JP5177758B2 - フィルムドレッシング - Google Patents

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Description

本発明は、フィルムドレッシングに関する。より詳細には、本発明は、操作性に優れ、かつ、カテーテル等の医療器具をその穿刺部において良好に固定し得るフィルムドレッシングに関する。
カテーテル等の医療器具の固定用として、フィルムドレッシングが広く用いられている。例えば、カテーテルの生体への穿刺部に対して、フィルムドレッシングが当該穿刺部を含む広い領域を覆うように貼り付けられて、カテーテルを生体表面に対して固定するとともに、外部からの細菌等の侵入を防止する。しかし、フィルムドレッシングのみでカテーテルを固定する場合、カテーテルの生体表面への固定が不十分である場合が多い。その結果、カテーテルの留置針が動くことによる血管外への薬液漏れ、留置針の抜去リスク、カテーテルの動きによってフィルムドレッシングに浮きや剥がれが生じ、その部分が細菌感染ルートになるという問題がある。
上記のような問題を解決するために、貼り付けたフィルムドレッシングの上側(生体表面と反対側)から医療テープや包帯テープを用いて固定を補強することが行われている。しかし、このような医療テープや包帯テープを用いる方法は、操作が煩雑であり、医療従事者から操作性の改善が強く求められている。さらに、カテーテルの上側のみで補強しても、生体表面とカテーテルとの間のズレや滑りは十分に解消されない。
特開平9−24104号公報 実公平7−4806号公報 特開平6−319793号公報 特許第2768494号 特開2004−175023号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、操作性に優れ、かつ、カテーテル等の医療器具をその穿刺部において良好に固定し得るフィルムドレッシングを提供することにある。
本発明のフィルムドレッシングは、フィルム基材と、該フィルム基材上に設けられた第1の粘着剤層と、該第1の粘着剤層の表面を覆って剥離可能に積層された剥離ライナーとを有する、フィルムドレッシング部と;支持体と、該支持体の一方の面に設けられた滑り止め層と、該支持体の他方の面に設けられた第2の粘着剤層とを有し、該第2の粘着剤層が、該剥離ライナーの該第1の粘着剤層とは反対側の面で該剥離ライナーと剥離可能に積層されている、滑り止め部と;を備える。
好ましい実施形態においては、本発明のフィルムドレッシングは、上記剥離ライナーの上記第1の粘着剤層とは反対側の面に剥離可能に積層された固定テープ部をさらに備える。
好ましい実施形態においては、上記滑り止め部は、上記滑り止め層の表面を覆って剥離可能に積層された別の剥離ライナーをさらに備え、該別の剥離ライナーと該滑り止め層との間の剥離性は、上記剥離ライナーと上記第2の粘着剤層との間の剥離性よりも小さい。
好ましい実施形態においては、上記剥離ライナーの一方の端部に、上記フィルム基材および上記第1の粘着剤層より外側まで延びる延出部が設けられ、該延出部に上記滑り止め部が積層されている。
好ましい実施形態においては、上記滑り止め部は引き裂き可能とされている。
好ましい実施形態においては、上記支持体、上記滑り止め層および上記第2の粘着剤層の合計厚みは、0.03mm〜20mmである。
本発明によれば、フィルムドレッシング本体に剥離可能な滑り止め部を設けることにより、操作性に優れ、かつ、カテーテル等の医療器具をその穿刺部において良好に固定し得るフィルムドレッシングを提供することができる。具体的には、フィルムドレッシング貼り付けの際、滑り止め部により医療器具を仮止めすることができるので、操作性が格段に向上し得る。さらに、貼り付け後においては、滑り止め部とフィルムドレッシング本体とにより医療器具のチューブを包囲するようにして固定することができるので、医療器具のチューブの滑りやズレを防止することができる。その結果、医療器具が動くことによる血管外への薬液漏れ、医療器具の抜去リスク、医療器具の動きによるフィルムドレッシングの浮きや剥がれが良好に防止され得る。
本発明の好ましい実施形態によるフィルムドレッシングの概略平面図である。 図1のフィルムドレッシングのII−II線による概略断面図である。 本発明のフィルムドレッシングに用いられる滑り止め部のいくつかの実施形態を示す概略平面図である。 本発明のフィルムドレッシングの具体的な貼り付け手順を説明するための概略図である。 本発明のフィルムドレッシングの貼り付け状態を説明するための概略断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれらの具体的な実施形態には限定されない。
A.フィルムドレッシングの全体構成
図1は、本発明の好ましい実施形態によるフィルムドレッシングの概略平面図であり、図2は、図1のフィルムドレッシングのII−II線による概略断面図である。なお、見やすくするために、図1および図2における各層および各部分の縦、横および厚みの比率は実際とは異なって記載されていることに留意されたい。フィルムドレッシング100は、フィルムドレッシング部10と滑り止め部20とを有する。フィルムドレッシング部10は、フィルム基材11と、フィルム基材11上に設けられた第1の粘着剤層12と、第1の粘着剤層12の表面を覆って剥離可能に積層された剥離ライナー13とを有する。実用的には、フィルム基材11の外側に、キャリア14がフィルム基材11と剥離可能に積層されている。滑り止め部20は、支持体21と、支持体21の一方の面に設けられた滑り止め層22と、支持体21の他方の面に設けられた第2の粘着剤層23とを有する。滑り止め部20は、第2の粘着剤層23が、剥離ライナー13の第1の粘着剤層とは反対側の面で隔離ライナー13と剥離可能に積層されている。実用的には、滑り止め部20においては、剥離ライナー24が、滑り止め層22の表面を覆って剥離可能に積層されている。なお、本明細書においては、フィルム基材11と第1の粘着剤層12とをまとめてフィルムドレッシング本体と称する場合もある。また、フィルムドレッシングの平面視形状については、図示例に限定されず、目的に応じて任意の適切な形状(例えば、円形、正方形、長方形、台形)が採用され得ることは言うまでもない。
1つの実施形態においては、図示例のように、剥離ライナー13は、第1の分割片(大きな分割片)13aと第2の分割片(小さな分割片)13bとに分割されている。大きな分割片13aと小さな分割片13bとにより、第1の粘着剤層12全体が覆われている。小さな分割片13bには、剥離方向と略垂直な方向(すなわち、図1の紙面の上下方向、図2の紙面に垂直な方向)に沿って延びる折り返し部13cが設けられている。大きな分割片13aは、その小さな分割片側の端部が小さな分割片13bおよび折り返し部13cに重ねられて配置されている。大きな分割片13aの小さな分割片側の最端部は、小さな分割片13bの外側最端部よりも内側に位置している。このような構成とすることにより、フィルムドレッシング本体からの剥離ライナーの剥離、フィルムドレッシングの生体表面への貼り付け、および、貼り付けられたフィルムドレッシング本体からの剥離ライナーの剥離の操作性が格段に向上し得る。その結果、フィルムドレッシング本体を、簡便な操作で生体表面(例えば、皮膚)に良好に密着させることができる。大きな分割片13aの小さな分割片と反対側の端部は、フィルム基材11および第1の粘着剤層12より外側まで延びる延出部13dとされている。キャリア14における延出部13dに対応する部分もまた、フィルム基材11および第1の粘着剤層12より外側まで延びる延出部14aとされている。さらに、キャリア14においてフィルム基材11および第1の粘着剤層12の最端部に対応する部分には折り曲げ線14bが設けられている。このような構成とすることにより、生体表面に貼り付けられたフィルムドレッシング本体からキャリアをきわめて容易に剥離することができる。
1つの実施形態においては、図示例のように、滑り止め部20は、剥離ライナー13の延出部13dに設けられる。このような構成とすることにより、滑り止め部20をフィルムドレッシング100から剥離して生体表面に貼り付ける際に、フィルムドレッシング本体への悪影響(例えば、折れやシワの発生)が顕著に防止され得る。
1つの実施形態においては、図示例のように、フィルムドレッシング100は、剥離ライナー13の第1の粘着剤層12とは反対側の面に剥離可能に積層された固定テープ部30をさらに備える。固定テープ部30は、基体31と第3の粘着剤層32とを有する。代表的には、固定テープ部30は、剥離ライナー13の大きな分割片13aに、滑り止め部20と適切な間隔をあけて配置されている。このような構成とすることにより、滑り止め部20をフィルムドレッシング100から剥離して生体表面に貼り付ける際に、固定テープ部への悪影響(例えば、剥離ライナーからの剥がれ、めくれ)が顕著に防止され得る。
1つの実施形態においては、図1に示すように、フィルム基材11、第1の粘着剤層12、剥離ライナー13およびキャリア14は、それらの一方の端部(図示例では、滑り止め部20とは反対側の端部)に、最端部から内側に延びる切り込み部50が形成されている。切り込み部を形成することにより、フィルムドレッシング貼り付けの際の医療器具との位置合わせが容易となる。さらに、切り込み部を形成することにより、フィルムドレッシングの生体表面への密着性が格段に向上し得る。切り込み部50の長さおよび幅は、カテーテル等の医療器具の種類に応じて適切に設定され得る。切り込み部50の幅は、医療器具のチューブ外径を1とした場合に、好ましくは0.5〜2であり、さらに好ましくは0.8〜1.8である。切り込み部の幅が0.5より小さい場合には、医療器具のチューブに第1の粘着剤層が貼り付き、チューブ周囲に浮きが生じやすい。切り込み部の幅が2より大きい場合には、滑り止め層が露出する場合があり、その結果、衣服繊維等の付着により性能が低下してしまう場合がある。好ましくは、切り込み部50から連続して開口部50aが形成されている。このような構成とすることにより、開口部50aをC字形に拡開することができ、フィルムドレッシングと医療器具との相対的な移動が容易となるので、医療器具を穿刺した状態でのフィルムドレッシングの貼り付けがきわめて容易になる。
B.各構成部分の説明
B−1.フィルムドレッシング部
フィルムドレッシング部10のフィルム基材11としては、フィルムドレッシングに使用可能である限りにおいて、任意の適切なフィルムが採用され得る。代表的には、可撓性を有し、皮膚などの生体表面に障害を与えないフィルムが採用され得る。そのようなフィルムの材料の具体例としては、アクリル重合体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、ポリエーテルポリエステルおよびポリアミド誘導体が挙げられる。アクリル重合体、ポリウレタン、ポリエーテルポリエステルおよびポリアミド誘導体が好ましい。フィルムの水蒸気透過性に優れているので、被覆した皮膚の呼吸を妨げることが少なく、かつ、皮膚の白化現象を抑制することができ、さらには、優れた透明性を有しているので貼付場所を見ながら(例えば、穿刺されたカテーテルを固定する際には、カテーテル挿入部を観察しながら)貼付することができるからである。
フィルム基材11の厚みとしては、目的や用途に応じて任意の適切な厚みが採用され得る。フィルム基材の厚みは、好ましくは5μm〜150μmであり、さらに好ましくは10μm〜75μmである。このような厚みであれば、生体表面(例えば、皮膚)の凹凸への追従性に優れ、フィルムドレッシングの基材として良好に機能し得る。
第1の粘着剤層12を構成する粘着剤としては、生体表面に貼り付けて使用可能である限りにおいて任意の適切な粘着剤が採用され得る。このような粘着剤の具体例としては、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系、シリコーン系等の粘着剤が挙げられる。アクリル系粘着剤が好ましい。フィルムドレッシング全体の透明性をより高め、皮膚に与える刺激をより抑えることができるからである。アクリル系粘着剤の中でも、油性ゲル状のアクリル粘着剤が特に好ましい。瘢痕部や縫合創、ならびに光過敏症や光アレルギーの皮膚に対しても低刺激だからである。油性ゲル状のアクリル粘着剤の詳細は、特開平6-319793号公報に記載されており、その記載は本明細書に参考として援用される。
第1の粘着剤層12の厚みとしては、目的や用途に応じて任意の適切な厚みが採用され得る。第1の粘着剤層の厚みは、好ましくは5μm〜60μmであり、さらに好ましくは10μm〜50μmである。このような厚みであれば、生体表面への密着性に優れるので、貼り付けられたフィルムドレッシング本体の浮きや剥がれが良好に防止され得る。
第1の粘着剤層12をフィルム基材11の表面に設ける方法としては、任意の適切な方法が採用され得る。具体例としては、粘着剤組成物をフィルム上に塗布し乾燥させる方法、粘着剤組成物を所定の形状に成形した粘着剤層をフィルム基材上に積層する方法が挙げられる。
剥離ライナー13としては、本発明に用いられる第1の粘着剤層および第2の粘着剤層と良好に剥離し得る限りにおいて任意の適切な剥離ライナーが採用され得る。代表的には、剥離ライナーは、基体と、当該基体表面に形成された剥離処理層とを有する。基体の具体例としては、プラスチックフィルム(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、またはこれらの積層複合体)、紙(例えば、上質紙、クラフト紙等)が挙げられる。剥離処理層は、基体表面にシリコーン系樹脂処理やフッ素系樹脂処理等を施すことによって形成され得る。本発明においては、剥離処理層は、基体の両面に形成される。剥離ライナーの厚みは、目的に応じて適切に設定され得る。剥離ライナーの厚みは、好ましくは50μm〜250μmであり、さらに好ましくは75μm〜200μmである。
キャリア14は、フィルムドレッシング本体に剛性および形状保持性を与え、取り扱い性を改善するための支持体層である。キャリアを用いることにより、貼り付け操作の際のフィルムドレッシングの浮きを抑制することができる。さらに、キャリア14は、使用前にフィルムドレッシングに傷がついたり破損したりすることを防ぎ、当該ドレッシングが滅菌処理された場合には、フィルム表面を無菌状態に長く保つ保護層としても機能する。キャリア14は、目的に応じて任意の適切な材料で構成され得る。そのような材料の具体例としては、プラスチックフィルム(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、またはこれらの積層複合体)、紙(例えば、上質紙、クラフト紙等)が挙げられる。透明性を有するプラスチックフィルムが好ましい。貼付場所を見ながら(例えば、穿刺されたカテーテルを固定する際には、カテーテル挿入部を観察しながら)貼付することができ、カテーテル等の医療器具を固定する際には、その有用性が特に顕著となるからである。
キャリア14の厚みは、用途や構成材料に応じて変化し得る。キャリアの厚みは、好ましくは15μm〜200μmであり、さらに好ましくは20μm〜100μmである。
キャリア14をフィルム基材11の表面に剥離可能に積層する方法としては、任意の適切な方法を用いることができる。そのような方法の具体例としては、インフレーション成型、押出ラミネート成型、積層成型、キャスティングが挙げられる。
B−2.滑り止め部
滑り止め部20は、カテーテル等のチューブの下側から生体表面に貼り付けられる。生体表面への貼り付けは第2の粘着剤層23により行われ、滑り止め層22が上側のカテーテル等のチューブの滑りおよびそのことによる移動を防止する。
支持体21としては、本発明の効果が得られる限りにおいて任意の適切なフィルムが用いられ得る。支持体21を構成する材料の具体例としては、コットン、レーヨン、ナイロン、ウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、パルプが挙げられる。これらの材料は、適度な柔軟性およびクッション性を有するので、カテーテル等の医療器具による圧迫感等を軽減し得る。支持体のより具体的な形態としては、例えば、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、ウレタン不織布、ウレタン発泡体、ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、パルプとアクリルエステルの混合不織布が挙げられる。支持体は、単層構造であってもよく2層以上の積層構造であってもよい。積層構造の場合、各層は、同一であってもよく異なっていてもよい。支持体は、可能であれば省略されるのが好ましい。言い換えれば、滑り止め層22および第2の粘着剤層のみで貼り付け操作可能な自己支持性を付与することができるのであれば、支持体は省略され得る。
支持体21の厚みは、目的に応じて適切に設定され得る。支持体の厚みは、好ましくは0.04mm〜15mmである。厚みが0.04mm未満である場合には、操作性が不十分である場合が多い。厚みが15mmを超えると、貼り付けた際に違和感を生じたり、カテーテル等のチューブが生体表面から浮き上がってしまう場合があり、また、コスト的にも不利である。
滑り止め層22は、上記のように、上側のカテーテル等のチューブの滑りおよびそのことによる移動を防止する。滑り止め層22としては、本発明の効果が得られる限りにおいて任意の適切な粘着剤層またはフィルムが用いられ得る。粘着剤層を構成する粘着剤としては、例えば、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系、シリコーン系、エチレン−酢酸ビニルのような共重合エステル系の粘着剤が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく併用してもよい。粘着剤層には、クッション性を付与してもよい。クッション性を付与する手段の具体例としては、任意の適切な発泡剤の添加、窒素充填法等による発泡成形が挙げられる。粘着剤層には、必要に応じて、可塑剤、無機抗菌剤、脱臭剤、吸水ポリマー等を添加してもよい。さらに、粘着剤層には、架橋剤、無機充填材、粘着付与剤等を添加し、滑り性、弾性、形状保持性等を調整することができる。架橋剤の具体例としては、エポキシ系、イソシアネート系、過酸化物、アルミキレート、金属等の架橋剤が挙げられる。粘着付与剤の具体例としては、タッキファイアーが挙げられる。粘着剤層に適切な形状保持性が付与された場合には、上記支持体は省略され得る。フィルムとしては、上記支持体に関して説明したものが挙げられる。好ましくは、第2の粘着剤層とは反対側のフィルム表面には、滑り止め処理が行われる。滑り止め処理の具体例としては、エンボス加工、粗面化が挙げられる。滑り止め層としてフィルムを用いる場合には、上記支持体は省略され得る。
滑り止め層22の厚みは、目的に応じて適切に設定され得る。滑り止め層の厚みは、好ましくは0.03mm〜15mmである。厚みが0.03mm未満である場合には、強度が不十分で効果が発揮できない場合が多い。厚みが15mmを超えると、貼り付けた際に違和感を生じたり、カテーテル等のチューブが生体表面から浮き上がってしまう場合があり、また、コスト的にも不利である。
第2の粘着剤層23は、上記のように、生体表面に貼り付けられる。したがって、代表的には、第2の粘着剤層23は、第1の粘着剤層と同様の材料で構成される。
剥離ライナー24は、剥離ライナー13に関して上記で説明したのと同様である。好ましくは、剥離ライナー24と滑り止め層22との間の剥離性は、剥離ライナー13と第2の粘着剤層23との間の剥離性よりも小さい(すなわち、剥離ライナー13のほうが、剥離ライナー24よりも滑り止め部から剥離しやすい)。このような構成とすることにより、滑り止め部をフィルムドレッシングから剥離する際に、剥離ライナー24のみが剥離されて滑り止め部がフィルムドレッシングに残ってしまうという不都合が防止され得る。
貼り付けた際の滑り止め部の総厚み(すなわち、支持体、滑り止め層および第2の粘着剤層の合計厚み)は、目的や医療器具の種類に応じて適切に設定され得る。当該総厚みは、好ましくは0.03mm〜20mmである。総厚みが0.03mm未満である場合には、強度が不十分で効果が発揮できない場合が多い。総厚みが20mmを超えると、貼り付けた際に違和感を生じたり、カテーテル等のチューブが生体表面から浮き上がってしまう場合があり、また、コスト的にも不利である。
図3は、本発明のフィルムドレッシングに用いられる滑り止め部のいくつかの実施形態を示す概略平面図である。図3に示すように、滑り止め部の一方の端部(代表的には、フィルムドレッシングに積層されていた際の内側端部)は、例えばジグザグ状、サイン波状または矩形波状であり得る。このような構成とすることにより、滑り止め部を生体表面に貼り付ける際の剥離ライナー24からの剥離、および、使用後の生体表面からの剥離がともに容易となる。このような効果が得られる限りにおいて、図示例以外の任意の適切な形状(例えば、直線状、ノコギリ刃状)が採用され得ることは言うまでもない。
滑り止め部は、好ましくは引き裂き可能とされており、さらに好ましくはフィルムドレッシングの長手方向に引き裂き可能とされている。滑り止め部を引き裂き可能とすることにより、貼り替え操作が格段に容易となる。引き裂き可能とする構成としては、任意の適切な構成が採用され得る。具体例としては、ミシン目、穿孔、切れ込みが挙げられる。また、上記図3のように、端部を所定の形状とすることによっても引き裂き性が付与され得る。
B−3.固定テープ部
固定テープ部30は、生体表面に貼り付けられたフィルムドレッシング本体の上側から貼り付けられて、フィルムドレッシングによる医療器具の固定を補助する。本発明においては、固定テープ部をフィルムドレッシングと一体で提供することにより、フィルムドレッシングの貼り付けおよび固定の際の操作性を格段に向上させることができる。固定テープ部30の基体31および第3の粘着剤層32については、業界で通常用いられている医療テープや包帯テープの構成が採用されるので、これらの詳細な説明は省略する。
C.フィルムドレッシングの貼り付けの具体的手順
図4は、本発明のフィルムドレッシングの具体的な貼り付け手順を説明するための概略図である。まず、(a)に示すように、医療器具(図示例ではカテーテル)60が生体表面70に穿刺され、その状態でフィルムドレッシングの貼り付けが行われる。以下、具体的に説明する。
本発明のフィルムドレッシングの貼り付けにおいては、最初に、滑り止め部20の貼り付けが行われる。(b)に示すように、剥離ライナー24を含んだ状態で滑り止め部20がフィルムドレッシング100から取り外される。次いで、(c)に示すように、カテーテル60のチューブの下側から滑り止め部20が生体表面70に貼り付けられて、剥離ライナー24が剥離される(図では、チューブ下側の滑り止め部20は剥離ライナー24によって隠れている)。
次に、(d)に示すように、フィルムドレッシングから剥離ライナー13の大きな分割片13aが剥離され、(e)に示すように、キャリア14を含むフィルムドレッシング本体(フィルム基材11および第1の粘着剤層12の積層体)が、カテーテル60の上から第1の粘着剤層12によって生体表面70に貼り付けられる。さらに、(f)に示すように、剥離ライナー13の小さな分割片13bが剥離され、フィルムドレッシング本体の当該小さな分割片13bに対応する部分が、切り込み部50にカテーテル60のチューブを通すようにして生体表面70に貼り付けられる。すなわち、フィルムドレッシング本体の上記小さな分割片13bに対応する部分は、カテーテル60のチューブの下側で生体表面70に貼り付けられる。次に、(g)に示すように、キャリア14が剥離され、フィルムドレッシング本体(フィルム基材11および第1の粘着剤層12の積層体)の生体表面70への貼り付けが完了する。
さらに、本発明のフィルムドレッシングが固定テープ部を有する場合には、(h)に示すように、剥離ライナー13の大きな分割片13aに残っていた固定テープ部30が剥離され、(i)に示すように、切り込み部50の位置で露出しているカテーテル60を固定するようにフィルムドレッシング本体の上側に貼り付けられて、フィルムドレッシングによるカテーテルの固定を補強する。以上のようにして、本発明のフィルムドレッシングの生体表面への貼り付けが完了する。
図5は、本発明のフィルムドレッシングが生体表面に貼り付けられた状態を説明するための概略断面図である。図5においては、便宜上、第1の粘着剤層12が生体表面70から浮き上がった部分が存在するが、実際には第1の粘着剤層12と生体表面70とは密着していることに留意されたい。図5に示すように、本発明のフィルムドレッシングは、その貼り付け時において、滑り止め部20とフィルムドレッシング本体(フィルム基材11および第1の粘着剤層12の積層体)とでカテーテル60のチューブを包囲する。このような状態でカテーテルを固定することにより、カテーテル60のチューブは、生体表面と直接接する場合と比べて滑りや移動が格段に抑制される。その結果、カテーテルの留置針が動くことによる血管外への薬液漏れ、留置針の抜去リスク、カテーテルの動きによるフィルムドレッシングの浮きや剥がれが良好に防止され得る。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。
[実施例1]
1.フィルムドレッシング部
1−1.フィルムドレッシング本体およびキャリア
二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムからなる厚さ40μmのキャリアに、ポリウレタンからなる厚さ30μmのフィルム基材を押出ラミネートした。この積層体のポリウレタン基材フィルム表面に、アクリル系粘着剤よりなる粘着剤層(第1の粘着剤層)を厚さ30μmとなるように設け、キャリアが積層されたフィルムドレッシング本体を得た。その際、キャリアは、フィルムドレッシングからはみ出すように積層し、当該はみ出した部分を延出部とした。
1−2.剥離ライナー
厚さ100μmの紙の両面にシリコーン樹脂処理を施し、剥離ライナーを得た。得られた剥離ライナーを第1の分割片(大きな分割片)と第2の分割片(小さな分割片)とに分割した。小さな分割片の内側端部が7mm程度重なるように折り返して、上記第1の粘着剤層の粘着面と剥離ライナーとを貼り合わせた。次に、大きな分割片を、上記第1の粘着剤層の上記小さな分割片と貼り合わされていない部分を覆うようにして、かつ、一方の端部が上記小さな分割片の折り返し部分と重なるようにして、上記第1の粘着剤層の粘着面と剥離ライナーとを貼り合わせた。その際、大きな分割片の小さな分割片と重ねられた側とは反対側の端部はフィルムドレッシング本体からはみ出すように貼り合わせ、当該はみ出した部分を延出部とした。当該延出部は、上記キャリアの延出部に対応する位置に配置されるようにした。
2.滑り止め部
樹脂混合パルプからなる支持体(厚さ40μm)の一方の面に、イソシアネート系架橋処理を施したアクリル系粘着剤からなる滑り止め層を厚さ30μmとなるように設けた。さらに、支持体の他方の面に、アクリル系粘着剤よりなる粘着剤層(第2の粘着剤層)を厚さ30μmとなるように設けた。このようにして、滑り止め部を得た。さらに、ゼンマイ刃により、得られた滑り止め部を幅20mm×長さ60mmに打ち抜くとともに、その幅方向の一方の端部をジグザグ状(底辺から頂点までの高さ2.5mm、頂点の間隔2.5mm)とした。このように打ち抜かれた滑り止め層を剥離ライナーに貼り合わせた。その際、剥離ライナーがジグザグ状端部よりもはみ出すようにして貼り合わせた。
次に、滑り止め部/剥離ライナーの積層体を、上記で得られたフィルムドレッシング部の剥離ライナーのフィルムドレッシング本体とは反対側の面における上記延出部に貼り合わせた。
3.フィルムドレッシング
ゼンマイ刃により、上記のようにして得られた積層体を60mm×60mmに打ち抜くと同時に、その一方の端部の所定の位置に切り込み部(幅15mm×長さ30mm)およびそれに連続する開口部を形成した。以上のようにして、固定テープ部を備えないこと以外は図1および図2と同様のフィルムドレッシングを作製した。
[実施例2]
滑り止め部の支持体としてポリエチレンフォーム(東レ社製、厚さ2mm)を用いたこと以外は実施例1と同様にしてフィルムドレッシングを作製した。
[実施例3]
滑り止め部の支持体としてポリウレタンフォーム(イノアック社製、商品名メルトームシート、厚さ8mm)を用いたこと以外は実施例1と同様にしてフィルムドレッシングを作製した。
[実施例4]
中鎖脂肪酸系可塑剤を含むアクリル系粘着剤を用いて滑り止め部の粘着剤層(第2の粘着剤層)を厚さ30μmで形成したこと以外は実施例1と同様にしてフィルムドレッシングを作製した。
[実施例5]
滑り止め部の支持体としてポリエチレンフォーム(東レ社製、厚さ15mm)を用いたこと以外は実施例1と同様にしてフィルムドレッシングを作製した。
[実施例6]
滑り止め部の粘着剤層(第2の粘着剤層)の厚さを25μmとしたこと以外は実施例1と同様にしてフィルムドレッシングを作製した。
[実施例7]
実施例1と同様にしてフィルムドレッシング部および滑り止め部を貼り合わせた積層体を作製した。次いで、粘着テープ(JMS社製、商品名メディカルバン、幅25mm×長さ60mm)を用意した。この固定テープの粘着剤層(第3の粘着剤層)を、上記フィルムドレッシング部の剥離ライナーのフィルムドレッシング本体とは反対側の面に、滑り止め部/剥離ライナーの積層体の内側端部と約1cmの間隔をおいて貼り合わせた。これを実施例1と同様にして打ち抜いて、フィルムドレッシングを作製した。
[比較例1]
滑り止め部を設けなかったこと以外は実施例1と同様にしてフィルムドレッシングを作製した。
[比較例2]
中鎖脂肪酸系可塑剤を含むアクリル系粘着剤を用いて粘着剤層(第1の粘着剤層)を厚さ30μmで形成したこと以外は比較例1と同様にしてフィルムドレッシングを作製した。
<評価方法>
皮膚上に医療用カテーテル(テルモ社製シュアプラグ輸液セット、テルモ社製サーフローフラッシュ22G)を適用し、実施例のフィルムドレッシングを用いて、図4に示す手順に準じて当該カテーテルを覆った。比較例のフィルムドレッシングについては、カテーテルを覆った後、25mm×50mmの医療用テープをフィルムドレッシングの上から貼り付けて固定状態を補強した。カテーテルを固定する際の操作性およびカテーテルのチューブを手で引いたときの実用固定性を下記の評価基準で評価した。
(1)操作性
◎:良好な操作性
○:問題ない操作性
△:やや操作しにくい
×:操作困難
(2)実用固定性
◎:安定感がある
○:ズレは見られない
△:ほとんどズレは見られない
×:ズレが認められる
さらに、カテーテル引張強力および貼り付け操作性を以下の手順で測定および評価した。
(3)引張強度
長径80mm×短径50mmの半楕円形PE板にカテーテルを配し、上記と同様にしてフィルムドレッシングを貼り付けた。貼り付け後、エージングを5分間行い、その後、オートグラフ(島津製作所製、AG−ISオートグラフ)を用いて速度100mm/分でカテーテル固定方向と平行な方向に20mm引き取った際の引張強度(剪断剥離強度)を測定した。
(4)貼り付け操作性
実施例のフィルムドレッシングについて、滑り止め部の支持体に、フィルムドレッシング本体の切り込み部に対応したU字をペンで印字して貼り付け位置とし、その貼り付け状態(U字印と切り込み部の位置ズレの有無)を評価した。位置ズレがない場合を「良好」とした。
上記(1)〜(4)の評価結果を表1に示す。
Figure 0005177758
<結果>
滑り止め部を設けた本発明の実施例のフィルムドレッシングは、貼り付け操作の際、カテーテルを滑り止め部で仮止めすることができるので両手を用いて貼り付け操作を行うことができた。一方、比較例のフィルムドレッシングは、貼り付け操作の際にカテーテルが動くので、操作が面倒であった。さらに、本発明の実施例のフィルムドレッシングは、貼り付け後のカテーテルの固定性についても、比較例のフィルムドレッシングに比べて格段に優れていた。滑り止め部の支持体としてウレタンフォームを用いた実施例3のフィルムドレッシングは、フィルムドレッシング本体が剥がしやすく、貼り替え操作がきわめて容易であった。
本発明のフィルムドレッシングは、医療用途に好適に利用され、カテーテル等の医療器具の固定に特に好適に利用され得る。
10 フィルムドレッシング部
11 フィルム基材
12 第1の粘着剤層
13 剥離ライナー
13a 第1の分割片(大きな分割片)
13b 第2の分割片(小さな分割片)
13c 折り返し部
13d 延出部
14 キャリア
14a 延出部
20 滑り止め部
21 支持体
22 滑り止め層
23 第2の粘着剤層
24 剥離ライナー
30 固定テープ部
31 基体
32 第3の粘着剤層
50 切り込み部
50a 開口部
60 カテーテル
70 生体表面
100 フィルムドレッシング

Claims (6)

  1. フィルム基材と、該フィルム基材上に設けられた第1の粘着剤層と、該第1の粘着剤層の表面を覆って剥離可能に積層された剥離ライナーとを有する、フィルムドレッシング部と;
    支持体と、該支持体の一方の面に設けられた滑り止め層と、該支持体の他方の面に設けられた第2の粘着剤層とを有し、該第2の粘着剤層が、該剥離ライナーの該第1の粘着剤層とは反対側の面で該剥離ライナーと剥離可能に積層されている、滑り止め部と;
    を備える、フィルムドレッシング。
  2. 前記剥離ライナーの前記第1の粘着剤層とは反対側の面に剥離可能に積層された固定テープ部をさらに備える、請求項1に記載のフィルムドレッシング。
  3. 前記滑り止め部が、前記滑り止め層の表面を覆って剥離可能に積層された別の剥離ライナーをさらに備え、該別の剥離ライナーと該滑り止め層との間の剥離性が、前記剥離ライナーと前記第2の粘着剤層との間の剥離性よりも小さい、請求項1または2に記載のフィルムドレッシング。
  4. 前記剥離ライナーの一方の端部に、前記フィルム基材および前記第1の粘着剤層より外側まで延びる延出部が設けられ、該延出部に前記滑り止め部が積層されている、請求項1から3のいずれかに記載のフィルムドレッシング。
  5. 前記滑り止め部が引き裂き可能とされている、請求項1から4のいずれかに記載のフィルムドレッシング。
  6. 前記支持体、前記滑り止め層および前記第2の粘着剤層の合計厚みが、0.03mm〜20mmである、請求項1から5のいずれかに記載のフィルムドレッシング。


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