JPH074806Y2 - 粘着性ドレッシングシート - Google Patents

粘着性ドレッシングシート

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JPH074806Y2
JPH074806Y2 JP1013589U JP1013589U JPH074806Y2 JP H074806 Y2 JPH074806 Y2 JP H074806Y2 JP 1013589 U JP1013589 U JP 1013589U JP 1013589 U JP1013589 U JP 1013589U JP H074806 Y2 JPH074806 Y2 JP H074806Y2
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JP
Japan
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liner
sheet
line
flexible sheet
release liner
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1013589U
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JPH02141435U (ja
Inventor
哲次 杉井
伸太郎 和田
真之 今野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、創傷被覆用、IVカテーテル固定用などに使用
される粘着性ドレッシングシートに関するものである。
〈従来技術及び課題〉 かかるドレッシングシートは、通常、皮膚密着性に優れ
る重合体フイルムを基材とし、該フイルム面に粘着剤層
を設けると共に該層上に剥離ライナーを仮着した構成で
ある(実開昭57-123129、同58-124123)。このような粘
着性ドレッシングシートは、貼付すべき皮膚面を確認し
ながら正確に貼り付けできることが重要である。このた
め、剥離ライナーに予め折り曲げ線を設けておき、ライ
ナーを引き剥がしたときにこの折り曲げ線でライナーを
屈曲させつつ、この屈曲状態を利用して患部皮膚面を確
認しながら貼付することが考えられる。
しかし乍ら、基材である重合体フイルム1′は皮膚密着
性の点から低モジュラスの薄膜状物が使用され、曲げ応
力に対しては弾性を有しないものである。このために、
第7図に示すように、剥離ライナー3′をかかる折り曲
げ線32′まで引き剥がしたときにライナー折曲片30′,3
0′が拡開してしまい、僅かの引張応力を加えるだけで
ライナー残存片が粘着剤層2′面から連続的に剥がれる
ことが避けられない。従って、その取り扱いには慎重を
要し、患部皮膚面を確認しながらの貼付は容易でない。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、上述の如き問題点を解決した新規な粘着性ド
レッシングシートを提供するためになされたものであ
る。即ち、本考案の要旨とするところは、柔軟性に富む
重合体フイルムの片面に粘着剤層を設けると共に該層上
に剥離ライナーを仮着し、前記フイルムの他面に可撓性
シートを密着せしめてなる構成であり、前記剥離ライナ
ーにはライナーの引き剥がし方向と略直角方向に折り曲
げ線を設けると共に、前記可撓性シートは該ライナーを
かかる折り曲げ線まで引き剥がして屈曲させたときにラ
イナー折曲片が90度以上には拡開しない自己支持性を有
するものとされている粘着性ドレッシングシートであ
る。
〈実施例〉 以下、図面により本考案を具体的に説明する。
第1図A及びBにおいて、1はポリエーテルウレタン、
ポリエステルウレタン、アクリル重合体、ナイロン誘導
体、エラストマー性ポリエステル、ポリエステルとポリ
ウレタンとの混合物などを厚さ20〜150μm程度に成形
し、50%モジュラスが20〜200kg/cm2程度とされた柔軟
性に富む重合体フイルムである。該フイルム1は、貼付
後の皮膚面の呼吸機能を阻害しないように水蒸気透過性
を有することが望ましい。2は該フイルム1の片面に設
けられてなるアクリル系等の粘着剤層であり、必要に応
じて目的とする薬物が含有される。3は該層2上に仮着
された剥離ライナーであり、例えばシリコーン処理を施
してなる坪量80〜200g/m2程度の剥離紙が使用される。
而して、剥離ライナー3には一端部3b寄りに該端3bの縁
辺方向に延びる波曲線状の切り込み線31(例えば切目)
が設けられており、これによりライナー3は大小の分割
片3A,3Bに分割されている。そして、大なる分割片3Aに
は、他端部3a寄りに前記切り込み線31と略平行方向に直
線状の折り曲げ線32(例えばミシン目)が設けられ、該
分割片3Aは比較的広い中央部30Aと側部300Aとに区画さ
れている。かかる折り曲げ線32の形成方向はライナー分
割片3Aの引き剥がし方向(f)と略直角方向とされてい
る。4は前記フイルム1の他面に密着せしめてなる可撓
性シートである。該シート4は厚さ25〜75μm程度のプ
ラスチックシート、紙などのうち、ライナー分割片3Aを
かかる折り曲げ線32まで引き剥がして屈曲させたときに
ライナー折曲片(分割片3A)が90度以上には拡開しない
自己支持性を有するものが選択使用される。
このように構成してなる粘着性ドレッシングシートは、
第2図Aに示すように、シート全体を可撓性シート4側
に湾曲させると、切り込み線31部分から剥離ライナー3
が分割片3Aと3Bとに分離される。そしてこのように分離
された分割片のうち、小なる分割片3B部分を一方の手指
で把持する共に大なる分割片3Aの切り込み凸部31Aを他
方の手指で把持してこれを摘み上げ剥離する。そしてこ
の大なる分割片3Aを折り曲げ線32の部分まで剥離する
と、この線32によって分割片3Aが折れ曲がるように、こ
の部分で屈曲させる。このとき、可撓性シート4の大な
る自己支持性により、この折り曲げによるライナー残存
片(分割片3Aの側部300A)の復元力(g)に対して反発
弾性(y)を発揮し、このように屈曲した折曲分割片3A
を角度θ=90度以上には拡開させないので、第3図に示
すように、分割片3Aを構成する中央部30Aに引張応力を
加えても側部300Aに対しては劈開方向にではなく剪断方
向に応力が作用し、側部300Aは粘着面から容易に剥がれ
ることはなく、この部分の剥離が一時停止状態となる。
次いで、この状態で貼着すべき皮膚面を確認しながら粘
着剤層2面にてシート中央部を貼付し、しかる後、分割
片3Aを強く引き抜くようにする。このようにしてライナ
ー残存片(側部300A)を層2面から除去し、層2全面を
皮膚面に接着させる。そして、重合体フイルム1と一体
化されている可撓性シート4をフイルム1面から剥離除
去し、手指が粘着面に全く触れることなく貼付を完了す
ることができる。
第4図A、B及び第5図は本考案の他の実例を示すもの
である。第4図A及びBにおいては、可撓性シート4に
該シートを二分割するように前記折り曲げ線32と平行方
向に切り込み線41を設けてあり、第5図においては同じ
く可撓性シート4を三分割するように切り込み線41,41
を設けてある。このように可撓性シート4に切り込み線
を設けておくと、シート全体を皮膚面に貼り付けたと
き、接着皮膚面の隆起した形状によってシートが湾曲
し、かかる切り込み線の部分からシート4の分割片4A,4
Bが浮き上がり状態となるので、該シートの剥離除去が
容易となるのである。而して、可撓性シート4を分割す
るように切り込み線を設ける場合には、かかる切り込み
線はライナー3の折り曲げ線32と交差するか又は図示の
如く平行状態で重なり合わない位置に設ける必要があ
る。この切り込み線がライナーの折り曲げ線と重なり合
うものであると、本考案における所定の効果を発揮でき
ないからである。すなわち、ライナーを折り曲げ線で屈
曲させたときの曲げ応力は可撓性シート4においては切
り込み線部分に集中するが、本考案においてはシート4
は前述の如く大なる反撥弾性を発揮するものであるか
ら、却って大なる曲げ応力が切り込み線部分に集中して
シート4が貼付前に剥がれ易くなり(第6図)、取り扱
いにくくなる。而して、シート4に曲げ応力が加わった
ときにも該シートに充分な一体性をもたせるために、例
えば第4図Aにおいて、切り込み線41の一端又は両端を
未切断状態のままで残しておき、シート4を分割しない
ように構成してもよいものである。
尚、本考案においては、貼り付け作業にあたって、貼付
部位を確認し易いように、重合体フイルム1、粘着剤層
2及び可撓性シート4はいずれも透明性を有することが
望ましい。
〈考案の効果〉 本考案は以上の如く構成されており、剥離ライナーに設
けられた折り曲げ線からライナーを屈曲させることによ
りライナー折曲片の剥離を一時停止させることができる
ので、引張応力が加わってもライナーの残存片が粘着面
から連続的に剥がれてしまうことがなく、適用皮膚面を
確認しながら両手で正確に貼付でき、取り扱い易いとい
う特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本考案の実例を示すもので、剥離ライナー側
からみた平面図、第1図Bは第1図AにおけるI−I′
線切断面図、第2図A及び第2図Bは本考案の使用説明
図、第3図は剥離ライナーを引き剥がす状態を示す本考
案の断面図、第4図Aは本考案の他の実例を示すもの
で、可撓性シート側からみた平面図、第4図Bは第4図
AにおけるI−I′線切断面図、第5図は本考案の他の
実例を示す断面説明図、第6図は可撓性シートに剥離ラ
イナーの折り曲げ線と重なり合う位置に切り込み線を設
けた場合の剥離ライナー引き剥がし状態を示す断面図、
第7図は剥離ライナー引き剥がし状態を示す従来例の断
面図である。 1……重合体フイルム、2……粘着剤層、3……剥離ラ
イナー、32……折り曲げ線、4……可撓性シート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柔軟性に富む重合体フイルムの片面に粘着
    剤層を設けると共に該層上に剥離ライナーを仮着し、前
    記フイルムの他面に可撓性シートを密着せしめてなる構
    成であり、前記剥離ライナーにはライナーの引き剥がし
    方向と略直角方向に折り曲げ線を設けると共に、前記可
    撓性シートは該ライナーをかかる折り曲げ線まで引き剥
    がして屈曲させたときにライナー折曲片が90度以上には
    拡開しない自己支持性を有するものとされている粘着性
    ドレッシングシート。
JP1013589U 1988-08-11 1989-01-30 粘着性ドレッシングシート Expired - Lifetime JPH074806Y2 (ja)

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JP1013589U JPH074806Y2 (ja) 1988-08-11 1989-01-30 粘着性ドレッシングシート

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63-106557 1988-08-11
JP10655788 1988-08-11
JP90589 1989-01-09
JP1-905 1989-01-09
JP1013589U JPH074806Y2 (ja) 1988-08-11 1989-01-30 粘着性ドレッシングシート

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JPH02141435U JPH02141435U (ja) 1990-11-28
JPH074806Y2 true JPH074806Y2 (ja) 1995-02-08

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