤ径方向内側部分およびビードコアをタイヤ幅方向両側から覆う補強コード層を設けたりすることによって、ビード部の剛性を高めることが知られている。
この発明によれば、ビードフィラーのショアA硬度が94度以上100度以下とされるとともに、ビード部の内部に前記補強コード層が設けられているので、このビード部の剛性が高められその耐久性を向上させることができる。さらに、このようにビード部の剛性が高められることから、このタイヤの走行中にビードフィラーが変形するのを抑えることが可能になり、この変形に起因したビードフィラーの発熱を抑えてこの熱による劣化を防ぐこともできる。
また、このタイヤの偏平率が60%以上とされて、サイドウォール部のタイヤ径方向における大きさが大きくなっているので、前述のようにビードフィラーのショアA硬度を大きくし、かつビード部の内部に補強コード層を設けたことによりこのタイヤの縦ばね定数が増大するのを抑えることが可能になる。
以上より、良好な乗り心地を確保しつつ、ビード部の耐久性を向上することができる。
なお、ビードフィラーのショアA硬度が94度よりも小さくなると、ビード部の剛性を十分に高めることができず耐久性を向上させることが困難になり、また、100度よりも大きくなると、タイヤの縦ばね定数が増大して良好な乗り心地性を確保できなくなる。
なお、前記矩形率が68%よりも小さくなると、接地面積が小さくなりすぎ耐摩耗性等が低下するおそれがあり、また、76%よりも大きくなると、接地面のタイヤ幅方向両端部に作用する負荷を抑えるのが困難になる。
この場合、前述の作用効果が確実に奏功されることになる。
すなわち、補強コード層においてタイヤ幅方向内側に位置する部分のタイヤ径方向外方端と、ビードコアのタイヤ径方向外方端とのタイヤ径方向に沿った距離が、ビードフィラーのタイヤ径方向における大きさの0.50倍以下になると、ビード部の剛性を十分に高めることができず、また、ビードフィラーのタイヤ径方向における大きさの0.75倍以上になると、タイヤの縦ばね定数が増大するのみならず、コストや重量も増大するおそれがある。
また、補強コード層においてタイヤ幅方向外側に位置する部分のタイヤ径方向外方端と、ビードコアのタイヤ径方向外方端とのタイヤ径方向に沿った距離が、ビードフィラーのタイヤ径方向における大きさの0.25倍以下になると、ビード部の剛性を十分に高めることができず、また、ビードフィラーのタイヤ径方向における大きさの0.50倍以上になると、タイヤの縦ばね定数が増大するのみならず、コストや重量も増大するおそれがある。
本実施形態のタイヤは、内部に空気圧がかけられた空気入りタイヤ10であって、図1に示されるように、左右一対のビード部11と、このビード部11のタイヤ径方向外方に配置されてこのタイヤ10の踏面部12を有するトレッド部13と、このトレッド部13のタイヤ幅方向Hの両端部13aとビード部11のタイヤ径方向外方端とを連結する左右一対のサイドウォール部14と、が備えられている。
そして、本実施形態では、このビードフィラー15のショアA硬度が94度以上100度以下となっている。
また、前記平坦路面とは理想的な平滑路面を意味する。
以上より、良好な乗り心地を確保しつつ、ビード部11の耐久性を向上することができる。
例えば、カーカス層16は複数設けてもよいし、スチールベルト層21は例えば単層構造にしてもよいし、あるいは3層以上の多層構造にしてもよい。
また、前記実施形態では、補強コード層18を、カーカス層16と、ビードコア11aおよびビードフィラー15との間、つまりカーカス層16の内側に配置したが、これに代えて例えばカーカス層16の外側に配置してもよい。
さらに、前記実施形態では、内部に空気圧がかけられた空気入りタイヤを示したが、空気圧がかけられていないタイヤでもよい。
また、前記実施形態では、カーカス層として、ビードコア11a間でトロイド状に延びるカーカス本体16と左右一対の折り返し部19とを備える、いわゆる中抜きプライ構造を示したが、これに限らず例えば、ビード部、サイドウォール部およびトレッド部の各内部に、これらの各部にわたって延びるカーカス層を設け、このカーカス層のタイヤ幅方向両端をそれぞれ、左右に2つずつ配設されたビードコア同士の間に挟み込み、かつ前記折り返し部19を有しない、いわゆるビード挟み込み構造等を採用してもよい。
まず、この試験に供する空気入りタイヤについて説明する。
比較例1として、ビードフィラーのショアA硬度が90度で、かつ補強コード層を有しない245/45R19−98Yの空気入りタイヤを採用した。
比較例2として、ビードフィラーのショアA硬度が97度で、かつ補強コード層を有する245/45R19−98Yの空気入りタイヤを採用した。
比較例3として、ビードフィラーのショアA硬度が90度で、かつ補強コード層を有しない285/60R18−116Vの空気入りタイヤを採用した。
実施例として、ビードフィラーのショアA硬度が97度で、かつ補強コード層を有する285/60R18−116Vの空気入りタイヤを採用した。
以上の比較例1〜3および実施例の各空気入りタイヤの矩形率は全て82%とした。
この縦ばね定数は、各タイヤに内圧をかけた状態で、タイヤ径方向の内方に向けて荷重を加え、この荷重を漸次増大させたときに得られる荷重−変位曲線において実使用荷重時における接線の傾きから算出した。
次に、これらの空気入りタイヤを、内圧を230kPaかけた状態で各別に車両に装着し、この車両をドライバー以外は乗車させずに60km/hの速度で走行させたときの乗り心地をドライバーによるフィーリングで評価した。
さらに、これらの空気入りタイヤを正規リムに組み込んだ状態でQCドラム試験を行い耐久性を評価した(荷重910kg、内圧300kPa、温度38±3℃)。
表1では、比較例1および比較例2の各結果を記載し、比較例2の縦ばね定数および乗り心地はそれぞれ、比較例1を基準にして指数評価およびフィーリング評価した。
また、表2では、比較例3および実施例の各結果を記載し、実施例の縦ばね定数および乗り心地はそれぞれ、比較例3を基準にして指数評価およびフィーリング評価した。
なお、耐久性の評価に際し、比較例1および比較例2の各空気入りタイヤではトレッド部が剥離し、比較例3の空気入りタイヤではビードフィラーが破壊し、実施例の空気入りタイヤではスチールコード層のタイヤ幅方向における端部が剥離したことが確認された。
結果を表3に示す。
さらに、この表には記載されていないが、矩形率が68%未満になると、耐摩耗性が低下し、かつヒールアンドトウ摩耗も生じ易くなることが確認された。
11 ビード部
11a ビードコア
12 踏面部
13 トレッド部
13a トレッド部のタイヤ幅方向端部
15 ビードフィラー
14 サイドウォール部
16 カーカス層
17 カーカス本体
18 補強コード層
19 折り返し部
A 大きさ
B、C 距離
CL タイヤ赤道部
H タイヤ幅方向
Claims (2)
- 左右一対のビード部と、このビード部のタイヤ径方向外方に配置されたトレッド部と、このトレッド部のタイヤ幅方向両端部とビード部のタイヤ径方向外方端とを連結する左右一対のサイドウォール部と、が備えられ、
前記ビード部、サイドウォール部およびトレッド部の各内部には、これらの各部にわたって延びるカーカス層が設けられ、
前記カーカス層は、左右一対のビード部にそれぞれ埋設されたビードコア間でトロイド状に延びるカーカス本体と、このカーカス本体のタイヤ径方向内方端から、前記ビードコアのタイヤ径方向内側を通りタイヤ径方向外方に向けて延在した左右一対の折り返し部と、を備え、
前記ビードコアの各タイヤ径方向外側に、タイヤ径方向に延びるビードフィラーが配設されたタイヤであって、
その偏平率が60%以上とされるとともに、前記ビードフィラーのショアA硬度が94度以上100度以下とされ、
正規条件下で平坦路面に静的に置いたときに接地する踏面部の接地面において、タイヤ赤道部上でのタイヤ周方向に沿った接地長さをLc、タイヤ赤道部から左右に最大接地幅の大きさの40%ずつ離れた各位置でのタイヤ周方向に沿った接地長さをLa、Lbとすると、前記接地面の接地形状の矩形率100×(La+Lb)/2/Lcが68%以上76%以下となっており、
少なくとも前記ビード部の内部には、前記ビードコアのタイヤ径方向内側を通り、かつ前記ビードフィラーのタイヤ径方向内側部分および前記ビードコアをタイヤ幅方向両側から覆う補強コード層が設けられ、
前記補強コード層において、タイヤ幅方向の内側に位置する部分のタイヤ径方向外方端、およびタイヤ幅方向の外側に位置する部分のタイヤ径方向外方端はそれぞれ、前記ビードフィラーのタイヤ径方向外方端よりもタイヤ径方向内方に位置し、
前記折り返し部のタイヤ径方向外方端は、前記ビードフィラーのタイヤ径方向外方端よりもタイヤ径方向外側に位置していることを特徴とするタイヤ。 - 請求項1記載のタイヤであって、
前記補強コード層においてタイヤ幅方向内側に位置する部分のタイヤ径方向外方端と、前記ビードコアのタイヤ径方向外方端とのタイヤ径方向に沿った距離は、前記ビードフィラーのタイヤ径方向における大きさの0.50倍よりも大きく0.75倍よりも小さくされるとともに、前記補強コード層においてタイヤ幅方向外側に位置する部分のタイヤ径方向外方端と、前記ビードコアのタイヤ径方向外方端とのタイヤ径方向に沿った距離は、前記ビードフィラーのタイヤ径方向における大きさの0.25倍よりも大きく0.50倍よりも小さくなっていることを特徴とするタイヤ。
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