JP5177701B2 - トラバース制御方法およびその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤソー用ワイヤのトラバース装置において、トラバースローラの移動速度を制御する方法およびその装置に関する。
送り出し側のリールは、ワイヤソーにワイヤを供給するために、ワイヤを整列巻きの状態として備えている。ワイヤは、送り出し側のリールから送り出し側のトラバース装置を経てワイヤソーの切断位置に供給され、切断位置で半導体などのワークを切断した後に、巻き取り側のトラバース装置を経て巻き取り側のリールに整列巻きの状態として巻き取られる。
このように、トラバース装置は、送り出し側のリール、巻き取り側のリールの双方に設けられており、それぞれのリールに近い位置で、トラバースローラをワイヤの走行方向に対して横方向、換言すると、リールの軸方向に往復移動させることによって、ワイヤをそれぞれのリールの軸方向に対して直角方向に維持しながら、送り出し側のリールからワイヤをワイヤソーに送り出し、またワイヤソーからのワイヤを巻き取り側のリールに巻き取らせる。
特に、送り出し側のリールにおいて、ワイヤの整列巻きが正確でない時に、ワイヤの送り出し位置とトラバース数値制御によるトラバースローラの位置とにずれが発生し、送り出し側のリールでのワイヤの送り出し位置とトラバースローラの往復移動との同期が外れてしまう。このため、トラバースローラの往復移動について、速度の補正制御が不可欠となる。
特許文献1や特許文献2は、タッチローラ式のトラバース制御技術を開示している。その制御技術は、リールの近くでワイヤを挟み込むように、一対のタッチローラを配置し、いずれかのタッチローラとワイヤとの接触に応じて、トラバース用の案内ローラの往復移動の速度を補正し、トラバース用の案内ローラの位置をワイヤの位置に追従させている。
従来のタッチローラ式のトラバース制御では、いずれかのタッチローラにワイヤが接触するまで、速度の補正制御が実行されないため、リールでのワイヤの小さな飛びには殆ど対応ができるが、リールの部分でワイヤの巻きピッチが大きく狂っているときには、制御系の遅れによって、大きな巻きピッチの変化にトラバース用の案内ローラが速やかに追従できず、ワイヤが案内ローラから外れたり、ワイヤが断線したりするという、不具合が発生していた。
特開平6−297320号公報 特開平7−237816号公報
したがって、本発明の課題は、従来の技術の欠点、すなわちワイヤの巻きピッチの大きな変化にも追従できるトラバース制御技術を提供し、ワイヤの外れや断線を未然に防止できるようにすることである。
上記課題のもとに、本発明のトラバース制御方法は、ワイヤソー(2)用のリール(4)のワイヤ(3)をトラバースローラ(5)およびテンションローラ(14)に巻き掛け、トラバースローラ(5)をリール(4)の軸方向に往復移動させる過程で、リール(4)とトラバースローラ(5)との間でワイヤ(3)の目標位置をリール(4)の軸方向に対して直角方向とするトラバース装置(1)において、テンションローラ(14)の位置でワイヤ(3)の基準合力(F1)を検出すると共に、トラバースローラ(5)の位置でワイヤ(3)の目標位置からの変位に基づく変動合力(F2)を検出し、基準合力(F1)と変動合力(F2)との差(ΔF)の変動に基づいてトラバースローラ(5)の往復移動の速度(V)を制御する、ようにしている(請求項1)。
上記のトラバース制御方法において、補正速度(ΔV)は、基準合力(F1)と変動合力(F2)との差(ΔF)の変動に基づいて求められ、トラバースローラ(5)の往復移動の速度(V)は、トラバースローラ(5)の往復移動の基準速度(V1)に、補正速度(ΔV)を加減算して算出している(請求項2)。
また、本発明のトラバース制御装置(10)は、ワイヤソー(2)用のリール(4)のワイヤ(3)をトラバースローラ(5)およびテンションローラ(14)に巻き掛け、トラバースローラ(5)をリール(4)の軸方向に往復移動させる過程で、リール(4)とトラバースローラ(5)との間でワイヤ(3)の目標位置をリール(4)の軸方向に対して直角方向とするトラバース装置(1)において、テンションローラ(14)の位置でワイヤ(3)の基準合力(F1)を検出する基準合力検出器(11)と、トラバースローラ(5)の位置でワイヤ(3)の目標位置からの変位に基づく変動合力(F2)を検出する変動合力検出器(12)と、基準合力(F1)と変動合力(F2)との差(ΔF)の変動に基づいてトラバースローラ(5)の往復移動の速度(V)を求め、求めた速度(V)に応じてトラバースモータ(6)に速度指令を与える速度制御器(13)とを有している(請求項3)。
上記トラバース制御装置(10)において、速度制御器(13)は、往復移動の基準速度(V1)を設定しており、基準合力(F1)と変動合力(F2)との差(ΔF)の変動に基づいて補正速度(ΔV)を求め、基準速度(V1)に補正速度(ΔV)を加減算してトラバースローラ(5)の往復移動の速度(V)を算出している(請求項4)。
上記トラバース制御装置(10)において、ワイヤ(3)の直線状の経路を1区間とし、テンションローラ(14)は、上記1区間の一端側に配置され、基準合力検出器(11)は、テンションローラ(14)の位置に設置されるとともに、トラバースローラ(5)は上記1区間の他端側に設置され、変動合力検出器(12)は、トラバースローラ(5)の位置に設置される(請求項5)。
上記トラバース制御装置(10)において、トラバースローラ(5)の位置でのワイヤ(3)の巻き掛け角度とテンションローラ(14)の位置でのワイヤ(3)の巻き掛け角度とは、等しい角度値として設定されている(請求項6)。
上記トラバース制御装置(10)において、トラバースローラ(5)のローラ軸(7)はリール(4)の軸方向に対して直角方向としてある(請求項7)。
上記トラバース制御装置(10)において、トラバースローラ(5)のローラ軸(7)は揺動アーム(9)により保持されており、揺動アーム(9)は、リール(4)の軸方向に対して平行な揺動軸(8)により揺動自在に支持されている(請求項8)。
本発明に係るトラバース制御方法によれば、トラバース装置(1)において、テンションローラ(14)の位置でワイヤ(3)の基準合力(F1)を検出するとともに、トラバースローラ(5)の位置でワイヤ(3)の目標位置からの変位に基づく変動合力(F2)を検出し、基準合力(F1)と変動合力(F2)との差(ΔF)の変動に基づいてトラバースローラ(5)の往復移動の速度(V)を制御するから、ワイヤ(3)の目標位置からの変位がトラバースローラ(5)の位置で合力値の連続的な変動値として把握できる。これによって大きな巻きピッチの変化にもトラバースローラ(5)の追従が可能となり、ワイヤ(3)の巻きピッチの許容範囲が大きくできるほか、ワイヤ(3)の外れ、ワイヤ(3)の断線などの不具合がなくなって、ワイヤソー(2)でのワイヤ(3)走行の信頼性が向上する(請求項1)。
トラバースローラ(5)の往復移動の基準速度(V1)に、基準合力(F1)と変動合力(F2)との差(ΔF)の変動に基づいて求めた補正速度(ΔV)を変動分として加減算し、トラバースローラ(5)の往復移動の速度(V)を算出するから、変動分としての補正速度(ΔV)に大きな変化がなく、速度(V)の大きな変動が抑えられ、速度制御が安定となり、応答性も向上する(請求項2)。
また、本発明に係るトラバース制御装置(10)によると、ワイヤ(3)の目標位置からの変位が変動合力(F2)として連続的に把握でき、これによって大きな巻きピッチの変化にもトラバースローラ(5)が追従可能となり、ワイヤ(3)の巻きピッチの許容範囲が大きくできる他、ワイヤ(3)の外れ、ワイヤ(3)の断線などの不具合がなくなり、ワイヤソー(2)でのワイヤ(3)の走行の信頼性が向上するほか、基準合力検出器(11)、変動合力検出器(12)、速度制御器(13)による簡単な構成によって、トラバースローラ(5)の往復移動の速度調節が可能となるため、最適な制御が容易にかつ安価に実現できる(請求項3)。
上記のトラバース制御装置(10)において、往復移動の一定の基準速度(V1)に変動分として補正速度(ΔV)を加減算して、トラバースローラ(5)の往復移動の速度(V)を算出するから、変動分としての補正速度(ΔV)に大きな変化がなく、速度(V)の大きな変動が抑えられ、速度(V)の速度制御が安定となり、制御の応答性も向上する(請求項4)。
上記のトラバース制御装置(10)において、ワイヤ(3)の直線状経路の1区間の一端側にテンションローラ(14)、基準合力検出器(11)を設置し、上記1区間の他端側にトラバースローラ(5)、変動合力検出器(12)を設置するから、1区間両端でワイヤ(3)の張力変化が殆どなく、その結果、基準合力(F1)や変動合力(F2)の測定のときに、1区間の両端での張力の相違を原因とする検出誤差が現れないため、速度制御の精度がよくなる(請求項5)。
上記のトラバース制御装置(10)において、トラバースローラ(5)の位置およびテンションローラ(14)の位置でのワイヤ(3)の巻き掛け角度が等しい値として設定されていると、基準合力検出器(11)の出力および変動合力検出器(12)の出力が換算することなく、そのままそれらを比較して差(ΔF)が求められるため、信号処理が容易となる(請求項6)。
上記のトラバース制御装置(10)において、トラバースローラ(5)のローラ軸(7)をリール(4)の軸方向に対して直角方向としてあると、トラバースローラ(5)の溝の向きがリール(4)上でのワイヤ(3)の変位方向と一致しているため、ワイヤ(3)に多少の変位があっても、ワイヤ(3)はトラバースローラ(5)から外れず、その断線も少なくできる(請求項7)。
上記のトラバース制御装置(10)において、トラバースローラ(5)のローラ軸(7)を揺動アーム(9)により保持し、揺動アーム(9)をリール(4)の軸方向に対して平行な揺動軸(8)により往復移動用のスライダー(17)に対して揺動自在に支持する構成とすると、リール(4)でのワイヤ(3)の巻き径が変化したとき、揺動アーム(9)の揺動によってトラバースローラ(5)の溝方向が常にワイヤ(3)の方向と一致するため、ワイヤ(3)の巻き径の変化を原因とするワイヤ(3)の外れが確実に防止できる(請求項8)。
本発明の前提となるワイヤソー用のトラバース装置の正面図である。 本発明の前提となるワイヤソー用のトラバース装置においてトラバースローラの支持部分の平面図である。 本発明に係るトラバース制御装置のブロック線図である。 ワイヤの目標位置での制御原理の説明図である。 ワイヤの+方向の走行時における制御原理の説明図である。 ワイヤの−方向の走行時における制御原理の説明図である。 基準合力の他の測定例の説明図である。 基準合力の他の測定例の説明図である。 基準合力の他の測定例の説明図である。 基準合力のさらに他の測定例の説明図である。
図1は、トラバース装置1を組み込み対象のワイヤソー2との関係で示している。トラバース装置1は、ワイヤソー2に対して、ワイヤ3の送り出し側のほか、ワイヤ3の巻き取り側にも設けられる。
図1において、送り出し側のトラバース装置1は、ワイヤソー2にワイヤ3を供給するために、ワイヤ3を送り出し側のリール4に巻き付けて貯えており、そのリール4からワイヤ3を引き出して、溝付きのトラバースローラ5に巻き掛けてから、溝付きのテンションローラ14、溝付きのダンサーローラ15、さらに1または2以上の溝付きのガイドローラ18を経てワイヤソー2の方向に案内する。ワイヤソー2は、走行するワイヤ3によりワークを切断する。このあと、ワイヤ3は、1または2以上の溝付きのガイドローラ18から巻き取り側に案内され、溝付きのダンサーローラ15、溝付きのテンションローラ14、巻き取り側のトラバース装置1の溝付きのトラバースローラ5を経て、巻き取り側のリール4に巻き取られる。
図示の具体例は、送り出し側のトラバース装置1と巻き取り側のトラバース装置1とを同じ構成としている。そこで、上記のように、巻き取り側のトラバース装置1にも、送り出し側のトラバース装置1と同様の符号を付すものとし、以下の記述は、特に重要な送り出し側のトラバース装置1について行い、巻き取り側のトラバース装置1についての説明を適宜省略することとする。
送り出し側のリール4は、フレーム20の支持軸19により回転自在に支持されている。送り出し時にリール4の回転は、ワイヤ3の引き出しによって従動的に行われるか、または必要に応じて、図示しない駆動モータによってワイヤ3の張力を所定の値に維持しながら送り出し方向の積極的な駆動によって行われる。
そして、トラバースローラ5は、トラバースモータ6および回転・往復直線運動変換手段16によりワイヤ3の走行方向に対して横方向、換言すると、リール4の軸方向に往復移動することによって、リール4とトラバースローラ5との間でワイヤ3を目標位置に維持する。ここでワイヤ3の目標位置は、リール4の位置で隣合うワイヤ3を干渉させず、こすれ合わない位置、すなわちリール4の軸方向に対し直角方向として設定されている。
回転・往復直線運動変換手段16は、実際には送りねじ式直動ユニットにより構成されている。このため、トラバースモータ6は、回転・往復直線運動変換手段16としての送りねじ式直動ユニットに対して回転方向の転換、一定の回転速度または回転速度の変化によって、駆動対象のスライダー17に所定の往復移動を与える。
なお、回転・往復直線運動変換手段16は、スライダクランク式ユニットとして構成することもできる。上記のスライダクランク式ユニットとして構成した場合、トラバースモータ6は、クランクを同一回転方向に駆動し、クランクの回転をリンクによってスライダー17に所定の直線往復運動を与えることになる。
図1のほか、図2は、トラバースローラ5の支持例を示している。スライダー17は、トラバースローラ5を支持するために、リール4の軸方向に対して平行な揺動軸8により揺動アーム9の一端を揺動自在に保持しており、揺動アーム9は、他端でリール4の軸方向に対し好ましくは直角方向でそれに交わらないローラ軸7によりトラバースローラ5を回転自在に支持している。なお、トラバースローラ5のローラ軸7は、揺動アーム9に取付けられている変動合力検出器12の検出部に直接取付けられるか、またはワイヤ3の合力発生方向に変位可能な状態として揺動アーム9の他端に取付けられ、合力の検出のために変動合力検出器12の検出部に当接している。
次に、テンションローラ14は、ローラ軸24に対して回転自在に支持されている。テンションローラ14のローラ軸24は、フレーム20に取付けられている基準合力検出器11の検出部に直接取付けられるか、またはワイヤ3の合力発生方向に変位可能な状態としてフレーム20に取付けられ、合力の検出のために基準合力検出器11の検出部に当接している。
また、ダンサーローラ15は、回動付勢手段21の付勢アーム22、付勢アーム22の先端のローラ軸23によって円弧方向に変位自在に支持されている。回動付勢手段21は、ダンサーローラ15に円弧方向の揺動変位を許容することによって、ワイヤ3の経路長の変化を吸収しながら、常にワイヤ3に所定の張力を与える。なお、ダンサーローラ15は回動付勢手段21に代えて直動式の付勢手段として構成できるが、その具体例は、後に図10とともに説明されている。
図示の例において、トラバースローラ5とテンションローラ14とは隣接しており、それらの間でワイヤ3は、直線状に張られ、ワイヤ経路の1区間を形成している。テンションローラ14は、その1区間の一端側に配置され、トラバースローラ5は同一の1区間の他端側に設置されている。このため、トラバースローラ5の位置およびテンションローラ14の位置において、ワイヤ3の張力Tは、等しい値となっている。
また、トラバースローラ5の位置でのワイヤ3の巻き掛け角度とテンションローラ14の位置でのワイヤ3の巻き掛け角度は、それぞれの位置で合力を検出するときの測定の便宜上から、好ましい態様として等しい角度値、一例として直角に設定されている。
そして、図3は、本発明のトラバース制御装置10を示している。トラバース制御装置10は、前記のトラバース装置1を前提として、トラバースローラ5の往復移動の速度Vを補正するために、基準合力検出器11、変動合力検出器12および速度制御器13を有している。
基準合力検出器11は、ロードセル、磁気増幅式センサなどの力−電気信号変換センサによって構成されており、テンションローラ14の位置で、ワイヤ3の張力Tを分力とする合力の発生方向に変位可能なローラ軸24に当って、テンションローラ14の位置の合力をワイヤ3の基準合力F1として検出し、基準合力F1に比例した電気的な信号S1を速度制御器13に送る。
ここで、基準合力F1は、テンションローラ14に対する巻き掛け状態のワイヤ3の張力Tを分力としているから、ワイヤ3の張力Tは、巻き掛け角度90°の1/2を用いて、T=F1・cos45°として求められる。この張力Tは、ワイヤ3の走行中に常に目標値となるように張力制御されているから、基準合力F1もワイヤ3の走行中に常に一定の値となっている。
一方、変動合力検出器12は、上記と同様に力−電気信号変換センサにより構成されており、トラバースローラ5の位置において、合力の発生方向に変位可能なローラ軸7に当って、トラバースローラ5に対する巻き掛け状態のワイヤ3の合力をワイヤ3の実際の変動合力F2として検出し、変動合力F2に比例した電気的な信号S2を速度制御器13に送る。
既述のように、トラバースローラ5の位置でも、ワイヤ3の張力Tは、テンションローラ14の位置での張力Tと等しい。したがって、トラバースローラ5とリール4との間でワイヤ3が目標位置、つまりリール4の軸方向に対して直角であれば、トラバースローラ5での巻き掛け角度とテンションローラ14の位置での巻き掛け角度が同じ角度値となるから、トラバースローラ5が横移動(リール4の軸方向の移動)していても、その位置での変動合力F2は、基準合力F1と等しくなっている。
しかし、トラバースローラ5とリール4との間でワイヤ3が目標位置から変位すると、トラバースローラ5に対するワイヤ3の巻き掛け角度は、直角からはずれ、鋭角の方向または鈍角の方向に変化する。このため、トラバースローラ5の位置で、張力Tに変化がないにもかかわらず、変動合力F2は、鋭角の巻き掛け角度のときに、基準合力F1よりも大きくなり、鈍角の巻き掛け角度のときに、基準合力F1よりも小さくなるように変動することになる。
このように、トラバースローラ5の横移動中に、トラバースローラ5の位置でワイヤ3の巻き掛け角度が変動することによって、変動合力F2は、巻き掛け角度の変化量に比例して変動するから、ワイヤ3の目標位置からの変位(ずれ)を検出するパラメータとなる。トラバースモータ6の速度制御(回転数制御)は、上記の点に着目して、ワイヤ3の目標位置からの変位(ずれ)をトラバースローラ5の位置でワイヤ3の巻き掛け角度の変化から検出している。
速度制御器13は、信号S1に基づく基準張力F1と信号S2に基づく変動張力F2とを比較し、その差ΔFの変動に基づいてトラバースローラ5の往復移動の速度Vを求め、求めた速度Vに応じてトラバースモータ6に速度指令の信号S3を与える。図示の具体的によると、速度制御器13に基準速度設定器25によって往復移動の基準速度V1が設定されており、速度制御器13は、差ΔFの正負符号に応じて加速または減速を決定し、差ΔFの絶対値に応じて補正速度ΔVを求め、基準速度V1に補正速度ΔVを加算または減算して、速度指令の信号S3を発生し、この信号S3によってトラバースモータ6を駆動する。
前記のように、トラバースローラ5の位置でのワイヤ3の巻き掛け角度とテンションローラ14の位置でのワイヤ3の巻き掛け角度とは、等しく設定されている。このため、基準合力検出器11の出力としての信号S1および変動合力検出器12の出力としての信号S2は、そのまま比較できる状態となる。これによって信号処理が容易となる。
しかし、トラバースローラ5の位置でのワイヤ3の巻き掛け角度とテンションローラ14の位置でのワイヤ3の巻き掛け角度とが等しくない角度値として設定されているとき、基準合力検出器11または変動合力検出器12の出力に係数を掛けるか、または信号S1、S2の伝達経路中に換算器を介在させることによって、それらの信号S1、S2を比較可能なレベルに変換してから比較することになる。それらの巻き掛け角度が等しくない角度値として設定されている具体例は、後述の図7から図10までに例示されている。
送り出し側のトラバース制御装置10は、速度指令の信号S3の指令に基づいてトラバースモータ6を周期的に回転方向を転換させながら所定の速度で駆動し、回転・往復直線運動変換手段16によりスライダー17をリール4の軸方向に往復直線移動させて、スライダー17の往復運動を巻きピッチに同期させることにより、リール4とトラバースローラ5との間でワイヤ3の位置をリール4の軸方向に対して直角方向の目標位置に維持している。なお、往復移動の行程は、リール4の巻き胴の範囲に設定されている。
このような、トラバース制御の過程において、送り出し側のリール4でワイヤ3の巻きピッチが大きく狂って、リール4とトラバースローラ5との間でワイヤ3の位置が目標位置からずれたときに、速度制御器13は、ワイヤ3の目標位置からのずれを解消する方向に往復移動の速度Vを調節することによって、リール4とトラバースローラ5との間でワイヤ3の位置を目標位置に戻す。
図4ないし図6は、トラバースローラ5の往復移動行程で、リール4とトラバースローラ5との間のワイヤ3の位置変化、そのときの信号S1に基づく基準合力F1と信号S1に基づく変動合力F2との大小比較の関係を示している。これらの図において、一例としてトラバースローラ5がテンションローラ14に近づく方向の速度Vを+符号とし、逆にトラバースローラ5がテンションローラ14から離れる方向の速度Vを−符号として設定している。
図4のように、トラバースローラ5がいずれかの方向に移動している過程で、ワイヤ3が目標位置にあれば、トラバースローラ5およびテンションローラ14のそれぞれの位置において、張力Tが等しく、かつワイヤ3の巻き掛け角度が同じ値となっているため、基準合力F1と変動合力F2とは等しくなる。したがって、基準合力F1と変動合力F2との差ΔFは零、つまりF1−F2=ΔF=0となる。ワイヤ3が目標位置に維持されている限り、ΔF=0の関係は変わらない。この場合、トラバースローラ5の往復移動の速度Vについて、速度補正の制御は不要である。この状態は理想的な制御態様である。
次に、図5のように、トラバースローラ5が往復移動の速度+Vの方向に移動している場合で、aのように、トラバースローラ5の位置でワイヤ3の巻き掛け角度が鋭角となったとき、F2>F1となるため、速度制御器13は、信号S1および信号S2を入力としてF1−F2=−ΔFの変動に対応する補正速度−ΔVを発生し、基準速度+Vから補正速度−ΔVを減算することにより、速度指令{(+V)−(−ΔV)}=+(V+ΔV)に対応する信号S3を発生し、この信号S3によってトラバースモータ6を加速する。逆に図4のbのように、トラバースローラ5の位置でワイヤ3の巻き掛け角度が鈍角となったとき、F2<F1となるため、速度制御器13は、F1−F2=+ΔFの変動に対応する補正速度+ΔVを発生し、基準速度+Vから補正速度+ΔVを減算することによって、速度指令{(+V)−(+ΔV)}=+(V−ΔV)に対応する信号S3を発生し、この信号S3によってトラバースモータ6を減速する。
また、図6のように、トラバースローラ5が往復移動の速度−Vの方向に移動している場合で、aのように、トラバースローラ5の位置でワイヤ3の巻き掛け角度が鋭角となったとき、F2>F1となるため、速度制御器13は、信号S1および信号S2を入力としてF1−F2=−ΔFの変動に対応する補正速度−ΔVを発生し、基準速度−Vから補正速度−ΔVを減算することにより、速度指令{(−V)−(−ΔV)}=−(V−ΔV)に対応する信号S3を発生し、この信号S3によってトラバースモータ6を減速する。逆に図5のbのように、トラバースローラ5の位置でワイヤ3の巻き掛け角度が鈍角となったとき、F2<F1となるため、速度制御器13は、F1−F2=+ΔFの変動に対応する補正速度+ΔVを発生し、基準速度−Vから補正速度+ΔVを減算することによって、速度指令{(−V)−(+ΔV)}=−(V+ΔV)に対応する信号S3を発生し、この信号S3によってトラバースモータ6を加速する。
なお、上記の例と異なり、トラバースローラ5がテンションローラ14に近づく方向の速度Vを−符号とし、逆にトラバースローラ5がテンションローラ14から離れる方向の速度Vを+符号として設定したとき、補正速度±ΔVは、基準速度±Vに対して減算でなく常に加算することになる。
上記のように、トラバースローラ5の往復移動中に、ワイヤ3の巻きピッチの変化などによりワイヤ3の位置が目標位置から外れたときに、速度制御器13は、基準速度±Vに対して補正速度±ΔVの加減算を行い、トラバースローラ5の往復移動の速度Vを加速または減速の方向に調節することによって、ワイヤ3の位置を目標位置の方向に戻し、ワイヤ3の位置を目標位置に自動的に追従させる。なお、起動の初期に、ワイヤ3の位置が目標位置から外れていても、以上の速度制御によって、ワイヤ3の位置は、短時間のうちに目標位置に移動し、そこで安定となる。
この速度制御は、トラバースローラ5の往復移動の速度Vを一定として駆動するときのほか、所定の速度パターンに従って、速度Vを時間の経過とともに次第に大きくして加速駆動する時、および速度Vを時間の経過とともに次第に小さくして減速駆動する時の何れのときにも適用できる。
前記のように、トラバースローラ5のローラ軸7は、リール4の軸方向に対して直角方向としてあるため、トラバースローラ5の溝の向きは、常時、リール4上で軸方向のワイヤ3の変位方向と一致している。したがって、ワイヤ3がリール4の軸方向に変位したとしても、ワイヤ3は、トラバースローラ5から外れず、その断線も少なくなる。
また、トラバースローラ5のローラ軸7が揺動アーム9により保持され、揺動アーム9がリール4の軸方向に対して平行な揺動軸8により往復移動用のスライダー17に対して揺動自在に支持されているため、リール4でのワイヤ3の巻き径が変化しても、トラバースローラ5の溝方向が常にワイヤ3の方向と一致するため、ワイヤ3の巻き径の変化を原因とするワイヤ3の外れが確実に防止できる。
合力の検出過程で、トラバースローラ5とテンションローラ14との間で、ワイヤ3の直線状経路の1区間において、ワイヤ3に張力変動が殆どなく、基準合力F1や変動合力F2の検出時に、各測定位置での張力値の相違が原因となって、誤差が現れないため、速度制御の精度がよくなる。
基準合力検出器11の設置位置は、テンションローラ14の位置に限らず、他の位置とすることもできる。図7は、ダンサーローラ15の位置に基準合力検出器11を設置し、ダンサーローラ15にテンションローラ14としての機能を兼用させ、ダンサーローラ15(テンションローラ14)の位置で基準合力検出器11によって基準合力F1を検出する例である。このため、トラバースローラ5とダンサーローラ15(テンションローラ14)との間のローラは、単なる方向転換用のガイドローラ18となる。
図7のダンサーローラ15の設置位置において、張力Tの値は、ワイヤ3の屈曲やワイヤ経路中のガイドローラ18の存在によって、トラバースローラ5の位置での張力Tと少し異なることもある。また、ダンサーローラ15に対するワイヤ3の巻き掛け角度は、例えば180°となっており、トラバースローラ5の位置でのワイヤ3が目標位置にあるときの巻き掛け角度90°と相違している。このため、基準合力F1の大きさも、図1での基準合力F1と相違している。
したがって、ダンサーローラ15の位置の基準合力検出器11によって検出された測定値は、そのまま信号S1として速度制御器13に出力できない。この場合、既に記載したように、基準合力検出器11の測定値は、その値に適当な係数を掛けるか、または出力信号の伝達経路中に換算器を介在させることによって、変動合力F2と比較可能なレベルの基準合力F1に対応する信号S1に演算して、速度制御器13に送られる。
また、図8は、テンションローラ14でのワイヤ3の巻き掛け角度をトラバースローラ5の位置でのワイヤ3の巻き掛け角度90°と異なる角度値とする例である。ワイヤ3は、テンションローラ14に例えば巻き掛け角度180°として巻き掛けられた後、必要に応じて1または2以上のガイドローラ18を経てダンサーローラ15などの所定の位置に案内される。
つぎに、図9は、トラバースローラ5の次にダンサーローラ15を配置し、ダンサーローラ15にテンションローラ14としての機能を兼用させ、ダンサーローラ15(テンションローラ14)の位置で基準合力検出器11によって基準合力F1を検出する例である。図9でのダンサーローラ15(テンションローラ14)は、回転付勢手段21の水平方向の付勢アーム22によって回動自在に支持されており、ワイヤ3は、ダンサーローラ15(テンションローラ14)に巻き掛け角度を例えば180°で巻き掛けられた後に、ダンサーローラ15などの所定の位置に案内される。付勢アーム22は、水平方向を基準の位置として何れの方向にも回動するが、この基準の位置は、水平方向に限らず、水平線に対して傾斜方向に設定することもできる。この例は、図7の変形例に相当するが、この変形例では、図7のガイドローラ18が省略できる。ガイドローラ18の省略は、ガイドローラ18の設置数を少なくし、回転負荷の低減や部品数の減少の観点から好ましい。
そして、図10は、回転付勢手段21に代えて、直動式付勢手段26によってダンサーローラ15(テンションローラ14)を変位自在に支持する例である。なお、直動式付勢手段26は、主として電気系、例えばリニアモータ、電動モータと回転−送りねじ・ナットなどの直線運動変換手段との組み合わせ、その他、ばねや流体圧力またはおもりの重力によって必要な方向に付勢力を発生する。
図7から図10までの例から、基準合力F1の検出に際して、テンションローラ14でのワイヤ3の巻き掛け角度は、90°に限らず、適当な角度として設定でき、また、基準合力検出器11の設置位置、つまりテンションローラ14の設置位置は、トラバースローラ5を一端として含む1区間に限らず、比較可能なレベルの信号S1(基準合力F1)の演算処理をすることによって、ワイヤ3の任意の経路に選定できる。
既に明らかなように、本発明は、主として送り出し側のリール4に巻き付けられているワイヤ3をワイヤソー2へ送り出す場合で、リール4に対するワイヤ3の整列巻きが不完全なときに有効である。
しかし、本発明は、巻き取り側でも利用できる。巻き取り側では、トラバースローラ5が正確に往復移動しておれば、ワイヤ3は、巻き取り側のリール4に整列巻きの状態となるが、何らかの原因でワイヤ3が目標位置から外れたときに、巻き取り側のトラバース制御装置10は、トラバースローラ5の速度Vを調節することによって、ワイヤ3を目標位置に戻すことになる。
なお、リール4は、たて置きでなく、水平置きとして設置することもできる。リール4水平置きの場合に、トラバースローラ5は、水平方向に往復移動することになる。
1 トラバース装置
2 ワイヤソー
3 ワイヤ
4 リール
5 トラバースローラ
6 トラバースモータ
7 ローラ軸
8 揺動軸
9 揺動アーム
10 トラバース制御装置
11 基準合力検出器
12 変動合力検出器
13 速度制御器
14 テンションローラ
15 ダサーローラ
16 回転・往復直線運動変換手段
17 スライダー
18 ガイドローラ
19 支持軸
20 フレーム
21 回転付勢手段
22 付勢アーム
23 ローラ軸
24 ローラ軸
25 基準速度設定器
26 直動式付勢手段
T 張力
F1 基準合力
F2 変動合力
ΔF 差
S1、S2、S1 信号
V 往復移動の速度
V1 基準速度
ΔV 補正速度

Claims (8)

  1. ワイヤソー(2)用のリール(4)のワイヤ(3)をトラバースローラ(5)およびテンションローラ(14)に巻き掛け、トラバースローラ(5)をリール(4)の軸方向に往復移動させる過程で、リール(4)とトラバースローラ(5)との間でワイヤ(3)の目標位置をリール(4)の軸方向に対して直角方向とするトラバース装置(1)において、テンションローラ(14)の位置でワイヤ(3)の基準合力(F1)を検出すると共に、トラバースローラ(5)の位置でワイヤ(3)の目標位置からの変位に基づく変動合力(F2)を検出し、基準合力(F1)と変動合力(F2)との差(ΔF)の変動に基づいてトラバースローラ(5)の往復移動の速度(V)を制御する、ことを特徴とするトラバース制御方法。
  2. トラバースローラ(5)の往復移動の基準速度(V1)に、基準合力(F1)と変動合力(F2)との差(ΔF)の変動に基づいて求めた補正速度(ΔV)を加減算して、トラバースローラ(5)の往復移動の速度(V)を算出する、ことを特徴とする請求項1記載のトラバース制御方法。
  3. ワイヤソー(2)用のリール(4)のワイヤ(3)をトラバースローラ(5)およびテンションローラ(14)に巻き掛け、トラバースローラ(5)をリール(4)の軸方向に往復移動させる過程で、リール(4)とトラバースローラ(5)との間でワイヤ(3)の目標位置をリール(4)の軸方向に対して直角方向とするトラバース装置(1)において、テンションローラ(14)の位置でワイヤ(3)の基準合力(F1)を検出する基準合力検出器(11)と、トラバースローラ(5)の位置でワイヤ(3)の目標位置からの変位に基づく変動合力(F2)を検出する変動合力検出器(12)と、基準合力(F1)と変動合力(F2)との差(ΔF)の変動に基づいてトラバースローラ(5)の往復移動の速度(V)を求め、求めた速度(V)に応じてトラバースモータ(6)に速度指令を与える速度制御器(13)とを有する、ことを特徴とするトラバース制御装置(10)。
  4. 速度制御器(13)に往復移動の基準速度(V1)を設定しておき、基準合力(F1)と変動合力(F2)との差(ΔF)の変動に基づいて補正速度(ΔV)を求め、基準速度(V1)に補正速度(ΔV)を加減算して、トラバースローラ(5)の往復移動の速度(V)を算出する、ことを特徴とする請求項3記載のトラバース制御装置(10)。
  5. ワイヤ(3)の直線状の経路を1区間とし、この1区間の一端側にテンションローラ(14)を配置し、このテンションローラ(14)の位置に基準合力検出器(11)を設置するとともに、上記1区間の他端側にトラバースローラ(5)を設置し、このトラバースローラ(5)の位置に変動合力検出器(12)を設置する、ことを特徴とする請求項3または請求項4記載のトラバース制御装置(10)。
  6. トラバースローラ(5)の位置でのワイヤ(3)の巻き掛け角度とテンションローラ(14)の位置でのワイヤ(3)の巻き掛け角度とを等しい角度値として設定する、ことを特徴とする請求項5記載のトラバース制御装置(10)。
  7. トラバースローラ(5)のローラ軸(7)をリール(4)の軸方向に対して直角方向とする、ことを特徴とする請求項3、請求項4、請求項5または請求項6記載のトラバース制御装置(10)。
  8. トラバースローラ(5)のローラ軸(7)を揺動アーム(9)により保持し、揺動アーム(9)をリール(4)の軸方向に対して平行な揺動軸(8)により往復移動用のスライダー(17)に対して揺動自在に支持する、ことを特徴とする請求項7記載のトラバース制御装置(10)。
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